JP2001032998A - 大型タンクのガス置換方法及びそれを用いるタンク構造 - Google Patents
大型タンクのガス置換方法及びそれを用いるタンク構造Info
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- JP2001032998A JP2001032998A JP11208408A JP20840899A JP2001032998A JP 2001032998 A JP2001032998 A JP 2001032998A JP 11208408 A JP11208408 A JP 11208408A JP 20840899 A JP20840899 A JP 20840899A JP 2001032998 A JP2001032998 A JP 2001032998A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】被置換ガスとの境界層を破壊することなく置換
ガスの大流量での注入を可能とし、短時間で効率良くガ
ス置換を行うことのできる大型タンクのガス置換方法を
提供する。 【解決手段】置換ガスの比重が被置換ガスより小さい場
合には、タンク10の内部上部に上向きに配設された多
数のノズル孔22から置換ガスをタンク内部に上向きに
注入すると共に下部補助バルブ13Lから被置換ガスを
排出し、置換ガスの比重が被置換ガスより大きい場合に
は、タンク10の内部下部に下向きに配設された多数の
ノズル孔22から置換ガスをタンク10内部に下向きに
注入すると共に上部補助バルブ13Uから被置換ガスを
排出することを特徴とする。
ガスの大流量での注入を可能とし、短時間で効率良くガ
ス置換を行うことのできる大型タンクのガス置換方法を
提供する。 【解決手段】置換ガスの比重が被置換ガスより小さい場
合には、タンク10の内部上部に上向きに配設された多
数のノズル孔22から置換ガスをタンク内部に上向きに
注入すると共に下部補助バルブ13Lから被置換ガスを
排出し、置換ガスの比重が被置換ガスより大きい場合に
は、タンク10の内部下部に下向きに配設された多数の
ノズル孔22から置換ガスをタンク10内部に下向きに
注入すると共に上部補助バルブ13Uから被置換ガスを
排出することを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスホルダーとし
て用いられる球形タンクや液化天然ガスの貯蔵タンク等
の大型タンクの内部を点検する際に、内部の可燃性ガス
を空気に置換する大型タンクのガス置換方法及びそれを
用いるタンク構造に関する。
て用いられる球形タンクや液化天然ガスの貯蔵タンク等
の大型タンクの内部を点検する際に、内部の可燃性ガス
を空気に置換する大型タンクのガス置換方法及びそれを
用いるタンク構造に関する。
【0002】
【従来の技術】液化天然ガスの貯蔵タンクや、供給経路
中でガスホルダーとして用いられる球形タンク等の大型
タンクでは、定期的に内部を開放して内側からの検査が
行われる。
中でガスホルダーとして用いられる球形タンク等の大型
タンクでは、定期的に内部を開放して内側からの検査が
行われる。
【0003】このような内側からの検査の際には、内部
に充満している可燃性ガス(CH4)を空気に置換する
必要があるが、可燃性ガスと空気が混合しては危険であ
るため、まず可燃性ガスを窒素ガスに置換し、次いで窒
素ガスを空気に置換する。また、検査終了後には空気を
窒素ガスに置換した後、窒素ガスを可燃性ガスに置換す
る。
に充満している可燃性ガス(CH4)を空気に置換する
必要があるが、可燃性ガスと空気が混合しては危険であ
るため、まず可燃性ガスを窒素ガスに置換し、次いで窒
素ガスを空気に置換する。また、検査終了後には空気を
窒素ガスに置換した後、窒素ガスを可燃性ガスに置換す
る。
【0004】ここで、可燃性ガス,窒素ガス及び空気に
はそれぞれ比重差があるため、これら比重差を利用した
置換操作が行われる。
はそれぞれ比重差があるため、これら比重差を利用した
