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JP2001286569A - 経皮投薬装置 - Google Patents

経皮投薬装置

Info

Publication number
JP2001286569A
JP2001286569A JP2000103298A JP2000103298A JP2001286569A JP 2001286569 A JP2001286569 A JP 2001286569A JP 2000103298 A JP2000103298 A JP 2000103298A JP 2000103298 A JP2000103298 A JP 2000103298A JP 2001286569 A JP2001286569 A JP 2001286569A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
conductive
skin
indifferent
drug
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000103298A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kasano
宏之 笠野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Polytronics Ltd
Original Assignee
Polytronics Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Polytronics Ltd filed Critical Polytronics Ltd
Priority to JP2000103298A priority Critical patent/JP2001286569A/ja
Priority to US09/825,007 priority patent/US6622037B2/en
Priority to EP01108636A priority patent/EP1142605A3/en
Publication of JP2001286569A publication Critical patent/JP2001286569A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N1/00Electrotherapy; Circuits therefor
    • A61N1/18Applying electric currents by contact electrodes
    • A61N1/20Applying electric currents by contact electrodes continuous direct currents
    • A61N1/30Apparatus for iontophoresis, i.e. transfer of media in ionic state by an electromotoric force into the body, or cataphoresis

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
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  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Electrotherapy Devices (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 患者のqua1ity of 1ifeを向上
させることができる経皮投薬装置を提供する。 【解決手段】 導電性電極層2aとその下面に塗布され
る導電性薬剤層2bとを含み、導電性薬剤層2bの下面
が皮膚1に接して配置される活性電極2と、活性電極2
とある距離だけ離されて皮膚に接して配置された不関電
極4と、標準単極電位をそれぞれ異にする一組の導電性
電極層3,3’と、導電性電極層3及び3’間の領域の
下に存在する皮膚組織1の内部抵抗Rdを測定し、内部
抵抗Rdの変化に基づいて活性電極2と不関電極4との
間に流れる電流を制御する制御部6と、活性電極2,不
関電極電極4、一組の導電性電極層3、3’及び制御部
6を皮膚に接した状態に保持するための皮接手段8とを
含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、経皮投薬装置に関
し、特に、イオントフォレシスの原理を利用してイオン
性薬剤を皮膚表面の所定位置から皮内に浸透せしめる経
皮投薬装置に関する。
【0002】
【従来の技術】イオントフォレシスは、イオンの電気泳
動現象を利用し、皮膚媒体に電界を印加して薬剤イオン
をドリフトさせつつ皮膚内に浸透させる経皮投薬技術で
ある。
【0003】例えば、皮膚の上に一組の電極をある距離
だけ離して接触させる。
【0004】一組の電極のうち、一方の電極は、活性電
極と呼ばれる。活性電極は、導電性電極層とその一面に
塗布され薬剤イオンを分散させた導電性マトリクス層
(薬剤層)とを含む。
【0005】導電性薬剤層が皮膚に接した状態になるよ
うに皮膚の上に活性電極を配置する。
【0006】他方の電極の下面には、通常は薬剤層を設
けない。この他方の電極を不関電極と称する。
【0007】本明細書においては、電極や薬剤層を皮膚
に接した状態にすることを皮接と称する。
【0008】活性電極と不関電極との間に電源を接続す
る。電源の極性は、薬剤イオンが活性電極から不関電極
に向けてドリフトする向きに選ぶ。両電極間の非皮接領
域下の皮膚内に形成されている導電路に電界が生じ、こ
の電界により、活性電極に設けられた薬剤層中の薬剤イ
オンが皮膚の中に引き込まれる。皮膚内に引き込まれた
薬剤イオンは、例えば血管中に入り込む。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】イオントフォレシスに
よる経皮投薬法は、通常の点滴による投薬方法などと異
なり、投薬装置自体の小型化が可能である。装置の小型
化に伴って携帯が可能となるため、日常生活における負
担が少なくなる。
【0010】イオントフォレシスによる経皮投薬法は、
患者の負担が少なくなり、患者の生活の質(qua1i
ty of 1ife)を向上させることが可能な優れ
た投薬方法である。イオントフォレシスに用いられる電
源としては、携行性を重視して小型の乾電池を用いるこ
ともできる。
【0011】薬剤の血中濃度の許容範囲が狭い薬剤、例
えば、ホルモン剤、抗ガン剤、麻酔剤等は、血管への点
滴によって投与される。この場合、血管への点滴量を適
宜監視し、薬剤の点滴量を制御することにより、薬剤の
血中濃度を制御する。
【0012】非侵襲的な投薬方法であるイオントフオレ
シス法を用いた場合、血管内へ浸透させる薬剤の量を適
宜監視することは難しい。従って、血中濃度の許容範囲
が狭い薬剤の投与には適用しにくかった。
【0013】本発明の目的は、血中濃度の許容範囲が狭
い薬剤を含む多種多様な薬剤の投与に適用することがで
きる新しい経皮投薬技術を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点によれ
ば、導電性電極層と前記導電性電極層の一面に塗布され
た導電性薬剤層とを含み、前記導電性薬剤層が皮接して
配置される活性電極と、前記活性電極とある距離だけ離
されて皮接して配置され、導電性材料から形成された不
関電極と、前記活性電極及び前記不関電極間に可変バイ
アス電圧を印加する手段と、標準単極電位をそれぞれ異
にし、互いにある距離だけ離して皮接された第1及び第
2の一組の導電性電極層と、非皮接領域で前記第1の導
電性電極層及び前記第2の導電性電極層間に接続され、
前記第1の導電性電極層及び前記第2の導電性電極層間
の皮膚組織の内部抵抗を測定し、その測定値に基づいて
前記活性電極及び不関電極間の皮膚組織内を流れる電流
を制御する制御部と、前記活性電極、不関電極及び前記
第1及び第2の導電性電極層を皮膚に接した状態に保持
するための皮接手段と、を含む経皮投薬装置が提供され
る。
【0015】本発明の他の観点によれば、(a)導電性
電極層とその一面に塗布された導電性薬剤層とを含み、
前記導電性薬剤層が皮接して配置される活性電極と、前
記活性電極とある距離だけ離されて皮接して配置される
導電性の不関電極と、標準単極電位を異にした材料でそ
れぞれ形成され互いにある距離だけ離されて皮接して配
置される第1及び第2の前記一組の導電性電極層とを、
皮膚に取り付ける工程と、(b)前記皮膚内の組織を通
して前記一組の導電性電極層間に流れる電流を検出し、
前記皮膚内の内部抵抗を検出する工程と、(c)前記導
電性薬剤層に含まれる薬剤イオンの皮膚内での濃度と前
