JP2001271881A - 防振装置 - Google Patents
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Abstract
着される。弾性体ブロック22はゴム状弾性体から成
る。シャフト29は弾性体ブロック22を貫通してその
端を所定長突き出している。ホルダ部材23は弾性体ブ
ロックを包囲して保持する。シャフト固定部材26はシ
ャフト29を隔壁の一方20に固定する。ボルト27は
ホルダ部材23を隔壁の他方21に固定する。 【効果】 隔壁20に囲まれた部屋の横振れを柔軟に吸
収して、地震の横振れに対する衝撃を緩和する。また、
部屋の大きな縦振れに対しても抵抗なく追従できる。
Description
めの隔壁間に装着される防振装置に関する。
し、対象室内から発生する音や振動を隣接室へ伝わらな
いようにするため、また対象室外からの振動、騒音が進
入してくることのないようにするために、本体構造から
防振支持された遮音層を設けることが採用されてきた。
近年では小さな空間としてのリハーサル室、スタジオ等
から、大きな空間のテレビスタジオ、ホール等まで幅広
く防音・防振工事が実施されており、快適な空間を維持
することに役立っている。
構造の隔壁に囲まれた部屋の縦断面図で、図2(b)と
(c)はそれぞれ、従来の防振装置の一例を示す縦断面
図である。図2(a)において、防音・防振構造が採用
されたホール1の壁は、一般的に二重構造となってお
り、建築構造物本体に固定支持された躯体または固定壁
4と、その固定壁4から防振材3や5を介して支持され
た浮壁1Aから成り立っている。この浮壁1Aは、下端
は防振構造の床2や防振材3等により支持されている
が、浮壁1Aが面外方向へ倒れることのないように自立
させるためには中間レベル、上端部等を支持する必要が
ある。また、地震時に倒壊することのないように支持し
ておく必要がある。そのため、浮壁1Aの水平振れ止め
が必要になる。躯体と成る固定壁4と固定接合すること
による水平振れ止めは、防音効果を著しく低下させるた
め、水平振れ止めにも防振ゴム等を用いた防振構造が必
要である。
壁の間に防振ゴムを介して支持する構造となるため、振
動を絶縁することができる。この振動絶縁効果は振動源
の振動数fと、防振ゴムに支持された振動系の固有振動
数fnの差が大きいほど大きくすることができる。また
浮壁1Aが自立するために発生する水平力より、大きな
許容荷重を持つ防振ゴムを防振振れ止めとして用いるこ
とにより、浮壁1Aを防振支持することが可能となる。
また、壁質量と地震力による短期水平力(地震時に生じ
る)より大きな短期許容荷重を持つ防振ゴムを用い、壊
れてしまうことのないような防振支持金物とすることに
より、壁の倒壊も防ぐことが可能である。こうした場所
に適用される防振装置は、例えば実開平6−51579
号公報等に紹介されている。
な従来の技術には、次のような解決すべき課題があっ
た。図2(a)に示したような構造で、高い震度で部屋
1が大きく振れることを想定した場合には、より柔軟に
部屋の横振れ(図2のX方向)を吸収して、地震の横振
れに対する衝撃を緩和する必要がある。また、部屋の大
きな縦振れ(図2のY方向)に対しても抵抗なく追従で
きるような機能も要求される。さらに、可能な限り、部
品点数を少なくして材料コストや施工コストを削減する
要求もある。
止め用防振装置の例を示す。この防振振れ止めは、固定
壁41にボルト42により固定されている。ゴム状弾性
体43を上金具44と下金具45が挟む構造のユニット
を、下金具45を対向させて一対配置し、これらをボル
ト42が貫通している。図示しない浮壁を支持する取り
付けフレーム47は、対向配置された一対の下金具45
に挟まれる。
置されれば振動絶縁効果も十分に期待できる。この構造
は取り付けフレーム47とボルト42が振動絶縁されて
いる必要があるが、取り付けフレーム47の貫通孔部分
ではボルト42と取り付けフレーム47のクリアランス
も非常に小さく、またその部分についているゴム状弾性
体43も非常に薄くなっている。従って、図2(b)の
矢印Y方向に大きな荷重がかかったり、ボルト42が傾
斜して設置状態が悪いと、取り付けフレーム47とボル
ト42が薄いゴム状弾性体43を介して接触し、防振効
果を低減させる危険性がある。
の矢印X方向)に関しては衝撃力を緩和する効果がある
ものの、浮壁が移動できる範囲はボルト42と取り付け
