JP2001296398A - 中性ビーム処理装置及びその方法 - Google Patents
中性ビーム処理装置及びその方法Info
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- JP2001296398A JP2001296398A JP2000113519A JP2000113519A JP2001296398A JP 2001296398 A JP2001296398 A JP 2001296398A JP 2000113519 A JP2000113519 A JP 2000113519A JP 2000113519 A JP2000113519 A JP 2000113519A JP 2001296398 A JP2001296398 A JP 2001296398A
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- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05H—PLASMA TECHNIQUE; PRODUCTION OF ACCELERATED ELECTRICALLY-CHARGED PARTICLES OR OF NEUTRONS; PRODUCTION OR ACCELERATION OF NEUTRAL MOLECULAR OR ATOMIC BEAMS
- H05H3/00—Production or acceleration of neutral particle beams, e.g. molecular or atomic beams
- H05H3/02—Molecular or atomic-beam generation, e.g. resonant beam generation
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- G—PHYSICS
- G21—NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
- G21K—TECHNIQUES FOR HANDLING PARTICLES OR IONISING RADIATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; IRRADIATION DEVICES; GAMMA RAY OR X-RAY MICROSCOPES
- G21K1/00—Arrangements for handling particles or ionising radiation, e.g. focusing or moderating
- G21K1/14—Arrangements for handling particles or ionising radiation, e.g. focusing or moderating using charge exchange devices, e.g. for neutralising or changing the sign of the electrical charges of beams
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 中性ビームの発散を小さく、エネルギーのば
らつきを小さくしながら、中性ビームを大口径化および
大容量化すること。 【解決手段】 プラズマ生成室1から引き出したイオン
ビームを中性化室11で中性化して中性ビームに変換
し、この中性ビームを処理室23内の被処理物17に照
射するに際して、中性ビームから荷電粒子を分離する荷
電粒子分離手段として多孔電極32と永久磁石列31を
配置し、中性化室壁8に対して永久磁石列31を同電位
に設定し、多孔電極22を正電位に設定し、永久磁石列
9の発生する電子サイクロトロン磁場と導波管12から
導入されるマイクロ波の相互作用によって中性化室11
内にプラズマを発生させて、中性化室11内において平
坦な空間電位を形成する。イオンビームが平坦な空間電
位で変換されることにより形成される中性ビームは発散
が小さく、エネルギーのばらつきが小さくなり、中性ビ
ームの大口径化および大容量化が可能になる。
らつきを小さくしながら、中性ビームを大口径化および
大容量化すること。 【解決手段】 プラズマ生成室1から引き出したイオン
ビームを中性化室11で中性化して中性ビームに変換
し、この中性ビームを処理室23内の被処理物17に照
射するに際して、中性ビームから荷電粒子を分離する荷
電粒子分離手段として多孔電極32と永久磁石列31を
配置し、中性化室壁8に対して永久磁石列31を同電位
に設定し、多孔電極22を正電位に設定し、永久磁石列
9の発生する電子サイクロトロン磁場と導波管12から
導入されるマイクロ波の相互作用によって中性化室11
内にプラズマを発生させて、中性化室11内において平
坦な空間電位を形成する。イオンビームが平坦な空間電
位で変換されることにより形成される中性ビームは発散
が小さく、エネルギーのばらつきが小さくなり、中性ビ
ームの大口径化および大容量化が可能になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中性ビーム処理装
置及びその方法に係り、特に、中性ビームを被処理物に
照射してエッチング処理などを行うに好適な中性ビーム
処理装置及びその方法に関する。
置及びその方法に係り、特に、中性ビームを被処理物に
照射してエッチング処理などを行うに好適な中性ビーム
処理装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】中性ビームを利用した処理装置として、
基板などの被処理物に中性ビームを照射してエッチング
などの処理を施す中性ビーム処理装置がある。従来、こ
の種の中性ビーム処理装置としては、例えば、特開平7
−193047号公報に記載されているものが知られて
いる。この中性ビーム処理装置においては、イオン源か
ら引出されたイオンビームを中性ビームに変換し、中性
ビームのみを被処理物に照射するに際して、イオンビー
ムの一部が中性ガスとの荷電交換反応によって得られた
中性ビームと荷電粒子とを分離する荷電粒子分離手段と
してリターディング電極を用いた構成が採用されてい
る。このリターディング電極は、中性ビームを通過させ
るための小さな孔が多数開口している多孔電極であり、
この多孔電極に所定の電位を印加することにより、荷電
粒子であるイオンまたは電子を静電的に反発除去する一
方、電荷を持たない中性ビームを通過させることができ
る。
基板などの被処理物に中性ビームを照射してエッチング
などの処理を施す中性ビーム処理装置がある。従来、こ
の種の中性ビーム処理装置としては、例えば、特開平7
−193047号公報に記載されているものが知られて
いる。この中性ビーム処理装置においては、イオン源か
ら引出されたイオンビームを中性ビームに変換し、中性
ビームのみを被処理物に照射するに際して、イオンビー
ムの一部が中性ガスとの荷電交換反応によって得られた
中性ビームと荷電粒子とを分離する荷電粒子分離手段と
してリターディング電極を用いた構成が採用されてい
る。このリターディング電極は、中性ビームを通過させ
るための小さな孔が多数開口している多孔電極であり、
この多孔電極に所定の電位を印加することにより、荷電
粒子であるイオンまたは電子を静電的に反発除去する一
方、電荷を持たない中性ビームを通過させることができ
る。
【0003】一方、前記公報には、他の荷電粒子分離手
段として、荷電粒子のうちの電子を、被処理物の側面に
配置された永久磁石によって表面上に横磁場を加えるこ
とで磁気的に中性ビームから分離除去し、荷電粒子のう
ちのイオンを、被処理物を保持する支持台に正電位を印
加することで静電的に中性ビームから分離除去するもの
が開示されている。
段として、荷電粒子のうちの電子を、被処理物の側面に
配置された永久磁石によって表面上に横磁場を加えるこ
とで磁気的に中性ビームから分離除去し、荷電粒子のう
ちのイオンを、被処理物を保持する支持台に正電位を印
加することで静電的に中性ビームから分離除去するもの
が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、中性ビーム
処理装置においては、処理すべき被処理物を大型化し、
かつ処理時間の短縮を図ることから、被処理物に照射さ
れる中性ビームを大口径化、大容量化することが要請さ
れている。しかも、この大口径化、大容量化にあたって
は、中性ビームの品質を良質にすることが求められてい
る。すなわち、中性ビームの発散が小さいこと、エネル
ギーのばらつきが小さいことが求められている。
処理装置においては、処理すべき被処理物を大型化し、
かつ処理時間の短縮を図ることから、被処理物に照射さ
れる中性ビームを大口径化、大容量化することが要請さ
れている。しかも、この大口径化、大容量化にあたって
は、中性ビームの品質を良質にすることが求められてい
る。すなわち、中性ビームの発散が小さいこと、エネル
ギーのばらつきが小さいことが求められている。
【0005】しかし、上記従来技術のものは、以下に述
べる理由から、中性ビームの発散を小さく、エネルギー
のばらつきを小さくしながら、中性ビームを大口径化、
大容量化するには限界がある。
べる理由から、中性ビームの発散を小さく、エネルギー
のばらつきを小さくしながら、中性ビームを大口径化、
大容量化するには限界がある。
【0006】具体的には、上記従来技術のうち前者につ
いては、被処理物に照射される中性ビームの品質を良質
なものとするためには、リターディング電極を少なくと
も、以下に説明するように、3枚の多孔電極で構成する
必要がある。すなわち、中性ビームの発散を小さく、エ
ネルギーのばらつきを小さくするための基準電極と、イ
オンを除去するために、基準電極に対して正電位が与え
られるイオン除去電極と、電子を除去するために、基準
電極に対して負電位が与えられる電子除去電極とで構成
する必要がある。
いては、被処理物に照射される中性ビームの品質を良質
なものとするためには、リターディング電極を少なくと
も、以下に説明するように、3枚の多孔電極で構成する
必要がある。すなわち、中性ビームの発散を小さく、エ
ネルギーのばらつきを小さくするための基準電極と、イ
オンを除去するために、基準電極に対して正電位が与え
られるイオン除去電極と、電子を除去するために、基準
電極に対して負電位が与えられる電子除去電極とで構成
