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JP2001168360A - 太陽電池モジュールおよびその製造方法 - Google Patents

太陽電池モジュールおよびその製造方法

Info

Publication number
JP2001168360A
JP2001168360A JP2000064695A JP2000064695A JP2001168360A JP 2001168360 A JP2001168360 A JP 2001168360A JP 2000064695 A JP2000064695 A JP 2000064695A JP 2000064695 A JP2000064695 A JP 2000064695A JP 2001168360 A JP2001168360 A JP 2001168360A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solar cell
electrode layer
cell module
film
insulating substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000064695A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuji Nomura
卓司 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP2000064695A priority Critical patent/JP2001168360A/ja
Publication of JP2001168360A publication Critical patent/JP2001168360A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光入射側における光の反射による光公害等が
有効に防止された太陽電池モジュールおよびそれを簡易
かつ安価に製造する方法が提供される。 【解決手段】 第1および第2の面を有する透明絶縁基
板1と、透明絶縁基板1の第1の面上に形成された透明
電極層2と、透明電極層2上に形成された光半導体層3
と、光半導体層3上に形成された裏面電極層4と、透明
絶縁基板1の光が入射される第2の面上に形成された凹
凸表面テクスチャを有する防眩膜10とを備える。凹凸
表面テクスチャを有する太陽電池モジュールの受光面の
60°光沢度は、60以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池モジュー
ルおよびその製造方法に関するものであり、特に太陽光
発電に用いられる太陽電池モジュールおよびその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、クリーンエネルギの利用がますま
す叫ばれるようになり、それに伴い太陽電池の利用の促
進が図られている。また、太陽電池の量産化に相俟っ
て、製造コストの低減化が進みつつある。太陽電池利用
の形式としては、かっては、大規模に並べて行なった太
陽電池発電所の形態や、人里離れたところでの電源確保
のための形態が主流であった。しかしながら、近年、市
街地で住宅の屋根やビルの外壁に太陽電池モジュールパ
ネルを取付けて電力を発生し、そのエネルギを従来の電
力会社の電気と同様に利用することが主流となりつつあ
る。
【0003】係る太陽電池モジュールパネルは、表面カ
バーガラスと裏面カバーフィルムとの間に、複数の光起
電力素子が樹脂で封止されたものである。表面カバーガ
ラスとしては、かつては透明ガラスで鏡面をなすものが
用いられていたため、光公害の問題が生じていた。この
問題を解決するため、たとえばガラスをプレス加工して
表面に特有の形状を形成した型板ガラスの利用が検討さ
れている。また、特開平11−74552号公報には、
ガラス基板の光入射面に凹凸形状を形成する技術が開示
されている。
【0004】一方、太陽電池モジュールのコストを大幅
に低減する構造として、表面カバーガラスと同じサイズ
の透明絶縁基板に、光の入射側から透明電極層、半導体
層、裏面電極層をパターニングしながら順次形成して得
られる、基板一体型薄膜系太陽電池モジュールが提案さ
れている。この構造の特徴は、各光起電力素子の配線
間、および素子とカバーガラスの間に充填する封止樹脂
が必要ないことであり、コスト面の利点のみならず、表
面カバーガラスにおける光の吸収によるエネルギ損失、
ならびに樹脂の黄変による特性劣化がないことである。
【0005】図11は、従来の太陽電池モジュールの一
例の概略構成を示す断面図である。図11を参照して、
この太陽電池モジュールは、透明絶縁基板1と、透明絶
縁基板1の光入射面と異なる面上に形成された透明電極
層2と、透明電極層2上に形成された光半導体層3と、
光半導体層3上に形成された裏面電極層4とを備えてい
る。透明電極層2、光半導体層3、および裏面電極層4
が順次積層されて構成される光半導体素子5は、複数の
領域に分離され、各領域は互いに電気的に直列または並
列に接続されている。
【0006】また、この太陽電池モジュールは、光半導
体素子5を保護するため、充填樹脂6、および裏面カバ
ーフィルム7により封止、保護されている。さらに、こ
のように封止された太陽電池には、フレーム8が取付け
られている。
【0007】このように構成される従来の太陽電池モジ
ュールの製造工程には、プラズマCVD、スパッタ等の
成膜工程の他、レーザ加工工程等が含まれる。そのた
め、従来の太陽電池モジュールにおいては、これらの工
程を安定的に行なうため、一般に透明絶縁基板1の光入
射面側の表面は、平坦な面に形成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成される従来の太陽電池モジュールを屋根やビル
の外壁に配列した場合、太陽と太陽電池モジュールとの
角度によっては、太陽光が反射して隣接する家屋の中を
照らしたりする等の光公害の問題が一部で指摘されてい
た。
【0009】そこで、このような問題を解決するため、
前述したように基板の表面を光を散乱する型板ガラスに
することが検討されているが、こうしたガラスを用いた
場合、型板ガラスのテクスチャ仕様の細かな検討あるい
は特別なレーザ加工条件が必要となり、これに伴うコス
トの増加が発生するという問題があった。
【0010】また、特開平11−74552号公報に開
示されるように、ガラス基板自体に凹凸形状を形成する
場合には、ガラスの加工は高温や反応性の高いフッ酸等
の溶液の使用を伴うため、モジュール完成後には実施で
きないという問題があった。また、モジュール作製前に
予めガラス基板自体に加工を施しておいた場合では、半
導体層や電極層のレーザによるカットをガラス基板面よ
り行なうことができない等の問題があった。さらに、ガ
ラス基板に凹凸形状を形成する方法としては、ブラスト
処理も考えられるが、ガラスの強度が弱くなるという問
題があった。
【0011】一方、従来の太陽電池モジュールの製造に
おいては、ロットによりガラス基板の色調に差があるた
め、完成した太陽電池モジュールにおいても、色調に差
が生じてしまうという問題もあった。
【0012】この発明の目的は、上述の問題点を解決
し、光入射側における光の反射による光公害等が有効に
防止され、かつ色調の統一された太陽電池モジュールお
よびその製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明による1つの局
面に従って、太陽電池モジュールが提供される。この太
陽電池モジュールは、第1および第2の面を有する透明
絶縁基板と、透明絶縁基板の第1の面上に形成された第
1電極層と、第1電極層上に形成された光半導体層と、
光半導体層上に形成された第2電極層と、透明絶縁基板
の光が入射される第2の面上に形成された防眩膜とを備
える。
【0014】防眩膜は、有機材バインダと有機材粒子、
有機材バインダと無機材粒子、無機材バインダと有機材
粒子、または無機材バインダと無機材粒子とを含む。
【0015】好ましくは、有機材バインダは、アクリル
系樹脂、フッ素系樹脂、またはこれらの混合樹脂、また
はこれらの樹脂あるいは混合樹脂を主成分とするとよ
い。
【0016】たとえば、有機材バインダのアクリル系樹
脂としては、以下の構造:
【0017】
【化2】
【0018】(式中、R1は炭素数1〜10のアルキル
基、R2は水素原子または炭素数1〜10のアルキル
基、アリール基およびアラルキル基よりなる群から選ば
れた一価の炭化水素基、aは0、1または2を示す)で
表わされる基を含有する加水分解性シリル基含有アクリ
ル共重合体を含み、フッ素系樹脂としては、水酸基含有
フッ素系樹脂であるとよい。
【0019】好ましくは、有機材粒子は、アクリル系樹
脂、フッ素系樹脂、ポリエチレンワックス、またはこれ
らの少なくとも2種以上の混合物からなるとよい。
【0020】好ましくは、無機材粒子は、シリカからな
るとよい。好ましくは、無機材バインダは、シリカまた
はアルキルシリケートから形成されるとよい。
【0021】アルキルシリケートとして、エチルシリケ
ート、ブチルシリケート、またはこれらの混合物、また
はこれらあるいはこれらの混合物を主成分とするものか
ら形成されるとよい。
【0022】さらに、無機材バインダは、有機材によっ
て複合化されていてもよい。好ましくは、バインダに、
触媒が添加されているとよい。
【0023】さらに、触媒は、有機スズ化合物を含有す
るとよい。好ましくは、粒子の直径が1〜10μmであ
って、バインダと粒子との混合重量比は、バインダの重
量を100としたとき、粒子の重量が1〜10であると
よい。
【0024】さらに、好ましくは、透明絶縁基板と防眩
膜との間に介在された、界面処理剤からなる膜をさらに
備えるとよい。
【0025】また、防眩膜は、表面に凹凸形状が形成さ
れているとよい。さらに、防眩膜上に形成された表面保
護膜をさらに備えるとよい。
【0026】この発明による他の局面に従って、太陽電
池モジュールが提供される。この太陽電池モジュール
は、第1と第2の主面を有する透明絶縁基板の第1主面
上に順に積層された透明電極層、半導体光電変換層、お
よび裏面電極層と、透明絶縁基板の第2主面上に形成さ
れた防眩膜とを備え、防眩膜は有機系ポリマー、無機系
ポリマー、またはそれらの複合材料を含み、光を散乱さ
せるのに適した微細な凹凸を含む表面を有していること
を特徴とする。
【0027】好ましくは、防眩膜に含まれる有機系ポリ
マーとしては、アクリル系樹脂、フッ素系樹脂、または
これらの混合材料が用いられているとよい。
【0028】たとえば、防眩膜に含まれるアクリル系樹
脂としては、以下の構造:
【0029】
【化3】
【0030】(式中、R1は炭素数1〜10のアルキル
基、R2は水素原子または炭素数1〜10のアルキル
基、アリール基およびアラルキル基よりなる群から選ば
れた一価の炭化水素基、aは0、1または2を示す)で
表わされる基を含有する加水分解性シリル基含有アクリ
ル共重合体を含み、フッ素系樹脂としては、水酸基含有
フッ素系樹脂であることを特徴とするとよい。
【0031】好ましくは、防眩膜に触媒が添加されてい
るとよい。さらに、好ましくは、触媒が、有機スズ化合
物を含有するとよい。
【0032】好ましくは、防眩膜に含まれる無機系ポリ
マーの原料として、アルキルシリケートが用いられてい
るとよい。
【0033】アルキルシリケートとして、エチルシリケ
ート、ブチルシリケート、またはこれらの混合材料が含
まれていることが好ましい。
【0034】好ましくは、防眩膜は、無機系ポリマーか
ら得られたシリカを含むとよい。さらに、好ましくは、
透明絶縁基板の第2主面と防眩膜との間に、界面処理剤
が介在させられているとよい。
【0035】さらに好ましくは、防眩膜の凹凸表面上に
形成された汚染防止膜をさらに備え、この汚染防止膜は
平坦な表面を有しているとよい。
【0036】この発明によるさらに他の局面に従って、
太陽電池モジュールが提供される。この太陽電池モジュ
ールは、第1と第2の主面を有する透明絶縁基板の第1
主面上に順に積層された透明電極層、半導体光電変換
層、および裏面電極層を含み、透明絶縁基板の第2主面
は光を散乱させるのに適した微細な凹凸を含む凹凸表面
テクスチャを有する防眩膜によって覆われているか、ま
たはそれ自体が凹凸表面テクスチャを有するように加工
されており、凹凸表面テクスチャはその凹凸を略維持す
る表面膜によって覆われており、表面膜は有機系ポリマ
ー、無機系ポリマー、またはそれらの複合材料を含む。
