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JP2001213890A - トレハロース粒子 - Google Patents

トレハロース粒子

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JP2001213890A
JP2001213890A JP2000019284A JP2000019284A JP2001213890A JP 2001213890 A JP2001213890 A JP 2001213890A JP 2000019284 A JP2000019284 A JP 2000019284A JP 2000019284 A JP2000019284 A JP 2000019284A JP 2001213890 A JP2001213890 A JP 2001213890A
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JP
Japan
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trehalose
particles
purity
weight
powder
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JP2000019284A
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English (en)
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Kazuhiro Daibu
和博 大生
Etsuo Kamata
悦雄 鎌田
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Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
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Publication date
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Priority to JP2000019284A priority Critical patent/JP4596586B2/ja
Publication of JP2001213890A publication Critical patent/JP2001213890A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流動性が良好でかつ十分な圧縮成形性を有す
るトレハロース粒子を提供する。 【解決手段】 純度が99.0%以上、平均粒径が10
〜350μm、見掛け比容積が1.2〜2.5cm3
g、圧縮度が40%以下、0.5gを50MPaで圧縮
して得られる底面積1cm2の円柱状成型物の錠剤硬度
が30N以上であるトレハロース粒子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬用途において流動
性が良好でかつ圧縮性に優れるトレハロース粒子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】錠剤の硬度は輸送運搬中に欠けや摩損が
生じないことが要求されるため、賦形剤の圧縮成形性は
高いほどよい。賦形剤の圧縮成形性が低いと、添加量を
増加させねばならず、医薬品有効成分が多い場合や服用
のしやすさ等の観点から小型化する際には不都合を生じ
る。トレハロースを医薬品用の結合剤として使用するこ
とに関しては、例えば特開平6−217716号公報に
澱粉類の添加剤より優れた圧縮成形性を示すこと、また
トレハロースの粒度をコントロールする、あるいはその
他の添加剤との混合物を造粒する(転動流動層、流動層
造粒等)あるいは噴霧乾燥することにより直接打錠用の
添加剤として有用なことが記載されている。これによれ
ばトレハロースの圧縮成形性は造粒乳糖並であることか
ら、医薬品錠剤用の硬度としては十分でなく輸送運搬中
