JP2001010064A - インクジェットプリンタヘッドの製造方法 - Google Patents
インクジェットプリンタヘッドの製造方法Info
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Abstract
ノズルを短時間で一括して均一に空けるインクジェット
プリンタヘッドの製造方法を提供する。 【解決手段】基板46の裏面に連通防止用のフィルムを
貼ってからヘリコン波エッチング装置のウエハ固定用ス
テージ62に載置する。低温サーキュレータ65により
不凍液を支持台63からウエハ固定用ステージ62内に
循環させると共に、冷媒送入ポンプ67により熱伝導を
促進するための冷媒ガス66をウエハ固定用ステージ6
2と基板46との間に生じている微細な隙間hに送入す
る。これにより、ヘリコン波ドライエッチングの際の基
板46の温度上昇を効果的に抑制する。上記の基板裏面
の連通防止用のフィルムはインク吐出ノズル44が貫通
したとき冷媒ガス66がインク吐出ノズル44から上方
に吹き出すことを防止して基板の冷却を維持するから、
このままオーバーエッチングを行って空けた孔を所望の
正しい形状に仕上げる。
Description
リントヘッドのオリフィス板に正しい形状のインク吐出
ノズルを短時間で一括形成できる製造方法に関する。
広く用いられている。このインクジェット方式によるプ
リンタには、インクを加熱し気泡を発生させてその圧力
でインク滴を飛ばすサーマル方式や、ピエゾ抵抗素子
(圧電素子)の変形によってインク滴を飛ばすピエゾ方
式等がある。これらは、色材たるインクをインク滴にし
て直接記録紙に向かって吐出し印字を行うから、粉末状
の印材であるトナーを用いる電子写真方式と比較した場
合、印字エネルギーが低くて済み、インクの混合によっ
てカラー化が容易であり、印字ドットを小さくできるの
で高画質であり、印字に使用されるインクの量に無駄が
無くコストパフォーマンスに優れており、このため特に
パーソナル用プリンタとして広く用いられている印字方
式である。
方向により二通りの構成がある。一つは発熱素子の発熱
面に平行な方向へインク滴を吐出する構成のサイドシュ
ータ型と呼称されるものであり、他の一つは発熱素子の
発熱面に垂直な方向にインク滴を吐出する構成のルーフ
シュータ型と呼称されるものである。
型のインクジェットプリンタヘッドを備えたプリンタの
構成を模式的に示す斜視図であり、同図(b) は、そのイ
ンクジェットプリンタヘッドのインク吐出面を模式的に
示す平面図、同図(c) は、そのD−D′断面矢視図、同
図(c) は、このインクジェットプリンタヘッドが製造さ
れるシリコンウエハを示す図である。
で個人的に使用される小型のプリンタであり、キャリッ
ジ2に印字を実行するインクジェットプリンタヘッド3
とインクを収容しているインクカートリッジ4が取り付
けられている。キャリッジ2は、一方ではガイドレール
5により滑動自在に支持され、他方では歯付き駆動ベル
ト6に固着している。これにより、インクジェットプリ
ンタヘッド3及びインクタンク4は、図の両方向矢印B
で示す印字の主走査方向に往復駆動される。このインク
ジェットプリンタヘッド3とプリンタ1本体の不図示の
制御装置との間にフレキシブル通信ケーブル7が接続さ
れ、このフレキシブル通信ケーブル7を介して制御装置
から印字データと制御信号がインクジェットプリンタヘ
ッド3に送出される。
向し、インクジェットプリンタヘッド3の上記主走査方
向に延在して、装置本体のフレーム8の下端部にプラテ
ン9が配設されている。このプラテン9に接して用紙1
0が給紙ローラ11と排紙ローラ12により図の矢印C
で示す印字副走査方向に間欠搬送される。この用紙10
の間欠搬送の停止期間中に、インクジェットプリンタヘ
ッド3は、モータ13により歯付き駆動ベルト6及びキ
ャリッジ2を介して駆動されながら、用紙10に近接し
た状態でインク滴を噴射して紙面に印字する。この用紙
10の間欠搬送とインクジェットプリンタヘッド3によ
る往復移動時の印字との繰り返しによって用紙10の全
面に印字を行う。
プリンタが主流であったが、昨今ではフルカラープリン
タがむしろ主流である。フルカラープリンタに用いられ
る上記のインクジェットプリンタヘッド3は、同図(b)
に示すように、およそ10×15mmの大きさのチップ
基板14の上に積層されたオリフィス板15に、4色の
インクを吐出するための互いに平行する四列のノズル列
16が形成されている。各ノズル列16には例えば12
8個のオリフィス、つまりインク吐出ノズル17が一列
に配置されている。
としては、シリコンLSI形成技術と薄膜形成技術を利
用して、複数の発熱素子とそれらを個々に駆動する駆動
回路とインク吐出ノズルとを一括してモノリシックに形
成する方法がある。この方法によれば、同図(b) に示す
10×15mmの大きさのチップ基板14の上に、同図
(c) に示すように、上記128個のインク吐出ノズル1
7に対応する発熱素子18と駆動回路19とを形成した
解像度360dpi(ドット/インチ)のインクジェッ
トプリンタヘッド3を作成することができる。また解像
度が720dpiの場合であれば256個の発熱素子と
駆動回路とインク吐出ノズルを形成することになる。
3は、同図(d) に示すシリコンウエハ21上に多数一括
形成することによって製造される。シリコンウエハ21
上に所定の数だけ個々に区画された各チップ基板14に
は、上記のインク吐出ノズル17や発熱素子18、駆動
回路19などの他に、発熱素子18を個別に駆動する個
別配線電極22及び共通電極23、これらへの配線端子
24及び給電端子25、インク流路26を形成するため
の隔壁27、インク流路26に外部のインクカートリッ
ジ4から供給されるインクを受け取るインク受給孔28
及び共通インク供給溝29等が形成されている。
部を形成されたインクジェットプリンタヘッド3は、最
後に、ダイシングソーなどを用いてスクライブラインに
沿ってカッテングされ、個別に分割されて、実装基板に
ダイスボンデングされ、端子接続されて、実用単位のイ
ンクジェットプリンタヘッド3が完成する。
印字に際しては発熱素子18が印字情報に応じて選択的
に通電され、瞬時に発熱して膜沸騰現象を発生させ、そ
の発熱抵素子18に対応するインク吐出ノズル17から
インク滴が吐出される。このようなインクジェットプリ
ンタヘッド3ではインク滴はインク吐出ノズル17の径
に対応する大きさの略球形で吐出され、紙面上に略その
倍の径の大きさとなって印字される。
板14上のオリフィス板15に上記のインク吐出ノズル
17を孔空けするには、オリフィス板15にAl、Ni
又はCuなどの金属膜を積層した後、これをパターン化
し、このパターン化した金属膜をマスクにして、通常の
