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JP2001168322A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2001168322A
JP2001168322A JP34542699A JP34542699A JP2001168322A JP 2001168322 A JP2001168322 A JP 2001168322A JP 34542699 A JP34542699 A JP 34542699A JP 34542699 A JP34542699 A JP 34542699A JP 2001168322 A JP2001168322 A JP 2001168322A
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impurity
concentration
profile
conductivity type
semiconductor
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JP34542699A
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Kazumi Nishinohara
一美 西之原
Yasushi Akasaka
泰志 赤坂
Kyoichi Suguro
恭一 須黒
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Priority to US10/867,797 priority patent/US7078776B2/en
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 短チャネル効果や製造ばらつきに起因するV
thのばらつきを抑える半導体装置を提供する。 【解決手段】 半導体内部に第1導電型の第1の半導体
領域を設け、含有される第1導電型の不純物の濃度が第
1の半導体領域の前記第1導電型の不純物濃度の4分の
1より小さくなる様に第2導電型の第2の半導体領域を
第1の半導体領域と半導体の表面との間に設ける。そし
て、第2の半導体領域の上方に絶縁膜と導電体を設け、
半導体表面を含み第2の半導体領域の側面と接するよう
に第2導電型の第3の半導体領域と第4の半導体領域を
設ける。このことにより、正味の不純物濃度のばらつき
を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、短チャネル効果や
製造ばらつきに起因する閾電圧(Vth)のばらつきを
抑える金属・絶縁物・半導体・電界効果トランジスタ
(MISFET)等の半導体装置とその製造方法に係
り、特に、MISFETのチャネル不純物プロファイル
やカウンター不純物プロファイル等の不純物プロファイ
ルの形状に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、MISFETの微細化に伴ってチ
ャネル不純物プロファイルのばらつきがVthに与える
ばらつきが増大し、回路特性へ与える障害を警告されて
いる。
【0003】相補型・金属・酸化物・半導体(CMO
S)回路で用いるpMOSFETの場合、n+ポリシリ
コンゲートを用いる時、チャネル表面にカウンタードー
プを行う。このドープによりチャネル領域にチャネル不
純物と異なる導電型の不純物層が設けられ、埋め込みチ
ャネルが形成される。n+ポリシリコンゲートpMOS
FET埋め込みチャネルは浅いカウンタードープ層を用
いなければ短チャネル効果の影響を強く受ける。ここ
で、微細化によりゲート長がリソグラフィーの制御の限
界程度まで短くなると、ゲート長のばらつきのゲート長
に対する比が大きくなる。そして、短チャネル効果に起
因する電気特性のばらつきが生じ、CMOS回路の歩留
まりを落とす原因となっている。また、微細化に伴う電
源電圧を低下させる要請がある。電源電圧の低下にはV
thを下げればよい。しかし、短チャネル効果を抑制す
るには基板濃度を高くすることが有効であり、一般に高
い基板濃度を用いるとVthが高くなってしまう。これ
では、微細化しても高品位の電気特性が得られない。
【0004】そこで、基板表面のカウンタードープ層の
濃度を高くすることにより、基板濃度は高く短チャネル
効果抑制の効果はそのままに、埋め込みチャネルpMO
SFETのVthの低減を行おうとすると、高濃度のカ
ウンタードープ層を極めて浅く形成しなければならな
い。しかし、ゲート絶縁膜形成が不純物活性化アニール
などの高温の工程を経る際の熱拡散を受けるために、高
濃度のカウンタードープ層を極めて浅く形成することは
困難な課題となっている。
【0005】埋め込みチャネルを形成するためにチャネ
ル不純物層へカウンタードープを行い逆導電型の不純物
層を設けるべく、なだらかなプロファイルをもつn型不
純物分布に、表面部分をうち消すようにp型不純物を浅
く導入する努力が払われてきた(I.C.Kizily
alliら、n+ −Polysilicon Gate
PMOSFET’s with Indium Do
ped Buried−Channels,IEEE
Electron Device Letters,V
ol.17,pp46−49,1996)。カウンター
ドーパントであるp型不純物を浅く導入して浅い正味の
p型領域を形成した方が、深く導入した場合よりも、チ
ャネルがより表面近くに生じ、ゲート絶縁膜の実効的厚
さの増加や短チャネル効果の劣化などの特性劣化が防げ
るられるためである。これには、pn接合位置付近のチ
ャネル不純物であるn型不純物濃度が高く、これをうち
消すために高いp型不純物濃度を必要とした。しかし、
ポリシリコンゲート電極による埋め込みチャネルを
有するpMOSFETのように埋め込みチャネル構造を
有するMOSFETはVthのばらつきが大きいことが
知られている。
【0006】また、nMOSFETの場合でも低電源電
圧化に伴って低いVthが要求されており、高いチャネ
ル不純物濃度のもとでもカウンタードープを用いること
により低いVthが得られる。特に、微細化に対応して
ゲート抵抗を低減することなどポリゲートの欠点を除く
ことを目的として開発が進められている。ゲート電極に
金型材料を用いるメタルゲートの場合、nMOSFET
の場合でも、高い仕事関数に起因して、短チャネル効果
に耐える高いチャネル不純物濃度のもとで所望の低いV
thを実現するために、埋め込みチャネル構造が用いら
れている (A.Chatterjeeら、CMOS
Metal ReplacementGate Tra
nsistors using Tantalum P
entoxide Gate Insulator,I
EDM 98,pp777−780,1998)。しか
し、メタルゲートで低いVthを実現した例はほとんど
報告されておらず、埋め込みチャネルでVthばらつき
が一般に大きいことなどを理由としてメタルゲートでも
表面チャネルを用いるべきとする主張もあり、メタルゲ
ートでは用いるチャネルプロファイルが大きな課題とな
っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、埋め込み
チャネル構造を有するMOSFETはVthのばらつき
が大きいことが知られていたが、ばらつきの原因は必ず
しも明らかにされていなかった。そこで、発明者らは、
ばらつきの原因を明らかにすることとした。
【0008】図1は埋め込みチャネルを形成するnMO
SFETのゲート酸化膜の直下の半導体中の典型的な不
純物プロファイルの模式図である。横軸はゲート酸化膜
と半導体の界面からの距離であり、縦軸は不純物の濃度
である。チャネル不純物のp+領域を表すチャネル不純
物プロファイル1は半導体界面から内部まで高濃度で一
定であるとみなせる。また、カウンタードーピングした
異なる導電型のn+不純物層を表すカウンター不純物プ
ロファイル2は半導体界面から10nmの深さまで存在
し、濃度はチャネル不純物のp型不純物濃度より高濃度
で一定であるとみなせる。このように不純物プロファイ
ルをみなし、以下のVthとそのばらつきのシミュレー
ションを行った。
【0009】図2はメタルゲートの場合に、典型的な埋
め込みチャネルの構造を用いた場合の、カウンター不純
物濃度に対するVthとカウンター不純物プロファイル
のばらつきによるVthばらつきをシミュレーションし
た結果である。電源電圧1Vを想定し、ドレイン電極に
1Vを印可してVthを求めた。ここで、図1のチャネ
ル不純物プロファイル1の濃度は、2×1018cm
−3としている。横軸はカウンター不純物濃度であり、
縦軸はVthと、図1のプロファイル2の形状変化によ
るVthの変化量である。+印はVthを表している。
□印は深さ10nmまで存在したプロファイル2が0.
5nm浅くなり深さが9.5nmまでになった時のVt
hの変化量を表している。△印はプロファイル2の濃度
が2%減少した時のVthの変化量を表している。変化
の幅をこの様に設定しているのは半導体製造装置等によ
る製造ばらつきを想定したからである。これより、低V
thである例えば0.4Vを達成するするためには、カ
ウンター不純物濃度は5.3×1018cm−3の高濃
度が必要であることがわかる。また、この濃度におい
て、□印の深さのばらつきによるVthのばらつきは5
0mVに達する。△印の濃度のばらつきによるVthの
ばらつきは10mVに達することがわかった。
【0010】このシミュレーションからばらつきが大き
くなる理由は以下のように考えられた。ここではnMI
SFETの場合を例として説明する。
【0011】MISFETのVthは、チャネル不純物
およびカウンター不純物それぞれのプロファイルの如何
にかかわらず、正味の不純物プロファイルで決定され
る。ここで「正味の不純物プロファイル」とは、正味の
不純物濃度のプロファイルのことで、「正味の不純物濃
度」とは、同じ位置におけるp型およびn型不純物濃度
の差の絶対値のことである。なお、ここで、不純物濃度
とは全て電気的に活性な不純物の濃度、即ち活性濃度の
意味であり、化学的な不純物原子濃度を意味しない。一
般に、半導体中に導入されて、p型、n型不純物として
振る舞う不純物は物質種、濃度等により電気的に活性化
される割合(活性化率)が異なっている。本願の記載範
囲では、濃度は化学的不純物濃度を意味せず、「濃
度」、「活性濃度」共に、「電気的に活性化された不純
物の濃度」を意味する。従って、例えば、上記の不純物
濃度の差の絶対値」とは、p型不純物濃度がn型不純物
濃度より大きい時はp型不純物濃度を示し、逆にn型不
純物濃度がp型不純物濃度より大きい時はn型不純物濃
度を示す。同じ位置付近の同じ濃度の両極性の不純物の
電荷は互いにうち消し合って、正味の電荷には寄与しな
いからである。トランジスタ動作時においては、ゲート
バイアスを印加するに伴い空乏層端が基板奥側へ延び、
空乏層端よりも浅いシリコン領域の正味の不純物による
空間電荷は電界を形成し、トランジスタ動作を決定して
いる。即ち、空乏層端が延びるに従い、キャリア(この
場合ホール)が基板奥へ排除されて空乏層が広がり、こ
の領域での正味の不純物濃度に対応する空間電荷のうち
キャリア(電子またはホール)の電荷によりうち消され
ない部分がチャネルの電界の形成に加わる。ここで、空
乏層とは、不純物濃度に対してキャリア濃度が10%以
上小さい領域と定義する。
【0012】短チャネル効果を抑制するためには空乏層
は基板表面近くに止まる必要があり、このためチャネル
不純物は高濃度が要求される。基板表面における高濃度
のチャネル不純物領域をうち消すために、高濃度のカウ
ンター不純物を導入する必要がある。カウンター不純物
のプロファイル2の濃度が高濃度であるので、深さのば
らつきや濃度のばらつきは、pn接合の位置や接合近く
のp型領域の正味のプロファイルにばらつきを与えると
考えられる。また、チャネル不純物のプロファイル1の
濃度も高濃度であるので、その濃度のばらつきもpn接
合位置やn型領域の正味のプロファイルにばらつきを与
えると考えられる。このことによりチャネル不純物およ
びカウンター不純物の濃度ばらつきの絶対値が大きい
と、pn接合位置付近での正味の濃度のばらつきが大き
くなる。この正味の濃度のプロファイルにVthが依存
している。p型不純物またはn型不純物の少なくともど
ちらか一方のプロファイルがばらつくと、正味のプロフ
ァイルにばらつきが生じVthに変動が生じやすいと考
えられる。埋め込みチャネルが表面チャネルに比べてV
thばらつきが大きい理由も、1つのプロファイルでV
thが決まる表面型トランジスタに比べて、上記のよう
に2つのプロファイルで決定されるチャネル構造が変動
しやすく正味のプロファイルがばらつきやすいためであ
ると説明できる。
【0013】以上の事柄は、n型不純物を非常に浅くま
たは低濃度に導入することにより、あるいはゲート電極
材料の仕事関数を制御することにより、あるいは基板バ
イアスをかけることにより、チャネルが埋め込み型とな
らず表面型である場合にも、あるいは表面型と埋め込み
型との境界である場合でも、チャネルにpn接合を有す
るトランジスタにおいては同様に含まれていた問題であ
る。
【0014】一般に金属または金属化合物をゲート電極
に用いた場合、その仕事関数がシリコンのバンドギャッ
プの中程に位置するため、MISFETのVthが高く
なる。このVthを微細化の要求に沿って下げるため
に、先に述べたように埋め込みチャネルが用いられてい
るが、埋め込みチャネルでは一般にVthのばらつきが
大きく、微細化を推し進めた集積回路において、十分な
歩留まりが得られると予測することができなかった。他
方、埋め込みチャネルを用いることを避けるためにシリ
コンのバンドギャップの端に近い仕事関数を持つ金属を
開発して用いようとした場合、CMOS回路に用いるた
めには、nMISFET用とpMISFET用とに異な
る金属材料を用いる(デュアルゲート)こととなり、想
定される製造工程が複雑となるだけでなく、多大な開発
コストが必要となる。このように、メタルゲートMIS
FETをCMOS集積回路に用いるために開発する上で
は、微細化の要求にそった仕事関数値とチャネルプロフ
ァイルの組み合わせの適切な解が見いだせない状況であ
った。
【0015】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、短チャネル効果や製
造ばらつきに起因するVthのばらつきを抑える半導体
装置を提供することにある。
【0016】また、本発明の目的は、短チャネル効果や
製造ばらつきに起因するVthのばらつきを抑える半導
体装置の製造方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】次に、発明者らは、Vt
hのばらつきの原因を手掛かりに、Vthのばらつきの
小さい不純物プロファイルを検討することとした。
【0018】まずは、p型およびn型不純物の2つのプ
ロファイルを重ねるとVthのばらつきが大きくなりや
すい点に注目し、1つのプロファイルすなわちチャネル
不純物プロファイルの最適化によるVthばらつきの低
減を試みた。
【0019】図3は、表面チャネルを形成するnMOS
FETのゲート酸化膜の直下の半導体のチャネル不純物
プロファイルの模式図である。横軸はゲート酸化膜と半
導体の界面からの距離であり、縦軸はチャネル不純物の
濃度である。まず、基板の深さ方向全域でp+領域で高
濃度で一定である場合を考える。チャネル不純物プロフ
ァイルは線分4と点線3で表される。微細化が進められ
るに従って短チャネル効果によってVthのばらつきが
大きくなる。短チャネル効果はゲート絶縁膜の薄膜化、
基板濃度の高濃度化により抑制できる。短チャネル効果
はソース及びドレインの両方又は特にドレインの拡散層
深さを浅くすることによっても有効に抑制される。しか
し、ここでは特にチャネル不純物が短チャネル効果に与
える影響を考察し、ソース・ドレイン構造は固定してい
る。シミュレーションで用いたソース・ドレイン拡散層
接合深さは35nmである。次に、微細化が進められる
に従い低消費電力化の要求に基づいて低い電源電圧が求
められ、これに合わせて低いVthが求められている。
低いVthを実現するためには基板表面部分の濃度を低
減すれば良い。すなわち、2つの要請を満足させるため
には、チャネル不純物プロファイル1の点線3を線分5
と6に変更し、ステップ状のプロファイルにすれば良い
と考えられる。なお、チャネル不純物プロファイル1は
点線7のような形状であってもよい。線分4が一定以上
の長さを有することにより、所望の短チャネル効果の低
減の効果が得られるからである。
【0020】ここでステップ状のプロファイル1のVt
hのばらつきやすさを評価するために、Vthのばらつ
きに直接的に影響を与える短チャネル効果の程度を定量
的に評価することを試みた。図4はゲート長(L)のば
らつきに対するVthのばらつきを概念的に示す図であ
る。横軸はゲート長で縦軸はVthである。実線8はゲ
ート長に対するVthを表している。ゲート長が短くな
るとVthは小さくなる傾向があり、この傾向が短チャ
ネル効果である。また、ゲート長が短くなればなるほど
実線8の傾きは大きくなる傾向があり、この傾きの大き
さが短チャネル効果の程度を表すと考えた。そこで、こ
の傾きの大きさが評価できるような短チャネル効果(Sh
ort Channel Effect :SCE)レンジなる評価値を新
たに考えた。SCEレンジは式(1)で表される。
