JP2001295004A - 鉄基焼結合金 - Google Patents
鉄基焼結合金Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】高温における耐摩耗性に優れかつ相手攻撃性の
少ない鉄基燒結合金を提供する。 【解決手段】Cu:10〜40質量%、並びにCo、C
r、Mo、W、Mn、V、Nb、Siの内の1種または
2種以上を合計で3〜35質量%を含有し、必要に応じ
て、C:0.05〜3.5質量%および/またはNi:
0.1〜15質量%を含有し、残りがFeおよび不可避
不純物からなる組成を有し、かつFeを主成分とするF
e基合金相1をCuを主成分とするCu基合金相2で結
合してなる素地中に、MHV500〜1700の硬質合
金粒子相3が断面花びら状のFe基合金相1´によりに
包囲された状態で分散している組織を有する鉄基燒結合
金。
少ない鉄基燒結合金を提供する。 【解決手段】Cu:10〜40質量%、並びにCo、C
r、Mo、W、Mn、V、Nb、Siの内の1種または
2種以上を合計で3〜35質量%を含有し、必要に応じ
て、C:0.05〜3.5質量%および/またはNi:
0.1〜15質量%を含有し、残りがFeおよび不可避
不純物からなる組成を有し、かつFeを主成分とするF
e基合金相1をCuを主成分とするCu基合金相2で結
合してなる素地中に、MHV500〜1700の硬質合
金粒子相3が断面花びら状のFe基合金相1´によりに
包囲された状態で分散している組織を有する鉄基燒結合
金。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、耐摩耗性に優れ
かつ相手攻撃性の少ない鉄基燒結合金に関するものであ
り、特に高温における耐摩耗性に優れかつ相手攻撃性の
少ない鉄基燒結合金に関するものであり、この発明の鉄
基燒結合金はバルブシート、バルブガイド、シンクロナ
イザーリング、ピストン耐摩環など高温に曝される各種
摺動機械部品を製造するために使用される。
かつ相手攻撃性の少ない鉄基燒結合金に関するものであ
り、特に高温における耐摩耗性に優れかつ相手攻撃性の
少ない鉄基燒結合金に関するものであり、この発明の鉄
基燒結合金はバルブシート、バルブガイド、シンクロナ
イザーリング、ピストン耐摩環など高温に曝される各種
摺動機械部品を製造するために使用される。
【0002】
【従来の技術】Cuを含みFeを主成分とするFe−C
u系鉄基焼結合金は、各種摺動機械部品の製造に使用さ
れていることは知られている。例えば、Cu:8.0〜
15.0質量%、C:1.2〜2.0質量%を含有し、
残部がFeおよび不可避不純物からなる組成を有し、か
つFe基合金相およびCu基合金相からなる組織を有す
るFe−Cu系鉄基燒結合金は、シンクロナイザーリン
グの素材として使用されることが知られている(特開平
8−177879号公報参照)。このFe−Cu系鉄基
燒結合金は微細パーライト組織を有するFe基合金相お
よび遊離のCu基合金相からなる組織を有し、硬いFe
基合金相と軟らかいCu基合金相が混在しているところ
から、優れた強度および耐摩耗性を備えると共に安定し
た摩擦特性を有しているといわれている。
u系鉄基焼結合金は、各種摺動機械部品の製造に使用さ
れていることは知られている。例えば、Cu:8.0〜
15.0質量%、C:1.2〜2.0質量%を含有し、
残部がFeおよび不可避不純物からなる組成を有し、か
つFe基合金相およびCu基合金相からなる組織を有す
るFe−Cu系鉄基燒結合金は、シンクロナイザーリン
グの素材として使用されることが知られている(特開平
8−177879号公報参照)。このFe−Cu系鉄基
燒結合金は微細パーライト組織を有するFe基合金相お
よび遊離のCu基合金相からなる組織を有し、硬いFe
基合金相と軟らかいCu基合金相が混在しているところ
から、優れた強度および耐摩耗性を備えると共に安定し
た摩擦特性を有しているといわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来のF
e−Cu系鉄基焼結合金は、高温における耐摩耗性が十
分でなく、高温における耐摩耗性が一層優れると共に相
手攻撃性の小さいFe−Cu系鉄基焼結合金が求められ
ている。
e−Cu系鉄基焼結合金は、高温における耐摩耗性が十
分でなく、高温における耐摩耗性が一層優れると共に相
手攻撃性の小さいFe−Cu系鉄基焼結合金が求められ
ている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、高温にお
ける耐摩耗性に優れかつ相手材に対する相手攻撃性の少
ない鉄基燒結合金を得るべく研究を行っていたところ、
(a)Feを主成分とするFe基合金相をCuを主成分
とするCu基合金相で結合してなる素地中に硬質合金粒
子相が前記Fe基合金相により断面花びら状に包囲され
た状態で分散した組織を有する鉄基焼結合金は、高温下
において耐摩耗性に優れかつ相手攻撃性が小さくなる、
(b)前記組織を有する鉄基焼結合金は、Cu:10〜
40質量%、Co、Cr、Mo、W、Mn、V、Nb、
Siの内の1種または2種以上を合計で3〜35質量%
を必須成分として含有し、さらに必要に応じてNi:
0.1〜15質量%および/またはC:0.05〜3.
5質量%を含有し、残部:Feからなる組成であること
が好ましい、などの知見を得たのである。
ける耐摩耗性に優れかつ相手材に対する相手攻撃性の少
ない鉄基燒結合金を得るべく研究を行っていたところ、
(a)Feを主成分とするFe基合金相をCuを主成分
とするCu基合金相で結合してなる素地中に硬質合金粒
子相が前記Fe基合金相により断面花びら状に包囲され
た状態で分散した組織を有する鉄基焼結合金は、高温下
において耐摩耗性に優れかつ相手攻撃性が小さくなる、
(b)前記組織を有する鉄基焼結合金は、Cu:10〜
40質量%、Co、Cr、Mo、W、Mn、V、Nb、
Siの内の1種または2種以上を合計で3〜35質量%
を必須成分として含有し、さらに必要に応じてNi:
0.1〜15質量%および/またはC:0.05〜3.
