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JP2001112205A - 電動機およびその応用機器 - Google Patents

電動機およびその応用機器

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JP2001112205A
JP2001112205A JP28809899A JP28809899A JP2001112205A JP 2001112205 A JP2001112205 A JP 2001112205A JP 28809899 A JP28809899 A JP 28809899A JP 28809899 A JP28809899 A JP 28809899A JP 2001112205 A JP2001112205 A JP 2001112205A
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JP
Japan
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slot
insulator
iron core
electric motor
winding
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Application number
JP28809899A
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English (en)
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JP4449121B2 (ja
Inventor
Yoshinari Asano
能成 浅野
Yasutake Seki
育剛 関
Akihiko Yamazaki
昭彦 山崎
Hirofumi Mizukami
裕文 水上
Takao Sawahata
隆夫 澤畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP28809899A priority Critical patent/JP4449121B2/ja
Publication of JP2001112205A publication Critical patent/JP2001112205A/ja
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  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータの巻線抵抗を小さくすることにより、
高効率化を実現できる電動機鉄心と巻線との絶縁構造を
提供する。 【解決手段】 巻線が施される突極部の軸方向端面と、
スロット外周部の軸方向端部が一定長を覆うように成形
された絶縁物20(インシュレータ)を、軸方向の両端
部に設置し、さらにその外側に、スロット外周部の形状
に合うように折り曲げられた絶縁紙30(スロット絶縁
紙)を配置し、インシュレータ20と絶縁紙30とが、
軸方向に一定長、重なり合うことを特徴とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動送風機や密閉
型電動圧縮機などに使用される電動機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電動送風機や密閉型電動圧縮機な
どに使用される電動機は、電動機鉄心と巻線との電気絶
縁を行うために、スロット絶縁紙を鉄心の軸方向長さよ
り一定距離以上長くし、鉄心と巻線端部との空間絶縁距
離を保つように巻線を行う方法をとっていた。または、
別の方法としては鉄心そのものを樹脂等の絶縁物でモー
ルドする方法や、鉄心スロット内へ軸方向からインシュ
レータを挿入する方法、または、鉄心へスロット絶縁紙
を差込、軸方向から挿入したインシュレータの鉄心側に
重ね合わせるなどの方法により、巻線と鉄心の絶縁を行
っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スロッ
ト絶縁紙を、鉄心の軸方向長さより一定距離以上長く
し、鉄心と巻線コイルエンド部との空間絶縁距離を保つ
ように巻線を行う方法においては、安全性を確保するた
めに所定の空間絶縁距離を保つ必要があり、コイルエン
ド部が必要以上にふくらみ、巻線の電気抵抗が増加して
電動機の効率を低下させる。また、電動機の全長が大き
くなるなどの課題を有していた。
【0004】また、鉄心そのものを合成樹脂でモールド
する方法においては、樹脂成形性の関係から、スロット
部の絶縁厚さを電気絶縁のために要求される以上に大き
くする必要があり、その結果巻線スペースが小さくなる
という課題を有していた。
【0005】一方で、近年地球環境保護の観点から電動
機の高効率化、小型化、省材料化が強く求められてい
る。本発明はこの要求に応えるものであり、電動機巻線
