JP2001212644A - 断面一定のアルミニウム製品の製造方法 - Google Patents
断面一定のアルミニウム製品の製造方法Info
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- JP2001212644A JP2001212644A JP2000027590A JP2000027590A JP2001212644A JP 2001212644 A JP2001212644 A JP 2001212644A JP 2000027590 A JP2000027590 A JP 2000027590A JP 2000027590 A JP2000027590 A JP 2000027590A JP 2001212644 A JP2001212644 A JP 2001212644A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 寸法精度が保証された断面一定のアルミニウ
ム製品を簡便に製造する製造方法を提供すること。 【解決手段】 本発明の断面一定のアルミニウム製品の
製造方法は、ダイカスト法により遠心方向あるいは求心
方向に歯状突起を持つ略断面一定形状のアルミダイカス
ト材を形成するダイカスト工程と、アルミダイカスト材
を加熱して焼鈍した後に、サイジングを行うサイジング
工程と、を有することを特徴とする。本発明の断面一定
のアルミニウム製品の製造方法は、アルミダイカスト材
に焼鈍を施すことで、アルミダイカスト材が延性を生じ
るようになり、この延性によりサイジング時のアルミダ
イカスト材の伸びを保証し、冷間サイジングによるサイ
ジングを可能にする。
ム製品を簡便に製造する製造方法を提供すること。 【解決手段】 本発明の断面一定のアルミニウム製品の
製造方法は、ダイカスト法により遠心方向あるいは求心
方向に歯状突起を持つ略断面一定形状のアルミダイカス
ト材を形成するダイカスト工程と、アルミダイカスト材
を加熱して焼鈍した後に、サイジングを行うサイジング
工程と、を有することを特徴とする。本発明の断面一定
のアルミニウム製品の製造方法は、アルミダイカスト材
に焼鈍を施すことで、アルミダイカスト材が延性を生じ
るようになり、この延性によりサイジング時のアルミダ
イカスト材の伸びを保証し、冷間サイジングによるサイ
ジングを可能にする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はダイカスト法により
形成されたアルミダイカスト材を、断面一定の所定の形
状に形成するアルミニウム製品の製造方法に関する。
形成されたアルミダイカスト材を、断面一定の所定の形
状に形成するアルミニウム製品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム金属およびアルミニウム合
金よりなるアルミニウム系金属は、優れた各種の特性を
持っているため、多くの製品分野に利用されてきてい
る。さらに、近年では、省エネルギーの観点から、エネ
ルギーを多量に消費する自動車、鉄道車両、船舶、航空
機などの輸送機器や、各種産業機器の軽量化のための材
料として、特に注目されている。すなわち、各種の構造
材としてのみだけではなく、さまざまなアクチュエータ
ーにおいても、アルミニウム系金属は用いられるように
なってきている。特に各種のアクチュエーターとして用
いられるときには、高い硬度等の条件とともに、製品の
寸法精度も要求されている。
金よりなるアルミニウム系金属は、優れた各種の特性を
持っているため、多くの製品分野に利用されてきてい
る。さらに、近年では、省エネルギーの観点から、エネ
ルギーを多量に消費する自動車、鉄道車両、船舶、航空
機などの輸送機器や、各種産業機器の軽量化のための材
料として、特に注目されている。すなわち、各種の構造
材としてのみだけではなく、さまざまなアクチュエータ
ーにおいても、アルミニウム系金属は用いられるように
なってきている。特に各種のアクチュエーターとして用
いられるときには、高い硬度等の条件とともに、製品の
寸法精度も要求されている。
【0003】また、アルミニウム系金属製品に限らず、
一般的な製品において、高い寸法精度を有する製品を製
造するときには、粗形状に形成した後にサイジングを行
う方法が用いられている。
一般的な製品において、高い寸法精度を有する製品を製
造するときには、粗形状に形成した後にサイジングを行
う方法が用いられている。
【0004】ここで、粗形状の製品の形成方法として
は、安価に粗形状の製品の形成を行うことができるダイ
カスト法が一般に用いられている。ここで、ダイカスト
法により形成された粗形状の製品には、成形型からダイ
カスト材を取り出すための抜き勾配がもうけられてい
る。また、この抜き勾配は、サイジング時に解消される
ものであった。また、アルミダイカスト品は、伸びも小
さいため、サイジングされるべき面に亀裂等が生じ、高
い寸法精度の製品が得られないという不具合を有してい
た。
は、安価に粗形状の製品の形成を行うことができるダイ
カスト法が一般に用いられている。ここで、ダイカスト
法により形成された粗形状の製品には、成形型からダイ
カスト材を取り出すための抜き勾配がもうけられてい
る。また、この抜き勾配は、サイジング時に解消される
ものであった。また、アルミダイカスト品は、伸びも小
さいため、サイジングされるべき面に亀裂等が生じ、高
い寸法精度の製品が得られないという不具合を有してい
た。
【0005】ここで、従来の製造方法を用いたアルミニ
ウム系金属製品の製造時には、抜き勾配を解消する方法
には、機械加工が用いられていた。しかしながら、機械
加工では、コストが増大し、得られる製品に要するコス
トが増加するという問題があった。
ウム系金属製品の製造時には、抜き勾配を解消する方法
には、機械加工が用いられていた。しかしながら、機械
加工では、コストが増大し、得られる製品に要するコス
トが増加するという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実状に鑑
みてなされたものであり、寸法精度が保証された断面一
定のアルミニウム製品を簡便に製造する製造方法を提供
することを課題とする。
みてなされたものであり、寸法精度が保証された断面一
定のアルミニウム製品を簡便に製造する製造方法を提供
することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明者等は、アルミニウム製品の製造方法について検