置換操作が行われる。
【0005】即ち、各気体の比重は、可燃性ガス(CH
4)<窒素(N2)<空気となっており、可燃性ガスを
比重の大きな窒素ガスに置換する場合には、図5に球形
タンクの例を示すように、タンク10′の上部に設けら
れた上部予備ノズル13U′を開放して下部に設けられ
た下部予備ノズル13L′を介して窒素ガスを注入す
る。これにより、比重の大きな窒素ガス:Nがタンク1
0′の下部から徐々に溜まって可燃性ガス:CHを押し
上げて上部予備ノズル13Uから排出させ、最終的に全
量を窒素ガス:N置換するものである。窒素ガスを空気
に置換する際も同様である。
4)<窒素(N2)<空気となっており、可燃性ガスを
比重の大きな窒素ガスに置換する場合には、図5に球形
タンクの例を示すように、タンク10′の上部に設けら
れた上部予備ノズル13U′を開放して下部に設けられ
た下部予備ノズル13L′を介して窒素ガスを注入す
る。これにより、比重の大きな窒素ガス:Nがタンク1
0′の下部から徐々に溜まって可燃性ガス:CHを押し
上げて上部予備ノズル13Uから排出させ、最終的に全
量を窒素ガス:N置換するものである。窒素ガスを空気
に置換する際も同様である。
【0006】また、空気をより比重の小さな窒素ガスに
置換する場合には、下部予備ノズル13Lを開放して上
部予備ノズル13Uを介して窒素ガスを注入する。これ
により、比重の小さな窒素ガスはタンク10′の上部に
溜まって徐々に空気を押し下げて下部予備ノズル13L
から排出させ、最終的に全量を置換する。窒素ガスを可
燃性ガスに置換する際も同様である。
置換する場合には、下部予備ノズル13Lを開放して上
部予備ノズル13Uを介して窒素ガスを注入する。これ
により、比重の小さな窒素ガスはタンク10′の上部に
溜まって徐々に空気を押し下げて下部予備ノズル13L
から排出させ、最終的に全量を置換する。窒素ガスを可
燃性ガスに置換する際も同様である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のごとくタンクの上下に配設された上部予備ノズル及
び下部予備ノズルを利用したガス置換構成では、置換ガ
スを被置換ガスとの境界層を破壊することのない流量で
徐々に注入しなければならず、ガス置換に長い時間(例
えば、容積10万m3程度のタンクのガス置換に約2週
間)を要するという問題があった。
来のごとくタンクの上下に配設された上部予備ノズル及
び下部予備ノズルを利用したガス置換構成では、置換ガ
スを被置換ガスとの境界層を破壊することのない流量で
徐々に注入しなければならず、ガス置換に長い時間(例
えば、容積10万m3程度のタンクのガス置換に約2週
間)を要するという問題があった。
【0008】即ち、開口面積の限られた予備ノズルから
置換ガスを注入するものであるため、置換ガスの流入流
量を多くすると流速が速くなって置換ガスがタンク内に
噴出し、被置換ガスとの境界層を破壊して被置換ガスと
混合してしまい、その結果、多量の置換ガスが必要とな
ってコストアップとなると共にガス置換に一層長い時間
を要することとなってしまう。このため、前述のごとく
境界層を破壊しない流速で徐々に注入するのが最も効率
が良いこととなるが、それでも長時間を要するものであ
る。
置換ガスを注入するものであるため、置換ガスの流入流
量を多くすると流速が速くなって置換ガスがタンク内に
噴出し、被置換ガスとの境界層を破壊して被置換ガスと
混合してしまい、その結果、多量の置換ガスが必要とな
ってコストアップとなると共にガス置換に一層長い時間
を要することとなってしまう。このため、前述のごとく
境界層を破壊しない流速で徐々に注入するのが最も効率
が良いこととなるが、それでも長時間を要するものであ
る。
【0009】本発明は、上記解決課題に鑑みてなされた
ものであって、被置換ガスとの境界層を破壊することな
く置換ガスの大流量での注入を可能とし、短時間で効率
良くガス置換を行うことのできる大型タンクのガス置換
方法及びそれを用いるタンク構造を提供することを目的
とする。
