JP2001020046A - 加工性と靱性に優れたフェライト系ステンレス鋼、フェライト系ステンレス鋼鋼塊及びその製造方法 - Google Patents
加工性と靱性に優れたフェライト系ステンレス鋼、フェライト系ステンレス鋼鋼塊及びその製造方法Info
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Abstract
鋼、フェライト系ステンレス鋼鋼塊及びその製造方法を
提供する。 【解決手段】C≦0.1%、N:0.003〜0.05%、Si:0.03〜
1.5%、Mn≦1.0%、P≦0.04%、S≦0.03%、Cr:10〜30
%、Cu≦2%、Ni≦2%、Mo≦3%、V≦1%、Ti:0.02〜
0.5%、O:0.001〜0.005%、Nb≦0.8%、Al:0.001〜0.
15%、Zr≦0.3%、B≦0.1%、Ca≦0.003%、Mg<0.0005
%、Ti×N≧0.0005、残部はFeと不純物で、鋼中にMgとA
lの含有量の比が0.3〜0.5のAl及びMgを含む介在物とTi
系介在物との複合介在物が分散したフェライト系ステン
レス鋼。
Description
ンレス鋼鋼塊、加工性と靱性に優れたフェライト系ステ
ンレス鋼及びその製造方法に関する。より詳しくは、張
り出し成形加工、深絞り加工、曲げ加工などの加工性に
優れ、鋼塊を熱間圧延を初めとする熱間加工によって、
表面疵、割れや破断を生ずることなく、所定の形状に加
工することができる加工性と耐衝撃破壊特性(靱性)に
優れたフェライト系ステンレス鋼と鋼塊及びその製造方
法に関する。
耐候性及び耐熱性に優れているので、厨房機器、家電機
器、温水器や貯水槽、自動車の排気系部品、金属屋根、
更には化学プラント用材料などの広い分野で使用されて
きた。
常11質量%以上のCrが含まれているので、所謂「普
通鋼」に比べて再結晶温度が高い。したがって、フェラ
イト系ステンレス鋼の場合、熱間加工組織を再結晶させ
て微細化することが困難であり、このため、張り出し
性、深絞り性、曲げ加工性、溶接部加工性など各種の加
工性が普通鋼より劣る。更に、フェライト系ステンレス
鋼の靱性は一般に低いため、鋼塊段階で脆性割れを生じ
たり、熱間加工時に脆性割れを生じたりする。このた
め、前記各種分野に用いる最終製品の歩留まりが大きく
低下してしまうという問題もある。
C、N、S及びO(酸素)などの不純物元素を低減する
技術が生み出され、高純度のフェライト系ステンレス鋼
が溶製できるようになってきた。現状では、例えば所謂
「AOD」や「VOD」の脱炭精錬炉によって、Crを
30質量%含むフェライト系ステンレス鋼の場合にも、
質量%で、C及びNの含有量が0.005%以下、Sの
含有量が0.001%以下、O(酸素)の含有量が0.
002%以下のものが量産できるようになっている。
と、鋼中の非金属介在物が減少し、靱性が改善される。
又、鋼が軟質化するので伸びが向上する。一方、こうし
たフェライト系ステンレス鋼の高純度化は、却ってリジ
ング特性と呼ばれる加工性の劣化を招く。
ス鋼の薄鋼板をプレス成形したときに鋼板の表面に現れ
る畝状のシワである。このシワは、無垢で使用されるこ
との多いステンレス鋼成形品の美観を損ねてしまう。こ
のため、リジングを研磨などによって除去する必要があ
るが、成形品の製造コストが嵩んでしまう。又、その用
途がたとえ美観を必要としない場合であっても、加工条
件が厳しいとリジングの「シワ」に沿って割れることが
ある。
おける上記リジングの発生は、粗大な鋳造組織を有する
鋼塊を熱間圧延した場合、その粗大鋳造組織が十分微細
化されずに最終製品である鋼板に「コロニー」として残
存することに起因する。「コロニー」とは、見かけは微
細な結晶組織に見えるが、その実体は結晶方位の類似し
た結晶群が領域をなして分布しているもので、プレス成
形を受けると単結晶のように塑性変形し、このため鋼板
の表面に大きな畝状のシワが発生する。
凝固組織の微細化と再結晶による組織の微細化の2つの
方法がある。
圧下するか、低温で圧下を行った後に焼鈍を行うことが
必要である。しかし、フェライト系ステンレス鋼は、耐
酸化性が良好であるのでスケールが薄く、したがって、
工具、例えば圧延ロールとの焼き付きによる表面疵が発
生しやすい。又、本質的に熱間での再結晶が起こりにく
いために、組織を均一微細にすることが困難である。
としては、例えば、TiNの核作用による方法(鉄と
鋼、第66年(1980)第6号、110ページ)や、
溶鋼の電磁誘導攪拌による方法(鉄と鋼、第66年(1
980)第6号、38ページ)が報告されている。
する方法は、例えば、0.4質量%程度のTiや0.0