する必要がある。
【0007】基準電極は、3枚の多孔電極のうちイオン
源側に配置されて所定の電位が印加され、基準電極と引
出電極との間の空間電位を規定するようになっている。
この空間電位に勾配が生じると、例えば、基準電極がな
い状態で、基準電極より電位の高い正電位のイオン除去
電極と引出電極とによって空間電位を規定すると、引出
電極とイオン除去電極との間の空間電位に勾配(ポテン
シャル壁)が生じ、中性ビームに変換される前のイオン
ビームの発散が大きくなるとともにエネルギーのばらつ
きが大きくなる。このため、イオンビームが中性ビーム
に変換される中性化領域における空間電位を平坦化する
ために、イオン除去電極よりもイオン源側に基準電極を
設け、この基準電極にイオン除去電極よりも電位の低い
所定の電位を設定することで、中性化領域における空間
電位を平坦化する構成が採用されている。この基準電極
を設けて空間電位を平坦化することで、中性ビームの発
散を小さく、エネルギーのばらつきを小さくすることが
できる。
源側に配置されて所定の電位が印加され、基準電極と引
出電極との間の空間電位を規定するようになっている。
この空間電位に勾配が生じると、例えば、基準電極がな
い状態で、基準電極より電位の高い正電位のイオン除去
電極と引出電極とによって空間電位を規定すると、引出
電極とイオン除去電極との間の空間電位に勾配(ポテン
シャル壁)が生じ、中性ビームに変換される前のイオン
ビームの発散が大きくなるとともにエネルギーのばらつ
きが大きくなる。このため、イオンビームが中性ビーム
に変換される中性化領域における空間電位を平坦化する
ために、イオン除去電極よりもイオン源側に基準電極を
設け、この基準電極にイオン除去電極よりも電位の低い
所定の電位を設定することで、中性化領域における空間
電位を平坦化する構成が採用されている。この基準電極
を設けて空間電位を平坦化することで、中性ビームの発
散を小さく、エネルギーのばらつきを小さくすることが
できる。
【0008】しかし、リターディング電極を構成する電
極の枚数が多いほど、中性ビームが電極に衝突する確率
が高くなるため、リターディング電極を通過して被処理
物に照射される中性ビームの量が減少するという問題点
が生じる。
極の枚数が多いほど、中性ビームが電極に衝突する確率
が高くなるため、リターディング電極を通過して被処理
物に照射される中性ビームの量が減少するという問題点
が生じる。
【0009】また、複数の電極上に多数開口された孔同
士を相互に所定の位置に保つことは、リターディング電
極を大口径化するほど困難になるとともに、中性ビーム
の透過率が低下し、出力の低下を招くことになる。さら
に、中性化領域における空間電位を平坦化するという作
用上、基準電極は中性化されなかったイオンビームによ
って必然的に衝撃を受けるので、損耗が激しくなる。
士を相互に所定の位置に保つことは、リターディング電
極を大口径化するほど困難になるとともに、中性ビーム
の透過率が低下し、出力の低下を招くことになる。さら
に、中性化領域における空間電位を平坦化するという作
用上、基準電極は中性化されなかったイオンビームによ
って必然的に衝撃を受けるので、損耗が激しくなる。
【0010】一方、従来技術のうち後者のものは、被処
理物の側面に配置された永久磁石によって被処理物表面
上に平行磁場を加えることで電子を磁気的に中性ビーム
から分離除去し、被処理物に正電位を印加することでイ
オンを静電的に中性ビームから分離除去するようにして
いるため、前者のように、中性ビームがリターディング
電極に衝突することによって、被処理物に照射される中
性ビームの量が減少するようなことはない。
理物の側面に配置された永久磁石によって被処理物表面
上に平行磁場を加えることで電子を磁気的に中性ビーム
から分離除去し、被処理物に正電位を印加することでイ
オンを静電的に中性ビームから分離除去するようにして
いるため、前者のように、中性ビームがリターディング
電極に衝突することによって、被処理物に照射される中
性ビームの量が減少するようなことはない。
【0011】しかし、被処理物に印加した正電位によっ
て中性化領域の空間電位に勾配が生じるため、中性ビー
ムに変換される前のイオンビームの発散およびエネルギ
ーのばらつきが大きくなり、結果として、イオンビーム
の変換によって得られた中性ビームの発散およびエネル
ギーのばらつきが大きくなる。
て中性化領域の空間電位に勾配が生じるため、中性ビー
ムに変換される前のイオンビームの発散およびエネルギ
ーのばらつきが大きくなり、結果として、イオンビーム
の変換によって得られた中性ビームの発散およびエネル
ギーのばらつきが大きくなる。
【0012】また、被処理物の大型化に際して、電子を
分離するのに必要な磁場を被処理物の中心部で形成する
ためには、被処理物の側面に配置される永久磁石が巨大
なものとなり、しかも、被処理物の中心部と端部とで
は、磁場強度の差が顕著となり、荷電粒子に対する影響
が不均一になることから、中性ビーム処理装置の大口径
化には限界がある。また被処理物の表面に磁場を形成す
るので、磁性素子のように、磁場の影響を受けやすい被
処理物の処理に適さない、被処理物に所定の正電位を印
加することでイオンを反発除去することから、表面が絶
縁物である被処理物の処理には適さない、という問題点
もある。
分離するのに必要な磁場を被処理物の中心部で形成する
ためには、被処理物の側面に配置される永久磁石が巨大
なものとなり、しかも、被処理物の中心部と端部とで
は、磁場強度の差が顕著となり、荷電粒子に対する影響
が不均一になることから、中性ビーム処理装置の大口径
化には限界がある。また被処理物の表面に磁場を形成す
るので、磁性素子のように、磁場の影響を受けやすい被
処理物の処理に適さない、被処理物に所定の正電位を印
加することでイオンを反発除去することから、表面が絶
縁物である被処理物の処理には適さない、という問題点
もある。
【0013】このように、従来技術においては、被処理
物に照射される中性ビームの発散を小さく、エネルギー
のばらつきを小さくしながら、中性ビームを大口径化、
大容量化するには限界がある。
物に照射される中性ビームの発散を小さく、エネルギー
のばらつきを小さくしながら、中性ビームを大口径化、
大容量化するには限界がある。
【0014】本発明の目的は、中性ビームの発散を小さ
く、エネルギーのばらつきを小さくしながら、中性ビー
ムを大口径化および大容量化することができる中性ビー
ム処理装置及びその方法を提供することにある。
く、エネルギーのばらつきを小さくしながら、中性ビー
ムを大口径化および大容量化することができる中性ビー
ム処理装置及びその方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
には、本発明は、イオン源と、該イオン源からイオンを
引き出してイオンビームとするイオン引出し電極と、該
イオン引出し電極により引き出されたイオンビームを中
性ガスの雰囲気中で中性化して中性ビームに変換する中
性化室と、該中性化室内の中性ビームから荷電粒子を分
離して中性ビームを通過させる荷電粒子分離手段と、前
記中性化室に隣接して配置されて前記荷電粒子分離手段
を通過した中性ビームの伝播路上に被処理物を収納する
処理室とを備え、前記荷電粒子分離手段は、前記中性化
室を画成する中性化室壁に対して正電位が与えられて前
記中性ビームを通過させる複数の孔を有する多孔電極
と、該多孔電極に隣接して分散配置されて前記多孔電極
近傍に多極磁場を形成する複数の磁石列とから構成され
てなる中性ビーム処理装置を構成したものである。
には、本発明は、イオン源と、該イオン源からイオンを
引き出してイオンビームとするイオン引出し電極と、該
イオン引出し電極により引き出されたイオンビームを中
性ガスの雰囲気中で中性化して中性ビームに変換する中
性化室と、該中性化室内の中性ビームから荷電粒子を分
離して中性ビームを通過させる荷電粒子分離手段と、前
記中性化室に隣接して配置されて前記荷電粒子分離手段
を通過した中性ビームの伝播路上に被処理物を収納する
処理室とを備え、前記荷電粒子分離手段は、前記中性化
室を画成する中性化室壁に対して正電位が与えられて前
記中性ビームを通過させる複数の孔を有する多孔電極
と、該多孔電極に隣接して分散配置されて前記多孔電極
近傍に多極磁場を形成する複数の磁石列とから構成され
てなる中性ビーム処理装置を構成したものである。
【0016】また、本発明は、イオン源と、該イオン源
からイオンを引き出してイオンビームとするイオン引出
し電極と、該イオン引出し電極により引き出されたイオ
ンビームを中性ガスの雰囲気中で中性化して中性ビーム
に変換する中性化室と、該中性化室内の中性ビームから
荷電粒子を分離して中性ビームを通過させる荷電粒子分
離手段と、前記中性化室に隣接して配置されて前記荷電
粒子分離手段を通過した中性ビームの伝播路上に被処理
物を収納する処理室とを備え、前記荷電粒子分離手段
は、前記中性化室を画成する中性化室壁に対して正電位
が与えられて前記中性ビームを通過させる複数の孔を有
する多孔電極と、該多孔電極に隣接して分散配置されて
前記多孔電極近傍に多極磁場を形成する複数の磁石列
と、前記中性化室内において前記多極磁場の磁極部に配
置され、前記多孔電極に対して負電位が与えられる導電
体部材とから構成されてなる中性ビーム処理装置を構成
したものである。
からイオンを引き出してイオンビームとするイオン引出
し電極と、該イオン引出し電極により引き出されたイオ
ンビームを中性ガスの雰囲気中で中性化して中性ビーム
に変換する中性化室と、該中性化室内の中性ビームから
荷電粒子を分離して中性ビームを通過させる荷電粒子分
離手段と、前記中性化室に隣接して配置されて前記荷電
粒子分離手段を通過した中性ビームの伝播路上に被処理
物を収納する処理室とを備え、前記荷電粒子分離手段
は、前記中性化室を画成する中性化室壁に対して正電位
が与えられて前記中性ビームを通過させる複数の孔を有
する多孔電極と、該多孔電極に隣接して分散配置されて
前記多孔電極近傍に多極磁場を形成する複数の磁石列
と、前記中性化室内において前記多極磁場の磁極部に配
置され、前記多孔電極に対して負電位が与えられる導電
体部材とから構成されてなる中性ビーム処理装置を構成
したものである。
【0017】前記中性ビーム処理装置を構成するに際し
ては、以下の要素を付加することができる。
ては、以下の要素を付加することができる。
【0018】(1)前記複数の磁石列が、前記導電体部
材を兼ねてなる。