【0037】好ましくは、表面膜に含まれる有機系ポリ
マーとしては、アクリル系樹脂、フッ素系樹脂、または
これらの混合材料が用いられているとよい。
【0038】たとえば、表面膜に含まれるアクリル系樹
脂としては、以下の構造:
【0039】
【化4】
【0040】(式中、R1は炭素数1〜10のアルキル
基、R2は水素原子または炭素数1〜10のアルキル
基、アリール基およびアラルキル基よりなる群から選ば
れた一価の炭化水素基、aは0、1または2を示す)で
表わされる基を含有する加水分解性シリル基含有アクリ
ル共重合体を含み、フッ素系樹脂としては、水酸基含有
フッ素系樹脂であることを特徴とするとよい。
【0041】好ましくは、表面膜に含まれる無機系ポリ
マーの原料として、アルキルシリケートが用いられてい
るとよい。
【0042】アルキルシリケートとして、エチルシリケ
ート、ブチルシリケート、またはこれらの混合材料が含
まれていることが好ましい。
【0043】好ましくは、表面膜に含まれる無機系ポリ
マーは、シリカを含むとよい。この発明によるさらに他
の局面に従って、太陽電池モジュールが提供される。こ
の太陽電池モジュールは、透明基板、半導体光電変換
層、充填樹脂、および裏面カバーを備えた太陽電池モジ
ュールであって、透明基板の光入射面は光を散乱させる
防眩膜によって覆われているか、またはそれ自体が凹凸
表面テクスチャを有するように加工されており、防眩膜
または凹凸表面テクスチャを有する太陽電池モジュール
の受光面の60°光沢度が、60以下であることを特徴
としている。
【0044】好ましくは、防眩膜または凹凸表面テクス
チャを有する太陽電池モジュールの受光面の60°光沢
度は、45以下であるとよい。
【0045】また、好ましくは、防眩膜または凹凸表面
テクスチャを有する太陽電池モジュールの受光面の20
°光沢度が20以下、さらに好ましくは10以下である
とよい。
【0046】この発明によるさらに他の局面に従って、
太陽電池モジュールの製造方法が提供される。
【0047】この太陽電池モジュールの製造方法は、第
1および第2の面を有する透明絶縁基板の第1の面上
に、第1電極層を形成するステップと、形成された第1
電極層上に光半導体層を形成するステップと、形成され
た光半導体層上に第2電極層を形成するステップと、透
明絶縁基板の光が入射される第2の面上に、バインダと
粒子とを含む防眩膜を形成するステップとを備え、防眩
膜は、透明絶縁基板の第1の面上に第1電極層、光半導
体層、および第2電極層を形成した後に形成することを
特徴としている。
【0048】防眩膜は、有機材バインダと有機材粒子、
有機材バインダと無機材粒子、無機材バインダと有機材
粒子、または無機材バインダと無機材粒子とを含む。
【0049】好ましくは、バインダに、触媒が添加され
ているとよい。さらに、好ましくは、触媒が、有機スズ
化合物を含有するとよい。
【0050】この発明によるさらに他の局面に従って、
太陽電池モジュールが提供される。この太陽電池モジュ
ールは、第1および第2の面を有する透明絶縁基板と、
透明絶縁基板の第1の面上に形成された第1電極層と、
第1電極層上に形成された光半導体層と、光半導体層上
に形成された第2電極層と、透明絶縁基板の光が入射さ
れる第2の面上に形成された防眩膜とを備え、防眩膜の
算術平均粗さRaが0.1〜10μmの範囲にあること
を特徴としている。
【0051】防眩膜は、有機材バインダと有機材粒子、
有機材バインダと無機材粒子、無機材バインダと有機材
粒子、または無機材バインダと無機材粒子とを含む。
【0052】好ましくは、防眩膜に触媒が添加されてい
るとよい。さらに、好ましくは、触媒が、有機スズ化合
物を含有するとよい。
【0053】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による第1実施の
形態の太陽電池モジュールの概略構成を示す断面図であ
る。なお、本願の各図においては、図面の明瞭化と簡略
化のために寸法関係は適宜に変更されており、実際の寸
法関係を反映してはいない。特に、防眩膜表面の微細な
凹凸は誇張されて示されている。
【0054】図1を参照して、この太陽電池モジュール
は、透明絶縁基板1と、透明絶縁基板1の光入射面と異
なる面上に形成された透明電極層2と、透明電極層2上
に形成された光半導体層3と、光半導体層3上に形成さ
れた裏面電極層4とを備えている。透明電極層2、光半
導体層3および裏面電極層4が順次積層されて構成され
る光半導体素子5は、複数の領域に分離され、各領域は
互いに電気的に直列または並列に接続されている。
【0055】また、この太陽電池モジュールは、光半導
体素子5を保護するため、充填樹脂6、および裏面カバ
ーフィルム7により、封止、保護されている。さらに、
このように封止された太陽電池には、透明絶縁基板1、
充填樹脂6および裏面カバーフィルム7等を保持すると
ともに、屋根等の架台等に取付けるために用いられるフ
レーム8が取付けられている。但し、本願発明は、フレ
ームの有無に制限されるものではなく、フレーム無しの
もの、瓦に埋め込まれたもの等も本願発明に含まれる。
【0056】さらに、透明絶縁基板1の光入射面側に
は、界面処理剤からなる膜40を介して、本願発明の特
徴である防眩膜10が形成されている。防眩膜10の表
面には、凹凸形状が形成されている。さらに、凹凸形状
が形成された防眩膜10の表面には、表面が平坦な表面
保護膜50がさらに形成されている。
【0057】防眩膜10としては、光入射面側から入射
した光を乱反射するものであってもよいし、また、入射
した光の透過率を向上させ、反射するものを減少させる
ものでもよい。具体的には、防眩膜10としては、有機
材バインダと有機材粒子とを含むもの、有機材バインダ
と無機材粒子とを含むもの、無機材バインダと有機材粒
子とを含むもの、無機材バインダと無機材粒子とを含む
もの、等が挙げられる。
【0058】防眩膜10を構成する有機材バインダとし
て用いることができる樹脂の特性としては、十分な耐候
性を有し、光の透過性がよく、成膜化のプロセスにおい
て太陽電池素子を劣化させない温度、具体的には200
℃以下、より好ましくは150℃以下で成膜する材料が
好ましく用いられる。
【0059】本発明に用いられる有機材バインダは、ア
クリル系樹脂、フッ素系樹脂、あるいはそれらの混合樹
脂、またはこれらの樹脂あるいは混合樹脂を含有するも
のが用いられる。
【0060】また、これらの樹脂あるいは樹脂混合物
は、先の特性を満たすものであれば特に限定されない
が、アクリル系樹脂、フッ素系樹脂、あるいはそれらの
混合樹脂がバインダ樹脂中で50重量%以上、好ましく
は80重量%以上、さらには95重量%以上含有されて
いることが好ましい。
【0061】アクリル系樹脂としては、アクリルモノマ
ーを主成分とするモノマーを重合あるいは共重合して得
られる樹脂が好ましい。また、フッ素系樹脂としては、
フッ素含有モノマーを用いて重合して得られる樹脂であ
ることが好ましい。
【0062】アクリル系樹脂としてさらには、加水分解
性シリル基を含有する樹脂が好ましい。具体的には、主
鎖が実質的にポリビニル型結合からなり、末端あるいは
側鎖に加水分解性基と結合した珪素原子を1分子中に少
なくとも1個有するシリル基含有ビニル樹脂であるとよ
い。また、ビニルモノマーと加水分解性シリル基含有モ
ノマーとの共重合により得られ、主鎖または側鎖にウレ
タン結合あるいはシロキサン結合を一部含んでもよい。
【0063】ビニルモノマーとしては特に限定はなく、
メチル(メタ)クリレート、エチル(メタ)クリレー
ト、ブチル(メタ)クリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)クリレート、ステアリル(メタ)クリレート、
ベンジル(メタ)クリレート、シクロヘキシル(メタ)
クリレート、トリフルオロエチル(メタ)クリレート、
ペンタフルオロプロピル(メタ)クリレート、ポリカル
ボン酸(マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等)の炭素
数1〜20の直鎖または分岐のアルコールとのジエステ
ルまたはハーフエステル等の不飽和カルボン酸のエステ
ル;スチレン、a−メチルスチレン、クロロスチレン、
スチレンスルホン酸、4−ヒドロキシスチレン、ビニル
トルエン等の芳香族炭化水素系ビニル化合物;酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、ジアリルフタレート等のビニ
ルエステルやアリル化合物;(メタ)クリロニトリル等
のニトリル基含有ビニル化合物;グリシジル(メタ)ク
リレート等のエポキシ基含有ビニル化合物;ジメチルア
ミノエチル(メタ)クリレート、ジエチルアミノエチル
(メタ)クリレート、ビニルピリジン、アミノエチルビ
ニルエーテル等のアミノ基含有ビニル化合物;(メタ)
クリルアミド、イタコン酸ジアミド、a−エチル(メ
タ)クリルアミド、クロトンアミド、マレイン酸ジアミ
ド、フマル酸ジアミド、N−ビニルピロリドン、N−ブ
トキシメチル(メタ)クリルアミド、N,N−ジメチル
アクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、アクリロ
イルモルホリン等のアミド基含有ビニル化合物;2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)クリレート、2−ヒドロキシプ
ロピル(メタ)クリレート、2−ヒドロキシエチルビニ
ルエーテル、N−メチロール(メタ)クリルアミド、ア
ロニクス5700(東亜合成(株)製)、Placcel FA-
1、Placcel FA-4、Placcel FM-1、Placcel FM-4(以上
ダイセル化学(株)製)等の水酸基含有ビニル化合物;
(メタ)クリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸
およびそれらの塩(アルカリ金属塩、アンモニウム塩、
アミン塩等)、無水マレイン酸等の不飽和カルボン酸、
酸無水物、またはその塩;ビニルメチルエーテル、塩化
ビニル、塩化ビニリデン、クロロプレン、プロピレン、
ブタジエン、イソプレン、マレイミド、N−ビニルイミ
ダゾール、ビニルスルホン酸等のその他のビニル化合物
等が挙げられる。
【0064】アルコキシシランビニルモノマーとして
は、具体的には、
【0065】
【化5】
【0066】等が挙げられる。これらアルコキシシラン
ビニルモノマー単位は、加水分解性シリル基含有ビニル
系共重合体の中で、好ましくは5〜90重量%、さらに
好ましくは20〜80重量%、特に好ましくは30〜7
0重量%含まれる。
【0067】アルコキシシランビニルモノマーとビニル
モノマーの共重合体の製造方法については、たとえば特
開昭54−36395、同57−36109、同58−
157810等に示される方法を用いればよい。アゾビ
スイソブチロニトリル等のアゾ系ラジカル開始剤を用い
た溶液重合が最も好ましい。また必要に応じてn−ドデ
シルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、n−ブ
チルメルカプタン、γ−メルカプトプロピルトリメトキ
シシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、
γ−メルカプトプロピルメチルジエトキシシラン、(H
3CO)3Si−S−S−Si(OCH33、(CH
3O)3Si−S8−Si(OCH33等の連鎖移動剤を
用い、分子量調節をすることができる。特に加水分解性
シリル基を分子中に有する連鎖移動剤、たとえばγ−メ
ルカプトプロピルトリメトキシシランを用いれば、シリ
ル基含有ビニル系共重合体の末端に加水分解性シリル基
を導入することができる。重合溶剤は炭化水素類(トル
エン、キシレン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等)、
酢酸エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、アルコ
ール類(メタノール、エタノール、イソプロパノール、
n−ブタノール等)、エーテル類(エチルセロソルブ、
ブチルセロソルブ、セロソルブアセテート等)、ケトン
類(メチルエチルケトン、アセト酢酸エチル、アセチル
アセトン、ジアセトンアルコール、メチルイソブチルケ
トン、アセトン等)の如き非反応性の溶剤であれば特に
限定はない。
【0068】フッ素系樹脂としてさらには、水酸基を含
有している樹脂であることが好ましい。たとえばその一
例である水酸基含有フッ素系共重合体は、クロロトリ
フルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、トリフル
オロエチレン等のフルオロオレフィン;CH2=CHC
OOCH2CF3、CH2=C(CH3)COOCH2
3、CH2=CHCOOCH(CF32、CH3=C
(CH3)COOCH(CF32、CH2=CHCOOC
2CF2CF2CF3、CH2=CHCOOCF3、CH 2
=C(CH3)COOCH2CF2CF2CF3、CH2=C
(CH3)COOCF3等を含む(メタ)アクリル酸フル
オロアルキル等のフッ素含有ビニルモノマー、ヒドロ
キシエチルビニルエーテル、ヒドロキシプロピルビニル
エーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル、ヒドロキ
シヘキシルビニルエーテル等のヒドロキシアルキルビニ
ルエーテル;2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−
ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレ
ート、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロール
メタクリルアミド、アロニクス5700(東亜合成
(株)製)、Placcel FA-1、同FA-4、同FM-1、同FM-4
(以上ダイセル化学(株)製)等の水酸基含有ビニルモ
ノマー、エチルビニルエーテル、プロピルビニルエー
テル、ブチルビニルエーテル等のアルキルビニルエーテ
ル;シクロヘキシルビニルエーテル;マレイン酸、フマ
ール酸、アクリル酸、メタクリル酸、カルボキシルアル
キルビニルエーテル等のカルボキシル基含有モノマー;
エチレン、プロピレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、
酢酸ビニル;メタクリル酸メチル、アクリル酸メチル等
の不飽和カルボン酸エステル;ビニルトリエトキシシラ
ン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメト
キシシラン等の加水分解性シリル基含有モノマー等;上
記、、を共重合して得られる水酸基価5〜300
mgKOH/g、好ましくは10〜250mgKOH/
gのものである。
【0069】加水分解性シリル基を含有する樹脂として
は、鐘淵化学工業株式会社製ゼムラック(登録商標)、
水酸基を含有するフッ素系樹脂あるいは樹脂組成物とし
ては、旭硝子株式会社製のルミフロン、ボンフロン、株
式会社トウベ製ニューガメット、大日本塗料株式会社製
Vフロン(いずれも登録商標)が例示できる。
【0070】ルミフロンは、以下に示す基本物性を有し
ている。
【0071】
【表1】
【0072】ゼムラックは、以下に示す分子構造を含ん
でいる。
【0073】
【化6】
【0074】(式中、R1は炭素数1〜10のアルキル
基、R2は水素原子または炭素数1〜10のアルキル
基、アリール基およびアラルキル基よりなる群から選ば
れた一価の炭化水素基、aは0、1または2を示す) また、防眩膜10を構成する無機材バインダとしては、
一般式:
【0075】
【化7】
【0076】(式中、R3は炭素数1〜10のアルキル
基、アリール基およびアラルキル基から選ばれた1価の
炭化水素基、R4は炭素数1〜10のアルキル基、アリ
ール基およびアラルキル基から選ばれた1価の炭化水素
基、bは0または1を示す)で表わされるシリコン含有
化合物および/またはその部分加水分解縮合物が用いら
れる。
【0077】上記一般式において、R3は炭素数1〜1
0のアルキル基、好ましくは炭素数1〜4のアルキル
基、アリール基、好ましくは炭素数6〜9のアリール基
およびアラルキル基、好ましくは炭素数7〜9のアラル
キル基から選ばれた1価の炭化水素基であり、R4は炭
素数1〜10のアルキル基、好ましくは炭素数1〜4の
アルキル基、アリール基、好ましくは炭素数6〜9のア
リール基およびアラルキル基、好ましくは炭素数7〜9
のアラルキル基から選ばれた1価の炭化水素基である。
また、bは0または1、すなわち、同一分子内に(R3
O)基が3〜4個存在する。なお、同一分子内に存在す
る3〜4個の(R3O)基は、同一であってもよく、異
なっていてもよい。
【0078】前記R3またはR4における炭素数1〜10
のアルキル基、好ましくは炭素数1〜4のアルキル基、
炭素数6〜9のアリール基および炭素数7〜9のアラル
キル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル
基、t−ブチル基、フェニル基、ベンジル基などが挙げ
られる。
【0079】前記シリコン含有化合物の具体例として
は、たとえばテトラメチルシリケート、テトラエチルシ
リケート、テトラ−n−プロピルシリケート、テトラ−
i−プロピルシリケート、テトラ−n−ブチルシリケー
ト、テトラ−i−ブチルシリケート、テトラ−t−ブチ
ルシリケートなどのテトラアルキルシリケート;メチル
トリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、オク
タデシルトリエトキシシラン、メチルトリ−sec−オ
クチルオキシシラン、メチルトリイソプロポキシシラ
ン、メチルトリブトキシシランなどのアルキルトリアル
コキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニル
トリエトキシシランなどのアリールトリアルコキシシラ
ン、メチルトリフェノキシシランなどのアルキルトリア
リールオキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシランなどのグリシドキシトリアルコキシシラン
などのトリアルコキシシランまたはトリアリールオキシ
シランなどが挙げられる。
【0080】また、前記シリコン含有化合物の部分加水
分解縮合物としては、たとえば通常の方法で前記テトラ
アルキルシリケート、トリアルコキシシラン、トリアリ
ールオキシシランなどに水を添加し、部分加水分解させ
て縮合させたものが挙げられる。その具体例としては、
たとえばMSI51、ESI40、HAS−1、HAS
−10(以上、コルコート(株)製)などのテトラアル
キルシリケート部分加水分解縮合物や、たとえばAFP
−1(信越化学工業(株)製)などのトリアルコキシシ
ラン部分加水分解縮合物、TSB4200、TSB43
00、TSB4400、ベルクリーンなどが挙げられ
る。
【0081】なお、MSI51は、式:
【0082】
【化8】
【0083】で表わされる部分加水分解縮合物である。
無機バインダは、単独でまたは2種以上を混合したもの
またはこれらの混合物、またはこれらあるいはこれらの
混合物を主成分とするものより形成された材料が用いら
れる。また、無機材バインダは、有機分子が無機材バイ
ンダ分子構造内に付加されたもの、あるいは無機分子と
有機分子とが混合されたもの、あるいは無機材バインダ
中に有機材バインダが分散されたものでもよい。
【0084】これらの無機材バインダには、ゼムラック
と同様に塗膜前に触媒を添加することで、成膜スピード
をコントロールすることも可能であり好ましい。硬化触
媒として、ゼムラックと同様に、具体的にはジブチルス
ズジラウレート、ジブチルスズジマレート、ジオクチル
スズジラウレート、ジオクチルスズジマレート、オクチ
ル酸スズ等の有機スズ化合物;リン酸、モノメチルホス
フェート、モノエチルホスフェート、モノブチルホスフ
ェート、モノオクチルホスフェート、モノデシルホスフ
ェート、ジメチルホスフェート、ジエチルホスフェー
ト、ジブチルホスフェート、ジオクチルホスフェート、
ジデシルホスフェート等のリン酸またはリン酸エステ
ル;プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、シク
ロヘキセンオキサイド、グリシジルメタクリレート、グ
リシドール、アクリルグリシジルエーテル、γ−グリシ
ドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピ
ルメチルジメトキシシラン、
【0085】
【化9】
【0086】カーデユラE(油化シエル(株)製)、エ
ピコート828(油化シエル(株)製)、エピコート1
001(油化シエル(株)製)等のエポキシ化合物とリ
ン酸およびまたはモノ酸性リン酸エステルとの付加反応
物;有機チタネート化合物;有機アルミニウム化合物;
マレイン酸、パラトルエンスルホン酸等の酸性化合物;
エチレンジアミン、ヘキサンジアミンなどの脂肪族ジア
ミン類;ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミ
ン、テトラエチレンペンタミンなどの脂肪族ポリアミン
類;ピペリジン、ピペラジンなどの脂環式アミン類;そ
の他メタフェニレンジアミンなどの芳香族アミン類、エ
タノールアミン類、トリエチルアミン、γ−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−
γ−アミノプロピルトリメトキシシラン;ヘキシルアミ
ン、ジ−2−エチルヘキシルアミン、N,N−ジメチル
ドデシルアミン、ドデシルアミン等のアミン類;これら
アミンと酸性リン酸エステルとの反応物;水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム等のアルカリ性化合物、またはn
−ドデシルメルカプタン、tert−ブチルメルカプタ
ン等アルキルメルカプタン;r−メルカプトプロピルト
リメトキシシラン等メルカプトシラン;2−メルカプト
プロピオン酸、チオサリチル酸等カルボン酸;チオグリ
コール酸2−エチルヘキシル等エステル化合物;カプキ
ユア3−800(ダイヤモンドシャムロックケミカルズ
社製、両末端がメルカプト基であるポリエーテル)等の
ポリマーや、チオフェノール、チオ安息香酸等メルカプ
ト基含有化合物等が挙げられる。これらの硬化触媒のう
ち、有機スズ化合物、酸性リン酸エステル、アミン類、
酸性リン酸エステルとアミン類との反応物、飽和または
不飽和多価カルボン酸またはその酸無水物、反応性シリ
コン化合物、有機チタネート化合物、有機アルミニウム
化合物、またはこれらの混合物が好ましく、特には有機
スズ化合物あるいは有機スズ化合物を含有した硬化触媒
が好ましい。中でも、有機スズ化合物とアミン類、およ
びまたはメルカプト化合物を用いた硬化触媒が好まし
い。
【0087】無機材バインダとして用いることができる
樹脂等の特性としては、十分な耐候性を有し、光の透過
性がよく、成膜化プロセスにおいて太陽電池素子を劣化
させない温度、具体的には200℃以下、より好ましく
は150℃以下で成膜する材料が好ましく用いられる。
【0088】このような無機材バインダの材料としてよ
り具体的には、たとえば、市場で入手可能なTSB42
00、TSB4300、TSB4400、または有機材
バインダがさらに混合されたベルクリーン(登録商標)
等が好ましく用いられる。
【0089】「TSB4200」、「TSB430
0」、「TSB4400」は、(有)テー・エス・ビー
製の無機ワニスである。「TSB4200」はエチルシ
リケート、「TSB4400」はブチルシリケートをそ
れぞれ主体とするものであり、「TSB4300」はエ
チルシリケートとブチルシリケートの混合物である。こ
れらはいずれも、耐候性を有する耐熱絶縁材料として作
用するものである。
【0090】また、「ベルクリーン」は、日本油脂株式
会社製のセラミック系塗料であり、特殊セラミック成分
を高耐久性有機成分と複合化したものである。
【0091】一方、防眩膜10を構成する有機材粒子と
しては、アクリル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリエチレン
ワックス、またはこれらの少なくとも2種以上の混合物
からなるもの、またはこれらの樹脂あるいは混合樹脂を
主成分とするものが用いられる。具体的には、たとえ
ば、φ8μmのPMMA(ポリメチルメタアクリレー
ト)からなる積水化成製MBX−8、平均φ15μm、
最大φ30μmのPE(ポリエチレン)からなる楠本化
成製SE480−10T等が用いられる。
【0092】また、防眩膜10を構成する無機材粒子と
しては、シリカからなるものが用いられる。具体的に
は、たとえば、φ4μmのシリカからなるデグサジャパ
ン製TS100、φ2μmのシリカからなるデグサジャ
パン製デグサOK−607、φ0.07〜0.1μmの
シリカゾルからなる日産化学工業株式会社製EG−ST
−ZL等が用いられる。
【0093】また、有機材または無機材粒子の直径は、
好ましくは0.05〜200μm、より好ましくは0.
