JP2001253035A - バリアー性を有する紙容器 - Google Patents
バリアー性を有する紙容器Info
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- JP2001253035A JP2001253035A JP2000063824A JP2000063824A JP2001253035A JP 2001253035 A JP2001253035 A JP 2001253035A JP 2000063824 A JP2000063824 A JP 2000063824A JP 2000063824 A JP2000063824 A JP 2000063824A JP 2001253035 A JP2001253035 A JP 2001253035A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W90/00—Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
- Y02W90/10—Bio-packaging, e.g. packing containers made from renewable resources or bio-plastics
Landscapes
- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
- Wrappers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 リサイクル適性に優れた、しかもガス、臭
気、水蒸気などに対する優れたバリアー性を有し、内容
物の長期保存および、臭気などの移行防止を可能とする
紙容器を提供すること。 【解決手段】 紙基材(A)の片面もしくは両面上に、
水溶性高分子化合物100重量部に対し、無機層状化合
物を0.01〜200重量部配合してなる樹脂組成物層
(B)、樹脂層(C)をこの順に積層して成る加工紙か
ら構成される紙容器。
気、水蒸気などに対する優れたバリアー性を有し、内容
物の長期保存および、臭気などの移行防止を可能とする
紙容器を提供すること。 【解決手段】 紙基材(A)の片面もしくは両面上に、
水溶性高分子化合物100重量部に対し、無機層状化合
物を0.01〜200重量部配合してなる樹脂組成物層
(B)、樹脂層(C)をこの順に積層して成る加工紙か
ら構成される紙容器。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リサイクル適性に
優れた、しかもガス、臭気、水蒸気などに対するバリア
ー性に優れた紙容器に関するものである。
優れた、しかもガス、臭気、水蒸気などに対するバリア
ー性に優れた紙容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紙容器は、印刷性が容易で意匠性、手触
り等に優れ、また、形状等を工夫することで外力からの
内容物の保護性能なども容易に達成できること、遮光性
に優れ紫外線等からの内容物の保護能力に優れること、
安全性が高く、また、デンプンなどで容易に接着等の加
工ができること、そして、何よりも安価であることか
ら、菓子類などの各種食品包装材料として広く用いられ
ている。
り等に優れ、また、形状等を工夫することで外力からの
内容物の保護性能なども容易に達成できること、遮光性
に優れ紫外線等からの内容物の保護能力に優れること、
安全性が高く、また、デンプンなどで容易に接着等の加
工ができること、そして、何よりも安価であることか
ら、菓子類などの各種食品包装材料として広く用いられ
ている。
【0003】しかしながら、紙は多孔質の素材であり、
そのままでは水分や気体さらには内容物の臭気等が漏出
するため汎用容器としては適さない。そこで、紙を食品
等の包装容器として用いる場合には、表面にポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(P
ET)などの高分子材料を積層した加工紙を用いること
が一般的である。かかる素材は、安価かつ衛生的であ
り、さらにはヒートシールによる成形も可能であるなど
加工性にも優れ、一時保管容器としては優れたものであ
る。
そのままでは水分や気体さらには内容物の臭気等が漏出
するため汎用容器としては適さない。そこで、紙を食品
等の包装容器として用いる場合には、表面にポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(P
ET)などの高分子材料を積層した加工紙を用いること
が一般的である。かかる素材は、安価かつ衛生的であ
り、さらにはヒートシールによる成形も可能であるなど
加工性にも優れ、一時保管容器としては優れたものであ
る。
【0004】しかしながら、これらの素材を積層した場
合、これらの積層された素材と紙との分離が難しく、リ
サイクルが非常に難しいという問題がある。また、かか
る素材が再生パルプスラリー内に混入した場合、かかる
パルプスラリーは使用できなくなる恐れもある。現在ポ
リエチレンコートした紙については一部再生パルプスラ
リー化した後に比重によりポリエチレン部分を分離する
ことでリサイクルが可能となっているが、この場合もポ
リエチレンと紙繊維が完全に分離できないために再生パ
ルプのかなりの部分がポリエチレンに付随して除去さ
れ、ロスとなっており、環境保護という面からは決して
満足できるものではない。
合、これらの積層された素材と紙との分離が難しく、リ
サイクルが非常に難しいという問題がある。また、かか
る素材が再生パルプスラリー内に混入した場合、かかる
パルプスラリーは使用できなくなる恐れもある。現在ポ
リエチレンコートした紙については一部再生パルプスラ
リー化した後に比重によりポリエチレン部分を分離する
ことでリサイクルが可能となっているが、この場合もポ
リエチレンと紙繊維が完全に分離できないために再生パ
ルプのかなりの部分がポリエチレンに付随して除去さ
れ、ロスとなっており、環境保護という面からは決して
満足できるものではない。
【0005】更に、かかる加工紙は、確かに紙単体に比
べれば酸素等の漏出は少ないものの、やはり、無理でき
ないレベルの気体透過性を有しており、長期にわたる保
存には向いていない。しかも、酢酸、アンモニアなど一
部の臭気成分はこれらの高分子材料を透過するため、周
囲の物品へ臭いが移行するあるいは周囲の臭いを取り込
むなどの問題もある。この対策としてアルミ箔を積層し
たものなどもあるが、これは、金属探知器による異物チ
ェックができないなど使用上不便な点があり、これを使
用せずに十分なバリアー性を得る技術が望まれてる。
べれば酸素等の漏出は少ないものの、やはり、無理でき
ないレベルの気体透過性を有しており、長期にわたる保
存には向いていない。しかも、酢酸、アンモニアなど一
部の臭気成分はこれらの高分子材料を透過するため、周
囲の物品へ臭いが移行するあるいは周囲の臭いを取り込
むなどの問題もある。この対策としてアルミ箔を積層し
たものなどもあるが、これは、金属探知器による異物チ
ェックができないなど使用上不便な点があり、これを使
用せずに十分なバリアー性を得る技術が望まれてる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決し、リサイクル適性に優れ、併せて、酸素、臭気
さらには水蒸気などに対する良好なバリアー性を有する
紙容器を提供することを目的とする。
を解決し、リサイクル適性に優れ、併せて、酸素、臭気
さらには水蒸気などに対する良好なバリアー性を有する
紙容器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、紙基材
に水溶性高分子化合物と特定の無機化合物との組成物層
を設け、その上に樹脂層を積層することにより、優れた
リサイクル性を持ち、かつ優れたバリアー性を有し内容
物の保護性に優れた紙容器が得られ、本発明の目的を達
成することができることを見い出した。
な課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、紙基材
に水溶性高分子化合物と特定の無機化合物との組成物層
を設け、その上に樹脂層を積層することにより、優れた
リサイクル性を持ち、かつ優れたバリアー性を有し内容
物の保護性に優れた紙容器が得られ、本発明の目的を達
成することができることを見い出した。
【0008】すなわち本発明は、紙基材(A)の片面も
しくは両面に、水溶性高分子化合物100重量部に対
し、無機層状化合物を0.01〜200重量部配合して
