JP2001280494A - エンジン摺動部品及びその製造方法 - Google Patents
エンジン摺動部品及びその製造方法Info
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- F16H—GEARING
- F16H63/00—Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
- F16H63/02—Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
- F16H63/30—Constructional features of the final output mechanisms
- F16H63/32—Gear shift yokes, e.g. shift forks
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H63/00—Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
- F16H63/02—Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
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- F16H2063/324—Gear shift yokes, e.g. shift forks characterised by slide shoes, or similar means to transfer shift force to sleeve
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- Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 保油性がよく耐焼付き性と耐摩耗性に優れる
エンジン摺動部品を提供する。 【解決手段】 エンジン摺動部品の摺動面12となる基
材14の面を、うねりとマイクロディンプル形状を持た
せ、この基材面の上に硬質薄膜16を生成させることに
より、低摩擦で保油性がよく耐焼付き性と耐摩耗性に優
れる摺動面を形成させる。
エンジン摺動部品を提供する。 【解決手段】 エンジン摺動部品の摺動面12となる基
材14の面を、うねりとマイクロディンプル形状を持た
せ、この基材面の上に硬質薄膜16を生成させることに
より、低摩擦で保油性がよく耐焼付き性と耐摩耗性に優
れる摺動面を形成させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐焼付き性と耐摩
耗性に優れたエンジン摺動部品、詳しくは、エンジンに
おけるシフトフォーク等の変速機部品、タペット、ロッ
カーアーム等の動弁系部品及びその製造方法に関するも
のである。
耗性に優れたエンジン摺動部品、詳しくは、エンジンに
おけるシフトフォーク等の変速機部品、タペット、ロッ
カーアーム等の動弁系部品及びその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジン摺動部品、例えばシフト
フォークは、炭素鋼に高周波焼入れを行い砥石研磨した
後、硬質Crメッキを施して用いられている。また、特
開昭56−16218号公報には、アルミニウム及びア
ルミニウム合金製シフトフォークの摺動面に、四弗化樹
脂を含浸させた多孔質硬質酸化アルミニウムの硬質被膜
を形成させた自動車の変速機用シフトフォークが記載さ
れている。
フォークは、炭素鋼に高周波焼入れを行い砥石研磨した
後、硬質Crメッキを施して用いられている。また、特
開昭56−16218号公報には、アルミニウム及びア
ルミニウム合金製シフトフォークの摺動面に、四弗化樹
脂を含浸させた多孔質硬質酸化アルミニウムの硬質被膜
を形成させた自動車の変速機用シフトフォークが記載さ
れている。
【0003】また、特開昭64−42580号公報に
は、高周波焼入れ層上にニッケル又はニッケル系合金を
マトリックスとし、かつそのマトリックス中にセラミッ
ク微粒子が分散されたメッキ被膜を有する鋼製シフトフ
ォークが記載されている。また、特開平6−41721
