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JP2001098301A - 高密度焼結体用造粒粉末及びこれを用いた焼結体 - Google Patents

高密度焼結体用造粒粉末及びこれを用いた焼結体

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Publication number
JP2001098301A
JP2001098301A JP27592399A JP27592399A JP2001098301A JP 2001098301 A JP2001098301 A JP 2001098301A JP 27592399 A JP27592399 A JP 27592399A JP 27592399 A JP27592399 A JP 27592399A JP 2001098301 A JP2001098301 A JP 2001098301A
Authority
JP
Japan
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sintered body
powder
particles
small
granulated powder
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP27592399A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Horata
亮 洞田
Tetsuya Kondo
鉄也 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daido Steel Co Ltd filed Critical Daido Steel Co Ltd
Priority to JP27592399A priority Critical patent/JP2001098301A/ja
Priority to US09/668,931 priority patent/US6348081B1/en
Priority to TW089119994A priority patent/TW461837B/zh
Publication of JP2001098301A publication Critical patent/JP2001098301A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01N13/00Exhaust or silencing apparatus characterised by constructional features
    • F01N13/16Selection of particular materials
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C33/00Making ferrous alloys
    • C22C33/02Making ferrous alloys by powder metallurgy
    • C22C33/0207Using a mixture of prealloyed powders or a master alloy
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22FWORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
    • B22F2999/00Aspects linked to processes or compositions used in powder metallurgy
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01N2530/00Selection of materials for tubes, chambers or housings
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  • Powder Metallurgy (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流動性、焼結密度に優れた高密度焼結体用造
