JP2001029319A - 圧電トランスデューサ、圧電トランスデューサの製造方法、及び圧電トランスデューサを用いた脈波検出装置 - Google Patents
圧電トランスデューサ、圧電トランスデューサの製造方法、及び圧電トランスデューサを用いた脈波検出装置Info
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Abstract
向上させた、圧電トランスデューサ、圧電トランスデュ
ーサの製造方法、及び圧電トランスデューサを用いた脈
波検出装置を提供すること。 【解決手段】 断面凹形状の圧電体の凹部の底部両面に
導電性被膜の電極を形成し、この電極に導線を配線した
後に、凹部に振動整合部材を中実充填することで、圧電
トランスデューサが形成される。この圧電トランスデュ
ーサは、断面凹形状の圧電体の凹部の底部が圧電振動子
として機能するので、圧電振動子の位置決めが容易にな
る。さらに、圧電振動子からの振動が振動整合部材で伝
搬されるので振動効率が良好になる。この圧電トランス
デューサの圧電振動子となる底部の厚みや、圧電体の凹
部の断面形状を適宜変更することにより、脈波検出可能
な範囲が広がる脈波検出装置を提供することができる。
Description
ーサ、圧電トランスデューサの製造方法、及び圧電トラ
ンスデューサを用いた脈波検出装置に係り、詳細には、
動脈に対する超音波の送受信により脈波を検出するため
の、圧電トランスデューサ、圧電トランスデューサの製
造方法、及び脈波検出装置に関する。
ことは、医療現場や健康管理を行う際に広く行われてい
る。この脈波検出は、触診により所定時間の脈波数とし
て検出する場合の他、脈波検出装置を使用して電子的に
脈波数等を自動検出することも広く行われている。電子
的に脈波を検出して脈拍数を得る装置として、ピエゾ型
の圧電素子(PZT)をセンサとして動脈上に配置し、
動脈内部の圧力変化に伴う表皮の圧力変化(圧力による
表皮の変位)から脈波数を検出するものや、超音波を利
用して脈波数を検出するものが存在する。超音波を利用
する脈波検出装置としては、血流によるドップラ効果を
利用したものがあり、例えば、特開平1−214335
号公報や、USP4086916で提案されている。
10と、この脈波検出装置10に備わる圧電トランスデ
ューサ1とを、図14を参照して説明する。
0は、圧電トランスデューサ1と、発信器11と、受信
器12を備えており、圧電トランスデューサ1は、発信
器11と受信器12に、配線を介して接続されている。
そして、発信器11と受信器12とに接続された、発信
側振動子2Aと受信側振動子2Bとが固形樹脂部3に囲
まれて固定され一体にされた圧電トランスデューサ1が
形成されている。この圧電トランスデューサ1が体表1
3に当接され固定された後、圧電トランスデューサ1の
発信側振動子2Aから動脈14に向けて超音波Aが発信
され、その反射波Bが圧電トランスデューサ1の受信側
振動子2Bで受信される。
の変化が検出される。すなわち、血流により動脈14が
拡大している間は動脈14の表面が発信源である圧電ト
ランスデューサ1の発信側振動子2Aと受信素子である
圧電トランスデューサ1の受信側振動子2Bに近づくこ
とになる。その結果、ドップラ効果により周波数が高く
なり、逆に動脈が縮小している間は周波数が低くなる。
そして、この周波数や位相の変化を検出することで脈波
を検出し、さらに脈波数を検出したり、血流速を検出し
たりすることができる。
圧電トランスデューサ1には以下のような欠点がある。
まず、発信側振動子2Aや受信側振動子2Bの周りが固
形樹脂部3で固められているため圧電トランスデューサ
の振動が減衰し、発信側振動子2Aや受信側振動子2B
の振動効率の低下を招く。また、発信側振動子2A及び
受信側振動子2Bは、均一な厚みしか持たないため、共
振周波数も単一であり、幅広い周波数領域を用いての脈
波検出には対応出来ない。また、発信側振動子2Aと、
受信側振動子2Bを、上述のように固形樹脂内部で一定
の位置に固定する(例えば、送受信側の両振動子間の角
度等を均一にする)のが製造上難しく、この位置決め工
程が圧電トランスデューサ1の製造過程の作業効率の低
下を招く。
の振動効率を向上させることができる、圧電トランスデ
ューサ、この圧電トランスデューサの製造方法、又は前
記圧電トランスデューサを用いた脈波検出装置を提供す
ることを第1の目的とする。また、本発明は、圧電トラ
ンスデューサの製造過程の作業効率を向上させることが
できる、圧電トランスデューサ、この圧電トランスデュ
ーサの製造方法、又は前記圧電トランスデューサを用い
た脈波検出装置を提供することを第2の目的とする。更
に、本発明は、脈波測定において最適な周波数領域が選
択でき、脈波測定可能な範囲を広げることができる、圧
電トランスデューサ、この圧電トランスデューサの製造
方法、又は前記圧電トランスデューサを用いた脈波検出
装置を提供することを第3の目的とする。
ューサは、底部が振動子として機能する凹部を少なくと
も1つ有する圧電体と、前記底部の両面に形成された導
電性皮膜と、この導電性皮膜に一端が接続され、前記導
電性皮膜に通電するための配線部と、前記凹部に充填さ
れた振動整合部材とを具備する構成であるので、圧電ト
ランスデューサの振動効率、及び脈波検出能力、及び製
造過程の作業効率を向上させることができる。
前記導電性皮膜が形成されている一方の面が前記凹部に
充填された前記振動整合部材を振動し、前記導電性皮膜
が形成されている他方の面が開放されている構成とした
