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JP2001114085A - ブレーキシステム用液圧制御装置 - Google Patents

ブレーキシステム用液圧制御装置

Info

Publication number
JP2001114085A
JP2001114085A JP29525699A JP29525699A JP2001114085A JP 2001114085 A JP2001114085 A JP 2001114085A JP 29525699 A JP29525699 A JP 29525699A JP 29525699 A JP29525699 A JP 29525699A JP 2001114085 A JP2001114085 A JP 2001114085A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
valve
hydraulic pressure
hydraulic
increasing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29525699A
Other languages
English (en)
Inventor
Shu Shimura
周 志村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP29525699A priority Critical patent/JP2001114085A/ja
Publication of JP2001114085A publication Critical patent/JP2001114085A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Braking Systems And Boosters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁弁開弁時の液撃音,液圧制御精度の低下
を低減,防止可能なブレーキシステム用液圧制御装置を
提供する。 【解決手段】 低圧ポンプ,高圧ポンプを有する動力液
圧源,リザーバ,ホイールシリンダの間に増圧用,減圧
用の各電磁制御弁を設け、動力液圧源,電磁制御弁によ
りホイールシリンダの液圧を増大,減少,保持させる。
減圧時に増圧用電磁制御弁を閉じるため、増圧用電磁制
御弁と動力液圧源との間に作動液が加圧状態で残り、増
圧用電磁制御弁の前後に差圧が生ずることがあるが、増
圧時に増圧用電磁制御弁を開くとき、急制動でなく、か
つ差圧が0.5MPaを超えていれば供給電流を徐々に
増大させ、急制動時や差圧が0.5MPa以下の場合よ
り小さい速度で開いて液撃音の発生等を防止する。差圧
が0.5MPa以下になれば増圧用電磁制御弁を一気に
開いてホイールシリンダ液圧の上昇遅れを少なくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はブレーキシステム用
液圧制御装置に関するものであり、特に、液通路の連通
を許容,遮断する制御弁を備えた液圧制御装置における
制御弁の開弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】制御弁を備えて液通路の連通が許容,遮
断されるブレーキシステム用液圧制御装置は、例えば、
まだ、未公開であるが、本出願人の出願に係る特願平1
0−270172号の明細書に記載されている。この液
圧制御装置は、制動要求に応じて吐出液圧を制御可能な
ポンプと、そのポンプとブレーキシリンダとを接続する
液通路に設けられた電磁弁であるポンプ遮断弁とを備え
ている。ポンプ遮断弁は、複数のブレーキシリンダの各
々について設けられており、電流の供給により閉じら
れ、電流の遮断により開かれる。このポンプ遮断弁は、
アンチロック制御時にブレーキシリンダの液圧を増大さ
せる際に開かれ、ブレーキシリンダの液圧を一定に保つ
保持時あるいは減少させる減圧時に閉じられる。
【0003】しかしながら、この液圧制御装置において
は、ポンプ遮断弁が閉じられたとき、ポンプとポンプ遮
断弁との間に作動液が加圧された状態で残れば、次に増
圧のためにポンプ遮断弁が開かれたとき、液撃音が発生
する。開弁時にポンプ遮断弁は全開させられるのである
が、ポンプ遮断弁を全開状態に保つのに要する電流の供
給により一気に開かれるため、ポンプ側の作動液の液圧
がブレーキシリンダ側の作動液に一気に作用し、急激な
液圧変動が生じて液撃音が生ずるのである。あるいは、
ポンプ側の作動液の液圧がブレーキシリンダ側の作動液
に一気に作用することにより脈動が生じ、液圧制御精度
が低下することもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果】本発明は、以上の事情を背景とし、制御弁を備えた
ブレーキシステム用液圧制御装置であって、制御弁が開
かれる際の液撃音と液圧制御精度の低下との少なくとも
一方が低減され、あるいは防止されるブレーキシステム
用液圧制御装置を提供することを課題としてなされたも
のであり、本発明によって、下記各態様のブレーキシス
テム用液圧制御装置が得られる。各態様は請求項と同様
に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の
項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまで
も本発明の理解を容易にするためであり、本明細書に記
載の技術的特徴およびそれらの組合わせが以下の各項に
記載のものに限定されると解釈されるべきではない。ま
た、一つの項に複数の事項が記載されている場合、それ
ら複数の事項を常に一緒に採用しなければならないわけ
ではない。一部の事項のみを選択して採用することも可
能なのである。 (1)ブレーキシステムの作動液を導く液通路に設けら
れ、その液通路を連通させる状態と遮断する状態とをと
り得る電磁弁と、その電磁弁を制御する弁制御装置とを
含むブレーキシステム用液圧制御装置において、前記電
磁弁の前後における差圧が大きい場合には小さい場合よ
り小さい速度で電磁弁を開弁させる開弁速度制御部を設
けた液圧制御装置(請求項1)。電磁弁は、例えば、ブ
レーキシリンダの液圧を増加させる増圧弁でもよく、減
少させる減圧弁でもよい。また、電磁弁は、電流の供給
により連通状態となる弁でもよく、電流の供給により遮
断状態となる弁でもよい。液通路による作動液の導き先
は、例えば、ブレーキシリンダ,リザーバ,別の電磁弁
等、ブレーキシステムを構成する種々の部材、装置とさ
れる。電磁弁の前後における差圧が大きい場合には小さ
い場合より小さい速度で電磁弁を開弁させれば、電磁弁
の前側の作動液の液圧であって、電磁弁の後側の作動液
より高い液圧が徐々に電磁弁の後側の作動液に作用する
こととなり、液圧が急激に変化させられることがなく、
液撃音が低減され、あるいは発生が防止される。あるい
は、液圧の脈動が低減させられ、あるいは防止されるこ
とにより、液圧制御精度の低下が低減させられ、あるい
は防止される。このように開弁速度を小さくすれば、液
撃音の発生等を防止,低減することができるが、場合に
よっては、液圧制御装置が本来、行うべき液圧制御に遅
れが生ずることがある。そのため、開弁速度は、液撃音
の発生や制御精度の低下の防止,低減と、制御遅れの防
止,低減との両方を考慮して設定することが望ましい。
電磁弁の前側の作動液の液圧は、後側の作動液に作用す
ることにより減少し、弁開度が大きくなった状態では液
圧差が小さくなっているため、液撃音や脈動が生ずるこ
とはない。(3)項以降の特徴は本項の液圧制御装置に適
用することができる。その場合、「増圧弁」を「電磁
弁」と読み替えるものとする。開弁速度は、差圧の大き
さに応じて段階的に小さくしてもよく、あるいは無段階
に小さくしてもよい。後者の場合、直線状に小さくして
もよく、曲線的に小さくしてもよく、それらを組み合わ
せた態様で小さくしてもよい。また、電磁弁は、必要な
開度まで連続して開いてもよく、開度の増大と開度の維
持とを繰返しつつ開いてもよく、あるいは開弁と閉弁と
を繰返しつつ開いてもよい。 (2)制動要求に応じて吐出液圧を制御可能なポンプ
と、そのポンプとブレーキシリンダとを接続する液通路
に設けられて増圧要求時に開弁される増圧弁とを備えた
ブレーキシステム用液圧制御装置において、前記増圧要
求時における前記液通路の前記ポンプと前記増圧弁との
間の部分の残圧が大きい場合に、残圧が小さい場合より
小さい速度で増圧弁を開弁させる開弁速度制御部を設け
た液圧制御装置(請求項2)。制動要求は、例えば、ブ
レーキ操作部材と、そのブレーキ操作部材の操作力,操
作ストローク等の操作量であるブレーキ操作量を検出す
る操作量センサとにより取得することができる。この場
合、制動要求は、運転者の制動意図を表す。液圧が自動
的に増減させられるのであれば、制動要求は自動的に為
される。また、制動要求に応じて吐出液圧を制御可能な
ポンプ装置は、例えば、ポンプと、そのポンプの吐出液
圧を、上記操作量センサにより検出されたブレーキ操作
量,その変化勾配等により検知される制動要求に応じて
制御するポンプ制御装置とを含むものとすることができ
る。増圧弁は、ポンプ装置と、車輪の回転を抑制するブ
レーキを作動させるブレーキシリンダとを接続する液通
路に設けられ、その液通路を遮断する遮断状態と連通さ
せる連通状態とをとり得る制御弁であればよく、例え
ば、電流の供給,遮断に応じて単純に開閉する電磁開閉
弁や、出力液圧を供給電流に応じた大きさに制御可能な
リニア液圧制御弁を採用することができる。制動要求に
応じてポンプが作動させられ、増圧弁が開かれてブレー
キシリンダに液圧が供給されている状態において、ブレ
ーキシリンダへの作動液の供給を遮断すべく、増圧弁が
閉じられれば、液通路のポンプと増圧弁との間の部分に
大きい液圧が残ることがある。この状態で増圧弁が開か
れれば、残圧がブレーキシリンダ側の作動液に作用する
が、残圧が大きい場合には、残圧が小さい場合より小さ
い速度で増圧弁が開弁させられるため、残圧は徐々に作
用し、液撃音が低減させられ、あるいは発生が防止さ
れ、あるいはブレーキシリンダの液圧制御精度の低下が
低減させられ、あるいは防止される。 (3)前記残圧として、前記液通路における前記増圧弁
前後の液圧の差を取得する差圧取得部を含む (2)項に記
載のブレーキシステム用液圧制御装置(請求項3)。 (4)差圧取得部が、実際に差圧を検出する差圧検出部
を有する (3)項に記載のブレーキシステム用液圧制御装
置。 (5)差圧取得部が、差圧を推定する差圧推定部を有す
る (3)項または (4)項に記載のブレーキシステム用液圧
制御装置。差圧の推定は、増圧弁の前の液圧と後の液圧
との少なくとも一方を推定することにより行われる。例
えば、増圧弁よりブレーキシリンダ側の液圧は、ブレー
キシリンダの目標液圧に等しいと推定される。ブレーキ
シリンダの目標液圧は、例えば、ブレーキ操作部材の操
作量に基づいて設定され、ポンプおよび増圧弁の制御に
より、ブレーキシリンダの液圧が目標液圧になるように
制御される。したがって、ブレーキシリンダの液圧は目
標液圧になっていると推定してもよいのである。また、
増圧弁よりポンプ側の液圧は、例えば、ポンプによりブ
