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JP2001259784A - 中空タイロッドの製造方法 - Google Patents

中空タイロッドの製造方法

Info

Publication number
JP2001259784A
JP2001259784A JP2000078945A JP2000078945A JP2001259784A JP 2001259784 A JP2001259784 A JP 2001259784A JP 2000078945 A JP2000078945 A JP 2000078945A JP 2000078945 A JP2000078945 A JP 2000078945A JP 2001259784 A JP2001259784 A JP 2001259784A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tie rod
hollow
shaft
spherical surface
spherical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000078945A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Saito
達也 斉藤
Seiji Hamano
聖司 浜野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Showa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Corp filed Critical Showa Corp
Priority to JP2000078945A priority Critical patent/JP2001259784A/ja
Publication of JP2001259784A publication Critical patent/JP2001259784A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Forging (AREA)
  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中空タイロッドの軽量化の徹底および生産性
の向上を図ると共に、ラック軸との結合部の機械的強度
も優れた中空タイロッドの製造方法を提供する。 【解決手段】 中空の軸部と、該軸部の一端部に形成さ
れた球部とを有する中空タイロッドの製造方法は、所定
長さに切断された金属製の直管50の一端部に中実部50a
を形成するアプセット鍛造工程と、中実部50aを一部分
が球面50b1を有する膨出部50bに加工する熱間鍛造工程
と、さらに膨出部50bを球面を有する球部に加工する機
械加工工程とを含む。中空タイロッドの軸部は略同一の
肉厚を持って形成されるため軽量化が従来に比べて徹底
され、また軸部の穴あ工程が不要となることで製造時間
が短縮されて生産性が向上する。しかも、熱間鍛造によ
り形成された膨出部50bは球面50b1を有するため、その
後の機械加工で形成される球部は、該機械加工によって
も鍛流線が切断されることが少なく、機械的強度も優れ
た球部となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本出願発明は、自動車等のス
テアリング装置に使用されるタイロッドの製造方法に関
し、詳細には、金属管から中空タイロッドを製造する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のラックアンドピニオン式
のステアリング装置に見られるように、操舵輪に連動し
て回転されるピニオンと噛合するラック軸に結合され
て、ラック軸の往復動を、ナックルアーム、さらには転
舵輪に伝達するための部材であるタイロッドは、中実の
素材を鍛造により加工して製造していた。しかしなが
ら、燃費改善の一環として車体の軽量化が要求される状
況下にあって、タイロッドについても、その軽量化が課
題となってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、タイロッドを
