JP2001147378A - 平行系実体顕微鏡用対物レンズ系 - Google Patents
平行系実体顕微鏡用対物レンズ系Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】歪曲収差を実用上問題の無い程度に抑え、像の
平坦性を確保した上で、色収差を極限まで補正した平行
系実体顕微鏡用対物レンズ系を提供すること。 【解決手段】 本発明にかかる平行系実体顕微鏡用対物
レンズ系は、物体から遠い側より順に、正の屈折力を有
する第1レンズ群G1と、少なくとも一つの3枚接合レ
ンズを含む第2レンズ群G2と、正の屈折率を有する第
3レンズ群G3とを有する。
平坦性を確保した上で、色収差を極限まで補正した平行
系実体顕微鏡用対物レンズ系を提供すること。 【解決手段】 本発明にかかる平行系実体顕微鏡用対物
レンズ系は、物体から遠い側より順に、正の屈折力を有
する第1レンズ群G1と、少なくとも一つの3枚接合レ
ンズを含む第2レンズ群G2と、正の屈折率を有する第
3レンズ群G3とを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は実体顕微鏡用対物
レンズ系、特に平行系単対物レンズ型の双眼実体顕微鏡
に好適な対物レンズ系に関する。
レンズ系、特に平行系単対物レンズ型の双眼実体顕微鏡
に好適な対物レンズ系に関する。
【0002】
【従来の技術】実体顕微鏡は、凹凸のある物体を観察し
た場合、両目で見た場合と同じように立体感を持って観
察できる。このため、顕微鏡下で作業する場合にピンセ
ット等の工具と物体との距離関係を容易に把握すること
ができる。したがって、精密機械工業、生物の解剖、手
術等細かい処置が必要な分野で特に有効である。実体顕
微鏡では、物体の立体感のための視差を得るため、左右
2つの眼に入射する光束の光学系を少なくとも部分的に
は独立させ、その光軸が物体面上で交わるようにする。
そして、異なった方向より見た物体の拡大像を作り、接
眼レンズを通して観察することで微小物体の立体視を行
なっている。実体顕微鏡の立体視を得る代表的方法とし
て、平行系実体顕微鏡が挙げられる。平行系実体顕微鏡
は、一つの対物レンズ系と、該対物レンズ系の光軸に平
行に配置された右眼用と左眼用との二つの観察光学系を
有している。
た場合、両目で見た場合と同じように立体感を持って観
察できる。このため、顕微鏡下で作業する場合にピンセ
ット等の工具と物体との距離関係を容易に把握すること
ができる。したがって、精密機械工業、生物の解剖、手
術等細かい処置が必要な分野で特に有効である。実体顕
微鏡では、物体の立体感のための視差を得るため、左右
2つの眼に入射する光束の光学系を少なくとも部分的に
は独立させ、その光軸が物体面上で交わるようにする。
そして、異なった方向より見た物体の拡大像を作り、接
眼レンズを通して観察することで微小物体の立体視を行
なっている。実体顕微鏡の立体視を得る代表的方法とし
て、平行系実体顕微鏡が挙げられる。平行系実体顕微鏡
は、一つの対物レンズ系と、該対物レンズ系の光軸に平
行に配置された右眼用と左眼用との二つの観察光学系を
有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】平行系実体顕微鏡で
は、対物レンズ系を通過する光束が右眼用観察光学系と
左眼用観察光学系とで偏心していることが左右の見え方
に差を生じさせる要因となっている。ここで、右眼用観
察光学系と左眼用観察光学系とがそれぞれ有する歪曲収
差の量が異なる場合、又は各光学系が有する歪曲収差の
絶対量そのもの大きい場合等は、非対称に歪んだ特有な
観察像を左右各光学系で生ずる。そして、これらの像が
観察者において融合、即ち融像されると、物体の奥行知
覚を狂わせるため凸面感等の歪みとなって現れる。
は、対物レンズ系を通過する光束が右眼用観察光学系と
左眼用観察光学系とで偏心していることが左右の見え方
に差を生じさせる要因となっている。ここで、右眼用観
察光学系と左眼用観察光学系とがそれぞれ有する歪曲収
差の量が異なる場合、又は各光学系が有する歪曲収差の
絶対量そのもの大きい場合等は、非対称に歪んだ特有な
観察像を左右各光学系で生ずる。そして、これらの像が
観察者において融合、即ち融像されると、物体の奥行知
覚を狂わせるため凸面感等の歪みとなって現れる。
【0004】例えば、最もその影響が顕著な例として、
平坦な標本を観察した場合に、観察像が平坦ではなく凸
面状に盛り上がって見えてしまい、観察者に違和感を与
えるという現象が挙げられる。また、像の中心付近と、
周辺との歪曲収差量の変化率が大きいと、像の歪みが強
調され像の平坦性を悪化せる原因の一つとなる。このよ
うな歪曲収差に起因する観察像の不要な立体感等を減ら
した光学系としては、例えば、特公平7−60218号
公報、特開平10−26729号公報等に開示された光
学系が知られている。
平坦な標本を観察した場合に、観察像が平坦ではなく凸
面状に盛り上がって見えてしまい、観察者に違和感を与
えるという現象が挙げられる。また、像の中心付近と、
周辺との歪曲収差量の変化率が大きいと、像の歪みが強
調され像の平坦性を悪化せる原因の一つとなる。このよ
うな歪曲収差に起因する観察像の不要な立体感等を減ら
した光学系としては、例えば、特公平7−60218号
公報、特開平10−26729号公報等に開示された光
学系が知られている。
【0005】このため、実体顕微鏡では歪曲収差の絶対
量が少ない方が望ましいことに加えて、さらに左右の観
察光学系での歪曲収差量の差や、像高による歪曲収差の
差など絶対量のみならずその質的な収差量にまで配慮す
ることが好ましい。また、歪曲収差だけでなく、上述の
問題を踏まえた上で、その他の諸収差(球面収差、非点
収差、像面湾曲、コマ収差)をバランス良く補正する必