材を兼ねてなる。
【0019】(2)前記複数の磁石列が、前記多孔電極
を間にして前記導電体部材と相対向して配置されてな
る。
を間にして前記導電体部材と相対向して配置されてな
る。
【0020】(3)前記中性化室を画成する中性化室壁
と前記導電体部材との間に電位差を与える電位差調整手
段を備えてなる。
と前記導電体部材との間に電位差を与える電位差調整手
段を備えてなる。
【0021】(4)前記中性化室内に電子を供給または
発生させる電子補充手段を備えてなる。
発生させる電子補充手段を備えてなる。
【0022】また、本発明は、イオン源からイオンを引
き出してイオンビームとし、このイオンビームを中性化
室内で中性ビームに変換し、前記中性化室を画成する中
性化室壁に対して正電位が与えられた多孔電極を前記中
性化室の出口側に配置して前記中性ビームに混在する荷
電粒子の中からイオンを分離除去し、複数の磁石を前記
多孔電極の近傍に配置して前記多孔電極の近傍に多極磁
場を形成し、この多極磁場により、前記中性ビームに混
在する荷電粒子の中から電子を分離除去し、前記多孔電
極を通過した中性ビームを処理室内の被処理物に照射す
る中性ビーム処理方法を採用したものである。
き出してイオンビームとし、このイオンビームを中性化
室内で中性ビームに変換し、前記中性化室を画成する中
性化室壁に対して正電位が与えられた多孔電極を前記中
性化室の出口側に配置して前記中性ビームに混在する荷
電粒子の中からイオンを分離除去し、複数の磁石を前記
多孔電極の近傍に配置して前記多孔電極の近傍に多極磁
場を形成し、この多極磁場により、前記中性ビームに混
在する荷電粒子の中から電子を分離除去し、前記多孔電
極を通過した中性ビームを処理室内の被処理物に照射す
る中性ビーム処理方法を採用したものである。
【0023】さらに、本発明は、イオン源からイオンを
引き出してイオンビームとして中性化室に導入し、該中
性化室を画成する中性化室壁に対して正電位が与えられ
た多孔電極を前記中性化室の出口側に配置し、また、複
数の磁石を前記多孔電極の近傍に配置して前記多孔電極
の近傍に多極磁場を形成し、更に、前記中性化室内にお
いて前記多極磁場の磁極部に、前記多孔電極に対して負
電位が与えられる導電体部材を配置することにより前記
中性化室内の広範囲に平坦な空間電位領域を形成して、
該平坦な空間電位領域において前記イオンビームを中性
ビームに変換し、該中性ビームに混在する荷電粒子の中
からイオンを前記多孔電極により分離除去し、電子を前
記多極磁場により分離除去して、前記多孔電極を通過し
た中性ビームを処理室内の被処理物に照射する中性ビー
ム処理方法を採用したものである。
引き出してイオンビームとして中性化室に導入し、該中
性化室を画成する中性化室壁に対して正電位が与えられ
た多孔電極を前記中性化室の出口側に配置し、また、複
数の磁石を前記多孔電極の近傍に配置して前記多孔電極
の近傍に多極磁場を形成し、更に、前記中性化室内にお
いて前記多極磁場の磁極部に、前記多孔電極に対して負
電位が与えられる導電体部材を配置することにより前記
中性化室内の広範囲に平坦な空間電位領域を形成して、
該平坦な空間電位領域において前記イオンビームを中性
ビームに変換し、該中性ビームに混在する荷電粒子の中
からイオンを前記多孔電極により分離除去し、電子を前
記多極磁場により分離除去して、前記多孔電極を通過し
た中性ビームを処理室内の被処理物に照射する中性ビー
ム処理方法を採用したものである。
【0024】前記した手段によれば、中性ビームに混在
する荷電粒子のうちイオンを多孔電極によって中性ビー
ムから分離除去し、電子を複数の磁石列によって形成さ
れる多極磁場によって中性ビームから分離除去するよう
にしているため、荷電粒子分離手段として複数の電極を
用いるものよりも中性ビームの透過率を高めることがで
きるとともに、中性ビームの量が減少するのを防止する
ことができ、中性ビームの大容量化が可能になる。さら
に、多孔電極の大型化に合わせて磁石列の数を増やすこ
とで中性ビームの大口径化が可能になる。また多孔電極
はイオンを反発する正電位が与えられているので、イオ
ンビームの衝突による損耗を避けることができる。さら
に荷電粒子分離手段として導電体部材を設けることで、
磁石列がイオンビームに照射されるのを防止することが
でき、磁石列の加熱による減磁をなくすことができる。
する荷電粒子のうちイオンを多孔電極によって中性ビー
ムから分離除去し、電子を複数の磁石列によって形成さ
れる多極磁場によって中性ビームから分離除去するよう
にしているため、荷電粒子分離手段として複数の電極を
用いるものよりも中性ビームの透過率を高めることがで
きるとともに、中性ビームの量が減少するのを防止する
ことができ、中性ビームの大容量化が可能になる。さら
に、多孔電極の大型化に合わせて磁石列の数を増やすこ
とで中性ビームの大口径化が可能になる。また多孔電極
はイオンを反発する正電位が与えられているので、イオ
ンビームの衝突による損耗を避けることができる。さら
に荷電粒子分離手段として導電体部材を設けることで、
磁石列がイオンビームに照射されるのを防止することが
でき、磁石列の加熱による減磁をなくすことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1(a)は、本発明の一実施形
態を示す中性ビーム処理装置の全体構成を示す縦断面
図、(b)は図1に示す装置の空間電位の特性図であ
る。
に基づいて説明する。図1(a)は、本発明の一実施形
態を示す中性ビーム処理装置の全体構成を示す縦断面
図、(b)は図1に示す装置の空間電位の特性図であ
る。
【0026】図1において、中性ビーム処理装置は、マ
イクロ波放電によってプラズマを生成するイオン源を備
えており、このイオン源は、プラズマ生成室1が生成室
壁2によって画成され、生成室壁2に導波管4とガス導
入管37がそれぞれ接続されている。プラズマ生成室1
は、図1において縦方向である内径がφ350mm、横
方向である奥行きが150mmの大きさを成しており、
例えば、ステンレスのような非磁性材を用いた生成室壁
2によりほぼ碗形状に形成され、右側が開口されてい
る。生成室壁2の左側中央部に導波管4が接続されてお
り、この導波管4内にはプラズマ生成室1内の気密を保
つためにマイクロ波導入窓6が取付けられている。この
導波管4にはマイクロ波発生器(図示省略)が接続され
ており、マイクロ波発生器から周波数2.45GHzの
マイクロ波が導波管4、マイクロ波導入窓6を介してプ
ラズマ生成室1内に導入されるようになっている。導波
管4よりも下側の生成室壁2にはガス導入管37が設け
られており、プラズマ生成室1には、プラズマ生成に必
要な特定のガス、例えば、アルゴンなどのガスがガス導
入管37を介して導入されるようになっている。
イクロ波放電によってプラズマを生成するイオン源を備
えており、このイオン源は、プラズマ生成室1が生成室
壁2によって画成され、生成室壁2に導波管4とガス導
入管37がそれぞれ接続されている。プラズマ生成室1
は、図1において縦方向である内径がφ350mm、横
方向である奥行きが150mmの大きさを成しており、
例えば、ステンレスのような非磁性材を用いた生成室壁
2によりほぼ碗形状に形成され、右側が開口されてい
る。生成室壁2の左側中央部に導波管4が接続されてお
り、この導波管4内にはプラズマ生成室1内の気密を保
つためにマイクロ波導入窓6が取付けられている。この
導波管4にはマイクロ波発生器(図示省略)が接続され
ており、マイクロ波発生器から周波数2.45GHzの
マイクロ波が導波管4、マイクロ波導入窓6を介してプ
ラズマ生成室1内に導入されるようになっている。導波
管4よりも下側の生成室壁2にはガス導入管37が設け
られており、プラズマ生成室1には、プラズマ生成に必
要な特定のガス、例えば、アルゴンなどのガスがガス導
入管37を介して導入されるようになっている。
【0027】また生成室壁2の外周側には、永久磁石列
5が配列されており、永久磁石列5は、プラズマ生成室
1内に電子サイクロトロン共鳴磁場を有する静磁場を発
生し得るようになっている。さらに、生成室壁2の底部
側は直流電源36に接続されており、生成室壁2には、
例えば、600V〜1000Vの直流電圧が印加されて
いる。
5が配列されており、永久磁石列5は、プラズマ生成室
1内に電子サイクロトロン共鳴磁場を有する静磁場を発
生し得るようになっている。さらに、生成室壁2の底部
側は直流電源36に接続されており、生成室壁2には、
例えば、600V〜1000Vの直流電圧が印加されて
いる。
【0028】さらに、生成室壁2の開口側にはフランジ
部が形成されているとともに、生成室壁2の開口側に
は、プラズマ生成室1内のイオンを引出してイオンビー
ムとするイオン引出電極が取付けられている。このイオ
ン引出電極はスクリーン電極3a、加速電極3b、減速
電極3cから構成されており、スクリーン電極3aがプ
ラズマ生成室1側に配置され、その右側に加速電極3b
が配置され、加速電極3bの右側に減速電極3cが配置
されている。そして各スクリーン電極3a、加速電極3
bおよび減速電極3cには互いに所定の間隔を持つとと
もに所定の大きさの孔が複数個形成されている。なお、
本実施形態において、イオン引出電極の複数の孔が分布
している領域はφ300mmの大きさを成している。ま
た生成室壁2には、直流電源36の+極が接続され、直
流電源36の−極が処理室壁15に接続されているた
め、生成室壁2には処理室壁15に対して正電位が与え
られている。
部が形成されているとともに、生成室壁2の開口側に
は、プラズマ生成室1内のイオンを引出してイオンビー
ムとするイオン引出電極が取付けられている。このイオ
ン引出電極はスクリーン電極3a、加速電極3b、減速
電極3cから構成されており、スクリーン電極3aがプ
ラズマ生成室1側に配置され、その右側に加速電極3b
が配置され、加速電極3bの右側に減速電極3cが配置
されている。そして各スクリーン電極3a、加速電極3
bおよび減速電極3cには互いに所定の間隔を持つとと
もに所定の大きさの孔が複数個形成されている。なお、
本実施形態において、イオン引出電極の複数の孔が分布
している領域はφ300mmの大きさを成している。ま
た生成室壁2には、直流電源36の+極が接続され、直
流電源36の−極が処理室壁15に接続されているた
め、生成室壁2には処理室壁15に対して正電位が与え
られている。
【0029】上記構成によるプラズマ生成室1の開口側
には、中性化室11が接続されている。この中性化室1