ものであって、被置換ガスとの境界層を破壊することな
く置換ガスの大流量での注入を可能とし、短時間で効率
良くガス置換を行うことのできる大型タンクのガス置換
方法及びそれを用いるタンク構造を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の大型タンクのガス置換方法は、大型タンク内部のガ
スを他のガスに置換する方法であって、置換ガスの比重
が被置換ガスより小さい場合には、タンクの内部上部に
上向きに配設された多数のノズル孔から置換ガスを前記
タンク内部に上向きに注入すると共に、前記タンクの下
部の開口部から前記被置換ガスを排出し、置換ガスの比
重が被置換ガスより大きい場合には、タンクの内部下部
に下向きに配設された多数のノズル孔から置換ガスを前
記タンク内部に下向きに注入すると共に、前記タンクの
上部の開口部から前記被置換ガスを排出することを特徴
とする。
明の大型タンクのガス置換方法は、大型タンク内部のガ
スを他のガスに置換する方法であって、置換ガスの比重
が被置換ガスより小さい場合には、タンクの内部上部に
上向きに配設された多数のノズル孔から置換ガスを前記
タンク内部に上向きに注入すると共に、前記タンクの下
部の開口部から前記被置換ガスを排出し、置換ガスの比
重が被置換ガスより大きい場合には、タンクの内部下部
に下向きに配設された多数のノズル孔から置換ガスを前
記タンク内部に下向きに注入すると共に、前記タンクの
上部の開口部から前記被置換ガスを排出することを特徴
とする。
【0011】また、そのガス置換方法を用いるタンク構
造として、タンクの内部の上部に上向きのノズル孔を有
する上部ノズル部材が配設されると共に、タンクの内部
の下部に下向きのノズル孔を有する下部ノズル部材が配
設され、被置換ガスより比重の小さい置換ガスを前記上
部ノズル部材からそのノズル孔を介してタンク内に上向
きに注入して前記被置換ガスと置換し得ると共に、被置
換ガスより比重の大きい置換ガスを前記下部ノズル部材
からそのノズル孔を介してタンク内に下向きに注入して
前記被置換ガスと置換し得るように構成されていること
を特徴とする。また、上記上部ノズル部材及び下部ノズ
ル部材は、円環状の管部材により形成され、上記タンク
の内面に沿って水平に配設されて構成されていることを
特徴とする。
造として、タンクの内部の上部に上向きのノズル孔を有
する上部ノズル部材が配設されると共に、タンクの内部
の下部に下向きのノズル孔を有する下部ノズル部材が配
設され、被置換ガスより比重の小さい置換ガスを前記上
部ノズル部材からそのノズル孔を介してタンク内に上向
きに注入して前記被置換ガスと置換し得ると共に、被置
換ガスより比重の大きい置換ガスを前記下部ノズル部材
からそのノズル孔を介してタンク内に下向きに注入して
前記被置換ガスと置換し得るように構成されていること
を特徴とする。また、上記上部ノズル部材及び下部ノズ
ル部材は、円環状の管部材により形成され、上記タンク
の内面に沿って水平に配設されて構成されていることを
特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態について説明する。
の実施の形態について説明する。
【0013】図1は本発明に係る大型タンクのガス置換
方法を適用してガス置換を行うことのできるタンクの一
構成例である球形タンクの概念構成を示す断面図であ
る。
方法を適用してガス置換を行うことのできるタンクの一
構成例である球形タンクの概念構成を示す断面図であ
る。
【0014】図示タンク10は、ガスホルダーとして用
いられる球形タンクであって、最下部にガス導管11が
接続され、頂部にはマンホール12が設けられている。
また、頂部近傍にバルブを備えた上部予備ノズル13U
が、最下部近傍にバルブを備えた下部予備ノズル13L
がそれぞれ配設されている。これら上部予備ノズル13
U及び下部予備ノズル13Lが本構成例における開口部
を構成している。
いられる球形タンクであって、最下部にガス導管11が
接続され、頂部にはマンホール12が設けられている。