16質量%程度のNを鋼に含有させて、TiNを溶鋼中
に多量に析出させることが必要である。しかも、溶鋼過
熱度ΔTを40℃以下に下げるなどの条件を組み合わせ
なければ微細な等軸晶組織(具体的には、平均粒径が3
mm以下の等軸晶組織)が得られない。更に、多量のT
iやTiNは鋼の靱性を損なうため、フェライト系ステ
ンレス鋼の脆性割れの問題が一層大きくなってしまう。
又、操業時に各鋳込み毎の△T変動幅を小さく制御する
ことは必ずしも容易なことではなく、一旦ΔTが小さく
なりすぎた時には鋳造できないため、再昇熱作業を必要
とするなどの大きな問題を引き起こす。
高くても、凝固途中の鋼塊に対し溶鋼の攪拌位置を適正
化することによって、40〜60体積%(以下、等軸晶
の割合(等軸晶率)を単に「%」で表すことにする)の
等軸晶率を安定して確保することができる。しかし、よ
り高い等軸晶率を得るには、やはりΔTを25℃未満の
低い値に制御する必要がある。
鑑みなされたもので、鋳造した鋼塊とその鋼塊を熱間圧
延を初めとする熱間加工や張り出し成形加工、深絞り加
工、曲げ加工などの加工によって、表面疵、割れや破断
を生ずることなく、所定の形状に加工することができる
加工性と靱性に優れたフェライト系ステンレス鋼及びそ
の製造方法を提供することにある。具体的には、凝固組
織の70%を超える部分が平均粒径3mm以下の微細な
等軸晶になり、熱間加工や張り出し成形加工、深絞り加
工、曲げ加工などの加工工程において、疵、割れや破断
が発生し難い、良好な加工性と靱性を有するフェライト
系ステンレス鋼、フェライト系ステンレス鋼鋼塊及びそ
の製造方法を提供することにある。
(1)に示す加工性と靱性に優れたフェライト系ステン
レス鋼、(2)に示すフェライト系ステンレス鋼鋼塊、
及び(3)に示すフェライト系ステンレス鋼の製造方法
にある。
0.003〜0.05%、Si:0.03〜1.5%、
Mn:1.0%以下、P:0.04%以下、S:0.0
3%以下、Cr:10〜30%、Cu:2%以下、N
i:2%以下、Mo:3%以下、V:1%以下、Ti:
0.02〜0.5%、O(酸素):0.001〜0.0
05%、Nb:0.8%以下、Al:0.001〜0.
15%、Zr:0.3%以下、B:0.1%以下、C
a:0.003%以下及びMg:0.0005%未満を
含み、更に下記式で表されるfn1の値が0.000
5以上を満足し、残部はFe及び不可避不純物の化学組
成で、鋼中にMgとAlの含有量の比が0.3〜0.5
のAl及びMgを含有する介在物とTi系介在物との複
合介在物が分散した加工性と靱性に優れたフェライト系
ステンレス鋼。
70%を超えるとともに等軸晶の平均粒径が3mm以下
であるフェライト系ステンレス鋼鋼塊。
1〜40%、CaO:30〜70%、MgO:1〜30
%、CaF2 :30%以下、SiO2 :50%以下、残
部の不可避不純物:10%以下及び下記式で表される
fn2の値:1.0〜3.0とし、且つ、溶鋼中の酸素
含有量を0.001〜0.005%に精錬した後、鋳造
することを特徴とする上記(1)に記載の加工性と靱性
に優れたフェライト系ステンレス鋼の製造方法。
相」を指す用語であり、鋼が凝固する前の段階では「化
合物」と表現するのが適切ではあるが、本明細書におい
ては、鋼の凝固前においても「介在物」ということとす
る。
在物との複合介在物とは、Al及びMgを含有する介在
物の周りをTi系介在物が囲む構成の介在物を指す。以
下、簡単のために上記のAl及びMgを含有する介在物
とTi系介在物との複合介在物をAl−Mg−Ti系複
合介在物ともいう。又、Al及びMgを含有する介在物
とは、少なくともAl、Mg及びOを含む介在物を指
し、以下、簡単のためにAl−Mg系介在物という。
記載されているように、製鋼炉で精錬した鋼を鋳型に注
入して凝固させた所謂「インゴット」だけではなく、連
続鋳造で製造された鋳片を含むものをいう。
をそれぞれ(1)〜(3)の発明という。
ンレス鋼の化学組成、鋼中非金属介在物の析出形態(内
部構造、分散状態)及び鋼塊の組織について調査・研究
を行った。その結果、先ず下記の知見を得た。
0.0005以上のフェライト系ステンレス鋼において
は、溶鋼過熱度ΔTに関係なく、微細で高い等軸晶率の
鋳造組織(凝固組織)とすることができる場合がある。
るフェライト系ステンレス鋼においては、安定して高い
等軸晶率が得られる。但し、等軸晶の平均粒径は、必ず
しも小さいものでなく、3mmを超えるものが存在する
場合もある。
均粒径が3mmを超えると鋼材の靱性が低くなってしま
う。このため、例えば、厚さが5mm程度の鋼材の場
