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JP2001150789A - 発泡造形方法、発砲造形システム、そのためのデータ処理装置および発泡造形物 - Google Patents

発泡造形方法、発砲造形システム、そのためのデータ処理装置および発泡造形物

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Publication number
JP2001150789A
JP2001150789A JP33449799A JP33449799A JP2001150789A JP 2001150789 A JP2001150789 A JP 2001150789A JP 33449799 A JP33449799 A JP 33449799A JP 33449799 A JP33449799 A JP 33449799A JP 2001150789 A JP2001150789 A JP 2001150789A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
height
foam
height distribution
data
foaming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33449799A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeaki Tochimoto
茂昭 栃本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP33449799A priority Critical patent/JP2001150789A/ja
Publication of JP2001150789A publication Critical patent/JP2001150789A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 整った形状を有する半立体画像の造形が行え
る発泡造形技術を提供する。 【解決手段】 選択画像データに基づき、発泡性シート
で半立体画像を造形する場合、半立体画像の発泡高さ
を、制御可能な制御限界高さHc以下に抑える。そこ
で、基礎データで表現される最大高さZmaxに、制御限
界高さHcを対応させるような線形な関数FLを用いて
線形なデータ変換を行い、基礎データから造形データを
生成する。そして、この造形データに基づき半立体画像
を造形すると、半立体画像の高さ分布が制御限界高さH
c以下となる。これにより、予想外の発泡が発泡性シー
トで生じなくなるため、整った形状を有する半立体画像
の造形を行うころができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡性層を選択的
に発泡させて造形を行う発泡造形技術に関する。
【0002】
【従来の技術】発泡性シートを用いた半立体画像におけ
る従来の造形技術は、主に点字配列などの画像を作成す
る用途に使われている。このような技術としては特公昭
59−35359号に開示されたものがあり、また特開
昭64−28660号にも発泡成形の技術が開示されて
いる。以下、これら従来の発泡成形の概要について説明
する。
【0003】まず、加熱により膨張する多数のマイクロ
カプセルを有する発泡性シートの表面に黒色のトナーで
着色された画像パターンを形成する。そして、この画像
パターンに赤外線を含む光を照射する。これにより、画
像パターンで熱が発生し、この熱によりマイクロカプセ
ルが膨張して、発泡性シートにおいて選択的に発泡が生
じて、凹凸画像が造形される。
【0004】そして、このような凹凸画像の造形のよう
な場合には、発泡シート上の各部分を発泡させるかさせ
ないかという2値的な造形であるため、発泡シートに与
える熱によって発泡される制御可能な最大高さ(制御限
界高さ)は、視覚あるいは触覚によって凸部として認識
できさえすればよい程度の高さである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
発泡性シートを、より広範な3次元造形に使用すること
が提案されている。このような場合、3次元造形におい
ては発泡/非発泡の2値的な制御だけでなく、多値的に
発泡高さを制御して、実在の立体形状や幾何学的立体形
状をより詳細に表現したい場合が多い。ただし、この明
細書において「多値的」とは、3以上の離散的段階の場
合と、実質的に連続的と判断できるほどに精細化された
場合との双方を含む用語である。
【0006】このような多値的な3次元造形において
は、多値表現のそれぞれの発泡段階をできるだけ明確に
反映させるべく、モデルとなる立体形状の高さ分布をで
きるだけ忠実に反映した基礎データを作成することが多
い。この場合、そのような高さ分布をそのまま発泡性シ
ートの発泡高さの分布に反映させることができればよい
が、実際には発泡性シート(より正確には発泡性シート
に含まれる発泡層)の制御限界高さが数mm程度である
ため、選択的発泡によって得られる半立体画像の実質的
な最大高さもこれによって制限される。実際には、この
制御限界高さよりもある程度は高い高さにまで発泡させ
ることもできるが、制御限界高さ以上の高さ領域ではマ
イクロカプセルが破裂してしまうために発泡高さと加熱
量との対応関係が一義的ではない。このため、この領域
は半立体画像の形成に有効に利用することが困難であ
る。
【0007】このような事情から、基礎データの高さ分
布をそのまま利用して発泡造形を行うと、制御限界高さ
を越える高さ範囲にまで発泡させようとすることにな
り、発泡層の発泡能力を生かしつつ、整った形状の半立
体画像を得ることができないという問題があった。
【0008】また、逆に、基礎データにおける高さ分布
の最大高さが制御限界高さよりもかなり低い場合には、
まだ発泡余裕がある高さ以下の範囲でのみ発泡が行われ
ることになり、発泡限界の有効利用されない。したがっ
て、この場合にも、発泡層の発泡能力を生かしつつ、整
った形状の半立体画像を得ることができない。
【0009】さらに、高さ分布について基礎データから
デフォルメされた形で発泡造形を行いたいという要望も
ある。そのような例としては、特定の高さ範囲のダイナ
ミックレンジだけを広げたり、狭くしたりするほか、高
さ分布のピーク部分や底の部分を平坦化するなどの種々
のものがある。しかしながら、従来の発泡造形では、基
礎データにおける高さ分布を発泡シート上で再現するこ
とを前提としているため、このようなデフォルメは不可
能であった。
【0010】
【発明の目的】本発明は、上記課題に鑑みてなされたも
のであり、発泡層における発泡能力の範囲を有効に生か
しつつ、発泡造形の表現性を高めることを第1の目的と
する。
【0011】この発明の第2の目的は、発泡層における
発泡能力の範囲内において、整った形状の半立体画像を
得ることである。
【0012】この発明の第3の目的は、発泡層における
発泡能力の範囲内において、基礎データからのデフォル
メを行った発泡造形を可能とすることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1の発明は、所定の立体形状の第1の高さ分
布を表現した基礎データに基づいて発泡層を選択的に発
泡させ、それによって半立体画像を造形する発泡造形方
法であって、(a)前記発泡層における制御可能な最大発
泡高さである制御限界高さに応じて前記基礎データを変
換することにより、第2の高さ分布を表現する造形デー
タを生成するデータ変換工程と、(b)前記造形データに
応じて発泡層を選択的に発泡させることにより、半立体
画像を造形する造形工程と、を備える。
【0014】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
に係る発泡造形方法において、前記データ変換工程で
は、前記第1の高さ分布における最大高さが前記第2の
高さ分布では前記制御限界高さ以下の値となるように、
前記第1の高さ分布を圧縮して前記第2の高さ分布を得
る。
【0015】また、請求項3の発明は、請求項2の発明
に係る発泡造形方法において、前記データ変換工程で