要があることはいうまでもない。さらに、実体顕微鏡の
場合、ズーム光学系を有する系が一般的であるので、変
倍に伴う視野領域の変化、又は開口数の変化に対応した
収差補正が必要となる。
量が少ない方が望ましいことに加えて、さらに左右の観
察光学系での歪曲収差量の差や、像高による歪曲収差の
差など絶対量のみならずその質的な収差量にまで配慮す
ることが好ましい。また、歪曲収差だけでなく、上述の
問題を踏まえた上で、その他の諸収差(球面収差、非点
収差、像面湾曲、コマ収差)をバランス良く補正する必
要があることはいうまでもない。さらに、実体顕微鏡の
場合、ズーム光学系を有する系が一般的であるので、変
倍に伴う視野領域の変化、又は開口数の変化に対応した
収差補正が必要となる。
【0006】しかし、近年のズーム比の増大に伴って、
低倍率時の倍率色収差の除去、高倍率時の軸上色収差、
特に残存2次スペクトルの除去が非常に困難になってき
ている。
低倍率時の倍率色収差の除去、高倍率時の軸上色収差、
特に残存2次スペクトルの除去が非常に困難になってき
ている。
【0007】また、平行系単対物レンズ型の実体顕微鏡
の場合、標本の中心からの光束は、右眼用のズーム光学
系と左眼用のズーム光学系との有効径で制限される。こ
のため、対物レンズ系は、その有効径全てにわたって使
用されるわけではないので、原則として対物レンズ系の
有効径内全域での収差補正は必要無いといえる。しかし
ながら、平行系実体顕微鏡の光学系は、対物レンズ系の
光軸と右眼用(又は左眼用)観察光学系の光軸とが偏心
している偏心光学系であるため、視野中心部であっても
倍率色収差や色コマ収差等の非対称収差が発生すること
は避けらない。これらの収差を抑えるためには対物レン
ズ系において2次スペクトル及びその有効径全域で色球
面収差を十分に補正することが望ましい。このため、実
質的にはズーム光学系の最外縁側を通る光線と対物レン
ズの光軸とのなす角θ(図1参照)を開口角とする非常
に明るい対物レンズ系が必要となる。
の場合、標本の中心からの光束は、右眼用のズーム光学
系と左眼用のズーム光学系との有効径で制限される。こ
のため、対物レンズ系は、その有効径全てにわたって使
用されるわけではないので、原則として対物レンズ系の
有効径内全域での収差補正は必要無いといえる。しかし
ながら、平行系実体顕微鏡の光学系は、対物レンズ系の
光軸と右眼用(又は左眼用)観察光学系の光軸とが偏心
している偏心光学系であるため、視野中心部であっても
倍率色収差や色コマ収差等の非対称収差が発生すること
は避けらない。これらの収差を抑えるためには対物レン
ズ系において2次スペクトル及びその有効径全域で色球
面収差を十分に補正することが望ましい。このため、実
質的にはズーム光学系の最外縁側を通る光線と対物レン
ズの光軸とのなす角θ(図1参照)を開口角とする非常
に明るい対物レンズ系が必要となる。
【0008】上述した特公平7−60218号公報、特
開平10−26729号公報において開示された光学系
では、基準波長に対して短波長の光線の球面収差が周辺
領域で補正過剰になっているので実用上問題である。特
に、変倍比の高いズーム光学系と組み合わせて使用する
場合において、高倍率時に大きな問題となる。
開平10−26729号公報において開示された光学系
では、基準波長に対して短波長の光線の球面収差が周辺
領域で補正過剰になっているので実用上問題である。特
に、変倍比の高いズーム光学系と組み合わせて使用する
場合において、高倍率時に大きな問題となる。
【0009】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あり、歪曲収差を実用上問題の無い程度に抑え、像面の
平坦性を確保し、かつ色収差を極限まで補正したアポク
ロマート級の単対物レンズ型の双眼平行系実体顕微鏡に
好適な対物レンズ系を提供することを目的とする。
あり、歪曲収差を実用上問題の無い程度に抑え、像面の
平坦性を確保し、かつ色収差を極限まで補正したアポク
ロマート級の単対物レンズ型の双眼平行系実体顕微鏡に
好適な対物レンズ系を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、物体から遠い側より順に、正の屈折力を
有する第1レンズ群と、少なくとも一つの3枚接合レン
ズを含む第2レンズ群と、正の屈折率を有する第3レン
ズ群とを有することを特徴とする平行系実体顕微鏡用対
物レンズ系を提供する。ここで、物体から遠い側とは、
実体顕微鏡の観察者が存在する側をいう。
に、本発明は、物体から遠い側より順に、正の屈折力を
有する第1レンズ群と、少なくとも一つの3枚接合レン
ズを含む第2レンズ群と、正の屈折率を有する第3レン
ズ群とを有することを特徴とする平行系実体顕微鏡用対
物レンズ系を提供する。ここで、物体から遠い側とは、
実体顕微鏡の観察者が存在する側をいう。
【0011】上述したように、平面状の標本(物体)
が、実体顕微鏡により凸面状に観察されるという現象
は、左眼で見ている像の歪み方と右眼で見ている像の歪
み方とが相違しているため、その相違量を視差として錯
覚し、その結果、実際には存在しない奥行き感を生じさ
せるものである。そして、その主たる原因は右眼用の観
察光学系と左眼用の観察光学系とを通過する主光線の歪
曲収差によるものである。そのため、この奥行き感の問
題を解決するには、歪曲収差の絶対量を小さくすれば良
い。
が、実体顕微鏡により凸面状に観察されるという現象
は、左眼で見ている像の歪み方と右眼で見ている像の歪
み方とが相違しているため、その相違量を視差として錯
覚し、その結果、実際には存在しない奥行き感を生じさ
せるものである。そして、その主たる原因は右眼用の観
察光学系と左眼用の観察光学系とを通過する主光線の歪