また、頂部近傍にバルブを備えた上部予備ノズル13U
が、最下部近傍にバルブを備えた下部予備ノズル13L
がそれぞれ配設されている。これら上部予備ノズル13
U及び下部予備ノズル13Lが本構成例における開口部
を構成している。
【0015】タンク10の内部には、その上部及び下部
に、それぞれノズルリング20(上部ノズル部材として
の上部ノズルリング20U,下部ノズル部材としての下
部ノズルリング20L)がステー15によってタンク1
0の内面に内接するように水平に配設されている。
に、それぞれノズルリング20(上部ノズル部材として
の上部ノズルリング20U,下部ノズル部材としての下
部ノズルリング20L)がステー15によってタンク1
0の内面に内接するように水平に配設されている。
【0016】ノズルリング20は、上部ノズルリング2
0Uの平面図を図2に示すように所定内径の管21が所
定径の環状に形成され、その断面図である図3に示すよ
うに、上下面の一方側(図は上側)に複数のノズル孔2
2が所定間隔で開口形成されている。
0Uの平面図を図2に示すように所定内径の管21が所
定径の環状に形成され、その断面図である図3に示すよ
うに、上下面の一方側(図は上側)に複数のノズル孔2
2が所定間隔で開口形成されている。
【0017】上部ノズルリング20Uは、タンク10の
上半球の内部に、ノズル孔22を上側に向けて、タンク
10の内面に内接するように水平に設けられている。
上半球の内部に、ノズル孔22を上側に向けて、タンク
10の内面に内接するように水平に設けられている。
【0018】下部ノズルリング20Lは、上タンク10
の下半球の内部に、ノズル孔22を上側に向けて、タン
ク10の内面に内接するように水平に設けられている。
の下半球の内部に、ノズル孔22を上側に向けて、タン
ク10の内面に内接するように水平に設けられている。
【0019】各ノズルリング20(20U,20L)に
は、それぞれタンク10の壁面を貫通して配設された供
給管23(23U,23L)が接続されており、これら
供給管23(23U,23L)を介してそれぞれ置換ガ
スが供給されるようになっている。
は、それぞれタンク10の壁面を貫通して配設された供
給管23(23U,23L)が接続されており、これら
供給管23(23U,23L)を介してそれぞれ置換ガ
スが供給されるようになっている。
【0020】而して、上記のごとく構成されたタンク1
0では、ガス置換の際には、上部ノズルリング20U又
は下部ノズルリング20Lに供給管23U,23Lを介
して置換ガスを所定圧力で供給し、上部ノズルリング2
0U又は下部ノズルリング20Lのノズル孔22U,2
2Lを介してタンク10内に置換ガスを注入する。
0では、ガス置換の際には、上部ノズルリング20U又
は下部ノズルリング20Lに供給管23U,23Lを介
して置換ガスを所定圧力で供給し、上部ノズルリング2
0U又は下部ノズルリング20Lのノズル孔22U,2
2Lを介してタンク10内に置換ガスを注入する。
【0021】即ち、図4に示すように、タンク10内に
充満する被置換ガス:Aを、より比重の大きな置換ガ
ス:Bで置換する場合には、タンク10の上部に設けら
れた上部予備ノズル13Uを開放して下部ノズルリング
20Lに供給管23Uを介して置換ガス:Bを供給す
る。これにより、置換ガス;Bが下部ノズルリング20
Lのノズル孔22Lからタンク10内に注入され、その
比重差によってタンク10の下部から順次溜まって被置
換ガス:Aを押し上げて上部予備ノズル13Uから排出
させ、最終的に全量を置換ガス:Bに置換することがで
きる。
充満する被置換ガス:Aを、より比重の大きな置換ガ
ス:Bで置換する場合には、タンク10の上部に設けら
れた上部予備ノズル13Uを開放して下部ノズルリング
20Lに供給管23Uを介して置換ガス:Bを供給す
る。これにより、置換ガス;Bが下部ノズルリング20
Lのノズル孔22Lからタンク10内に注入され、その
比重差によってタンク10の下部から順次溜まって被置