レーキシリンダの液圧が制御されるのであれば、ブレー
キ操作部材の操作量に基づいて推定され、ポンプがフル
作動させるのであれば、フル作動時の吐出液圧が増圧弁
よりポンプ側の液圧と推定される。増圧弁前後の液圧の
うちの一方が推定されない場合は、その一方の液圧が常
に一定に決まっている場合や、その液圧が液圧センサに
より検出される場合である。これらの場合には、差圧の
推定は、一定に決まっている液圧や検出された液圧と、
推定された液圧とに基づいて行われる。差圧が推定され
るようにすれば、例えば、差圧を取得するための液圧セ
ンサの数を少なくし、装置の構成を簡易にすることがで
きる。本項が (4)項に従属する場合には、差圧取得部が
差圧検出部と差圧推定部との両方を有するものとされ
る。例えば、検出差圧と推定差圧との比較により差圧検
出部の故障を検出することが可能となる。 (6)前記開弁速度制御部による開弁速度制御中に、前
記差圧取得部により取得された差圧が設定差圧以下にな
った場合に、開弁速度制御部による速度制御を中止させ
る開弁速度制御中止部を含む (3)項に記載のブレーキシ
ステム用液圧制御装置(請求項4)。開弁速度制御の中
止により、増圧弁が、開弁速度制御中よりも大きい速度
で開かれる。それによりブレーキシリンダに供給される
液圧が弁開度の不足によって抑えられることがなくな
り、ブレーキシリンダの液圧の上昇遅れが少なくて済
む。差圧が設定差圧以下になれば、ブレーキシリンダ側
の作動液の液圧変動が小さくて済み、開弁速度を小さく
しなくても液撃音や脈動が発生する恐れは少なく、液撃
音の発生や液圧制御精度の低下を防止しつつ、ブレーキ
シリンダ液圧を遅れ少なく増大させることができる。 (7)前記増圧要求に応じて前記ポンプを起動するポン
プ起動部を含み、かつ、前記開弁速度制御部が、前記ポ
ンプの立ち上がり前に開弁速度制御を終了するように開
弁速度を制御するものである (2)項ないし (6)項のいず
れか1つに記載のブレーキシステム用液圧制御装置。
「ポンプの立ち上がり」とは、ポンプが作動を開始させ
られた後、ほぼ定常作動状態に達するまで、あるいは要
求増圧勾配を満たし得る作動状態に達するまでをいう。
開弁速度制御は、増圧弁がブレーキシリンダの制御に必
要な開度に開かれた状態で終了してもよく、その開度ま
で開かれていないが、液撃音の発生や液圧制御精度の低
下の恐れがない開度まで開かれた状態で終了してもよ
い。ポンプが立ち上がった後も開弁速度制御が行われて
いれば、作動液の流れが増圧弁により妨げられ、ブレー
キシリンダの液圧上昇に遅れが生ずる。それに対し、ポ
ンプの立ち上がり前に開弁速度制御が終了されれば、ポ
ンプの吐出液圧のブレーキシリンダへの供給が邪魔され
ることはなく、液撃音の発生等を回避しつつ、ブレーキ
シリンダの作動遅れを回避し得る。 (8)開弁速度制御部により制御される開弁速度を、前
記制動要求が要求する要求制動力増加勾配が大きい場合
に、要求制動力増加勾配が小さい場合より大きくする要
求制動力増加勾配加味部を含む (2)項ないし (7)項のい
ずれか1つに記載のブレーキシステム用液圧制御装置
(請求項5)。増圧弁の開弁速度を小さくすれば、その
分、ブレーキシリンダへの液圧の供給が遅れることがあ
るが、要求制動力増加勾配を加味すれば、例えば、緊急
制動時等、要求制動力増加勾配が大きい場合に増圧弁を
迅速に開き、ブレーキシリンダへの液圧の供給遅れを低
減させ、要求に応じた制動力を迅速に得ることができ
る。要求制動力増加勾配の加味により、液撃音の低減,
液圧制御精度の低下の低減と制動遅れの回避との両方を
考慮して増圧弁を開弁することが可能なのである。(9)
項の態様は、開弁速度を最大にする態様であり、ブレー
キシリンダの作動遅れが最も少なくて済む。 (9)要求制動力増加勾配加味部が、前記要求制動力増
加勾配が設定増加勾配以上である場合には、前記開弁速
度制御部による開弁速度制御を無効化する開弁速度制御
無効化部を含む (8)項に記載のブレーキシステム用液圧
制御装置。開弁速度制御無効化部は、例えば、開弁速度
制御部が作動しないようにするものであっても、開弁速
度制御部の制御指令が前記増圧弁の駆動回路に供給され
ないようにするものであってもよく、結果として増圧弁
が開弁速度制御部により制御されない状態となればよい
のである。 (10)前記増圧弁が、弁子が弁座に着座することによ
り前記液通路を遮断する遮断状態となるシート弁と、弁
子の弁座に対する相対移動を生じさせる電磁駆動装置と
を含み、かつ、当該液圧制御装置が、電磁駆動装置への
供給電流の初期値を当該増圧弁の前後の液圧差に基づい
て決定する電流初期値決定部を含む (2)項ないし (9)項
のいずれか1つに記載の液圧制御装置。増圧弁の前後の
液圧差に基づく差圧作用力は、弁子に作用するが、その
作用する向きは増圧弁の配設状態による。例えば、(12)
項に記載の液圧制御装置のように、増圧弁は、差圧作用
力が弁子を弁座から離間させる向きに作用する状態で配
設してもよく、あるいは、差圧作用力が弁子を弁座に着
座させる向きに作用する状態で配設してもよい。前者の
場合、差圧作用力は増圧弁が開くことを助け、差圧作用
力が大きいほど増圧弁を開くための電磁駆動装置への供
給電流が小さくなる。後者の場合、差圧作用力は増圧弁
が閉じることを助け、差圧作用力が大きいほど、電磁駆
動装置への供給電流が大きくなる。したがって、液圧差
に関係なく、供給電流の初期値を決定すれば、開弁に遅
れが生ずることがある。例えば、(12)項に記載の液圧制
御装置において、初期値が常に一定の値とされる場合に
は、液圧差が大きくても、初期電流の供給により増圧弁
が大きく開いてしまわないように、初期値が小さく決定
されることとなり、液圧差が小さい場合に、電流供給開
始から増圧弁が開き始めるまでに要する時間が長くな
り、開弁に遅れが生ずる。それに対し、液圧差に基づい
て増圧弁への供給電流の初期値を決定すれば、例えば、
供給電流の初期値を増圧弁が開く直前の大きさに設定す
れば、液圧差が大きくても小さくても増圧弁を遅れなく
開くことができる。 (11)前記開弁速度制御部が、電磁駆動装置への供給
電流を徐変させる電流徐変部を含む(10)項に記載の液圧
制御装置。電磁駆動装置への供給電流は、連続して変化
させてもよく、段階的に変化させてもよい。前者の場
合、一定勾配で変化させてもよく、供給電流の増大に応
じて変化勾配が変わるようにしてもよい。増圧弁が、電
流の供給により連通状態となり、電流の遮断により遮断
状態となるように構成されているのであれば、電流徐変
部は、電磁駆動装置への供給電流を徐々に増大させる電
流徐増部とされる。増圧弁が、電流の供給により遮断状
態となり、電流の遮断により連通状態となるように構成
されているのであれば、電流徐変部は、電磁駆動装置へ
の供給電流を徐々に減少させる電流徐減部とされる。 (12)前記増圧弁が、その増圧弁の前後の液圧差に基
づく差圧作用力が、前記弁子を前記弁座から離間させる
向きに作用する状態で配設された(10)項または(11)項に
記載の液圧制御装置。本態様において電磁駆動装置への
供給電流の初期値は、液圧差が大きいほど小さい値に設
定される。 (13)前記電磁駆動装置がソレノイドを含む(10)項な
いし(12)項のいずれか1つに記載の液圧制御装置。電磁
駆動装置として2つの磁石の磁界の相互作用により作動
するフォースモータを使用することも可能であるが、磁
石の磁気吸引力によって作動するソレノイドを使用すれ
ば、電磁駆動力装置の構成を単純にすることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態である液圧ブ
レーキ装置を図1ないし図10に基づいて説明する。図
1において、符号10および12はそれぞれ左前輪およ
び右前輪を示し、符号14および16はそれぞれ左後輪
および右後輪を示す。前輪10,12にはブレーキシリ
ンダとしてのフロントホイールシリンダ(ホイールシリ
ンダを必要に応じてW/Cと略記する)20,22を備
えたブレーキが設けられており、フロントW/C20,
22に液圧が供給されることにより作動して、前輪1
0,12に制動トルクを加える。後輪14,16にも同
様にブレーキシリンダとしてのリヤW/C24,26を
備えたブレーキが設けられている。フロントW/C2
0,22には、マニュアル液圧源30の液圧と動力液圧
源32の液圧とが択一的に供給され、リヤW/C24,
26には必ず動力液圧源32の液圧が供給される。
【0006】マニュアル液圧源30は、ブレーキ操作部
材としてのブレーキペダル36の操作量たる操作力に対
応した液圧を発生させるマスタシリンダ(必要に応じて
M/Cと略記する)38を備えている。M/C38はタ
ンデム式であり、2つの独立した加圧室に同じ大きさの
液圧を発生させる。M/C38にはマスタリザーバ39
が設けられている。ブレーキペダル36がブレーキ非作
用位置にあり、M/C38内の加圧ピストンが後退端位
置にある状態では、M/C38の2つの加圧室はマスタ
リザーバ39と連通しており、加圧ピストンが後退端位
置から僅かに前進させられると、加圧室がマスタリザー
バ39から遮断される。一方の加圧室は液通路40によ
りフロントW/C20、他方の加圧室は液通路42によ
りフロントW/C22に接続されている。液通路40,
42にはそれぞれ常開の電磁開閉弁から成るM/Cカッ
ト弁(マスタシリンダカット弁)44,46が設けられ
ており、それらM/Cカット弁44,46よりフロント
W/C20,22側の液圧はW/C液圧センサ50,5
2により検出され、M/C38側の液圧はM/C液圧セ
ンサ54により検出される。
【0007】ブレーキペダル36とM/C38との間に
はストロークシミュレータ55が配設されるとともに、
液通路42のM/Cカット弁46よりM/C38側の部
分にもストロークシミュレータ56が接続されており、
かつ、ブレーキペダル36の踏込ストロークがストロー
クセンサ58によって検出される。踏込ストロークは、
ブレーキ操作量の一種である操作ストロークであり、ス
トロークセンサ58は、ブレーキ操作量センサの一種で
ある操作ストロークセンサである。
【0008】上記ストロークシミュレータ55は、スプ
リング等の弾性部材を備え、弾性部材の弾性変形により
ブレーキペダル36のM/C38に対する所定量の相対
移動を許容する純機械的なものであり、ストロークシミ
ュレータ56は、M/Cカット弁44,46が閉じられ
た状態で液圧を増大させつつ作動液を収容することによ
りM/C38からの作動液の排出を許容するものであっ
て、2つのストロークシミュレータ55,56が共同し
て、動力液圧源32を有しない通常の液圧ブレーキ装置
におけるブレーキ操作に似た感触を運転者に与えるもの
である。
【0009】動力液圧源32は、それぞれ電動モータ6
0,62により駆動される低圧ポンプ64および高圧ポ
ンプ66を備えている。低圧ポンプ64および高圧ポン
プ66はギヤポンプとされている。高圧ポンプ66は、
低圧ポンプ64よりも、限界吐出液圧が高く、かつ、吐
出流量が小さいものとされている。これら低圧ポンプ6
4,高圧ポンプ66は、制動要求に応じて吐出液圧の制
御可能なポンプである。また、電動モータ60,62
は、本実施形態においては、直流モータとされている。
【0010】低圧ポンプ64および高圧ポンプ66の各
吐出側であって、低圧ポンプ64から吐出された作動液
