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JP2001271051A - リグノセルロース系材料用接着剤組成物、並びにそれを用いた熱圧成形体及び熱圧成形体の製造方法 - Google Patents

リグノセルロース系材料用接着剤組成物、並びにそれを用いた熱圧成形体及び熱圧成形体の製造方法

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JP2001271051A
JP2001271051A JP2000092691A JP2000092691A JP2001271051A JP 2001271051 A JP2001271051 A JP 2001271051A JP 2000092691 A JP2000092691 A JP 2000092691A JP 2000092691 A JP2000092691 A JP 2000092691A JP 2001271051 A JP2001271051 A JP 2001271051A
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Japan
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hot
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wax emulsion
wax
component
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JP2000092691A
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Inventor
Mitsuhiro Yoshida
光宏 吉田
Seiki Suzuki
誠樹 鈴木
Tadashi Kimura
忠 木村
Shoji Kanetani
将司 金谷
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Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
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  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リグノセルロース系材料を用いた成形体の製
造において、離型性の優れた接着剤組成物、並びにそれ
を用いた耐熱水性等の優れた物性を有する熱圧成形体及
び熱圧成形体の製造方法を提供する。 【解決手段】 有機ポリイソシアネート化合物(A)、
ワックスエマルジョン(B)、及び触媒(C)、からな
る接着剤組成物であって、該ワックスエマルジョン
(B)の酸価が10mgKOH/g以下であり、ワック
ス成分は、融点が40〜160℃であり、かつゲルパー
ミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるポリ
スチレン換算の数平均分子量100〜1,000である
成分がGPCのピーク面積比で80%以上である、こと
を特徴とするリグノセルロース系材料の熱圧成形体用の
接着剤組成物、並びにこれを用いたリグノセルロース系
材料の熱圧成形体及び熱圧成形体の製造方法により解決
する。なお、ワックスエマルジョン(B)は、パラフィ
ン系ワックスエマルジョン又はモンタン酸系ワックスエ
マルジョンであることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機ポリイソシア
ネート化合物、ワックスエマルジョン、及び触媒からな
るリグノセルロース系材料用接着剤組成物、並びにそれ
を用いた離型性及び耐熱水性等の優れた物性を有する熱
圧成形体及び熱圧成形体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】木質チップ、木質繊維等のリグノセルロ
ース系材料の熱圧成形体(パーティクルボード、MDF
と称される中密度繊維板等のボード等)用の接着剤とし
て、従来、尿素樹脂、メラミン樹脂、尿素メラミン樹
脂、フェノール樹脂、フェノールメラミン樹脂等のホル
マリン系接着剤が使用されてきた。しかしながら、住宅
環境の向上や健康面での安全性向上の点から、最近の、
例えばシックハウス症候群の問題に見られるように接着
剤から放出されるホルマリンを低減化させる必要が出て
きた。
【0003】前記問題に対応できる接着剤としては、非
ホルマリン系接着剤である有機ポリイソシアネート樹脂
が、元来その構造にホルマリンを含有しないという特徴
に加えて、その卓越した接着特性、耐熱水性等により、
使用されてきている。しかし、有機ポリイソシアネート