の電気抵抗を小さくすることにより高効率の電動機を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、インシュレータが巻線と鉄心とを電気絶縁
する壁部をスロット内に向かって延設して一体に有し、
かつ前記スロットは前記壁部を収納するように軸方向両
端部がスロット全周にわたって中間部分よりも大なる寸
法となっており、さらにスロット絶縁紙をインシュレー
タの壁部と所定の範囲内で重なるように配置したもので
ある。
【0007】これにより、スロット内部に巻線収納スペ
ースを減少させる突起部が無いので、電線断面積を大き
くできる。鉄心端面と巻線間の絶縁距離を確保するため
に不必要にコイルエンドを大きくする必要が無いので、
巻線長が短くできるなどにより巻線の電気抵抗を小さく
することができるので高効率の電動機を提供することが
できる。
【0008】
【発明の実施の形態】本願請求項1に記載の発明は、巻
線が収納される複数のスロットを有する鉄心と、前記鉄
心の軸方向両端面に配置されて前記巻線と鉄心ティース
との間を電気絶縁するインシュレータと、前記スロット
に挿入されて前記巻線と鉄心のスロット内周面との間を
電気絶縁するスロット絶縁紙とを有する電動機であっ
て、前記インシュレータは前記巻線と前記鉄心とを電気
絶縁するスロット内に向かって延設された壁部を一体に
有し、かつ前記スロットは前記インシュレータ壁部を収
納するように軸方向両端部分が中間部分よりも大なる寸
法となっており、さらに前記スロット絶縁紙は、軸方向
の両端で、前記インシュレータ壁部の巻線側の面におい
て、所定の範囲内で重なるように配置したものであり、
スロット面積を最大限に利用でき、磁気回路をほとんど
妨げることが無いため、効率の高い電動機を提供できる
という作用を有する。
【0009】本願請求項2に記載の発明は、請求項1記
載の電動機であって、インシュレータのスロット絶縁紙
の軸方向端部に接する位置に突起部を有し、スロット絶
縁紙の軸方向の移動を防止した電動機であって、突起の
大きさを十分に小さくする、または、突起をスロットの
底の中央部等に設ける等により、巻線スペースを減少さ
せること無く、スロット絶縁紙の軸方向の移動を防止す
る作用を有する。
【0010】本願請求項3に記載の発明は、請求項1記
載の電動機であって、インシュレータのスロット絶縁紙
の軸方向端部がスロットに対して外側に向かって折り曲
げられており、かつ、インシュレータには前記スロット
絶縁紙の折り曲げ部を差し込み収納する穴または溝が設
けられていることを特徴とする電動機であって、巻線部
内側に突起を設けずにすむので、巻線スペースを有効に
使うことができるという作用を有する。
【0011】本願請求項4に記載の発明は、前記インシ
ュレータのスロット内に向かって延設された壁部の厚み
が、軸方向両端部分の鉄心と中間部分の鉄心とのスロッ
トの寸法差と同等か、わずかに大きいことを特徴とする
請求項1記載の電動機であって、鉄心のバリによりスロ
ット絶縁紙が破れ、絶縁が破壊されることを防止する作
用を有する。
【0012】本願請求項5に記載の発明は、前記インシ
ュレータのスロット内に向かって延設された壁部の、軸
方向の中間に向かった巻線側の端部が丸められ、または
面取りを施された請求項4記載の電動機であって、スロ
ット内部にスロット絶縁紙を配設するときにインシュレ
ータと鉄心に段差があった場合においても、スロット絶
縁紙の破損を防止する作用を有する。
【0013】本願請求項6に記載の発明は、前記スロッ
ト絶縁紙がスロットの形状にほぼ沿って設けられている
とき、スロットの鉄心内径側の開口部付近において、ス
ロット絶縁紙の端部を中心とした所定の半径の円にて、
鉄心のティース先端の円周方向に拡幅された部分が切り
欠かれており、かつ、前記切り欠き部のほとんどに入る
ようにインシュレータが成形されている請求項1記載の
電動機であって、ティース先端付近の磁路をほとんど妨
げることなく、巻線と鉄心との空間絶縁距離を保つこと
ができる。
【0014】本願請求項7に記載の発明は、鉄心のティ
ース先端の、円周方向に拡幅された部分の、半径方向厚
みが、先端に向かって細められており、前記インシュレ
ータのスロット内に向かって延設された壁部のうち、ス
ロットの鉄心内径側の開口部付近において、壁部の厚み
が増しており、かつ、前記壁部の、スロットの鉄心内径
側の開口部付近の巻線側の面が、少なくとも、ティース
に直交する面に対して、ステータ外周側に向けて折り曲
げられていることを特徴とした請求項1または請求項6
記載の電動機であって、鉄心とスロット絶縁紙の間に空
間がある場合においても、スロット絶縁紙に力がかから
ず、鉄心とスロット絶縁紙との間の距離が短くなり、巻
線と鉄心の距離が縮まることを防止する作用を有する。
【0015】本願請求項8に記載の発明は、前記スロッ
ト絶縁紙が、前記インシュレータの壁部のスロットの鉄
心内径側の開口部付近の巻線側の面に沿って折り曲げら
れた請求項7記載の電動機であって、作業性が良好で、
空間絶縁距離の保持が容易であるという作用を有する。
【0016】本願請求項9に記載の発明は、巻線が収納