をW/C20〜26に供給する液通路と、高圧ポンプ6
6から吐出された作動液をW/C20〜26に供給する
液通路とが合流する部分よりも、低圧ポンプ64側およ
び高圧ポンプ66側にそれぞれ、逆止弁68,70が設
けられている。逆止弁68は、高圧ポンプ66の作動時
に、低圧ポンプ64に高圧ポンプ66の高い吐出液圧が
作用することを防止し、ギヤポンプである低圧ポンプ6
4から作動液が漏れることを防止し、高圧ポンプ66か
ら吐出された高圧の作動液によって低圧ポンプ64が逆
転させられることを防止する役割を果たす。高圧ポンプ
66から吐出される高圧の作動液によって低圧ポンプ6
4が逆転させられ、作動液がマスタリザーバ39へ戻る
ことを防止するために、電動モータ60に保持トルクを
加えておかなくてもよいのである。また、逆止弁70
は、ギヤポンプである高圧ポンプ66から作動液が漏れ
ることを防止するとともに、低圧ポンプ64のみが作動
する際に、低圧ポンプ64の吐出液圧に基づいて高圧ポ
ンプ66が逆方向に回転させられ、作動液がマスタリザ
ーバ39へ戻ることが回避される。低圧ポンプ64の作
動時であって高圧ポンプ66の非作動時に、高圧ポンプ
66を駆動する電動モータ62に保持トルクを加えてお
かなくても、高圧ポンプ66の逆回転を防止することが
できるのである。
【0011】動力液圧源32の液圧は液通路72により
W/C20〜26に供給され、ポンプ液圧センサ74に
より検出される。ポンプ液圧センサ74は、液通路72
の逆止弁68,70と増圧用電磁制御弁76,80,8
4,88との間の部分の液圧であって、動力液圧源32
の液圧を検出する。なお、動力液圧源32には、高圧ポ
ンプ66に対して、それに予定されている最高吐出液圧
をリリーフ圧とするリリーフ弁75が設けられている。
以上の説明から明らかなように、本実施形態において
は、動力液圧源32は、電動モータ60,62,低圧ポ
ンプ64,高圧ポンプ66および逆止弁68,70と、
リリーフ弁75とから成るポンプ装置によって構成され
ている。ポンプ装置の吐出液圧が動力液圧源32の液圧
である。
【0012】フロントW/C20,22にそれぞれ対応
して、それぞれ電磁弁たる増圧用電磁制御弁76と減圧
用電磁制御弁78、増圧用電磁制御弁80と減圧用電磁
制御弁82が設けられている。これらは図2に概略的に
示す構造を有し、共に常閉のシート弁である。リヤW/
C24,26に対応して増圧用電磁制御弁84と減圧用
電磁制御弁86、増圧用電磁制御弁88と減圧用電磁制
御弁90が設けられている。図3に示すように、増圧用
電磁制御弁84,88は常閉のシート弁であるが、減圧
用電磁制御弁86,90は常開のシート弁である。リヤ
W/C24,26の液圧はそれぞれW/C液圧センサ9
2,94により検出される。
【0013】前輪10,12側の前記増圧用電磁制御弁
76および減圧用電磁制御弁78は図2に概略的に示す
構造を有している。増圧用電磁制御弁76は、弁座13
0とそれに対して着座,離間可能な弁子132とから成
るシート弁134を備え、弁子132は、付勢装置とし
てのばね136により着座方向に付勢されている。弁子
132と一体的に可動コア138が設けられており、こ
れに対向して固定コア140が設けられている。これら
両コア138,140は上記ばね136により互いに離
間させられているが、コイル142に電流が供給される
ことにより磁化され、可動コア138が固定コア140
側に吸引される。それにより、弁子132が弁座130
から離間させられ、シート弁134が開かれて液通路7
2を連通させる連通状態となる。増圧用電磁制御弁76
は、それ自身の前後の液圧差に基づく差圧作用力が、弁
子132を弁座130から離間させる向きに作用する状
態で動力液圧源32とフロントW/C20とに接続され
ている。したがって、弁子132は、シート弁134前
後の液圧差に基づく差圧作用力と、可動コア138,固
定コア140およびコイル142から成るソレノイド1
44の電磁駆動力との和が、ばね136の付勢力と釣り
合う位置で停止することとなり、コイル142への供給
電流の制御による電磁駆動力の制御によって、シート弁
134の開度を制御することができる。増圧用電磁制御
弁76の開度を制御することができるのであり、それに
よって作動液の流量、すなわちフロントW/C20の増
圧速度を制御することができる。また、動力液圧源32
の液圧とフロントW/C20の液圧との差が小さくな
り、差圧作用力と電磁駆動力との和がばね136の付勢
力より僅かに小さくなれば、弁子132が弁座に130
に着座してシート弁134が閉じて液通路72を遮断す
る遮断状態となるため、コイル142への供給電流の制
御により動力液圧源32の液圧とフロントW/C20の
液圧との差を制御することができる。増圧用電磁制御弁
76,80,84,88は、出力液圧を供給電流に応じ
た大きさに制御可能なリニア制御弁であり、本実施形態
においては、ソレノイド144が電磁駆動装置を構成し
ている。
【0014】減圧用電磁制御弁78の構造は増圧用電磁
制御弁76と同じであるため、互いに対応する構成要素
を同一の符号で示し、説明を省略する。ただし、減圧用
電磁制御弁78は、フロントW/C20の液圧とマスタ
リザーバ39の液圧との差に基づく差圧作用力が、弁子
132を弁座130から離間させる向きに作用する向き
で、フロントW/C20とマスタリザーバ39とに液通
路40と液通路146とにより接続されている。したが
って、コイル142への供給電流の制御により、フロン
トW/C20の減圧速度およびフロントW/C20とマ
スタリザーバ39との差圧を制御することができる。マ
スタリザーバ39の液圧は実質的に大気圧と見なし得る
ため、フロントW/C20とマスタリザーバ39との差
圧の制御は、そのままフロントW/C20の液圧制御と
なる。
【0015】リヤW/C24,26側の増圧用電磁制御
弁84,88は上記フロントW/C20,22側の増圧
用電磁制御弁76,80と同じであるため、図3におい
て、互いに対応する構成要素を同一の符号で示し、説明
を省略する。それに対し、減圧用電磁制御弁86,90
は常開のシート弁であり、構造がやや異なる。弁座13
0,弁子132から成るシート弁134を備えることは
同じであるが、弁子130はばね150により弁座13
0から離間する向きに付勢されている。シート弁134
は、リヤW/C24とマスタリザーバ39との差圧に基
づく差圧作用力が弁子132を弁座130から離間させ
る向きに作用する向きで配設されている。弁子132の
後端部は固定コア152の中央に形成された貫通穴を貫
通して延びており、固定コア152から突出させられる
とともに、可動コア154と一体的に設けられている。
コイル156に電流が供給されれば、固定コア152お
よび可動コア154が磁化され、可動コア154が固定
コア152側に吸引されることにより、弁子132に電
磁駆動力が付与される。固定コア152,可動コア15
4およびコイル156から成るソレノイド158の電磁
駆動力が、上記差圧作用力に抗して弁子132を弁座1
30に着座させる向きに作用するのである。なお、ばね
150の付勢力は、差圧作用力も電磁駆動力も作用しな
い状態で弁子132を弁座130から離間した状態に保
ち得る大きさであればよく、弁子132に作用する力の
釣合を考える際には無視して差し支えない。
【0016】以上説明した各構成要素は図4に示す制御
装置170に接続されている。制御装置170は液圧制
御コンピュータ172を備え、この液圧制御コンピュー
タ172は、PU(プロセッシングユニット)174,
ROM176,RAM178,I/Oポート180を備
えている。I/Oポート180には、前記ストロークセ
ンサ58を始めとする各種検出器が接続されるととも
に、前記電動モータ60を始めとする各種アクチュエー
タがそれぞれ駆動回路184を介して接続されている。
これら駆動回路184と液圧制御コンピュータ172と
により制御装置170が構成されているのである。I/
Oポート180には、車輪スリップ状態監視コンピュー
タ186が接続されており、ROM176には、図示お
よび説明を省略するメインルーチンを始めとする他の制
御プログラムと共に、図5および図6のフローチャート
で表される液圧制御プログラムが格納されている。PU
174は、ストロークセンサ58を始めとする各種検出
器からの情報と、車輪スリップ状態監視コンピュータ1
86からの情報とに基づき、RAM178を利用して液
圧制御プログラムを実行し、W/C20〜26の液圧を
制御する。なお付言すれば、液圧制御コンピュータ17
2と車輪スリップ状態監視コンピュータ186とを1つ
のコンピュータで構成することも可能である。例えば、
上記メインルーチン,液圧制御プログラム等の制御プロ
グラムを実行するコンピュータのROMに、車輪スリッ
プ状態監視プログラムをも格納し、時分割で実行させる
のである。
【0017】アンチロック制御が不要である通常制動時
には、図5のフローチャートで表される通常制動用液圧
制御プログラムが実行される。通常制動時においては、
W/C20〜26の液圧が互いに等しい大きさに制御さ
れる。増圧時には、まず低圧ポンプ64の制御によるW
/C20等の液圧制御が行われ、不足の場合には低圧ポ
ンプ64の作動に加えて高圧ポンプ66の作動および電
磁制御弁76,80,84,88による制御が行われ、
あるいは低圧ポンプ64が停止させられて高圧ポンプ6
6の作動および電磁制御弁76,80,84,88によ
る制御が行われる。これは、動力液圧源32(ポンプ装
置)に次の性質があるからである。W/C20〜26の
目標液圧が比較的小さい場合には低圧ポンプ64のみで
要求を満たし得るが、目標W/C液圧が大きくなれば高
圧ポンプ66でしか要求を満たし得ない。また、目標増
圧速度が比較的小さい場合には低圧ポンプ64のみの吐
出流量で実現し得るが、目標増圧速度が大きくなれば、
低圧ポンプ64と高圧ポンプ66との両方を作動させる
ことが必要になる。さらに、低圧ポンプ64においても
高圧ポンプ66においても、目標W/C液圧がそれぞれ
の吐出液圧の限界近くなれば、吐出液圧の制御が困難で
ある。また、ブレーキシステムには、作動初期にはブレ
ーキクリアランスを消滅させ、シール部材を弾性変形さ
せる等のために、大流量の作動液が必要であり、ブレー
キが効き始めた後は、比較的小流量の作動液で済む性質
がある。
【0018】以上の結果、図7に示すように、本実施形
態においては、W/Cの目標液圧である目標W/C液圧
がしきい値、例えば4MPa 以下であって、目標増圧速度
がしきい値、例えば20MPa/sec 以下の第1領域では、
低圧ポンプ64のみで目標W/C液圧および目標増圧速
度の制御を行い、目標W/C液圧が4MPa より大きい第
2領域では、目標増圧速度の大きさ如何によらず、低圧
ポンプ64は停止させられ、高圧ポンプ66が最大電流
によりフル作動させられ、目標W/C液圧が4MPa 以下
であって、目標増圧速度が20MPa/sec より大きい第3
領域では、低圧ポンプ64および高圧ポンプ66がいず
れも最大電流でフル作動させられる。したがって、第1
領域では、電磁制御弁76,80,84,88は全開さ
せられ、第2,第3領域では、W/C20等の液圧制御
は電磁制御弁76,80,84,88により行われる。
なお、低圧ポンプ64,高圧ポンプ66の作動態様を決
定する目標W/C液圧,目標増圧速度の各しきい値はそ
