JP2001160704A - 球形誘電体共振器とその製造方法 - Google Patents
球形誘電体共振器とその製造方法Info
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- JP2001160704A JP2001160704A JP34431499A JP34431499A JP2001160704A JP 2001160704 A JP2001160704 A JP 2001160704A JP 34431499 A JP34431499 A JP 34431499A JP 34431499 A JP34431499 A JP 34431499A JP 2001160704 A JP2001160704 A JP 2001160704A
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- spherical dielectric
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 構造の対称性を高めて一つの共振ピークのみ
が得られるようにした球形誘電体共振器とその製造方法
を提供する。 【解決手段】 この球形誘電体共振器100は、立方体形
状の空間を有する金属製キャビティ2と、このキャビテ
ィ2内空間の中心位置に配置された球形の誘電体セラミ
ックス1と、キャビティ2壁面に取付けられその先端部
が誘電体セラミックス1の近傍に配置されると共に共振
エネルギーを取出すための金属製出力プローブ5と、誘
電体セラミックス1を中央にして出力プローブ5と反対
側のキャビティ2壁面に取付けられその中心軸が出力プ
ローブ5の中心軸と同一上に設定されると共に共振周波
数を調整するための金属製周波数調整ネジ4と、キャビ
ティ2内空間を満たすように充填されかつ球形の誘電体
セラミックス1を固定・支持するフッ素系樹脂3とでそ
の主要部が構成されている。
が得られるようにした球形誘電体共振器とその製造方法
を提供する。 【解決手段】 この球形誘電体共振器100は、立方体形
状の空間を有する金属製キャビティ2と、このキャビテ
ィ2内空間の中心位置に配置された球形の誘電体セラミ
ックス1と、キャビティ2壁面に取付けられその先端部
が誘電体セラミックス1の近傍に配置されると共に共振
エネルギーを取出すための金属製出力プローブ5と、誘
電体セラミックス1を中央にして出力プローブ5と反対
側のキャビティ2壁面に取付けられその中心軸が出力プ
ローブ5の中心軸と同一上に設定されると共に共振周波
数を調整するための金属製周波数調整ネジ4と、キャビ
ティ2内空間を満たすように充填されかつ球形の誘電体
セラミックス1を固定・支持するフッ素系樹脂3とでそ
の主要部が構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波帯にお
けるフィルタや共振器等に適用される球形誘電体共振器
とその製造方法に係り、特に、構造の対称性を高めて一
つの共振ピークのみが得られるようにした球形誘電体共
振器とその製造方法の改良に関するものである。
けるフィルタや共振器等に適用される球形誘電体共振器
とその製造方法に係り、特に、構造の対称性を高めて一
つの共振ピークのみが得られるようにした球形誘電体共
振器とその製造方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の球形誘電体共振器として、例え
ば、図4に示すように立方体形状の空間を有する金属製
キャビティ2と、このキャビティ2内空間の中心位置に
固定された球形の誘電体セラミックス1と、この誘電体
セラミックス1を支持するフッ素系樹脂製の棒状支持台
6と、上記キャビティ2壁面に取付けられその先端部が
上記誘電体セラミックス1の近傍に配置されると共に共
振エネルギーを取出すための棒状出力端子(出力プロー
ブ)5と、上記誘電体セラミックス1を中央にして棒状
出力端子5と反対側のキャビティ2壁面に取付けられそ