される複数のスロットを有する鉄心と、前記鉄心の軸方
向両端面に配置されて前記巻線と鉄心ティースとの間を
電気絶縁するインシュレータを有する電動機であって、
前記インシュレータは前記巻線と前記鉄心とを電気絶縁
するスロット内に向かって延設された壁部を一体に有
し、鉄心の、軸方向両端の、スロット周囲に面取りを施
したことを特徴とする電動機であって、鉄心のスロット
端部の縁がインシュレータの内側に当たって絶縁が破壊
されることを防ぐ作用を有する。
【0017】本願請求項10に記載の発明は、巻線が収
納される複数のスロットを有する鉄心と、前記鉄心の軸
方向両端面に配置されて前記巻線と鉄心ティースとの間
を電気絶縁するインシュレータを有する電動機であっ
て、前記インシュレータは前記巻線と前記鉄心とを電気
絶縁するスロット内に向かって延設された壁部を一体に
有し、鉄心の、前記スロットの軸方向両端の、それぞれ
1枚、または少数枚のコアシートのみ、他のコアシート
のスロット寸法よりわずかに大なるスロット寸法を有す
る電動機であって、鉄心のスロット端部の縁がインシュ
レータの内側に当たって絶縁が破壊されることを防ぐ作
用を有する。
【0018】本願請求項11に記載の発明は、請求項9
に記載の面取り部、または、請求項10に記載のスロッ
ト寸法が大なるステータコアシートのスロット外周部
に、インシュレータが入るような形状に成形された請求
項9または請求項10記載の電動機であって、インシュ
レータと前記壁部との接合部の強度を増大させ、鉄心の
スロット端部の縁がインシュレータの内側に当たって絶
縁が破壊されることを防ぐ作用を有する。
【0019】本願請求項12に記載の発明は、請求項1
から請求項12のいずれか1項に記載の電動機を用いた
ことを特徴とする電動送風機であって、小型で高効率な
電動送風機を提供する作用を有する。
【0020】本願請求項13に記載の発明は、請求項1
から請求項12のいずれか1項に記載の電動機を用いた
ことを特徴とする密閉型電動圧縮機であって、小型、高
効率であり、さらにワニスなどの副材料を使用せず、キ
ャピラリー詰まりを起こしにくい密閉型電動圧縮機を提
供する作用を有する。
【0021】本願請求項14に記載の発明は、請求項1
3においてHFC冷媒を用い、インシュレータの材質
を、ガラス繊維の含有率が10wt%以上、30wt%
以下のポリブチレンテレフタレート(PBT)としたこ
とを特徴とする密閉型電動圧縮機であって、インシュレ
ータの強度が高く、信頼性の良好な密閉型電動圧縮機を
提供するという作用を有する。
【0022】本願請求項15に記載の発明は、請求項1
3においてHFC冷媒を用い、インシュレータの材質
を、ポリフェニレンスルフィド(PPS)としたことを
特徴とする密閉型電動圧縮機であって、耐熱性に優れ、
オリゴマ量の少ない密閉型電動圧縮機を提供するという
作用を有する。
【0023】(実施の形態1)以下、図1および図2を
用いて、発明の一実施の形態について説明する。
【0024】図1は、本発明の一実施の形態を示す電動
機鉄心と巻線との絶縁構造の分解斜視図であり、鉄心に
おいては、固定子の1つの突極について拡大したもので
ある。なお、巻線は省略してある。また、インシュレー
タは、片側のみについて示し、他の側については、上下
対称であるため省略した。
【0025】図2は、本発明の一実施の形態を示す電動
機鉄心と巻線との絶縁構造のA−A’断面図である。本
図面では、断面部分のみを示しており、巻線は省略して
ある。
【0026】固定子の鉄心10は、複数のティース11
とそれらをつなぐヨーク12とからなり、鉄心10は、
略同一形状に打抜かれた電磁鋼鈑を積層してなる。
【0027】インシュレータ20は、本体部22と、壁
部23とを一体として合成樹脂により成形されている。
また、本体部22には、巻線端部が収納される溝21が
設けられており、スロットおよび前記溝21に所定回数
の巻線が施される。
【0028】さらに、インシュレータの壁部23の巻線
側に、スロット外周部の形状に合うように折り曲げられ
たスロット絶縁紙30を設置し、インシュレータの壁部
23とスロット絶縁紙30とが、軸方向に一定長、重な
り合うようにしてある。インシュレータの壁部23とス
ロット絶縁紙30とが重なり合う部分の鉄心13は、そ
の他の部分の鉄心14より、スロットの大きさが、ほぼ
全周にわたってインシュレータの壁部23の厚みだけ、
大きくなっている。本構成により、スロット絶縁紙30
が、インシュレータの壁部23によりスロット内側(巻
線側)に飛び出すことなく、したがって、スロット面積
を十分に巻線に用いることが可能である。また、磁気回
路をほとんど規制することがないため、鉄損の増加も最
小限に抑えることが可能である。
【0029】なお、通常、スロット絶縁紙30の軸方向
長さは鉄心10の軸方向長さ(積厚)と同等とし、イン
シュレータの壁部23の軸方向長さを所定の空間距離が
確保できる寸法とすることで、安全企画などの絶縁距離
を満足することができる。所定の距離とは、例えば、密
閉型圧縮機の場合、ULに記載の必要最小沿面距離2.