は、前記第1の高さ分布における最大高さが前記第2の
高さ分布ではほぼ前記制御限界高さとなるように、前記
第1の高さ分布を圧縮して前記第2の高さ分布を得る。
【0016】また、請求項4の発明は、請求項1ないし
請求項3のいずれかの発明に係る発泡造形方法におい
て、前記データ変換工程では、前記制御限界高さに応じ
た線形変換を前記第1の高さ分布に対して行うことによ
り前記第2の高さ分布を生成する。
【0017】また、請求項5の発明は、請求項1ないし
請求項3のいずれかの発明に係る発泡造形方法におい
て、前記データ変換工程では、前記第1の高さ分布を部
分的に強調する非線形変換を前記第1の高さ分布に対し
て行うことにより前記第2の高さ分布を生成する。
【0018】また、請求項6の発明は、請求項1の発明
に係る発泡造形方法において、前記データ変換工程で
は、前記第1の高さ分布における最大高低差を、前記第
2の高さ分布においては前記制御限界高さ以下になるよ
うに前記第1の高さ分布の変換を行って前記第2の高さ
分布を生成する。
【0019】また、請求項7の発明は、請求項6の発明
に係る発泡造形方法において、前記データ変換工程で
は、前記第1の高さ分布における最大高低差を、前記第
2の高さ分布においては前記制御限界高さとほぼ等しく
なるように前記第1の高さ分布の変換を行って前記第2
の高さ分布を生成する。
【0020】また、請求項8の発明は、請求項1の発明
に係る発泡造形方法において、前記データ変換工程は、
(a-1)前記第1の高さ分布における最大高さと、前記制
御限界高さよりも小さい所定の閾値とを比較する工程
と、(a-2)前記第1の高さ分布における最大高さが前記
閾値よりも小さい場合には、前記第2の高さ分布におけ
る最大高さが前記閾値より大きくかつ前記制御限界高さ
以下となる条件下で、前記前記第1の高さ分布を伸張し
て前記第2の高さ分布を生成する工程と、を備える。
【0021】また、請求項9の発明は、請求項8の発明
に係る発泡造形方法において、前記閾値は、前記制御限
界高さに対する比率として与えられ、前記比率は、1/
3から2/3の範囲で選択されている。
【0022】また、請求項10の発明は、請求項1ない
し請求項9のいずれかの発明に係る発泡造形方法におい
て、前記立体形状は、所定の立体物を所定の方向から見
たときの距離画像である。
【0023】また、請求項11の発明は、発泡層を選択
的に発泡させることによって半立体画像を造形する発泡
造形方法であって、(a)所定の立体物の立体形状を特定
する工程と、(b)前記立体形状に応じて発泡層を選択的
に発泡させ、それによって半立体画像を得る工程と、を
備え、前記半立体画像の高さ分布における最大高さが、
前記立体形状の高さ分布における最大高さとは異なり、
かつ前記発泡層における制御可能な最大発泡高さ以下と
なっている。
【0024】また、請求項12の発明は、発泡層を選択
的に発泡させ、それによって半立体画像を造形する発泡
造形方法であって、(a)所定の立体形状の高さ分布を特
定する工程と、(b)前記立体形状における最大高さにか
かわらず、制御可能な最大発泡高さ以下の範囲で前記発
泡層を選択的に発泡させることにより、前記発泡層によ
る半立体画像を造形する工程と、を備える。
【0025】また、請求項13の発明は、所定の立体形
状の第1の高さ分布を表現した基礎データに基づき、発
泡層を発泡させて、半立体画像を造形する発泡造形シス
テムであって、(a)前記発泡層における制御可能な最大
発泡高さである制御限界高さに応じて前記基礎データを
変換することにより、第2の高さ分布を表現する造形デ
ータを生成するデータ処理装置と、(b)前記造形データ
に応じて発泡層を選択的に発泡させることにより、半立
体画像を造形する造形装置と、を備える。
【0026】また、請求項14の発明は、請求項13の
発泡造形システムにおいて、前記データ処理装置は、(a
-1)前記第1の高さ分布におかる最大高さにかかわら
ず、前記発泡層における制御可能な最大発泡高さを、前
記第2の高さ分布における最大高さとして与える変換手
段、を備える。
【0027】また、請求項15の発明は、発泡層を選択
的に発泡させ、それによって半立体画像を造形するため
の造形データを生成するデータ処理装置であって、(a)
所定の立体形状の高さ分布を表現した基礎データを入力
する入力手段と、(b)前記基礎データを、前記立体形状
における最大高さにかかわらず、前記制御可能な最大発
泡高さ以下の範囲で前記発泡層を選択的に発泡させるた
めの造形データに変換する変換手段と、を備える。
【0028】また、請求項16の発明は、所定の立体物
の立体形状を表現した発泡造形物であって、(a)基材層
と、(b)前記基材層の上に設けられるとともに、選択的
に発泡していることによって前記立体形状を半立体画像
として表現した発泡層と、を備え、前記半立体画像にお
ける高さ分布の最大高さが、前記立体形状における高さ
分布の最大高さとは異なっているとともに、前記発泡層
における制御可能な最大発泡高さ以下となっている。
【0029】
【発明の実施の形態】<半立体画像の造形の概要>本発
明の実施形態の具体的な構成と動作とについて説明する
前に、発泡性シートにおける半立体画像を造形するプロ
セスの概要について説明する。
【0030】図1に示すように、立体モデルMDの形状
を再現する半立体画像を造形する場合、まず、撮影装置
CMにより、魚を表す魚モデルMDaと水草を表す水草
モデルMDbとで構成される立体モデルMDの立体的な
形状と表面色とを表現する基礎データDOを得るように
する。これらのうち立体形状は、仮想的背景面IPから
の、魚モデルMDaや水草モデルMDbの各部の高さ分
布によって表現される。
【0031】撮影装置CMは、2次元撮影装置CM2と
3次元計測装置CM3とを備えている。2次元撮影装置
CM2は、立体モデルMDの表面色をカラー撮影して、
2次元画像データDPを取得する。また、3次元測定装
置CM3は、3次元計測装置CM3内の計測基準点から
立体モデルMDの対向表面上の各計測点までの距離情報
を計測し、立体モデルの形状を表す距離画像データDS
を取得する。ここでは、2次元画像データDPと距離画
像データDSとは、位置的に対応付けられている。そし
て、ここでの距離画像データDSが、仮想的背景面IP
から3次元計測装置CM3に向かう方向を高さ方向Dh
として、各立体モデルDMa、DMbの各部の高さ分布
に関する形状データとなっている。
【0032】なお、立体モデルMDの形状データは、接
触子式の3次元形状測定器、ステレオカメラなどの視差
画像から取得してもよく、また、3次元CAD等で作成
される形状データを利用してもよい。
【0033】次に、上記の基礎データDOに基づき、発
泡性シートに半立体画像を造形する。以下では、この半
立体画像の造形について、原理および手順を説明する。
【0034】<造形の原理>図2は、発泡性シート9の
断面図である。なお、この断面図は、説明の便宜上、厚
み方向寸法を拡大して示している。この図を参照しなが
ら、半立体画像の造形の原理を説明する。
【0035】発泡性シート9は、図2(a)のように、
基材層91と、基材層91上に積層された発泡層92と
を有している。
【0036】基材層91は、後述する光LTを実質的に
散乱反射する表面91Sを有している。
【0037】発泡層92は、空間分布した多数のマイク
ロカプセル93と、これらのマイクロカプセル93を覆
う被覆部94とを備えている。
【0038】マイクロカプセル93は、プロパン、ブタ
ンその他の低沸点気化性物質を塩化ビニルデン−アクリ
ロニトリル、メタクリル酸エステル−アクリル酸コポリ
マー、塩化ビニリデン−アクリル酸コポリマー、塩化ビ
ニリデン−アクリル酸エステルコポリマー等の熱可塑性
樹脂でカプセル化したものであり、大きさは粒径10〜
30μm程度である。このマイクロカプセル93を加熱
すると、所定の温度に達した時にマイクロカプセル93
内の物質が気化しはじめ、マイクロカプセル93が膨張
することとなる。
【0039】被覆部94は、例えば酢酸ビニル系ポリマ
ー、アクリル系ポリマー等の熱可塑性被覆剤を使用して
マイクロカプセル93がほぼ一様な密度に分布するよう
に固定するとともに、基材層91と発泡層92との接合
を行う。
【0040】そして、図2(b)に示すように、基材層
