JP2001198834A - SiC被覆砥粒を用いたダイヤモンド砥石 - Google Patents
SiC被覆砥粒を用いたダイヤモンド砥石Info
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- JP2001198834A JP2001198834A JP2000004759A JP2000004759A JP2001198834A JP 2001198834 A JP2001198834 A JP 2001198834A JP 2000004759 A JP2000004759 A JP 2000004759A JP 2000004759 A JP2000004759 A JP 2000004759A JP 2001198834 A JP2001198834 A JP 2001198834A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高寿命のダイヤモンド砥石にするとともに、
切断精度が良く、乾式で使用した場合に熱によるダイヤ
モンド砥粒の劣化が少ないダイヤモンド砥石を得る。 【解決手段】 ダイヤモンド砥粒の表面に主として等軸
粒のβ−SiCからなる被膜を形成したダイヤモンド砥
粒を使用する。この被膜は、一酸化ケイ素(SiO)粉
末を真空中にて気化させ、ダイヤモンド砥粒の表面に反
応被覆させる。被膜の厚さは2μm以下、好ましくは
0.01〜0.5μmのものを使用する。
切断精度が良く、乾式で使用した場合に熱によるダイヤ
モンド砥粒の劣化が少ないダイヤモンド砥石を得る。 【解決手段】 ダイヤモンド砥粒の表面に主として等軸
粒のβ−SiCからなる被膜を形成したダイヤモンド砥
粒を使用する。この被膜は、一酸化ケイ素(SiO)粉
末を真空中にて気化させ、ダイヤモンド砥粒の表面に反
応被覆させる。被膜の厚さは2μm以下、好ましくは
0.01〜0.5μmのものを使用する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学ガラス、水
晶、セラミックス、磁性材料、半導体材料、石材、コン
クリートなどの切断や研削に用いられるダイヤモンド砥
石に関するものである。
晶、セラミックス、磁性材料、半導体材料、石材、コン
クリートなどの切断や研削に用いられるダイヤモンド砥
石に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ダイヤモンド砥石の結合剤と
して、金属系結合剤のメタルボンドや樹脂系結合剤のレ
ジンボンドが用いられている。例えばメタルボンドの組
成として、ブロンズ系、スチール系、コバルト系などが
用いられているが、十分な砥粒保持力を得るためにはホ
ットプレス法などによりボンドを緻密に固める必要があ
り、その結果、気孔がほとんど存在しない組織になって
いた。
して、金属系結合剤のメタルボンドや樹脂系結合剤のレ
ジンボンドが用いられている。例えばメタルボンドの組
成として、ブロンズ系、スチール系、コバルト系などが
用いられているが、十分な砥粒保持力を得るためにはホ
ットプレス法などによりボンドを緻密に固める必要があ
り、その結果、気孔がほとんど存在しない組織になって
いた。
【0003】気孔がほとんど存在しない組織では、砥粒
の保持力を向上させるのには効果があるが、高能率、高
精度な研削や切断を行うには問題が残る。高能率な研削
や切断を行うためにはチップポケット(切粉の排出部)
は必要不可欠なものとなっている。チップポケットを得
る方法としては、先行技術としてボンド中に研削液に溶
解する食塩などの物質(造孔剤)を分散させて、食塩が
溶出した跡に気孔を形成する技術などが提案されている
が、十分な砥粒保持力と十分な容量のチップポケットを
兼ね備える性能は得られなかった。
の保持力を向上させるのには効果があるが、高能率、高
精度な研削や切断を行うには問題が残る。高能率な研削
や切断を行うためにはチップポケット(切粉の排出部)
は必要不可欠なものとなっている。チップポケットを得
る方法としては、先行技術としてボンド中に研削液に溶
解する食塩などの物質(造孔剤)を分散させて、食塩が
溶出した跡に気孔を形成する技術などが提案されている
が、十分な砥粒保持力と十分な容量のチップポケットを
兼ね備える性能は得られなかった。