記内部抵抗との関係を示す予め作成された検量線に基づ
き、前記薬剤イオンを所望の濃度に保つための内部抵抗
値を求める工程と、(d)前記(c)の工程により求め
られた前記内部抵抗の値を維持するように前記活性電極
と皮膚組織と前記不関電極との間に流れる電流を制御す
る工程とを含む経皮投薬方法が提供される。
【0016】活性電極下に密着配置された導電性薬剤層
と不関電極とを離間して皮接し、活性電極と不関電極と
の間の非皮接領域において単極性電圧を印加して導電性
薬剤層中の有効薬剤成分を電気的にドリフトさせること
により皮下浸透させるイオントフオレシスが行える。標
準単極電位を異にする二種類の導電性材料から成る正極
と負極とを離間して同時に皮接した時皮膚組織との間で
形成される化学電池の内部損失の変化を計測演算するこ
とにより皮下浸透した前記有効成分の濃度変化を捕捉
し、この結果を前記単極性電圧または通電電流の制御に
帰還して薬剤の血中濃度の制御を行う。
【0017】イオントフオレシスには、活性電極と不関
電極とが用いられる。内部損失の検出には、センサとし
て互いに標準単極電位を異にする導電性材料で形成され
た第1及び第2の一組の導電性電極層が用いられる。活
性電極、不関電極がこの一組の導電性電極層を兼ねるこ
ともできる。
【0018】電極表面の化学的安定性を保つために、前
記正極と負極の皮接面及び/または導電性薬剤層接触面
を正極及び負極とは異なる種類の導電性材料で被覆した
構造の電極を採用することもできる。
【0019】活性電極と不関電極との間に印加される単
極性電圧を、非皮接領域で活性電極と不関電極との間に
接続されているバイアス電圧印加用の直流電源によって
制御することも可能である。或いは、活性電極と不関電
極との間に挿入した電気抵抗の抵抗値を変化させること
により通電電流の制御を行うことも可能である。
【0020】標準単極電位を異にする二種類の導電性材
料のうち、標準単極電位のより低い導電性材料がn型半
導体である電極材料の組み合わせも含まれる。n型半導
体負極の採用によって、皮接面に形成されるショットキ
ー電位障壁が負極への負イオンの侵入を防ぐため、電極
反応を安定して継続させることができる。加えて、負極
から皮内への正孔の注入によって、皮膚のアルカリ化を
緩和して皮膚損傷を減らすことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
する前に、まず、関連技術について説明する。
【0022】イオントフオレシス法は、単に皮膚に薬剤
を塗布するだけでは皮膚の内部に浸透させることが困難
な薬剤、例えば高分子薬剤の非侵襲的投与に多く利用さ
れる。
【0023】適用可能な薬剤は、消炎鎮痛剤の他ペプタ
イドやβブロッカー、インシュリン、カルシトニン、モ
ルヒネなど多岐にわたる。浸透径路等が不明な薬剤も多
い。
【0024】経皮投薬技術は、薬剤の血中濃度の定量性
と局所投与性に優れており、多くの薬剤に適用可能であ
る。高分子の薬剤を投与することができるイオントフオ
レシス法を実用化するためには、コストの低減と安全性
の確認が必要となる。本発明者らは、イオントフオレシ
スの低コスト化と安全性の確保という観点において本質
的に優れた経皮投薬装置として生体電池型の投薬装置を
開発した。生体電池型の投薬装置は、活性電極に含まれ
る導電性電極と不関電極とに標準単極電位の異なる二種
類の導電性材料を用いる。
【0025】標準単極電位の高い金属と標準単極電位の
低いn型半導体とを一対の電極として用いることもでき
る。標準単極電位の高い金属電極が正極となる。皮膚内
部の組織が電解質として働く。標準単極電位の低いn型
半導体が負極となる。
【0026】標準単極電位の高い金属電極(正極)と、
皮膚と、標準単極電位の低いn型半導体(負極)とによ
り化学電池が形成される。
【0027】正極と負極間を電気的に接続した場合に発
生する直流起電力を利用して、両電極間の電極が皮膚に
接触していない非皮接領域に、イオントフォレシスを励
起させる。
【0028】皮膚は、活性電極と不関電極との間で化学
電池の導電路を形成する。発汗などにより正極と負極と
が短絡した場合などには、皮膚内での酸化還元反応は停
止し、電池は起電力を失う。そのため過大な電流が発生
することに起因する皮膚の損傷(焼損)などの危険を回
避することができる。また、通電時には、負極から皮膚
の内部に正孔が注入されるため、負極下の皮膚がアルカ
リ化する現象が緩和される。
【0029】以上のように、上記の経皮投薬装置は安全
性に優れている。外部電源を利用する必要がないため、
簡単にディスポーザブル化でき、製造コストも低減でき
る。
【0030】イオントフォレシス技術は、電界加速を利
用して皮膚表面から薬剤イオンを生体内に投与する技術
である。薬剤層に分散されている薬剤の濃度が一定の場
合には、投与される薬剤イオンの濃度は、通常電界強度
と通電時の電流密度及び薬剤の皮接面積に比例する。
【0031】投与された後における生体皮膚中での薬剤
濃度(皮下濃度)は、固体差や経過時間による差が大き
い。したがって、薬剤の皮下濃度を常に一定の値に保つ
ことは難しい。
【0032】もちろん、他の投薬方法、例えば経口投与
や注射などによる投薬方法においても、薬剤の血中濃度
を所定の値に保つことはより困難である。一般的には、
薬剤の血中濃度を、最低必要濃度以上であり、かつ、最
大許容濃度以下の範囲内に保持することを目標にしてい
る。
【0033】非侵襲的な投薬方法であるイオントフォレ
シス法では、皮下に浸透した薬剤濃度を経時的に観察す
ることは難しい。したがって、イオントフオレシスは、
血中許容濃度ゾーンの小さな薬剤の投与には適していな
いと考えられていた。 加えて、患者のqua1ity
of 1ifeを向上させるというイオントフォレシス
の本来の目的からしても、血管への浸透量を別途用意し
た侵襲的濃度測定器などにより監視し、薬剤の浸透量を
制御することにより血中濃度を制御する手法を用いるこ
とは好ましくない。
【0034】以上に述べた観点から、発明者は以下のよ
うな考察を行った。
【0035】イオントフオレシス法を用い、薬剤の投与
濃度を経時的かつ非侵襲的に制御することが可能であれ
ば、この原理を用いた経皮投薬装置を、血中濃度の許容
範囲の狭い薬剤を含む広範な薬剤に適用することができ
る。
【0036】薬剤の皮下濃度を非侵襲的に経時測定し、
活性電極と不関電極との間のバイアス電圧または通電電
流に帰還してこれを制御することができれば、薬剤の血
中濃度を一定に保ち得る。
【0037】本発明者らは、先に、皮膚上に配設した一
対の電極、すなわち標準単極電位の高い金属電極と標準
単極電位の低い半導体電極が皮膚電解質との間で形成す
る化学電池の内部損失と、皮膚及び皮内の生理活性度が
密接に関係していることを明らかにし、皮膚抵抗の影響
を排除して内部損失を非侵襲的に測定する技術を開発し
た(特願平8−284295号) 図1及び図2は、本発明の経皮投薬装置の原理を示す線
図である。図1(a)は経皮投薬装置の構造を示し、図
1(b)に、薬剤の濃度変化を検出する検出部の構成を
さらに詳細に示す。図2(c)は、経皮投薬装置におけ
る検出部と皮膚とにより形成される電気回路構造の等価
回路図であり、図2(d)は図2(c)を、さらに簡単
化した等価回路図である。
【0038】図1(a)、(b)に示すように、経皮投
薬装置Aにおいては、導電性薬剤層2aとその一面に形
成される導電性薬剤層2bとを含む活性電極2と、薬剤
層が形成されていない不関電極4とが、皮膚組織1上に
ある距離だけ離されて皮膚に接するように形成されてい
る。
【0039】活性電極2と不関電極4との間には、バイ
アス用直流電源(電圧EB)7が接続されている。一
方、活性電極2と不関電極4の近傍には、検出部のセン
サとして第1及び第2の一組の導電性電極層3,3’が
ある距離だけ離されて皮膚組織1上に皮接されている。
一組の導電性電極層3,3’には非皮接状態で外部負荷
5が接続されている。外部負荷5とバイアス用直流電源
7とは、CPU6と接続されている。
【0040】なお、CPU6と外部負荷5とは、矢印に
示すように情報のやり取りを行う。バイアス用電源7
は、矢印に示すようにCPU6の指示により印加バイア
ス電圧を変えることができる。
【0041】CPU6は、外部負荷5またはバイアス用
電源7と直接結線されていなくてもよい。例えば、リモ
ートコントロールによりバイアス用電源7にバイアス電
圧を印加するように指示することができるように構成す
ることもできる。
【0042】図1では、薬剤有効成分が陰イオン
(M-)の場合を例に示したが、薬剤有効成分が陽イオ
ンであれば、バイアス用電源7を逆に接続し、活性電極
と不関電極とを入れ替えれば良い。第1及び第2の一組
の導電性電極層3、3’をそれぞれ構成する導電性材料
の標準単極電位は、互いに異なっているように選択され
る。図の場合は、標準単極電位は第1の導電性電極層3