91の下側の表面91Sに、光吸収性パターン95を形
成する。光吸収性パターン95は、光吸収性の低いパタ
ーン95aと、光吸収性の高いパターン95bとの組合
せで構成されている。この光吸収性の低いパターン95
aおよび高いパターン95bは、互いに異なる材料で形
成してもよく、また単一の材料を用いる場合には面積階
調法により濃淡を形成してもよい。これのうち、光吸収
度が互いに異なる複数の材料の例としては、黒色トナー
と灰色トナーとの組合せがある。灰色トナーは、たとえ
ば黒色トナーと白色トナーとの混合物として得られる。
この例のように、「光吸収度が互いに異なる複数の材
料」は、特定の光吸収性材料(上記の例の場合は黒色ト
ナー)の含有割合に応じて光吸収度が異なったものとな
ってる混合物の組であってもよい。そして、このように
光吸収性(光吸収度)の大小は、着色の濃淡(濃度)に
よって実現可能であり、このように光吸収性材料の可視
的な濃淡によって光吸収パターン95を形成すると、実
際に発泡させる前の状態でも、基材層91上の光吸収性
パターン95を視覚的に見ただけで、発泡パターン上の
高さ分布を視覚的に予測して確認することができるとい
う利点がある。
【0041】光吸収性パターン95に対して、赤外線を
含む光LTを一様に照射すると、光吸収性パターン95
が光LTを吸収して熱TMが発生し、その熱の空間パタ
ーンが基材層91を伝導して発泡層92に至る。そし
て、この熱TMにより、発泡層92内のマイクロカプセ
ル93が膨張して、選択的に隆起する隆起部96(96
a、96b)が生じる。ここで、光吸収性の低いパター
ン95aにおいて発生する熱量は、光吸収性の高いパタ
ーン95bで発生する熱量よりも小さいため、隆起部9
6aの発泡高さHaは、隆起部96bの発泡高さHbよ
りも低くなる。
【0042】図3は、着色濃度と発泡性シート9の発泡
高さHとの関係の概念を示すグラフである。このグラフ
の横軸は、着色濃度を示しており、縦軸は発泡高さHを
示している。このグラフは、光照射量が一定である条件
で発泡性シート9に光を照射した場合を示しており、着
色濃度が増加するほど、発泡高さHも大きくなってい
く。
【0043】図4は、着色濃度と発泡性シート9の発泡
高さHと光照射エネルギーとの関係を示すグラフであ
る。このグラフの横軸は、着色濃度を示しており、縦軸
は発泡高さHを示している。曲線Ga、Gb、Gc、G
dは、異なる光の照射エネルギーを発泡性シート9に与
えた場合のグラフであって、光照射エネルギーについ
て、Ga < Gb < Gc < Gdの関係がある。この
図4からわかるように、光の照射エネルギーが大きくな
るに従って、曲線Ga、Gb、Gc、Gdの順に傾きが
大きくなる。これは、着色濃度が等しくても、光の照射
エネルギーが大きくなるほど、光吸収性パターン95に
おいて発生する熱量が大きくなり、これに従って発泡高
さHが大きくなるためである。なお、これらの曲線G
a、Gb、Gc、Gdが原点Oから実質的に立上がるの
は、発泡性シート9で発泡が開始する臨界温度からとな
る。
【0044】ここで、これらの曲線Ga、Gb、Gc、
Gdは、発泡高さHが制御可能な制御限界高さHcを超
過しない領域、つまり発泡高さ制御可能な領域では、再
現性が高いことが実験的に確認されている。一方、曲線
Gc、Gdにおいて、制御限界高さHcを超過する部分
Gcf、Gdfでは、複数の経路が存在する再現性のな
い発泡高さ制御不可能領域となる。これは、制御限界高
さHcを超過する発泡が行われると、マイクロカプセル
93が破裂し、爆発的な発泡状態を引き起こして基材層
91と発泡層92とが部分的に剥離してしまい、形状も
歪んでしまうためである。なお、最大発泡高さHmaxと
は、発泡性シート9に対して発泡のために必要とされる
エネルギーよりも、はるかに大きなエネルギーを与えた
場合の発泡高さを示しており、ほぼ全てのマイクロカプ
セル93が破裂した状態である。
【0045】以上のことから、半立体画像の造形におい
ては、その発泡高さHを再現性の高い制御限界高さHc
以下とすることが好ましいことになる。つまり、基礎デ
ータDOで表現された第1の高さ分布の最大高さが制御
限界高さHcを越える場合には、その第1の高さ分布を
変換して、各部の発泡高さが制御限界高さHc以下とな
るような第2の高さ分布を求め、この第2の高さ分布に
応じて発泡制御を行えばよいことになる。この実施形態
では基礎データDO中の距離画像データDSによって第
1の高さ分布が表現されているため、上記の変換は距離
画像データDSの変換に相当する。また、このような変
換後の第2の高さ分布を含むデータによって造形制御を
行うことから、第2の高さ分布を含むデータを造形デー
タDZと呼ぶ。
【0046】<造形の手順>図5は、半立体画像を造形
する手順を説明する図である。ここで、図5(e)〜
(f)は、図5(a)のPa−Pa位置、図5(b)の
Pb−Pb位置、図5(c)のPc−Pc位置、および
図5(d)のPd−Pd位置から見た断面図を示してい
る。また、図6は、造形のための発泡性シート9に形成
する画像を示す図である。以下では、発泡性シートを使
用して半立体画像の造形を行うプロセスを説明し、この
プロセスを自動的に行う発砲造形システムについては後
述する。
【0047】まず、図5(a)に示す発泡性シート9
(図2(a)に示すものと同じ)を準備する。
【0048】そして、図5(b),(f)のように、発泡
性シート9の発泡層92の表面上に、2次元画像データ
DPに基づき、カラー画像などの可視的な平面画像97
を形成する。
【0049】平面画像97は、例えば図6(a)に示す
ように、2次元画像データDPにおいて、魚モデルMD
aおよび水草モデルMDbに対応する魚画像97aおよ
び水草画像97bと、立体モデルMDに無関係な方形状
の枠を表す枠画像97cとで構成される。この枠画像9
7cは、魚画像97aと水草画像97bとの組合せに関
する額縁の役割を果たしている。
【0050】次に、図5(c),(g)のように、発泡性
シート9の発泡層92の裏面に相当する基材層91の表
面上に、既述した方法で予め取得している距離画像デー
タDSなどに基づき、濃淡画像の光吸収性パターン95
を形成する。
【0051】光吸収性パターン95は、例えば図6
(b)に示すように、魚モデルMDaに対応する魚パタ
ーン95fと、方形状の枠を表す枠パターン95gとで
構成されている。
【0052】魚パターン95fは、魚モデルMDaの距
離画像データDSにおいて、距離データが示す立体形状
の各部の高さに応じて濃淡をつけたもので、魚パターン
95fの中央に向かうほど、濃い色となっている。この
濃淡表現は、数段階による高さ表現から、実質的に連続
な高さ分布による表現まで種々のものを利用できる。こ
の例の「魚」のように自然物をモデルとする場合には比
較的多くの段階、たとえば8段階〜32段階程度または
それ以上の段階で高さ分布を表現することが好ましい。
この実施形態でも繊細な高さ表現がきるように段階数を
比較的多くとっているが、図6(b)では図示の便宜
上、少数の濃淡領域だけで濃淡分布を表現している。一
般に、濃淡のN段階(Nは2以上の整数、好ましくは3
以上の整数)で高さ分布を表現する場合には、最も高い
レベルの領域は最高濃度の「黒」であり、(N−2)個
の中間レベルはそれぞれ濃さが異なる「灰色」である。
また、最も低い濃度レベルの領域(つまり図1の背景面
IPと同程度の高さの領域)は「白」であって、この
「白」領域は実質的に着色媒体を付さないことによって
表現することができる。図示例の場合には、図1の魚モ
デルMDaから後方にに離れた位置に背景面IPを設定
しており、元の高さ分布において魚モデルMDaの範囲
内にはゼロレベルの部分がないため、図6(b)の魚パ
ターン95fには「白」の領域はない。また、この実施
形態では、基礎データDOによって表現されている魚モ
デルMDaの高さ分布においては、その最大高さが発泡
性シート9における発泡層92の制御限界高さHcを越
えているが、既述した変換(より詳細な変換式は後述)
によって、最大高さが実質的にする制御限界高さHcと
なるようにスケーリングされている。
【0053】また、魚パターン95fは、魚画像97a
の位置に整合している。この場合、距離画像データDS
は、魚モデルMDaと水草モデルMDbとのデータを有