【0004】また、結合剤にレジンボンドを用いたもの
では、一般にダイヤモンド砥粒の表面にNi被覆したも
のが用いられているが、これについても砥粒の保持力に
関しては十分とは言えない状況にあった。
では、一般にダイヤモンド砥粒の表面にNi被覆したも
のが用いられているが、これについても砥粒の保持力に
関しては十分とは言えない状況にあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような問題を解
決するものとして、例えば本出願人が提案したTiC被
膜を被覆した超砥粒を使用したものがある(特願平11
−122825)。またこれとは別に特開平8−113
774号公報記載のものがある。これはダイヤモンド砥
粒の表面に主としてβ−SiCの被膜を形成し、この砥
粒を砥石に使ったものである。
決するものとして、例えば本出願人が提案したTiC被
膜を被覆した超砥粒を使用したものがある(特願平11
−122825)。またこれとは別に特開平8−113
774号公報記載のものがある。これはダイヤモンド砥
粒の表面に主としてβ−SiCの被膜を形成し、この砥
粒を砥石に使ったものである。
【0006】しかしながら最近では、研削液処理などの
問題から乾式による加工も増えつつあり、さらなる高能
率、高精度、長寿命のダイヤモンド砥石が必要とされる
ことも多くなりつつある。本発明はこれらの性能をより
向上させたダイヤモンド砥石を提供することにある。
問題から乾式による加工も増えつつあり、さらなる高能
率、高精度、長寿命のダイヤモンド砥石が必要とされる
ことも多くなりつつある。本発明はこれらの性能をより
向上させたダイヤモンド砥石を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のダイヤ
モンド工具は、ダイヤモンド砥粒を結合剤で結合されて
ダイヤモンド層が形成されたダイヤモンド砥石であっ
て、ダイヤモンド砥粒の表面にはSiCを主成分とする
被膜(以下、SiC被膜と記載)を形成することによ
り、良好な切味と長寿命を実現するものである。
モンド工具は、ダイヤモンド砥粒を結合剤で結合されて
ダイヤモンド層が形成されたダイヤモンド砥石であっ
て、ダイヤモンド砥粒の表面にはSiCを主成分とする
被膜(以下、SiC被膜と記載)を形成することによ
り、良好な切味と長寿命を実現するものである。
【0008】すなわちダイヤモンド砥粒と結合剤がSi
C被膜を介して強固に接合して、ダイヤモンド層が形成
されているので、ダイヤモンド砥粒の脱落を防止して長
寿命を実現する。
C被膜を介して強固に接合して、ダイヤモンド層が形成
されているので、ダイヤモンド砥粒の脱落を防止して長
寿命を実現する。
【0009】請求項2の発明では、ダイヤモンド砥粒の
SiC被膜は、実質的に等軸粒のβ−SiCからなる被
膜としている。SiC被膜と結合剤が強固に結合したと
しても、ダイヤモンド砥粒からSiC被膜が剥がれ易け
れば、ダイヤモンド砥粒は脱落しやすくなるが、β−S
iCの等軸粒からなる膜は緻密な膜であり、被膜の強度
が向上し、被膜の剥離が発生しにくくなるので、結果と
してダイヤモンド砥粒と結合剤は強固に結合される。な
お、「等軸粒」とは、異方性を持たない結晶粒の形状を
いう。また、SiCの結晶形をβ−SiCとすることに
より、砥石に必要な耐熱性が向上できる。
SiC被膜は、実質的に等軸粒のβ−SiCからなる被
膜としている。SiC被膜と結合剤が強固に結合したと
しても、ダイヤモンド砥粒からSiC被膜が剥がれ易け
れば、ダイヤモンド砥粒は脱落しやすくなるが、β−S
iCの等軸粒からなる膜は緻密な膜であり、被膜の強度
が向上し、被膜の剥離が発生しにくくなるので、結果と
してダイヤモンド砥粒と結合剤は強固に結合される。な
お、「等軸粒」とは、異方性を持たない結晶粒の形状を
いう。また、SiCの結晶形をβ−SiCとすることに
より、砥石に必要な耐熱性が向上できる。
【0010】請求項3の発明では、SiC被膜は一酸化
ケイ素(SiO)粉末を真空中で気化させ、ダイヤモン
ド砥粒の表面に反応被覆させた砥粒を使用する砥石とし
ている。この方法で被覆したものは、ダイヤモンド砥粒
全面にSiC被膜が被覆されるので、結合剤を焼成する
時や砥石を使用する時に発生する熱の影響を受けて、ダ
イヤモンド砥粒が酸化する事が防止すなわち耐酸化性が
向上し、ダイヤモンド砥粒が劣化するのが防止される。