の中心軸が上記出力端子5の中心軸と同一上に設定され
た周波数調整ネジ4とでその主要部が構成されるものが
知られている。
ば、図4に示すように立方体形状の空間を有する金属製
キャビティ2と、このキャビティ2内空間の中心位置に
固定された球形の誘電体セラミックス1と、この誘電体
セラミックス1を支持するフッ素系樹脂製の棒状支持台
6と、上記キャビティ2壁面に取付けられその先端部が
上記誘電体セラミックス1の近傍に配置されると共に共
振エネルギーを取出すための棒状出力端子(出力プロー
ブ)5と、上記誘電体セラミックス1を中央にして棒状
出力端子5と反対側のキャビティ2壁面に取付けられそ
の中心軸が上記出力端子5の中心軸と同一上に設定され
た周波数調整ネジ4とでその主要部が構成されるものが
知られている。
【0003】この球形誘電体共振器においては、TE1
01モードと呼ばれる共振モードが最低次モードとな
り、この共振モードが工業的に最も使用し易い。例え
ば、中北等の文献(1989年電子情報通信学会春季全
国大会講演論文集、分冊2−p546、中北久雄、今井
一夫著「ミリ波球形誘電体共振器」)によれば、直径
1.6mm、比誘電率24の球形誘電体セラミックスを
用いてTE101モードの38GHz帯帯域阻止フィル
タを実現している。
01モードと呼ばれる共振モードが最低次モードとな
り、この共振モードが工業的に最も使用し易い。例え
ば、中北等の文献(1989年電子情報通信学会春季全
国大会講演論文集、分冊2−p546、中北久雄、今井
一夫著「ミリ波球形誘電体共振器」)によれば、直径
1.6mm、比誘電率24の球形誘電体セラミックスを
用いてTE101モードの38GHz帯帯域阻止フィル
タを実現している。
【0004】そして、この種の球形誘電体共振器は、従
来から広く使用されている円柱形誘電体共振器と較べて
セラミックスに角部がないため、高い無負荷Q値を実現
できるという特徴を有している。更に、ミリ波帯におい
ては球形セラミックの加工が円柱形セラミックの加工に
較べて容易なためミリ波帯での応用が有利である。
来から広く使用されている円柱形誘電体共振器と較べて
セラミックスに角部がないため、高い無負荷Q値を実現
できるという特徴を有している。更に、ミリ波帯におい
ては球形セラミックの加工が円柱形セラミックの加工に
較べて容易なためミリ波帯での応用が有利である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、球形誘電体
共振器は、それぞれ直交する3軸に対してその構造が対
称であるため、TE101モードを始めとする多くの共
振モードが3重の縮退モードとなる。従って、直交する
各3軸に対して少しでも非対称な構造があると3重の縮
退モードが解けてしまい、3つの独立した共振ピークを
生じてしまう。
共振器は、それぞれ直交する3軸に対してその構造が対
称であるため、TE101モードを始めとする多くの共
振モードが3重の縮退モードとなる。従って、直交する
各3軸に対して少しでも非対称な構造があると3重の縮
退モードが解けてしまい、3つの独立した共振ピークを
生じてしまう。
【0006】特に、この現象は、図4に示したように球
形誘電体セラミックス1を金属製キャビティ2に支持す
る機構により生ずることが多い。すなわち、図4に示し
たように一方向から棒状支持台6によって球形誘電体セ
ラミックス1を支持する機構では他の直交する2軸と非
対称な構造となるため、これが原因となって縮退してい
た一本の共振ピークが2つ以上の共振ピークに分離して
しまい、共振器としての特性を劣化させてしまう問題点
を有していた。
形誘電体セラミックス1を金属製キャビティ2に支持す
る機構により生ずることが多い。すなわち、図4に示し
たように一方向から棒状支持台6によって球形誘電体セ
ラミックス1を支持する機構では他の直交する2軸と非
対称な構造となるため、これが原因となって縮退してい
た一本の共振ピークが2つ以上の共振ピークに分離して
しまい、共振器としての特性を劣化させてしまう問題点