しているが、このデータうちの一部つまり水草モデルM
Dbを除く魚モデルMDaのみを光吸収性パターン95
に反映している。つまり、魚パターン95fは、距離画
像データDSにおいて造形すべき選択画像データに対応
するものとなっている。このように、光吸収性パターン
95は、距離画像データDSの一部に対応する濃淡画像
のパターンとして形成してもよく、そのかわりに距離画
像データDSの全体にわたって形成してもよい。
【0054】枠パターン95gは、濃淡がなく一様の濃
度で着色されている。また、枠パターン95gは、距離
画像データDSとは無関係に形成された幾何学的な画像
パターンである。これは、上記の選択画像データに追加
される追加画像データに対応するものである。
【0055】最後に、図5(d)に示すように、濃淡画
像の光吸収性パターン95が形成されている基材層91
側から、光LTを照射する。これにより、図5(h)に
示すように、隆起部96f、96gが生成される。隆起
部96fは、画像パターン95fで中央に向かうほど濃
い色となっているため、中央に向かうほど発泡高さが大
きくなっている。一方、隆起部96gは、画像パターン
95gが一様に着色されているため、その発泡高さも等
しくなっている。
【0056】<第1実施形態> <発泡造形システムの要部構成>図7は、本発明の第1
実施形態の発泡造形システム1を示す概略構成図であ
る。
【0057】発泡造形システム1は、発泡性シート9を
1枚ずつ給紙する給紙部10と、給紙部10から給紙さ
れた発泡性シート9にカラートナーを付与して画像を印
刷する画像印刷部20と、画像印刷部20で印刷された
発泡性シート9を表裏反転させる表裏反転機構30と、
光を照射して発泡性シート9の造形を行う造形部40
と、各部を制御し、データ処理を行うデータ処理部50
とを備えている。データ処理部50には、操作部51と
ディスプレイ52とが付設されている。このうち、操作
部51は、オペレータが諸条件を操作入力するキーボー
ドなどのほか、基礎データDOを入力するためのメディ
アドライブまたはオンライン通信装置を備えている。
【0058】給紙部10は、給紙トレイまたは給紙カセ
ットに積層している複数の白色の発泡性シート9が配置
される。これらの発泡性シート9のそれぞれは矩形の平
面形状を有している。また、給紙部10は、シート送出
ローラ11を有しており、このシート送出ローラ11を
駆動させることにより、発泡性シート9が1枚づつ画像
印刷部20に搬送される。
【0059】画像印刷部20は、帯電器によって帯電さ
れた後に露光器21からの光によって露光されることに
より、その表面に静電潜像を形成可能な感光体ドラム2
2を備えている。この露光パターンは、造形データDZ
における2次元画像データDPまたは距離画像データD
Sに基づいて決定される。
【0060】ロータリー式現像器22は、色料の3原色
であるC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロ
ー)、K(黒)の各カラートナーを有する現像器22
a,22b,22c,22dで構成されている。このト
ナーは、赤外線を吸収する材料として使われる。なお、
色料の3原色の代わりに、色光の3原色であるR(レッ
ド)、G(グリーン)、B(ブルー)のカラートナーを
用いても良い。
【0061】ロータリー式現像器22には、各トナーを
感光体ドラム23に与えるための複数の現像スリーブ2
4を備えており、その時点で選択されているひとつの現
像スリーブ24が感光体ドラム23に接触可能である。
【0062】そして、感光体ドラム23に形成されてい
る静電潜像が現像スリーブ24からのトナーによって現
像され、そのトナー像はいったん中間転写ベルト25に
転写された後に発泡性シート9に転写される。この中間
転写ベルト25は、駆動用ローラ25a、従動用ローラ
25b、1次転写ローラ25c、支持ローラ25dによ
ってループ状に駆動される構成となっている。また、支
持ローラ25dに対向して2次転写ローラ25eが設け
られている。
【0063】また、画像印刷部20においては、トナー
の定着に使用される2つのヒートローラ26(26a、
26b)が上下に配置されている。
【0064】表裏反転機構30は、発泡性シート9の表
裏を反転するもので、用紙の表裏両面に複写可能な複写
機で利用される一般的な反転機構となっている。これ
は、発泡性シート9の両面に、それぞれ平面画像97と
濃淡画像のパターン95とを形成する必要があるが、着
色部20においては発泡性シート9の片面しか着色でき
ないため、この表裏反転機構30にて発泡性シート9の
表裏を反転して、再度複写する必要があるからである。
【0065】造形部40については、その詳細な構成を
示す図8を参照しつつ、説明する。
【0066】造形部40は、ケーシング41と、光を照
射する光照射部42と、発泡性シート9を搬送するシー
ト搬送部45とを備えている。
【0067】光照射部41は、所定の光量の光を均一に
照射するランプ43と、ランプ43からの光線を発泡性
シート9に向けて反射させる反射傘44とを備えてい
る。このランプ43では、ハロゲンランプ、赤外線ラン
プなどの赤外線波長を多く含む光線を発するものが使用
される。
【0068】シート搬送部45は、搬送ベルト46と、
搬送ベルトを駆動する駆動用および従動用ローラ47
a、47bとを備えている。また、シート搬送部45
は、発泡性シート9のケーシング41内への搬入および
搬出に利用するシート搬入案内板48a、シート搬出案
内板48bを備えている。
【0069】搬送ベルト46は、駆動用ローラ47aの
回転数を制御することにより、所定の速度で発泡性シー
ト9を搬送することができる。そして、発泡性シート9
の搬送速度と、発泡性シート9へのランプ43からの光
量との積に応じて、発泡性シート9の濃淡画像パターン
95の各濃度領域でそれぞれ発生する熱量が定まり、発
泡高さの調整が行われることとなる。
【0070】データ処理部50では、立体モデルMDに
関するデータのデータ変換(後述)が行われるととも
に、上記の各部の制御が行われる。
【0071】<発泡造形システム1の動作>図9は、発
泡造形システム1の動作の概要を説明するフローチャー
トであり、以下に示すデータ処理および制御動作は、図
7に示すデータ処理部50に内蔵されたマイクロコンピ
ュータによってソフト的に実行される。
【0072】ステップS1では、立体モデルMDの距離
画像データDSに基づき、造形データDZを生成する。
この詳細については、後述する。
【0073】ステップS2では、画像印刷部20にて、
発泡性シート9の発泡層92の表面上にに平面画像97
を印刷する。つまり、画像印刷部20に搬送されてきた
発泡性シート9につき、2次元画像データDPに応じて
露光器21およびロータリー式現像器22を駆動し、電
子写真と同様の静電転写により、各カラートナーを付与
して現像する。そして、トナーが付与された発泡性シー
ト9がヒートローラ26によって搬送されつつ加熱さ
れ、各トナーが定着される。このヒートローラ26によ
る加熱では、発泡性シート9において実質的に発泡が生
じる臨界温度以下の温度で加熱を行なう。このときに
は、発泡性シート9の先端部が表裏反転機構30の中に
入り込むが、この段階では表裏反転機構30は単なるバ
ッファ部として機能し、表裏反転動作は行わない。この
時点での発泡性シート9の表面は、図5(b),(f)に
示すものとなる。
【0074】ステップS3では、表裏反転機構30によ
り発泡性シート9の表裏を反転する。つまり、ステップ
S2で平面画像97が印刷された発泡性シート9を反転
させることで、平面画像97が印刷された発泡性シート
9の反対面に、光吸収性パターン95の印刷が可能とな
る。
【0075】ステップS4では、発泡性シート9の基材
層91に光吸収性パターン(濃淡画像)95を印刷す
る。つまり、表裏反転機構30により表裏が反転された
発泡性シート9を再び画像印刷部20に戻し、ステップ
S2中のひとつの色に対する動作と同様の動作を行っ
て、発泡性シート9の反対面に光吸収性パターン95を
印刷する。ここでは、K色(黒色)のトナーのみを用い
た面積階調法により、濃淡画像を形成する。
【0076】図10は、面積階調法によって濃淡表現を
した例の原理を示す概念的拡大図であり、最も濃度が高