粒粉末及びこれを用いた焼結体を提供する。 【解決手段】 それぞれステンレス鋼から成り、平均粒
径1〜20μmの小径粒子2及び平均粒径30〜150
μmの大径粒子4とを含む材料粉末を、バインダを用い
て造粒して成る造粒粉末1であって、小径粒子2は、造
粒粉末1中に30〜70重量%の割合で含まれていて、
かつ、小径粒子2の少なくとも一部は大径粒子4の表面
に付着して外添粒子6を形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉末冶金による焼
結体の製造用粉末、及びこれを用いた焼結体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の排気パイプはその途中
に触媒装置や酸素センサの取付ボス等が配設された構造
をなし、例えば、排気マニホールド側から、フロントパ
イプ、酸素センサの取付ボス、触媒装置、及びセンター
パイプが直列に接続され、センターパイプの後端はマフ
ラ側に繋がっている。この場合、フロントパイプとセン
ターパイプの前後端にはそれぞれフランジが溶接され、
このフランジを介して各パイプが前記取付ボスや触媒装
置等に接続されている。従来、上述のフランジや取付ボ
スは溶製材を加工して製造されてきたが、これらは複雑
な形状をしているため、加工費が増大してコストアップ
を招いていた。
【0003】このようなことから、排気パイプに用いる
のと同一の材料(例えばフェライト系ステンレス鋼)か
ら成る粉末を焼結することにより、これらの部品をより
安価に製造することが行われている。その場合、所定の
金属粉末を金型の内部に充填・加圧して圧粉体とし、こ
の圧粉体を前記金属の焼結温度以上で焼成することによ
り焼結体が製造されている。
【0004】ところで、近年のエンジンの高性能化・高
効率化に伴い、エンジンからの排気ガスの温度もより高
温となる傾向にある。このようなことから、排気パイプ
の材料として、フェライト系ステンレス鋼に比べて耐熱
性に優れ、又、腐食性の排気ガスに対して耐食性を備え
ているオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304
等)も用いられてきている。しかしながら、オーステナ
イト系ステンレス鋼製の排気パイプに上記したフェライ
ト系ステンレス鋼から成るフランジを溶接すると、各素
材の熱膨張係数に差があるために溶接品の熱疲労特性が
低下する。従って、このような場合には、フランジや取
付ボスもまた、溶接対象の排気パイプと同一の材料(オ
ーステナイト系ステンレス鋼)の粉末を焼結して製造す
ることが必要になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たフェライト系ステンレス鋼やオーステナイト系ステン
レス鋼の粉末を焼結した場合、次のような問題が生じ
る。第1の問題は、得られた焼結体の焼結密度(気密
性)が充分に高くならないという問題である。このよう
な問題は、自動車の排気系に用いる部品に高い気密性が
要求されることを考えると解決すべき課題である。特
に、焼結体の気密性を高めるためには、焼結体の表面に
通じている気孔(開放気孔)を低減させることが必要で
ある。この場合、上記した排気系部品にステンレス鋼製
の焼結体を適用する条件として、その開放気孔率を5%
以下にすることが要望されているが、このような焼結体
は未だ得られていないのが現状である。
【0006】とりわけ、オーステナイト系ステンレス
鋼、あるいは13Cr-2AlやSUS430J1Lのようなフ
ェライト系ステンレス鋼の粉末を焼結する場合に、上記
した問題が顕著になる。例えば、オーステナイト系ステ
ンレス鋼の場合、オーステナイト中におけるFeの拡散
係数がフェライト中におけるFeの拡散係数に比べて小
さいために焼結反応が進みにくく、気密性が低下し易
い。又、上記成分を有するフェライト系ステンレス鋼粉
末の場合も、同様に焼結反応が進み難くなっている。
【0007】第2の問題は、これらの粉末を圧粉した場
合、得られた圧粉体の圧粉強度が充分であるとはいえ
ず、又、クラックや破損が生じて最終製品の歩留まりが