を有していた。
【0007】本発明はこの様な問題点に着目してなされ
たもので、その課題とするところは、構造の対称性を高
めて一つの共振ピークのみが得られるようにした球形誘
電体共振器とその製造方法を提供することにある。
たもので、その課題とするところは、構造の対称性を高
めて一つの共振ピークのみが得られるようにした球形誘
電体共振器とその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る発明は、立方体形状の空間を有するキャビティと、こ
のキャビティ内空間の中心位置に固定された球形の誘電
体セラミックスと、上記キャビティ壁面に取付けられそ
の先端部が上記誘電体セラミックスの近傍に配置される
と共に共振エネルギーを取出すための棒状出力端子と、
上記誘電体セラミックスを中央にして棒状出力端子と反
対側のキャビティ壁面に取付けられその中心軸が上記出
力端子の中心軸と同一上に設定された周波数調整ネジと
を備える球形誘電体共振器を前提とし、球形の上記誘電
体セラミックスが、キャビティ内空間を満たすように充
填されたフッ素系樹脂により固定されていることを特徴
とするものである。
る発明は、立方体形状の空間を有するキャビティと、こ
のキャビティ内空間の中心位置に固定された球形の誘電
体セラミックスと、上記キャビティ壁面に取付けられそ
の先端部が上記誘電体セラミックスの近傍に配置される
と共に共振エネルギーを取出すための棒状出力端子と、
上記誘電体セラミックスを中央にして棒状出力端子と反
対側のキャビティ壁面に取付けられその中心軸が上記出
力端子の中心軸と同一上に設定された周波数調整ネジと
を備える球形誘電体共振器を前提とし、球形の上記誘電
体セラミックスが、キャビティ内空間を満たすように充
填されたフッ素系樹脂により固定されていることを特徴
とするものである。
【0009】そして、請求項1記載の発明に係る球形誘
電体共振器によれば、球形の誘電体セラミックスがキャ
ビティ内空間を満たすように充填されたフッ素系樹脂に
より固定されていることから、上述した構造の対称性を
阻害する棒状支持台の組込みが必要なくなるため、3重
モードの縮退が解かれることに伴う共振ピークの分離を
生じさせることなく一つの共振ピークのみを得ることが
可能となる。
電体共振器によれば、球形の誘電体セラミックスがキャ
ビティ内空間を満たすように充填されたフッ素系樹脂に
より固定されていることから、上述した構造の対称性を
阻害する棒状支持台の組込みが必要なくなるため、3重
モードの縮退が解かれることに伴う共振ピークの分離を
生じさせることなく一つの共振ピークのみを得ることが
可能となる。
【0010】次に、請求項2、請求項3および請求項4
に係る発明は請求項1に係る球形誘電体共振器の製造方
法を特定した発明に関する。
に係る発明は請求項1に係る球形誘電体共振器の製造方
法を特定した発明に関する。
【0011】すなわち、請求項2に係る発明は、請求項
1記載の球形誘電体共振器の製造方法を前提とし、対向
する一対のキャビティ壁面に、各中心軸が同一軸上に設
定されるように上記棒状出力端子に対応する第一支持用
ネジと周波数調整ネジをそれぞれ取付け、かつ、キャビ
ティ内空間の中心位置に球形の誘電体セラミックスが配
置されるように上記第一支持用ネジと周波数調整ネジの
各先端部にて上記誘電体セラミックスを挟持する工程
と、上記キャビティ内空間を満たすように未硬化のフッ
素系樹脂を充填しかつこれを硬化させて上記誘電体セラ
ミックスを固定する工程と、上記第一支持用ネジを引き
抜いてその部位に棒状出力端子を取付ける工程、の各工
程を具備することを特徴とし、請求項3に係る発明は、
請求項1記載の球形誘電体共振器の製造方法を前提と
し、対向する一対のキャビティ壁面に、各中心軸が同一
軸上に設定されるように上記棒状出力端子に対応する第
一支持用ネジと周波数調整ネジに対応する第二支持用ネ
ジをそれぞれ取付け、かつ、キャビティ内空間の中心位
置に球形の誘電体セラミックスが配置されるように上記