合、その大部分は衝撃遷移温度が室温を大きく上回るよ
うになって、脆性割れを生じやすくなる。
しかも等軸晶率が70%を超える場合の加工性と靱性は
良好である。
(酸素)、SやCを含むTi系介在物は溶鋼中に分散す
るAl−Mg系介在物を核として不均一核生成する。し
たがって、溶鋼中のAl−Mg系介在物を制御すること
によってTi系介在物の析出温度、換言すれば、Ti系
介在物の析出形態を制御することができる。
鋼の凝固時に結晶核生成サイトになるので、高い率で微
細な等軸晶を形成させることが可能である。
微細等軸晶組織の鋼塊における析出形態を制御したTi
系介在物、つまりAl−Mg−Ti系複合介在物の構造
を調査した。
mm厚さ×1050mm幅の鋳片を選び、その先端から
10mの位置から小形の試験片を採取し、表皮下20m
mの面を鏡面に仕上げた。なお、仕上げ研磨は、水溶性
介在物の消失や研磨剤であるアルミナ砥粒の残留を防止
するために、アルコール中でダイヤモンド砥粒(粒径
0.25μm)により行った。次いで、この観察面に存
在する介在物を、高分解能オージェ電子分光装置、エネ
ルギー分散型X線分光装置、あるいは通常のEPMAを
用いて調査した。本明細書においては以下、高分解能オ
ージェ電子分光装置、エネルギー分散型X線分光装置、
通常のEPMAを用いた調査をそれぞれオージェ電子分
光法、EDX法、EPMA法による調査という。
物の微小構造解析やC、Nなど軽元素の分析を行った。
比較的操作が簡便なEDX法では、Mg以上の原子量を
有する元素の含有率を分析し、EPMA法では、複合介
在物の分布密度を調べた。
る鋼塊に存在するTi系介在物はAl−Mg系介在物と
複合して析出している。このTi系介在物生成の核とし
て存在するAl−Mg系介在物は、Ti系介在物の大き
さが0.3〜5μmであるのに対し、0.1〜1μmと
非常に微細である。
−Mg系介在物には、Al、Mg、O(酸素)、Ca、
Si、MnやSなどが含まれている。なお、このAl−
Mg系介在物には、Al、Mg、Oが必ず含まれ、その
他の元素は検出限界以下であることもあった。又、Al
−Mg系介在物を覆うように析出したTi系介在物は、
主成分がTiとNで、その他にO(酸素)、S、Cを含
むものであるが、TiとN以外の元素は検出限界以下で
あることもあった。
物の概要を示す。又、図2に等軸晶率100%の鋼塊
(鋳片)に存在するAl−Mg−Ti系複合介在物のE
DX法による分析結果の1例を示す。
g系介在物組成の関係についても詳細に調査した。その
結果、下記の事項が明らかになった。
均粒径3mm以下の微細な等軸晶を呈する鋼塊において
は、前記式で表されるfn1の値が0.0005以上
で、しかもAl−Mg系介在物中のMgとAlの含有量
の比(Mg/Al)が0.3〜0.5の範囲にある。
Ti系介在物が認められるが、その核は上記のようなA
l−Mg系介在物でなく、単独の酸化物(例えば、Si
O2やCaOなど)、又は、MgとAlの含有量の比が
0.3未満のAlリッチな酸化物(Al−Mg系介在
物)である。
したフェライト系ステンレス鋼の鋼塊において、前記
式で表されるfn1の値及びAl−Mg系介在物中のM
gとAlの含有量の比が凝固組織に及ぼす影響を整理し
て示す。
組織形成に有効なAl−Mg−Ti系複合介在物を分散
させることができる製造条件を調査した。その結果、次
の事項が判明した。
の含有量の比を0.3〜0.5の範囲にするには、質量
%で、スラグ組成をAl2O3:1〜40%、CaO:3
0〜70%、MgO:1〜30%、CaF2 :30%以
下、SiO2 :50%以下、残部の不可避不純物:10
%以下及び前記式で表されるfn2の値:1.0〜
3.0とし、且つ、溶鋼中の酸素含有量を0.005%
以下に精錬した後、鋳造すればよい。
鋼中の酸素含有量が0.0010%未満の場合には、A
l−Mg系介在物は形成されるものの凝固組織は必ずし
も微細化しないことがある。
散させるためにAl、Mgを意図的に添加する必要はな
い。Al、Mgは鋼を精錬・鋳造する際に、精錬スラグ
から混入したり、とりべやタンディッシュなどの耐火物
から溶出するためである。勿論、意図的にAl、Mgを
添加してもよい。
程において、浸漬ノズルの閉塞を防止するためにCaを
意図的に添加することがある。この場合には、Al−M
g系介在物は、一部Al−Mg−Ca系介在物に形態変
化するが、その介在物中のMgとAlの含有量の比が
0.3〜0.5の範囲にあれば、等軸晶率70%を超え
る微細な等軸晶組織を有する鋼塊が製造可能である。
たものである。
しく説明する。なお、化学成分の含有量の「%」は「質
量%」を意味する。