軽量にするため、タイロッドの中実の軸部にガンドリル
で穴を形成して、中空のタイロッドとすることが考えら
れるが、形成される穴の径は、タイロッドの軸部の最小
外径に合わせて決定されるため、軸部には必要以上に厚
肉の部分が残ることになり、軽量化の程度は十分とはい
えないものである。そのうえ、鍛造後、さらに穴あけす
る分、製造時間を余分に要することから、生産性が高い
とはいえないものである。
【0004】本出願発明は、このような事情に鑑みてな
されたものであって、中空タイロッドの軽量化の徹底お
よび生産性の向上を図ると共に、ラック軸との結合部の
機械的強度も優れた中空タイロッドの製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】本出願
の請求項1記載の発明は、中空の軸部と、該軸部の一端
部に形成されラック軸との結合部となる球部とを有する
中空タイロッドの製造方法であって、所定長さの金属管
の一端部に中実部を形成するアプセット鍛造工程と、該
中実部を一部分が球面を有する膨出部に形成する熱間鍛
造工程と、該膨出部を球面を有する前記球部に形成する
機械加工工程とを含む中空タイロッドの製造方法であ
る。
【0006】この請求項1記載の発明によれば、素材と
して金属管を使用したため、略同じ肉厚を有する中空の
軸部を形成することができる。さらに、ラック軸との結
合部となる中実の球部は、アプセット鍛造により形成し
た中実部に、熱間鍛造により、球面を有する膨出部を形
成した後、該膨出部を機械加工により球部に形成する。
そのため、熱間鍛造で形成された膨出部では、該膨出部
が仕上がり形状である球部の球面と同類である球面を有
することから、再結晶して微細化した結晶組織で形成さ
れる鍛流線も、外形の球面に沿う形態のものとなってい
るので、球部を形成する際に、同様に球面に形成する機
械加工によっても該鍛流線が切断されることが少なくな
り、機械的強度が大きい球部を形成することができる。
【0007】その結果、中空タイロッドの軸部は略同一
の肉厚を持って形成されるため軽量化が従来に比べて徹
底されると共に、軸部の穴あ工程が不要となることで製
造時間が短縮され生産性が向上する。しかも、熱間鍛造
により形成された膨出部は球面を有するため、その後の
機械加工で形成される球部は、該機械加工によっても鍛
流線が切断されることが少なく、機械的強度も優れた球
部とすることができる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の中
空タイロッドの製造方法において、前記金属管は円管か
らなり、円筒状の前記軸部の外周に、周方向に略等間隔
に位置する複数の略同一形状の平面を有する角形部を形
成するプレス加工工程を含むものである。
【0009】この請求項2記載の発明によれば、タイロ
ッドへの部品の着脱の際、またはタイロッドの組付け・
取外しの際に、回り止め用の工具を係合させ得る角形部
が、円筒状の軸部にプレス加工により形成される。その
結果、請求項1記載の発明の効果に加えて、角形部を利
用することにより、タイロッドへの部品の着脱またはタ
イロッドの組付け・取外しを容易化でき、しかもその角
形部をプレス加工により容易に形成できる。
【0010】請求項3記載の発明は、中空の軸部と、該
軸部の一端部に形成されラック軸との結合部となる目玉
部とを有する中空タイロッドの製造方法であって、所定
長さの金属管の一端部に中実部を形成するアプセット鍛
造工程と、該中実部を一部分が球面を有する膨出部に形
成する第1の熱間鍛造工程と、該膨出部を円筒状の前記
目玉部に形成する第2の熱間鍛造工程とを含む中空タイ
ロッドの製造方法である。
【0011】この請求項3記載の発明によれば、素材と
して金属管を使用したため、略同じ肉厚を有する中空の
軸部を形成することができる。さらに、ラック軸との結
合部となる目玉部は、アプセット鍛造により形成した中
実部に、第1の熱間鍛造により、球面を有する膨出部を
形成した後、該膨出部を第2の熱間鍛造により円筒状の
目玉部に形成する。そのため、第1の熱間鍛造で形成さ
れた膨出部では、該膨出部が、仕上がり形状である円筒
状の目玉部の外周面の横断面である円形状と同類である
円形状の断面を持つ球面を有することから、再結晶して
微細化した結晶組織で形成される鍛流線も、その外形の