換ガス:Aを押し上げて上部予備ノズル13Uから排出
させ、最終的に全量を置換ガス:Bに置換することがで
きる。
【0022】ここで、置換ガス:Bは、下部ノズルリン
グ20Lの下側に向かう多数のノズル孔22から流出す
るため、速い流速で噴出することなくタンク10の周面
に沿って円滑にタンク10の底部に向かう。これによ
り、被置換ガス:Aとの境界層を破壊することなく安定
を保って置換ガス:Bを注入することができ、効率良い
ガス置換を行うことができる。また、注入流量を増大さ
せてガス置換に要する時間を短縮化することが可能とな
るものである。尚、ノズルリング20のノズル孔22
は、その開口面積の総計がノズルリング20の管径と略
等しくなるように設定することが好ましく、これによ
り、ノズルリング20内部の圧力を略一定に保って各ノ
ズル孔22から緩やか且つ均等に置換ガスを注入でき
る。
グ20Lの下側に向かう多数のノズル孔22から流出す
るため、速い流速で噴出することなくタンク10の周面
に沿って円滑にタンク10の底部に向かう。これによ
り、被置換ガス:Aとの境界層を破壊することなく安定
を保って置換ガス:Bを注入することができ、効率良い
ガス置換を行うことができる。また、注入流量を増大さ
せてガス置換に要する時間を短縮化することが可能とな
るものである。尚、ノズルリング20のノズル孔22
は、その開口面積の総計がノズルリング20の管径と略
等しくなるように設定することが好ましく、これによ
り、ノズルリング20内部の圧力を略一定に保って各ノ
ズル孔22から緩やか且つ均等に置換ガスを注入でき
る。
【0023】被置換ガスを、より比重の小さな置換ガス
で置換する場合には、前述の場合とは逆に、タンク10
の下部に設けられた下部予備ノズル13Lを開放して上
部ノズルリング20Uに供給管23Lを介して所定圧力
で置換ガスを供給する。これにより、置換ガスは上部ノ
ズルリング20Uのノズル孔22からタンク10内に注
入され、その比重差によってタンク10の上部から順次
溜まって被置換ガスを押し下げて下部予備ノズル13L
から排出させ、最終的に全量を置換ガスに置換すること
ができる。この場合でも、境界層の安定を保ってガス置
換を円滑で効率良く迅速に行うことができるものであ
る。
で置換する場合には、前述の場合とは逆に、タンク10
の下部に設けられた下部予備ノズル13Lを開放して上
部ノズルリング20Uに供給管23Lを介して所定圧力
で置換ガスを供給する。これにより、置換ガスは上部ノ
ズルリング20Uのノズル孔22からタンク10内に注
入され、その比重差によってタンク10の上部から順次
溜まって被置換ガスを押し下げて下部予備ノズル13L
から排出させ、最終的に全量を置換ガスに置換すること
ができる。この場合でも、境界層の安定を保ってガス置
換を円滑で効率良く迅速に行うことができるものであ
る。
【0024】尚、上記構成例では、上部ノズル部材及び
下部ノズル部材として環状の上部ノズルリング20U及
び下部ノズルリング20Lを設け、その上側又は下側に
形成されたノズル孔22から置換ガスを注入するように
構成したものであるが、上部ノズル部材及び下部ノズル
部材の構成はこれに限るものではなく、板状のノズル部
材に多数のノズル孔を形成したものを配設する等、適宜
変更可能なものである。また、対象とするタンクも球形
タンクに限るものではないことは勿論である。
下部ノズル部材として環状の上部ノズルリング20U及
び下部ノズルリング20Lを設け、その上側又は下側に
形成されたノズル孔22から置換ガスを注入するように
構成したものであるが、上部ノズル部材及び下部ノズル
部材の構成はこれに限るものではなく、板状のノズル部
材に多数のノズル孔を形成したものを配設する等、適宜
変更可能なものである。また、対象とするタンクも球形
タンクに限るものではないことは勿論である。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による大型タ
ンクのガス置換方法によれば、置換ガスの比重が被置換
ガスより小さい場合には、タンクの内部上部に上向きに