ので、圧電トランスデューサの振動効率、及び脈波検出
能力、及び製造過程の作業効率を向上させることができ
る。更に、振動子として機能する前記底部を、段階的な
二つ以上の異なる厚みをもつ構成としたので、圧電トラ
ンスデューサの振動効率、及び脈波検出能力、及び製造
過程の作業効率を向上させることができる。
同一の面に2つの凹部が形成された請求項1又は請求項
2に記載の圧電トランスデューサと、一方の前記凹部の
底部を振動させ、前記振動整合部材を介して動脈に超音
波を発信する発信手段と、この発信手段から発信され前
記動脈を伝搬した超音波を、前記振動整合部材を介して
他方の前記凹部の底部で受信し、この受信した超音波か
ら脈波に関する情報を取得する脈波情報取得手段と、こ
の脈波情報取得手段により取得された脈波に関する情報
を出力する出力手段とを具備する構成であるので、圧電
トランスデューサの振動効率、及び脈波検出能力、及び
製造過程の作業効率を向上させることができる。
造方法において、圧電体に、底部が振動子として機能す
る凹部を少なくとも1つ形成する凹部形成工程と、この
凹部形成工程で形成された前記凹部の底部両面に導電性
皮膜を形成する皮膜形成工程と、この皮膜形成工程で形
成された導電性皮膜に一端が接続される配線部を形成す
る配線工程と、前記皮膜形成工程の後に前記凹部に振動
整合部材を充填する充填工程とを備えることにより、圧
電トランスデューサの振動効率、及び脈波検出能力、及
び製造過程の作業効率を向上させることができる。
をダイシング加工により凹部を形成することにより、圧
電トランスデューサの振動効率、及び脈波検出能力、及
び製造過程の作業効率を向上させることができる。本発
明の圧電トランスデューサは、底部が二つ以上の異なる
厚みを有する構成とすることにより、複数の周波数領域
において共振させることができ、複数の周波数での超音
波の発信及び受信をすることができる。また、脈波測定
において最適な周波数領域の選択をすることができる。
また、本発明の圧電トランスデューサは、凹部の開口部
の幅を底部の幅よりも大きくすることにより、体表面と
の接触面積が広くなるので、超音波伝搬が圧電体の壁面
に遮られるようなことがなくなり、脈波検出可能な範囲
を広くすることができる。更に、本発明の圧電トランス
デューサは、凹部の振動子として機能する底部は、圧電
体の側面に対して傾斜していることにより、脈波検出装
置が動脈の真上に位置していなくても、動脈から反射し
た超音波を振動子が受信することができるので、脈波検
出可能な範囲を広くすることができる。
形態について、図1から図9を参照して詳細に説明す
る。 (1)実施形態の概要 所定サイズの直方体形状の圧電体セラミックスにダイシ
ング加工で凹部60A、Bを形成し、その底部107
A、Bの両面に導電性皮膜の電極102A、103A、
102B、103Bを形成する。そして、これらの電極
に配線した後に、凹部60Aに振動整合部材(例えばゲ
ル状の材質)106A、Bを中実充填することで、圧電
トランスデューサ100が形成される。この圧電トラン
スデューサ100は、圧電体に形成した凹部60A、B
の底部107A、Bが圧電振動子として機能する。この
ような構造や製造方法を採用することにより、底部(圧
電振動子として超音波の受信及び発信をする)107
A、Bの位置決めが容易になる。さらに、圧電振動子1
07A、Bからの振動がゲル状の材質で伝搬されるので
振動効率が良好になる。また、この圧電トランスデュー
サ100を超音波発信部と超音波受信部の超音波用振動
子として用いた脈波検出装置150が提供される。ま
た、本実施形態の圧電トランスデューサ100では、圧
電振動子107A、Bの厚さ、圧電トランスデューサ1
00の凹部60A、Bの形状、及び圧電振動子107
A、Bの振動面の傾斜を適宜変更することにより、複数
の周波数領域の発信及び受信や、脈波測定において最適
な周波数領域の選択をすることができ、脈波測定可能な
範囲を広げることができる。
様を、図1と図2を参照して説明する。図1は、本発明
に係る圧電トランスデューサ100の好適実施態様の断
面構成図を表したものである。図1に示されるように、
圧電トランスデューサ100は、超音波発信部100A
と、超音波受信部100Bからなり、この圧電トランス
デューサ100の外寸は、幅1.5mm、高さ1mm、
奥行き2mmである。但し、この外寸は適宜変更可能で
ある。また、超音波発信部100Aと超音波受信部10
0Bは、境界面50で分離された別体として使用されて
もよく、また境界面50で貼り合わされるか、全く境界
のない一体構造として使用されてもよい。また、超音波
発信部を100Bとし、超音波受信部を100Aとして
もよい。
部100Aは、圧電素子部101A、電極部102A、
電極部103A、配線部104A、配線部105A、及
び振動整合部材106Aからなる。また、同様に、超音
波受信部100Bは、圧電素子部101B、電極部10
2B、電極部103B、配線部104B、配線部105
B、及び振動整合部材106Bからなる。
A、Bと、その両端側に直立して設けられた側部109
A、110A、109B、110Bとから、断面コの字
形状に形成されている。この底部107A、Bと、側部
109A、110A、109B、110Bにより凹部6
0A、Bが形成されている。圧電素子部101A、Bは
中実圧電体セラミックス(焼結体)が使用される。底部
107A、Bが、圧電振動膜として機能し、その厚さは
200μmである。ただし、この厚さ寸法は圧電振動膜