球面に沿う形態のものとなっているので、その球面の断
面形状と同類の横断面形状を有する目玉部は、第2熱間
鍛造でその周方向に一層沿った鍛流線を持つものとな
り、機械的強度が大きい目玉部を形成することができ
る。
【0012】その結果、タイロッドの軸部は略同一の肉
厚を持って形成されるため軽量化が従来に比べて徹底さ
れると共に、軸部の穴あけ工程が不要となることで製造
時間が短縮され生産性が向上する。しかも、熱間鍛造に
より形成された膨出部は球面を有するため、その後の熱
間鍛造で形成される円筒状の目玉部では、その鍛流線が
目玉部の周方向に一層沿った形態となるので、機械的強
度も優れた目玉部とすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本出願発明の実施形態を図
1ないし図5を参照して説明する。図1ないし図3は、
第1実施形態を示すもので、図1は、請求項1および請
求項2記載の製造方法により製造された中空タイロッド
が使用される車両用のエンドテイクオフ型油圧式パワー
ステアリング装置のラック軸の軸線方向に沿った部分断
面図である。このパワーステアリング装置1において、
車両の左右方向(図1における左右方向と一致してい
る)に略水平に延びる略円筒状のラック軸ハウジング2
には、ラック軸4がその軸線L1と平行な方向である軸線
方向に直線移動自在に収容され、ラック軸ハウジング2
の右部分に設けられたピニオンハウジング3には、操舵
輪に連動連結された入力軸5が回転自在に支持され、さ
らに入力軸5とトーションバーを介して連結された回転
自在な出力軸(図示されず)、および入力軸5と出力軸
との相対回転により後述する一対の油圧室8,8の作動
油の油圧を制御すべく、各油圧室8,8に対する作動油
の給排を制御する制御バルブ(図示されず)が収容され
ている。そして、ピニオンハウジング3内で、出力軸の
下部に形成されたピニオンが、ラック軸4に形成された
ラック歯と噛合していて、ピニオンの回転によりラック
軸4が前記軸線方向に移動する。
【0014】ラック軸ハウジング2の左部分の一部はパ
ワーシリンダ6を形成し、パワーシリンダ6内に位置す
るラック軸4には、パワーシリンダ6に摺動自在に嵌合
するパワーピストン7が一体的に固着され、パワーシリ
ンダ6内で、パワーピストン7を挟んでその左右の両側
方に、左右の油圧室8,8がそれぞれ画成される。
【0015】ラック軸4の左右の端部には、左右の中空
タイロッド9,9の一端部がそれぞれボールジョイント
10,10を介して結合され、ラック軸ハウジング2の左右
の端部と両タイロッド9,9とにそれぞれ跨って、ボー
ルジョイント10,10を覆う伸縮自在な防塵用のブーツ1
1,11が、ラック軸ハウジング2および両タイロッド
9,9に形成された円環状の装着溝2a,2a,9e,9eに装
着されバンドにより固定されている。
【0016】各タイロッド9,9は、中空の軸部9a,9a
と、該軸部9a,9aの一端部に一体成形されてラック軸4
との結合部となる球部9b,9bとから構成される。軸部9
a,9aには、その他端部の雄ねじ部9c,9cと、雄ねじ部9
c,9cに隣接する角形部である六角部9d,9dと、六角部9
d,9dと球部9b,9bとの間に位置する装着溝9e,9eとが
形成されている。そして、雄ねじ部9c,9cには、ボール
ジョイント12,12を介してナックルアーム(図示され
ず)に結合されるタイロッドエンド13,13に形成された
雌ねじ部13a,13aが螺合され結合されている。また、軸
線L1に直交する平面での断面である横断面が概ね正六角
形をした六角部9d,9dは、タイロッド9,9に対してタ
イロッドエンド13,13を着脱する際に、タイロッドエン
ド13,13を回動するとき、六角部9d,9dの外周に係合さ
れる工具によりタイロッド9,9を回動不能に固定する
ために使用される。タイロッドエンド13,13は、タイロ
ッド9,9へのねじ込み量が調整された後、ロックナッ
ト14,14により回り止めがなされ、その位置に固定され
る。
【0017】そして、各ボールジョイント10,10は、各
タイロッド9,9の球部9b,9bと、球部9b,9bを収容す
る凹部15a,15aを有すると共にラック軸4の各端部に螺
着された軸受体15,15と、球部9b,9bと凹部15a,15aの
内面との間に装着された樹脂シート16,16とを備えてい