第一支持用ネジと第二支持用ネジの各先端部にて上記誘
電体セラミックスを挟持する工程と、上記キャビティ内
空間を満たすように未硬化のフッ素系樹脂を充填しかつ
これを硬化させて上記誘電体セラミックスを固定する工
程と、上記第一支持用ネジと第二支持用ネジを引き抜い
て各部位に対応する棒状出力端子と周波数調整ネジをそ
れぞれ取付ける工程、の各工程を具備することを特徴と
するものである。
1記載の球形誘電体共振器の製造方法を前提とし、対向
する一対のキャビティ壁面に、各中心軸が同一軸上に設
定されるように上記棒状出力端子に対応する第一支持用
ネジと周波数調整ネジをそれぞれ取付け、かつ、キャビ
ティ内空間の中心位置に球形の誘電体セラミックスが配
置されるように上記第一支持用ネジと周波数調整ネジの
各先端部にて上記誘電体セラミックスを挟持する工程
と、上記キャビティ内空間を満たすように未硬化のフッ
素系樹脂を充填しかつこれを硬化させて上記誘電体セラ
ミックスを固定する工程と、上記第一支持用ネジを引き
抜いてその部位に棒状出力端子を取付ける工程、の各工
程を具備することを特徴とし、請求項3に係る発明は、
請求項1記載の球形誘電体共振器の製造方法を前提と
し、対向する一対のキャビティ壁面に、各中心軸が同一
軸上に設定されるように上記棒状出力端子に対応する第
一支持用ネジと周波数調整ネジに対応する第二支持用ネ
ジをそれぞれ取付け、かつ、キャビティ内空間の中心位
置に球形の誘電体セラミックスが配置されるように上記
第一支持用ネジと第二支持用ネジの各先端部にて上記誘
電体セラミックスを挟持する工程と、上記キャビティ内
空間を満たすように未硬化のフッ素系樹脂を充填しかつ
これを硬化させて上記誘電体セラミックスを固定する工
程と、上記第一支持用ネジと第二支持用ネジを引き抜い
て各部位に対応する棒状出力端子と周波数調整ネジをそ
れぞれ取付ける工程、の各工程を具備することを特徴と
するものである。
【0012】また、請求項4に係る発明は、請求項2ま
たは請求項3記載の球形誘電体共振器の製造方法を前提
とし、誘電体セラミックスを挟持する工程において上記
第一支持用ネジと周波数調整ネジの各先端部または上記
第一支持用ネジと第二支持用ネジの各先端部に加えて他
のキャビティ壁面に取付けられた追加支持用ネジの先端
部とで上記誘電体セラミックスを挟持し、かつ、誘電体
セラミックスの固定後、他のキャビティ壁面に取付けら
れた上記追加支持用ネジを引き抜いてその孔部に未硬化
のフッ素系樹脂を注入しかつこれを硬化させて上記孔部
を閉止することを特徴とする。
たは請求項3記載の球形誘電体共振器の製造方法を前提
とし、誘電体セラミックスを挟持する工程において上記
第一支持用ネジと周波数調整ネジの各先端部または上記
第一支持用ネジと第二支持用ネジの各先端部に加えて他
のキャビティ壁面に取付けられた追加支持用ネジの先端
部とで上記誘電体セラミックスを挟持し、かつ、誘電体
セラミックスの固定後、他のキャビティ壁面に取付けら
れた上記追加支持用ネジを引き抜いてその孔部に未硬化
のフッ素系樹脂を注入しかつこれを硬化させて上記孔部
を閉止することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
て図面を参照して詳細に説明する。
【0014】図1は上面側壁面の図示を省略して金属製
キャビティ内が透視されるように表示した本発明に係る
球形誘電体共振器の構造を示す概略斜視図である。
キャビティ内が透視されるように表示した本発明に係る
球形誘電体共振器の構造を示す概略斜視図である。
【0015】すなわち、この球形誘電体共振器100
は、図1に示すように立方体形状の空間を有する金属製
キャビティ2と、このキャビティ2内空間の中心位置に
配置された球形の誘電体セラミックス1と、キャビティ
2壁面に取付けられその先端部が上記誘電体セラミック
ス1の近傍に配置されると共に共振エネルギーを取出す
ための金属製出力プローブ5と、誘電体セラミックス1
を中央にして出力プローブ5と反対側のキャビティ2壁