4mm以上あれば良い。
【0030】インシュレータ本体部22には巻線が収納
される溝21を設けているため、巻線のコイルエンド部
分が動くのを防止できるので、ワニスで固めたり縛り糸
で固定する等の手段を用いてコイルを固定する必要が無
く、生産性が良好な電動機が提供できる。
【0031】さらに、インシュレータ20に、スロット
絶縁紙の位置決め手段を設けることで、インシュレータ
とスロット絶縁紙の重なり合った部分を所定長さだけ正
しく確保することができる。本実施の形態では、インシ
ュレータ20の突極(ティース)の両側以外の位置に突
起24を設け、位置決めを行っている。インシュレータ
の成形時に突起を設ければ良いので、生産性も良好であ
り、作業性も良好である。突起は段差でも良い。突起2
4は、スロット絶縁紙30の厚み程度あれば十分であ
り、巻線後は巻線の張力によって固定されるため、巻線
を施すまでスロット絶縁紙が固定できれば良い。実際
は、インシュレータとスロット絶縁紙の重なり合った部
分の軸方向長さは、主として鉄心の軸方向長さ(積厚)
がばらつきの範囲内で最大となった時、所定の沿面距離
を確保できる長さが必要である。
【0032】なお、インシュレータの壁部23とスロッ
ト絶縁紙30とが重なり合う部分の鉄心13は、その他
の部分の鉄心14より、スロットの大きさが、ほぼ全周
にわたってインシュレータの壁部23の厚みだけ、大き
くなっていれば良いが、鉄心の打ち抜き精度のばらつき
や、インシュレータの成形のばらつきにより、それぞれ
の寸法は変動する。したがって、スロット絶縁紙30を
配置した時に、段差が生じる場合がある。インシュレー
タの壁部23とスロット絶縁紙30とが重なり合う部分
の鉄心13は、その他の部分の鉄心14より、スロット
の大きさが、ほぼ全周にわたってインシュレータの壁部
23の厚み未満しか、大きくなっていなかった場合、鉄
心の角がスロット絶縁紙30に当たり、鉄心にバリがあ
った場合には、スロット絶縁紙30に傷がつき、絶縁が
破壊される場合がある。
【0033】上記課題に対する対策の一例として、図3
に、図2におけるB部の拡大断面図を示す。
【0034】したがって、寸法のバラツキを考慮して、
インシュレータの壁部33の厚みを、軸方向両端部分の
鉄心38と中間部分の鉄心39との寸法差よりわずかに
大きくなるように設定すれば良い。また、インシュレー
タの壁部33の軸方向の中間部に向かった巻線側の端部
33cに面取りを施している。本構成により、インシュ
レータの壁部33と軸方向中間部の鉄心39の、巻線側
にスロット絶縁紙40を配置したとき、段差があったと
しても、スロット絶縁紙40が鉄心の角に当たることが
無く、鉄心39とスロット絶縁紙40との間に空間36
が形成され、スロット絶縁紙が変形したとしても、面取
りに沿って緩やかに変形するため、絶縁が破壊されるこ
とを防止することができる。
【0035】なお、スロット絶縁紙の位置決め手段は、
図4に示すように、インシュレータ45に溝44を設
け、スロット絶縁紙50の軸方向端部50eが折り曲げ
られ、前記溝44に差し込むようにしても良い。本構成
により、スロットに突起が無く、巻線性が良好であり、
スロット絶縁紙の位置決めおよび固定が強固となる。
【0036】(実施の形態2)図5は、本発明の他の実
施の形態を示す電動機鉄心と巻線との絶縁構造の分解斜
視図であり、鉄心およびインシュレータにおいては、固
定子の1つの突極について拡大したものである。なお、
巻線は省略してある。また、インシュレータは、片側の
みについて示し、他の側については、上下対称であるた
め省略した。
【0037】図6は、本発明の一実施の形態を示す電動
機鉄心と巻線との絶縁構造の平面図である。鉄心および
インシュレータにおいては、固定子の1つの突極につい
て拡大したものであり、便宜上、巻線は一部のみコイル
エンドを取り除いた形にて記載している。なお、鉄心の
うち、スロットおよびティースの形状は、インシュレー
タに隠れて見えないため破線にて示した。
【0038】固定子の鉄心60は、複数のティース61
とそれらをつなぐヨーク62とからなり、鉄心60は、
略同一形状に打抜かれた電磁鋼鈑を積層してなる。
【0039】インシュレータ70は、本体部72と、壁
部73とを一体として合成樹脂により成形されている。
また、本体部72には、巻線端部が収納される溝71が
設けられており、スロットおよび前記溝71に所定回数
の巻線が施される。
【0040】さらにインシュレータの壁部73の巻線側