に錠剤が摩損する等の問題が生じることが予想される。
【0003】また該公報には粒度をコントロールするこ
と、あるいはその他の添加剤との混合物を造粒する(転
動流動層、流動層造粒等)あるいは噴霧乾燥することで
直接打錠用の有用な添加剤となりうることが記載されて
いる。しかし、これらの造粒操作によって得られるトレ
ハロースのうち、成形性が高くかつ流動性に優れるトレ
ハロースの物性については知られていなかった。また、
特開平11−140094号公報に噴霧乾燥して粉末ト
レハロースを得ることが記載されているが、得られたト
レハロースの物性について記載がなく、またトレハロー
ス以外に単糖類、二糖類を含むが、本発明のトレハロー
ス粒子はこれらを含まない。また、特開平7−1438
76号公報にトレハロースを医薬用の賦形剤として使用
できることが記載されているが、トレハロースの物性に
ついては純度以外に記載がなく、圧縮成形性、流動性を
バランス良く付与するために必要なトレハロースの物性
については知られていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】トレハロースを医薬品
用の賦形剤、主として結合剤に用いる場合、特に直接打
錠法において流動性等の、ハンドリング、生産性、薬物
含量均一性等に及ぼす粉体物性と輸送中に摩損を生じな
い程度の錠剤硬度を付与することが求められる。本発明
は医薬品、食品、化粧品、工業用品等の広い分野におい
て、特に医薬品分野において流動性が良好でかつ十分な
圧縮成形性を有するトレハロース粒子を提供するもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記従来技
術の課題を種々検討した結果、トレハロースの物性をコ
ントロールすることによりトレハロースの流動性を改善
しかつ圧縮成形性を大幅に向上させることに成功し本発
明を完成させるに到達した。即ち、本発明は、(1)純
度が99.0%以上、平均粒径が10〜350μm、見
掛け比容積が1.2〜2.5cm3/g、圧縮度が40
%以下、0.5gを50MPaで圧縮して得られる底面
積1cm2の円柱状成型物の錠剤硬度が30N以上であ
るトレハロース粒子、および(2)(1)のトレハロー
ス粒子を含む医薬品製剤に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明について詳細に説明す
る。本発明のトレハロース粒子は、α、α−トレハロー
ス、α、β−トレハロース、β、β−トレハロースを原
料として使用することができるが、天然に存在するα、
α−トレハロースが好ましい。また、トレハロースに
は、固体状態では無水物と2水物の2種が存在するが、
経時的な吸湿がない点から、2水物のほうが好ましい。
DSC測定による融解熱ピークが100℃付近に現れる
ことにより、判別できる。原料となるトレハロースは、
グルコース重合度が3以上の澱粉分解物から酵素処理し
て得られるものであり、例えば市販品(「トレハオー
ス」(林原生物科学研究所製))や特開平7−1438
76号公報に記載される、澱粉分解物から酵素を用いる
方法等で製造されるもの(グルコース重合度3以上から
選ばれる1種または2種以上の還元性澱粉部分分解物を
含有する溶液に、グルコース重合度3以上から選ばれる
1種または2種以上の還元性澱粉部分分解物から末端に
トレハロース構造を有する非還元性糖質生成酵素を作用
させ、次いでグルコアミラーゼ、またはα−グルコシダ
ーゼを作用させ、トレハロースおよび夾雑糖類含有溶液
とし、これを強酸性カチオン交換樹脂を用いるカラムク
ロマトグラフィーにかけ、得られる含量を向上させたト
レハロース)等である。
【0007】本発明のトレハロース粒子中のトレハロー
ス純度は99.0%以上である。また、不純物としての
グルコース含量が1.0%未満であることが好ましい。
トレハロースの純度が99.0%未満では、薬効成分と
の反応性が増加する傾向がある。高純度トレハロース
は、薬物の安定化剤として機能することが期待されてい
るが、不純物として微量のグルコースが存在すると、薬
物の安定性を著しく損なうことはこれまで知られていな
かった。より好ましくは、トレハロースの純度は99.