の共振周波数が、超音波発信部100Aから発生させる
超音波の周波数に一致するような厚さに適宜変更が可能
である。なお、圧電素子部101A、Bは、断面「コ」
の字形状の内側角隅部に丸みをつけた形状としてもよ
い。底部107A、Bのそれぞれの両面には、電極部1
02A、103A、102B、103Bが形成されてい
る。これら各電極部102A、103A、102B、1
03Bは、数μm厚の金、銀、銅等の電気抵抗の低い導
電性皮膜である。
に、例えば金、銀、銅等の電気抵抗の低い材質からなる
導電線が側部109A、Bの内側(凹部60A、B側)
の面に沿って配設され、その一端部は電極部102A、
Bの端部に接続される。配線104A、Bの他端部は、
電源供給のために発信器や、反射波を受信後脈波を検出
または測定するために適宜延長され、所定の装置に接続
される。なお、図1のコの字状の側部面から配線104
A、Bを引き出すようにしてもよい。また、圧電素子部
101A、Bの凹部60A、Bから側部109A、11
0Bの側面壁に貫通孔を開けて配線を引き出してもよ
い。
の電気抵抗の低い導電線が圧電素子部101A、Bの底
面に沿って配設され、その一端部は電極部103A、B
の端部に接続される。このように、本実施形態の圧電ト
ランスデューサ100によれば、電極の設定や、配線の
取り出しが容易となる。
は、凹部60A、Bの上端まで満たすように中実充填さ
れている。振動整合部材106A、Bは、圧電振動子1
07A、Bの超音波の振動を外部に、例えば動脈上の体
表に効率的に伝達する。この様に本実施形態の圧電トラ
ンスデューサ100によれば、圧電振動子107A、B
が片面は振動整合部材106A、Bに、もう片面は開放
されているので振動に対する拘束度が低く、振動効率が
良好となる。また、振動整合部材106A、Bにゲル状
物質、例えばシリコンゴム等を用いた場合はゲル状物質
そのものに密着性があるので、ゲル状物質が、従来脈波
測定前に体表に塗布していたクリーム状物質の機能も果
たす。よって、ユーザは測定前のクリーム状物質の塗布
作業を省くことができ、脈波測定作業の効率化を図るこ
とができる。なお、振動整合部材106A、Bに、凹部
60A、Bから垂れて落ちない程度の粘度を有する液体
状物質を充填してもよい。この場合は、凹部60A、B
にポリイミドフィルム等で蓋をすることが好ましい。こ
のように液体状物質を凹部60A、Bに充填した場合
は、ポリイミドフィルム等の蓋により液体状物質を密封
することができるので、その液体状物質を介して体表に
超音波を伝えることができる。
0の斜視図である。図2では、圧電素子ユニット100
の側面2面と同等の大きさの蓋部108A1、B1、A
2、B2が、圧電素子ユニット100の側面2面に付加
されている。これらの蓋部108A1、B1、A2、B
2は、振動整合部材106A、Bのシリコンゴム等が横
から脱着しないようにする機能と、圧電トランスデュー
サ100の強度を補強する機能とを果たす。なお、本実
施態様において、蓋部108A1と蓋部108B1の
対、蓋部108A1と蓋部108B2の対はそれぞれ一
体構造になっているが、境界面50(図1)を境として
分離される構造としてもよい。
2、B2の装着は任意であり、特に装着しなくてもよ
い。振動整合部材106A、Bに使用されるゲル状の材
質として、例えばシリコンゴムを用いた場合は、シリコ
ンゴム自体が十分な保形力を有しており、シリコンゴム
の保有する弾性力が、圧電素子部101A、Bの凹部6
0Aの壁面を押圧する。その結果、圧電素子部101A
の凹部60Aや圧電素子部101Bの凹部60Bにシリ
コンゴムが充填された後は、開放部の横側面から、振動
整合部材106A、Bが脱着しにくいからである。
の製造方法の好適実施態様を、図3と図4を参照して説
明する。なお、図3(a)から図3(g)は、圧電トラ
ンスデューサ100の製造工程を説明するための断面図
である。また、図4(a)と図4(b)は、それぞれ、
図3(e)と図3(f)に対応した、圧電トランスデュ
ーサ100の製造工程を説明するための斜視図である。
また、圧電トランスデューサ100の、超音波発信部1
00Aと超音波受信部100Bの製造工程は同様である
ので、ここでは一方の部分、すなわち、圧電トランスデ
ューサ100の超音波発信部100Aを代表させて、圧
電トランスデューサ100の製造方法を説明することと
する。
製造方法:この第1の製造方法では、ダイシング加工等
の切削加工により、圧電体に凹部60Aを形成すること
で、圧電振動子107Aを形成する。 (A)圧電体の焼結体の形成工程(図3(a)参照);
圧電体の焼結体(セラミックス)を形成する。例えば、
高さ(厚さ)1mm、幅1.5mm、奥行きが任意の長
さの直方体形状の、PZT系、チタン酸鉛系、若しくは
チタン酸バリウム系の強誘電体セラミックスからなる圧
電体を形成する。
(図3(b)〜(d)参照);形成された圧電体のセラ
ミックスを、図示しないダイシング加工機の、水平に保
たれたステージの平面上に固定する。次に、このステー
ジの平面を加工基準面として、圧電素子部101Aの奥
行き方向に直線的に移動するようにダイシングカッター
(例えば、円盤状のダイアモンドカッター)の位置を設
定する。
101Aの底部)の厚さ200μmを残した切り込み深
さとなるように、加工ステージの加工基準面からダイシ
ングカッターまでの高さ位置を設定する。ダイシングカ
ッターの設定後、準備された圧電素子のセラミックス直
方体の一面から、この面と垂直な方向に、この面に対向
