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JP2001198464A - メチルベンゼン類酸化用触媒及び芳香族アルデヒドの製造方法 - Google Patents

メチルベンゼン類酸化用触媒及び芳香族アルデヒドの製造方法

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JP2001198464A
JP2001198464A JP2000343410A JP2000343410A JP2001198464A JP 2001198464 A JP2001198464 A JP 2001198464A JP 2000343410 A JP2000343410 A JP 2000343410A JP 2000343410 A JP2000343410 A JP 2000343410A JP 2001198464 A JP2001198464 A JP 2001198464A
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methylbenzenes
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aqueous solution
nitrate
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Yoshiji Kishimoto
宣二 岸本
Isao Nakamura
伊佐夫 中村
Hiroo Nagamura
裕生 永村
Akiyoshi Nakajima
章能 中島
Masashi Hashimoto
雅司 橋本
邦佳 ▲高▼橋
Kuniyoshi Takahashi
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Nippon Shokubai Co Ltd
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Nippon Shokubai Co Ltd
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 メチルベンゼン類を分子状酸素の存在下に気
相酸化して、対応する芳香族アルデヒドを高収率で製造
できる新規な触媒、及び、この触媒を用いて芳香族アル
デヒドを製造する方法、更にはこれにより得られるフタ
ルアルデヒド類を水素添加してシクロヘキサンジメタノ
ールを製造する方法を提供する。 【解決手段】 メチルベンゼン類酸化用触媒であって、
下記一般式(1); WaXbYcOx (1) (式中、Wは、タングステン原子を表す。Xは、P、S
b、Bi及びSiからなる群より選択される少なくとも
1種の元素を表す。Yは、Fe、Co、Ni、Mn、R
e、Cr、V、Nb、Ti、Zr、Zn、Cd、Y、L
a、Ce、B、Al、Tl、Sn、Mg、Ca、Sr、
Ba、Li、Na、K、Rb及びCsからなる群より選
択される少なくとも1種の元素を表す。Oは、酸素原子
を表す。)で表される組成を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メチルベンゼン類
の酸化用触媒及びこの触媒を用いた芳香族アルデヒドの
製造方法、更にこれにより得られたフタルアルデヒド類
からのシクロヘキサンジメタノールの製造方法に関す
る。詳しくは、本発明は、メチルベンゼン類を分子状酸
素の存在下に気相酸化して、対応する芳香族アルデヒド
を高収率で製造するのに好適な触媒、及び、この触媒を
用いてメチルベンゼン類を分子状酸素の存在下に気相酸
化して、対応する芳香族アルデヒドを高収率で製造する
方法、更にはこれにより得られたフタルアルデヒド類を
水素添加し、シクロヘキサンジメタノールを製造する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】芳香族アルデヒドは反応性の高いアルデ
ヒド基を有しており、芳香族化合物の中でも、幅広い用
途がある。中でも、2つのアルデヒド基をパラ位に有す
るテレフタルアルデヒド(TPAL)は、医薬、農薬、
染料、液晶ポリマー、導電性ポリマー、耐熱性プラスチ
ック等への利用が期待され安価な工業的製造法が求めら
れている。
【0003】p−キシレンの気相酸化により、テレフタ
ルアルデヒドを製造しようという試みは、かなり古くか
ら行われている。特公昭47−2086号公報には、W
とMoとの比が1:1〜20:1の範囲にある組成の酸
化物触媒が開示されている。特開昭48−47830号
公報には、VとRb又はCsとを含む触媒が開示されて
いる。米国特許第3,845,137号明細書には、W
及びMoの2元素に、Ca、Ba、Ti、Zr、Hf、
Tl、Nb、Zn及びSnからなる群より選択される少
なくとも1元素を加えた酸化物からなる触媒が開示され
ている。米国特許第4,017,547号明細書には、
Mo酸化物とW酸化物又はケイタングステン酸、及び、
Bi酸化物からなる触媒が開示されている。米国特許第
5,324,702号明細書には、脱ホウ素化したボロ
シリケート結晶モレキュラーシーブに、Fe、Zn等と
V、Mo、W等を化学蒸着(CVD)で担持した特殊な
触媒が開示されている。
【0004】しかし、これらの触媒はいずれも目的とす
るテレフタルアルデヒドの収率が低く、工業的に実用化
されるには至っていない。さらに本発明者らの知見によ
ると、これらの触媒は活性が低いだけでなく、目的物の
選択性が低いため、得られたテレフタルアルデヒドを水
素添加する際に、1,4−シクロヘキサンジメタノール
の収率を低下させるような不純物が含有される傾向にあ