低下する傾向を示すという問題である。なお、一般に粉
末の流動度が低いと加圧時に型の内部を粉末が均一に流
動せず、圧粉密度(粉末の充填密度)の均一性が低下
し、そのため圧粉体の強度が低下することが知られてい
る。
【0008】そこで、第2の問題に対しては、例えば特
開昭63−293102号公報、あるいは特開平2−1
66201号公報には、粗粒と細粒から成る混合粉末を
型に充填して粗粒同士の隙間に細粒を配置させることに
より、圧粉密度を向上させる技術が開示されている。
又、特開平7−90301号公報には、主成分に従成分
を複合一体化して造粒粉末にして流動度の優れた粉末を
製造し、圧粉体の強度を向上させる技術が開示されてい
る。
【0009】しかし、ステンレス鋼の粉末、とりわけ、
オーステナイト系ステンレス鋼や13Cr-2AlやSUS
430J1Lのようなフェライト系ステンレス鋼の粉末の場
合、上述のようにその焼結反応が抑制される傾向がある
ため、従来技術を適用して圧粉時の圧粉密度を高めても
なお、焼結体の焼結密度(気密性)を向上させる点では
不充分である。
【0010】本発明は、ステンレス鋼粉末の焼結におけ
る上記した問題を解決し、圧粉体の製造時に型の内部に
おける流動度が優れているために得られた圧粉体の圧粉
強度が優れ、従って焼結体の焼結密度を向上せしめる高
密度焼結体用造粒粉末及びこれを用いた焼結体の提供を
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、まず、粉末の
粒径が小さいほど焼結密度が高まることに着目してなさ
れたものであって、具体的には、小径粒子を一定割合以
上含む粉末を焼結に用いる材料粉末とする。しかしなが
ら、一方では、粉末に含まれる小径粒子が多くなりすぎ
ると、この小径粒子が相互に凝集して表面凹凸が顕著で
流動度の劣る不定形な粗大粒子を形成し、粉末全体の流
動度を低下させ、ひいては圧粉体の強度を低下させるこ
とが判明している。
【0012】上記したことを勘案し、本発明では、小径
粒子の一部を大径粒子に付着させて流動度の高い外添粒
子にすることで、粉末全体の流動度の低下を防止する。
つまり、本発明は、小径粒子を用いることで焼結体の焼
結密度を高め、同時に小径粒子を用いたときの欠点であ
る流動度を改善したことを技術思想としている。そし
て、上記した目的を達成するために、請求項1に記載の
本発明に係る高密度焼結体用造粒粉末は、それぞれステ
ンレス鋼から成り、平均粒径1〜20μmの小径粒子及
び平均粒径30〜150μmの大径粒子を含む材料粉末
を、バインダを用いて造粒して成り、前記小径粒子は、
前記造粒粉末中に30〜70重量%の割合で含まれてい
て、かつ、前記小径粒子の少なくとも一部は前記大径粒
子の表面に付着して外添粒子を形成していることを特徴
とする。
【0013】前記バインダは潤滑性を備えたものである
ことが好ましい(請求項2)。又、前記造粒粉末の流動
度は、JIS Z2504に規定するオリフィス径を5
mmとした流動度試験による値で15秒/50g以下で
あることが好ましい(請求項3)。さらに、前記造粒粉
末を焼結温度1100〜1350℃で焼結することを特
徴とする高密度焼結体の製造方法が提供される(請求項
4)。
【0014】そして、ステンレス鋼から成り、その開放
気孔率が5%以下であることを特徴とする高密度焼結体
が提供される(請求項5)。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1に基づいて本発明に係
る高密度焼結体用造粒粉末1について説明する。この造
粒粉末1は、主に小径粒子2を含む微粉、及び、ある粒
度分布を持ち、大径粒子4と小径粒子2とをそれぞれ所
定の割合で含む粗粉とを混合・造粒して製造されてい
る。そして、微粉と粗粉の混合割合を適宜調整すること
により、造粒粉末1に対する小径粒子2の含有割合が規
定されている。そして、この造粒粉末1が型の内部に充
填・加圧されて圧粉体が作製され、次にこの圧粉体が焼
成されて最終製品である焼結体が製造される。
【0016】なお、造粒粉末1中には、上記した小径粒
子2や大径粒子4の他にも種々の大きさの粒子が適宜含
まれている。図1は、造粒粉末1に含まれる代表的な粒
子を模式的に表したものである。図1において、造粒粉