討を重ねた結果、ダイカスト工程により得られたアルミ
ダイカスト材に焼鈍を施すことで、アルミダイカスト材
が延性を生じるようになり、この延性がアルミダイカス
ト材の塑性変形を保証するため、冷間でのサイジングが
容易になされることを見出した。
本発明者等は、アルミニウム製品の製造方法について検
討を重ねた結果、ダイカスト工程により得られたアルミ
ダイカスト材に焼鈍を施すことで、アルミダイカスト材
が延性を生じるようになり、この延性がアルミダイカス
ト材の塑性変形を保証するため、冷間でのサイジングが
容易になされることを見出した。
【0008】すなわち、本発明の断面一定のアルミニウ
ム製品の製造方法は、ダイカスト法により遠心方向ある
いは求心方向に歯状突起を持つ略断面一定形状のアルミ
ダイカスト材を形成するダイカスト工程と、アルミダイ
カスト材を加熱して焼鈍した後に、サイジングを行うサ
イジング工程と、を有することを特徴とする。
ム製品の製造方法は、ダイカスト法により遠心方向ある
いは求心方向に歯状突起を持つ略断面一定形状のアルミ
ダイカスト材を形成するダイカスト工程と、アルミダイ
カスト材を加熱して焼鈍した後に、サイジングを行うサ
イジング工程と、を有することを特徴とする。
【0009】本発明の断面一定のアルミニウム製品の製
造方法は、ダイカスト工程において製造されたアルミダ
イカスト材に焼鈍を行うことで、アルミダイカスト材が
延性を生じるようになり、この延性によりサイジング時
のアルミダイカスト材の伸びを保証し、冷間サイジング
によるサイジングを可能にする。
造方法は、ダイカスト工程において製造されたアルミダ
イカスト材に焼鈍を行うことで、アルミダイカスト材が
延性を生じるようになり、この延性によりサイジング時
のアルミダイカスト材の伸びを保証し、冷間サイジング
によるサイジングを可能にする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の断面一定のアルミニウム
製品の製造方法は、アルミダイカスト材を形成するダイ
カスト工程と、アルミダイカスト材に焼鈍を行った後に
冷間サイジングを行うサイジング工程と、を有する。
製品の製造方法は、アルミダイカスト材を形成するダイ
カスト工程と、アルミダイカスト材に焼鈍を行った後に
冷間サイジングを行うサイジング工程と、を有する。
【0011】本発明の製造方法により製造される断面一
定のアルミニウム製品とは、軸方向の断面形状が軸方向
の任意の位置において一定となっているアルミニウム製
品をいう。たとえば、柱状、筒状等の形状に形成された
製品をあげることができ、具体的には、ベーン式可変バ
ルブタイミング機構用(VVT−i)ハウジング、内歯
型あるいは外歯型歯車等の製品をあげることができる。
定のアルミニウム製品とは、軸方向の断面形状が軸方向
の任意の位置において一定となっているアルミニウム製
品をいう。たとえば、柱状、筒状等の形状に形成された
製品をあげることができ、具体的には、ベーン式可変バ
ルブタイミング機構用(VVT−i)ハウジング、内歯
型あるいは外歯型歯車等の製品をあげることができる。
【0012】ダイカスト工程は、ダイカスト法により遠
心方向あるいは求心方向に歯状突起を持つ略断面一定形
状のアルミダイカスト材を形成する工程である。ここ
で、略断面一定形状のアルミダイカスト材とは、ダイカ
スト法が金型を用いてダイカスト材を形成する方法であ
ることから、型から抜くための抜き勾配が設けられてい
ることを示す。さらに、アルミダイカスト材の遠心方向
あるいは求心方向に歯状突起を持つ略断面一定形状と
は、たとえば、ギアやスプラインのように遠心方向に歯
が形成された外歯型歯車のような形状や、内周面に突出
した歯を有する内歯型歯車のような形状をいう。また、
歯状突起の歯の数は、特に限定されるものではなく、一
本でも複数本でもよい。
心方向あるいは求心方向に歯状突起を持つ略断面一定形
状のアルミダイカスト材を形成する工程である。ここ
で、略断面一定形状のアルミダイカスト材とは、ダイカ
スト法が金型を用いてダイカスト材を形成する方法であ
ることから、型から抜くための抜き勾配が設けられてい
ることを示す。さらに、アルミダイカスト材の遠心方向
あるいは求心方向に歯状突起を持つ略断面一定形状と
は、たとえば、ギアやスプラインのように遠心方向に歯
が形成された外歯型歯車のような形状や、内周面に突出
した歯を有する内歯型歯車のような形状をいう。また、
歯状突起の歯の数は、特に限定されるものではなく、一
本でも複数本でもよい。
【0013】ダイカスト法によるアルミダイカスト材の
形成は、通常のダイカスト材の製造に用いられる方法と
同様の方法を用いて行うことができる。すなわち、ダイ
カスト材は、原料合金の溶湯を金型に圧し込んだ後に冷
却し、溶湯を凝固させることで金型の形状に形成されさ
れる。また、ダイカスト材は、通常のアルミダイカスト
材の形成に用いられるダイカストマシンを用いて形成す
ることができる。
形成は、通常のダイカスト材の製造に用いられる方法と
同様の方法を用いて行うことができる。すなわち、ダイ
カスト材は、原料合金の溶湯を金型に圧し込んだ後に冷
却し、溶湯を凝固させることで金型の形状に形成されさ
れる。また、ダイカスト材は、通常のアルミダイカスト
材の形成に用いられるダイカストマシンを用いて形成す
ることができる。
【0014】サイジング工程は、アルミダイカスト材を
加熱して焼鈍した後に、冷間サイジングを行う工程であ
る。すなわち、サイジング工程は、アルミダイカスト材
に焼鈍を施すと、アルミダイカスト材が、軟化し、延性
を生じるようになり、この延性を生じたアルミダイカス
ト材に冷間サイジングを行うことでサイジングを行う工
程である。
加熱して焼鈍した後に、冷間サイジングを行う工程であ
る。すなわち、サイジング工程は、アルミダイカスト材
に焼鈍を施すと、アルミダイカスト材が、軟化し、延性
を生じるようになり、この延性を生じたアルミダイカス
ト材に冷間サイジングを行うことでサイジングを行う工
程である。
【0015】焼鈍は、アルミダイカスト材を350℃以
上に加熱することで行われることが好ましい。焼鈍の加
熱温度が350℃未満では、加熱の効果であるアルミダ
イカスト材の延性の向上が見られず、350℃を超える
と延性が向上し、サイジングが可能となる。焼鈍は、加
熱処理により結晶組織が均質化され、この均質化された
組織を保持した状態で冷却されるため、組織が変化しな
いように徐冷される。
上に加熱することで行われることが好ましい。焼鈍の加
熱温度が350℃未満では、加熱の効果であるアルミダ
イカスト材の延性の向上が見られず、350℃を超える