樹脂を前記熱圧成形体用の接着剤として用いる場合、そ
の優れた接着性の為、連続又はバッチ式プレスにて熱圧
成形する際、接触する金属表面(以下、熱盤と称す
る。)に強固に接着するという現象が生じて、前記成形
体を安定的に連続製造できないという問題点が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この熱盤との接着の問
題を解決するため、離型剤(以下、外部離型剤と称す
る。)を直接、熱盤での熱圧前に塗布しておく方法が特
開昭52−154875号公報等に提案されている。
【0005】しかし、外部離型剤による方法では、連続
した離型性を確保するためには適宜、熱盤に塗布する必
要があり、その塗布方法の作業性の困難さ、煩雑さとい
う問題点がある。
【0006】一方、このような外部離型剤の塗布方式で
はなく、有機ポリイソシアネートに添加剤(以下、内部
離型剤と称する。)を混合する方法が、特開昭57−1
13053号公報、特開昭55−160014号公報
等、において提案されている。また、特開平4−232
004号公報では、エマルジョンワックスと有機ポリイ
ソシアネートの相溶化剤として、オルトリン酸中性エス
テルを添加して、リグノセルロース系材料を熱圧成形す
る方法が提案されている。
【0007】内部離型剤による方法では、充分な離型効
果を発揮させる為に、多量の内部離型剤を使用する必要
があり、その使用量の多さ故の物性低下という悪影響が
生じることと実際の製造工程では長時間の持続性の面、
及び経済性の面からも困難な点があり、現状の生産工程
にそのまま適用するに至っていない。また、特開平4−
232004号公報では、常温で操作し易い液状の、ワ
ックスとオルトリン酸中性エステルの混合液を得ること
ができず、エマルジョンワックスの取扱いに問題があっ
た。更に特開昭57−113053号公報、特開平4−
232004号公報では、各種ワックスを使用する旨の
記載があるが、ワックス成分についての分子量分布と接
着剤性能の関係を示唆する記載はない。
【0008】内部離型剤法の改良として、特開平11−
71566号公報には、有機ポリイソシアネート系化合
物、低分子量低密度ポリエチレン、水を必須成分とする
接着剤組成物及びこれを用いたボードの製造方法が提案
されている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意研究の
結果、有機ポリイソシアネート化合物と、一定の幅の分
子量、融点、酸価を有するパラフィンワックスエマルジ
ョンと触媒からなる接着剤組成物がリグノセルロース系
材料の熱圧成形体用の接着剤組成物として前記の諸問題
を解決できることを見いだし、本発明を完成させるに至
った。
【0010】すなわち、本発明は、以下の(1)〜
(5)に示されるものである。 (1) 有機ポリイソシアネート化合物(A)、ワック
スエマルジョン(B)、及び触媒(C)、からなる接着
剤組成物であって、該ワックスエマルジョン(B)のワ
ックス成分は、酸価が10mgKOH/g以下であり、
融点が40〜160℃であり、かつゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換
算の数平均分子量100〜1,000である成分がGP
Cのピーク面積比で80%以上である、ことを特徴とす
るリグノセルロース系材料の熱圧成形体用の接着剤組成
物。
【0011】(2)ワックスエマルジョン(B)が、パ
ラフィン系ワックスエマルジョンである前記(1)の接
着剤組成物。
【0012】(3)ワックスエマルジョン(B)が、モ
ンタン系ワックスエマルジョンである前記(1)の接着
剤組成物。
【0013】(4) 前記(1)から(3)のいずれか
の接着剤組成物を用いたリグノセルロース系材料の熱圧
成形体。
【0014】(5) 前記(1)から(3)のいずれか
の接着剤組成物を用いたリグノセルロース系材料の熱圧
成形体の製造方法。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の接着剤組成物の構
成成分について述べる。前記(A)成分に用いられるも
の有機ポリイソシアネート化合物としては、例えば、ジ
フェニルメタンジイソシアネート(以下、MDIと称す
る。)、MDIとMDI系多核縮合体との混合物(以
下、ポリメリックMDIと称する。)、液状MDI(カ
ルボジイミド変性MDI)、トリレンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、トリメチレンキシリ
レンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシ
アネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、水素添加キシリレンジイソシアネート等のポリイソ