号公報には、旋削加工や研削加工とラッピングやポリッ
シングを併用して形成した凹凸形状をなす表面を有する
摺動部材本体に気相蒸着による硬質被膜を形成させた摺
動部材及びその製造方法が記載されている。また、従
来、硬質Crメッキよりも硬度の高い硬質薄膜を用いる
ことが行われているが、この場合、硬質薄膜を形成する
面は鏡面仕上げにされている。
は、高周波焼入れ層上にニッケル又はニッケル系合金を
マトリックスとし、かつそのマトリックス中にセラミッ
ク微粒子が分散されたメッキ被膜を有する鋼製シフトフ
ォークが記載されている。また、特開平6−41721
号公報には、旋削加工や研削加工とラッピングやポリッ
シングを併用して形成した凹凸形状をなす表面を有する
摺動部材本体に気相蒸着による硬質被膜を形成させた摺
動部材及びその製造方法が記載されている。また、従
来、硬質Crメッキよりも硬度の高い硬質薄膜を用いる
ことが行われているが、この場合、硬質薄膜を形成する
面は鏡面仕上げにされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術に対し
て、つぎのような問題点がある。 (1) 内燃機関の高出力化に伴い、エンジン摺動部品
の摺動条件、例えばシフトフォークとギヤの摺動条件は
厳しくなってきており、従来の硬質Crメッキでは耐焼
付き性に限界がある。 (2) 多孔質硬質酸化アルミニウム被膜を用いるに
は、摺動部品、例えばシフトフォークをアルミニウム又
はアルミニウム合金で形成しなければならず、シフトフ
ォーク全体の強度向上に限界がある。また、多孔質硬質
酸化アルミニウム被膜のみでは保油性が不十分で、低摩
擦化のため硬質被膜生成後に自己潤滑性を有する四弗化
樹脂を含浸させる必要がある。 (3) ニッケル又はニッケル系合金をマトリックスと
したメッキを用いるには、耐摩擦性向上のためSiC等
の硬質セラミック微粒子を複合して用いる必要があり、
また低摩擦化のためBN等の固体潤滑微粒子を複合して
用いる必要がある。 (4) 平滑な面に形成した硬質薄膜は耐摩耗性はあっ
ても保油性がないので、摩擦抵抗増大や焼付きを起こ
す。 (5) ラッピングやポリッシングを併用して形成した
凹凸面は平坦面を有し、平坦面では油膜保持能力がない
ため保油性に劣る。 (6) 粗い面に形成した硬質被膜は相手材であるギヤ
を激しく摩耗させる。
て、つぎのような問題点がある。 (1) 内燃機関の高出力化に伴い、エンジン摺動部品
の摺動条件、例えばシフトフォークとギヤの摺動条件は
厳しくなってきており、従来の硬質Crメッキでは耐焼
付き性に限界がある。 (2) 多孔質硬質酸化アルミニウム被膜を用いるに
は、摺動部品、例えばシフトフォークをアルミニウム又
はアルミニウム合金で形成しなければならず、シフトフ
ォーク全体の強度向上に限界がある。また、多孔質硬質
酸化アルミニウム被膜のみでは保油性が不十分で、低摩
擦化のため硬質被膜生成後に自己潤滑性を有する四弗化
樹脂を含浸させる必要がある。 (3) ニッケル又はニッケル系合金をマトリックスと
したメッキを用いるには、耐摩擦性向上のためSiC等
の硬質セラミック微粒子を複合して用いる必要があり、
また低摩擦化のためBN等の固体潤滑微粒子を複合して
用いる必要がある。 (4) 平滑な面に形成した硬質薄膜は耐摩耗性はあっ
ても保油性がないので、摩擦抵抗増大や焼付きを起こ
す。 (5) ラッピングやポリッシングを併用して形成した
凹凸面は平坦面を有し、平坦面では油膜保持能力がない
ため保油性に劣る。 (6) 粗い面に形成した硬質被膜は相手材であるギヤ
を激しく摩耗させる。
【0005】本発明は上記の諸点に鑑みなされたもの
で、本発明の目的は、エンジン摺動部品の摺動面の基材
に硬質薄膜を生成させることで耐焼付き性と耐摩耗性に
優れる摺動面を形成させ、摺動面の基材にうねりとマイ
クロディンプル形状を予め持たせておくことで、摺動面
全面にわたって形状的に保油性を向上させ低摩擦な摺動
面を形成し、潤滑性向上のために含浸材や微粒子の被膜
内への複合を必要とせず、表面形状形成の工程も簡易に
でき、かつ適度の表面形状とすることで相手材を摩耗さ
せないようにしたエンジン摺動部品及びその製造方法を
提供せんとするものである。
で、本発明の目的は、エンジン摺動部品の摺動面の基材
