[go: up one dir, main page]

JP2001153790A - 線材の摩擦特性測定方法及びその装置 - Google Patents

線材の摩擦特性測定方法及びその装置

Info

Publication number
JP2001153790A
JP2001153790A JP33957299A JP33957299A JP2001153790A JP 2001153790 A JP2001153790 A JP 2001153790A JP 33957299 A JP33957299 A JP 33957299A JP 33957299 A JP33957299 A JP 33957299A JP 2001153790 A JP2001153790 A JP 2001153790A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
measured
friction
reference member
measuring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33957299A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikuma Fukui
郁磨 福井
Shoichi Kiyama
昭一 木山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP33957299A priority Critical patent/JP2001153790A/ja
Publication of JP2001153790A publication Critical patent/JP2001153790A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filamentary Materials, Packages, And Safety Devices Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、製作されたコイルの出来栄えは線
材の表面仕上げ状態に大きく左右されることに着目し、
線材の剛性に左右されず、また同系列の被膜材料であっ
ても線材の表面仕上げ状態を正確に測定して全ての線材
の摩擦特性を評価できるようにした線材の摩擦特性測定
方法及び摩擦特性測定装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】この発明は、基準部材に被測定線材を接触
させた状態で基準部材を移動させたとき、この基準部材
の移動に基づいて生じる両材間の位相差から摩擦トルク
を取出し、この取出した摩擦トルクを被測定線材の摩擦
特性に用いることにより、高精度の測定ができる線材の
摩擦特性測定方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コイルに巻回さ
れる線材外表面の摩擦特性を測定する線材の摩擦特性測
定方法に関し、さらに詳しくは線材を品質別に識別する
ための摩擦特性を測定する線材の摩擦特性測定方法及び
線材の摩擦特性測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、リレーなどに使用される電磁石
のコイルはスプールに電線等の線材を巻き付けて製作さ
れており、このようなコイルを高品質に生産する際は、
一定の巻線密度及び一定の抵抗値を持たせたバラツキの
ないコイルに製作することが望まれる。
【0003】このため、コイルを製造する巻線設備の製
作諸条件を制御しているが現状では製作諸条件を制御し
ても、コイルの出来栄えとバラツキは線材の機械的性質
に依存する部分が多く、巻線設備の制御に限界が生じて
いた。これに対し、線材の摩擦特性、伸び破断特性等の
機械的性質を改善すると、高密度に巻かれて性能の優れ
た高品質のコイルを安定して量産できることが認められ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、製作された
線材の品質を評価する場合、適切な測定手段がなく、こ
とに摩擦特性の評価が非常に困難であり、線材の摩擦特
性を正確に評価できなかった。
【0005】例えば、線材の摩擦特性の測定例として、