ドライエッチング装置によるか又はエキシマレーザなど
によって、オリフィス板15を選択的にエッチングす
る。
定の位置に所定の大きさ及び形状で正確に形成されるこ
とが要求されるが、厚いオリフィス板15に多数のイン
ク吐出ノズル17を一括して適正に明けることは難しい
ため、従来は、適数個づつに分割して孔空けを行ってい
た。このためインク吐出ノズル17の孔空けに時間がか
かるという問題を有していた。
オリフィス板に正しい形状の多数のインク吐出ノズルを
短時間で一括して適正且つ均一に空けるインクジェット
プリンタヘッドの製造方法を提供することである。
明のインクジェットプリンタヘッドの製造方法は、イン
クに圧力を加えて該インクを複数の吐出ノズルより記録
媒体に噴射させて記録を行うインクジェットプリンタヘ
ッドの製造方法において、基板の表面に複数のインク流
路を区画する隔壁と上記インク流路毎に設けられた圧力
エネルギー発生素子とを設置する工程と、上記基板の裏
面と上記表面間を貫通するインク供給路を形成する工程
と、上記基板の裏面から上記インク供給路を介して上記
インク流路に至る流通経路を遮蔽する工程と、上記基板
の表面上に上記吐出ノズルを形成すべきオリフィス板を
設置する工程と、上記基板の裏面を冷却媒体ガスを介在
させつつ冷却しながら上記オリフィス板に上記複数の吐
出ノズルを所定位置にドライエッチングにより一括形成
する工程と、上記流通経路の遮蔽を解除する工程とを有
して構成される。
2記載のように、上記基板裏面に遮蔽シートを貼着して
行うことが好ましく、また、例えば請求項3記載のよう
に、上記流通経路内に溶剤または水により容易に溶解さ
れる可溶性樹脂を充填して行っても良い。この場合、上
記可溶性樹脂は、例えば請求項4記載のように、上記圧
力エネルギー発生素子を被覆しているものであることが
好ましい。
トプリンタヘッドの製造方法は、インクに圧力を加えて
該インクを複数の吐出ノズルより記録媒体に噴射させて
記録を行うインクジェットプリンタヘッドの製造方法に
おいて、基板の表面に複数のインク流路を区画する隔壁
と上記インク流路毎に設けられた圧力エネルギー発生素
子とを設置する工程と、上記基板の表面上にインク供給
溝を形成する工程と、上記基板の表面上に上記吐出ノズ
ルを形成すべきオリフィス板を設置する工程と、上記基
板の裏面を冷却媒体ガスを介在させつつ冷却しながら上
記オリフィス板に上記複数の吐出ノズルを所定位置にド
ライエッチングにより一括形成する工程と、上記基板の
裏面側に上記インク供給溝に連通するインク受給孔を形
成する工程とを有して構成される。
トプリンタヘッドの製造方法は、インクに圧力を加えて
該インクを複数の吐出ノズルより記録媒体に噴射させて
記録を行うインクジェットプリンタヘッドの製造方法に
おいて、基板の表面に複数のインク流路を区画する隔壁
と該インク流路毎に設けられた圧力エネルギー発生素子
とを設置する工程と、上記基板の裏面から上記表面に貫
通するインク供給路を形成する工程と、上記基板の表面
上に上記吐出ノズルを形成すべきオリフィス板を設置す
る工程と、上記基板の裏面側への冷却媒体ガスの供給を
開始し、該ガスを介在させつつ上記基板を該冷却しなが
ら上記オリフィス板に上記複数の吐出ノズルを所定位置
に形成するためのドライエッチングを開始し、上記吐出
ノズルが貫通した実質的直後に上記冷却媒体ガスの供給
を停止し、この後、所定時間後にドライエッチングを終
了するドライエッチング工程とを有して構成される。
を参照しながら説明する。図1(a),(b),(c) は、第1の
実施の形態におけるモノリシック型インクジェットプリ
ンタヘッドの製造方法を工程順に示す図であり、それぞ
れ一連の工程においてシリコンウエハのチップ基板上に
形成されていく状態の概略の平面図と断面図を模式的に
示している。尚、これらの図には、説明の便宜上、いず
れもフルカラー用のインクジェットプリンタヘッドの1
個の印字ヘッド(モノクロ用インクジェットプリンタヘ
ッドの構成と同じ)のみを示しているが、実際には後述
するように、このような印字ヘッドが複数個(通常は4
個)連なった形状のものが、1個のチップ基板上に形成
される。また、同図(c) には36個のオリフィスとして
のインク吐出ノズル44を示しているが、実際には64
個、128個、256個等、設計上の方針によって多数
形成されるものである。
(c) の平面図をそれぞれ拡大して詳細に示しており、中
段に上段のE−E′断面矢視図(同図(a) 参照)、下段
に上段のF−F′断面矢視図(同図(a) 参照)を示して
いる。また、同図(a),(b),(c) の中段に示す断面図は、
それぞれ図1(a),(b),(c) の下に示す断面図と同一のも
のである。尚、図2(a),(b),(c) には、図示する上での
便宜上、64個、128個又は256個のインク吐出ノ
ズルを、5個のインク吐出ノズル44で代表させて示し
ている。
る。先ず、工程1として、4インチ以上のシリコン基板
にLSI形成処理により駆動回路とその端子を形成する
と共に、厚さ1〜2μmの酸化膜(Si O2 )を形成
し、次に、工程2として、薄膜形成技術を用いて、タン
タル(Ta)−シリコン(Si)−酸素(O)からなる
発熱抵抗体膜の層と、Ti−W等の密着層を介在させて
Auなどによる電極膜を順次積層形成する。そして、電
極膜と発熱抵抗体膜をフォトリソグラフィー技術によっ
て夫々パターニングし、ストライプ状の発熱抵抗体膜上
の発熱部とする領域の両側に配線電極を形成する。この
工程で発熱部の位置が決められる。
び工程2が終了した直後の状態を示している。すなわ
ち、チップ基板30には酸化膜からなる絶縁層の下に駆
動回路31及び駆動回路端子32(図1(a) 参照)が形
成され、絶縁層の上には、発熱抵抗体層が複数条にパタ
ーン化され、その発熱部33となる両端に共通電極34
と個別配線電極36が形成されて共通電極34、発熱部
33、及び個別配線電極36からなる複数条の発熱素子
が所定の間隔で平行に並設形成され、発熱部列33′及
び個別配線電極列36′を形成している。また、上記の
共通電極34には共通電極給電端子35が形成されてい
る(図1(a) 参照)。
に対応するインク加圧室とこれらへのインク流路を形成
すべく感光性ポリイミドなどの有機材料からなる隔壁部
材をコーティングにより高さ20μm程度に形成し、こ
れをフォトリソ技術によりパターン化した後に、300
℃〜400℃の熱を30分〜60分加えるキュア(乾燥
硬化、焼成)を行い、高さ10μm程度の上記感光性ポ
リイミドによる隔壁をチップ基板30上に形成・固着さ
せる。更に、工程4として、ウェットエッチングまたは
サンドブラスト法などにより上記チップ基板30の面に
共通インク供給溝を穿設し、更にこの共通インク供給溝
