JP2001295840A - 直動転がり案内ユニット - Google Patents
直動転がり案内ユニットInfo
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- JP2001295840A JP2001295840A JP2000111279A JP2000111279A JP2001295840A JP 2001295840 A JP2001295840 A JP 2001295840A JP 2000111279 A JP2000111279 A JP 2000111279A JP 2000111279 A JP2000111279 A JP 2000111279A JP 2001295840 A JP2001295840 A JP 2001295840A
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- linear motion
- track
- rolling guide
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C29/00—Bearings for parts moving only linearly
- F16C29/08—Arrangements for covering or protecting the ways
- F16C29/084—Arrangements for covering or protecting the ways fixed to the carriage or bearing body movable along the guide rail or track
- F16C29/086—Seals being essentially U-shaped, e.g. for a U-shaped carriage
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/66—Special parts or details in view of lubrication
- F16C33/6637—Special parts or details in view of lubrication with liquid lubricant
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)
- Sealing Of Bearings (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、スライダに備わる給油装置から軌
道部材に供給された潤滑油を環境中に漏れ出ないように
回収することが可能な立置き仕様で使用される直動転が
り案内ユニットを提供する。 【解決手段】 スライダ1が、立置きされた軌道レール
2上を滑らかに摺動するとき、スライダ1の上端部に配
設された給油装置である潤滑プレート15から潤滑油が
軌道レール2の軌道溝4に供給される。初期に過剰に給
油される潤滑油は重力によって軌道レール2の下方に流
れるが、スライダ1の下端部に配設された多孔質構造を
有する潤滑油吸収プレート21に吸収される。多孔質構
造は、合成樹脂を発泡又は焼結して形成される。潤滑プ
レート15からの給油量と潤滑吸収プレート21の吸収
油量とが平衡になるとき、安定した給油が可能になる。
道部材に供給された潤滑油を環境中に漏れ出ないように
回収することが可能な立置き仕様で使用される直動転が
り案内ユニットを提供する。 【解決手段】 スライダ1が、立置きされた軌道レール
2上を滑らかに摺動するとき、スライダ1の上端部に配
設された給油装置である潤滑プレート15から潤滑油が
軌道レール2の軌道溝4に供給される。初期に過剰に給
油される潤滑油は重力によって軌道レール2の下方に流
れるが、スライダ1の下端部に配設された多孔質構造を
有する潤滑油吸収プレート21に吸収される。多孔質構
造は、合成樹脂を発泡又は焼結して形成される。潤滑プ
レート15からの給油量と潤滑吸収プレート21の吸収
油量とが平衡になるとき、安定した給油が可能になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、軌道部材と、該
軌道部材に対して相対摺動可能であると共に軌道部材と
スライダとの摺動部分に潤滑油を供給する給油装置を備
えたスライダとから成り、立置き仕様で用いられる直動
転がり案内ユニットに関する。
軌道部材に対して相対摺動可能であると共に軌道部材と
スライダとの摺動部分に潤滑油を供給する給油装置を備
えたスライダとから成り、立置き仕様で用いられる直動
転がり案内ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種ロボット、半導体製造装置、
検査装置、切削・研削機械等の工作機械、及び搬送装置
等のメカトロ技術を含む各技術分野において、各機械や
装置の往復動作が求められる部分には、高精度、高速
化、小型化等の要求に応えることができる機構として直
動転がり案内ユニットが組み込まれている。直動転がり
案内ユニットにおいては、高精度や高速化等の性能向上
に加えてメンテナンスフリーが要求されており、給油装
置として、摺動部分に対して長期に渡って自己潤滑でき
る潤滑プレートを備えた直動転がり案内ユニットが開発
されてきている。
検査装置、切削・研削機械等の工作機械、及び搬送装置
等のメカトロ技術を含む各技術分野において、各機械や
装置の往復動作が求められる部分には、高精度、高速
化、小型化等の要求に応えることができる機構として直
動転がり案内ユニットが組み込まれている。直動転がり
案内ユニットにおいては、高精度や高速化等の性能向上
に加えてメンテナンスフリーが要求されており、給油装
置として、摺動部分に対して長期に渡って自己潤滑でき
る潤滑プレートを備えた直動転がり案内ユニットが開発
されてきている。
【0003】従来、軌道部材としての軌道レールを摺動
するスライダに給油装置として潤滑プレートを備えた多
くの直動転がり案内ユニットが開発されている。従来の
直動転がり案内ユニットの一例が、図22に一部破断斜
視図として示されている。図22に示した直動案内ユニ
ットは、軌道部材としての軌道レール2と、軌道レール
2に跨架した状態で載置された跨架型のスライダ1とか
ら成り、軌道レール2の一対の長手方向側面3、3には
それぞれ軌道溝4,4が形成されており、スライダ1
は、軌道溝4,4を転走する転動体7を介して軌道レー
ル2上を摺動自在である。軌道レール2は、軌道レール
2の上面14に隔置して形成された取付孔13(一つの
み示す)に挿通したボルトをベッド、機台、加工台等の
取付けベース20に螺入することによって取付けベース
20に固定される。
するスライダに給油装置として潤滑プレートを備えた多
くの直動転がり案内ユニットが開発されている。従来の
直動転がり案内ユニットの一例が、図22に一部破断斜
視図として示されている。図22に示した直動案内ユニ
ットは、軌道部材としての軌道レール2と、軌道レール
2に跨架した状態で載置された跨架型のスライダ1とか
ら成り、軌道レール2の一対の長手方向側面3、3には
それぞれ軌道溝4,4が形成されており、スライダ1
は、軌道溝4,4を転走する転動体7を介して軌道レー
ル2上を摺動自在である。軌道レール2は、軌道レール
2の上面14に隔置して形成された取付孔13(一つの
み示す)に挿通したボルトをベッド、機台、加工台等の
取付けベース20に螺入することによって取付けベース
20に固定される。
【0004】スライダ1は、軌道レール2に対して相対
移動可能なケーシング5、及びケーシング5の両端に取
り付けられたエンドキャップ6を有している。ケーシン
グ5の上部には、他の機器、機械部品、チャック、把持
装置等を取り付けるための取付穴19が形成されてい
る。ケーシング5及びエンドキャップ6の各下面には、
ケーシング5及びエンドキャップ6とが軌道レール2に
跨がって移動するように凹部10が形成されている。凹
部10には、軌道レール2の各軌道溝4と対向した位置
にそれぞれ軌道溝9が形成されており、対向する軌道溝
4,9間にはボール等の転動体7が転走可能に組み込ま
れる軌道路が形成されている。スライダ1が荷重を受け
て、転動体7が軌道路において負荷される状態であって
も、軌道路を多数の転動体7がころがり接触しながら転
走することにより、スライダ1は軌道レール2に対して
滑らかに摺動することができる。ケーシング5から転動
体7が脱落するのを防止するため、保持バンド18が多
数の転動体7を囲むようにケーシング5に取り付けられ
ている。また、軌道レール2とスライダ1との間をシー
ルするため、スライダ1の下面には下面シール8が設け
られている。
移動可能なケーシング5、及びケーシング5の両端に取
り付けられたエンドキャップ6を有している。ケーシン
グ5の上部には、他の機器、機械部品、チャック、把持
装置等を取り付けるための取付穴19が形成されてい
る。ケーシング5及びエンドキャップ6の各下面には、
ケーシング5及びエンドキャップ6とが軌道レール2に
跨がって移動するように凹部10が形成されている。凹
部10には、軌道レール2の各軌道溝4と対向した位置
にそれぞれ軌道溝9が形成されており、対向する軌道溝
4,9間にはボール等の転動体7が転走可能に組み込ま
れる軌道路が形成されている。スライダ1が荷重を受け
て、転動体7が軌道路において負荷される状態であって
も、軌道路を多数の転動体7がころがり接触しながら転
走することにより、スライダ1は軌道レール2に対して
滑らかに摺動することができる。ケーシング5から転動
体7が脱落するのを防止するため、保持バンド18が多
数の転動体7を囲むようにケーシング5に取り付けられ
ている。また、軌道レール2とスライダ1との間をシー
ルするため、スライダ1の下面には下面シール8が設け
られている。
【0005】軌道路を転走した転動体7は、一方のエン
ドキャップ6に設けられている爪によってすくい上げら
れて、エンドキャップ6内に形成されている方向転換路
(図示せず)に案内されて方向変換し、方向転換路から
ケーシング5内に軌道溝9と平行に形成されているリタ
ンーン通路12を走行し、他方のエンドキャップ6内の
形成されている方向転換路(図示せず)を通じて軌道路
に戻る。軌道溝4,9間に構成される軌道路、エンドキ
ャップ6内に形成された方向転換路及びケーシング5に
形成されたリターン通路12は、転動体7が循環するた
めの無限循環路を構成している。この無限循環路は既に
公知のものであるので、詳細な説明を省略する。
ドキャップ6に設けられている爪によってすくい上げら
れて、エンドキャップ6内に形成されている方向転換路
(図示せず)に案内されて方向変換し、方向転換路から
ケーシング5内に軌道溝9と平行に形成されているリタ
ンーン通路12を走行し、他方のエンドキャップ6内の
形成されている方向転換路(図示せず)を通じて軌道路