図6に示すように、線材ボビン61より引出した線材6
2を前部ガイドノズル63に通し、続いて連設された重
り64a付きの皿形ガイドローラ64…に掛渡した後、
テンション計測器65に導いて前段の皿形ガイドローラ
64の通過時に生じた摩擦力による線材張力の大小を計
測し、これより後部ガイドノズル66を通して終端の巻
取りプーリ67に巻取る摩擦特性測定装置68が知られ
ている。
【0006】しかし、この場合は線材の張力値の大小を
線材の摩擦特性の大小の値に代替えして計測する間接的
な原理を採用しているため、正確な摩擦特性を計測でき
なかった。
【0007】また、図7に示すように、線材ボビン71
より引出した線材72を前部ガイドノズル73に通し、
続いて千鳥状配置された固定ガイドピン74…に波形に
掛渡した後、テンション計測器75に導いて前段の固定
ガイドピン74…の線材通過時に生じた摩擦力による線
材張力の大小を計測し、これより後部ガイドノズル76
を通して終端の巻取りプーリ77に巻取る摩擦特性測定
装置78が知られている。
【0008】しかし、この場合も同様に線材の張力値の
大小を線材の摩擦特性の大小の値に代替えして計測する
間接的な原理を採用しているため、正確な摩擦特性を計
測できなかった。
【0009】特に、上述した両摩擦特性測定装置68、
78は、線材を引く動作から張力を計測する方法である
ため、線材の持つ剛性の影響を強く受け、同じ材質の被
膜材料の線材でも線材の剛性により値が変化してしま
う。また、線材を引く動作により振動が生じ、これがテ
ンション計測器で計測するとノイズになる。さらに、摩
擦計測データを繰返し計測したときの再現性が非常に悪
く、変動係数が50%程度もあり、信頼性に乏しく計測
には不適であった。
【0010】さらに、図8に示すように、傾斜角度を自
由に設定できるステージ81上に平滑性の高い試料固定
台82を設置し、この試料固定台82上に複数本の線材
83…を等間隔に配列して弛みのない状態に取付け、そ
の線材83…の上面に平滑性の高い重り板84を載せ、
この重り板84を載せた状態でステージ81の角度を傾
けて行くと、線材83の摩擦特性により最初は静止状態
にあるが、傾斜がきつくなると滑出し始める。このとき
の傾斜角度を読取り、この読取った傾斜角度が線材の最
大静止摩擦を表すという摩擦特性測定装置85が知られ
ている。
【0011】しかし、この場合は線材を試料固定台上に
引伸ばした状態で取付けるため、線材の持つ剛性の影響
を受けず、計測に与えるノイズの原因は少ないが、計測
感度が悪い。したがって、この計測方法では線材の被膜
材質がウレタン被膜、ビニル被膜、繊維被膜などの材料
系統が全く異なる場合の摩擦特性の区別はできるが、ウ
レタン系の被膜A・ウレタン系の被膜Bなどのように同
系統の被膜の場合は、双方の摩擦特性が異なっていて
も、最大静止摩擦角度が同じに表れるため摩擦特性の評
価には適さないという問題を有していた。
【0012】そこでこの発明は、製作されたコイルの出
来栄えは、線材の表面仕上げ状態に大きく左右されるこ
とに着目し、線材の剛性に依存せず、また同系列の被膜
材料であっても線材の表面仕上げ状態を正確に測定して
線材の評価を正確に実行できるようにした線材の摩擦特
性測定方法及び摩擦特性測定装置を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、基準部材に
被測定線材を接触させた状態で基準部材を移動させたと
き、この基準部材の移動に基づいて生じる両材間の位相
差から摩擦トルクを取出し、この取出した摩擦トルクを
被測定線材の摩擦特性とする線材の摩擦特性測定方法で
ある。
【0014】この発明によれば、被測定線材を擦り合せ
たときの摩擦トルクから被測定線材の摩擦特性を得るた
め、被測定線材の摩擦特性を直接測定することができ、
被測定線材の持つ剛性、伸び等の機械的性質に関与しな
いため正確な摩擦特性を測定することができる。また、
被測定線材の被膜材料が同系列であっても被測定線材毎
の摩擦特性を正確に測定できるため、全ての被測定線材
の品質を正確に評価することができる。このため、例え
ば高品質と評価された低摩擦特性の線材を用いれば、バ
ラツキのない高密度に巻かれた性能の良いコイルを製作
することができる。
【0015】またこの発明は、被測定線材を保持手段に
直線状に架け渡し、該架け渡した被測定線材に基準部材