曲収差によるものである。そのため、この奥行き感の問
題を解決するには、歪曲収差の絶対量を小さくすれば良
い。
【0012】しかし、実体顕微鏡の対物レンズ系は一般
の顕微鏡対物レンズ系と異なり、瞳の中心位置が対物レ
ンズ系の中心位置よりも外側に存在するため、即ち、瞳
と対物レンズ系との中心位置が一致していないため、瞳
を中心としたパワー補正を行うことが困難である。この
ような補正は、特に焦点距離の短い高倍率の対物レンズ
系では非常に困難である。そこで、左眼用の観察光学系
の歪曲収差と右眼用の観察光学系の歪曲収差との差を小
さくすることが重要になってくる。
の顕微鏡対物レンズ系と異なり、瞳の中心位置が対物レ
ンズ系の中心位置よりも外側に存在するため、即ち、瞳
と対物レンズ系との中心位置が一致していないため、瞳
を中心としたパワー補正を行うことが困難である。この
ような補正は、特に焦点距離の短い高倍率の対物レンズ
系では非常に困難である。そこで、左眼用の観察光学系
の歪曲収差と右眼用の観察光学系の歪曲収差との差を小
さくすることが重要になってくる。
【0013】また、光軸を中心として配置された物体か
らの光束のうち、物体の一方の端(最外周部分)からの
光束は対物レンズ系の周辺部分を通過するため大きく曲
げられる。そして、物体の他方の端からの光束は対物レ
ンズ系の中心付近を通過するため、比較的光路が曲げら
れること無く素直に進むことになる。このため、対物レ
ンズ系の端(周辺部分)を通過する光束の方が収差の影
響を大きく受けるので、マイナスの歪曲収差が増大して
しまう。平行系実体顕微鏡の対物レンズ系では、このよ
うな光路が異なることによる収差の影響のアンバランス
さを極力解消するレンズ構成であることが望ましい。以
下、原則として後述する実施例も含めて、光線は物体か
ら遠い側より物体側に向かって、逆追跡する方向に進行
するものとして説明する。
らの光束のうち、物体の一方の端(最外周部分)からの
光束は対物レンズ系の周辺部分を通過するため大きく曲
げられる。そして、物体の他方の端からの光束は対物レ
ンズ系の中心付近を通過するため、比較的光路が曲げら
れること無く素直に進むことになる。このため、対物レ
ンズ系の端(周辺部分)を通過する光束の方が収差の影
響を大きく受けるので、マイナスの歪曲収差が増大して
しまう。平行系実体顕微鏡の対物レンズ系では、このよ
うな光路が異なることによる収差の影響のアンバランス
さを極力解消するレンズ構成であることが望ましい。以
下、原則として後述する実施例も含めて、光線は物体か
ら遠い側より物体側に向かって、逆追跡する方向に進行
するものとして説明する。
【0014】瞳面上から射出したアフォーカル光束(平
行光束)の主光線は、ズーム低倍側では大きな角度を持
って対物レンズ系に入射する。このため、第1レンズ群
の正(凸)の屈折力によって、その角度を光軸に平行に
近いところまで抑えている。また、負の歪曲収差を打ち
消すためには比較的強い負の屈折力が必要になるが、こ
の負の屈折力を物体側に近い位置に設けると、主点位置
が瞳面側に寄るため、作動距離が短くなってしまう。よ
って、この負の屈折力はできるだけ瞳面側に配置するこ
とが望ましい。しかし、この負の屈折力を瞳面に最も近
い第1レンズ群に配置すると、上述したように対物レン
ズ系を通過する光線の光軸からの高さが高くなりすぎ
て、他の収差を補正するのが困難になる。したがって、
第1レンズ群の正(凸)の屈折力の直後に負の屈折力
(凹面)を配置することが望ましい。かかる屈折力配置
により、対物レンズ系の周辺部分を通過する光線が第1
レンズ群によって曲げられ、後続の第2レンズ群の凹面
に入射するときにその入射角が大きくなり、当該面での
より大きな正の歪曲収差の発生に寄与している。これに
対して、対物レンズ系の光軸付近を通過する他方の光束
の主光線は収差の影響をあまり受けないので、左眼用観
察光学系と右眼用観察光学系との歪曲収差の差を縮小し
ている。
行光束)の主光線は、ズーム低倍側では大きな角度を持
って対物レンズ系に入射する。このため、第1レンズ群
の正(凸)の屈折力によって、その角度を光軸に平行に
近いところまで抑えている。また、負の歪曲収差を打ち
消すためには比較的強い負の屈折力が必要になるが、こ
の負の屈折力を物体側に近い位置に設けると、主点位置
が瞳面側に寄るため、作動距離が短くなってしまう。よ
って、この負の屈折力はできるだけ瞳面側に配置するこ
とが望ましい。しかし、この負の屈折力を瞳面に最も近
い第1レンズ群に配置すると、上述したように対物レン
ズ系を通過する光線の光軸からの高さが高くなりすぎ
て、他の収差を補正するのが困難になる。したがって、
第1レンズ群の正(凸)の屈折力の直後に負の屈折力
(凹面)を配置することが望ましい。かかる屈折力配置
により、対物レンズ系の周辺部分を通過する光線が第1
レンズ群によって曲げられ、後続の第2レンズ群の凹面
に入射するときにその入射角が大きくなり、当該面での
より大きな正の歪曲収差の発生に寄与している。これに
対して、対物レンズ系の光軸付近を通過する他方の光束
の主光線は収差の影響をあまり受けないので、左眼用観
察光学系と右眼用観察光学系との歪曲収差の差を縮小し
ている。
【0015】また、第2レンズ群は、上述の歪曲収差の
補正と同時に色収差の補正という役割も担っている。歪
曲収差を補正するため設けられた上記凹面は、ズーム低
倍時に対物レンズ系の周辺部を通過する主光線の光路を
跳ね上げてしまう効果を有するとともに、ズーム高倍時
には比較的大きな開口光束をも広げてしまう。この凹面
に大きな色消し作用を持たせると、基準波長に対して長
波長の球面収差は補正不足となり、短波長の球面収差は
補正過剰となってしまうので、視野中心部での非対称な
色付き現象の原因となる。このため、開口光束の高さの
変化率の大きな部分では、分散の差が大きくなるような