【0021】 (SCEレンジ:L)=Vth(L+8%)−Vth(L-8%) …………(1) ここで、Lは任意のゲート長であり、L+8%はゲート
長Lを+8%大きくしたゲート長であり、Vth(L
+8%)はL+8%におけるVthである。L−8
ゲート長Lを-8%小さくしたゲート長であり、Vth
(L−8%)はL 8%におけるVthである。なお、
式(1)では8%としたがこれに限らず設定可能ではあ
り、MOSFETの製造過程で生じるゲート長Lのばら
つきの範囲に設定すれば、製造過程に起因するVthの
ばらつきの評価が可能である。
【0022】図4でSCEレンジで、短チャネル効果の
程度が有効に評価できるか検証する。ゲート長L1の時
のSCEレンジはVth軸上のレンジR1で表され、ゲ
ート長L2のSCEレンジはレンジR2で表されること
になる。レンジR2はレンジR1より大きくなってお
り、SCEレンジは短チャネル効果を確かに定量化でき
ていると考える。そして不純物プロファイルを変化させ
ることにより実線8を点線9や点線10に変えることが
できるとすれば、例えばゲート長L2を同じくしておい
てSCEレンジが最小になる不純物プロファイルが発明
者等が求めるプロファイルであると判断できることにな
る。チャネル不純物プロファイルのばらつきに起因する
Vthばらつきの大きさは、構造により異なり、チャネ
ルにpn接合をもつトランジスタの場合でも、ゲート材
料およびチャネル不純物プロファイルに対応して決まる
Vthの設定により異なるものである。
【0023】図5は、メタルゲートの場合に、図3に示
すステップ状のプロファイルを用いた場合の、半導体表
面からステップまでの距離(図3の実線5の深さ)に対
するVthとSCEレンジの関係を示すグラフである。
この関係はシミュレーションにより求めた。ここで図3
のチャネル不純物プロファイルの実線4の示す濃度は5
×1018cm−3であり、実線6の示す濃度は1×1
17cm−3である。ゲート長は95nmとしてい
る。横軸は表面の低濃度層の深さ、すなわち、半導体表
面からステップ(実線5)までの距離であり、縦軸はV
thと、SCEレンジである。□印はVthを表してい
る。△印はSCEレンジを表している。これより、表面
の低濃度層の深さが深くなるほどVthは小さくなりS
CEレンジは大きくなることがわかる。また、低Vth
である例えば0.4Vを達成するするためには、表面の
低濃度層の深さは50nmであればよく、この深さにお
いて、SCEレンジは70mVに達することがわかっ
た。さらに、表面の低濃度層の深さが50nmにおける
Vthの傾きから、表面の低濃度層の深さが50nmか
ら2.5nm浅くなり深さが47.5nmになった時の
Vthの変化量は14mVであることがわかる。図2の
Vthが0.4Vにおける深さの変動に対するVthの
変化量は50mVであったから、3分の1以下に低減で
きていることがわかる。また、図3の実線6の示す表面
の低濃度層の濃度を1×1017cm−3未満にする
と、Vthはやや下がるものの、図5のシミュレーショ
ン結果はほとんど変わらない。これより濃度のばらつき
に対しても図3のステップ状のプロファイルは、図1の
プロファイルよりVthのばらつきが小さいと考えられ
る。このように図3のステップ状のプロファイルは、図
1のプロファイルより、プロファイルの形状のばらつき
に対してVthはばらつきにくくなってはいるものの、
SCEレンジはさらに低減する必要があると考えられ
た。
【0024】そこで、発明者らは、鋭意検討を行い新規
の半導体装置を発明するに至った。
【0025】すなわち、上記問題点を解決するための本
発明の第1の特徴は、半導体内部に設けられる第1導電
型の第1の半導体領域と、この第1の半導体領域と半導
体の表面との間に設けられ、含有される第1導電型の不
純物の濃度が第1の半導体領域の第1導電型の不純物濃
度の4分の1より小さい第2導電型の第2の半導体領域
と、半導体表面の上で、第2の半導体領域の上方に設け
られる絶縁膜と、絶縁膜の上に設けられる導電体と、半
導体表面を含み第2の半導体領域の側面と接する第2導
電型の第3の半導体領域と、半導体表面を含み第2の半
導体領域の側面と接する第2導電型の第4の半導体領域
とを有する半導体装置であることである。
【0026】このことにより、接合位置または基板表面
付近での不純物濃度を低くでき、正味の不純物濃度とp
またはn型不純物濃度のとの差を小さくできる。そし
て、pまたはn型不純物濃度のばらつきが正味の不純物
濃度へ与える影響を小さくし、Vthばらつきを抑制す
る。特に、仕事関数の値が高いためにチャネルにpn接
合を設けることが必須であるメタルゲートトランジスタ
において、Vthばらつきを抑制することが可能とな
る。さらに、ダマシンゲート工程を用いることにより、
上記の不純物プロファイルを製造することが可能とな
る。本発明によるメタルゲートによるpおよびnMIS
FETを搭載して高性能半導体集積回路チップを高い歩
留りで製造することができる。
【0027】本発明の第1の特徴は、第1の半導体領域
を形成する第1導電型の不純物濃度分布の半導体表面へ
向けてのプロファイルは急峻に低濃度となり、3nm当
たりの濃度の比が0.9よりも小さい部分を持つことに
より効果的である。このことにより、p型不純物濃度の
高い領域を確保して短チャネル効果を抑制して、かつ、
正味のn型領域のプロファイルとこの領域のn型不純物
プロファイルとの差を小さくし、Vthばらつきを抑制
することができる。
【0028】本発明の第1の特徴は、第2の半導体領域
の半導体内部側の端部での第2導電型の不純物濃度が、
半導体装置の動作時の空乏層中の第1導電型の不純物の
最大濃度の2分の1よりも小さいことにより一層効果的
である。このことにより、例えば、p型不純物濃度の高
い領域を確保して短チャネル効果を抑制して同時にn型
不純物濃度を低くし、同時に、n型不純物分布の場所依
存性を小さくしてn型不純物分布のばらつきを抑え、こ
れにより正味のn型領域分布と正味のp型領域分布との
ばらつきを抑え、Vthばらつきを抑制することができ
る。
【0029】本発明の第1の特徴は、第2の半導体領域
の半導体内部側の端部で、第2導電型の不純物の濃度勾
配が、第1導電型の不純物の濃度勾配よりも小さいこと
により効果的である。このことにより、上記と同様な有
利は効果を得られる。
【0030】本発明の第1の特徴は、半導体装置の動作
時の空乏層の端での第2導電型の不純物の濃度が、空乏
層中の第1導電型の不純物の濃度の最大値の4分の1よ
りも小さいことにより一層効果的である。このことによ
り、第1の半導体領域、例えば、p型不純物領域のうち
MISFETの特性に影響を与える領域でのn型不純物
濃度を低くし、この領域での正味のp型プロファイルと
p型不純物プロファイルとの差を小さくし、Vthばら
つきを抑制することができる。
【0031】本発明の第1の特徴は、第2の半導体領域
を形成する第2導電型の不純物プロファイルのピーク位
置が、第2の半導体領域の半導体内部側の端部よりも半
導体表面よりに位置することにより効果的である。この
ことにより、第2導電型、例えば、n型の不純物の主な
分布をp型不純物分布から離して、同時に、正味のn型
領域のプロファイルとこの領域のn型不純物プロファイ
ルとの差を小さくし、Vthばらつきを抑制することが
できる。
【0032】本発明の第1の特徴は、第2の半導体領域
を形成する第2導電型の不純物プロファイルのピーク位
置において、第1導電型の不純物濃度は、第2導電型の
不純物濃度の2分の1よりも小さいことにより一層効果
的である。このことにより、第2導電型、例えば、n型
の不純物分布のピーク位置におけるp型不純物濃度を低
くすることにより、正味のn型領域のプロファイルとこ
の領域のn型不純物プロファイルとの差を小さくし、V
thばらつきを抑制することができる。
【0033】本発明の第1の特徴は、半導体表面におい
て、第1導電型の不純物濃度は、第2導電型の不純物濃
度の4分の1よりも小さいことによりさらに効果的であ
る。このことにより、Vthに強く影響を与える基板表
面における第1導電型、例えば、p型の不純物濃度を、
n型不純物濃度よりも低くすることにより、正味のn型
領域のプロファイルとここでのn型不純物プロファイル
との差を小さくし、Vthばらつきを抑制することがで
きる。
【0034】本発明の第1の特徴は、第2導電型の不純
物の半導体表面における濃度は、第2の半導体領域の半
導体内部側の端部での第2導電型の不純物の濃度、又
は、第2の半導体領域中の第2導電型の不純物の濃度の
最大値との比が2よりも小さく、この端部での第2導電
型の不純物の濃度との比が2分の1よりも大きいことに
よりさらに効果的である。このことにより、第2導電
型、例えば、n型の不純物分布の場所依存性を小さくし
てなだらかな分布とすることができるので、n型不純物
分布のばらつきを抑え、これにより正味のn型領域分布
と正味のp型領域分布とのばらつきを抑え、Vthばら
つきを抑制し、Vth制御を容易にすることができる。
【0035】本発明の第1の特徴は、第1の半導体領域
を形成する第1導電型の不純物濃度分布の半導体表面へ
向けてのプロファイルは急峻に低濃度となり、1nm当
たりの濃度の比が0.9よりも小さい部分を持つことに
より一層効果的である。このことにより、第1導電型、
例えば、p型の不純物濃度の高い領域を確保して短チャ
ネル効果を抑制して同時にn型不純物濃度を低くする効
果を高め、同時に、Vthばらつきを抑制する効果を高
めることができる。
【0036】本発明の第1の特徴は、第1導電型の不純
物がインジウムであることによりさらに効果的である。
このことにより、nMISFETの場合に、小さな拡散
係数をもつインジウムの特徴を活用してp型不純物分布
を形成できる。
【0037】本発明の第1の特徴は、第2導電型の不純
物がリンであることによりさらに効果的である。このこ
とにより、大きな拡散係数をもつリンの特徴を活用し
て、なだらかなn型不純物分布を持つnMISFETを
製造することができる。
【0038】本発明の第1の特徴は、第2導電型の不純
物がアンチモン又は砒素であることによりまたさらに効
果的である。このことにより、小さな拡散係数をもつア
ンチモンの特徴を活用して、狭い分布幅をもつn型不純
物分布を持つnMISFETを実現することができ、p
型不純物分布との重なりの小さなn型不純物分布を実現
し、短チャネル効果を抑制するために十分な正味のp型
不純物濃度を確保した上でVthばらつきが小さいVt
hを持つMISFETを製造することができる。
【0039】本発明の第1の特徴は、第1導電型の不純
物がアンチモン又は砒素であることにより一層効果的で
ある。このことにより、pMISFETの場合に、小さ
な拡散係数をもつアンチモンまたは砒素の特徴を活用し
てn型不純物分布を形成できる。
【0040】本発明の第1の特徴は、第2導電型の不純
物がボロンであることによりさらに効果的である。この
ことにより、大きな拡散係数をもつボロンの特徴を活用
して、なだらかなp型不純物分布をもつpMISFET
を製造することができる。
【0041】本発明の第1の特徴は、第2導電型の不純
物がインジウムであることによりさらに効果的である。
このことにより、小さな拡散係数をもつインジウムの特
徴を活用して、狭い分布幅のp型不純物分布をもつpM
ISFETを製造することができる。
【0042】本発明の第1の特徴は、導電体が金属又は
金属化合物であることによりさらに効果的である。この
ことにより、ゲート電極を低抵抗化でき、しかもポリゲ
ートのように界面の空乏化による実効的ゲート絶縁膜厚
さの増加をなくすことができる。そして、短チャネル効
果に強く低VthのMISFETを小さなVthばらつ
きにおいて実現することができる。
【0043】本発明の第1の特徴は、半導体に、第1導
電型がp型である本発明の第1の特徴である半導体装置
と、第1導電型がn型である本発明の第1の特徴である
半導体装置とを搭載することによりさらに効果的であ
る。このことにより、低いゲート抵抗をもちポリゲート
のようにゲート絶縁膜の実効的厚さの増加を起こさない
メタルゲートのnMISFETおよびpMISFETの
片方又は両方をVthのばらつきが小さくなるよう製造
することができ、低消費電力高性能の半導体集積回路チ
ップを実現することができる。
【0044】本発明の第1の特徴は、第1導電型がp型
である本発明の第1の特徴である半導体装置の導電体
と、第1導電型がn型である本発明の第1の特徴である
半導体装置の導電体とが、同一の金属または金属化合物
で構成されていることにより一層効果的である。このこ
とにより、一種類のゲート電極材料によってpMISF
ETとnMISFETの両方をメタルゲートにより製造
することにより、製造工程を簡略化し、半導体集積回路
チップを低いコストで実現することができる。
【0045】本発明の第2の特徴は、半導体表面を含む
第1の領域の濃度より奥の第2の領域の濃度が4倍以上
高濃度となる濃度プロファイルを第1導電型の不純物で
形成する第1工程と、第1の領域に第2導電型の不純物
を第1の領域の濃度を超えて分布させる第2工程と、半
導体表面の上に絶縁膜を成膜する第3工程と、絶縁膜の
上に導電体を形成する第4工程と、第2の領域の両側に
半導体表面を含む第2導電型の半導体領域を形成する第
5工程とを含む半導体装置の製造方法であることであ
る。このことにより、急峻なまたは狭い幅の不純物プロ
ファイルを有する半導体装置を実現することができる。
【0046】本発明の第2の特徴は、まず、第5工程を
実施し、次に、導電体を埋め込むための開口部を形成
し、次に、第1工程を開口部を介して第1導電型の不純
物を半導体へ導入することにより実施し、最後に、第3
工程と第4工程を実施することにより一層効果的であ
る。このことにより、ダマシン工法でゲート電極である
導電体の形成ができるだけでなく、第1工程で形成する
チャネル不純物プロファイルへ加わる熱工程を少なく
し、濃度変化の急峻な不純物プロファイルを実現するこ
とができる。
【0047】本発明の第2の特徴は、開口部の形成後に
第2工程を実施することによりさらに効果的である。こ
のことにより、第2工程で形成するカウンター不純物プ
ロファイルへ加わる熱工程を少なくし、分布幅の狭い不
純物プロファイルを実現することができる。
【0048】本発明の第2の特徴は、第5工程より前に
第2工程を実施することにより効果的である。このこと
により、例えば、nMISFETの場合については(p
MISFETの場合には極性を逆にする)、「ダマシン
ゲート工法」によりMISFETを製造する際、チャネ
ル不純物のうち、カウンタードープを先に行って表面の
n型不純物領域を熱工程によりなだらかに分布させるこ
とを可能にし、さらに、チャネルのイオン注入をソース
・ドレインの活性化のための熱工程の後に行ってp型不
純物に加わる熱工程を少なくし、急峻なp型不純物分布
を保つことを可能にすることができる。
【0049】本発明の第2の特徴は、絶縁膜は化学気相
成長法を用いて形成することによりさらに効果的であ
る。このことにより、チャネル不純物を注入した後のゲ
ート絶縁膜形成を熱酸化を用いず低温で行うことがで
き、チャネルの急峻なまたは狭い幅をもつ不純物プロフ
ァイルを実現できる。
【0050】本発明の第2の特徴は、第4工程以後の工
程において850度以上の持続時間が60秒以下である
ことにより効果的である。このことにより、高温の熱工
程を少なくでき、チャネルの急峻なまたは狭い幅をもつ
不純物プロファイルを保つことを可能にし、また、不純
物濃度と不純物分布プロファイルの制御を容易にするこ
とができる。
【0051】以上、本発明によれば、プロセスばらつき
による不純物プロファイルのばらつきの影響を受けず、
高性能なトランジスタの微細化を図れる半導体装置およ
びその製造方法を実現できるようになる。さらに、本発
明は、メダルゲートの場合に、チャネルにpn接合をも
つ不純物プロファイルを用いて短チャネル効果に強いM
ISFETを実現し、かつ低いVthを実現した上で、
前記不純物分布の特徴により不純物分布ばらつきに起因
するVthばらつきを抑制し、ポリシリコンゲートの場
合よりも優れた性能をもつトランジスタを実現して高い
歩留まりで微細化を推し進めた集積回路を製造する方法
を提供する。
【0052】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して、本発明の
実施の形態としてVthばらつきを低減できる半導体装
置とその製造方法について説明する。以下の図面の記載
において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号
を付している。また、図面は模式的なものであり、厚み
と平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のもの
とは異なることに留意すべきである。
【0053】図6は、半導体装置であるMOSFETの
断面図である。MOSFETは基板11、ソース領域1
2、ドレイン領域13、ゲート絶縁膜14とゲート電極
15で構成される。後の説明のために座標軸17を設定
する。座標軸17は基板11と絶縁膜14の界面をゼロ
点とし真下の方向を正としている。すなわちこの軸17
は基板11内の深さを表す。なお、ゼロ点は図中の位置
に限られるわけでなく、上記界面であればソース領域1
2とドレイン領域13と重ならなければどこでもよい。
また、ソース領域12とドレイン領域13の底面を含む
ように延長した平面16と軸17の交点を深さAとす
る。通常深さAは35nm前後の深さである。