5〜100μm、特に好ましくは1〜10μmであると
よい。粒子の直径がこの範囲にあれば、反射の程度を低
下させることができる。
【0094】また、有機材または無機材バインダと有機
材または無機材粒子との混合重量比は、有機材または無
機材粒子径が1μm未満である場合、有機材または無機
材バインダの重量を100としたとき、有機材または無
機材粒子の重量が50〜2000、特には100〜15
00であることが好ましい。
【0095】また、有機材または無機材粒子径が1μm
以上、好ましくは1〜10μmである場合は、有機材ま
たは無機材バインダと有機材または無機材粒子との混合
重量比は、有機材または無機材バインダの重量を100
としたとき、有機材または無機材粒子の重量が0.1〜
98、さらには1〜50、特には1〜10であることが
好ましい。粒子径が小さいと本発明の防眩効果が十分に
発揮されず、また反対に粒子径が大きいとバインダ樹脂
に対する分散性が低下して好ましくない。
【0096】また、防眩膜10の厚さは、0.1〜50
0μm、さらには0.5〜100μm、特に1〜30μ
mであることが好ましい。
【0097】図2は、本願発明による太陽電池モジュー
ルの一例の防眩膜10の部分を一部拡大して示す断面図
である。
【0098】図示はしていないが、これらの防眩膜は単
層であってもよいし、違う材質や形状、膜厚である防眩
膜を複層に重ね合わせることで防眩効果や透過率の向上
に有効な場合もある。
【0099】この太陽電池モジュールの防眩膜10にお
いては、図2に示すように、有機材または無機材バイン
ダ20中に有機材または無機材粒子30が単層に配置さ
れている。このような構造とすることにより、透過率の
低下を防止することができる。
【0100】また、図3は、本願発明による太陽電池モ
ジュールの他の例の防眩膜10の部分を一部拡大して示
す断面図である。
【0101】この太陽電池モジュールの防眩膜10にお
いては、図3に示すように、有機材または無機材バイン
ダ20中に有機材または無機材粒子30が複層に配置さ
れている。このような構造とすることにより、防眩効果
を増大させることができる。
【0102】このように有機材または無機材粒子の層
は、防眩膜の一面全体に単層あるいは複層に形成されて
もよいし、単層と複層が混じり合って形成されてもよ
い。
【0103】このように透明絶縁基板の光入射面側に防
眩膜を形成することにより、太陽電池モジュールに入射
した太陽光は、大部分においては発電に寄与することと
なる。一方、表面から反射される入射光の2〜4%程度
の成分は不特定の方向に反射されるようになるが、乱反
射して散乱された太陽光は、平行光線ではない。そのた
め、太陽電池モジュールから反射された光は、全体とし
てぼやけた状態となり、直接太陽電池を見ても眩しく感
じられるようなことがなくなる。
【0104】なお、この実施の形態による太陽電池モジ
ュールにおいて、透明電極層2としては、ITO、Sn
2、またはこれらの積層体であるITO/SnO2、あ
るいはZnO等の光を透過し得る材料が用いられる。
【0105】また、光半導体層3は、非晶質シリコンa
−Si、水素化非晶質シリコンa−Si:H、水素化非
晶質シリコンカーバイドa−SiC:H、非晶質シリコ
ンナイトライド等の他、シリコンと炭素、ゲルマニウ
ム、錫等の他の元素との合金からなる非晶質シリコン系
半導体の非晶質または微結晶を、pin型、nip型、
ni型、pn型、MIS型、ヘテロ接合型、ホモ接合
型、ショットキバリア型あるいはこれら組合せた型等に
合成した半導体層が用いられる。この他、光半導体層と
しては、CdS系、GaAs系、InP系等であっても
よく、何ら限定されるものではない。
【0106】また、裏面電極層4としては、金属、また
は金属と金属酸化物との複合膜等が用いられる。
【0107】さらに、充填樹脂6としては、シリコン、
エチレンビニルアセテート、ポリビニルブチラール等が
用いられる。また、裏面カバーフィルム7としては、フ
ッ素系樹脂フィルムやポリエチレンテレフタレートある
いはアルミニウム等の金属フィルムやSiO2等の薄膜
をラミネートした多層構造のフィルム等が用いられる。
【0108】なお、この実施の形態においては、薄膜系
の太陽電池モジュールについて説明するが、本願発明
は、結晶系の太陽電池モジュールにも適用できることは
言うまでもない。
【0109】次に、図1に示した第1実施形態の太陽電
池モジュールの製造方法について説明する。
【0110】まず、透明絶縁基板1の光入射面と異なる
面上に、透明電極層2、光半導体層3および裏面電極層
4を順次形成する。これらの各層を、レーザスクライブ
等のパターニング手段によって、複数の領域に分離す
る。たとえば、透明電極層2は、レーザ加工、エッチン
グ、リフトオフ等の方法により、所定のパターン形状に
形成する。また、裏面電極層4は、蒸着またはスパッタ
法等により成膜した後、同様にレーザ加工、エッチン
グ、リフトオフ等の方法により、所定のパターン形状に
形成する。
【0111】このようにして、透明電極層2、光半導体
層3および裏面電極層4からなる光半導体素子5を透明
絶縁基板1上に形成した後、これらを保護するため、充
填樹脂6で封止固着し、さらに裏面カバーフィルム7を
装着する。
【0112】続いて、光半導体素子5が形成された透明
絶縁基板1の光入射面側に、本願発明の特徴である、防
眩膜10を形成する。
【0113】防眩膜の形成は、第2電極層を形成し、ス
クライブした後ならいつでも可能であり、直後でも裏面
封止後でも端子BOX取付け後でも、屋根等に設置した
後でも、塗膜方法にもよるが、特に限定されるものでは
ない。
【0114】このとき、透明絶縁基板1と防眩膜10と
の間に界面処理剤からなる膜40を介在させるとよい。
このような膜40を介在させることにより、透明絶縁基
板1と防眩膜10との接着強度が増大するとともに、塗
装むらが減少される。
【0115】また、この実施の形態においては、光半導
体素子5を形成した後に防眩膜10を形成している。逆
に防眩膜10を形成した後に光半導体素子5を形成する
とすると、光半導体素子5の形成の際にレーザ照射を行
なう場合、焦点がぼけてしまうといった問題や、光半導
体素子5の形成の際に真空チャンバを使用できないとい
った問題が生じるおそれがあるからである。
【0116】図4および図5は、本発明による太陽電池
モジュールの製造方法の一例を説明するための断面図で
あって、防眩膜10の形成方法の一例を示す図である。
【0117】まず、図4を参照して、封止された太陽電
池モジュールの透明絶縁基板1の光入射面上に、有機材
または無機材粒子30が混入された有機材または無機材
バインダ樹脂20を塗布する。
【0118】このとき、粒子30のサイズが大きい場合
には、図5に示すように、バインダ樹脂20を成膜させ
る際に、粒子30の分布によって防眩膜10の表面に凹
凸形状が形成される。
【0119】また、図6は、本発明による太陽電池モジ
ュールの製造方法の他の例を説明するための断面図であ
って、防眩膜10の形成方法の他の例を示す図である。
【0120】図6を参照して、有機材または無機材バイ
ンダ樹脂20を塗布した後、所定のパターン形状を有す
るクロスが巻付けられたローラ9を、矢印Aに示すよう
に回転させながら矢印Bに示すように移動させて所定パ
ターンを転写した後、バインダ樹脂20を製膜させるこ
とにより、防眩膜10の表面に凹凸形状を形成すること
もできる。
【0121】なお、防眩膜10の光入射面に凹凸形状を
形成する方法としては、上述したような混入された粒子
による作用を利用する方法、あるいはバインダ樹脂を塗
布して型押し等により成形した後成膜させる方法等の
他、バインダ樹脂を塗布する際のノズルの形状等の工夫
によっても、表面を凹凸形状に形成することができる。
【0122】また、図1に示すこの実施の形態において
は、表面に凹凸形状が形成された防眩膜10の表面に、
さらに表面の平坦な表面保護膜50を形成している。こ
のような表面保護膜50を形成することにより、表面に
埃が溜まって光電変換率が低下してしまうことを有効に
防止することができる。
【0123】また、図7において、本発明の実施の形態
のさらに他の例として、薄膜系太陽電池モジュールの一
部が模式的な断面図で示されている。
【0124】図7の薄膜太陽電池モジュールにおいて
は、特開平11−74552号公報に開示されているよ
うな微細な凹凸を含む表面を有するガラス基板ではなく
て、平坦な両面を有するガラス板が、カバーガラスを兼
ねる透明絶縁基板1として用いられている。
【0125】透明絶縁基板1の下面上には、SnO2
の周知のTCOからなる透明電極層2、シリコン等から
なる任意の周知の半導体薄膜光電変換層3、およびAg
等からなる周知の裏面電極層4が順に積層されている。
これらの層2,3,4は、図7の紙面に直交する方向に
延びる透明電極分割溝2a、半導体層分割溝3a、およ
び裏面電極分割溝4aによって、それぞれ複数の細長い
短冊状の領域に分割されている。これらの複数の領域の
うちで、互いに重複して積層した短冊状の透明電極層
2、半導体光電変換層3および裏面電極層4が1つの短
冊状の太陽電池セル5を形成している。そして、任意の
1つのセル5の透明電極2は、半導体層分割溝3aを介
して、左隣のセル5の裏面電極層4に接続されている。
すなわち、複数のセル5は、電気的に互いに直列接続す
るように集積化されている。
【0126】このように集積化された複数のセルの背面
は、裏面電極層4を周知の充填樹脂層6で覆い、その上
に周知の耐候性背面カバーフィルム7を積層することに
よって封止されて保護されている。
【0127】他方、透明絶縁基板1の上面上には、透光
性の防眩膜10が形成されている。この防眩膜10の上
表面には、光を散乱させるのに適した微細な凹凸が形成
されている。防眩膜10の材料としては、有機系ポリマ
ー、無機系ポリマー、またはそれらの複合材料を用いる
ことができる。また、これらの材料の複数からなる層が
用いられてもよい。たとえば、屈折率の異なる材料を組
合せて防眩効果を向上したり、表面硬度や耐摩耗性の向
上のために無機系ポリマーを表面に塗膜したり、表面の
クラックやひずみを吸収するために有機系ポリマーを表
面に塗膜したり、あるいは汚染防止のために撥水性の高
いフッ素系樹脂や水の分散性のよい無機系ポリマーを表
面に塗布する場合ある。
【0128】この実施の形態における防眩膜10に用い
られる有機系ポリマーとしては、図1に示す実施の形態
に用いられる有機材バインダと同様のアクリル系樹脂、
フッ素系樹脂、あるいはそれらの混合樹脂、またはこれ
らの樹脂あるいは混合樹脂を含有するものが用いられ得
る。
【0129】防眩膜10用のポリマーの特性に関して
は、十分な耐候性を有し、光の透過性が良好で、硬化さ
せるプロセスにおいて太陽電池セルを劣化させない温
度、具体的には200℃以下、より好ましくは150℃
以下で硬化する材料が望まれる。
【0130】防眩膜10に含まれる無機系ポリマーの原
料としては、一般式(II)で表わされるアルキルシリ
ケートおよび/またはその縮合物を用いることができ、
アルキルシリケートとしては具体的には、たとえばメチ
ルシリケート、エチルシリケート、ブチルシリケート、
またはこれらの混合物を含むことができる。また、この
ような無機系ポリマーは、究極的にシリカに変換されて
もよい。さらに、無機系ポリマーには、有機分子が無機
系ポリマー分子構造内に付加されたもの、また無機分子
と有機分子が混合されたもの、または無機系ポリマー中
に有機系ポリマーが分散されたものでもよい。これらの
無機系ポリマーにおいては、塗付前に触媒を添加するこ
とによって、硬化するまでの成膜スピードをコントロー
ルすることも可能であり、好ましい。硬化触媒として、
ゼムラックと同様に、具体的にはジブチルスズジラウレ
ート、ジブチルスズジマレート、ジオクチルスズジラウ
レート、ジオクチルスズジマレート、オクチル酸スズ等
の有機スズ化合物;リン酸、モノメチルホスフェート、
モノエチルホスフェート、モノブチルホスフェート、モ
ノオクチルホスフェート、モノデシルホスフェート、ジ
メチルホスフェート、ジエチルホスフェート、ジブチル
ホスフェート、ジオクチルホスフェート、ジデシルホス
フェート等のリン酸またはリン酸エステル;プロピレン
オキサイド、ブチレンオキサイド、シクロヘキセンオキ
サイド、グリシジルメタクリレート、グリシドール、ア
クリルグリシジルエーテル、γ−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエ
トキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメト
キシシラン、
【0131】
【化10】
【0132】カーデユラE(油化シエル(株)製)、エ
ピコート828(油化シエル(株)製)、エピコート1
001(油化シエル(株)製)等のエポキシ化合物とリ
ン酸およびまたはモノ酸性リン酸エステルとの付加反応
物;有機チタネート化合物;有機アルミニウム化合物;
マレイン酸、パラトルエンスルホン酸等の酸性化合物;
エチレンジアミン、ヘキサンジアミンなどの脂肪族ジア
ミン類;ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミ
ン、テトラエチレンペンタミンなどの脂肪族ポリアミン
類;ピペリジン、ピペラジンなどの脂環式アミン類;そ