に戻る。軌道溝4,9間に構成される軌道路、エンドキ
ャップ6内に形成された方向転換路及びケーシング5に
形成されたリターン通路12は、転動体7が循環するた
めの無限循環路を構成している。この無限循環路は既に
公知のものであるので、詳細な説明を省略する。
【0006】軌道路を構成する軌道溝4,9及び軌道路
を転走する転動体7への潤滑について、ケーシング5の
各端面において、エンドキャップ6の更に外面側には潤
滑プレート15が配設されている。潤滑プレート15
は、例えば、超高分子量の合成樹脂を所定の金型内で焼
結して多孔質構造に形成され、その多孔質構造に潤滑油
を含浸させて製作されたプレートであり、裏面側におい
て補強用の芯金16が付設されている。潤滑プレート1
5は、ケーシング5やエンドキャップ6と同様に軌道レ
ール2を跨ぐ形状に形成され、軌道レール2の軌道溝4
に接触する形状に形成されている。潤滑プレート15か
ら潤滑油が軌道溝4に徐々に供給することにより、グリ
ースニップル等を用いる潤滑と比較して、メンテナンス
フリーを実現している。潤滑プレート15の表側には、
軌道レール2とスライダ1の長手方向両端部との間のシ
ールを達成するエンドシール17が取り付けられてい
る。エンドキャップ6、芯金16、潤滑プレート15及
びエンドシール17は、共通する取付けねじによりケー
シング5の各端面に取り付けられる。
を転走する転動体7への潤滑について、ケーシング5の
各端面において、エンドキャップ6の更に外面側には潤
滑プレート15が配設されている。潤滑プレート15
は、例えば、超高分子量の合成樹脂を所定の金型内で焼
結して多孔質構造に形成され、その多孔質構造に潤滑油
を含浸させて製作されたプレートであり、裏面側におい
て補強用の芯金16が付設されている。潤滑プレート1
5は、ケーシング5やエンドキャップ6と同様に軌道レ
ール2を跨ぐ形状に形成され、軌道レール2の軌道溝4
に接触する形状に形成されている。潤滑プレート15か
ら潤滑油が軌道溝4に徐々に供給することにより、グリ
ースニップル等を用いる潤滑と比較して、メンテナンス
フリーを実現している。潤滑プレート15の表側には、
軌道レール2とスライダ1の長手方向両端部との間のシ
ールを達成するエンドシール17が取り付けられてい
る。エンドキャップ6、芯金16、潤滑プレート15及
びエンドシール17は、共通する取付けねじによりケー
シング5の各端面に取り付けられる。
【0007】直動転がり案内ユニットに潤滑プレートを
採用することにより、長時間に渡ってメンテナンスフリ
ーであり且つ作業環境をクリーンな状態に維持すること
が可能になったが、最近では、直動転がり案内ユニット
をより多用な用途に適用可能としつつクリーンな環境を
維持することが求められている。例えば、クリーンルー
ム内に設置される製造装置において、潤滑プレートを備
えた直動転がり案内ユニットを垂直に立てた立置き仕様
で使用する場合がある。この場合、潤滑プレートからの
軌道レールへの給油が当初から一定して少しずつ行なわ
れれば良いが、潤滑プレートからの潤滑油の給油量は、
通常、使用開始初期に多く、その後、徐々に安定すると
いう傾向にある。使用初期の給油量が多いと、潤滑油は
重力によってまとまって下側に流れてスライダから漏れ
出て、更にスライダのストロークエンドの下側及び軌道
レールの下端辺に流れ出て、クリーンな環境を阻害する
という問題がある。
採用することにより、長時間に渡ってメンテナンスフリ
ーであり且つ作業環境をクリーンな状態に維持すること
が可能になったが、最近では、直動転がり案内ユニット
をより多用な用途に適用可能としつつクリーンな環境を
維持することが求められている。例えば、クリーンルー
ム内に設置される製造装置において、潤滑プレートを備
えた直動転がり案内ユニットを垂直に立てた立置き仕様
で使用する場合がある。この場合、潤滑プレートからの
軌道レールへの給油が当初から一定して少しずつ行なわ
れれば良いが、潤滑プレートからの潤滑油の給油量は、
通常、使用開始初期に多く、その後、徐々に安定すると
いう傾向にある。使用初期の給油量が多いと、潤滑油は
重力によってまとまって下側に流れてスライダから漏れ
出て、更にスライダのストロークエンドの下側及び軌道
レールの下端辺に流れ出て、クリーンな環境を阻害する
という問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、軌道部材とス
ライダとから成り且つスライダに給油装置を備えた直動
転がり案内ユニットを立置き仕様で使用する場合には、
給油装置から軌道部材に供給された潤滑油が、直動転が
り案内ユニットのスライダから環境中に漏れ出ないよう
に回収する点で解決すべき課題がある。
ライダとから成り且つスライダに給油装置を備えた直動
転がり案内ユニットを立置き仕様で使用する場合には、
給油装置から軌道部材に供給された潤滑油が、直動転が
り案内ユニットのスライダから環境中に漏れ出ないよう
に回収する点で解決すべき課題がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は、上記
課題を解決することであり、クリーンルーム内の製造装
置のように、スライダに給油装置を備えた直動転がり案
内ユニットを立置き仕様で使用する場合において、給油
装置から軌道部材に供給された潤滑油がスライダから環
境へ漏れるのを無くし、又は極力少なくして、給油装置
の無い直動転がり案内ユニットと同程度にクリーンな環
境を維持することを可能にする、立置き仕様で使用可能
な直動転がり案内ユニットを提供することにある。
課題を解決することであり、クリーンルーム内の製造装
置のように、スライダに給油装置を備えた直動転がり案
内ユニットを立置き仕様で使用する場合において、給油
装置から軌道部材に供給された潤滑油がスライダから環
境へ漏れるのを無くし、又は極力少なくして、給油装置
の無い直動転がり案内ユニットと同程度にクリーンな環
境を維持することを可能にする、立置き仕様で使用可能
な直動転がり案内ユニットを提供することにある。
【0010】この発明は、長手方向に軌道溝が形成され
且つ立置きされた軌道部材と、前記軌道部材の前記軌道
溝と対向する軌道溝が形成されていると共に前記両軌道
溝間に形成される軌道路を転走する転動体を介して前記
軌道部材上を上下方向に相対摺動可能なスライダとから
成り、前記スライダは、上端部に前記軌道部材の前記軌
道溝に潤滑油を供給する給油装置が配設されており、下
端部に前記軌道部材の前記軌道溝に供給された前記潤滑
油を吸収可能な当初は潤滑油を保有していない多孔質構
造を有する潤滑油吸収プレートが配設されていることか
ら成る直動転がり案内ユニットに関する。
且つ立置きされた軌道部材と、前記軌道部材の前記軌道
溝と対向する軌道溝が形成されていると共に前記両軌道
溝間に形成される軌道路を転走する転動体を介して前記
軌道部材上を上下方向に相対摺動可能なスライダとから
成り、前記スライダは、上端部に前記軌道部材の前記軌
道溝に潤滑油を供給する給油装置が配設されており、下
端部に前記軌道部材の前記軌道溝に供給された前記潤滑
油を吸収可能な当初は潤滑油を保有していない多孔質構
造を有する潤滑油吸収プレートが配設されていることか
ら成る直動転がり案内ユニットに関する。
【0011】この発明による立置きされた直動転がり案
内ユニットによれば、転動体が軌道路を転走することに
より、スライダは軌道部材上を低抵抗力で滑らかに摺動
可能となる。スライダが軌道部材上を摺動するとき、ス
ライダの上端部に配設された給油装置から供給される潤
滑油は、重力によって軌道部材の軌道溝を下方に流れる
が、初期に過剰に給油される潤滑油はスライダの下端部
に配設された潤滑油吸収プレートの多孔質構造に吸収さ
れる。その潤滑油の吸収は、給油装置からの給油量と潤
滑吸収プレートの吸収油量とが平衡になるまで行なわれ
る。平衡になったときには、安定した給油が可能にな
る。
内ユニットによれば、転動体が軌道路を転走することに
より、スライダは軌道部材上を低抵抗力で滑らかに摺動
可能となる。スライダが軌道部材上を摺動するとき、ス
ライダの上端部に配設された給油装置から供給される潤
滑油は、重力によって軌道部材の軌道溝を下方に流れる
が、初期に過剰に給油される潤滑油はスライダの下端部
に配設された潤滑油吸収プレートの多孔質構造に吸収さ
れる。その潤滑油の吸収は、給油装置からの給油量と潤
滑吸収プレートの吸収油量とが平衡になるまで行なわれ
る。平衡になったときには、安定した給油が可能にな
る。
【0012】上記の直動転がり案内ユニットにおいて、
前記スライダは、前記軌道路に並んでリターン通路が形
成されたケーシング、及び前記ケーシングの両端面にそ
れぞれ取り付けられ且つ前記軌道路と前記リターン通路
とを接続する方向転換路が形成されたエンドキャップを
備えており、前記転動体は前記軌道路、前記方向転換路
及び前記リターン通路を経て無限循環し、前記潤滑油吸
収プレートは下側の前記エンドキャップの下側端面に取
り付けられている。軌道路を転走した転動体は、一方の
エンドキャップに形成された方向転換路からケーシング
内のリターン通路及び他方のエンドキャップに形成され
た方向転換路を通って再び軌道路に戻り、無限循環す
る。
前記スライダは、前記軌道路に並んでリターン通路が形
成されたケーシング、及び前記ケーシングの両端面にそ
れぞれ取り付けられ且つ前記軌道路と前記リターン通路
とを接続する方向転換路が形成されたエンドキャップを
備えており、前記転動体は前記軌道路、前記方向転換路
及び前記リターン通路を経て無限循環し、前記潤滑油吸
収プレートは下側の前記エンドキャップの下側端面に取
り付けられている。軌道路を転走した転動体は、一方の
エンドキャップに形成された方向転換路からケーシング
内のリターン通路及び他方のエンドキャップに形成され
た方向転換路を通って再び軌道路に戻り、無限循環す
る。
【0013】前記潤滑油吸収プレートは、合成樹脂を発
泡又は焼結によって成形され前記軌道部材の前記軌道溝
に摺接可能な吸収プレート本体と、前記吸収プレート本
体を収容する密封ケースとから構成されている。合成樹
脂を発泡又は焼結して成形される吸収プレート本体の剛
性や強度は金属に比較して低いので、密封ケースで覆う
ことにより、吸収プレート本体を補強すると共に、吸収
プレート本体からの潤滑油の漏出が防止可能となる。ま
た、前記潤滑油吸収プレートは、合成樹脂を発泡又は焼
結によって成形され前記軌道部材の前記軌道溝に摺接可
能な吸収プレート本体と、前記吸収プレート本体に取り
付けられた補強用の芯金とから構成されている。前記吸
収プレート本体は、超高分子量の合成樹脂微粒子を所定
の金型に充填して加熱成形することにより形成されてい
る。このような形成することにより、吸収プレート本体
を潤滑油を吸収する多孔体で構成することが可能にな
る。
泡又は焼結によって成形され前記軌道部材の前記軌道溝
に摺接可能な吸収プレート本体と、前記吸収プレート本