なる樹脂組成物層(B)、樹脂層(C)をこの順に積層
して成る加工紙から構成される紙容器である。
しくは両面に、水溶性高分子化合物100重量部に対
し、無機層状化合物を0.01〜200重量部配合して
なる樹脂組成物層(B)、樹脂層(C)をこの順に積層
して成る加工紙から構成される紙容器である。
【0009】また、本発明は、紙基材(A)の両面に、
水溶性高分子化合物100重量部に対し、無機層状化合
物を0.01〜200重量部配合してなる樹脂組成物層
(B)を積層し、更にこの積層体の片面に樹脂層(C)
を積層して成る加工紙から構成され、かつ樹脂層(C)
を容器内層とする紙容器である。
水溶性高分子化合物100重量部に対し、無機層状化合
物を0.01〜200重量部配合してなる樹脂組成物層
(B)を積層し、更にこの積層体の片面に樹脂層(C)
を積層して成る加工紙から構成され、かつ樹脂層(C)
を容器内層とする紙容器である。
【0010】更に本発明は、紙基材(A)の両面に、水
溶性高分子化合物100重量部に対し、無機層状化合物
を0.01〜200重量部配合してなる樹脂組成物層
(B)を積層し、更にこの積層体の片面に樹脂層(C)
を積層して成る加工紙から構成され、かつ樹脂層(C)
を容器外層とする紙容器である。
溶性高分子化合物100重量部に対し、無機層状化合物
を0.01〜200重量部配合してなる樹脂組成物層
(B)を積層し、更にこの積層体の片面に樹脂層(C)
を積層して成る加工紙から構成され、かつ樹脂層(C)
を容器外層とする紙容器である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明において水溶性高分子化合物とともに層
(B)を形成する無機層状化合物とは、原子が共有結合
等によって強く結合して密に配列したシートが、ファン
デルワールス力、静電気力などの弱い力によってほぼ平
行に積み重なった構造を持つ化合物を言う。この場合、
得られる紙複合体のバリアー性、とくに酸素バリアー性
の面から、このシート同士の間隔(X線回折法により求
めることができる)で、粒子の平均粒径(板状粒子の場
合平面方向の平均粒子径)を除した値が100〜100
00の範囲にあることが好ましく、500〜9000の
範囲にあることがより好ましく、1000〜8000の
範囲にあることが最も好ましい。
する。本発明において水溶性高分子化合物とともに層
(B)を形成する無機層状化合物とは、原子が共有結合
等によって強く結合して密に配列したシートが、ファン
デルワールス力、静電気力などの弱い力によってほぼ平
行に積み重なった構造を持つ化合物を言う。この場合、
得られる紙複合体のバリアー性、とくに酸素バリアー性
の面から、このシート同士の間隔(X線回折法により求
めることができる)で、粒子の平均粒径(板状粒子の場
合平面方向の平均粒子径)を除した値が100〜100
00の範囲にあることが好ましく、500〜9000の
範囲にあることがより好ましく、1000〜8000の
範囲にあることが最も好ましい。
【0012】かかる層状無機化合物としては、例えば、
雲母類、タルク、モンモリロナイト、カオリナイト、バ
ーミキュライトなどが挙げられる。
雲母類、タルク、モンモリロナイト、カオリナイト、バ
ーミキュライトなどが挙げられる。
【0013】これら層状無機化合物の中でも有機溶剤、
又は無機溶剤に浸漬することで膨潤又は劈開するもの
(本明細書中では一括して膨潤性無機化合物と称する)
が、特に優れたバリアー性と耐水性を発現するため最も
好ましく用いられる。ここで、膨潤とは大過剰の有機も
しくは無機溶媒に浸漬した際、X線回折法で見た層相互
の間隔が広がるものを言い、劈開とは同様の操作を加え
た場合、層相互の間隔を示すピークが、小さくなる又は
消滅するような挙動を示すものをいう。なお、かかる膨
潤性無機化合物のうちでも、水によって膨潤又は劈開す
るものが、後述する水溶性高分子化合物と混合する操作
の際、最も操作性がよく好ましい。
又は無機溶剤に浸漬することで膨潤又は劈開するもの
(本明細書中では一括して膨潤性無機化合物と称する)
が、特に優れたバリアー性と耐水性を発現するため最も
好ましく用いられる。ここで、膨潤とは大過剰の有機も
しくは無機溶媒に浸漬した際、X線回折法で見た層相互
の間隔が広がるものを言い、劈開とは同様の操作を加え
た場合、層相互の間隔を示すピークが、小さくなる又は
消滅するような挙動を示すものをいう。なお、かかる膨
潤性無機化合物のうちでも、水によって膨潤又は劈開す
るものが、後述する水溶性高分子化合物と混合する操作
の際、最も操作性がよく好ましい。
【0014】かかる膨潤性無機化合物としては、バーミ
キュライト、モンモリロナイト、層間にリチウム、ナト
リウム等がインターカレートされた合成膨潤性フッ素雲
母等が挙げられる。なかでも水溶媒で劈開性を有するモ
ンモリロナイト、膨潤性フッ素雲母が好ましく、劈開性
に特に優れ、かつ合成物であることによる品質の均一
性、高純度などの特性を有することから層間にリチウ
ム、ナトリウム等がインターカレートされた膨潤性フッ
素雲母が最適である。
キュライト、モンモリロナイト、層間にリチウム、ナト
リウム等がインターカレートされた合成膨潤性フッ素雲
母等が挙げられる。なかでも水溶媒で劈開性を有するモ
ンモリロナイト、膨潤性フッ素雲母が好ましく、劈開性
に特に優れ、かつ合成物であることによる品質の均一
性、高純度などの特性を有することから層間にリチウ
ム、ナトリウム等がインターカレートされた膨潤性フッ
素雲母が最適である。
【0015】本発明で用いられる膨潤性フッ素雲母系鉱
物は、代表的には、タルクとナトリウム及び/又はリチ
ウムの珪フッ化物もしくはフッ化物との混合物を加熱処
理することにより得られる。その具体的方法としては、
例えば特開平2−149415号公報に開示された方法
がある。すなわち、タルクを出発物質として用い、これ
にナトリウムイオン及び/又はリチウムイオンをインタ
ーカレーションして膨潤性フッ素雲母系鉱物を得る方法
である。この方法ではタルクに珪フッ化物及び/又はフ
ッ化物を混合し、磁性ルツボ内で約700〜1200℃
で短時間加熱処理することによってフッ素雲母系鉱物が
得られる。本発明で用いる膨潤性フッ素雲母系鉱物は特
にこの方法で製造されたものが好ましい。
物は、代表的には、タルクとナトリウム及び/又はリチ
ウムの珪フッ化物もしくはフッ化物との混合物を加熱処
理することにより得られる。その具体的方法としては、
例えば特開平2−149415号公報に開示された方法
がある。すなわち、タルクを出発物質として用い、これ
にナトリウムイオン及び/又はリチウムイオンをインタ
ーカレーションして膨潤性フッ素雲母系鉱物を得る方法
である。この方法ではタルクに珪フッ化物及び/又はフ
ッ化物を混合し、磁性ルツボ内で約700〜1200℃
で短時間加熱処理することによってフッ素雲母系鉱物が
得られる。本発明で用いる膨潤性フッ素雲母系鉱物は特
にこの方法で製造されたものが好ましい。
【0016】膨潤性のフッ素雲母系鉱物を得るために
は、珪フッ化物あるいはフッ化物を構成する金属はアル
カリ金属のうち、ナトリウムあるいはリチウムとするこ
とが必要である。これらのアルカリ金属は単独で用いて
もよいし併用してもよい。アルカリ金属のうち、カリウ
ムの場合には膨潤性のフッ素雲母系雲母が得られないの
で好ましくないが、ナトリウムあるいはリチウムと併用
し、かつ限定された量であれば膨潤性を調節する目的で
用いることも可能である。また、タルクと混合する珪フ
ッ化物及び/又はフッ化物の量は混合物全体の10〜3
5重量%の範囲が好ましく、この範囲を外れると膨潤性
フッ素雲母系鉱物の生成率が低下する。
は、珪フッ化物あるいはフッ化物を構成する金属はアル
カリ金属のうち、ナトリウムあるいはリチウムとするこ
とが必要である。これらのアルカリ金属は単独で用いて
もよいし併用してもよい。アルカリ金属のうち、カリウ
ムの場合には膨潤性のフッ素雲母系雲母が得られないの
で好ましくないが、ナトリウムあるいはリチウムと併用
し、かつ限定された量であれば膨潤性を調節する目的で
用いることも可能である。また、タルクと混合する珪フ
ッ化物及び/又はフッ化物の量は混合物全体の10〜3
5重量%の範囲が好ましく、この範囲を外れると膨潤性
フッ素雲母系鉱物の生成率が低下する。
【0017】本発明において、無機層状化合物とともに
層(B)を形成する水溶性高分子化合物とは、水を主成
分(溶媒中の水の比率が50重量%以上)とする溶媒に
何らかの条件で溶解するものであれば特に限定されな
い。かかる混合溶媒中の水以外の成分としては溶媒とし
て用いる際、水と完全に均一に混合されるものであれば
特に制限はなく、例えば、硫酸、塩化水素、アンモニ