に、スロット外周部の形状に合うように折り曲げられた
スロット絶縁紙80を設置し、インシュレータの壁部7
3とスロット絶縁紙80とが、軸方向に一定長、重なり
合うようにしてある。インシュレータの壁部73とスロ
ット絶縁紙80とが重なり合う部分の鉄心63は、その
他の部分の鉄心64より、スロットの大きさが、ほぼ全
周にわたってインシュレータの壁部73の厚みだけ、大
きくなっている。
【0041】前記スロット絶縁紙80が、スロットの形
状にほぼ沿って設けられているとき、スロットの鉄心内
径側の開口部付近において、スロット絶縁紙の端部80
cを中心とした所定の半径RTの円にて、鉄心のティー
ス先端の円周方向に拡幅された部分が切り欠かれてお
り、かつ、前記切り欠き部60tのほとんどに入るよう
にインシュレータの壁部73が成形されている。
【0042】鉄心のティース先端の、円周方向に拡幅さ
れた部分の、半径方向厚みが、先端に向かって細められ
ており、前記インシュレータのスロット内に向かって延
設された壁部73のうち、スロットの鉄心内径側の開口
部付近において、壁部の厚みが増しており、かつ、前記
壁部73の、スロットの鉄心内径側の開口部付近の巻線
側の面70uが、少なくともティースに直交する面に対
して、ステータ外周側に向けてθtの角度で折り曲げら
れている。θtの角度は、0より大きく、かつ、巻線時
に邪魔にならない程度小さくする必要が有る。また、イ
ンシュレータのスロット開口部付近の巻線側の面の端部
の位置70sは、ステータ外周部に高すぎると整列巻線
の妨げになる。したがって、インシュレータの巻線側の
面のうち、ティースの主磁路部とティースの拡幅部の交
差する点70tを通り、ティースと直交する線Ltより
ステータ内周側に、インシュレータのスロット開口部付
近の巻線側の面の端部の位置が来るようにすると良い。
【0043】さらに、前記スロット絶縁紙80が、前記
インシュレータの壁部73のスロットの鉄心内径側の開
口部付近の巻線側70uの面に沿って折り曲げられてい
る。
【0044】本構成により、巻線と鉄心間に一定の距離
を保つことができ、絶縁のために必要な沿面距離を確保
することが可能である。一般に、家庭用の冷蔵庫やエア
コンに用いられる密閉型圧縮機の場合、Rtは2.4m
m以上必要である。
【0045】また、軸方向中間部の鉄心の、ティース先
端の円周方向に拡幅された部分の先端部の切り欠き部6
0tと、スロット絶縁紙80の間には空間があるが、巻
線を施す際のテンションは、ティース側に向かって働
く。したがって、テンションはT1に示すとおり、鉄心
とスロット絶縁紙が密着している部分か、T2に示すと
おりティース側に隣接する巻線にかかるため、軸方向中
間部の鉄心の、ティース先端の円周方向に拡幅された部
分の先端部の切り欠き部60tと、スロット絶縁紙80
の間隔が縮められることがなく、絶縁距離を確保でき
る。
【0046】軸方向中間部の鉄心の、ティース先端の円
周方向に拡幅された部分の先端部の切り欠き部60t
と、スロット絶縁紙80の間にある空間部に、スペーサ
を配置しても良く、前記スペーサは、前記インシュレー
タの壁部に連続して一体として成形すると良い。
【0047】なお、θtは大きすぎると巻線時の妨げに
なり、高密度巻線が困難となる。そこで、θtはできる
だけ小さくとるのが良い。
【0048】また、ティース先端の拡幅部に円による切
り欠きが施されていても、ティース先端の拡幅部の根元
部は十分な幅があるため、磁束の流れの妨げとなること
はないため、効率を低下させること無く、絶縁距離を確
保できる。
【0049】(実施の形態3)以下、図7を用いて、発
明の別の他の実施の形態について説明する。
【0050】図7は、本発明の別の他の実施の形態を示
す電動機鉄心と巻線との絶縁構造の拡大断面図であり、
図2に示したB部を拡大している。巻線は省略してあ
る。
【0051】インシュレータ100は、巻線と前記鉄心
90とを電気絶縁するスロット内に向かって延設された
壁部を一体に有し、合成樹脂により成形されており、さ
らにインシュレータの壁部103の巻線側に、スロット
外周部の形状に合うように折り曲げられたスロット絶縁
紙110を設置し、インシュレータの壁部103とスロ
ット絶縁紙110とが、軸方向に一定長、重なり合うよ
うにしてある。
【0052】インシュレータの壁部103とスロット絶
縁紙110とが重なり合う部分の鉄心92は、その他の
部分の鉄心91より、スロットの大きさが、ほぼ全周に
わたってインシュレータの壁部103の厚みだけ、大き