【0054】図7は本発明の実施の形態に係る半導体装
置の基本となる不純物プロファイルである。横軸は図6
の座標軸17である。図7(a)の縦軸は正味の不純物
プロファイルであり、(b)はチャネル不純物プロファ
イルとカウンター不純物プロファイルである。図7の
(a)と(b)の関係は、(b)の深さ毎のチャネル不
純物プロファイルとカウンター不純物プロファイルの差
の絶対値が、(a)の正味の不純物プロファイルである
という関係である。
【0055】図7(a)では、深さBより深い領域に第
1導電型の正味の不純物プロファイル18が位置してい
る。プロファイル18の濃度は一定値であっても良い
し、点線21のように小さい濃度の領域があってもよ
い。深さゼロから深さBの間の領域には第2導電型の正
味の不純物プロファイル19が位置している。プロファ
イル19の濃度はプロファイル18内の最高濃度より小
さいことが望ましい。深さBは図6の深さAより浅いこ
とが望ましい。ここで、「第1導電型」と「第2導電
型」とは、互いに反対の導電型である。すなわち、第1
導電型をn型とすれば、第2導電型はp型であり、第1
導電型をp型とすれば、第2導電型はn型である。
【0056】図7(b)では、チャネル不純物プロファ
イル1が、深さBより浅い領域では低濃度に、深いとこ
ろでは高濃度になっている。低濃度はゼロであっても良
い。カウンター不純物プロファイル2は、深さゼロから
深さBの間の領域に位置している。プロファイル2の濃
度は、プロファイル1の深さゼロから深さBの間の領域
の濃度より大きい。すなわち、ソース及びドレイン電極
の接合深さ付近に高濃度不純物領域を設け、この不純物
領域を表面に向けて急峻に低濃度にし、この低濃度部分
に逆の極性の不純物領域を設けるものである。
【0057】本発明者等の考察によれば、カウンター不
純物を導入するMOSFETチャネルプロファイルの場
合に、同じ正味の不純物濃度を与える不純物プロファイ
ルであっても、逆の極性の高濃度不純物が互いに打ち消
しあっている場合よりも、打ち消し合いがないか小さ
く、それぞれの不純物濃度と正味の不純物濃度との差が
無い場合の方が、プロセスばらつきに起因する不純物の
ばらつきによって生じるVthばらつきが小さい。これ
は、複数のプロファイルが互いに打ち消し合って生じる
正味のプロファイルはそれぞれの不純物分布のばらつき
の両方に影響されるためである。さらに、打ち消し合い
を用いないことにより表面カウンター不純物の濃度自体
も低くすることができ、この事実によりさらにVthば
らつきを抑制できる。低い濃度の場合のプロセスばらつ
きによる濃度ばらつきの絶対値は、高い濃度の場合のそ
れよりも一般に小さいからである。
【0058】さらに、微細化に伴って、チャネル空乏層
領域に含まれる不純物原子数は減少し、その個数乃至配
置の統計的ばらつきがVthにばらつきを与える。カウ
ンター不純物層を設けた場合のこの統計的ばらつきの影
響についてはこれまで学会等でも報告がなく調べられて
いない。本発明者等の考察によれば、同じVthを与え
る不純物分布について比較すると、カウンター不純物の
基板表面近くの濃度が高いほど、その個数及び配置のば
らつきがVthに与える影響は大きい。従って、本発明
の不純物プロファイルにより短チャネル効果を抑制する
ために必要な高濃度チャネル不純物領域の、表面部分を
急峻に低濃度とし、基板表面近くのカウンター不純物濃
度を低くし同じVthを実現するための不純物個数を少
なくすることにより、統計的ばらつきが与えるVthば
らつきを小さくすることができる。
【0059】ここで不純物濃度または不純物原子数とは
前述のように活性不純物濃度または活性不純物原子数で
あり、シリコン中に含まれる当該不純物の化学的濃度の
うち電気的に活性な部分のシリコン中濃度、または原子
数である。一般に、活性不純物濃度は当該不純物の化学
的濃度よりも小さく、その比を活性化率という。イオン
注入等によりシリコン中に導入された不純物は一般に部
分的にのみ活性であり、残りの部分は熱工程により活性
化されるが、一般に高濃度となるほどその活性化率は小
さくなる。また、特に基板表面近くないし基板表面とゲ
ート絶縁膜との界面では、活性化率が小さくなることが
ある。一般にチャネルプロファイルに用いられる濃度領
域、即ち5×1018cm−3程度以下であれば、殆ど
の不純物種について、通常の活性化アニール工程を経れ
ば活性化率はほぼ100%と考えてよいが、基板表面近
くではこの活性化率を確保できないことがある。図1に
示す従来の埋め込みチャネルの不純物プロファイルは、
基板表面近くに高濃度の不純物領域を持ち、活性化率の
低下が生じる怖れがある。図7(b)の活性不純物濃度
分布の場合には、基板奥側の高濃度チャネル不純物領域
は活性化率は一般に十分高く、また、基板表面側は高濃
度を必要としないために活性化率は一般に十分高く、従
って実現するには図7(b)とほぼ同じ当該不純物原子
分布を形成すればよい。この当該不純物の化学的不純物
原子分布は、SIMS分析などの不純物分析技術を用い
ることによって確認することができ、図7(b)のプロ
ファイルは、設計段階において基板表面近くの活性化率
低下を考慮せずにチャネルプロファイル設計ならびにイ
オン注入エネルギーやドーズ量等のプロセス設計を行う
ことができる。図7(b)のチャネル不純物プロファイ
ル1の高濃度部分の十分な高濃度を確保することは、短
チャネル効果を抑制する上で重要である。このため、5
×1018cm−3程度以上の高濃度を用いて、不純物
種に応じてこの部分の活性化率が低下するまで高濃度を
導入し、活性不純物濃度を確保する必要が生じることが
ある。この場合、SIMS分析等で得られる化学的不純
物分布の基板表面へ向けての低濃度領域の急峻さと、活
性不純物分布の急峻さとは厳密には異なり、活性化率の
低下が生じている部分では、活性不純物分布の急峻さは
化学的不純物分布のそれよりも緩やかになる。このた
め、設計に当たっては活性化率により換算して活性不純
物分布を十分急峻に形成するよう留意する必要がある。
但し、この場合でも活性化率により急峻さが影響を受け
るのは一般に高濃度のピーク近辺であり、一方、プロフ
ァイルを設計する上では基板表面部分のチャネル不純物
プロファイル1の低濃度部分を十分に低濃度に保つこと
並びに、この表面へ向かう部分でのチャネル不純物プロ
ファイル1の活性不純物分布を十分急峻に低濃度にする
ことが有効であり、通常この表面近くの濃度におけるチ
ャネル不純物プロファイル1の活性化率は十分に大き
く、SIMS分析等により化学的不純物分布を確認する
ことにより活性不純物分布の急峻さを確認することがで
きる。
【0060】カウンター不純物の分布の詳細は、状況に
応じて幾つかの場合がある。例として、ゲート電極にシ
リコンのバンドギャップの中央のエネルギレベルにフェ
ルミレベルが一致する金属(ミッドギャップのゲート電
極)を用いる場合の、nMOSFETを主に考える。こ
のゲート材料の場合、pMOSFETに対してもゲート
電極と基板とのバンド図は極性を逆にすれば同じになる
ので、不純物の極性を逆にしたプロファイルを用いるこ
とによりpMOSFETにも適用できる。
【0061】メタルゲートnMOSFETの場合、基板
とゲート電極との仕事関数差がn+ポリシリコンゲート
の場合よりも小さいため、n+ポリシリコンゲートを用
いたnMOSFETよりもVthが高くなる。低Vth
化の要求に応えるためにカウンター不純物を用いて従来
の埋め込みチャネルを用いて低いVthを得ることが可
能である。しかし、本発明者等がシミュレーションを用
いて検討した結果、従来の埋め込みチャネル構造を用い
るとプロファイルのばらつきに起因するVthのばらつ
きが非常に大きくなることがわかった。。
【0062】本発明者等が用いる構造は、メタルゲート
nMOSFETのVthに応じて2つの場合に分類され
る。チャネルp型不純物の表面側にカウンター不純物が
無い時、Vthは高く、チャネルは表面チャネルであ
り、カウンター不純物を加えるに従い、Vthは徐々に
低くなり、チャネルは徐々に埋め込みチャネルになる。
表面チャネルと埋め込みチャネルの中間の、Vthにお
いてチャネルが基板の奥側でなく基板表面に生じている
範囲では、埋め込みチャネルで従来問題となっていたゲ
ート絶縁膜厚さの実効的増加が問題にならない。従っ
て、本発明者等の考察によれば、この範囲では従来の埋
め込みチャネルpMOSFETで行われたようにカウン
ター不純物を浅く導入することが電気特性の改善をもた
らさず、カウンター不純物を浅く導入する必要はない。
【0063】この、埋め込みチャネルになる直前のチャ
ネル構造を与えるのは、ミッドギャップのメタルゲート
の場合Vthは0.4V程度になる。Vthが0.4V
程度以下に設定する場合、チャネルは基板表面よりも奥
側に生じ、ゲート絶縁膜の厚さの実効的増加が生じる。
【0064】まず、ミッドギャップのメタルゲートを用
いた時のVthは0.4V以下(pMOSFETでは−
0.4Vよりも絶対値が小さいVth)で、チャネルが
埋め込みチャネルとなっている場合、または、n+ポリ
シリコンゲートを用いた場合の埋め込みチャネルpMO
SFETの場合、図8(b)のようなカウンター不純物
プロファイル2を用いることができる。図8(b)で
は、図7(b)のプロファイル1と同じに表面近くのチ
ャネル不純物濃度を急峻に低くすることにより低い濃度
のカウンター不純物により所望のVthを得て、このカ
ウンター不純物プロファイル2を基板表面に浅く形成し
て実効的なゲート絶縁膜厚さの増加を抑えている。な
お、メタルゲートのゲート電極のフェルミレベルがミッ
ドギャップからずれている場合には、Vthの値もそれ
だけずれる。すなわち、ゲート電極のフェルミレベルが
xVだけミッドギャップよりも伝導帯側にずれている場
合には、nMOSFETに対する上記表面チャネルと埋
め込みチャネルの境界のVthは(0.4−x)V程度
に、pMOSFETに対しては−(0.4+x)V程度
になる。なお、図8(a)は(b)の深さ毎のチャネル
不純物濃度とカウンター不純物濃度の差の絶対値から求
まる正味の不純物濃度である。
【0065】次に、メタルゲートの表面チャネルと埋め
込みチャネルの境界付近以上のVth(pMOSFE
T)の場合はこの境界での値よりも絶対値が大きいVt
h)の場合は、必要に応じて、図9(b)と図10
(b)に示すカウンター不純物プロファイル2を用い
る。先に述べたようにこの場合にはカウンタープロファ
イルを浅く形成する必要が無い。図9(b)又は図10
(b)のプロファイルは、チャネルp型不純物とカウン
ターn型不純物とのpn接合での不純物濃度が低く、p
n接合での濃度の打ち消し合いが起こらない。チャネル
p型不純物の活性化濃度が十分に上がらないなど、短チ
ャネル効果を抑制するために十分な不純物濃度が得られ
ない場合に、カウンターn型不純物濃度がチャネルp型
不純物濃度を打ち消さない図9(b)または図10
(b)のカウンター不純物プロファイルを用いる必要が
ある。図10(b)では基板表面のカウンター不純物濃
度を低くしており、チャネルキャリア(電子又はホー
ル)が不純物と散乱することによる移動度の低下を防
ぎ、電流値を大きくすることができる。ただし、浅い表
面低濃度層の幅の中に狭い分布のカウンター不純物プロ
ファイル2をばらつきなく形成することは困難であり、
精密なプロセス制御が可能な場合に用いるのがよい。
【0066】本発明者等のシミュレーションが示すよう
に図9(b)又は図10(b)においてカウンター層の
分布の幅は大きい方が、プロセスばらつきがVthばら
つきに与える影響は小さくなる。従って、p型不純物の
活性濃度を打ち消さない程度に幅の大きなカウンターn
型不純物濃度を用いるのがよい。なお、図9(b)と図
10(b)のチャネル不純物プロファイル1は、図7
(b)のチャネル不純物プロファイル1と同じである。
また、図9(a)は(b)の深さ毎のチャネル不純物濃
度とカウンター不純物濃度の差の絶対値から求まる正味
の不純物濃度である。図10(a)は(b)の深さ毎の
チャネル不純物濃度とカウンター不純物濃度の差の絶対
値から求まる正味の不純物濃度である。
【0067】チャネルp型不純物の活性化濃度が短チャ
ネル効果を抑制するために十分な程度に高くできる場合
には、図11と図12のプロファイルを用いることがで
きる。
【0068】図11(a)では、基板表面のチャネルp
型不純物濃度を表面で急峻に低濃度とすることによりカ
ウンター不純物濃度を低くし、このカウンターn型不純
物プロファイル2がチャネルp型不純物プロファイル1
と重なりを持つ。急峻に低濃度となるチャネルp型不純
物プロファイル1を用いることにより低濃度のカウンタ
ーn型不純物により所望の低いVthを実現することが
できる。低濃度のカウンターn型不純物を用いているこ
とによりチャネルp型不純物濃度のn型不純物による打
ち消しを小さくし短チャネル効果抑制のために必要な正
味のp型不純物濃度を確保することができる。十分な活
性p型不純物濃度が確保できる場合には、図11(b)
のようにn型不純物が基板奥まで広がった分布を持って
いても良い。
【0069】図12(a)はカウンターn型不純物プロ
ファイル2は基板表面に低濃度部分を持つ。本発明者等
の考察によれば、非常に微細なMOSFETの場合に重
要になる不純物原子の個数ならびに配置の統計的ばらつ
きが与えるVthのばらつきは基板表面の原子を除くこ
とによって低減される。このVthばらつきは第1導電
型の不純物のばらつきに起因する部分と、第2導電型の
不純物のばらつきに起因する部分とがあり、第2導電型
の不純物の濃度を高くするに従って、第1導電型の不純
物に起因するばらつきは打ち消されて全体のVthばら
つきは小さくなり、表面チャネルと埋め込みチャネルと
の境界付近で最低値を持ち、さらに第二導電型の不純物
濃度を高くするに従って再びVthばらつきが大きくな
る。図12(a)の不純物プロファイルによれば、基板
表面近くのチャネルp型不純物濃度を急峻に低濃度化す
ることにより基板表面近くのp型不純物原子濃度を除い
て統計的ばらつきを低減し、この領域のカウンターn型
不純物濃度を低くした上でさらにn型不純物プロファイ
ル2の最表面を低濃度にすることにより、さらに原子配
置及び原子個数の統計的ばらつきによるVthばらつき
を低減している。図12(a)の不純物分布による不純
物原子数及び原子配置のばらつきに起因するVthばら
つきの低減の効果は、Vthにおいてチャネルが十分に
埋め込みチャネルとなる場合に特に有効となる。カウン
ターn型不純物の表面を低濃度とする構造において、図
12(b)のように低濃度のカウンターn型不純物が基
板奥まで分布していても良い。
【0070】非常に微細なトランジスタにおけるチャネ
ル領域の不純物原子数の減少に伴って生じるこの原子数
及びその配置の統計的ばらつきによるVthのばらつき
は、表面チャネルについて議論されている。表面チャネ
ルの場合、チャネルキャリア分布が生じる基板表面の位
置のチャネル不純物がこのVthばらつきに最も強く寄
与し、また、チャネル空乏層中の基板表面側の不純物ほ
どこのVthばらつきにより強く寄与することが本発明
者等により明らかにされている。
【0071】一方、埋め込みチャネルの場合、浅いカウ
ンター不純物分布を形成する際などのプロセス上のばら
つきに起因するVthばらつきも大きく、上記の統計的
ばらつきについて議論はされておらず、対策も十分でな
い。
【0072】例えば、カウンター不純物の基板表面を高
濃度にし、基板表面より奥のチャネルキャリアが生じる
位置の不純物濃度を急峻に低くすることにより、チャネ
ルキャリアへの不純物原子数、及び、その配置の統計的
ばらつきを抑制しようと努力しても、この時のゲート絶
縁膜の厚さの実効的増加が抑制されることによる特性改
善は見込めるものの、不純物原子の統計的ばらつきに起
因するVthばらつきの抑制については、良い結果は得
られない。
【0073】埋め込みチャネルの場合には、表面チャネ
ルの場合よりも詳しく原子数及び配置の統計的ばらつき
がVthへ与える影響の要因を分析する必要がある。
【0074】図13に示すように、ゲートバイアス(V
)を決める電気ポテンシャルは、基板表面での電気ポ
テンシャルの値(Φs)よりも、シリコン基板表面での
電界(Eox)によって決まる傾きにより、ゲート絶縁
膜の厚さ分(tox)だけ、さらに低い値となってい
る。
【0075】図14に示すように、表面チャネルの場合
にはチャネルキャリア位置は基板表面にあり、チャネル
キャリア位置での電気ポテンシャル(Φch)はΦsと
一致する。なお、表面チャネルでのキャリア分布は電子
波動関数の広がりを持つ。qΦchはこの広がりの重心
位置におけるポテンシャルとすべきであり、基板最表面
とは数nmずれている。空乏層中における不純物原子の
統計的ばらつきは、Φchにばらつきを与えると伴に傾
きEoxにもばらつきを与え、Vthにばらつきを与え
ている。Eoxはゲート電極へ達する電界である。より
ゲート電極に近い側、すなわち、より基板表面側の不純
物原子ほど、そのばらつきがΦsに与える影響が大きく
なる。
【0076】表面チャネルの場合には、最もΦsに大き
な影響を与える基板表面の位置は、チャネルが生じる位
置であり、チャネル位置での電気ポテンシャルへの不純
物原子ばらつきの影響も、より基板表面側の不純物のば
らつき程大きく、両者が一致していた。
【0077】しかし、図15に示すように埋め込みチャ
ネルの場合、ΦsのばらつきがVthに対応するポテン
シャルにばらつきを与える。Φsはより基板表面側の不
純物プロファイルのばらつきにより大きく影響を受け
る。例えば、基板奥側のチャネルキャリアが生じる位置