の他メタフェニレンジアミンなどの芳香族アミン類、エ
タノールアミン類、トリエチルアミン、γ−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−
γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、ヘキシルアミ
ン、ジ−2−エチルヘキシルアミン、N,N−ジメチル
ドデシルアミン:ドデシルアミン等のアミン類;これら
アミンと酸性リン酸エステルとの反応物;水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム等のアルカリ性化合物、またはn
−ドデシルメルカプタン、tert−ブチルメルカプタ
ン等アルキルメルカプタン;r−メルカプトプロピルト
リメトキシシラン等メルカプトシラン;2−メルカプト
プロピオン酸、チオサリチル酸等カルボン酸;チオグリ
コール酸2−エチルヘキシル等エステル化合物;カプキ
ユア3−800(ダイヤモンドシャムロックケミカルズ
社製、両末端がメルカプト基であるポリエーテル)等の
ポリマーや、チオフェノール、チオ安息香酸等メルカプ
ト基含有化合物等が挙げられる。これらの硬化触媒のう
ち、有機スズ化合物、酸性リン酸エステル、アミン類、
酸性リン酸エステルとアミン類との反応物、飽和または
不飽和多価カルボン酸またはその酸無水物、反応性シリ
コン化合物、有機チタネート化合物、有機アルミニウム
化合物、またはこれらの混合物が好ましく、特には有機
スズ化合物あるいは有機スズ化合物を含有した硬化触媒
が好ましい。中でも、有機スズ化合物とアミン類、およ
びまたはメルカプト化合物を用いた硬化触媒が好まし
い。
【0133】このような防眩膜10用の無機系ポリマー
としては、より具体的には、たとえばTSB4200、
TSB4300、TSB4400、ベルクリーン等が好
ましく用いられ得る。
【0134】防眩膜10の平均厚さは、0.1から50
0μmの範囲内にあることが好ましい。この理由は、防
眩膜10の厚さが0.1μm以下の場合には光散乱に適
した凹凸を形成することが困難になるからであり、逆に
500μmより厚くなれば防眩膜10の透光性が低下し
て太陽電池セル5に至る光を減少させるおそれが生じる
からである。なお、防眩膜10の厚さ範囲は0.5〜1
00μmがより好ましく、1〜30μmがさらに好まし
い。
【0135】防眩膜10は、太陽電池モジュールの完成
後にカバーガラス1の外表面上に形成することができ
る。ただし、防眩膜10が形成される時期については、
第2電極層を形成して、それをスクライブした後ならい
つでも可能であり、その直後でも、裏面封止後でも、端
子BOX取付後でも、屋根等に設置した後でも、塗膜方
法にもよるが特に限定されるものではない。
【0136】防眩膜用材料は、たとえばピアノ線コー
タ、スプレー、スクリーン印刷などを利用してガラス基
板1上に所定の厚さで塗布され得る。そして、たとえば
図8に示されているように、矢印A方向に回転しかつB
方向に進むエンボスローラ9を用いることによって、防
眩膜10の表面に微細な凹凸を形成することができる。
もちろん、このような微細な表面凹凸構造の形成は、エ
ンボスロールに限られず、エンボスフィルム転写、サン
ドブラストなどを利用して形成することもできる。防眩
膜用塗材はその硬化前においてはガラス基板1よりはる
かに軟質のものであるので、このような凹凸表面形成加
工は太陽電池モジュールの他の部分に何らの損傷をも与
えることなく容易に行なうことができる。
【0137】また、防眩膜10の凹凸表面上に平滑な表
面を有する汚れ防止膜が付加的に付与されてもよい。す
なわち、防眩膜10の微細な凹凸表面には汚れが付着し
やすい傾向にあるが、その凹凸表面を汚れ防止膜で平坦
化することによって、太陽電池モジュールの表面の汚れ
を軽減することができる。
【0138】ところで、上述のような防眩膜用のポリマ
ー材料は空気とガラス基板との中間の屈折率を有するの
で、防眩膜10は太陽電池セル5内への光透過性を改善
する効果をも生じる。また、太陽電池セル5内への光透
過性をさらに改善させるためには、防眩膜10が複数の
防眩サブ層を含むように形成されてもよい。これらの防
眩サブ層は互いに異なる組成または物性を有する材料で
形成されることが好ましい。なぜならば、屈折率の異な
る複数のサブ層によって防眩膜10内で屈折率の傾斜を
生じさせることができ、それによって太陽電池セル5内
への光の透過性をさらに改善することができるからであ
る。
【0139】なお、上述の防眩膜10のための材料とし
て、有機系ポリマーは柔軟であってひび割れしにくい点
で好ましく、他方、無機系ポリマーは耐候性や耐熱性が
高いという点で好ましい。
【0140】以上のように形成された防眩膜10および
場合によって付加された汚れ防止膜は、ガラス基板1の
全面を覆っているので、メーカーやロットごとのばらつ
きによるガラス基板1の色調の違いをマスクすることが
でき、屋根の上に並べられた複数の太陽電池モジュール
間の色調を統一して美観を高めることもできる。
【0141】図9において、本発明の実施の形態のさら
に他の例として、薄膜系太陽電池モジュールの一部が模
式的な断面図で示されている。
【0142】図9の薄膜太陽電池モジュールは、図8に
示す薄膜太陽電池モジュールと同様の構造であって、防
眩膜10の凹凸表面テクスチャ上に、その凹凸を平坦化
する表面膜(汚れ防止膜)11が形成されていることを特
徴としている。表面膜11の材料としては、有機系ポリ
マー、無機系ポリマー、またはそれらの複合材料を用い
ることができる。
【0143】この実施の形態における表面膜11に用い
られる有機系ポリマーとしては、図1に示す実施の形態
に用いられる有機材バインダと同様にアクリル系樹脂、
フッ素系樹脂、あるいはそれらの混合樹脂、またはこれ
らの樹脂あるいは混合樹脂を含有するものが用いられ得
る。
【0144】表面膜11用のポリマーの特性に関して
は、十分な耐候性を有し、光の透過性が良好で、硬化さ
せるプロセスにおいて太陽電池セルを劣化させない温
度、具体的には200℃以下、より好ましくは150℃
以下で硬化する材料が望まれる。
【0145】表面膜11に含まれる無機系ポリマーの原
料としては、図7に示す実施の形態における防眩膜10
に用いられる無機系ポリマーと同様のアルキルシリケー
トを用いることができる。
【0146】表面膜11の平均厚さは、0.1から10
μmの範囲内にあることが好ましい。この理由は、表面
膜11の厚さが0.1μm以下の場合には凹凸表面テク
スチャを平坦化することが困難になるからであり、逆に
10μmより厚くなれば透光性が低下して太陽電池セル
5に至る光を減少させるおそれが生じるからである。
【0147】防眩膜10用の材料としては、表面膜11
と同様な材料を用いることができる。表面膜11と防眩
膜10の材料は、防眩膜10の光散乱効果の観点から
は、互いに異なる材料で形成されていることが好まし
い。しかし、表面膜11と防眩膜10が同じ材料で形成
されても、一旦形成された防眩膜10の凹凸表面は表面
膜11との間に明瞭な界面を形成し、その凹凸界面によ
って光散乱効果は維持される。したがって、表面膜11
によって防眩膜10の凹凸表面を平滑化してごみの付着
を低減させてもよく、防眩効果を重視して凹凸を維持す
るように表面膜11を形成してもよい。
【0148】汚れ防止のために表面膜11がフッ素系樹
脂で形成される場合、その表面は良好な撥水性を有し、
雨水などによる塵の付着が減少する。他方、表面膜11
がアルキルシリケートから形成される場合、太陽電池モ
ジュールの表面の耐薬品性が向上するとともに、親水性
が良好になって、汚染されたとしてもそれが均一化され
て目立ちにくくなるという効果を生じる。
【0149】また、表面膜11の硬度、耐摩耗性、耐候
性の向上のためには無機系ポリマーが好ましく用いら
れ、ひび割れの防止には有機系ポリマーが好ましく用い
られる。
【0150】以上のように形成された表面膜11は、ガ
ラス基板1の全面を覆っているので、メーカーやロット
ごとのばらつきによるガラス基板1の色調の違いをマス
クすることができ、屋根の上に並べられた複数の太陽電
池モジュール間の色調を統一して美観を高めることもで
きる。
【0151】図10は、本発明による太陽電池モジュー
ルのさらに他の例の防眩膜10の部分を一部拡大して示
す断面図である。
【0152】以上においては、防眩膜の表面に微細な凹
凸形状が形成されている例について主として説明してき
たが、防眩膜の表面は図10に示すように平坦であって
も、たとえばバインダと粒子の屈折率の差によって、防
眩効果を発揮できる場合がある。
【0153】また、本発明による太陽電池モジュールに
おいて、防眩膜は、その防眩効果を得るために、算術平
均粗さRaが0.1〜10μmであることが好ましく、
さらには0.2〜5μm、さらには0.2〜2μmであ
ることが好ましい。
【0154】
【実施例】以下、実際にガラス基板に種々の条件で防眩
膜を形成し、光学特性等の評価を行なったので、その結
果を示す。
【0155】(実施例1)表面が平坦なガラス基板の一
方の面にTCO(透明導電性酸化物)膜を形成し、他方
の面に以下の条件で防眩膜を形成した。
【0156】まず、有機材バインダとして鐘淵化学工業
株式会社製「ゼムラックY3623」を用い、これに硬
化剤として鐘淵化学工業株式会社製BT120S(有機
スズ化合物、アミン類、メルカプト化合物の混合あるい
は反応物)と、希釈剤としてキシレンとを用いて、固形
分25%まで希釈した。
【0157】また、有機材粒子としては、積水化成製P
MMA「MBX−8」(φ8μm)を用い、これを前述
したバインダ樹脂中にシェーカを用いて分散させた。粒
子の配合率は、バインダ樹脂:粒子=100:10とな
るように調製した。
【0158】このようにして得られた液をガラス基板上
にスプレーにより塗布し、常温で5分間乾燥させた後、
80℃で30分間さらに乾燥させた。
【0159】このようにして、ガラス基板の一方の面上
にTCO膜が、他方の面上に乱反射膜が形成された実施
例1のサンプルが得られた。
【0160】この実施例1のサンプルについて、防眩膜
形成面側から光を照射して、「60°光沢度」、「20
°光沢度」、「全透過率」を測定し、光学特性を評価し
た。
【0161】「60°光沢度」は、JIS Z 874
1−1983の鏡面光沢度測定法に従い、60°鏡面光
沢度を測定した。
【0162】「20°光沢度」は、JIS Z 874
1−1983の鏡面光沢度測定法に従い、20°鏡面光
沢度を測定した。
【0163】次に、実施例1のサンプルについて、膜厚
測定とXカット試験を行ない、初期膜を評価した。
【0164】「Xカット試験」は、JIS K 540
0に従って行ない、全面が剥がれてしまった場合を0
点、欠陥のない場合を10点として、良好なほど点数が
高くなるように評価した。
【0165】さらに、実施例1のサンプルについて、J
IS C 8938に従い、耐久性試験を行ない、その
後の膜を評価した。
【0166】耐久性試験は、85℃中に264時間放
置、85℃、湿度85%中に270時間放置、85
℃、湿度85%と−20℃との間を10サイクル繰返
す、という3つの条件について行ない、試験後の膜につ
いてXカット試験と外観の評価を行なった。
【0167】(実施例2)バインダ樹脂:粒子=10
0:20となるように粒子の配合率を調製し、実施例1
と同様にして実施例2のサンプルを作製した。
【0168】このようにして得られた実施例2のサンプ
ルについて、実施例1と同様にして、光学特性、初期
膜、および耐久性試験後の膜の評価を行なった。
【0169】(実施例3)有機材粒子として、楠本化成
製PE「SE480−10T」(平均φ15μm、最大
φ30μm)を用いて、バインダ樹脂:粒子=100:
2.5となるように粒子の配合率を調製し、実施例1と
同様にして実施例3のサンプルを作製した。
【0170】このようにして得られた実施例3のサンプ
ルについて、実施例1と同様にして光学特性、初期膜お
よび耐久性試験後の膜の評価を行なった。
【0171】(実施例4)バインダ樹脂:粒子=10
0:5となるように粒子の配合率を調製し、実施例3と
同様にして実施例4のサンプルを作製した。
【0172】このようにして得られた実施例4のサンプ
ルについて、実施例1と同様にして、光学特性、初期膜
および耐久性試験後の膜の評価を行なった。
【0173】(比較例1)実施例1と同様の表面が平坦
なガラス基板の一方の面にTCO膜を形成し、他方の面
に防眩膜を形成しない比較例1のサンプルを作製した。
【0174】このようにして得られた比較例1のサンプ
ルについて、実施例1と同様にして、光学特性の評価を
行なった。
【0175】また、比較例1のサンプルについて、実施
例5と同様にして、算術平均粗さRaの測定を行なっ
た。その結果、比較例1のサンプルの防眩膜の算術平均
粗さRaは、0.010μmであった。
【0176】(比較例2)図12は、従来の太陽電池モ
ジュールの他の例の概略構成を示す断面図である。
【0177】図12を参照して、この太陽電池モジュー
ルにおいては、ガラス基板として、半導体層形成面側に
エンボス加工により凹凸形状が形成された強化エンボス
ガラス111が用いられている。
【0178】この従来の太陽電池モジュールに用いられ
る強化エンボスガラス111を比較例2のサンプルと