を交差させて接触させ、前記基準部材を移動させたとき
に生じる位相差から摩擦特性を取出すように設定すれ
ば、交差する被測定線材と基準部材とは点接触状態で擦
り合い、このときの点接触により生じる位相差から摩擦
特性を正確に取出すことができる。
【0016】さらにこの発明は、被測定線材を架け渡し
た保持手段をトーションワイヤに取付け、基準部材を移
動させたとき、前記トーションワイヤの振れまたは捩れ
をセンサで電気的に取出して被測定線材に生じた位相差
を取出すように設定した場合は、トーションワイヤによ
り吊下げられた被測定線材は回転方向の動きに適した点
接触状態となり、摩擦トルクの取出しに適した吊支状態
から位相差を一層正確に抽出することができる。
【0017】またこの発明は、基準部材に被測定線材と
同じ線材を用いた場合は、同線材が互いに接触すること
により、一層安定した接触による摩擦特性を得ることが
できる。
【0018】また、この発明は被測定線材を直線状に保
持する保持手段と、被測定線材に交差させて接触させる
基準部材と、被測定線材に対して基準部材を移動させる
移動手段と、基準部材の移動によって生じる被測定線材
の位相差を取出す位相差取出し手段と、位相差から摩擦
トルクを取出す摩擦トルク取出し手段とを備えた線材の
摩擦特性測定装置を用いた場合は、被測定線材を保持手
段が直線状に保持し、この直線状に保持された被測定線
材に基準部材を交差させて接触させ、この接触させた状
態で基準部材を移動手段により移動させると、この基準
部材の移動によって生じる被測定線材の位相差を位相差
取出し手段が取出し、この取出した位相差から摩擦トル
ク取出し手段が摩擦トルクを取出す。
【0019】このとき、位相差取出し手段を、被測定線
材の保持手段を吊支したトーションワイヤと、該トーシ
ョンワイヤの振れまたは捩れを電気信号で取出すセンサ
とで形成した場合は、トーションワイヤの振れまたは捩
れをセンサで電気的に高精度に取出すことができる。
【0020】また、このとき基準部材に被測定線材と同
じ線材を用いて該基準部材を直線状に架け渡す保持手段
を設けた場合は、同じ線材を用いることにより安定した
点接触作用が得られ、摩擦特性を高精度に測定すること
ができる。
【0021】さらに、この発明の移動手段を、予め設定
された測定領域を正逆回転する回転機構で形成した場合
は、そのときの正逆転する被測定線材の回転接触作用に
基づいて的確に被測定線材の摩擦特性を抽出することが
できる。
【0022】また、この発明の移動手段に対して、その
上下位置を調節する上下調節手段を設けた場合は、交差
する両材の接触度合いを正確な摩擦特性を得るのに適し
た上下位置に調節することができる。
【0023】さらに、この発明のセンサを差動トランス
で形成した場合は、トーションワイヤの捩れ角を差動ト
ランスで無接触に検出することができる。
【0024】上述の被測定線材を交差させる際は、上か
らの当接または下からの当接、あるいは上からの引掛け
や下からの引掛けのいずれでもよい。また、基準部材は
被測定線材と同じ線材でもよいが、基準の条件を満たす
ように加工した直線部分を有する部材でもよく、また基
準用に作られた高精度の線材を用いてもよい。
【0025】また、基準部材の移動範囲は、ホームポジ
ションから任意の正逆転角度の範囲に設定して測定す
る。また、この回転範囲に限らず、基準部材を直線的に
往復移動させて測定してもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】この発明の一実施例を以下図面に
基づいて詳述する。図面は線材の摩擦特性測定装置を示
し、図1において、この線材の摩擦特性測定装置11は
上部位置のトーションワイヤ機構12と、中間位置の線
材交差機構13及び上下調節機構14と、下部位置の回
転駆動機構15とを縦長に組立てて構成する。
【0027】上部位置のトーションワイヤ機構12は、
吊支板16と、トーションワイヤ17と、振子軸18
と、緩衝装置19と、差動トランス20と、ホルダ21
とからなり、上部の図示しない固定部材に吊支板16が
固定設置され、この吊支板16がトーションワイヤ17
の上端を上下調節ネジ22で固定して、このトーション
ワイヤ17を上下調節可能に長く垂直に吊下げて設け、
この吊下げられたトーションワイヤ17に長尺の振子軸
18を一体に取付け、この振子軸18の上部に振動吸収