くなっている。
【0053】さらに、鉄心の、前記スロットの軸方向両
端の、それぞれ1枚、または少数枚のコアシート93の
み、他のコアシートのスロット寸法よりわずかに大なる
スロット寸法を有する。スロット寸法が大なるステータ
コアシート93のスロット外周部に、インシュレータが
入るように、インシュレータのスロット周囲に当たる部
分101が段差になっている。本構成により、スロット
周囲が鉄心のバリや巻線時のテンションなどにより、イ
ンシュレータのスロット周囲に当たる部分101にクラ
ックが入り、絶縁が破壊されることを防止する。
【0054】なお、図8に示すように、鉄心の、軸方向
両端の、スロット周囲に面取り111を施し、前記面取
り部に合うようインシュレータ130のスロット周囲に
当たる部分に斜面部131を設けても良い。本構成にお
いてはスロット周囲に鋭い縁が無いため、インシュレー
タ130にクラックが入ることがない。
【0055】なお、インシュレータのスロット周囲に当
たる部分と鉄心との間には、わずかな隙間を有していて
も良い。
【0056】本実施の形態については、必ずしもインシ
ュレータとスロット絶縁紙を組み合わせた構成である必
要は無く、軸方向の両側のインシュレータを重ね合わせ
る。また、鉄心の直接インシュレータを一体成形する等
の場合にも適用可能である。
【0057】上記実施の形態に説明した電動機は、占積
率が高く、また、コイルエンドを小さくすることができ
るため、銅損が低減でき、小型化、高効率が要求される
電動送風機や、密閉型電動圧縮機等に使用すると好適で
ある。また、密閉型電動圧縮機に使用する場合は、オゾ
ン層破壊防止の観点からHFC冷媒を用いた場合、イン
シュレータの材質としては、ガラス繊維の含有率が10
wt%以上、30wt%以下のポリブチレンテレフタレ
ート(PBT)、または、ポリフェニレンスルフィド
(PPS)を用いると良い。PBTの場合、ガラス繊維
含有により、インシュレータにクラックが入りにくくな
り、絶縁に対して安全である。また、PPSを使用すれ
ばオリゴマ量が少なくなるため、インシュレータの強度
向上のために、使用する樹脂量が大きくなったとして
も、品質の良い圧縮機を提供することができる。なお、
PPSは硬度が高いため、ガラス繊維を40wt%程度
含有し、リニア成形にて作ると良い。
【0058】また、スロット絶縁紙は、ポリエチレンナ
フタレート(PEN)、またはポリエチレンテレフタレ
ート(PET)を用いると良い。
【0059】なお、上記実施の形態においては、内転型
の回転機の固定子鉄心と巻線との絶縁構造について述べ
たが、外転型の回転機の固定子鉄心、分割型固定子、整
流子回転機の電機子、発電機等にも適用可能である。ま
た、インシュレータや鉄心の形状などは任意である。
【0060】
【発明の効果】上記説明から明かなように、本願請求項
1に記載の発明によれば、スロット面積を最大限に利用
でき、磁気回路をほとんど妨げることが無いため、効率
の高い電動機を提供でき、かつ、異なる積厚に対して同
一のインシュレータを用いることができる。
【0061】本願請求項2に記載の発明によれば、巻線
スペースを減少させること無く、スロット絶縁紙の軸方
向の移動を防止できる。
【0062】本願請求項3に記載の発明によれば、巻線
部内側に突起を設けずにすむので、巻線スペースを有効
に使うことができる。
【0063】本願請求項4に記載の発明によれば、鉄心
のバリによりスロット絶縁紙が破れ、絶縁が破壊される
ことを防止することができる。
【0064】本願請求項5に記載の発明によれば、スロ
ット内部にスロット絶縁紙を配設するときにインシュレ
ータと鉄心に段差があった場合においても、スロット絶
縁紙の破損を防止することができる。
【0065】本願請求項6に記載の発明によれば、ティ
ース先端付近の磁路をほとんど妨げることなく、巻線と
鉄心との空間絶縁距離を保つことができる。
【0066】本願請求項7に記載の発明によれば、鉄心
とスロット絶縁紙の間に空間がある場合においても、ス
ロット絶縁紙に力がかからず、鉄心とスロット絶縁紙と
の間の距離が短くなり、巻線と鉄心の距離が縮まること
を防止することができる。
【0067】本願請求項8に記載の発明によれば、作業
性が良好で、空間絶縁距離の保持が容易である。
【0068】本願請求項9に記載の発明によれば、鉄心
のスロット端部の縁がインシュレータの内側に当たって
絶縁が破壊されることを防ぐことができる。
【0069】本願請求項10に記載の発明によれば、鉄