に硬質薄膜を生成させることで耐焼付き性と耐摩耗性に
優れる摺動面を形成させ、摺動面の基材にうねりとマイ
クロディンプル形状を予め持たせておくことで、摺動面
全面にわたって形状的に保油性を向上させ低摩擦な摺動
面を形成し、潤滑性向上のために含浸材や微粒子の被膜
内への複合を必要とせず、表面形状形成の工程も簡易に
でき、かつ適度の表面形状とすることで相手材を摩耗さ
せないようにしたエンジン摺動部品及びその製造方法を
提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のエンジン摺動部品は、エンジン摺動部品
の摺動面となる基材の面を、うねりとマイクロディンプ
ル形状を持たせた基材面に形成し、この基材面の上に硬
質薄膜を設けて、低摩擦で保油性がよく耐焼付き性と耐
摩耗性に優れた摺動面を形成させて構成される。
めに、本発明のエンジン摺動部品は、エンジン摺動部品
の摺動面となる基材の面を、うねりとマイクロディンプ
ル形状を持たせた基材面に形成し、この基材面の上に硬
質薄膜を設けて、低摩擦で保油性がよく耐焼付き性と耐
摩耗性に優れた摺動面を形成させて構成される。
【0007】硬質薄膜はCrN、TiN、ダイヤモンド
ライクカーボン(DLC)等で形成される。また、うね
りを幅200〜400μm 、高さ3〜5μm とすること
が好ましい。また、マイクロディンプルが0.2〜2μ
m の凹凸を有するように構成することが好ましい。ま
た、硬質薄膜が1〜10μm の厚みを有するように構成
することが好ましい。また、エンジン摺動部品がシフト
フォークであり、その基材が炭素鋼又は低合金鋼で作製
され、その摺動面が高周波焼入れ、浸炭、窒化又は/及
び軟窒化により表面硬化層を生成させているように構成
することが好ましい。この表面硬化層は、摺動面となる
基材の面に硬質薄膜を生成させる前に形成される。
ライクカーボン(DLC)等で形成される。また、うね
りを幅200〜400μm 、高さ3〜5μm とすること
が好ましい。また、マイクロディンプルが0.2〜2μ
m の凹凸を有するように構成することが好ましい。ま
た、硬質薄膜が1〜10μm の厚みを有するように構成
することが好ましい。また、エンジン摺動部品がシフト
フォークであり、その基材が炭素鋼又は低合金鋼で作製
され、その摺動面が高周波焼入れ、浸炭、窒化又は/及
び軟窒化により表面硬化層を生成させているように構成
することが好ましい。この表面硬化層は、摺動面となる
基材の面に硬質薄膜を生成させる前に形成される。
【0008】本発明のエンジン摺動部品の製造方法は、
エンジン摺動部品の摺動面となる基材の面に、うねりと
マイクロディンプル形状を持たせ、この基材面の上に硬
質薄膜を生成させることにより、低摩擦で保油性がよく
耐焼付き性と耐摩耗性に優れる摺動面を形成させること
を特徴としている。
エンジン摺動部品の摺動面となる基材の面に、うねりと
マイクロディンプル形状を持たせ、この基材面の上に硬
質薄膜を生成させることにより、低摩擦で保油性がよく
耐焼付き性と耐摩耗性に優れる摺動面を形成させること
を特徴としている。
【0009】この方法において、硬質薄膜を物理蒸着法
(PVD)又は化学蒸着法(CVD)等で生成させる。
また、うねりをショットピーニング、切削加工、研磨加
工、塑性加工等で生成させる。また、マイクロディンプ
ルを微粒子ピーニング等で生成させる。硬質薄膜として
はCrN、TiN及びダイヤモンドライクカーボン(D
LC)等が用いられる。また、うねりを幅200〜40
0μm 、高さ3〜5μm とすることが好ましい。また、
マイクロディンプルが0.5〜2μm 、望ましくは0.
2〜2μm の凹凸を有するようにすることが好ましい。
また、硬質薄膜が1〜10μm の厚みを有することが好
ましい。
(PVD)又は化学蒸着法(CVD)等で生成させる。
また、うねりをショットピーニング、切削加工、研磨加
工、塑性加工等で生成させる。また、マイクロディンプ
ルを微粒子ピーニング等で生成させる。硬質薄膜として
はCrN、TiN及びダイヤモンドライクカーボン(D
LC)等が用いられる。また、うねりを幅200〜40
0μm 、高さ3〜5μm とすることが好ましい。また、
マイクロディンプルが0.5〜2μm 、望ましくは0.