の構成材料の方が第2の導電性電極層3’の構成材料よ
り大きい。
【0043】以下、薬剤有効成分が陰イオンの場合を例
にとって説明する。
【0044】通常、第1の導電性電極層3は金属で構成
され、他方の第2の導電性電極層3’は金属または半導
体で構成される。第1及び第2の一組の導電性電極層
3,3’を所定の距離だけ離して皮接する。
【0045】外部負荷5を入れて第1及び第2の導電性
電極層3、3’とその間の皮膚組織1との間に電気的閉
回路を形成すると、皮膚組織1を電解質とする化学電池
が形成される。そして、この化学電池の起動によって閉
回路(皮膚組織)に図示した向きに電流iが流れる。電
子(e-)が、標準単極電位の小さな第2の導電性電極
層3’から外部負荷5を通って標準単極電位の大きな第
1の導電性電極層3側へ流れる。
【0046】一方、イオントフオレシス用回路では、バ
イアス用電源7の偏倚によって電子(e-)が導電性電
極層2aからその下面に塗布されている導電性薬剤層2
b内に入り、導電性薬剤層2b内の陰イオンM-を皮膚
の内部へ押し出す。電子の一部は、M-イオンと共に皮
膚の内部に入る。皮内に浸透したM-イオン濃度に相当
する分の残った電子は、導電性薬剤層2内で陽イオンと
反応して消滅する。
【0047】不関電極4が金属の場合、不関電極4が活
性電極2側に導線を通じて電子を放出した後、不関電極
4には、皮膚組織1内から電子が供給される。不関電極
4がn型半導体の場合、皮膚組織1例へ過剰の正孔を放
出することによって活性電極2側に電子が流出して損な
われた電気的中性を保つ。導電性薬剤層2bの下面に接
触する皮膚の内部に入った電子は、皮膚内部の陽イオン
の還元反応を生ずる。
【0048】一方、不関電極4の下面に接触する皮膚の
内部においては、酸化反応が起きる。不関電極4が金属
電極の場合には電子生成反応が起き、不関電極4がn型
半導体の場合には注入された正孔による酸化反応が起き
る。
【0049】図1(b)で破線に囲まれた両域内に示さ
れるように、外部負荷5として標準抵抗Ri(i=1,
2)と電位差計V及びスイッチ(電子スイッチ)Sが接
続されている。スイッチSにより、2種類の標準抵抗R
1,R2のいずれを第1及び第2の一組の導電性電極層
3、3’の間に接続させるかを選ぶ。
【0050】皮下における薬剤濃度変化を検出する場合
には、短時間(0.01秒間程度)内に、2つの標準抵
抗をR1→R2と順次、接続を切り替える。その都度、
電位差計8により標準抵抗の両端の電圧降下Vi(i=
1,2)を測定する。
【0051】標準抵抗の切り替えは、CPU6の指令に
より電子スイッチSが行う。
【0052】図2(c)に、皮膚組織を含めた検出部の
等価回路を示す。ここで、皮膚組織1内部の通電抵抗を
Rd、容量をCdとする。Eは皮膚組織1を電解質とす
る化学電池の直流起電力である。
【0053】化学電池の直流起電力Eは、第1及び第2
の一組の導電性電極層3、3’の標準単極電位の差(単
位時間に回路に流し得る電子電流密度の大きさ)によっ
て決まる。標準単極電位の差が大きいほど、単位時間に
上記の回路に流し得る電子電流密度も大きくなる。従っ
て、起電力Eは、第1及び第2の導電性電極層3、3’
とを形成する材料のもつ特性により一義的に定まる。
【0054】標準単極電位のより大きな導電性電極層3
から皮膚組織1内に注入された電子は、皮膚の内部に分
布する陽イオンと還元反応する。また、標準単極電位の
より小さな第2の導電性電極層3’下の皮膚組織1の内
部では酸化反応が生ずる。その結果、皮膚組織1の内部
には、図2(c)に示すようにイオン電流iが流れる。
【0055】導電性電極層3と皮膚1との間及び第2の
導電性電極層3’と皮膚1との間には、各電極層を非侵
襲的に皮膚に圧接しただけの場合、大きな接触インピー
ダンスが発生する。接触インピーダンスには、皮膚に垂
直な縦方向成分Rcvと皮膚に平行な横方向成分Rcp
とが存在する。Rcp>>Rcvであるため、Rcvは
無視できる。第1の導電性電極層3と第2の導電性電極
層3’との間には、皮膚の表面を伝わって流れる漏洩電
流が存在する。漏洩抵抗をRs、容量をCsとする。
【0056】図2(c)に示す皮膚のインピーダンスの
時定数RCは、実測すると0.1秒より大きいことがわ
かった。従って、容量Cd、Ccp,Csの充放電が事
実上無視できる時間内、例えば0.01秒程度以内に、
外部負荷抵抗Ri=1,2と切り替え、その都度Viを測
定する。
【0057】容量Cd,Ccp及びCsの充放電を無視
すると、図2(c)の回路は、図2(d)に示す簡単化
された等価回路で近似することができる。
【0058】ここで、Rcp+Rs=Rs’とする。
【0059】まず、Ri=R1、Vi=V0とすると、図2
(d)に示す閉回路についてはキルヒホフの法則によ
り、以下の式が成立する。
【0060】Rdi+Rs’(i−i1)=E Rs’(i1−i)十R11=0 R11=V1 式より、iを消去する。
【0061】 i1=Rs’E/(Rs’Rd+RdR1+R1Rs’) ここでi1を消去すると、 Rs’{R1E−(Rd+R1)V1}=RdR11 となる。
【0062】次に、図2(d)のRiをR1からR2に変
化させた場合の閉回路について考える。
【0063】各閉回路に流れる電流は、iをi’,i1
をi2とし、V1をV2として、式からまでに相当す
る式’から’が得られる。
【0064】 Rdi’+Rs’(i’一i2)=E ’ Rs’(i2−i’)+R22=0 ’ R22=V2 ’ 式’より、i2=V2/R2 式’、’よりi’を消去すると、 Rs’{R2E−(Rd十R2)V2}=RdR22
’ が得られる。
【0065】iとi’とは異なり、また、ilとi2とは
異なる。しかしながら、RiをR1からR2に短時間のう
ちに切り替えてV1及びV2を測定すると、実質的にR1
を挿入した場合とR2を挿入した場合とで,RdとR
s’とは変化しないとみなすことができる。
【0066】従って、式、’を連立させることがで
き、この結果 R11{R2E−(Rd+R2)V2}=R22{R1E−
(Rd+R1)V1} が得られる。従って、 Rd=R12E(V1−V2)/V12(R1−R2) (1) が得られる。
【0067】要するに、RiをR1からR2に代えること
による電流の変化を、V1,V2を測定することにより求
める。個体差や経時変化の大きな接触抵抗R、及び漏洩
電流の影響を排除して、皮膚組織1の内部における2つ
の電極間抵抗の変化一定時間おきに測定すれば、式
(1)よりバイオセルの内部損失因子Rdを見積もるこ
とができる。
【0068】図1(a)、(b)に示す装置を用いて、
有効薬剤成分M-を皮膚の内部に浸透させる場合、Rd
はM-イオン濃度の影響を受けて〔M-〕の関数となる。
【0069】すなわち、Rd=F([M-])。過渡状
態を経てM-イオンの皮下濃度がほぼ一定水準になった
時、活性電極2領域の近傍の皮膚内においては、各種イ
オンのうちM-イオンの濃度が、桁違いに高くなる。そ
の結果、多くの場合、RdはM-イオンの濃度に逆比例
するようになる。
【0070】したがって、式(1)で表示されたRdを
監視すれば、イオン濃度を制御することができる。
【0071】M-イオンの皮下濃度とM−イオンの血中
濃度[M-]とは一定の相関関係にある。したがって、
皮下イオン濃度の制御によって、血中の薬剤イオン濃度
[M-]を制御することが可能になる。図1の装置にお
いて血中の薬剤濃度を制御するには以下のようにする。
【0072】上記の測定に基づき、外部負荷5のRi
iをCPU6に送る。CPU6において上記した式
(1)に基づいてRdを計算する。薬剤イオン濃度[M
-]が所定の値より小さければ、換言すればRdの値が
所定の値より高ければ、その情報に基づきRdが所定の
値に近づくようにバイアス用の直流電源7のバイアス電
圧EBを高くする。
【0073】逆に、[M-]が所定の値より大きけれ
ば、EBを低くする。
【0074】ところで、図1(a)に示すように、4つ
の電極のうち活性電極2と不関電極4とは、薬剤イオン
-の強制的皮内浸透機能(バイアス機能)を有し、そ
の近傍に配置された第1及び第2の一組の導電性電極層
3,3’は皮内のイオン濃度の検出機能(センサ機能)
を有している。
【0075】上記したように、この場合、センサ電極は
互いに標準単極電位を異にする2種類の導電性材料でそ
れぞれ構成されているが、バイアス電極は製造コストの
観点から活性電極の導電性電極2aと不関電極4とを同
じ材料で構成することが好ましい。
【0076】デバイス構造を簡単化するため、この2つ
の機能を兼ねた電極構成にすることもできる。活性電極
の導電性電極層2aと不関電極4とを、互いに異なる標
準単極電位を有する導電性材料で構成する。この場合
は、バイアス電源7を用いなくても(EB=0であって
も)バイオセルが作動するため、イオントフォレシス及
び薬剤イオン濃度検出を行うことが可能となる。
【0077】この場合の等価回路図は、バイアス用の直