5質量%を含有し、残部:Feからなる組成であること
が好ましい、などの知見を得たのである。
【0005】この発明は、かかる知見にもとづいて成さ
れたものであって、(1)Feを主成分とするFe基合
金相をCuを主成分とするCu基合金相で結合してなる
素地中に硬質合金粒子相が分散した組織を有する鉄基焼
結合金であって、前記硬質合金粒子相は、前記素地中
に、断面花びら状のFe基合金相によりに包囲された状
態で分散している鉄基燒結合金、(2)Cu:10〜4
0質量%を含有し、さらにCo、Cr、Mo、W、M
n、V、Nb、Siの内の1種または2種以上を合計で
3〜35質量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純
物からなる組成、並びにFeを主成分とするFe基合金
相をCuを主成分とするCu基合金相で結合してなる素
地中に硬質合金粒子相が分散した組織を有する鉄基焼結
合金であって、前記硬質合金粒子相は、前記素地中に、
断面花びら状のFe基合金相によりに包囲された状態で
分散している鉄基燒結合金、(3)Cu:10〜40質
量%、C:0.05〜3.5質量%を含有し、さらにC
o、Cr、Mo、W、Mn、V、Nb、Siの内の1種
または2種以上を合計で3〜35質量%を含有し、残り
がFeおよび不可避不純物からなる組成、並びにFeを
主成分とするFe基合金相をCuを主成分とするCu基
合金相で結合してなる素地中に硬質合金粒子相が分散し
た組織を有する鉄基焼結合金であって、前記硬質合金粒
子相は、前記素地中に、断面花びら状のFe基合金相に
よりに包囲された状態で分散している鉄基燒結合金、
(4)Cu:10〜40質量%、Ni:0.1〜15質
量%を含有し、さらにCo、Cr、Mo、W、Mn、
V、Nb、Siの内の1種または2種以上を合計で3〜
35質量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物か
らなる組成、並びにFeを主成分とするFe基合金相を
Cuを主成分とするCu基合金相で結合してなる素地中
に硬質合金粒子相が分散した組織を有する鉄基焼結合金
であって、前記硬質合金粒子相は、前記素地中に、断面
花びら状のFe基合金相によりに包囲された状態で分散
している鉄基燒結合金、(5)Cu:10〜40質量
%、Ni:0.1〜15質量%、C:0.05〜3.5
質量%を含有し、さらにCo、Cr、Mo、W、Mn、
V、Nb、Siの内の1種または2種以上を合計で3〜
35質量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物か
らなる組成、並びにFeを主成分とするFe基合金相を
Cuを主成分とするCu基合金相で結合してなる素地中
に硬質合金粒子相が分散した組織を有する鉄基焼結合金
であって、前記硬質合金粒子相は、前記素地中に、断面
花びら状のFe基合金相によりに包囲された状態で分散
している鉄基燒結合金、に特徴を有するものである。
れたものであって、(1)Feを主成分とするFe基合
金相をCuを主成分とするCu基合金相で結合してなる
素地中に硬質合金粒子相が分散した組織を有する鉄基焼
結合金であって、前記硬質合金粒子相は、前記素地中
に、断面花びら状のFe基合金相によりに包囲された状
態で分散している鉄基燒結合金、(2)Cu:10〜4
0質量%を含有し、さらにCo、Cr、Mo、W、M
n、V、Nb、Siの内の1種または2種以上を合計で
3〜35質量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純
物からなる組成、並びにFeを主成分とするFe基合金
相をCuを主成分とするCu基合金相で結合してなる素
地中に硬質合金粒子相が分散した組織を有する鉄基焼結
合金であって、前記硬質合金粒子相は、前記素地中に、
断面花びら状のFe基合金相によりに包囲された状態で
分散している鉄基燒結合金、(3)Cu:10〜40質
量%、C:0.05〜3.5質量%を含有し、さらにC
o、Cr、Mo、W、Mn、V、Nb、Siの内の1種
または2種以上を合計で3〜35質量%を含有し、残り
がFeおよび不可避不純物からなる組成、並びにFeを
主成分とするFe基合金相をCuを主成分とするCu基
合金相で結合してなる素地中に硬質合金粒子相が分散し
た組織を有する鉄基焼結合金であって、前記硬質合金粒
子相は、前記素地中に、断面花びら状のFe基合金相に
よりに包囲された状態で分散している鉄基燒結合金、
(4)Cu:10〜40質量%、Ni:0.1〜15質
量%を含有し、さらにCo、Cr、Mo、W、Mn、
V、Nb、Siの内の1種または2種以上を合計で3〜
35質量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物か
らなる組成、並びにFeを主成分とするFe基合金相を
Cuを主成分とするCu基合金相で結合してなる素地中
に硬質合金粒子相が分散した組織を有する鉄基焼結合金
であって、前記硬質合金粒子相は、前記素地中に、断面
花びら状のFe基合金相によりに包囲された状態で分散
している鉄基燒結合金、(5)Cu:10〜40質量
%、Ni:0.1〜15質量%、C:0.05〜3.5
質量%を含有し、さらにCo、Cr、Mo、W、Mn、
V、Nb、Siの内の1種または2種以上を合計で3〜
35質量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物か
らなる組成、並びにFeを主成分とするFe基合金相を
Cuを主成分とするCu基合金相で結合してなる素地中
に硬質合金粒子相が分散した組織を有する鉄基焼結合金
であって、前記硬質合金粒子相は、前記素地中に、断面
花びら状のFe基合金相によりに包囲された状態で分散
している鉄基燒結合金、に特徴を有するものである。
【0006】前記硬質合金粒子相は、マイクロビッカー
ス硬さ(以下、MHVという):500〜1700を有
することが好ましい。したがって、この発明は、(6)
Feを主成分とするFe基合金相をCuを主成分とする
Cu基合金相で結合してなる素地中に、MHV:500
〜1700の硬質合金粒子相が分散した組織を有する鉄
基焼結合金であって、前記硬質合金粒子相は、前記素地
中に、断面花びら状のFe基合金相によりに包囲された
状態で分散している鉄基燒結合金、(7)Cu:10〜
40質量%を含有し、さらにCo、Cr、Mo、W、M
n、V、Nb、Siの内の1種または2種以上を合計で
3〜35質量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純
物からなる組成、並びにFeを主成分とするFe基合金
相をCuを主成分とするCu基合金相で結合してなる素
地中にMHV:500〜1700の硬質合金粒子相が分
散した組織を有する鉄基焼結合金であって、前記硬質合
金粒子相は、前記素地中に、断面花びら状のFe基合金
相によりに包囲された状態で分散している鉄基燒結合
金、(8)Cu:10〜40質量%、C:0.05〜
3.5質量%を含有し、さらにCo、Cr、Mo、W、
Mn、V、Nb、Siの内の1種または2種以上を合計
で3〜35質量%を含有し、残りがFeおよび不可避不
純物からなる組成、並びにFeを主成分とするFe基合
金相をCuを主成分とするCu基合金相で結合してなる
素地中にMHV:500〜1700の硬質合金粒子相が
分散した組織を有する鉄基焼結合金であって、前記硬質
合金粒子相は、前記素地中に、断面花びら状のFe基合
金相によりに包囲された状態で分散している鉄基燒結合
金、(9)Cu:10〜40質量%、Ni:0.1〜1
5質量%を含有し、さらにCo、Cr、Mo、W、M
n、V、Nb、Siの内の1種または2種以上を合計で
3〜35質量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純
物からなる組成、並びにFeを主成分とするFe基合金
相をCuを主成分とするCu基合金相で結合してなる素
地中にMHV:500〜1700の硬質合金粒子相が分
散した組織を有する鉄基焼結合金であって、前記硬質合
金粒子相は、前記素地中に、断面花びら状のFe基合金
相によりに包囲された状態で分散している鉄基燒結合
金、(10)Cu:10〜40質量%、Ni:0.1〜1
5質量%、C:0.05〜3.5質量%を含有し、さら
にCo、Cr、Mo、W、Mn、V、Nb、Siの内の
1種または2種以上を合計で3〜35質量%を含有し、
残りがFeおよび不可避不純物からなる組成、並びにF
eを主成分とするFe基合金相をCuを主成分とするC
u基合金相で結合してなる素地中にMHV:500〜1
700の硬質合金粒子相が分散した組織を有する鉄基焼
結合金であって、前記硬質合金粒子相は、前記素地中
に、断面花びら状のFe基合金相によりに包囲された状
態で分散している鉄基燒結合金、に特徴を有するもので
ある。
ス硬さ(以下、MHVという):500〜1700を有
することが好ましい。したがって、この発明は、(6)
Feを主成分とするFe基合金相をCuを主成分とする
Cu基合金相で結合してなる素地中に、MHV:500
〜1700の硬質合金粒子相が分散した組織を有する鉄
基焼結合金であって、前記硬質合金粒子相は、前記素地
中に、断面花びら状のFe基合金相によりに包囲された
状態で分散している鉄基燒結合金、(7)Cu:10〜
40質量%を含有し、さらにCo、Cr、Mo、W、M
n、V、Nb、Siの内の1種または2種以上を合計で
3〜35質量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純
物からなる組成、並びにFeを主成分とするFe基合金
相をCuを主成分とするCu基合金相で結合してなる素
地中にMHV:500〜1700の硬質合金粒子相が分
散した組織を有する鉄基焼結合金であって、前記硬質合
金粒子相は、前記素地中に、断面花びら状のFe基合金
相によりに包囲された状態で分散している鉄基燒結合
金、(8)Cu:10〜40質量%、C:0.05〜
3.5質量%を含有し、さらにCo、Cr、Mo、W、
Mn、V、Nb、Siの内の1種または2種以上を合計
で3〜35質量%を含有し、残りがFeおよび不可避不
純物からなる組成、並びにFeを主成分とするFe基合
金相をCuを主成分とするCu基合金相で結合してなる
素地中にMHV:500〜1700の硬質合金粒子相が