フレーム47のクリアランス程度で小さく、その移動し
た状態では衝撃力を緩和する効果はなくなってしまう。
またその状態でストップしてしまうと、やはり取り付け
フレーム47とボルト42が薄いゴム状弾性体43を介
して接触し、防振効果を低減させる危険性がある。
置である。この防振装置は、同軸的に配置した円筒状の
ケーシング金具10及び内金具11の間に、ゴム状弾性
体9を嵌装したものである。ケーシング金具10の外面
に突起物8を設けている。この装置は、外側の固定壁4
に対してブラケット14と突起物8を用いてケーシング
金具10を固定し、部屋1の浮壁1Aに対してブラケッ
ト13とボルト12を用いて内金具11を固定してい
る。これにより、外側の固定壁4と部屋1の浮壁1Aと
の間の相対的な変位を吸収し、地震等による横振れ等の
衝撃を和らげる。
生じたとき、一方のブラケット13と他方のブラケット
14間にモーメントが作用し、ブラケット13の水平面
に対して内金具11およびゴム状弾性体9が傾斜しもし
くは捻れることがある。この場合は所定の振れ止め効果
や耐久性が損なわれることになる。
4とを連結するために、ケーシング金具10の外面に突
起物8を設けているが、ケーシング金具10が円筒形で
あるため、突起物8の製作加工が煩雑でありコスト高と
なる。
たもので、次のような目的を達成する防振装置に関す
る。 1.取付精度の不備等で浮壁側に固定する取付金物等が
固定壁やそれに固定した金物に接触することによる、防
振効果の低減が起きない構造とすること。 2.浮壁は防振支持されているため、施行後、支持質量
により鉛直に下がることが考えられるが、その時にも浮
側の取付金物等が、固定壁やそれに固定した金物に接触
して防振効果の低減が起きない構造とすること。 3.鉛直方向のバネ定数を小さくし、鉛直方向(図2の
矢印Y方向)の荷重支持をできるだけ抑え、鉛直軸とほ
ぼ直行する水平方向(図2の矢印X方向)も含めた36
0°の方向に対して移動を拘束できるが防振効果を兼ね
備えた構造とすること。 4.図2のX方向もY方向も含めて水平360°の方向
に対して、剛性がほぼ同等である構造とすること。
成するため次の構成を採用する。 〈構成1〉振動を絶縁するための隔壁間に装着されるも
のであって、ゴム状弾性体から成る弾性体ブロックと、
この弾性体ブロックを貫通して少なくとも一端を所定長
突き出したシャフトと、上記弾性体ブロックを包囲する
ホルダ部材と、上記シャフトを上記隔壁の一方に固定す
るシャフト固定部材と、上記ホルダ部材を上記隔壁の他
方に固定するホルダ固定部材とを備えたことを特徴とす
る防振装置。
て、上記シャフトは、上記弾性体ブロックの両側に所定
長突き出し、当該シャフトの両端が上記シャフト固定部
材により上記隔壁の一方に固定されていることを特徴と
する防振装置。
て、上記弾性体ブロックは上記シャフトを弾力で把持
し、かつ、上記シャフトと上記弾性体ブロックとは非接
着とされていることを特徴とする防振装置。
て、上記ホルダは上記弾性体ブロックを弾力で把持し、
かつ、上記ホルダと上記弾性体ブロックとは非接着とさ
れていることを特徴とする防振装置。
て、上記弾性体ブロックは円柱状であって、その軸部に
上記シャフトが貫通し、上記ホルダ部材は上記弾性体ブ
ロックの側面を半周以上取り囲む湾曲部を有し、上記シ
ャフトが上記隔壁を有する建築物の床面に対してほぼ垂
直になるように配置され、上記隔壁の垂直荷重は、上記
建築物の床面上で他の部材により支持されていることを
特徴とする防振装置。
例を用いて説明する。図1は本発明の防振装置の一例を
示し、(a)はその分解斜視図、(b)はその防振装置
を隔壁に取り付けたときの側面図である。この防振装置
は、弾性体ブロック22とホルダ部材23とシャフト2
9とを備える。弾性体ブロック22はゴム状弾性体から
成る。この弾性体ブロック22の材料は、例えば天然ゴ
ムや、クロロプレンゴム、ニトリルゴム等の合成ゴムが
適する。シャフト29は、弾性体ブロック22を貫通し
て少なくとも一端を所定長突き出すような長さに選定さ
れた金属棒からなる。このシャフト29の材料は、ステ
ンレス鋼、非鉄金属、硬質プラスチック等が適する。こ
の例では、図1(b)に示すように、両端を長さLだけ
突き出すようにしている。なお、以下、隔壁というの
は、図2を用いて説明した固定壁と浮壁を含む防振用の
壁のことを言うものとする。
包囲するように湾曲された金属板からなる。このホルダ