ア、ジメチルスルフォキシドなどの無機溶媒、メタノー
ル、エタノール、イソもしくはノルマルプロピルアルコ
ールに代表されるアルコール類、アセトン等のケトン
類、ジメチルエーテル、ジエチルエーテルなどのエーテ
ル類、ピリジン、ジメチルアミン、ジエチルアミンなど
のアミン類、ギ酸、酢酸、プロピオン酸などの有機酸類
等に代表される有機溶媒が挙げられる。
層(B)を形成する水溶性高分子化合物とは、水を主成
分(溶媒中の水の比率が50重量%以上)とする溶媒に
何らかの条件で溶解するものであれば特に限定されな
い。かかる混合溶媒中の水以外の成分としては溶媒とし
て用いる際、水と完全に均一に混合されるものであれば
特に制限はなく、例えば、硫酸、塩化水素、アンモニ
ア、ジメチルスルフォキシドなどの無機溶媒、メタノー
ル、エタノール、イソもしくはノルマルプロピルアルコ
ールに代表されるアルコール類、アセトン等のケトン
類、ジメチルエーテル、ジエチルエーテルなどのエーテ
ル類、ピリジン、ジメチルアミン、ジエチルアミンなど
のアミン類、ギ酸、酢酸、プロピオン酸などの有機酸類
等に代表される有機溶媒が挙げられる。
【0018】本発明における水溶性高分子化合物として
は、例えばデンプン及びその誘導体、セルロース誘導
体、ポリビニルピロリドン、ウレタン系樹脂、ポリアク
リル酸及びその塩、酢酸ビニル重合体けん化物系樹脂な
どが例示される。
は、例えばデンプン及びその誘導体、セルロース誘導
体、ポリビニルピロリドン、ウレタン系樹脂、ポリアク
リル酸及びその塩、酢酸ビニル重合体けん化物系樹脂な
どが例示される。
【0019】これらの水溶性高分子化合物の内でも、生
分解性を有する高分子化合物、例えばデンプン及びその
誘導体、セルロース誘導体、ポリビニルピロリドン、酢
酸ビニル重合体けん化物系樹脂などが、環境中へ流出し
た場合の環境負荷が小さいことから好ましい。更にコー
ト液としたときの保存性、得られる加工紙の耐水性など
の面から酢酸ビニル重合体けん化物系樹脂が最も性能バ
ランスに優れており推奨される。
分解性を有する高分子化合物、例えばデンプン及びその
誘導体、セルロース誘導体、ポリビニルピロリドン、酢
酸ビニル重合体けん化物系樹脂などが、環境中へ流出し
た場合の環境負荷が小さいことから好ましい。更にコー
ト液としたときの保存性、得られる加工紙の耐水性など
の面から酢酸ビニル重合体けん化物系樹脂が最も性能バ
ランスに優れており推奨される。
【0020】本発明における酢酸ビニル重合体けん化物
系樹脂とは、主鎖の構成成分として酢酸ビニルモノマー
に代表されるビニルエステルを40モル%以上含むポリ
マーをけん化して得られるポリマーのことを言う。この
場合、酢酸ビニル以外のビニルエステル、例えば、プロ
ピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニル等のビニルエステル
を酢酸ビニルの代わりに用いることはもちろんかまわな
い。
系樹脂とは、主鎖の構成成分として酢酸ビニルモノマー
に代表されるビニルエステルを40モル%以上含むポリ
マーをけん化して得られるポリマーのことを言う。この
場合、酢酸ビニル以外のビニルエステル、例えば、プロ
ピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニル等のビニルエステル
を酢酸ビニルの代わりに用いることはもちろんかまわな
い。
【0021】更に、本発明における酢酸ビニル重合体け
ん化物系樹脂のけん化度は、得られる樹脂組成物の遮蔽
性をより高度に引き出せるという点から、けん化前に存
在していたエステル基に対するけん化されたエステル基
のモル比で表して、80%以上が好ましく、90%以上
がより好ましく、95%以上が更に好ましく、98%以
上が最も好ましい。
ん化物系樹脂のけん化度は、得られる樹脂組成物の遮蔽
性をより高度に引き出せるという点から、けん化前に存
在していたエステル基に対するけん化されたエステル基
のモル比で表して、80%以上が好ましく、90%以上
がより好ましく、95%以上が更に好ましく、98%以
上が最も好ましい。
【0022】ビニルエステル以外に60モル%以下の量
で用いられるコモノマー成分としては、例えば、エチレ
ン、プロピレン、ブチレンなどのα−オレフイン、不飽
和カルボン酸など分子中に二重結合を有する各種化合物
が例示できる。なかでもエチレンは、得られる樹脂組成
物の耐水性、成形性等を改善し、優れた特性の樹脂組成
物を与えることから特に好ましく用いられる。
で用いられるコモノマー成分としては、例えば、エチレ
ン、プロピレン、ブチレンなどのα−オレフイン、不飽
和カルボン酸など分子中に二重結合を有する各種化合物
が例示できる。なかでもエチレンは、得られる樹脂組成
物の耐水性、成形性等を改善し、優れた特性の樹脂組成
物を与えることから特に好ましく用いられる。
【0023】すなわち酢酸ビニル重合体けん化物系樹脂
のうちでもエチレンを1モル%以上共重合した酢酸ビニ
ル重合体けん化物系樹脂が耐水性の面から好ましく、2
モル%以上で共重合したものが、より好ましく、3モル
%以上共重合した酢酸ビニル重合体けん化物系樹脂は最
も好ましい。また、リサイクルの際、(C)層の分離が
容易となることから19モル%以下が好ましく、コート
層のバリアー性が特に優れることから17モル%以下の
ものが好ましく、生分解の速度が速いことからエチレン
の共重合比率が15モル%以下であることが好ましく、
コート液の安定性が優れ、取扱いが容易で、かつ高濃度
のものが得られるため生産性に優れることから9.5モ
ル%以下の共重合比率のものが最も好ましい。
のうちでもエチレンを1モル%以上共重合した酢酸ビニ
ル重合体けん化物系樹脂が耐水性の面から好ましく、2
モル%以上で共重合したものが、より好ましく、3モル
%以上共重合した酢酸ビニル重合体けん化物系樹脂は最
も好ましい。また、リサイクルの際、(C)層の分離が
容易となることから19モル%以下が好ましく、コート
層のバリアー性が特に優れることから17モル%以下の
ものが好ましく、生分解の速度が速いことからエチレン
の共重合比率が15モル%以下であることが好ましく、
コート液の安定性が優れ、取扱いが容易で、かつ高濃度
のものが得られるため生産性に優れることから9.5モ
ル%以下の共重合比率のものが最も好ましい。
【0024】更に本発明においては、本発明の目的を妨
げない範囲で、他種ポリマー例えば、ポリアクリル酸及
びその塩、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレンとプロピレンのコポリマー、
スチレン、イソプレン、ポリメチルメタアクリレート
(PMMA)、ポリエチレングリコールなどを前記酢酸
ビニル重合体けん化物系樹脂に配合して用いることもで
きる。
げない範囲で、他種ポリマー例えば、ポリアクリル酸及
びその塩、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレンとプロピレンのコポリマー、
スチレン、イソプレン、ポリメチルメタアクリレート
(PMMA)、ポリエチレングリコールなどを前記酢酸
ビニル重合体けん化物系樹脂に配合して用いることもで
きる。
【0025】本発明における酢酸ビニル重合体けん化物
系樹脂の重合度は特に規定されるものではないが、本紙
複合体に高度の外力が加えられる場合等には、強度およ
び耐久性の面から、けん化後の重合度が、100以上で
あることが好ましく、200以上であることがより好ま
しく、300以上であることが最も好ましい。またコー
ト時の生産性の面から3000以下であることが好まし
く、2700以下であることが好ましく、2500以下
であることが好ましく、2000以下であることが特に
好ましい。
系樹脂の重合度は特に規定されるものではないが、本紙
複合体に高度の外力が加えられる場合等には、強度およ
び耐久性の面から、けん化後の重合度が、100以上で
あることが好ましく、200以上であることがより好ま
しく、300以上であることが最も好ましい。またコー
ト時の生産性の面から3000以下であることが好まし
く、2700以下であることが好ましく、2500以下
であることが好ましく、2000以下であることが特に
好ましい。
【0026】更に本発明においては、本発明の目的を妨
げない範囲で紙複合体の柔軟性、引き裂き強さ等をより
向上したり、リサイクル時の生産性を向上するするなど
の目的で樹脂に対し、グリセリン、ジグリセリンその他
酢酸ビニル重合体けん化物系樹脂に対し可塑化効果を有
することが知られている化合物を可塑剤として加えるこ
とも好ましく行われる。
げない範囲で紙複合体の柔軟性、引き裂き強さ等をより