シアネートの単独又は2種以上の混合物や、前記ポリイ
ソシアネートに触媒を加え、二量体(ウレトジオン変
性)又は三量体(イソシアヌレート変性)としたもの等
が挙げられる。本発明においては、本発明に規定するワ
ックスエマルジョン、触媒との相溶性の良いタイプが好
ましい。
【0016】また前記のほかにも、例えばメタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール、オクタノー
ル、ラウリルアルコール等のモノオールや、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、1,3−ブタンジオール、
1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等
のジオールや、グリセリン、トリメチロールプロパン、
ペンタエリスリトール等のポリオールや、モノエタノー
ルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン
等のアルカノールアミンや、そのほかジグリセリン、ソ
ルビトール、蔗糖等の単独又は混合物にエチレンオキサ
イド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、ス
チレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを単独又は
併用し、公知の方法で付加重合して得られるモノオール
又はポリオールと、前記有機ポリイソシアネート化合物
とを、例えば有機ポリシソシアネート化合物のイソシア
ネート基と前記モノオール又はポリオールの水酸基との
当量比(イソシアネート基/水酸基)が1.5〜50
0、好ましくは2.0〜400の範囲となるように公知
の方法で反応させて得られるイソシアネート基含有ウレ
タンプレポリマーも、前記(A)成分として好適に用い
ることができ、前記のようにワックスエマルジョンや触
媒との相溶性の良いタイプが好ましい。
【0017】有機ポリイソシアネート化合物(A)のイ
ソシアネート含量は25〜35質量%が好ましく、特に
28〜33質量%がより好ましい。また、25℃におけ
る粘度は1,000mPa・s以下、好ましくは800
mPa・s以下である。
【0018】本発明で好ましい有機ポリイソシアネート
化合物(A)は、ポリメリックMDIとポリエーテルモ
ノ及び/又はジオールとのイソシアネート基末端プレポ
リマーである。また更にこのポリメリックMDIの好ま
しい組成は、MDI含有量が50質量%以下となるもの
である。
【0019】本発明におけるワックスエマルジョン
(B)のその目的とするところは、熱盤との接着性を回
避させるための離型剤としての効果であり、例えば、パ
ラフィンワックス、モンタンワックス、カルナバワック
ス、ライスワックス等の天然ワックス、及びパラフィン
ワックス誘導体、モンタンワックス誘導体、硬化ひまし
油、ステアリン酸アミド等の合成ワックスを水性エマル
ジョンにしたもの等が挙げられる。その中でも特に、パ
ラフィン系ワックス、モンタン系ワックス及びその誘導
体が良好な離型性を発現し、二次的効果として、熱圧成
形体の耐熱水性に良好な効果を与えることになる。
【0020】ワックス成分のエマルジョン化には、公知
の乳化剤を用いることが可能である。このような乳化剤
としては、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンス
ルホン酸塩、ジアルキルアリールスルホン酸塩等の界面
活性剤や、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンアリールエーテル等の脂肪酸とのエステ
ル等の界面活性剤を挙げることができる。
【0021】本発明に用いられるワックスエマルジョン
(B)において、ワックス成分の酸価は、10mgKO
H/g以下である。酸価が10mgKOH/gより大き
いと、(A)成分に用いられる有機ポリイソシアネート
化合物と、水ないしはリグノセルロース系材料に含まれ
る活性水素との反応が阻害され、高い物性値を有する成
形体が得られない。
【0022】ワックス成分の融点は40〜160℃であ
る。ワックス成分の融点が40℃未満の場合では、通常
の熱圧成形温度である100〜200℃の条件下で蒸
発、気化しやすくなり、離型性を発揮しづらくなる。一
方、融点が160℃以上の場合では、熱圧成形温度が2
00℃の条件下であっても成形時間内に成形体の内部の
温度が必ずしもその温度まで上昇するとは限らないた
め、ワックス成分が成形体表面に熱移動しづらくなり、
熱盤との離型性を発揮できない。また、安定なワックス
エマルジョンを得ることが難しい。
【0023】更にワックス成分は、ポリスチレンを用い
た換算値の数平均分子量が100〜1,000である成