部材23の材料は、SS400(JIS G 3101)、SPCC(JIS G 31
41)、SPHC(JIS G 3131)、SECC、SEHC(JIS G 3313)、SGC
C、SGHC(JIS G 3302)等の鉄鋼材料や、ステンレス鋼、
非鉄金属、硬質プラスチック等が適する。この例では、
このホルダ部材23は弾性体ブロック22の側面を半周
以上取り囲む湾曲部23Aを有する。こうして、弾性体
ブロック22はホルダ部材23に弾力で保持されてお
り、両者は非接着の状態で一体化されている。
面を半周以上取り囲むのは、弾性体ブロック22の脱落
防止およびあらゆる方向に同等のばね定数を得るためで
ある。湾曲部23Aの内径を弾性体ブロック22の外径
の90%以上〜100%未満にすることが好ましい。湾
曲部23Aの内径が大き過ぎると保持力が不足し、小さ
過ぎると弾性体ブロック22の弾力によって湾曲部23
Aが変形してしまうからである。
とホルダ部材23との間は、それぞれ互いに接着しても
よい。接着する場合には、弾性体ブロック22とホルダ
部材23を一体に加硫成型し接合面を接着するか、組み
立てた状態で接合面を接着処理するとよい。図1(b)
の説明の前に、図3を用いて各部品のさらに詳細な説明
をする。
で、(a)は弾性体ブロックの平面図、(b)は弾性体
ブロックの縦断面図、(c)はホルダ部材の一部縦断面
図、(d)はホルダ部材の上面図、(e)はシャフトの
縦断面図、(f)はシャフトの上面図である。図3
(a)と(b)に示すように、弾性体ブロック22には
その軸部にシャフト29を受け入れるための貫通孔22
Aが設けられている。なお、この例では、シャフト29
は弾性体ブロック22に対して非接着状態で挿入され、
適当な弾力で両者が一体化されている。
部材23は、弾性体ブロック22を包囲して保持するた
めの湾曲部23Aを備えている。また、図3(e)と
(f)に示すように、シャフト29はその上下面にタッ
プを切ったボルト孔29Aを備えており、図1に示した
ボルト24を受け入れるようになっている。
(b)に示すように、この防振装置は振動を絶縁するた
めの隔壁20、21間に装着される。隔壁20は図2の
部屋1の側壁とする。シャフト29は、ボルト24とブ
ラケット25により隔壁20に固定される。このボルト
24とブラケット25をまとめてシャフト固定部材26
と呼ぶことにする。ホルダ部材23は、その両端のボル
ト孔28を貫通するボルト27によって、隔壁21に固
定される。このボルト27をホルダ固定部材と呼ぶこと
にする。
は、ホルダ部材23に保持された弾性体ブロック22の
両側に所定長Lだけ突き出し、シャフト29の両端がシ
ャフト固定部材26により隔壁20に固定されている。
また、シャフト29は、隔壁20を有する建築物の床面
に対してほぼ垂直になるように配置されている。
と弾性体ブロック22とホルダ部材23とが互いに非接
着なため、この防振装置は隔壁20の垂直荷重を支持す
る機能はほとんどない。部屋の横振れによる隔壁20と
21との間の衝突を防止しつつ、衝撃を緩和する支持機
能を主としている。故に、この例では隔壁20の垂直荷
重は、図2の(a)に示すような、建築物の床2上で他
の防振材3等により支持されている。
て説明する。まず、この防振装置は、図1の矢印Aの方
向即ち、床面に垂直な方向の荷重や振動にはほとんど反
力を及ぼさない。従って、例えば地震によって図2
(a)に示した部屋1に対して垂直に大きな振れが生じ
た場合に、この部屋1を支える防振材3の垂直方向の防
振効果を阻害することがない。
隔が変動するような横振れが生じた場合、シャフト29
とホルダ部材23との間にある弾性体ブロック22の弾
力によって、衝撃が緩和される。しかも、シャフト29
が所定長Lだけ上下に延長されているので、図1(b)
の矢印Bに示すように、部屋が不規則に振れた場合に、
シャフト29が弾性体ブロック22を支点にして、その
上下端を振り子のように揺動させる。
な不規則な振れがあっても、シャフト29とホルダ部材
23とが衝突して異音を発したり、両者が接触したまま
になって防振機能を失ったりすることがない。この効果
を得るために、シャフト29の延長部分の長さLは、想
定されるあらゆる方向の最大の振れに対しても柔らかく
追従して、シャフト29とホルダ部材23とが衝突しな
いように選定する。
して部品点数が少なく組立施工が容易な特徴を持つ。シ
ャフト29と弾性体ブロック22とホルダ部材23との