ケイ素(SiO)粉末を真空中で気化させ、ダイヤモン
ド砥粒の表面に反応被覆させた砥粒を使用する砥石とし
ている。この方法で被覆したものは、ダイヤモンド砥粒
全面にSiC被膜が被覆されるので、結合剤を焼成する
時や砥石を使用する時に発生する熱の影響を受けて、ダ
イヤモンド砥粒が酸化する事が防止すなわち耐酸化性が
向上し、ダイヤモンド砥粒が劣化するのが防止される。
【0011】請求項4の発明では、SiC被膜は、Si
Cの粒径が50nm以下のもので形成されたダイヤモン
ド砥粒を使用する。SiCの平均粒径が50nm以下に
なると、SiCの密着性が向上して剥離しにくくなる。
Cの粒径が50nm以下のもので形成されたダイヤモン
ド砥粒を使用する。SiCの平均粒径が50nm以下に
なると、SiCの密着性が向上して剥離しにくくなる。
【0012】請求項5の発明では、SiC被膜の厚みが
2μm以下のダイヤモンド砥粒を使用する。SiC被膜
の厚みを2μm以下にすることで、ダイヤモンド砥粒の
保持力が向上する。より好ましくは、請求項6の発明の
ように、0.01〜0.5μmのダイヤモンド砥粒を使
用する。これは、ダイヤモンド砥粒に被膜を形成する際
に、SiCの炭素はダイヤモンド砥粒から供給されるた
め、0.5μmを超える膜厚を形成するのに時間を要す
るためであり、0.01μm未満の膜厚では被覆した効
果が小さくなる、すなわちダイヤモンド砥粒の保持力が
小さくなるためである。
2μm以下のダイヤモンド砥粒を使用する。SiC被膜
の厚みを2μm以下にすることで、ダイヤモンド砥粒の
保持力が向上する。より好ましくは、請求項6の発明の
ように、0.01〜0.5μmのダイヤモンド砥粒を使
用する。これは、ダイヤモンド砥粒に被膜を形成する際
に、SiCの炭素はダイヤモンド砥粒から供給されるた
め、0.5μmを超える膜厚を形成するのに時間を要す
るためであり、0.01μm未満の膜厚では被覆した効
果が小さくなる、すなわちダイヤモンド砥粒の保持力が
小さくなるためである。
【0013】請求項7の発明では、SiC被膜がダイヤ
モンド砥粒の表面を緻密に被覆しているものを使用す
る。これはダイヤモンド砥粒の表面全体にわたり結合剤
と接合することができるので接合強度が高くなる上、ダ
イヤモンド砥粒の表面が酸化されるのをより完全に近い
形で防止するので、ダイヤモンド砥粒の劣化がさらに起
こりにくいものになる。
モンド砥粒の表面を緻密に被覆しているものを使用す
る。これはダイヤモンド砥粒の表面全体にわたり結合剤
と接合することができるので接合強度が高くなる上、ダ
イヤモンド砥粒の表面が酸化されるのをより完全に近い
形で防止するので、ダイヤモンド砥粒の劣化がさらに起
こりにくいものになる。
【0014】請求項8の発明では、結合剤としてレジン
ボンド、メタルボンドまたはビトリファイドボンドのい
ずれかひとつを使用する。メタルボンド、あるいはビト
リファイドボンドを使用する場合、ダイヤモンド砥粒の
耐酸化性が向上するためより高温で焼結できる組成のも
のにすることができ、砥石の寿命を向上させることがで
きる。すなわち、これらのボンドを使用することによ
り、SiC被膜と結合剤がより強固に結合されるボンド
にすることができ、ダイヤモンド砥粒の保持力が向上す
る。
ボンド、メタルボンドまたはビトリファイドボンドのい
ずれかひとつを使用する。メタルボンド、あるいはビト
リファイドボンドを使用する場合、ダイヤモンド砥粒の
耐酸化性が向上するためより高温で焼結できる組成のも
のにすることができ、砥石の寿命を向上させることがで
きる。すなわち、これらのボンドを使用することによ
り、SiC被膜と結合剤がより強固に結合されるボンド
にすることができ、ダイヤモンド砥粒の保持力が向上す
る。
【0015】請求項9の発明は、ダイヤモンド砥石の中
で乾式で加工するための砥石としている。乾式で加工す
る場合、刃として作用するダイヤモンド層の部分で熱が
発生し、この熱がダイヤモンド砥粒を酸化させ劣化させ
ることになるが、耐酸化性に優れたSiC被膜により、
劣化が防止される。これにより乾式で加工した場合に切
味や寿命が大きく改善される。
で乾式で加工するための砥石としている。乾式で加工す
る場合、刃として作用するダイヤモンド層の部分で熱が
発生し、この熱がダイヤモンド砥粒を酸化させ劣化させ