体を収容する密封ケースとから構成されている。合成樹
脂を発泡又は焼結して成形される吸収プレート本体の剛
性や強度は金属に比較して低いので、密封ケースで覆う
ことにより、吸収プレート本体を補強すると共に、吸収
プレート本体からの潤滑油の漏出が防止可能となる。ま
た、前記潤滑油吸収プレートは、合成樹脂を発泡又は焼
結によって成形され前記軌道部材の前記軌道溝に摺接可
能な吸収プレート本体と、前記吸収プレート本体に取り
付けられた補強用の芯金とから構成されている。前記吸
収プレート本体は、超高分子量の合成樹脂微粒子を所定
の金型に充填して加熱成形することにより形成されてい
る。このような形成することにより、吸収プレート本体
を潤滑油を吸収する多孔体で構成することが可能にな
る。
【0014】前記吸収プレート本体は、接着剤による接
着又は機械的な係合によって前記芯金に取り付けられて
いる。前記機械的な係合は、前記芯金の一部を折り曲げ
て形成された又は前記芯金に打ち立てられた突刺し爪を
前記吸収プレート本体に突き刺した突刺し係合、又は前
記芯金の一部を折り曲げて形成された一対の抱持爪で前
記吸収プレート本体を抱持した抱持係合である。前記吸
収プレート本体は、少なくとも、前記軌道部材の前記軌
道溝との摺接部分の近傍において、前記芯金に係合され
ている。吸収プレート本体を軌道部材の軌道溝との摺接
部分の近傍において芯金に係合させることにより、吸収
プレート本体が軌道溝に対して摺接する位置の変動が少
なくなり、潤滑油の安定した吸収とスライダの摺動抵抗
の軽減とを図ることが可能になる。芯金で補強される場
合には、前記吸収プレート本体の外側を密封カバーによ
って覆うことにより、吸収した潤滑油の外部への漏出が
防止される。
着又は機械的な係合によって前記芯金に取り付けられて
いる。前記機械的な係合は、前記芯金の一部を折り曲げ
て形成された又は前記芯金に打ち立てられた突刺し爪を
前記吸収プレート本体に突き刺した突刺し係合、又は前
記芯金の一部を折り曲げて形成された一対の抱持爪で前
記吸収プレート本体を抱持した抱持係合である。前記吸
収プレート本体は、少なくとも、前記軌道部材の前記軌
道溝との摺接部分の近傍において、前記芯金に係合され
ている。吸収プレート本体を軌道部材の軌道溝との摺接
部分の近傍において芯金に係合させることにより、吸収
プレート本体が軌道溝に対して摺接する位置の変動が少
なくなり、潤滑油の安定した吸収とスライダの摺動抵抗
の軽減とを図ることが可能になる。芯金で補強される場
合には、前記吸収プレート本体の外側を密封カバーによ
って覆うことにより、吸収した潤滑油の外部への漏出が
防止される。
【0015】前記潤滑油吸収プレートの下側端面には、
前記潤滑油の漏出しを防止する潤滑油漏れ防止用エンド
シールが配設されている。前記潤滑油漏れ防止用エンド
シールは、補強用のシール芯金と前記シール芯金に取り
付けられたシール用ゴムとから成り、前記シール用ゴム
は前記軌道部材の前記軌道溝に摺接し且つ前記スライダ
の内向きに傾斜した潤滑油漏れ防止用リップ部を備えて
いる。一般に直動転がり案内ユニットのエンドシール
は、防塵のためのものであり、エンドシールのリップは
スライダの外側向きに傾斜している。これに対して、潤
滑油漏れ防止用エンドシールは、リップがスライダの内
側向きになっている。従って、潤滑油漏れ防止用エンド
シールは、潤滑油の下側への流れに抗して潤滑油を上側
に留保して潤滑防止吸収プレートに潤滑油を吸収させる
のを促進させ、潤滑油のスライダからの漏れを防止す
る。
前記潤滑油の漏出しを防止する潤滑油漏れ防止用エンド
シールが配設されている。前記潤滑油漏れ防止用エンド
シールは、補強用のシール芯金と前記シール芯金に取り
付けられたシール用ゴムとから成り、前記シール用ゴム
は前記軌道部材の前記軌道溝に摺接し且つ前記スライダ
の内向きに傾斜した潤滑油漏れ防止用リップ部を備えて
いる。一般に直動転がり案内ユニットのエンドシール
は、防塵のためのものであり、エンドシールのリップは
スライダの外側向きに傾斜している。これに対して、潤
滑油漏れ防止用エンドシールは、リップがスライダの内
側向きになっている。従って、潤滑油漏れ防止用エンド
シールは、潤滑油の下側への流れに抗して潤滑油を上側
に留保して潤滑防止吸収プレートに潤滑油を吸収させる
のを促進させ、潤滑油のスライダからの漏れを防止す
る。
【0016】前記潤滑油漏れ防止用エンドシールの前記
シール用ゴムは、前記潤滑油漏れ防止用リップ部の外側
において、前記軌道部材の前記軌道溝に摺接し且つ前記
スライダの外向きに傾斜した防塵用リップ部を備えてい
る。潤滑油漏れ防止用エンドシールのシール用ゴムに、
潤滑油漏れ防止用リップ部の外側において防塵用リップ
部を備えることにより、塵埃がスライダの内部に侵入す
るのを一層防止することが可能になる。
シール用ゴムは、前記潤滑油漏れ防止用リップ部の外側
において、前記軌道部材の前記軌道溝に摺接し且つ前記
スライダの外向きに傾斜した防塵用リップ部を備えてい
る。潤滑油漏れ防止用エンドシールのシール用ゴムに、
潤滑油漏れ防止用リップ部の外側において防塵用リップ
部を備えることにより、塵埃がスライダの内部に侵入す
るのを一層防止することが可能になる。
【0017】この直動転がり案内ユニットにおいて、前
記潤滑油吸収プレート及び前記潤滑油漏れ防止用エンド
シールは、対応する前記エンドキャップと共に前記ケー
シングにねじ込まれる取付けボルトによって前記ケーシ
ングに取り付けられており、前記潤滑油吸収プレート
は、前記吸収プレート本体の厚みに相当する長さを有し
且つ前記吸収プレート本体の前記厚みに合わせて配置さ
れたカラーに前記取付けボルトを挿通させることによ
り、前記吸収プレート本体に締付け荷重が実質的に作用
しない状態で前記潤滑油漏れ防止用エンドシールと前記
エンドキャップとの間に挟持されている。
記潤滑油吸収プレート及び前記潤滑油漏れ防止用エンド
シールは、対応する前記エンドキャップと共に前記ケー
シングにねじ込まれる取付けボルトによって前記ケーシ
ングに取り付けられており、前記潤滑油吸収プレート
は、前記吸収プレート本体の厚みに相当する長さを有し
且つ前記吸収プレート本体の前記厚みに合わせて配置さ
れたカラーに前記取付けボルトを挿通させることによ
り、前記吸収プレート本体に締付け荷重が実質的に作用
しない状態で前記潤滑油漏れ防止用エンドシールと前記
エンドキャップとの間に挟持されている。
【0018】前記給油装置は、超高分子量の合成樹脂微
粒子を加熱成形して形成された焼結樹脂部材に潤滑油を
含浸させて形成され、且つ前記ケーシングの上側に取り
付けられた前記エンドキャップの上側端面に取り付けら
れた潤滑プレートである。超高分子量の合成樹脂微粒子
を加熱成形して形成された焼結樹脂部材は多孔質体とな
り、潤滑油が含浸される。スライダの上端部には潤滑プ
レートが配設されており、潤滑プレートは少なくても軌
道レールの軌道溝と摺接して軌道溝に給油する。前記潤
滑プレートの上側端面には、エンドシールが取り付けら
れている。
粒子を加熱成形して形成された焼結樹脂部材に潤滑油を
含浸させて形成され、且つ前記ケーシングの上側に取り
付けられた前記エンドキャップの上側端面に取り付けら
れた潤滑プレートである。超高分子量の合成樹脂微粒子
を加熱成形して形成された焼結樹脂部材は多孔質体とな
り、潤滑油が含浸される。スライダの上端部には潤滑プ
レートが配設されており、潤滑プレートは少なくても軌
道レールの軌道溝と摺接して軌道溝に給油する。前記潤
滑プレートの上側端面には、エンドシールが取り付けら
れている。
【0019】この直動転がり案内ユニットにおいて、前
記軌道部材は長手方向両側面に前記軌道溝が形成された
軌道レールであり、前記スライダは前記軌道レールを跨
ぐ跨架型スライダである。また、前記軌道部材は長手方
向に前記軌道溝が形成された丸軸タイプの軌道軸であ
り、前記スライダは前記軌道軸を囲む状態で嵌挿する嵌
挿型スライダである。いずれの場合も、軌道レールと軌
道軸とは立置きされ、スライダは、上下方向に摺動す
る。
記軌道部材は長手方向両側面に前記軌道溝が形成された
軌道レールであり、前記スライダは前記軌道レールを跨
ぐ跨架型スライダである。また、前記軌道部材は長手方
向に前記軌道溝が形成された丸軸タイプの軌道軸であ
り、前記スライダは前記軌道軸を囲む状態で嵌挿する嵌
挿型スライダである。いずれの場合も、軌道レールと軌
道軸とは立置きされ、スライダは、上下方向に摺動す
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ、こ
の発明による立置き仕様で用いられる直動転がり案内ユ
ニットの実施例を説明する。図1はこの発明による直動
転がり案内ユニットの第1実施例を示す一部分解斜視
図、図2は図1に示す直動転がり案内ユニットが立置き
仕様で配置された状態を示す正面図、図3は図2に示す
直動転がり案内ユニットの下面図である。図1〜図3に
おいて、図22に示す従来の直動転がり案内ユニットに
用いられているのと同一の構成要素については、図22
に付された符号と同一の符号を付して重複する説明を省
略する。
の発明による立置き仕様で用いられる直動転がり案内ユ
ニットの実施例を説明する。図1はこの発明による直動
転がり案内ユニットの第1実施例を示す一部分解斜視
図、図2は図1に示す直動転がり案内ユニットが立置き
仕様で配置された状態を示す正面図、図3は図2に示す
直動転がり案内ユニットの下面図である。図1〜図3に
おいて、図22に示す従来の直動転がり案内ユニットに
用いられているのと同一の構成要素については、図22
に付された符号と同一の符号を付して重複する説明を省
略する。
【0021】図1に示す直動転がり案内ユニットの第1
実施例においては、直動転がり案内ユニットの下側に位
置する下側端部のエンドキャップ6に配設される潤滑油
吸収プレート21及び潤滑油漏れ防止用エンドシール3
0が、軌道レール2の長手方向に展開されて示されてい
る。この直動転がり案内ユニットは、軌道レール2と、
軌道レール2上を跨架して摺動可能に装着されたスライ
ダ1とから構成されており、図2に示すように、潤滑プ
レート15を上側に配置し且つ潤滑油吸収プレート21
を下側に配置した立置き仕様で用いられる。軌道レール
2は、長手方向両側面3に凹状に軌道溝4が形成された
矩形断面形状を有している。多数の転動体が軌道溝間に
形成された軌道路を転走することにより、スライダ1
は、負荷状態であっても、軌道レール2上を滑らかに相
対摺動可能である。
実施例においては、直動転がり案内ユニットの下側に位
置する下側端部のエンドキャップ6に配設される潤滑油
吸収プレート21及び潤滑油漏れ防止用エンドシール3
0が、軌道レール2の長手方向に展開されて示されてい
る。この直動転がり案内ユニットは、軌道レール2と、
軌道レール2上を跨架して摺動可能に装着されたスライ
ダ1とから構成されており、図2に示すように、潤滑プ