3%以上である。また、好ましくはグルコース含量は
0.5%以下である。特に好ましくは、グルコース含量
は0.3%以下である。可能な限り、トレハロースの純
度が100%に近く、グルコース含量が0%に近いほど
好ましいが、収率が悪化しコスト高となるので、そのた
めに必要な労力とその効果を鑑みて精製すれば良い。
【0008】本発明のトレハロース粒子は、平均粒径が
10〜350μmである必要がある。10μm未満では
粒子の付着凝集性が増して流動性が悪化し、粉立ち等の
ためハンドリングが悪くなって好ましくなく、350μ
mを超えると薬物や他の賦形剤との混合性が悪くなり主
薬の偏析が生じるという問題があって好ましくない。好
ましくは20〜250μm、さらに好ましくは20〜1
50μmである。また本発明のトレハロース粒子は、そ
の見掛け比容積が1.2〜2.5cm3/gである必要
がある。1.2cm3/g未満だと、造粒物が硬く塑性
変形性が低下し、圧縮成形性が低下するので好ましくな
い。2.5cm3/gを超えると嵩高くなり流動性が低
下して好ましくない。好ましい範囲は1.2〜2.0c
3/gである。流動性の尺度としての圧縮度(100
×[(1/見掛けタッピング比容積)−(1/見掛け比
容積)]/(1/見掛けタッピング比容積))は40%
以下である。40%を超えると流動性が悪くなり、直接
打錠法でオープンフィードシューを使用した場合には錠
剤重量バラツキが大きくなる。好ましくは35%以下、
さらに好ましくは30%以下である。直接的に流動性を
示す物性として安息角があるが、本発明のトレハロース
粒子は安息角が45゜以下、好ましくは42゜以下、さ
らに好ましくは40゜以下である。
【0009】本発明のトレハロース粒子は、その球形度
が0.6以上であることが好ましい。球形度は1に近い
程流動性が良好になるためであるが、好ましくは0.7
以上である。本発明のトレハロース粒子は0.5gを5
0MPaで圧縮して得られる底面積1cm2の円柱状成
型物の錠剤硬度が30N以上である。30N未満では輸
送運搬中に欠けや摩損等が多く発生するため実用に供さ
ず好ましくない。好ましくは40N以上である。本発明
のトレハロース粒子は、実用的に十分な圧縮成形性を有
しているため他の賦形剤を用いずとも製剤化が可能であ
る。また成形性に加えて流動性が非常に良好であり、両
機能をバランス良く有するトレハロースは知られていな
かった。すなわち単にトレハロース結晶、あるいはトレ
ハロース結晶を造粒したものでは成形性と流動性をバラ
ンスよく付与することはできず、上述した範囲にコント
ロールすることによって初めて達成可能である。
【0010】以上のように本発明のトレハロース粒子
は、特定の粉体物性を付与することによって、流動性、
圧縮成形性が良好となるため、医薬品の製剤化、特に直
接打錠において打錠時のハンドリング性、生産性、含量
均一性を改善し、輸送中の摩損を防止する程度の錠剤強
度を付与できる等の利点がある。本発明のトレハロース
粒子は、原料トレハロースを必要により精製することに
より、トレハロース純度を99.0%以上とした後、
水、親水性溶媒または親油性溶媒、またはそれらの混合
物で溶解もしくは懸濁する工程を経て造粒する、あるい
は水、親水性溶媒または親油性溶媒、またはそれらの混
合物で湿潤する工程を経て造粒することにより得ること
ができる。中でも水、親水性溶媒またはそれらの混合物
を用いることが好ましい。
【0011】前者の造粒方法としては例えば、ディスク
タイプあるいは空気使用の二流体ノズルタイプのアトマ
イザーを用いる噴霧乾燥等が挙げられる。噴霧乾燥時の
スラリー濃度はトレハロース固形分として5〜50重量
%であることが好ましい。5重量%未満では経済的に不
利であることに加えて、粒子が小さくなり付着凝集性が
増す、粒子の凝集状態が疎になり嵩高くなるなどして期
待する流動性が得られない。50重量%を超えると粒子
が緻密化しすぎて圧縮成形性が悪くなるため好ましくな
い。好ましくは10〜40重量%である。乾燥温度はト
レハロースの融点が二水和物の場合97℃(無水結晶が
203℃)であるためこれを超えない範囲に設定するこ
とが好ましい。ここでいう乾燥温度とは例えば噴霧乾燥
においては出口温度のことであり、トレハロース粒子が