向上したり、リサイクル時の生産性を向上するするなど
の目的で樹脂に対し、グリセリン、ジグリセリンその他
酢酸ビニル重合体けん化物系樹脂に対し可塑化効果を有
することが知られている化合物を可塑剤として加えるこ
とも好ましく行われる。
【0027】更に本発明においては、本発明の目的を妨
げない範囲で酢酸ビニル重合体けん化物系樹脂に対し架
橋剤を配合することも、得られる紙複合体の耐水性、機
械特性をより向上するなどの好結果が得られることから
好ましく行われる。かかる架橋剤としては、既知のもの
のいずれもが好ましく用いられる。架橋剤の例として
は、ホウ酸などのホウ素化合物、ジルコニウム塩、テト
ラ乳酸チタン等のチタン化合物、エポキシ基及び/もし
くはイソシアネート基を複数有する化合物等が例示され
る。かかる架橋剤はけん化前の酢酸ビニル重合体系樹脂
の段階、けん化工程、溶液化工程、あるいは、膨潤性合
成雲母もしくはこれの分散液、塗工液、あるいは、紙組
成物を作成した後に含浸させる等の任意の工程段階で添
加することが可能である。
げない範囲で酢酸ビニル重合体けん化物系樹脂に対し架
橋剤を配合することも、得られる紙複合体の耐水性、機
械特性をより向上するなどの好結果が得られることから
好ましく行われる。かかる架橋剤としては、既知のもの
のいずれもが好ましく用いられる。架橋剤の例として
は、ホウ酸などのホウ素化合物、ジルコニウム塩、テト
ラ乳酸チタン等のチタン化合物、エポキシ基及び/もし
くはイソシアネート基を複数有する化合物等が例示され
る。かかる架橋剤はけん化前の酢酸ビニル重合体系樹脂
の段階、けん化工程、溶液化工程、あるいは、膨潤性合
成雲母もしくはこれの分散液、塗工液、あるいは、紙組
成物を作成した後に含浸させる等の任意の工程段階で添
加することが可能である。
【0028】無機層状化合物の配合量は水溶性高分子化
合物100重量部に対して、0.01〜200重量部、
好ましくは0.1〜100重量部、より好ましくは0.
5〜80重量部、最も好ましくは1〜70重量部であ
る。0.01重量部未満では本発明の目的とするバリア
ー性、特に、酸素、臭気及び水蒸気に対するバリアー性
の向上効果が十分ではなく、200重量部を超える場合
には粘度が大きくなり製膜が困難になる、耐屈曲性が低
下するなどの弊害が出てくるため好ましくない。
合物100重量部に対して、0.01〜200重量部、
好ましくは0.1〜100重量部、より好ましくは0.
5〜80重量部、最も好ましくは1〜70重量部であ
る。0.01重量部未満では本発明の目的とするバリア
ー性、特に、酸素、臭気及び水蒸気に対するバリアー性
の向上効果が十分ではなく、200重量部を超える場合
には粘度が大きくなり製膜が困難になる、耐屈曲性が低
下するなどの弊害が出てくるため好ましくない。
【0029】本発明における紙基材(A)としては特に
指定はなく、目的に応じ、一般に紙とされている材料の
いずれもが好ましく使用可能であるが、特にグラシン紙
及びセミグラシン紙が、(B)層の厚みがより薄い状態
でバリアー性能及びリサイクル性能を示し好ましい。
指定はなく、目的に応じ、一般に紙とされている材料の
いずれもが好ましく使用可能であるが、特にグラシン紙
及びセミグラシン紙が、(B)層の厚みがより薄い状態
でバリアー性能及びリサイクル性能を示し好ましい。
【0030】本発明における樹脂層(C)としては、特
に制限はなく、従来紙に積層して用いられていた各種素
材を用いることができる。例えば、本加工紙にヒートシ
ール性を付与したい場合にはポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等を、、耐擦傷性
を付与したい場合には熱硬化性樹脂又は2軸延伸PET
を、耐ピンホール性を付与したい場合にはポリアミド等
を、また、水貼り性を付与するには水溶性高分子化合物
を積層することができる。また、特に高度の防湿性を付
与したい場合には、ポリプロピレンあるいは蒸着PET
等を積層することが有効である。また、必要に応じ複数
の層を設けることも好ましく実施可能である。更に、容
器内層と容器外層で素材を変えることも好ましい。
に制限はなく、従来紙に積層して用いられていた各種素
材を用いることができる。例えば、本加工紙にヒートシ
ール性を付与したい場合にはポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等を、、耐擦傷性
を付与したい場合には熱硬化性樹脂又は2軸延伸PET
を、耐ピンホール性を付与したい場合にはポリアミド等
を、また、水貼り性を付与するには水溶性高分子化合物
を積層することができる。また、特に高度の防湿性を付
与したい場合には、ポリプロピレンあるいは蒸着PET
等を積層することが有効である。また、必要に応じ複数
の層を設けることも好ましく実施可能である。更に、容
器内層と容器外層で素材を変えることも好ましい。
【0031】なお、(C)層を容器内層と容器外層のい
ずれに設けるかは、本発明の容器の内容物により適宜決
められる。例えば、油性の素材(バター、食用油、ポテ
トチップ等)や、香りの重要なもの(芳香剤等)であれ
ば、外層が好ましく、水分活性の高い素材であれば内層
が好ましい。また、重量物、エッジを持つものなど機械
的な、強度を求められるものを包装する、あるいは構成
の都合上加工紙の状態でそりが発生し容器への加工が困
難になる等の場合には両面に設けることが好ましい。
ずれに設けるかは、本発明の容器の内容物により適宜決
められる。例えば、油性の素材(バター、食用油、ポテ
トチップ等)や、香りの重要なもの(芳香剤等)であれ
ば、外層が好ましく、水分活性の高い素材であれば内層
が好ましい。また、重量物、エッジを持つものなど機械
的な、強度を求められるものを包装する、あるいは構成
の都合上加工紙の状態でそりが発生し容器への加工が困
難になる等の場合には両面に設けることが好ましい。
【0032】本発明において(A)層、(B)層、
(C)層の位置関係は、(B)層の少なくとも一層は
(A)層と(C)層の間にある必要がある。(A)層と
(C)層が直接触れる場合、リサイクル適性が不良とな
り好ましくない。
(C)層の位置関係は、(B)層の少なくとも一層は
(A)層と(C)層の間にある必要がある。(A)層と
(C)層が直接触れる場合、リサイクル適性が不良とな
り好ましくない。
【0033】更に必要に応じ(B)層の外側[(A)層
の反対側]に印刷層などを設けることも好ましく行われ
る。この場合、この層は(C)層の外側及び、もしくは
(B)層と(C)層の間のいずれでもかまわない。ただ
し、(B)層と(A)層の間は好ましくない。
の反対側]に印刷層などを設けることも好ましく行われ
る。この場合、この層は(C)層の外側及び、もしくは
(B)層と(C)層の間のいずれでもかまわない。ただ
し、(B)層と(A)層の間は好ましくない。
【0034】本発明において(B)層と(C)層の積層
方法には特に指定はなく公知の方法のいずれもが使用可
能である。例えば、(C)層としてフィルムを用い、ド
ライラミネーション等により張り合わせる方法、また、
(B)層上に接着剤を塗布しておき、(C)層をコート
する方法、更に、(C)層が(B)層に接着性を有する
場合、直接溶融コート等の手段で積層することもでき
る。
方法には特に指定はなく公知の方法のいずれもが使用可
能である。例えば、(C)層としてフィルムを用い、ド
ライラミネーション等により張り合わせる方法、また、
(B)層上に接着剤を塗布しておき、(C)層をコート
する方法、更に、(C)層が(B)層に接着性を有する
場合、直接溶融コート等の手段で積層することもでき
る。
【0035】本発明における加工紙の製造方法として
は、種々の方法が可能である。例えば、水溶性高分子化
合物が合成物の場合、重合時、層状無機化合物を予め加
えてから、重合、ペレット化などの必要な操作を加えて
(B)層を構成する樹脂組成物を得、これを溶媒に溶か
して紙基材(A)にコート後、更に、(C)層を張り合
わせる方法、あるいは、原料を一括して押出機に供給
し、その剪断によって水溶性高分子化合物中に層状無機
化合物を分散させ、そのまま紙基材上に溶融コートする
もしくは一旦ペレットとした後溶媒に溶かしてコートす
る方法(この場合にも(C)層を共押出コートする方法
と別々に積層する方法がある)、更には、溶媒、水溶性
高分子化合物、層状無機化合物を一括して仕込み、ホモ
ジナイザー、ヘンシェルミキサー等を用いて混練、溶解
してコート液とし、紙基材上にコート後(C)層を積層
する方法等が例示できる。なお、(B)層コートの際、
アルコールやシリコーンなどを消泡剤として少量(0.