レート15を上側に配置し且つ潤滑油吸収プレート21
を下側に配置した立置き仕様で用いられる。軌道レール
2は、長手方向両側面3に凹状に軌道溝4が形成された
矩形断面形状を有している。多数の転動体が軌道溝間に
形成された軌道路を転走することにより、スライダ1
は、負荷状態であっても、軌道レール2上を滑らかに相
対摺動可能である。
【0022】ケーシング5の上側端部には、エンドキャ
ップ6が取り付けられており、エンドキャップ6の上端
面には、従来と同様、芯金16で補強され且つ外周が密
封カバーで覆われた潤滑プレート15が従来と同じ配置
で設けられている。潤滑プレート15は、超高分子量か
らなる焼結樹脂に潤滑油を含浸させて多孔質構造に製作
されたプレートであり、少なくとも軌道レール2の軌道
溝4に摺接する状態で配置されている。潤滑プレート1
5のエンドキャップ6とは反対側には、エンドシール1
7が取り付けられている。なお、エンドシール17は、
場合によっては、無くてもよいし、リップを有しないエ
ンドシールであってもよい。潤滑プレート15が軌道レ
ール2の軌道溝4に接触しつつ摺動するときに、潤滑プ
レート15に含浸された潤滑油が、軌道溝4に塗布され
る態様で供給される。
ップ6が取り付けられており、エンドキャップ6の上端
面には、従来と同様、芯金16で補強され且つ外周が密
封カバーで覆われた潤滑プレート15が従来と同じ配置
で設けられている。潤滑プレート15は、超高分子量か
らなる焼結樹脂に潤滑油を含浸させて多孔質構造に製作
されたプレートであり、少なくとも軌道レール2の軌道
溝4に摺接する状態で配置されている。潤滑プレート1
5のエンドキャップ6とは反対側には、エンドシール1
7が取り付けられている。なお、エンドシール17は、
場合によっては、無くてもよいし、リップを有しないエ
ンドシールであってもよい。潤滑プレート15が軌道レ
ール2の軌道溝4に接触しつつ摺動するときに、潤滑プ
レート15に含浸された潤滑油が、軌道溝4に塗布され
る態様で供給される。
【0023】図1〜図3に示された立置き仕様の直動転
がり案内ユニットにおいて、ケーシング5の下側端部に
は、上側端部に設けられているエンドキャップ6と同一
構造のエンドキャップ6が取り付けられ、エンドキャッ
プ6の端面には潤滑油吸収プレート21が、潤滑油漏れ
防止用エンドシール30との間に挟まれた状態で取り付
けられている。潤滑プレート15には、潤滑油を供給す
るためのグリースニップル11が取り付けられている
が、潤滑油吸収プレート21には必要がないのでグリー
スニップルは設けられていない。
がり案内ユニットにおいて、ケーシング5の下側端部に
は、上側端部に設けられているエンドキャップ6と同一
構造のエンドキャップ6が取り付けられ、エンドキャッ
プ6の端面には潤滑油吸収プレート21が、潤滑油漏れ
防止用エンドシール30との間に挟まれた状態で取り付
けられている。潤滑プレート15には、潤滑油を供給す
るためのグリースニップル11が取り付けられている
が、潤滑油吸収プレート21には必要がないのでグリー
スニップルは設けられていない。
【0024】潤滑油吸収プレート21は、潤滑油を吸収
可能な当初は潤滑油を有していない多孔質構造を有する
吸収プレート本体22を備えたもので、軌道レール2に
対して一定の嵌め合い状態で近接又は摺接する。潤滑油
が漏れ出るのを防止する潤滑油漏れ防止エンドシール3
0は、潤滑油吸収プレート21の下側端面に配置され且
つ軌道レール2上を相対摺動するように設けられてい
る。潤滑油吸収プレート21は、ここでは、潤滑プレー
ト15と同様に超高分子量の合成樹脂を所定の金型内に
おいて発泡、又は加熱成形(焼結)して潤滑剤を吸収可
能な多孔質構造に形成した吸収プレート本体22と、吸
収プレート本体22が固着される芯金23と、吸収プレ
ート本体22の外周を覆う密封カバー24とから構成さ
れている。潤滑油吸収プレート21をケーシング5に対
して組み付けるとき、吸収プレート本体22は潤滑油漏
れ防止エンドシール30側に、且つ芯金23はエンドキ
ャップ6側に配置される。
可能な当初は潤滑油を有していない多孔質構造を有する
吸収プレート本体22を備えたもので、軌道レール2に
対して一定の嵌め合い状態で近接又は摺接する。潤滑油
が漏れ出るのを防止する潤滑油漏れ防止エンドシール3
0は、潤滑油吸収プレート21の下側端面に配置され且
つ軌道レール2上を相対摺動するように設けられてい
る。潤滑油吸収プレート21は、ここでは、潤滑プレー
ト15と同様に超高分子量の合成樹脂を所定の金型内に
おいて発泡、又は加熱成形(焼結)して潤滑剤を吸収可
能な多孔質構造に形成した吸収プレート本体22と、吸
収プレート本体22が固着される芯金23と、吸収プレ
ート本体22の外周を覆う密封カバー24とから構成さ
れている。潤滑油吸収プレート21をケーシング5に対
して組み付けるとき、吸収プレート本体22は潤滑油漏
れ防止エンドシール30側に、且つ芯金23はエンドキ
ャップ6側に配置される。
【0025】潤滑油漏れ防止エンドシール30、潤滑油
吸収プレート21及びエンドキャップ6は、重ねられた
状態で四隅をそれぞれ貫通する取付けボルト25によっ
てケーシング5のボルト穴に螺入することによってケー
シング5に固定される。潤滑油漏れ防止エンドシール3
0と芯金23との間には、吸収プレート本体22の厚み
t(図5参照)に相当する長さを有するカラー27が吸
収プレート本体22の厚みtに合わせた状態、即ち、カ
ラー27の各端部をそれぞれ潤滑油漏れ防止エンドシー
ル30と芯金23とに当接させた状態で挟まれている。
取付けボルト25による締付け力は、潤滑油漏れ防止エ
ンドシール30からカラー27を介して芯金23、更に
エンドキャップ6に伝達されるので、吸収プレート本体
22には実質的に作用しない。その結果、吸収プレート
本体22には締付けに起因する変形が生じることがな
く、吸収プレート本体22を軌道溝4に正確に近接又は
摺接させることができる。
吸収プレート21及びエンドキャップ6は、重ねられた
状態で四隅をそれぞれ貫通する取付けボルト25によっ
てケーシング5のボルト穴に螺入することによってケー
シング5に固定される。潤滑油漏れ防止エンドシール3
0と芯金23との間には、吸収プレート本体22の厚み
t(図5参照)に相当する長さを有するカラー27が吸
収プレート本体22の厚みtに合わせた状態、即ち、カ
ラー27の各端部をそれぞれ潤滑油漏れ防止エンドシー
ル30と芯金23とに当接させた状態で挟まれている。
取付けボルト25による締付け力は、潤滑油漏れ防止エ
ンドシール30からカラー27を介して芯金23、更に
エンドキャップ6に伝達されるので、吸収プレート本体
22には実質的に作用しない。その結果、吸収プレート
本体22には締付けに起因する変形が生じることがな
く、吸収プレート本体22を軌道溝4に正確に近接又は
摺接させることができる。
【0026】図4は図1に示す密封カバーを外した状態
で芯金と芯金に位置決め固着された吸収プレート本体と
から成る潤滑油吸収プレートを示す正面図、図5は図4
に示す潤滑油吸収プレートの左側面図、図6は図4に示
す潤滑油吸収プレートに用いられる芯金を示す正面図、
図7は図6に示す芯金の左側面図、図8は図6に示す芯
金のA−A断面図である。
で芯金と芯金に位置決め固着された吸収プレート本体と
から成る潤滑油吸収プレートを示す正面図、図5は図4
に示す潤滑油吸収プレートの左側面図、図6は図4に示
す潤滑油吸収プレートに用いられる芯金を示す正面図、
図7は図6に示す芯金の左側面図、図8は図6に示す芯
金のA−A断面図である。
【0027】図4及び図5に示すように、吸収プレート
本体22には、その四隅において、カラー27を配置す
るため、芯金23に形成された貫通孔26の周りに切欠
き部28が形成されている。下側のエンドキャップ6に
は、上側のエンドキャップ6に設けられているようなグ
リースニップル11は設けられないため、吸収プレート
本体22のブリッジ部31及び芯金23のブリッジ部分
37には孔部を形成する必要がなく、潤滑油吸収容量が
増強されている。吸収プレート本体22の両袖部32に
は、その内周面が少なくとも軌道レール2の軌道溝4に
近接又は摺接する摺接部分として内方に突出した凸部3
3が形成されており、軌道溝4に供給された余剰の潤滑
油は、吸収プレート本体22に吸収される。なお、芯金
23の袖部38の内側には、吸収プレート本体22の両
袖部32の凸部33に対応して、軌道レール2の軌道溝
4の溝底に向かって延びる突起34が形成されている。
本体22には、その四隅において、カラー27を配置す
るため、芯金23に形成された貫通孔26の周りに切欠
き部28が形成されている。下側のエンドキャップ6に
は、上側のエンドキャップ6に設けられているようなグ
リースニップル11は設けられないため、吸収プレート
本体22のブリッジ部31及び芯金23のブリッジ部分
37には孔部を形成する必要がなく、潤滑油吸収容量が
増強されている。吸収プレート本体22の両袖部32に
は、その内周面が少なくとも軌道レール2の軌道溝4に
近接又は摺接する摺接部分として内方に突出した凸部3
3が形成されており、軌道溝4に供給された余剰の潤滑
油は、吸収プレート本体22に吸収される。なお、芯金
23の袖部38の内側には、吸収プレート本体22の両
袖部32の凸部33に対応して、軌道レール2の軌道溝
4の溝底に向かって延びる突起34が形成されている。
【0028】吸収プレート本体22は、合成樹脂の微粒
子を所定の金型に充填して加熱成形することにより多孔
質構造に焼結された焼結樹脂部材であり、潤滑プレート
15を製作する途上で得られるプレートと同様である。
吸収プレート本体22は、その多孔質構造の多孔部に潤
滑油を吸収することができる。焼結樹脂部材を超高分子
量のポリエチレン樹脂の微粒子を焼結して成形すると、
成形品の加工精度を例えば±0.025mm程度の高い
精度にすることができる。超高分子量のポリエチレン樹
脂の粒子径は、例えば、細粒径が30μmで、粗粒径が
250〜300μmの粉末であり、多孔質構造は、空間
率が例えば40〜50%のオープンポアから成る構造で
ある。
子を所定の金型に充填して加熱成形することにより多孔
質構造に焼結された焼結樹脂部材であり、潤滑プレート
15を製作する途上で得られるプレートと同様である。
吸収プレート本体22は、その多孔質構造の多孔部に潤
滑油を吸収することができる。焼結樹脂部材を超高分子
量のポリエチレン樹脂の微粒子を焼結して成形すると、
成形品の加工精度を例えば±0.025mm程度の高い
精度にすることができる。超高分子量のポリエチレン樹
脂の粒子径は、例えば、細粒径が30μmで、粗粒径が
250〜300μmの粉末であり、多孔質構造は、空間
率が例えば40〜50%のオープンポアから成る構造で
ある。
【0029】潤滑油吸収プレート21の吸収プレート本
体22の加工精度を高精度にすることができることを利
用して、吸収プレート本体22は、軌道レール2の軌道