配設された多数のノズル孔から置換ガスをタンク内部に
上向きに注入すると共に、タンクの下部の開口部から被
置換ガスを排出し、置換ガスの比重が被置換ガスより大
きい場合には、タンクの内部下部に下向きに配設された
多数のノズル孔から置換ガスをタンク内部に下向きに注
入すると共に、タンクの上部の開口部から被置換ガスを
排出することにより、ノズル孔から注入された置換ガス
は、被置換ガスとの比重差に基づいて被置換ガスとの境
界層を破壊することなく円滑にタンクの上部又は底部に
向かうこととなるため、境界層の安定を保って置換ガス
を注入することができ、効率良いガス置換を行うことが
できる。これにより、注入流量を増大させてガス置換に
要する時間を短縮化することが可能となるものである。
ンクのガス置換方法によれば、置換ガスの比重が被置換
ガスより小さい場合には、タンクの内部上部に上向きに
配設された多数のノズル孔から置換ガスをタンク内部に
上向きに注入すると共に、タンクの下部の開口部から被
置換ガスを排出し、置換ガスの比重が被置換ガスより大
きい場合には、タンクの内部下部に下向きに配設された
多数のノズル孔から置換ガスをタンク内部に下向きに注
入すると共に、タンクの上部の開口部から被置換ガスを
排出することにより、ノズル孔から注入された置換ガス
は、被置換ガスとの比重差に基づいて被置換ガスとの境
界層を破壊することなく円滑にタンクの上部又は底部に
向かうこととなるため、境界層の安定を保って置換ガス
を注入することができ、効率良いガス置換を行うことが
できる。これにより、注入流量を増大させてガス置換に
要する時間を短縮化することが可能となるものである。
【0026】また、上記ガス置換方法を用いるタンク構
造として、タンクの内部の上部に上向きのノズル孔を有
する上部ノズル部材が配設されると共に、タンクの内部
の下部に下向きのノズル孔を有する下部ノズル部材が配
設され、被置換ガスより比重の小さい置換ガスを上部ノ
ズル部材からそのノズル孔を介してタンク内に上向きに
注入して被置換ガスと置換し得ると共に、被置換ガスよ
り比重の大きい置換ガスを下部ノズル部材からそのノズ
ル孔を介してタンク内に下向きに注入して被置換ガスと
置換し得るように構成されていることにより、ノズル孔
から置換ガスを被置換ガスとの境界層を破壊することな
く円滑にタンクの上部又は底部に向かうように注入する
ことができ、境界層の安定を保って効率良いガス置換を
行うことができる。これにより、注入流量を増大させて
短時間でガス置換を行うことができるものである。
造として、タンクの内部の上部に上向きのノズル孔を有
する上部ノズル部材が配設されると共に、タンクの内部
の下部に下向きのノズル孔を有する下部ノズル部材が配
設され、被置換ガスより比重の小さい置換ガスを上部ノ
ズル部材からそのノズル孔を介してタンク内に上向きに
注入して被置換ガスと置換し得ると共に、被置換ガスよ
り比重の大きい置換ガスを下部ノズル部材からそのノズ
ル孔を介してタンク内に下向きに注入して被置換ガスと
置換し得るように構成されていることにより、ノズル孔
から置換ガスを被置換ガスとの境界層を破壊することな
く円滑にタンクの上部又は底部に向かうように注入する
ことができ、境界層の安定を保って効率良いガス置換を
行うことができる。これにより、注入流量を増大させて
短時間でガス置換を行うことができるものである。
【0027】また、上部ノズル部材及び下部ノズル部材
は、円環状の管部材により形成され、タンクの内面に沿
って水平に配設されて構成されていることにより、ノズ
ル孔から注入される置換ガスをタンクの周面に沿って円
滑にタンクの上部又は底部に導くことができ、境界層の
安定を保った置換ガスの円滑な注入が可能となって短時
間で効率の良いガス置換を行うことができるものであ
る。
は、円環状の管部材により形成され、タンクの内面に沿
って水平に配設されて構成されていることにより、ノズ
ル孔から注入される置換ガスをタンクの周面に沿って円
滑にタンクの上部又は底部に導くことができ、境界層の