乾燥時に到達する温度のことである。
【0012】後者の造粒方法としては、通常の湿式造粒
法、すなわち流動層造粒、攪拌造粒、攪拌流動造粒、転
動流動造粒、練合破砕造粒等公知の方法、またはこれら
の方法を2つ以上組み合わせた方法が挙げられる。これ
らの方法においては水、親水性溶媒または親油性溶媒、
またはそれらの混合物で湿潤させるが、造粒方法、用い
る溶媒によって湿潤させる程度が異なる。水、親水性溶
媒の場合について以下に述べる。例えば流動層造粒法に
おいてはトレハロース固形分に対して20〜250重量
%の水、親水性溶媒、またはそれらの混合物で湿潤させ
ることが好ましい。20重量%未満では粒子の凝集状態
が疎になり嵩高くなるため流動性が悪くなる。250重
量%を超えると粒子が緻密化しすぎて圧縮成形性が悪く
なるため好ましくない。好ましくは50〜150重量%
である。また攪拌造粒法、練合破砕造粒においてはトレ
ハロース固形分に対して1〜80重量%の水、親水性溶
媒、またはそれらの混合物で湿潤させることが好まし
い。1重量%未満では粒子の凝集状態が疎になり嵩高く
なるため流動性が悪くなる。80重量%を超えると粒子
が緻密化しすぎて圧縮成形性が悪くなるため好ましくな
い。好ましくは3〜50重量%である。
【0013】乾燥後に必要に応じ粒度をコントロールす
るための整粒工程を経てもよい。造粒の前処理としてボ
ールミル、ビーズミル、チューブミル、振動ミル等の粉
砕形式による粉砕化の工程を経てもよい。磨砕、練合の
後マルメライザー等を用いて球形化を施すことも随意で
ある。湿式造粒法での乾燥には、棚段熱風乾燥、ドラム
乾燥機、ベルト乾燥機、流動層乾燥機、転動流動層乾燥
機等を使用することができる。磨砕、練合時には水、親
水性溶媒、あるいは両者の混合物で湿潤させても良く、
親水性溶媒としては例えばメタノール、エタノール、プ
ロパノール、イソプロパノール、ブチルアルコール等、
炭素数1〜6程度の低級アルコール、アセトン等の水と
は混和するがトレハロースを溶解しにくいものが好まし
い。これらは単独で用いても、二種以上を混合しても良
く、特にメタノール、エタノール、イソプロピルアルコ
ール、アセトン等が好ましい。
【0014】本発明でいう医薬品製剤とは、トレハロー
ス粒子と製剤成分とを混合後、顆粒、錠剤等に加工する
工程、あるいは調製した顆粒をトレハロース粒子と粉体
混合して錠剤化する湿式後末錠剤化の工程等を経て得ら
れるもので、錠剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、乾燥エキス
剤、ドライシロップ剤、カプセル剤、トローチ剤等の固
形製剤である。またこれらは必要に応じて徐放性、苦味
マスク、腸溶性付与等のコーティングを施してあっても
よい。本発明のトレハロース粒子はこれら医薬品製剤の
中でも錠剤に有用であって、特に服用感を改善した、口
腔内で迅速に崩壊する錠剤に有用である。医薬品製剤は
トレハロース粒子の他、薬効成分(徐放性、苦味マス
ク、腸溶性付与等の目的でコーティングを施してあって
もよい)、必要に応じて他の添加剤を含む。トレハロー
ス粒子の含有量は、薬効成分の含有量や目標とする製剤
の物性等により異なるが、製剤中で1〜99.9重量%
程度が好ましい。トレハロース粒子の含有量が1重量%
未満であると、医薬品製剤として必要な硬度、摩損度を
付与できない。99.9重量%を超えると、薬効成分の
含有量が確保できない。特に好ましくは、10〜80重
量%程度である。更に好ましくは、20〜70重量%程
度である。使用する薬効成分としては、粉体状、結晶
状、油状、溶液状などいずれの形状でも良く、不整脈用
剤、降圧剤、血管拡張剤、利尿剤、解熱鎮痛消炎剤、抗
潰瘍剤、胃腸薬、整腸剤、骨粗鬆症治療剤、鎮咳去痰
剤、抗喘息剤、抗菌剤、頻尿改善剤、滋養強壮剤、ビタ
ミン剤など、経口で投与されるものが対象となる。薬効
成分は1種または2種以上を組み合わせて用いる。ま
た、医薬品に限らず、健康食品、浴用剤、動物薬、診断
薬、農薬、肥料など成型物の形態で利用されるものも本
発明に含まれる。
【0015】薬効成分の含有量は、薬効成分の種類、特
性により異なるが、製剤に対して0.1〜99重量%程
度である。0.1重量%未満では薬効を示さない場合が