ることが判明した。
【0005】またシクロヘキサンジメタノールは、ポリ
エステル系の塗料や合成繊維、合成樹脂等の原料として
工業的に極めて有用な化合物である。1,4−シクロヘ
キサンジメタノールの製造方法としては、テレフタル
酸ジアルキルエステルを出発原料として用い、該テレフ
タル酸ジアルキルエステルのベンゼン環を水素添加した
後、得られる1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジア
ルキルエステルを更に水素添加する方法、テレフタル
酸を出発原料として用い、上記と同様ベンゼン環を水素
添加した後、得られる1,4−シクロヘキサンジカルボ
ン酸を更に水素添加する方法、キシリレングリコール
のベンゼン環を水素添加する方法、更に、テレフタル
アルデヒドを水素添加する方法等が知られている。
【0006】これら製法のうち、代表的な方法はの製
法であるが、出発原料とするテレフタル酸ジアルキルエ
ステルは、p−キシレンを酸化反応し得られるテレフタ
ル酸を更にアルコールでエステル化することで得られる
化合物であり、目的物を得るには、その後2段階の水素
添加反応を経なければならず、多段の反応が必要であ
る。また、の方法ではp−キシレンを酸化して得られ
るテレフタル酸を出発原料としているため、エステル化
反応は不要であるが、例えば特開昭52―242号公報
によれば、水素添加反応で大量のアルコールを溶媒とし
て用いなければならず、生産性が低下するという問題を
生ずる。更にこれらの方法では、ベンゼン環、及び、カ
ルボン酸又はそのエステルの水素添加反応の条件とし
て、高温・高圧が要求されるため特殊な反応設備が必要
である。また、後段の反応に用いる銅クロマイト触媒は
有毒なクロムを含んでいるので、廃棄処理を行う際に問
題を生じる。
【0007】これらの反応においては、化学量論的には
1モルの原料に対して7モルの水素が必要であり、それ
ゆえ多量の水素を消費する反応である。更に、の方法
では2モルのアルコールが、の方法では2モルの水
が、それぞれ副生するため原料の原単位も大きい点等、
経済的な見地から必ずしも好ましい方法とは言えなかっ
た。
【0008】これに対し、上記の方法、例えば特開平
8−187432号公報の実施例7には、キシリレング
リコールのベンゼン環を、新規な水素化触媒であるラネ
ールテニウム触媒を用いて温和な条件下で水素添加する
ことにより、目的物であるシクロヘキサンジメタノール
を得る方法が開示されている。しかしながら、この製法
においては、原料となるキシリレングリコールが非常に
高価であり、未だ安価な工業的製造方法は確立されてい
ない。
【0009】また最近公開された特開平11−3353
11号公報には、による製法が提案されている。この
製法では、長周期律表VIII族金属を含有する触媒を用
い、特定の比較的温和な反応条件下で、テレフタルアル
デヒドから、アルデヒド基とベンゼン環を同時に水添す
る1段の水素添加反応が開示されている。この方法で
は、アルデヒド基とベンゼン環の水添が必要であるもの
の、化学量論的には原料1モルに、5モルの水素で済
み、またアルコールや水の副生もなく、更に有毒な物質
を含む触媒を用いる必要がない製法である。
【0010】しかしながら、この製法においても、原料
となるテレフタルアルデヒドの工業的製法は現在確立さ
れておらず、この公報においてはテレフタルアルデヒド
の製法については何ら具体的に記載されていない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記現状に
鑑みてなされたものであり、メチルベンゼン類を分子状
酸素の存在下に気相酸化して、対応する芳香族アルデヒ
ドを高収率で製造できる新規な触媒、及び、この触媒を
用いてメチルベンゼン類から高収率で対応する芳香族ア
ルデヒドを製造する方法、更にはこれにより得られる芳
香族アルデヒドのうち特にフタルアルデヒド類を水素添
加してシクロヘキサンジメタノールを製造する方法を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、メチルベ
ンゼン類を分子状酸素の存在下に気相酸化して、対応す
る芳香族アルデヒドを高収率で製造できる新規な触媒に
ついて鋭意研究の結果、以下に述べる組成の触媒、又
は、この触媒活性成分を耐火性無機担体物質に担持した
触媒が優れた部分酸化性能を示し、この触媒を用いるこ
とにより、高収率で芳香族アルデヒドを製造できること
を見出した。更にここで得られた芳香族アルデヒドのう
ち特にフタルアルデヒド類を水素添加することにより高
効率でシクロヘキサンジメタノールを製造できることを
見出し、本発明を完成するに至った。以下に、本発明を
詳述する。
【0013】本発明におけるメチルベンゼン類とは、1
個又は複数個のメチル基が直接ベンゼン環に結合した化
合物を意味し、その代表例としては、p−キシレン、o
−キシレン、m−キシレン、プソイドキュメン、メシチ
レン及びデュレンの炭素数8〜10のメチルベンゼン類
等を挙げることができる。
【0014】本発明の触媒は、これらメチルベンゼン類
を分子状酸素の存在下に気相酸化して、対応するアルデ
ヒドを製造するものである。具体的には、例えば、p−
キシレンからテレフタルアルデヒド及びp−トルアルデ
ヒド、o−キシレンからフタルアルデヒド及びo−トル
アルデヒド、m−キシレンからイソフタルアルデヒド及
びm−トルアルデヒド、プソイドキュメンから2−メチ
ルテレフタルアルデヒド、2,4−ジメチルベンズアル
デヒド、2,5−ジメチルベンズアルデヒド及び3,4
−ジメチルベンズアルデヒド、メシチレンから3,5−
ジメチルベンズアルデヒド、5−メチルイソフタルアル