ることになるが、耐酸化性に優れたSiC被膜により、
劣化が防止される。これにより乾式で加工した場合に切
味や寿命が大きく改善される。
【0016】請求項10の発明は、ダイヤモンド砥石の
中で薄刃切断砥石としている。特に結合剤にメタルボン
ドを使用した場合に、高温での加熱に対してダイヤモン
ド砥粒の劣化が防止されるので、高融点のメタルボンド
が使える。これにより、砥石自体のヤング率が向上し薄
刃切断砥石で加工する際に、より高精度な加工が可能に
なる。
中で薄刃切断砥石としている。特に結合剤にメタルボン
ドを使用した場合に、高温での加熱に対してダイヤモン
ド砥粒の劣化が防止されるので、高融点のメタルボンド
が使える。これにより、砥石自体のヤング率が向上し薄
刃切断砥石で加工する際に、より高精度な加工が可能に
なる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態については、
以下の実施例で詳しく説明する。
以下の実施例で詳しく説明する。
【0018】
【実施例】本実施例のダイヤモンド工具に使用するダイ
ヤモンド砥粒として、ダイヤモンド砥粒と平均粒径0.
1〜1000μmの粒子状の一酸化ケイ素(SiO)と
を、真空中で1150〜1450℃の温度域において1
0分間〜6時間加熱し、ダイヤモンド砥粒の表面に等軸
粒のβ−SiC被膜を形成したものを使用する。以下の
実施例については、すべてこのダイヤモンド砥粒を使用
したものであり、比較例については、特記したもの以外
は被膜がないダイヤモンド砥粒を使用したものである。
ヤモンド砥粒として、ダイヤモンド砥粒と平均粒径0.
1〜1000μmの粒子状の一酸化ケイ素(SiO)と
を、真空中で1150〜1450℃の温度域において1
0分間〜6時間加熱し、ダイヤモンド砥粒の表面に等軸
粒のβ−SiC被膜を形成したものを使用する。以下の
実施例については、すべてこのダイヤモンド砥粒を使用
したものであり、比較例については、特記したもの以外
は被膜がないダイヤモンド砥粒を使用したものである。
【0019】(実施例1)円筒状の台金の先端部に、ダ
イヤモンド砥粒をメタルボンドで結合したダイヤモンド
層を設けたコアビットを製作し、乾式で穿孔テストを行
った。被削材として、直径16mmの鉄筋が入ったコン
クリートを用意し、これに深さ100mmの孔を明けて
テストを行った。ダイヤモンド層の仕様及びコアビット
の仕様は以下の通りである。
イヤモンド砥粒をメタルボンドで結合したダイヤモンド
層を設けたコアビットを製作し、乾式で穿孔テストを行
った。被削材として、直径16mmの鉄筋が入ったコン
クリートを用意し、これに深さ100mmの孔を明けて
テストを行った。ダイヤモンド層の仕様及びコアビット
の仕様は以下の通りである。
【表1】ダイヤモンド層の仕様
【表2】コアビットの仕様 なおダイヤモンド砥粒は前述のように、表面に等軸粒の
β−SiC被膜を形成したもので、被膜の厚みは0.0
1、0.5、2.0μmの3種類を使用して行った。こ
の結果、100mmの孔を明けるのに要した平均時間は
それぞれ195秒、180秒、185秒であり、ダイヤ
モンド層がなくなるまでの穿孔回数はそれぞれ49回、
47回、52回であった。テスト後のダイヤモンド砥粒
の表面を観察してみると、磨滅している部分も見られた
が、いずれも切刃として作用するものが1/3程度残っ
ており、大きな差は見られなかった。
β−SiC被膜を形成したもので、被膜の厚みは0.0
1、0.5、2.0μmの3種類を使用して行った。こ
の結果、100mmの孔を明けるのに要した平均時間は
それぞれ195秒、180秒、185秒であり、ダイヤ
モンド層がなくなるまでの穿孔回数はそれぞれ49回、
47回、52回であった。テスト後のダイヤモンド砥粒
の表面を観察してみると、磨滅している部分も見られた
が、いずれも切刃として作用するものが1/3程度残っ
ており、大きな差は見られなかった。
【0020】(比較例1)ダイヤモンド砥粒以外は実施
例1のものと同じ仕様のコアビットを製作し、比較テス
トを行った。ダイヤモンド砥粒は前述のように表面には
何も被覆されていないもの、被膜の厚みが0.005μ
mのもの、被膜の厚みが5.0μmの3種類とした。こ
の結果、100mmの孔を明けるのに要した平均時間は
それぞれ290秒、210秒、220秒であり、被膜の
ないものは穿孔回数が多くなるに従い、穿孔時間は長く