1〜20重量%)加えることは作業上好ましく、推奨さ
れる。
は、種々の方法が可能である。例えば、水溶性高分子化
合物が合成物の場合、重合時、層状無機化合物を予め加
えてから、重合、ペレット化などの必要な操作を加えて
(B)層を構成する樹脂組成物を得、これを溶媒に溶か
して紙基材(A)にコート後、更に、(C)層を張り合
わせる方法、あるいは、原料を一括して押出機に供給
し、その剪断によって水溶性高分子化合物中に層状無機
化合物を分散させ、そのまま紙基材上に溶融コートする
もしくは一旦ペレットとした後溶媒に溶かしてコートす
る方法(この場合にも(C)層を共押出コートする方法
と別々に積層する方法がある)、更には、溶媒、水溶性
高分子化合物、層状無機化合物を一括して仕込み、ホモ
ジナイザー、ヘンシェルミキサー等を用いて混練、溶解
してコート液とし、紙基材上にコート後(C)層を積層
する方法等が例示できる。なお、(B)層コートの際、
アルコールやシリコーンなどを消泡剤として少量(0.
1〜20重量%)加えることは作業上好ましく、推奨さ
れる。
【0036】本発明において加工紙から容器の形態に加
工する方法については特に指定はなく、公知の方法がい
ずれも好ましく用いられる。
工する方法については特に指定はなく、公知の方法がい
ずれも好ましく用いられる。
【0037】更に本発明の紙容器は熱処理を加えること
でバリアー性が更に向上し好ましい。この場合熱処理の
温度は特に規定されるものではないが、紙基材(A)及
び(C)層の劣化を招かない範囲で高い方が好ましい。
具体的には80℃以上、好ましくは100℃以上、より
好ましくは120℃以上、最適には160℃以上であ
る。上限は前記したように特に制限されないが300℃
以下であることが好ましい。また、この場合の処理時間
は特に規定されるものではないが、熱処理効果を引き出
すためには5秒以上、好ましくは10秒以上が望まれ
る。処理時間の長い側については特に限定はされない
が、不必要に延長すると生産性が低下するため、一般に
は60秒以下、より詳細に言えば30秒以下が選択され
ることが多い。また、この熱処理は、(B)層の乾燥と
連続して実施することも、また独立に、(C)層の積層
前、積層後、あるいは容器への加工後のいずれの時点で
行うことも可能である。しかし、より高温の熱処理を行
うためには、(C)層積層前に行うことが好ましい。な
お、連続して行う場合、有効な熱処理は、(B)層の水
分が無くなり、(B)層表面の温度が前記の熱処理に上
昇した時点から行われるので、処理時間の設定に注意が
必要である。なお、(B)層の表面温度は赤外線温度計
などの非接触型温度計を用いることで知ることができ
る。
でバリアー性が更に向上し好ましい。この場合熱処理の
温度は特に規定されるものではないが、紙基材(A)及
び(C)層の劣化を招かない範囲で高い方が好ましい。
具体的には80℃以上、好ましくは100℃以上、より
好ましくは120℃以上、最適には160℃以上であ
る。上限は前記したように特に制限されないが300℃
以下であることが好ましい。また、この場合の処理時間
は特に規定されるものではないが、熱処理効果を引き出
すためには5秒以上、好ましくは10秒以上が望まれ
る。処理時間の長い側については特に限定はされない
が、不必要に延長すると生産性が低下するため、一般に
は60秒以下、より詳細に言えば30秒以下が選択され
ることが多い。また、この熱処理は、(B)層の乾燥と
連続して実施することも、また独立に、(C)層の積層
前、積層後、あるいは容器への加工後のいずれの時点で
行うことも可能である。しかし、より高温の熱処理を行
うためには、(C)層積層前に行うことが好ましい。な
お、連続して行う場合、有効な熱処理は、(B)層の水
分が無くなり、(B)層表面の温度が前記の熱処理に上
昇した時点から行われるので、処理時間の設定に注意が
必要である。なお、(B)層の表面温度は赤外線温度計
などの非接触型温度計を用いることで知ることができ
る。
【0038】なお、かかる紙容器における(B)層の厚
みは特に制限されるものではないが、平均厚みで0.1
〜500μmが好ましく、0.3〜100μmが好まし
く、0.5〜50μmが特に好ましい。0.1μm以下
では欠点が生じやすく、遮蔽性等に問題が起きる場合が
あり、また500μmを超えると剛性が高くなりすぎ、
紙本来の風合いが損なわれる。
みは特に制限されるものではないが、平均厚みで0.1
〜500μmが好ましく、0.3〜100μmが好まし
く、0.5〜50μmが特に好ましい。0.1μm以下
では欠点が生じやすく、遮蔽性等に問題が起きる場合が
あり、また500μmを超えると剛性が高くなりすぎ、
紙本来の風合いが損なわれる。
【0039】また、かかる紙容器における(C)層の厚
みも特に制限はなく、必要に応じ0.1〜1000μ
m、好ましくは1〜500μm、最適には3〜300μ
mの範囲で適宜選択できる。
みも特に制限はなく、必要に応じ0.1〜1000μ
m、好ましくは1〜500μm、最適には3〜300μ
mの範囲で適宜選択できる。
【0040】本発明における紙容器の最終形状は特に限
定されるものではなく、既存の各種形態、例えば、ゲー
ブルトップ容器、ピロー袋、スタンディングパウチ、ペ
ーパードラム、箱、トレー等が例示される。なお、この
場合、容器全体が本発明に示された紙を用いた容器であ
る必要はなく、内容物が目視できるようにするため、あ
るいは意匠性向上のため等種々の理由で、その一部に他
の素材を用いることももちろんかまわない。
定されるものではなく、既存の各種形態、例えば、ゲー
ブルトップ容器、ピロー袋、スタンディングパウチ、ペ
ーパードラム、箱、トレー等が例示される。なお、この
場合、容器全体が本発明に示された紙を用いた容器であ
る必要はなく、内容物が目視できるようにするため、あ
るいは意匠性向上のため等種々の理由で、その一部に他
の素材を用いることももちろんかまわない。
【0041】こうして得られた本発明の紙容器を用いた
場合、酸素、水蒸気あるいはエチレンなどの気体の浸入
を防ぎまた、品質保持のため容器内に充填した二酸化炭
素、窒素などの散逸が防止され内容物の品質を長期に渡
り保つことが可能となる。また、周囲からの臭気の移行
を防ぎ、内容物の価値を維持できるし、また周囲への臭
気の拡散を防ぐこともできるので、たとえば、強い臭気
を持つ物と、臭気を持たない物を、同一箇所で展示・保
管することが可能となる。さらに、紙容器内の内容物を
使用後、容易に紙再生工程へ回せるなどの利点がある。
場合、酸素、水蒸気あるいはエチレンなどの気体の浸入
を防ぎまた、品質保持のため容器内に充填した二酸化炭
素、窒素などの散逸が防止され内容物の品質を長期に渡
り保つことが可能となる。また、周囲からの臭気の移行
を防ぎ、内容物の価値を維持できるし、また周囲への臭
気の拡散を防ぐこともできるので、たとえば、強い臭気
を持つ物と、臭気を持たない物を、同一箇所で展示・保
管することが可能となる。さらに、紙容器内の内容物を
使用後、容易に紙再生工程へ回せるなどの利点がある。
【0042】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定される
ものではない。なお、文中の%は特に、断りがない限り
重量%を示し、各特性は下記の方法により測定した。ま
た、本文中の樹脂及びフィラーは特に記載がない限り、
80℃で12時間以上真空乾燥して使用した。
るが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定される
ものではない。なお、文中の%は特に、断りがない限り
重量%を示し、各特性は下記の方法により測定した。ま
た、本文中の樹脂及びフィラーは特に記載がない限り、
80℃で12時間以上真空乾燥して使用した。
【0043】酸素透過量(容器) 試料容器の形態のままで、20℃−85%RHに湿度調
整した後、酸素透過量測定装置(モダンコントロール社
製、OX−TRAN−10/50A)にて、容器1個当
たりの酸素透過量(cc/ container ・da
y・atm)を測定した。
整した後、酸素透過量測定装置(モダンコントロール社
製、OX−TRAN−10/50A)にて、容器1個当
たりの酸素透過量(cc/ container ・da
y・atm)を測定した。
【0044】リサイクル適性 紙リサイクル時の前処理を想定し、90℃の温水中に容