デヒド及び1,3,5−トリホルミルベンゼン、デュレ
ンから2,5−ジメチルテレフタルアルデヒド、4,5
−ジメチルフタルアルデヒド、2,4,5−トリメチル
ベンズアルデヒド、2,4,5−トリホルミルトルエン
及び1,2,4,5−テトラホルミルベンゼンをそれぞ
れ製造すること等を挙げることができる。中でも本発明
の酸化用触媒は、p−キシレンからテレフタルアルデヒ
ドを製造するのに特に好適に用いられる。
【0015】本発明のメチルベンゼン類酸化用触媒は、
下記一般式(1); WaXbYcOx (1) で表される組成を有する。上記一般式(1)において、
Wは、タングステン原子を表す。Xは、P、Sb、Bi
及びSiからなる群より選択される少なくとも1種の元
素を表す。Yは、Fe、Co、Ni、Mn、Re、C
r、V、Nb、Ti、Zr、Zn、Cd、Y、La、C
e、B、Al、Tl、Sn、Mg、Ca、Sr、Ba、
Li、Na、K、Rb及びCsからなる群より選択され
る少なくとも1種の元素を表す。Oは、酸素原子を表
す。上記一般式(1)において、X成分としてのP、S
b、Bi及びSiの中でも、Sb及び/又はBiである
ことが好ましく、特にSbであることが好ましい。また
Y成分としてのFe、Co、Ni、Mn、Re、Cr、
V、Nb、Ti、Zr、Zn、Cd、Y、La、Ce、
B、Al、Tl、Sn、Mg、Ca、Sr、Ba、L
i、Na、K、Rb及びCsの中でもFe、Co、N
i、Mn、Zn、Cd、Cr、V、Nb、Ti、Zr、
Ce、Sr及びCsからなる群より選択される少なくと
も1種の元素であることが好ましく、特にFe、Ni、
Co、Zn、Cd及びMnからなる群より選択される少
なくとも1種の元素であることが好ましい。
【0016】また、一般式(1)において、a、b、c
及びxは、各々、W、X、Y及び酸素原子の原子数を表
す。ただし、a、b及びcの比率は、a=12のとき、
b=0.5〜10、c=0〜15であり、xは、酸素原
子以外の元素の酸化状態によって定まる数値である。
a、b及びcの比率は、好ましくは、a=12のとき、
b=1〜6、c=0〜8である。なお、a、b及びcの
比率を示すためにa=12のときを用いているが、aが
他の数値となるときには、上記の比率に応じてb及びc
の数値を設定することになる。
【0017】本発明の一般式(1)で表される酸化用触
媒は、活性向上及び物理的耐久性向上の目的で、耐火性
無機担体に担持して用いることもできる。耐火性無機担
体としては、この種の触媒の調製に一般に用いられてい
る耐火性無機担体を用いることができる。その代表例と
しては、α−アルミナ等のアルミナ、シリカ、チタニ
ア、ジルコニア、炭化珪素等を挙げることができる。中
でも比表面積が1m2 /g以下、好ましくは0.1m2
/g以下の低比表面積のα−アルミナ、炭化珪素が副反
応が少なく、目的物を高収率で得られる点で好ましい。
なお触媒活性成分の担持量は通常耐火性無機担体の5〜
90質量%である。
【0018】本発明の酸化用触媒の調製法には特に制限
はなく、この種の触媒の調製に一般的に用いられている
方法によって調製することができる。例えば、メタタン
グステン酸アンモニウム水溶液に酒石酸アンチモン水溶
液又は三酸化アンチモン粉末、及び、硝酸鉄水溶液を加
え均一溶液又は懸濁液を調製し、成型担体に含浸してか
ら蒸発乾固し、80〜230℃で乾燥処理し、300〜
700℃で焼成した後使用する。担体を使用しない場合
は、均一溶液又は懸濁液をそのまま加熱攪拌して蒸発乾
固し、上記と同様の温度で乾燥し、粉砕、成型した後、
上記と同様の温度で焼成した後使用する。この乾燥及び
焼成を行う際の雰囲気には特に制限はなく、大気中で
も、高酸素濃度又は低酸素濃度雰囲気中でも、また還元
性雰囲気中でも、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性
ガス雰囲気中でも、更には真空中でも行うことができ
る。これらは触媒調製に使用した原料の特性等に応じて
適宜選択できる。低酸素濃度雰囲気での焼成では、大気
中焼成に比べ、触媒活性が低下する傾向にあるが、選択
性は向上し、収率が向上する場合がある。酸化物固体粉
末原料を使用する際には、不活性ガス雰囲気中での焼成
が特に好ましい。上記触媒の調製に用いられる原料には
特に制限はなく、使用する元素の硝酸塩、硫酸塩、酸化
物、水酸化物、塩化物、炭酸塩、有機酸塩、酸素酸、酸
素酸アンモニウム塩、ヘテロポリ酸等を使用することが
できる。
【0019】また触媒調製時の、耐火性無機担体原料の
使用形態についても特に制限はなく、成型体のほかに、
酸化物、水酸化物の粉末、又は、ゲル、ゾル等、触媒の
使用条件に応じて、多様に使い分けることができる。ま
た触媒の形状についても特に制約はなく、球状、ペレッ
ト状、リング状等のほかハニカム状でも使用が可能であ
る。
【0020】メチルベンゼン類を分子状酸素の存在下に
気相酸化して対応する芳香族アルデヒドを製造する方法
であって、上記メチルベンゼン類酸化用触媒を使用する
芳香族アルデヒドの製造方法もまた、本発明の1つであ
り、メチルベンゼン類から対応する芳香族アルデヒドを
高収率で製造することができる。
【0021】上記芳香族アルデヒドの製造方法におい
て、原料として用いられるメチルベンゼン類としては特
に限定されず、例えば、炭素数8〜10のメチルベンゼ
ン類であることが好ましい。上記炭素数8〜10のメチ
ルベンゼン類としては、上述したのと同様のもの等が挙
げられる。これらの中でも、本発明の芳香族アルデヒド
の製造方法は、p−キシレンを気相酸化して対応するテ
レフタルアルデヒドを製造する際に好適に適用されるこ
ととなる。
【0022】本発明の気相酸化反応を行う際の原料とし