分散した組織を有する鉄基焼結合金であって、前記硬質
合金粒子相は、前記素地中に、断面花びら状のFe基合
金相によりに包囲された状態で分散している鉄基燒結合
金、(9)Cu:10〜40質量%、Ni:0.1〜1
5質量%を含有し、さらにCo、Cr、Mo、W、M
n、V、Nb、Siの内の1種または2種以上を合計で
3〜35質量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純
物からなる組成、並びにFeを主成分とするFe基合金
相をCuを主成分とするCu基合金相で結合してなる素
地中にMHV:500〜1700の硬質合金粒子相が分
散した組織を有する鉄基焼結合金であって、前記硬質合
金粒子相は、前記素地中に、断面花びら状のFe基合金
相によりに包囲された状態で分散している鉄基燒結合
金、(10)Cu:10〜40質量%、Ni:0.1〜1
5質量%、C:0.05〜3.5質量%を含有し、さら
にCo、Cr、Mo、W、Mn、V、Nb、Siの内の
1種または2種以上を合計で3〜35質量%を含有し、
残りがFeおよび不可避不純物からなる組成、並びにF
eを主成分とするFe基合金相をCuを主成分とするC
u基合金相で結合してなる素地中にMHV:500〜1
700の硬質合金粒子相が分散した組織を有する鉄基焼
結合金であって、前記硬質合金粒子相は、前記素地中
に、断面花びら状のFe基合金相によりに包囲された状
態で分散している鉄基燒結合金、に特徴を有するもので
ある。
【0007】前記硬質合金粒子相は、Feを主成分とす
るFe基合金相をCuを主成分とするCu基合金相で結
合してなる素地中に5〜30容量%含まれていることが
一層好ましい、したがって、この発明は、(11)Feを
主成分とするFe基合金相をCuを主成分とするCu基
合金相で結合してなる素地中に、硬質合金粒子相が5〜
30容量%の割合で分散した組織を有する鉄基焼結合金
であって、前記硬質合金粒子相は、前記素地中に、断面
花びら状のFe基合金相によりに包囲された状態で分散
している鉄基燒結合金、(12)Cu:10〜40質量%
を含有し、さらにCo、Cr、Mo、W、Mn、V、N
b、Siの内の1種または2種以上を合計で3〜35質
量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる
組成、並びにFeを主成分とするFe基合金相をCuを
主成分とするCu基合金相で結合してなる素地中に硬質
合金粒子相が5〜30容量%の割合で分散した組織を有
する鉄基焼結合金であって、前記硬質合金粒子相は、前
記素地中に、断面花びら状のFe基合金相によりに包囲
された状態で分散している鉄基燒結合金、(13)Cu:
10〜40質量%、C:0.05〜3.5質量%を含有
し、さらにCo、Cr、Mo、W、Mn、V、Nb、S
iの内の1種または2種以上を合計で3〜35質量%を
含有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成、
並びにFeを主成分とするFe基合金相をCuを主成分
とするCu基合金相で結合してなる素地中に硬質合金粒
子相が5〜30容量%の割合で分散した組織を有する鉄
基焼結合金であって、前記硬質合金粒子相は、前記素地
中に、断面花びら状のFe基合金相によりに包囲された
状態で分散している鉄基燒結合金、(14)Cu:10〜
40質量%、Ni:0.1〜15質量%を含有し、さら
にCo、Cr、Mo、W、Mn、V、Nb、Siの内の
1種または2種以上を合計で3〜35質量%を含有し、
残りがFeおよび不可避不純物からなる組成、並びにF
eを主成分とするFe基合金相をCuを主成分とするC
u基合金相で結合してなる素地中に硬質合金粒子相が5
〜30容量%の割合で分散した組織を有する鉄基焼結合
金であって、前記硬質合金粒子相は、前記素地中に、断
面花びら状のFe基合金相によりに包囲された状態で分
散している鉄基燒結合金、(15)Cu:10〜40質量
%、Ni:0.1〜15質量%、C:0.05〜3.5
質量%を含有し、さらにCo、Cr、Mo、W、Mn、
V、Nb、Siの内の1種または2種以上を合計で3〜
35質量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物か
らなる組成、並びにFeを主成分とするFe基合金相を
Cuを主成分とするCu基合金相で結合してなる素地中
に硬質合金粒子相が5〜30容量%の割合で分散した組
織を有する鉄基焼結合金であって、前記硬質合金粒子相
は、前記素地中に、断面花びら状のFe基合金相により
に包囲された状態で分散している鉄基燒結合金、に特徴
を有するものである。
るFe基合金相をCuを主成分とするCu基合金相で結
合してなる素地中に5〜30容量%含まれていることが
一層好ましい、したがって、この発明は、(11)Feを
主成分とするFe基合金相をCuを主成分とするCu基
合金相で結合してなる素地中に、硬質合金粒子相が5〜
30容量%の割合で分散した組織を有する鉄基焼結合金
であって、前記硬質合金粒子相は、前記素地中に、断面
花びら状のFe基合金相によりに包囲された状態で分散
している鉄基燒結合金、(12)Cu:10〜40質量%
を含有し、さらにCo、Cr、Mo、W、Mn、V、N
b、Siの内の1種または2種以上を合計で3〜35質
量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる
組成、並びにFeを主成分とするFe基合金相をCuを
主成分とするCu基合金相で結合してなる素地中に硬質
合金粒子相が5〜30容量%の割合で分散した組織を有
する鉄基焼結合金であって、前記硬質合金粒子相は、前
記素地中に、断面花びら状のFe基合金相によりに包囲
された状態で分散している鉄基燒結合金、(13)Cu:
10〜40質量%、C:0.05〜3.5質量%を含有
し、さらにCo、Cr、Mo、W、Mn、V、Nb、S
iの内の1種または2種以上を合計で3〜35質量%を
含有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成、
並びにFeを主成分とするFe基合金相をCuを主成分
とするCu基合金相で結合してなる素地中に硬質合金粒
子相が5〜30容量%の割合で分散した組織を有する鉄
基焼結合金であって、前記硬質合金粒子相は、前記素地
中に、断面花びら状のFe基合金相によりに包囲された
状態で分散している鉄基燒結合金、(14)Cu:10〜
40質量%、Ni:0.1〜15質量%を含有し、さら
にCo、Cr、Mo、W、Mn、V、Nb、Siの内の
1種または2種以上を合計で3〜35質量%を含有し、
残りがFeおよび不可避不純物からなる組成、並びにF
eを主成分とするFe基合金相をCuを主成分とするC
u基合金相で結合してなる素地中に硬質合金粒子相が5
〜30容量%の割合で分散した組織を有する鉄基焼結合
金であって、前記硬質合金粒子相は、前記素地中に、断
面花びら状のFe基合金相によりに包囲された状態で分
散している鉄基燒結合金、(15)Cu:10〜40質量
%、Ni:0.1〜15質量%、C:0.05〜3.5
質量%を含有し、さらにCo、Cr、Mo、W、Mn、
V、Nb、Siの内の1種または2種以上を合計で3〜
35質量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物か
らなる組成、並びにFeを主成分とするFe基合金相を
Cuを主成分とするCu基合金相で結合してなる素地中
に硬質合金粒子相が5〜30容量%の割合で分散した組
織を有する鉄基焼結合金であって、前記硬質合金粒子相
は、前記素地中に、断面花びら状のFe基合金相により
に包囲された状態で分散している鉄基燒結合金、に特徴
を有するものである。
【0008】前記MHV:500〜1700を有する硬
質合金粒子相は、Feを主成分とするFe基合金相をC
uを主成分とするCu基合金相で結合してなる素地中に
5〜30容量%含まれていることがさらに一層好まし
い、したがって、この発明は、(16)Feを主成分とす
るFe基合金相をCuを主成分とするCu基合金相で結
合してなる素地中に、MHV:500〜1700を有す
る硬質合金粒子相が5〜30容量%の割合で分散した組
織を有する鉄基焼結合金であって、前記硬質合金粒子相
は、前記素地中に、断面花びら状のFe基合金相により
に包囲された状態で分散している鉄基燒結合金、(17)
Cu:10〜40質量%を含有し、さらにCo、Cr、
Mo、W、Mn、V、Nb、Siの内の1種または2種
以上を合計で3〜35質量%を含有し、残りがFeおよ
び不可避不純物からなる組成、並びにFeを主成分とす
るFe基合金相をCuを主成分とするCu基合金相で結
合してなる素地中にMHV:500〜1700の硬質合
金粒子相が5〜30容量%の割合で分散した組織を有す
る鉄基焼結合金であって、前記硬質合金粒子相は、前記
素地中に、断面花びら状のFe基合金相によりに包囲さ
れた状態で分散している鉄基燒結合金、(18)Cu:1
0〜40質量%、C:0.05〜3.5質量%を含有
し、さらにCo、Cr、Mo、W、Mn、V、Nb、S
iの内の1種または2種以上を合計で3〜35質量%を
含有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成、
並びにFeを主成分とするFe基合金相をCuを主成分
とするCu基合金相で結合してなる素地中にMHV:5
00〜1700の硬質合金粒子相が5〜30容量%の割
合で分散した組織を有する鉄基焼結合金であって、前記
硬質合金粒子相は、前記素地中に、断面花びら状のFe
基合金相によりに包囲された状態で分散している鉄基燒
結合金、(19)Cu:10〜40質量%、Ni:0.1
〜15質量%を含有し、さらにCo、Cr、Mo、W、
Mn、V、Nb、Siの内の1種または2種以上を合計
で3〜35質量%を含有し、残りがFeおよび不可避不
純物からなる組成、並びにFeを主成分とするFe基合
金相をCuを主成分とするCu基合金相で結合してなる
素地中にMHV:500〜1700の硬質合金粒子相が
5〜30容量%の割合で分散した組織を有する鉄基焼結
合金であって、前記硬質合金粒子相は、前記素地中に、
断面花びら状のFe基合金相によりに包囲された状態で
分散している鉄基燒結合金、(20)Cu:10〜40質
量%、Ni:0.1〜15質量%、C:0.05〜3.