2〜2μm の凹凸を有するようにすることが好ましい。
また、硬質薄膜が1〜10μm の厚みを有することが好
ましい。
【0010】硬質薄膜の保持性を向上させるために、エ
ンジン摺動部品の摺動面となる基材の面に硬質薄膜を生
成させる前に、高周波焼入れ、浸炭、窒化、軟窒化等の
方法にて基材面に表面硬化層を生成させる。一例とし
て、エンジン摺動部品がシフトフォークであり、この場
合、シフトフォーク全体に強度を持たせるために、シフ
トフォークの基材を炭素鋼又は低合金鋼で作製すること
が好ましい。
ンジン摺動部品の摺動面となる基材の面に硬質薄膜を生
成させる前に、高周波焼入れ、浸炭、窒化、軟窒化等の
方法にて基材面に表面硬化層を生成させる。一例とし
て、エンジン摺動部品がシフトフォークであり、この場
合、シフトフォーク全体に強度を持たせるために、シフ
トフォークの基材を炭素鋼又は低合金鋼で作製すること
が好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明するが、本発明は下記の実施の形態に何ら限定さ
れるものではなく、適宜変更して実施することができる
ものである。図1は本発明の実施の第1形態によるエン
ジン摺動部品、例えばシフトフォーク10の形状を示す
平面図、図2は図1に示すエンジン摺動部品(例えばシ
フトフォーク)の摺動面12における断面模式図、詳し
くは、図1における摺動面12の拡大断面の一部を示
し、硬質被膜を用いた表面改質の断面模式図である。
て説明するが、本発明は下記の実施の形態に何ら限定さ
れるものではなく、適宜変更して実施することができる
ものである。図1は本発明の実施の第1形態によるエン
ジン摺動部品、例えばシフトフォーク10の形状を示す
平面図、図2は図1に示すエンジン摺動部品(例えばシ
フトフォーク)の摺動面12における断面模式図、詳し
くは、図1における摺動面12の拡大断面の一部を示
し、硬質被膜を用いた表面改質の断面模式図である。
【0012】シフトフォーク10においては、摺動面1
2の両面がギヤ側面と摺動する。このため、耐焼付き
性、耐摩耗性、低摩擦性が要求される。シフトフォーク
10の摺動面12となる基材14の面に、うねり形状及
びマイクロディンプル形状を予め形成し、この基材14
の表面に硬質薄膜16を生成させる。このようにするこ
とで、低摩擦で保油性がよく耐焼付き性と耐摩耗性に優
れる摺動面12を作製することができる。硬質薄膜16
としては、CrN、TiN、ダイヤモンドライクカーボ
ン(DLC)等が用いられ、PVD、CVD等で生成さ
せる。
2の両面がギヤ側面と摺動する。このため、耐焼付き
性、耐摩耗性、低摩擦性が要求される。シフトフォーク
10の摺動面12となる基材14の面に、うねり形状及
びマイクロディンプル形状を予め形成し、この基材14
の表面に硬質薄膜16を生成させる。このようにするこ
とで、低摩擦で保油性がよく耐焼付き性と耐摩耗性に優
れる摺動面12を作製することができる。硬質薄膜16
としては、CrN、TiN、ダイヤモンドライクカーボ
ン(DLC)等が用いられ、PVD、CVD等で生成さ
せる。
【0013】うねりはショットピーニング、切削加工、
研磨加工、塑性加工等で形成させる。マイクロディンプ
ルは微粒子ピーニング等で生成させる。このようにし
て、多数のマイクロディンプルを有するうねりが基材1
4の表面に形成される。うねりは、幅200〜400μ
m 、高さ3〜5μm とすることが好ましい。また、マイ
クロディンプルは0.2〜2μm (図2では一例として
1μm )の凹凸を有するように形成することが好まし
い。
研磨加工、塑性加工等で形成させる。マイクロディンプ
ルは微粒子ピーニング等で生成させる。このようにし
て、多数のマイクロディンプルを有するうねりが基材1
4の表面に形成される。うねりは、幅200〜400μ
m 、高さ3〜5μm とすることが好ましい。また、マイ
クロディンプルは0.2〜2μm (図2では一例として
1μm )の凹凸を有するように形成することが好まし
い。
【0014】硬質薄膜16は1〜10μm の厚みを有す
るように形成させることが好ましい。また、硬質薄膜1
6の保持性を向上させるために、摺動面の基材14の面
に硬質薄膜を生成させる前に、高周波焼入れ、浸炭、窒
化、軟窒化等にて基材14の面に表面硬化層を生成させ
ることが好ましい。この場合は、硬質薄膜の保持性がよ
り向上するという利点が奏される。また、シフトフォー
ク10全体に強度を持たせるために、基材14を炭素
鋼、低合金鋼等で作製することが好ましい。