と延性が向上し、サイジングが可能となる。焼鈍は、加
熱処理により結晶組織が均質化され、この均質化された
組織を保持した状態で冷却されるため、組織が変化しな
いように徐冷される。
【0016】ここで、アルミダイカスト材に焼鈍を行う
と、延性が向上することを図1に示した。図1は、さま
ざまな温度で焼鈍されたアルミダイカスト材(ADC1
2)および未処理のアルミダイカスト材の伸びを測定し
た結果を示している。ここで、このアルミダイカスト材
の伸びの測定は、ダイカスト製品のランナーからJIS
14号試験片を切り出し、この試験片を用いて引張試験
機により引っ張り試験を行うことで行われた。
と、延性が向上することを図1に示した。図1は、さま
ざまな温度で焼鈍されたアルミダイカスト材(ADC1
2)および未処理のアルミダイカスト材の伸びを測定し
た結果を示している。ここで、このアルミダイカスト材
の伸びの測定は、ダイカスト製品のランナーからJIS
14号試験片を切り出し、この試験片を用いて引張試験
機により引っ張り試験を行うことで行われた。
【0017】図1より、加熱温度が300℃以下ではア
ルミダイカスト材は1%程度の伸びしか示さないが、4
00℃になると4%程度の伸びを生じるようになり、成
形が可能な量の伸び(3.5%以上)となる。
ルミダイカスト材は1%程度の伸びしか示さないが、4
00℃になると4%程度の伸びを生じるようになり、成
形が可能な量の伸び(3.5%以上)となる。
【0018】アルミダイカスト材は、焼鈍後に冷間サイ
ジングされる。冷間サイジングは、アルミダイカスト材
を常温でサイジングする工程である。冷間サイジングが
常温でなされることから、サイジング後の製品には、高
い寸法精度が保証される。さらに、サイジング加工によ
る加工硬化が生じることから、サイジング後の製品の硬
度が高く保たれる。
ジングされる。冷間サイジングは、アルミダイカスト材
を常温でサイジングする工程である。冷間サイジングが
常温でなされることから、サイジング後の製品には、高
い寸法精度が保証される。さらに、サイジング加工によ
る加工硬化が生じることから、サイジング後の製品の硬
度が高く保たれる。
【0019】ダイカスト工程は、抜き勾配が一度以内で
あることが好ましい。アルミダイカスト材には型抜きの
ための抜き勾配が設けられており、この抜き勾配が一度
を超えると、サイジング後の製品の表面にカジリやクラ
ック等が生じるようになる。すなわち、抜き勾配が一度
を超えると、サイジング量がアルミダイカスト材の延性
により保証されるサイジング量を超えるようになるため
である。
あることが好ましい。アルミダイカスト材には型抜きの
ための抜き勾配が設けられており、この抜き勾配が一度
を超えると、サイジング後の製品の表面にカジリやクラ
ック等が生じるようになる。すなわち、抜き勾配が一度
を超えると、サイジング量がアルミダイカスト材の延性
により保証されるサイジング量を超えるようになるため
である。
【0020】ダイカスト工程は、抜き勾配が一度以上で
あり、サイジング工程の前に得られたアルミダイカスト
材を軸方向に圧縮成形して抜き勾配を一度未満とする圧
縮行程を行うことが好ましい。すなわち、ダイカスト工
程において形成されたアルミダイカスト材の抜き勾配が
一度以上であるときは、圧縮成形により抜き勾配を一度
未満とすることで冷間サイジングによるサイジング量を
低減させる。ここで、圧縮成形の行われる軸方向とは、
アルミダイカスト材をダイカスト法により形成したとき
に、ダイカスト材を型から抜くときに、型およびアルミ
ダイカスト材が相対的に移動する方向を示す。
あり、サイジング工程の前に得られたアルミダイカスト
材を軸方向に圧縮成形して抜き勾配を一度未満とする圧
縮行程を行うことが好ましい。すなわち、ダイカスト工
程において形成されたアルミダイカスト材の抜き勾配が
一度以上であるときは、圧縮成形により抜き勾配を一度
未満とすることで冷間サイジングによるサイジング量を
低減させる。ここで、圧縮成形の行われる軸方向とは、
アルミダイカスト材をダイカスト法により形成したとき
に、ダイカスト材を型から抜くときに、型およびアルミ
ダイカスト材が相対的に移動する方向を示す。
【0021】圧縮工程が行われるとき、アルミダイカス
ト材は、熱処理が施された後に、圧縮成形されることが
好ましい。すなわち、圧縮成形を施す前に熱処理を施す
ことで、アルミダイカスト材の延性が高められ、圧縮成
形によるクラック等の発生を抑えることができる。この
熱処理としては、たとえば、焼鈍処理に施される熱処理
と同様な処理を行うことができる。
ト材は、熱処理が施された後に、圧縮成形されることが
好ましい。すなわち、圧縮成形を施す前に熱処理を施す
ことで、アルミダイカスト材の延性が高められ、圧縮成
形によるクラック等の発生を抑えることができる。この
熱処理としては、たとえば、焼鈍処理に施される熱処理
と同様な処理を行うことができる。
【0022】また、圧縮行程の前に潤滑処理を施すこと
が好ましい。この潤滑処理としては、たとえば、リン酸
亜鉛処理、金属石鹸、エマルジョン系潤滑剤の塗布等の
潤滑処理をあげることができる。ここで、潤滑処理がボ
ンデ処理のときは、圧縮成形前にボンデ処理を施してお
けば、サイジング時に潤滑処理を施さなくてもよい。
が好ましい。この潤滑処理としては、たとえば、リン酸
亜鉛処理、金属石鹸、エマルジョン系潤滑剤の塗布等の
潤滑処理をあげることができる。ここで、潤滑処理がボ
ンデ処理のときは、圧縮成形前にボンデ処理を施してお
けば、サイジング時に潤滑処理を施さなくてもよい。
【0023】サイジング工程は、アルミダイカスト材の
サイジングされる面と背向する面を拘束する拘束成形で
あることが好ましい。すなわち、アルミダイカスト材の
サイジングは、サイジングされる面に応力が加えられる
ことによりなされるが、サイジングされる面と背向する
面を拘束することで、サイジング時にかかる応力により
拘束された面が変形しなくなる。この結果、サイジング
を施したい面にのみサイジングを行うことができる。さ
らに、サイジング工程を拘束成形とすることで、サイジ
ングされる部分の結晶組織が引張応力から圧縮応力の支
配されるところとなり、伸びの小さい素材においては、
特に表面の割れ等の不具合が生じなくなる。
サイジングされる面と背向する面を拘束する拘束成形で
あることが好ましい。すなわち、アルミダイカスト材の
サイジングは、サイジングされる面に応力が加えられる
ことによりなされるが、サイジングされる面と背向する
面を拘束することで、サイジング時にかかる応力により