する面に向かって溝が形成されるように前記圧電素子セ
ラミックスを、ダイシングカッターで繰り返し直線的に
切り込んでいく(図3(b)〜(c)参照)。そして、
圧電振動子107Aの所望の幅が得られるまで、このダ
イシングカッターの動作を繰り返して行うことにより、
最終的に、図3(d)に示されるように圧電素子部10
1Aに、圧電振動子107A(底部)とこの底部面から
垂直上方に直立した側部109A、110Aとが形成さ
れる。
Aを充填することができる凹部60Aと、200μmの
厚さと面積を有する圧電振動子107Aとが形成される
まで、ダイシングカッターによる加工が継続される(図
3(d))。なお、上の加工時の諸条件の設定は、ダイ
シング切削加工機をNC制御することにより行われる。
なお、上記のようなダイシング加工の代わりに、ワイヤ
放電加工やレーザビーム加工等の超微細加工の適用が可
能である。
程(図3(e)参照);上記(B)工程で形成された断
面凹形状の圧電素子部101Aの凹部60Aの底部10
7Aの両面と、底部107Aの両面のうち上面の一部と
繋がり、凹部60Aの内壁部104Aを伝わり圧電素子
部101Aの側部109Aの上面までの所定幅の部分
と、この凹部60Aの底部107Aの両面のうち下面
(圧電素子部101Aの底面)の一部と繋がり、側部1
09Aの底面までの所定幅の部分とをマスキングする。
次に、このマスキングされた圧電素子部101Aを真空
装置内に設定して、金、銀、銅等の数μm厚の導電性薄
膜を、蒸着、スパッタリング、イオンプレーティイング
等の乾式めっき法により施す。この導電性薄膜を施した
圧電トランスデューサを真空装置から取り出し、マスキ
ングされた部分を剥離する。その結果、断面凹形状の圧
電素子部101Aの凹部60Aの底部両面には導電性薄
膜からなる2つの電極が、そして、側部109Aと側部
109Aの底面(圧電素子部101Aの底面)にそれぞ
れ、所定幅の配線部104A、105Aが同時に形成さ
れる。これにより、電極と配線の半田工程が不要とな
り、半田による、振動面積の減少、及び振動効率の低下
が防止される。なお、導電性薄膜を上記のような乾式め
っき法によるのではなく、無電解めっき等の湿式めっき
法によって形成することも可能である。
凹部60A内に空間ができないように、凹部60A内部
の空間と同一体積か、それよりも多少大きい体積のシリ
コンゴム等の振動整合部材を充填する。なお、凹部60
A部の内壁と振動整合部材の界面に接着剤を塗布してか
ら、振動整合部材を凹部60Aへ充填してもよい。
形状の圧電素子部101Aの断面の側面に、例えば、接
着剤で固着して装着する。なお、この側部蓋装着工程は
任意工程で省略可能である。図2に示した側部蓋108
A1、B1、A2、B2が装着されなくても、前述した
ように、シリコンゴム等の振動整合部材は保形力がある
ので、側部から振動整合部材は脱着しにくいためであ
る。また、シリコンゴム等の振動整合部材を断面凹形状
の圧電素子部101Aの凹部60Aへ充填する際に、こ
の振動整合部材と圧電素子部101Aの凹部60Aとの
接触面(界面)に接着剤を塗布することで、側部蓋が存
在しなくても、圧電素子部101Aの凹部60Aに振動
整合部材が固定可能であるためである。
参照);上記(A)圧電素子焼結体の準備工程(図3
(a))で、準備された圧電焼結体は奥行きが任意であ
るが、準備された初期の奥行きが、最終的な圧電トラン
スデューサ100の所望の奥行きと一致している場合
は、この奥行き方向の長さカット工程は不要である。一
方、準備された圧電焼結体の奥行きの長さが110mm
であり、圧電トランスデューサ100の所望の奥行き方
向の長さが、例えば、2mmである場合には、(B)ダ
イシング加工機による加工工程の終了後、奥行きが2m
m間隔で切断する。
準備し、凹部60A形成後、所望の奥行きの長さに適宜
切断することにより、圧電トランスデューサ100の量
産化が可能となる。なお、この(F)奥行き方向の長さ
カット工程は、次の(C)導電性薄膜による電極・配線
形成工程の後、又は(D)ゲル充填工程終了後に行って
もよい。
製造方法:この第2の製造方法では、金型粉末焼結加工
による製造方法により、圧電素子部101Aの凹部60
Aと、圧電振動子107Aとを同時に形成する。 (A)金型成型工程:図3(d)や図4(a)で示され
る、断面凹型形状の圧電素子部101Aの輪郭形状を金
型の内面に形成している金型を準備し、この金型を成型
器に装着する。そして、微粉砕された圧電素子の材料に
バインダを混合した粉末を仮焼後、油圧プレス成型機に
装着された金型内部に充填して、油圧プレス成型機の臼
(上パンチ)で、金型内の粉末に一定の圧力をかけなが
ら成型する。
成形品を、高温で焼結することにより、圧電素子部10
1Aの凹部60Aと、この凹部60Aの底部である圧電
振動子107Aとが同時に形成される。これにより、第
1の実施態様による加工工程の(A)圧電素子焼結体の
準備工程と、(B)ダイシング加工機による切削加工工
程に代わり、始めから圧電セラミックスの焼結体とし
て、図3(d)で示されるような、断面凹形状の圧電素
子とその凹部60Aの底部107Aを圧電振動子とする
圧電セラミックスを形成することができ、全体の工程を
短縮できる。
よる第1の製造法の、(C)導電性薄膜による電極・配
線形成工程、(D)振動整合部材充填工程、(E)側部
蓋装着工程、(F)奥行き方向の長さカット工程、と同
様であるので、ここでは説明を省略する。
トランスデューサ100を実装した脈波検出装置(脈波
計)150の好適実施態様を、図5から図7を参照して