流電源7を用いると、図2(c),(d)においてi1
の流れる閉回路にEBを挿入した形となる。この等価回
路に、上記したと同様にキルヒホフの法則を適用すれ
ば、 Rd=R12E(V1−V2)/{V12(R1−R2)十EB(Vl2−V2l )}(2) が得られる。
【0078】一般に、デバイスの操作性の観点からは上
記2つの機能を分離した4電極方式が望ましいといえる
が、コスト・観点からは2電極方式が望ましい。この中
間として、少なくとも不関電極をセンサ電極の一方と共
用した3電極方式を用いることもできる。
【0079】式(1)及び式(2)から明らかなよう
に、E=0、すなわちセンサ機能を有する一対の電極を
同じ標準単極電位を有する材料で構成すると、たとえバ
イアス用の直流電源7によって皮膚組織内に電流Iが流
れていても、Rd=0となるためM-イオンの血中濃度
[M-]の非侵襲的な制御はできない。
【0080】逆に、2電極方式においては、一対の電極
の標準単極電位が異なる場合には、たとえバイアス用直
流電源7を用いなくても(EB=0)、Rdの検出が可
能である。
【0081】バイアス用直流電源7を用いない時には、
図1(a)においてCPU6が計算したRdを、バイア
ス用直流電源7に代えて外部回路に挿入した可変素子、
例えば可変抵抗あるいは電流可変素子に帰還して回路電
流を制御し、単位時間に皮内に浸透するM-イオンの濃
度を制御することができる。
【0082】このように2電極方式、すなわち活性電極
と不関電極によりRdのモニタリングを行い、かつバイ
アス電圧が不要な場合の経皮投薬装置の例を、図3を用
いて説明する。
【0083】図3(a)に示す経皮投薬装置Bは、導電
性電極層2aとその下面に塗布され皮膚組織1に接して
設けられる導電性薬剤層2bとを含む活性電極2と、活
性電極2からある距離だけ離して皮接される不関電極4
と、外部負荷5と、CPU6と、可変抵抗11と電子ス
イッチS’とを有している。
【0084】活性電極2と不関電極4との間には外部抵
抗5と可変抵抗11とが並列に接続されている。
【0085】活性電極2と不関電極4との間に外部負荷
5を接続するか、或いは可変抵抗11を接続するかを電
子スイッチS’により選択する。活性電極2と不関電極
4との間に外部負荷5が接続されると、Rd検出回路と
なる。一方、活性電極2と不関電極4との間に可変抵抗
11が接続されると、皮膚の内部に薬剤を導入するイオ
ントフオレシス回路になる。
【0086】CPU6は、一定時間毎に指示により電子
スイッチS’をイオントフォレシス回路からRd検出回
路に切り替え、電圧V1,V2を測定する。式(1)よ
りRdを演算する。
【0087】この場合も、予めRdと薬剤イオンの血中
濃度[M-]との関係を測定して検量線を作成しておく
必要がある。検量線より求めた所望の薬剤イオン濃度に
対応する基準内部抵抗Rd0の値を求めておく。検出し
た内部抵抗Rdと基準内部抵抗Rd0との大小関係に基
づき、内部抵抗が基準内抵抗値に近づくように可変抵抗
11の値を制御して通電電流Iを変化させる。すなわ
ち、可変抵抗11の値を変化させて血中薬剤イオン濃度
[M-]を制御する。なお、図3(a)に示す回路で
は、イオントフオレシス用電源はバイオセルの起電力E
のみである。
【0088】CPU6内部には、図3(b)に示すよう
に、CPU自身を駆動するための別の駆動電源が内蔵さ
れている。或いは、図3(c)に示すように、CPUの
ために外部電源を用いることもできる。他の実施例につ
いても、CPUの電源として内蔵型、外部接続型のいず
れを用いても良い。
【0089】上記の経皮投薬装置では、バイアス印加用
の電源を新たに設ける必要がなく、装置の一層の小型化
が可能である。
【0090】なお、活性電極2の下面に塗布された導電
性薬剤層2bの表面と不関電極4の表面、少なくても皮
接面または薬接面を同じ導電性材料で被覆した場合でも
活性電極2と不関電極4との間で発生する起電圧Eは、
変化しないと考えることができる。
【0091】したがって、活性電極2と不関電極4とを
導電性材料で被覆した場合にも経皮投薬装置として適用
することができる。例えば、化学的反応性の低い導電性
炭素で電極表面を被覆すれば、薬剤層や皮膚表面での電
極表面組成の変化を防ぐことができ好ましい。
【0092】尚、上記実施の形態においては、図1に示
すようにイオントフオレシス回路と検出回路とを別体に
形成したものについて説明した。内部抵抗を検出しない
時には、スイッチS(図1(a))を切っておけば良
い。
【0093】また、活性電極と不関電極とが、内部抵抗
検出用電極(第1及び第2の一組の導電性電極層3,
3’)を兼ねても良い。この形態については、実施例1
以下において詳細に説明する。例えば図4の場合は、イ
オントフオレシス用電源7に対する回路を保護するため
の抵抗としてR1またはR0を外部回路に入れたまま通電
してイオントフォレシスを行うことができる。R1また
はR0とは別の抵抗を設けて回路を保護することも可能
である。
【0094】
【実施例】以下、本発明の経皮投薬装置について、図面
を参照してより詳細に説明する。
【0095】図4は、本発明の第1実施例による経皮投
薬装置Xの構成を示す図である。
【0096】図4(a)は、経皮投薬装置Xを、皮接面
側から見た平面図である。図4(b)は、図4(a)の
IVa−IVb線断面とともに、経皮投薬装置Xの他の
構成要素(結線)を模式的に示す図である。
【0097】図4(a)及び図4(b)に示すように、
経皮投薬装置Xは、導電性電極層2aとその一面に塗布
された導電性薬剤層2bとを含む活性電極2と、活性電
極2に近接して形成される不関電極4とを含む。
【0098】さらに、活性電極2の導電性電極層2aと
不関電極4に接して、絆創膏(皮接手段)8が、活性電
極2と不関電極4を覆うように形成されている。
【0099】図4(b)に示すように、制御回路CTL
は、外部負荷5と、CPU6と、バイアス用直流電源
(出力電圧EB)7とを有している。バイアス用直流電
源7の出力電圧はEBで示される。バイアス用直流電源
7の出力電圧は可変である。
【0100】制御回路CTLは、絆創膏8を介して活性
電極2と不関電極4とに電気的に接続されている。制御
回路CTLは皮接手段8に取り付けることができる。例
えば、スナップやホックなどの接続端子T1、T2によ
り着脱自在にされていても良い。
【0101】図4の装置では、活性電極と不関電極と
が、内部抵抗検出用電極(第1及び第2の一組の導電性
電極層)を兼ねている。
【0102】活性電極2の一部を構成する導電性電極2
aは、厚さ35μmの鉄フィルムの表面に、厚さ3μm
の金をメッキした材料により形成されている。活性電極
2は、直径20mmの円形の形状を有している。
【0103】不関電極4は、厚さ35μmの鉄フィルム
表面に、酸素欠損型酸化亜鉛(n型半導体)を形成した
構造を有している。酸素欠損型酸化亜鉛は、鉄フィルム
表面に厚さ5μmの亜鉛をメッキした後、亜鉛の表面を
酸化して形成する。
【0104】尚、より詳細には、Zn表面層がZnO:
Zn(亜鉛過剰酸化亜鉛)となる。表面から内部に向か
って、酸素の組成比が低下する。化学式としては、Zn
1- xで示される酸素欠損型(亜鉛過剰型)酸化亜鉛を
表示する。内部に向かってxが大きくなる。xが大きい
ほど導電性は高くなり、また色も黒色に近くなる。
【0105】不関電極4は、例えば、活性電極2と同心
円状に形成された帯状の概略リングのような形状をして
いる。不関電極4の幅は、例えば約2mmである。実際
には、不関電極4には円周に沿って6つのギャップが存
在し、不関電極4は6片の円弧状の部分に分離されてい
る。皮膚の抵抗が場所によって変わっていても、電流集
中を防止し、広い通電領域を得るのに有効である。活性
電極2と不関電極4との離間距離はたとえば3mmであ
る。
【0106】不関電極4の半導体面をそのまま皮接する
こともできるが、導電性を高めるため導電性ゲルを表面
に塗布した後に皮接してもよい。
【0107】導電性薬剤層2bは、導電性電極層2aの
下面、好ましくは下面全体に塗布されている。導電性薬
剤層2bの厚さは、たとえば約0.5mmである。導電
性薬剤層2bは、例えば0.1mo1%のNa3Nを含
有する、含水プラスチックゲルに2mo1%のリン酸L
−アスコルビルマグネシウムを分散させたものである。
【0108】導電性薬剤層2bが形成されている活性電
極2と導電性薬剤層2bが形成されていない不関電極4
とは、絆創膏などの皮接手段8の粘着面に貼付され固定
されている。
【0109】皮接手段8に、複数の開口部O(貫通孔)
が設けられている。開口部Oは、不関電極4の各片の一
部表面と活性電極2の一部表面とを露出する。
【0110】不関電極4の各開口部Oから導線Lが取り
出されている。各開口部Oから取り出された各導線Lは
一本の導線(主導線)に接続される。主導線により、不
関電極4の各片がつながれている。この主導線と活性電
極2側の導線との間には、図示するように外部負荷5及