硝材の使用は避けることが望ましい。
補正と同時に色収差の補正という役割も担っている。歪
曲収差を補正するため設けられた上記凹面は、ズーム低
倍時に対物レンズ系の周辺部を通過する主光線の光路を
跳ね上げてしまう効果を有するとともに、ズーム高倍時
には比較的大きな開口光束をも広げてしまう。この凹面
に大きな色消し作用を持たせると、基準波長に対して長
波長の球面収差は補正不足となり、短波長の球面収差は
補正過剰となってしまうので、視野中心部での非対称な
色付き現象の原因となる。このため、開口光束の高さの
変化率の大きな部分では、分散の差が大きくなるような
硝材の使用は避けることが望ましい。
【0016】したがって、色収差を実質的に補正するの
は、第2レンズ群の前記凹面により広がった開口光束を
正の屈折力により平行光束に近づけた後で行うことが望
ましい。このように、色補正を行う位置が光学系内で限
定されてしまうと、前記凹レンズに分散の大きい硝材を
使わざるを得ないが、それらの硝材は一般的に正(凸)
レンズとの部分分散比の差が大きい。このため、2次ス
ペクトルの補正には不利である。逆に、2次スペクトル
の補正に有利である分散の比較的小さな硝材を用いた場
合、その接合面の曲率半径がきつく(小さく)なるの
で、ズーム低倍時の像高による歪曲収差の差を生じさせ
る。即ち、像高の高い部分では右眼用観察光学系の歪曲
収差と左眼用観察光学系の歪曲収差との差は小さいが、
像高の低い中心近傍部分では差が大きくなる現象、又
は、逆に像高の高い部分の歪曲収差の差が大きくなり、
像高の低い中心近傍部分では差が小さくなる現象が起こ
る。この歪曲収差量の差が、平面物体を観察した時の観
察像の不要な凸面感を与える要因となる。本発明では、
第2レンズ群に3枚接合レンズを設けることで上記問題
を解決している。
は、第2レンズ群の前記凹面により広がった開口光束を
正の屈折力により平行光束に近づけた後で行うことが望
ましい。このように、色補正を行う位置が光学系内で限
定されてしまうと、前記凹レンズに分散の大きい硝材を
使わざるを得ないが、それらの硝材は一般的に正(凸)
レンズとの部分分散比の差が大きい。このため、2次ス
ペクトルの補正には不利である。逆に、2次スペクトル
の補正に有利である分散の比較的小さな硝材を用いた場
合、その接合面の曲率半径がきつく(小さく)なるの
で、ズーム低倍時の像高による歪曲収差の差を生じさせ
る。即ち、像高の高い部分では右眼用観察光学系の歪曲
収差と左眼用観察光学系の歪曲収差との差は小さいが、
像高の低い中心近傍部分では差が大きくなる現象、又
は、逆に像高の高い部分の歪曲収差の差が大きくなり、
像高の低い中心近傍部分では差が小さくなる現象が起こ
る。この歪曲収差量の差が、平面物体を観察した時の観
察像の不要な凸面感を与える要因となる。本発明では、
第2レンズ群に3枚接合レンズを設けることで上記問題
を解決している。
【0017】また、本発明では、第2レンズ群は、物体
側に凹面を向けた接合面を含む接合レンズを有すること
が望ましい。さらに好ましくは、上記3枚接合レンズが
物体側に凹面を向けた上記接合面を含むことが好まし
い。
側に凹面を向けた接合面を含む接合レンズを有すること
が望ましい。さらに好ましくは、上記3枚接合レンズが
物体側に凹面を向けた上記接合面を含むことが好まし
い。
【0018】また、本発明では、接合面の曲率半径を
R,前記平行系実体顕微鏡用対物レンズ系の焦点距離を
Fとそれぞれしたとき、 (1) 0.3<|R/F|<0.9 の条件を満足することが望ましい。
R,前記平行系実体顕微鏡用対物レンズ系の焦点距離を
Fとそれぞれしたとき、 (1) 0.3<|R/F|<0.9 の条件を満足することが望ましい。
【0019】条件式(1)は、色収差補正に関する接合
面の曲率半径の適切な範囲を規定している。条件式
(1)の上限値を超えると、接合面の曲率半径が緩くな
りすぎて軸上色収差ならびに倍率色収差が補正不足にな
る。逆に、条件式(1)の下限値を下回ると、曲率半径
がきつくなりすぎてズーム低倍時に右眼用観察光学系と
左眼用観察光学系との歪曲収差の差を生じてしまう。
面の曲率半径の適切な範囲を規定している。条件式
(1)の上限値を超えると、接合面の曲率半径が緩くな
りすぎて軸上色収差ならびに倍率色収差が補正不足にな
る。逆に、条件式(1)の下限値を下回ると、曲率半径
がきつくなりすぎてズーム低倍時に右眼用観察光学系と
左眼用観察光学系との歪曲収差の差を生じてしまう。
【0020】また、本発明では、前記第1レンズ群の焦
点距離をF1,前記第3レンズ群の焦点距離をF3,前
記第3レンズ群のアッベ数をνd3,前記平行系実体顕
微鏡用対物レンズ系の焦点距離をFとそれぞれしたと
き、 (2) 1.2<F1/F<7.5 (3) 1.0<F3/F<3.0 (4) νd3>70 の条件を満足することが望ましい。
点距離をF1,前記第3レンズ群の焦点距離をF3,前
記第3レンズ群のアッベ数をνd3,前記平行系実体顕
微鏡用対物レンズ系の焦点距離をFとそれぞれしたと
き、 (2) 1.2<F1/F<7.5 (3) 1.0<F3/F<3.0 (4) νd3>70 の条件を満足することが望ましい。
【0021】ここで、前記第3レンズ群が複数の単レン
ズ成分から構成される場合は該複数の単レンズ成分の各
アッベ数の平均値をνd3とする。
ズ成分から構成される場合は該複数の単レンズ成分の各
アッベ数の平均値をνd3とする。
【0022】条件式(2)は、第1レンズ群の焦点距離
の適切な範囲を規定している。条件式(2)の上限値を
超えると、第1レンズ群の屈折力が弱くなり、光線の高
さを抑えられなくなり球面収差をはじめとする諸収差を
補正することが困難になる。逆に、条件式(2)の下限
値を下回ると、主点位置が瞳側によるため十分な作動距