1はほぼ筒状に形成され、周囲が中性化室壁8によって
画成されおり、この中性化室壁8には導波管12とガス
導入管38がそれぞれ接続されている。
には、中性化室11が接続されている。この中性化室1
1はほぼ筒状に形成され、周囲が中性化室壁8によって
画成されおり、この中性化室壁8には導波管12とガス
導入管38がそれぞれ接続されている。
【0030】中性化室壁8は、例えば、内径が400m
m、奥行きが350mmの筒体として、非磁性ステンレ
スを用いて構成されており、軸方向左端に形成されたフ
ランジ部が、生成室壁2の右端に形成されたフランジ部
と絶縁スペーサ7を介して接続されているとともに、軸
方向右端に形成されたフランジ部が処理室壁15に接続
されて処理室壁15とともに接地されている。この中性
化室壁18は、プラズマ生成室1から引出されたイオン
ビームを取り囲むものであり、この外周部には軸方向
(左右方向)に沿って2組の永久磁石列9が、その極性
が互いに異なるようにして配置されている。各永久磁石
列9は、中性化室11内に電子サイクロトロン共鳴磁場
を有するマルチリングカプス磁場を形成するためのもの
であり、この永久磁石列9は、例えば、サマリウムコバ
ルト(残留磁束密度約1.1T)製で、厚み幅が8m
m、磁化方向長さが12mmである。
m、奥行きが350mmの筒体として、非磁性ステンレ
スを用いて構成されており、軸方向左端に形成されたフ
ランジ部が、生成室壁2の右端に形成されたフランジ部
と絶縁スペーサ7を介して接続されているとともに、軸
方向右端に形成されたフランジ部が処理室壁15に接続
されて処理室壁15とともに接地されている。この中性
化室壁18は、プラズマ生成室1から引出されたイオン
ビームを取り囲むものであり、この外周部には軸方向
(左右方向)に沿って2組の永久磁石列9が、その極性
が互いに異なるようにして配置されている。各永久磁石
列9は、中性化室11内に電子サイクロトロン共鳴磁場
を有するマルチリングカプス磁場を形成するためのもの
であり、この永久磁石列9は、例えば、サマリウムコバ
ルト(残留磁束密度約1.1T)製で、厚み幅が8m
m、磁化方向長さが12mmである。
【0031】また中性化室壁8の外周部にはその軸方向
と直交し得る方向に導波管12が取り付けられいる。導
波管12は、中性化室壁8の外周部において、2組の永
久磁石列9の間に配置され、中性化室壁8内においてマ
ルチリングカプス磁場の隣合う磁極間から周波数2.4
5GHzのマイクロ波を導入するようになっている。永
久磁石列9は、マルチリングカプス磁場を形成するとと
もに、マイクロ波の周波数に対応する電子サイクロトロ
ン共鳴磁場を発生するようになっている。さらに、この
導波管12には、導波管4と同様に、マイクロ波を導入
するとともに、中性化室11内の気密を保持するため
に、石英やアルミナなどからなるマイクロ波導入窓13
が設けられている。
と直交し得る方向に導波管12が取り付けられいる。導
波管12は、中性化室壁8の外周部において、2組の永
久磁石列9の間に配置され、中性化室壁8内においてマ
ルチリングカプス磁場の隣合う磁極間から周波数2.4
5GHzのマイクロ波を導入するようになっている。永
久磁石列9は、マルチリングカプス磁場を形成するとと
もに、マイクロ波の周波数に対応する電子サイクロトロ
ン共鳴磁場を発生するようになっている。さらに、この
導波管12には、導波管4と同様に、マイクロ波を導入
するとともに、中性化室11内の気密を保持するため
に、石英やアルミナなどからなるマイクロ波導入窓13
が設けられている。
【0032】そして、中性化室壁8の右側開口部には、
中性化室11と処理室23の1要素として、中性化室1
1と処理室23を区画する多孔電極32が取り付けられ
ており、この多孔電極32には、中性ビームの通路し
て、互いに所定の間隔を有するとともに所定の大きさの
孔が複数個形成されている。この多孔電極32には直流
電源33の+極が接続され、多孔電極32には、例え
ば、700Vの直流電圧が印加されている。したがっ
て、多孔電極32には、処理室壁15と同電位にある中
性化室壁8に対して正電位が与えられている。なお、本
実施形態においては、多孔電極32の複数の孔が分布し
ている領域はφ350mmの大きさを成している。
中性化室11と処理室23の1要素として、中性化室1
1と処理室23を区画する多孔電極32が取り付けられ
ており、この多孔電極32には、中性ビームの通路し
て、互いに所定の間隔を有するとともに所定の大きさの
孔が複数個形成されている。この多孔電極32には直流
電源33の+極が接続され、多孔電極32には、例え
ば、700Vの直流電圧が印加されている。したがっ
て、多孔電極32には、処理室壁15と同電位にある中
性化室壁8に対して正電位が与えられている。なお、本
実施形態においては、多孔電極32の複数の孔が分布し
ている領域はφ350mmの大きさを成している。
【0033】多孔電極32に隣接して、磁性体として複
数の永久磁石列31が配設されている。各永久磁石列3
1は、多孔電極2の表面に対して極を垂直に、隣合う永
久磁石列の極性が相互に異なるようにして配置され、例
えば、絶縁部材を用いて多孔電極32に固定されてい
る。そして複数の永久磁石列31によって、中性化室1
1内の多孔電極32近傍には多極磁場30が形成されて
いる。この永久磁石列31は、導電体であるサマリウム
コバルト(残留磁束密度約1.1T)製で、厚み幅が4
mm、磁化方向長さが8mmであり、相互に隣接する永
久磁石列の間隔が50〜60mmとなるように配置され
ている。これにより形成される多極磁場30の磁場強度
は、図2(a)に示す線分cd上において、最大値が1
0mT程度であり、その最大値のところ(多極磁場30
の磁力線を示す線分と多孔電極32とのほぼ中間地点)
から遠ざかることで急速に減少し、多孔電極32から5
0mm離れたところで3mT程度となり、80mm離れ
たところで1mT程度となっている。なお、多極磁場3
0として代表的に図示した磁力線は、線分cd上におい
て、1〜3mT程度の磁場強度を有したものであり、ま
た永久磁石列31は導電体部材(線材)を介して中性化
室壁8に接続されて中性化室壁8と同電位に接地されて
いる。
数の永久磁石列31が配設されている。各永久磁石列3
1は、多孔電極2の表面に対して極を垂直に、隣合う永
久磁石列の極性が相互に異なるようにして配置され、例
えば、絶縁部材を用いて多孔電極32に固定されてい
る。そして複数の永久磁石列31によって、中性化室1
1内の多孔電極32近傍には多極磁場30が形成されて
いる。この永久磁石列31は、導電体であるサマリウム
コバルト(残留磁束密度約1.1T)製で、厚み幅が4
mm、磁化方向長さが8mmであり、相互に隣接する永
久磁石列の間隔が50〜60mmとなるように配置され
ている。これにより形成される多極磁場30の磁場強度
は、図2(a)に示す線分cd上において、最大値が1
0mT程度であり、その最大値のところ(多極磁場30
の磁力線を示す線分と多孔電極32とのほぼ中間地点)
から遠ざかることで急速に減少し、多孔電極32から5
0mm離れたところで3mT程度となり、80mm離れ
たところで1mT程度となっている。なお、多極磁場3
0として代表的に図示した磁力線は、線分cd上におい
て、1〜3mT程度の磁場強度を有したものであり、ま
た永久磁石列31は導電体部材(線材)を介して中性化
室壁8に接続されて中性化室壁8と同電位に接地されて
いる。
【0034】中性化室11の右側には、処理室23が接
続されている。この処理室23は、基板などの被処理物
17を収納するとともに、多孔電極32を通過した中性
ビームによって被処理物17を処理するための空間であ
り、例えば、ステンレスのような非磁性材を用いて構成
された処理室壁15によって画成されている。この処理
室壁15には、アルゴンやハロゲンガスなど特定のガス
を処理室23に導入するためのガス導入管39が接続さ
れている。また被処理物17は多孔電極32を通過した
中性ビームの伝播路上に、中性ビームとほぼ直交する位
置に配置され、支持台16上に支持されている。この支
持台16は処理室壁15と同様に接地されている。
続されている。この処理室23は、基板などの被処理物
17を収納するとともに、多孔電極32を通過した中性
ビームによって被処理物17を処理するための空間であ
り、例えば、ステンレスのような非磁性材を用いて構成
された処理室壁15によって画成されている。この処理
室壁15には、アルゴンやハロゲンガスなど特定のガス
を処理室23に導入するためのガス導入管39が接続さ
れている。また被処理物17は多孔電極32を通過した
中性ビームの伝播路上に、中性ビームとほぼ直交する位
置に配置され、支持台16上に支持されている。この支
持台16は処理室壁15と同様に接地されている。
【0035】本実施形態における中性ビーム処理装置
は、以上のように構成されており、次にその作用につい
て説明する。まず、処理室23に対しては、真空ポンプ
(図示省略)を用いて、矢印にて示すように、処理室2
3内を排気することにより、処理室23内の圧力を1×
10−4Pa以下にする。次いで、プラズマ生成室1内
にガス導入管37、38または39から、アルゴンなど
のガスを供給し、プラズマ生成室1内の圧力を3×10
−2Pa〜3×10−1Paとしたところで、導波管4
から2.45GHzのマイクロ波を導入する。
は、以上のように構成されており、次にその作用につい
て説明する。まず、処理室23に対しては、真空ポンプ
(図示省略)を用いて、矢印にて示すように、処理室2
3内を排気することにより、処理室23内の圧力を1×
10−4Pa以下にする。次いで、プラズマ生成室1内
にガス導入管37、38または39から、アルゴンなど
のガスを供給し、プラズマ生成室1内の圧力を3×10
−2Pa〜3×10−1Paとしたところで、導波管4
から2.45GHzのマイクロ波を導入する。
【0036】これにより、プラズマ生成室1内では、供
給されたガスがマイクロ波によりプラズマ化されるが、
プラズマ中の電子のサイクロトロン共鳴周波数とマイク
ロ波の周波数とが一致する磁場強度、例えば、約87.
5mTの領域において、マイクロ波が効率的にプラズマ
中の電子に吸収されることとなり、そのために生じた高
エネルギー電子がガスを電離することにより、高密度の
プラズマが生成される。
給されたガスがマイクロ波によりプラズマ化されるが、
プラズマ中の電子のサイクロトロン共鳴周波数とマイク
ロ波の周波数とが一致する磁場強度、例えば、約87.