い領域に対応する図10(a)ではほぼ100%の面積
割合で黒トナーKが付与され、中間程度に濃度が高い領
域に対応する図10(b)ではほぼ50%の面積割合で
黒トナーKが付与され、そして最も濃度が小さい領域に
対応する図10(c)では実質的に黒トナーを付与して
いない。
【0077】そして、画像印刷部20においては、この
ような濃淡のパターンが、平面画像97に対して位置的
に対応させて発泡層91上に形成され、図5(c),
(g)に相当する状態がの発泡性シート9が得られる。
【0078】ステップS5では、造形部40において、
発泡性シート9に光を照射する。つまり、両面印刷され
た発泡性シート9を基材層91側が上向きの状態で、搬
送ベルト46により一定速度で搬送しつつ、ランプ43
により光を照射する。これにより、光吸収性パターン9
5の濃淡の程度に応じて、発泡性シート9の発泡層92
内のマイクロカプセル93が膨張して、発泡性シート9
において下向きに発泡高さHを有する半立体画像が造形
され、図5(d),(h)の状態が得られることとなる。
【0079】なお、染料系インク等赤外線をあまり吸収
せずに、実質的に透過させる材料で平面画像97が形成
されている場合には、発泡性シート9の基材層91を光
LTに対して実質的に透明な材料で形成するとともに、
発泡性シート9の発泡層92を上向きにして光を照射し
てもよい。この場合には、ステップS2とステップS4
との順番を逆にする、つまり基材層91に光吸収性パタ
ーン95を印刷した後、表裏を反転させて、発泡層92
に平面画像97を印刷することができる。
【0080】発泡性シート9の発泡高さHについては、
具体的に、次式のようになる。ただし、光吸収性パター
ン95の各部の着色濃度をD、ランプ43からの単位時
間当たりの光量をR、搬送ベルト46による発泡性シー
ト9の搬送速度をVとする。
【0081】H=f(D;R×V) …(式1) ただし、関数fは、図4の特性曲線群のうち、照射エネ
ルギーのパラメータが、値(R×V)であるものに対応
する特性曲線を表現する関数である。
【0082】<造形データの生成動作>図11は、ステ
ップS1に対応する造形データの生成動作のうち高さ分
布を表現するデータの変換プロセスを説明するフローチ
ャートである。
【0083】ステップS11では、距離画像データDS
から水草モデルMDbに対応する部分を削除し、魚モデ
ルMDaの高さ分布に対応するデータを残す。これは、
たとえば魚モデルMDaに対応する距離画像の輪郭線を
検出し、その輪郭線で囲まれた範囲だけを距離画像デー
タDSに残すようにデータの選択的削除を行うことによ
って達成可能である。
【0084】ステップS12では、距離画像データDS
とは別に準備された追加画像データとして、枠パターン
95gの高さ分布に対応するデータが基礎データDOに
付加される。なお、追加画像データが無い場合には、基
礎データDOに付加されるデータ数はゼロとなる。
【0085】ステップS13では、上記のようなデータ
の選択的削除や追加などの修正を受けた後の基礎データ
D0が表現している第1の高さ分布の最大高さが特定さ
れ、その最大高さが、制御限界高さHc以上であるかを
判定する。この最大高さが制御限界高さHcより高い場
合には、ステップS14に進み、制御限界高さHc以下
である場合には、ステップS17に進む。この制御限界
高さHcの値は、発泡性シートの種類ごとに予めデータ
処理部50内のメモリに記憶させておき、発泡性シート
9の種類をオペレータが操作部51から入力することに
よって、そのうちの1つが選択される。もっとも、この
発泡造形システム1において使用する発泡性シート9の
種類が固定されているものであれば、制御限界高さHc
は固定値として設定されていてもよい。いずれにおいて
も、制御限界高さHcは、発泡層92の特性としての最
大発泡高さよりも小さな値となっている。
【0086】ステップS14では、データを線形変換す
るかを判定する。線形変換するか、それとも非選択変換
するかについてはあらかじめオペレータが操作部51
(図7)から選択入力しており、データ処理部50中の
メモリにその選択結果の情報が保存されている。したが
って、線形変換を行うかそれとも非線形変換するかの判
定はこの情報を参照することによって行うことができ
る。線形変換する場合には、ステップS15に進み、線
形変換しない場合には、ステップS16に進む。
【0087】ステップS15では、線形圧縮変換して造
形データDZを生成する。この線形圧縮変換を、具体的
に以下で説明する。
【0088】図12および図13は、データの線形圧縮
変換を説明するための図である。このうち、図12
(a)は、基礎データDOで表現されている第1の高さ
分布と、造形データDZで表現されている第2の高さ分
布との関係を示す図である。関数FLは、第1の高さ分
布の最大高さZmaxが、制御限界高さHcに変換される
ような線形な関数となっている。そして、関数FLによ
り、図12(b)のように、基礎データDOが、制御限
界高さHcを最大値とする第2の高さ分布に対応した造
形データDZに圧縮変換される。例えば、図13(a)
に示す四角錐51の第1の高さ分布Z1(X,Y)が、
図13(b)に示すように、頂点が低くなった四角錐5
2の第2の高さ分布Z2(X,Y)に変換されることと
なる。
【0089】ここでは、次の式2のようなデータ変換が
行われる。ただし、基礎データD0で表現される第1の
高さ分布をZ1(X,Y)、造形データDZで表現され
る第2の高さ分布をZ2(X、Y)、第1の高さ分布Z1
(X,Y)における最大高さをZmax、線形変換係数を
Kzとする。
【0090】 Zmax = max{Z1(X,Y)}: Kz = Hc / Zmax: Z2(X,Y) = Kz × Z1(X,Y) …(式2) また、記号 max{ }は、発泡性シート9に平行な
面を規定する2次元座標値X,Yを、発泡性シート9の
発泡可能領域の範囲の中で変化させたときの最大値をと
る演算を表している。
【0091】ステップS16では、第1の高さ分布Z1
(X,Y)を非線形圧縮変換して、第2の高さ分布Z2
(X,Y)を生成する。この非線形圧縮変換を、具体的
に、以下で説明する。
【0092】図14および図15は、第1の高さ分布Z
1(X,Y)を表現するデータの非線形圧縮変換を説明
するための図である。図14(a)は、基礎データDO
の高さ値と、造形データDZの高さ値との関係を示す図
である。関数FCは、基礎データDOで表現されている
第1の高さ分布Z1(X,Y)の最大高さZmaxが、制御
限界高さHcに変換されるような非線形な関数となって
いる。また、関数FCは、S字状の曲線となっており、
原点と点(Zmax,Hc)を結ぶ直線Kaの傾き、つま
り関数FCの平均的な傾きより、傾斜の大きい領域(凹
凸強調領域)SRが、半立体画像において高さがの違い
が強調されることとなる。
【0093】そして、関数FCにより、図14(b)の
ように、第1の高さ分布Z1(X,Y)が制御限界高さ
Hcを上限とする第2の高さ分布Z2(X,Y)に圧縮
変換される。この場合には、線形変換と異なり、図15
(a)に示す四角錐53の第1の高さ分布Z1(X,
Y)が、図15(b)に示すように、頂点が低くなった
四角錐54の第2の高さ分布Z2(X,Y)に変換され
るとともに、その稜線が関数FCに対応する形状となっ
ている。
【0094】このような非線形変換は次の式3のような
データ変換によって達成される。
【0095】 Zmax = max{Z1(X,Y)}: Kz = Hc / Zmax: Z2(X,Y) = Kz × FC0(Z1(X,Y)) …(式3) ただし、関数FC0( )は、図14の曲線FCを、その
最大値が「1」となるように規格化したものに相当する
非線形関数である。
【0096】また、このような非線形関数FC0の関数
形は固定的にデータ処理部50(図7)中のメモリに設
定しておいてもよく、オペレータが造形対象物ごとに選
択してもよい。
【0097】好ましくは、画像処理におけるガンマ補正
パラメータのように、非線関数の関数形を特徴づける1
または複数のパラメータ値を調整可能にデータ処理部5
0に保持しておき、オペレータが造形対象物ごとに操作
部51でそのパラメータ値を選択して非線形関数FC0