説明する。図5は、脈波検出装置150の構成を表した
ブロック図である。この図5に示されるように、脈波検
出装置150は、検出部100、駆動回路119、脈拍
計数部120、及び表示部131を備える出力部130
により構成される。
信側振動子(図1では超音波発信部として機能してい
る)100Aと受信側振動子(図1では超音波受信部と
して機能している)100Bを有する圧電トランスデュ
ーサ100を備えている。駆動回路119は、発信側振
動子100Aを駆動して超音波を発信させる駆動回路で
ある。圧電トランスデューサ100の発信側振動子11
0Aは動脈上に配置され、動脈流中で減衰され振幅変調
される超音波を取り出すために、32KHzの超音波を
動脈流に向けて発信する。
32KHzとすることで、脈波検出装置150を時計に
配置した場合、時計の発振周波数と共通であるため、図
示しない時計の発信器を駆動回路119で共通に使用
し、必要に応じて増幅した後に出力する。これにより、
脈波検出装置150の部品点数を少なくすることがで
き、安価に製造することができる。
00A近傍の体表面動脈上に配置される。通常は、受信
側振動子100Bと、発信側振動子100Aとは、脈波
センサとして同一部品内に、一つのユニットとしてパッ
ケージされて、動脈上の体表面に配置されるようになっ
ている。すなわち、本実施形態における圧電トランスデ
ューサ100は、図1の境界面50で、発信側振動子1
00Aと受信側振動子100Bとで、一体構造を形成す
る。脈拍計数部120は、受信側振動子100Bから供
給される受信信号(超音波信号)を振幅検波する検波回
路と、脈波情報取得部とを有している。
様に、整流用のダイオード、平滑用のコンデンサと、負
荷抵抗とを備えている。この検波回路に受信側振動子1
00Bで受信した超音波が入力されると、ダイオードに
よる整流とコンデンサによる平滑化の後、負荷抵抗の両
端子電圧として、検波信号が脈波情報取得部に出力され
る。
れた後の信号から脈拍数を計数する図示しない計数部を
備えている。この計数部では、各脈波間の時間間隔を所
定回数(例えば、3回、5回、7回、10回等)測定
し、各回の測定時間の平均時間Tから1分間の脈波数V
を次の数式(1)に従って求めるようになっている。 V=60/T … (1) なお、脈波間の平均時間Tから脈波数を求める場合に限
られず、例えば、所定時間t(例えば、10秒)内に存
在する脈波数wを検出し、次の数式(2)により1分間
の脈波数Vを求めるようにしてもよい。 V=w×(60/t) … (2) 計数部では、また、各脈波毎にパルス信号等の脈波の存
在を示す脈波信号を発生させるようになっており、求め
た脈波数と共に、出力部130に供給するようになって
いる。
Hzの周波数の超音波を発信し、動脈流により減衰され
振幅変調された超音波信号により脈拍を検出する脈拍計
数部120の実施形態について説明した。しかし、発信
側振動子100Aによる発信周波数としては、32KH
zに限らず、任意周波数の超音波を発信することが可能
であり、20KHz〜50KHz、好ましくは30KH
z〜40KHzの範囲で選択することができる。また、
時計において他の発振周波数mが採用されている場合に
は、同一の周波数mとすることも可能である。
調された超音波信号から脈拍を検出する脈拍計数部12
0の代わりに、動脈流によるドップラ効果で周波数変調
された超音波信号から脈拍を検出するようにしてもよ
い。この場合の周波数は、より高周波である10MHz
程度の超音波を発信する。そして、受信した超音波のド
ップラシフト量から脈拍を検出する脈波計数部を適用す
ることもできる。
り、脈拍計数部120から供給される脈拍数を表示する
ようになっている。表示部131は、液晶表示装置で構
成することで脈波数を画像表示し、又はパネルに脈波数
を電光表示するようにしてもよい。
置150により脈波を検出する状態を、図6と図7を参
照して説明する。この図6に示されるように脈波検出装
置(時計)150は、時計本体200と、ベルト201
を備えており、ベルト201の内側面には、脈波センサ
として圧電トランスデューサ100が取り付けられてい
る。そして、図7に示されるように、時計200は、一
般の時計と同様に、時計本体200を手の甲側にして左
(又は右)手首15に取り付けるようになっている。そ
の際、圧電トランスデューサ100の位置は、とう骨動
脈上に位置するように圧電トランスデューサ100をベ
ルト201の長さ方向に移動して位置調整できるように
なっている。
子100Aと受信側振動子100Bとが、とう骨動脈に
沿って配置されるように、ベルト201の長さ方向と直
交する方向に並べられ、手先側に発信側振動子100A
が、肩側に受信側振動子100Bが配置されている。な
お、発信側振動子100Aと受信側振動子100Bの配
置位置は、この逆であってもよい。
等の駆動部の他、発信側振動子100Aの駆動回路11
9、検波部と脈波情報取得部とを備える脈波計数部12
0、表示部131を備える表示部131が配置されてい
る。駆動回路119については、時計機能で使用される
駆動回路と兼用にしてもよい。圧電トランスデューサ1
00と、時計本体200の駆動回路119、脈波計数部
120とは、ベルト201内に組み込まれた図示しない
配線によって接続されている。
計としての時刻(や日、曜日等)が表示される時計表示
部250と、図示しない脈波数が表示される脈波数表示
部および脈波表示部からなる表示部131とを備えてい
る。脈波計数部は、脈波波形のピークを検出する毎にパ