のカウンター不純物濃度を下げて、基板表面のカウンタ
ー不純物濃度プロファイルを急峻に高濃度とし、チャネ
ル位置の電気ポテンシャルへの不純物原子のばらつきの
影響を小さくする。しかし、基板表面のカウンター不純
物濃度が高いために、ゲート電極に近い基板表面での不
純物電荷がばらつくことにより、Φsのばらつきはかえ
って大きくなる。従って、この場合の埋め込みチャネル
Vthばらつきはかえって大きくなる。このことより、
不純物原子の統計ばらつきによるVthばらつきを抑制
するためには、チャネル位置でなく、図16のように基
板表面における正味の不純物プロファイル18、19の
ばらつきを抑え、ΦsさらにはEoxのばらつきを抑え
る必要がある。特に、図12(a)と(b)のように基
板表面でのカウンター不純物濃度を低くし、好ましくは
濃度をゼロにすることが、Vthばらつきを抑制するた
めに有効である。また、同様に、基板表面でのチャネル
不純物の表面濃度を、短チャネル効果を劣化させない範
囲で低くし、理想的には濃度をゼロにすることも、不純
物原子の分布の統計ばらつきに起因するVthばらつき
を小さくする上で有効である。ところで、図16は、図
12(a)と(b)の深さ毎のチャネル不純物濃度とカ
ウンター不純物濃度の差の絶対値から求まる正味の不純
物濃度を表すグラフである。なお、カウンター不純物プ
ロファイルが高い表面濃度を持つ形状をしている場合で
も、逆の極性を持つチャネル不純物の表面が低いことに
より、カウンター不純物の濃度を低くして所望のVth
の値を得る事ができ、統計ばらつきによるVthばらつ
きを抑えることができる。
【0078】埋め込みチャネルでは、カウンター不純物
を表面側を低濃度として、その奥側を高濃度にする分布
を形成することは、ゲート絶縁膜厚さの実効的増加をも
たらし、S因子劣化や短チャネル効果増大をもたらす。
これらを避けるために、浅いカウンター層形成の必要性
を満たすことができなくなる。
【0079】カウンター不純物を、低濃度あるいは狭い
範囲に導入して、Vthにおいて基板表面にチャネルが
生じる場合、即ち、カウンター不純物プロファイルを有
するトランジスタを表面チャネルの範囲で動作させる場
合、チャネル不純物の表面濃度が急峻に低濃度となり、
カウンター不純物の表面濃度が低濃度となる不純物プロ
ファイルが有効である。チャネルが基板表面に生じてい
るために、ゲート絶縁膜の厚さの実効的増加が無く、従
って、浅いカウンター不純物層形成の必要性が小さい。
Vthよりもゲートバイアスを下げると、カウンター不
純物層の分布に応じてキャリアは徐々に基板奥となるた
め、ゲートバイアスがゼロの時の電流値が十分小さく保
たれる程度に浅いカウンター層であればよい。特にメタ
ルゲートの場合、カウンター不純物層を有するチャネル
不純物分布を用いてVthが0.4V前後を表面チャネ
ルの範囲で実現できる。
【0080】図17はメタルゲートの場合に、図7に示
す階段状のプロファイルを用いた場合の、カウンター不
純物の濃度に対するVthとSCEレンジをシミュレー
ションした結果である。ここで図7のp型不純物濃度プ
ロファイルのステップの上段の濃度は5×1018cm
−3であり、ステップ下段の表面近傍の濃度はゼロであ
る。半導体表面からステップまでの距離は25nmとし
た。ゲート長は95nmとしている。横軸はカウンター
不純物の濃度であり、縦軸はVthと、SCEレンジで
ある。□印はVthを表している。△印はSCEレンジ
を表している。これより、カウンター不純物の濃度が高
くなるほどVthは小さくなりSCEレンジは大きくな
ることがわかる。また、低Vthである例えば0.4V
を達成するするためには、カウンター不純物の濃度は9
×1017cm−3であればよく、この濃度において、
SCEレンジは50mV程度であることがわかった。図
2のVthが0.4Vにおけるカウンター不純物の濃度
は5.3×1018cm であることから、同じ大き
さのVthを得るために5分の1以下の濃度で達成でき
ることがわかる。図5のVthが0.4VにおけるSC
Eレンジは70mVであったから、同じ大きさのVth
においてSCEレンジを20mV低減できていることが
わかる。このように図7の階段状のプロファイルは、図
1のプロファイルより、カウンター不純物の濃度の低減
が可能で、図3のステップ状のプロファイルより、SC
Eレンジが低減できVthが変動しにくいことがわかっ
た。
【0081】図18もメタルゲートの場合に、図7に示
す階段状のプロファイルを用いた場合の、カウンタード
ーパント濃度に対するVthと逆導電型の不純物層のプ
ロファイルのばらつきによるVthばらつきをシミュレ
ーションした結果である。ここで図7のp型不純物濃度
プロファイル1の形状は図16の場合と同じにした。横
軸はカウンタードーピングしたn+不純物層のn型不純
物濃度であり、縦軸はVthと、図7のプロファイル2
の形状変化によるVthのばらつきである。×印はVt
hを表している。□印は深さ25nmの位置に存在する
pn接合が1nm浅くなり深さが24nmになった時の
Vthのばらつきを表している。△印はプロファイル2
の濃度が2%減少した時のVthのばらつきを表してい
る。従って、図18の×印のVthと図17の□印のV
thとは同じ関係を表していることになる。変化の幅を
この様に設定しているのは半導体製造装置等による製造
ばらつきを想定したからである。これより、低Vthで
ある例えば0.4Vを達成するするためには、n型不純
物濃度は9.3×1017cm−3の高濃度が必要であ
ることがわかる。また、この濃度において、□印の深さ
の変動によるVthの変化量は20mV程度であった。
△印の濃度の変動によるVthの変化量は5mVであっ
た。図2の深さの変動に対するVthの変化量は50m
Vであったから、40%に低減できていることがわか
る。また、図2の濃度の変動に対するVthの変化量は
10mVであったから、半分に低減できていることがわ
かる。このように図7の階段状のプロファイルは、図1
のプロファイルより、プロファイルの形状の変化に対し
てVthは変動しにくいカウンター不純物の濃度ことが
わかった。
【0082】(実施例1)図19は、図9の階段状の変
形のプロファイルに基づき、イオン打ち込みや熱拡散等
により実現できるプロファイルを求めてモデル化し、さ
らに、ゲート電圧が閾値電圧Vthであるときのホール
濃度分布をデバイスシミュレーションを用いて求めた本
発明の実施例1のMISトランジスタの深さ方向の不純
物濃度プロファイルである。横軸は、ゲート絶縁膜と半
導体基板との界面23から半導体内部への深さである。
縦軸は不純物濃度である。実線は正味の不純物濃度プロ
ファイルであり、黒四角を付した実線はカウンター(n
型)不純物濃度プロファイルであり、白四角を付した実
線はチャネル(p型)不純物濃度プロファイルであり、
点線はドレイン電極に1Vを印可した時にゲート電圧が
Vthであるときのキャリア(ホール)濃度分布であ
る。ここで、不純物濃度プロファイルとは、集積回路チ
ップ内で、同じ動作をするべく作成されたトランジスタ
について、チャネル領域で、ゲート端から特定の距離に
おける不純物濃度を平均したものの基板深さ方向への分
布とする。以下の実施例では、特に言及する場合を除い
て、nチャネルのMISトランジスタについて説明す
る。pチャネルのMISトランジスタの場合には各導電
型を逆にすればよい。
【0083】実施例1では、深さ35nm付近より奥で
のチャネル(p型)不純物濃度を5×1018cm−3
と高くしている。そして、深さ30nm前後で急激に減
少させ、基板表面23へ向けての濃度を低くしている。
チャネル不純物プロファイルは短チャネル効果を抑制す
るために高濃度が要求され、一方、低いVthを得るた
めに、基板表面23近くでは低濃度であることが望まし
い。なお、これらのことから、チャネル不純物プロファ
イルはフェルミ分布関数で近似することとした。
【0084】第1の実施例では、チャネル不純物濃度を
最大で1nm当たり20%減少させ、基板表面1付近で
のチャネル不純物濃度を1×1017cm−3に抑えて
いる。このため、カウンター不純物(n型不純物)の濃
度を低く抑えても低いVthを得ることができた。
【0085】即ち、カウンター不純物濃度はおよそ1.
4×1018cm−3であり、正味のn型不純物濃度は
およそ1.3×1018cm−3であり、正味のn型不
純物濃度へのチャネル不純物プロファイルの寄与が小さ
い。このため、正味のn型不純物濃度のばらつきに、チ
ャネル不純物分布が与える影響が小さく、カウンター不
純物濃度ばらつきのみが正味のn型不純物濃度ばらつき
を決める。このことにより、p型不純物濃度のばらつき
がVthへ与えるばらつきを小さくできる。それのみな
らず、同じVthを得るためのカウンター不純物濃度を
低く抑えることができるので、正味のn型不純物濃度の
ばらつきの絶対値が小さくでき、カウンター不純物濃度
のばらつきがVthへ与えるばらつきを小さくできる。
【0086】図20に、第1の実施例の有効性を示すた
めに調べた3種のチャネル不純物プロファイルを示す。
一般に、チャネルにpn接合を持つトランジスタにおい
ては、高エネルギーイオン注入および熱工程によって、
チャネル(p型)不純物プロファイルはなだらかな勾配
をもつ。これらのチャネル不純物プロファイルはフェル
ミ分布関数の形状ファクターtを2、4、6に変えて発
生させた。形状ファクターtが2のプロファイルは実施
例1の図19に示したチャネル不純物プロファイルと同
じであり、カウンター不純物のピーク濃度は各々のp型
不純物プロファイルの場合にVthが0.4Vとなるよ
うに調節した。ただ、カウンタードープのピーク位置は
半導体界面から15nmの深さにおいた。一方、tが6
のプロファイルは半導体界面においてtが2のプロファ
イルと同様に1×1017cm 程度の表面不純物濃
度をもつものの、表面へむけての濃度の減少がなだらか
である。tが4のプロファイルはtが2と6のプロファ
イルの中間に位置している。tが6のプロファイルの場
合にtが2のプロファイルと同じVth:0.4Vを得
るために必要なカウンター不純物のピーク濃度は2×1
18cm−3であった。また、tが4の場合は、1.
7×1018cm−3であった。これよりtが小さい方
が、必要とされるカウンター不純物濃度が低く、従って
正味のn型不純物濃度のばらつきの絶対値が小さい。さ
らにチャネル不純物プロファイル全域においてチャネル
不純物濃度が低く、正味のn型不純物濃度の大きさがカ
ウンター不純物濃度で決まっているために、Vthばら
つきが小さい。
【0087】図21は、図20の3種のプロファイルの
それぞれに上記の対応するカウンター不純物プロファイ
ルを加えた場合の、プロファイルばらつきに対するVt
hばらつきを示すグラフである。数値はデバイスシミュ
レーションを用いて求めた。nsc−5%と記した軸
は、カウンター不純物濃度が5%ばらついた時のVth
のばらつきの値を表す。nwell−5%と記した軸
は、チャネル不純物濃度が5%ばらついた時のVthの
ばらつきの値を表す。rgwx−1nmと記した軸は、
チャネル不純物濃度が急激に減少する位置(図20の線
分25で示す深さ:30nm)が1nmばらついた時の
Vthのばらつきの値を表す。scp−1nmの軸はカ
ウンター不純物濃度のピーク位置(図20の線分26で
示す深さ:15nm)が1nmばらついた時のVthの
ばらつきの値を表す。scj−1nmの軸は、カウンタ
ー不純物濃度のピーク位置から、そのピーク位置の濃度
の10分の1の濃度になる位置までの距離(20nmに
設定した)が1nmばらついた時のVthのばらつきの
値を表す。△印はtが6の場合であり、□印はtが4の
場合であり、○印はtが2の場合である。これより、t
が小さい方が、チャネル不純物濃度ばらつき、カウンタ
ー不純物濃度ばらつき、チャネル不純物プロファイルの
ステップ形状の段差の深さのばらつきのいずれについて
も、小さなVthばらつきを与えている。さらに、濃度
ばらつきのみでなく、カウンター不純物濃度のピーク位
置のばらつき、カウンター不純物プロファイルの形状の
ばらつき等に対しても、tが小さい方が小さいVthば
らつきを与えることがわかった。これらのことは、Vt
hのばらつきを小さくするには、チャネル不純物プロフ
ァイルのステップ形状の段差部の傾きをできるだけ急峻
にすればよいと考えられる。
【0088】また、図2と比較してみる。まず、不純物
濃度について、図2では2%ばらつくとVthが10m
V変動したが、図21では、5%ばらついているにもか
かわらず10mV程度しか変動していない。プロファイ
ルの深さ方向のばらつきについても図2では0.5nm
ばらつくとVthが50mV変動したが、図21では最
もばらつきやすいtが6のプロファイルのチャネル不純
物のステップの位置が1nmばらついても24mVしか
変動しない。このように、tが6以下であれば図2に比
較して顕著にVthのばらつきを低減できる。なお、t
が6のプロファイルの最大の濃度勾配は1nm当たりの
濃度の比が0.9程度であり、0.9より小さければ、
tが6より小さい場合に該当する。
【0089】実施例1では、カウンター不純物プロファ
イルがチャネル不純物プロファイルの表面低濃度領域内
に含まれるように形成されている。すなわち、カウンタ
ー不純物プロファイルの空乏層端での濃度が空乏層中の
チャネル不純物プロファイルの濃度の最大値の1/4よ
りも小さくなるように形成されている、これらのこと
は、空乏層内の正味のp型不純物プロファイルでのカウ
ンター不純物濃度が低いことにより達成される。短チャ
ネル効果を抑制するためにチャネル不純物プロファイル
の奥側に高濃度のp型不純物分布が用いられる。空乏層
はチャネル不純物プロファイルの高濃度領域にひろが
り、トランジスタ特性は空乏層内の高濃度チャネル(p
型)不純物領域の高濃度の電荷に強く依存する。カウン
ター不純物プロファイルがチャネル不純物プロファイル
の高濃度領域に含まれないために、空乏層内の正味のチ
ャネル(p型)不純物プロファイルはチャネル不純物プ
ロファイルのみで決まる。カウンター不純物プロファイ
ルがばらついても、正味のp型不純物プロファイルのV
thを決定する重要な部分は影響を受けず、Vthばら
つきは小さくなる。なお、カウンター不純物プロファイ
ルの幅を狭く形成するために、図10(b)に示すよう
にカウンター不純物プロファイルの基板表面側に低濃度
のpn接合を形成してもかまわない。
【0090】実施例1では、pn接合の位置でのp型お
よびn型不純物濃度を空乏層中での最大のチャネル不純
物濃度よりも1桁以上低くすることにより、これらの変
調がトランジスタ動作へ与える影響を小さくしている。
ここで、空乏層とは、不純物濃度に対してキャリア濃度
が10%以上小さくなる領域と定義し、図19の実施例
1においては空乏層端は深さ38nm付近、空乏層中で
のチャネル不純物濃度の最大値は空乏層端付近に位置
し、濃度は5×1018cm−3である。なお、チャネ
ル不純物濃度の最大値は空乏層端よりも浅い位置に存在
しても良い。
【0091】さらに、実施例1では、半導体界面におい
て、チャネル不純物濃度がカウンター不純物濃度の4分
の1よりも小さい。空乏層中の単位電荷当たりの電気特
性への影響は、半導体界面側における電荷分布が電気特
性に与える単位電荷当たりの影響の方が、半導体奥側に
おける電荷分布によるそれよりも大きい。半導体界面に
おいて、正味のn型不純物濃度に対するチャネル不純物
プロファイルの影響を小さくすることで、チャネル不純
物濃度のばらつきが電気特性へ与えるばらつきを小さく
することができる。一方、空乏層中の正味のn型不純物
濃度プロファイルのうち、最大濃度の電気特性への影響
は一般に大きい。実施例1においては最大の正味のn型
不純物濃度を与える場所でのチャネル不純物濃度をカウ
ンター不純物濃度の1/4よりも小さくしており、チャ
ネル不純物濃度のばらつきが電気特性へ与える影響を小
さくすることができる。
【0092】また、実施例1では、カウンター不純物プ
ロファイルのピーク位置が、pn接合の位置よりも浅く
位置する。このことにより、カウンター不純物の主なプ
ロファイルはチャネル不純物プロファイルから離れて位
置し、正味のn型不純物プロファイルは専らカウンター
不純物プロファイルによって決まり、また正味のp型不
純物プロファイルは専らチャネル不純物プロファイルに
よって決まる。カウンター不純物プロファイルとチャネ
ル不純物プロファイルのばらつきによる正味のp型およ
びn型不純物プロファイルのばらつきを小さくし、Vt
hのばらつきを小さくしている。
【0093】実施例1において、カウンター不純物濃度
を高くすることにより、さらに低いVthのMISFE
TにおいてVthばらつきを小さく抑えることができ
る。その際、カウンター不純物プロファイルをチャネル
不純物プロファイルの表面低濃度部分の深さ程度に抑え
ることが望ましいが、高濃度のカウンター不純物プロフ
ァイルを用いることによりカウンター不純物プロファイ
ルの裾がチャネル不純物プロファイルの高濃度部分に重
なる場合でも、本実施例1に示す表面へ向けて急激に低
濃度となるチャネル不純物プロファイルを用いることに
より、Vthばらつきを小さくすることができる。
【0094】実施例1においては、図19のようにチャ
ネル不純物プロファイルが表面へ向けて急激に低くなる
場所を30nm付近としているが、この場所をより表面
側へ移動させたプロファイルを用いることにより、短チ
ャネル効果をさらに抑えることができる。この場合、図
19の場合と同じVthを得るためには図19に示した
ものよりも高い濃度のあるいはより広く分布するカウン