拘束された面が変形しなくなる。この結果、サイジング
を施したい面にのみサイジングを行うことができる。さ
らに、サイジング工程を拘束成形とすることで、サイジ
ングされる部分の結晶組織が引張応力から圧縮応力の支
配されるところとなり、伸びの小さい素材においては、
特に表面の割れ等の不具合が生じなくなる。
【0024】アルミダイカスト材は、冷間サイジングの
前に潤滑処理が施されることが好ましい。すなわち、冷
間サイジングの前に潤滑処理を施すことで、アルミダイ
カスト材に潤滑性を付与でき、サイジング時に、型との
焼き付や工具の摩耗を抑えることができる。潤滑処理と
しては、たとえば、リン酸亜鉛処理、金属石鹸、エマル
ジョン系潤滑剤の塗布等の潤滑処理をあげることができ
る。
前に潤滑処理が施されることが好ましい。すなわち、冷
間サイジングの前に潤滑処理を施すことで、アルミダイ
カスト材に潤滑性を付与でき、サイジング時に、型との
焼き付や工具の摩耗を抑えることができる。潤滑処理と
しては、たとえば、リン酸亜鉛処理、金属石鹸、エマル
ジョン系潤滑剤の塗布等の潤滑処理をあげることができ
る。
【0025】本発明のアルミニウム製品の製造方法は、
アルミダイカスト材をダイカストマシン等により形成
し、このアルミダイカスト材を焼鈍し、冷間サイジング
を行うことで製造する製造方法である。
アルミダイカスト材をダイカストマシン等により形成
し、このアルミダイカスト材を焼鈍し、冷間サイジング
を行うことで製造する製造方法である。
【0026】本発明のアルミニウム製品の製造方法は、
アルミダイカスト材をダイカスト法により形成している
ため、アルミダイカスト材の形成を簡便に行うことがで
きる。さらに、冷間サイジングによりサイジングを行う
ため、機械加工によるサイジングより低コストでサイジ
ングを行うことができる。この結果、製造されたアルミ
ニウム製品は、寸法精度に優れているとともに、低コス
トで提供される。
アルミダイカスト材をダイカスト法により形成している
ため、アルミダイカスト材の形成を簡便に行うことがで
きる。さらに、冷間サイジングによりサイジングを行う
ため、機械加工によるサイジングより低コストでサイジ
ングを行うことができる。この結果、製造されたアルミ
ニウム製品は、寸法精度に優れているとともに、低コス
トで提供される。
【0027】さらに、本発明のアルミニウム製品の製造
方法は、焼鈍を施すことでサイジング時に要求される延
性を確保しているため、サイジングにおける加工量を低
減させることができ、その結果、アルミダイカスト材の
抜き勾配を小さくすることができる。
方法は、焼鈍を施すことでサイジング時に要求される延
性を確保しているため、サイジングにおける加工量を低
減させることができ、その結果、アルミダイカスト材の
抜き勾配を小さくすることができる。
【0028】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を説明する。
【0029】本発明の実施例として、本発明の製造方法
を用いてアルミニウム製品を製造した。
を用いてアルミニウム製品を製造した。
【0030】(実施例1)実施例1は、アルミニウム合
金よりなる内歯型の歯車を作製した。
金よりなる内歯型の歯車を作製した。
【0031】詳しくは、本実施例の内歯型の歯車1は、
ADC12よりなり、筒状の本体部10と、本体部の内
周側に突出して形成された内歯12と、からなる。実施
例1の歯車1を図2に示した。
ADC12よりなり、筒状の本体部10と、本体部の内
周側に突出して形成された内歯12と、からなる。実施
例1の歯車1を図2に示した。
【0032】ここで、実施例1の内歯型の歯車に用いら
れたADC12は、常温での伸びが1%であった。ここ
で、このアルミダイカスト材の伸びの測定は、ダイカス
ト製品のランナーからJIS14号試験片を切り出し、
この試験片を用いて引張試験機により引っ張り試験を行
うことで行われた。
れたADC12は、常温での伸びが1%であった。ここ
で、このアルミダイカスト材の伸びの測定は、ダイカス
ト製品のランナーからJIS14号試験片を切り出し、
この試験片を用いて引張試験機により引っ張り試験を行
うことで行われた。
【0033】実施例1の内歯型の歯車の製造は、アルミ
ニウム合金原料からダイカスト法を用いてアルミダイカ
スト材を形成した後に、このアルミダイカスト材をサイ
ジングすることで製造された。すなわち、アルミニウム
合金原料の溶湯をダイカストマシンを用いてアルミダイ
カスト材を形成するダイカスト工程と、アルミダイカス
ト材をサイジングするサイジング工程と、により製造さ
れた。
ニウム合金原料からダイカスト法を用いてアルミダイカ
スト材を形成した後に、このアルミダイカスト材をサイ
ジングすることで製造された。すなわち、アルミニウム
合金原料の溶湯をダイカストマシンを用いてアルミダイ
カスト材を形成するダイカスト工程と、アルミダイカス
ト材をサイジングするサイジング工程と、により製造さ
れた。
【0034】実施例1の内歯型の歯車は、詳しくは、以
下に示される手順により製造された。
下に示される手順により製造された。
【0035】まず、ダイカストマシンを用いて、アルミ
ダイカスト材を形成した。すなわち、アルミダイカスト
材の形状の金型を有するダイカストマシンを用いて、ア
ルミニウム合金原料の溶湯を金型内に圧し入れ、この溶
湯が金型内で凝固した後に、金型から抜き取ることでア
ルミダイカスト材は形成された。このとき、形成された
アルミダイカスト素材には、型抜きのための抜き勾配が
1度でもうけられていた。この抜き勾配を有するアルミ
ダイカスト材の軸方向の断面図を図3に示した。ここ
で、図3は、内歯型の歯車において、互いに対向する歯
部を通過する面での断面図である。また、アルミダイカ
スト材の形成に用いられたダイカストマシンは、通常の
アルミニウム合金の成形に用いられるダイカストマシン
を用いてなされた。
ダイカスト材を形成した。すなわち、アルミダイカスト
材の形状の金型を有するダイカストマシンを用いて、ア
ルミニウム合金原料の溶湯を金型内に圧し入れ、この溶
湯が金型内で凝固した後に、金型から抜き取ることでア
ルミダイカスト材は形成された。このとき、形成された
アルミダイカスト素材には、型抜きのための抜き勾配が
1度でもうけられていた。この抜き勾配を有するアルミ
ダイカスト材の軸方向の断面図を図3に示した。ここ
で、図3は、内歯型の歯車において、互いに対向する歯
部を通過する面での断面図である。また、アルミダイカ
スト材の形成に用いられたダイカストマシンは、通常の