る。
【0018】それゆえ、操舵輪が操舵されて、入力軸
5、出力軸等を介して操舵輪に連動連結されたラック軸
4が前記軸線方向に移動すると、両タイロッド9,9が
ラック軸4と一体に前記軸線方向に移動して、左右の転
舵輪の転舵が行なわれる。同時に、前記制御バルブによ
り車輪の操舵トルクに応じて制御された作動油が、両油
圧室8,8に対して給排され、パワーピストン7に作用
する両油圧室8,8の油圧の差圧に基づく操舵補助力
が、ラック軸4に付与され、さらにタイロッド9,9に
伝達されて、運転者による転舵輪の転舵を助勢する。
【0019】次に、図2ないし図3を参照して、中空タ
イロッド9の製造方法について説明する。先ず、鋼製の
同一の肉厚を有する円管からなる管材を切断して、素材
として、製造すべきタイロッドの長さに対応した所定長
さの直管50を用意する(図2(a)参照)。その後、直
管50の一端部を、熱間加工が可能となる温度まで加熱
し、さらに直管50の軸線L2を含む面を合わせ面とする二
つの型により、その一端部の径方向から挟んで、一端部
の端面に当接させたポンチにより、軸線方向から圧縮変
形すると共に、直管50の径方向に押し広げて、図2
(b)に図示されるように、用意された直管50の外径よ
りも大きな外径を有する所定長さの中実部50aを形成す
るアプセット鍛造を行う。この所定長さは、形成すべき
球部9bの大きさにより適宜決定されるものである。
【0020】その後、中実部50aを熱間加工が可能とな
る温度まで再度加熱し、中実部50aを形成するときと同
様に、中実部50aを、径方向から二つの型の間に挟んだ
状態で、中実部50aの端面に当接させたポンチにより、
軸線方向から圧縮変形して、図2(c)に図示されるよ
うに、その一部が、軸線方向の所定範囲に渡って、仕上
がり形状である球部9bの球面9b1と同類である球面50b1
とされた樽状の膨出部50bを形成するアプセット鍛造を
行う。この所定範囲および球面50b1の直径は、形成すべ
き球部9bの直径に応じて適宜設定される。
【0021】このように鋼の再結晶温度よりも高い温度
に加熱された状態で行われる鍛造により、球面50b1を有
する膨出部50bが形成されるため、熱間鍛造終了後の膨
出部50bでは、微細化した結晶組織で形成される鍛流線
も、外形の球面50b1に略沿う形態となっている。
【0022】その後、図3に図示されるように、膨出部
50bに切削加工や研磨加工等の機械加工が施されて、後
述する軸部9aとの連結部となるテーパ部9fおよび小径部
9g、そして球面9b1を有する球部9bが形成される。この
機械加工では、膨出部50bの球面50b1と同類である球面9
b1を有する球部9bが形成されるので、その加工により鍛
流線が切断されることは少ない。
【0023】その後、用意された直管50で未加工の状態
となっていた部分から構成される中空の、すなわち円筒
状の軸部9aにおいて、球部9bが形成された一端部とは反
対側の他端部には、所定長さに渡って、肉厚が殆ど変化
せず外径のみが小さくなるように圧延加工が施されて小
径の部分が形成され、その後、その小径の部分にねじ切
りがなされて、雄ねじ部9cが形成される。
【0024】次に、雄ねじ部9cに隣接して、軸部9aの外
周に軸線L2に平行で軸線方向に所定長さを有すると共
に、周方向に略等間隔に位置する複数の略同一形状の平
面を有し、軸線L2に直交する平面での断面である横断面
の形状が概ね正多角形を呈する角形部、この第1実施形
態では6個の平面を有し、横断面が概ね正六角形を呈す
る六角部9dが、プレス加工により形成され、さらに、装
着溝9eが切削加工により形成されて、中空タイロッド9
が製造される。
【0025】第1実施形態における中空タイロッド9
は、前述のようにして製造され、素材として鋼管を使用
したため、略同じ肉厚を有する中空の軸部9aを形成する
ことができる。さらに、タイロッド9の一端部に形成さ
れる中実の球部9bは、アプセット鍛造により形成した中
実部50aに、熱間鍛造により、球面50b1を有する膨出部5
0bを形成した後、該膨出部50bを機械加工により球部9b
に形成する。そのため、熱間鍛造で形成された膨出部50
bでは、該膨出部50bが仕上がり形状である球部9bの球面
9b1と同類である球面50b1を有することから、再結晶し