溝4に対して、僅かの間隙、又は若干の締めしろの間隙
として若干の予圧がかけられた状態で嵌合するように製
作することができる。潤滑油吸収プレート21の吸収プ
レート本体22を軌道レール2に密封状態で摺接させる
のが理想的であるが、密封状態であると摩擦抵抗が大き
くなりスライダ1の軌道レール2に対する摺動抵抗が大
きくなり過ぎてしまう。そこで、吸収プレート本体22
は、実際には、軌道レール2に近接するか又は接触する
部分が、部分的である、多点ポイントである、又は潤滑
油の付着量が多い軌道溝4及び軌道溝4の周辺に限られ
るという構造に形成される。
体22の加工精度を高精度にすることができることを利
用して、吸収プレート本体22は、軌道レール2の軌道
溝4に対して、僅かの間隙、又は若干の締めしろの間隙
として若干の予圧がかけられた状態で嵌合するように製
作することができる。潤滑油吸収プレート21の吸収プ
レート本体22を軌道レール2に密封状態で摺接させる
のが理想的であるが、密封状態であると摩擦抵抗が大き
くなりスライダ1の軌道レール2に対する摺動抵抗が大
きくなり過ぎてしまう。そこで、吸収プレート本体22
は、実際には、軌道レール2に近接するか又は接触する
部分が、部分的である、多点ポイントである、又は潤滑
油の付着量が多い軌道溝4及び軌道溝4の周辺に限られ
るという構造に形成される。
【0030】吸収プレート本体22の芯金23への固着
は、例えば、接着剤による固着である。焼結樹脂製の吸
収プレート本体22は、金属製の芯金23に対しても、
エポキシ系接着剤39等によって容易に接着することが
できる。吸収プレート本体22の接着剤39による芯金
23への固着は、図示の例では、全面において行われて
いるが、少なくとも、吸収プレート本体22の軌道溝4
に対して摺接する凸部33の近傍において行われればよ
い。剛性の高い芯金23に固着されるているため、この
ように接着範囲を限定しても、吸収プレート本体22に
変形を生じさせるような大きな外力が加わったときに、
芯金23は、凸部33の変形を抑制して凸部33の軌道
溝4に対する摺接精度を維持する。その結果、吸収プレ
ート本体22の凸部33が過度に軌道溝4に押し付けら
れて軌道溝4との摺動抵抗が大きくなることもなく、且
つ軌道溝4から大きく離れることもないので、軌道溝4
からの潤滑油の良好な吸収を継続することができる。
は、例えば、接着剤による固着である。焼結樹脂製の吸
収プレート本体22は、金属製の芯金23に対しても、
エポキシ系接着剤39等によって容易に接着することが
できる。吸収プレート本体22の接着剤39による芯金
23への固着は、図示の例では、全面において行われて
いるが、少なくとも、吸収プレート本体22の軌道溝4
に対して摺接する凸部33の近傍において行われればよ
い。剛性の高い芯金23に固着されるているため、この
ように接着範囲を限定しても、吸収プレート本体22に
変形を生じさせるような大きな外力が加わったときに、
芯金23は、凸部33の変形を抑制して凸部33の軌道
溝4に対する摺接精度を維持する。その結果、吸収プレ
ート本体22の凸部33が過度に軌道溝4に押し付けら
れて軌道溝4との摺動抵抗が大きくなることもなく、且
つ軌道溝4から大きく離れることもないので、軌道溝4
からの潤滑油の良好な吸収を継続することができる。
【0031】潤滑油吸収プレート21に用いられる芯金
について、図6〜図8を参照して説明する。芯金23の
各袖部38の中央には打抜き孔44が形成されており、
芯金23の一部を先端が尖った突起部として又はやじり
状にして残し、想像線で示される吸収プレート本体22
が固着される側に折り曲げて突刺し爪45として立てら
れている。芯金23の突刺し爪45を焼結樹脂部材に突
き入れることにより、吸収プレート本体22が芯金23
に固着された潤滑油吸収プレート21を容易に製作する
ことができる。なお、芯金23については、潤滑プレー
ト15に用いられる芯金16との共通部品化を図るた
め、ブリッジ部37の中央にグリースニップル11の挿
通用に貫通孔を形成したものでもよい。
について、図6〜図8を参照して説明する。芯金23の
各袖部38の中央には打抜き孔44が形成されており、
芯金23の一部を先端が尖った突起部として又はやじり
状にして残し、想像線で示される吸収プレート本体22
が固着される側に折り曲げて突刺し爪45として立てら
れている。芯金23の突刺し爪45を焼結樹脂部材に突
き入れることにより、吸収プレート本体22が芯金23
に固着された潤滑油吸収プレート21を容易に製作する
ことができる。なお、芯金23については、潤滑プレー
ト15に用いられる芯金16との共通部品化を図るた
め、ブリッジ部37の中央にグリースニップル11の挿
通用に貫通孔を形成したものでもよい。
【0032】潤滑油吸収プレートについては、図示しな
いが、上記の構造以外にも、吸収プレート本体の固着用
に先端が尖った突刺し爪としてのピンを芯金に立て、吸
収プレート本体となる焼結樹脂部材にピンを突き刺すこ
とにより、吸収プレート本体を芯金に固着してもよい。
また、芯金の両袖部の下端部に形成した一対の抱持爪で
構成される抱持部によって、吸収プレート本体の凸部
(吸収プレート本体22の凸部33に相当)の近傍に位
置する吸収プレート本体を抱持することで、吸収プレー
ト本体を芯金に固着してもよい。吸収プレート本体の構
造には種々の変更が可能である。例えば、多孔質の目を
軌道レール2の軌道溝4に対して摺接する凸部33にお
いて潤滑油を吸引し易い密部分とし、その他の部分を粗
部分としてもよい。
いが、上記の構造以外にも、吸収プレート本体の固着用
に先端が尖った突刺し爪としてのピンを芯金に立て、吸
収プレート本体となる焼結樹脂部材にピンを突き刺すこ
とにより、吸収プレート本体を芯金に固着してもよい。
また、芯金の両袖部の下端部に形成した一対の抱持爪で
構成される抱持部によって、吸収プレート本体の凸部
(吸収プレート本体22の凸部33に相当)の近傍に位
置する吸収プレート本体を抱持することで、吸収プレー
ト本体を芯金に固着してもよい。吸収プレート本体の構
造には種々の変更が可能である。例えば、多孔質の目を
軌道レール2の軌道溝4に対して摺接する凸部33にお
いて潤滑油を吸引し易い密部分とし、その他の部分を粗
部分としてもよい。
【0033】吸収プレート本体22の外側は、密封カバ
ー24で覆われている。図9は図1に示す密封カバーの
正面図、図10は図9に示す密封カバーの側面図であ
る。密封カバー24は弾性金属板等の金属薄板から成
り、且つ吸収プレート本体22の外形に沿って連続した
一体形状に形成されている。密封カバー24は、吸収プ
レート本体22の上面、側面及び底面をそれぞれ覆う上
辺51、側辺52及び底辺53が連続的に繋がって吸収
プレート本体22の周囲を抱く形状に構成されている。
この直動転がり案内ユニットはクリーンルーム内で使用
されるので、スライダ1は潤滑油などの粉塵が発散しな
いように密封されたものにする必要がある。給油装置で
ある潤滑プレート15は、潤滑油が発散しないように密
封カバー又は密封ケースに収容されている。同様に、潤
滑油吸収プレート21も吸収した潤滑油が発散しないよ
うに密封カバー24に覆われている。密封カバー24
は、吸収プレート本体22の破損を防止する働きもあ
る。密封カバー24を一つの連続体に形成することによ
り、吸収プレート本体22を密封的に緩く抱持し、軌道
レール2の軌道溝4に付勢力を与えたり或いは軌道溝か
ら離れるような変形を与える力を作用させることもな
い。吸収プレート本体22の芯金23で裏打ちされない
露出表面を封じるために、吸収プレート本体22をその
外周と露出表面とを密封ケースで収容してもよい。
ー24で覆われている。図9は図1に示す密封カバーの
正面図、図10は図9に示す密封カバーの側面図であ
る。密封カバー24は弾性金属板等の金属薄板から成
り、且つ吸収プレート本体22の外形に沿って連続した
一体形状に形成されている。密封カバー24は、吸収プ
レート本体22の上面、側面及び底面をそれぞれ覆う上
辺51、側辺52及び底辺53が連続的に繋がって吸収
プレート本体22の周囲を抱く形状に構成されている。
この直動転がり案内ユニットはクリーンルーム内で使用
されるので、スライダ1は潤滑油などの粉塵が発散しな
いように密封されたものにする必要がある。給油装置で
ある潤滑プレート15は、潤滑油が発散しないように密
封カバー又は密封ケースに収容されている。同様に、潤
滑油吸収プレート21も吸収した潤滑油が発散しないよ
うに密封カバー24に覆われている。密封カバー24
は、吸収プレート本体22の破損を防止する働きもあ
る。密封カバー24を一つの連続体に形成することによ
り、吸収プレート本体22を密封的に緩く抱持し、軌道
レール2の軌道溝4に付勢力を与えたり或いは軌道溝か
ら離れるような変形を与える力を作用させることもな
い。吸収プレート本体22の芯金23で裏打ちされない
露出表面を封じるために、吸収プレート本体22をその
外周と露出表面とを密封ケースで収容してもよい。
【0034】次に、図11〜図15を参照して、潤滑油
を吸収した潤滑油吸収プレート21から潤滑油が漏れ出
さないように、潤滑油吸収プレート21の下側に配置さ
れる潤滑油漏れ防止用エンドシール30について説明す
る。図11は図1に示す潤滑油漏れ防止用エンドシール
の正面図、図12は図11に示す潤滑油漏れ防止用エン
ドシールの左側面図、図13は図11に示す潤滑油漏れ
防止用エンドシールのB−B断面図、図14は図11に
示す潤滑油漏れ防止用エンドシールのC−C断面図であ
る。
を吸収した潤滑油吸収プレート21から潤滑油が漏れ出
さないように、潤滑油吸収プレート21の下側に配置さ
れる潤滑油漏れ防止用エンドシール30について説明す
る。図11は図1に示す潤滑油漏れ防止用エンドシール
の正面図、図12は図11に示す潤滑油漏れ防止用エン
ドシールの左側面図、図13は図11に示す潤滑油漏れ
防止用エンドシールのB−B断面図、図14は図11に
示す潤滑油漏れ防止用エンドシールのC−C断面図であ
る。
【0035】潤滑油漏れ防止用エンドシール30は、平
板状の合成ゴムから成るシール用ゴム61と、シール用
ゴム61を補強するためシール用ゴム61の一側で貼着
された補強用のシール芯金63とから成り、シール用ゴ
ム61は、その本体62からシール芯金63の外側に延
びて軌道レール2(図1)に摺接する潤滑油漏れ防止用
リップ部(以下、単に、リップ部という)64を備えて
いる。シール芯金63は、潤滑油吸収プレート21側に
配置されている。シール用ゴム61はその四隅において
取付けボルト25が挿通される貫通孔66と、貫通孔6
6の周囲において取付けボルト25の頭部を収容する切
欠き部67が形成されている。各貫通孔66は、カラー
27(図1)及び潤滑油吸収プレート21の芯金23に
四隅において形成されている貫通孔26と整合した位置
に設けられている。
板状の合成ゴムから成るシール用ゴム61と、シール用
ゴム61を補強するためシール用ゴム61の一側で貼着