5mTの領域において、マイクロ波が効率的にプラズマ
中の電子に吸収されることとなり、そのために生じた高
エネルギー電子がガスを電離することにより、高密度の
プラズマが生成される。
【0037】このとき、中性化室壁8に対して、イオン
源の生成室壁2とスクリーン電極3aを直流電源36に
よって正電位に設定し、加速電極3bを負電位に設定す
ると、プラズマ生成室1内の高密度プラズマからイオン
のみがイオンビームとして中性化室11内に引き出され
る。なお、減速電極3cは中性化室壁8と同じく接地電
位に設定する。
源の生成室壁2とスクリーン電極3aを直流電源36に
よって正電位に設定し、加速電極3bを負電位に設定す
ると、プラズマ生成室1内の高密度プラズマからイオン
のみがイオンビームとして中性化室11内に引き出され
る。なお、減速電極3cは中性化室壁8と同じく接地電
位に設定する。
【0038】イオンビームが中性化室11内に引き出さ
れると、中性化室11内において、後述する中性化作用
により、イオンビームの一部が中性ビームに変換され
る。そしてこの中性ビームは、後述する荷電粒子分離作
用によって、中性ビームに混在する電子およびイオンが
電子ビームから分離され、中性ビームのみが多孔電極3
2を通過して処理室23内に導入され、この中性ビーム
が支持台36上の被処理物17に照射されることによ
り、中性ビームエッチング処理など、被処理物17に対
して所望の中性ビーム処理を行うことができる。その
際、ガス導入管39からは、所望の中性ビーム処理に応
じて、例えば、中性ビームエッチング処理であればハロ
ゲンガスなどの特定ガスを導入することにより処理効果
を高めることができる。
れると、中性化室11内において、後述する中性化作用
により、イオンビームの一部が中性ビームに変換され
る。そしてこの中性ビームは、後述する荷電粒子分離作
用によって、中性ビームに混在する電子およびイオンが
電子ビームから分離され、中性ビームのみが多孔電極3
2を通過して処理室23内に導入され、この中性ビーム
が支持台36上の被処理物17に照射されることによ
り、中性ビームエッチング処理など、被処理物17に対
して所望の中性ビーム処理を行うことができる。その
際、ガス導入管39からは、所望の中性ビーム処理に応
じて、例えば、中性ビームエッチング処理であればハロ
ゲンガスなどの特定ガスを導入することにより処理効果
を高めることができる。
【0039】次に、中性化室11におけるイオンビーム
の中性化作用について説明する。ガス導入管38からア
ルゴンなどの特定ガスを中性化室11に供給することに
より、中性化室11内の圧力を3×10−2Pa〜3×
10−1Paとしたところで、中性化室11内にイオン
ビームが導入されると、イオンビームの一部が中性ガス
(特定ガスによる中性の粒子)と荷電交換反応すること
により、中性ビームに変換される。
の中性化作用について説明する。ガス導入管38からア
ルゴンなどの特定ガスを中性化室11に供給することに
より、中性化室11内の圧力を3×10−2Pa〜3×
10−1Paとしたところで、中性化室11内にイオン
ビームが導入されると、イオンビームの一部が中性ガス
(特定ガスによる中性の粒子)と荷電交換反応すること
により、中性ビームに変換される。
【0040】ここで、イオンビームを中性ビームに変換
するに際して、永久磁石列31を中性化室壁8とともに
接地することなく、多孔電極32と同電位、すなわち中
性化室壁8に対して正電位に設定した場合を仮定する
と、図1(a)における線分ab上の空間電位として、
減速電極3cと多孔電極32との間の中性化室11内に
おける空間電位は減速電極3cと多孔電極32の電位に
よって規定される。このため、図1(b)の点線(II)
によって示すように、中性化室11内においては多孔電
極32に向かって電位が上昇する空間電位が形成される
ことになる。この場合、イオンビームが中性化室壁8に
衝突することにより2次電子が発生し、中性化室11に
2次電子が供給されたとしても、この電子は、正電位に
設定された永久磁石列31の磁極に容易に吸収され、中
性化室11内に長く滞在できなくなる。したがって、相
対的に正電荷を有するイオンビームと、このイオンビー
ムと中性ガスとの荷電交換によって生じた低速イオンが
中性化室11内に多く存在することになる。この結果、
勾配を有する空間電位の領域を通過するイオンビーム
は、ポテンシャル壁の影響を受けて発散し、さらに減速
されて運動エネルギーが減少する。このイオンビームが
中性化室11において中性ガスとの荷電交換反応によっ
て中性ビームに変換されても、変換後の中性ビームは発
散が大きく、エネルギーのばらつきが大きくなる。
するに際して、永久磁石列31を中性化室壁8とともに
接地することなく、多孔電極32と同電位、すなわち中
性化室壁8に対して正電位に設定した場合を仮定する
と、図1(a)における線分ab上の空間電位として、
減速電極3cと多孔電極32との間の中性化室11内に
おける空間電位は減速電極3cと多孔電極32の電位に
よって規定される。このため、図1(b)の点線(II)
によって示すように、中性化室11内においては多孔電
極32に向かって電位が上昇する空間電位が形成される
ことになる。この場合、イオンビームが中性化室壁8に
衝突することにより2次電子が発生し、中性化室11に
2次電子が供給されたとしても、この電子は、正電位に
設定された永久磁石列31の磁極に容易に吸収され、中
性化室11内に長く滞在できなくなる。したがって、相
対的に正電荷を有するイオンビームと、このイオンビー
ムと中性ガスとの荷電交換によって生じた低速イオンが
中性化室11内に多く存在することになる。この結果、
勾配を有する空間電位の領域を通過するイオンビーム
は、ポテンシャル壁の影響を受けて発散し、さらに減速
されて運動エネルギーが減少する。このイオンビームが
中性化室11において中性ガスとの荷電交換反応によっ
て中性ビームに変換されても、変換後の中性ビームは発
散が大きく、エネルギーのばらつきが大きくなる。
【0041】一方、本実施形態においては、永久磁石列
31を中性化室壁8と同電位、すなわち中性化室壁8と
ともに接地しているため、減速電極3cと永久磁石列3
1との間の空間電位を減速電極3cと中性化室壁8の電
位で規定することができる。したがって、イオンビーム
が中性化室壁8に衝突することにより2次電子が発生
し、2次電子が中性化室11に供給されると、この2次
電子が永久磁石列31の磁極で容易に吸収されることは
なく、むしろ、永久磁石列31の磁極の有するミラー効
果により反射されることになる。このため、図2におい
て、電子が容易に動ける領域であって、中性化室11の
径方向および軸方向の広い空間領域Aにおいて、電子は
イオンビームおよびイオンビームの中性化の過程で生じ
た低速イオンともにプラズマを形成することが可能にな
る。このプラズマが形成されることによって、中性化室
11の径方向および軸方向の広い空間領域Aに渡って、
図1(b)において、実線(I)に示したように、中性
化室壁8に近い電位として、空間電位が平坦化される。
この結果、広い空間領域Aを通過するイオンビームは発
散せず、しかも減速されて運動エネルギーを減少するこ
ともないので、広い空間領域Aにおいて形成された中性
ビームを大口径の領域に渡って発散が小さく、かつ、エ
ネルギーのばらつきが小さいものとすることができる。
31を中性化室壁8と同電位、すなわち中性化室壁8と
ともに接地しているため、減速電極3cと永久磁石列3
1との間の空間電位を減速電極3cと中性化室壁8の電
位で規定することができる。したがって、イオンビーム
が中性化室壁8に衝突することにより2次電子が発生
し、2次電子が中性化室11に供給されると、この2次
電子が永久磁石列31の磁極で容易に吸収されることは
なく、むしろ、永久磁石列31の磁極の有するミラー効
果により反射されることになる。このため、図2におい
て、電子が容易に動ける領域であって、中性化室11の
径方向および軸方向の広い空間領域Aにおいて、電子は
イオンビームおよびイオンビームの中性化の過程で生じ
た低速イオンともにプラズマを形成することが可能にな
る。このプラズマが形成されることによって、中性化室
11の径方向および軸方向の広い空間領域Aに渡って、
図1(b)において、実線(I)に示したように、中性
化室壁8に近い電位として、空間電位が平坦化される。
この結果、広い空間領域Aを通過するイオンビームは発
散せず、しかも減速されて運動エネルギーを減少するこ
ともないので、広い空間領域Aにおいて形成された中性
ビームを大口径の領域に渡って発散が小さく、かつ、エ
ネルギーのばらつきが小さいものとすることができる。
【0042】なお、空間領域Aにプラズマを形成して中
性化室11内の空間電位を平坦化するに際して、中性化
室壁8にイオンビームが衝突することにより生じた2次
電子を用いるものについて述べたが、これは、イオンビ
ームの量が比較的少ない場合にのみ有効である。すなわ
ち、より大電流のイオンビームを中性化室11内に導入
し、このイオンビームを中性化することで、より大容量
の中性ビームを得ようとする場合には、2次電子のよう
に、副次的に発生する電子のみではイオンビームの有す
る正電荷を中和し、空間電位を平坦化するのには限界が
生じる。
性化室11内の空間電位を平坦化するに際して、中性化
室壁8にイオンビームが衝突することにより生じた2次
電子を用いるものについて述べたが、これは、イオンビ
ームの量が比較的少ない場合にのみ有効である。すなわ
ち、より大電流のイオンビームを中性化室11内に導入
し、このイオンビームを中性化することで、より大容量
の中性ビームを得ようとする場合には、2次電子のよう
に、副次的に発生する電子のみではイオンビームの有す
る正電荷を中和し、空間電位を平坦化するのには限界が
生じる。
【0043】そこで、本実施形態においては、前述した
ように、中性化室11内に電子またはプラズマを供給ま
たは発生させる電子補充手段として、導波管12、ガス
導入管38、永久磁石列9を配設し、中性化室11内に
電子サイクロトロン共鳴磁場を有するマルチリングカプ
ス磁場を形成するとともに、導波管12から中性化室1
1内にマイクロ波を導入し、マイクロ波と電子サイクロ
トロン共鳴磁場との相互作用によって中性化室11内に
プラズマを発生させることとしている。このプラズマの
密度は導入するマイクロ波の強度によって調整すること
ができるので、中性化室11に導入されるイオンビーム
が大電流であっても、この大電流に応じた所定の密度の
プラズマを形成することにより、中性化室11の径方向
および軸方向の広い空間領域Aに渡って、図1(b)に
実線(I)で示したように、中性化室壁8に近い電位と
して確実に空間電位を平坦化することができる。したが
って、空間領域Aを通過するイオンビームは発散せず、
減速されて運動エネルギーが減少することもないので、
空間領域Aにおいて大電流のイオンビームが中性化され
て形成された大容量の中性ビームを、大口径の領域に渡
って発散が小さく、かつ、エネルギーのばらつきが小さ
いものとすることができる。
ように、中性化室11内に電子またはプラズマを供給ま
たは発生させる電子補充手段として、導波管12、ガス
導入管38、永久磁石列9を配設し、中性化室11内に