分が、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C)のピーク面積比で80%以上のものである。数平均
分子量は種々の方法で測定できるが、本発明ではGPC
による。ワックス成分中の、GPCのピーク面積比で8
0%以上の成分が、数平均分子量100未満の場合は、
通常の熱圧成形温度である100〜200℃の条件下で
蒸発、気化しやすくなり、離型性を発揮しづらくなる。
また、この成分の数平均分子量が1,000以上の場合
は、ワックスエマルジョンの安定性が悪くなるとともに
有機ポリイソシアネート化合物との相溶性が低下するこ
とと、下記のように融点が相対的に高くなるため、ワッ
クス成分が成形体表面に熱移動しづらくなり、熱盤との
離型性を発揮できない。数平均分子量100〜1,00
0の成分がGPCのピーク面積比で80%未満の場合
は、ワックスエマルジョンの安定性が悪くなるとともに
有機ポリイソシアネート化合物との相溶性が低下するこ
とと、下記のように融点が相対的に高くなるため、ワッ
クス成分が成形体表面に熱移動しづらくなり、熱盤との
離型性を発揮できない。
【0024】また、ワックス成分の赤外吸光分析(IR
分析)において、1700〜1760cm-1のピーク
(カルボニル基)と2900〜2960cm-1のピーク
(メチレン基)との吸光度比は(1700〜1760c
-1のピークの吸光度/2900〜2960cm-1のピ
ークの吸光度)は0.1以下、好ましくは0.05以下
である。この吸光度比が大きい場合は、熱盤との離型性
を発揮できない。更に、ワックスエマルジョン(B)の
固形分は10〜60質量%のものが好ましい。
【0025】本発明に用いられる(C)成分である触媒
は、前記(A)成分と(B)成分及びリグノセルロース
系材料との反応硬化を促進するための触媒としても作用
するものである。
【0026】触媒としては、アミン系触媒、金属系触媒
等がある。アミン系触媒の具体例として、トリエチルア
ミン、トリエチレンジアミン、N−メチルモルホリン、
N−メチルイミダゾール、1−メチルイミダゾール、1
−エチルイミダゾール、1−プロピルイミダゾール、1
−シアノイミダゾール、1−シアノメチルイミダゾー
ル、1,2−ジメチルイミダゾール、1,4−ジメチル
イミダゾール、1−メチル−2−エチルイミダゾール、
1−メチル−4−エチルイミダゾール、1−エチル−2
−メチルイミダゾール、1−エチル−4−メチルイミダ
ゾール、ピリジン、α−ピコリン等が挙げられる。
【0027】また、有機ポリイソシアネート化合物と反
応する活性水素を有するアミン系触媒として、N,N−
ジメチルエタノールアミン等のN,N−ジアルキルアル
カノールアミン、N−メチルジエタノールアミン等のN
−アルキルジアルカノールアミン、トリエタノールアミ
ン等のトリアルカノールアミン、N,N,N′−トリメ
チルアミノエチルエタノールアミン、N,N,N′,
N′−テトラメチルヒドロキシプロピレンジアミン等も
使用することができる。
【0028】金属系触媒としては、触媒活性を発現でき
る金属化合物であれば特に制限はなく、例えば、スズ、
亜鉛、カルシウム、チタン等のエステル化物、金属塩、
酸誘導体、酸化物、塩化物等が挙げられ、具体的には、
ジブチルチンジラウレート、ジオクチルチンジラウレー
ト、ジブチルチンジクロライド、オクチル酸スズ、オク
チル酸亜鉛、ナフテン酸カルシウム、テトラブチルチタ
ネート、テトラステアリルチタネート、酸化スズ、塩化
スズ、塩化マグネシウム等が挙げられる。
【0029】更に触媒(C)の配合量は、質量比で
(A)に対して、0.1〜20質量%が好ましく、特に
0.5〜15質量%が好ましい。かかる(C)成分の配
合量が前記下限値未満である場合には、硬化しにくく固
結反応が不充分で、目的とした成形体が得られにくくな
る傾向があり、また前記上限値を越える場合には、硬化
反応が速すぎて熱盤での熱圧までにリグノセルロース系
材料が反応固化してしまい正常な成形体が得られない。
【0030】リグノセルロース系材料の熱圧成形体は、
リグノセルロース系材料に本発明の接着剤組成物を塗布
し、加熱圧縮することによって得られる。このリグノセ
ルロース系材料としては、パーティクルボード、オリエ
ンテッドストランドボード(OSB)、ウェイファーボ
ード、ラミネーテッドベニアランバー(LVL)、ラミ
ネーテッドストランドランバー(LSL)、パラレルス
トランドランバー(PSL)等に使用される木質削片で
あるストランドチップ、ダストチップ、フレークチップ
や、ハードボード、中密度繊維板(MDF)、インシュ
レーションボード等に使用されるファイバー、コーリャ
ン茎、バガス、籾殻、麻、わら、い草、あし、椰子の実
や樹、ゴムの樹、とうもろこし、おがくず等が挙げられ
る。これらは単独で使用してもよいし、2種類以上を組