れぞれ、4MPa 、20MPa/sec に限らず、例えば、ポン
プの性能等に応じて別の値に設定してもよい。
【0019】W/C20等の減圧時には、低圧ポンプ6
4および高圧ポンプ66はいずれも停止させられ、増圧
用電磁制御弁76,80,84,88は全閉させられ、
減圧用電磁制御弁78,82,86,90の制御によ
り、W/C20等の液圧が減少させられる。W/C20
等の液圧を保持する場合も同じである。図7に示す目標
W/C液圧と目標増圧速度とにより低圧ポンプ64,高
圧ポンプ66の作動態様を規定するポンプ性能テーブル
は、液圧制御コンピュータ172のROM176に記憶
されている。増圧用電磁制御弁76,80,84,88
が開かれ、動力液圧源32から供給された作動液によっ
てW/C液圧が増大させられる状態では、動力液圧源3
2の液圧,増圧速度は、W/Cの液圧,増圧速度と見な
してよく、ポンプ性能テーブルは、W/Cの目標液圧と
目標増圧速度との関係により、低圧,高圧ポンプ64,
66の作動態様を決定するように構成されている。
【0020】本液圧ブレーキ装置において、動力液圧源
32,電磁制御弁76〜90および制御装置170のい
ずれかに異常が発生した場合には、M/Cカット弁4
4,46が開いたままに保たれ、M/C38の液圧がフ
ロントW/C20,22に供給される。動力液圧源32
等の故障時には、前輪10,12のブレーキがマニュア
ルブレーキと同様に作動させられるのである。
【0021】それに対し、動力液圧源32,電磁制御弁
76〜90および制御装置170が正常な状態で、ブレ
ーキペダル36の踏込みが開始されれば、M/Cカット
弁44,46が閉じられ、M/C38とフロントW/C
20,22との連通が遮断される。したがって、動力液
圧源32等が正常である限り、W/C20〜26には動
力液圧源32からの作動液が増圧用電磁制御弁76,8
0,84,88を経て供給される。なお、ブレーキペダ
ル36の踏込開始は、従来から使用されていたストップ
ランプスイッチにより検出されるようにすることも可能
であるが、本実施形態においては、ストロークセンサ5
8またはM/C液圧センサ54の検出値が増大を開始し
た事実から検出されるようになっている。両センサ5
8,54が共に正常である場合には、ストロークセンサ
58の検出値増大開始の方がM/C液圧センサ54の検
出値増大開始より先であるため、通常はストロークセン
サ58の検出値増大開始に基づいてブレーキペダル36
の踏込開始が検出されるが、ストロークセンサ58の故
障時にはM/C液圧センサ54の検出値増大開始に基づ
いてブレーキペダル36の踏込開始が検出されるように
なっているのである。これはフェイルセーフのためであ
り、ストロークセンサ58とM/C液圧センサ54との
いずれか一方の検出値増大開始に基づいてブレーキペダ
ル36の踏込開始が検出されるようにすることも可能で
ある。
【0022】上記正常時においては、W/C20〜26
の液圧は図5のフローチャートに従って制御される。図
5のステップ1(以下S1と記載する。他のステップに
ついても同様)において、W/C液圧の目標値が演算さ
れる。この演算は、原則的にはW/C液圧の目標値がM
/C液圧センサ54により検出されるM/C液圧に比例
するように行われるが、ブレーキペダル36の踏込操作
に対してM/C液圧の上昇が遅れるため、ストロークセ
ンサ58により検出されるブレーキペダル36の踏込ス
トロークも考慮して行われる。本実施形態においては、
W/C液圧の目標値である目標W/C液圧PWCNMがM/
C液圧PMCと踏込ストロークSとの間にPWCNM=γ
(t)・PMC+δ(t)・Sの関係が成り立つように決
定される。ここにおいて、係数γ(t)はブレーキペダ
ル36の踏込開始からの経過時間tが増大するほど大き
くなり、係数δ(t)は経過時間tが増大するほど小さ
くなるものである。ただし、上記式に限らず、一般的に
WCNM=f(t,S,PMC)の関数に基づいて決定され
るようにすることができる。
【0023】S2において、実際のW/C液圧である実
W/C液圧の上記目標W/C液圧に対する偏差が演算さ
れる。実W/C液圧は、W/C液圧センサ50,52,
92,94により検出される。通常制動時においては、
W/C20〜26の実W/C液圧は本来互いに等しいは
ずであるが、実際には増圧用電磁制御弁76等の個体差
によって、W/C20〜26の実W/C液圧には微小な
ばらつきが生じる。そのため、S2においては、すべて
のW/C20〜26の実W/C液圧の目標W/C液圧に
対する偏差が求められる。そして、S3において、上記
偏差のいずれかがW/C液圧の増大を必要とするもので
あるか否か、すなわち、いずれかのW/Cの実W/C液
圧が目標W/C液圧より小さいか否かが判定される。
【0024】S3の判定の結果がYES、すなわち1輪
以上のW/Cにおいて増圧の必要があると判定された場
合には、S4においてポンプ制御が行われる。S4で
は、ポンプ制御のために、ROM176に記憶されたポ
ンプ性能テーブルに従って、目標W/C液圧および要求
制動力増圧勾配たる目標増圧速度を達成するために、低
圧ポンプ64のみを作動させればよいか、高圧ポンプ6
6のみを作動させればよいか、低圧ポンプ64および高
圧ポンプ66の両方を作動させるのかが判定される。目
標増圧速度は、前回の目標W/C液圧と今回の目標W/
C液圧との差として求められる。目標W/C液圧が4MP
a 以下であり、目標増圧速度が20MPa/sec 以下である
場合には、低圧ポンプ64の吐出液圧の制御によって目
標W/C液圧および目標増圧速度が得られるように、電
動モータ60への供給電流が決定される。実W/C液圧
が目標W/C液圧より低い車輪について、実W/C液圧
が目標W/C液圧と等しくなるように、電動モータ60
への供給電流が増大させられるのであり、電動モータ6
0への電流の増分ΔIは、本実施形態においては、式Δ
I=C1 ・(PWCNM−PWCAC)+C2 ・ΔPWCNMにより
決定される。ΔPWCNMは、目標増圧速度であり、PWCAC
は実W/C液圧である。C1 ,C2 は、ポンプの吐出特
性等に基づいて決まる定数である。目標W/C液圧が4
MPa より大きい場合には低圧ポンプ64は停止させら
れ、高圧ポンプ66に最大電流が供給されてフル作動さ
せられる。また、目標W/C液圧が4MPa 以下である
が、目標増圧勾配が20MPa/sec より大きいのであれ
ば、低圧ポンプ64および高圧ポンプ66にそれぞれ最
大電流が供給されて、両ポンプ64,66がフル作動さ
せられる。S4においてはまた、減圧用電磁制御弁7
8,82,86,90が閉じられる。なお、目標増圧速
度は、上記のように前回の目標W/C液圧と今回の目標
W/C液圧との差として求められるが、ポンプの作動態
様を決定するためのしきい値(20MPa/sec )との比較
は、両者の単位を合わせて行われる。次のS5の判定
も、図においては、理解を容易にするために目標増圧速
度がそのまま設定増圧速度20MPa/sec と比較されるよ
うに図示されているが、実際には単位を合わせて比較さ
れる。
【0025】次いでS5〜S15が実行され、増圧用電
磁制御弁76,80,84,88が作動させられる。こ
の作動を概略的に説明すれば、目標W/C液圧が4MPa
以下であり、かつ、目標増圧速度が20MPa/sec 以下で
あれば、増圧用電磁制御弁76,80,84,88が全
開させられ、目標W/C液圧が4MPa 以下であり、か
つ、目標増圧速度が20MPa/sec より大きい場合、ある
いは目標W/C液圧が4MPa より大きい場合には、増圧
用電磁制御弁76,80,84,88によりW/C液圧
が制御される。この際、開弁速度制御実行条件が成立し
た場合には、増圧用電磁制御弁76,80,84,88
について開弁速度制御が行われる。
【0026】開弁速度制御実行条件は、本実施形態にお
いては、目標増圧速度が20MPa/sec 以下であるこ
と、およびポンプ装置(動力液圧源32)の吐出液圧
が実W/C液圧より、0.5MPa を超えて大きいことで
ある。急制動が要求されている場合には、開弁速度制御
を行えば、W/C液圧の増大遅れが大きいため、開弁速
度制御は行わず、急制動に対応し、増圧用電磁制御弁7
6,80,84,88を一気に開くためにが条件とさ
れている。また、動力液圧源32とW/C液圧との差
圧、すなわち増圧用電磁制御弁76,80,84,88
の前後の差圧が0.5MPa を超えて大きい場合には、増
圧用電磁制御弁76,80,84,88を一気に開けば
液撃音等が発生するため、それを回避するためにが条
件とされているのである。なお、20MPa/sec は、増圧
用電磁制御弁76,80,84,88の作動態様を決定
するしきい値でもあり、目標増圧速度が20MPa/sec 以
下であるか否かにより、開弁速度制御実行条件のうちの
1つの成立の有無と、増圧用電磁制御弁76,80,8
4,88の作動態様の判定とが同時に行われることとな
る。また、一旦、開弁速度制御実行条件が成立しなけれ
ば、その後、開弁速度制御実行条件が成立しても開弁速
度制御は行われず、上記のように目標W/C液圧および
目標増圧速度により決まる態様で増圧用電磁制御弁7
6,80,84,88が作動させられる。なお、急制動
を判定するための目標増圧速度と、増圧用電磁制御弁7
6,80,84,88の作動態様の判定を行うための目
標増圧速度とは、異なる値にしてもよい。
【0027】S5においては、目標増圧速度が設定増加
勾配たる設定増圧速度、例えば、20MPa/sec 以下であ
るか否かの判定が行われる。急制動が要求されているか
否かの判定および増圧用電磁制御弁76,80,84,
88の作動態様の判定が行われるのである。目標増圧速
度が20MPa/sec より大きければ、S5の判定結果はN
OになってS12が実行され、フラグF1 がセットされ
る。フラグF1 は、図示は省略するが、前記液圧制御コ
ンピュータ172のRAM178に設けられており、セ
ットにより、目標増圧速度が20MPa/sec を超えてい
て、急制動が要求されていることを記憶する。
【0028】その後、S13が実行され、フラグF2
リセットされるとともに、増圧用電磁制御弁76,8
0,84,88によるW/C液圧の制御が行われる。目
標増圧速度が20MPa/sec より大きければ、低圧ポンプ
64,高圧ポンプ66が共にフル作動させられており、
増圧が必要なW/Cに対応する増圧用電磁制御弁76,
80,84,88に所定の電流が供給され、増圧用電磁
制御弁76,80,84,88によりW/C液圧が制御
されるのである。この電流の大きさは、ポンプ液圧セン
サ74により検出される吐出液圧と、目標W/C液圧と
に基づいて決定される。吐出液圧と目標W/C液圧とか
ら、W/C液圧が目標W/C液圧になった場合における
差圧作用力が演算され、その差圧作用力を前記ばね13
6の付勢力から差し引いた大きさの電磁駆動力を発生さ
せるのに必要な大きさに決定されるのである。吐出液圧
とW/C液圧との現在(実際)の差圧と、目標差圧、す
なわちW/C液圧が目標W/C液圧になった場合におけ
る差圧との差が大きいほど、増圧用電磁制御弁は大きく
開き、実際の差圧が目標差圧に早く追いつく。なお、こ
こにおいては、理解を容易にするために、増圧用電磁制
御弁76,80,84,88の制御は比例成分のみを考
慮した単純な比例制御で行われるものとしたが、さらに