の具体的関数形を決定できるようにしておく。この場
合、データ処理部50に付設してあるディスプレイ52
にこの非線形関数の曲線形を表示し、上記のパラメータ
値をオペレータが変化させるとそれによる曲線の変化を
視認できるようにしておくことが好ましい。また、その
非線形関数によってどのような変換がなされるかについ
て、図15(a),(b)のような変換前後の立体形状を
表示させるシミュレーション機能を持たせてもよい。こ
れらのことは、既述した線形変換についても同様であ
る。
【0098】一方、ステップS17では、第1の高さ分
布Z1(X,Y)の最大高さZmaxが、Zmaxを所定の閾
値Zthと比較され、それによって最大高さZmaxが閾値
Zth以下であるかを判定する。この閾値Zthは、制御限
界高さHcに応じて定まっており、所定の比率R(0<
R≦1)を用いて、Zth=R×Hcの関係がある。この
比率Rは、例えば1/3から2/3の範囲が望ましく、
さらに1/2が好適である。
【0099】ステップS18では、基礎データDOの第
1の高さ分布Z1(X,Y)を伸張変換して、造形デー
タDZを生成する。図16は、第1の高さ分布Z1
(X,Y)の伸張変換を説明するための図である。この
伸張変換は、図16(a)に示すように、基礎データD
Oの第1の高さ分布Z1(X,Y)を、制御限界高さH
cを最大高さとする第2の高さ分布Z2(X,Y)へと
拡大することである。この変換では、線形関数を用いた
線形なデータ変換とすることが可能であり、具体的に
は、図16(b)に示す第1の高さ分布Z1(X,Y)
に対応した四角錐55が、図16(c)に示すように、
頂点が高くなった四角錐56の第2の高さ分布Z2
(X,Y)に変換されることとなる。
【0100】なお、ここでは、線形変換を行っている
が、非線形変換としてもよい。また、制御限界高さHc
と閾値Zthとの間の値Hmidを定めておき、第1の高さ
分布における最大高さZmaxが、第2高さ分布では、こ
の値Hmidに対応するように変換を行っても良い。
【0101】以上の構成と動作により、マイクロカプセ
ルが破裂するような加熱が行われないため、半立体画像
の形状が制御限界高さHc以上の部分で歪むことがな
く、整った形状を有する半立体画像の造形を行うことが
できる。
【0102】<他の実施形態および変形例> ◎図17は、第2の実施形態の発泡造形システムで使用
される造形装置40Aを示す図であり、この第2の実施
形態の発泡造形システムの他の構成は、第1の実施形態
と同様である。また、第2の実施形態の発泡造形システ
ムの動作は、後述する動作を除き、第1の実施形態と同
様である。
【0103】この造形装置40Aでは、シート搬送部4
5の搬送ベルト(無端ベルト)46Aが、赤外線を透過
する材料、好ましくは赤外線波長領域付近で透明な材料
で形成されており、搬送ベルト46Aの往路と復路との
間の空間に光照射部42が配置されている。そして、こ
の発泡造形システムの動作では、光照射部42が搬送ベ
ルト(無端ベルト)46Aの下側に位置するため、図9
に示すフローチャートにおけるステップS2とステップ
S4との順番を逆にする、つまり基材層91に光吸収性
パターン95を印刷した後、表裏を反転させて、発泡層
92に平面画像97を印刷する。これにより、発泡性シ
ート9の発泡層92を上向きにして、半立体画像の造形
を行うことができる。
【0104】なお、染料系インク等赤外線をあまり吸収
せずに、実質的に透過させる材料で平面画像97が形成
されている場合には、発泡性シート9の基材層91を光
LTに対して実質的に透明な材料で形成するとともに、
発泡性シート9の発泡層92を下向きにして光を照射し
てもよい。この場合には、図9に示すフローチャートに
おけるステップS2とステップS4との順番を逆にする
必要がなくなる。
【0105】◎図18は、既述した第1実施形態におい
て、発泡層92に平面画像97を形成していない領域に
も光吸収性パターン95を形成した例を示す図である。
図18(a)に断面図として示すように、発泡性シート
9の基材層91の表面のうち、発泡層92に平面画像9
7が形成されている領域92pに対応した部分91pに
光吸収性パターン95pを設けるだけでなく、平面画像
97が形成されていない領域92rに対応する部分91
rにも光吸収性パターン95rを設けてもよい。この場
合、加熱後には図18(b)に示すように領域92p,
92rのいずれも発泡して隆起する。このようにするこ
とによって、平面画像97の存在にかかわらず発泡領域
を設定することも可能になり、発泡成形における表現の
自由度がさらに高まる。
【0106】◎図19は第3の実施形態の発泡造形シス
テムで使用される造形装置6を示す図であり、この第3
の実施形態の発泡造形システムの他の構成と動作は、第
1の実施形態と同様である。
【0107】この発泡造形システム装置6は、発泡性シ
ート9の発泡層を直接レーザで加熱するように構成され
ている。より具体的には、この発泡造形システム装置6
は、レーザ光源61と、レーザ光源61からのレーザ光
線を所定の点で集光させる光学部62と、レーザ光源6
1の発光強度などを制御する制御手段63とを備えてい
る。ここでは、レーザ光源61からのレーザ光線を、光
学部62に内蔵されているガルバノミラー、ポリゴンミ
ラーなどによりX方向への走査を行うとともに、Y方向
に発泡性シート9を搬送する。これにより、発泡性シー
ト9における選択領域を隆起させて隆起部96を生成
し、半立体画像を造形することができる。ここで、発泡
性シート9の発泡高さは、レーザ強度、またはレーザ照
射時間を制御することにより調整される。
【0108】◎図20は第4の実施形態の発泡造形シス
テムで使用される造形装置7を示す図であり、この第4
の実施形態の発泡造形システムの他の構成と動作は、第
1の実施形態と同様である。
【0109】この発泡造形システム7は、加熱された針
状の接触子を発泡性シートに直接接触させて点状加熱す
るように構成されている。より具体的には、この発泡造
形システム7は、熱伝導性の良い加熱ピン73と、加熱
ピン73に接着されて加熱する抵抗発熱体72と、加熱
ピン73の温度を検知するサーミスタ71と、これらを
制御する制御手段74とを備えている。ここでは、加熱
ピン71をX方向に移動させるとともに、発泡性シート
9をY方向に搬送して加熱ピン71を接触させつつ発泡
性シート9の各領域を走査することにより、発泡性シー
ト9の選択領域を隆起させて隆起部96を生成し、半立
体画像を造形することができる。ここで、発泡性シート
9の発泡高さは、加熱ピン73の温度、または加熱ピン
73の接触時間を制御することにより調整される。
【0110】◎基礎データの線形変換においては、その
基礎データで表現される第1の高さ分布の最大高さZma
xよりも低い特定の高さが制御限界高さHcに変換され
るような線形関数を用いても良い。この場合には、第1
の高さ分布のうち前記特定の高さよりも高い部分は第2
の高さ分布において制御限界高さHcを越えるために、
その超過部分での造形の正確性は保証されない。しかし
ながら、第1の高さ分布のピーク付近の再現性よりも、
中間高さ付近の再現での精細性を重視する場合には、こ
のような変形も可能である。
【0111】この場合においても、整った形状の半立体
画像を得る範囲をオペレータが自在に調整することがで
きるという意味において、半立体画像の表現性が高ま
る。
【0112】◎基礎データD0における第1の高さ分布
の範囲が、図12(b)に示す斜線部分SSである場合
には、この斜線部分SSの最大高低差が造形データにお
ける第2の高さ分布の制限限界高さHcとほぼ等しくな
るようにデータ変換を行ってもよい。
【0113】すなわち、第1の高さ分布Z1(X、Y)
の実際のデータ分布が Zmin 〜 Zmax(ただし Zmin
> 0)である場合、第1実施形態のようなデータ変換
では、造形データDZのデータが取り得る全域範囲 0
〜Hc を第2の高さ分布Z2(X、Y)が有効に使い切
っていない。このため、第1の高さ分布Z1(X、Y)
が実際に値を持っていない0〜Zminの範囲は造形レン
ジから除外する。これによって、圧縮変換における圧縮
率を低く抑えることができる。
【0114】具体的には、好ましい変換として、次の式
4による演算を行う。