て微細化した結晶組織で形成される鍛流線も、外形の球
面50b1に沿う形態のものとなっているので、球部9bを形
成する際に、球面50b1と同様に球面9b1に形成する機械
加工によっても該鍛流線が切断されることが少なくな
り、機械的強度が大きい球部9bを形成することができ
る。
【0026】その結果、中空タイロッド9の軸部9aは略
同一の肉厚を持って形成されるため軽量化が従来に比べ
て徹底されると共に、軸部の穴あ工程が不要となること
で製造時間が短縮され生産性が向上する。しかも、アプ
セット鍛造により形成された膨出部50bは、球面9b1と同
類の球面50b1を有するため、その後の機械加工で形成さ
れる球部9bは、該機械加工によっても鍛流線が切断され
ることが少なく、機械的強度も優れた球部9bとすること
ができる。
【0027】また、タイロッド9へのタイロッドエンド
13の着脱の際、またはタイロッド9の組付け・取外しの
際に、回り止め用の工具を係合させ得る角形部である六
角部9dは、円筒状の軸部9aにプレス加工により形成され
る。その結果、六角部9dを利用することにより、タイロ
ッド9へのタイロッドエンド13の着脱またはタイロッド
9の組付け・取外しを容易化でき、しかも六角であるこ
とにより、パワーステアリング装置1が車体に搭載され
た状態で、タイロッド9がラック軸4の近傍に位置して
いるうえに、タイロッド9の周囲に狭い作業空間しか残
されていない場合であっても、工具を容易に六角部9dに
係合させることができる。さらにその六角部9dをプレス
加工により容易に形成できる。
【0028】次に、図2、図4および図5を参照して、
第2実施形態を説明する。なお、図4,図5において、
第1実施形態における部材と同一または該部材に相当す
る部材については、第1実施形態と同一の符号を使用し
ている。図4は、請求項3記載の製造方法により製造さ
れた中空タイロッドが使用される車両用のセンターテイ
クオフ型油圧式パワーステアリング装置21のラック軸の
軸線方向に沿った部分断面図である。このパワーステア
リング装置21は、第1実施形態と同様に、ラックアンド
ピニオン式のもので、ラック軸24は、車両の左右方向
(図4における左右方向とは反対になる)に略水平に延
びる略円筒状のラック軸ハウジング22にその軸線L1と平
行な方向である軸線方向に直線移動自在に収容されると
共に、ラック軸ハウジング22の右端部に結合されたピニ
オンハウジング23にも、その一部が収容されている。そ
して、ピニオンハウジング23には、第1実施形態と同様
に、操舵輪に連動連結された入力軸5が支持され、ピニ
オンが形成された出力軸および制御バルブが収容され、
ピニオンハウジング23内で、ピニオンがラック軸24のラ
ック歯と噛合していて、ピニオンの回転によりラック軸
24が前記軸線方向に移動する。
【0029】ラック軸ハウジング22には、中央部からや
や右方に、該軸線方向に長径を有する略長円形状の案内
穴25が所定の長さにわたって設けられており、この案内
穴25内に配置されたスライダ26が、案内穴25に案内され
て前記軸線方向に摺動自在に嵌合している。そして、ス
ライダ26には、ラック軸24と、案内穴25を覆う伸縮自在
な防塵用のブーツ27と、ブラケット28と、一対の中空タ
イロッド29,29とを一体に結合する一対のボルト30,30
が挿通されて、ラック軸24に螺合している。各ボルト3
0,30と各タイロッド29,29の一端部に形成された目玉
部29b,29bに設けられて各ボルト30,30が貫通する貫通
穴32との間にはブッシュ31が設けられていて、各タイロ
ッド29,29は、ボルト30,30の軸線を中心線として揺動
自在とされる。ブーツ27の両端はスライダ26の左方およ
び右方で、ラック軸ハウジング22およびピニオンハウジ
ング23にそれぞれ固定されている。
【0030】さらに、ラック軸ハウジング22の左端部は
パワーシリンダ6を形成し、パワーシリンダ6内に位置
するラック軸24には、パワーシリンダ6に摺動自在に嵌
合するパワーピストン7が一体的に固着され、パワーシ
リンダ6内で、パワーピストン7を挟んでその左右の両
側方に、左右の油圧室8,8がそれぞれ画成される。
【0031】各タイロッド29,29は、中空の軸部29a,2
9aと、該軸部29a,29aの一端部に一体成形されラック軸