ては、メチルベンゼン類及び分子状酸素のほかに、必要
に応じて、希釈ガスを用いることができる。分子状酸素
源としては、空気又は純酸素が使用される。分子状酸素
は通常、メチルベンゼン類1モルに対して、5〜100
モルの割合で用いる。希釈ガスとしては、窒素、ヘリウ
ム、炭酸ガス等の不活性ガスや水蒸気等が好適に用いら
れる。
【0023】本発明の気相酸化反応を実施する際の反応
条件には特に制限はなく、例えば、空間速度1000〜
100000hr-1、反応温度350〜650℃の条件
下に上記原料ガスを本発明の酸化用触媒に接触させれば
よい。好ましくは空間速度2000〜50000h
-1、反応温度は450〜600℃である。上記反応は
通常常圧かやや加圧で行うが、高圧下、減圧下いずれで
も実施することができる。反応方式についても特に制限
はなく、固定床式、移動床式又は流動床式のいずれでも
よい。また単流方式でもリサイクル方式でもよい。
【0024】フタルアルデヒド類を水素添加してシクロ
ヘキサンジメタノールを製造する方法であって、上記フ
タルアルデヒド類がメチルベンゼン類をキシレンとして
上記芳香族アルデヒドの製造方法により得られるもので
あるシクロヘキサンジメタノールの製造方法もまた本発
明の1つであり、キシレンからシクロヘキサンジメタノ
ールを安価かつ工業的に製造することができる。
【0025】テレフタルアルデヒドを水素添加して1,
4−シクロヘキサンジメタノールを製造する方法であっ
て、上記テレフタルアルデヒドが上記芳香族アルデヒド
の製造方法により得られるものである1,4−シクロヘ
キサンジメタノールの製造方法もまた本発明の好ましい
実施形態の1つであり、p−キシレンから1,4−シク
ロヘキサンジメタノールを安価かつ工業的に製造するこ
とができる。
【0026】上記シクロヘキサンジメタノールの製造方
法において、フタルアルデヒドの水素添加の方法は、公
知の如何なる方法を採用してもよい。具体的には、例え
ば(I)パラジウムや白金、ルテニウム、ロジウム、イ
リジウム等の貴金属(白金族)を、活性炭やアルミナ、
珪藻土等の担体に担持してなる貴金属担持型触媒;(I
I)酸化パラジウムや酸化白金、酸化ルテニウム、酸化
ロジウム、酸化イリジウム等の貴金属酸化物;(III)
パラジウムブラックや白金ブラック、ルテニウムブラッ
ク、ロジウムブラック等の貴金属単体;(IV)ラネーニ
ッケルやラネーコバルト、ラネールテニウム等のラネー
系触媒;(V)卑金属を担体に担持してなる卑金属担持
型触媒等を還元触媒として用いて水素と反応させる方法
等の一般的な手法を採用して水素添加を実施できる。
【0027】本発明においては、前段の酸化で高い純度
のフタルアルデヒド類が得られ、これを精製なしでその
まま用いることもできる。勿論精製して用いてもよい。
反応条件温度や水素分圧等の反応条件は、還元触媒の種
類及び使用量等に応じて設定すればよく、特に限定され
るものではないが、反応温度としては常温〜250℃の
範囲、好ましくは50〜200℃の温度である。反応温
度がこれらの範囲を外れると、反応速度が著しく遅くな
ったり、又は、官能基の脱離反応等の副反応が起こり選
択率が著しく低下するおそれがある。
【0028】水素分圧については、1MPa以上である
ことが好ましい。1MPa未満であると未反応系である
アルデヒド基のみが還元されたキシリレングリコールが
多量に残存することとなるおそれがある。尚、水素添加
はフタルアルデヒド類を不活性な媒体に懸濁させても実
施し得るが、アルコールやエーテル等適当な溶媒に溶解
して実施するのが好ましい。水素添加の実施形態として
は、回分式、半回分式、連続流通式いずれの方式でも構
わない。
【0029】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。尚、反応における転化率、選択率及び単流収率
は、副生物を含めてそれぞれ以下のように定義される。 転化率(モル%)=(反応した原料のモル数/供給した
原料のモル数)×100 選択率(モル%)=(生成した各化合物のモル数/反応
した原料のモル数)×(生成した各化合物の炭素数/供
給した原料の炭素数)×100 単流収率(モル%)=(生成した各化合物のモル数/供
給した原料のモル数)×(生成した各化合物の炭素数/
供給した原料の炭素数)×100
【0030】実施例1 アンチモン原料として酒石酸アンチモン水溶液をまず調
製した。L−酒石酸150.0gを310mlの水に溶
解し、これに三酸化アンチモン(純度99.9%)粉末
36.5gを添加し、加熱還流を行い溶解させた。これ
に少量の水を加え、全体の質量を500gに合わせ、S
b濃度0.5mmol/gの酒石酸アンチモン水溶液を
得た。また、Fe原料として硝酸鉄水溶液を調製した。
硝酸鉄九水和物40.4gを水に溶解し、溶液全体の質
量を100gとし、Fe濃度1mmol/gの硝酸鉄水
溶液を得た。上記の酒石酸アンチモン水溶液6.00g
に、硝酸鉄水溶液2.00gを加え、更にメタタングス
テン酸アンモニウム水溶液(WO3 として50質量%含
有)5.56gを加え均一含浸液を得た。あらかじめ1
00℃に予熱しておいたα−アルミナ担体SA5218
(ノートン社製、3/8インチ球)20gに上記含浸液
を加え、ウォーターバス上で、加熱攪拌を行い、蒸発乾
固を行った。これを120℃で16時間乾燥を行い、更
に大気中650℃で2時間焼成処理を行った。粉をふる
い落として最終的に得られた触媒(以下の実施例でも同
じ)の組成は14.3質量%W12Sb3 Fe2 Ox/S
A5218であった。この触媒20gを通常の流通式反
応装置に充填し、下記条件下で反応を行った。結果を表
1に示す。 反応圧:常圧 反応ガス組成:p−キシレン/Air=0.8/99.