ルス信号を表示部に供給するようになっており、このパ
ルス信号の出力に応じて脈波表示部が緑色点滅するよう
になっている。この脈波表示部131の点滅をみること
で、ユーザは自分の脈波を視覚的に認識することができ
る。
に応じて変えるようにしてもよい。例えば、69以下を
黄色点滅、脈波数が70〜90の間は青色点滅、91〜
110の間を緑色点滅、111〜130の間を橙色点
滅、131以上を赤色点滅とする。このように、脈波数
に応じて脈波表示部131の点滅色が変化するので、現
在の脈波の状態を容易に区別することができる。
されるものではなく、各請求項に記載された範囲におい
て、次に説明するように各種の変形例を採用することが
可能である。なお、以下に説明する各変形例では、各実
施形態に説明された構成と同一構成部分については説明
を省略し、変形部分を中心に説明する。
動子101A、Bの底部107A、Bが、圧電トランス
デューサ100の底面と一致していたが、図8に示され
るように圧電トランスデューサ1000の凹部60Aを
両面に対向配置し、第1の凹部1060Aと、第2の凹
部1080Aに共通する底部1070Aの位置を底上げ
した構造とすることができる。この場合、体表と接する
第1の凹部1060Aの深さaと、圧電振動膜である底
部1070Aを底上げするための第2の凹部1080A
の深さbとの関係は、深さaを深さbよりもかなり深く
することが好ましい。なお、体表に接する第1の凹部1
060A側は振動整合部材を充填するが、第2の凹部1
080Aには振動整合部材を充填しなくてもよい。ただ
し、深さbの値が小さい場合には振動整合部材を充填す
ることで振動に影響を与えることなく保護が図られる。
また、図8に示されるように、ポリイミドフィルム等に
より底部に蓋部1090Aを設けてもよい。
信部100Aと超音波受信部100Bの一対の構造から
なり、図3や図4を参照した圧電トランスデューサ10
0の前述した製造方法は、この一対の構造の圧電トラン
スデューサ100の工法である。しかし、図9に示すよ
うに、さらに量産化に対応した製造方法を採ることがで
きる。図9は、図3や図4を参照して前述した製造方法
に基づき、圧電トランスデューサ100を2対同時に製
造できる圧電トランスデューサ構造体2000である。
この2対の圧電トランスデューサ構造体2000のまま
使用も可能であるが、境界2500でカッティングした
1対の圧電トランスデューサ100と同等のものを使用
してもよい。
電トランスデューサ(圧電素子振動子ユニット)100
の底面と平行になるように設定されていると説明した
が、超音波発信部100Aの圧電振動子107Aの振動
面と、超音波受信部100Bの圧電振動子107Bの振
動面とによりなす角度が所定の角度を保っていればよ
い。すなわち、超音波発信部100Aの圧電振動子10
7Aの振動面から発した超音波が、動脈等に反射した
後、必ず超音波受信部100Bの圧電振動子107Bの
振動面に戻ってくるように、超音波発信部100Aの圧
電振動子107Aの振動面と、超音波受信部100Bの
圧電振動子107Bの振動面とによりなす角度が所定の
角度を保っていればよい。 (d)第4の変形例 図1から図4を参照して、圧電トランスデューサ100
が直方体形状である実施形態を説明したが、例えば、圧
電トランスデューサ100を円柱形状としてもよい。
さに応じた共振周波数を有している。図1から図4を参
照して説明した圧電トランスデューサ100の底部10
7A、Bは一定の厚みであったが、ここでは図10に示
すように、底部(圧電振動子として機能する)3107
A、Bの厚みが段階的に異なる構造の圧電トランスデュ
ーサ3000について説明する。超音波発信部3100
Aと超音波受信部3100Bは、図1と同様に境界面3
050で分離された別体としても使用可能であり、境界
面3050で貼り合わされていてもよい。本変形例で
は、底部3107A、B各々の側部3110A、B側で
ある底部3127A、Bの方が側部3109A、B側の
底部3117A、Bよりも厚みがあるようになってい
る。図10(a)のように圧電振動膜としての底部31
07A、Bに段階的な厚みを持たせることにより、複数
の周波数領域において共振させることができる。すなわ
ち、底部3107A、Bの両面に形成されている電極部
(ここでは図示を省略)の制御によって、それぞれの厚
さに応じた周波数領域の超音波を動脈に向けて発信する
ことができる。このように圧電振動膜として機能する底
部3107A、Bに複数の厚みを有することで、複数周
波数領域の超音波の発信及び受信が可能となり、脈波測
定において最適な周波数領域を選択して発信及び受信を
することができる。なお、図10(a)では、側部31
10A、B側の底部3127A、Bが底部3117A、
Bよりも厚くなるようになっているが、側部3109
A、B側の底部3117A、Bが底部3127A、Bよ
りも厚くなるようにしてもよい。また、境界面3050
側の底部3127A及び底部3117Bが他方側の底部
3117A及び底部3127Bよりも厚くなるようにし
てもよい。逆に、側部3109A及び側部3110B側
の底部3117A及び底部3127Bが境界面3050
側の底部3127A及び底部3117Bよりも厚くなる
ようにしてもよい。また、底部3107A、Bの厚さの
段階は二段階となっているが複数段階とすることも可能
である。
Bの超音波発信部3100A及び超音波受信部3100
B側の底部3107A、Bの面が段階的に異なっていく
ようになっているが、図10(b)のように、超音波発