微分成分と積分成分との少なくとも1つを考慮した制御
を行うことも可能である。決定された供給電流がソレノ
イド144に供給されるべく、ソレノイド駆動指令信号
が出力される。それにより決定された大きさの電流が増
圧用電磁制御弁76,80,84,88に一挙に供給さ
れ、増圧用電磁制御弁76,80,84,88は一気に
開かれる。この際の開弁速度は、後述する開弁速度制御
が実行される際の開弁速度より大きく、急制動の要求に
対してW/C液圧が遅れなく増大させられる。S13の
実行後、S18,S19が実行され、終了処理が行われ
るが、それについては後に説明する。
【0029】目標増圧速度が20MPa/sec 以下であれ
ば、急制動が要求されておらず、S5の判定結果はYE
SになってS6が実行され、増圧用電磁制御弁76,8
0,84,88の前後の液圧差である差圧が設定差圧以
下であるか否かの判定が行われる。増圧用電磁制御弁7
6,80,84,88の前の液圧は、動力液圧源32側
の液圧であり、ポンプ装置の吐出液圧であって、ポンプ
液圧センサ74により検出され、その液圧から、増圧用
電磁制御弁76,80,84,88の後の液圧、すなわ
ち増圧用電磁制御弁76,80,84,88よりW/C
20〜26側の液圧である実W/C液圧を引いた値が設
定差圧、例えば0.5MPa 以下であるか否かの判定が行
われるのである。なお、W/C20〜26の各々につい
て液圧センサ50,52,92,94が設けられ、各W
/C液圧が検出されるため、S6においては、4つのW
/C液圧のうち、最小の液圧が実W/C液圧として用い
られる。4つのW/C液圧の平均値を実W/C液圧とし
て用いてもよい。増圧用電磁制御弁76,80,84,
88が閉じた状態では、動力液圧源32(逆止弁68,
70)と増圧用電磁制御弁76,80,84,88との
間には作動液が閉じ込められ、その場合には、ポンプ液
圧センサ74は、閉じ込められた作動液の液圧である閉
じ込め圧を検出することとなり、差圧は、閉じ込め圧と
実W/C液圧との液圧差であることとなる。
【0030】差圧が0.5MPa 以下であれば、S6の判
定結果はYESになってS14が実行され、目標W/C
液圧が4MPa 以下であるか否かの判定が行われる。目標
W/C液圧が4MPa 以下であれば、S14の判定結果は
YESになってS15が実行され、フラグF2 がリセッ
トされるとともに、増圧用電磁制御弁76,80,8
4,88が全開させられる。S15の実行時には、目標
増圧速度が20MPa/sec以下であり、かつ、目標W/C
液圧が4MPa 以下であり、低圧ポンプ64の吐出液圧の
制御によってW/C液圧が制御されるため、増圧用電磁
制御弁76,80,84,88は全開させられるのであ
り、ソレノイド144に全開のための電流が供給される
べく、ソレノイド駆動指令信号が出力される。それによ
り増圧用電磁制御弁76,80,84,88の各ソレノ
イド144には、増圧用電磁制御弁76,80,84,
88を全開状態に保つのに必要な電流が一挙に供給さ
れ、増圧用電磁制御弁76,80,84,88は一気に
開かれる。
【0031】目標W/C液圧が4MPa より大きければ、
S14の判定結果はNOになってS13が実行される。
この場合には、目標W/C液圧が4MPa より大きく、高
圧ポンプ66が最大電流でフル作動させられ、増圧用電
磁制御弁76,80,84,88によりW/C液圧が制
御される場合であり、増圧用電磁制御弁76,80,8
4,88のソレノイド144には、W/C液圧の制御に
必要な電流が供給され、増圧用電磁制御弁76,80,
84,88が開かれる。
【0032】前記差圧が0.5MPa より大きければ、S
6の判定結果はNOになってS7〜S11が実行され、
増圧用電磁制御弁76,80,84,88の開弁速度の
制御が行われる。S7においては、フラグF1 がセット
されているか否かの判定が行われる。急制動が要求され
ていて、フラグF1 がセットされているとすれば、S7
の判定結果はYESになってS14が実行される。急制
動が要求され、目標増圧速度が20MPa を超える状態か
ら、目標増圧速度は20MPa/sec 以下であり、かつ、差
圧は設定差圧を超える状態になることがあっても、一
旦、急制動が要求されれば、その要求がフラグF1 のセ
ットにより記憶され、開弁速度制御は行われないように
されているのである。また、差圧が設定差圧以下であっ
て、低圧ポンプ64によりW/C液圧が制御され、ある
いは増圧用電磁制御弁76,80,84,88によりW
/C液圧が制御されている状態において差圧が設定差圧
より大きくなることはなく、S1〜S6,S14,S1
5あるいはS1〜S6,S14,S13が繰返し実行さ
れる。開弁速度制御が行われるのは、実質的にW/Cの
減圧あるいは保持が行われている状態から、増圧が行わ
れる状態になったときであるのである。なお、念のた
め、差圧が設定差圧以下になった場合にフラグをセット
し、一旦、差圧が設定差圧以下になったならば、その
後、差圧が設定差圧を超えることがあっても開弁速度制
御が行われないようにしてもよい。
【0033】急制動が要求されていなければ、フラグF
1 はセットされておらず、S7の判定結果はNOになっ
てS8が実行され、フラグF2 がセットされているか否
かの判定が行われる。フラグF2 は、図示は省略する
が、前記RAM178に設けられ、セットにより、差圧
が0.5MPa より大きい場合に開弁速度制御を行うため
の増圧用電磁制御弁76,80,84,88の開弁のた
めの供給電流の初期値が決定されたことを記憶する。フ
ラグF2 は、S13や図示しないメインルーチンの初期
設定等においてリセットされ、S7の判定結果がNOに
なって初めてS8が実行されるときにはリセットされて
おり、S8の判定結果はNOになってS9が実行され、
増圧用電磁制御弁76,80,84,88を開くための
供給電流である開弁電流Iiの初期値Ii0が演算され
る。
【0034】開弁電流Iiの初期値Ii0は、増圧用電磁
制御弁76,80,84,88の前後の差圧に基づいて
演算される。差圧は、増圧用電磁制御弁76,80,8
4,88が開かれる際の吐出液圧およびW/C液圧によ
って異なる。W/C液圧を減少させ、あるいは保持させ
る際には、増圧用電磁制御弁76,80,84,88は
閉じられ、それにより動力液圧源32(逆止弁68,7
0)と増圧用電磁制御弁76,80,84,88との間
に作動液が閉じ込められ、その閉じ込め圧は、閉弁時の
吐出液圧に等しい。そして、ブレーキペダル36の踏込
みが緩められ、減圧が行われることにより目標W/C液
圧が減少し、実W/C液圧が減少するが、ブレーキペダ
ル36が踏込みが解除される前に再度踏み込まれれば、
目標W/C液圧および実W/C液圧は増大に転ずる。図
8(a)に示すように、減圧量が小さい状態で減圧モー
ドから増圧モードに転ずれば差圧は小さく、図8(b)
に示すように、減圧量が大きい状態で減圧モードから増
圧モードに転ずれば、差圧は大きくなる。
【0035】そして、差圧と、初期値Ii0との間には、
図9に示すように、差圧が大きいほど、初期値Ii0が小
さい関係がある。これは、増圧用電磁制御弁76,8
0,84,88が、前述のように、差圧作用力が弁子1
32が弁座130から離間する向きに作用する状態で配
設されており、差圧が大きいほど、増圧用電磁制御弁7
6,80,84,88が開き易く、初期電流が小さくて
済むからである。開弁電流Iiの初期値Ii0は、本実施
形態では、増圧用電磁制御弁76,80,84,88が
開く直前の大きさに設定される。図9に示す差圧と初期
電流との関係はテーブル化されて、液圧制御コンピュー
タ172のROM176に記憶されており、このテーブ
ルおよび差圧に基づいて初期値Ii0が演算(取得)さ
れ、RAM178に設けられた図示しない開弁電流メモ
リに記憶される。S9においてはまた、フラグF2 がセ
ットされ、初期値Ii0の取得が記憶される。次いでS1
0が実行され、S8において取得された初期値Ii0が増
圧用電磁制御弁76,80,84,88のソレノイド1
44(コイル142)に供給されるようにソレノイド駆
動指令信号が出力される。
【0036】フラグF2 がセットされているため、次に
S8が実行されるとき、その判定結果はYESになって
S11が実行され、増圧用電磁制御弁76,80,8
4,88の開弁電流Iiが設定量増大させられる。この
増大量は、本実施形態においては差圧の大きさに関係な
く一定の大きさ、例えば、0.1Aに設定されており、
S11の実行により開弁電流Iiが0.1A増大させら
れる。開弁電流メモリに記憶された値に0.1Aが加算
されるのである。そして、S9においては、コイル14
2への供給電流を0.1A増大させるべく、ソレノイド
駆動指令信号が出力される。
【0037】目標増圧速度が20MPa/sec 以下であり、
差圧が0.5MPa より大きい間、S1〜S8,S11,
S10が繰返し実行され、増圧用電磁制御弁76,8
0,84,88への供給電流が、S11が実行される毎
に0.1Aずつ増大させられ、実質的に一直線状に増大
させられる。それにより、増圧用電磁制御弁76,8
0,84,88は、図10および図11に示すように、
目標増圧速度が20MPa/sec より大きく、あるいは差圧
が0.5MPa 以下である場合より小さく、一定の速度で
開かれ、開弁時の液撃音の発生が防止され、あるいは液
圧の脈動の発生が防止されて液圧制御が精度良く行われ
る。
【0038】図8に示すように、ホイールシリンダの増
圧が行われている状態においてブレーキペダル36の踏
込みが緩められ、減圧を行うべく、増圧用電磁制御弁7
6,80,84,88が閉じられれば、増圧用電磁制御
弁76,80,84,88と動力液圧源32との間に作
動液が加圧された状態で閉じ込められる。そのため、ブ
レーキペダル36の踏込みの緩め量が大きく、閉じ込め
られた作動液の液圧である閉じ込め圧と実W/C液圧と
の差圧が大きくて設定差圧を超える場合には、増圧を行
うべく、増圧用電磁制御弁76,80,84,88が一
気に開かれれば、閉じ込め圧が一気にW/C20〜26
側の作動液に作用し、図12に示すように、急激な液圧
変動が生じて液撃音が生じ、あるいは液圧の脈動が生ず
る。例えば、図7に矢印で示すように、高圧ポンプ66
がフル作動させられ、増圧用電磁制御弁76,80,8
4,88によりW/C液圧が制御されている状態から、
減圧が行われて増圧用電磁制御弁76,80,84,8
8が閉じられれば差圧が生じ、その状態から低圧ポンプ
64によりW/C液圧が制御される状態となり、増圧用
電磁制御弁76,80,84,88が全開させられれ
ば、液撃音や液圧の脈動が生ずるのである。
【0039】それに対し、本実施形態においては、開弁
速度制御実行条件の成立時には、不成立時よりも増圧用
電磁制御弁76,80,84,88が小さい速度で開か
れるため、図13に示すように、閉じ込め圧は徐々に減
少してW/C20〜26側の作動液に徐々に作用し、液
撃音や液圧の脈動の発生が防止される。
【0040】開弁速度制御が行われている間に、開弁速
度制御実行条件が満たされなくなれば、例えば、差圧が
0.5MPa 以下になれば、S6の判定結果はYESにな
ってS14が実行され、目標W/C液圧の高さに応じた
態様で増圧用電磁制御弁76,80,84,88が作動
させられる(S13〜S15)。開弁速度制御が中止さ
れるのであり、増圧用電磁制御弁76,80,84,8