み合わせて使用してもよい。
【0031】接着剤組成物の塗布方法としては、有機ポ
リイソシアネート化合物(A)、ワックスエマルジョン
(B)、触媒(C)は、リグノセルロース系材料に塗布
する直前に前記の3成分を混合して使用するか、又は
(A)〜(C)を別々に塗布して使用する。このとき、
水を加えた4成分であってもよい。連続ラインで製造す
るときは、ワックスエマルジョン(B)と触媒(C)を
あらかじめ混合しておいたものを使用するほうが好まし
い。この予備混合物と有機ポリイソシアネート化合物
(A)と水をスタティックミキサーで連続的に混合して
から、リグノセルロース系材料に塗布し、成形する。成
形条件はボードの公知の成形条件であればすべて適用で
きる。
【0032】リグノセルロース系材料に対する各々の添
加量は、リグノセルロース系材料に対して、有機ポリイ
ソシアネート化合物(A)が固形分で5〜20質量%、
ワックスエマルジョン(B)が固形分で0.5〜10質
量%、触媒(C)が固形分で0.005〜4質量%であ
る。
【0033】
【発明の効果】このように本発明の、融点範囲及び特定
分子量分布を有するワックス成分を含有し、特定酸価を
有するワックスエマルジョンを用いた接着剤及びこれを
用いた成形体の製造方法により、木質チップ、木質繊維
等のリグノセルロース系材料の熱圧成形時に、熱盤表面
との接着を防ぐことができるだけでなく、物性面でも優
れたリグノセルロース系材料の熱圧成形体を得ることが
可能となった。
【0034】
【実施例】次に、本発明のリグノセルロース系材料用接
着剤組成物、並びに及びそれを用いた熱圧成形体及び製
造方法を、製造例及び実施例に基づいて更に詳細に説明
するが、本発明はかかる製造例及び実施例のみに限定さ
れるものではない。なお、GPC分析における「%」は
ピーク面積比を示す。
【0035】実施例1 [A液の合成]攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導
入管のついた、容量が2000mlの反応器を用いて、
原料イソシアネートと原料モノ又はポリオールを表1に
示す量を仕込んだ後、80℃まで昇温して3時間反応さ
せて、有機ポリイソシアネート化合物A1〜A5を合成
した。原料の種類、使用量、分析値も表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】 [A液合成原料] PMDI−1 :ポリメリックMDI NCO含量=31.1% ポリメリックMDI中のMDI含有量=42% PMDI−2 :ポリメリックMDI NCO含量=30.1% ポリメリックMDI中のMDI含有量=30% PPG−200 :ポリ(オキシプロピレン)ポリオール 数平均分子量=200 平均官能基数=2 PEG−2000:ポリ(オキシエチレン)ポリオール 数平均分子量=2,000 平均官能基数=2 MPEG−700:メトキシポリエチレングリコール 数平均分子量=700 平均官能基数=1
【0038】[接着剤組成物の調製及び評価]上記、表
1により得られた有機ポリイソシアネートA1〜A5と
下記に示す離型剤、触媒を組み合わせてリグノセルロー
ス系材料用接着剤組成物を調整した。その各接着剤組成
物の仕込み量を表2に示す。なお、比較例1は、ワック
スエマルジョンを用いなかったため成形体が熱盤に非常
に強固に接着し、物性評価はできなかった。
【0039】
【表2】
【0040】[B液原料] ワックスエマルジョンP:モンタン系のワックスエマル
ジョン(融点=78℃、酸価=1mgKOH/g、GP
Cによるポリスチレン換算数平均子量100〜1,00
0の成分=88.8%、固形分=30%、IR分析によ
る1700〜1760cm-1のピークと2900〜29
60cm-1のピークとの吸光度比=0.03) ワックスエマルジョンQ:パラフィン系のワックスエマ
ルジョン(融点=60℃、酸価=1mgKOH/g、G
PCによるポリスチレン換算数平均子量100〜1,0
00の成分=82.3%、固形分=30%) ワックスエマルジョンR:モンタン系のワックスエマル
ジョン(融点=85℃、酸価=90mgKOH/g、G
PCによるポリスチレン換算数平均子量1,000以下
の成分=23.1%、固形分=30%、IR分析による
1700〜1760cm-1のピークと2900〜296
0cm-1のピークとの吸光度比=0.17) [C液原料] 触媒S:トリエチレンジアミン 触媒T:N,N−ジメチルエタノールアミン 触媒U:ジブチルチンジラウレート
【0041】[リグノセルロース系材料の熱圧成形体の
成形方法] (1)成形条件 ボードサイズ:40cm×40cm ボード厚み:15mm 設定密度:720kg/m3 木質チップ又は木質繊維の含水率及び樹種:3%、針葉
樹 製品含水率:9% マット含水率:14% 熱盤(プレス)温度:200℃ 熱盤(プレス)圧力:3MPa(面圧) 熱盤(プレス)時間:150秒