24との結合部となる円筒状の目玉部29b,29bとから構成
される。軸部29a,29aの他端部には、雄ねじ部29c,29c
が形成され、また目玉部29b,29b付近には、ブーツ27と
の接触を回避する湾曲部29d,29dが形成されている。そ
して、雄ねじ部29c,29cには、ボールジョイント12,12
を介してナックルアーム(図示されず)に結合されるタ
イロッドエンド13,13に形成された雌ねじ部13a,13aが
螺合され結合されている。タイロッドエンド13,13は、
タイロッド29,29へのねじ込み量が調整された後、ロッ
クナット14,14により回り止めがなされ、その位置に固
定される。
【0032】したがって、操舵輪が操舵されて、入力軸
5、出力軸等を介して操舵輪に連動連結されたラック軸
24が前記軸線方向に移動すると、案内穴25に沿って移動
するスライダ26に案内されて、タイロッド29,29が、ラ
ック軸24と共に一体に左右方向に移動して、左右の転舵
輪の転舵が行なわれる。同時に、前記制御バルブにより
車輪の操舵トルクに応じて制御された作動油が、両油圧
室8,8に対して給排され、パワーピストン7に作用す
る両油圧室8,8の油圧の差圧に基づく操舵補助力が、
ラック軸24に付与され、さらにタイロッド29,29に伝達
されて、運転者による転舵輪の転舵を助勢する。
【0033】次に、図2および図5を参照して、中空タ
イロッド29の製造方法について説明する。鋼製の円管か
らなる管材を切断して所定長さの直管50を用意し、アプ
セット鍛造により中実部50aを形成し、その後さらにア
プセット鍛造により膨出部50bを形成する各工程は、第
1実施形態と同様である。この第2実施形態では、膨出
部50b形成後、膨出部50bを熱間加工が可能な温度まで再
度加熱し、直管50の軸線L2を含む面を合わせ面とする二
つの型で膨出部50bを径方向から挟む型鍛造により、膨
出部50bを径方向に圧縮変形して、軸線L2を含む平面に
対して対称となるように、底部50c1を有する円筒状の目
玉部50cを形成する第2の熱間鍛造を行う。その後、目
玉部50cの近傍の軸部29aには、曲げ加工により湾曲部29
dが形成される(図5(a)参照)。
【0034】ここで、第1の熱間鍛造であるアプセット
鍛造により形成された膨出部50b(図2(c)参照)の
球面50b1の前記軸線方向の所定範囲および球面50b1の直
径は、円筒状の目玉部50cの直径、すなわち仕上がり形
状である円筒状の目玉部29bの直径に応じて適宜決定さ
れる。このようにして形成された膨出部50bでは、第1
実施形態と同様に、微細化した結晶組織で形成される鍛
流線は、仕上がり形状である円筒状の目玉部29bの外周
面29b1の横断面である円形状と同類である円形状の断面
を持つ球面50b1に沿う形態となっているので、その後の
第2の熱間鍛造により形成される目玉部50cの外周面50c
2に近似した鍛流線、すなわち形成されるべき目玉部29b
の外周面に近似した鍛流線は、その周方向に一層沿った
鍛流線とされる。
【0035】その後、ドリルまたはポンチ等により、目
玉部50cの底部50c1を取り除く穴あけを施して貫通穴32
を形成し、さらに仕上げようの切削加工および研磨加工
をを含む機械加工を施して、貫通穴32を有する目玉部29
bが形成される(図5(b)参照)。
【0036】一方、中空の軸部29aにおいて、目玉部29b
が形成された一端部とは反対側の他端部には、図4に図
示されるように、第1実施形態と同様、肉厚が殆ど変化
せず外径のみが小さくなるように圧延加工が施されて小
径の部分が形成され、その後、その小径の部分にねじ切
りがなされて、雄ねじ部29cが形成される。
【0037】第2実施形態における中空タイロッド29
は、前述のようにして製造され、素材として鋼管を使用
したため、略同じ肉厚を有する中空の軸部29aを形成す
ることができる。さらに、目玉部29bは、アプセット鍛
造により形成した中実部50aに、第1の熱間鍛造によ
り、球面50b1を有する膨出部50bを形成した後、該膨出
部50bを第2の熱間鍛造により円筒状の目玉部50cに形成
する。そのため、第1の熱間鍛造で形成された膨出部50
bでは、該膨出部50bが、仕上がり形状である円筒状の目
玉部29bの外周面29b1の横断面である円形状と同類であ
る円形状の断面を持つ球面50b1を有することから、再結