用のダンパ片23及びシリコンオイルポット24からな
る緩衝装置19を配設して、振子軸18に伝達される外
的な振動を遮断する緩衝構造を有している。
【0028】また、振子軸18の中間部には差動トラン
ス20を取付けてトーションワイヤ17の全体が測定方
向に捩れた変化角度を電気的に検出する。また、振子軸
18の下部には両側に凹形受部25を有するホルダ21
を形成し、ここに後述する試料線材チャックプレート2
6を載せて水平に保持する。
【0029】上述の線材交差機構13は、上述の試料線
材チャックプレート26と、基準線材チャックプレート
27とから構成される。試料線材チャックプレート26
は凹形状を有し、この凹形空間部分に短く切って設けた
試料線材W1 を水平に弛みのない状態で直線状に架け渡
して両端部を取付け、試料線材チャックプレート26の
両側に水平に外向きに突出する突片28が上述のホルダ
21の凹形受部25に保持される。このため、試料線材
W1 は試料線材チャックプレート26に一体に保持され
た状態でトーションワイヤ機構12に吊支され、回転自
由に保持される。
【0030】また、基準線材チャックプレート27は後
述する上下調節機構14の上部に凹形状を有して垂直に
取付けられ、この凹形空間部分に短く切って設けた基準
線材W2 を水平に弛みのない状態で直線状に架け渡して
両端部を固定し、この基準線材W2 と既述した試料線材
W1 とが水平に交差し、その交差状態は基準線材W2が
上側に位置し、試料線材W1 が下側に位置して直角に交
差して接触させている。
【0031】上下調節機構14は、ベース29に取付け
られた上下調節摘み30の回動操作に連動して昇降する
昇降スライダ31を設け、この昇降スライダ31の上部
に既述した基準線材チャックプレート27を試料線材チ
ャックプレート26と直交する向きに設定して垂直に取
付けている。そして、基準線材チャックプレート27を
上下調節することにより、試料線材W1 に点接触する基
準線材W2 の接触圧を測定に適した値に設定する。
【0032】回転駆動機構15は、正逆転駆動用のステ
ッピングモータMの駆動出力を受けて回転する駆動ギャ
32と、これに噛合して正逆回転する従動ギャ33を一
体に備えた回転体34と、従動ギャ33の他側の位置に
噛合して回転体34の回転量を計測する回転ポテンショ
ンメータ35とから構成され、ステッピングモータMの
駆動に基づいて回転体34が回転することにより、この
回転体34の上面に搭載された上下調節機構14の基準
線材チャックプレート27を回転させる。
【0033】この場合、回転体34の回転量は交差角度
設定用に設けられた回転ポテンションメータ35の検知
信号に基づいて回転制御し、この回転体34の回転に伴
って、その上方位置で一体に回転する基準線材W2 がホ
ームポジションを中心とする回転方向に例えば、+30
°の回転位置と、−30°の回転位置までの合計60°
の回転範囲を往復移動するように設定する。
【0034】これにより、60°回動する基準線材W2
の回動時にこの線材W2 と交差する試料線材W1 が点接
触状態で連れ回って擦り合い、このときの点接触抵抗に
より生じる両線材W1 ,W2 間の位相差から差動トラン
ス20が電気的にトーションワイヤ17の捩れ角度(摩
擦トルク)を測定し、これに基づいて摩擦特性を求める
ものである。
【0035】図2は上下調節機構14の駆動構造の一例
を示し、上下調節摘み30を回動操作すると、この内部
で噛合するウォームギャ36を下部に備えた垂直ネジ3
7がベース29を縦貫して上部の昇降スライダ31の螺
合部38の位置まで至り、同垂直ネジ37が昇降スライ
ダ31に縦貫した螺合部38に噛合して、上下調節摘み
30の回動操作に基づいてウォームギャ36、垂直ネジ
37、螺合部38を介して上部の基準線材チャックプレ
ート27を上下方向にスライド調節させる。
【0036】この上下調節機構14を設けることによ
り、基準線材チャックプレート27の高さ位置を上下方
向に調整して上下に交差する両線材W1 ,W2 の接触度
合いを正確な摩擦特性を得るのに適した上下位置に微調
節する。また、トーションワイヤ17を上下動する既述
した上下調節ネジ22は試料線材チャックプレート26
の大まかな上下方向の調節に使用する。
【0037】図3は線材の摩擦特性測定装置11の制御
回路ブロック図を示し、コントローラ41は電源42の