ター不純物プロファイルを用いればよい。逆に、急激に
低くなる場所を奥側へ移動させ、同じVthを得るため
に図19の場合よりも低い濃度のあるいはより狭く分布
するn型不純物プロファイルを用いると、図1の場合よ
りも短チャネル効果が大きくなってしまう。ただし、一
般に急激に低くなる場所を表面側へ移動するほど不純物
のばらつきがVthへ与えるばらつきは大きくなってし
まう。このように、短チャネル効果の抑制と不純物分布
ばらつきによるVthのばらつきの抑制はいわゆるトレ
ードオフの関係にある。トランジスタの製造に用いるリ
ソグラフィやエッチングなどゲート加工の精度と、イオ
ン注入や熱工程などチャネル不純物プロファイル制御の
精度とを勘案し、所望のVthを得るために上記トレー
ドオフにおける最適のチャネル不純物分布を用いればよ
い。本発明のチャネル不純物分布を用いることにより、
短チャネル効果と不純物プロファイルばらつきに起因す
るVthばらつきが抑えられる。そして、低いVthの
トランジスタを実現することができ、高い歩留まりによ
り高速で消費電力の低い集積回路を実現することができ
る。
【0095】(実施例2)図22は、図7の階段状のプ
ロファイルに基づき、図19と同様にイオン打ち込みや
熱拡散等により実現できるプロファイルをモデル化して
求め、さらに、ゲート電圧がVthであるときのキャリ
ア(ホール)濃度分布をデバイスシミュレーションを用
いて求めた本発明の実施例2のMISトランジスタの深
さ方向のチャネルプロファイルである。横軸、縦軸、実
線、黒四角を付した実線、白四角を付した実線と点線の
意味は図19の場合と同様である。実施例1と同様に基
板表面23へ向けて急激に濃度が減少するチャネル不純
物プロファイルと、pn接合位置において低濃度のカウ
ンター不純物プロファイルを用いて、短チャネル効果を
抑制している。実施例2においては、実施例1と異な
り、カウンター不純物プロファイルがチャネル不純物プ
ロファイルに交わる位置では、カウンター不純物の濃度
勾配がチャネル不純物の濃度勾配よりもなだらかであ
る。そして、カウンター不純物プロファイルが、チャネ
ル不純物プロファイルの高濃度部分まで広がっている。
【0096】実施例2では、半導体界面から26nmの
深さ(図22の線分24の位置)でチャネル不純物プロ
ファイルとカウンター不純物プロファイルの濃度が一致
し、pn接合を形成している。界面23へ向けて急激に
低濃度となるステップ状のチャネル不純物プロファイル
を用いており、このことにより、pn接合でのチャネル
不純物およびカウンター不純物の濃度を空乏層中での最
大のチャネル不純物濃度の12%程度に低くできる。p
n接合でのチャネル不純物及びカウンター不純物の濃度
は約6×1017cm−3であり、pn接合におけるチ
ャネル不純物濃度を低くすることにより、接合付近での
チャネル不純物濃度のばらつきが正味のn型不純物濃度
に与えるばらつきが小さくなり、トランジスタ動作への
ばらつきの影響が小さくなる。
【0097】また、チャネル不純物プロファイルは深さ
15nm付近をピークとしてなだらかに分布する。pn
接合におけるカウンター不純物の濃度勾配はチャネル不
純物の濃度勾配よりも小さい。このため、チャネル不純
物プロファイルの深さ位置依存性が小さく、深さおよび
分布の幅がばらついても正味のn型不純物プロファイル
はばらつかず、電気特性に影響を与えない。
【0098】図23は、図22のカウンター不純物プロ
ファイルの形状を3通りに変化させたそれぞれの場合に
ついて、プロファイルばらつきに対するVthばらつき
を示すグラフである。数値はデバイスシミュレーション
を用いて求めた。この時、チャネル不純物プロファイル
のtは2で一定にし、チャネル不純物濃度が急激に減少
する深さも30nmで一定にした。また、カウンター不
純物濃度のピーク位置を深さ15nmの位置で一定にし
た。そして、カウンター不純物濃度のピーク位置からそ
のピーク位置の濃度の10分の1の濃度になる位置まで
の距離(scj)を変化させ、プロファイルの濃度勾配
を変化させた。nsc−5%と記した軸、nwell−
5%と記した軸、rgwx−1nmと記した軸、scp
−1nmの軸とscj−1nmの軸の意味は図21と同
じである。□印は、scjが40nmの場合であり、図
22のカウンター不純物プロファイルに該当する。○印
はscjが20nmの場合であり、△印はscjが10
nmの場合である。これより、nsc−5%、nwel
l−5%とrgwx−1nmは、scjを変化させても
一定値をとることがわかった。また、scp−1nmと
scj−1nmは、scjを大きくすればするほど小さ
くなることがわかった。これらのことは、Vthのばら
つきを小さくするには、scjを大きくすればよく、こ
のことを言い換えれば、カウンター不純物の濃度勾配が
なだらかなほどよいと考えられる。
【0099】また、図2と比較してみる。まず、不純物
濃度について、図2では2%ばらつくとVthが10m
V変動したが、図23では、5%ばらついているにもか
かわらず10mV程度しか変動していない。プロファイ
ルの深さ方向のばらつきについても図2では0.5nm
ばらつくとVthが50mV変動したが、図23では最
もばらつきやすいscjが10nmのプロファイルでs
cjが9nmに減少しても17mVしか変動しない。こ
のように、scjが10nm以上であれば図2に比較し
て顕著にVthのばらつきを低減できる。そして、Vt
hを0.4Vに設定するためには、scjが40nmの
カウンター不純物プロファイルのピーク濃度を7.5×
1017cm−3に設定すれば良く、scjが20nm
の場合は9.4×1017cm−3に、scjが10n
mの場合は1.6×1018cm −3に設定すればよい
ことがわかった。このことは、図2の場合にVthを
0.4Vに設定するために、カウンター不純物プロファ
イルのピーク濃度を5×10 18cm−3の高濃度に設
定しなければならないのに比べ3分の1以下に低濃度化
できている。
【0100】pn接合位置でのチャネル不純物の濃度勾
配がカウンター不純物のそれよりも大きく、チャネル不
純物プロファイルは基板奥へ向かって急激に高濃度とな
る。このことにより、正味のp型不純物プロファイルに
重なるカウンター不純物プロファイルはうち消され、高
い濃度を保った正味のp型不純物プロファイルが形成で
きる。カウンター不純物プロファイルが、平坦であれば
濃度が位置によって依存しないので、pn接合付近の正
味のp型不純物プロファイルに重なるカウンター不純物
プロファイルがばらついても、正味のp型不純物プロフ
ァイルはばらつかず、電気特性に影響を与えない。
【0101】さらに、pn接合付近での正味のp型不純
物プロファイルは主にチャネル不純物プロファイルによ
って決まっているものの、カウンター不純物プロファイ
ルとの差し引きの寄与を受けている。カウンター不純物
の濃度勾配がチャネル不純物のそれよりも小さく、チャ
ネル不純物濃度の位置に対する依存性が小さいために、
チャネル不純物濃度がばらついても、カウンター不純物
濃度の差し引きのばらつきは小さく、正味のp型不純物
濃度のばらつきは抑えられ、電気特性への影響が小さく
抑えられる。
【0102】また、カウンター不純物濃度の最大値を与
える場所において、チャネル不純物の濃度がカウンター
不純物濃度の1/4以下と小さい。空乏層中の正味のn
型不純物濃度の最大値が電気特性へ与える影響は一般に
大きい。チャネル不純物濃度のばらつきが電気特性へ与
える影響を小さくすることができる。
【0103】基板表面において、チャネル不純物濃度が
カウンター不純物濃度よりも1/4以下と小さい。な
お、空乏層中の単位電荷当たりの電気特性への影響は、
基板表面側における電荷分布が電気特性に与える単位電
荷当たりの影響の方が、基板奥側における電荷分布によ
るそれよりも大きい。基板表面におけるカウンター不純
物濃度に対しチャネル不純物濃度を1/4以下に小さく
することにより、正味のn型不純物濃度に対するチャネ
ル不純物プロファイルの影響を小さくし、チャネル不純
物濃度のばらつきが電気特性へ与えるばらつきを小さく
することができる。
【0104】また、図20より空乏層端は深さ38nm
付近、空乏層中でのチャネル不純物濃度の最大値は空乏
層端付近濃度5×1018cm−3である。チャネル不
純物濃度の最大値は空乏層端よりも浅く位置してもよ
い。
【0105】基板表面におけるカウンター不純物濃度は
カウンター不純物プロファイルの濃度の最大値の1/2
よりも大きく、pn接合における濃度の1/2よりも大
きく2倍よりも小さいことである。この特徴により、カ
ウンター不純物濃度の場所依存性は小さく、カウンター
不純物プロファイルのばらつきに正味のn型とp型の不
純物濃度プロファイルも影響されにくい。
【0106】また、カウンター不純物プロファイルのピ
ークはチャネル不純物プロファイルの表面低濃度領域の
中央部付近としたが、より表面側または奥側に位置して
いてもよく、また、ピークが正味のp型不純物プロファ
イルの中またはさらに奥側に位置していてもよい。図1
1(a)と(b)のプロファイル2のようにピークを持
たない均一分布であってもよい。
【0107】カウンター不純物濃度を高くすることによ
り、より低いVthを得ることができる。同じVthで
あれば、カウンター不純物濃度は低い方が望ましく、低
濃度のn型不純物層を用いて所望の低Vthが得る場合
にはカウンター不純物プロファイルを平坦にすることが
有効である。チャネル不純物濃度と同程度にカウンター
不純物濃度が高くなり正味のp型不純物濃度にカウンタ
ー不純物濃度が大きく寄与する場合でも、基板表面へ向
けて減少するチャネル不純物の濃度勾配がカウンター不
純物の濃度勾配よりも大きいという特徴により、一般に
従来例よりも小さなVthばらつきが得られる。これ
は、カウンター不純物濃度を高くした場合には、カウン
ター不純物分布に影響を受ける正味のp型不純物プロフ
ァイルは基板表面から遠く、そのばらつきがVthへ与
える影響が一般に基板表面に近い場合よりも小さくなる
だけでなく、カウンター不純物分布はなだらかな形状な
のでばらつきが小さいからである。
【0108】実施例2が実施例1に比べて優れている点
は、カウンター不純物プロファイルがなだらかで位置又
は形状依存性が少ないために、このプロファイルの形成
および制御がより容易であることである。実施例1では
カウンター不純物プロファイルの幅をチャネル不純物プ
ロファイルの表面低濃度層の幅程度に抑える必要がある
ため、熱工程を制限する必要があり、カウンター不純物
の濃度、ピーク位置、分布形状などを制御する必要があ
る。実施例2においては、なだらかな分布であるために
カウンター不純物プロファイルの形成について熱工程を
制限する必要性は低く、基本的に濃度のみを制御すれば
よい。但し、濃度を高くするほどVthは低くなる依存
性を持ち、空乏層中のチャネル不純物プロファイルと所
望のVthの値とに対応して、濃度を精密に制御する必
要がある。実施例2では、所望のVthを得るために
は、チャネル不純物プロファイルカウンター不純物を表
面で急峻に低濃度になるように形成した上で、カウンタ
ー不純物の濃度のみをパラメータとして用いればよい。
【0109】(実施例3)図24は、図9の階段状の変
形のプロファイルに基づき、図19と同様にイオン打ち
込みや熱拡散等により実現できるプロファイルをモデル
化して求め、さらに、ドレイン電極に1Vを印可してゲ
ート電圧がVthであるときのキャリア(ホール)濃度
分布をデバイスシミュレーションを用いて求めた本発明
の実施例3のMISトランジスタの深さ方向のチャネル
プロファイルである。横軸、縦軸、実線、黒四角を付し
た実線、白四角を付した実線と点線の意味は図19の場
合と同様である。実施例1と同様に基板表面へ向けて急
激に濃度が減少するチャネル不純物プロファイルと、p
n接合位置において低濃度のカウンター不純物プロファ
イルを用いて、短チャネル効果を抑制している。実施例
3においては、実施例1及び2と異なり、カウンター不
純物プロファイルのピーク位置が基板表面23にある。
pn接合および正味のn型不純物プロファイルと重なる
チャネル不純物プロファイルの濃度を低くし、カウンタ
ー不純物濃度を高くしている。このことにより、低いV
thを得ることができる。また、高い正味のn型不純物
濃度を得るためのカウンター不純物濃度を低く抑え、カ
ウンター不純物プロファイルのばらつきの絶対値を小さ
くすることができる。このように、チャネルまたはカウ
ンター不純物濃度のばらつきが互いにそれぞれ正味のn
型またはp型不純物濃度のばらつきに与える影響を小さ
くし、電気特性のばらつきを小さくすることができる。
【0110】実施例3のプロファイルが実施例1のプロ
ファイルに比べて優れている点は、基板表面をカウンタ
ー不純物プロファイルのピークとしているために、pn
接合2における不純物濃度を低く保ったままでより多く
のカウンター不純物を基板に導入することが容易であ
る。このことにより、実施例1の場合よりも熱工程への
制限を緩くすることができる。また、熱工程を極力抑え
て浅いカウンター不純物プロファイルを形成した場合に
は、pn接合2での不純物濃度を低く保ったままで、チ
ャネル不純物プロファイルが急激に減少する場所をより
表面側へ移動させることができ、短チャネル効果をより
抑制することが可能である。
【0111】なお、実施例1乃至3は、ゲート電極をポ
リゲートとした場合にも、メタルゲートとした場合にも
適用できる。メタルゲート電極としては、ゲート絶縁膜
と接する部分がIV属、V属、VI属の少なくとも1つ
の遷移金属元素の窒化物、炭素窒化物、および珪素窒化
物の少なくとも1つで構成されているものを用いる。具
体的には、上記ゲート絶縁膜と接する部分がタングステ
ン(W)窒化物、モリブデン(Mo)窒化物、タンタル
(Ta)窒化物、チタン(Ti)窒化物、W珪素窒化
物、Mo珪素窒化物、Ta珪素窒化物、Ti珪素窒化
物、Ti炭素窒化物、W炭素窒化物、Mo炭素窒化物お
よびTa炭素窒化物の少なくとも1つで構成されるもの
を用いる。あるいは、メタルゲート電極のゲート絶縁膜
と接する部分を、酸素を含むルテニウム(Ru)、窒素
を含むRu、および窒素を含む酸化Ru(RuO
の少なくとも1つで構成する。
【0112】また、ゲート電極のゲート絶縁膜と接する
部分の仕事関数の大きさがVthの値を変化させるた
め、この部分の結晶粒径が大きいと、仕事関数は面方位
により異なるため、Vthのばらつきを生じる。このた
め、この部分の結晶粒径は10nm以下とし、望ましく
は30nm以下とする。
【0113】実施例1乃至3は、メタルゲートのMIS
FETに適用した場合、特に、仕事関数がシリコンのバ
ンドギャップの中央付近に位置する金属材料、例えば、
窒化チタン(TiN)を用いたMISFETに適用した
場合に、重要な効果を発揮する。この時、pMISFE
T、nMISFETのいずれの場合についてのVthも
大きくなってしまう。低いVthを得るために、実施例
1乃至3を適用することにより、デュアルゲートを用い
ず、シリコンバンドギャップの中央付近に仕事関数をも
つ同一の金属又は金属化合物材料を用いて、Vthのば
らつきを抑制した高性能のCMOS用MISFETを実
現できる。
【0114】(実施例4)実施例4は実施例2に係わる
不純物プロファイルを持つMISFETとその製造方法
に関するものである。図25は、実施例2に係わる不純
物プロファイルを持つMISFETの断面図である。M
ISFETは第1導電型の半導体基板31と、基板31
の上面と面接触するゲート絶縁膜46と、絶縁膜46の
上面と面接触するゲート電極47とで構成される。基板
31は、絶縁膜46の下に位置する第2導電型のカウン
ター不純物領域44と、領域44の下に位置する第1導
電型のチャネル不純物領域45と、基板31の上面を含
み領域44と面接触する第2導電型のソース領域38
と、基板31の上面を含み領域44と面接触する第2導
電型のドレイン領域39とで構成される。領域44と4
5の不純物プロファイルは、実施例2に係わる不純物プ
ロファイルとなっている。なお、ソース領域38とドレ
イン領域39の上面に面接触するように犠牲絶縁膜33
が配置され、絶縁膜33の上面に面接触するように層間
絶縁膜42が配置されている。
【0115】なお、ここで、ソース領域38、ドレイン
領域39は図面上ゲート電極47下部には延長されてい
ないが、ゲート電極47端部の下部にゲート絶縁膜46
を介してソース領域38、ドレイン領域39が延長形成
されている方が望ましい。これによりゲートソース抵
抗、ゲートドレイン抵抗を削減することが可能となる。
【0116】図26と図27は、「ダマシンゲート」工
程を用いて実施例2のチャネル不純物分布をもつMIS
FETを製造する方法を示す工程断面図である。「ダマ
シンゲート」を用いることによりゲート電極47にポリ
シリコンを用いず、ソースおよびドレイン不純物の活性
化をゲート電極形成よりも前に行う事ができる。このこ
とにより、金属または金属化合物をゲート電極47とし
て用いることが可能になるだけでなく、ゲート電極47
にポリシリコンを用いた場合に必要であった高温熱工程
またはソース・ドレイン領域38、39の不純物を活性
化するための熱工程がチャネル不純物プロファイルに影
響を与えることがないので、実施例2の特徴である表面
へ向けて急激に濃度が減少するチャネル不純物プロファ
イルを実現できる。以下に製造方法を説明する。
【0117】(イ)まず、図26(a)に示すように、
シリコン基板31の上に熱酸化法を用いて厚さ100n
mの犠牲絶縁膜33を形成する。次に、この犠牲絶縁膜