いため、焼鈍や溶接などの工程における熱履歴によって
はCrと結合して粒界にCr炭化物を形成し、粒界腐食
の原因となる。したがって、Cの含有量を0.1%以下
とした。なお、良好な耐食性を確保するためには、C含
有量の上限値は0.02%とすることが好ましい。
Ti系介在物、つまりAl−Mg系介在物がTi系介在
物(主成分はTiとN)で覆われたAl−Mg−Ti系
複合介在物を形成させて、鋳造したフェライト系ステン
レス鋼の凝固組織を微細で高い等軸晶率の組織とし、成
形性を高めるのに必須の元素である。しかし、その含有
量が0.003%未満では所望の効果が得られない。一
方、0.05%を超えて含有させると靱性の著しい低下
を招く。したがって、Nの含有量を0.003〜0.0
5%とした。なお、良好な靱性を確保するための好まし
いNの含有量は0.015%以下である。
用な元素である。しかし、その含有量が0.03%未満
では添加効果に乏しい。一方、1.5%を超えると鋼板
を初めとする鋼材の加工性が劣化する。したがって、S
iの含有量を0.03〜1.5%とした。
作用がある。この効果を確実に得るには、Mnは0.1
%以上の含有量とすることが好ましい。しかし、その含
有量が1.0%を超えるとMnSの析出量が増加して耐
孔食性が劣化するし、成分コストも高くなり経済面で不
利となる。したがって、Mnの含有量を1.0%以下と
した。
でその含有量は低いほど良く、特に、0.04%を超え
ると鋼の靱性、熱間加工性及び耐食性の劣化が著しくな
る。したがって、Pの含有量を0.04%以下とした。
でその含有量は低いほど良く、特に、0.03%を超え
ると鋼の靱性、熱間加工性及び耐食性の劣化が著しくな
る。したがって、Sの含有量を0.03%以下とした。
性を確保するのに有効な元素である。しかし、その含有
量が10%未満では添加効果に乏しい。一方、30%を
超えて含有させると所謂「475℃脆性」を生じやすく
なり靱性の著しい低下を招く。したがって、Cr含有量
を10〜30%とした。
及び耐候性を高める作用がある。この効果を確実に得る
には、Cuは0.1%以上の含有量とすることが好まし
い。しかし、その含有量が2%を超えると鋼が硬質化し
延性が損なわれてしまう。したがって、Cuの含有量を
2%以下とした。
高める作用がある。この効果を確実に得るには、Niは
0.1%以上の含有量とすることが好ましい。しかし、
2%を超えて含有させてもコスト上昇に見合った靱性向
上効果が望めないし、鋼が硬質化し却って靱性や延性が
損なわれる場合もある。したがって、Niの含有量を2
%以下とした。
耐候性を高める作用がある。こうした効果を確実に得る
には、Moは0.1%以上の含有量とすることが好まし
い。しかし、その含有量が3%を超えると金属間化合物
の析出が促進されるので靱性が損なわれてしまう。した
がって、Moの含有量を3%以下とした。
る作用がある。この効果を確実に得るには、Vは0.0
5%以上の含有量とすることが好ましい。しかし、その
含有量が1%を超えると靱性が低下する。したがって、
Vの含有量を1%以下とした。
鋳造したフェライト系ステンレス鋼の凝固組織を微細で
高い等軸晶率の組織とし、加工性を高めるのに必須の元
素である。更に、Tiは鋼中のN、Cと結合して炭化
物、窒化物や炭窒化物を形成し、基地に固溶するC、N
を低減してフェライト系ステンレス鋼の加工性、耐食性
及び靱性を向上させる作用も有する。しかし、その含有
量が0.02%未満では、鋳造した際、微細で70%を
超える高い等軸晶率という所望の鋳造組織が得られな
い。一方、0.5%を超えて含有させると、鋼塊の等軸
晶率向上には有効であるが、Tiの酸化物及び窒化物が
凝集して疵の起点となり、鋼板や鋼管など製品の表面性
状を損なうことになる。したがって、Tiの含有量を
0.02〜0.5%とした。鋳造した際、微細で70%
を超える高い等軸晶率という所望の凝固組織を得るため
には、Ti含有量の下限値は0.05%とすることが好
ましい。なお、鋼板や鋼管など製品の良好な表面性状を
確保するには、Ti含有量の上限値を0.3%とするこ
とが好ましい。
せて、鋳造したフェライト系ステンレス鋼の凝固組織を
微細で高い等軸晶率の組織とし、加工性を高めるのに必
須の元素である。しかし、その含有量が0.001%未
満では、Al−Mg系介在物の析出時期が適切でなく、
鋳造組織(凝固組織)は粗大な柱状晶組織となるので、
その鋼塊から各種の鋼材を加工する場合、その加工性や
耐リジング性は極めて劣る。一方、0.005%を超え
ると靱性や加工性の低下のみならず表面疵が多発するよ
うになる。したがって、Oの含有量を0.001〜0.