晶して微細化した結晶組織で形成される鍛流線も、その
外形の球面50b1に沿う形態のものとなっているので、そ
の球面50b1の断面形状と同類の横断面形状を有する目玉
部50cは、第2熱間鍛造でその周方向に一層沿った鍛流
線を持つものとなり、機械的強度が大きい目玉部29bを
形成することができる。
【0038】その結果、中空タイロッド29の軸部29aは
略同一の肉厚を持って形成されるため軽量化が従来に比
べて徹底されると共に、軸部の穴あけ工程が不要となる
ことで製造時間が短縮され生産性が向上する。しかも、
熱間鍛造により形成された膨出部50bは、円筒状の目玉
部29bの外周面29b1の横断面である円形状と同類の円形
状の断面を持つ球面50b1を有するため、その後の熱間鍛
造で形成される目玉部50cでは、その鍛流線が目玉部50c
の周方向に一層沿った形態となるので、機械的強度も優
れた目玉部29bとすることができる。
【0039】前記各実施形態では、中空タイロッドが使
用されるのは油圧式パワーステアリング装置1,21であ
ったが、電動式パワーステアリング装置であってもよ
い。また、管材は、円管であったが、円管以外の管であ
ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願発明の第1実施形態を示し、請求項1,
2の製造方法により製造された中空タイロッドが使用さ
れる油圧式パワーステアリング装置のラック軸の軸線方
向に沿った部分断面図である。
【図2】中空タイロッドの加工工程を示す図である。
【図3】加工終了時の図1の中空タイロッドを示す図で
ある。
【図4】本出願発明の第2実施形態を示し、請求項3の
製造方法により製造された中空タイロッドが使用される
油圧式パワーステアリング装置のラック軸の軸線方向に
沿った部分断面図である。
【図5】第2の熱間加工後および加工終了時の図4の中
空タイロッドの一部を示す図である。
【符号の説明】
1…パワーステアリング装置、2…ラック軸ハウジン
グ、3…ピニオンハウジング、4…ラック軸、5…入力
軸、6…パワーシリンダ、7…パワーピストン、8…油
圧室、9…タイロッド、9a…軸部、9b…球部、10…ボー
ルジョイント、11…ブーツ、12…ボールジョイント、13
…タイロッドエンド、14…ロックナット、15…軸受体、
16…樹脂シート、21…パワーステアリング装置、22…ラ
ック軸ハウジング、23…ピニオンハウジング、24…ラッ
ク軸、25…案内穴、26…スライダ、27…ブーツ、28…ブ
ラケット、29…タイロッド、29a…軸部、29b…目玉部、
30…ボルト、31…ブッシュ、32…貫通穴、50…直管、50
a…中実部、50b…膨出部、50b1…球面、50c…目玉部、L
1,L2…軸線。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の軸部と、該軸部の一端部に形成さ
    れラック軸との結合部となる球部とを有する中空タイロ
    ッドの製造方法であって、所定長さの金属管の一端部に
    中実部を形成するアプセット鍛造工程と、該中実部を一
    部分が球面を有する膨出部に形成する熱間鍛造工程と、
    該膨出部を球面を有する前記球部に形成する機械加工工
    程とを含むことを特徴とする中空タイロッドの製造方
    法。
  2. 【請求項2】前記金属管は円管からなり、円筒状の前記
    軸部の外周に、周方向に略等間隔に位置する複数の略同
    一形状の平面を有する角形部を形成するプレス加工工程
    を含むことを特徴とする請求項1記載の中空タイロッド
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 中空の軸部と、該軸部の一端部に形成さ
    れラック軸との結合部となる目玉部とを有する中空タイ
    ロッドの製造方法であって、所定長さの金属管の一端部
    に中実部を形成するアプセット鍛造工程と、該中実部を
    一部分が球面を有する膨出部に形成する第1の熱間鍛造
    工程と、該膨出部を円筒状の前記目玉部に形成する第2
    の熱間鍛造工程とを含むことを特徴とする中空タイロッ
    ドの製造方法。
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