5質量%を含有し、さらにCo、Cr、Mo、W、M
n、V、Nb、Siの内の1種または2種以上を合計で
3〜35質量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純
物からなる組成、並びにFeを主成分とするFe基合金
相をCuを主成分とするCu基合金相で結合してなる素
地中にMHV:500〜1700の硬質合金粒子相が5
〜30容量%の割合で分散した組織を有する鉄基焼結合
金であって、前記硬質合金粒子相は、前記素地中に、断
面花びら状のFe基合金相によりに包囲された状態で分
散している鉄基燒結合金、に特徴を有するものである。
質合金粒子相は、Feを主成分とするFe基合金相をC
uを主成分とするCu基合金相で結合してなる素地中に
5〜30容量%含まれていることがさらに一層好まし
い、したがって、この発明は、(16)Feを主成分とす
るFe基合金相をCuを主成分とするCu基合金相で結
合してなる素地中に、MHV:500〜1700を有す
る硬質合金粒子相が5〜30容量%の割合で分散した組
織を有する鉄基焼結合金であって、前記硬質合金粒子相
は、前記素地中に、断面花びら状のFe基合金相により
に包囲された状態で分散している鉄基燒結合金、(17)
Cu:10〜40質量%を含有し、さらにCo、Cr、
Mo、W、Mn、V、Nb、Siの内の1種または2種
以上を合計で3〜35質量%を含有し、残りがFeおよ
び不可避不純物からなる組成、並びにFeを主成分とす
るFe基合金相をCuを主成分とするCu基合金相で結
合してなる素地中にMHV:500〜1700の硬質合
金粒子相が5〜30容量%の割合で分散した組織を有す
る鉄基焼結合金であって、前記硬質合金粒子相は、前記
素地中に、断面花びら状のFe基合金相によりに包囲さ
れた状態で分散している鉄基燒結合金、(18)Cu:1
0〜40質量%、C:0.05〜3.5質量%を含有
し、さらにCo、Cr、Mo、W、Mn、V、Nb、S
iの内の1種または2種以上を合計で3〜35質量%を
含有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成、
並びにFeを主成分とするFe基合金相をCuを主成分
とするCu基合金相で結合してなる素地中にMHV:5
00〜1700の硬質合金粒子相が5〜30容量%の割
合で分散した組織を有する鉄基焼結合金であって、前記
硬質合金粒子相は、前記素地中に、断面花びら状のFe
基合金相によりに包囲された状態で分散している鉄基燒
結合金、(19)Cu:10〜40質量%、Ni:0.1
〜15質量%を含有し、さらにCo、Cr、Mo、W、
Mn、V、Nb、Siの内の1種または2種以上を合計
で3〜35質量%を含有し、残りがFeおよび不可避不
純物からなる組成、並びにFeを主成分とするFe基合
金相をCuを主成分とするCu基合金相で結合してなる
素地中にMHV:500〜1700の硬質合金粒子相が
5〜30容量%の割合で分散した組織を有する鉄基焼結
合金であって、前記硬質合金粒子相は、前記素地中に、
断面花びら状のFe基合金相によりに包囲された状態で
分散している鉄基燒結合金、(20)Cu:10〜40質
量%、Ni:0.1〜15質量%、C:0.05〜3.
5質量%を含有し、さらにCo、Cr、Mo、W、M
n、V、Nb、Siの内の1種または2種以上を合計で
3〜35質量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純
物からなる組成、並びにFeを主成分とするFe基合金
相をCuを主成分とするCu基合金相で結合してなる素
地中にMHV:500〜1700の硬質合金粒子相が5
〜30容量%の割合で分散した組織を有する鉄基焼結合
金であって、前記硬質合金粒子相は、前記素地中に、断
面花びら状のFe基合金相によりに包囲された状態で分
散している鉄基燒結合金、に特徴を有するものである。
【0009】この発明の(1)〜(20)記載の鉄基焼結
合金は、Fe粉末、Cu粉末、黒鉛粉末、Ni粉末、お
よびCo、Cr、Mo、W、Mn、V、Nb、Siの内
の1種または2種以上を含む硬質合金粉末を所定の割合
で配合し、得られた配合粉末を混合し、さらに金型成形
時の潤滑剤であるステアリン酸亜鉛粉末とともにダブル
コーンミキサーで混合し、プレス成形して圧粉体を作製
し、この圧粉体を水素を含む窒素雰囲気中、温度:11
00〜1300℃で焼結して得られる。前記Fe粉末の
代わりにCo、Cr、Mo、W、Mn、V、Nb、Si
の内の1種または2種以上を含む低合金鋼粉末を用いて
も良く、またCu粉末の代わりにCu−Ni銅基合金粉
末やCu−Ni−Mn銅基合金粉末を用いても良い。こ
のようにして得られたこの発明の鉄基焼結合金は、Fe
を主成分とするFe基合金相をCuを主成分とするCu
基合金相で結合してなる素地中に硬質合金粒子相が断面
花びら状のFe基合金相により包囲された状態で分散し
た組織を有している。
合金は、Fe粉末、Cu粉末、黒鉛粉末、Ni粉末、お
よびCo、Cr、Mo、W、Mn、V、Nb、Siの内
の1種または2種以上を含む硬質合金粉末を所定の割合
で配合し、得られた配合粉末を混合し、さらに金型成形
時の潤滑剤であるステアリン酸亜鉛粉末とともにダブル
コーンミキサーで混合し、プレス成形して圧粉体を作製
し、この圧粉体を水素を含む窒素雰囲気中、温度:11
00〜1300℃で焼結して得られる。前記Fe粉末の
代わりにCo、Cr、Mo、W、Mn、V、Nb、Si
の内の1種または2種以上を含む低合金鋼粉末を用いて
も良く、またCu粉末の代わりにCu−Ni銅基合金粉
末やCu−Ni−Mn銅基合金粉末を用いても良い。こ
のようにして得られたこの発明の鉄基焼結合金は、Fe
を主成分とするFe基合金相をCuを主成分とするCu
基合金相で結合してなる素地中に硬質合金粒子相が断面
花びら状のFe基合金相により包囲された状態で分散し
た組織を有している。
【0010】この発明の鉄基燒結合金は、燒結中に硬質
合金粉末の表面にFe粉末が溶着して一体化し、硬質合
金粒子相の外面に半球状のFe基合金相が付着した塊が
形成され、この塊の断面を金属顕微鏡で見ると、硬質合
金粒子相が前記Fe基合金相により断面花びら状に包囲
された状態で分散した組織として観察される。硬質合金
粒子相が断面花びら状のFe基合金相により包囲される
ことにより、相手材に対する攻撃性が小さくかつ硬質合
金粒子相の脱落が少なくなって高温における耐摩耗性が
向上するものと考えられる。
合金粉末の表面にFe粉末が溶着して一体化し、硬質合
金粒子相の外面に半球状のFe基合金相が付着した塊が
形成され、この塊の断面を金属顕微鏡で見ると、硬質合
金粒子相が前記Fe基合金相により断面花びら状に包囲
された状態で分散した組織として観察される。硬質合金
粒子相が断面花びら状のFe基合金相により包囲される
ことにより、相手材に対する攻撃性が小さくかつ硬質合
金粒子相の脱落が少なくなって高温における耐摩耗性が
向上するものと考えられる。
【0011】原料粉末としての硬質合金粉末は、代表的
なものとして、 Fe:10〜50質量%を含有し、残部がMoである組
成のMo−Fe硬質合金粉末、 Fe:10〜50質量%、C:0.05〜5質量%を含
有し、残部がMoである組成のMo−Fe−C硬質合金
粉末、 Fe:10〜50質量%、Ni:1〜10質量%、C:
0.05〜5質量%を含有し、残部がMoである組成の
Mo−Fe−Ni−C硬質合金粉末、 Mo:15〜35質量%,Cr:2〜13質量%,S
i:0.5〜5質量%を含有し、残部がCoである組成
のCo−Mo−Cr−Si硬質合金粉末、 Cr:10〜50質量%,W:15〜35質量%,C
o:5〜35質量%,C:0.1〜3質量%,Si:
0.1〜3質量%,Nb:0.1〜3質量%を含有し、
残部がFeの組成を有するCr−W−Co−Fe−C−
Si−Nb硬質合金粉末、 Co:5〜40質量%,Mo:5〜30質量%,Cr:
5〜30質量%,Mn:0.1〜10質量%,C:0.