に連通しチップ基板30の下面に開口するインク受給孔
を形成する。
び工程4が終了した直後の状態を示している。すなわ
ち、共通電極34に取り囲まれるようにして共通インク
供給溝37及びインク受給孔38が形成されている。そ
して、共通インク供給溝37の左側に位置する共通電極
34部分にはインクシール隔壁39−1が形成され、右
方の個別配線電極36が配設されている部分にはインク
シール隔壁39−2が形成され、このインクシール隔壁
39−2から各発熱部33と発熱部33の間に延び出す
区画隔壁39−3が形成されている。
隔壁39−2を櫛の胴とすれば、各発熱部33と発熱部
33との間に延び出す区画隔壁39−3は櫛の歯に相当
する形状をなしている。これにより、この櫛の歯状の区
画隔壁39−3を仕切り壁として、その歯と歯の間の付
け根部分に発熱部33が位置する微細なインク加圧室4
1が、発熱部33の数だけ形成される。
る厚さ10〜30μmのフィルムのオリフィス板を、上
記積層構造の最上層つまり隔壁39(39−1、39−
2、39−3)の上に張り付けて290〜300℃で加
熱しながら加圧してそのオリフィス板を固着させる。続
いてNi、Cu又はAlなどの厚さ0.6〜1μm程度
の金属膜を形成する。
金属膜をパターン化して、ポリイミドを選択的にエッチ
ングするマスクを形成し、続いて、オリフィス板を詳し
くは後述するヘリコン波エッチング装置により上記の金
属膜マスクに従って31μmφ〜15μmφの孔空けを
して多数のインク吐出ノズルを一括形成する。
と工程6が終了した直後の状態を示している。すなわ
ち、オリフィス板42が共通給電端子35及び駆動回路
端子32の部分を除く全領域を覆っており、区画隔壁3
9−3によって形成されている高さ10μmのインク加
圧室41が共通インク供給溝37方向に開口を向けてい
る。そして、これらインク加圧室41の開口と共通イン
ク供給溝37とを連通させる高さ10μmのインク流路
43が形成されている。
3に対向する部分にオリフィス、つまりインク吐出ノズ
ル44が形成されている。これにより、64個、128
個又は256個のインク吐出ノズル44を1列に備えた
モノカラーインクジェットプリンタヘッド45が完成す
る。
を備えたモノカラーインクジェットプリンタヘッド45
は、モノクロ用のインクジェットプリンタヘッドの構成
であるが、通常フルカラー印字においては、減法混色の
三原色であるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)の3色に、文字や画像の黒部分に専用されるブラ
ック(Bk)を加えて合計4色のインクを必要とする。
したがって最低でも4列のノズル列が必要である。
ットプリンタヘッド45を4列並べてフルカラーインク
ジェットプリンタヘッドを構成した状態を示す図であ
り、同図(b) は、そのフルカラーインクジェットプリン
タヘッドがシリコンウエハ上に多数形成された状態を示
す図である。上述した製造方法によれば、図3(b) に示
すように、図1(a),(b),(c) に示したチップ基板30よ
りも大きく設定したチップ基板46をシリコンウエハ4
7上に多数形成し、そのチップ基板46に、図1(c) に
示したモノカラーインクジェットプリンタヘッド45を
4列にモノリシックに構成して、図3(a) に示すように
フルカラーのインクジェットプリンタヘッド48を製造
することは可能であり、各ノズル列49の位置関係も今
日の半導体の製造技術により正確に配置することが可能
である。
ンウエハ47の状態で処理した後、最後にダイシングソ
ーなどを用いてシリコンウエハ47をスクライブライン
に沿ってカッテングし、チップ基板46毎に個別に分割
して、図3(a) に示すフルカラーインクジェットプリン
タヘッド48が出来上がる。これを実装基板にダイスボ
ンデングし、端子接続して、実用単位のフルカラーイン
クジェットプリンタヘッド48が完成する。
ッドの製造方法の工程6において概略説明したヘリコン
波エッチング装置によるインク吐出ノズルの孔空けにつ
いて更に詳しく説明する。本例においてヘリコン波ドラ
イエッチング装置を用いるのは、ヘリコン波ドライエッ
チング装置は高速ドライエッチングが可能であり作業能
率が上がるからである。尚、ヘリコン波は、固体プラズ
マの中を伝搬する電磁波の一種で、別名ホイスラー
(笛)波とも呼ばれ、高密度プラズマを発生させるもの
である。
めの前工程を行った製造途上のインクジェットプリント
ヘッド48(但し、以下、圧力エネルギー発生素子につ
いては、1個の発熱部33及びその近傍部分のみを切り
出して示している)を示す図であり、同図(b) は、その
インクジェットプリントヘッド48に対して、ヘリコン
波ドライエッチング装置でドライエッチングを行ってい
る状態を示す図である。尚、同図(a) には、チップ基板
46上の構成において、図1(a),(b),(c) 及び図2(a),
(b),(c) と同一の構成部分には図1(a),(b),(c) 及び図
2(a),(b),(c)と同一の番号を付与して示している。
は、接着材51a、ポリイミドフィルム52、接着材5
1bの3層で構成されている。接着材51a及び51b
の材料は、例えば熱可塑性ポリイミドやエポキシ系接着
材などであり、厚さ約30μmのポリイミドフィルム5
2の表裏に厚さ2〜5μm程度にコーテングされてい
る。このような接着材51aまたは51bのような熱可
塑材料はガラス転移点以上の温度になると急激に弾性率
が低下して粘着性が増加し接着効果を発揮する。
39−2、39−3)に接着されるオリフィス板42の
裏面の接着材51bに要求されている性質であって、オ
リフィス板42の表面には必要のない性質である。それ
にも拘らず、オリフィス板42の裏面の接着材51bだ
けでなく表面にも接着材51aが設けられるているの
は、もし裏面の接着材51bだけであるとポリイミドフ
ィルム52が製造工程の処理作業中に捲き上がって具合
が悪いからであり、同図(a) のように接着材51aと5
1bによって表裏両面に同一の熱膨張特性を持たせるこ
とによりポリイミドフィルム52が製造工程の処理作業
中に捲き上がる不具合を防止しているものである。
材51bの面をチップ基板46に向けて隔壁39(39
−1、39−2、39−3)の上に載置して、インク加
圧室41やインク流路43に蓋を形成し、このオリフィ
ス板42を隔壁39に均一に固定接着するために、数1
0分の間、200〜250℃に加熱し、数Kg/cm 2
の圧力を加えて固定する。
lなどの厚さ0.5〜1μm程度の金属膜53を形成
し、これに図1(c) 又は図2(c) に示したインク吐出ノ
ズル44に対応するパターン54を形成して、オリフィ
ス板42を選択的にエッチングする為のマスクを形成す