びバイアス用直流電源7とが直列に接続されている。
【0111】図4(c)に示すように、外部負荷5は、
切り替え用電子スイッチ51、標準抵抗Ri(i=1、
2)52及び直流電位差計53を含む。
【0112】バイアス用直流電源7は、活性電極2側が
負になり、不関電極4側が正となる向きに接続されてい
る。
【0113】CPU6は、それ自身が動作用の電源を内
蔵している。CPU6は、記憶機能、指示機能、演算機
能を有している。演算結果などを表示装置に表示させる
表示機能を有していても良い。
【0114】本実施例では、活性電極2の導電性電極層
2aと不関電極4とが異なる標準単極電位を有する材料
で構成され、Rd検出用の第1及び第2の一組のセンサ
電極を兼ねている構造である。
【0115】生体皮膚内の薬剤イオン濃度を測定する時
には、CPU6が電子スイッチ51に接続の切り替えを
指示する。電子スイッチ51は、スイッチング動作によ
り短時間(0.01秒程度)で抵抗R1と抵抗R2とを切
り替える。各抵抗R1、R2のそれぞれの両端間の電位
降下V1、V2を読み取り、式(1)に基づいてRdを求
めるための演算を行う。尚、薬剤イオン濃度の非測定時
には、通電回路に抵抗R1が挿入されている。
【0116】CPU6には、皮内の薬剤イオン濃度とし
て保持しておきたい一定の値(適正値)Rd0値が記憶
されている。CPU6は、測定、演算により求められた
実際のRd値が、予め設定されたRd0値より高い場合
には、バイアス用直流電源7に指示を与えてEBを大き
くするよう命令する。測定、演算により求められたRd
がRd0値よりも小さくなった場合には、EBを小さくす
るように命令する。
【0117】通電開始後、薬剤が浸透している過渡状態
において測定され演算されたRdは、バイアス電圧に帰
還することによって、過渡状態にある時間を短縮させる
ことに役立つ。CPU6に記憶される皮内の適切な薬剤
イオン濃度に対応したRd0値を求めるためには、予め
同じ薬剤イオンの皮下濃度とRdとの関係を示す検量線
を実験的に作成しておくことが望ましい。
【0118】HWY系ヘアレスラット3匹を一群とし、
各ラットの背部に経皮投薬装置を取り付けた。時間経過
によるラット血中のL−アスコルビン酸の濃度を検出
し、血中濃度の制御を行った。以下にその手順を説明す
る。
【0119】まず、検量線を作る。EBを1.5Vに固
定し、被検体のラットの背部に経皮投薬装置を取り付け
る。
【0120】通電開始後30分、1時間、2時間、3時
間、4時間、5時間を経過した各時点でRdを求めた。
加えて、各時点におけるラットの血液検査を行った。血
液検査により、アスコルビン酸の血中濃度[M-]を求
めた。
【0121】図5に、通電開始後の経過時間Tとアスコ
ルビン酸の血中濃度[M-]との関係を示す。時間Tの
経過に伴って、アスコルビン酸の血中濃度[M-]は、
ほぼ単調に増加している。この[M-]のデータと得ら
れたRdとの関係を基に、検量線を作成した。
【0122】図6に、Rdとアスコルビン酸の血中濃度
[M-]との関係を表す検量線を示す。Rdの増加に伴
って、アスコルビン酸の血中濃度[M-]は急激に減少
する。
【0123】検量線の具体的な値には、個体差がある。
従って、検量線は同じ個体で作成するのが好ましい。
【0124】次に図6に示す検量線を用いて、血中のア
スコルビン酸イオン濃度[M-]を早期に一定値に収斂
させる。
【0125】CPU6の命令により、バイアス用直流電
源7を操作して、まずEB=8Vに設定する。
【0126】血中のアスコルビン酸濃度[M-0を一定
に、図中では5(arb.units)に保つ必要があ
る場合には、図6の検量線に基づき、Rd0値を6.3
kΩとすれば良い。
【0127】実際に、通電開始後10分、20分、30
分、40分、50分、1時間、2時間、3時間、4時
間、5時間を経過した時点でCPU6の命令によりRd
の測定と計算を行った。ただし、Rdを求める時には、
一時的にEBを1.5Vに変更し、外部負荷での電位降
下Viを測定した。
【0128】通電時間が20分を経過した時の測定で
は、RdがRd0を下回った。CPU6がバイアス電圧
を帰還する操作を行い、バイアス電圧EBを減少させ
た。
【0129】より詳細には、一時的に、0.5Vまで低
下させ、最終的には約1.1Vまで増加させる。
【0130】図7に、血中のアスコルビン酸イオン濃度
[M-]の時間変化を実線で示す。併せて前述の図5の
値を点線で示した。Rdから計算される[M-]は、通
電後1時間以内に約6.5の値までオーバーシュートし
た後、通電開始約1.5時間でほぼ一定の値5に収束し
た。比較例では、EB=1.5Vの場合、通電開始後5
時間を経てもなお血中濃度[M-]は増加しており、一
定値に収束しない。
【0131】上記の結果、本発明の経皮投薬装置が、ア
スコルビン酸イオンの血中濃度制御に有効であることが
わかる。
【0132】本実施例で用いられた不関電極4の構成材
料であるn型半導体ZnOは、皮接面でショットキー電
位障壁を形成して、ZnO内側にOH-イオンが侵入
し、絶縁物である水酸化亜鉛が生成されるのを防ぐ。安
定に起電力を発生させる効果を有する。
【0133】図7でオーバーシュートが生じたのは、R
dがRd0を下回るまでは、バイアスを変更しなかった
ためと考えられる。Rdの変化を測定し、急激にRd0
に近接した時は、見込み制御を開始するようにすれば、
オーバーシュート量を減少させることもできるであろ
う。このためには、CPU6内に過去のRd検出値を記
憶するレジスタを設ければよい。
【0134】図8は、本発明の第2実施例による経皮投
薬装置を示す。図8(a)は、経皮投薬装置の皮接面側
の平面図であり、図8(b)は図8(a)のVIIIa
−VIIIb線断面に加えて、非皮接面側の装置の構成
要素を模式的に示す図である。この実施例の場合も、活
性電極の導電性電極層12aと不関電極14とが第1及
び第2の一組のセンサ電極(内部抵抗検出用電極(第1
及び第2の一組の導電性電極層))を兼ねている。
【0135】経皮投薬装置Yにおいて、活性電極12を
構成する導電性電極層12aの電子親和力が不関電極1
4より小さい。そして、導電性電極層12aの薬接面と
不関電極14の皮接面は、同一種類の材料皮膜15によ
って被覆されている。
【0136】導電性電極層12aは、厚さ30μmの鉄
フィルム上に厚さ0.5μmのMg−Zn合金を両面に
蒸着した後、片面に厚さ3μmの導電性カーボン皮膜C
Cを蒸着したものである。
【0137】不関電極14は、厚さ30μmの鉄フィル
ム上に厚さ3μmのPdを両面に蒸着した後、片面に厚
さ3μmの導電性カーボン皮膜CCを蒸着したものであ
る。導電性カーボン皮膜CC上には、厚さ約1mmの導
電性薬剤層12bが塗布されている。導電性薬剤層12
bは、1mo1%の臭化バレタメートと0.1mo1%
のNaBrを分散させた導電性プラスチックゲルからな
る。
【0138】緻密なカーボン皮膜CCは、化学的に安定
である。特に活性電極12の構成材料であるMg−Zn
合金が水分や薬剤によって酸化されることを防止する。
従って、長時間にわたって安定な起電力を得ることがで
きる。
【0139】図8(a)に示すように、導電性電極層1
2aの下面に導電性薬剤層12aを塗布した活性電極1
2は、全体としてもほぼ正方形の形状をしているが、実
際には、正方形の形状をした4つの部分に分かれてい
る。
【0140】不関電極14は、2つの領域が活性電極1
2の各領域周囲を取り囲むように配置されている。不関
電極14と活性電極12とは2mm離れて配置されてい
る。不関電極14は、複数のギャップ14aを有してお
り、幅2mmの細長い短冊のような形状をしている。活
性電極12および不関電極14の非皮接面は、絆創膏な
どの皮接手段18に貼付されている。皮接手段18に
は、活性電極12又は不関電極14の表面を露出する複
数の開口部Oが形成されている。活性電極12及び不関
電極14の各片には、少なくとも1つの開口部Oが形成
されている。
【0141】図8(b)に示すように、分割配置されて
いる活性電極12の各片は、導線Lによって接続されて
いる。各活性電極片に接続された導線Lは、皮接手段1
8の非皮接面側で一本化され、バイアス電圧印加用直流
電源17の正極に接続されている。
【0142】各不関電極片の非皮接面に接続された導線
L’は皮接手段18の非皮接面側で一本化され、外部負
荷を経てバイアス用直流電源17の負極に接続されてい
る。外部負荷15の内部構成は、図1(c)と同様であ
る。また、外部負荷15からの信号を入力して演算記憶
し、バイアス用直流電源17のバイアス電圧EBに帰還
する指示を与えるために、CPU16が外部負荷15と
バイアス用直流電源17との間に配設されている。外部
負荷15は、第1実施例の場合と同じである。
【0143】導電性薬剤層12bの有効成分が陽イオン
であるため、直流バイアス電源17は、活性電極12側
が正になるように接続されている。