アルミニウム合金の成形に用いられるダイカストマシン
を用いてなされた。
【0036】アルミダイカスト材は、略円筒状の本体部
と、本体部の円筒状の内周面側に突出して形成された歯
部と、から構成されている。ここで、歯部は、抜き勾配
が形成されていることから、円筒状の本体部の軸方向の
一方の端面側が他方の端面側よりその断面が大きくなっ
ている。
と、本体部の円筒状の内周面側に突出して形成された歯
部と、から構成されている。ここで、歯部は、抜き勾配
が形成されていることから、円筒状の本体部の軸方向の
一方の端面側が他方の端面側よりその断面が大きくなっ
ている。
【0037】つづいて、アルミダイカスト材に圧縮成形
を施して、抜き勾配を減少させた。
を施して、抜き勾配を減少させた。
【0038】アルミダイカスト材を成形型に投入し、圧
縮成形を行った。詳しくは、圧縮成形は、外型と内型と
からなる成形型の外型にアルミダイカスト材を保持した
状態で、内型でアルミダイカスト材を軸方向に押圧する
ことでアルミダイカスト材を軸方向に圧縮して抜き勾配
を減少させた。この圧縮成形の図を図4に示した。
縮成形を行った。詳しくは、圧縮成形は、外型と内型と
からなる成形型の外型にアルミダイカスト材を保持した
状態で、内型でアルミダイカスト材を軸方向に押圧する
ことでアルミダイカスト材を軸方向に圧縮して抜き勾配
を減少させた。この圧縮成形の図を図4に示した。
【0039】図4より、この圧縮成形は、円筒状のアル
ミダイカスト材40の外周面が外型51で、アルミダイ
カスト材40の内周面が内型52で拘束された状態で、
パンチ55を軸方向に押圧することで行われた。ここ
で、外型51で拘束された状態とは、外周面と略一致す
る外型51でアルミダイカスト材40を保持すること
で、圧縮成形を行ったときに外周面が変形しないように
されている状態を示す。また、内型での拘束についても
同様である。圧縮成形は、1.47×104kN(15
0ton)の加圧力で内型を加圧して行われた。
ミダイカスト材40の外周面が外型51で、アルミダイ
カスト材40の内周面が内型52で拘束された状態で、
パンチ55を軸方向に押圧することで行われた。ここ
で、外型51で拘束された状態とは、外周面と略一致す
る外型51でアルミダイカスト材40を保持すること
で、圧縮成形を行ったときに外周面が変形しないように
されている状態を示す。また、内型での拘束についても
同様である。圧縮成形は、1.47×104kN(15
0ton)の加圧力で内型を加圧して行われた。
【0040】圧縮成形を行うことで、アルミダイカスト
材にもうけられていた抜き勾配は、0.5度に低減され
た。
材にもうけられていた抜き勾配は、0.5度に低減され
た。
【0041】その後、圧縮成形により抜き勾配が低減さ
れたアルミダイカスト材には、焼鈍処理が施された。焼
鈍処理は、アルミダイカスト材を400℃に加熱するこ
とで行われた。また、この焼鈍処理が施されたアルミダ
イカスト材は、空冷で冷却された。
れたアルミダイカスト材には、焼鈍処理が施された。焼
鈍処理は、アルミダイカスト材を400℃に加熱するこ
とで行われた。また、この焼鈍処理が施されたアルミダ
イカスト材は、空冷で冷却された。
【0042】つづいて、焼鈍処理が施されたアルミダイ
カスト材に冷間サイジングを施した。この冷間サイジン
グは、アルミダイカスト素材にボンデ処理による潤滑性
を付与した後に、型成形を行うことでなされた。
カスト材に冷間サイジングを施した。この冷間サイジン
グは、アルミダイカスト素材にボンデ処理による潤滑性
を付与した後に、型成形を行うことでなされた。
【0043】ボンデ処理は、具体的には、リン酸亜鉛系
処理であり、その後のアルミダイカスト材の冷間サイジ
ングにおける、潤滑性のために行われた。具体的な処理
方法は、表面をアルカリ洗浄により脱脂した後に、水洗
してアルカリ液の除去をおこなった。つづいて、化成処
理、水洗、石けんの付与が行われた。
処理であり、その後のアルミダイカスト材の冷間サイジ
ングにおける、潤滑性のために行われた。具体的な処理
方法は、表面をアルカリ洗浄により脱脂した後に、水洗
してアルカリ液の除去をおこなった。つづいて、化成処
理、水洗、石けんの付与が行われた。
【0044】ボンデ処理が施されたアルミダイカスト材
は、その後、成形型に投入され、冷間サイジングが行わ
れた。成形型は内型と外型とから構成され、冷間サイジ
ングは、サイジングされない表面を外型により拘束した
状態で型成形する拘束成形で行われた。また、冷間サイ
ジングは、196kN(20ton)の加圧力でプレス
して成形を行った。
は、その後、成形型に投入され、冷間サイジングが行わ
れた。成形型は内型と外型とから構成され、冷間サイジ
ングは、サイジングされない表面を外型により拘束した
状態で型成形する拘束成形で行われた。また、冷間サイ
ジングは、196kN(20ton)の加圧力でプレス
して成形を行った。
【0045】このとき、外型のアルミダイカスト材との
当接面は、アルミダイカスト材の外周形状と略一致する
形状に形成され、内型は、断面が一定の内歯型の歯車を
形成できる形状に形成されていた。
当接面は、アルミダイカスト材の外周形状と略一致する
形状に形成され、内型は、断面が一定の内歯型の歯車を
形成できる形状に形成されていた。
【0046】さらに、この冷間サイジングにおける加圧
時に、上型および下型よりなる成形型が、アルミダイカ
スト材が押圧される方向と垂直な方向に相対的に移動す
ることで、成形面がサイジングされた。すなわち、上型
と下型との間に、水平方向への相対的な変移を加えるこ
とで、内歯型歯車のサイジングされる内周面がサイジン
グされた。この冷間サイジングにおける拘束成形は、で
あった。
時に、上型および下型よりなる成形型が、アルミダイカ
スト材が押圧される方向と垂直な方向に相対的に移動す
ることで、成形面がサイジングされた。すなわち、上型
と下型との間に、水平方向への相対的な変移を加えるこ
とで、内歯型歯車のサイジングされる内周面がサイジン
グされた。この冷間サイジングにおける拘束成形は、で
あった。
【0047】以上の工程により、実施例1の内歯型の歯
車が製造された。
車が製造された。
【0048】実施例1の内歯型歯車は、アルミダイカス
ト材を形成し、このアルミダイカスト材にサイジングを
施していることから、所望の寸法精度を有している。さ
らに、アルミダイカスト材が有していた1度の抜き勾配
が、サイジングにより解消されていた。
ト材を形成し、このアルミダイカスト材にサイジングを
施していることから、所望の寸法精度を有している。さ
らに、アルミダイカスト材が有していた1度の抜き勾配