33を介してイオン注入49方法を行い、n型不純物を
導入する。例えば燐を40keVの加速エネルギーを用
いて5×1013cm−2のドーズ量で導入する。これ
は、後の熱工程により拡散し、基板表面付近になだらか
な濃度勾配をもつカウンター不純物プロファイルを形成
するものである。なお、イオン注入方法を用いず、基板
表面に均一にn型不純物を含んだシリコン結晶層を厚さ
50nmエピタキシャル成長させてもよい。
【0118】(ロ)次に、図26(b)に示すように、
犠牲絶縁膜33上に厚さ50〜200nm程度のダミー
ゲート電極パタン35をリソグラフィ法および非等方性
エッチングを用いて形成する。パタン35としては、例
えば水素を含むシリコン酸化膜、熱酸化で形成したシリ
コン酸化膜、熱窒化で形成したシリコン酸化膜、非晶質
シリコン膜または多結晶シリコン膜を用いる。このよう
にパタン35として金属ではなくシリコン系の半導体膜
や絶縁膜を用いることにより、パタン35のリアクティ
ブイオンエッチング(RIE)による側面荒れを小さく
でき、これによりゲート長の寸法のばらつきを少なくす
ることができる。
【0119】次に、図26(b)に示すように、パタン
35をマスクにして不純物イオンを注入し、その後アニ
ールを行ってソース・ドレイン不純物領域38および3
9を形成する。
【0120】ソース・ドレイン領域38、39の活性化
のためのアニールは、後の工程で行われるチャネル不純
物プロファイルの形成および埋め込みゲート電極47の
形成よりも前に行われるために、これらに特に熱的な影
響を与えることはない。
【0121】(ハ)図26(c)に示すように、層間絶
縁膜42となるシリコン酸化膜をパタン35を覆うよう
に全面にCVD法を用いて形成する。次に、パタン35
が露出するまでシリコン酸化膜を化学的機械的研磨(C
MP)法または機械的研磨(MP)法により研磨する。
このことにより、シリコン酸化膜が平坦化され、層間絶
縁膜42が形成できる。なお、層間絶縁膜42として
は、シリコン酸化膜と、その上に燐を含むシリコン酸化
膜を積層した積層膜を用いてもよい。
【0122】(ニ)図27(a)に示すように、パタン
35および犠牲絶縁膜33をウェットエッチング法を用
いて除去して開口部41を形成する。開口部41の内側
に厚さ5nmの犠牲酸化膜33を堆積する。開口部41
を介して基板31内に選択的にチャネル不純物のイオン
注入50を行う。nMISFETの場合には、インジウ
ム(In)を5×1013cm−2のドーズ量で、20
0keVの加速エネルギーで注入する。注入イオンを9
00℃30秒のラピッドサーマルアニール(RTA)法
を用いて活性化する。pMISFETの場合には、カウ
ンター不純物として例えばボロン(B)を用い、チャネ
ル不純物としてアンチモン(Sb)を用いる。イオン注
入は、nMISFETの場合と同様のドーズ量と加速エ
ネルギーで処理すればよい。
【0123】(ホ)犠牲酸化膜33を除去し、ゲート絶
縁膜46をCVD法により形成する。次に、図27
(b)に示すように、メタルゲート電極となる金属膜4
7、例えば、TiNを、CVD法を用いて基板表面の全
面に形成して開口部41を充填する。
【0124】(ヘ)最後に、CMP法またはMP法を用
いて、開口部41の外の余剰の金属膜47を除去し、M
ISFETが完成する。
【0125】(実施例5)実施例5は実施例1に係わる
不純物プロファイルを持つMISFETとそのの製造方
法に関するものである。図28は、実施例1に係わる不
純物プロファイルを持つMISFETの断面図である。
MISFETは第1導電型の半導体基板31と、基板3
1の上面と面接触するゲート絶縁膜46と、絶縁膜46
の上面と面接触する第1のゲート電極47と、第1のゲ
ート電極47の上面と面接触する第2のゲート電極48
で構成される。基板31は、絶縁膜46の下に位置する
第2導電型のカウンター不純物領域44と、領域44の
下に位置する第1導電型のチャネル不純物領域45と、
基板31の上面を含み領域44と面接触する第2導電型
のソース領域36と、基板31の上面を含み領域44と
面接触する第2導電型のドレイン領域37と、基板31
の上面を含み領域36と面接触する第2導電型の深いソ
ース領域38と、基板31の上面を含み領域37と面接
触する第2導電型の深いドレイン領域39とで構成され
る。領域44と45の不純物プロファイルは、実施例1
に係わる不純物プロファイルとなっている。なお、ソー
ス領域38とドレイン領域39の上面に面接触し絶縁膜
46の側面に面接触するするように犠牲絶縁膜33が配
置され、絶縁膜33の上面に面接触し絶縁膜46の側面
に面接触するするようにサイドウォール40が配置さ
れ、ソース領域38とドレイン領域39の上面に面接触
し絶縁膜33とサイドウォール40の側面に面接触する
するように層間絶縁膜42が配置されている。ソース領
域38とドレイン領域39の側面に面接触し絶縁膜42
の底面に面接触するように素子分離領域32が配置され
ている。
【0126】なお、ここで、ソース領域36(ソースエ
クステンション領域)、ドレイン領域37(ドレインエ
クステンション領域)は図面上ゲート電極47下部にま
で至っていないが、ゲート電極47端部の下部にゲート
絶縁膜46を介してソース領域36、ドレイン領域37
が延長形成されている方が望ましい。これによりゲート
ソース抵抗、ゲートドレイン抵抗を削減することが可能
となる。
【0127】図29乃至図31は、「ダマシンゲート」
工程を用いて実施例1の不純物プロファイルをもつMI
SFETを製造する方法を示す工程断面図である。以下
に製造方法を説明する。
【0128】(イ)まず、シリコン基板31をドライエ
ッチングいて素子分離用の溝を形成する。次に、シリコ
ン酸化膜などの絶縁材料からなる絶縁膜を堆積または塗
布により溝内に埋め込む。素子分離溝外部の絶縁膜をC
MP法またはMP法により除去することによって、図2
9(a)に示すように、シリコン基板31内に素子分離
領域32を形成する。次に、基板31上に厚さ3nm程
度の犠牲酸化膜33を熱酸化法により形成する。ダミー
ゲートパタン35となる膜34を犠牲酸化膜33と素子
分離領域32の上に成膜する。膜34には、例えば、水
素を含むシリコン酸化膜や2層の積層膜を用いる。積層
膜にする場合は、下層には犠牲酸化膜33よりもエッチ
ング速度の速い膜、例えば、アモルファスシリコン膜を
用い、上層には後工程の層間絶縁膜42の研磨工程にお
いて層間絶縁膜42よりも研磨速度が遅くなる膜、例え
ば、シリコン窒化膜を用いる。
【0129】(ロ)次に、図29(b)に示すように、
ゲート電極と同じパターンとなるように、膜34をRI
E法などの異方性エッチングを用いて加工し、ダミーゲ
ートパタン35を形成する。続いて、このパタン35を
マスクにして基板表面にイオン注入などによって不純物
を導入する。熱処理して、この不純物を電気的に活性化
することにより、ソース・ドレイン領域36と37を形
成する。不純物の導入は、プラズマドーピング、気相拡
散、あるいは固相拡散によって行ってもよい。また、不
純物の活性化は、昇温速度100℃/秒以上、温度80
0〜900℃程度、30秒以下のRTAによって行うこ
とにより、ソース・ドレイン領域36と37の深さを浅
く保つことができる。
【0130】(ハ)図29(c)に示すように、厚さ5
〜30nmのシリコン窒化膜またはシリコン窒化酸化膜
からなるサイドウォール40を形成する。サイドウォー
ルを形成するには、パタン35上も含めた基板表面の全
面に絶縁膜を化学気相成長(CVD)法で成膜した後、
その絶縁膜をRIE法を用いて部分的にエッチングし、
パタン35の側壁部分のみに絶縁膜を残すことにより形
成する。ここで、絶縁膜としてはパタン35よりもRI
E法によるエッチング速度が遅くなる材料を用いる。例
えば、パタン35としてシリコン酸化膜を用いる場合に
は、シリコン窒化膜またはシリコン酸化窒化膜(SiO
xNy)などの絶縁膜を用いる。多結晶シリコン膜の場
合は、シリコン酸化膜を用いる。
【0131】なお、サイドウォール40とパタン35と
の間には、後工程のパタン35の除去工程時に、サイド
ウォール40が横方向に後退しないように、厚さ10n
m以下の酸化膜をあらかじめパタン35表面に形成して
おくことが望ましい。
【0132】次に、サイドウォール40およびパタン3
5をマスクにして基板表面にイオン注入法などによって
不純物を導入する。この不純物を電気的に活性化するこ
とによって深いソース・ドレイン領域38および39を
形成する。活性化する不純物の濃度を高めるために、電
子ビーム、紫外線領域の波長を有するレーザー、水銀ラ
ンプまたはキセノンランプを用いて、1000℃以上で
1秒以下の熱処理を行ってもよい。また、ソース・ドレ
イン領域36および37の活性化を、深いソース・ドレ
イン領域38および39の不純物を活性化する際に同時
に行ってもよい。深いソース・ドレイン領域38及び3
9の上にコバルトシリサイド(CoSi )層などの金
属シリサイド層を形成することもできる。
【0133】このように、「ダマシンゲートトランジス
タ」工程においては、通常のプレーナートランジスタ工
程の場合とは異なり、チャネル不純物プロファイルの形
成よりも先に、ソースおよびドレイン領域36、37お
よび深いソースおよびドレイン領域38、39を形成で
きる。このことにより、この活性化のための熱工程をチ
ャネル不純物は受けない。深いソース・ドレイン領域3
8、39の表面をシリサイド化するための熱工程もチャ
ネル不純物は受けない。以上によりライトリードープト
ドレイン(LDD)構造が形成できる。
【0134】(ニ)次に、層間絶縁膜42をCVD法に
より基板表面の全面に成膜する。図30(a)に示すよ
うに、パタン35の表面が現れるまで層間絶縁膜42を
CMP法により研磨する。この研磨によって層間絶縁膜
42の表面は平坦化する。
【0135】(ホ)図30(b)に示すように、選択性
エッチングを用いてパタン35と犠牲酸化膜33を除去
し、開口部41を形成する。次に、図31(a)に示す
ように、開口部41を介して基板表面に不純物イオンを
注入する。まず、ドーズ量5×1013cm−2のイン
ジウムを190keVの加速エネルギーで注入し、続い
て、ドーズ量5×1011cm−2のアンチモンを5k
eVの加速エネルギーで注入する。注入した不純物を8
50℃、30秒のRTA法により活性化する。
【0136】(ヘ)図31(b)に示すように、ゲート
絶縁膜46として、厚さ2〜3nmのSiOxNy膜、
あるいは500℃以下の温度で、窒化種として窒化ラジ
カルなどを用いた窒化によって形成した窒化膜を成膜す
る。図示したようにゲート絶縁膜46をCVDを用いて
開口部41の底面のみでなく側壁上にまで形成するだけ
でなく、開口部41の底面の露出したシリコン基板31
表面を酸化することにより、開口部41の底面のみにゲ
ート絶縁膜46を形成してもよい。
【0137】次に、ゲートの仕事関数を決定するTiN
などの金属導電性を有する物質からなる厚さ10nm以
下の第1のゲート電極となる導電膜47を形成する。T
iNを用いた場合には、TiNの粒径が30nm以下に
なるように、TiNの組成、成膜温度、圧力などの成膜
条件を設定する。
【0138】次に、第2のゲート電極となる導電膜48
を全面に形成する。具体的には、Al膜をスパッタ法に
より全面形成した後、Al膜をリフローさせて開口部4
1の内部を充填する。あるいは導電膜48としてW膜な
どの低抵抗金属膜を、開口部41の内部を充填するよう
に、CVD法により全面に堆積する。
【0139】(ト)最後に図28に示すように、開口部
41の外部の余剰なゲート絶縁膜46、導電膜47、4
8をCMP法またはMP法によって除去する。このこと
により研磨表面は平坦化する。以上、開口部41内に埋
め込まれたゲート絶縁膜46、第1のゲート電極47、
第2のゲート電極48を形成することによって、MIS
トランジスタが完成する。その後、配線のためにソース
・ドレイン拡散層へのコンタクトが層間絶縁膜42を貫
通して形成されるが、微細化に伴ってゲート電極とコン
タクトないし配線との間の寄生容量が大きくなりスピー
ド等の回路特性を劣化させている。この寄生容量を低減
するために、前述(ト)のCMP又はMP法によって表
面を平坦化する際に側壁窒化膜の上面を露出させ、次
に、この除去された後の溝の内部へ窒化膜よりも誘電率
の小さな絶縁膜を埋め込んで、側壁40を低誘電率膜に
より置き換えることも有効である。側壁40を置き換え
る膜としては、減圧CVDにより形成するシリコン酸化
膜、プラズマCVDにより形成するフッ素添加シリコン
酸化膜、回転塗布法により形成する低誘電率の有機膜又
は有機無機混合膜又は無機膜等を用いる。
【0140】(実施例6)実施例6は実施例3に係わる
不純物プロファイルを持つMISFETとそのの製造方
法に関するものである。実施例6は、「ダマシンゲート
プロセス」を用いず本発明のトランジスタを製造する方
法である。実施例3のチャネルプロファイルは、実施例
4または5のような「ダマシンゲートプロセス」を用い
ずに、従来のプレーナートランジスタ製造方法によって
も、チャネル不純物プロファイルを形成する不純物とし
て拡散係数が小さい重金属を用い、かつ、ゲート絶縁膜
形成とソースおよびドレイン不純物活性化またはゲート
電極をポリシリコンで形成する場合の活性化アニール等
の熱工程を極力抑えることにより製造することが可能で
ある。チャネル不純物プロファイルの基板表面への急激
に減少する濃度勾配が緩くなるものの、Vthのばらつ
きを低減できる。
【0141】図32は、実施例3に係わるチャネルプロ
ファイルを持つMISFETの断面図である。MISF
ETは第1導電型の半導体基板31と、基板31の上面
と面接触するゲート絶縁膜46と、絶縁膜46の上面と
面接触するゲート電極47で構成される。基板31は、
絶縁膜46の下に位置する第2導電型のカウンター不純
物領域44と、基板31の上面を含み領域44と面接触
する第2導電型のソース領域38と、基板31の上面を
含み領域44と面接触する第2導電型のドレイン領域3
9と、領域44、38と39の下に位置する第1導電型
のチャネル不純物領域45とで構成される。領域44と
45の不純物プロファイルは、実施例3に係わる不純物
プロファイルはとなっている。ソース領域38、ドレイ
ン領域39とチャネル不純物領域45の側面に面接触す
るように素子分離領域32が配置されている。絶縁膜3
2の上面に面接触しゲート電極47の上面と側面に面接
触するするよう層間絶縁膜42が配置され、ソース領域
38とドレイン領域39の上面に面接触し絶縁膜42の
上面と側面に面接触するするように引き出し電極56が
配置されている。
【0142】図31は、プレーナートランジスタ製造方
法を用いて実施例3のチャネル不純物分布をもつMIS
FETを製造する方法を示す工程断面図である。以下に
製造方法を説明する。
【0143】(イ)まず、図33(a)に示すように、
基板31上に素子分離領域32を形成する。次に、膜厚
20nmの犠牲酸化膜33を形成する。この犠牲酸化膜
33を通して、ドーズ量1.2×1014cm−2のイ
ンジウムを加速エネルギ60keVでイオン注入する。
このことにより、チャネル不純物領域45を形成する。
次に、砒素を加速エネルギ5keVでドーズ量1×10
12cm−2でイオン注入する。このことにより、カウ
ンター不純物領域44を形成する。
【0144】(ロ)犠牲酸化膜33を剥離し、5nmの
厚さのゲート酸化膜46を850度10分間の水蒸気酸
化(水素添加熱酸化)工程により形成する。ポリシリコ
ンをCVD法により堆積する。ポトリソグラフィ工程と
RIE法によるドライエッチング工程を経ることによ
り、図33(b)に示すように、ゲート電極47を形成
する。
【0145】(ハ)図33(c)に示すように、ゲート
電極47をマスクとしてイオン注入を行う。このことに
より、ソースおよびドレイン不純物領域38、39を形
成できるだけでなく、ポリシリコンゲート電極47中に
不純物を導入できる。次に、ソース・ドレイン領域3
8、39およびゲート電極47中の不純物を活性化する
ために、基板温度900℃で1分間の活性化アニールを
行う。
【0146】(ニ)最後に、層間絶縁膜42を堆積し、
マスクを用いたリソグラフィの工程を用いて、コンタク
トホールを形成する。そして、図32に示すように、ス
パッタリング法によりアルミニウム膜をコンタクトホー
ルに埋め込みながら成膜し、ポトリソグラフィ工程とR
IE法によるドライエッチング工程を経ることにより引
き出された配線56を形成する。この時、インジウムの
プロファイルのピーク位置はシリコン表面から30nm
付近、ピーク濃度は3×1018cm−3程度となり、
表面濃度は5×1017cm−3程度である。インジウ
ムがイオン注入後の熱工程により拡散し表面濃度が高い
ものの、チャネル領域にpn接合を持つ従来のMISF
ETよりも正味のn型不純物領域におけるチャネル不純
物濃度が低く、小さなVthばらつきが得られる。
【0147】(実施例7)実施例7は、本発明のチャネ
ル不純物プロファイルと、メタルゲート電極を備えたC
MOSトランジスタとその製造方法に関するものであ
る。CMOSトランジスタを有する集積回路では同一基
板上にnMOSFETとpMOSFETとの両方を密に
作成する。このため、メタルゲートを用いる場合、nM
OSFETとpMOSFETとに用いるゲート電極製造
工程を簡略化することと、nMOSFETとpMOSF
ETとの所望のVthを実現するそれぞれのチャネルプ
ロファイルをVthのばらつきが小さくなるように製造
できることが必要である。本発明の、低濃度のカウンタ