2(p−キシレン/O2=1/25.8) 反応ガス供給速度:1.25L(リットル)(標準状
態;ガス 0℃、1.013×10-1MPaの体積))
/min SV:5680hr-1 反応温度:550℃ 以下の実施例でも、反応温度以外は、特に断らない限り
同じ反応条件で反応を行った。ただしSVは、触媒の充
填比重の差により、多少変動する。反応温度と反応結果
を表1に示す。
【0031】実施例2 酒石酸アンチモン水溶液の量を8.00gに変更した以
外は実施例1と同様に触媒調製を行った。得られた触媒
の組成は14.6質量%W12Sb4 Fe2 Ox/SA5
218であった。
【0032】実施例3 酒石酸アンチモン水溶液の量を4.00gに変更した以
外は実施例1と同様に触媒調製を行った。得られた触媒
の組成は13.6質量%W12Sb2 Fe2 Ox/SA5
218であった。
【0033】実施例4 硝酸鉄水溶液の量を3.00gに変更した以外は実施例
1と同様に触媒調製を行った。得られた触媒の組成は1
4.6質量%W12Sb3 Fe3 Ox/SA5218であ
った。
【0034】実施例5 酒石酸アンチモンの量を2.00g及び硝酸鉄水溶液の
量を1.00gに変更した以外は実施例1と同様に触媒
調製を行った。得られた触媒の組成は12.9質量%W
12Sb1 Fe1 Ox/SA5218であった。
【0035】実施例6 Zrの原料として硝酸ジルコニル水溶液を調製した。硝
酸ジルコニル二水和物13.50gを水に溶解して、溶
液全体の質量を100gとし、Zr濃度0.5mmol
/gの硝酸ジルコニル水溶液を得た。実施例1の含浸液
にこの硝酸ジルコニル水溶液1.00gを加えた含浸液
を使用し、他は実施例1と同様に触媒調製を行った。得
られた触媒の組成は14.4質量%W12Sb3 Fe2
0.5 Ox/SA5218であった。
【0036】実施例7 Csの原料として硝酸セシウム水溶液を調製した。硝酸
セシウム9.75gを水に溶解し、溶液全体の質量を5
0gに合わせ、Cs濃度1mmol/gの硝酸セシウム
水溶液を得た。実施例1の含浸液にこの硝酸セシウム水
溶液0.5gを加えた含浸液を使用し、他は実施例1と
同様に触媒調製を行った。得られた触媒の組成は14.
4質量%W12Sb3 Fe2 Cs0.5 Ox/SA5218
であった。
【0037】実施例8 Nbの原料として、蓚酸ニオブ水溶液を調製した。蓚酸
ニオブ(Nb25 換算で20.5%含有)12.97
gを水に溶解し、溶液全体の質量を100gに合わせ、
Nb濃度0.1mmol/gの蓚酸ニオブ水溶液を得
た。この水溶液5.0gを実施例1の含浸液に加えた含
浸液を使用し、他は実施例1と同様に触媒調製を行っ
た。得られた触媒の組成は14.4質量%W12Sb3
2 Nb0.5 Ox/SA5218であった。
【0038】実施例9 Bi原料として硝酸ビスマス硝酸水溶液を調製した。硝
酸ビスマス24.26gを60%硝酸20gを50gの
水で希釈した溶液に溶かし、水を加えて溶液全体の質量
を100gとし、Bi濃度0.5mmol/gの硝酸水
溶液を得た。まず、この硝酸ビスマスの硝酸水溶液6.
0gのみを含浸液とし、実施例1と同様に含浸、蒸発乾
固を行った。これに更に、実施例1と同量のメタタング
ステン酸アンモニウム水溶液と、硝酸鉄水溶液を加えた
液を使用して含浸操作を行い、実施例1と同様に乾燥、
焼成を行った。得られた触媒の組成は14.9質量%W
12Bi3 Fe2 Ox/SA5218であった。
【0039】実施例10 リンタングステン酸(H3 (PW1240)・nH2 O)
3.42gを5mlの水に溶解させたものを含浸液と
し、実施例1と同様に調製を行った。得られた触媒の組
成は12.8質量%W121 Ox/SA5218であっ
た。
【0040】実施例11 ケイタングステン酸(SiO2 ・12WO3 ・26H2
O)2.84gを5mlの水に溶解させたものを含浸液
とし、実施例1と同様に調製を行った。得られた触媒の
組成は12.1質量%W12Si1 Ox/SA5218で
あった。
【0041】実施例12 K原料として硝酸カリウム水溶液を調製した。硝酸カリ
ウム5.06gを水に溶解して、溶液全体の質量を50
gとし、K濃度1mmol/gの硝酸カリウム水溶液を
得た。実施例8の含浸液にこの硝酸カリウム水溶液0.