供給を受けてステッピングモータMを起動し、また測定
に適した回転速度に制御する。そのときの回転量は回転
ポテンションメータ35で測定され、この測定値はA/
D変換器43を介してパソコン44にデータ収集される
と共に、そのときの回転に伴う差動トランス20で電気
的に測定した位相差がA/D変換器43を介してパソコ
ン44にデータ収集され、このパソコン44で収集した
データから試料線材W2 の摩擦特性を求める。
【0038】この場合、図4及び図5に示すように、測
定時の回転角度を横軸にとり、そのときに測定した摩擦
トルクを縦軸にプロツトすると、線材の摩擦特性を表す
閉曲線のグラフ45が得られる。
【0039】このグラフ45から次の摩擦特性が得られ
る。 (1)グラフ45の縦軸方向の変化量(正方向回転の摩
擦トルク値と、負方向回転の摩擦トルク値の差)が、被
膜材質及び表面状態で異なるため、これを摩擦特性とし
て使用できる。
【0040】(2)グラフ45には、初期の急激な立上
がりから、なだらかな変化に変わる降伏点があり、この
降伏点(回転角度と摩擦トルク値)を静摩擦から動摩擦
へ切り替わる点として摩擦特性に使用できる。
【0041】(3)グラフ45に微小な凹凸変化がでる
と、それは線材どうしが擦れ合っているときに、線材表
面にある微小な異物に僅かに引っ掛かる等の原因による
摩擦トルクが、そのときだけ僅かに増減した結果であ
る。このため、微小な凹凸変化の大きさと数を摩擦特性
(ざらつき特性)として使用できる。
【0042】例えば、図4は良質の線材の摩擦特性の測
定結果を示し、この場合は摩擦トルクが小さく検出され
た状態を表し、このときの試料線材の摩擦特性は高品質
と評価することができる。それゆえ、この高品質の表面
仕上がりと評価された低摩擦特性を有する線材を用いれ
ば、バラツキのない高密度に巻かれる性能の良いコイル
を製作できる。
【0043】これに対し、図5は表面品質の悪い試料線
材の摩擦特性の測定結果を示し、この場合は摩擦トルク
が大きく検出され、このときの試料線材の摩擦特性はざ
らつきの多い線材と評価することができる。それゆえ、
このざらつきの多い表面仕上がりと評価された高摩擦特
性の線材を用いた場合は、バラツキが多く低密度に巻か
れてしまう性能の低いコイルが製作されることになる。
【0044】このように構成された線材の摩擦特性測定
装置11の測定動作を次に説明する。今、試料線材の摩
擦特性を測定する際、先ず、基準線材チャックプレート
27に基準線材W2 として、試料線材W1 と同じ線材を
直線状に架け渡して水平に取付け、続いて試料線材チャ
ックプレート26に試料線材W1 を直線状に架け渡して
水平に取付け、互いの線材W1 ,W2 を直角に交差させ
て接触させ、この接触させた状態でステッピングモータ
Mを正逆転起動すると、回転体34が予め定められた回
転範囲内で正逆転動作し、これに基づいて上部の基準線
材W2 が試料線材W1 と点接触状態で擦れ合って一体に
回動し、このときに摩擦トルクが発生し、この摩擦トル
クはトーションワイヤ17の捩れ角度(位相差)として
表れ、これを差動トランス20が電気的に無接触で検出
して取出し、この取出した位相差からパソコン44が試
料線材W1 の摩擦特性を測定する。またこの場合、同じ
線材を用いて互いに接触させることにより、安定した点
接触作用による摩擦特性を得ることができる。
【0045】上述のように、両線材を擦り合せたときの
摩擦トルクから試料線材の摩擦特性を得るため、試料線
材の摩擦特性を直接測定することができ、試料線材の持
つ剛性、伸び等の機械的性質に関与せずに正確に摩擦特
性を測定することができる。また、試料線材の被膜材料
が同系列であっても、試料線材毎に吊下げ動作と回転動
作とを組合せて摩擦特性を正確に測定できるため、全て
の試料線材の品質を正確に評価することができる。
【0046】この発明と、上述の一実施例の構成との対
応において、この発明の基準部材は、実施例の基準線材
W2 に対応し、以下同様に、被測定線材は、試料線材W
1 に対応し、保持手段は、試料線材チャックプレート2
6に対応し、センサは、差動トランス20に対応し、移
動手段及び回転機構は、回転駆動機構15に対応し、位
相差取出し手段は、トーションワイヤ機構12、差動ト
ランス20及びコントローラ41に対応し、摩擦トルク
取出し手段は、パソコン44に対応し、上下調節手段