【0115】 Zmax = max{Z1(X,Y)}: Zmin = min{Z1(X,Y)}: Kzd = Hc / (Zmax−Zmin); Z2(X,Y) = Kzd ×(Z1(X,Y)− Zmin) …(式4) ただし、記号 min{ }は、発泡性シート9に平行
な面を規定する2次元座標値X,Yを、発泡性シート9
の発泡可能領域の範囲の中で変化させたときの最小値を
とる演算を表しており、Kzdは変換係数である。
【0116】最小値Zminが0より大きい場合、式1の
線形変換での変換係数Kzと式4の変換係数Kzdとを
比較すると、 Kzd / Kz = Zmax /(Zmax−Zmin) > 1 …(式5) であるから、変換係数Kzd の方が変換係数Kzよりも
大きく、圧縮率(変換係数の逆数)で言えば、式4の方
が小さな圧縮率となる。
【0117】したがって、式4に従ったデータ変換を行
うと、第1の高さ分布において実際にデータ値が存在し
ている範囲を、第2の高さ分布においてより広いダイナ
ミックレンジで表現できる。したがって、立体造形にお
ける高さの微妙な違いを表現しやすくなる。なお、Zmi
n = 0 の場合には、式4は式1と等価となる。
【0118】また、上記の原理の拡張として、第1の高
さ分布の最大高低差(Zmax−Zmin)が、第2の高さ分
布の制御限界高さHcよりも所定幅ΔHc(ただし、0
≦ ΔHc <1)または所定割合r(ただし、0 ≦ r
< 1)だけ小さな値Hc1、すなわち、 Hc1=(Hc1−ΔHc) …(式6) または Hc1=(1−r) × Hc1 …(式7) に対応するように変換を行うことができる。好ましく
は、 ΔHc < (1/2) × ΔHc: r < (1/2) …(式8) であり、さらに好ましくは、 ΔHc < (1/3) × ΔHc: r < (1/3) …(式9) である。式6,式7においてΔHc = 0、またはr =
0 とした場合が式5に相当する。
【0119】◎発泡の制御限界高さについては、発泡層
の材質の特性と発泡層の厚さに依存する。したがって、
制御限界高さは同材質かつ同じ厚さの発泡層につきあら
かじめ実験的に求めておいてもよいが、単位高さあたり
の制御限界高さだけを求めておき、発泡層の厚さに応じ
てそれを数値上で修正しても、ほぼ正確な値が得られ
る。
【0120】◎複数色の色媒体(トナーなど)を用いて
平面画像を形成するときには、光吸収性パターンの形成
は、それら複数の色媒体の中で最も視覚的濃度が濃いト
ナーを用いることが好ましい。それは、一般に視覚的濃
度が高いほど熱の吸収率が高い場合が多いためであり、
光の照射時間が少なくて済むためである。
【0121】◎画像印刷部22によって平面画像と光吸
収性パターンとをそれぞれ表裏に印刷された状態(図5
(c)、(g)の状態)の発泡性シート9は、発泡前の
状態で市場に流通させることもできる。また、可視光に
ついては実質的に不透明であり、かつ赤外光に対しては
透明性がある被覆層によって光吸収性パターン95を覆
っておけば、実際に発泡させるまで発泡結果がユーザに
わからないため、立体的な「隠し絵」としての利用もで
きるし、「立体的な認証印」のようにも利用できる。ま
た、この発明は3以上の高さ段階がある多値的な半立体
画像の作成に特に有用であるが、点字のように2値的な
発泡の目的に利用することができないわけではなく、そ
のように利用してもかまわない。
【0122】◎上記各実施形態の画像印刷部において
は、インクジェット方式により発砲性シートに印刷を行
っても良い。この場合には、発泡性シートの発泡層にさ
らにインク受像層がオーバーコートされるため、塗布し
たインクがにじみなく画像を再現することが可能とな
る。
【0123】◎第1実施形態の造形部については、発泡
性シートの全面に一度に均一な光照射を行ってもよく、
また、所定幅のスリット光を照射し、発泡性シートを一
定速度で搬送して、発泡性シートの全体を均一に光照射
してもよい。
【0124】◎上記各実施形態において、発泡性シート
はマイクロカプセルを有するものに限らず、繊維を圧縮
したシートに水を付与すると、繊維の圧縮状態が緩和し
て隆起する発泡性シートや、水性インクが付着した部分
を加熱することで発泡する発泡性シートを用いても良
い。
【0125】◎第1および第2実施形態の立体造形によ
り作成された造形物を立体広告パネルとして各地に掲示
する場合、平面画像と光吸収性パターンとを印刷した状
態のシートのまま運搬する方がかさばらずにすみ、運搬
コストが軽減できる。また、ユーザーが少なくとも造形
部40の装置を保有している場合、平面画像と光吸収性
パターンとを印刷した状態のシートの状態で販売するこ
とも有効である。
【0126】◎上記各実施形態では、高さ分布(Z方
向)を変換することを説明したが、この変換に伴ってX
Y方向の縮尺も変換してもよいし、XY方向については
基礎データのままでZ方向のみ変換するようにしてもよ
い。
【0127】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項16の発明によれば、発泡層の制御限界高さを考慮
して発泡を行うことが可能になるため、発泡層における
発泡能力の範囲を有効に生かしつつ、発泡造形の表現性
を高めることができるとともに、整った形状の半立体画
像を得ることができる。
【0128】特に、請求項2の発明においては、基礎デ
ータにおける第1の高さ分布の最大値が発泡層の発泡能
力の範囲内に入るようにデータ変換を行うため、第1の
高さ分布の最大値付近まで正確に造形が可能である。
【0129】また、請求項3の発明においては、発泡層
の発泡能力の範囲を最大限に生かすことになるため、発
泡造形における高さ分布の表現性が特に高まる。
【0130】請求項4の発明は、基礎データでの立体形
状における高さ関係を比例的に忠実に再現するために好
適である。
【0131】請求項5の発明は、発泡層における発泡能
力の範囲内において高さの差を強調する部分を設定する
ことができるため、基礎データからのデフォルメを行っ
た発泡造形が可能となる。
【0132】請求項6の発明では、第1の高さ分布にお
いて実質的に意味がある最大高低差部分を発泡層におけ
る発泡能力の範囲に割り当てるため、発泡能力範囲の利
用に無駄が少なく、発泡造形における表現性を高めるこ
とができる。
【0133】特に、請求項7の発明では、第1の高さ分
布の最大高低差部分を発泡層における発泡能力の範囲の
全域に割り当てるため、発泡能力範囲の利用に無駄がな
く、発泡造形における表現性を特に高めることができ
る。
【0134】また、請求項8の発明によれば、高低差が
小さい立体形状の高低差を、発泡層における発泡能力の
範囲内で拡大して発泡させることが可能であるため、表
現性が高まり、デフォルメもしやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】立体モデルMDの形状と表面色とを含む基礎デ
ータDOの取得を説明するための図である。
【図2】発泡性シート9の断面図である。
【図3】着色濃度と発泡性シート9の発泡高さHとの関
係の概念を示すグラフである。
【図4】着色濃度と発泡性シート9の発泡高さHと光照
射エネルギーとの関係を示すグラフである。
【図5】半立体画像を造形する手順を説明する図であ
る。
【図6】造形のための発泡性シート9に形成する画像を
示す図である。
【図7】本発明の第1実施形態の発泡造形システム1を
示す概略構成図である。
【図8】造形部40の構成を示す図である。
【図9】発泡造形システム1の動作の概要を説明するフ
ローチャートである。
【図10】面積階調法によって濃淡表現をした例の原理
を示す概念的拡大図である。
【図11】造形データの生成動作の概要を説明するフロ
ーチャートである。
【図12】データの線形圧縮変換を説明するための図で
ある。
【図13】データの線形圧縮変換を説明するための図で
ある。
【図14】データの非線形圧縮変換を説明するための図
である。
【図15】データの非線形圧縮変換を説明するための図
である。
【図16】データの伸張変換を説明するための図であ
る。
【図17】第2実施形態に係る造形装置40Aの構成を
示す図である。
【図18】平面画像97を形成していない領域に光吸収
性パターン95を形成した例を示す図である。
【図19】第3実施形態に係る発泡造形システム6を示