が、サイジングにより解消されていた。
【0049】また、実施例1の内歯型歯車は、サイジン
グにより寸法精度が保証された表面を観察したところ、
その表面に割れ等の損傷が見られなかった。さらに、内
歯型歯車の表面は、硬度が保持されているため、実際に
歯車として使用するときに要求される耐摩耗性を有して
いる。
グにより寸法精度が保証された表面を観察したところ、
その表面に割れ等の損傷が見られなかった。さらに、内
歯型歯車の表面は、硬度が保持されているため、実際に
歯車として使用するときに要求される耐摩耗性を有して
いる。
【0050】実施例1の内歯型歯車は、冷間サイジング
が施されていても表面硬度が十分に確保されているた
め、耐摩耗性が高く保持されているとともに、所望の形
状にサイジングされている。また、実施例1の内歯型歯
車は、安価に製造できるアルミダイカスト材を、冷間サ
イジングによりサイジングしているため、その製造にか
かるコストを低減させることができる。
が施されていても表面硬度が十分に確保されているた
め、耐摩耗性が高く保持されているとともに、所望の形
状にサイジングされている。また、実施例1の内歯型歯
車は、安価に製造できるアルミダイカスト材を、冷間サ
イジングによりサイジングしているため、その製造にか
かるコストを低減させることができる。
【0051】(実施例2)実施例2は、アルミニウム合
金よりなるベーン式可変バルブタイミング機構(VVT
−i)ハウジングを作製した。
金よりなるベーン式可変バルブタイミング機構(VVT
−i)ハウジングを作製した。
【0052】詳しくは、実施例2のベーン式VVT−i
ハウジング2は、ADC12よりなり、内周面側がシー
ル摺動面となるハウジング部20と、シール摺動面に凸
状に形成されたベーン部22と、ベーン部22の先端の
端面にU字状の断面形状に形成されたシール取り付け溝
24と、を有する。このベーン式VVT−iハウジング
の断面図を図4に示した。
ハウジング2は、ADC12よりなり、内周面側がシー
ル摺動面となるハウジング部20と、シール摺動面に凸
状に形成されたベーン部22と、ベーン部22の先端の
端面にU字状の断面形状に形成されたシール取り付け溝
24と、を有する。このベーン式VVT−iハウジング
の断面図を図4に示した。
【0053】ここで、実施例2のVVT−iハウジング
に用いられたADC12は、実施例1で述べたように、
常温での伸びが1%であった。
に用いられたADC12は、実施例1で述べたように、
常温での伸びが1%であった。
【0054】実施例2のVVT−iハウジングの作製
は、ダイカスト法によりアルミダイカスト材を形成した
後に、このダイカスト材にサイジングを行うことで行わ
れた。詳しくは、以下の手順により製造された。
は、ダイカスト法によりアルミダイカスト材を形成した
後に、このダイカスト材にサイジングを行うことで行わ
れた。詳しくは、以下の手順により製造された。
【0055】まず、ダイカストマシンを用いて、アルミ
ダイカスト材を形成した。すなわち、アルミダイカスト
材の形状の金型を有するダイカストマシンを用いて、ア
ルミニウム合金原料の溶湯を金型内に圧し入れ、この溶
湯が金型内で凝固した後に、金型から抜き取ることでア
ルミダイカスト材は形成された。このとき、形成された
アルミダイカスト素材には、型抜きのための抜き勾配が
1度でもうけられていた。また、アルミダイカスト材の
形成に用いられたダイカストマシンは、通常のアルミニ
ウム合金の成形に用いられるダイカストマシンを用いて
なされた。
ダイカスト材を形成した。すなわち、アルミダイカスト
材の形状の金型を有するダイカストマシンを用いて、ア
ルミニウム合金原料の溶湯を金型内に圧し入れ、この溶
湯が金型内で凝固した後に、金型から抜き取ることでア
ルミダイカスト材は形成された。このとき、形成された
アルミダイカスト素材には、型抜きのための抜き勾配が
1度でもうけられていた。また、アルミダイカスト材の
形成に用いられたダイカストマシンは、通常のアルミニ
ウム合金の成形に用いられるダイカストマシンを用いて
なされた。
【0056】つづいて、アルミダイカスト材に圧縮成形
を施して、抜き勾配を低減させた。まず、圧縮成形の前
処理として、アルミダイカスト材に加熱処理を施した。
この加熱処理は、実施例1において行われた加熱処理と
同様にして行われた。ここで、加熱処理が施されること
で、アルミダイカスト素材が延性を生じるようになる。
を施して、抜き勾配を低減させた。まず、圧縮成形の前
処理として、アルミダイカスト材に加熱処理を施した。
この加熱処理は、実施例1において行われた加熱処理と
同様にして行われた。ここで、加熱処理が施されること
で、アルミダイカスト素材が延性を生じるようになる。
【0057】加熱処理が施された後、アルミダイカスト
材を成形型に投入し、圧縮成形を行った。すなわち、圧
縮成形は、外型と内型とからなる成形型の外型にアルミ
ダイカスト材を保持した状態で、内型でアルミダイカス
ト材を軸方向に押圧することで抜き勾配を減少させた。
材を成形型に投入し、圧縮成形を行った。すなわち、圧
縮成形は、外型と内型とからなる成形型の外型にアルミ
ダイカスト材を保持した状態で、内型でアルミダイカス
ト材を軸方向に押圧することで抜き勾配を減少させた。
【0058】ここで、この圧縮成形は、成形面の背向す
る面、すなわち、円筒状のハウジング部の外周面が、外
型で拘束された状態で内型で押圧された。ここで、外型
で拘束された状態とは、外周面と略一致する外型でアル
ミダイカスト材を保持することで、圧縮成形を行ったと
きに外周面が変形しないようにされている状態を示す。
また、圧縮成形は、1.47×104kN(150to
n)の加圧力で内型を押圧することで行われた。
る面、すなわち、円筒状のハウジング部の外周面が、外
型で拘束された状態で内型で押圧された。ここで、外型
で拘束された状態とは、外周面と略一致する外型でアル
ミダイカスト材を保持することで、圧縮成形を行ったと
きに外周面が変形しないようにされている状態を示す。
また、圧縮成形は、1.47×104kN(150to
n)の加圧力で内型を押圧することで行われた。
【0059】圧縮成形を行うことで、アルミダイカスト
材にもうけられていた抜き勾配は、0.5度に低減され
た。
材にもうけられていた抜き勾配は、0.5度に低減され
た。
【0060】その後、圧縮成形により抜き勾配が低減さ
れたアルミダイカスト材には、焼鈍処理が施された。焼
鈍処理は、アルミダイカスト材を400℃に加熱するこ
とで行われた。この焼鈍処理の加熱は、実施例1におけ