面に取付けられその中心軸が上記出力プローブ5の中心
軸と同一上に設定されると共に共振周波数を調整するた
めの金属製周波数調整ネジ4と、上記キャビティ2内空
間を満たすように充填されかつ球形の誘電体セラミック
ス1を固定・支持するフッ素系樹脂3とでその主要部が
構成されている。
は、図1に示すように立方体形状の空間を有する金属製
キャビティ2と、このキャビティ2内空間の中心位置に
配置された球形の誘電体セラミックス1と、キャビティ
2壁面に取付けられその先端部が上記誘電体セラミック
ス1の近傍に配置されると共に共振エネルギーを取出す
ための金属製出力プローブ5と、誘電体セラミックス1
を中央にして出力プローブ5と反対側のキャビティ2壁
面に取付けられその中心軸が上記出力プローブ5の中心
軸と同一上に設定されると共に共振周波数を調整するた
めの金属製周波数調整ネジ4と、上記キャビティ2内空
間を満たすように充填されかつ球形の誘電体セラミック
ス1を固定・支持するフッ素系樹脂3とでその主要部が
構成されている。
【0016】そして、この球形誘電体共振器100によ
れば、球形の誘電体セラミックス1がキャビティ2内空
間を満たすように充填されたフッ素系樹脂3により固定
・支持されていることから、構造の対称性を阻害する棒
状支持台の組込みが不要となり、これに伴い構造の対称
性が高まるため共振ピークの分離を生じさせることなく
一つの共振ピークのみを得ることが可能となる利点を有
する。
れば、球形の誘電体セラミックス1がキャビティ2内空
間を満たすように充填されたフッ素系樹脂3により固定
・支持されていることから、構造の対称性を阻害する棒
状支持台の組込みが不要となり、これに伴い構造の対称
性が高まるため共振ピークの分離を生じさせることなく
一つの共振ピークのみを得ることが可能となる利点を有
する。
【0017】ところで、この球形誘電体共振器100に
おいては球形の誘電体セラミックス1がキャビティ2内
空間の中心位置に固定されることを要するため、次のよ
うな手順により誘電体セラミックス1の固定がなされ
る。
おいては球形の誘電体セラミックス1がキャビティ2内
空間の中心位置に固定されることを要するため、次のよ
うな手順により誘電体セラミックス1の固定がなされ
る。
【0018】まず、図2に示すように対向する一対のキ
ャビティ2壁面に孔部(図示せず)を設け、その一方の
孔部には出力プローブ5に対応する第一支持用ネジ50
を挿入すると共に他方の孔部には周波数調整ネジ4を挿
入し、かつ、キャビティ2内空間の中心位置に球形の誘
電体セラミックス1が配置されるように上記第一支持用
ネジ50と周波数調整ネジ4の各先端部で上記誘電体セ
ラミックス1を挟み込む(請求項2)。尚、上記孔部に
ついては、第一支持用ネジ50と周波数調整ネジ4の各
中心軸が同軸上に設定されるように予め設けられてい
る。
ャビティ2壁面に孔部(図示せず)を設け、その一方の
孔部には出力プローブ5に対応する第一支持用ネジ50
を挿入すると共に他方の孔部には周波数調整ネジ4を挿
入し、かつ、キャビティ2内空間の中心位置に球形の誘
電体セラミックス1が配置されるように上記第一支持用
ネジ50と周波数調整ネジ4の各先端部で上記誘電体セ
ラミックス1を挟み込む(請求項2)。尚、上記孔部に
ついては、第一支持用ネジ50と周波数調整ネジ4の各
中心軸が同軸上に設定されるように予め設けられてい
る。
【0019】次に、上記キャビティ2内空間を満たすよ
うに未硬化のフッ素系樹脂[例えば、ポリテトラフルオ
ロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘ
キサフルオロプロピレン共重合体(PFEP)、テトラ
フルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテ
ル共重合体(PFA)等]を充填しかつこれを硬化させ
る。尚、未硬化のフッ素系樹脂を充填する場合、キャビ
ティ2壁面の一つ(但し、第一支持用ネジ50と周波数