ー不純物プロファイルと、表面で急峻に低濃度となるチ
ャネル不純物プロファイルを用いることにより、pMO
SFETとnMOSFETに同一のメタルゲート電極材
料を用いる簡便なゲート電極を有していても、低いVt
hを実現し、Vthばらつきの小さいCMOS集積回路
を実現することができる。なお、pMOSFETとnM
OSFETのどちらか片方のみに本発明のチャネルプロ
ファイル等を用い、他方を従来のチャネルプロファイル
とすることもできるが、本実施例ではpMOSFETと
nMOSFETの両方に用いる場合について説明する。
【0148】図34は、本発明のチャネル不純物プロフ
ァイルと、メタルゲート電極を備えたCMOSトランジ
スタの断面図である。CMOSトランジスタは半導体基
板31上に配置されるnMISFETとpMOSFET
とで構成される。
【0149】nMOSFETはp型半導体基板31と、
基板31の上面と面接触するゲート絶縁膜46と、絶縁
膜46の上面と面接触する第1のゲート電極47と、第
1のゲート電極47の上面と面接触する第2のゲート電
極48で構成される。基板31は、絶縁膜46の下に位
置するカウンターn型不純物領域44と、領域44の下
に位置するチャネルp型不純物領域45と、基板31の
上面を含み領域44と面接触するn型ソース領域38
と、基板31の上面を含み領域44と面接触するn型ド
レイン領域39とで構成される。領域44と45の不純
物プロファイルは、実施例2に係わる不純物プロファイ
ルとなっている。なお、ソース領域38とドレイン領域
39の上面に面接触し絶縁膜46の側面に面接触するす
るように層間絶縁膜42が配置されている。ソース領域
38とドレイン領域39の側面に面接触し絶縁膜42の
底面に面接触するように素子分離領域32が配置されて
いる。ソース電極とドレイン電極とには層間絶縁膜を貫
通してコンタクトが形成され(図示せず)、集積回路の
配線へと接続している。
【0150】pMOSFETはp型半導体基板31と、
基板31の上面と面接触するゲート絶縁膜46と、絶縁
膜46の上面と面接触する第1のゲート電極47と、第
1のゲート電極47の上面と面接触する第2のゲート電
極48で構成される。基板31は、絶縁膜46の下に位
置するカウンターp型不純物領域44pと、領域44p
の下に位置するチャネルn型不純物領域45pと、基板
31の上面を含み領域44pと面接触するp型ソース領
域38pと、基板31の上面を含み領域44pと面接触
するp型ドレイン領域39pと、領域45p、38pと
39pの底面と面接触するn型ウェル領域52で構成さ
れる。領域44pと45pの不純物プロファイルは、実
施例2に係わる不純物プロファイルとなっている。な
お、ソース領域38pとドレイン領域39pの上面に面
接触し絶縁膜46の側面に面接触するするように層間絶
縁膜42が配置されている。ソース領域38pとドレイ
ン領域39pの側面に面接触し絶縁膜42の底面に面接
触するように素子分離領域32が配置されている。
【0151】図35は、「ダマシンゲート」工程を用い
て、本発明のチャネル不純物プロファイルと、メタルゲ
ート電極を備えたCMOSトランジスタを製造する方法
を示す工程断面図である。製造方法としては既に実施例
1乃至6で述べた方法のいずれを用いても実現すること
が可能である。ここでは例として実施例4のチャネルプ
ロファイルの製造方法を用いてCMOS構造を製造す
る。以下にこの製造方法を説明する。
【0152】(イ)まず、nMOSFETとpMOSF
ETを電気的に分離するために、p型シリコン基板31
の上に図35(a)に示すように、例えば、実施例5の
図29(a)を用いて説明したのと同様に、溝への酸化
膜埋め込み工程とCMP法を用いて平坦化された素子分
離領域32を形成する。
【0153】次に、pMOSFETを作製する領域の基
板内にnウェル領域52を形成する。このためにまず、
素子領域の表面に例えば4nmの犠牲酸化膜を熱酸化に
より形成する。次に、光リソグラフィの技術を用いてn
MOSFETを形成する領域をレジスト51で覆う。こ
のレジストをマスクとして例えば燐を500keVの加
速エネルギでドーズ量2×1013cm−2のイオン注
入する。最後に、熱アニールを行いnウェル領域52の
不純物を所望の深さまで拡散させると同時に活性化させ
る。なお、このアニールの代わりに、後のゲート酸化等
の熱工程により活性化を行っての良い。
【0154】次に、本発明の実施例4のカウンター不純
物プロファイルの製造方法をpMOSFETに用いる。
まず、nウェル領域52を形成した時と同じレジストを
マスクとして、イオン注入53を行い、pMOSFET
のカウンター不純物を注入し、カウンターp型不純物領
域44pを形成する。pMOSFETのカウンター不純
物としては例えばボロンであり、10keVの加速エネ
ルギで0度の注入角度によりドーズ量1×1013cm
−2のイオン注入する。
【0155】次に、基板上のレジスト51を剥離し、本
発明の実施例4のカウンタープロファイルの製造方法を
実施する。まず、pMOSFETを形成する領域を光リ
ソグラフィの技術を用いてレジストで覆い、このレジス
トをマスクとしてイオン注入を行い、nMOSFETの
カウンター不純物領域44を形成する。nMOSFET
のカウンター不純物としては、例えば、砒素が用いら
れ、砒素を5keVの加速エネルギで2×1012cm
−2のドーズ量で0度で注入する。
【0156】(ロ)次に、レジストを剥離し、実施例5
で説明したように図29(b)のダミーゲートパタンと
なる膜34を成膜する。次に、図29(b)において説
明したように、リソグラフィと異方性エッチングの方法
によりダミーゲートパタン35を形成する。
【0157】次に、図27(b)において説明したよう
に、このパタン35をマスクとしてパタン35の両側に
隣接するソースならびにドレイン領域を形成する。nM
OSFETまたはpMOSFETを形成する領域を順次
光リソグラフィの方法を用いてレジストで覆って片方を
マスクし、pMOSFETのソースならびにドレイン領
域38pならびに39pにはp型不純物を、nMOSF
ETのソースならびにドレイン領域38ならびに39に
はn型不純物を、それぞれ選択的にイオン注入する。次
に、望ましくは、図29(c)で説明したように、サイ
ドウォール40を用いてチャネル領域から後退させた深
い拡散層を加えたLDD構造のソース・ドレイン構造を
形成した方が良い。この時にも先に説明したように順次
レジスト等によりマスクを行って、pMOSFETに対
してはp型の深い不純物層を、nMOSFETに対して
はn型の深い不純物層を選択的に導入する。
【0158】その後基板上のレジストを除去して不純物
の活性化を行う。また、同じく実施例5で説明したよう
に、ソース・ドレイン領域38、39、38p、39p
上にチタンまたはコバルト等の金属を堆積し、シリサイ
ドを形成することにより、ソース・ドレインへのコンタ
クト抵抗を小さくすることが望ましい。本実施例ではp
MOSFETとnMOSFETのそれぞれのカウンター
不純物を基板中に導入した後に、ソース・ドレイン不純
物領域の形成と活性化、シリサイド化する場合の熱工程
等を行う。実施例4において説明したように、カウンタ
ー不純物がこれらの熱工程によりなだらかな分布とな
り、実施例2において説明したように、なだらかなカウ
ンター不純物分布によりプロファイルのばらつきがVt
hへ与えるばらつきを小さくすることができる。
【0159】次に、図30(a)で説明したように、層
間絶縁膜42を堆積し、CMP法により平坦化し、エッ
チングによりパタン35を除去し、図35(b)のよう
に、開口部41を形成する。
【0160】(ハ)次に、チャネル不純物を注入し、n
MOSFET及びpMOSFETのチャネル不純物領域
45、45pを形成する。まず、開口部41内のシリコ
ン基板表面の酸化膜を剥離した後、露出したシリコン基
板の表面に、例えば、2nmの犠牲酸化膜を750度程
度の水蒸気酸化により形成する。犠牲酸化膜としては熱
工程を軽減するためCOM処理等による化学酸化膜を用
いてもよい。次に、図35(c)のように、光リソグラ
フィの方法を用いて順次nMOSFET及びpMOSF
ETの片方をレジストで覆ってマスクし、pMOSFE
Tのチャネル領域に、開口部41を介して、表面が急峻
に低濃度となるn型不純物イオン注入55を選択的に、
かつ、短チャネル効果を抑えるために十分に高濃度に行
う。表面が急峻に低濃度となるn型不純物としては例え
ばアンチモンがあり、130keVの加速エネルギによ
り0度の注入角度で、4×1013cm−2のドーズ量
を注入する。同様に、nMOSFETのチャネル領域
に、p型不純物イオン注入を選択的に、また、十分に高
濃度に行う。p型不純物としては例えばインジウムがあ
り、130keVの加速エネルギにより0度の注入角度
で、2×1013cm −2のドーズ量を注入する。
【0161】(ニ)最後に、基板のレジストを除去し、
実施例5の図31(b)で説明したように、ゲート絶縁
膜及びゲート電極を形成し、図34に示すように、pM
OSFET及びnMOSFETを完成させる。
【0162】ゲート電極の仕事関数に応じて本発明のチ
ャネルプロファイルを用いて所望のVthをばらつきな
く実現できることにより、pMOSFETとnMOSF
ETの両方のゲート電極を同時に形成でき、即ちシング
ルゲート構造を用いることができ、デュアルゲートの場
合よりも大幅にプロセスを簡略化してコストを削除し、
また、歩留まりを上げることが可能になる。
【0163】なお、シングルゲート構造を用いるために
本発明のチャネルプロファイルをpMOSFETとnM
OSFETとの両方に用いることは、チャネルプロファ
イル形成プロセスの難度を高くしている。所望のVth
に応じてnMOSFET又はpMOSFETのプロファ
イル形成がより容易になるように、シングルゲートの仕
事関数値をミッドギャップからずれた値に設定すること
も有効である。また、同一の金属又は金属化合物材料を
用いてシングルゲートとしてpMOSFETとnMOS
FETの両方の第1のゲート電極47並びに第2のゲー
ト電極48を形成し、その際、片方についてのみ追加の
工程を加えて、片方の第1のゲート電極47のみを改質
又は組成を変化させてその仕事関数を変化させ、pMO
SFETとnMOSFETの両方に所望のVthを実現
しても良い。
【0164】片方について加える追加の工程としては、
ゲート電極47をCVD又はPVDを用いて形成した
後、その金属又は金属化合物の結晶方位を変化させてそ
の仕事関数を変化させることができる。或いは片方のゲ
ート電極47に追加の不純物、例えば、窒素を注入して
その仕事関数を変化させることができる。
【0165】本発明のチャネルプロファイルをpMOS
FETとnMOSFETの両方又は片方に用いた上で、
シングルゲートの仕事関数値を調節し、さらに必要なら
ばpMOSFETとnMOSFETの両方又は片方につ
いて追加の調節を行うことにより、ばらつきの小さなV
thを持つ高性能メタルゲートCMOS集積回路を実現
できる。
【0166】(実施例8)図36は本発明に係る実施例
8のメタルゲートを有するpMOSFETのチャネル不
純物プロファイルとカウンター不純物プロファイルを表
す図である。横軸はシリコン界面からの深さであり、縦
軸は不純物濃度を、プロセスシミュレーションを用いて
求めたものである。図中のドットがイオン注入直後のプ
ロファイルを、実線が熱工程を経た最終プロファイルを
表す。チャネル不純物がアンチモン(Sb)であり、カ
ウンター不純物がボロン(B)である。なお、リンはn
ウェルを形成するため予め深くイオン注入されている不
純物である。これより、チャネル不純物のアンチモンは
シリコン表面から40nm付近の濃度が5×1018
−3以上と高く、かつ、基板表面へ向けて急峻に低濃
度となっている。さらに、この低濃度領域にカウンター
不純物のボロンがドープされており、基板表面へ向けて
濃度が低下しており、基板表面においてボロン濃度は低
くなっている。これらのことは、図12(a)と(b)
のチャネル不純物プロファイルとカウンター不純物プロ
ファイルが形成されていることを表している。
【0167】次に、実施例8のメタルゲートを有するp
MOSFETの製造方法を示す。まずは、実施例5と同
じに図30(b)に説明した工程までを行う。次に、ダ
ミーゲート除去後、厚さ3nmの犠牲酸化膜を介してア
ンチモンを加速エネルギ130keV、ドーズ量4×1
13cm−2でイオン注入し、続けてボロンを加速エ
ネルギ5keV、ドーズ量8×1012cm−2でイオ
ン注入する。次に、犠牲酸化膜を剥離し、750度の水
蒸気酸化により厚さ3nmのゲート絶縁膜を形成する。
後の工程は、実施例5と同じに図31(b)に説明した
工程から先を行う。
【0168】このように、アンチモンのイオン注入直後
に、表面が急峻に低濃度となるアンチモンプロファイル
の基板表面側に重なるように、ボロンを重ねて深く導入
している。そして、ゲート酸化工程等の終わった最終工
程後にも基板中のボロン濃度を高く保っている。一方、
基板表面に浅くイオン注入する場合のボロンは、その後
の熱処理によって、シリコン表面から酸化膜中へ拡散
し、さらに、基板外へと外方拡散し、ボロン濃度は減少
する。さらに、本実施例8では、マイナスの電荷を持つ
ボロンを、逆のプラスの電荷を持つアンチモンに重ねて
分布させることにより、ボロンが電界効果によりアンチ
モンに引き寄せられる。これらのことにより、pn接合
部からシリコン基板表面へ向けて低濃度となるカウンタ
ー不純物分布が得られる。
【0169】(実施例9)図37はデバイスシミュレー
ションを用いてチャネル不純物並びにカウンター不純物
の原子の個数ないし配置の統計的ばらつきがVthに与
えるばらつきを計算機実験した結果である。この計算機
実験方法は、表面チャネルデバイスの場合に本発明者ら
が用いた方法と基本的に同じである(Kazumi Nishinoha
ra ら“Effects of Microscopic Fluctuztions in Dopa
nt Distributions on MOSFET Threshold Voltage,” IE
EE Transactions onElectron Devices,Vo1,39,pp634-63
9,1992)。以下にこの方法を説明する。
【0170】まず、デバイスシミュレーションにおいて
デバイス構造を格子状に離散化してデバイス特性を計算
する際に、各々の離散化された単位領域に対し、設定さ
れた不純物濃度とこの単位領域の体積とから得られる不
純物個数を算出する。次に、この不純物個数をこの単位
領域の不純物個数の平均値として、計算機上で別途乱数
を発生することによりこの平均値の回りに不純物個数を
変動させる。この変動した不純物個数に対応する不純物
濃度へと設定された不純物濃度を置き換える。このよう
にしてばらつきをもつ不純物濃度プロファイルを求め、
これを用いてデバイスシミュレーションを行うものであ
る。用いた乱数の分布はポアソン分布である。
【0171】一回の乱数列発生によりこの乱数列に対応
して1つのデバイス構造サンプルが得られる。各々の不
純物プロファイルに対してそれぞれ10サンプルを生成
し、それぞれのVthを求めた。実験に用いた3種の不
純物プロファイルを説明する。これらは、メタルゲート
nMOSFETの場合に関するもので以下に詳細を示
す。
【0172】(1)図1の不純物プロファイル。チャネ
ル不純物濃度は2×1018cm−3、カウンター不純
物濃度は5.3×1018cm−3、カウンター不純物
領域2は半導体表面から深さ10nmまで達していると
した。
【0173】(2)図8(b)の不純物プロファイル。
チャネル不純物プロファイルの高濃度域の濃度は5×1
18cm−3、カウンター不純物濃度は1.6×10
18cm−3、点Bの深さは25nm、カウンター不純
物領域2は半導体表面から深さ10nmまで達している
とした。
【0174】(3)図7(b)の不純物プロファイル。
チャネル不純物プロファイルの高濃度域の濃度は5×1
18cm−3、カウンター不純物濃度は8.3×10
17cm−3、点Bの深さは25nmとした。
【0175】なお、ゲート長L=95nm、チャネルの
幅W0=95nmとした。
【0176】一般に幅WをW0に対して大きくすること
により不純物分布の統計ばらつきは平均化され、Vth
ばらつきは(W0/W)1/2程度に小さくなる。各々
のカウンター不純物濃度はばらつきを与えない不純物分
布においてVth=0.4Vとなるように調節した。図
37より、図1のプロファイルの基板表面で高いn型不
純物濃度と高いp型不純物濃度がうち消し合っている場
合には、原子分布の統計ばらつきは最も大きなVthば
らつきを与えている。本発明の不純物プロファイルであ
る図8の基板表面にカウンター不純物の高濃度部分を設
けているプロファイルの場合には、図1のプロファイル
に比べ1/3程度ないしそれ以下のVthばらつきであ
った。さらに、図8のプロファイルの場合よりも、基板
奥までカウンター不純物が分布を持ち基板表面濃度がよ
り低い図7のプロファイルの場合の方が、Vthばらつ
きが小さくなっている。
【0177】原子分布の統計ばらつきは、イオン注入、
熱拡散などの、統計的性質をもつ製造プロセスを用いて
デバイスを製造する場合には、原理的に除くことができ
ない。微細化に伴ってゲート長が短くなるに従い、チャ
ネル領域の面積は小さくなり、チャネル空乏層中に含ま
れる不純物原子個数は小さくなり、この個数ならびに配
置のばらつきがデバイス特性に与えるばらつきは大きく
なると考えられる。本発明のチャネルプロファイルは、