心のスロット端部の縁がインシュレータの内側に当たっ
て絶縁が破壊されることを防ぐことができる。
【0070】本願請求項11に記載の発明によれば、イ
ンシュレータと前記壁部との接合部の強度を増大させ、
鉄心のスロット端部の縁がインシュレータの内側に当た
って絶縁が破壊されることを防ぐことができる。
【0071】本願請求項12に記載の発明によれば、小
型で高効率な電動送風機を提供することができる。
【0072】本願請求項13に記載の発明によれば、小
型、高効率であり、さらにワニスなどの副材料を使用せ
ず、キャピラリー詰まりを起こしにくい密閉型電動圧縮
機を提供することができる。
【0073】本願請求項14に記載の発明によれば、イ
ンシュレータの強度が高く、信頼性の良好な密閉型電動
圧縮機を提供することができる。
【0074】本願請求項15に記載の発明によれば、耐
熱性に優れ、オリゴマ量の少ない密閉型電動圧縮機を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す電動機鉄心と巻線
との絶縁構造の分解斜視図
【図2】本発明の一実施の形態を示す電動機鉄心と巻線
との絶縁構造のA−A’断面図
【図3】本発明の一実施の形態を示す電動機鉄心と巻線
との絶縁構造の部分拡大断面図
【図4】本発明の一実施の形態を示す電動機鉄心と巻線
との絶縁構造の部分拡大断面図
【図5】本発明の他の実施の形態を示す電動機鉄心と巻
線との絶縁構造の分解斜視図
【図6】本発明の他の実施の形態を示す電動機鉄心と巻
線との平面図
【図7】本発明の別の他の実施の形態を示す電動機鉄心
と巻線との絶縁構造の部分拡大断面図
【図8】本発明の別の他の実施の形態を示す電動機鉄心
と巻線との絶縁構造の部分拡大断面図
【符号の説明】
10 固定子の鉄心 11 突極(ティース) 12 ヨーク 20 インシュレータ 30 スロット絶縁紙
フロントページの続き (72)発明者 山崎 昭彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 水上 裕文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 澤畑 隆夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5H604 AA08 BB01 BB14 CC01 CC05 CC15 CC16 PB03

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線が収納される複数のスロットを有す
    る鉄心と、前記鉄心の軸方向両端面に配置されて前記巻
    線と鉄心ティースとの間を電気絶縁する合成樹脂等から
    なるインシュレータと、前記スロットに挿入されて前記
    巻線と鉄心のスロット内周面との間を電気絶縁するスロ
    ット絶縁紙とを有する電動機であって、前記インシュレ
    ータは前記巻線と前記鉄心とを電気絶縁するスロット内
    に向かって延設された壁部を一体に有し、かつ前記スロ
    ットは前記インシュレータ壁部を収納するように軸方向
    両端部分が中間部分よりも大なる寸法となっており、さ
    らに前記スロット絶縁紙は、軸方向の両端で、前記イン
    シュレータ壁部の巻線側の面において、所定の範囲内で
    重なるように配置されていることを特徴とする電動機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電動機であって、インシ
    ュレータのスロット絶縁紙の軸方向端部に接する位置に
    突起部を有し、スロット絶縁紙の軸方向の移動を防止し
    た電動機。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電動機であって、インシ
    ュレータのスロット絶縁紙の軸方向端部がスロットに対
    して外側に向かって折り曲げられており、かつ、インシ
    ュレータには前記スロット絶縁紙の折り曲げ部を差し込
    み収納する穴または溝が設けられていることを特徴とす
    る電動機。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電動機であって、インシ
    ュレータのスロット内に向かって延設された壁部の厚み
    が、軸方向両端部分の鉄心と中間部分の鉄心とのスロッ
    トの寸法差と同等か、わずかに大きいことを特徴とする