1〜3質量%,Si:0.1〜3質量%,V:0.1〜
3質量%を含有し、残部がFeの組成を有するCo−M
o−Cr−Fe−Mn−C−Si−V硬質合金粉末等が
挙げられる。これら硬質合金粉末は、燒結により素地中
に分散したMHV:500〜1700を有する硬質合金
粒子相となる。
なものとして、 Fe:10〜50質量%を含有し、残部がMoである組
成のMo−Fe硬質合金粉末、 Fe:10〜50質量%、C:0.05〜5質量%を含
有し、残部がMoである組成のMo−Fe−C硬質合金
粉末、 Fe:10〜50質量%、Ni:1〜10質量%、C:
0.05〜5質量%を含有し、残部がMoである組成の
Mo−Fe−Ni−C硬質合金粉末、 Mo:15〜35質量%,Cr:2〜13質量%,S
i:0.5〜5質量%を含有し、残部がCoである組成
のCo−Mo−Cr−Si硬質合金粉末、 Cr:10〜50質量%,W:15〜35質量%,C
o:5〜35質量%,C:0.1〜3質量%,Si:
0.1〜3質量%,Nb:0.1〜3質量%を含有し、
残部がFeの組成を有するCr−W−Co−Fe−C−
Si−Nb硬質合金粉末、 Co:5〜40質量%,Mo:5〜30質量%,Cr:
5〜30質量%,Mn:0.1〜10質量%,C:0.
1〜3質量%,Si:0.1〜3質量%,V:0.1〜
3質量%を含有し、残部がFeの組成を有するCo−M
o−Cr−Fe−Mn−C−Si−V硬質合金粉末等が
挙げられる。これら硬質合金粉末は、燒結により素地中
に分散したMHV:500〜1700を有する硬質合金
粒子相となる。
【0012】したがって、この発明は、(21)前記硬質
合金粒子相は、MoおよびFeを主成分とするMo−F
e系合金からなる前記(1)〜(20)の内のいずれかに
記載の鉄基燒結合金、(22)前記硬質合金粒子相は、M
o、FeおよびCを主成分とするMo−Fe−C系合金
からなる前記(1)〜(20)の内のいずれかに記載の鉄
基燒結合金、(23)前記硬質合金粒子相は、Mo、F
e、NiおよびCを主成分とするMo−Fe−Ni−C
系合金からなる前記(1)〜(20)の内のいずれかに記
載の鉄基燒結合金、(24)前記硬質合金粒子相は、C
o、Mo、CrおよびSiを主成分とするCo−Mo−
Cr−Si系合金からなる前記(1)〜(20)の内のい
ずれかに記載の鉄基燒結合金、(25)前記硬質合金粒子
相は、Cr、W、Co、Fe、C、SiおよびNbを主
成分とするCr−W−Co−Fe−C−Si−Nb系合
金からなる前記(1)〜(20)の内のいずれかに記載の
鉄基燒結合金、(26)前記硬質合金粒子相は、Co、M
o、Cr、Fe、Mn、C、SiおよびVを主成分とす
るCo−Mo−Cr−Fe−Mn−C−Si−V系合金
からなる前記(1)〜(20)の内のいずれかに記載の鉄
基燒結合金、(27)前記(21)〜(26)記載の合金から
なる硬質合金粒子相が2種以上混在している鉄基燒結合
金、に特徴を有するものである。
合金粒子相は、MoおよびFeを主成分とするMo−F
e系合金からなる前記(1)〜(20)の内のいずれかに
記載の鉄基燒結合金、(22)前記硬質合金粒子相は、M
o、FeおよびCを主成分とするMo−Fe−C系合金
からなる前記(1)〜(20)の内のいずれかに記載の鉄
基燒結合金、(23)前記硬質合金粒子相は、Mo、F
e、NiおよびCを主成分とするMo−Fe−Ni−C
系合金からなる前記(1)〜(20)の内のいずれかに記
載の鉄基燒結合金、(24)前記硬質合金粒子相は、C
o、Mo、CrおよびSiを主成分とするCo−Mo−
Cr−Si系合金からなる前記(1)〜(20)の内のい
ずれかに記載の鉄基燒結合金、(25)前記硬質合金粒子
相は、Cr、W、Co、Fe、C、SiおよびNbを主
成分とするCr−W−Co−Fe−C−Si−Nb系合
金からなる前記(1)〜(20)の内のいずれかに記載の
鉄基燒結合金、(26)前記硬質合金粒子相は、Co、M
o、Cr、Fe、Mn、C、SiおよびVを主成分とす
るCo−Mo−Cr−Fe−Mn−C−Si−V系合金
からなる前記(1)〜(20)の内のいずれかに記載の鉄
基燒結合金、(27)前記(21)〜(26)記載の合金から
なる硬質合金粒子相が2種以上混在している鉄基燒結合
金、に特徴を有するものである。
【0013】前記鉄基燒結合金の素地中に分散する硬質
合金粒子相は、MHV:500〜1700の範囲内の硬
質合金粒子相であればよいが、摺動部品材として使用す
る場合は、相手材の材質によって鉄基燒結合金の素地中
に分散する硬質合金粒子相をMHV:500〜1000
の硬質合金粒子相、MHV:800〜1700の硬質合
金粒子相、並びにMHV:500〜1000およびMH
V:800〜1700の硬質粒子混合相に分けて使用す
ることが一層好ましい。例えば、相手材であるバルブの
材質がSUH35、SUH36などのオーステナイト系
耐熱鋼である場合は、鉄基燒結合金の素地中に分散する
硬質合金粒子相をMHV:500〜1000の範囲内の
硬質合金粒子相であることが一層好ましく、相手材であ
るバルブの材質がSUH3、SUH11などのマルテン
サイト系耐熱鋼である場合は、鉄基燒結合金の素地中に
分散する硬質合金粒子相をMHV:800〜1700の
硬質合金粒子相であることが一層好ましく、さらに、相
手材であるバルブのフェース面材質がCo基耐熱合金の
盛金である場合は、鉄基燒結合金の素地中に分散する硬
質合金粒子相をMHV:500〜1000およびMH
V:800〜1700の硬質粒子混合相とすることが好
ましい。
合金粒子相は、MHV:500〜1700の範囲内の硬
質合金粒子相であればよいが、摺動部品材として使用す
る場合は、相手材の材質によって鉄基燒結合金の素地中
に分散する硬質合金粒子相をMHV:500〜1000
の硬質合金粒子相、MHV:800〜1700の硬質合
金粒子相、並びにMHV:500〜1000およびMH
V:800〜1700の硬質粒子混合相に分けて使用す
ることが一層好ましい。例えば、相手材であるバルブの
材質がSUH35、SUH36などのオーステナイト系
耐熱鋼である場合は、鉄基燒結合金の素地中に分散する
硬質合金粒子相をMHV:500〜1000の範囲内の
硬質合金粒子相であることが一層好ましく、相手材であ
るバルブの材質がSUH3、SUH11などのマルテン
サイト系耐熱鋼である場合は、鉄基燒結合金の素地中に
分散する硬質合金粒子相をMHV:800〜1700の
硬質合金粒子相であることが一層好ましく、さらに、相
手材であるバルブのフェース面材質がCo基耐熱合金の
盛金である場合は、鉄基燒結合金の素地中に分散する硬
質合金粒子相をMHV:500〜1000およびMH
V:800〜1700の硬質粒子混合相とすることが好
ましい。
【0014】この発明の鉄基燒結合金の素地を構成する
Feを主成分とするFe基合金相はFeを50質量%以
上含むFe合金相であり、Cuを主成分とするCu基合
金相はCuを50質量%以上含むCu合金相である。
Feを主成分とするFe基合金相はFeを50質量%以
上含むFe合金相であり、Cuを主成分とするCu基合
金相はCuを50質量%以上含むCu合金相である。
【0015】この発明の鉄基燒結合金を燒結する温度
は、1100〜1300℃であるが、1090〜120
0℃が一層好ましい。原料粉末である硬質合金粉末は、
焼結しても溶融することなく、添加時の原料粉末形状と
ほぼ同じ形状を保ち、前記硬質合金粉末は焼結中に硬質
合金粉末の周囲に存在するFe粉末を吸着し、Fe粉末
は硬質合金粒子相の周囲を断面花びら状(立体的にみる
と半団子状)のFe基合金相が包囲した状態で分散して
いる組織を形成する。かかる断面花びら状(立体的にみ
ると半団子状)のFe基合金相はCu基合金相に対する
接触面積を増加させ、Fe基合金相とCu基合金相の結
合強度を一層増加させる。
は、1100〜1300℃であるが、1090〜120
0℃が一層好ましい。原料粉末である硬質合金粉末は、
焼結しても溶融することなく、添加時の原料粉末形状と
ほぼ同じ形状を保ち、前記硬質合金粉末は焼結中に硬質
合金粉末の周囲に存在するFe粉末を吸着し、Fe粉末
は硬質合金粒子相の周囲を断面花びら状(立体的にみる
と半団子状)のFe基合金相が包囲した状態で分散して
いる組織を形成する。かかる断面花びら状(立体的にみ
ると半団子状)のFe基合金相はCu基合金相に対する
接触面積を増加させ、Fe基合金相とCu基合金相の結