る。本例のように、オリフィス板42にインク吐出ノズ
ル44を孔空けするのにヘリコン波ドライエッチング装
置を用いる場合は、上記のようにNi、Cu又はAlな
どの金属膜35をマスクに使うことでポリイミドフィル
ム52と金属膜53との選択比が概略50〜100程度
得られる。従って、約30μmのポリイミドフィルム5
2のエッチングには1μm以下の金属膜53のマスクで
も十分に可能である。
6、つまり図3(b) に示したシリコンウエハ47を、ヘ
リコン波エッチング装置に入れて、図4(b) に示すよう
に、ドライエッチングによるインク吐出ノズル44の孔
空けを行う。ヘリコン波エッチング装置によるドライエ
ッチングのプロセスガスとしては酸素が用いられる。処
理用酸素O2はヘリコン波エッチング装置内で、図4(b)
に示すように、酸素プラズマ55となり、酸素イオン
56、酸素ラジカル原子57となって金属マスク面に吹
き付けられ、パターン54に従ってインク吐出ノズル4
4を穿設する。
接着材51aは、通常のドライエッチング装置による孔
空けや、エキシマレーザなどによる孔空けでは、さした
る問題とはならない。しかし、本発明の如く孔空け作業
を高速に行うべくヘリコン波エッチング装置を用いる場
合、ヘリコン波エッチングは大イオン電流を用いるた
め、工作対象物の温度上昇が他のエッチング方法を採用
した場合よりも格段に大きく、その結果、次の様な不具
合が発生する。
より通常に孔空けを行った場合の不具合を示す図であ
り、同図(b) は、同図(a) の不具合の孔とその周辺を示
す平面図である。図5(a),(b) に示すように、ヘリコン
波エッチング装置により通常に孔空けを行った場合に
は、オリフィス板42の表面に皺58が発生し、その結
果、インク吐出ノズル44内にエッチング残渣が残った
り、吐出口44′の形状が歪んだ状態で仕上がってしま
う。このため、印字の際に、本来吐出されるべき方向、
すなわちオリフィス板42の面に垂直な方向とは異なる
方向にインクが吐出されるという不具合や、着弾ドット
の周囲にサテライトと呼ばれる微細な不要ドットが着弾
する不具合が発生する。
皺の原因としては、Al、Cu又はNiなどの金属マス
クと接着材51aとの熱膨張係数の差が大きいことが上
げられる。しかし、前述したように、オリフィス板42
表面の接着材51aは、作業工程中におけるオリフィス
板42の捲き上がりを防止するためのものであるため省
くことはできない。
置によるオリフィス板42へのインク吐出ノズル44の
孔空け方法では、接着材51aとして用いる熱可塑ポリ
イミドのガラス転移点Tgが約200℃であることに注
目して、シリコンウエハ29を200℃以下に冷却しな
がらエッチングを行う。
模式的に示す図であり、同図(b) はそのウエハ固定用ス
テージの平面図、同図(c) は同図(a) の部分拡大図であ
る。同図(a) に示すように、ヘリコン波エッチング装置
は、プロセスチャンバー(処理室)61を中心に、この
処理室61内に突設されるウエハ固定用ステージ62を
備えている。図3(b) に示したシリコンウエハ47は、
図6(a) の矢印Gで示すように装置左方から搬入され
て、上記のウエハ固定用ステージ62上に載置される。
法(機構的に行う固定方法)又は静電チャック法(静電
的に行う固定方法)で固定される。ウエハ固定用ステー
ジ62は、支持台63上に、支持台63と一体に構成さ
れ、この支持台63を介して、例えば13.56MHz
のRF(radio−frequency:高周波)バ
イアスが接地側交流電源64から印加される。
は、低温サーキュレータ65による不凍液が支持台63
を介して循環している。さらに、本発明の特徴であるウ
エハ固定用ステージ62とシリコンウエハ47との間に
生じている微細な隙間hに、熱伝導を促進するためのH
eガスなどの冷媒ガス66を、冷媒送入ポンプ67か
ら、支持台63及びウエハ固定用ステージ62内に配設
された冷媒送入路68を介し、ウエハ固定用ステージ6
2のウエハ支持面に開口する冷媒吹き出し口69から送
入して、シリコンウエハ47の低温サーキュレータ65
による冷却を促進させる。
ハ固定用ステージ62を循環不凍液で−10℃以下に冷
却し、且つ、ウエハ固定用ステージ62とシリコンウエ
ハ47間に冷媒ガス66を介在させることにより、ヘリ
コン波ドライエッチングの際のシリコンウェハ47の温
度上昇を効果的に抑制するようにしている。
(O2)プラズマ55を処理室61内に閉じ込めるため
のマグネット(磁石)71が配設され、処理室61の上
部中央にはソースチャンバー(源流室)72が配置され
る。源流室72の周囲には上下二段にアンテナ73が配
設され、その外側には、プラズマを封じ込めるために、
内外二重にインナーコイル(内コイル)74とアウター
コイル(外コイル)75が配置されている。
76が開口し、ここからプロセスガス(処理用酸素)が
供給される。また、二段のアンテナ73にはソースパワ
ーサプライ(源流電源)77から、例えば上記接地側交
流電源64のサイクルに対応する13.56MHzの電
圧が印加される。
イプライン76から供給される処理用酸素がアンテナ7
3によってプラズマ化され、内コイル74及び外コイル
75によって処理室61に送り込まれる。この酸素プラ
ズマ55を、処理室61内で、支持台63及びウエハ固
定用ステージ62を介してシリコンウエハ47(つまり
インクジェットプリンタヘッド48のチップ基板46、
以下、実際にはシリコンウエハ47の状態での処理であ
るが、チップ基板46として説明する)に印加されてい
るRFバイアス電圧で吸引・加速する。
石71が上記酸素プラズマ55の電子が壁面で消滅する
のを防止する。これにより、酸素プラズマ55は、均一
な分布となってチップ基板46に降り注ぎ、金属膜53
のマスクのパターン54で露出しているオリフィス板4
2表面に激突し、エッチングする。処理後のプロセスガ
スは、図6(a) の矢印Jで示すように装置右方に排出さ
れる。
イオンエッチング)のように電極配置が平行平板型では
ないが、それと同じように、酸素プラズマ55に対して
チップ基板46の電位が、酸素イオンを引き込む方向に
ある。これにより、工作物(オリフィス板47)を酸素
イオン56スバッタするのと同時に、ラジカル原子57
を利用して化学エッチングもしている。
主成分は、炭素であるため、CxHy+O→CO2↑+
H2O↑の化学反応によるエッチングを行っている。よ
って、上記のヘリコン波エッチングは、スパッタ(物理
的エッチング)+ラジカル反応(化学的エッチング)を
使って、孔加工のような異方性エッチングを高い選択比
で行うことができる。
分に冷却しながエッチングするにも拘らず、上記の冷却
方法だけでは、図5(a),(b) に示したような不具合が発
生する。その理由を調べていくと次のようなことが判明