離が得られなくなる。
の適切な範囲を規定している。条件式(2)の上限値を
超えると、第1レンズ群の屈折力が弱くなり、光線の高
さを抑えられなくなり球面収差をはじめとする諸収差を
補正することが困難になる。逆に、条件式(2)の下限
値を下回ると、主点位置が瞳側によるため十分な作動距
離が得られなくなる。
【0023】また、条件式(3)は、第3レンズ群の焦
点距離の適切な範囲を規定している。条件式(3)の上
限値を超えると、結果的に第2レンズ群の屈折力を強め
なければならず、色収差の収差バランスが崩れてしま
う。逆に、条件式(3)の下限値を下回ると、作動距離
が短くなり、さらに、ズーム低倍時に非点収差を補正す
るのが困難になる。
点距離の適切な範囲を規定している。条件式(3)の上
限値を超えると、結果的に第2レンズ群の屈折力を強め
なければならず、色収差の収差バランスが崩れてしま
う。逆に、条件式(3)の下限値を下回ると、作動距離
が短くなり、さらに、ズーム低倍時に非点収差を補正す
るのが困難になる。
【0024】また、条件式(4)は、第3レンズ群に使
用する硝材のアッベ数の適切な範囲を規定している。条
件式(4)の下限値を下回ると、ズーム低倍時の倍率色
収差、及びズーム高倍時の色の球面収差を補正すること
ができなくなってしまう。
用する硝材のアッベ数の適切な範囲を規定している。条
件式(4)の下限値を下回ると、ズーム低倍時の倍率色
収差、及びズーム高倍時の色の球面収差を補正すること
ができなくなってしまう。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
にかかる実施の形態について説明する。
にかかる実施の形態について説明する。
【0026】図1は、本発明にかかる平行系実体顕微鏡
用対物レンズ系LOBを備える平行系実体顕微鏡の光学系
の概略構成を示す図である。一つの対物レンズ系L
OBは、物体Oから焦点距離Fの位置に配置されている。
そして、対物レンズ系LOBの光軸AXOBに平行して右眼用
観察光学系LRと左眼用観察光学系LLとがそれぞれ独立し
て設けられている。右眼用観察光学系LRは、物体O側か
ら順に、アフォーカルなズーム変倍レンズ系LZRと、物
体の中間像IR’を形成する結像レンズ系LIRと、中間像
を拡大する接眼レンズ系LERとから構成されている。そ
して、最終像は、所定のアイポイント位置において図示
しない肉眼で観察される。左眼用観察光学系LLも同様の
構成である。そして、右眼用観察光学系LRと左眼用観察
光学系LLとの各光軸AXR,AXLは対物レンズ系LOBの光軸A
XOBに対して物体面において所定角度θだけ傾いてい
る。この視差により物体Oを立体的に観察することがで
きる。
用対物レンズ系LOBを備える平行系実体顕微鏡の光学系
の概略構成を示す図である。一つの対物レンズ系L
OBは、物体Oから焦点距離Fの位置に配置されている。
そして、対物レンズ系LOBの光軸AXOBに平行して右眼用
観察光学系LRと左眼用観察光学系LLとがそれぞれ独立し
て設けられている。右眼用観察光学系LRは、物体O側か
ら順に、アフォーカルなズーム変倍レンズ系LZRと、物
体の中間像IR’を形成する結像レンズ系LIRと、中間像
を拡大する接眼レンズ系LERとから構成されている。そ
して、最終像は、所定のアイポイント位置において図示
しない肉眼で観察される。左眼用観察光学系LLも同様の
構成である。そして、右眼用観察光学系LRと左眼用観察
光学系LLとの各光軸AXR,AXLは対物レンズ系LOBの光軸A
XOBに対して物体面において所定角度θだけ傾いてい
る。この視差により物体Oを立体的に観察することがで
きる。
【0027】(第1実施例)図2は、第1実施例にかか
る実体顕微鏡用対物レンズ系のレンズ構成を示す図であ
る。物体から遠い面(瞳面)より順に、凸レンズL1と
凹レンズL2とを接合した接合凸レンズからなる第1レ
ンズ群G1と、凹面を物体から遠い面(瞳面)側に向け
たレンズL3とレンズL4との接合メニスカスレンズ
と、凹レンズL5と凸レンズL6と凹レンズL7との3
枚接合レンズとからなる第2レンズ群G2と、凸の単レ
ンズL8からなる第3レンズ群G3とにより構成されて
いる。
る実体顕微鏡用対物レンズ系のレンズ構成を示す図であ
る。物体から遠い面(瞳面)より順に、凸レンズL1と
凹レンズL2とを接合した接合凸レンズからなる第1レ
ンズ群G1と、凹面を物体から遠い面(瞳面)側に向け
たレンズL3とレンズL4との接合メニスカスレンズ
と、凹レンズL5と凸レンズL6と凹レンズL7との3
枚接合レンズとからなる第2レンズ群G2と、凸の単レ
ンズL8からなる第3レンズ群G3とにより構成されて
いる。
【0028】第2レンズ群G2のメニスカスレンズは接
合されてはいるが、それぞれの硝子の分散の差はほとん
ど無いので、色消し(色収差の補正)にはあまり寄与し
ていない。このため、軸上色収差および倍率色収差の補
正の大部分は、続く3枚接合レンズL5,L6,L7で
行っている。
合されてはいるが、それぞれの硝子の分散の差はほとん
ど無いので、色消し(色収差の補正)にはあまり寄与し
ていない。このため、軸上色収差および倍率色収差の補
正の大部分は、続く3枚接合レンズL5,L6,L7で
行っている。
【0029】ここで、2次スペクトルを悪化させないた
め重フリント系のような分散の大きい硝子は使用してい
ないため、2枚の接合レンズでは色消し能力が不足して
しまう。このため、接合面の曲率半径をきつくすること
により色収差を補正すると、歪曲収差をはじめ、非点収
差などその他の収差が補正できなくなってしまう。従っ
て、本発明では、3枚接合レンズを採用し、この凹レン
ズの屈折力を2枚に分割することで、接合面の曲率半径
を緩くすることができ、且つ2次スペクトルの悪化も少