【0144】第2実施例の経皮投薬装置Yを、皮接手段
18によって皮接した時、EB=0であっても不関電極
14を正極、活性電極12を負極とする化学電池が形成
される。
【0145】導電性薬剤層12b及び皮膚組織11を含
む閉回路に直流電流が流れる。この起電力は、バイアス
用直流電源17に加えて正極のPdと負極のMg−Zn
合金の標準単極電位(電子親和力)の差に起因して発生
するものである。活性電極12及び不関電極14の片面
に形成されたカーボン皮膜が同一成分である。従って、
カーボン皮膜CCが、活性電極12及び不関電極14の
標準単極電位(電子親和力)に与える影響を打ち消すこ
とができ、起電力に影響を及ぼさない。
【0146】活性電極12と不関電極14の片面を被覆
する材料が別の場合には、化学電池の起電力に影響す
る。影響を考慮すればこの構成を用いることも可能であ
る。
【0147】図8で示した経皮投薬装置Yを作成した。
皮接手段18を除く部分のサイズが25x25mm2
装置を、ヌードマウスの背部に貼付してバレタメートの
血中濃度変化を経時的に調べた。ヌードマウスは3匹を
一群とした。
【0148】前の実施例と同様に検量線を作成するた
め、EB=3Vに固定し、通電開始後所定時間ごとにR
dを測定、演算した。また血液検査によってバレタメー
トの血中濃度[M+]を求めた。
【0149】図9に、第2実施例の経皮投薬装置Yを用
いて得られたバレタメートの血中濃度[M+]とRdの
関係を示す検量線を示す。Rdが増大すると、バレタメ
ートの血中濃度[M+]は急激に減少する。バレタメー
トの血中濃度[M+]を5(arb unit)に保持し
たい場合には、Rdを7.5kΩにすれば良いことがわ
かる。尚、投薬前のRdは、約32kΩである。
【0150】濃度制御すべきバレタメートの血中濃度を
5(arb.units)に設定し、次に濃度制御実験
を行った。
【0151】図10に、Rd0を7.5kΩにした場合
の、バレタメートの血中濃度[M+]の時間変化を実線
で示す。EBを当初7Vに設定し、CPU6にRd0を入
力して帰還制御の目標値とした。経皮投薬装置Yを皮膚
に接触し、通電を開始する。通電開始後、10分、20
分、30分、40分、50分、1時間、2時間、3時
間、4時間、5時間の各時間が経過した時点で、CPU
6(図8(b))がRdを計測し演算する。
【0152】Rdの検出時には、一時的にEBを3Vに
設定した。CPU6によるEB制御が行われた結果、バ
レタメートの血中濃度[M+]は、約6.5まで上昇し
た後に低下し、一旦5以下までアンダーシュートする。
通電開始後約3時間で、バレタメートの血中濃度
[M+]は、所定濃度5(arb.units)に収束
している。
【0153】以上の2つの実施例においては、経皮投薬
装置に備えられている電源は、直流電源であった。
【0154】皮膚に印加する電圧が比較的低い場合に
は、直流バイアスを用いても特に問題がない。皮膚に高
い電圧を印加すると皮膚が損傷を受ける危険が大きくな
る。
【0155】第2実施例において、高い電圧に設定した
場合には、通電開始後3時間以上経過した場合に、ヌー
ドマウスの皮膚に損傷が見られる場合があった。
【0156】このような場合は、パルス通電を行い皮膚
に通電休止時間を与えることが有効である。
【0157】図11に、本発明の第3実施例による経皮
投薬装置を示す。図11(a)、(b)は、図8
(a)、(b)に対応する図である。
【0158】第3実施例による経皮投薬装置Zでは、バ
イアス用直流電源17と外部負荷15との間にパルス信
号発生回路Pが設けられている。
【0159】この経皮投薬装置Zを、ヌードマウス背部
に装荷し、バレタメートの浸透を行わせた。パルス信号
のデューティ比を1/3に設定し、EBを当初10Vに
設定した。
【0160】通電開始後10時間経過してもヌードマウ
スの皮膚には損傷が見られない。
【0161】以上、第1から第3までの実施例では、皮
膚の内部に薬剤イオンを効果的に浸透するための一対の
イオントフォレシス用電極(活性電極及び不関電極)
が、皮膚の内部の通電抵抗Rd検出用のセンサ端子、す
なわち皮膚組織や薬剤層を電解質とする化学電池(起電
圧E)用の電極を兼ねていた。
【0162】バイアス用直流電圧EBが大きくなると、
式(2)で表わしたRd値が小さくなり、皮膚の下にお
ける薬剤イオン濃度の検出感度が低下する。加えて、R
d検出時には、EBを検量線作成時の値に再設定する必
要がある。また、パルス通電電流を用いる場合には、パ
ルス電流の付与を一時的に停止してRdを測定する必要
があるなどの問題点が生じる。そこで、活性電極や不関
電極とは別に、Rd検出用のセンサ端子を、薬剤イオン
浸透領域に設けることもできる。
【0163】図12に本発明の第4実施例による経皮投
薬装置の構成を示す。
【0164】図12に示す経皮投薬装置Wは、図8に示
した経皮投薬装置に加えて、第1及び第2の一組のセン
サ電極としてRd検出用第1電極19とRd検出用第2
電極20とを設けている。図12(a)は、経皮投薬装
置Wの皮接面側の上面図であり、図12(b)は図12
(a)のXIIa−XIIb線断面を示す。図12
(b)には、経皮投薬装置Wの非皮接面側の結線の一部
を合わせて示す。正極19と負極20との間で化学電池
が形成される。正極19と負極20とは、薬剤イオンが
浸透される領域の近傍に形成される。各電極19、20
の形状は任意であり、Rdを検出するためだけに設けら
れる電極であるため、面積も小さくてよい。正極19を
形成する材料の標準単極電位(電子親和力)は、負極2
0を形成する材料の標準単極電位(電子親和力)よりも
高くなっている。電極19又は電極20を形成する材料
は、活性電極12に含まれる導電性電極層12aと同じ
材料であっても、また異なる材料であってもよい。
【0165】不関電極14は、皮接手段18の裏側で他
の不関電極と共に一本に結線され、バイアス用直流電源
17の一方の端子へ接続される。
【0166】バイアス用直流電源電源17の他端は、活
性電極側の結線へ接続される。一組のRd検出用電極1
9、20は、皮接手段18の裏側で外部負荷15に接続
されて閉回路を形成する。外部負荷15は、第1から第
3までの実施例と同じ外部負荷を用いることができる。
【0167】この第4実施例による経皮投薬装置Wで
は、Rd検出回路とイオントフォレシス用バイアス回路
とが実質的に分離されている。CPU16がRd検出回
路の外部負荷15とイオントフォレシス用バイアス回路
17とに接続されており、指示、計測、演算、記憶、帰
還制御等の命令を行う。安定的に、かつ簡単に皮下の薬
剤濃度制御を行うことが可能となる。
【0168】尚、イオントフオレシス用電流をパルス化
するパルス発生回路がバイアス回路に付随していても良
い。
【0169】第4実施例の経皮投薬装置Wのように、R
d検出端子とイオントフオレシス用電極とを分離して形
成する場合には、イオントフオレシスは直流電源17に
よってのみ行ってもよい。
【0170】従って、導電性電極層12a、不関電極1
4の構成材料として標準単極電位が同じ化学的に安定で
安価な材料を用いることもできる。加えて、活性電極1
2と不関電極14とのいずれか一方をRd検出用センサ
端子に利用し、検出用電極19又は検出用電極20との
間でRd検出回路を構成させることも可能である。
【0171】図12に示す経皮投薬装置Wのように検出
用端子とイオントフオレシス用電極とを完全に分離する
構造の場合には、薬剤の血中濃度制御のために、式
(2)が用いられる。この時、活性電極12と不関電極
14とを同一材料で構成すれば、イオントフオレシス用
バイアス回路は、皮膚漏洩抵抗(Rp+Rs)と皮内通
電抵抗Rdとが並列に接続された単純な負荷回路となる
ので扱い易くなる。
【0172】但し、イオントフォレシス回路とRd検出
用回路とでは、電極間隔や電極面積が異なるので当然R
dの値は、両回路で異なることを考慮に入れて制御する
必要がある。
【0173】図12に示す第4実施例による経皮投薬装
置Wのサイズ及び構成要素を図8に示す経皮投薬装置の
場合と同じにしてもよい。ヌードマウスを用いてバレタ
メートのイオントフオレシスを行うと、図11に示す第
3実施例と同様、バレタメートの血中濃度を制御するこ
とができる。このように、Rd検出とEB、したがって
[M+]の制御とを、別の端子を用いて行うことによ
り、EBの制御を連続的に行うことができ、また通電電
流をパルス化することも容易になる。
【0174】尚、第1から第4までの実施例による経皮
投薬装置Wを量産化する場合、皮接手段18及びこれよ
り皮接側の構成要素は使い捨てに、また皮接手段8の裏
側に位置する電気回路部分は再便用型として利用するの
が好ましい。
【0175】以上、図4から図12までの実施例では、
イオントフォレシスによる薬剤有効成分の経皮浸透速度
を、バイアス用直流電源電圧EBを制御することにより
制御した。しかし、図3に示したように、バイアス用直