8はW/C液圧の制御に必要な電流が一挙に供給され、
開弁速度制御時より大きい速度で迅速に開かれる。供給
電流を0.1Aずつ増大させる場合より大きい速度で開
かれるのである。例えば、目標W/C液圧が4MPa 以下
であって、増圧用電磁制御弁76,80,84,88を
全開させるのであれば、図14に示すように、増圧用電
磁制御弁76,80,84,88は差圧が0.5MPa を
超える場合より大きい速度で迅速に開かれる。また、目
標増圧速度が20MPa/sec を超えることがあれば、S5
の判定結果がNOになってS12,S13が実行され、
急制動が行われる。
【0041】前記S3の判定において、すべての車輪の
W/C20〜26において増圧の必要がないと判定され
た場合には、S3の判定結果がNOになってS16が実
行され、低圧ポンプ64および高圧ポンプ66が停止さ
せられるとともに、フラグF 1 ,F2 がリセットされた
後、S17が実行され、バルブリニア制御が行われる。
この制御は、すべての増圧用電磁制御弁76,80,8
4,88を閉じ、減圧が必要なW/Cについては減圧用
電磁制御弁を開き、保持が必要なW/Cについては減圧
用電磁制御弁を閉じる制御である。減圧用電磁制御弁7
8,82を開く際の供給電流は、目標W/C液圧に基づ
いて決定される。減圧用電磁制御弁78,82において
は、シート弁134の前後の差圧は前述のようにW/C
液圧に等しい。したがって、目標W/C液圧から弁子1
32に作用する差圧作用力を演算し、この差圧作用力と
ソレノイド144の電磁駆動力との和がばね136の付
勢力と等しくなるようにコイル142への供給電流が決
定されるのである。このように決定された供給電流をコ
イル142に供給しておけば、W/C液圧が目標W/C
液圧に等しくなったとき減圧用電磁制御弁が閉じ、W/
C液圧が目標W/C液圧に制御されることとなる。な
お、保持あるいは減圧を行うとき、低圧ポンプ64と高
圧ポンプ66との少なくとも一方を作動させておいても
よい。それにより保持あるいは減圧が行われている状態
から急制動のために急増圧が行われるとき、ポンプの吐
出遅れを防止することができる。
【0042】以上説明したS10,S13,S17のい
ずれかの制御に続いて、S18において、液圧制御を終
了すべきか否かの判定が行われる。この判定は、ブレー
キペダル36の踏込みが解除されたか否かを、従来から
使用されていたストップランプスイッチにより検出する
ことによって行ってもよいが、本実施形態においては、
ストロークセンサ58によりブレーキペダル36の踏込
みが解除されたことが検出され、かつ、M/C液圧セン
サ54によりM/C液圧が0(大気圧)まで低下したこ
とが検出されることにより、液圧制御を終了すべきであ
るとの判定が行われる。なお、これらの一方に基づいて
判定が行われるようにすることも可能であり、これらに
加えてストップランプスイッチを使用することも可能で
ある。
【0043】S18の判定結果がNOであれば、プログ
ラムの実行は終了する。それに対し、S18の判定結果
がYESの場合には、S19において終了処理が行われ
る。電動モータ60,62への供給電流が0にされ、増
圧用,減圧用の各電磁制御弁76〜90への供給電流が
0にされるとともに、M/Cカット弁44,46が開か
れるのである。但し、増圧用電磁制御弁84,88につ
いては、予め定められた一定時間開かれた後、供給電流
が0にされる。本実施形態においては、後輪14,16
側の減圧用電磁制御弁86,90が常開弁とされている
ため、動力液圧源32側の作動液が増圧用電磁制御弁8
4,88および減圧用電磁制御弁86,90を経てマス
タリザーバ39へ還流させられ、動力液圧源32の残圧
が完全に抜かれる。また、リヤW/C24,26は開状
態に復帰させられた減圧用電磁制御弁86,90を経
て、フロントW/C20,22は開状態に復帰させられ
たM/Cカット弁44,46を経て、それぞれマスタリ
ザーバ39に連通させられるため、いずれのW/C20
〜26にも液圧が残存することはない。
【0044】通常制動時には、以上のようにして、W/
C液圧が運転者のブレーキペダル36の踏込力に比例す
る大きさに制御されるのであるが、そのように制御され
たW/C液圧が路面の摩擦係数との関係において過大で
ある場合には、アンチロック制御が行われる。この場合
のW/C液圧の制御は図6のフローチャートで表される
アンチロック制御用液圧制御プログラムの実行により行
われる。このアンチロック制御用液圧制御プログラムの
実行は、前記通常制動用液圧制御プログラムの実行中
に、前記車輪スリップ状態監視コンピュータ186から
供給される割込信号に応じて開始される。
【0045】本実施形態のアンチロック制御を概略的に
説明する。4輪のうち、増圧を必要とする車輪が1輪で
もあれば、その車輪のW/Cについては増圧が行われ
る。増圧は、低圧ポンプ64を停止し、高圧ポンプ66
のみをフル作動させ、W/C液圧は増圧用電磁液圧制御
弁76,80,84,88により制御される。この際、
通常制動時と同様に、開弁速度制御実行条件が成立して
いれば、開弁速度制御が行われて増圧用電磁制御弁7
6,80,84,88が、開弁速度制御実行条件が成立
していない場合より小さい速度で開弁させられ、開弁速
度制御実行条件が成立していなければ迅速に開かれる。
また、W/C20〜26の増圧が必要な車輪の他に、W
/C20〜26の減圧が必要な車輪があれば、その車輪
については、通常制動時の減圧時および保持時と同様に
バルブリニア制御が行われる。
【0046】車輪スリップ状態監視コンピュータ186
は、車両のイグニッションキースイッチがONとなって
いる間、以下に説明するように、車輪10,12,1
4,16のスリップ状態を監視しているが、スリップ状
態がアンチロック制御を必要とする状態となったとき、
本液圧制御コンピュータ172に割込信号を供給し、ア
ンチロック制御プログラムの実行が開始される。まず、
S31において、各車輪10,12,14,16に対応
するW/C20,22,24,26の各W/C液圧の目
標値が演算される。このW/C液圧の目標値は、例え
ば、車輪スリップ状態監視コンピュータ186から供給
される車輪10,12,14,16のスリップ状態の情
報、すなわち、スリップ率SRおよびそれの変化率dS
R/dtと、W/C液圧センサ50,52,92,94
により検出される実W/C液圧とから演算される。スリ
ップ率SRは車体の移動速度と各車輪10,12,1
4,16の周速度とから周知の式で演算される。車体の
移動速度は、ドップラ効果を利用して路面と車体との相
対移動速度を検出するドップラ式対地車速センサ等によ
り検出されてもよく、車輪10,12,14,16の周
速度の最大のものに基づいて周知の方法で推定されても
よい。各W/Cの目標W/C液圧は、例えば、各W/C
の実W/C液圧に液圧変更量ΔPWCを加算することによ
り求められ、液圧変更量ΔPWCは、スリップ率の予め定
められた基準値である基準スリップ率SRNM,スリップ
率SRおよびスリップ率の変化率dSR/dtから、Δ
WC=C6 ・(SR−SRNM)+C7 ・dSR/dtな
る式で演算される。C6 ,C7 はいずれも負の定数であ
り、スリップ率SRが基準スリップ率SRNMより大きい
ほど、また、スリップ率の変化率dSR/dtが大きい
ほど、液圧変更量ΔPWCは絶対値の大きい負の値とな
る。したがって、目標W/C液圧は現在の実W/C液圧
より小さい値に決定される。逆に、スリップ率SRが基
準スリップ率SRNMより小さく、スリップ率の変化率d
SR/dtが負の場合には、液圧変更量ΔPWCが正の値
となり、目標W/C液圧は現在の実W/C液圧より大き
い値に決定される。なお、液圧変更量ΔPWCの演算は上
記の式以外の式で行われるようにすることも可能であ
り、また、スリップ率SRおよびスリップ率の変化率d
SR/dtと液圧変更量ΔPWCとの関係を予めテーブル
化しておき、そのテーブルに基づいて液圧変更量ΔPWC
が決定されるようにすることも可能である。さらに、ス
リップ率の代わりにスリップ量を用いることも可能であ
る。
【0047】S32,S33は、前記通常制動用液圧制
御プログラムのS2,S3と同様に行われる。実W/C
液圧が目標W/C液圧より低い車輪が1つでもあれば、
S33の判定結果はYESになってS34が実行され、
低圧ポンプ64が停止させられる。そして、S35が実
行され、高圧ポンプ66がフル作動させられる。電動モ
ータ62への供給電流が最大とされるのであり、動力液
圧源32の液圧は、リリーフ弁75のリリーフ圧に等し
く、一定となる。
【0048】アンチロック制御時には、W/C20〜2
6の各液圧は個々に制御される。そのため、4つの車輪
10〜16の各々についてS36〜S46が実行され
る。図6には、1輪についての制御が代表的に図示され
ている。図示は省略するが、他の3つの車輪についても
S36〜S46が同様に実行されるのである。
【0049】S36においてはW/C液圧を増圧する
か、減圧するか、保持するかの判定が行われる。この判
定は、S32において演算された偏差に基づいて行われ
る。実W/C液圧が目標W/C液圧より低ければ、増圧
を行うのであり、S36の判定結果はYESになってS
37以下のステップが実行される。実W/C液圧が目標
W/C液圧以上であれば、W/C液圧を減少させ、ある
いは保持させるのであり、S36の判定結果がNOにな
ってS46においてバルブリニア制御が、通常制動時の
S17と同様に実行される。
【0050】W/C液圧を増大させる場合、増圧用電磁
制御弁によりW/C液圧が制御され、開弁速度制御実行
条件が成立していれば、開弁速度制御が行われる。開弁
速度制御実行条件は、通常制動時と同じである(S3
7,S38)。アンチロック制御時であっても、例え
ば、路面の摩擦係数が低い状態から急に高い状態に変化
した場合には、目標W/C液圧が低い状態から急増し、
目標増圧速度が設定増圧速度、例えば20MPa/sec を超
えることがあり、そのような場合には開弁速度制御は行
われず、W/C液圧が目標値に迅速に制御されるように
されているのである。開弁速度制御実行条件が成立して
いなければ、目標W/C液圧の大きさに関係なく、増圧
用電磁制御弁によるW/C液圧の制御が行われる(S4
5)。また、一旦、目標増圧速度が20MPa/sec を超
え、急制動が行われた場合には、通常制動時と同様に、
フラグF1 のセットにより、開弁速度制御が実行されな
いようにされる(S44)。
【0051】開弁速度制御実行条件が成立し、かつ、急
制動が要求されていなければ、S40〜S43が、通常
制動制御のS8〜S11と同様に実行され、開弁速度が
小さくされる。アンチロック制御時においては、高圧ポ
ンプがフル作動させられるとともに、増圧,保持あるい
は減圧が交互に繰返し実行される。そのため、増圧から
保持あるいは減圧を行うべく、増圧用電磁制御弁が閉じ
られれれば、高圧の吐出液圧が動力液圧源32と増圧用
電磁制御弁との間に閉じ込められ、差圧が設定差圧を超
えることがあるが、開弁速度制御実行条件が成立してい
れば、開弁速度が小さくされることにより、液撃音ある
いは液圧の脈動の発生が防止されてアンチロック制御の
増圧制御が精度良く行われる。開弁速度制御の実行によ
り、差圧が0.5MPa 以下になれば、開弁速度制御は中
止され、増圧用電磁制御弁は迅速に開かれる。なお、S