る焼鈍処理と同様の手段により行われた。
れたアルミダイカスト材には、焼鈍処理が施された。焼
鈍処理は、アルミダイカスト材を400℃に加熱するこ
とで行われた。この焼鈍処理の加熱は、実施例1におけ
る焼鈍処理と同様の手段により行われた。
【0061】つづいて、焼鈍処理が施されたアルミダイ
カスト材に冷間サイジングを施した。この冷間サイジン
グは、アルミダイカスト素材にボンデ処理による潤滑性
を付与した後に、型成形を行うことでなされた。
カスト材に冷間サイジングを施した。この冷間サイジン
グは、アルミダイカスト素材にボンデ処理による潤滑性
を付与した後に、型成形を行うことでなされた。
【0062】ボンデ処理は、具体的には、リン酸亜鉛系
処理が施された。具体的な処理は、実施例1におけるボ
ンデ処理と同様にして行われた。
処理が施された。具体的な処理は、実施例1におけるボ
ンデ処理と同様にして行われた。
【0063】ボンデ処理が施されたアルミダイカスト材
は、その後、成形型に投入され、冷間サイジングが行わ
れた。成形型は内型と外型とから構成され、冷間サイジ
ングは、サイジングされない表面を外型により拘束した
状態で型成形する拘束成形で行われた。また、冷間サイ
ジングは、196kN(20ton)の加圧力で加圧し
て成形を行った。
は、その後、成形型に投入され、冷間サイジングが行わ
れた。成形型は内型と外型とから構成され、冷間サイジ
ングは、サイジングされない表面を外型により拘束した
状態で型成形する拘束成形で行われた。また、冷間サイ
ジングは、196kN(20ton)の加圧力で加圧し
て成形を行った。
【0064】さらに、この冷間サイジングにおける加圧
時に、上型および下型よりなる成形型が、アルミダイカ
スト材が押圧される方向と垂直な方向に相対的に移動す
ることで、成形面がサイジングされた。すなわち、上型
と下型との間に、水平方向への相対的な変移を加えるこ
とで、VVT−iハウジングのサイジングされる内周面
がサイジングされた。この冷間サイジングにおける拘束
成形は、圧縮成形と同様にして行われた。
時に、上型および下型よりなる成形型が、アルミダイカ
スト材が押圧される方向と垂直な方向に相対的に移動す
ることで、成形面がサイジングされた。すなわち、上型
と下型との間に、水平方向への相対的な変移を加えるこ
とで、VVT−iハウジングのサイジングされる内周面
がサイジングされた。この冷間サイジングにおける拘束
成形は、圧縮成形と同様にして行われた。
【0065】以上の工程により、実施例2のVVT−i
ハウジングが製造された。
ハウジングが製造された。
【0066】実施例2のVVT−iハウジングは、アル
ミダイカスト材を形成し、このアルミダイカスト材にサ
イジングを施しているため、所望の寸法精度を有してい
る。また、アルミダイカスト材が有していた1度の抜き
勾配が、サイジングにより解消されている。
ミダイカスト材を形成し、このアルミダイカスト材にサ
イジングを施しているため、所望の寸法精度を有してい
る。また、アルミダイカスト材が有していた1度の抜き
勾配が、サイジングにより解消されている。
【0067】また、実施例2のVVT−iハウジングの
サイジングにより寸法精度が保証された表面を観察した
ところ、その表面に割れ等の損傷が見られなかった。さ
らに、内歯型歯車は、高い硬度が保持されているため、
実際にVVT−iハウジングとして使用するときに要求
されるアペックスシール、ロータ、ギヤおよびカバーと
の摺動に対して、十分な耐摩耗性を有している。
サイジングにより寸法精度が保証された表面を観察した
ところ、その表面に割れ等の損傷が見られなかった。さ
らに、内歯型歯車は、高い硬度が保持されているため、
実際にVVT−iハウジングとして使用するときに要求
されるアペックスシール、ロータ、ギヤおよびカバーと
の摺動に対して、十分な耐摩耗性を有している。
【0068】また、実施例2のVVT−iハウジング
は、アルミダイカスト材のサイジングを、従来の機械加
工によるサイジング方法と比較して、型成形でサイジン
グを行っているため、加工工程が大幅に低減され、サイ
ジングに要するコストが低減している。
は、アルミダイカスト材のサイジングを、従来の機械加
工によるサイジング方法と比較して、型成形でサイジン
グを行っているため、加工工程が大幅に低減され、サイ
ジングに要するコストが低減している。
【0069】
【発明の効果】また、本発明の断面一定のアルミニウム
製品の製造方法は、従来は、低延性のため塑性加工によ
るサイジングが行えなかったアルミダイカスト材に、塑
性加工によるサイジングを施すことでサイジングを行っ
ているため、サイジングに要するコストを低減させるこ
とができる効果を有する。
製品の製造方法は、従来は、低延性のため塑性加工によ
るサイジングが行えなかったアルミダイカスト材に、塑
性加工によるサイジングを施すことでサイジングを行っ
ているため、サイジングに要するコストを低減させるこ
とができる効果を有する。
【0070】また、本発明の断面一定のアルミニウム製
品の製造方法は、アルミダイカスト材の硬度を保持した
まま、サイジングを行うことができる。このため、本発
明の製造方法により製造されたアルミニウム製品は、ア
ルミダイカスト材の高い硬度を有していることから、耐
摩耗性に優れている。
品の製造方法は、アルミダイカスト材の硬度を保持した
まま、サイジングを行うことができる。このため、本発
明の製造方法により製造されたアルミニウム製品は、ア
ルミダイカスト材の高い硬度を有していることから、耐
摩耗性に優れている。
【図1】 焼鈍処理の加熱温度を変化させたときのAD
C12の伸びを示した図である。
C12の伸びを示した図である。
【図2】 実施例1の内歯型の歯車を示した図である。
【図3】 実施例1の内歯型の歯車のアルミダイカスト
材の断面を示した図である。
材の断面を示した図である。
【図4】 実施例1の内歯型の歯車の製造時の圧縮成形
における拘束成形の様子を示した図である。
における拘束成形の様子を示した図である。
【図5】 実施例2のベーン式VVT−iハウジングの
サイジングされる部分の断面を示した図である。
サイジングされる部分の断面を示した図である。
1…内歯型の歯車 10…本体部 12…内歯 2…ベーン式VVT−iハウジング 20…ハウ
ジング部 22…ベーン部 24…シール取り付け溝 40…アルミダイカスト材 51…外型 52…
内型 55…パンチ
ジング部 22…ベーン部 24…シール取り付け溝 40…アルミダイカスト材 51…外型 52…