調整ネジ4を取付ける壁面は除く)を開放し、その開放
部からフッ素系樹脂を充填した後、その開放部を閉止す
る方法を採ってもよいし、あるいは、キャビティ2壁面
の一つに注入用の開口部を開設し、その開口部からフッ
素系樹脂を充填した後、その開口部をキャビティ2と同
一材料により閉止する方法を採ってもよい。
うに未硬化のフッ素系樹脂[例えば、ポリテトラフルオ
ロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘ
キサフルオロプロピレン共重合体(PFEP)、テトラ
フルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテ
ル共重合体(PFA)等]を充填しかつこれを硬化させ
る。尚、未硬化のフッ素系樹脂を充填する場合、キャビ
ティ2壁面の一つ(但し、第一支持用ネジ50と周波数
調整ネジ4を取付ける壁面は除く)を開放し、その開放
部からフッ素系樹脂を充填した後、その開放部を閉止す
る方法を採ってもよいし、あるいは、キャビティ2壁面
の一つに注入用の開口部を開設し、その開口部からフッ
素系樹脂を充填した後、その開口部をキャビティ2と同
一材料により閉止する方法を採ってもよい。
【0020】ここで、フッ素系樹脂は、硬化後は一般に
金属等とは接着されないことが知られている。従って、
フッ素系樹脂が硬化した後、上記誘電体セラミックス1
を挟み込んで支持していた上記第一支持用ネジ50等を
回転させて抜き取ることができる。この結果、第一支持
用ネジ50と周波数調整ネジ4があった部分を除き、他
の部分はフッ素系樹脂で完全に充填され、球形の誘電体
セラミックス1は金属製キャビティ2内空間の中心位置
に固定される。
金属等とは接着されないことが知られている。従って、
フッ素系樹脂が硬化した後、上記誘電体セラミックス1
を挟み込んで支持していた上記第一支持用ネジ50等を
回転させて抜き取ることができる。この結果、第一支持
用ネジ50と周波数調整ネジ4があった部分を除き、他
の部分はフッ素系樹脂で完全に充填され、球形の誘電体
セラミックス1は金属製キャビティ2内空間の中心位置
に固定される。
【0021】その後、抜き去った第一支持用ネジ50の
孔部に出力プローブ5を取付け、かつ、上記周波数調整
ネジ4を回転させながら適宜移動させて最適位置に固定
し図1に示された球形誘電体共振器100は製造され
る。
孔部に出力プローブ5を取付け、かつ、上記周波数調整
ネジ4を回転させながら適宜移動させて最適位置に固定
し図1に示された球形誘電体共振器100は製造され
る。
【0022】尚、上記周波数調整ネジ4に代えて第二支
持用ネジを適用し、誘電体セラミックス1の固定後、第
二支持用ネジを抜き去ってその孔部に周波数調整ネジ4
を取付ける方法を取ってもよい(請求項3)。あるい
は、図3に示すように上記第一支持用ネジ50と周波数
調整ネジ4に加えて他のキャビティ2壁面に追加支持用
ネジ51、52を取付け、これ等4本のネジ50、4、
51、52で誘電体セラミックス1を挟み込んで保持す
る方法を採ってもよい(請求項4)。この場合、誘電体
セラミックス1の固定後、上記追加支持用ネジ51、5
2が抜き去られた各孔部に未硬化のフッ素系樹脂を注入
しかつこれを硬化させて上記孔部を閉止することを要す
る。
持用ネジを適用し、誘電体セラミックス1の固定後、第
二支持用ネジを抜き去ってその孔部に周波数調整ネジ4
を取付ける方法を取ってもよい(請求項3)。あるい
は、図3に示すように上記第一支持用ネジ50と周波数
調整ネジ4に加えて他のキャビティ2壁面に追加支持用
ネジ51、52を取付け、これ等4本のネジ50、4、
51、52で誘電体セラミックス1を挟み込んで保持す
る方法を採ってもよい(請求項4)。この場合、誘電体
セラミックス1の固定後、上記追加支持用ネジ51、5
2が抜き去られた各孔部に未硬化のフッ素系樹脂を注入
しかつこれを硬化させて上記孔部を閉止することを要す
る。
【0023】
【実施例】球形の誘電体セラミックスとして、直径1.