し、この比較例2のサンプルについても、凹凸が形成さ
れた方とは反対の方向から光を照射し、実施例1と同様
に、光学特性の評価を行なった。
【0179】以上説明した実施例1〜4、比較例1〜2
のサンプルの防眩膜の成膜条件、および評価結果を、表
2〜表4にまとめて示す。
【0180】
【表2】
【0181】
【表3】
【0182】
【表4】
【0183】(実施例5)表面が平坦なガラス基板の一
方の面にTCO(透明導電性酸化物)膜を形成し、他方
の面に以下の条件で防眩膜を形成した。
【0184】まず、有機材バインダとして鐘淵化学工業
株式会社製「ゼムラックY3623」を用い、これに硬
化剤として鐘淵化学工業株式会社製BT120S(有機
スズ化合物、アミン類、メルカプト化合物の混合あるい
は反応物)と、希釈剤としてキシレンとを用いて、固形
分25%まで希釈した。
【0185】また、無機材粒子としては、デグサジャパ
ン製シリカ「TS100」(φ4μm)を用い、これを
前述したバインダ樹脂中にシェーカを用いて分散させ
た。粒子の配合率は、バインダ樹脂:粒子=100:
2.5となるように調製した。
【0186】このようにして得られた液をガラス基板上
にスプレーにより塗布し、常温で5分間乾燥させた後、
80℃で30分間さらに乾燥させた。
【0187】このようにして、ガラス基板の一方の面上
にTCO膜が、他方の面上に乱反射膜が形成された実施
例5のサンプルが得られた。
【0188】このようにして得られた実施例5のサンプ
ルについて、実施例1と同様にして、光学特性、初期
膜、および耐久性試験後の膜の評価を行なった。
【0189】また、実施例5のサンプルについて、防眩
膜の算術平均粗さRaを測定した。なお、算術平均粗さ
の測定は、(株)エリオニクス製電子線3次元粗さ解析
装置ERA−8000を用いて行なった。測定条件は、
測定倍率を2000倍とし、観察領域を60μm×45
μmとし、測定点数をX方向に300点(横軸)、Y方
向に225点(縦軸)として、測定を行なった。
【0190】その結果、実施例5のサンプルの防眩膜の
算術平均粗さRaは、0.379μmであった。
【0191】(実施例6)バインダ樹脂:粒子=10
0:5となるように粒子の配合率を調製し、実施例5と
同様にして実施例6のサンプルを作製した。
【0192】このようにして得られた実施例6のサンプ
ルについて、実施例1と同様にして、光学特性、初期
膜、および耐久性試験後の膜の評価を行なった。
【0193】(実施例7)ゼムラックY3623の代わ
りに、鐘淵化学工業株式会社製ゼムラックYC5920
を用いて、バインダ樹脂:粒子=100:5となるよう
に粒子の配合率を調製し、実施例5と同様にして実施例
7のサンプルを作製した。
【0194】このようにして得られた実施例7のサンプ
ルについて、実施例1と同様にして光学特性、初期膜お
よび耐久性試験後の膜の評価を行なった。
【0195】(実施例8)表面が平坦なガラス基板の一
方の面にTCO膜を形成した後、アセトンとIPA(イ
ソプロピルアルコール)を用いて基板の前処理を行なっ
た後、基板の他方の面に以下の条件で乱反射膜を形成し
た。
【0196】まず、有機材バインダとして、旭硝子株式
会社製「ボンフロン♯2050SR」を用い、これを専
用シンナーを用いて2倍に希釈した。
【0197】また、無機材粒子としては、デグサジャパ
ン製シリカ「OK−607」(φ2μm)を用い、これ
を前述したバインダ樹脂中に分散させた。配合率は、バ
インダ樹脂:粒子=100:5となるように調製した。
【0198】このようにして得られた液をガラス基板上
にスプレーにより塗布し、常温で乾燥させた。
【0199】このようにして、ガラス基板の一方の面に
TCO膜が、他方の面に乱反射膜が形成された実施例8
のサンプルが得られた。
【0200】この実施例8のサンプルについて、実施例
1と同様にして、光学特性、および初期膜の評価を行な
った。
【0201】(実施例9)バインダ樹脂中に粒子が分散
された液をガラス基板上にスプレーにより2回塗布し、
他は実施例8と同様にして、実施例9のサンプルを作製
した。
【0202】この実施例9のサンプルについて、実施例
1と同様にして、光学特性、および初期膜の評価を行な
った。
【0203】(実施例10)バインダ樹脂:粒子=10
0:3となるように粒子の配合率を調製し、実施例8と
同様にして実施例10のサンプルを作製した。
【0204】このようにして得られた実施例10のサン
プルについて、実施例1と同様にして、光学特性、およ
び初期膜の評価を行なった。
【0205】(実施例11)バインダ樹脂に粒子が分散
された液をガラス基板上にスプレーにより2回塗布し、
他の条件は実施例10と全く同様にして、実施例11の
サンプルを作製した。
【0206】このようにして得られた実施例11のサン
プルについて、実施例1と同様にして、光学特性、およ
び初期膜の評価を行なった。
【0207】(実施例12)バインダ樹脂として、ボン
フロン♯2020SRのみを用い、希釈剤を用いない
で、かつ、バインダ樹脂:粒子=100:5となるよう
に粒子の配合率を調製し、実施例8と同様にして実施例
12のサンプルを作製した。
【0208】このようにして得られた実施例12のサン
プルについて、実施例1と同様にして、光学特性、およ
び初期膜の評価を行なった。
【0209】また、実施例12のサンプルについて、実
施例5と同様にして、算術平均粗さRaの測定を行なっ
た。その結果、実施例12のサンプルの防眩膜の算術平
均粗さRaは、0.386μmであった。
【0210】(実施例13)バインダ樹脂に粒子が分散
された液をガラス基板上にスプレーにより2回塗布し、
他の条件は実施例12と全く同様にして、実施例13の
サンプルを作製した。
【0211】このようにして得られた実施例13のサン
プルについて、実施例1と同様にして、光学特性、およ
び初期膜の評価を行なった。
【0212】(実施例14)基板の前処理として、アセ
トンのみを用い、バインダ樹脂:粒子=100:5とな
るように粒子の配合率を調製し、8番手のピアノ線コー
タを用いてバインダ樹脂に粒子が分散された液をガラス
基板上に塗布し、実施例8と同様にして実施例14のサ
ンプルを作製した。
【0213】このようにして得られた実施例14のサン
プルについて、実施例1と同様にして、光学特性、およ
び初期膜の評価を行なった。
【0214】(実施例15)16番手のピアノ線コータ
を用いて、他の条件は実施例14と全く同様にして実施
例15のサンプルを作製した。
【0215】このようにして得られた実施例15のサン
プルについて、実施例1と同様にして、光学特性、およ
び初期膜の評価を行なった。
【0216】(実施例16)バインダ樹脂:粒子=10
0:3となるように粒子の配合率を調製し、8番手のピ
アノ線コータを用いて、実施例14と同様にして実施例
16のサンプルを作製した。
【0217】このようにして得られた実施例16のサン
プルについて、実施例1と同様にして、光学特性、およ
び初期膜の評価を行なった。
【0218】(実施例17)16番手のピアノ線コータ
を用いて、他の条件は実施例16と全く同様にして実施
例17のサンプルを作製した。
【0219】このようにして得られた実施例17のサン
プルについて、実施例1と同様にして、光学特性、およ
び初期膜の評価を行なった。
【0220】(実施例18)バインダ樹脂:粒子=10
0:5となるように粒子の配合率を調製し、8番手のピ
アノ線コータを用いて、他の条件は実施例14と全く同
様にして、実施例18のサンプルを作製した。
【0221】このようにして得られた実施例18のサン
プルについて、実施例1と同様にして、光学特性、およ
び初期膜の評価を行なった。
【0222】(実施例19)16番手のピアノ線コータ
を用いて、他の条件は実施例18と全く同様にして、実
施例19のサンプルを作製した。
【0223】このようにして得られた実施例19のサン
プルについて、実施例1と同様にして、光学特性、およ
び初期膜の評価を行なった。
【0224】(実施例20)無機材粒子として、日産化
学工業(株)製シリカゾル「EG−ST−ZL」(φ
0.07〜0.1μm)を用い、バインダ樹脂:粒子=
100:1900となるように粒子の配合率を調製し、
他の条件は実施例16と全く同様にして、実施例20の
サンプルを作製した。
【0225】このようにして得られた実施例20のサン
プルについて、実施例1と同様にして、光学特性、およ
び初期膜の評価を行なった。
【0226】(実施例21)バインダ樹脂:粒子=10
0:900となるように粒子の配合率を調製し、実施例
20と同様にして実施例21のサンプルを作製した。
【0227】このようにして得られた実施例21のサン
プルについて、実施例1と同様にして、光学特性、およ
び初期膜の評価を行なった。
【0228】(実施例22)バインダ樹脂:粒子=10
0:400となるように粒子の配合率を調製し、実施例
20と同様にして実施例22のサンプルを作製した。
【0229】このようにして得られた実施例22のサン
プルについて、実施例1と同様にして、光学特性、およ
び初期膜の評価を行なった。
【0230】(実施例23)バインダ樹脂:粒子=10
0:90となるように粒子の配合率を調製し、実施例2
0と同様にして実施例23のサンプルを作製した。
【0231】このようにして得られた実施例23のサン
プルについて、実施例1と同様にして、光学特性、およ
び初期膜の評価を行なった。
【0232】(実施例24)バインダ樹脂:粒子=10
0:67となるように粒子の配合率を調製し、実施例2
0と同様にして実施例24のサンプルを作製した。
【0233】このようにして得られた実施例24のサン
プルについて、実施例1と同様にして、光学特性、およ
び初期膜の評価を行なった。
【0234】以上説明した実施例5〜24、比較例1〜
2のサンプルの防眩膜の製膜条件、および評価結果を、
表5〜表7にまとめて示す。
【0235】
【表5】
【0236】
【表6】
【0237】
【表7】
【0238】(実施例25)表面が平坦なガラス基板の
一方の面にTCO(透明導電性酸化物)膜を形成した
後、トルエンとアセトンを用いて基板の前処理を行なっ
た後、基板の他方の面に以下の条件で防眩膜を形成し
た。
【0239】まず、無機材バインダとして、(有)テー
・エス・ビー製「TSB4300」を用い、これにエタ
ノールを添加した。
【0240】また、有機材粒子としては、積水化成製P
MMA「MBX−8」(φ8μm)を用い、これを前述
したバインダ中に分散させた。粒子の配合率は、バイン
ダ:粒子=100:10となるように調製した。
【0241】このようにして得られた液をガラス基板上
にスプレーにより塗布し、風乾で10分間乾燥させた
後、60℃で1時間、さらに120℃で1時間乾燥させ
た。
【0242】このようにして、ガラス基板の一方の面上
にTCO膜が、他方の面上に乱反射膜が形成された実施
例25のサンプルが得られた。
【0243】このようにして得られた実施例25のサン
プルについて、実施例1と同様にして、光学特性、およ
び初期膜の評価を行なった。
【0244】(実施例26)バインダ:粒子=100:
20となるように粒子の配合率を調製し、実施例25と
同様にして実施例26のサンプルを作製した。
【0245】このようにして得られた実施例26のサン
プルについて、実施例1と同様にして、光学特性、およ
び初期膜の評価を行なった。
【0246】(実施例27)有機材粒子として、楠本化
成製PE「SE480−10T」(平均φ15μm、最
大φ30μm)を用いて、バインダ:粒子=100:
2.5となるように粒子の配合率を調整し、実施例25
と同様にして実施例27のサンプルを作製した。
【0247】このようにして得られた実施例27のサン
プルについて、実施例1と同様にして、光学特性、およ
び初期膜の評価を行なった。
【0248】(実施例28)バインダ:粒子=100:
5となるように粒子の配合率を調整し、実施例27と同
様にして実施例28のサンプルを作製した。
【0249】この実施例28のサンプルについて、実施
例1と同様にして、光学特性、および初期膜の評価を行
なった。
【0250】以上説明した実施例25〜28、比較例1
〜2のサンプルの防眩膜の成膜条件、および評価結果
を、表8〜表9にまとめて示す。
【0251】
【表8】
【0252】
【表9】
【0253】(実施例29)表面が平坦なガラス基板の
一方の面にTCO(透明導電性酸化物)膜を形成した
後、トルエンとアセトンを用いて基板の前処理を行なっ
た後、基板の他方の面に以下の条件で防眩膜を形成し
た。
【0254】まず、無機材バインダとして、(有)テー
・エス・ビー製「TSB4400」を用い、これに加水
分解触媒としてHClを添加した。
【0255】また、無機材粒子としては、日産化学工業
(株)製シリカゾル「EG−ST−ZL」(φ0.07
〜0.1μm)を用い、これを前述したバインダ中に手
まぜで分散させた。粒子の配合率は、バインダ:粒子=
5:95となるように調製した。
【0256】このようにして得られた液をガラス基板上
にNo.8のバーコータにより塗布し、風乾で10分間
乾燥させた後、60℃で1時間、さらに120℃で1時
間乾燥させた。
【0257】このようにして、ガラス基板の一方の面上
にTCO膜が、他方の面上に乱反射膜が形成された実施
例29のサンプルが得られた。
【0258】このようにして得られた実施例29のサン