なって、ダイヤモンド砥粒が劣化して切味が悪くなる傾
向が見られた。ダイヤモンド層がなくなるまでの穿孔回
数は、被膜の厚みが0.005μmのものは35回、
5.0μmのものは40回となったが、被膜のないもの
についてはダイヤモンド層がなくなるまで穿孔すること
はできず、穿孔回数が27回の途中で穿孔不能になっ
た。しかもテスト後のダイヤモンド砥粒を観察してみる
と被膜のないものは砥粒の表面が黒くなり、エッジのな
い磨滅した状態であった。また、被膜の厚みが0.00
5μmのもの及び3.0μmのものは、ダイヤモンド砥
粒が脱落しているものが見られ、0.005μmのもの
はわずかながら被膜が剥がれ砥粒の表面が黒くなってい
るものが見られた。
例1のものと同じ仕様のコアビットを製作し、比較テス
トを行った。ダイヤモンド砥粒は前述のように表面には
何も被覆されていないもの、被膜の厚みが0.005μ
mのもの、被膜の厚みが5.0μmの3種類とした。こ
の結果、100mmの孔を明けるのに要した平均時間は
それぞれ290秒、210秒、220秒であり、被膜の
ないものは穿孔回数が多くなるに従い、穿孔時間は長く
なって、ダイヤモンド砥粒が劣化して切味が悪くなる傾
向が見られた。ダイヤモンド層がなくなるまでの穿孔回
数は、被膜の厚みが0.005μmのものは35回、
5.0μmのものは40回となったが、被膜のないもの
についてはダイヤモンド層がなくなるまで穿孔すること
はできず、穿孔回数が27回の途中で穿孔不能になっ
た。しかもテスト後のダイヤモンド砥粒を観察してみる
と被膜のないものは砥粒の表面が黒くなり、エッジのな
い磨滅した状態であった。また、被膜の厚みが0.00
5μmのもの及び3.0μmのものは、ダイヤモンド砥
粒が脱落しているものが見られ、0.005μmのもの
はわずかながら被膜が剥がれ砥粒の表面が黒くなってい
るものが見られた。
【0021】(実施例2)平均粒径20μmのダイヤモ
ンド砥粒表面に前述のようにSiC被膜を被覆したダイ
ヤモンド砥粒とWが90%、Niが10%の混合粉を型
に入れ、加圧しながら1000℃に加熱して外径φ10
0.5mm、厚み0.6mmの焼結体を得た。次に、両
面ラップ盤を用い、GC粉末を含む研削液を供給しなが
ら焼結体の厚みを0.18mmに仕上げた。次に、孔を
φ40mmに加工し、外径をφ100mmに加工して本
発明のφ100−0.18−40Hダイヤモンド薄刃切
断砥石を製作した。本発明のダイヤモンド薄刃切断砥石
を精密切断機に取り付け、長さ50mm厚み3mmのア
ルチックウェハーを切り込み3mmで100カット実施
した結果、砥石の外径摩耗量は90μm、真直度は長さ
50mmに対して0.8〜1.2μmであった。なおこ
こでいう真直度とは本来切断されるべき仮想切断線より
ずれた長さを表す。
ンド砥粒表面に前述のようにSiC被膜を被覆したダイ
ヤモンド砥粒とWが90%、Niが10%の混合粉を型
に入れ、加圧しながら1000℃に加熱して外径φ10
0.5mm、厚み0.6mmの焼結体を得た。次に、両
面ラップ盤を用い、GC粉末を含む研削液を供給しなが
ら焼結体の厚みを0.18mmに仕上げた。次に、孔を
φ40mmに加工し、外径をφ100mmに加工して本
発明のφ100−0.18−40Hダイヤモンド薄刃切
断砥石を製作した。本発明のダイヤモンド薄刃切断砥石
を精密切断機に取り付け、長さ50mm厚み3mmのア
ルチックウェハーを切り込み3mmで100カット実施
した結果、砥石の外径摩耗量は90μm、真直度は長さ
50mmに対して0.8〜1.2μmであった。なおこ
こでいう真直度とは本来切断されるべき仮想切断線より
ずれた長さを表す。
【0022】(比較例2)平均粒径20μmのダイヤモ
ンド砥粒で表面には被膜の形成されていないものとCo
が90%、Cuが5%、Snが3%、Agが2%の混合
粉を型に入れ、加圧しながら800℃に加熱して外径φ
100.5mm、厚み0.6mmの焼結体を得た。次
に、両面ラップ盤を用い、GC粉末を含む研削液を供給
しながら焼結体の厚みを0.18mmに仕上げた。次
に、孔をφ40mmに加工し、外径をφ100mmに加
工してφ100−0.18−40Hダイヤモンド薄刃切
断砥石を製作した。実施例2と同様の条件で切断加工テ
ストを実施した結果、砥石の外径摩耗量は168μm、
真直度は長さ50mmに対して2.1〜3.2μmであ