多く、また、99重量%を超える場合は、硬度を付与す
ることが難しくなる。好ましくは0.1〜95重量%、
特に好ましくは0.1〜90重量%である。他の添加剤
としては、賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、香料、着
色料、甘味剤、界面活性剤などを添加することは自由で
ある。
【0016】賦形剤としては、結晶セルロース、粉末セ
ルロース等のセルロース類、白糖、ブドウ糖、乳糖、果
糖、マルトースなどの糖類、マンニトール、キシリトー
ル、マルチトール、エリスリトール、ソルビトール等の
糖アルコール類、とうもろこし澱粉、馬鈴薯澱粉等のデ
ンプン類、リン酸水素カルシウム、炭酸カルシウム、無
水ケイ酸、含水ケイ酸、ケイ酸アルミ、ケイ酸カルシウ
ム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム等の無機類等が挙げ
られる。
【0017】崩壊剤としては、クロスカルメロースナト
リウム、カルメロースカルシウム、カルメロース、低置
換度ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース類、
カルボキシメチルスターチナトリウム、ヒドロキシプロ
ピルスターチ、部分アルファー化デンプン等のデンプン
類、クロスポビドン等が挙げられる。結合剤としては、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース、メチルセルロース等のセルロース類、
アルファー化デンプン、デンプン糊等のデンプン類、ポ
リビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等の合
成高分子類、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、
アラビアガム等の天然高分子類等が挙げられる。
【0018】滑沢剤としては、ステアリン酸マグネシウ
ム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸、ショ糖脂
肪酸エステル、タルク等が挙げられる。コーティング剤
の水溶液としては、HPMC、HPC、PVP、ポリビ
ニルアルコール、ポリエチレングリコールなどの水溶液
が挙げられる。コーティング剤の水性懸濁剤としては、
水不溶性のコーティング剤を懸濁状としたものであっ
て、エチルセルロース(EC)、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロースフタレート、セルロースアセテートフタ
レート、カルボキシメチルエチルセルロース、セルロー
スアセテート、セルロースアセテートブチレート、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネー
トなどのセルロース類、アクリル系共重合体類、ビニル
系共重合体、ジェラック、シリコン樹脂類などの水性懸
濁液が挙げられる。これらコーティング剤は単独で用い
ても、2つ以上を組み合わせて用いても良い。
【0019】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
るが、これらは本発明の範囲を制限しない。なお、実施
例、比較例における粉体物性及び錠剤の物性の測定方法
は以下の通りである。 ・トレハロース純度[%] 以下の方法で、結晶水は計算に入れず、糖類を無水物換
算したものとして求める。 (1)サンプル1.0gを正確に量り、水に溶かして正
確に100cm3とする。 (2)この溶液20μlにつき、以下に示す操作条件で
液体クロマトグラフ法で分析する。 (3)オリゴ糖、トレハロース、グルコースの順にピー
クが現れる。 (4)自動積分法により測定し、全ピーク面積に対する
トレハロースあるいはグルコースのピーク面積の比をも
とめる。 トレハロース純度(%)=(A2/(A1+A2+A
3))×100 グルコース含量(%)=(A3/(A1+A2+A
3))×100 A1:オリゴ糖のピーク面積 A2:トレハロースのピーク面積 A3:ブドウ糖のピーク面積 操作条件 検出器:示差屈折計(ERC−7515B) カラム:MCI−GEL CK04SS(三菱化学