合強度を一層増加させる。
【0016】つぎに、この発明の鉄基燒結合金の成分組
成を上記のごとく限定した理由について説明する。
成を上記のごとく限定した理由について説明する。
【0017】[I]成分組成 (a)Cu Cuは、密度、強度および耐摩耗性を向上させる効果が
あるが、その含有量が10質量%未満では液相の発生量
が十分でなく、したがって密度、強度および耐摩耗性の
効果が十分でなく、一方、40質量%を越えると液相が
過大となり、焼結中に変形が生じて寸法のバラツキが大
きくなるので好ましくない。したがって、Cuの含有量
は10〜40質量%に定めた。Cuの含有量の一層好ま
しい範囲は17〜30質量%であり、さらに一層好まし
い範囲は20〜28質量%である。
あるが、その含有量が10質量%未満では液相の発生量
が十分でなく、したがって密度、強度および耐摩耗性の
効果が十分でなく、一方、40質量%を越えると液相が
過大となり、焼結中に変形が生じて寸法のバラツキが大
きくなるので好ましくない。したがって、Cuの含有量
は10〜40質量%に定めた。Cuの含有量の一層好ま
しい範囲は17〜30質量%であり、さらに一層好まし
い範囲は20〜28質量%である。
【0018】(b)Co、Cr、Mo、W、Mn、V、
Nb、Si これら成分は、硬質合金粒子相を形成し、耐摩耗性を向
上させたり、素地に固溶してFe基合金相の強度を向上
させる作用があるが、その含有量が3質量%未満では硬
質合金粒子相の分散量が5容量%未満となって十分な量
の硬質合金粒子相を形成することはできず、一方、35
質量%を越えて含有すると、硬質合金粒子相の量が30
容量%を越えて多くなり過ぎ、さらにこれら成分がFe
基合金相に固溶してFe基合金相の硬さを極端に高める
ために相手攻撃性が大きくなり過ぎるので好ましくな
い。したがって、この発明に含まれるCo、Cr、M
o、W、Mn、V、Nb、Siの内の1種または2種以
上は合計で3〜35質量%(一層好ましくは5〜20質
量%)に定めた。
Nb、Si これら成分は、硬質合金粒子相を形成し、耐摩耗性を向
上させたり、素地に固溶してFe基合金相の強度を向上
させる作用があるが、その含有量が3質量%未満では硬
質合金粒子相の分散量が5容量%未満となって十分な量
の硬質合金粒子相を形成することはできず、一方、35
質量%を越えて含有すると、硬質合金粒子相の量が30
容量%を越えて多くなり過ぎ、さらにこれら成分がFe
基合金相に固溶してFe基合金相の硬さを極端に高める
ために相手攻撃性が大きくなり過ぎるので好ましくな
い。したがって、この発明に含まれるCo、Cr、M
o、W、Mn、V、Nb、Siの内の1種または2種以
上は合計で3〜35質量%(一層好ましくは5〜20質
量%)に定めた。
【0019】(c)C Cは、強度および硬さを向上させる作用があるので必要
に応じて添加するが、その含有量が0.05質量%未満
では効果が十分でなく、一方、3.5質量%を越えて含
有する靭性を低下させるので好ましくない。したがっ
て、Cの含有量は0.05〜3.5質量%に定めた。C
の含有量の一層好ましい範囲は0.3〜2.0質量%で
ある。
に応じて添加するが、その含有量が0.05質量%未満
では効果が十分でなく、一方、3.5質量%を越えて含
有する靭性を低下させるので好ましくない。したがっ
て、Cの含有量は0.05〜3.5質量%に定めた。C
の含有量の一層好ましい範囲は0.3〜2.0質量%で
ある。
【0020】(d)Ni Niは、Cu合金相中にあってCu合金相の融点を上昇
させ、液相焼結をコントロールし、またFe合金相の強
度および靭性を向上させる作用があるので必要に応じて
添加するが、その含有量が0.1質量%未満ではその効
果が十分でなく、一方、15質量%を越えて含有しても
それ以上の効果が少ない。したがって、Niの含有量は
0.1〜15質量%に定めた。これら成分の含有量の一
層好ましい範囲は1〜6質量%である。
させ、液相焼結をコントロールし、またFe合金相の強
度および靭性を向上させる作用があるので必要に応じて
添加するが、その含有量が0.1質量%未満ではその効
果が十分でなく、一方、15質量%を越えて含有しても
それ以上の効果が少ない。したがって、Niの含有量は
0.1〜15質量%に定めた。これら成分の含有量の一
層好ましい範囲は1〜6質量%である。
【0021】[II]組織 この発明の鉄基燒結合金は、Feを主成分とするFe基
合金相をCuを主成分とするCu基合金相により結合し
た素地中に硬質合金粒子相が分散しており、硬質合金粒
子相の周囲をFe基合金相が断面花びら状(立体的にみ
ると半団子状)に包囲している組織を有している。硬質
合金粒子相の周囲を包囲しているFe基合金相が断面花
びら状(立体的にみると半団子状)になることによりF
e基合金相とCu基合金相の接触面積が増大してより一
層大きな結合力が得られ、それによって高温耐摩耗性が
一層向上し、さらに硬質合金粒子相の周囲をFe基合金
相が断面花びら状に包囲ことにより硬質合金粒子相の相
手攻撃性を和らげる作用がある。
合金相をCuを主成分とするCu基合金相により結合し
た素地中に硬質合金粒子相が分散しており、硬質合金粒
子相の周囲をFe基合金相が断面花びら状(立体的にみ
ると半団子状)に包囲している組織を有している。硬質
合金粒子相の周囲を包囲しているFe基合金相が断面花
びら状(立体的にみると半団子状)になることによりF
e基合金相とCu基合金相の接触面積が増大してより一
層大きな結合力が得られ、それによって高温耐摩耗性が
一層向上し、さらに硬質合金粒子相の周囲をFe基合金
相が断面花びら状に包囲ことにより硬質合金粒子相の相
手攻撃性を和らげる作用がある。
【0022】[III]硬質合金粒子相 この発明の鉄基燒結合金の素地に分散する硬質合金粒子
相は、MHVが500未満の硬質合金粒子相では十分な
耐摩耗性が得られないので好ましくなく、一方、MHV
が1700を越えると相手材を過大に摩耗させるので好
ましくない。したがって、この発明の鉄基燒結合金の素
地に分散する硬質合金粒子相は、MHV:500〜17
00に定めた。また、鉄基燒結合金素地中に5容量%分
散していても十分な耐摩耗性が得られないので好ましく
なく、一方、30容量%を越えて分散すると硬質合金粒
子相が多過て靭性が不足するので好ましくない。したが
って、硬質合金粒子相の分散量は5〜30容量%に定め
た。硬質合金粒子相の分散量の一層好ましい範囲は8〜
25容量%である。なお、この発明の鉄基燒結合金の素
地に分散する硬質合金粒子相は、MHV:500〜17
00を有する硬質合金粒子相であればいかなる成分組成
の硬質合金粒子相であっても良いが、Co、Cr、M
o、W、Mn、V、Nb、Siの内の1種または2種以
上を含む組成を有することが一層好ましい。
相は、MHVが500未満の硬質合金粒子相では十分な
耐摩耗性が得られないので好ましくなく、一方、MHV
が1700を越えると相手材を過大に摩耗させるので好
ましくない。したがって、この発明の鉄基燒結合金の素
地に分散する硬質合金粒子相は、MHV:500〜17
00に定めた。また、鉄基燒結合金素地中に5容量%分
散していても十分な耐摩耗性が得られないので好ましく
なく、一方、30容量%を越えて分散すると硬質合金粒
子相が多過て靭性が不足するので好ましくない。したが
って、硬質合金粒子相の分散量は5〜30容量%に定め
た。硬質合金粒子相の分散量の一層好ましい範囲は8〜
25容量%である。なお、この発明の鉄基燒結合金の素
地に分散する硬質合金粒子相は、MHV:500〜17
00を有する硬質合金粒子相であればいかなる成分組成
の硬質合金粒子相であっても良いが、Co、Cr、M
o、W、Mn、V、Nb、Siの内の1種または2種以
上を含む組成を有することが一層好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】原料粉末として、平均粒径:55
μmのFe粉末、平均粒径:11μmのCu粉末、平均
粒径:18μmの黒鉛粉末、平均粒径:10μmのNi
粉末を用意し、さらに下記の表1に示される成分組成を
有する硬質合金粉末A〜Fを用意した。
μmのFe粉末、平均粒径:11μmのCu粉末、平均
粒径:18μmの黒鉛粉末、平均粒径:10μmのNi
粉末を用意し、さらに下記の表1に示される成分組成を
有する硬質合金粉末A〜Fを用意した。
【0024】
【表1】