33においてすべての車輪のW/C20〜26において
増圧の必要がないと判定された場合には、S33の判定
結果がNOになって、S47,S48がS16,S17
と同様に実行される。
【0052】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、制御装置170が弁制御装置を構成し、
制御装置170のS5,S6,S9〜S11,S37,
S38,S41〜S43を実行する部分が開弁速度制御
部を構成している。制御装置170のS9,S41を実
行する部分はまた、電流初期値決定部を構成し、S1
1,S43を実行する部分は電流徐変部たる電流徐増部
を構成している。さらに、ポンプ液圧センサ74,W/
C液圧センサ50,52,92,94および制御装置1
70のS6,S38を実行する部分が差圧取得部たる差
圧検出部を構成し、制御装置170のS13〜S15,
S45を実行する部分が開弁速度制御中止部を構成し、
制御装置170のS5,S37,S13,S45を実行
する部分が要求制動力増加勾配加味部たる開弁速度制御
無効化部を構成している。本実施形態において、開弁速
度制御無効化部は、開弁速度制御部が作動しないように
するものとされている。
【0053】上記実施形態において開弁速度制御を行う
場合、開弁速度は、差圧の大きさに関係なく、一定とさ
れていたが、差圧に応じて変えてもよい。その例を図1
5ないし図18に基づいて説明する。本実施形態のブレ
ーキシステムの回路構成は、上記実施形態と同じであ
り、図示および説明を省略する。
【0054】本実施形態においてブレーキシステムの制
御装置を構成する液圧制御コンピュータのROMには、
図15にフローチャートで表す通常制動用液圧制御プロ
グラム等のプログラムの他、差圧と、W/C液圧の目標
増圧速度とに基づいて開弁速度を決定するテーブルが記
憶されている。図16に示すように、差圧が大きいほど
開弁速度が小さいことが望ましく、図17に示すよう
に、目標増圧速度で表される要求制動力が大きいほど、
開弁速度が大きいことが望ましい。差圧が大きいほど、
増圧用電磁制御弁を開くことにより液撃音が生じ易く、
差圧を徐々に小さくするために開弁速度を小さくするの
であり、また、目標増圧速度が大きいほど、W/C液圧
を早く増大させることが要求されており、開弁速度を大
きくして、液圧の供給遅れを少なくするのである。開弁
速度を決定するテーブルは、これらの要求を満たすべ
く、図18に示すように設けられている。開弁速度は、
増圧用電磁制御弁に供給される開弁電流の増分が大きい
ほど大きくなり、開弁速度決定テーブルは、具体的に
は、この開弁電流の増分を決定するものとされている。
【0055】通常制動制御を代表的に説明する。本実施
形態の通常制動用液圧制御プログラムのS61〜S6
4,S77,S78は、前記実施形態のS1〜S4,S
16,S17と同様に実行される。そして、増圧時には
S65〜S76が実行される。増圧制御を概略的に説明
する。まず、差圧,目標増圧速度および開弁速度決定テ
ーブルを用いて開弁速度、すなわち開弁電流の増分ΔI
を決定し、差圧に基づいて増圧用電磁制御弁の開弁電流
の初期値を決定し、開弁電流が一定量ずつ増大させら
れ、差圧および目標増圧速度に見合った大きさの開弁速
度が得られるようにされる。そして、増圧用電磁制御弁
に、W/C液圧の制御に必要な電流が供給されて開かれ
たならば、開弁電流がその際の大きさに保たれる。
【0056】具体的に説明する。S64においてポンプ
制御が実行された後、S65が実行され、フラグF4
セットされているか否かの判定が行われる。フラグF4
は、セットにより、増圧用電磁制御弁が、W/C液圧の
制御に必要な電流が供給されて開かれたことを記憶す
る。S65の判定結果は、当初はNOであり、S66が
実行され、フラグF3 がセットされているか否かの判定
が行われる。フラグF3は、セットにより、増圧用電磁
制御弁の開弁電流Iiの初期値Ii0が決定されたこと、
および開弁速度が決定されたことを記憶する。初期値I
i0の決定および開弁速度の決定が行われていなければ、
S66の判定結果はNOになってS67が実行され、開
弁速度が差圧,目標増圧速度および開弁速度決定テーブ
ルを用いて決定される。開弁速度として、具体的には、
増圧用電磁制御弁への供給電流の増分ΔIが決定され
る。
【0057】次いでS68が実行され、初期値Ii0が決
定されるとともに、フラグF3 がセットされる。初期値
i0は、前記実施形態と同様に決定される。そして、S
69が実行され、ソレノイド駆動指令信号が出力され
る。
【0058】続いてS71〜S74が実行され、増圧用
電磁制御弁の制御態様に応じて、増圧用電磁制御弁が開
かれたか否かの判定が行われる。前記実施形態における
と同様に、増圧用電磁制御弁の作動態様は、目標W/C
液圧および目標増圧速度に基づいて決定され、目標W/
C液圧が4MPa 以下であって、目標増圧速度が20MPa/
sec 以下であれば、増圧用電磁制御弁は全開させられ、
目標W/C液圧が4MPa を超え、あるいは目標増圧速度
が20MPa/sec を超えるのであれば、増圧用電磁制御弁
はW/C液圧の制御に必要な電流の供給により開かれ
る。したがって、目標W/C液圧が4MPa より大きく、
あるいは目標増圧速度が20MPa/sec を超えるのであれ
ば、S71あるいはS72の判定結果はNOになってS
74が実行され、増圧用電磁制御弁が開かれたか否かの
判定が行われる。この判定は、増圧用電磁制御弁への実
際の供給電流がポンプ液圧センサにより検出される吐出
液圧と、目標W/C液圧とに基づいて決定される供給電
流に達したか否かにより行われる。
【0059】また、目標W/C液圧が4MPa 以下であ
り、かつ目標増圧速度が20MPa/sec以下であれば、S
71,S72の判定結果はいずれもYESになってS7
3が実行され、増圧用電磁制御弁が全開したか否かの判
定が行われる。増圧用電磁制御弁を全開させるのに必要
な電流は予めわかっており、増圧用電磁制御弁への実際
の供給電流が全開のための電流に達したか否かの判定が
行われる。増圧用電磁制御弁が全開させられておらず、
あるいはW/C液圧の制御に必要な電流の供給により開
かれていなければ、S79が実行される。S79,S8
0は前記実施形態のS18,S19と同様に実行され
る。
【0060】開弁速度および開弁電流の初期値Ii0が決
定されたならば、フラグF3 がセットされるため、次に
S66が実行されるとき、その判定結果はYESになっ
てS70が実行され、増圧用電磁制御弁への供給電流が
S67において決定された増分ΔI、増大させられ、S
69においてソレノイド駆動回路に駆動指令信号が出力
される。それにより増圧用電磁制御弁は、差圧と目標増
圧速度とに応じた速度で開かれる。そして、増圧用電磁
制御弁が全開させられ、あるいはW/C液圧の制御に必
要な電流の供給により開かれたならば、S75が実行さ
れてフラグF4がセットされ、増圧用電磁制御弁が開か
れたことが記憶される。そのため、次にS65が実行さ
れるとき、その判定結果はYESになってS76が実行
され、増圧用電磁制御弁への供給電流が、増圧用電磁制
御弁を全開に保つ大きさ、あるいは目標W/C液圧が得
られる大きさに維持される。
【0061】本実施形態においては、差圧および目標増
圧速度に基づいて開弁速度が決定され、例えば、目標増
圧速度が大きければ開弁速度が大きくされるため、急制
動時には増圧用電磁制御弁は迅速に開かれ、制動遅れの
発生が回避される。また、差圧が大きいほど、開弁速度
は小さく決定され、増圧用電磁制御弁が開くことによる
液撃音や液圧の脈動の発生が防止される。本実施形態に
おいては、制御装置のS67〜S70を実行する部分が
開弁速度制御部を構成している。なお、図示および説明
は省略するが、アンチロック制御における増圧時にも同
様に差圧,目標増圧速度および開弁速度決定テーブルに
基づいて開弁速度が決定され、増圧用電磁制御弁につい
て開弁速度制御が行われる。前記実施形態のアンチロッ
ク制御プログラムのS37〜S45に代えて、S65〜
S69,S74〜S76が実行されるようにするのであ
る。
【0062】上記図15ないし図18に示す実施形態に
おいて、増圧用電磁制御弁が全開、あるいはW/C液圧
の制御に必要な電流が供給されて開くまで、通常制動用
液圧制御プログラムが行われる毎に開弁速度が決定され
るようにしてもよい。また、開弁速度制御は、増圧用電
磁制御弁が全開させられ、あるいはW/C液圧の制御に
必要な電流が供給されて開くまで行われるようにされて
いたが、途中で中止するようにしてもよい。例えば、S
70において行われる増圧用電磁制御弁への供給電流の
増大が、設定回数行われたならば中止し、電流を一挙に
供給し、増圧用電磁制御が一気に開くようにするのであ
り、あるいは、吐出液圧と実W/C液圧との差圧が設定
差圧以下になれば、中止するようにするのである。
【0063】上記各実施形態において、目標増圧速度に
対して開弁速度は、目標増圧速度が設定増圧速度以下で
ある場合と超える場合とで2段階に異ならされ、あるい
は、目標増圧速度が大きいほど無段階に大きくされてい
たが、その他に、例えば、図19に示すように、目標増
圧速度が設定増圧速度以下である場合には、一定とし、
設定増圧速度を超えれば、設定増圧速度が増大するほ
ど、大きくなるようにしてもよい。また、差圧に対して
開弁速度は、差圧が設定差圧以下である場合と設定差圧
を超える場合とで2段階に異ならされ、あるいは、差圧
が大きいほど開弁速度が小さくされていたが、図20に
示すように、差圧が設定差圧を超える場合には開弁速度
を一定とし、設定差圧以下であれば、差圧が小さいほど
開弁速度が大きくなるようにしてもよく、あるいは、図
21に示すように、差圧が設定差圧以下の場合には開弁
速度を一定とし、設定差圧を超える場合には、差圧が大
きくなるほど開弁速度が小さくなるようにしてもよい。
【0064】開弁速度を差圧および目標増圧速度に基づ
いて決定する場合、上記各実施形態において説明した開
弁速度と差圧との関係および開弁速度と目標増圧速度と
の関係のいずれを組み合わせて開弁速度を決定してもよ
い。差圧あるいは目標増圧速度に対して開弁速度が変化
させられる場合には、テーブルを用いて開弁速度を決定
すればよい。テーブルに代えて、例えば式を用いて開弁
速度を決定するようにしてもよい。
【0065】上記各実施形態において、増圧用電磁制御
弁の開弁速度制御を行う場合、ソレノイドへの供給電流
は、供給電流の増分により決まる勾配で一直線状に増大
させられていたが、段階的に増大させてもよい。例え
ば、図22に示すように、供給電流の増大と、設定され
た時間の電流の維持とを繰返し行って供給電流を増大さ
せてもよい。供給電流を段階的に変化させても、段階が
細かければ実質的に徐変させるのに等しいが、段階を比
較的大きくすれば、増圧用電磁制御弁における弁子の弁
座からの距離(開度)が段階的に増大する。これも開弁
速度制御の一種である。図23に示す例は、最終電流の
供給の前に一定時間の間、中間電流を供給するものであ
り、開弁速度制御の極限的な例である。
【0066】また、上記各実施形態においては、増圧用
電磁制御弁を開く際の液撃音の発生等を十分に防止でき
るように増圧用電磁制御弁の開弁速度が決定されていた
が、開弁速度は、ポンプの立ち上がりを妨げない大きさ
に決定することが望ましい。しかし、常時、開弁速度を