信部3100A及び超音波受信部3100B側と反対側
の底部3107A、Bの面(圧電トランスデューサ30
00の底面でもある)が段階的に異なるようにして、超
音波発信部3100A及び超音波受信部3100B側の
底部3107A、Bの面は変わらず一定とするようにし
てもよい。また、図10(a)では底部3107A、B
の厚さがデジタル的な複数段階となっているがこれに限
られず、図10(c)のように、側部3109A、Bか
ら側部3110A、Bに向かって斜めに底部3107
A、Bの厚さが増加するようにしてもよい。逆に、側部
3110A、Bから側部3109A、Bに向かって厚さ
が増加するようにしてもよい。
0の製造方法を説明する。この圧電トランスデューサ3
000の製造方法は、圧電素子セラミックスにダイシン
グカッターで切り込む工程までは図3(a)から(b)
までと同様である。その後のダイシングカッターによる
切り込み工程において、図11(h)に示すように切り
込みの深さを変更することにより、底部3107Aの厚
みを任意に変えることができる。この切り込みの深さを
変えることで、図11(i)に示すように段階的に異な
る厚みの底部3107Aを有する圧電トランスデューサ
3000を形成することができる。
の凹部60Aおよび60Bが直方体形状である実施形態
を説明したが、ここでは図12に示すように、凹部40
60A、4060Bの切断面の形状が、底部(体表接触
面との間の超音波伝搬をする圧電振動子)4107A、
Bより開口部に向けて広がった形状である変形例につい
て説明する。超音波発信部4100Aと超音波受信部4
100Bは、図1と同様に境界面4050で分離された
別体としても使用可能であり、また境界面4050で貼
り合わされていてもよい。図12(a)において、底部
4107A、Bの両端側に設けられた側部4109A、
Bおよび側部4110A、Bの幅は、圧電トランスデュ
ーサ4000の底面から開口部にかけて徐々に細くなっ
ている。すなわち、底部4107A、Bの幅は開口部よ
りも小さく、圧電振動部材4106Aおよび4106B
が底部4107A、Bから開口部である体表接触面に向
かって広がった形状の構造となっている。
は、脈波測定をする動脈がある手首などの動きによっ
て、圧電トランスデューサ4000の位置が図12
(b)のように動脈からずれても脈波測定をすることが
できる。すなわち、動脈に対する圧電トランスデューサ
4000の位置がbの場合に、超音波の発信及び受信が
圧電体壁面によって妨げられることなくできるだけでな
く、動脈に対する圧電トランスデューサ4000の位置
がa、cの場合でも、圧電体壁面によって妨げられるこ
となく脈波測定をすることができる。なお、図12
(a)では、側部4109A、Bおよび4110A、B
の幅両側共が徐々に開口部に向かって細くなっている
が、これに限られるものではない。例えば、側部410
9A、Bまたは側部4110A、Bのどちらか一方の幅
が徐々に細くなっていき(図12(c)参照)、他方の
幅は変わらないというような形状の凹部4060A、B
とすると、動脈に対する圧電トランスデューサ4000
の位置が図12(b)のa、cの場合に特に圧電体壁面
に妨げられることなく脈波測定を行うことができる。本
変形例では底部4107A、Bの幅は、体表接触面であ
る超音波受信部4100A及び超音波発信部4100B
との超音波伝搬が良くなるように開口部の幅より小さく
なればよく、適宜変更可能である。このように圧電振動
部材4106A、Bの形状を開口部に向かって広がった
形状とすることで、圧電振動子4107Aおよび410
7Bと体表接触面との間の超音波伝搬が圧電体壁面に妨
げられることがなくなり、脈波測定可能な範囲を広くす
ることができる。
音波伝搬をする圧電振動子)107A、Bの両面が圧電
トランスデューサ(圧電素子振動子ユニット)100の
底面と平行な構成に関して説明したが、ここでは図13
に示すように、超音波発信部5100Aの圧電振動子5
107Aの振動面と、超音波受信部5100Bの圧電振
動子5107Bの振動面が、ともに圧電トランスデュー
サ5000の底面に対して一定の角度を保って傾斜して
いる変形例について説明する。超音波発信部5100A
と超音波受信部5100Bは、図1と同様に境界面50
50で分離された別体としても使用可能であり、境界面
5050で貼り合わされていてもよい。図13(a)に
示されるように、凹部5060A、B及び5080A、
Bは、圧電トランスデューサ5000の両面に配置され
ている。第1の凹部5060A、Bと第2の凹部508
0A、Bの間に位置する圧電振動子5107A、Bの振
動面は、圧電振動子5107A、Bの振動面と側部51
09A、Bとで形成される角度が圧電トランスデューサ
5000の体表接触面に対して鋭角になるような一定角
度を保つように傾斜している。また、図13(a)で
は、この圧電振動子5107A、Bは、圧電トランスデ
ューサ5000の体表接触面に対して側部5110A、
Bと鋭角になるよう傾斜しているが、側部5109A、
Bと圧電トランスデューサ5000の体表接触面に対し
て鋭角を形成するように傾斜させてもよい。このように
圧電振動子5107A、Bに傾斜をつけることにより、
超音波を動脈に向かって発信及び受信する振動面も傾斜
するようになっている。この各底部5107A、Bの傾
斜は各々同じ方向に傾斜してもよいし、圧電振動子51
07Aと側部5110Aが体表接触面に対して鋭角を、
圧電振動子5107Bと側部5109Aが体表接触面に