は、上下調節機構14に対応するも、この発明は請求項
に示される技術思想に基づいて応用することができ、上
述の一実施の形態の構成のみに限定されるものではな
い。
【0047】例えば、上述の一実施例では上下調節機構
14を備えて構成したが、これに限らず、上下調節機構
14を省略して簡素化した構造に製作することもでき
る。
【0048】
【発明の効果】この発明によれば、被測定線材を擦り合
せたときの摩擦トルクから被測定線材の摩擦特性を得る
ため、被測定線材の摩擦特性を直接測定することがで
き、被測定線材の持つ剛性、伸び等の機械的性質に関与
しないため正確な摩擦特性を測定することができる。ま
た、被測定線材の被膜材料が同系列であっても被測定線
材毎の摩擦特性を正確に測定できるため、全ての被測定
線材の品質を正確に評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 線材の摩擦特性測定装置を示す外観斜視図。
【図2】 上下調節機構を示す要部斜視図。
【図3】 線材の摩擦特性測定装置の制御回路ブロック
図。
【図4】 良質の線材の摩擦特性の測定結果を表す図
表。
【図5】 表面品質の悪い線材の摩擦特性の測定結果を
表す図表。
【図6】 皿形ガイドローラを利用した摩擦特性測定装
置の側面図。
【図7】 ガイドピンを利用した摩擦特性測定装置の側
面図。
【図8】 傾斜角度を利用した摩擦特性測定装置の外観
斜視図。
【符号の説明】
11…線材の摩擦特性測定装置 12…トーションワイヤ機構 13…線材交差機構 14…上下調節機構 15…回転駆動機構 16…吊支板 17…トーションワイヤ 18…振子軸 19…緩衝装置 20…差動トランス 26…試料線材チャックプレート 27…基準線材チャックプレート 30…上下調節摘み 31…昇降スライダ 34…回転体 35…回転ポテンションメータ 41…コントローラ 44…パソコン W1 …試料線材 W2 …基準線材 M…ステッピングモータ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準部材に被測定線材を接触させた状態で
    基準部材を移動させたとき、この基準部材の移動に基づ
    いて生じる両材間の位相差から摩擦トルクを取出して被
    測定線材の摩擦特性とする線材の摩擦特性測定方法。
  2. 【請求項2】被測定線材を保持手段に直線状に架け渡
    し、該架け渡した被測定線材に基準部材を交差させて接
    触させ、前記基準部材を移動させたときに生じる位相差
    から摩擦特性を取出す請求項1記載の線材の摩擦特性測
    定方法。
  3. 【請求項3】前記被測定線材を架け渡した保持手段をト
    ーションワイヤに取付け、基準部材を移動させたとき、
    前記トーションワイヤの振れまたは捩れをセンサで電気
    的に取出して被測定線材に生じた位相差を取出す請求項
    1記載の線材の摩擦特性測定方法。
  4. 【請求項4】前記基準部材に被測定線材と同じ線材を用
    いた請求項1または2記載の線材の摩擦特性測定方法。
  5. 【請求項5】被測定線材を直線状に保持する保持手段
    と、前記被測定線材に交差させて接触させる基準部材
    と、被測定線材に対して基準部材を移動させる移動手段
    と、基準部材の移動によって生じる被測定線材の位相差
    を取出す位相差取出し手段と、位相差から摩擦トルクを
    取出す摩擦トルク取出し手段とを備えた線材の摩擦特性
    測定装置。
  6. 【請求項6】前記位相差取出し手段を、前記被測定線材
    の保持手段を取付けたトーションワイヤと、該トーショ
    ンワイヤの振れまたは捩れを電気信号で取出すセンサと
    で形成した請求項5記載の線材の摩擦特性測定装置。
  7. 【請求項7】前記基準部材に被測定線材と同じ線材を用
    いて、該基準部材を直線状に架け渡す保持手段を設けた
    請求項5記載の線材の摩擦特性測定装置。
  8. 【請求項8】前記移動手段を、予め設定された測定領域
    を正逆回転する回転機構で形成した請求項5記載の線材
    の摩擦特性測定装置。
  9. 【請求項9】前記移動手段の上下位置を調節する上下調
    節手段を設けた請求項5記載の線材の摩擦特性測定装
    置。
  10. 【請求項10】前記センサを、差動トランスで形成した