8mm、Ba、Mg、Taの酸化物系セラミックス(比
誘電率24)を用い、かつ、金属製キャビティとして、
内寸が5mm×5mm×5mmの立方体形状の空間を有
すると共に表面に銀メッキが施された真ちゅうを用いて
球形誘電体共振器を試作した。尚、周波数調整ネジに
は、M1.6の真ちゅうに銀メッキを施したネジを用
い、出力プローブとして、直径0.5mmの金属(ベリ
リウム銅合金)製の棒状プローブを使用し、また、上記
フッ素系樹脂としてPTFEを適用した。
8mm、Ba、Mg、Taの酸化物系セラミックス(比
誘電率24)を用い、かつ、金属製キャビティとして、
内寸が5mm×5mm×5mmの立方体形状の空間を有
すると共に表面に銀メッキが施された真ちゅうを用いて
球形誘電体共振器を試作した。尚、周波数調整ネジに
は、M1.6の真ちゅうに銀メッキを施したネジを用
い、出力プローブとして、直径0.5mmの金属(ベリ
リウム銅合金)製の棒状プローブを使用し、また、上記
フッ素系樹脂としてPTFEを適用した。
【0024】試作した球形誘電体共振器は、約37.5
GHzで共振することが確認された。その際、上記出力
プローブおよび周波数調整ネジを設けたことで、3重モ
ードの内の一つの共振モードが分離して、2つの共振ピ
ークが生じてしまったが、上記周波数調整ネジの作用に
より元の共振周波数に戻すことができ、結果的に一つの
共振ピークを得ることができた。
GHzで共振することが確認された。その際、上記出力
プローブおよび周波数調整ネジを設けたことで、3重モ
ードの内の一つの共振モードが分離して、2つの共振ピ
ークが生じてしまったが、上記周波数調整ネジの作用に
より元の共振周波数に戻すことができ、結果的に一つの
共振ピークを得ることができた。
【0025】
【発明の効果】請求項1記載の発明に係る球形誘電体共
振器によれば、球形の誘電体セラミックスがキャビティ
内空間を満たすように充填されたフッ素系樹脂により固
定されていることから、構造の対称性を阻害する棒状支
持台の組込みが必要なくなるため、3重モードの縮退が
解かれることに伴う共振ピークの分離を生じさせること
なく一つの共振ピークのみが得られる効果を有する。
振器によれば、球形の誘電体セラミックスがキャビティ
内空間を満たすように充填されたフッ素系樹脂により固
定されていることから、構造の対称性を阻害する棒状支
持台の組込みが必要なくなるため、3重モードの縮退が
解かれることに伴う共振ピークの分離を生じさせること
なく一つの共振ピークのみが得られる効果を有する。
【0026】また、請求項2〜4記載の発明に係る球形
誘電体共振器の製造方法によれば、請求項1に係る球形
誘電体共振器を簡便かつ容易に製造できる効果を有す
る。
誘電体共振器の製造方法によれば、請求項1に係る球形
誘電体共振器を簡便かつ容易に製造できる効果を有す
る。
【図1】本発明に係る球形誘電体共振器の構造を示す概
略斜視図。
略斜視図。
【図2】本発明に係る球形誘電体共振器の製造方法の一
工程を示す概略斜視図。
工程を示す概略斜視図。
【図3】本発明の変形例に係る球形誘電体共振器の製造
方法の一工程を示す概略斜視図。
方法の一工程を示す概略斜視図。
【図4】従来の球形誘電体共振器の構造を示す概略斜視
図。
図。
1 球状の誘電体セラミックス 2 キャビティ 3 フッ素系樹脂 4 周波数調整ネジ 5 出力プローブ 100 球形誘電体共振器
Claims (4)
- 【請求項1】立方体形状の空間を有するキャビティと、
このキャビティ内空間の中心位置に固定された球形の誘
電体セラミックスと、上記キャビティ壁面に取付けられ
その先端部が上記誘電体セラミックスの近傍に配置され
ると共に共振エネルギーを取出すための棒状出力端子
と、上記誘電体セラミックスを中央にして棒状出力端子
と反対側のキャビティ壁面に取付けられその中心軸が上
記出力端子の中心軸と同一上に設定された周波数調整ネ
ジとを備える球形誘電体共振器において、 球形の上記誘電体セラミックスが、キャビティ内空間を
満たすように充填されたフッ素系樹脂により固定されて
いることを特徴とする球形誘電体共振器。 - 【請求項2】請求項1記載の球形誘電体共振器の製造方
法において、 対向する一対のキャビティ壁面に、各中心軸が同一軸上
に設定されるように上記棒状出力端子に対応する第一支
持用ネジと周波数調整ネジをそれぞれ取付け、かつ、キ
ャビティ内空間の中心位置に球形の誘電体セラミックス
が配置されるように上記第一支持用ネジと周波数調整ネ
ジの各先端部にて上記誘電体セラミックスを挟持する工
程と、 上記キャビティ内空間を満たすように未硬化のフッ素系
樹脂を充填しかつこれを硬化させて上記誘電体セラミッ
クスを固定する工程と、 上記第一支持用ネジを引き抜いてその部位に棒状出力端