器を浸漬し、 ○:自発的に(C)層が剥離され、(C)層には紙の繊
維が残存しない。 △:手作業により(C)層を剥離可能である。 ×:剥離できないで、判定した。
器を浸漬し、 ○:自発的に(C)層が剥離され、(C)層には紙の繊
維が残存しない。 △:手作業により(C)層を剥離可能である。 ×:剥離できないで、判定した。
【0045】臭気バリアー性 容器中に臭気成分を1g入れた後に容器を密閉し、1日
風通しの良い場所に放置した後、40℃でデシケーター
中に保存し、容器解放時に臭気成分の臭いが感知できる
かどうかを官能検査により評価し、5名中4名が感知で
きるまでの日数で評価した。なお、この日数はデシケー
ター内に容器を入れた時を0とする。臭気成分としては
食酢、アンモニア水、酢酸エチルを用いた。なお、30
日間放置後も、臭気を感知できなかったものは、30日
以上とした。
風通しの良い場所に放置した後、40℃でデシケーター
中に保存し、容器解放時に臭気成分の臭いが感知できる
かどうかを官能検査により評価し、5名中4名が感知で
きるまでの日数で評価した。なお、この日数はデシケー
ター内に容器を入れた時を0とする。臭気成分としては
食酢、アンモニア水、酢酸エチルを用いた。なお、30
日間放置後も、臭気を感知できなかったものは、30日
以上とした。
【0046】透湿度 容器中に無水塩化カルシウム20gを入れて密閉し、4
0℃、90%RHの恒温槽中に放置し、その重量変化よ
り1日あたりの浸入水分量を求め、これを容器表面積で
除した値で示した。なお、 透湿度が、0.1g/m2.
day以下を示す場合は、正確な測定が困難なことか
ら、0.1g/m2.day以下とした。
0℃、90%RHの恒温槽中に放置し、その重量変化よ
り1日あたりの浸入水分量を求め、これを容器表面積で
除した値で示した。なお、 透湿度が、0.1g/m2.
day以下を示す場合は、正確な測定が困難なことか
ら、0.1g/m2.day以下とした。
【0047】実施例1 1)樹脂溶液の調製 重合度1000 けん化度99.9% エチレン含量8
モル%のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物を温水
に溶解し、20%の溶液を作成した。これを樹脂溶液A
と称する。
モル%のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物を温水
に溶解し、20%の溶液を作成した。これを樹脂溶液A
と称する。
【0048】2)フィラー分散液の調製 膨潤性フッ素雲母{コープケミカル社製 ソマシフ M
E−100(TM)(平均粒径をシート同士の間隔で除
した値約4500)}を6%の濃度になるよう水に分散
し、家庭用ミキサーに15分かけ、分散液を調製した。
これをフィラー液Bと称する。
E−100(TM)(平均粒径をシート同士の間隔で除
した値約4500)}を6%の濃度になるよう水に分散
し、家庭用ミキサーに15分かけ、分散液を調製した。
これをフィラー液Bと称する。
【0049】3)紙基材の調製 NBK 80部とLBK 20部からなるカナディアン
・スタンダード・フリーネス 230mlのパルプスラ
リー中に、絶乾パルプに対して、サイズ剤としてロジン
サイズ(荒川化学工業製 サイズパインE(TM))
0.4%、硫酸バンド 2.4%を添加し定着させた
後、長網抄紙機で抄紙し、坪量50g/m 2、水分12
%の原紙を得た。
・スタンダード・フリーネス 230mlのパルプスラ
リー中に、絶乾パルプに対して、サイズ剤としてロジン
サイズ(荒川化学工業製 サイズパインE(TM))
0.4%、硫酸バンド 2.4%を添加し定着させた
後、長網抄紙機で抄紙し、坪量50g/m 2、水分12
%の原紙を得た。
【0050】4)紙容器の調製 樹脂液Aとフィラー分散液Bを樹脂100部に対するフ
ッ素雲母の比率が10重量部になるように混合し、コー
ト液を作成した。これを原紙の片面上にバーコーターを
用いてコートし、70℃で乾燥してコート紙を得た。こ
のときコート液の塗布量は、固形分にして2g/m2で
あった。更に、コート面上に、イソシアネート系接着剤
を用いて厚さ60μmの高密度ポリエチレン(HDP
E)フィルムを積層した。紙の4辺をヒートシールによ
り接着し、HDPE層が最内層である30×30cmの
長方形の容器を得た。この容器について酸素透過度を測
定したところ1.5cc/day・atmであった。更に、この容
器のリサイクル性を調べたところ○であった。また、臭
気バリアー性は食酢が10日、アンモニア水が18日、
酢酸エチルが30日以上であり、透湿度は0.1g/m
2・day以下であった。
ッ素雲母の比率が10重量部になるように混合し、コー
ト液を作成した。これを原紙の片面上にバーコーターを
用いてコートし、70℃で乾燥してコート紙を得た。こ
のときコート液の塗布量は、固形分にして2g/m2で
あった。更に、コート面上に、イソシアネート系接着剤
を用いて厚さ60μmの高密度ポリエチレン(HDP
E)フィルムを積層した。紙の4辺をヒートシールによ
り接着し、HDPE層が最内層である30×30cmの
長方形の容器を得た。この容器について酸素透過度を測
定したところ1.5cc/day・atmであった。更に、この容
器のリサイクル性を調べたところ○であった。また、臭
気バリアー性は食酢が10日、アンモニア水が18日、
酢酸エチルが30日以上であり、透湿度は0.1g/m
2・day以下であった。
【0051】実施例2 HDPEフィルム積層前に200℃で1分間熱処理を行
った他は実施例1と全く同様の試験を行った。これにつ
いても酸素透過度を測定したところ0.18cc/day・atm
であった。また、容器のリサイクル性を評価したところ
○であった。また、臭気バリアー性は食酢が19日、ア
ンモニア水が27日、酢酸エチルが30日以上であり、
透湿度は0.1g/m2・day以下であった。
った他は実施例1と全く同様の試験を行った。これにつ
いても酸素透過度を測定したところ0.18cc/day・atm
であった。また、容器のリサイクル性を評価したところ
○であった。また、臭気バリアー性は食酢が19日、ア
ンモニア水が27日、酢酸エチルが30日以上であり、
透湿度は0.1g/m2・day以下であった。
【0052】実施例3 コート液中の樹脂100重量部に対するフッ素雲母の比
率が30重量部になるように混合した他は実施例1と全
く同様にして容器を作成し、同様に酸素透過度を測定し
た。原紙のコート液の付着量は固形分にして3.2g/
m2であった。酸素透過度は0.1cc/day・atm以下であ
った。また、容器のリサイクル性を評価したところ○で
あった。更に、臭気バリアー性は食酢が25日、アンモ
ニア水が30日以上、酢酸エチルが30日以上であり、
透湿度は0.1g/m2・day以下であった。
率が30重量部になるように混合した他は実施例1と全
く同様にして容器を作成し、同様に酸素透過度を測定し
た。原紙のコート液の付着量は固形分にして3.2g/
m2であった。酸素透過度は0.1cc/day・atm以下であ
った。また、容器のリサイクル性を評価したところ○で
あった。更に、臭気バリアー性は食酢が25日、アンモ
ニア水が30日以上、酢酸エチルが30日以上であり、
透湿度は0.1g/m2・day以下であった。
【0053】実施例4 実施例1と同様の方法で、坪量220g/m2水分率1
5%の原紙を得た。更に、重合度500 けん化度9
9.9% エチレン含量5モル%のエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体けん化物を温水に溶解し、20%の溶液を作
成した。これをフィラー液Bと、樹脂:フィラーの重量
比が樹脂100重量部に対しフィラー20重量部となる
よう混合し、前記の原紙の片面にコートし、70℃で乾
燥した後に、コート面上にイソシアネート系接着剤で厚
さ12μmの2軸延伸PETを積層し加工紙とした。こ
の加工紙をデンプン系の糊を用いて接着し、PET層が
最外層である10×10×30cmのサイズのゲーブル
トップ型容器を得た。コート液の付着量は固形分にして
2.6g/m2であった。これについて酸素透過度を測
定したところ、1.1cc/day・atmであった。また、容器
のリサイクル性を評価したところ○であった。更に、臭
気バリアー性は食酢が30日以上、アンモニア水が30
日以上、酢酸エチルが30日以上であり、透湿度は0.