末1には小径粒子2と大径粒子4が含まれ、小径粒子2
の一部は大径粒子4の表面にバインダを介して付着し、
外添粒子6を形成している。又、残余の小径粒子2は、
その一部が単独で存在し、他は相互に適宜凝集して中径
の凝集粒子20として存在している。
【0017】ステンレス鋼から成る小径粒子2は、小径
であるために圧粉時に各粒子が相互に隙間を生じること
なく密に配置される。このようにすると焼結が起こり易
くなるので、得られた焼結体の焼結密度は向上する。つ
まり、一般に焼結反応は粒子間の接触点を介して各粒子
が成長・結合することにより進行するが、粒子が小径に
なるほど粒子の単位体積当りの接触面積は大きくなり、
そのため焼結反応が促進される。特に、Feの拡散係数
が小さく焼結が進みにくいオーステナイト系ステンレス
鋼粉末において、かかる小径粒子を用いる効果は大であ
る。
【0018】このようなことから、小径粒子2としては
その平均粒径が1〜20μmになっているものを用いる
ことが必要になる。ここで、平均粒径とは50%粒径
(メジアン径)をいう。平均粒径は小さい方が焼結体の
焼結密度や開放気孔率を改善する点では好ましいが、平
均粒径があまり小さいと製造コストが上昇するととも
に、造粒作業が困難になる虞があるので、平均粒径を1
μm以上とする。一方、平均粒径が20μmを超えた場
合は、焼結時における粒子間の接触面積が減少し、焼結
反応が抑制されるので、平均粒径を20μm以下とす
る。好ましくは、平均粒径を5〜15μmとする。
【0019】そして、この小径粒子2は、造粒粉末全体
に対して30〜70重量%の割合で含まれていることが
必要である。小径粒子の含有割合が30重量%未満であ
る場合は、上記した焼結反応の促進効果が不充分であ
り、70重量%を超えた場合は、上述の粗大粒子が生じ
易くなるからである。好ましくは、30〜50重量%と
する。
【0020】大径粒子4は、小径粒子に用いたのと略同
一組成のステンレス鋼から成り、造粒の際にその表面に
小径粒子2を付着させて外添粒子6を形成する。この外
添粒子6は、より詳しくは図2に示すように、小径粒子
で覆われているためにその表面が比較的滑らかになって
いる。つまり、外添粒子6はその流動度が高く、そのた
め造粒粉末全体の流動度を向上させる。
【0021】このようなことから、大径粒子4としては
その平均粒径が30〜150μmとなっているものを用
いることが必要になる。平均粒径が30μm未満である
場合は、この大径粒子から形成される外添粒子の流動度
が充分高くならず、そのため造粒粉末の流動度も向上し
ないからである。又、平均粒径が150μmを超えた場
合は、焼結時に大径粒子(外添粒子)間に隙間が生じて
接触面積が減少し、焼結反応が抑制されるからである。
なお、ここでいう平均粒径とは、上述した小径粒子の場
合と同様である。好ましくは、平均粒径を40〜100
μmとする。
【0022】この大径粒子4は、造粒粉末全体に対して
30〜70重量%の割合で含まれているのが好ましい。
大径粒子の含有割合が30重量%未満である場合は、生
成する外添粒子が少ないために造粒粉末の流動度を向上
させる効果が不充分となり、70重量%を超えた場合
は、焼結時に大径粒子(外添粒子)間に隙間が生じて焼
結反応が抑制されるからである。
【0023】小径粒子2や大径粒子4の製造には、フェ
ライト系ステンレス鋼やオーステナイト系ステンレス鋼
を用いることができる。まず、オーステナイト系ステン
レス鋼としては、例えば、C:0.15重量%以下、S
i:3重量%以下、Mn:2重量%以下、Ni:6重量
%以上、Cr:12〜26重量%、Mo:5重量%以下
を含有し、残部Feの組成のものを挙げることができ
る。又、上記成分の他、例えばCu、Nb、Snを添加
してもよい。
【0024】上記材料において、C含有量を0.15重
量%以下にするのは、0.15重量%を超えると、粉末
が硬化して圧粉密度の低下を招き、又、得られた焼結体
の耐食性の劣化が著しくなる虞があるからである。より
好ましくは0.10重量%以下とする。又、Si含有量
を3重量%以下にするのは、3重量%を超えると粉末が
硬化して圧粉密度の低下を招き、成形性を劣化させる虞
があるからである。より好ましくは1.5重量%以下と
する。
【0025】Mn含有量は2重量%以下にする。2重量