流電源を回路に付加しなくても本発明の範疇に入り、実
施も可能である。
【0176】図13は、本発明の第5実施例による経皮
投薬装置の構成を示す図である。
【0177】図13(a)は皮接面側の上面図、図13
(b)は図13(a)のXIIIa−XIIIb線断面
図と皮接手段28の裏面における回路構成を示す図であ
る。
【0178】図13に示す第5実施例の経皮投薬装置V
では、バイアス用直流電源を用いない。
【0179】導電性電極層22aは、真空装置内におい
て厚さ30μmの鉄フィルムの両面にA10.1Zn0.4
0.5の合金をスパッタリングする。続いて、同一真空
装置内で(真空を破ることなく)、鉄フィルムの片側の
面のみに導電性カーボン25をスパッタリングし、更に
反対側表面のみにZnをスパッタリングすることにより
形成する。
【0180】導電性電極層22aに形成された導電性カ
ーボン25上に導電性薬剤層22bを形成する。導電性
薬剤層22bは、K3Nを0.1mo1%含有させた導
電性ケラチンクリームに、1mo1%のK5[SiVW
1140]を分散させたゲル状物質が厚さ約1mm塗布さ
れている。
【0181】また、導電性電極層22aのZnスパッタ
リング皮膜上にはZn導線が接続されている。
【0182】不関電極24は、厚さ30μmの鉄フィル
ムの両面にAuをメッキ後、その一方の表面のみに導電
性カーボン25をスパッタリングし、反対側表面にはZ
n皮膜をスパッタリングした。
【0183】導電性カーボン25をスパッタリングした
面が皮接面となり、裏面のZnをスパッタリングした面
にZn導線が接続されている。活性電極22及び不関電
極24の各片は、それぞれ皮接手段28の裏側で一本の
結線にまとめられ、可変抵抗31の両端にそれぞれ接続
されている。
【0184】一方、一組のRd検出用センサ端子29、
30は、キャリア濃度1x1017cm-3のn−Geペレ
ットとAuフィルム小片から構成されている。Rd検出
用端子29及び30は、それぞれ非皮接面で導線に接続
され、皮接手段28の裏側で外部負荷25に接続されて
いる。経皮投薬装置Vのうち外部負荷25の構成は、第
4実施例における経皮投薬装置の場合と同様である。C
PU26は、外部負荷25と可変抵抗31との間に設け
られている。
【0185】この第5実施例による経皮投薬装置Vを、
ヌードマウスの背部に装荷した時、活性電極22と不関
電極24及び皮膚組織間で形成される化学電池が発電
し、約2.9Vの起電力Eが得られる。
【0186】可変抵抗31を外部負荷25に代えて、薬
剤投与前に測定演算したイオントフォレシス回路のRd
値は、約30.5kΩである。
【0187】一方、Rd検出用端子29、30と外部負
荷25からなる検出用回路で測定演算したヌードマウス
背部における薬剤投与前のRdは約158kΩであっ
た。
【0188】また、Rd検出用端子29、30と皮膚組
織からなる化学電池の起電圧Eは、約1.2Vであっ
た。二つの回路で、起電力EとRd値とは、それぞれ大
きく異なるが、検出回路のRdを測定演算してヘテロポ
リ酸イオンの血中濃度[M-]に対する検量線を求め、
それに基づいて薬剤の血中濃度を制御することができ
る。
【0189】第5実施例による経皮投薬装置Vは、バイ
アス用直流電源を用いていない。可変抵抗31の値を変
化させてイオントフォレシス回路の通電電流を制御し、
薬剤の皮下浸透濃度を制御することができる。例えば、
可変抵抗31の抵抗値を30kΩに設定すれば、薬剤浸
透前の通電電流値を約1/2に低下させることができ
る。
【0190】ポリオキソメタレートイオン[SiVW11
40-5は、浸透性が高く、バイアス用電源を活性電極
22と不関電極24との間に接続しなくてもイオントフ
オレシスの効果は十分にある。
【0191】可変抵抗31を回路からはずし、通電開始
後の経過時間毎にRdの測定演算と血中濃度[M-]の
測定を行う。Rdと[M-]との関係を示す検量線を作
成する。
【0192】次に、ターゲット濃度[M-0に対応する
Rd0値を上記の検量線中から求め、可変抵抗11を回
路に接続する。
【0193】時間ごとにRdを測定しつつ可変抵抗31
の値を制御して薬剤濃度制御を行った。その結果、図1
4で示す血中濃度の時間変化を示すプロフィルが得られ
た。
【0194】通電開始後約2時間経過すると、血中濃度
[M-]は、ほぼターゲット濃度に保持されることがわ
かる。
【0195】第5実施例による経皮投薬装置Vは、バイ
アス電圧を制御する実施例の場合とは異なり、回路を流
れる電流を制御することによって、イオントフオレシス
による薬剤浸透濃度の制御を行うものである。
【0196】各実施例について説明したが、薬剤の供給
に係わる活性電極及び不関電極と、内部抵抗の検出に係
わる電極(第1及び第2の一組の導電性電極層)は、活
性電極及び不関電極とが第1及び第2の一組の導電性電
極層を兼ねていても良いし、別体に設けられていても良
い。別体の場合には、活性電極と不関電極との標準単極
電位が同じでも良いし、異なっていても良い。活性電極
及び不関電極とが第1及び第2の一組の導電性電極層の
いずれか一方を兼ねていることもできる。
【0197】以上のように、各実施例による経皮投薬装
置を用いれば、非侵襲的な方法によって皮膚の下の薬剤
濃度を「その場観察」しながら、薬剤イオン浸透の駆動
力である印加電圧(電界強度)または回路電流(電流密
度)に帰還することにより、皮膚の下、すなわち血中の
薬剤濃度の制御が可能となる。
【0198】加えて、種々の薬剤のうち、特定の薬剤に
関して動物種を決めて標準検量線を作成しておけば、個
体間のバラツキは薬剤投与前に各個体のRdを測定し、
検量線をその値に沿ってシフトさせる作業を行うだけで
簡単に調整することができる。
【0199】上記の実施の形態による経皮投薬装置は、
皮接手段の皮接側構成部位、すなわち導電性電極層と導
電性薬剤層とを含む活性電極、不関電極、一組の検出用
電極対及び皮接手段は、原則として使い捨てにすること
ができる。尚、一組の検出用電極対に関しては、使用に
よる劣化があまりないので、再度使用することもでき
る。その場合には、例えば、一組の検出用電極対と皮接
手段との間を着脱自在な構成にしておくと便利である。
特に両者の接続部が規格化されていれば、新たな皮接手
段と検出用電極とを取り付ける際に便利である。
【0200】また、活性電極及び不関電極と、一組の検
出用電極対とを一体にすれば、構造は簡単になる。一
方、両者を別体にすれば、構造は複雑化するが標準単極
電位やサイズなどの諸条件に関する自由度が増す。目的
に応じて適宜構成を代えるのが好ましい。
【0201】皮接手段の皮膚に接していない領域に設け
られる小型の電子部品は、ワンタッチで取り付けること
ができる。経皮投薬装置は、いつでも簡単に稼働させる
ことができる。従って、低価格で携行性に優れ、患者に
苦痛を与えることなく正確に薬剤を投与することが可能
になる。
【0202】以上において説明したように、上記の各実
施例の経皮投薬装置によれば、イオントフォレシスの過
程において非侵襲的に浸透した薬剤イオンの血中濃度を
簡便に監視し、その情報を得ることができる。
【0203】得られた情報を通電条件に帰還することに
よって薬剤イオン濃度を所定の値に制御することができ
る。
【0204】その結果、経皮投薬の局所性を生かしつ
つ、患者に苦痛を与えることなく、また日常活動を制約
することなく微量の血中濃度制御が可能となり、患者の
qua1ity of 1ifeを一段と向上させること
ができる。
【0205】加えて、多種の薬剤に関して経皮投薬が可
能となる。
【0206】以上、本発明の実施例について例示した
が、その他、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能な
ことは当業者には自明であろう。
【0207】
【発明の効果】薬剤の血中濃度を簡易に制御することが
できる。患者のqua1ity of1ifeを向上さ
せることができ、さらに経皮投薬可能な薬剤の範囲を広
げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の経皮投薬装置の原理を説明するため
の図である。図1(a)は経皮投薬装置の概念図、図1
(b)は経皮投薬装置の実際の動作を説明するための図
であり、外部負荷の構成を示す。
【図2】 本発明の経皮投薬装置の原理を説明するため
の図である。図2(c)は図1(b)の構成を等価回路
として示した図である。図2(d)は図2(c)の等価
回路をさらに簡単化した等価回路を示す図である。
【図3】 本発明の経皮投薬装置の原理を示すための図
である。図3(a)は、バイアス電源を要しない経皮投
薬装置の構成を示す。図3(b)は、CPUに電源が内
蔵されている装置の構成を示す。図3(c)は、別途設
けられている外部電源をCPUの電源として用いる場合
の構成を示す。
【図4】 本発明の一実施例による経皮投薬装置の構成
を示す図であり、図4(a)は経皮投薬装置の平面図で