5gを加えた含浸液を使用し、他は実施例1と同様に触
媒調製を行った。得られた触媒の組成は14.5質量%
12Sb3 Fe2 Nb0.50.5 Ox/SA5218で
あった。
【0042】実施例13 Co原料として硝酸コバルト水溶液を調製した。硝酸コ
バルト六水和物14.64gを水に溶解して、溶液全体
の質量を50gとし、Co濃度1mmol/gの硝酸コ
バルト水溶液を得た。この硝酸コバルト水溶液3.00
gを硝酸鉄水溶液の代わりに使用し、酒石酸アンチモン
水溶液を9.00g、メタタングステン酸アンモニウム
水溶液を8.34gにそれぞれ増量し、更に焼成温度を
600℃とした以外は実施例1と同様に触媒調製を行っ
た。得られた触媒の組成は17.1質量%W12Sb3
2 Ox/SA5218であった。
【0043】実施例14 硝酸コバルト水溶液を9.00gに増量した以外は実施
例13と同様に触媒調製を行った。得られた触媒の組成
は16.7質量%W12Sb3 Co6 Ox/SA5218
であった。
【0044】実施例15 Ni原料として硝酸ニッケル水溶液を調製した。硝酸ニ
ッケル六水和物14.55gを水に溶解して、溶液全体
の質量を50gとし、Ni濃度1mmol/gの硝酸ニ
ッケル水溶液を得た。この硝酸ニッケル水溶液9.00
gを硝酸コバルト水溶液の代わりに使用した以外は実施
例13と同様に触媒調製を行った。得られた触媒の組成
は15.4質量%W12Sb3 Ni6 Ox/SA5218
であった。
【0045】実施例16 Zn原料として硝酸亜鉛水溶液を調製した。硝酸亜鉛六
水和物14.89gを水に溶解して、溶液全体の質量を
50gとし、Zn濃度1mmol/gの硝酸亜鉛水溶液
を得た。この硝酸亜鉛水溶液9.00gを硝酸コバルト
水溶液の代わりに使用した以外は実施例13と同様に触
媒調製を行った。得られた触媒の組成は16.3質量%
12Sb3 Zn6 Ox/SA5218であった。
【0046】実施例17 Cd原料として硝酸カドミウム水溶液を調製した。硝酸
カドミウム四水和物15.44gを水に溶解して、溶液
全体の質量を50gとし、Cd濃度1mmol/gの硝
酸カドミウム水溶液を得た。この硝酸カドミウム水溶液
9.00gを硝酸コバルト水溶液の代わりに使用した以
外は実施例13と同様に触媒調製を行った。得られた触
媒の組成は15.8質量%W12Sb3 Cd6 Ox/SA
5218であった。
【0047】実施例18 Mn原料として硝酸マンガン水溶液を調製した。硝酸マ
ンガン六水和物14.37gを水に溶解して、溶液全体
の質量を50gとし、Mn濃度1mmol/gの硝酸マ
ンガン水溶液を得た。この硝酸マンガン水溶液9.00
gを硝酸コバルト水溶液の代わりに使用した以外は実施
例13と同様に触媒調製を行った。得られた触媒の組成
は12.7質量%W12Sb3 Mn6 Ox/SA5218
であった。
【0048】実施例19 Ca原料として硝酸カルシウム水溶液を調製した。硝酸
カルシウム四水和物14.37gを水に溶解して、溶液
全体の質量を50gとし、Ca濃度1mmol/gの硝
酸カルシウム水溶液を得た。この硝酸カルシウム水溶液
3.00gを硝酸コバルト水溶液の代わりに使用した以
外は実施例13と同様に触媒調製を行った。得られた触
媒の組成は14.6質量%W12Sb3 Ca2 Ox/SA
5218であった。
【0049】実施例20 Sr原料として硝酸ストロンチウム水溶液を調製した。
硝酸ストロンチウム10.69gを水に溶解して、溶液
全体の質量を50gとし、Sr濃度1mmol/gの硝
酸ストロンチウム水溶液を得た。この硝酸ストロンチウ
ム水溶液3.00gを硝酸コバルト水溶液の代わりに使
用した以外は実施例13と同様に触媒調製を行った。得
られた触媒の組成は14.3質量%W12Sb3 Sr2
x/SA5218であった。
【0050】実施例21 La原料として硝酸ランタン水溶液を調製した。硝酸ラ
ンタン六水和物21.67gを水に溶解して、溶液全体
の質量を100gとし、La濃度0.5mmol/gの
硝酸ランタン水溶液を得た。この硝酸ランタン水溶液
6.00gを硝酸コバルト水溶液の代わりに使用した以
外は実施例13と同様に触媒調製を行った。得られた触
媒の組成は15.5質量%W12Sb3 La2 Ox/SA
5218であった。
【0051】実施例22 Cr原料として硝酸クロム水溶液を調製した。硝酸クロ
ム九水和物20.03gを水に溶解して、溶液全体の質
量を50gとし、Cr濃度1mmol/gの硝酸クロム
水溶液を得た。この硝酸クロム水溶液0.45gを実施
例16の含浸液に加えた以外は実施例16と同様に触媒
調製を行った。得られた触媒の組成は16.9質量%W
12Sb3 Zn6 Cr0.3 Ox/SA5218であった。
【0052】実施例23 実施例22と同じ触媒を使用し、反応ガス供給速度を
1.95L(リットル)(標準状態)/min、反応温
度を570℃に変更した以外は、実施例1と全く同じ条
件で、反応を行った。得られた結果を表1に示す。