された補強用のシール芯金63とから成り、シール用ゴ
ム61は、その本体62からシール芯金63の外側に延
びて軌道レール2(図1)に摺接する潤滑油漏れ防止用
リップ部(以下、単に、リップ部という)64を備えて
いる。シール芯金63は、潤滑油吸収プレート21側に
配置されている。シール用ゴム61はその四隅において
取付けボルト25が挿通される貫通孔66と、貫通孔6
6の周囲において取付けボルト25の頭部を収容する切
欠き部67が形成されている。各貫通孔66は、カラー
27(図1)及び潤滑油吸収プレート21の芯金23に
四隅において形成されている貫通孔26と整合した位置
に設けられている。
【0036】一般に、直動転がり案内ユニットにおいて
は、エンドシールは、外部からの塵埃がスライダ1の内
部に侵入するのを防止する防塵用として用いられてお
り、そのため、リップ部はスライダ1の外側に向いて形
成されている。これに対して、潤滑油漏れ防止用エンド
シール30のリップ部64は、潤滑油吸収プレート21
が吸収した潤滑油がスライダ1の外部の漏れ出るのを防
止するため、図13及び図14に示すようにスライダ1
の内側に向いて形成されている。
は、エンドシールは、外部からの塵埃がスライダ1の内
部に侵入するのを防止する防塵用として用いられてお
り、そのため、リップ部はスライダ1の外側に向いて形
成されている。これに対して、潤滑油漏れ防止用エンド
シール30のリップ部64は、潤滑油吸収プレート21
が吸収した潤滑油がスライダ1の外部の漏れ出るのを防
止するため、図13及び図14に示すようにスライダ1
の内側に向いて形成されている。
【0037】図15は潤滑油漏れ防止用エンドシールの
別の例を示す図13と同様の断面図である。図15に示
す潤滑油漏れ防止用エンドシール60は、シール用ゴム
61に、潤滑油漏れ防止用のリップ部64に隣接して、
スライダ1の外側を向く防塵用リップ部65を設けた例
である。防塵用リップ部65は、スライダ1の外側を向
いているので、スライダ1の摺動に伴って軌道レール2
の軌道溝4に積もった塵埃がスライダ1の内部に侵入す
るのを防止する。潤滑油漏れ防止用エンドシール60を
上端部の潤滑プレート15に対するエンドシール17の
代わりに用いると、スライダ1内の密封を一層高めるこ
とができる。
別の例を示す図13と同様の断面図である。図15に示
す潤滑油漏れ防止用エンドシール60は、シール用ゴム
61に、潤滑油漏れ防止用のリップ部64に隣接して、
スライダ1の外側を向く防塵用リップ部65を設けた例
である。防塵用リップ部65は、スライダ1の外側を向
いているので、スライダ1の摺動に伴って軌道レール2
の軌道溝4に積もった塵埃がスライダ1の内部に侵入す
るのを防止する。潤滑油漏れ防止用エンドシール60を
上端部の潤滑プレート15に対するエンドシール17の
代わりに用いると、スライダ1内の密封を一層高めるこ
とができる。
【0038】スライダ1の上端部に潤滑プレート15を
有する直動転がり案内ユニットを立置きで使用する場
合、初期に多くの潤滑油が軌道レール2の軌道溝4に給
油されて重力によってまとまって下側に流れる。潤滑油
吸収プレート21は、吸収プレート本体22が軌道レー
ル2の軌道溝4に対して常に近接又は接触している状態
であるので給油装置である潤滑プレート15から軌道溝
4に給油され且つ余剰となった潤滑剤を吸収プレート本
体22に吸収する。潤滑プレート15からの潤滑油供給
量と潤滑油吸収プレート21による潤滑油吸収量とが平
衡した状態で、安定した給油状態となる。超高分子量の
ポリエチレン樹脂の微粒子を焼結して成形した樹脂部材
は、摺接を繰り返しても極度に摩耗することがないの
で、吸収プレート本体22には摩耗粉による目詰まりが
生じない。潤滑油漏れ防止用エンドシール30,60
は、潤滑油の下方への流れに抗して潤滑油を上側に留保
し、留保した潤滑油を潤滑油吸収プレート21に吸収さ
せる。吸収プレート本体22は飽和状態になるまで潤滑
油を吸収し、飽和状態になった時点で安定して長期に渡
って潤滑油の漏れがなく潤滑油の供給を行うことができ
る。潤滑プレート15から軌道レール2に供給された潤
滑油は、スライダ1の摺動端部から漏れることがなく、
クリーンルームのような清浄な環境を汚すことがない。
有する直動転がり案内ユニットを立置きで使用する場
合、初期に多くの潤滑油が軌道レール2の軌道溝4に給
油されて重力によってまとまって下側に流れる。潤滑油
吸収プレート21は、吸収プレート本体22が軌道レー
ル2の軌道溝4に対して常に近接又は接触している状態
であるので給油装置である潤滑プレート15から軌道溝
4に給油され且つ余剰となった潤滑剤を吸収プレート本
体22に吸収する。潤滑プレート15からの潤滑油供給
量と潤滑油吸収プレート21による潤滑油吸収量とが平
衡した状態で、安定した給油状態となる。超高分子量の
ポリエチレン樹脂の微粒子を焼結して成形した樹脂部材
は、摺接を繰り返しても極度に摩耗することがないの
で、吸収プレート本体22には摩耗粉による目詰まりが
生じない。潤滑油漏れ防止用エンドシール30,60
は、潤滑油の下方への流れに抗して潤滑油を上側に留保
し、留保した潤滑油を潤滑油吸収プレート21に吸収さ
せる。吸収プレート本体22は飽和状態になるまで潤滑
油を吸収し、飽和状態になった時点で安定して長期に渡
って潤滑油の漏れがなく潤滑油の供給を行うことができ
る。潤滑プレート15から軌道レール2に供給された潤
滑油は、スライダ1の摺動端部から漏れることがなく、
クリーンルームのような清浄な環境を汚すことがない。
【0039】次に、直動転がり案内ユニットでなる第2
実施例を図16〜図21に示す。図16は、円柱状軸等
の丸軸タイプの軌道部材に適用した立置き仕様の直動転
がり案内ユニットの一例を示す正面図、図17は図16
に示す直動転がり案内ユニットの下面図、図18は図1
6に示す直動転がり案内ユニットに用いられる潤滑油吸
収プレートの一例を示す正面図、図19は図18に示す
潤滑油吸収プレートの側面図、図20は図16に示す直
動転がり案内ユニットに用いられる潤滑油漏れ防止用エ
ンドシールの正面図、図21は図20に示す潤滑油漏れ
防止用エンドシールのD−D断面図である。
実施例を図16〜図21に示す。図16は、円柱状軸等
の丸軸タイプの軌道部材に適用した立置き仕様の直動転
がり案内ユニットの一例を示す正面図、図17は図16
に示す直動転がり案内ユニットの下面図、図18は図1
6に示す直動転がり案内ユニットに用いられる潤滑油吸
収プレートの一例を示す正面図、図19は図18に示す
潤滑油吸収プレートの側面図、図20は図16に示す直
動転がり案内ユニットに用いられる潤滑油漏れ防止用エ
ンドシールの正面図、図21は図20に示す潤滑油漏れ
防止用エンドシールのD−D断面図である。
【0040】この直動転がり案内ユニットは、外周面に
長手方向に沿って2本の軌道溝73を形成した円柱状軸
等の丸軸タイプの軌道軸72、軌道軸72に対して摺動
可能に嵌挿された円筒状のスライダ71から構成されて
おり、軌道軸72が上下方向に延びる状態に立置き仕様
で用いられている。スライダ71は、詳細には、軌道軸
72の全周を囲んだ状態で嵌挿され且つ各軌道溝73に
対向する位置に軌道溝(図示せず)が形成された円筒状
嵌挿部としてのケーシング75、対向する軌道溝間に形
成される軌道路を転走可能な多数の転動体(図示せ
ず)、及びケーシング75の摺動方向即ち長手方向両端
にそれぞれ取り付けられたエンドキャップ76を有して
いる。上端部側のエンドキャップ76には、給油装置と
しての潤滑プレート77を間に挟んだ状態で、軌道軸7
2とスライダ71との間の長手方向のシールを達成する
ためにエンドシール78が取り付けられている。潤滑プ
レート77は、エンドキャップ76の端面に配置され且
つ軌道軸72上をスライダ71と一体となって相対摺動
し、軌道溝73に潤滑油を供給する。
長手方向に沿って2本の軌道溝73を形成した円柱状軸
等の丸軸タイプの軌道軸72、軌道軸72に対して摺動
可能に嵌挿された円筒状のスライダ71から構成されて
おり、軌道軸72が上下方向に延びる状態に立置き仕様
で用いられている。スライダ71は、詳細には、軌道軸
72の全周を囲んだ状態で嵌挿され且つ各軌道溝73に
対向する位置に軌道溝(図示せず)が形成された円筒状
嵌挿部としてのケーシング75、対向する軌道溝間に形
成される軌道路を転走可能な多数の転動体(図示せ
ず)、及びケーシング75の摺動方向即ち長手方向両端
にそれぞれ取り付けられたエンドキャップ76を有して
いる。上端部側のエンドキャップ76には、給油装置と
しての潤滑プレート77を間に挟んだ状態で、軌道軸7
2とスライダ71との間の長手方向のシールを達成する
ためにエンドシール78が取り付けられている。潤滑プ
レート77は、エンドキャップ76の端面に配置され且
つ軌道軸72上をスライダ71と一体となって相対摺動
し、軌道溝73に潤滑油を供給する。
【0041】スライダ71は、軌道軸72に嵌挿され、
軌道軸72の軌道溝73に沿って循環する転動体の介在
で自在に且つ滑らかに摺動する。転動体は、第1実施例
の場合と同様、軌道路から一方のエンドキャップ76内
に形成された方向転換路に導かれてケーシング75に形
成されたリターン通路を通り、リターン通路から他方の
エンドキャップ76内に形成された方向転換路を通って
軌道路に戻る無限循環路内を無限循環する。
軌道軸72の軌道溝73に沿って循環する転動体の介在
で自在に且つ滑らかに摺動する。転動体は、第1実施例
の場合と同様、軌道路から一方のエンドキャップ76内
に形成された方向転換路に導かれてケーシング75に形
成されたリターン通路を通り、リターン通路から他方の
エンドキャップ76内に形成された方向転換路を通って
軌道路に戻る無限循環路内を無限循環する。
【0042】この直動転がり案内ユニットは、下端部側
において、エンドキャップ76の下側端面に、潤滑油吸
収プレート81と潤滑油漏れ防止エンドシール90とを
備えている。潤滑油吸収プレート81と潤滑油漏れ防止
エンドシール90とは、図17に示すように取付けボル
ト79によってケーシング75に共通して取り付けられ
ている。潤滑油吸収プレート81の構造は、図1に示す
第1実施例である直動転がり案内ユニットの潤滑油吸収
プレート21の構造に類似しており、図18に示すよう
に、潤滑油が吸収可能な当初は潤滑油を保有していない
多孔質構造を有する焼結樹脂部材から成る吸収プレート
本体82と、吸収プレート本体82を収容する密封ケー
ス84とを備えている。吸収プレート本体82の組成や
製作方法は、第1実施例の吸収プレート本体22と同様
であるので、再度の説明を省略する。吸収プレート本体
82は、図18に示すように壁部88で二分割された収
容空間にそれぞれ収容された弧状に形成されている。吸
収プレート本体82は、その内周面が少なくとも軌道軸
72の軌道溝73に近接又は摺接するように内方に突出
した凸部83を備えており、軌道溝73上の潤滑油を常