005%とした。
性を高める作用がある。こうした効果を確実に得るに
は、Nbは0.1%以上の含有量とすることが好まし
い。しかし、その含有量が0.8%を超えると靱性が低
下する。したがって、Nbの含有量を0.8%以下とし
た。
鋳造したフェライト系ステンレス鋼の凝固組織を微細で
高い等軸晶率の組織とし、加工性を高めるための必須の
元素である。しかし、その含有量が0.001%未満で
は、Al−Mg系介在物が溶鋼中に析出しないので、所
望のAl−Mg−Ti系複合介在物の形成がなされず、
鋼塊の組織は粗大な柱状晶組織となってしまう。そし
て、上記の鋼塊から各種の鋼材を加工する場合、その加
工性や耐リジング性は極めて劣る。一方、Alの含有量
が0.15%を超え、Alの脱酸作用が大きい場合に
は、精錬時の酸素量が0.001%未満になる可能性が
高い。この場合、Al−Mg系介在物の析出時期が適切
でなく、鋼塊の組織は粗大な柱状晶組織となってしま
う。したがって、Alの含有量を0.001〜0.15
%とした。なお、所望の凝固組織を得るためには、Al
含有量の下限値は0.003%とすることが好ましい。
化性を高める作用がある。こうした効果を確実に得るに
は、Zrは0.05%以上の含有量とすることが好まし
い。しかし、その含有量が0.3%を超えると靱性が低
下する。したがって、Zrの含有量を0.3%以下とし
た。
作用がある。この効果を確実に得るには、Bは0.00
1%以上の含有量とすることが好ましい。しかし、その
含有量が0.1%を超えると靱性が低下する。したがっ
て、Bの含有量を0.1%以下とした。
粒径をより微細にする作用がある。この効果を確実に得
るには、Caは0.0001%以上の含有量とすること
が好ましい。しかし、その含有量が0.003%を超え
ると、Al−Mg−Ti系複合介在物の他にCa系介在
物が生成しフェライト系ステンレス鋼の靱性や耐孔食性
が著しく低下してしまう。したがって、Caの含有量を
0.003%以下とした。なお、フェライト系ステンレ
ス鋼に良好な靱性と耐食性とを確保させるために、Ca
含有量の上限は0.001%とすることが好ましい。
Ti系複合介在物中に入って、鋳造したフェライト系ス
テンレス鋼の凝固組織を微細で高い等軸晶率の組織と
し、加工性を高める作用がある。このMgの含有量は不
純物として混入する量(例えば、現状のMgに関する分
析精度が0.0001%程度であるので、0.0001
%未満の量)であってもよい。勿論、Mgは積極的に添
加したものであってもよい。しかし、その含有量が0.
0005%を超える場合には、フェライト系ステンレス
鋼の靱性が著しく低下してしまう。したがって、Mgの
含有量を0.0005%未満とした。
要な化合物であり、鋳造したフェライト系ステンレス鋼
の凝固組織を微細で高い等軸晶率の組織とし、加工性を
高めるのに必須の化合物である。しかし、前記式で表
されるfn1の値が0.0005未満では、フェライト
凝固前にTiNが晶出せず、フェライト凝固核となり得
ない。その結果、微細で70%を超える高い等軸晶率と
いう所望の凝固組織が得られない。したがって、fn1
の値を0.0005以上とした。なお、フェライト系ス
テンレス鋼に良好な靱性を付与させるには、fn1の値
の上限を0.005とすることが好ましい。
工性を高めるためには、Al−Mg−Ti系複合介在物
を鋼中に分散させておくことが重要である。
含有量の比が0.3〜0.5のAl−Mg系介在物がT
i系介在物で覆われたAl−Mg−Ti系複合介在物
は、鋼塊の微細等軸晶化に不可欠の介在物である。
l−Mg系介在物ではAl、Mg及びOであり、Ti系
介在物ではTiとNである。その他の構成元素として
は、Al−Mg系介在物にはCa、Si、Mn、Sなど
を含んでもよく、Ti系介在物にはO、S、Cなどを含
んでも良い。
含有量の比は、0.3〜0.5の範囲でなければならな
い。前記含有量の比が0.3未満では、鋼塊の組織が粗
大な柱状晶組織、あるいは平均粒径が3mmを超える等
軸晶組織となってしまう。一方、前記含有量の比が0.
5を超えると、鋼塊の凝固組織が微細な等軸晶となった
り粗大な柱状晶となったりして、所望の組織を安定して
確実に得ることができない。したがって、Al−Mg系
介在物のMgとAlの含有量の比を0.3〜0.5とし
た。
酸化性などの特性を高める目的から酸化物や窒化物を形
成しやすいTa、更にはLa、Ceなどの希土類元素を
添加する場合がある。鋼に上記の元素を添加すると、A
l−Mg−Ti系複合介在物中にこれらの元素が認めら
れることが多いが、この場合にも上記のAl−Mg−T
i系複合介在物の作用は妨げられない。
ために、鋼中にMgとAlの含有量の比が0.3〜0.