【0053】実施例24 V原料としてメタバナジン酸アンモニウム水溶液を調製
した。メタバナジン酸アンモニウム5.91gを水に溶
解して、溶液全体の質量を50gとし、V濃度1mmo
l/gのメタバナジン酸アンモニウム水溶液を得た。こ
の水溶液0.15gを実施例16の含浸液に加えた以外
は実施例16と同様に触媒調製を行った。得られた触媒
の組成は17.2質量%W12Sb3 Zn60.1 Ox/
SA5218であった。
【0054】実施例25 四塩化チタン水溶液(Ti16.0〜17.0%含有)
0.44gを実施例16の含浸液に加えた以外は実施例
16と同様に触媒調製を行った。得られた触媒の組成は
16.8質量%W12Sb3 Zn6 Ti1 Ox/SA52
18であった。
【0055】実施例26 担体SA5218の代わりに炭化珪素自焼結担体(5m
m球)20gを使用した以外は実施例1と同様に触媒調
製を行った。得られた触媒の組成は13.6質量%W12
Sb3 Fe2 Ox/SiCであった。
【0056】実施例27 酒石酸アンチモン水溶液の量を12.00g、硝酸鉄水
溶液の量を4.00g及びメタタングステン酸アンモニ
ウム水溶液の量を11.12gに変更し、更に焼成を酸
素濃度1%(残り窒素)のガス流通下で行った以外は実
施例1と同様に触媒調製を行った。得られた触媒の組成
は18.0質量%W12Sb3 Fe2 Ox/SA5218
であった。
【0057】実施例28 酒石酸アンチモン水溶液の代わりに三酸化アンチモン粉
末(純度99.999%)1.166gを使用し、混合
攪拌して得られた懸濁液を含浸液とし、更に焼成雰囲気
を窒素に変更した以外は実施例27と同様に触媒調製を
行った。得られた触媒の組成は25.0質量%W12Sb
4 Fe2 Ox/SA5218であった。
【0058】実施例29 実施例28の含浸液に、Bi濃度0.5mmol/gの
硝酸ビスマス水溶液4.00gを加えた以外は実施例2
8と同様に触媒調製を行った。得られた触媒の組成は2
3.0質量%W12Sb4 Bi1 Fe2 Ox/SA521
8であった。
【0059】実施例30 Ce原料として硝酸セリウム水溶液を調製した。硝酸セ
リウム六水和物21.73gを水に溶解して、溶液全体
の質量を100gとし、Ce濃度0.5mmol/gの
硝酸セリウム水溶液を得た。この硝酸セリウム水溶液
2.00gを実施例28の含浸液に加えた以外は実施例
28と同様に触媒調製を行った。得られた触媒の組成は
25.4質量%W12Sb4 Fe2 Ce0.5 Ox/SA5
218であった。
【0060】実施例31 硝酸鉄水溶液を使用しなかった以外は実施例1と同様に
触媒調製を行った。得られた触媒の組成は13.8質量
%W12Sb3 Ox/SA5218であった。
【0061】比較例1 メタタングステン酸アンモニウム水溶液5.56gのみ
を水8mlで希釈したものを含浸液とし、実施例1と同
様に触媒調製を行った。得られた触媒の組成は12.0
wt%WOx/SA5218であった。
【0062】
【表1】
【0063】実施例32 実施例1で使用した含浸液と同じ液を使用し、担体を用
いることなくそのままウォーターバス上で、加熱攪拌濃
縮、蒸発乾固を行い120℃で16時間乾燥した。これ
を粉砕したあと、ペレット(直径5mm、長さ5mm)
型に打錠成型を行い、大気中650℃で2時間焼成し
た。得られた触媒の組成はW12Sb3 Fe2Oxであっ
た。この触媒10gを使用し、反応ガス供給速度6.0
0L(標準状態)/min(SV42600hr-1)、
反応温度を510℃にした以外は実施例1と全く同じ条
件で、反応を行った。反応結果は、p−キシレン転化率
93.1%、テレフタルアルデヒド選択率57.7%、
p−トルアルデヒド選択率5.4%、テレフタルアルデ
ヒド単流収率53.7%、p−トルアルデヒド単流収率
5.0%であった。
【0064】実施例33 実施例1での反応開始より8時間から10時間までの出
口ガスを冷却メタノールで補集した。補集後、エバポレ
ーターにて濃縮し、75gのメタノール溶液に調製し
た。この溶液にはテレフタルアルデヒド4.06g、p
−トルアルデヒド0.44gが含まれていた。この溶液
と活性炭担持ルテニウム(ルテニウム含有率5質量%)
1gを仕込んで密封した。次いでオートクレーブ内を窒
素置換した後、水素ガスを充填して、内部を5MPaに
加圧後、80℃まで加熱した。攪拌しながら水素ガスが
吸収されなくなるまで(内圧が低下しなくなるまで)反
応させた。反応終了後、内容物を取り出し櫨過し、反応
液をガスクロマトグラフィーを用いて分析した。その結
果、該反応液には1,4―シクロヘキサンジメタノール
が3.85g含まれており、テレフタルアルデヒドの転
化率は100%であった。従って、1,4−シクロヘキ
サンジメタノールの収率はテレフタルアルデヒドに対し
89モル%であった。尚、p−キシリレングリコールが
4%生成していた。