6g/m2・dayであった。
5%の原紙を得た。更に、重合度500 けん化度9
9.9% エチレン含量5モル%のエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体けん化物を温水に溶解し、20%の溶液を作
成した。これをフィラー液Bと、樹脂:フィラーの重量
比が樹脂100重量部に対しフィラー20重量部となる
よう混合し、前記の原紙の片面にコートし、70℃で乾
燥した後に、コート面上にイソシアネート系接着剤で厚
さ12μmの2軸延伸PETを積層し加工紙とした。こ
の加工紙をデンプン系の糊を用いて接着し、PET層が
最外層である10×10×30cmのサイズのゲーブル
トップ型容器を得た。コート液の付着量は固形分にして
2.6g/m2であった。これについて酸素透過度を測
定したところ、1.1cc/day・atmであった。また、容器
のリサイクル性を評価したところ○であった。更に、臭
気バリアー性は食酢が30日以上、アンモニア水が30
日以上、酢酸エチルが30日以上であり、透湿度は0.
6g/m2・dayであった。
【0054】実施例5 重合度300 けん化度99.7% エチレン含量2モ
ル%のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物を用いた
他は実施例4と全く同様の試験を行った。コート液の付
着量は固形分にして2.2g/m2であった。この容器
の酸素透過度は5.2cc/day・atmであった。また、容器
のリサイクル性を評価したところ○であった。更に、臭
気バリアー性は食酢が30日以上、アンモニア水が30
日以上、酢酸エチルが30日以上であり、透湿度は1.
1g/m2・dayであった。
ル%のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物を用いた
他は実施例4と全く同様の試験を行った。コート液の付
着量は固形分にして2.2g/m2であった。この容器
の酸素透過度は5.2cc/day・atmであった。また、容器
のリサイクル性を評価したところ○であった。更に、臭
気バリアー性は食酢が30日以上、アンモニア水が30
日以上、酢酸エチルが30日以上であり、透湿度は1.
1g/m2・dayであった。
【0055】実施例6 コート及び、HDPEフィルムのラミネートを基材の両
面に行った他は実施例1と全く同様にして容器を得た。
このときコート液の塗布量は、固形分にして4g/m2
であった(表及び裏のコート面合計)。この容器につい
て酸素透過度を測定したところ0.3cc/day・atmであっ
た。更に、この容器のリサイクル性を調べたところ○で
あった。また、臭気バリアー性は食酢が13日、アンモ
ニア水が20日、酢酸エチルが30日以上であり、透湿
度は0.1g/m2・day以下であった。しかも、こ
のとき得られた加工紙は目視判定において全くそりが認
められず、実施例1〜5に比べそりが小さいものであっ
た。
面に行った他は実施例1と全く同様にして容器を得た。
このときコート液の塗布量は、固形分にして4g/m2
であった(表及び裏のコート面合計)。この容器につい
て酸素透過度を測定したところ0.3cc/day・atmであっ
た。更に、この容器のリサイクル性を調べたところ○で
あった。また、臭気バリアー性は食酢が13日、アンモ
ニア水が20日、酢酸エチルが30日以上であり、透湿
度は0.1g/m2・day以下であった。しかも、こ
のとき得られた加工紙は目視判定において全くそりが認
められず、実施例1〜5に比べそりが小さいものであっ
た。
【0056】比較例1 膨潤性フッ素雲母を加えなかった他は実施例1と全く同
様の試験を行った。コート液の付着量は固形分にして
2.1g/m2であった。この容器の酸素透過度は12c
c/day・atmであった。更に、この容器のリサイクル性を
調べたところ○であった。また、臭気バリアー性は食酢
が6日、アンモニア水が9日、酢酸エチルが28日であ
り、透湿度は0.5g/m2・dayであった。
様の試験を行った。コート液の付着量は固形分にして
2.1g/m2であった。この容器の酸素透過度は12c
c/day・atmであった。更に、この容器のリサイクル性を
調べたところ○であった。また、臭気バリアー性は食酢
が6日、アンモニア水が9日、酢酸エチルが28日であ
り、透湿度は0.5g/m2・dayであった。
【0057】比較例2 実施例1で用いた原紙に厚さ60μmのHDPEフィル
ムをヒートシールにより積層した。これをコート紙の代
わりに用いた他は実施例1と全く同様の試験を行った。
この容器の酸素透過度は2000cc/day・atmを越えてい
た。更に、この容器のリサイクル性を調べたところ×で
あった。また、臭気バリアー性は食酢が1日、アンモニ
ア水が2日、酢酸エチルが1日であり、透湿度は2.5
g/m2・dayであった。
ムをヒートシールにより積層した。これをコート紙の代
わりに用いた他は実施例1と全く同様の試験を行った。
この容器の酸素透過度は2000cc/day・atmを越えてい
た。更に、この容器のリサイクル性を調べたところ×で
あった。また、臭気バリアー性は食酢が1日、アンモニ
ア水が2日、酢酸エチルが1日であり、透湿度は2.5
g/m2・dayであった。
【0058】比較例3 膨潤性フッ素雲母を加えなかった他は実施例4と全く同
様の試験を行った。コート液の付着量は固形分にして
2.2g/m2であった。この容器の酸素透過度は22c
c/day・atmであった。更に、この容器のリサイクル性を
調べたところ○であった。また、臭気バリアー性は食酢
が27日、アンモニア水が30日以上、酢酸エチルが3
0日以上であり、透湿度は11g/m2・dayであっ
た。
様の試験を行った。コート液の付着量は固形分にして
2.2g/m2であった。この容器の酸素透過度は22c
c/day・atmであった。更に、この容器のリサイクル性を
調べたところ○であった。また、臭気バリアー性は食酢
が27日、アンモニア水が30日以上、酢酸エチルが3
0日以上であり、透湿度は11g/m2・dayであっ
た。
【0059】比較例4 膨潤性フッ素雲母を加えなかった他は実施例5と全く同
様の試験を行った。コート液の付着量は固形分にして
1.8g/m2であった。この容器の酸素透過度は58c
c/day・atmであった。更に、この容器のリサイクル性を
調べたところ○であった。また、臭気バリアー性は食酢
が24日、アンモニア水が30日以上、酢酸エチルが3
0日以上であり、透湿度は16g/m2・dayであっ
た。
様の試験を行った。コート液の付着量は固形分にして
1.8g/m2であった。この容器の酸素透過度は58c
c/day・atmであった。更に、この容器のリサイクル性を
調べたところ○であった。また、臭気バリアー性は食酢
が24日、アンモニア水が30日以上、酢酸エチルが3
0日以上であり、透湿度は16g/m2・dayであっ
た。
【0060】比較例5 原紙にコートを行わず直接イソシアネート系接着剤によ
りPETフィルムを積層して用いた他は実施例4と全く
同様にして容器を得た。この容器の酸素透過度は72cc
/day・atmであった。更に、この容器のリサイクル性を調
べたところ×であった。また、臭気バリアー性は食酢が
21日、アンモニア水が18日、酢酸エチルが29日で
あり、透湿度は48g/m2・dayであった。
りPETフィルムを積層して用いた他は実施例4と全く
同様にして容器を得た。この容器の酸素透過度は72cc
/day・atmであった。更に、この容器のリサイクル性を調
べたところ×であった。また、臭気バリアー性は食酢が
21日、アンモニア水が18日、酢酸エチルが29日で
あり、透湿度は48g/m2・dayであった。
【0061】実施例1、2及び3と比較例2、実施例4
及び5と比較例5を比較すれば、本発明のごとく(B)
層を設けることによりリサイクル適性が向上することが
分かる。更に比較例1及び3と比較例1、実施例4及び
5と比較例4を比較すれば、無機層状化合物により本発
明の紙容器が優れたバリアー性を示すことが分かる。さ
らに、実施例1と2を比較することで熱処理の有用性も
確認できる。
及び5と比較例5を比較すれば、本発明のごとく(B)
層を設けることによりリサイクル適性が向上することが
分かる。更に比較例1及び3と比較例1、実施例4及び
5と比較例4を比較すれば、無機層状化合物により本発
明の紙容器が優れたバリアー性を示すことが分かる。さ
らに、実施例1と2を比較することで熱処理の有用性も
確認できる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、リサイクル適性に優れ
た、しかもガス、臭気、水蒸気などに対するバリアー性
の優れた容器を得ることができる。この紙容器を用いる
ことで、食品、例えば、果物などの青果、加工食品、バ
ター、揚げ物などの油性食品その他の保存期間を延長で