%を超えると粉末中の酸素含有量が多くなって圧粉時の
成形性が低下する虞があるからである。より好ましくは
0.5重量%以下とする。Ni含有量を6重量%以上に
するのは、6重量%未満であると、粉末がマルテンサイ
ト化して硬くなり、圧粉密度が著しく低下する虞がある
からである。
【0026】Cr含有量は12〜26重量%にする。1
2重量%未満であると充分な耐食性を得ることができ
ず、又、26重量%を超えると、粉末が硬くなって圧粉
密度が低下するとともに伸びが小さくなる虞があるから
である。より好ましくは16〜20重量%とする。Mo
含有量を5重量%以下にするのは、5重量%を超えると
粉末が硬化して、成形性を劣化させる虞があるからであ
る。
【0027】このような成分を有するオーステナイト系
ステンレス鋼としては、例えば、SUS304、SUS316、SUS3
10S、SUS317等を挙げることができる。又、本発明に用
いるフェライト系ステンレス鋼としては、例えば、13
Cr-2AlやSUS430J1Lを挙げることができる。小径
粒子2や大径粒子4を含んだ上述の微粉や粗粉を製造す
る方法としては、例えば水アトマイズ、ガスアトマイズ
等の公知の方法を用いることができる。又、このように
して得られた微粉や粗粉を適宜分級して造粒粉末の製造
に供してもよい。
【0028】そして、上述の小径粒子2を主に含む微
粉、及び小径粒子2と大径粒子4とを所定の割合で含む
粗粉を混合してバインダにより造粒し、本発明の造粒粉
末1を製造する。バインダとしては、例えば、ステアリ
ン酸亜鉛、ステアリン酸リチウム、ステアリン酸カルシ
ウム、エチレンビスステアロアシド、ポリビニルアルコ
ール、メチルセルロース、エチレンビニル共重合体、エ
チレン−メタクリル酸共重合体等を挙げることができ
る。このバインダは、造粒粉末に対して例えば、0.8
〜2.5重量%の配合割合となるように添加すればよ
い。特に、バインダが潤滑性を備えていると、造粒粉末
としての流動度が向上するのでより好ましい。潤滑性を
備えたバインダとしては、例えばステアリン酸亜鉛、ス
テアリン酸リチウム、ステアリン酸カルシウム、エチレ
ンビスステアロアシドを単独で、又はこれらを複合して
用いることができる。
【0029】この場合、得られた造粒粉末1の流動度
は、JIS Z2504に規定するオリフィス径を5m
mとした流動度試験による値で15秒/50g以下であ
ることが好ましい。造粒粉末の流動度がこのような値に
なっていると、圧粉時に粉末は型の内部を均一に流動
し、圧粉体の強度が高くなるので、クラックや破損によ
る製品の歩留り低下が防止される。
【0030】次に、上述の造粒粉末1を用いて焼結体を
製造する方法について説明する。まず、この造粒粉末
を、最終製品と略同形の内部空間を備えた型の内部に充
填し、粉末を例えば上パンチにより3〜10ton/cm2
度の圧力で加圧して圧縮成形し、圧粉体とする。そし
て、この圧粉体を型から取り出して、真空中又は水素ガ
スやアンモニア分解ガス等の雰囲気中で、温度:1100〜
1350℃、15〜120分の条件で焼結して焼結体を製造す
る。1100℃未満であると、焼結が充分に進行しない虞が
あり、又、1350℃を超えた場合には、焼結の過程で収縮
が顕著になり、製品の寸法精度の劣化を招く虞があるか
らである。焼結温度を1200〜1300度とするとより好まし
い。
【0031】このようにして製造された本発明に係る高
密度焼結体は、ステンレス鋼から成り、その開放気孔率
が5%以下であるので、自動車の排気系部品等の気密性
を要求される用途に好適に使用できる。ここで、開放気
孔率とは、JIS Z2506に規定する有効多孔率を
示し、焼結体に形成されている気孔のうちその表面に通
じている気孔(開放気孔)の体積が焼結体全体の体積に
対して占める割合をいう。なお、上述した造粒粉末を焼
結することで、圧粉時の圧粉体の強度を高め、又、焼結
時の焼結密度を向上させることができ、その結果、その
開放気孔率を5%以下にした焼結体が得られる。
【0032】そして、焼結体の開放気孔率が5%以下で
ある場合、気孔による隙間腐食等の発生を抑制すること
ができるので、焼結体の耐食性は向上し、素材(ステン
レス鋼)それ自体の耐食性に近い値となる。又、本発明