安定を保った置換ガスの円滑な注入が可能となって短時
間で効率の良いガス置換を行うことができるものであ
る。
【図1】本発明に係る大型タンクのガス置換方法を適用
してガス置換を行うタンクの一構成例である球形タンク
の概念構成を示す断面図である。
してガス置換を行うタンクの一構成例である球形タンク
の概念構成を示す断面図である。
【図2】上部ノズルリングの平面図である。
【図3】上部ノズルリングの断面図である。
【図4】ガス置換状態を示す説明図である。
【図5】従来例としての球形タンクのガス置換状態を示
す説明図である。
す説明図である。
10 タンク 13U 上部予備ノズル(開口部) 13L 下部予備ノズル(開口部) 20U 上部ノズルリング(上部ノズル部材) 20L 下部ノズルリング(下部ノズル部材) 21 管(管部材) 22 ノズル孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E073 AA03 AB02 BA42 DA01 DB01 DB03
Claims (3)
- 【請求項1】 大型タンク内部のガスを他のガスに置換
する方法であって、 置換ガスの比重が被置換ガスより小さい場合には、タン
クの内部上部に上向きに配設された多数のノズル孔から
置換ガスを前記タンク内部に上向きに注入すると共に、
前記タンクの下部の開口部から前記被置換ガスを排出
し、 置換ガスの比重が被置換ガスより大きい場合には、タン
クの内部下部に下向きに配設された多数のノズル孔から
置換ガスを前記タンク内部に下向きに注入すると共に、
前記タンクの上部の開口部から前記被置換ガスを排出す
ることを特徴とする大型タンクのガス置換方法。 - 【請求項2】 タンクの内部の上部に上向きのノズル孔
を有する上部ノズル部材が配設されると共に、タンクの
内部の下部に下向きのノズル孔を有する下部ノズル部材
が配設され、 被置換ガスより比重の小さい置換ガスを前記上部ノズル
部材からそのノズル孔を介してタンク内に上向きに注入
して前記被置換ガスと置換し得ると共に、被置換ガスよ
り比重の大きい置換ガスを前記下部ノズル部材からその
ノズル孔を介してタンク内に下向きに注入して前記被置
換ガスと置換し得るように構成されていることを特徴と
する請求項1に記載の大型タンクのガス置換方法を用い
るタンク構造。 - 【請求項3】 上記上部ノズル部材及び下部ノズル部材
は、円環状の管部材によって形成され、上記タンクの内
面に沿って水平に配設されて構成されていることを特徴
とする請求項2に記載のタンク構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11208408A JP2001032998A (ja) | 1999-07-23 | 1999-07-23 | 大型タンクのガス置換方法及びそれを用いるタンク構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11208408A JP2001032998A (ja) | 1999-07-23 | 1999-07-23 | 大型タンクのガス置換方法及びそれを用いるタンク構造 |
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|---|---|
| JP2001032998A true JP2001032998A (ja) | 2001-02-06 |
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ID=16555755
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|---|---|---|---|
| JP11208408A Pending JP2001032998A (ja) | 1999-07-23 | 1999-07-23 | 大型タンクのガス置換方法及びそれを用いるタンク構造 |
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