5であるAl−Mg系介在物とTi系介在物とが複合し
た介在物(Al−Mg−Ti系複合介在物)の分布密度
は10個/mm2 以上とすることが好ましい。鋼塊の組
織は前記Al−Mg−Ti系複合介在物が多ければ多い
ほど微細になるので、その介在物の分布密度に上限はな
い。なお、この分布密度に計測されるAl−Mg−Ti
系複合介在物のサイズ(長径)は、測定精度上0.3μ
m以上とするのがよい。
る凝固組織微細化機構は、恐らく次のように考えられ
る。
としたAl−Mg系介在物は、Al2O3−MgOの2元
状態図からMgOAl2O3スピネル系介在物と推察され
る。このスピネル系介在物は立方晶系の結晶構造を有
し、Ti系介在物(TiN)との格子の整合度が良い。
したがって、TiNは溶鋼中でスピネル系介在物を核と
して容易に析出すると推察される。これにより、溶鋼中
にAl−Mg−Ti系複合介在物が生成する。
の含有量の比が0.3未満の場合、コランダムが晶出す
る。この介在物は、六方晶系の結晶構造を有し、TiN
との格子の整合度が悪い。従って、TiNは溶鋼中で析
出しにくい。
化は、Al−Mg系介在物をTi系介在物が覆うAl−
Mg−Ti系複合介在物がフェライト凝固核になること
によると推定される。この複合介在物の析出時期は、A
l−Mg系介在物の組成つまり結晶構造に依存してい
る。したがって、Al−Mg系介在物のMgとAlの含
有量の比を0.3〜0.5に制御した場合に最も溶鋼中
でAl−Mg−Ti系複合介在物が生成しやすいため、
凝固組織が微細化すると考えられる。
述べた介在物を満足させることで、(1)の発明が得ら
れる。
0%を超える場合に加工性と靱性が良好になる。したが
って、(2)の発明においては、鋼塊の凝固組織を等軸
晶率が70%を超えるとともに、等軸晶の平均粒径を3
mm以下と規定した。
ためには、精錬でスラグ組成と溶鋼中の酸素含有量を適
正にした後に鋳造することが不可欠である。したがっ
て、(3)の発明ではスラグ組成と溶鋼中の酸素含有量
を規定した。
保ち、鋳造時にAl−Mg−Ti系介在物を生成させ、
鋼塊の組織を等軸晶微細化する。しかし、スラグ中の量
が1%未満では前記の効果が得られず、40%を超える
場合には溶鋼中の酸化物が粗大化し、靱性が著しく劣化
する。したがって、スラグ中のAl2O3の量を1〜40
%とした。
ラグ中の量が30%未満では十分な効果が得られず、7
0%を超える場合には前記の効果が飽和してしまう。し
たがって、スラグ中のCaOの量を30〜70%とし
た。
−Mg−Ti系介在物を生成させるのに有効である。し
かし、スラグ中の量が1%未満では前記の効果が得られ
ず、30%を超える場合にはその効果は飽和してしま
う。したがって、スラグ中のMgOの量を1〜30%と
した。なお、凝固組織の微細化を促進するためには、ス
ラグ中のMgOの量の下限値は3%とするのが好まし
い。
中に含まれておれば、溶鋼の脱酸、脱硫効率を高める効
果がある。この効果を確実に得るには、スラグ中のCa
F2 の量は3%以上であることが好ましい。一方、スラ
グ中の量が30%を超える場合には、とりべの耐火物損
傷が大きくなり、製造コストが増大してしまう。したが
って、スラグ中のCaF2 の量を30%以下とした。
中に含まれておれば、溶鋼の脱酸効果がある。この効果
を確実に得るには、スラグ中のSiO2 の量は3%以上
であることが好ましい。一方、スラグ中の量が50%を
超える場合には、却って溶鋼中の酸素含有量が増大し、
所望の鋼塊組織が得られず靱性が劣化する。したがっ
て、スラグ中のSiO2 の量を50%以下とした。
n、Tiの酸化物及びSなどで構成される。こうした不
純物は、溶鋼の脱酸、脱硫能率を下げるのでなるべく含
んでいない方がよい。スラグ中の前記不純物の量が10
%を超える場合にはAl−Mg−Ti系複合介在物が分
散しないので、鋼塊の組織が微細化せず靱性も劣化す
る。したがって、スラグ中の不可避不純物の量を10%
以下とした。なお、鋼塊の組織の微細化を一層促進する
には、スラグ中の不可避不純物の量は5%以下とするこ
とが好ましい。
酸、脱硫能力を支配する基本的指標である。fn2の値
が1.0未満では前記効果が十分には得られず、一方
3.0を超えると、とりべの耐火物損傷が大きくなり、
製造コストが増大する。したがって、fn2の値を1.
0〜3.0とした。なお、フェライト系ステンレス鋼の
良好な耐食性、靱性を確保するには、fn2の値は1.