電子サイクロトロン共鳴磁場を有するマルチリングカプ
ス磁場を形成するとともに、導波管12から中性化室1
1内にマイクロ波を導入し、マイクロ波と電子サイクロ
トロン共鳴磁場との相互作用によって中性化室11内に
プラズマを発生させることとしている。このプラズマの
密度は導入するマイクロ波の強度によって調整すること
ができるので、中性化室11に導入されるイオンビーム
が大電流であっても、この大電流に応じた所定の密度の
プラズマを形成することにより、中性化室11の径方向
および軸方向の広い空間領域Aに渡って、図1(b)に
実線(I)で示したように、中性化室壁8に近い電位と
して確実に空間電位を平坦化することができる。したが
って、空間領域Aを通過するイオンビームは発散せず、
減速されて運動エネルギーが減少することもないので、
空間領域Aにおいて大電流のイオンビームが中性化され
て形成された大容量の中性ビームを、大口径の領域に渡
って発散が小さく、かつ、エネルギーのばらつきが小さ
いものとすることができる。
【0044】次に、図2を用いて、本発明に係る荷電粒
子分離手段の作用を説明する。本実施形態においては、
中性化室壁8に対して正電位が与えられる多孔電極32
と、多孔電極32近傍に多極磁場30を形成する複数の
磁石列31によって荷電粒子分離手段が構成されてい
る。
子分離手段の作用を説明する。本実施形態においては、
中性化室壁8に対して正電位が与えられる多孔電極32
と、多孔電極32近傍に多極磁場30を形成する複数の
磁石列31によって荷電粒子分離手段が構成されてい
る。
【0045】荷電粒子分離手段を用いてイオンビームお
よび低速イオンを分離するに際して、本実施形態では、
多孔電極32には、中性化室壁8に対して、イオン源の
生成室壁2およびスクリーン電極3aに設定されている
正電位よりも高電位となる正電位が電源33によって設
定されている。その一方で、永久磁石列31は中性化室
壁8と同電位(接地電位)に設定されている。これらの
電位設定により、図2(a)の線分cdで示した多孔電
極32近傍においては、図2(b)の実線によって示し
たように、多孔電極32に向かって上昇する空間電位が
形成される。
よび低速イオンを分離するに際して、本実施形態では、
多孔電極32には、中性化室壁8に対して、イオン源の
生成室壁2およびスクリーン電極3aに設定されている
正電位よりも高電位となる正電位が電源33によって設
定されている。その一方で、永久磁石列31は中性化室
壁8と同電位(接地電位)に設定されている。これらの
電位設定により、図2(a)の線分cdで示した多孔電
極32近傍においては、図2(b)の実線によって示し
たように、多孔電極32に向かって上昇する空間電位が
形成される。
【0046】永久磁石列31と多孔電極32との間の空
間電位として電位が急激に高くなる空間電位が形成され
ることにより、イオンビームおよび低速イオンを含むイ
オン25は、空間電位によるポテンシャル壁によって多
孔電極32に到達する前に中性室壁11の内側に跳ね返
されるので、多孔電極32を通過して処理室23に入射
することができない。
間電位として電位が急激に高くなる空間電位が形成され
ることにより、イオンビームおよび低速イオンを含むイ
オン25は、空間電位によるポテンシャル壁によって多
孔電極32に到達する前に中性室壁11の内側に跳ね返
されるので、多孔電極32を通過して処理室23に入射
することができない。
【0047】一方、磁場によるラーマ半径の小さい電子
24は、永久磁石列31によって多孔電極32近傍に形
成された多極磁場30を横切って多孔電極32に到達す
ることはできず、多極磁場30の磁力線に沿って永久磁
石列31の磁極に衝突して消滅するか、あるいはミラー
効果によって反射されるため、多孔電極32を通過して
処理室23内に入射することができない。
24は、永久磁石列31によって多孔電極32近傍に形
成された多極磁場30を横切って多孔電極32に到達す
ることはできず、多極磁場30の磁力線に沿って永久磁
石列31の磁極に衝突して消滅するか、あるいはミラー
効果によって反射されるため、多孔電極32を通過して
処理室23内に入射することができない。
【0048】これら荷電粒子に対して、中性ビーム29
は磁場によっても空間電位によってもその軌道を曲げら
れることはなく、容易に多孔電極32に到達することが
でき、確率的に多孔電極32の孔を通過して処理室23
内に入射し、被処理物17に照射される。
は磁場によっても空間電位によってもその軌道を曲げら
れることはなく、容易に多孔電極32に到達することが
でき、確率的に多孔電極32の孔を通過して処理室23
内に入射し、被処理物17に照射される。
【0049】このように、本実施形態における荷電粒子
分離手段は、1枚の多孔電極32のみを使用しているの
で、複数の多孔電極からなるリターディング電極を用い
た従来のものに比較して、大口径化に際して、複数の電
極上に多数開口された孔同士を所定の配置に保つ困難が
なく、容易に大口径が可能になる。また、電極の枚数が
少なく、中性ビームが電極に衝突する確率が小さいの
で、電極を通過して被処理物17に照射される中性ビー
ムの減少量を小さくすることができる。すなわち、中性
ビームの透過率の向上を図ることができる。また多孔電
極32はイオンを反発する正電位が与えられているの
で、イオンビームの衝突による損耗を避けることができ
る。
分離手段は、1枚の多孔電極32のみを使用しているの
で、複数の多孔電極からなるリターディング電極を用い
た従来のものに比較して、大口径化に際して、複数の電
極上に多数開口された孔同士を所定の配置に保つ困難が
なく、容易に大口径が可能になる。また、電極の枚数が
少なく、中性ビームが電極に衝突する確率が小さいの
で、電極を通過して被処理物17に照射される中性ビー
ムの減少量を小さくすることができる。すなわち、中性
ビームの透過率の向上を図ることができる。また多孔電
極32はイオンを反発する正電位が与えられているの
で、イオンビームの衝突による損耗を避けることができ
る。
【0050】さらに、被処理物17の側面に配置された
永久磁石によって被処理物表面上に平行磁場を与えるこ
とで電子を磁気的に分離除去するようにした従来例に比
較して、本実施形態においては、中性化室11内に多極
磁場30を形成する永久磁石列31を使用しているの
で、永久磁石を大型化することなく、永久磁石列31の
列数を増やすことで容易に大口径化が可能になる。また
永久磁石列31の形成する多極磁場30は、永久磁石列
31から離れるにしたがって急峻に磁場強度が減衰する
ため、処理室23内において永久磁石列31から離れた
位置に被処理物17を配置することにより、被処理物1
7に対する磁場の影響を無くすことができる。したがっ
て、磁性素子のように、磁場の影響を受けやすい被処理
物であっても確実に中性ビーム処理を施すことができ
る。またイオンを多孔電極30によって反発除去してい
るので、被処理物17に正電位を与えてイオンを反発除
去する従来のものに比較して、被処理物が絶縁物の場合
であっても確実に中性ビーム処理を施すことができる。
永久磁石によって被処理物表面上に平行磁場を与えるこ
とで電子を磁気的に分離除去するようにした従来例に比
較して、本実施形態においては、中性化室11内に多極
磁場30を形成する永久磁石列31を使用しているの
で、永久磁石を大型化することなく、永久磁石列31の
列数を増やすことで容易に大口径化が可能になる。また
永久磁石列31の形成する多極磁場30は、永久磁石列
31から離れるにしたがって急峻に磁場強度が減衰する
ため、処理室23内において永久磁石列31から離れた
位置に被処理物17を配置することにより、被処理物1
7に対する磁場の影響を無くすことができる。したがっ
て、磁性素子のように、磁場の影響を受けやすい被処理
物であっても確実に中性ビーム処理を施すことができ
る。またイオンを多孔電極30によって反発除去してい
るので、被処理物17に正電位を与えてイオンを反発除
去する従来のものに比較して、被処理物が絶縁物の場合
であっても確実に中性ビーム処理を施すことができる。
【0051】本実施形態によれば、中性化室11内にお
いて発散およびエネルギーのばらつきが小さく、しかも
大口径で大容量の中性ビームを形成することができる。
さらに、荷電粒子分離手段によって大口径の領域に渡っ
て確実に荷電粒子を分離除去した中性ビームを被処理物
17に対して照射できるので、被処理物17に対してエ
ネルギーのばらつきが小さく、しかも大口径で大容量の
中性ビーム処理を施すことができる。
いて発散およびエネルギーのばらつきが小さく、しかも
大口径で大容量の中性ビームを形成することができる。
さらに、荷電粒子分離手段によって大口径の領域に渡っ
て確実に荷電粒子を分離除去した中性ビームを被処理物
17に対して照射できるので、被処理物17に対してエ
ネルギーのばらつきが小さく、しかも大口径で大容量の
中性ビーム処理を施すことができる。
【0052】なお、本実施形態において、永久磁石列3
1を直接中性化室壁8に接続する代わりに、永久磁石列
31と中性化室壁8とを直流電源を介して接続し、中性
化室壁8に対して、永久磁石列31に、直流電源の出力
電圧に応じた負電位を設定することができる。
1を直接中性化室壁8に接続する代わりに、永久磁石列
31と中性化室壁8とを直流電源を介して接続し、中性
化室壁8に対して、永久磁石列31に、直流電源の出力
電圧に応じた負電位を設定することができる。
【0053】次に、本発明の他の実施形態を図3および
図4にしたがって説明する。図3(a)は本発明の他の
実施形態を示す中性ビーム処置装置の縦断面図、(b)
は図3に示す装置の空間電位特性図、図4は、図3に示
す装置の要部拡大断面図である。
図4にしたがって説明する。図3(a)は本発明の他の
実施形態を示す中性ビーム処置装置の縦断面図、(b)
は図3に示す装置の空間電位特性図、図4は、図3に示
す装置の要部拡大断面図である。
【0054】本実施形態は、荷電粒子分離手段を多孔電
極32、永久磁石列31、導電体部材40で構成し、永
久磁石列31を処理室23内に配置し、多孔電極32を
間にして、各永久磁石列31に相対向して複数の導電体
部材40を中性化室11内に配置し、各導電体部材40
を直流電源35に接続し、中性化室壁8と処理室壁15
との間に絶縁スペーサ14を挿入し、処理室壁15を支
持台16とともに接地し、生成室壁2に直流電源36に
よって、例えば−50Vの電圧を印加し、中性化室壁8
に、直流電源34によって、例えば−650Vの電圧を
印加し、各導電体部材40に対して直流電源35によっ
て0〜+30Vの直流電圧を印加し、前記実施形態によ
る3つの課題を解消したものである。
極32、永久磁石列31、導電体部材40で構成し、永
久磁石列31を処理室23内に配置し、多孔電極32を
間にして、各永久磁石列31に相対向して複数の導電体
部材40を中性化室11内に配置し、各導電体部材40
を直流電源35に接続し、中性化室壁8と処理室壁15
との間に絶縁スペーサ14を挿入し、処理室壁15を支
持台16とともに接地し、生成室壁2に直流電源36に
よって、例えば−50Vの電圧を印加し、中性化室壁8
に、直流電源34によって、例えば−650Vの電圧を