なくしている。第2レンズ群G2は、全体として屈折力
が小さいため、その後に凸の単レンズL8からなる第3
レンズ群G3を配し、光束を物体面Oに導いている。
め重フリント系のような分散の大きい硝子は使用してい
ないため、2枚の接合レンズでは色消し能力が不足して
しまう。このため、接合面の曲率半径をきつくすること
により色収差を補正すると、歪曲収差をはじめ、非点収
差などその他の収差が補正できなくなってしまう。従っ
て、本発明では、3枚接合レンズを採用し、この凹レン
ズの屈折力を2枚に分割することで、接合面の曲率半径
を緩くすることができ、且つ2次スペクトルの悪化も少
なくしている。第2レンズ群G2は、全体として屈折力
が小さいため、その後に凸の単レンズL8からなる第3
レンズ群G3を配し、光束を物体面Oに導いている。
【0030】表1に本実施例にかかる実体顕微鏡用対物
レンズ系の諸元値を掲げる。表において、左端の数字は
物体から遠い面(瞳面)側から数えたレンズ面の順番、
rは各レンズ面の曲率半径、dは面間隔、nd及びνd
は各レンズに使用された硝材のd線(λ=587.56
nm)に対する屈折率及びアッベ数、Fは実体顕微鏡用
対物レンズ系の焦点距離をそれぞれ示している。また、
曲率半径、面間隔、焦点距離などの単位はmmである。
なお、以下全ての実施例の諸元値において本実施例と同
様の符合を用いる。
レンズ系の諸元値を掲げる。表において、左端の数字は
物体から遠い面(瞳面)側から数えたレンズ面の順番、
rは各レンズ面の曲率半径、dは面間隔、nd及びνd
は各レンズに使用された硝材のd線(λ=587.56
nm)に対する屈折率及びアッベ数、Fは実体顕微鏡用
対物レンズ系の焦点距離をそれぞれ示している。また、
曲率半径、面間隔、焦点距離などの単位はmmである。
なお、以下全ての実施例の諸元値において本実施例と同
様の符合を用いる。
【0031】
【表1】 (条件式対応値) (1) |R/F|=0.443 (2) F1/F=1.762 (3) F3/F=1.720 (4) νd3 =82.52 図3は、本実施例にかかる平行系実体顕微鏡用対物レン
ズ系の諸収差を示す図である。各収差図においてyは像
高、非点収差図においてSはサジタル面、Mはメリジオ
ナル面をそれぞれ示している。また、横収差はズーム高
倍時相当のもの、非点収差及び歪曲収差はズーム低倍時
相当のものをそれぞれ示している。なお、以下全ての実
施例の諸収差図において、本実施例の収差図と同様の符
合を用いる。各収差図から明らかなように、本実施例で
は良好に諸収差が補正されていることがわかる。
ズ系の諸収差を示す図である。各収差図においてyは像
高、非点収差図においてSはサジタル面、Mはメリジオ
ナル面をそれぞれ示している。また、横収差はズーム高
倍時相当のもの、非点収差及び歪曲収差はズーム低倍時
相当のものをそれぞれ示している。なお、以下全ての実
施例の諸収差図において、本実施例の収差図と同様の符
合を用いる。各収差図から明らかなように、本実施例で
は良好に諸収差が補正されていることがわかる。
【0032】(第2実施例)図4は、第2実施例にかか
る平行系実体顕微鏡用対物レンズ系のレンズ構成を示す
図である。基本的なレンズ構成は第1実施例と同様であ
るので説明を省略する。以下の表2に本実施例の諸元値
を掲げる。
る平行系実体顕微鏡用対物レンズ系のレンズ構成を示す
図である。基本的なレンズ構成は第1実施例と同様であ
るので説明を省略する。以下の表2に本実施例の諸元値
を掲げる。
【0033】
【表2】 (条件式対応値) (1) |R/F|=0.459 (2) F1/F=1.825 (3) F3/F=2.683 (4) νd3 =82.52 図5は、本実施例にかかる平行系実体顕微鏡用対物レン
ズ系の諸収差を示す図である。各収差図から明らかなよ
うに、本実施例では良好に諸収差が補正されていること
がわかる。
ズ系の諸収差を示す図である。各収差図から明らかなよ
うに、本実施例では良好に諸収差が補正されていること
がわかる。
【0034】(第3実施例)図6は、第3実施例にかか
る平行系実体顕微鏡用対物レンズ系のレンズ構成を示す
図である。物体から遠い面(瞳面)から順に、凸の単レ
ンズL1からなる第1レンズ群G1と、凹面を物体から
遠い面(瞳面)側に向けた負のメニスカス単レンズL
2、2枚の凸の単レンズL3,L4と、凹レンズL5と
凸レンズL6と凹レンズL7との3枚接合レンズからな
る第2レンズ群G2と、凸の単レンズL8からなる第3
レンズ群G3とにより構成されている。
る平行系実体顕微鏡用対物レンズ系のレンズ構成を示す
図である。物体から遠い面(瞳面)から順に、凸の単レ
ンズL1からなる第1レンズ群G1と、凹面を物体から
遠い面(瞳面)側に向けた負のメニスカス単レンズL
2、2枚の凸の単レンズL3,L4と、凹レンズL5と
凸レンズL6と凹レンズL7との3枚接合レンズからな
る第2レンズ群G2と、凸の単レンズL8からなる第3
レンズ群G3とにより構成されている。
【0035】上記第1,第2実施例に比較して焦点距離
が短いため、第2レンズ群G2に凸レンズが付加されて
いるが、諸収差の構造は上記各実施例とほぼ同程度であ
る。
が短いため、第2レンズ群G2に凸レンズが付加されて
いるが、諸収差の構造は上記各実施例とほぼ同程度であ
る。
【0036】表3に本実施例の諸元値を掲げる。
【0037】
【表3】 (条件式対応値) (1) |R/F|=0.671 (2) F1/F=3.462 (3) F3/F=1.501 (4) νd3 =71.31 図7は、本実施例にかかる平行系実体顕微鏡用対物レン
ズ系の諸収差を示す図である。各収差図から明らかなよ
うに、本実施例では良好に諸収差が補正されていること
がわかる。
ズ系の諸収差を示す図である。各収差図から明らかなよ
うに、本実施例では良好に諸収差が補正されていること