2〜2.4とするのが好ましい。
させて、鋳造したフェライト系ステンレス鋼の凝固組織
を微細で高い等軸晶率の組織とし、加工性を高める作用
を有する。しかし、その含有量が0.001%未満で
は、Al−Mg系介在物の析出時期が適切でなく、鋼塊
の組織は粗大な柱状晶組織となってしまう。そして、そ
の鋼塊から各種の鋼材を加工する場合、その加工性や耐
リジング性は極めて劣る。一方、0.005%を超える
と靱性や加工性の低下のみならず表面疵が多発するよう
になる。したがって、溶鋼中の酸素含有量を鋳造後の鋼
における酸素含有量と同じ0.001〜0.005%と
した。
ラグ組成と溶鋼中の酸素含有量を上記のものとして精錬
した後で、連続鋳造することが好ましい。
l、Tiなどの添加時期、溶鋼過熱度ΔT及び溶鋼攪拌
などの条件は特に規定する必要はないが、Al−Mg系
介在物の生成を促進するために、耐火物にMgOが含ま
れたとりべやタンディッシュを用いるのが好ましい。
を、幅1050mmで厚さ200mmの鋳片に連続鋳造
した。通常の方法で溶製した後、脱C、脱Nの精錬を行
い、次いで酸化したCrを還元するための精錬を行っ
た。その後、Al、Si、Tiを添加し、一部にはCa
を添加した後、連続鋳造した。表2に鋳造前の精錬時ス
ラグ組成及び溶鋼中の酸素含有量、更にはCa添加の有
無の詳細を示す。
3は化学組成、鋳造前のスラグ組成及び溶鋼中の酸素含
有量がいずれも本発明で規定する範囲内にある本発明例
である。一方、表1、表2における試験番号14〜23
はその化学組成、鋳造前のスラグ組成及び溶鋼中の酸素
含有量の少なくとも1つが本発明で規定する条件から外
れた比較例である。
の幅中央部(200mm厚さ×100mm幅)を硝酸と
塩酸の体積比が1:3の通常の王水で腐食してその組織
を観察し、等軸晶粒と柱状晶粒の面積比から等軸晶率を
求めた。更に、表皮下75mmの結晶粒径をASTM E112
に準じた切片法により求めた。なお、平均粒径Dは平均
切片長さLの1.12倍とした。
1250℃に加熱して熱間圧延し、厚さ4.5mmの鋼
板に仕上げた。
は、上記の4.5mmの鋼板から採取した切り屑を王水
で溶解し、フレームレス原子吸光法あるいはICP発光
分析法により定量測定したものである。
た試験片をアルコール中でダイヤモンド砥粒研磨仕上げ
し、鋼板断面の板厚の1/4部に相当する部位を走査型
電子顕微鏡で観察し、複合構造をもつ介在物をEDX法
により分析して組成を確認し、Al−Mg系介在物中の
MgとAlの含有量の比、Al−Mg−Ti系複合介在
物の鋼中分布量を調査した。なお、Al−Mg系介在物
中のMgとAlの含有量の比は、無作為に選んだ10個
以上の介在物における平均値として求めた。
常の方法で焼鈍と酸洗を行って焼鈍酸洗鋼板とした。こ
の焼鈍酸洗鋼板から衝撃特性を調査するために、圧延方
向に垂直に、深さ2mmのVノッチ付きサブサイズシャ
ルピー試験片を採取し、衝撃試験を行って延性−脆性遷
移温度(vTs)を測定した。
鈍酸洗鋼板は、その表裏面を研磨して表面粗度を調整し
た後、1mm厚さにまで冷間圧延した。次いで、この冷
間圧延した鋼板を、燃焼ガス中で830〜1030℃の
温度で20〜30秒間均熱焼鈍した。焼鈍に際しての昇
温速度と降温速度は、いずれも10〜50℃/秒の範囲
とした。なお、試験番号17〜19、23に係る鋳片か
ら製造された4.5mm厚さの焼鈍酸洗鋼板は、後述す
るように表面研削作業中に脆性割れが激しく発生し、鋼
板が破断した。
板から、圧延方向に対して0度、45度、90度方向に
JIS Z 2201に規定される13B号の引張試験片を採取
し、評点距離50mmで室温の引張試験を行い破断伸び
を測定した。なお、伸びは下記式による前記3方向に
おける平均伸び(El)で評価した。
に規定される5号の引張試験片を採取し、その平行部を
鏡面仕上げした後、常温で引張変形させて耐リジング性
を評価した。すなわち、評点距離50mmで20%(つ
まり10mm)引張変形させた後、表面粗度計を用いて
引張方向に垂直に走査して表面に発生するリジングを調
査し、表3に示す基準で耐リジング性の評価を行った。
なお、本発明が目標とする耐リジング性は表3に示す指
標でAとBである。
囲内にあり、且つMgとAlの含有量の比が0.3〜
0.5であるAl−Mg系介在物とTi系介在物との複
合介在物(Al−Mg−Ti系介在物)が鋼中に分散し
ている本発明例に係る試験番号1〜13の場合、鋳片は
75%以上の高い等軸晶率を有していることがわかる。
しかもその等軸晶の平均粒径は2.5mm以下と微細で
あった。なお、試験番号2、9、12、13におけるC
a添加は、凝固組織の微細化、加工性、靱性に対し特に