るように形成させることが好ましい。また、硬質薄膜1
6の保持性を向上させるために、摺動面の基材14の面
に硬質薄膜を生成させる前に、高周波焼入れ、浸炭、窒
化、軟窒化等にて基材14の面に表面硬化層を生成させ
ることが好ましい。この場合は、硬質薄膜の保持性がよ
り向上するという利点が奏される。また、シフトフォー
ク10全体に強度を持たせるために、基材14を炭素
鋼、低合金鋼等で作製することが好ましい。
【0015】上記のようにして、硬質被膜である硬質薄
膜16が形成される。この硬質薄膜16は基材14の表
面形状に沿った薄膜の成膜であり、表面形状を保持し耐
摩耗性を有する。また、基材14は、基材表面又は表面
硬化層により被膜を保持する硬度を有することが必要で
ある。上記の実施形態においては、エンジン摺動部品の
一例として変速機部品の1つであるシフトフォークにつ
いて説明したが、タペット、ロッカーアーム等の動弁系
部品にも、勿論適用することができる。
膜16が形成される。この硬質薄膜16は基材14の表
面形状に沿った薄膜の成膜であり、表面形状を保持し耐
摩耗性を有する。また、基材14は、基材表面又は表面
硬化層により被膜を保持する硬度を有することが必要で
ある。上記の実施形態においては、エンジン摺動部品の
一例として変速機部品の1つであるシフトフォークにつ
いて説明したが、タペット、ロッカーアーム等の動弁系
部品にも、勿論適用することができる。
【0016】
【実施例】以下に実施例及び比較例を示し、本発明の特
徴とするところをより一層明確にする。 実施例1、比較例1 実車エンジンを模擬した高負荷での耐久試験を行った結
果、硬質Crメッキのシフトフォーク、平坦な面上に3
μm のCrN硬質薄膜を生成させたシフトフォークでは
2時間経過後に焼付きが生じたが、うねりとマイクロデ
ィンプルを有する面に3μm のCrN硬質薄膜を生成さ
せたシフトフォークでは2時間経過後も焼付きは生じず
良好な結果が得られた。なお、うねりは幅300μm 、
高さ5μm であった。また、マイクロディンプルは1μ
m の凹凸を有していた。
徴とするところをより一層明確にする。 実施例1、比較例1 実車エンジンを模擬した高負荷での耐久試験を行った結
果、硬質Crメッキのシフトフォーク、平坦な面上に3
μm のCrN硬質薄膜を生成させたシフトフォークでは
2時間経過後に焼付きが生じたが、うねりとマイクロデ
ィンプルを有する面に3μm のCrN硬質薄膜を生成さ
せたシフトフォークでは2時間経過後も焼付きは生じず
良好な結果が得られた。なお、うねりは幅300μm 、
高さ5μm であった。また、マイクロディンプルは1μ
m の凹凸を有していた。
【0017】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 摺動面の基材にうねりとマイクロディンプル形
状を持たせた上に硬質薄膜を生成させることで、低摩擦
で保油性がよく耐焼付き性と耐摩耗性に優れたエンジン
摺動部品を製造することができる。すなわち、硬質薄膜
に形状的に保油性を有させることで、耐焼付き性と耐摩
耗性の両方を兼ね揃えるエンジン摺動部品を提供するこ
とができる。 (2) 硬質薄膜を生成させる前に、基材表面に表面硬
化層を生成させる場合は、硬質薄膜の保持性がより向上
する。
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 摺動面の基材にうねりとマイクロディンプル形
状を持たせた上に硬質薄膜を生成させることで、低摩擦
で保油性がよく耐焼付き性と耐摩耗性に優れたエンジン
摺動部品を製造することができる。すなわち、硬質薄膜
に形状的に保油性を有させることで、耐焼付き性と耐摩
耗性の両方を兼ね揃えるエンジン摺動部品を提供するこ
とができる。 (2) 硬質薄膜を生成させる前に、基材表面に表面硬
化層を生成させる場合は、硬質薄膜の保持性がより向上
する。
【図1】本発明の実施の第1形態によるエンジン摺動部
品の一例であるシフトフォークの平面図である。
品の一例であるシフトフォークの平面図である。
【図2】図1におけるエンジン摺動部品における摺動面
の断面の一部を示す断面説明図である。
の断面の一部を示す断面説明図である。