に吸収できるように配置されている。
において、エンドキャップ76の下側端面に、潤滑油吸
収プレート81と潤滑油漏れ防止エンドシール90とを
備えている。潤滑油吸収プレート81と潤滑油漏れ防止
エンドシール90とは、図17に示すように取付けボル
ト79によってケーシング75に共通して取り付けられ
ている。潤滑油吸収プレート81の構造は、図1に示す
第1実施例である直動転がり案内ユニットの潤滑油吸収
プレート21の構造に類似しており、図18に示すよう
に、潤滑油が吸収可能な当初は潤滑油を保有していない
多孔質構造を有する焼結樹脂部材から成る吸収プレート
本体82と、吸収プレート本体82を収容する密封ケー
ス84とを備えている。吸収プレート本体82の組成や
製作方法は、第1実施例の吸収プレート本体22と同様
であるので、再度の説明を省略する。吸収プレート本体
82は、図18に示すように壁部88で二分割された収
容空間にそれぞれ収容された弧状に形成されている。吸
収プレート本体82は、その内周面が少なくとも軌道軸
72の軌道溝73に近接又は摺接するように内方に突出
した凸部83を備えており、軌道溝73上の潤滑油を常
に吸収できるように配置されている。
【0043】吸収プレート本体82は、剛性の高い密封
ケース84に収容されて固定状態となっているので、吸
収プレート本体82に変形を生じさせるような大きな外
力が加わったときでも、凸部83の変形を抑制して軌道
溝73に対する摺動面の精度を維持する。密封ケース8
4は、吸収プレート本体82に対する防塵、破損の防
止、潤滑油の漏れ防止を図ることができる。また、密封
ケース84には、取付ボルト79を挿通するための取付
孔86が形成されている補強壁部87を備えている。密
封ケース84は、金属、合成樹脂、又は合成ゴム等で作
製される。
ケース84に収容されて固定状態となっているので、吸
収プレート本体82に変形を生じさせるような大きな外
力が加わったときでも、凸部83の変形を抑制して軌道
溝73に対する摺動面の精度を維持する。密封ケース8
4は、吸収プレート本体82に対する防塵、破損の防
止、潤滑油の漏れ防止を図ることができる。また、密封
ケース84には、取付ボルト79を挿通するための取付
孔86が形成されている補強壁部87を備えている。密
封ケース84は、金属、合成樹脂、又は合成ゴム等で作
製される。
【0044】潤滑油漏れ防止エンドシール90は、形状
が環状である以外は、第1実施例の潤滑油漏れ防止エン
ドシール30と同様の構造を有している。即ち、潤滑油
漏れ防止エンドシール90は、合成ゴムから成るシール
用ゴム91と、シール用ゴム91の本体92の一側に取
付けられた補強用のシール芯金93とから成り、シール
用ゴム91の本体92からは、軌道軸72の軌道溝73
に摺接して潤滑油の下方への流れをシールし、吸収プレ
ート本体82への吸収を促進させる潤滑油漏れ防止用リ
ップ部94が形成されている。シール芯金93は、潤滑
油吸収プレート81側に配置されている。潤滑油漏れ防
止用リップ部94は、第1実施例における潤滑油漏れ防
止用リップ部64と同様であるので、説明を省略する。
なお、潤滑油漏れ防止エンドシール90には、取付けボ
ルトの挿通用に取付け孔96が形成されている。
が環状である以外は、第1実施例の潤滑油漏れ防止エン
ドシール30と同様の構造を有している。即ち、潤滑油
漏れ防止エンドシール90は、合成ゴムから成るシール
用ゴム91と、シール用ゴム91の本体92の一側に取
付けられた補強用のシール芯金93とから成り、シール
用ゴム91の本体92からは、軌道軸72の軌道溝73
に摺接して潤滑油の下方への流れをシールし、吸収プレ
ート本体82への吸収を促進させる潤滑油漏れ防止用リ
ップ部94が形成されている。シール芯金93は、潤滑
油吸収プレート81側に配置されている。潤滑油漏れ防
止用リップ部94は、第1実施例における潤滑油漏れ防
止用リップ部64と同様であるので、説明を省略する。
なお、潤滑油漏れ防止エンドシール90には、取付けボ
ルトの挿通用に取付け孔96が形成されている。
【0045】直動転がり案内ユニットを立置きにして潤
滑油の漏れのテストを実施した結果を示す。テスト条件
は、図23に示すように、直動転がり案内ユニットを立
置きし、無負荷状態で、最高速度が60m/min、平
均速度が45.3m/min、ストロークが200m
m、及び潤滑油の粘度が#220であるとの条件で行っ
た。ステッピングモータ100の駆動力をタイミングベ
ルト101を介してスライダ1に伝達し、スライダ1を
軌道レール2に沿って縦方向に往復駆動させた。軌道レ
ール2は固定フレーム102に取り付け、滲出し潤滑油
の受け皿103を固定フレーム102に支持した。スラ
イダ1を上下に稼動後、スライダ2の重量を測定し、重
量の減少量で潤滑油漏れ量を判定した。テスト結果は、
図24に表の形式で示すように、本発明による直動転が
り案内ユニットの潤滑油漏れ量が従来のものと比較して
大きく改善されたものとなった。潤滑油の粘度を高める
と漏れ量は更に少なくなり、潤滑油漏れ防止用エンドシ
ール30を採用すれば減少量は7.8mg以下になり、
更に漏れ量が小さくなることが判明した。
滑油の漏れのテストを実施した結果を示す。テスト条件
は、図23に示すように、直動転がり案内ユニットを立
置きし、無負荷状態で、最高速度が60m/min、平
均速度が45.3m/min、ストロークが200m
m、及び潤滑油の粘度が#220であるとの条件で行っ
た。ステッピングモータ100の駆動力をタイミングベ
ルト101を介してスライダ1に伝達し、スライダ1を
軌道レール2に沿って縦方向に往復駆動させた。軌道レ
ール2は固定フレーム102に取り付け、滲出し潤滑油
の受け皿103を固定フレーム102に支持した。スラ
イダ1を上下に稼動後、スライダ2の重量を測定し、重
量の減少量で潤滑油漏れ量を判定した。テスト結果は、
図24に表の形式で示すように、本発明による直動転が
り案内ユニットの潤滑油漏れ量が従来のものと比較して
大きく改善されたものとなった。潤滑油の粘度を高める
と漏れ量は更に少なくなり、潤滑油漏れ防止用エンドシ
ール30を採用すれば減少量は7.8mg以下になり、
更に漏れ量が小さくなることが判明した。
【0046】
【発明の効果】この発明は、上記のように構成されてい
るので、次のような効果を奏する。即ち、この直動転が
り案内ユニットは、スライダの上端部に配設された給油
装置から供給される潤滑油は、重力によって軌道部材の
軌道溝を下方に流れるが、初期の過剰給油はスライダの
下側の端部に配設された当初は潤滑油を保有していない
多孔質構造を有する潤滑油吸収プレートによって吸収さ
れる。その潤滑油の吸収は、給油装置からの給油量と潤
滑吸収プレートの吸収油量とが平衡になるまで行なわれ
る。給油量と吸収油量とが平衡したとき、安定した給油
が可能になる。従って、この発明によれば、給油装置を
備えた直動転がり案内ユニットの適用を、半導体関連製
造装置が据え付けられるクリーンルームのような清浄な
環境で使用される機器へと拡大することができる。ま
た、クリーンルームのような高度な清浄度が要求される
環境下で、直動転がり案内ユニットを立置き仕様で使用
する場合においても、給油装置から軌道レールに供給さ
れた潤滑油がスライダから環境へ漏出する漏出量が無く
なるか、又は極めて少なくなり、給油装置の無い直動転
がり案内ユニットと同程度にクリーンな環境を維持する
ことができる。
るので、次のような効果を奏する。即ち、この直動転が
り案内ユニットは、スライダの上端部に配設された給油
装置から供給される潤滑油は、重力によって軌道部材の
軌道溝を下方に流れるが、初期の過剰給油はスライダの
下側の端部に配設された当初は潤滑油を保有していない
多孔質構造を有する潤滑油吸収プレートによって吸収さ
れる。その潤滑油の吸収は、給油装置からの給油量と潤
滑吸収プレートの吸収油量とが平衡になるまで行なわれ
る。給油量と吸収油量とが平衡したとき、安定した給油
が可能になる。従って、この発明によれば、給油装置を
備えた直動転がり案内ユニットの適用を、半導体関連製
造装置が据え付けられるクリーンルームのような清浄な
環境で使用される機器へと拡大することができる。ま
た、クリーンルームのような高度な清浄度が要求される
環境下で、直動転がり案内ユニットを立置き仕様で使用
する場合においても、給油装置から軌道レールに供給さ
れた潤滑油がスライダから環境へ漏出する漏出量が無く
なるか、又は極めて少なくなり、給油装置の無い直動転
がり案内ユニットと同程度にクリーンな環境を維持する
ことができる。
【図1】この発明による直動転がり案内ユニットの一実
施例を示す一部分解斜視図である。
施例を示す一部分解斜視図である。
【図2】図1に示す直動転がり案内ユニットが立置き仕
様で配置された状態を示す正面図である。
様で配置された状態を示す正面図である。
【図3】図2に示す直動転がり案内ユニットの下面図で
ある。
ある。
【図4】図1に示す密封カバーを外した状態で芯金と芯
金に位置決め固着された吸収プレート本体とから成る潤
滑油吸収プレートを示す正面図である。
金に位置決め固着された吸収プレート本体とから成る潤
滑油吸収プレートを示す正面図である。
【図5】図4に示す潤滑油吸収プレートの左側面図であ
る。
る。
【図6】図4に示す潤滑油吸収プレートに用いられる芯
金を示す正面図である。
金を示す正面図である。
【図7】図6に示す芯金の左側面図である。
【図8】図6に示す芯金のA−A断面図である。
【図9】図1に示す密封カバーの正面図である。
【図10】図9に示す密封カバーの側面図である。
【図11】図1に示す潤滑油漏れ防止用エンドシールの
正面図である。
正面図である。
【図12】図11に示す潤滑油漏れ防止用エンドシール
の左側面図である。
の左側面図である。
【図13】図11に示す潤滑油漏れ防止用エンドシール
のB−B断面図である。
のB−B断面図である。
【図14】図11に示す潤滑油漏れ防止用エンドシール
のC−C断面図である。
のC−C断面図である。
【図15】潤滑油漏れ防止用エンドシールの別の例を示
す図13と同様の断面図である。
す図13と同様の断面図である。
【図16】円柱状軸等の丸軸タイプの軌道部材に適用し
た直動転がり案内ユニットの一例を示す側面図である。
た直動転がり案内ユニットの一例を示す側面図である。
【図17】図16に示す直動転がり案内ユニットの下面
図である。
図である。
【図18】図16に示す直動転がり案内ユニットに用い
られる潤滑油吸収プレートの一例を示す正面図である。
られる潤滑油吸収プレートの一例を示す正面図である。
【図19】図18に示す潤滑油吸収プレートの側面図で
ある。
ある。
【図20】図16に示す直動転がり案内ユニットに用い
られる潤滑油漏れ防止用エンドシールの正面図である。
られる潤滑油漏れ防止用エンドシールの正面図である。
【図21】図20に示す潤滑油漏れ防止用エンドシール
のD−D断面図である。