した。
ッチングしても発生する不具合の原因を説明する図であ
る。すなわち、同図に示すように、チップ基板46の裏
面には、インク受給孔38が開口しているため、上記の
ヘリコン波ドライエッチングでインク吐出ノズル44が
貫通した瞬間から、冷媒ガス66が、同図の矢印Kで示
すように、インク受給孔38、共通インク供給溝37及
びインク流路43を通って、インク吐出ノズル44から
上部に逃げ出してしまう。
ノズル44が貫通した段階では接着材51a等の残渣が
孔壁に付着していたりするので、それらを取り除いて所
望の適正な形状に仕上げるために、時間にして1分乃至
3分程度のオーバーエッチングを行う。ところが、この
とき上記のように冷媒ガス66がインク吐出ノズル44
から上方に抜け出てしまうと、ウエハ固定用ステージ6
2とチップ基板46裏面の隙間hの真空度が高まって、
その分だけ熱伝導度が低下して、チップ基板46の温度
が急激に上昇してしまう。
示したように、オリフィス板42の表面に皺が発生す
る。また、このときオリフィス板42の上方に多量に吹
き出した冷媒ガス66のために酸素プラズマ55′の密
度が不均一になってしまい、その結果、駆動回路31の
MOSトランジスタやキャパシタの破壊もしくは劣化を
引き起こして、駆動回路31にダメージを与える場合が
あることも判明した。
インク吐出ノズル44の貫通時に冷媒ガス66がインク
受給孔38からインク吐出ノズル44を通って上部に逃
げ出すことによる不具合を除去するために、インク受給
孔38を仮封止することにした。
剤付きシートを張り付けてインク受給孔38を仮封止し
た例を示す図であり、同図(b) は、この方法によりイン
ク吐出ノズル44の孔空けを行った場合の正しい形状の
インク吐出ノズル44近傍部分の拡大断面図、同図(c)
は同図(b) の正しい形状のインク吐出ノズル44の孔と
その周辺を示す平面図である。
材のポリエステルフィルム79に熱剥離接着剤81を積
層した2層構造を有するシートである。上記の熱剥離接
着剤81は、室温では接着力を持つが、ある温度以上に
なると容易にチップ基板46との界面から剥離する性質
がある。この剥離する温度は例えばαタイプは90℃以
上、βタイプは120℃以上、γタイプは150℃以上
等である。
熱剥離接着剤81の接着力の試験を行った結果を示す図
表である。同表では、左端の欄にタイプα、β、γを示
し、次にそれぞれのタイプに対する熱剥離温度(℃)を
「90、120、150」として示してある。同表に示
す様に、熱剥離温度が120℃であるタイプβの接着剤
は、熱剥離温度が150℃のγタイプよりその塗り厚が
15μm薄くても、剥離前の接着力が500g/20m
mと他の2タイプと比べて最も強い。
78を張り付けるときには、チップ基板46と熱剥離接
着剤81との界面に空気を巻き込んでしまうと、チップ
基板46をヘリコン波エッチング装置内に搬入したと
き、真空中で上記の巻き込まれた空気が膨張してチップ
基板46をウエハ固定用ステージ62から持ち上げてし
まう不具合が発生するから、そのように空気を巻き込ま
ないように、ローラや刷毛などの道具を使用して密着さ
せるようにする。
ン波エッチングを行うと、インク吐出ノズル44が貫通
した後も、図6(c) に示したと同様の均一な冷却状態を
維持でき、これによって、余裕を持ってオーバーエッチ
ングを行うことができ、図8(b),(c) に示すように、所
望の適正な形状のインク吐出ノズル44を形成すること
ができる。
終了後は、接着剤付きシート78を張り付けたままのチ
ップ基板46をオーブンに入れて、各接着剤の熱剥離温
度に応じて90℃、120℃または150℃で3分以上
加熱する。これにより、図8(b) に示すように、熱剥離
接着剤81をチップ基板46側に残すことなく簡単に剥
離することができる。
℃の熱剥離接着剤81を塗着した接着剤付きシート78
を用いた場合の、チップ基板46に対するヘリコン波エ
ッチングによるオリフィス板42への孔空けプロセスの
一例を示すものである。
ング時間は10分、オーバエッチング時間は3分であ
る。処理中における接着剤付きシート78の接着力の低
下もなく、インク受給孔38を塞いだことによるチップ
基板46の膨張もヘリコン波ドライエッチングに悪影響
を与えることは無かった。
仮封止には、接着剤付きシート78と限ることなく、例
えばドライフィルムを用いてもよい。図10は、ドライ
フィルム82を80〜90℃でチップ基板46の裏面に
ラミネート(積層化)した例を示す図である。このよう
にドライフィルム82を用いても、インク受給孔38を
塞ぐことが可能である。この場合は、ヘリコン波ドライ
エッチングによる孔空けプロセス終了後に、例えばモノ
エタノールアミン等の剥離液により剥離する。
おけるインクジェットプリンタヘッドの製造方法を模式
的に示す図である。尚、同図(a) 〜(c) に示す構成は、
製造工程の順序がやや異なる点を除いて、図4(a) 及び
図8(b),(c) の構成と同一であり、したがって、図4
(a) 及び図8(b),(c) と同一の構成要素には同一の番号
を付与して示している。
図11(a) に示すように、チップ基板46に、不図示の
駆動回路を形成した後、発熱部33、共通電極34、個
別配線電極36、及び共通インク供給溝37を形成し
て、更に隔壁39(39−1、39−2、39−3(不
図示))を形成する。更に、同図(b) に示すように、オ
リフィス板42を積層し、同図(c) に示すように金属膜
53を形成し、マスクパターン54を形成する。このよ
うにチップ基板46の表側からの処理のみを行って、ヘ
リコン波ドライエッチングによる孔空けプロセスに移っ
て、同図(d) に示すようにインク吐出ノズル44を穿設
する。この後、同図(e) に示すように、チップ基板46
裏面からインク受給孔38を穿設して表側の共通インク
供給溝37に連通させ、チップ基板46のインク流通路
を貫通させる。
穿設作業を行う同図(e) に示すインク受給孔38の形成
は、同図(d) に示すヘリコン波ドライエッチングの段階
では未だ行われておらず、したがって、インク吐出ノズ
ル44が貫通したとき、チップ基板46のインク流通路
は貫通していないので、このインク吐出ノズル44から
チップ基板46裏面の図6(c) に示す冷媒ガス66が表
側に流出することは無く、これにより、図8(a) 又は図
10の場合のようにチップ基板46裏面の既に空いてい
るインク受給孔38を仮封止した場合と同様に、インク
吐出ノズル44が貫通した後も、図6(c) に示したと同
様の均一な冷却状態を維持でき、これによって、余裕を
持ってオーバーエッチングを行うことができ、所望の適
正な形状のインク吐出ノズル44を形成することができ
る。
けるインクジェットプリンタヘッドの製造方法を模式的