10 シフトフォーク 12 摺動面 14 基材 16 硬質薄膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C23C 8/46 C23C 8/46 8/50 8/50 8/66 8/66 F16J 9/26 F16J 9/26 C (72)発明者 苧野 兵衛 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 田中 一郎 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 楠浦 崇央 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 大西 洋二 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 Fターム(参考) 3J044 AA02 BB05 BB06 BB19 BB20 BB28 BB30 BB39 BC04 BC07 BC13 BC14 EA02 EA03 EA04 3J067 EA34 EA42 EA47 EA49 FB85 4K028 AA01 AA02 AB06 BA02 BA03 BA12
Claims (16)
- 【請求項1】 エンジン摺動部品の摺動面となる基材の
面を、うねりとマイクロディンプル形状を持たせた基材
面に形成し、この基材面の上に硬質薄膜を設けて、低摩
擦で保油性がよく耐焼付き性と耐摩耗性に優れた摺動面
を形成させてなることを特徴とするエンジン摺動部品。 - 【請求項2】 硬質薄膜がCrN、TiN、ダイヤモン
ドライクカーボンのいずれかで形成された請求項1記載
のエンジン摺動部品。 - 【請求項3】 うねりが幅200〜400μm 、高さ3
〜5μm である請求項1又は2記載のエンジン摺動部
品。 - 【請求項4】 マイクロディンプルが0.2〜2μm の
凹凸を有する請求項1、2又は3記載のエンジン摺動部
品。 - 【請求項5】 硬質薄膜が1〜10μm の厚みを有する
請求項1〜4のいずれかに記載のエンジン摺動部品。 - 【請求項6】 エンジン摺動部品がシフトフォークであ
り、その基材が炭素鋼又は低合金鋼で作製され、その摺
動面となる基材の面に硬質薄膜を生成させる前に、高周
波焼入れ、浸炭、窒化及び軟窒化の少なくともいずれか
の方法にて基材面に表面硬化層を生成させた請求項1〜
5のいずれかに記載のエンジン摺動部品。 - 【請求項7】 エンジン摺動部品の摺動面となる基材の
面に、うねりとマイクロディンプル形状を持たせ、この
基材面の上に硬質薄膜を生成させることにより、低摩擦
で保油性がよく耐焼付き性と耐摩耗性に優れる摺動面を
形成させることを特徴とするエンジン摺動部品の製造方
法。 - 【請求項8】 硬質薄膜を物理蒸着法又は化学蒸着法で
生成させる請求項7記載のエンジン摺動部品の製造方
法。 - 【請求項9】 うねりをショットピーニング、切削加
工、研磨加工及び塑性加工の少なくともいずれかで生成
させる請求項7又は8記載のエンジン摺動部品の製造方
法。 - 【請求項10】 マイクロディンプルを微粒子ピーニン
グで生成させる請求項7、8又は9記載のエンジン摺動
部品の製造方法。 - 【請求項11】 硬質薄膜としてCrN、TiN及びダ
イヤモンドライクカーボンのいずれかを用いる請求項7
〜10のいずれかに記載のエンジン摺動部品の製造方
法。 - 【請求項12】 うねりを幅200〜400μm 、高さ
3〜5μm とする請求項7〜11のいずれかに記載のエ
ンジン摺動部品の製造方法。 - 【請求項13】 マイクロディンプルが0.5〜2μm
の凹凸を有する請求項7〜12のいずれかに記載のエン
ジン摺動部品の製造方法。 - 【請求項14】 硬質薄膜が1〜10μm の厚みを有す
る請求項7〜13のいずれかに記載のエンジン摺動部品
の製造方法。 - 【請求項15】 硬質薄膜の保持性を向上させるため
に、エンジン摺動部品の摺動面となる基材の面に硬質薄
膜を生成させる前に、高周波焼入れ、浸炭、窒化及び軟
窒化の少なくともいずれかの方法にて基材面に表面硬化
層を生成させる請求項7〜14のいずれかに記載のエン
ジン摺動部品の製造方法。 - 【請求項16】 エンジン摺動部品がシフトフォークで
あり、シフトフォーク全体に強度を持たせるために、シ
フトフォークの基材を炭素鋼又は低合金鋼で作製する請
求項7〜15のいずれかに記載のエンジン摺動部品の製
造方法。
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| JP2000092831A JP2001280494A (ja) | 2000-03-30 | 2000-03-30 | エンジン摺動部品及びその製造方法 |
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