【0042】(2)成形方法 表2に記載の熱圧成形体の作成について、木質チップを
用いて得られるパーティクルボード(実施例1、2、
5、比較例1、2)については、下記の1)の方法にて
作成し、木質繊維を用いて得られる中密度繊維板(実施
例3、4、比較例3、4)については、下記の2)の方
法にて作成した。 1)実施例1、2、5、比較例1、2の成形体の作成方
法表2に記載の量の針葉樹の木質チップを撹拌羽根のつ
いた容積約0.5m3のブレンダーに投入し、そこに表
2に記載の量の有機ポリイソシアネート化合物、ワック
スエマルジョン、触媒及びマット含水率用の水の混合物
を、約5分間混合撹拌しながらスプレー塗布した。その
後、その接着剤組成物が塗布された木質チップを取り出
して、成形後の成形体の密度が設定密度になるように計
量し、下記の鉄板上に前記ボードサイズになるようにフ
ォーミングし、更に同形状の鉄板を上に載せ、前記条件
で熱圧成形した。 2)実施例3、4、比較例3、4の成形体の作成方法表
2に記載の量の針葉樹の木質チップを加圧リファイナー
(解繊機)を用いて、蒸解圧力=0.7MPa、蒸解温
度=150℃の条件で解繊(繊維化)した。それを配管
に通し、そこに表2に記載の量の有機ポリイソシアネー
ト化合物、ワックスエマルジョン、触媒及びマット含水
率用の水の混合物を同時に配管内に添加して、気流乾燥
機にて前記マット含水率になるまで乾燥させた。その
後、その接着剤組成物が塗布された木質繊維を取り出し
て、成形後の成形体の密度が設定密度になるように計量
し、下記のステンレススチール板上に前記ボードサイズ
になるようにフォーミング成形装置を用いてフォーミン
グし、更に同形状のステンレススチール板を上に載せ、
前記条件で熱圧成形した。 [離型性の確認]ボード上下に高抗張力ステンレススチ
ール板を置き、前記成形時に離型性の確認を行った。 [物性測定]前記、表2の実施例1、2、5、比較例
1、2の成形体の各種物性値については、JIS A−
5908に準じて測定し、実施例3、4、比較例3、4
の成形体の各種物性値については、JIS A−590
5に準じて測定した。
【図面の簡単な説明】
【図1】:ワックスエマルジョンPのGPCチャート及
びポリスチレン換算の分子量測定結果(抜粋)である。
【図2】:ワックスエマルジョンPのFT−IRチャー
トである。
【図3】:ワックスエマルジョンRのGPCチャート及
びポリスチレン換算の分子量測定結果(抜粋)である。
【図4】:ワックスエマルジョンRのFT−IRチャー
トである。
フロントページの続き Fターム(参考) 2B260 AA20 BA01 BA07 BA08 BA18 BA19 CB01 CD02 DA05 DB13 DC02 DD02 EA01 EA05 EB02 EB06 EB11 EB13 EB19 EB21 4J040 BA172 BA182 EF291 EF301 EF321 HA096 HB02 HB07 HB13 HB24 HB27 HC03 HC04 HC09 HC11 HC22 HC24 HC26 HD42 JA03 JB02 KA09 KA14 LA06 MA09 NA12 PA30 PA33

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機ポリイソシアネート化合物(A)、
    ワックスエマルジョン(B)、及び触媒(C)、からな
    る接着剤組成物であって、該ワックスエマルジョン
    (B)のワックス成分は、酸価が10mgKOH/g以
    下であり、融点が40〜160℃であり、かつゲルパー
    ミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるポリ
    スチレン換算の数平均分子量100〜1,000である
    成分がGPCのピーク面積比で80%以上である、こと
    を特徴とするリグノセルロース系材料の熱圧成形体用の
    接着剤組成物。
  2. 【請求項2】 ワックスエマルジョン(B)が、パラフ
    ィン系ワックスエマルジョンである請求項1記載の接着
    剤組成物。
  3. 【請求項3】 ワックスエマルジョン(B)が、モンタ
    ン系ワックスエマルジョンである請求項1記載の接着剤
    組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項に記載の
    接着剤組成物を用いたリグノセルロース系材料の熱圧成
    形体。
  5. 【請求項5】 請求項1から3のいずれか1項に記載の
    接着剤組成物を用いたリグノセルロース系材料の熱圧成
    形体の製造方法。
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