に示す図である。尚、同図(a),(b) に示す構成は、図4
(a)及び図8(b),(c) に示した構成と同一であるので、
図12(a),(b) には、図4(a) 及び図8(b),(c) と同一
の番号を付与して示している。
図12(a) に示すように、図6(a),(b),(c) に示したヘ
リコン波ドライエッチングにより、インク吐出ノズル4
4の孔空けを行う。この場合の処理条件は、第1の実施
の形態の場合と同様である。そして、図12(b) に示す
ように、インク吐出ノズル44が貫通した直後に冷媒送
入ポンプ67を停止させてウエハ固定用ステージ62の
冷媒吹き出し口69からの冷媒ガス66の吹き出しを停
止させる(図6(a),(b),(c) 参照)。このインク吐出ノ
ズル44が貫通したことの検出については後述する。
き出し口69からの冷媒ガス66の吹き出し停止によ
り、冷媒ガス66の流動が停止して、流動の慣性及び圧
力が低下し、上記貫通したインク吐出ノズル44方向へ
は、インク受給孔38近傍の冷媒ガス66が僅かに抜け
るのみとなり、大半はチップ基板46底面とウエハ固定
用ステージ62上面間の間隙に均一に滞留する。これに
より、短い期間ではあるが滞留冷媒ガス66による基板
冷却の冷媒機能が維持される。この滞留する冷媒ガス6
6が散逸しないうちに、オーバーエッチングを行う。
るヘリコン波ドライエッチングの処理手順を示すフロー
チャートである。同図に示すように、先ず、基板(シリ
コンウエハ47)にオリフィス板42を設置する、つま
り隔壁39上に積層・固着させる(ステップS1)。次
に、そのオリフィス板42表面に金属膜53を形成し、
その金属膜53にエッチングマスク54を形成する(ス
テップS2)。
装置内に入れ、ウエハ固定用ステージ62上に固定し、
低温サーキュレータ65(図6参照)を駆動して不凍液
を循環させると共に冷媒送入ポンプ67を駆動して冷媒
ガスの流動を開始させ、基板冷却用冷媒ガス(He)6
6を基板47とウエハ固定用ステージ62間に送入する
(ステップS3)。
を開始すると共にインク吐出ノズルの貫通を監視する
(ステップS4)。このエッチング処理では、インク吐
出ノズルの貫通までに時間約10分が必要である。そし
て、時間約10分が経過後にインク吐出ノズルの貫通時
点を検出すると(ステップS5)、冷媒送入ポンプ67
を駆動を止めて基板47とウエハ固定用ステージ62間
の冷媒ガスの流動を停止させる(ステップS6)。この
処理で、およそ100msecの時間が経過する。
だけ継続し、すなわち、オーバーエッチングを1分間お
こなった後、このヘリコン波ドライエッチングを停止す
る(ステップS7)。これにより、オリフィス板42へ
のインク吐出ノズル44の孔空けが完成する。
の形態の場合に示した条件のうち、オリフィス板のイン
ク吐出ノズルの貫通までの時間が約10分であることは
変わりないが、基板の冷却に残留冷媒ガスのみを利用す
るためオーバエッチングの処理時間は短めに設定して、
オーバエッチング時間を1分としている。
ノズル44の貫通時点の検出について説明する。このイ
ンク吐出ノズル44の貫通時点の検出には、発光分光分
析法、反射光分析法、ガス分析法、圧力測定法、流量測
定法等種々あるが、これら諸方法のうち、いずれかの方
法を用いる。
波ドライエッチングにおけるプラズマエッチングプロセ
スで発生する反応生成物や反応ガスの固有波長の光を検
出し、その光強度の経時変化をモニタする。エンドポイ
ント近辺では、反応に寄与する物質が減少するので、モ
ニタしている信号に変化が生じる。本実施例では、ポリ
イミドが発生する反応生成物や反応ガスの固有波長の光
を検出する。
グ物と基板とで構成されていた場合、エッチング中は被
エッチング物の反射光を見ることになり、エッチング貫
通後は、基板の反射光を見る事になる。本実施例の場
合、エッチング中はオリフィス板であるポリイミドの反
射光、エッチング貫通後はSi、配線材料(Au,Al
など)又は抵抗体(Ta−Si−Oなど)の反射光を検
出することになる。
リフィス板のインク吐出ノズルが貫通していないため基
板裏面とウエハ固定用ステージとの隙間に流れている冷
媒ガスは基板表面に流れ出さないが、インク吐出ノズル
貫通直後から基板表面に冷媒ガスが吹き出す。そのガス
を検出する。本例の場合、例えばHeを検出する。
リフィス板のインク吐出ノズルが貫通していないため基
板裏面とウエハ固定用ステージとの隙間に流れている冷
媒ガスは基板表面に流れ出さないが、インク吐出ノズル
貫通直後から基板表面に冷媒ガスが吹き出す。つまりイ
ンク吐出ノズルの貫通前後における冷媒ガスの圧力変化
でエッチング終点を検出する。
上記のように基板裏面とウエハ固定用ステージとの隙間
に流れている冷媒ガスは基板表面に流出せず、インク吐
出ノズル貫通直後から基板表面に冷媒ガスが吹き出すこ
とから、その冷媒ガスを制御している流量計が変化する
時点を、エッチング終点として検出する。
おけるインクジェットプリンタヘッドの製造方法を模式
的に示す図である。尚、同図(a) は、前述した製造工程
1〜工程4までを終了した直後のチップ基板の状態、す
なわち図1(b) 又は図2(b)と同じ状態を示しており、
図1(b) 又は図2(b) と同じ番号を付与して示してい
る。
法がやや異なってくる。すなわち同図(b) に示すよう
に、先ず、PVA(ポリビニルアルコール)などの水溶
性樹脂材料を、保護膜84として、チップ基板46の表
面にコートする。チップ基板46の裏面にはインク受給
孔38が貫通しているので、保護膜84が共通インク供
給溝37からインク受給孔38に入り込んだとき、更に
チップ基板46裏面に回り込まないようにするためにチ
ップ基板46すなわちシリコンウエハ47の裏面に流出
防止フィルム(不図示)などを貼っておくことが好まし
い。
から容易に除去する必要があり、したがって、例えば水
に溶けるPVA、ポリビニールエーテル、ポリエチレン
オキサイド等の水溶性樹脂材料や、酸性溶剤に溶けるナ
イロン、尿素樹脂、グリプタル樹脂、セルロース樹脂等
の樹脂材料、或はアルカリ性溶剤に溶けるポリエステ
ル、尿素樹脂、メラミン樹脂等の樹脂材料、または、他
の溶剤、例えばアセトン、ベンゼン、エタノール、クロ
ロホルム等に溶ける樹脂材料等を用いる。
は、スピンコート、ロールコート、スプレーコート、印
刷、ポッテリング、モールディングなど種々の方法があ
り、いずれの方法も用いることが可能である。
保護膜84は、その後のオリフィス板42の貼り付けの
邪魔になるので、拭き取り、削り取り或は他の適宜の方
法で、同図(c) に示すように除去した後、乾燥などによ
る保護膜84の硬化を行う。更に、不用となった流出防
止フィルムを剥がし取る。次に、通常の製造工程と同様