の焼結体は、小径粒子を材料粉末として焼結されて製造
されているので、焼結密度が89〜98%と高く、強度
や延性にも優れている。
【0033】
【実施例】実施例1〜6,比較例1,2 1.造粒粉末の製造 大径粒子4と小径粒子2を表1に示す割合で含む粗粉
(DAP304L)b、及び、それぞれ表2に示す平均粒径の
小径粒子2から成る微粉a1〜a6とを用意した。そし
て、各微粉a1〜a6に対して粗粉bを1:1の重量割合
で混合し、この混合粉末に対して約1〜2重量%のバイ
ンダを添加して造粒を行い、造粒粉末A1〜A6を得た。
バインダとしては、エチレンビスステロアミド(EB
S)系の潤滑剤(MX-731A;アデカファインケミカル
社製)を用いた。粗粉bと微粉a1〜a6の化学組成をそ
れぞれ表3に示す。
【0034】なお、粗粉bのうち約30重量%以下のも
のは、その粒度が30μm以下となっていて、その中に
各微粉a1〜a6と同径の微粒子を含んでいる。しかし、
小径粒子をほぼ100%含む微粉とこの粗粉bとを混合
した場合、得られた造粒粉末の50%は前記微粉を含ん
でいることになるので、上記した粗粉b中の微粒子の量
を無視しても差し支えない。従って、以下の実施例で
は、造粒粉末に対する小径粒子の含有量を50重量%と
見なすことにする。
【0035】このような各造粒粉末A1〜A6の見掛け密
度を常法によって測定し、さらにその流動度をJIS
Z2504に規定するオリフィス径を5mmとした流動
度試験に基づいて測定・評価した。これらの値を表4に
示す。比較として、小径粒子の平均粒径を22.3μm
としたことの他は、実施例1〜6と同様にして造粒粉末
を製造した。これらを比較例1とする。又、造粒を行わ
ずに、平均粒径10.3μmの小径粉末を大径粉末に混
合したものを比較例2とする。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】2.圧粉体の特性評価 各造粒粉末A1〜A6を所定の型に充填し、加圧力8ton
/cm2で加圧して円柱状(11mmφ)の圧粉体を作製し
た。圧粉体の強度をJSPM標準4−69に規定するラ
トラ試験に基づいて評価し、又、この圧粉体の圧粉密度
を測定した。ラトラ試験値は試験前後での試験片の重量
減少率を示し、その値が小さいほど圧粉強度に優れてい
る。 3.焼結体の特性評価 上記した各圧粉体を型から取り出し、大気中で400℃×3
0分間加熱して脱バインダ(脱ろう)処理を施した後、
真空中で1250℃×60分間の焼結を行った。焼結体の焼結
密度を測定し、さらに、その開放気孔率をJIS Z2
506に規定する有効多孔率の試験法に基づいて測定・
評価した。開放気孔率の値が小さいほど、焼結体の気密
性に優れている。これらの評価結果を表5、及び図3に
示す。
【0041】
【表5】
【0042】表5、及び図3から明らかなように、実施
例1〜6の造粒粉末は流動度が高くて圧粉時の圧粉密度
に優れ、又、焼結時の焼結密度に優れ、焼結体の開放気
孔率も小さくなっている。なお、開放気孔率は小径粒子
の平均粒径が小さいほど小さく、焼結密度と圧粉密度は
小径粒子の平均粒径が小さいほど高くなる傾向にある。
【0043】小径粒子の平均粒径が実施例1〜6の造粒
粉末に比べて大きい比較例1の場合は、焼結密度が低下
するとともに、焼結体の開放気孔率が大きなものとなっ
ている。このようなことから、小径粒子の平均粒径を2
0μm以下とすることが必要である。小径粒子と大径粒
子を混合しただけで造粒を行わなかった比較例2の場合
は、流動性が低下して圧粉体の密度が低下し、得られた
焼結体の開放気孔率が増大した。
【0044】実施例7〜11,比較例3〜5 1.造粒粉末の製造 平均粒径8μmの小径粒子から成る微粉c、及び実施例
1〜6と同一の粗粉bを用意した。そして、微粉cに対
して粗粉bを所定の重量割合で混合し、この混合粉末に
対して約1〜2.7重量%のバインダを添加して造粒を
行い、小径粒子をそれぞれ表7に示す割合で含む造粒粉
末B7〜B11を得た。バインダは、実施例1〜6と同一
のものを用いた。微粉cの化学組成を表6に示す。
【0045】各造粒粉末B7〜B11の見掛け密度と流動
度を実施例1〜6と同様にして測定した。これらの値を
表7に示す。比較として、造粒粉末に対する小径粒子の