印加し、各導電体部材40に対して直流電源35によっ
て0〜+30Vの直流電圧を印加し、前記実施形態によ
る3つの課題を解消したものである。
【0055】具体的には、前記実施形態では、以下に示
す3つの課題が生じる。
す3つの課題が生じる。
【0056】(1)永久磁石列31が中性化室11の内
部に配設されているので、イオンビームや中性ビームの
衝突によって永久磁石列31が加熱され、加熱の程度に
よっては永久磁石列31が減磁することがある。
部に配設されているので、イオンビームや中性ビームの
衝突によって永久磁石列31が加熱され、加熱の程度に
よっては永久磁石列31が減磁することがある。
【0057】(2)中性化室壁8が処理室壁15と同電
位となっているため、イオンビームを反発除去するため
に、中性化室壁8に対して正電位が与えられている多孔
電極32は、処理室壁15に対しても正電位となってい
る。このため、中性ビームが被処理物15に照射される
ことにより発生する2次電子が、多孔電極32に静電的
に吸い寄せられることにより、被処理物17の表面が絶
縁物である場合には、絶縁物の表面に正の電荷が残留
し、被処理物17の表面が処理室壁15に対して大きく
正電位に帯電することが生じ得る。
位となっているため、イオンビームを反発除去するため
に、中性化室壁8に対して正電位が与えられている多孔
電極32は、処理室壁15に対しても正電位となってい
る。このため、中性ビームが被処理物15に照射される
ことにより発生する2次電子が、多孔電極32に静電的
に吸い寄せられることにより、被処理物17の表面が絶
縁物である場合には、絶縁物の表面に正の電荷が残留
し、被処理物17の表面が処理室壁15に対して大きく
正電位に帯電することが生じ得る。
【0058】(3)中性ビームの発生量として高精度な
制御が要求される用途に使用される場合、例えば、中性
ビームエッチング処理における被処理物の加工形状の最
適化などがこれに相当するが、中性ビーム発散量を制御
可能なパラメータとしては、中性化室11内にプラズマ
を発生させる目的で導波管12から導入されるマイクロ
波の強度のみである。そのため、要求される制御の精度
によっては対応が困難となる。
制御が要求される用途に使用される場合、例えば、中性
ビームエッチング処理における被処理物の加工形状の最
適化などがこれに相当するが、中性ビーム発散量を制御
可能なパラメータとしては、中性化室11内にプラズマ
を発生させる目的で導波管12から導入されるマイクロ
波の強度のみである。そのため、要求される制御の精度
によっては対応が困難となる。
【0059】これに対して、本実施形態においては、永
久磁石列31が処理室23内に配置され、中性化室壁8
が絶縁スペーサ14を介して処理室壁15に接続され、
中性化室壁8が直流電源34によって処理室壁15に対
して負電位に設定されている一方、多孔電極32は処理
室壁15と同電位に接地されている。さらに、永久磁石
列31により中性化室11内に形成された多極磁場30
の磁極部分に導電部材40が配設され、導電体部材40
の電位が、電位差調整手段としての直流電源35によっ
て中性化室壁8に対して可変になっている。
久磁石列31が処理室23内に配置され、中性化室壁8
が絶縁スペーサ14を介して処理室壁15に接続され、
中性化室壁8が直流電源34によって処理室壁15に対
して負電位に設定されている一方、多孔電極32は処理
室壁15と同電位に接地されている。さらに、永久磁石
列31により中性化室11内に形成された多極磁場30
の磁極部分に導電部材40が配設され、導電体部材40
の電位が、電位差調整手段としての直流電源35によっ
て中性化室壁8に対して可変になっている。
【0060】このため、本実施形態によれば、永久磁石
列31が処理室23内に配置されることにより、永久磁
石列31がイオンビームに照射されることはなく、しか
も、多孔電極32の影にあることによって中性ビームに
照射されることもないので、永久磁石列31の加熱によ
る減磁を無くすことができる。
列31が処理室23内に配置されることにより、永久磁
石列31がイオンビームに照射されることはなく、しか
も、多孔電極32の影にあることによって中性ビームに
照射されることもないので、永久磁石列31の加熱によ
る減磁を無くすことができる。
【0061】また、本実施形態によれば、多孔電極32
が処理室壁15と同電位に接地されているので、中性ビ
ームが被処理物17に照射されることによって発生する
2次電子は、多孔電極32に静電的に吸い寄せられるこ
となく、被処理物17の表面に戻ることができ、被処理
物17の表面が絶縁物であっても、処理室壁15に対し
て大きく正電位に帯電することを防止することができ
る。なお、本実施形態においては、多孔電極32を処理
室壁15と同電位として説明したが、両者は概略同電位
であれば同様の効果が得られる。
が処理室壁15と同電位に接地されているので、中性ビ
ームが被処理物17に照射されることによって発生する
2次電子は、多孔電極32に静電的に吸い寄せられるこ
となく、被処理物17の表面に戻ることができ、被処理
物17の表面が絶縁物であっても、処理室壁15に対し
て大きく正電位に帯電することを防止することができ
る。なお、本実施形態においては、多孔電極32を処理
室壁15と同電位として説明したが、両者は概略同電位
であれば同様の効果が得られる。
【0062】さらに、本実施形態においては、永久磁石
列31により中性化室17内に形成された多極磁場30
の磁極部分に導電体部材40が配設され、導電体部材4
0の電位が直流電源35によって中性化室壁8に対して
可変になるように構成されているため、中性化室11内
における空間電位の傾きを調整することができる。
列31により中性化室17内に形成された多極磁場30
の磁極部分に導電体部材40が配設され、導電体部材4
0の電位が直流電源35によって中性化室壁8に対して
可変になるように構成されているため、中性化室11内
における空間電位の傾きを調整することができる。
【0063】例えば、直流電源35の両端電圧を0Vと
すれば、図3(a)における線分ab上の空間電位とし
て、図3(b)の実線(I)によって示したように、中
性化子壁8に近い電位として、中性化室11内の広い空
間領域Aに渡って空間電位を平坦化することができる。
すれば、図3(a)における線分ab上の空間電位とし
て、図3(b)の実線(I)によって示したように、中
性化子壁8に近い電位として、中性化室11内の広い空
間領域Aに渡って空間電位を平坦化することができる。
【0064】これに対して、直流電源35の両端に、電
圧、例えば+30Vを発生させ、中性化室壁8に対して
導電体部材40に若干の正電位を与えたときには、図3
(b)の点線(II)に示したように、中性化室11の広
い空間領域Aにおいて多孔電極32に向かって電位が若
干上昇する空間電位を形成することができる。このよう
な空間電位の中を通過するイオンビームは若干発散し、
したがって、イオンビームが変換されて形成される中性
ビームを若干発散したものとすることができる。したが
って、直流電源35の出力電圧を制御することにより、
所望の発散程度を有する中性ビームを容易に得ることが
できる。
圧、例えば+30Vを発生させ、中性化室壁8に対して
導電体部材40に若干の正電位を与えたときには、図3
(b)の点線(II)に示したように、中性化室11の広
い空間領域Aにおいて多孔電極32に向かって電位が若
干上昇する空間電位を形成することができる。このよう
な空間電位の中を通過するイオンビームは若干発散し、
したがって、イオンビームが変換されて形成される中性
ビームを若干発散したものとすることができる。したが
って、直流電源35の出力電圧を制御することにより、
所望の発散程度を有する中性ビームを容易に得ることが
できる。
【0065】本実施形態においては、図4に示すよう
に、中性ビーム29から電子24を分離するに際して、
複数の永久磁石列31を多孔電極32の近傍に配置して
多孔電極32の近傍に多極磁場30を形成し、多孔電極
32に対して負電位が与えられた導電体部材40を、多
孔電極32を間にして各永久磁石列31に相対向させて
配置し、導電体部材40に中性化室壁8よりもわずかに
高い電位を与えているので、多極磁場30と導電体部材
40により、中性ビーム29に混在する荷電粒子の中か
ら電子24を分離除去することができる本実施形態によ
れば、中性化室11内において発散およびエネルギーの
ばらつきが小さく、しかも大口径で大容量の中性ビーム
を形成することができる。またさらに、荷電粒子分離手
段によって大口径の領域に渡って確実に荷電粒子を分離
除去した中性ビームを被処理物17に対して照射できる
ので、被処理物17に対して発散およびエネルギーのば
らつきが小さく、しかも大口径で大容量の中性ビーム処
理を施すことができる。
に、中性ビーム29から電子24を分離するに際して、
複数の永久磁石列31を多孔電極32の近傍に配置して
多孔電極32の近傍に多極磁場30を形成し、多孔電極
32に対して負電位が与えられた導電体部材40を、多
孔電極32を間にして各永久磁石列31に相対向させて
配置し、導電体部材40に中性化室壁8よりもわずかに
高い電位を与えているので、多極磁場30と導電体部材
40により、中性ビーム29に混在する荷電粒子の中か
ら電子24を分離除去することができる本実施形態によ
れば、中性化室11内において発散およびエネルギーの
ばらつきが小さく、しかも大口径で大容量の中性ビーム
を形成することができる。またさらに、荷電粒子分離手
段によって大口径の領域に渡って確実に荷電粒子を分離
除去した中性ビームを被処理物17に対して照射できる
ので、被処理物17に対して発散およびエネルギーのば
らつきが小さく、しかも大口径で大容量の中性ビーム処
理を施すことができる。
【0066】なお、前記実施形態においては、中性化室
11を画成する中性化室壁8として真空容器を兼ねるも
のについて述べたが、中性化室壁8としては真空容器を
兼ねる必要はなく、真空容器内部に置かれた電極状のも
のであってもよい。また中性化室11内にプラズマを発
生する手段として、永久磁石列9、導波管12を用いて
マイクロ波プラズマを発生させるものについて述べた
が、中性化室11内に高周波プラズマを発生する手段
や、あるいは電子銃などにより中性化室11内に電子を
供給する手段を用いても、本発明における中性化室11
内での空間電荷平坦化の作用効果として前記実施形態と
同様なものが得られる。
11を画成する中性化室壁8として真空容器を兼ねるも
のについて述べたが、中性化室壁8としては真空容器を
兼ねる必要はなく、真空容器内部に置かれた電極状のも
のであってもよい。また中性化室11内にプラズマを発
生する手段として、永久磁石列9、導波管12を用いて
マイクロ波プラズマを発生させるものについて述べた
が、中性化室11内に高周波プラズマを発生する手段
や、あるいは電子銃などにより中性化室11内に電子を
供給する手段を用いても、本発明における中性化室11
内での空間電荷平坦化の作用効果として前記実施形態と
同様なものが得られる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