がわかる。
【0038】(第4実施例)図8は、第4実施例にかか
る平行系実体顕微鏡用対物レンズ系のレンズ構成を示す
図である。物体から遠い面(瞳面)から順に、凹レンズ
L1と凸レンズL2とを接合した接合凸レンズからなる
第1レンズ群G1と、凹面を物体から遠い面(瞳面)側
に向けた凹レンズL3、凸レンズL4、凸レンズL5の
3枚接合メニスカスレンズと凹レンズL6、凸レンズL
7との接合レンズからなる第2レンズ群G2と、凸の2
枚の単レンズL8,L9とからなる第3レンズ群G3と
により構成されている。
る平行系実体顕微鏡用対物レンズ系のレンズ構成を示す
図である。物体から遠い面(瞳面)から順に、凹レンズ
L1と凸レンズL2とを接合した接合凸レンズからなる
第1レンズ群G1と、凹面を物体から遠い面(瞳面)側
に向けた凹レンズL3、凸レンズL4、凸レンズL5の
3枚接合メニスカスレンズと凹レンズL6、凸レンズL
7との接合レンズからなる第2レンズ群G2と、凸の2
枚の単レンズL8,L9とからなる第3レンズ群G3と
により構成されている。
【0039】本実施例は、上記第1〜第3実施例と収差
構造が若干異なっており、第2レンズ群G2のメニスカ
スレンズに3枚接合レンズを採用している。凹レンズL
3と凸レンズL5との間に比較的分散の大きい凸レンズ
L4を挟むことで、短波長側の球面収差が補正過剰にな
るのを防ぎ、更に凸レンズL4に異常分散性の硝子を用
いることで2次スペクトルを良好に保っている。
構造が若干異なっており、第2レンズ群G2のメニスカ
スレンズに3枚接合レンズを採用している。凹レンズL
3と凸レンズL5との間に比較的分散の大きい凸レンズ
L4を挟むことで、短波長側の球面収差が補正過剰にな
るのを防ぎ、更に凸レンズL4に異常分散性の硝子を用
いることで2次スペクトルを良好に保っている。
【0040】表4に本実施例の諸元値を掲げる。
【0041】
【表4】 (条件式対応値) (1) |R/F|=0.804 (2) F1/F=7.004 (3) F3/F=1.419 (4) νd3 =73.97 図9は、本実施例にかかる平行系実体顕微鏡用対物レン
ズ系の諸収差を示す図である。各収差図から明らかなよ
うに、本実施例では良好に諸収差が補正されていること
がわかる。
ズ系の諸収差を示す図である。各収差図から明らかなよ
うに、本実施例では良好に諸収差が補正されていること
がわかる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
歪曲収差を実用上問題の無い程度に抑え、像の平坦性を
確保した上で、色収差を極限まで補正した平行系実体顕
微鏡用対物レンズ系、特に、アポクロマート級の平行系
単対物レンズ型の双眼実体顕微鏡に好適な対物レンズ系
を提供することができる。
歪曲収差を実用上問題の無い程度に抑え、像の平坦性を
確保した上で、色収差を極限まで補正した平行系実体顕
微鏡用対物レンズ系、特に、アポクロマート級の平行系
単対物レンズ型の双眼実体顕微鏡に好適な対物レンズ系
を提供することができる。
【図1】平行系単対物レンズ型の双眼実体顕微鏡用対物
レンズ系の構成を示す概略図である。
レンズ系の構成を示す概略図である。
【図2】第1実施例にかかる平行系実体顕微鏡用対物レ
ンズ系のレンズ構成を示す図である。
ンズ系のレンズ構成を示す図である。
【図3】第1実施例にかかる平行系実体顕微鏡用対物レ
ンズ系の諸収差を示す図である。
ンズ系の諸収差を示す図である。
【図4】第2実施例にかかる平行系実体顕微鏡用対物レ
ンズ系のレンズ構成を示す図である。
ンズ系のレンズ構成を示す図である。
【図5】第2実施例にかかる平行系実体顕微鏡用対物レ
ンズ系の諸収差を示す図である。
ンズ系の諸収差を示す図である。
【図6】第3実施例にかかる平行系実体顕微鏡用対物レ
ンズ系のレンズ構成を示す図である。
ンズ系のレンズ構成を示す図である。
【図7】第3実施例にかかる平行系実体顕微鏡用対物レ
ンズ系の諸収差を示す図である。
ンズ系の諸収差を示す図である。
【図8】第4実施例にかかる平行系実体顕微鏡用対物レ
ンズ系のレンズ構成を示す図である。
ンズ系のレンズ構成を示す図である。
【図9】第4実施例にかかる平行系実体顕微鏡用対物レ
ンズ系の諸収差を示す図である。
ンズ系の諸収差を示す図である。
O 物体 L1〜L9 各レンズ成分 G1 第1レンズ群 G2 第2レンズ群 G3 第3レンズ群 LOB 対物レンズ系 LR 右眼用観察光学系 LL 左眼用観察光学系 LZR,LZL ズーム変倍レンズ系 LIR,LIL 結像レンズ系 AXOB 対物レンズ系の光軸 AXL 左眼用観察光学系の光軸 AXR 右眼用観察光学系の光軸
Claims (4)
- 【請求項1】 物体から遠い側より順に、正の屈折力を
有する第1レンズ群と、 少なくとも一つの3枚接合レンズを含む第2レンズ群
と、 正の屈折率を有する第3レンズ群と、を有することを特
徴とする平行系実体顕微鏡用対物レンズ系。 - 【請求項2】 前記第2レンズ群は、物体側に凹面を向
けた接合面を含む接合レンズを有することを特徴とする
請求項1記載の平行系実体顕微鏡用対物レンズ系。 - 【請求項3】 前記接合面の曲率半径をR,前記平行系
実体顕微鏡用対物レンズ系の焦点距離をFとそれぞれし
たとき、 (1) 0.3<|R/F|<0.9 の条件を満足することを特徴とする請求項1又は2記載
の平行系実体顕微鏡用対物レンズ系。 - 【請求項4】 前記第1レンズ群の焦点距離をF1,前
記第3レンズ群の焦点距離をF3,前記第3レンズ群の
アッベ数をνd3,前記平行系実体顕微鏡用対物レンズ
系の焦点距離をFとそれぞれしたとき、 (2) 1.2<F1/F<7.5 (3) 1.0<F3/F<3.0 (4) νd3>70 の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至3の何