にして、同図(d) に示すように、オリフィス板42を接
着材層によって隔壁39上に加熱接着し。金属膜53を
形成し、パターン54を形成する。
って、同図(e) に示すように、インク吐出ノズル44や
特には図示しないが接続端子部分等の孔空けを行う。こ
の場合も、インク吐出ノズル等の孔が貫通した後も、適
宜の時間、オーバーエッチングを行うが、そのオーバー
エッチングによるエッチング処理は保護膜84の表面が
受けることとなり、保護膜84の下にある発熱体33や
電極部分或は駆動回路31には、直接エッチング処理が
加えられることが無く、したがって、オーバーエッチン
グによって発熱体33や駆動回路31が障害を受けると
いうような不具合は発生しない。
したヘリコン波ドライエッチングにおけるインク吐出ノ
ズル貫通時の冷媒ガスの吹き出しが、インク流路を塞い
ている保護膜84によって阻止されるので、インク吐出
ノズル貫通後もチップ基板46の冷却が維持されて、こ
れにより、正常にオーバーエッチングを行うことができ
ると共に、冷媒ガスの吹き出しによる駆動回路障害の虞
も解消する。
よって洗い流して、同図(f) に示すようにチップ基板4
6から除去する。尚、保護膜84に水溶性以外の樹脂材
料を用いた場合は、その保護膜84が溶解可能な酸やア
ルカリ、溶剤などによって溶解せしめる。また、この保
護膜84を除去する処理によって保護膜84の表面に残
っていたドライエッチングに起因する残渣も一緒に取り
去ることができる。
では、酸素プラズマを用いてエッチング処理している
が。この酸素プラズマは、無機物や金属に対してよりも
樹脂材料などの有機物に対するエッチング効果が高い。
したがって、本例における保護膜84の形成では樹脂材
料のみによるよりは、エッチング耐性の高い金属や無機
物を含有した樹脂材料のほうが、より保護膜としての機
能が高いこととなる。具体的には、PVAなどの樹脂材
料にアルミナ、窒化珪素などのセラミックスやガラス粒
子を含有させたり、Al、Ni、Cu、Fe、Co、A
gなどの金属を含有させたものを保護膜材料として用い
るようにしてもよい。
金属や無機物を含有した樹脂材料の代わりに、ポリケイ
皮酸ビニル系フォトレジストやゴム系ネガ型(環化ポリ
イソプレン・ビスアジド系)フォトレジスト、ノボラッ
ク樹脂系ポジ型フォトレジスト、アジド化合物系フォト
レジストなどを用いてもよい。
トした後、露光・現像を行うことによって隔壁上以外の
部分に保護膜が残る様にパターン化し、その後ベーキン
グを行って保護膜を硬化させる。そして、オリフィス板
を貼り付け、金属膜マスクを形成し、ドライエッチング
によってインク吐出ノズルの孔空けを行った後、不用と
なった保護膜をアルカリ剥離液や溶剤などによって剥離
して取り除く。
め、フォトリソグラフィー技術を使った微細パターン形
成が可能となり、インクジェットプリントヘッドの微細
化に合わせて微細加工が可能となるという利点がある。
また、このように液状フォトレジストではなく、ドライ
フィルムレジスト材料を使っても良い。この場合は、ド
ライフィルムレジストの貼り付けは、加熱ローラによる
加熱・加圧による貼り付けとなる。これは液状のレジス
ト材料と比較して、流動性を持たない材料であるため、
シリコンウエハ裏面に流出防止フィルムを貼り付ける必
要が無くなり工程の簡素化を行うことができる。
シュータ型のインクジェットプリンタヘッドのインク吐
出ノズルについて説明したが、これに限ることなく、サ
イドシュータ型のインクジェットプリンタヘッドのイン
ク吐出ノズルに適用してもよい。また、サーマル方式の
インクジェットプリンタヘッドに限ることなく、ピエゾ
方式のインクジェットプリンタヘッドのインク吐出ノズ
ルに適用することもできる。
れば、多数のインク吐出ノズルを一括して高速に明ける
ことができるヘリコン波エッチング装置を用い、基板を
冷却しながらオーバーエッチング時に貫通したインク吐
出ノズルから冷媒ガスが抜け出して製作中のインクジェ
ットヘッドの温度が上がらないようにしてインク吐出ノ
ズルの孔空けを行うので、オリフィス板表面に皺が発生
したり、孔空け作業で生じる残渣がインク吐出ノズル内
に垂れ込む等の不具合が解消され、これにより、高温を
発生するヘリコン波ドライエッチングによる孔空けにも
拘らず、所望の正しい形状のインク吐出ノズルを形成す
ることができ、製品歩留りが向上し製品コストの低減に
貢献する。
が大量に基板上面に吹き出ないようにするので、冷媒ガ
スを用いているにも拘らず冷媒ガスによる駆動回路の破
壊の虞が無く、これにより、多数のインク吐出ノズルを
一括して高速に明けることができるヘリコン波エッチン
グ装置を有効に使用することができる。
ガスの抜け道を塞ぐと共に発熱体も被覆することによ
り、オーバエッチングによる発熱体の損傷を防止するこ
とができる。
ェットプリンタヘッドの製造方法を工程順に示す図であ
り、それぞれ一連の工程においてシリコンチップの基板
上に形成されていく状態の概略の平面図と断面図を模式
的に示している
図をそれぞれ拡大して詳細に示す図、中段は上段のE−
E′断面矢視図、下段は上段のF−F′断面矢視図であ
る。
ドを4列並べてフルカラーインクジェットプリンタヘッ
ドを構成した状態を示す図、(b) はフルカラーインクジ
ェットプリンタヘッドがシリコンウエハ上に多数形成さ
れた状態を示す図である。
ノズル孔空け前の状態を示す拡大断面図、(b) はヘリコ
ン波エッチング装置により通常に孔空けを開始した状態
を示す図である。
孔空けを行った場合の不具合を示す図、(b) は(a) の不
具合の孔とその周辺を示す平面図である。
す図、(b) はウエハ固定用ステージの平面図、(c) は
(a) の部分拡大図である。
生する不具合の原因を説明する図である。
張り付けてインク受給孔を仮封止した例を示す図、(b)
はこの方法により形成される正しい形状のインク吐出ノ
ズル近傍部分の拡大断面図、(c) は(b) のインク吐出ノ
ズルの孔とその周辺を示す平面図である。
の接着力の試験を行った結果を示す図表である。
の裏面にラミネートした例を示す図である。
クジェットプリンタヘッドの製造方法を模式的に示す図
である。
ジェットプリンタヘッドの製造方法を模式的に示す図で
ある。
エッチングの処理手順を示すフローチャートである。
クジェットプリンタヘッドの製造方法を模式的に示す図
である。
ットプリンタヘッドを備えたプリンタの構成を模式的に
示す斜視図、(b) はインクジェットプリンタヘッドのイ
ンク吐出面を模式的に示す平面図、(c) はそのD−D′
断面矢視図、(c) はインクジェットプリンタヘッドが製
造されるシリコンウエハを示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 インクに圧力を加えて該インクを複数の