カウンター不純物をもつチャネル不純物分布によるMI
SFETを非常に微細化された集積回路のために製造す
る際に、歩留まりを向上させるために有効である。
【0178】上記のように、本発明は9つの実施例によ
って記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は
この発明を限定するものであると理解すべきではない。
この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例
及び運用技術が明らかとなろう。したがって、本発明の
技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係
る発明特定事項によってのみ定められるものである。
【0179】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
短チャネル効果や製造ばらつきに起因するVthのばら
つきを抑える半導体装置を提供できる。
【0180】また、本発明によれば、短チャネル効果や
製造ばらつきに起因するVthのばらつきを抑える半導
体装置の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】埋め込みチャネルを形成するnMOSFETの
ゲート酸化膜の直下の半導体中の典型的な不純物プロフ
ァイルの模式図である。
【図2】メタルゲートの場合に、典型的な埋め込みチャ
ネルの構造を用いた場合の、カウンター不純物濃度に対
するVthとカウンター不純物プロファイルのばらつき
によるVthばらつきを示すグラフである。
【図3】表面チャネルを形成するnMOSFETのゲー
ト酸化膜の直下の半導体のチャネル不純物プロファイル
の模式図である。
【図4】ゲート長(L)のばらつきに対するVthのば
らつきを概念的に示す図である。
【図5】メタルゲートの場合に、図3に示すステップ状
のプロファイルを用いた場合の、半導体表面からステッ
プまでの距離に対するVthとSCEレンジの関係を示
すグラフである。
【図6】MOSFETの断面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る半導体装置のゲート
絶縁膜直下の基本的な不純物プロファイルである。図7
(a)は正味の不純物に関し、(b)はチャネル不純物
とカウンター不純物に関する。
【図8】本発明の実施の形態に係る半導体装置のゲート
絶縁膜直下の図7の基本的な不純物プロファイルの変形
例(その1)である。
【図9】本発明の実施の形態に係る半導体装置のゲート
絶縁膜直下の図7の基本的な不純物プロファイルの変形
例(その2)である。
【図10】本発明の実施の形態に係る半導体装置のゲー
ト絶縁膜直下の図7の基本的な不純物プロファイルの変
形例(その3)である。
【図11】本発明の実施の形態に係る半導体装置のゲー
ト絶縁膜直下の図7の基本的な不純物プロファイルの変
形例(その4)である。
【図12】本発明の実施の形態に係る半導体装置のゲー
ト絶縁膜直下の図7の基本的な不純物プロファイルの変
形例(その5)である。
【図13】nMOSFETのエネルギバンド図と深さ方
向の電位を表すグラフである。
【図14】表面チャネルを生成するnMOSFETのエ
ネルギバンド図である。
【図15】埋め込みチャネルを生成するnMOSFET
のエネルギバンド図である。
【図16】本発明の実施の形態に係る半導体装置のゲー
ト絶縁膜直下の図7の基本的な不純物プロファイルの変
形例(その6)である。
【図17】メタルゲートに図7に示す階段状のプロファ
イルを用いた場合の、カウンター不純物の濃度に対する
VthとSCEレンジの関係を示すグラフである。
【図18】メタルゲートに図7に示す階段状のプロファ
イルを用いた場合の、カウンター不純物の濃度に対する
VthとVthばらつきの関係を示すグラフである。
【図19】図9の階段状の変形のプロファイルに基づ
き、イオン打ち込みや熱拡散等により実現可能な不純物
プロファイル(その1)と、ゲート電圧が閾値電圧Vt
hであるときのホール濃度分布である。
【図20】第1の実施例の有効性を示すために調べた3
種のチャネル不純物プロファイルである。
【図21】図20の3種のプロファイルにおける、チャ
ネル不純物とカウンター不純物のプロファイルばらつき
に対するVthばらつきを示すグラフである。
【図22】図7の階段状のプロファイルに基づき、イオ
ン打ち込みや熱拡散等により実現可能な不純物プロファ
イルと、ゲート電圧が閾値電圧Vthであるときのホー
ル濃度分布である。
【図23】図22のカウンター不純物プロファイルの形
状を3通りに変化させたそれぞれの場合について、チャ
ネル不純物とカウンター不純物のプロファイルばらつき
に対するVthばらつきを示すグラフである。
【図24】図9の階段状の変形のプロファイルに基づ
き、イオン打ち込みや熱拡散等により実現可能な不純物
プロファイル(その2)と、ゲート電圧がVthである
ときのホール濃度分布である。
【図25】実施例2に係わる不純物プロファイルを持つ
MISFETの断面図である。
【図26】「ダマシンゲート」工程を用いて実施例2の
不純物プロファイルをもつMISFETを製造する方法
を示す工程断面図(その1)である。
【図27】「ダマシンゲート」工程を用いて実施例2の
不純物プロファイルをもつMISFETを製造する方法
を示す工程断面図(その2)である。
【図28】実施例1に係わる不純物プロファイルを持つ
MISFETの断面図である。
【図29】「ダマシンゲート」工程を用いて実施例1の
不純物プロファイルをもつMISFETを製造する方法
を示す工程断面図(その1)である。
【図30】「ダマシンゲート」工程を用いて実施例1の
不純物プロファイルをもつMISFETを製造する方法
を示す工程断面図(その2)である。
【図31】「ダマシンゲート」工程を用いて実施例1の
不純物プロファイルをもつMISFETを製造する方法
を示す工程断面図(その3)である。
【図32】実施例3に係わるチャネルプロファイルを持
つMISFETの断面図である。
【図33】プレーナートランジスタ製造方法を用いて実
施例3のチャネル不純物分布をもつMISFETを製造
する方法を示す工程断面図である。
【図34】本発明のチャネル不純物プロファイルと、メ
タルゲート電極を備えたCMOSトランジスタの断面図
である。
【図35】「ダマシンゲート」工程を用いて、本発明の
チャネル不純物プロファイルと、メタルゲート電極を備
えたCMOSトランジスタを製造する方法を示す工程断
面図である。
【図36】本発明に係る実施例8のメタルゲートを有す
るpMOSFETのチャネル不純物プロファイルとカウ
ンター不純物プロファイルを表す図である。
【図37】チャネル不純物並びにカウンター不純物の原
子の個数ないし配置の統計的ばらつきがVthに与える
ばらつきを示すグラフである。
【符号の説明】
1 チャネル不純物プロファイル 2 カウンター不純物プロファイル 3、7、9、10、21 点線 4、5、6 線分 8 実線 11 半導体基板 12、36 ソース領域 13、37 ドレイン領域 14、46 ゲート絶縁膜 15、47 ゲート電極 16 ソース領域とドレイン領域の底面を含むように延
長した平面 17 座標軸 18 第1導電型の正味の不純物プロファイル 19 第2導電型の正味の不純物プロファイル 23 ゲート絶縁膜と半導体基板との界面(基板表面) 24 pn接合面 25 チャネル不純物濃度が急激に減少する位置 26 カウンター不純物濃度のピーク位置 31 半導体基板 32 素子分離領域 33 犠牲絶縁膜 34 膜 35 ダミーゲート電極パタン 38、38p 深いソース領域 39、39p 深いドレイン領域 40 サイドウォール 41 開口部 42 層間絶縁膜 43、49、50、53、55 イオン注入 44、44p カウンター不純物領域 45、45p チャネル不純物領域 48 第2のゲート電極 51、54 レジスト 52 nウェル領域 56 引き出し電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/8238 H01L 29/78 301L 27/092 21/336 (72)発明者 須黒 恭一 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 5F040 DA06 DC01 EC04 EC07 ED03 ED04 EE04 EE05 EF01 EF02 EM01 EM02 FA01 FA03 FA04 FA07 FB02 FB05 5F048 AA07 AC03 BA01 BB04 BB05 BB09 BB18 BC06 BD05 BG13 DA23 DA24 DA27

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体内部に設けられる第1導電型の第
    1の半導体領域と、 前記第1の半導体領域と前記半導体の表面との間に設け
    られ、含有される前記第1導電型の不純物の活性濃度が
    前記第1の半導体領域の前記第1導電型の不純物活性濃
    度の4分の1より小さい第2導電型の第2の半導体領域
    と、 前記表面の上で、前記第2の半導体領域の上方に設けら
    れる絶縁膜と、 前記絶縁膜の上に設けられる導電体と、 前記表面を含み第2の半導体領域の側面と接する第2導
    電型の第3の半導体領域と、 前記表面を含み第2の半導体領域の側面と接する第2導
    電型の第4の半導体領域とを有することを特徴とする半
    導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の半導体領域を形成する第1導
    電型の不純物活性濃度が前記表面へ向けて低濃度とな
    り、3nm当たりの濃度の比が0.9よりも小さい部分
    を持つことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の半導体領域の前記半導体内部
    側の端部での第2導電型の不純物活性濃度が、前記半導
    体装置の動作時の空乏層中の第1導電型の不純物の最大
    濃度の2分の1よりも小さいことを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の半導体領域の前記半導体内部
    側の端部で、第2導電型の不純物の活性濃度勾配が、第
    1導電型の不純物の活性濃度勾配よりも小さいことを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記半導体装置の動作時の空乏層の端で
    の前記第2導電型の不純物の活性濃度が、前記空乏層中
    の前記第1導電型の不純物の活性濃度の最大値の4分の
    1よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れか1に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の半導体領域を形成する第2導
    電型の不純物プロファイルのピーク位置が、前記第2の
    半導体領域の前記半導体内部側の端部よりも前記表面よ
    りに位置することを特徴とする請求項1乃至5のいずれ
    か1に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の半導体領域を形成する前記第
    2導電型の不純物プロファイルのピーク位置において、
    前記第1導電型の不純物活性濃度は、前記第2導電型の
    不純物活性濃度の2分の1よりも小さいことを特徴とす
    る請求項1乃至6のいずれか1に記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記表面において、前記第1導電型の不
    純物活性濃度は、前記第2導電型の不純物活性濃度の4
    分の1よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至7の
    いずれか1に記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記第2導電型の不純物の前記表面にお
    ける活性濃度は、前記第2の半導体領域の前記半導体内
    部側の端部での第2導電型の不純物の活性濃度、又は、
    前記第2の半導体領域中の第2導電型の不純物の活性濃
    度の最大値との比が10よりも小さく、前記端部での第
    2導電型の不純物の活性濃度との比が10分の1よりも
    大きいことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1に
    記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の半導体領域を形成する第1
    導電型の不純物活性濃度分布の前記表面へ向けてのプロ
    ファイルは急峻に低濃度となり、1nm当たりの濃度の
    比が0.9よりも小さい部分を持つことを特徴とする請
    求項1乃至9のいずれか1に記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記第1導電型の不純物がインジウム
    であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1
    に記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 前記第2導電型の不純物がリンである
    ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1に記載
    の半導体装置。
  13. 【請求項13】 前記第2導電型の不純物がアンチモン
    又は砒素であることを特徴とする請求項1乃至11のい
    ずれか1に記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】 前記第1導電型の不純物がアンチモン
    又は砒素であることを特徴とする請求項1乃至10のい
    ずれか1に記載の半導体装置。
  15. 【請求項15】 前記第2導電型の不純物がボロンであ
    ることを特徴とする請求項1乃至10及び請求項14の
    いずれか1に記載の半導体装置。
  16. 【請求項16】 前記第2導電型の不純物がインジウム
    であることを特徴とする請求項1乃至10及び請求項1
    4のいずれか1に記載の半導体装置。
  17. 【請求項17】 前記導電体が金属又は金属化合物であ
    ることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1に記
    載の半導体装置。
  18. 【請求項18】 前記半導体に、前記第1導電型がp型
    である前記半導体装置と、前記第1導電型がn型である
    前記半導体装置とを搭載することを特徴とする請求項1
    乃至17のいずれか1に記載の半導体装置。
  19. 【請求項19】 前記第1導電型がp型である前記半導
    体装置の前記導電体と、前記第1導電型がn型である前
    記半導体装置の前記導電体とが、同一の金属または金属
    化合物で構成されていることを特徴とする請求項18に
    記載の半導体装置。
  20. 【請求項20】 半導体表面を含む第1の領域の活性濃
    度より、奥の第2の領域の活性濃度が4倍以上高濃度と
    なる活性濃度プロファイルを、第1導電型の不純物で形
    成する第1工程と、 前記第1の領域に第2導電型の不純物を前記第1の領域
    の活性濃度を超えて分布させる第2工程と、 前記半導体表面の上に絶縁膜を成膜する第3工程と、 前記絶縁膜の上に導電体を形成する第4工程と、 前記第2の領域の両側に半導体表面を含む第2導電型の
    半導体領域を形成する第5工程とを含むことを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 まず、前記第5工程を実施し、 次に、前記導電体を埋め込むための開口部を形成し、 次に、前記第1工程を、前記開口部を介して前記第1導
    電型の不純物を前記半導体へ導入することにより実施
    し、 最後に、前記第3工程と、前記第4工程を実施すること
    を特徴とする請求項20に記載の半導体装置の製造方
    法。
  22. 【請求項22】 前記開口部の形成後に前記第2工程を
    実施することを特徴とする請求項21に記載の半導体装
    置の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記第5工程より前に前記第2工程を
    実施することを特徴とする請求項21に記載の半導体装
    置の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記絶縁膜は化学気相成長法を用いて
    形成することを特徴とする請求項20乃至23のいずれ
    か1に記載の半導体装置の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記第4工程以後の工程において85
    0度以上の持続時間が60秒以下であることを特徴とす
    る請求項20乃至24のいずれか1に記載の半導体装置
    の製造方法。
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