中性ビームに混在する荷電粒子のうちイオンを多孔電極
によって中性ビームから分離除去し、電子を複数の磁石
列によって形成される多極磁場によって中性ビームから
分離除去するようにしているため、荷電粒子分離手段と
して複数の電極を用いるものよりも中性ビームの透過率
を高めることができるとともに、中性ビームの量が減少
するのを防止することができ、中性ビームの大容量化が
可能になり、さらに、多孔電極の大型化に合わせて磁石
列の数を増やすことで中性ビームの大口径化が可能にな
る。
中性ビームに混在する荷電粒子のうちイオンを多孔電極
によって中性ビームから分離除去し、電子を複数の磁石
列によって形成される多極磁場によって中性ビームから
分離除去するようにしているため、荷電粒子分離手段と
して複数の電極を用いるものよりも中性ビームの透過率
を高めることができるとともに、中性ビームの量が減少
するのを防止することができ、中性ビームの大容量化が
可能になり、さらに、多孔電極の大型化に合わせて磁石
列の数を増やすことで中性ビームの大口径化が可能にな
る。
【図1】(a)は、本発明の一実施形態を示す中性ビー
ム処理装置の縦断面図、(b)は、(a)に示す装置の
空間電位の特性図である。
ム処理装置の縦断面図、(b)は、(a)に示す装置の
空間電位の特性図である。
【図2】(a)は、荷電粒子分離手段の要部拡大断面
図、(b)は、(a)に示す荷電粒子分離手段近傍にお
ける空間電位の特性図である。
図、(b)は、(a)に示す荷電粒子分離手段近傍にお
ける空間電位の特性図である。
【図3】(a)本発明の他の実施形態を示す中性ビーム
処理装置の縦断面図、(b)は、(a)に示す装置の空
間電位特性図である。
処理装置の縦断面図、(b)は、(a)に示す装置の空
間電位特性図である。
【図4】図3に示す装置の要部拡大断面図である。
1 プラズマ生成室 2 生成室壁 3a スクリーン電極 3b 加速電極 3c 減速電極 4 導波管 5 永久磁石列 8 中性化室壁 9 永久磁石列 11 処理室 12 導波管 15 処理室壁 17 被処理物 23 処理室 30 多極磁場 31 永久磁石列 32 多孔電極 33、34、35、36 直流電源 37、38、39 ガス導入管 40 導電体部材
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 忠 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 (72)発明者 長峯 嘉彦 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 (72)発明者 樋口 佳也 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 Fターム(参考) 5C030 DD10 DE10 DG09 5F004 AA01 AA06 BA03 BA16 BA20 BB07 BB14 BD04 CA03 DA23
Claims (8)
- 【請求項1】 イオン源と、該イオン源からイオンを引
き出してイオンビームとするイオン引出し電極と、該イ
オン引出し電極により引き出されたイオンビームを中性
ガスの雰囲気中で中性化して中性ビームに変換する中性
化室と、該中性化室内の中性ビームから荷電粒子を分離
して中性ビームを通過させる荷電粒子分離手段と、前記
中性化室に隣接して配置されて前記荷電粒子分離手段を
通過した中性ビームの伝播路上に被処理物を収納する処
理室とを備え、前記荷電粒子分離手段は、前記中性化室
を画成する中性化室壁に対して正電位が与えられて前記
中性ビームを通過させる複数の孔を有する多孔電極と、
該多孔電極に隣接して分散配置されて前記多孔電極近傍
に多極磁場を形成する複数の磁石列とから構成されてな
る中性ビーム処理装置。 - 【請求項2】 イオン源と、該イオン源からイオンを引
き出してイオンビームとするイオン引出し電極と、該イ
オン引出し電極により引き出されたイオンビームを中性
ガスの雰囲気中で中性化して中性ビームに変換する中性
化室と、該中性化室内の中性ビームから荷電粒子を分離
して中性ビームを通過させる荷電粒子分離手段と、前記
中性化室に隣接して配置されて前記荷電粒子分離手段を
通過した中性ビームの伝播路上に被処理物を収納する処
理室とを備え、前記荷電粒子分離手段は、前記中性化室
を画成する中性化室壁に対して正電位が与えられて前記
中性ビームを通過させる複数の孔を有する多孔電極と、
該多孔電極に隣接して分散配置されて前記多孔電極近傍
に多極磁場を形成する複数の磁石列と、前記中性化室内
において前記多極磁場の磁極部に配置され、前記多孔電
極に対して負電位が与えられる導電体部材とから構成さ
れてなる中性ビーム処理装置。 - 【請求項3】 前記複数の磁石列が、前記導電体部材を
兼ねてなる請求項2に記載の中性ビーム処理装置。 - 【請求項4】 前記複数の磁石列が、前記多孔電極を間
にして前記導電体部材と相対向して配置されてなる請求
項2に記載の中性ビーム処理装置。 - 【請求項5】 前記中性化室を画成する中性化室壁と前
記導電体部材との間に電位差を与える電位差調整手段を
備えてなる請求項2、3または4のうちいずれか1項に
記載の中性ビーム処理装置。 - 【請求項6】 前記中性化室内に電子を供給または発生
させる電子補充手段を備えてなる請求項1、2、3、4
または5のうちいずれか1項に記載の中性ビーム処理装
置。 - 【請求項7】 イオン源からイオンを引き出してイオン
ビームとし、このイオンビームを中性化室内で中性ビー
ムに変換し、前記中性化室を画成する中性化室壁に対し
て正電位が与えられた多孔電極を前記中性化室の出口側
に配置して前記中性ビームに混在する荷電粒子の中から
イオンを分離除去し、複数の磁石を前記多孔電極の近傍
に配置して前記多孔電極の近傍に多極磁場を形成し、こ
の多極磁場により、前記中性ビームに混在する荷電粒子
の中から電子を分離除去し、前記多孔電極を通過した中
性ビームを処理室内の被処理物に照射する中性ビーム処
理方法。 - 【請求項8】 イオン源からイオンを引き出してイオン
ビームとして中性化室に導入し、該中性化室を画成する
中性化室壁に対して正電位が与えられた多孔電極を前記
中性化室の出口側に配置し、また、複数の磁石を前記多
孔電極の近傍に配置して前記多孔電極の近傍に多極磁場
を形成し、更に、前記中性化室内において前記多極磁場
の磁極部に、前記多孔電極に対して負電位が与えられる
導電体部材を配置することにより前記中性化室内の広範
囲に平坦な空間電位領域を形成して、該平坦な空間電位
領域において前記イオンビームを中性ビームに変換し、
該中性ビームに混在する荷電粒子の中からイオンを前記
多孔電極により分離除去し、電子を前記多極磁場により
分離除去して、前記多孔電極を通過した中性ビームを処
理室内の被処理物に照射する中性ビーム処理方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000113519A JP2001296398A (ja) | 2000-04-14 | 2000-04-14 | 中性ビーム処理装置及びその方法 |
| US09/805,237 US20020033446A1 (en) | 2000-04-14 | 2001-03-14 | Neutral beam processing apparatus and method |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000113519A JP2001296398A (ja) | 2000-04-14 | 2000-04-14 | 中性ビーム処理装置及びその方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001296398A true JP2001296398A (ja) | 2001-10-26 |
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ID=18625464
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000113519A Pending JP2001296398A (ja) | 2000-04-14 | 2000-04-14 | 中性ビーム処理装置及びその方法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
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| JP (1) | JP2001296398A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100777465B1 (ko) | 2006-09-21 | 2007-11-21 | 주식회사 뉴파워 프라즈마 | 중성빔 처리 장치 |
| JP2011018845A (ja) * | 2009-07-10 | 2011-01-27 | Oki Semiconductor Co Ltd | 拡散層抵抗を備える半導体装置及び製造方法 |
| JP2014525813A (ja) * | 2011-08-19 | 2014-10-02 | エクソジェネシス コーポレーション | 薬剤送達システムおよびその製造方法 |
| CN119361398A (zh) * | 2024-10-23 | 2025-01-24 | 哈尔滨工业大学 | 一种用于低能离子束中性化的栅板 |
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| KR100714898B1 (ko) * | 2005-01-21 | 2007-05-04 | 삼성전자주식회사 | 중성빔을 이용한 기판 처리장치 및 처리방법 |
| TWI275327B (en) * | 2005-09-13 | 2007-03-01 | Quanta Display Inc | Apparatus for producing atomic beam |
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2000
- 2000-04-14 JP JP2000113519A patent/JP2001296398A/ja active Pending
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2001
- 2001-03-14 US US09/805,237 patent/US20020033446A1/en not_active Abandoned
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| Publication number | Publication date |
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| US20020033446A1 (en) | 2002-03-21 |
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