【0065】実施例34 実施例6での反応開始より8時間から10時間までの出
口ガスを冷却メタノールで補集し、エバポレーターにて
濃縮後、75gのメタノール溶液に調製した。この溶液
にはテレフタルアルデヒド4.25g、p−トルアルデ
ヒド0.32gが含まれていた。この溶液とラネーニッ
ケル(ニッケル含有率93〜95質量%、アルミニウム
5〜7質量%)1gを仕込んで密封した。次いでオート
クレーブ内を窒素置換した後、水素ガスを充填して、内
部を4MPaに加圧後、60℃まで加熱した。攪拌しな
がら水素ガスが吸収されなくなるまで(内圧が低下しな
くなるまで)反応させた。反応終了後、内容物を取り出
し櫨過し、反応液をガスクロマトグラフィーを用いて分
析した。その結果、該反応液には1,4−シクロヘキサ
ンジメタノールが3.97g含まれており、テレフタル
アルデヒドの転化率は100%であった。従って、1,
4−シクロヘキサンジメタノールの収率はテレフタルア
ルデヒドに対し87モル%であった。p−キシリレング
リコールは5%生成していた。
【0066】比較例2 比較例1での反応ガスを、実施例1と同様にして補集し
たものを75gのメタノール溶液に調製した。この溶液
にはテレフタルアルデヒド0.56g、p−トルアルデ
ヒド0.14gが含まれていた。実施例1と同様な条件
で、水素添加反応を行った結果、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノールの収率は、仕込んだテレフタルアルデヒ
ドに対し56%であった。
【0067】
【発明の効果】本発明のメチルベンゼン類酸化用触媒は
部分酸化性能に優れ、メチルベンゼン類から対応する芳
香族アルデヒドを高収率で製造することができる。また
本発明にかかるシクロヘキサンジメタノールの製造方法
によれば、工業的に入手が非常に容易で、安価なキシレ
ンを出発原料として、ポリエステル系の塗料や合成繊
維、合成樹脂等の原料として極めて有用なシクロヘキサ
ンジメタノールを、安価かつ工業的に製造することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 29/50 C07C 29/50 33/14 33/14 45/36 45/36 47/542 47/542 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 永村 裕生 大阪府大阪市中央区高麗橋四丁目1番1号 株式会社日本触媒内 (72)発明者 中島 章能 兵庫県姫路市網干区興浜字西沖992番地の 1 株式会社日本触媒内 (72)発明者 橋本 雅司 兵庫県姫路市網干区興浜字西沖992番地の 1 株式会社日本触媒内 (72)発明者 ▲高▼橋 邦佳 兵庫県姫路市網干区興浜字西沖992番地の 1 株式会社日本触媒内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メチルベンゼン類を分子状酸素の存在下
    に気相酸化して対応する芳香族アルデヒドを製造するた
    めのメチルベンゼン類酸化用触媒であって、下記一般式
    (1); WaXbYcOx (1) (式中、Wは、タングステン原子を表す。Xは、P、S
    b、Bi及びSiからなる群より選択される少なくとも
    1種の元素を表す。Yは、Fe、Co、Ni、Mn、R
    e、Cr、V、Nb、Ti、Zr、Zn、Cd、Y、L
    a、Ce、B、Al、Tl、Sn、Mg、Ca、Sr、
    Ba、Li、Na、K、Rb及びCsからなる群より選
    択される少なくとも1種の元素を表す。Oは、酸素原子
    を表す。a、b、c及びxは、各々、W、X、Y及び酸
    素原子の原子数を表す。ただし、a、b及びcの比率
    は、a=12のとき、b=0.5〜10、c=0〜15
    であり、xは、酸素原子以外の元素の酸化状態によって
    定まる数値である。)で表される組成を有することを特
    徴とするメチルベンゼン類酸化用触媒。
  2. 【請求項2】 耐火性無機担体上に担持させてなること
    を特徴とする請求項1記載のメチルベンゼン類酸化用触
    媒。
  3. 【請求項3】 メチルベンゼン類を分子状酸素の存在下
    に気相酸化して対応する芳香族アルデヒドを製造する方
    法であって、請求項1又は2のいずれかに記載のメチル
    ベンゼン類酸化用触媒を使用することを特徴とする芳香
    族アルデヒドの製造方法。
  4. 【請求項4】 フタルアルデヒド類を水素添加してシク
    ロヘキサンジメタノールを製造する方法であって、該フ
    タルアルデヒド類がメチルベンゼン類をキシレンとして
    請求項3記載の芳香族アルデヒドの製造方法により得ら
    れるものであることを特徴とするシクロヘキサンジメタ
    ノールの製造方法。
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