対して鋭角を形成するような各底部5107A、Bが向
き合う傾斜にしてもよい。
では、時計200のベルト201に配置されている圧電
トランスデューサ5000(図6参照)を腕に装着した
際に、動脈が圧電トランスデューサ5000の真下でな
く、斜め方向にあった場合でも、超音波発信部5100
Aの圧電振動子5107Aの振動面から発した超音波
が、動脈に到達することができる。そして、動脈上で反
射した後、必ず超音波発信部5100Bの圧電振動子5
107Bの振動面にその反射した超音波が戻ってくるよ
うにすることができる。また、手首の外側に存在すると
う骨動脈(又はしゃく骨動脈)上に配置されるように圧
電トラスデューサ5000が時計200のベルト201
に取り付けられた場合に違和感を感じたり、又は圧電ト
ランスデューサ5000が手首の骨に当たるなどを気に
したりしないようにするために、圧電振動子5107
A、Bの振動面を傾斜させることで、圧電トランスデュ
ーサ5000の位置を手首中央側にずらして配置しても
脈波測定をすることができる。なお、体表に接する第1
の凹部5060A、B側は振動整合部材5106A、B
を充填するが、第2の凹部5080A、B側には振動整
合部材5108A、Bを充填しなくてもよい。また、図
13(b)のように第5、第7および第8の変形例のい
ずれか2つを組み合わせることにより、さらに脈波検出
可能な範囲が広くなる圧電トランスデューサ5000を
提供することができる。
の振動効率を向上させることができる。また、本発明に
よれば、圧電トランスデューサ製造時の作業効率を向上
させることができる。本発明によれば、複数の周波数で
の超音波の発信及び受信ができ、脈波測定において最適
な周波数領域を選択することができる。また、脈波検出
可能な範囲を広くすることができる。
である。
視図である。
の断面図である。
の立体斜視図である。
の基本構成を示すブロック図である。
を腕時計に搭載した場合の実施形態を示す模式図であ
る。
を腕時計に搭載した場合の実施形態を示す模式図であ
る。
の変形例を示す図である。
を説明するための図である。
5の変形例を示す図である。
の変形例を示す図である。
7の変形例を示す図である。
の変形例を示す図である。
す断面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 底部が振動子として機能する凹部を少な
くとも1つ有する圧電体と、 前記底部の両面に形成された導電性皮膜と、 この導電性皮膜に一端が接続され、前記導電性皮膜に通
電するための配線部と、 前記凹部に充填された振動整合部材と、を具備すること
を特徴とする圧電トランスデューサ。 - 【請求項2】 振動子として機能する前記底部は、前記
導電性皮膜が形成されている一方の面が前記凹部に充填
された前記振動整合部材を振動し、前記導電性皮膜が形
成されている他方の面が開放されていることを特徴とす
る請求項1に記載の圧電トランスデューサ。 - 【請求項3】 同一の面に2つの凹部が形成された請求
項1又は請求項2に記載の圧電トランスデューサと、 一方の前記凹部の底部を振動させ、前記振動整合部材を
介して動脈に超音波を発信する発信手段と、 この発信手段から発信され前記動脈を伝搬した超音波
を、前記振動整合部材を介して他方の前記凹部の底部で
受信し、この受信した超音波から脈波に関する情報を取
得する脈波情報取得手段と、 この脈波情報取得手段により取得された脈波に関する情
報を出力する出力手段と、を具備することを特徴とする
脈波検出装置。 - 【請求項4】 圧電体に、底部が振動子として機能する
凹部を少なくとも1つ形成する凹部形成工程と、 この凹部形成工程で形成された前記凹部の底部両面に導
電性皮膜を形成する皮膜形成工程と、 この皮膜形成工程で形成された導電性皮膜に一端が接続
される配線部を形成する配線工程と、 前記皮膜形成工程の後に前記凹部に振動整合部材を充填
する充填工程と、からなることを特徴とする圧電トラン
スデューサの製造方法。 - 【請求項5】 前記凹部形成工程は、圧電体をダイシン
グ加工により凹部を形成することを特徴とする請求項4
に記載の圧電トランスデューサの製造方法。 - 【請求項6】 前記底部が二つ以上の異なる厚みを有す
ることを特徴とする請求項1に記載の圧電トランスデュ
ーサ。 - 【請求項7】前記凹部の開口部の幅が前記底部の幅より
も大きいことを特徴とする請求項1に記載の圧電トラン
スデューサ。 - 【請求項8】 前記凹部の振動子として機能する底部
は、前記圧電体の側面に対して傾斜していることを特徴
とする請求項1に記載の圧電トランスデューサ。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2000009849A JP4553216B2 (ja) | 1999-05-18 | 2000-01-19 | 圧電トランスデューサ、圧電トランスデューサの製造方法、及び圧電トランスデューサを用いた脈波検出装置 |
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| JP13765699 | 1999-05-18 | ||
| JP2000009849A JP4553216B2 (ja) | 1999-05-18 | 2000-01-19 | 圧電トランスデューサ、圧電トランスデューサの製造方法、及び圧電トランスデューサを用いた脈波検出装置 |
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