子を取付ける工程、の各工程を具備することを特徴とす
る球形誘電体共振器の製造方法。 - 【請求項3】請求項1記載の球形誘電体共振器の製造方
法において、 対向する一対のキャビティ壁面に、各中心軸が同一軸上
に設定されるように上記棒状出力端子に対応する第一支
持用ネジと周波数調整ネジに対応する第二支持用ネジを
それぞれ取付け、かつ、キャビティ内空間の中心位置に
球形の誘電体セラミックスが配置されるように上記第一
支持用ネジと第二支持用ネジの各先端部にて上記誘電体
セラミックスを挟持する工程と、 上記キャビティ内空間を満たすように未硬化のフッ素系
樹脂を充填しかつこれを硬化させて上記誘電体セラミッ
クスを固定する工程と、 上記第一支持用ネジと第二支持用ネジを引き抜いて各部
位に対応する棒状出力端子と周波数調整ネジをそれぞれ
取付ける工程、の各工程を具備することを特徴とする球
形誘電体共振器の製造方法。 - 【請求項4】誘電体セラミックスを挟持する工程におい
て上記第一支持用ネジと周波数調整ネジの各先端部また
は上記第一支持用ネジと第二支持用ネジの各先端部に加
えて他のキャビティ壁面に取付けられた追加支持用ネジ
の先端部とで上記誘電体セラミックスを挟持し、かつ、
誘電体セラミックスの固定後、他のキャビティ壁面に取
付けられた上記追加支持用ネジを引き抜いてその孔部に
未硬化のフッ素系樹脂を注入しかつこれを硬化させて上
記孔部を閉止することを特徴とする請求項2または3記
載の球形誘電体共振器の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34431499A JP2001160704A (ja) | 1999-12-03 | 1999-12-03 | 球形誘電体共振器とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34431499A JP2001160704A (ja) | 1999-12-03 | 1999-12-03 | 球形誘電体共振器とその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001160704A true JP2001160704A (ja) | 2001-06-12 |
Family
ID=18368291
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34431499A Pending JP2001160704A (ja) | 1999-12-03 | 1999-12-03 | 球形誘電体共振器とその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001160704A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018507601A (ja) * | 2015-01-13 | 2018-03-15 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 高誘電率の高誘電性共振器を用いた誘電結合レンズ |
| CN111864333A (zh) * | 2020-08-18 | 2020-10-30 | 广东国华新材料科技股份有限公司 | 一种用于滤波器与谐振器的金属化方法 |
-
1999
- 1999-12-03 JP JP34431499A patent/JP2001160704A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018507601A (ja) * | 2015-01-13 | 2018-03-15 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 高誘電率の高誘電性共振器を用いた誘電結合レンズ |
| US10454181B2 (en) | 2015-01-13 | 2019-10-22 | 3M Innovative Properties Company | Dielectric coupling lens using dielectric resonators of high permittivity |
| CN111864333A (zh) * | 2020-08-18 | 2020-10-30 | 广东国华新材料科技股份有限公司 | 一种用于滤波器与谐振器的金属化方法 |
| CN111864333B (zh) * | 2020-08-18 | 2021-11-26 | 广东国华新材料科技股份有限公司 | 一种用于滤波器与谐振器的金属化方法 |
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