あり、図4(b)は図4(a)のIVa−IVb線断面
を示す断面図であり、図4(c)は、図4(b)の構成
のうち特に外部抵抗部の詳細な構成を示す図である。
【図5】 本発明の一実施例による経皮投薬装置を用い
て、L−アスコルビン酸の血中濃度と通電開始後の経過
時間Tとの関係を実験より求めたグラフである。
【図6】 本発明の一実施例による経皮投薬装置を用い
た場合の皮膚内部抵抗とL−アスコルビン酸の血中濃度
との関係を図5に基づいて求めた検量線である。
【図7】 本発明の一実施例による経皮投薬装置を用い
て、L−アスコルビン酸を投与した場合の、L−アスコ
ルビン酸の血中濃度と通電開始後の時間Tとの関係(実
線)を示す図である。点線で示した曲線は、フィードバ
ック機構を用いない場合の比較例である。
【図8】 本発明の第2実施例による経皮投薬装置の構
成図である。図8(a)は経皮投薬装置の皮接面側上面
図、図8(b)は図8(a)のVIII−VIII線断
面図と皮接手段裏面における電気回路要素間の結線を示
す図である。
【図9】 本発明の第2実施例による経皮投薬装置を用
いた場合の皮膚内部抵抗とバレタメートの血中濃度との
関係を示す検量線である。
【図10】 本発明の第2実施例による経皮投薬装置を
用いてバレタメートを投与した場合の、バレタメートの
血中濃度と通電開始後の時間Tとの関係(実線)を示す
図である。点線で示した曲線は、フィードバック機構を
用いない場合の比較例である。
【図11】 本発明の第3実施例による経皮投薬装置の
構成図である。図11(a)は経皮投薬装置の皮接面側
上面図、図11(b)はそのXIa−XIb線断面と皮
接手段の裏面における構成要素間の結線を示す図であ
る。
【図12】 本発明の第4実施例による経皮投薬装置の
構成図である。図12(a)は経皮投薬装置の皮接面側
上面図、図12(b)はそのXIIa−XIIb断面と
皮接手段裏面における構成要素間の結線を示す図であ
る。
【図13】 本発明の第5実施例による経皮投薬装置の
構成図である。図13(a)は経皮投薬装置の皮接面側
上面図、図13(b)はそのXIIIa−XIIIb断
面と皮接手段裏面における構成要素間の結線を示す図で
ある。
【図14】 本発明の第5実施例による経皮投薬装置を
用いた場合の皮膚内部抵抗とポリオキソメタレートイオ
ンの血中濃度と通電開始後の時間Tとの関係を示す図で
ある。
【符号の説明】
A、B、X、Y、Z、W、V:経皮投薬装置 1:皮膚(皮膚組織) 2:活性電極 2a:導電性電極層 2b:導電性薬剤層 3:第1の導電性電極層(一組の導電性電極層のうちの
一方の電極層) 3’:第2の導電性電極層(一組の導電性電極層のうち
の他方の電極層) 4:不関電極 5:外部負荷 6:CPU(中央制御装置) 7:バイアス用直流電源 8:皮接手段 9,10:Rd検出用電極(端子) 11:可変抵抗 15 外部負荷 S、S’、51:電子スイッチ 52:標準抵抗Ri 53:直流電位差計 E:活性電極/不関電極/皮膚組織間の化学電池の起電
圧 Rd:皮膚組織内部の通電抵抗 Cd:皮膚組織内部の通電容量 Rcp:皮膚接触抵抗(横方向成分) Ccp:皮膚接触容量 Rs:皮膚漏洩抵抗 Cs:皮膚漏洩容量 Ri:外部負荷抵抗 Vi:Ri両端の電位降下 i、I:皮内の通電電流 EB:バイアス用直流電源電圧 [M+],[M-]:薬剤イオンの血中濃度

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性電極層と前記導電性電極層の一面
    に塗布された導電性薬剤層とを含み、前記導電性薬剤層
    が皮接して配置される活性電極と、 前記活性電極とある距離だけ離されて皮接して配置さ
    れ、導電性材料から形成された不関電極と、 前記活性電極及び前記不関電極間に可変バイアス電圧を
    印加する手段と、 標準単極電位をそれぞれ異にし、互いにある距離だけ離
    して皮接された第1及び第2の一組の導電性電極層と、 非皮接領域で前記一組の導電性電極層間に接続され、前
    記一組の導電性電極層間の皮膚組織の内部抵抗を測定
    し、その測定値に基づいて前記活性電極及び不関電極間
    の皮膚組織内を流れる電流を制御する制御部と、 前記活性電極、不関電極及び前記一組の導電性電極層を
    皮膚に接した状態に保持するための皮接手段とを含む経
    皮投薬装置。
  2. 【請求項2】前記制御部は、前記皮接手段に保持されて
    いる請求項1に記載の経皮投薬装置。
  3. 【請求項3】前記可変バイアス電圧を印加する手段が、
    前記活性電極と前記不関電極との間に非皮接部位で接続
    された可変バイアス電源であって、前記制御部は、 前記内部抵抗を測定するための測定回路と、 前記測定回路に前記内部抵抗の測定を命令し、測定され
    た内部抵抗の値に基づき前記活性電極と前記不関電極と
    の間に印加すべきバイアス電圧を計算し、計算されたバ
    イアス電圧を前記活性電極と前記不関電極との間に印加
    するように前記可変バイアス電源に命令する制御回路と
    を含む請求項1に記載の経皮投薬装置。
  4. 【請求項4】前記可変バイアス電圧を印加する手段が、
    前記活性電極と前記不関電極との間に接続された可変抵
    抗と、 前記活性電極の前記導電性電極層の形成材料と前記不関
    電極の前記導電性材料とが互いに異なる標準単極電位を
    有すること、とによって構成されており、 前記制御部は、 前記皮膚組織の外部において前記一組の導電性電極層間
    に接続され前記内部抵抗を測定するための測定回路と、 前記測定回路に前記内部抵抗の測定を命令し、測定され
    た内部抵抗の値に基づき前記可変抵抗に設定すべき抵抗
    値を計算し、前記可変抵抗が計算された前記抵抗値にな
    るように制御する制御回路とを含む請求項1記載の経皮
    投薬装置。
  5. 【請求項5】前記測定回路は、抵抗値の異なる第1及び
    第2の標準抵抗から成る標準抵抗を有しており、前記第
    1及び第2の標準抵抗のうちのいずれかが前記一組の導
    電性電極層間の外部回路に接続されるように選択するス
    イッチと、 前記第1及び第2の標準抵抗の両端の電圧を測定する電
    圧計とを含む請求項3または4に記載の経皮投薬装置。
  6. 【請求項6】前記皮接手段は複数の開口部を有するとと
    もに、その片側の面に前記活性電極、前記不関電極、前
    記第1の導電性電極層と前記第2の導電性電極層とを接
    着して保持し、かつ皮膚に接着するための接着面を有し
    ており、 前記制御部及び前記バイアス電源または前記可変抵抗
    は、前記皮接手段の前記片側の面と反対側の面上に設け
    られ、前記開口部を介して前記第1の導電性電極層と前
    記第2の導電性電極層との間または前記活性電極と前記
    不関電極との間に接続されている請求項1から5までの
    いずれかに記載の経皮投薬装置。
  7. 【請求項7】前記第1の導電性電極層と前記第2の導電
    性電極層とのうち少なくとも一方の導電性電極層と皮膚
    との間に、さらに、別の導電性材料が被覆されている請
    求項1から6までのいずれかに記載の経皮投薬装置。
  8. 【請求項8】前記活性電極が前記第1の導電性電極層
    を、および/または前記不関電極が前記第2の導電性電
    極層を兼ねている請求項1から7までのいずれかに記載
    の経皮投薬装置。
  9. 【請求項9】前記第1の導電性電極層または第2の導電
    性電極層を形成する導電性材料のうち、標準単極電位が
    より低い方の材料がn型半導体を含む請求項1から8ま
    でのいずれかに記載の経皮投薬装置。
  10. 【請求項10】(a)導電性電極層とその一面に塗布さ
    れた導電性薬剤層とを含み、前記導電性薬剤層が皮接し
    て配置される活性電極と、前記活性電極とある距離だけ
    離されて皮接して配置される導電性の不関電極と、標準
    単極電位を異にした材料でそれぞれ形成され互いにある
    距離だけ離されて皮接して配置される前記一組の導電性
    電極層を皮膚に取り付ける工程と、(b)前記皮膚内の
    組織を通して前記一組の導電性電極層間に流れる電流を
    検出し、前記皮膚内の内部抵抗を検出する工程と、
    (C)前記導電性薬剤層に含まれる薬剤イオンの皮膚内
    での濃度と前記内部抵抗との関係を示す予め作成された
    検量線に基づき、前記薬剤イオンを所望の濃度に保つた
    めの内部抵抗値を求める工程と、(d)前記(c)の工
    程により求められた前記内部抵抗の値を維持するように
    前記活性電極と皮膚組織と前記不関電極との間に流れる
    電流を制御する工程とを含む経皮投薬方法
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