悪影響を及ぼさないことも明らかである。図4に、本発
明の一例として、試験番号1における鋼1の鋳片の凝固
組織を示す。なお、図の左右方向が鋳片の厚さ方向であ
る。
を熱間圧延で厚さ4.5mmにし、その後で焼鈍酸洗し
た鋼板の衝撃遷移温度(vTs)は、いずれも25℃以
下であり、通常の表面研削、冷間圧延の製造において脆
性割れを生ずることはなかった。更に、厚さ1mmに冷
間圧延した後で焼鈍した鋼板は、30%を超える高い平
均伸び(EL)を有し、しかも、耐リジング性の指標は
A又はBで優れていた。
l、O(酸素)、Nのうちいずれか1つ以上の含有量が
本発明で規定する範囲から外れる比較例の試験番号14
〜18の場合、Al−Mg−Ti複合介在物が分散して
いないか、分散していてもAl−Mg系介在物のMgと
Alの含有量の比が0.3未満であった。このため、鋳
片の等軸晶率は5〜15%と低く、等軸晶の平均粒径も
3.5mm以上と粗大で、熱間圧延後に焼鈍した鋼板の
伸びは30%を下回る低いものが多く(試験番号16〜
18)、しかも、耐リジング性の指標はC又はDと劣っ
ている(試験番号14〜18)。なお、試験番号19の
場合、鋳片組織は微細で耐リジング性の指標もBと良好
であるものの、鋼19のN含有量が本発明で規定する含
有量を超えるため、靱性や伸びが著しく低い。
内にあるものの、鋳造前の精錬におけるスラグ組成が本
発明で規定する条件から外れた試験番号20〜23の場
合、規定のAl−Mg−Ti系複合介在物が鋼中に分散
しなかった。このため、鋳片の等軸晶率は5〜20%と
低く、等軸晶の平均粒径も3.5mm以上と粗大で、熱
間圧延後に焼鈍した鋼板の伸びは30%を下回り、しか
も、耐リジング性の指標はDと劣っている。図5に、比
較例の一例として、試験番号20における鋼20の鋳片
の凝固組織を示す。図の左右方向が鋳片の厚さ方向であ
る。
製造された4.5mm厚さの焼鈍酸洗鋼板は、衝撃遷移
温度(vTs)が60℃以上と極めて高く靱性が低いた
め、表面研削作業中に脆性割れが激しく発生し、鋼板が
破断した。
凝固組織の70%を超える部分が平均粒径3mm以下の
微細な等軸晶になり、加工性と靱性に優れる。このた
め、鋼材の製造工程での脆性破断が回避できるし、鋼材
の手入れが不要となるので製造工程が合理化でき製品歩
留まりも向上する。したがって、本発明鋼を用いれば、
脆性割れやリジングなどの発生がほとんどない高い品質
の製品を比較的低コストで提供することができる。
である。
−Ti系複合介在物のEDX法による分析結果の1例を
示す図である。
ライト系ステンレス鋼の鋼塊において、fn1(=Ti
(%)×N(%))の値及びAl−Mg系介在物中のM
gとAlの含有量の比が凝固組織に及ぼす影響を示す図
である。
組織を示す図で、図の左右方向が鋳片の厚さ方向であ
る。
凝固組織を示す図で、図の左右方向が鋳片の厚さ方向で
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】質量%で、C:0.1%以下、N:0.0
03〜0.05%、Si:0.03〜1.5%、Mn:
1.0%以下、P:0.04%以下、S:0.03%以
下、Cr:10〜30%、Cu:2%以下、Ni:2%
以下、Mo:3%以下、V:1%以下、Ti:0.02
〜0.5%、O(酸素):0.001〜0.005%、
Nb:0.8%以下、Al:0.001〜0.15%、
Zr:0.3%以下、B:0.1%以下、Ca:0.0
03%以下及びMg:0.0005%未満を含み、更に
下記式で表されるfn1の値が0.0005以上を満
足し、残部はFe及び不可避不純物の化学組成で、鋼中
にMgとAlの含有量の比が0.3〜0.5のAl及び
Mgを含有する介在物とTi系介在物との複合介在物が
分散した加工性と靱性に優れたフェライト系ステンレス
鋼。 fn1=Ti(%)×N(%)・・・ - 【請求項2】請求項1に記載の化学組成を備え、等軸晶
率が70体積%を超えるとともに等軸晶の平均粒径が3
mm以下であるフェライト系ステンレス鋼鋼塊。 - 【請求項3】質量%で、スラグ組成をAl2O3:1〜4
0%、CaO:30〜70%、MgO:1〜30%、C
aF2 :30%以下、SiO2 :50%以下、残部の不
可避不純物:10%以下及び下記式で表されるfn2
の値:1.0〜3.0とし、且つ、溶鋼中の酸素含有量
を0.001〜0.005%に精錬した後、鋳造するこ
とを特徴とする請求項1に記載の加工性と靱性に優れた
フェライト系ステンレス鋼の製造方法。 fn2=CaO(%)/{Al2O3(%)+SiO2 (%)}・・・
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