吐出ノズルより記録媒体に噴射させて記録を行うインク
ジェットプリンタヘッドの製造方法において、 基板の表面に複数のインク流路を区画する隔壁と前記イ
ンク流路毎に設けられた圧力エネルギー発生素子とを設
置する工程と、 前記基板の裏面と前記表面間を貫通するインク供給路を
形成する工程と、 前記基板の裏面から前記インク供給路を介して前記イン
ク流路に至る流通経路を遮蔽する工程と、 前記基板の表面上に前記吐出ノズルを形成すべきオリフ
ィス板を設置する工程と、 前記基板の裏面を冷却媒体ガスを介在させつつ冷却しな
がら前記オリフィス板に前記複数の吐出ノズルを所定位
置にドライエッチングにより一括形成する工程と、 前記流通経路の遮蔽を解除する工程とを有することを特
徴とするインクジェットプリンタヘッドの製造方法。 - 【請求項2】 前記流通経路の遮蔽工程は、前記基板裏
面に遮蔽シートを貼着して行うことを特徴とする請求項
1記載のインクジェットプリンタヘッドの製造方法。 - 【請求項3】 前記流通経路の遮蔽工程は、前記流通経
路内に溶剤または水により容易に溶解される可溶性樹脂
を充填して行うことを特徴とする請求項1記載のインク
ジェットプリンタヘッドお製造方法。 - 【請求項4】 前記可溶性樹脂は、前記圧力エネルギー
発生素子を被覆していることを特徴とする請求項3記載
のインクジェットプリンタヘッド。 - 【請求項5】 インクに圧力を加えて該インクを複数の
吐出ノズルより記録媒体に噴射させて記録を行うインク
ジェットプリンタヘッドの製造方法において、 基板の表面に複数のインク流路を区画する隔壁と前記イ
ンク流路毎に設けられた圧力エネルギー発生素子とを設
置する工程と、 前記基板の表面上にインク供給溝を形成する工程と、 前記基板の表面上に前記吐出ノズルを形成すべきオリフ
ィス板を設置する工程と、 前記基板の裏面を冷却媒体ガスを介在させつつ冷却しな
がら前記オリフィス板に前記複数の吐出ノズルを所定位
置にドライエッチングにより一括形成する工程と、 前記基板の裏面側に前記インク供給溝に連通するインク
受給孔を形成する工程とを有することを特徴とするイン
クジェットプリンタヘッドの製造方法。 - 【請求項6】 インクに圧力を加えて該インクを複数の
吐出ノズルより記録媒体に噴射させて記録を行うインク
ジェットプリンタヘッドの製造方法において、 基板の表面に複数のインク流路を区画する隔壁と該イン
ク流路毎に設けられた圧力エネルギー発生素子とを設置
する工程と、 前記基板の裏面から前記表面に貫通するインク供給路を
形成する工程と、 前記基板の表面上に前記吐出ノズルを形成すべきオリフ
ィス板を設置する工程と、 前記基板の裏面側への冷却媒体ガスの供給を開始し、該
ガスを介在させつつ前記基板を該冷却しながら前記オリ
フィス板に前記複数の吐出ノズルを所定位置に形成する
ためのドライエッチングを開始し、前記吐出ノズルが貫
通した実質的直後に前記冷却媒体ガスの供給を停止し、
この後、所定時間後にドライエッチングを終了するドラ
イエッチング工程とを有することを特徴とするインクジ
ェットプリンタヘッドの製造方法。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18751699A JP3692842B2 (ja) | 1999-07-01 | 1999-07-01 | インクジェットプリンタヘッドの製造方法 |
| US09/494,116 US6473966B1 (en) | 1999-02-01 | 2000-01-27 | Method of manufacturing ink-jet printer head |
| PCT/JP2000/000501 WO2000046031A1 (en) | 1999-02-01 | 2000-01-31 | Method of manufacturing ink-jet printer head |
| CNB00800109XA CN1151024C (zh) | 1999-02-01 | 2000-01-31 | 制造喷墨打印头的方法 |
| DE60020308T DE60020308T2 (de) | 1999-02-01 | 2000-01-31 | Verfahren zur herstellung eines tintenstrahldruckkopfes |
| EP00902004A EP1075390B1 (en) | 1999-02-01 | 2000-01-31 | Method of manufacturing ink-jet printer head |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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|---|---|---|---|---|
| KR20040005155A (ko) * | 2002-07-08 | 2004-01-16 | 삼성전자주식회사 | 잉크젯 헤드의 잉크 공급유로 형성방법 |
| JP2004223832A (ja) * | 2003-01-22 | 2004-08-12 | Fuji Xerox Co Ltd | インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置。 |
| JP2008298441A (ja) * | 2007-05-29 | 2008-12-11 | Dainippon Printing Co Ltd | 力学量検出センサの製造方法 |
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-
1999
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|---|---|---|---|---|
| KR20040005155A (ko) * | 2002-07-08 | 2004-01-16 | 삼성전자주식회사 | 잉크젯 헤드의 잉크 공급유로 형성방법 |
| JP2004223832A (ja) * | 2003-01-22 | 2004-08-12 | Fuji Xerox Co Ltd | インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置。 |
| EP2287006A1 (en) * | 2006-12-22 | 2011-02-23 | Fujifilm Dimatix, NC. | Adjustable mount printhead assembly |
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