(株)) カラム温度:85℃ 移動相:水 流量:0.4cm3/min
【0020】・平均粒径[μm] 粉体5gを篩目開き500μm、300μm、250μ
m篩を用いて篩分し、また、篩目開き150μm、75
μm、45μm、38μm、32μm篩を用いてエアー
ジェットシーブにて篩分し各篩の篩上重量百分率[%]を
求め、累積重量百分率が50%の時の粒子径で表した。 ・見掛け比容積[cm3 /g] 100cm3のガラス製メスシリンダーに粉体試料を定
量フィーダーなどを用い、2〜3分かけて粗充填し、粉
体層上面を筆のような軟らかい刷毛で水平にならしその
容積を読みとりこれを粉体試料の重量で除した値であ
る。粉体の重量は容積が70〜100cm3程度になる
様に適宜決定する。
【0021】・見掛けタッピング比容積[cm3
g] 見掛け比容積を測定後、ゴム板を敷いた机のような衝撃
の低い台上で、手でタッピングを行う。タッピングは数
cmの高さから台に垂直に落とすようにして行い、粉体
層の圧密が止まるまで行う。粉体層の体積を粉体重量で
除する。 ・圧縮度[%] 以下の式より得た。 圧縮度=100×[(1/見掛けタッピング比容積)−
(1/見掛け比容積)]/(1/見掛けタッピング比容
積) ・安息角[゜] 杉原式(薬剤学27,260,1965)にて測定し
た。 ・球形度[−] 100個の粒子について個々の粒子の長径と短径を画像
解析装置(Imagehyper、インタークエスト製)で求め、
下式により球形度を計算した。 球形度=粒子の短径/粒子の長径
【0022】・錠剤硬度[N] 粉体試料0.50gを精秤し、底面積が1cm2 の円柱
状成形体を調製することができる片側圧縮タイプの金型
に仕込み、所定応力で圧縮し、この圧力で10秒間保持
し、錠剤を調製する。シュロインゲル硬度計(フロイン
ト産業(株)製、6D型)で錠剤の直径方向に荷重を加
え、破壊したときの荷重で表す。繰り返し数は10でそ
の数平均値をとる。 ・錠剤の口腔内崩壊時間[sec] 健康な成人男子3人を被験者として、口腔内の唾液で錠
剤が完全に崩壊する時間を測定する。各人2回測定し、
3人の平均値を用いた。 ・錠剤の摩損度[%] 摩損度試験機(Pharmatest)を用い、試料2
0個、25rpm、4分の条件で試験前後の錠剤重量変
化より摩損度を重量百分率で表した。
【0023】
【実施例1】市販トレハロース2水和物(林原生物化学
研究所製、商品名「トレハオース」、純度98.9%)
を再結晶により精製後、10%濃度に調整したトレハロ
ース水溶液を流量3L/hr、入口温度150℃、出口
温度80℃、スプレーマシン回転数25000rpmの
条件で噴霧乾燥し平均粒径45μmのトレハロース粒子
を得た。粉体物性及び50MPaで打錠した時の硬度及
び摩損度を表1に示す。
【0024】
【実施例2】市販トレハロース2水和物(林原生物化学
研究所製、商品名「トレハオース」、純度98.9%)
を再結晶により精製したトレハロース(純度99.3
%)300gに加水(トレハロース重量に対して10
%)しながら5分間練合後、流動層乾燥機(入口温度7
5℃、風量30m3/hr)で、出口温度が45℃にな
るまで乾燥した。1410μmで篩分し平均粒径144
μmのトレハロース粒子を得た。粉体物性及び50MP
aで打錠した時の硬度及び摩損度を表1に示す。
【0025】
【実施例3】市販トレハロース2水和物(林原生物化学
研究所製、商品名「トレハオース」、純度98.9%)
を再結晶により精製した後、105℃で4時間乾燥処理
して製した無水トレハロース(純度99.5%)80g
にエタノール40gを加えライカイ機で磨砕した。この
間エタノール70g追加した。その後ガラス板にキャス
ティングし棚段熱風乾燥機内(40℃)で24時間乾燥
し、篩サイズ350μmで篩分した。乾燥後のトレハロ
ース粒子は室温(25℃、55%RH)に3日放置し、
2水和物とした(カールフィッシャー法で測定した水分
値は9.8%であった)。篩分品の粉体物性及び50M
Paで打錠した時の硬度及び摩損度を表1に示す。
【0026】
【実施例4】市販トレハロース2水和物(林原生物化学
研究所製、商品名「トレハオース」、純度98.9%)