れか一項に記載の平行系実体顕微鏡用対物レンズ系。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33044199A JP2001147378A (ja) | 1999-11-19 | 1999-11-19 | 平行系実体顕微鏡用対物レンズ系 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33044199A JP2001147378A (ja) | 1999-11-19 | 1999-11-19 | 平行系実体顕微鏡用対物レンズ系 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001147378A true JP2001147378A (ja) | 2001-05-29 |
Family
ID=18232664
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33044199A Withdrawn JP2001147378A (ja) | 1999-11-19 | 1999-11-19 | 平行系実体顕微鏡用対物レンズ系 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001147378A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004054259A (ja) * | 2002-06-06 | 2004-02-19 | Leica Microsystems (Schweiz) Ag | 望遠鏡型立体顕微鏡用の対物レンズ |
| EP1519210A1 (de) * | 2003-09-27 | 2005-03-30 | CARL ZEISS JENA GmbH | Stereoskopisches Mikroskopobjektiv |
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| JP2007293141A (ja) * | 2006-04-27 | 2007-11-08 | Olympus Corp | 実体顕微鏡用対物レンズおよびそれを備えた実体顕微鏡 |
| US7643216B2 (en) | 2004-10-01 | 2010-01-05 | Carl Zeiss Microimaging Gmbh | Microscope objective |
| JP2012103503A (ja) * | 2010-11-10 | 2012-05-31 | Nikon Corp | 平行系実体顕微鏡用対物レンズ |
| CN112882197A (zh) * | 2016-12-28 | 2021-06-01 | 三星电机株式会社 | 光学成像系统 |
| CN114002837A (zh) * | 2021-09-08 | 2022-02-01 | 南京康烨光学技术有限公司 | 一种显微镜物镜 |
| DE102006015579B4 (de) | 2006-04-04 | 2022-08-25 | Carl Zeiss Microscopy Gmbh | Objektiv für Stereomikroskope vom Teleskoptyp |
-
1999
- 1999-11-19 JP JP33044199A patent/JP2001147378A/ja not_active Withdrawn
Cited By (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| EP1369729A3 (de) * | 2002-06-06 | 2004-04-21 | Leica Microsystems (Schweiz) AG | Objektiv für Stereomikroskope vom Teleskop-Typ |
| EP1519210A1 (de) * | 2003-09-27 | 2005-03-30 | CARL ZEISS JENA GmbH | Stereoskopisches Mikroskopobjektiv |
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| WO2006037474A1 (de) * | 2004-10-01 | 2006-04-13 | Carl Zeiss Microimaging Gmbh | Objektiv für stereomikroskope |
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| US11635594B2 (en) | 2016-12-28 | 2023-04-25 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Optical imaging system |
| US12092798B2 (en) | 2016-12-28 | 2024-09-17 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Optical imaging system |
| CN114002837A (zh) * | 2021-09-08 | 2022-02-01 | 南京康烨光学技术有限公司 | 一种显微镜物镜 |
| CN114002837B (zh) * | 2021-09-08 | 2024-04-30 | 南京康烨光学技术有限公司 | 一种显微镜物镜 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070206 |