す概略構成図である。
【図20】第4実施形態に係る発泡造形システム7を示
す概略構成図である。
【符号の説明】
1、6、7 発泡造形システム 9 発泡性シート 20 画像印刷部 40 造形部 43 ランプ 46 搬送ベルト 91 基材層 92 発泡層 95 光吸収性パターン 97 平面画像 DO 基礎データ DP 2次元画像データ DS 距離画像データ DZ 造形データ H 発泡高さ Hc 制御限界高さ MD 立体モデル

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の立体形状の第1の高さ分布を表現
    した基礎データに基づいて発泡層を選択的に発泡させ、
    それによって半立体画像を造形する発泡造形方法であっ
    て、 (a) 前記発泡層における制御可能な最大発泡高さである
    制御限界高さに応じて前記基礎データを変換することに
    より、第2の高さ分布を表現する造形データを生成する
    データ変換工程と、 (b) 前記造形データに応じて発泡層を選択的に発泡させ
    ることにより、半立体画像を造形する造形工程と、を備
    えることを特徴とする発泡造形方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発泡造形方法におい
    て、 前記データ変換工程では、前記第1の高さ分布における
    最大高さが前記第2の高さ分布では前記制御限界高さ以
    下の値となるように、前記第1の高さ分布を圧縮して前
    記第2の高さ分布を得ることを特徴とする発泡造形方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の発泡造形方法におい
    て、 前記データ変換工程では、前記第1の高さ分布における
    最大高さが前記第2の高さ分布ではほぼ前記制御限界高
    さとなるように、前記第1の高さ分布を圧縮して前記第
    2の高さ分布を得ることを特徴とする発泡造形方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の発泡造形方法において、 前記データ変換工程では、前記制御限界高さに応じた線
    形変換を前記第1の高さ分布に対して行うことにより前
    記第2の高さ分布を生成することを特徴とする発泡造形
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の発泡造形方法において、 前記データ変換工程では、前記第1の高さ分布を部分的
    に強調する非線形変換を前記第1の高さ分布に対して行
    うことにより前記第2の高さ分布を生成することを特徴
    とする発泡造形方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の発泡造形方法におい
    て、 前記データ変換工程では、前記第1の高さ分布における
    最大高低差を、前記第2の高さ分布においては前記制御
    限界高さ以下になるように前記第1の高さ分布の変換を
    行って前記第2の高さ分布を生成することを特徴とする
    発泡造形方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の発泡造形方法におい
    て、 前記データ変換工程では、前記第1の高さ分布における
    最大高低差を、前記第2の高さ分布においては前記制御
    限界高さとほぼ等しくなるように前記第1の高さ分布の
    変換を行って前記第2の高さ分布を生成することを特徴
    とする発泡造形方法。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の発泡造形方法におい
    て、 前記データ変換工程は、 (a-1) 前記第1の高さ分布における最大高さと、前記制
    御限界高さよりも小さい所定の閾値とを比較する工程
    と、 (a-2) 前記第1の高さ分布における最大高さが前記閾値
    よりも小さい場合には、前記第2の高さ分布における最
    大高さが前記閾値より大きくかつ前記制御限界高さ以下
    となる条件下で、前記前記第1の高さ分布を伸張して前
    記第2の高さ分布を生成する工程と、を備えることを特
    徴とする発泡造形方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の発泡造形方法におい
    て、 前記閾値は、前記制御限界高さに対する比率として与え
    られ、 前記比率は、1/3から2/3の範囲で選択されている
    ことを特徴とする発泡造形方法。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項9のいずれかに
    記載の発泡造形方法において、 前記立体形状は、所定の立体物を所定の方向から見たと
    きの距離画像であることを特徴とする発泡造形方法。
  11. 【請求項11】 発泡層を選択的に発泡させることによ
    って半立体画像を造形する発泡造形方法であって、 (a) 所定の立体物の立体形状を特定する工程と、 (b) 前記立体形状に応じて発泡層を選択的に発泡させ、
    それによって半立体画像を得る工程と、を備え、 前記半立体画像の高さ分布における最大高さが、前記立
    体形状の高さ分布における最大高さとは異なり、かつ前
    記発泡層における制御可能な最大発泡高さ以下となって
    いることを特徴とする発泡造形方法。
  12. 【請求項12】 発泡層を選択的に発泡させ、それによ
    って半立体画像を造形する発泡造形方法であって、 (a) 所定の立体形状の高さ分布を特定する工程と、 (b) 前記立体形状における最大高さにかかわらず、制御
    可能な最大発泡高さ以下の範囲で前記発泡層を選択的に
    発泡させることにより、前記発泡層による半立体画像を
    造形する工程と、を備えることを特徴とする発泡造形方
    法。
  13. 【請求項13】 所定の立体形状の第1の高さ分布を表
    現した基礎データに基づき、発泡層を発泡させて、半立
    体画像を造形する発泡造形システムであって、 (a) 前記発泡層における制御可能な最大発泡高さである
    制御限界高さに応じて前記基礎データを変換することに
    より、第2の高さ分布を表現する造形データを生成する
    データ処理装置と、 (b) 前記造形データに応じて発泡層を選択的に発泡させ
    ることにより、半立体画像を造形する造形装置と、を備
    えることを特徴とする発泡造形システム。
  14. 【請求項14】 請求項13の発泡造形システムにおい
    て、 前記データ処理装置は、 (a-1) 前記第1の高さ分布におかる最大高さにかかわら
    ず、前記発泡層における制御可能な最大発泡高さを、前
    記第2の高さ分布における最大高さとして与える変換手
    段、を備えることを特徴とする発泡造形システム。
  15. 【請求項15】 発泡層を選択的に発泡させ、それによ
    って半立体画像を造形するための造形データを生成する
    データ処理装置であって、 (a) 所定の立体形状の高さ分布を表現した基礎データを
    入力する入力手段と、 (b) 前記基礎データを、前記立体形状における最大高さ
    にかかわらず、前記制御可能な最大発泡高さ以下の範囲
    で前記発泡層を選択的に発泡させるための造形データに
    変換する変換手段と、を備えることを特徴とするデータ
    処理装置。
  16. 【請求項16】 所定の立体物の立体形状を表現した発
    泡造形物であって、 (a) 基材層と、 (b) 前記基材層の上に設けられるとともに、選択的に発
    泡していることによって前記立体形状を半立体画像とし
    て表現した発泡層と、を備え、 前記半立体画像における高さ分布の最大高さが、前記立
    体形状における高さ分布の最大高さとは異なっていると
    ともに、前記発泡層における制御可能な最大発泡高さ以
    下となっていることを特徴とする発泡造形物。
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