【0025】前記用意したFe粉末、Cu粉末、黒鉛粉
末、Ni粉末および表1の硬質合金粉末A〜Fを表2〜
3に示される割合で配合し混合することにより原料混合
粉末を作製し、この原料混合粉末にさらに金型成形時の
潤滑剤であるステアリン酸亜鉛粉末を外掛けで0.8質
量%に当たる量だけ添加して混合し、プレス成形して圧
粉体を作製した。この圧粉体をN2−5%H2の混合雰囲
気中、温度:1140℃、20分保持の条件で焼結し、
表4〜5に示される成分組成を有する本発明鉄基燒結合
金(以下、本発明合金という)1〜24および従来鉄基
燒結合金(以下、従来合金という)を作製した。
末、Ni粉末および表1の硬質合金粉末A〜Fを表2〜
3に示される割合で配合し混合することにより原料混合
粉末を作製し、この原料混合粉末にさらに金型成形時の
潤滑剤であるステアリン酸亜鉛粉末を外掛けで0.8質
量%に当たる量だけ添加して混合し、プレス成形して圧
粉体を作製した。この圧粉体をN2−5%H2の混合雰囲
気中、温度:1140℃、20分保持の条件で焼結し、
表4〜5に示される成分組成を有する本発明鉄基燒結合
金(以下、本発明合金という)1〜24および従来鉄基
燒結合金(以下、従来合金という)を作製した。
【0026】このようにして作製した本発明合金6を切
断し、研磨し、金属顕微鏡による組織観察を行い、硬質
合金粒子相を中心とした組織写生図を図1に示した。図
1において、1はFe基合金相、2はCu基合金相、3
は硬質合金粒子相である。さらに本発明合金11を切断
し、研磨し、金属顕微鏡による組織観察を行い、硬質合
金粒子相を中心とした組織写生図を図2に示した。図2
において、1はFe基合金相、2はCu基合金相、3は
硬質合金粒子相である。
断し、研磨し、金属顕微鏡による組織観察を行い、硬質
合金粒子相を中心とした組織写生図を図1に示した。図
1において、1はFe基合金相、2はCu基合金相、3
は硬質合金粒子相である。さらに本発明合金11を切断
し、研磨し、金属顕微鏡による組織観察を行い、硬質合
金粒子相を中心とした組織写生図を図2に示した。図2
において、1はFe基合金相、2はCu基合金相、3は
硬質合金粒子相である。
【0027】図1および図2に示した金属組織の写生図
から明らかなように、本発明合金6および11はFe基
合金相1をCu基合金相2で結合してなる素地を有し、
特に素地中に分散しているMHV500〜1700の硬
質合金粒子相3は断面花びら状(立体的にみると半団子
状)のFe基合金相1´により包囲された状態で分散し
ていることが分かる。さらにその他の本発明合金1〜
5、本発明合金7〜10および本発明合金12〜24に
ついても金属組織を観察したところ、いずれの本発明合
金においても硬質合金粒子相は断面花びら状(立体的に
みると半団子状)のFe基合金相により包囲された状態
で分散していることが分かった。しかし、従来合金に
は、断面花びら状のFe基合金相は見られなかった。
から明らかなように、本発明合金6および11はFe基
合金相1をCu基合金相2で結合してなる素地を有し、
特に素地中に分散しているMHV500〜1700の硬
質合金粒子相3は断面花びら状(立体的にみると半団子
状)のFe基合金相1´により包囲された状態で分散し
ていることが分かる。さらにその他の本発明合金1〜
5、本発明合金7〜10および本発明合金12〜24に
ついても金属組織を観察したところ、いずれの本発明合
金においても硬質合金粒子相は断面花びら状(立体的に
みると半団子状)のFe基合金相により包囲された状態
で分散していることが分かった。しかし、従来合金に
は、断面花びら状のFe基合金相は見られなかった。
【0028】さらに前記本発明合金1〜24および従来
合金について下記の摩耗試験を行った。SUH36の材
質からなり外径が30mmの傘部分を有するバルブを用
意し、このバルブの傘部分を温度:900℃に保持し、
さらに本発明合金1〜24および従来合金からなるバル
ブシートをそれぞれ内部が水冷されている治具に圧入
し、ガソリン燃焼雰囲気中で着座荷重:20kg、バル
ブ着座回数:3000回/分の条件で200時間試験
し、バルブシートおよびバルブの最大摩耗量を測定し、
その結果を表4〜5に示した。
合金について下記の摩耗試験を行った。SUH36の材
質からなり外径が30mmの傘部分を有するバルブを用
意し、このバルブの傘部分を温度:900℃に保持し、
さらに本発明合金1〜24および従来合金からなるバル
ブシートをそれぞれ内部が水冷されている治具に圧入
し、ガソリン燃焼雰囲気中で着座荷重:20kg、バル
ブ着座回数:3000回/分の条件で200時間試験
し、バルブシートおよびバルブの最大摩耗量を測定し、
その結果を表4〜5に示した。
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】
【表5】
【0033】表4〜表5に示される結果から、本発明合
金1〜24は、従来合金に比べて、バルブシート自体の
最大摩耗量および相手材であるバルブの最大摩耗量が少
ないことから、高温における耐摩耗性に優れ、さらに相
手攻撃性が少ないが分かる。
金1〜24は、従来合金に比べて、バルブシート自体の
最大摩耗量および相手材であるバルブの最大摩耗量が少
ないことから、高温における耐摩耗性に優れ、さらに相
手攻撃性が少ないが分かる。
【0034】
【発明の効果】上述のように、この発明の鉄基燒結合金
は、高温における耐摩耗性に優れ、さらに相手材である
バルブに対する相手攻撃性が少ないところから、高温に
曝されるエンジンなどの各種摺動機械部品の製造に使用
され、自動車産業の発展に大いに貢献し得るものであ
る。
は、高温における耐摩耗性に優れ、さらに相手材である
バルブに対する相手攻撃性が少ないところから、高温に
曝されるエンジンなどの各種摺動機械部品の製造に使用
され、自動車産業の発展に大いに貢献し得るものであ
る。
【図1】この発明の鉄基燒結合金の顕微鏡組織の写生図
である。
である。
【図2】この発明の鉄基燒結合金の顕微鏡組織の写生図
である。
である。
1 Fe基合金相 1´ 断面花びら状のFe基合金相 2 Cu基合金相 3 硬質合金粒子相
Claims (16)
- 【請求項1】Feを主成分とするFe基合金相をCuを
主成分とするCu基合金相で結合してなる素地中に硬質
合金粒子相が分散した組織を有する鉄基焼結合金であっ
て、 前記硬質合金粒子相は、前記素地中に、断面花びら状の
Fe基合金相によりに包囲された状態で分散しているこ
とを特徴とする鉄基燒結合金。 - 【請求項2】Cu:10〜40質量%を含有し、さらに
Co、Cr、Mo、W、Mn、V、Nb、Siの内の1
種または2種以上を合計で3〜35質量%を含有し、残
りがFeおよび不可避不純物からなる組成、並びにFe
を主成分とするFe基合金相をCuを主成分とするCu
基合金相で結合してなる素地中に硬質合金粒子相が分散
した組織を有する鉄基焼結合金であって、 前記硬質合金粒子相は、前記素地中に、断面花びら状の
Fe基合金相によりに包囲された状態で分散しているこ
とを特徴とする鉄基燒結合金。 - 【請求項3】Cu:10〜40質量%、C:0.05〜
3.5質量%を含有し、さらにCo、Cr、Mo、W、
Mn、V、Nb、Siの内の1種または2種以上を合計
で3〜35質量%を含有し、残りがFeおよび不可避不
純物からなる組成、並びにFeを主成分とするFe基合
金相をCuを主成分とするCu基合金相で結合してなる
素地中に硬質合金粒子相が分散した組織を有する鉄基焼
結合金であって、 前記硬質合金粒子相は、前記素地中に、断面花びら状の
Fe基合金相によりに包囲された状態で分散しているこ
とを特徴とする鉄基燒結合金。 - 【請求項4】Cu:10〜40質量%、Ni:0.1〜
15質量%を含有し、さらにCo、Cr、Mo、W、M
n、V、Nb、Siの内の1種または2種以上を合計で
3〜35質量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純
物からなる組成、並びにFeを主成分とするFe基合金
相をCuを主成分とするCu基合金相で結合してなる素
地中に硬質合金粒子相が分散した組織を有する鉄基焼結
合金であって、 前記硬質合金粒子相は、前記素地中に、断面花びら状の
Fe基合金相によりに包囲された状態で分散しているこ
とを特徴とする鉄基燒結合金。 - 【請求項5】Cu:10〜40質量%、C:0.05〜