    請求項6記載の線材の摩擦特性測定装置。
JP33957299A 1999-11-30 1999-11-30 線材の摩擦特性測定方法及びその装置 Pending JP2001153790A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33957299A JP2001153790A (ja) 1999-11-30 1999-11-30 線材の摩擦特性測定方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33957299A JP2001153790A (ja) 1999-11-30 1999-11-30 線材の摩擦特性測定方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001153790A true JP2001153790A (ja) 2001-06-08

Family

ID=18328751

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33957299A Pending JP2001153790A (ja) 1999-11-30 1999-11-30 線材の摩擦特性測定方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001153790A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016529183A (ja) * 2013-08-28 2016-09-23 リープヘル−コンポーネンツ ビーベラッハ ゲーエムベーハー ホイストに用いられる高強度繊維ロープの廃棄状態を検出する装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016529183A (ja) * 2013-08-28 2016-09-23 リープヘル−コンポーネンツ ビーベラッハ ゲーエムベーハー ホイストに用いられる高強度繊維ロープの廃棄状態を検出する装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1430725A (zh) 动力抗拉测试装置
JP2000111334A (ja) 表面追従型測定機
CN110031296B (zh) 极细纱线的可编织性表征设备及方法
JP5020036B2 (ja) 動釣合い試験機用保持装置
JP5912941B2 (ja) 摩擦試験装置
CN108195702B (zh) 一种纤维耐磨性测试装置及方法
JP2014173981A (ja) 線状体の曲げ、捩じり同時試験機
GB2366391A (en) Scratch resistance testing apparatus and method
CN107271308A (zh) 一种纱线瓷眼处磨损影响因素测试仪
JP2001153790A (ja) 線材の摩擦特性測定方法及びその装置
CN220827514U (zh) 数字式纱线捻度仪
JP2963655B2 (ja) 定荷重および定伸張モードにおけるベルト検尺方法
Carlene 5—the measurement of the bending modulus of monofils
JPH06293471A (ja) 極細線の張力測定装置
US3140604A (en) Fuzz meter
CN111812026A (zh) 一种光纤涂层缠绕可靠性的测试装置及测试方法
KR970707428A (ko) 성장결정체의 중량측정장치(apparatus for weighing a grown crystal)
CN116124613A (zh) 一种线缆抗扭力测试机
JPH09145342A (ja) 直線案内装置のコードガイド装置
US2205579A (en) Testing machine
JP2000321007A (ja) 伸び測定装置
CN108918288A (zh) 一种板材刚性检测装置
EP0250669A1 (en) Apparatus for measuring the degree of entanglement in a yarn
CN208366736U (zh) 一种板材刚性检测装置
CN223332811U (zh) 一种杨氏模量测量仪器