のD−D断面図である。
【図22】従来の直動転がり案内ユニットの一例を示す
一部破断斜視図である。
一部破断斜視図である。
【図23】この発明による潤滑油の漏れをテストする試
験装置を示す概略図である。
験装置を示す概略図である。
【図24】図23に示す試験装置での潤滑油の漏れの結
果を表の形式で示す図である。
果を表の形式で示す図である。
1,71 スライダ 2 軌道レール(軌道部材) 3 長手方向両側面 4,73 軌道溝 5,75 ケーシング 6,76 エンドキャップ 7 転動体 9 軌道溝 12 リターン通路 15,77 潤滑プレート(給油装置) 17,78 エンドシール 21,81 潤滑油吸収プレート 22,82 吸収プレート本体 23 芯金 24 密封カバー 25,79 取付けボルト 27 カラー 30,60,90 潤滑油漏れ防止用エンドシール 45 突刺し爪 61,91 シール用ゴム 63,93 シール芯金 64,94 潤滑油漏れ防止用リップ部 65 防塵用リップ部 72 軌道軸 84 密封ケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 板橋 成政 神奈川県鎌倉市常盤392番地 日本トムソ ン株式会社内 Fターム(参考) 3J016 AA08 BB03 CA03 3J101 AA02 AA52 AA64 BA73 BA77 CA02 CA14 DA14 EA31 EA51 EA75 GA31 GA32 GA55 3J104 AA03 AA23 AA34 AA63 AA65 AA69 AA74 AA75 AA76 BA62 CA33 CA34 DA04 DA05 EA01 EA02 EA06
Claims (16)
- 【請求項1】 長手方向に軌道溝が形成され且つ立置き
された軌道部材と、前記軌道部材の前記軌道溝と対向す
る軌道溝が形成されていると共に前記両軌道溝間に形成
される軌道路を転走する転動体を介して前記軌道部材上
を上下方向に相対摺動可能なスライダとから成り、前記
スライダは、上端部に前記軌道部材の前記軌道溝に潤滑
油を供給する給油装置が配設されており、下端部に前記
軌道部材の前記軌道溝に供給された前記潤滑油を吸収可
能な当初は潤滑油を保有していない多孔質構造を有する
潤滑油吸収プレートが配設されていることから成る直動
転がり案内ユニット。 - 【請求項2】 前記スライダは、前記軌道路に並んでリ
ターン通路が形成されたケーシング、及び前記ケーシン
グの両端面にそれぞれ取り付けられ且つ前記軌道路と前
記リターン通路とを接続する方向転換路が形成されたエ
ンドキャップを備えており、前記転動体は前記軌道路、
前記方向転換路及び前記リターン通路を経て無限循環
し、前記潤滑油吸収プレートは下側の前記エンドキャッ
プの下側端面に取り付けられていることから成る請求項
1に記載の直動転がり案内ユニット。 - 【請求項3】 前記潤滑油吸収プレートは、合成樹脂を
発泡又は焼結によって成形され前記軌道部材の前記軌道
溝に摺接可能な吸収プレート本体と、前記吸収プレート
本体を収容する密封ケースとから構成されていることか
ら成る請求項1又は2に記載の直動転がり案内ユニッ
ト。 - 【請求項4】 前記潤滑油吸収プレートは、合成樹脂を
発泡又は焼結によって成形され前記軌道部材の前記軌道
溝に摺接可能な吸収プレート本体と、前記吸収プレート
本体に取り付けられた補強用の芯金とから構成されてい
ることから成る請求項1又は2に記載の直動転がり案内
ユニット。 - 【請求項5】 前記吸収プレート本体は、超高分子量の
合成樹脂微粒子を所定の金型に充填して加熱成形するこ
とにより形成されていることから成る請求項4に記載の
直動転がり案内ユニット。 - 【請求項6】 前記吸収プレート本体は、接着剤による
接着又は機械的な係合によって前記芯金に取り付けられ
ていることから成る請求項4又は5に記載の直動転がり
案内ユニット。 - 【請求項7】 前記機械的な係合は、前記芯金の一部を
折り曲げて形成された又は前記芯金に打ち立てられた突
刺し爪を前記吸収プレート本体に突き刺した突刺し係
合、又は前記芯金の一部を折り曲げて形成された一対の
抱持爪で前記吸収プレート本体を抱持した抱持係合であ
ることから成る請求項6に記載の直動転がり案内ユニッ
ト。 - 【請求項8】 前記吸収プレート本体は、少なくとも、
前記軌道部材の前記軌道溝との摺接部分の近傍におい
て、前記芯金に係合されていることから成る請求項7に
記載の直動転がり案内ユニット。 - 【請求項9】 前記潤滑油吸収プレートは、前記吸収プ
レート本体の外側を密封カバーによって覆われているこ
とから成る請求項4〜8のいずれか1項に記載の直動転
がり案内ユニット。 - 【請求項10】 前記潤滑油吸収プレートの下側端面に
は、前記潤滑油の漏出しを防止する潤滑油漏れ防止用エ
ンドシールが配設されていることから成る請求項1〜9
のいずれか1項に記載の直動転がり案内ユニット。 - 【請求項11】 前記潤滑油漏れ防止用エンドシール
は、補強用のシール芯金と前記シール芯金に取り付けら
れたシール用ゴムとから成り、前記シール用ゴムは前記
軌道部材の前記軌道溝に摺接し且つ前記スライダの内向
きに傾斜した潤滑油漏れ防止用リップ部を備えているこ
とから成る請求項10に記載の直動転がり案内ユニッ
ト。 - 【請求項12】 前記潤滑油漏れ防止用エンドシールの
前記シール用ゴムは、前記潤滑油漏れ防止用リップ部の
外側において、前記軌道部材の前記軌道溝に摺接し且つ
前記スライダの外向きに傾斜した防塵用リップ部を備え
ていることから成る請求項11に記載の直動転がり案内
ユニット。 - 【請求項13】 前記潤滑油吸収プレート及び前記潤滑
油漏れ防止用エンドシールは、対応する前記エンドキャ
ップと共に前記ケーシングにねじ込まれる取付けボルト
によって前記ケーシングに取り付けられており、前記潤
滑油吸収プレートは、前記吸収プレート本体の厚みに相
当する長さを有し且つ前記吸収プレート本体の前記厚み
に合わせて配置されたカラーに前記取付けボルトを挿通
させることにより、前記吸収プレート本体に締付け荷重
が実質的に作用しない状態で前記潤滑油漏れ防止用エン
ドシールと前記エンドキャップとの間に挟持されている
ことから成る請求項10〜12のいずれか1項に記載の
直動転がり案内ユニット。 - 【請求項14】 前記給油装置は、超高分子量の合成樹
脂微粒子を加熱成形して形成された焼結樹脂部材に潤滑
油を含浸させて形成され、且つ前記ケーシングの上側に
取り付けられた前記エンドキャップの上側端面にエンド
シールとの間で挟まれた状態で取り付けられた潤滑プレ
ートであることから成る請求項1〜13のいずれか1項
に記載の直動転がり案内ユニット。 - 【請求項15】 前記軌道部材は長手方向両側面に前記
軌道溝が形成された軌道レールであり、前記スライダは
前記軌道レールを跨ぐ跨架型スライダであることから成
る請求項1〜14のいずれか1項に記載の直動転がり案
内ユニット。 - 【請求項16】 前記軌道部材は長手方向に前記軌道溝
が形成された丸軸タイプの軌道軸であり、前記スライダ
は前記軌道軸を囲む状態で嵌挿する嵌挿型スライダであ
ることから成る請求項1〜14のいずれか1項に記載の
直動転がり案内ユニット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000111279A JP2001295840A (ja) | 2000-04-12 | 2000-04-12 | 直動転がり案内ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000111279A JP2001295840A (ja) | 2000-04-12 | 2000-04-12 | 直動転がり案内ユニット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001295840A true JP2001295840A (ja) | 2001-10-26 |
Family
ID=18623639
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000111279A Pending JP2001295840A (ja) | 2000-04-12 | 2000-04-12 | 直動転がり案内ユニット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001295840A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007100951A (ja) * | 2005-09-06 | 2007-04-19 | Nippon Thompson Co Ltd | 直動案内ユニット |
| JP2009203989A (ja) * | 2008-02-26 | 2009-09-10 | Jtekt Corp | 軸受装置 |
| JP2011200989A (ja) * | 2010-03-26 | 2011-10-13 | Yaskawa Electric Corp | 産業用ロボット |
| JP2013204753A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Nippon Thompson Co Ltd | 直動案内ユニット |
| JP2014074475A (ja) * | 2012-10-05 | 2014-04-24 | Nsk Ltd | リニアガイド装置 |
| KR20230139177A (ko) * | 2022-03-25 | 2023-10-05 | 주식회사 형지 | 오일의 보존력이 상승된 리니어모션 가이드 |
| CN118959452A (zh) * | 2024-09-04 | 2024-11-15 | 东莞市阿力玛机电科技有限公司 | 一种自润滑导轨结构以及控制方法 |
-
2000
- 2000-04-12 JP JP2000111279A patent/JP2001295840A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2007100951A (ja) * | 2005-09-06 | 2007-04-19 | Nippon Thompson Co Ltd | 直動案内ユニット |
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| KR102782526B1 (ko) * | 2022-03-25 | 2025-03-19 | 주식회사 형지 | 오일의 보존력이 상승된 리니어모션 가이드 |
| CN118959452A (zh) * | 2024-09-04 | 2024-11-15 | 东莞市阿力玛机电科技有限公司 | 一种自润滑导轨结构以及控制方法 |
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