3.5質量%、Ni:0.1〜15質量%を含有し、さ
らにCo、Cr、Mo、W、Mn、V、Nb、Siの内
の1種または2種以上を合計で3〜35質量%を含有
し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成、並び
にFeを主成分とするFe基合金相をCuを主成分とす
るCu基合金相で結合してなる素地中に硬質合金粒子相
が分散した組織を有する鉄基焼結合金であって、 前記硬質合金粒子相は、前記素地中に、断面花びら状の
Fe基合金相によりに包囲された状態で分散しているこ
とを特徴とする鉄基燒結合金。 - 【請求項6】前記硬質合金粒子相は、マイクロビッカー
ス硬さ(以下、MHVという):500〜1700を有
する硬質合金粒子相であることを特徴とする請求項1、
2、3、4または5記載の鉄基燒結合金。 - 【請求項7】前記硬質合金粒子相は、素地中に、5〜3
0容量%の割合で分散した組織を有することを特徴とす
る請求項1、2、3、4または5記載の鉄基燒結合金。 - 【請求項8】前記硬質合金粒子相は、MHV:500〜
1700を有し、素地中に5〜30容量%の割合で分散
していることを特徴とする請求項1、2、3、4または
5記載の鉄基燒結合金。 - 【請求項9】前記硬質合金粒子相は、Co、Cr、M
o、W、Mn、V、Nb、Siの内の1種または2種以
上を含む組成を有することを特徴とする請求項1,2,
3,4,5、6、7または8記載の鉄基燒結合金。 - 【請求項10】前記硬質合金粒子相は、MoおよびFe
を主成分とするMo−Fe系合金からなることを特徴と
する請求項9記載の鉄基燒結合金。 - 【請求項11】前記硬質合金粒子相は、Mo、Feおよ
びCを主成分とするMo−Fe−C系合金からなること
を特徴とする請求項9記載の鉄基燒結合金。 - 【請求項12】前記硬質合金粒子相は、Mo、Fe、N
iおよびCを主成分とするMo−Fe−Ni−C系合金
からなることを特徴とする請求項9記載の鉄基燒結合
金。 - 【請求項13】前記硬質合金粒子相は、Co、Mo、C
rおよびSiを主成分とするCo−Mo−Cr−Si系
合金からなることを特徴とする請求項9記載の鉄基燒結
合金。 - 【請求項14】前記硬質合金粒子相は、Cr、W、C
o、Fe、C、SiおよびNbを主成分とするCr−W
−Co−Fe−C−Si−Nb系合金からなることを特
徴とする請求項9記載の鉄基燒結合金。 - 【請求項15】前記硬質合金粒子相は、Co、Mo、C
r、Fe、Mn、C、SiおよびVを主成分とするCo
−Mo−Cr−Fe−Mn−C−Si−V系合金からな
ることを特徴とする請求項9記載の鉄基燒結合金。 - 【請求項16】請求項10〜15記載の合金からなる硬
質合金粒子相が2種以上混在していることを特徴とする
鉄基燒結合金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000044082A JP2001295004A (ja) | 2000-02-09 | 2000-02-22 | 鉄基焼結合金 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000031400 | 2000-02-09 | ||
| JP2000-31400 | 2000-02-09 | ||
| JP2000044082A JP2001295004A (ja) | 2000-02-09 | 2000-02-22 | 鉄基焼結合金 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001295004A true JP2001295004A (ja) | 2001-10-26 |
Family
ID=26585080
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000044082A Pending JP2001295004A (ja) | 2000-02-09 | 2000-02-22 | 鉄基焼結合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001295004A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| RU2319766C1 (ru) * | 2006-06-13 | 2008-03-20 | Юлия Алексеевна Щепочкина | Спеченный сплав на основе железа |
| RU2326963C1 (ru) * | 2006-11-02 | 2008-06-20 | Юлия Алексеевна Щепочкина | Спеченный сплав на основе железа для уплотнительных колец к трубопроводной арматуре |
| RU2360995C1 (ru) * | 2008-02-01 | 2009-07-10 | Юлия Алексеевна Щепочкина | Спеченный сплав на основе железа для уплотнительных колец к трубопроводной арматуре |
| CN102189262A (zh) * | 2011-04-26 | 2011-09-21 | 常熟市双月机械有限公司 | 一种气门导管 |
| JP2012162771A (ja) * | 2011-02-07 | 2012-08-30 | Oiles Corp | 鉄系焼結摺動部材及びその製造方法 |
| WO2015012249A1 (ja) * | 2013-07-26 | 2015-01-29 | 株式会社リケン | 焼結合金製バルブガイド及びその製造方法 |
| CN113881903A (zh) * | 2021-09-01 | 2022-01-04 | 安徽金亿新材料股份有限公司 | 嫦娥钢在制备气门导管或多台阶复杂结构件中的应用、气门导管和多台阶复杂结构件及制备 |
| JP2022063501A (ja) * | 2020-10-12 | 2022-04-22 | トヨタ自動車株式会社 | 硬質粒子、摺動部材、及び焼結合金の製造方法 |
-
2000
- 2000-02-22 JP JP2000044082A patent/JP2001295004A/ja active Pending
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2015025169A (ja) * | 2013-07-26 | 2015-02-05 | 株式会社リケン | 焼結合金製バルブガイド及びその製造方法 |
| WO2015012249A1 (ja) * | 2013-07-26 | 2015-01-29 | 株式会社リケン | 焼結合金製バルブガイド及びその製造方法 |
| CN105452507A (zh) * | 2013-07-26 | 2016-03-30 | 株式会社理研 | 烧结合金制阀导承及其制造方法 |
| EP3026141A4 (en) * | 2013-07-26 | 2017-03-29 | Kabushiki Kaisha Riken | Valve guide made from sintered alloy, and method for producing same |
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| JP2022063501A (ja) * | 2020-10-12 | 2022-04-22 | トヨタ自動車株式会社 | 硬質粒子、摺動部材、及び焼結合金の製造方法 |
| JP7453118B2 (ja) | 2020-10-12 | 2024-03-19 | トヨタ自動車株式会社 | 硬質粒子、摺動部材、及び焼結合金の製造方法 |
| CN113881903A (zh) * | 2021-09-01 | 2022-01-04 | 安徽金亿新材料股份有限公司 | 嫦娥钢在制备气门导管或多台阶复杂结构件中的应用、气门导管和多台阶复杂结构件及制备 |
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