った。
ンド砥粒で表面には被膜の形成されていないものとCo
が90%、Cuが5%、Snが3%、Agが2%の混合
粉を型に入れ、加圧しながら800℃に加熱して外径φ
100.5mm、厚み0.6mmの焼結体を得た。次
に、両面ラップ盤を用い、GC粉末を含む研削液を供給
しながら焼結体の厚みを0.18mmに仕上げた。次
に、孔をφ40mmに加工し、外径をφ100mmに加
工してφ100−0.18−40Hダイヤモンド薄刃切
断砥石を製作した。実施例2と同様の条件で切断加工テ
ストを実施した結果、砥石の外径摩耗量は168μm、
真直度は長さ50mmに対して2.1〜3.2μmであ
った。
【0023】
【発明の効果】本発明のように、主として等軸粒のβ−
SiCからなる被膜を形成したダイヤモンド砥粒をダイ
ヤモンド砥石に使用することにより、砥粒保持力を向上
させた高寿命で高精度なのダイヤモンド砥石が得られ
る。また、乾式で使用した場合に熱による砥粒の劣化が
防止され、切味の良い高寿命なダイヤモンド砥石が得ら
れる。
SiCからなる被膜を形成したダイヤモンド砥粒をダイ
ヤモンド砥石に使用することにより、砥粒保持力を向上
させた高寿命で高精度なのダイヤモンド砥石が得られ
る。また、乾式で使用した場合に熱による砥粒の劣化が
防止され、切味の良い高寿命なダイヤモンド砥石が得ら
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中田 瑞穂 大阪府堺市鳳北町2丁80番地 大阪ダイヤ モンド工業株式会社内 (72)発明者 草田 宏次 大阪府堺市鳳北町2丁80番地 大阪ダイヤ モンド工業株式会社内 (72)発明者 福西 利夫 大阪府堺市鳳北町2丁80番地 大阪ダイヤ モンド工業株式会社内 (72)発明者 森口 秀樹 兵庫県伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友 電気工業株式会社伊丹製作所内 Fターム(参考) 3C063 AA02 AB03 BB02 BB04 BB07 BB15 BC02 BC03 BC05 BG07 CC01 CC11 EE01 EE16 FF08 FF23
Claims (10)
- 【請求項1】 ダイヤモンド砥粒が結合剤で結合されて
ダイヤモンド層が形成されたダイヤモンド砥石であっ
て、ダイヤモンド砥粒の表面にはSiCを主成分とする
被膜が形成されている、ダイヤモンド砥石。 - 【請求項2】 前記SiCを主成分とする被膜は、主と
して等軸粒のβ−SiCからなる被膜である、請求項1
に記載のダイヤモンド砥石。 - 【請求項3】 前記SiCを主成分とする被膜は、一酸
化ケイ素(SiO)粉末を真空中にて気化させ、ダイヤ
モンド砥粒の表面に反応被覆させたものである、請求項
1または2に記載のダイヤモンド砥石。 - 【請求項4】 前記SiCを主成分とする被膜は、Si
Cの粒径が50nm以下である、請求項1、2または3
に記載のダイヤモンド砥石。 - 【請求項5】 前記SiCを主成分とする被膜の厚さ
は、2μm以下である、請求項1、2、3または4に記
載のダイヤモンド砥石。 - 【請求項6】 前記SiCを主成分とする被膜の厚さ
は、0.01〜0.5μmである、請求項1、2、3、
4または5に記載のダイヤモンド砥石。 - 【請求項7】 前記SiCを主成分とする被膜が、緻密
に前記ダイヤモンドの表面を被覆している、請求項1、
2、3、4、5または6に記載のダイヤモンド砥石。 - 【請求項8】 前記結合剤はレジンボンド、メタルボン
ドまたはビトリファイドボンドのいずれかひとつであ
る、請求項1、2、3、4、5、6または7に記載のダ
イヤモンド砥石。 - 【請求項9】 前記ダイヤモンド砥石は乾式での加工に
使用する砥石であることを特徴とする請求項1、2、
3、4、5、6、7または8に記載のダイヤモンド砥
石。 - 【請求項10】 前記ダイヤモンド砥石は薄刃切断砥石
であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