プルについて、実施例1と同様にして、光学特性、初期
膜、および耐久性試験後の膜の評価を行なった。
【0259】(実施例30)バインダ:粒子=10:9
0となるように粒子の配合率を調製し、実施例29と同
様にして実施例30のサンプルを作製した。
【0260】このようにして得られた実施例30のサン
プルについて、実施例1と同様にして、光学特性、初期
膜、および耐久性試験後の膜の評価を行なった。
【0261】(実施例31)バインダ:粒子=20:8
0となるように粒子の配合率を調整し、実施例29と同
様にして実施例31のサンプルを作製した。
【0262】このようにして得られた実施例31のサン
プルについて、実施例1と同様にして、光学特性、初期
膜、および耐久性試験後の膜の評価を行なった。
【0263】(実施例32)バインダ:粒子=20:8
0となるように粒子の配合率を調整し、バインダ中に粒
子が分散された液をガラス基板上に30μmのアプリケ
ータを用いて塗布し、他は実施例29と同様にして実施
例32のサンプルを作製した。
【0264】この実施例32のサンプルについて、実施
例1と同様にして、光学特性、初期膜、および耐久性試
験後の膜の評価を行なった。
【0265】(実施例33)表面が平坦なガラス基板の
一方の面にTCO膜を形成した後、特に基板の前処理は
行なわずに、基板の他方の面に以下の条件で乱反射膜を
形成した。
【0266】まず、無機材バインダとして、(有)テー
・エス・ビー製「TSB4300」を用い、これにエタ
ノールを添加した。
【0267】また、無機材粒子としては、デグサジャパ
ン製シリカ「OK−412」(φ4μm)を用い、これ
を前述したバインダ中に分散ばねを用いて分散させた。
配合率は、バインダ:粒子=80:20となるように調
整した。
【0268】このようにして得られた液をガラス基板上
にNo.8のバーコータを用いて塗布し、風乾で10分
間乾燥させた後、60℃で1時間、さらに120℃で1
時間乾燥させた。
【0269】このようにして、ガラス基板の一方の面に
TCO膜が、他方の面に乱反射膜が形成された実施例3
3のサンプルが得られた。
【0270】この実施例33のサンプルについて、実施
例1と同様にして、光学特性、および初期膜の評価を行
なった。
【0271】(実施例34)バインダ:粒子=90:1
0となるように粒子の配合率を調整し、実施例33と同
様にして実施例34のサンプルを作製した。
【0272】このようにして得られた実施例34のサン
プルについて、実施例1と同様にして、光学特性、およ
び初期膜の評価を行なった。
【0273】(実施例35)バインダ:粒子=95:5
となるように粒子の配合率を調整し、実施例33と同様
にして実施例35のサンプルを作製した。
【0274】このようにして得られた実施例35のサン
プルについて、実施例1と同様にして、光学特性、およ
び初期膜の評価を行なった。
【0275】(実施例36)バインダ:粒子=98:2
となるように粒子の配合率を調整し、バインダ中に粒子
が分散された液をガラス基板上に塗布した後に特に乾燥
処理を行なうことなく、実施例36のサンプルを作製し
た。
【0276】この実施例36のサンプルについて、実施
例1と同様にして、光学特性、および初期膜の評価を行
なった。
【0277】(実施例37)無機材粒子として、デグサ
ジャパン製シリカ「TS100」(φ4μm)を用い、
バインダ:粒子=95:5となるように粒子の配合率を
調整し、実施例36と同様にして実施例37のサンプル
を作製した。
【0278】このようにして得られた実施例37のサン
プルについて、実施例1と同様にして、光学特性、およ
び初期膜の評価を行なった。
【0279】(実施例38)バインダ:粒子=98:2
となるように粒子の配合率を調整し、実施例37と同様
にして実施例38のサンプルを作製した。
【0280】このようにして得られた実施例38のサン
プルについて、実施例1と同様にして、光学特性、およ
び初期膜の評価を行なった。
【0281】(実施例39)バインダ:粒子=99:1
となるように粒子の配合率を調整し、実施例37と同様
にして実施例39のサンプルを作製した。
【0282】このようにして得られた実施例39のサン
プルについて、実施例1と同様にして、光学特性、およ
び初期膜の評価を行なった。
【0283】(実施例40)バインダとして、(有)テ
ー・エス・ビー製「TSB4200」を用い、無機材粒
子として、日産化学工業(株)製シリカゾル「EG−S
T−ZL」(φ0.07〜0.1μm)を用い、バイン
ダ:粒子=60:40となるように粒子の配合率を調整
し、実施例37と同様にして実施例40のサンプルを作
製した。
【0284】このようにして得られた実施例40のサン
プルについて、実施例1と同様にして、光学特性、およ
び初期膜の評価を行なった。
【0285】(実施例41)バインダに粒子が分散され
た液をガラス基板上にNo.3のバーコータを用いて塗
布し、他の条件は実施例40と全く同様にして、実施例
41のサンプルを作製した。
【0286】このようにして得られた実施例41のサン
プルについて、実施例1と同様にして、光学特性、およ
び初期膜の評価を行なった。
【0287】(実施例42)バインダ:粒子=40:6
0となるように粒子の配合率を調整し、他の条件は実施
例41と全く同様にして、実施例42のサンプルを作製
した。
【0288】このようにして得られた実施例42のサン
プルについて、実施例1と同様にして、光学特性、およ
び初期膜の評価を行なった。
【0289】(実施例43)バインダ:粒子=20:8
0となるように粒子の配合率を調整し、実施例42と全
く同様にして、実施例43のサンプルを作製した。
【0290】このようにして得られた実施例43のサン
プルについて、実施例1と同様にして、光学特性、およ
び初期膜の評価を行なった。
【0291】(実施例44)表面が平坦なガラス基板の
一方の面にTCO膜を形成した後、トルエンを用いて基
板の前処理を行なった後、基板の他方の面に以下の条件
で乱反射膜を形成した。
【0292】まず、無機材バインダとして、有機材樹脂
が混合された日本油脂株式会社製「ベルクリーン」を用
い、これを希釈することなく、硬化剤を添加した。
【0293】また、無機材粒子としては、デグサジャパ
ン製シリカ「TS100」(φ4μm)を用い、これを
前述したバインダ中に分散羽根を用いて分散させた。粒
子の配合率は、バインダ:粒子=97:3となるように
調整した。
【0294】このようにして得られた液を、ガラス基板
上にNo.3のバーコータを用いて塗布し、風乾で10
分間乾燥させた。
【0295】このようにして、ガラス基板の一方の面に
TCO膜が、他方の面に乱反射膜が形成された実施例4
4のサンプルが得られた。
【0296】この実施例44のサンプルについて、実施
例1と同様にして、光学特性、および初期膜の評価を行
なった。
【0297】(実施例45)バインダ中に粒子が分散さ
れた液を、ガラス基板上にNo.8のバーコータを用い
て塗布し、他は実施例44と全く同様にして、実施例4
5のサンプルを作製した。
【0298】この実施例45のサンプルについて、実施
例1と同様にして、光学特性、および初期膜の評価を行
なった。
【0299】(実施例46)バインダ中に粒子が分散さ
れた液を、ガラス基板上にNo.16のバーコータを用
いて塗布し、他は実施例44と全く同様にして、実施例
46のサンプルを作製した。
【0300】この実施例46のサンプルについて、実施
例1と同様にして、光学特性、および初期膜の評価を行
なった。
【0301】(実施例47)バインダ:粒子=95:5
となるように粒子の配合率を調整し、バインダ中に粒子
が分散された液を、ガラス基板上にNo.3のバーコー
タを用いて塗布し、他は実施例44と全く同様にして、
実施例47のサンプルを作製した。
【0302】この実施例47のサンプルについて、実施
例1と同様にして、光学特性、および初期膜の評価を行
なった。
【0303】(実施例48)バインダ中に粒子が分散さ
れた液を、ガラス基板上にNo.8のバーコータを用い
て塗布し、他は実施例47と全く同様にして、実施例4
8のサンプルを作製した。
【0304】この実施例48のサンプルについて、実施
例1と同様にして、光学特性、および初期膜の評価を行
なった。
【0305】(実施例49)バインダ中に粒子が分散さ
れた液を、ガラス基板上にNo.16のバーコータを用
いて塗布し、他は実施例47と全く同様にして、実施例
49のサンプルを作製した。
【0306】この実施例49のサンプルについて、実施
例1と同様にして、光学特性、および初期膜の評価を行
なった。
【0307】以上説明した実施例29〜49、比較例1
〜2のサンプルの防眩膜の成膜条件、および評価結果
を、表10〜表12にまとめて示す。
【0308】
【表10】
【0309】
【表11】
【0310】
【表12】
【0311】
【発明の効果】本発明による太陽電池モジュールは、透
明絶縁基板の光入射面に防眩膜を備えているため、光の
反射による光公害等の問題が有効に防止される。
【0312】また、この太陽電池モジュールの製造方法
は、透明絶縁基板の表面に素子部分を形成後、防眩膜を
形成することにより、基板として高価な型板ガラス等を
用いることなく、太陽電池モジュールの外観を、映り込
みや光公害を防止するように改善できる。また、最後に
防眩膜を形成するようにすることにより、従来の基本的
な太陽電池モジュールの製造工程を何ら変更させること
なく、上記外観の改善を達成することができる。
【0313】たとえば、防眩膜が、バインダ樹脂と粒子
がともに有機材同士からなる場合には、密着性がよく、
粒子の欠落や膜自体の剥離が少なくなるため、優れた太
陽電池モジュールが得られる。
【0314】また、防眩膜が、有機材バインダと有機材
粒子とからなる場合には、実用上影響するほど入射光量
が減少することもなく、太陽光を有効に利用することが
できる。さらに、無機材粒子は、劣化の問題も少ないた
め、耐候性の点でも優れた太陽電池モジュールが得られ
る。
【0315】また、防眩膜が、無機材バインダと有機材
粒子とを組合せている場合には、入射光量が減少するこ
ともなく、太陽光を有効に利用することができるととも
に、有機材粒子がバインダ層のひずみを緩和して、割れ
やヒビが発生しにくくなるため、耐候性の点でも優れた
太陽電池モジュールが得られる。
【0316】また、防眩膜が、無機材バインダと無機材
粒子とを組合せている場合には、実際上影響するほど入
射光量が減少することもなく、太陽光を有効に利用する
ことができるとともに、同じ無機材同士であることから
密着性がよくなっている。さらに、無機材バインダおよ
び無機材粒子はともに、劣化の問題も少ないため、耐候
性の点でも優れた太陽電池モジュールが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による太陽電池モジュールの一例の概
略構成を示す断面図である。
【図2】 本発明による太陽電池モジュールの一例の防
眩膜の部分を一部拡大して示す断面図である。
【図3】 本発明による太陽電池モジュールの他の例の
防眩膜の部分を一部拡大して示す断面図である。
【図4】 本発明による太陽電池モジュールの製造方法
の一例を説明するための断面図である。
【図5】 本発明による太陽電池モジュールの製造方法
の一例を説明するための断面図である。
【図6】 本発明による太陽電池モジュールの製造方法
の他の例を説明するための断面図である。
【図7】 本発明による太陽電池モジュールのさらに他
の例の一部を示す模式的な断面図である。
【図8】 太陽電池モジュールのカバーガラス上に微細
な凹凸表面を有する防眩膜を形成する工程を示す模式的
な断面図である。
【図9】 太陽電池モジュールの防眩膜上に汚れ防止膜
をさらに付加した状態を示す模式的な断面図である。
【図10】 本発明による太陽電池モジュールのさらに
他の例の防眩膜の部分を一部拡大して示す断面図であ
る。
【図11】 従来の太陽電池モジュールの一例の概略構
成を示す断面図である。
【図12】 従来の太陽電池モジュールの他の例の概略
構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 透明絶縁基板、2 (前面)透明電極層、2a 透
明電極層分割溝、3光半導体層(半導体光電変換層)、
3a 光電変換層分割溝、4 裏面電極層、4a 裏面
電極層分割溝、5 光半導体素子(太陽電池セル)、6
充填樹脂(背面保護充填層)、7 裏面カバーフィル
ム(背面保護フィルム)、8 フレーム、9 (エンボ
ス)ローラ、10 防眩膜、11 汚れ防止膜(表面
膜)、20 有機材または無機材バインダ、30 有機