ポンプの立ち上がりを妨げない大きさに決定する必要は
ない。
【0067】さらに、上記各実施形態において開弁速度
制御は、ブレーキペダルの踏込みが緩められた状態か
ら、再度、踏み込まれた場合あるいはアンチロック制御
の増圧時に行われるようにされていたが、アンチロック
制御以外にも、ブレーキペダルの踏込みを緩めない状態
で開弁速度制御が行われる場合がある。例えば、車両の
減速度と横加速度との少なくも一方に基づく荷重移動に
より、複数の車輪の少なくとも1つについて他に比較し
てホイールシリンダの液圧を小さくすることがあれば、
そのホイールシリンダについて設けられた増圧弁の前後
における差圧が大きくなり、増圧弁を開く際に液撃音や
液圧の脈動が発生することがある。例えば、車両走行状
態に応じた適切な前後輪の制動力配分を行う前後制動力
配分制御、あるいは旋回制動時の車両安定性の確保を目
的とし、左右輪の制動力をコントロールする左右制動力
配分制御を行う場合に、各輪のホイールシリンダ液圧を
減速度や横加速度等に応じて最適な大きさに決定すれ
ば、例えば、後輪のホイールシリンダ液圧が他の車輪の
ホイールシリンダ液圧より低くなって設定差圧を超える
差圧が生じ、増圧弁の開弁時に液撃音や液圧の脈動が発
生することがあり得るのであり、上記各実施形態と同様
に開弁速度制御を行うことにより、液撃音の発生等を防
止することができる。トラクション制御においても、例
えば、上記各実施形態のアンチロック制御と同様に、フ
ル作動させられるポンプの吐出液圧を増圧用電磁制御弁
によって制御してホイールシリンダに供給するのであれ
ば、設定差圧を超える差圧が生ずることがあり得、開弁
速度制御を行ってもよい。
【0068】また、増圧弁は、電流の供給,遮断に応じ
て単純に開閉する電磁開閉弁としてもよい。この場合、
開弁速度は、例えば、電磁開閉弁への電流供給をデュー
ティ制御することにより、液撃音あるいは液圧の脈動が
低減させられ、あるいはそれらの発生が防止される大き
さとされる。例えば、電磁開閉弁の供給電流に対する追
従性がそれほど高くなく、かつ、デューティ制御の単位
時間が比較的短い場合には、電流供給の遮断により電磁
開閉弁が閉じる前に次の電流が供給され、電磁開閉弁
は、デューティ制御の単位時間あたりの供給電流を平均
した電流による速度で連続して開くと見なすことができ
る。開弁速度制御部は、電磁開閉弁の駆動回路にデュー
ティ比あるいはデューティ比の増分を出力し、電磁開閉
弁はデューティ比の増分によって決まる速度で開弁させ
られる。電磁開閉弁の供給電流に対する追従性が高く、
かつ、デューティ制御の単位時間が比較的長い場合に
は、電磁開閉弁は実際に電流の供給,遮断に追従して開
閉する。そして、デューティ比の増大による供給電流の
増大により、増圧用電磁制御弁における弁子の弁座から
の距離(開度)が増大させられ、電磁開閉弁は、デュー
ティ比の増分によって決まる速度で開弁させられる。
【0069】さらに、上記各実施形態において供給電流
は、現に供給されている電流に設定電流を加算すること
により、一定量ずつ増大させられるようにされていた
が、現に供給されている電流に1より大きい係数(例え
ば、1.1)を掛けて増大させるようにしてもよい。
【0070】また、上記各実施形態において低圧ポンプ
64および高圧ポンプ66はいずれもギヤポンプとされ
ていたが、少なくとも一方をプランジャポンプとしても
よい。低圧ポンプ,高圧ポンプの少なくとも一方がプラ
ンジャポンプ等、吐出弁を備えたものである場合には、
逆止弁68,70の少なくとも一方を省略してもよい。
【0071】さらに、本発明は、ポンプを1つのみ含む
ブレーキシステム用液圧制御装置に適用してもよく、あ
るいは制動要求に応じて吐出液圧を制御可能なポンプを
含まないブレーキシステム用液圧制御装置にも適用可能
である。例えば、ブレーキ操作部材の操作に基づいて加
圧室に液圧が発生させられるマスタシリンダと、そのマ
スタシリンダからブレーキシリンダに供給される液圧に
よって作動するブレーキのブレーキシリンダとの間に設
けられた電磁弁たる増圧弁を備え、その増圧弁の開閉に
よって、マスタシリンダからブレーキシリンダに供給さ
れる液圧を制御する液圧制御装置においても、液圧制御
によって増圧弁前後の液圧差が大きくなれば、増圧弁が
開かれるとき、液撃音等が生ずることがあり、開弁速度
制御を行うことにより、液撃音や液圧の脈動による液圧
制御精度の低下を防止,低減することができる。電磁弁
を備えて、その電磁弁による液圧制御により、電磁弁の
前後に液圧差が生ずることがある液圧制御装置であれ
ば、本発明の適用が可能であるのである。
【0072】以上、本発明のいくつかの実施形態を詳細
に説明したが、これらは例示に過ぎず、本発明は、前記
〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識
に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるブレーキシステム用液
圧制御装置を備えたブレーキシステムを示す回路図であ
る。
【図2】上記ブレーキシステムを構成し、前輪について
設けられた増圧用電磁液圧制御弁および減圧用電磁液圧
制御弁を示す正面図(一部断面)である。
【図3】上記ブレーキシステムを構成し、後輪について
設けられた増圧用電磁液圧制御弁および減圧用電磁液圧
制御弁を示す正面図(一部断面)である。
【図4】上記ブレーキシステムに設けられた制御装置の
うち、本発明に関連の深い部分を概略的に示すブロック
図である。
【図5】上記制御装置を構成する液圧制御コンピュータ
のROMに記憶された通常制動用液圧制御プログラムを
表すフローチャートである。
【図6】上記液圧制御コンピュータのROMに記憶され
たアンチロック制御用液圧制御プログラムを表すフロー
チャートである。
【図7】上記液圧制御コンピュータのROMに記憶され
たポンプ性能テーブルを示す図である。
【図8】本実施形態のブレーキシステムにおける制動時
の目標W/C液圧,実W/C液圧の変化および吐出液圧
と実W/C液圧との差圧を示すグラフである。
【図9】上記差圧と増圧用電磁制御弁の開弁電流の初期
値との関係を表すグラフである。
【図10】上記差圧と開弁速度との関係を表すグラフで
ある。
【図11】目標増圧速度と開弁速度との関係を表すグラ
フである。
【図12】増圧用電磁制御弁を開弁速度制御を行うこと
なく開いた場合における実W/C液圧および閉じ込め圧
の変化を示すグラフである。
【図13】増圧用電磁制御弁を開弁速度制御を行いつつ
開いた場合における実W/C液圧および閉じ込め圧の変
化を示すグラフである。
【図14】開弁速度制御を行うとともに、制御を途中で
中止して増圧用電磁制御弁を全開した場合における閉じ
込め圧,増圧用電磁制御弁の開度の変化を示すグラフで
ある。
【図15】本発明の別の実施形態である液圧制御装置を
含むブレーキシステムの制御装置のコンピュータのRO
Mに記憶された通常制動用液圧制御プログラムを表すフ
ローチャートである。
【図16】図15に示すプログラムにおいて実行される
開弁速度制御の差圧と開弁速度との関係を表すグラフで
ある。
【図17】図15に示すプログラムにおいて実行される
開弁速度制御の目標増圧速度と開弁速度との関係を表す
グラフである。
【図18】図16および図17に示す差圧,目標増圧速
度および開弁速度の関係に基づいて設定された開弁速度
決定テーブルを示す図である。
【図19】本発明の更に別の実施形態である液圧制御装
置における開弁速度制御のための目標増圧速度と開弁速
度との関係を表すグラフである。
【図20】本発明の更に別の実施形態である液圧制御装
置における開弁速度制御のための差圧と開弁速度との関
係を表すグラフである。
【図21】本発明の更に別の実施形態である液圧制御装
置における開弁速度制御のための差圧と開弁速度との関
係を表すグラフである。
【図22】本発明の更に別の実施形態である液圧制御装
置における開弁速度制御時の増圧用電磁制御弁への供給
電流の増加を説明するグラフである。
【図23】本発明の更に別の実施形態である液圧制御装
置における開弁速度制御時の増圧用電磁制御弁への供給
電流の増加を説明するグラフである。
【符号の説明】 20,22:フロントホイールシリンダ 24,2
6:リヤホイールシリンダ 50,52:ホイールシ
リンダ液圧センサ 64:低圧ポンプ 66:高圧
ポンプ 72:液通路 74:ポンプ液圧センサ
76,80,84,88:増圧用電磁制御弁 9
2,94:ホイールシリンダ液圧センサ 130:弁座 132:弁子 144:ソレノイド
170:制御装置 172:液圧制御コンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D046 BB07 BB28 CC02 EE01 HH16 JJ19 LL23 LL37 LL43 LL50 3D048 BB32 CC54 HH15 HH26 HH38 HH50 HH66 HH68 HH74 RR06 3D049 BB22 CC02 CC04 HH12 HH20 HH31 HH43 HH47 HH48 HH53 RR04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキシステムの作動液を導く液通路
    に設けられ、その液通路を連通させる状態と遮断する状
    態とをとり得る電磁弁と、 その電磁弁を制御する弁制御装置とを含むブレーキシス
    テム用液圧制御装置において、 前記電磁弁の前後における差圧が大きい場合には小さい
    場合より小さい速度で電磁弁を開弁させる開弁速度制御
    部を設けたことを特徴とする液圧制御装置。
  2. 【請求項2】 制動要求に応じて吐出液圧を制御可能な
    ポンプと、そのポンプとブレーキシリンダとを接続する
    液通路に設けられて増圧要求時に開弁される増圧弁とを
    備えたブレーキシステム用液圧制御装置において、 前記増圧要求時における前記液通路の前記ポンプと前記
    増圧弁との間の部分の残圧が大きい場合に、残圧が小さ
    い場合より小さい速度で増圧弁を開弁させる開弁速度制
    御部を設けたことを特徴とする液圧制御装置。
  3. 【請求項3】 前記残圧として、前記液通路における前
    記増圧弁前後の液圧の差を取得する差圧取得部を含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載のブレーキシステム用液
    圧制御装置。
  4. 【請求項4】 前記開弁速度制御部による開弁速度制御
    中に、前記差圧取得部により取得された差圧が設定差圧
    以下になった場合に、開弁速度制御部による速度制御を
    中止させる開弁速度制御中止部を含むことを特徴とする
    請求項3に記載のブレーキシステム用液圧制御装置。
  5. 【請求項5】 開弁速度制御部により制御される開弁速
    度を、前記制動要求が要求する要求制動力増加勾配が大
    きい場合に、要求制動力増加勾配が小さい場合より大き
    くする要求制動力増加勾配加味部を含むことを特徴とす
    る請求項1ないし4のいずれか1つに記載のブレーキシ
    ステム用液圧制御装置。
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