間は、それぞれ互いに接着してもよいが、非接着にする
と、これらの部品を別工程で製造し単に嵌め込むだけで
よいので、加硫接着等を行う場合に比べると低コストで
製造できるという効果もある。なお、これらが施工作業
時に分離脱落しないように、弾性体ブロック22はシャ
フト29を弾力で把持し、ホルダ部材23は弾性体ブロ
ック22を弾力で把持する寸法に調整することが好まし
い。しかも上記のように隔壁のあらゆる方向の振れに対
しても柔らかく追従し、シャフト29の長手方向の振れ
を除くあらゆる振れに対して適切な振動減衰効果を発揮
するという効果がある。
するための試験とその結果を説明する。図1に示した弾
性体ブロック22には、外径65mm、内径22mm、
高さ30mmの円筒状クロロプレンゴムを使用した。ゴ
ムのばね定数は218N/mmであった。図1に示した
ホルダ部材23は、幅40mm、厚さ4.5mmのスチ
ール製とした。シャフトは外形22mm、長さ80mm
のスチール製とした。ホルダ部材23とシャフト31は
電気亜鉛めっき有色クロメート処理(防錆処理)を施し
た。
結果を示すグラフである。以上の部品を図1(b)に示
すように組み立てて、図1(a)に示すX方向及びY方
向の総合的なばね定数を求めた。図4の点Pxと点Py
の部分の傾斜が、それぞれX方向及びY方向の総合的な
ばね定数点Kxと点Kyに該当する。このいずれの方向
にも1600Nの荷重を加えて、ゴムの破断や不正な変
形は見られなかった。
は、方向性がほとんどなく、また、X方向及びY方向の
大きな変形に柔らかく追従して高い振動減衰効果を示
す。従って、隔壁20に囲まれた部屋の横振れを柔軟に
吸収して、地震の横振れに対する衝撃を緩和する。ま
た、部屋の大きな縦振れに対しても抵抗なく追従でき
る。
分解斜視図、(b)はその防振装置を隔壁に取り付けた
ときの側面図である。
(a)は振動を絶縁するための2重構造の隔壁に囲まれ
た部屋の縦断面図、(b)は防振装置部分の縦断面図、
(c)は別の構造の防振装置の縦断面図ある。
性体ブロックの平面図、(b)は弾性体ブロックの縦断
面図、(c)はホルダ部材の一部縦断面図、(d)はホ
ルダ部材の側面図、(e)はシャフトの縦断面図、
(f)はシャフトの上面図である。
ラフである。
Claims (5)
- 【請求項1】 振動を絶縁するための隔壁間に装着され
るものであって、 ゴム状弾性体から成る弾性体ブロックと、 この弾性体ブロックを貫通して少なくとも一端を所定長
突き出したシャフトと、 前記弾性体ブロックを包囲するホルダ部材と、 前記シャフトを前記隔壁の一方に固定するシャフト固定
部材と、 前記ホルダ部材を前記隔壁の他方に固定するホルダ固定
部材とを備えたことを特徴とする防振装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の防振装置において、 前記シャフトは、前記弾性体ブロックの両側に所定長突
き出し、当該シャフトの両端が前記シャフト固定部材に
より前記隔壁の一方に固定されていることを特徴とする
防振装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の防振装置において、 前記弾性体ブロックは前記シャフトを弾力で把持し、か
つ、前記シャフトと前記弾性体ブロックとは非接着とさ
れていることを特徴とする防振装置。 - 【請求項4】 請求項1に記載の防振装置において、 前記ホルダは前記弾性体ブロックを弾力で把持し、か
つ、前記ホルダと前記弾性体ブロックとは非接着とされ
ていることを特徴とする防振装置。 - 【請求項5】 請求項1に記載の防振装置において、 前記弾性体ブロックは円柱状であって、その軸部に前記
シャフトが貫通し、前記ホルダ部材は前記弾性体ブロッ
クの側面を半周以上取り囲む湾曲部を有し、前記シャフ
トが前記隔壁を有する建築物の床面に対してほぼ垂直に
なるように配置され、 前記隔壁の垂直荷重は、前記建築物の床面上で他の部材
により支持されていることを特徴とする防振装置。
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- 2000-03-24 JP JP2000083817A patent/JP4255198B2/ja not_active Expired - Fee Related
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