材または無機材粒子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平11−153573 (32)優先日 平成11年6月1日(1999.6.1) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平11−165882 (32)優先日 平成11年6月11日(1999.6.11) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平11−165883 (32)優先日 平成11年6月11日(1999.6.11) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平11−272454 (32)優先日 平成11年9月27日(1999.9.27) (33)優先権主張国 日本(JP) Fターム(参考) 4F100 AA01E AA17 AA20H AA33 AB01 AG00 AH08E AH08H AK01E AK04E AK17E AK25E AK25J AK52E AK68 AK79E AL01E AL05E AR00A AS00B AS00C AS00D BA05 BA07 BA10D BA10E CA18E CA30E DD07E DE01E EH612 EH661 GB41 JG01 JG04A JK14 JL00 JL06 JL06E JL08E JL08H JL09 JN01A JN01B JN21E JN30E YY00E 5F051 BA11 EA01 EA20 GA03 HA20

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2の面を有する透明絶縁基
    板と、 前記透明絶縁基板の前記第1の面上に形成された第1電
    極層と、 前記第1電極層上に形成された光半導体層と、 前記光半導体層上に形成された第2電極層と、 前記透明絶縁基板の光が入射される前記第2の面上に形
    成された防眩膜とを備え、 前記防眩膜は、有機材バインダと有機材粒子とを含む、
    太陽電池モジュール。
  2. 【請求項2】 第1および第2の面を有する透明絶縁基
    板と、 前記透明絶縁基板の前記第1の面上に形成された第1電
    極層と、 前記第1電極層上に形成された光半導体層と、 前記光半導体層上に形成された第2電極層と、 前記透明絶縁基板の光が入射される前記第2の面上に形
    成された防眩膜とを備え、 前記防眩膜は、有機材バインダと無機材粒子とを含む、
    太陽電池モジュール。
  3. 【請求項3】 第1および第2の面を有する透明絶縁基
    板と、 前記透明絶縁基板の前記第1の面上に形成された第1電
    極層と、 前記第1電極層上に形成された光半導体層と、 前記光半導体層上に形成された第2電極層と、 前記透明絶縁基板の光が入射される前記第2の面上に形
    成された防眩膜とを備え、 前記防眩膜は、無機材バインダと有機材粒子とを含む、
    太陽電池モジュール。
  4. 【請求項4】 第1および第2の面を有する透明絶縁基
    板と、 前記透明絶縁基板の前記第1の面上に形成された第1電
    極層と、 前記第1電極層上に形成された光半導体層と、 前記光半導体層上に形成された第2電極層と、 前記透明絶縁基板の光が入射される前記第2の面上に形
    成された防眩膜とを備え、 前記防眩膜は、無機材バインダと無機材粒子とを含む、
    太陽電池モジュール。
  5. 【請求項5】 第1と第2の主面を有する透明絶縁基板
    の前記第1主面上に順に積層された透明電極層、半導体
    光電変換層、および裏面電極層と、 前記透明絶縁基板の前記第2主面上に形成された防眩膜
    とを備え、 前記防眩膜は有機系ポリマー、無機系ポリマー、または
    それらの複合材料を含み、光を散乱させるのに適した微
    細な凹凸を含む表面を有していることを特徴とする、太
    陽電池モジュール。
  6. 【請求項6】 第1と第2の主面を有する透明絶縁基板
    の前記第1主面上に順に積層された透明電極層、半導体
    光電変換層、および裏面電極層を含み、 前記透明絶縁基板の前記第2主面は光を散乱させるのに
    適した微細な凹凸を含む凹凸表面テクスチャを有する防
    眩膜によって覆われているか、またはそれ自体が前記凹
    凸表面テクスチャを有するように加工されており、 前記凹凸表面テクスチャはその凹凸を略維持する表面膜
    によって覆われており、 前記表面膜は、有機系ポリマー、無機系ポリマー、また
    はそれらの複合材料を含むことを特徴とする、太陽電池
    モジュール。
  7. 【請求項7】 透明基板、半導体光電変換層、充填樹
    脂、および裏面カバーを備えた太陽電池モジュールであ
    って、 前記透明基板の光入射面は光を散乱させる防眩膜によっ
    て覆われているか、またはそれ自体が凹凸表面テクスチ
    ャを有するように加工されており、 前記防眩膜または前記凹凸表面テクスチャを有する前記
    太陽電池モジュールの受光面の60°光沢度が、60以
    下であることを特徴とする、太陽電池モジュール。
  8. 【請求項8】 第1および第2の面を有する透明絶縁基
    板と、 前記透明絶縁基板の前記第1の面上に形成された第1電
    極層と、 前記第1電極層上に形成された光半導体層と、 前記光半導体層上に形成された第2電極層と、 前記透明絶縁基板の光が入射される前記第2の面上に形
    成された防眩膜とを備え、 前記防眩膜の算術平均粗さRaが0.1〜10μmの範
    囲にあることを特徴とする、太陽電池モジュール。
  9. 【請求項9】 前記防眩膜に、触媒が添加されているこ
    とを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の太陽
    電池モジュール。
  10. 【請求項10】 前記触媒が、有機スズ化合物を含有す
    ることを特徴とする、請求項9記載の太陽電池モジュー
    ル。
  11. 【請求項11】 前記有機材バインダは、アクリル系樹
    脂、フッ素系樹脂、またはこれらの混合樹脂、またはこ
    れらの樹脂あるいは混合樹脂を主成分とする、請求項1
    または2記載の太陽電池モジュール。
  12. 【請求項12】 前記有機材粒子は、アクリル系樹脂、
    フッ素系樹脂、ポリエチレンワックス、またはこれらの
    少なくとも2種以上の混合物、またはこれらの樹脂ある
    いは混合物を主成分とする、請求項1または3記載の太
    陽電池モジュール。
  13. 【請求項13】 前記有機系ポリマーとして、アクリル
    系樹脂、フッ素系樹脂、またはこれらの混合材料が用い
    られていることを特徴とする、請求項5または6記載の
    太陽電池モジュール。
  14. 【請求項14】 前記アクリル系樹脂は、以下の分子構
    造: 【化1】 (式中、R1は炭素数1〜10のアルキル基、R2は水素
    原子または炭素数1〜10のアルキル基、アリール基お
    よびアラルキル基よりなる群から選ばれた一価の炭化水
    素基、aは0、1または2を示す)で表わされる基を含
    有する加水分解性シリル基含有アクリル共重合体を含
    み、前記フッ素系樹脂は、水酸基含有フッ素系樹脂であ
    る、請求項11または13記載の太陽電池モジュール。
  15. 【請求項15】 前記無機材バインダは、アルキルシリ
    ケートから形成される、請求項3または4記載の太陽電
    池モジュール。
  16. 【請求項16】 前記無機系ポリマーの原料として、ア
    ルキルシリケートが用いられていることを特徴とする、
    請求項5または6記載の太陽電池モジュール。
  17. 【請求項17】 前記アルキルシリケートとして、エチ
    ルシリケート、ブチルシリケート、またはこれらの混合
    物が含まれている、請求項15または16記載の太陽電
    池モジュール。
  18. 【請求項18】 前記無機材バインダを、有機材によっ
    て複合化した、請求項3または4記載の太陽電池モジュ
    ール。
  19. 【請求項19】 前記無機材バインダは、シリカからな
    る、請求項3または4記載の太陽電池モジュール。
  20. 【請求項20】 前記無機材粒子は、シリカからなる、
    請求項2または4記載の太陽電池モジュール。
  21. 【請求項21】 前記無機系ポリマーはシリカを含むこ
    とを特徴とする、請求項5または6記載の太陽電池モジ
    ュール。
  22. 【請求項22】 前記粒子の直径が1〜10μmであっ
    て、前記バインダと前記粒子との混合重量比は、前記バ
    インダの重量を100としたとき、前記粒子の重量が1
    〜10である、請求項1〜4のいずれかに記載の太陽電
    池モジュール。
  23. 【請求項23】 前記透明絶縁基板と前記防眩膜との間
    に介在された、界面処理剤からなる膜をさらに備えた、
    請求項1〜5のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  24. 【請求項24】 前記防眩膜の前記凹凸表面上に形成さ
    れた汚染防止膜をさらに備え、この汚染防止膜は平坦な
    表面を有していることを特徴とする、請求項5記載の太
    陽電池モジュール。
  25. 【請求項25】 前記防眩膜または前記凹凸表面テクス
    チャを有する前記太陽電池モジュールの受光面の60°
    光沢度が、45以下であることを特徴とする、請求項7
    記載の太陽電池モジュール。
  26. 【請求項26】 前記防眩膜または前記凹凸表面テクス
    チャを有する前記太陽電池モジュールの受光面の20°
    光沢度が、20以下であることを特徴とする、請求項7
    または25記載の太陽電池モジュール。
  27. 【請求項27】 前記防眩膜または前記凹凸表面テクス
    チャを有する前記太陽電池モジュールの受光面の20°
    光沢度が、10以下であることを特徴とする、請求項2
    6記載の太陽電池モジュール。
  28. 【請求項28】 前記防眩膜が、有機材バインダと有機
    材粒子とを含む、請求項8記載の太陽電池モジュール。
  29. 【請求項29】 前記防眩膜が、有機材バインダと無機
    材粒子とを含む、請求項8記載の太陽電池モジュール。
  30. 【請求項30】 前記防眩膜が、無機材バインダと有機
    材粒子とを含む、請求項8記載の太陽電池モジュール。
  31. 【請求項31】 前記防眩膜が、無機材バインダと無機
    材粒子とを含む、請求項8記載の太陽電池モジュール。
  32. 【請求項32】 第1および第2の面を有する透明絶縁
    基板の前記第1の面上に、第1電極層を形成するステッ
    プと、 前記形成された第1電極層上に光半導体層を形成するス
    テップと、 前記形成された光半導体層上に第2電極層を形成するス
    テップと、 前記透明絶縁基板の光が入射される前記第2の面上に、
    有機材バインダと有機材粒子とを含む防眩膜を形成する
    ステップとを備え、 前記防眩膜は、前記透明絶縁基板の第1の面上に第1電
    極層、光半導体層、および第2電極層を形成した後に形
    成することを特徴とする、太陽電池モジュールの製造方
    法。
  33. 【請求項33】 第1および第2の面を有する透明絶縁
    基板の前記第1の面上に、第1電極層を形成するステッ
    プと、 前記形成された第1電極層上に光半導体層を形成するス
    テップと、 前記形成された光半導体層上に第2電極層を形成するス
    テップと、 前記透明絶縁基板の光が入射される前記第2の面上に、
    有機材バインダと無機材粒子とを含む防眩膜を形成する
    ステップとを備え、 前記防眩膜は、前記透明絶縁基板の第1の面上に第1電
    極層、光半導体層、および第2電極層を形成した後に形
    成することを特徴とする、太陽電池モジュールの製造方
    法。
  34. 【請求項34】 第1および第2の面を有する透明絶縁
    基板の前記第1の面上に、第1電極層を形成するステッ
    プと、 前記形成された第1電極層上に光半導体層を形成するス
    テップと、 前記形成された光半導体層上に第2電極層を形成するス
    テップと、 前記透明絶縁基板の光が入射される前記第2の面上に、
    無機材バインダと有機材粒子とを含む防眩膜を形成する
    ステップとを備え、 前記防眩膜は、前記透明絶縁基板の第1の面上に第1電
    極層、光半導体層、および第2電極層を形成した後に形
    成することを特徴とする、太陽電池モジュールの製造方
    法。
  35. 【請求項35】 第1および第2の面を有する透明絶縁
    基板の前記第1の面上に、第1電極層を形成するステッ
    プと、 前記形成された第1電極層上に光半導体層を形成するス
    テップと、 前記形成された光半導体層上に第2電極層を形成するス
    テップと、 前記透明絶縁基板の光が入射される前記第2の面上に、
    無機材バインダと無機材粒子とを含む防眩膜を形成する
    ステップとを備え、 前記防眩膜は、前記透明絶縁基板の第1の面上に第1電
    極層、光半導体層、および第2電極層を形成した後に形
    成することを特徴とする、太陽電池モジュールの製造方
    法。
  36. 【請求項36】 前記バインダに、触媒が添加されてい
    ることを特徴とする、請求項32〜35のいずれかに記
    載の太陽電池モジュールの製造方法。
  37. 【請求項37】 前記触媒は、有機スズ化合物を含有す
    ることを特徴とする、請求項36記載の太陽電池モジュ
    ールの製造方法。
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