内型 55…パンチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B22D 17/22 B22D 17/22 L C22F 1/04 C22F 1/04 A // C22F 1/00 611 1/00 611 612 612 630 630Z 685 685Z 691 691Z
Claims (5)
- 【請求項1】 ダイカスト法により遠心方向あるいは求
心方向に歯状突起を持つ略断面一定形状のアルミダイカ
スト材を形成するダイカスト工程と、 該アルミダイカスト材を加熱して焼鈍した後に、サイジ
ングを行うサイジング工程と、を有することを特徴とす
る断面一定のアルミニウム製品の製造方法。 - 【請求項2】 前記ダイカスト工程は、抜き勾配が一度
以内である請求項1記載の断面一定のアルミニウム製品
の製造方法。 - 【請求項3】 前記ダイカスト工程は、抜き勾配が一度
以上であり、前記サイジング工程の前に得られたアルミ
ダイカスト材を圧縮成形して抜き勾配を一度未満とする
圧縮行程を行う請求項1記載の断面一定のアルミニウム
製品の製造方法。 - 【請求項4】 前記サイジング工程は、前記アルミダイ
カスト材のサイジングされる面と背向する面を拘束する
拘束成形である請求項1記載の断面一定のアルミニウム
製品の製造方法。 - 【請求項5】 前記アルミダイカスト材は、サイジング
の前に潤滑処理が施される請求項1記載の断面一定のア
ルミニウム製品の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000027590A JP2001212644A (ja) | 2000-02-04 | 2000-02-04 | 断面一定のアルミニウム製品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000027590A JP2001212644A (ja) | 2000-02-04 | 2000-02-04 | 断面一定のアルミニウム製品の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001212644A true JP2001212644A (ja) | 2001-08-07 |
Family
ID=18553139
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000027590A Pending JP2001212644A (ja) | 2000-02-04 | 2000-02-04 | 断面一定のアルミニウム製品の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001212644A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008025745A (ja) * | 2006-07-21 | 2008-02-07 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 防振装置 |
| KR20130079207A (ko) * | 2011-12-22 | 2013-07-10 | 마그나 비디더블유 테크놀로지스 게엠베하 | 원통형 부품을 제조하기 위한 방법 |
| US20180030581A1 (en) * | 2016-07-26 | 2018-02-01 | Sumitomo Riko Company Limited | Method for manufacturing aluminum die-casting article for plastic working and fixation structure using aluminum die-casting article |
| CN112077163A (zh) * | 2020-09-02 | 2020-12-15 | 江苏亚太轻合金科技股份有限公司 | 一种阀体铝型材斜度圆滑进料模具 |
-
2000
- 2000-02-04 JP JP2000027590A patent/JP2001212644A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| KR20130079207A (ko) * | 2011-12-22 | 2013-07-10 | 마그나 비디더블유 테크놀로지스 게엠베하 | 원통형 부품을 제조하기 위한 방법 |
| CN103192058A (zh) * | 2011-12-22 | 2013-07-10 | 玛格纳Bdw科技有限责任公司 | 用于生产柱形部件的方法 |
| JP2013136098A (ja) * | 2011-12-22 | 2013-07-11 | Magna BDW technologies GmbH | 円筒状部品の製造工程 |
| US8978733B2 (en) | 2011-12-22 | 2015-03-17 | Magna BDW technologies GmbH | Process for producing cylindrical components |
| CN103192058B (zh) * | 2011-12-22 | 2016-06-08 | 玛格纳Bdw科技有限责任公司 | 用于生产柱形部件的方法 |
| KR101958490B1 (ko) | 2011-12-22 | 2019-03-14 | 마그나 비디더블유 테크놀로지스 게엠베하 | 원통형 부품을 제조하기 위한 방법 |
| US20180030581A1 (en) * | 2016-07-26 | 2018-02-01 | Sumitomo Riko Company Limited | Method for manufacturing aluminum die-casting article for plastic working and fixation structure using aluminum die-casting article |
| CN107654774A (zh) * | 2016-07-26 | 2018-02-02 | 住友理工株式会社 | 塑性加工用铝压铸品制造方法和使用该压铸品的固定构造 |
| CN112077163A (zh) * | 2020-09-02 | 2020-12-15 | 江苏亚太轻合金科技股份有限公司 | 一种阀体铝型材斜度圆滑进料模具 |
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