きるか、漬け物等臭気の強い食品の包装として用い、他
の素材への臭気移行を防止する、あるいは、使用後のお
むつ、ペットの糞などの汚物の一時保存容器として、処
理までの期間周囲への臭気の漏出を防止するなどが可能
となり、更に包装としての使用が終了した後容易にリサ
イクル工程へ回すことが可能となり有用である。
た、しかもガス、臭気、水蒸気などに対するバリアー性
の優れた容器を得ることができる。この紙容器を用いる
ことで、食品、例えば、果物などの青果、加工食品、バ
ター、揚げ物などの油性食品その他の保存期間を延長で
きるか、漬け物等臭気の強い食品の包装として用い、他
の素材への臭気移行を防止する、あるいは、使用後のお
むつ、ペットの糞などの汚物の一時保存容器として、処
理までの期間周囲への臭気の漏出を防止するなどが可能
となり、更に包装としての使用が終了した後容易にリサ
イクル工程へ回すことが可能となり有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 7/00 C08K 7/00 C08L 29/04 C08L 29/04 S 101/14 101/14 Fターム(参考) 3E086 AD02 BA04 BA14 BA15 BA40 BB01 BB02 BB15 CA01 CA06 4F100 AA01B AA01D AC05B AC05D AK01B AK01C AK01D AK03C AK05 AK21B AK21D AK51G AK69B AK69D BA03 BA04 BA05 BA06 BA07 BA10A BA10B BA10C BA13 CB02 DA01 DE02B DE02D DG10A GB16 GB23 JB09B JB09D JB10B JB10D JD04 JL16 YY00B YY00D 4J002 AA001 AA051 BE021 BE031 DJ006 DJ046 DJ056 FA016 FD206 GF00 GG01
Claims (8)
- 【請求項1】 紙基材(A)の片面もしくは両面に、水
溶性高分子化合物100重量部に対し、無機層状化合物
を0.01〜200重量部配合してなる樹脂組成物層
(B)、樹脂層(C)をこの順に積層して成る加工紙か
ら構成される紙容器。 - 【請求項2】 紙基材(A)の両面に、水溶性高分子化
合物100重量部に対し、無機層状化合物を0.01〜
200重量部配合してなる樹脂組成物層(B)を積層
し、更にこの積層体の片面に樹脂層(C)を積層して成
る加工紙から構成され、かつ樹脂層(C)を容器内層と
する紙容器。 - 【請求項3】 紙基材(A)の両面に、水溶性高分子化
合物100重量部に対し、無機層状化合物を0.01〜
200重量部配合してなる樹脂組成物層(B)を積層
し、更にこの積層体の片面に樹脂層(C)を積層して成
る加工紙から構成され、かつ樹脂層(C)を容器外層と
する紙容器。 - 【請求項4】 無機層状化合物が、水もしくはアルコー
ルにより膨潤もしくは劈開する性質を持つ化合物である
請求項1〜3のいずれかに記載の紙容器。 - 【請求項5】 無機層状化合物が膨潤性フッ素雲母系鉱
物である請求項1〜4のいずれかに記載の紙容器。 - 【請求項6】 水溶性高分子化合物が酢酸ビニル重合体
けん化物系樹脂である請求項1〜5のいずれかに記載の
紙容器。 - 【請求項7】 水溶性高分子化合物がエチレン含量1〜
9.5モル%のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物
系樹脂である請求項1〜5のいずれかに記載の紙容器。 - 【請求項8】 樹脂層(C)がポリオレフィン層である
請求項1〜7のいずれかに記載の紙容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000063824A JP2001253035A (ja) | 2000-03-08 | 2000-03-08 | バリアー性を有する紙容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000063824A JP2001253035A (ja) | 2000-03-08 | 2000-03-08 | バリアー性を有する紙容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001253035A true JP2001253035A (ja) | 2001-09-18 |
Family
ID=18583620
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000063824A Pending JP2001253035A (ja) | 2000-03-08 | 2000-03-08 | バリアー性を有する紙容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001253035A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003094574A (ja) * | 2001-09-27 | 2003-04-03 | Kuraray Co Ltd | バリア性紙積層体およびその製造方法 |
| JP2004509030A (ja) * | 2000-09-22 | 2004-03-25 | テトラ ラバル ホールデイングス エ フイナンス ソシエテ アノニム | 包装用積層材とそれから作られた包装用容器 |
| JP2007216593A (ja) * | 2006-02-20 | 2007-08-30 | Oji Paper Co Ltd | ガスバリア性積層体 |
| JP2007253615A (ja) * | 2006-02-22 | 2007-10-04 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | 積層構造体 |
| KR20160142860A (ko) * | 2014-04-03 | 2016-12-13 | 김사 에스.알.엘. | 재활용 재료 |
| JP2016222877A (ja) * | 2015-06-03 | 2016-12-28 | 大王製紙株式会社 | ガスバリア層形成用塗工液及びその製造方法、並びにガスバリア性シート及びその製造方法 |
| WO2021106926A1 (ja) * | 2019-11-27 | 2021-06-03 | 王子ホールディングス株式会社 | 紙積層体 |
| WO2024204251A1 (ja) * | 2023-03-30 | 2024-10-03 | Toppanホールディングス株式会社 | 積層体及び包装袋 |
-
2000
- 2000-03-08 JP JP2000063824A patent/JP2001253035A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004509030A (ja) * | 2000-09-22 | 2004-03-25 | テトラ ラバル ホールデイングス エ フイナンス ソシエテ アノニム | 包装用積層材とそれから作られた包装用容器 |
| JP2003094574A (ja) * | 2001-09-27 | 2003-04-03 | Kuraray Co Ltd | バリア性紙積層体およびその製造方法 |
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| JP2017512693A (ja) * | 2014-04-03 | 2017-05-25 | ギムザ エス.アール.エル. | 再利用可能な材料 |
| KR102466476B1 (ko) * | 2014-04-03 | 2022-11-11 | 김사 에스.알.엘. | 재활용 재료 |
| JP2016222877A (ja) * | 2015-06-03 | 2016-12-28 | 大王製紙株式会社 | ガスバリア層形成用塗工液及びその製造方法、並びにガスバリア性シート及びその製造方法 |
| WO2021106926A1 (ja) * | 2019-11-27 | 2021-06-03 | 王子ホールディングス株式会社 | 紙積層体 |
| JP6943351B1 (ja) * | 2019-11-27 | 2021-09-29 | 王子ホールディングス株式会社 | 紙積層体 |
| WO2024204251A1 (ja) * | 2023-03-30 | 2024-10-03 | Toppanホールディングス株式会社 | 積層体及び包装袋 |
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|---|---|---|---|
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