    電動機。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の電動機であって、インシ
    ュレータのスロット内に向かって延設された壁部の、軸
    方向の中間に向かった巻線側の端部が丸められ、または
    面取りを施されたことを特徴とする電動機。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の電動機であって、スロッ
    ト絶縁紙がスロットの形状にほぼ沿って設けられている
    とき、スロットの鉄心内径側の開口部付近において、ス
    ロット絶縁紙の端部を中心とした所定の半径の円にて、
    鉄心のティース先端の円周方向に拡幅された部分が切り
    欠かれており、かつ、前記切り欠き部のほとんどに入る
    ようにインシュレータが成形されていることを特徴とす
    る電動機。
  7. 【請求項7】 請求項1または6記載の電動機であっ
    て、鉄心のティース先端の、円周方向に拡幅された部分
    の半径方向厚みが、先端に向かって細められており、イ
    ンシュレータのスロット内に向かって延設された壁部の
    うち、スロットの鉄心内径側の開口部付近において、壁
    部の厚みが増しており、かつ、前記壁部のスロットの鉄
    心内径側の開口部付近の巻線側の面が、少なくともティ
    ースに直交する面に対して、ステータ外周側に向けて折
    り曲げられていることを特徴とする電動機。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の電動機であって、スロッ
    ト絶縁紙がインシュレータの壁部のスロットの鉄心内径
    側の開口部付近の巻線側の面に沿って折り曲げられたこ
    とを特徴とする電動機。
  9. 【請求項9】 巻線が収納される複数のスロットを有す
    る鉄心と、前記鉄心の軸方向両端面に配置されて前記巻
    線と鉄心ティースとの間を電気絶縁するインシュレータ
    を有する電動機であって、前記インシュレータは前記巻
    線と前記鉄心とを電気絶縁するスロット内に向かって延
    設された壁部を一体に有し、鉄心の軸方向両端のスロッ
    ト周囲に面取りを施したことを特徴とする電動機。
  10. 【請求項10】 巻線が収納される複数のスロットを有
    する鉄心と、前記鉄心の軸方向両端面に配置されて前記
    巻線と鉄心ティースとの間を電気絶縁するインシュレー
    タを有する電動機であって、前記インシュレータは前記
    巻線と前記鉄心とを電気絶縁するスロット内に向かって
    延設された壁部を一体に有し、鉄心の、前記スロットの
    軸方向両端の、それぞれ1枚、または少数枚のコアシー
    トのみ、他のコアシートのスロット寸法よりわずかに大
    なるスロット寸法を有する電動機。
  11. 【請求項11】 面取り部に合成樹脂が入るような形状
    にインシュレータが成形された請求項9記載の電動機。
  12. 【請求項12】 軸方向両端の、それぞれ1枚、または
    少数枚のスロット寸法が大なるステータコアシートのス
    ロット外周部に、合成樹脂が入るような形状にインシュ
    レータが成形された請求項10記載の電動機。
  13. 【請求項13】 請求項1から請求項12のいずれか1
    項に記載の電動機を用いたことを特徴とする電動送風
    機。
  14. 【請求項14】 請求項1から請求項12のいずれか1
    項に記載の電動機を用いたことを特徴とする密閉型電動
    圧縮機。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の密閉型電動圧縮機で
    あって、冷媒としてHFC冷媒を用い、電動機インシュ
    レータの材質を、ガラス繊維の含有率が10wt%以上
    かつ30wt%以下のポリブチレンテレフタレート(P
    BT)としたことを特徴とする密閉型電動圧縮機。
  16. 【請求項16】 請求項14記載の密閉型電動圧縮機で
    あって、冷媒としてHFC冷媒を用い、電動機インシュ
    レータの材質を、ポリフェニレンスルフィド(PPS)
    としたことを特徴とする密閉型電動圧縮機。
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