6、7、8または9に記載のダイヤモンド砥石。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000004759A JP2001198834A (ja) | 2000-01-13 | 2000-01-13 | SiC被覆砥粒を用いたダイヤモンド砥石 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000004759A JP2001198834A (ja) | 2000-01-13 | 2000-01-13 | SiC被覆砥粒を用いたダイヤモンド砥石 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001198834A true JP2001198834A (ja) | 2001-07-24 |
Family
ID=18533512
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000004759A Pending JP2001198834A (ja) | 2000-01-13 | 2000-01-13 | SiC被覆砥粒を用いたダイヤモンド砥石 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001198834A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7704127B2 (en) | 2004-12-28 | 2010-04-27 | Asahi Diamond Industrial Co., Ltd. | Electrodeposited wire tool |
| WO2011027756A1 (ja) | 2009-09-04 | 2011-03-10 | 東洋炭素株式会社 | 炭化ケイ素被覆炭素基材の製造方法及び炭化ケイ素被覆炭素基材並びに炭化ケイ素炭素複合焼結体、セラミックス被覆炭化ケイ素炭素複合焼結体及び炭化ケイ素炭素複合焼結体の製造方法 |
| JP2017532208A (ja) * | 2014-08-26 | 2017-11-02 | ナノ マテリアルズ インターナショナル コーポレイション | アルミニウム/ダイヤモンド切削工具 |
| KR20170123002A (ko) * | 2016-04-28 | 2017-11-07 | 일진다이아몬드(주) | 레진 본드 다이아몬드 와이어 쏘우 |
-
2000
- 2000-01-13 JP JP2000004759A patent/JP2001198834A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| KR101147519B1 (ko) * | 2004-12-28 | 2012-05-21 | 아사히 다이아몬드코교 가부시끼가이샤 | 전착 와이어 공구 |
| WO2011027756A1 (ja) | 2009-09-04 | 2011-03-10 | 東洋炭素株式会社 | 炭化ケイ素被覆炭素基材の製造方法及び炭化ケイ素被覆炭素基材並びに炭化ケイ素炭素複合焼結体、セラミックス被覆炭化ケイ素炭素複合焼結体及び炭化ケイ素炭素複合焼結体の製造方法 |
| US9085493B2 (en) | 2009-09-04 | 2015-07-21 | Toyo Tanso Co., Ltd. | Process for production of silicon-carbide-coated carbon base material, silicon-carbide-coated carbon base material, sintered (silicon carbide)-carbon complex, ceramic-coated sintered (silicon carbide)-carbon complex, and process for production of sintered (silicon carbide)-carbon complex |
| JP2017532208A (ja) * | 2014-08-26 | 2017-11-02 | ナノ マテリアルズ インターナショナル コーポレイション | アルミニウム/ダイヤモンド切削工具 |
| KR20170123002A (ko) * | 2016-04-28 | 2017-11-07 | 일진다이아몬드(주) | 레진 본드 다이아몬드 와이어 쏘우 |
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