を再結晶により精製した後、バンタムミル(回転数10
000rpm、フィード量5kg/hr、スクリーン目
開き2.0mmφ)で粉砕したトレハロース(純度9
9.4%、平均粒径70μm)500gを流動層造粒機
(パウレック社製、マルチプレックスMP−01型)に
仕込み、入口温度75℃、風量20〜50m3/hrの
条件下、20g/minの速度で500g加水した後、
出口温度が40℃になるまで乾燥してトレハロース粒子
を得た。粉体物性及び50MPaで打錠した時の硬度及
び摩損度を表1に示す。
【0027】
【実施例5】実施例1の造粒物600g、L−アスコル
ビン酸300g、結晶セルロース50g、コーンスター
チ50gをポリ袋中で3分間混合後、滑沢剤としてステ
アリン酸マグネシウムを外割で0.5%加え30秒間ゆ
っくり混合した。この混合粉体をロータリー打錠機(菊
水製作所製、0.2g錠、12本杵、回転数54rp
m、打圧80MPa)で打錠し錠剤とした。混合粉体の
物性と得られた錠剤の物性を表2に示す。
【0028】
【比較例1】市販トレハロース2水和物結晶(林原生物
化学研究所製、商品名「トレハオース」、純度98.9
%)の粉体物性及び50MPaで打錠したときの硬度及
び摩損度を表1に示す。
【0029】
【比較例2】市販トレハロース2水和物(林原生物化学
研究所製、商品名「トレハオース」、純度98.9%)
を再結晶により精製したトレハロース二水和物結晶(純
度99.3%)をバンタムミル(回転数10000rp
m、フィード量5kg/hr、スクリーン目開き2.0
mmφ)で粉砕し、平均粒径68μmの粉砕物を得た。
粉砕物の粉体物性及び50MPaで打錠した時の硬度及
び摩損度を表1に示す。
【0030】
【比較例3】市販トレハロース2水和物(林原生物化学
研究所製、商品名「トレハオース」、純度98.9%)
を再結晶により精製した後、3%濃度に調整したトレハ
ロース水溶液(純度99.3%)を流量3L/hr、入
口温度190℃、出口温度80℃、スプレーマシン回転
数35000rpmの条件で噴霧乾燥し平均粒径8μm
の造粒物を得た。造粒物の粉体物性及び50MPaで打
錠した時の硬度及び摩損度を表1に示す。
【0031】
【比較例4】市販トレハロース2水和物(林原生物化学
研究所製、商品名「トレハオース」、純度98.9%)
を再結晶により精製したトレハロース(純度99.3
%)300gに加水(トレハロース重量に対して90
%)しながら10分間攪拌造粒後、棚段熱風乾燥機内
(60℃)で乾燥した。その後1410μmで篩分し平
均粒径390μmの造粒物を得た。造粒物の粉体物性と
50MPaで打錠したときの硬度と摩損度を表1に示
す。
【0032】
【比較例5】比較例2の造粒物600g、L−アスコル
ビン酸300g、結晶セルロース50g、コーンスター
チ50gをポリ袋中で3分間混合後、滑沢剤としてステ
アリン酸マグネシウムを外割で0.5%加え30秒間ゆ
っくり混合した。この混合粉体をロータリー打錠機(菊
水製作所製、0.2g錠、12本杵、回転数54rp
m、打圧80MPa)で打錠し錠剤とした。混合粉体の
物性と得られた錠剤の物性を表2に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】本発明のトレハロース粒子は、流動性に
優れ、特に直接打錠時のハンドリング、生産性を改善す
ることができると同時に、圧縮性に優れ、これを使用し
た錠剤は製造、運搬、保管時に要求される硬度を保持す
ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 純度が99.0%以上、平均粒径が10
    〜350μm、見掛け比容積が1.2〜2.5cm3
    g、圧縮度が40%以下、0.5gを50MPaで圧縮
    して得られる底面積1cm2の円柱状成型物の錠剤硬度
    が30N以上であることを特徴とするトレハロース粒
    子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のトレハロース粒子を含む
    ことを特徴とする医薬品製剤。
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