含有割合をそれぞれ0、20、80重量%としたことの
他は、実施例7〜11と同様にして造粒粉末を製造し
た。これらをそれぞれ比較例3〜5とする。
【0046】
【表6】
【0047】
【表7】
【0048】2.圧粉体の特性評価 実施例1〜6と同様にして、各造粒粉末B7〜B11を用
いて圧粉体を作製した。なお、加圧力は6ton/cm2、及
び7ton/cm2の2条件とした。そして、圧粉体の圧粉密
度とラトラ試験値を評価した。図4に示すように、ラト
ラ値と圧粉密度の間には相関が見られる。 3.焼結体の特性評価 上記した各圧粉体を型から取り出し、実施例1〜6と同
様にして焼結を行った。焼結体の焼結密度と開放気孔率
を測定・評価した。これらの評価結果を表8、及び図5
に示す。
【0049】
【表8】
【0050】表8、及び図5から明らかなように、実施
例7〜11の造粒粉末は流動度が高く、圧粉時の圧粉密
度に優れ、又、焼結時の焼結密度に優れ、焼結体の開放
気孔率も小さくなっている。なお、焼結密度は小径粒子
の含有割合が多いほど高くなり、開放気孔率は小径粒子
の含有割合が多いほど小さくなる傾向にある。そして、
圧粉密度は小径粒子の含有割合に対して極大値を有す
る。
【0051】造粒粉末に対する小径粒子の含有割合が実
施例7〜11に比べて少ない比較例3、4の場合は、焼
結体の焼結密度が低下し、開放気孔率が大きなものとな
っている。又、圧粉密度も実施例に比べて低いものとな
っている。造粒粉末に対する小径粒子の含有割合が実施
例7〜11に比べて多い比較例5の場合は、焼結体の焼
結密度と開放気孔率は良好であるが、圧粉密度が劣った
ものとなっている。このようなことから、造粒粉末に対
する小径粒子の含有割合を30〜70重量%とすること
が必要である。
【0052】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
高密度焼結体用造粒粉末は、小径粒子の一部を大径粒子
の表面に付着させて流動性の良好な外添粒子としている
ため、造粒粉末の流動度を高くすることができる。その
結果、圧粉強度を高めてクラックや破損を防止し、最終
製品の歩留まりを向上させることができる。
【0053】又、この造粒粉末は、小径粒子を所定の割
合で含んでいるため、従来の焼結粉末に比べて焼結密度
(気密性)を大幅に向上させることができる。特に、本
来は焼結反応が進みにくいオーステナイト系ステンレス
鋼や特定の組成を有するフェライト系ステンレス鋼にお
いて、その効果は大である。そして、圧粉密度が高くな
る結果、焼結体の焼結密度もさらに向上する。
【0054】さらに、本発明の高密度焼結体はその開放
気孔率が5%以下であり、従来の焼結材に比べてその値
が著しく低減しているので、気密性、焼結密度に優れる
とともに耐食性が向上し、素材本来の耐食性を発揮する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高密度焼結体用造粒粉末を示す模
式図である。
【図2】本発明に係る高密度焼結体用造粒粉末のSEM
(走査型電子顕微鏡)像を示す図面代用写真である。
【図3】造粒粉末中の小径粒子の粒径を横軸にとり、圧
粉密度、ラトラ値、焼結密度、及び焼結体の開放気孔率
をそれぞれ縦軸にとったグラフである。
【図4】造粒粉末中の小径粒子の含有割合を50重量%
としたときの、圧粉密度とラトラ値の関係を示すグラフ
である。
【図5】造粒粉末中の小径粒子の含有割合を横軸にと
り、圧粉密度、ラトラ値、焼結密度、及び焼結体の開放
気孔率をそれぞれ縦軸にとったグラフである。
【符号の説明】
1 造粒粉末 2 小径粒子 4 大径粒子 6 外添粒子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれステンレス鋼から成り、平均粒
    径1〜20μmの小径粒子及び平均粒径30〜150μ
    mの大径粒子を含む材料粉末を、バインダを用いて造粒
    して成る造粒粉末であって、 前記小径粒子は、前記造粒粉末中に30〜70重量%の
    割合で含まれていて、 かつ、前記小径粒子の少なくとも一部は前記大径粒子の
    表面に付着して外添粒子を形成していることを特徴とす
    る高密度焼結体用造粒粉末。
  2. 【請求項2】 前記バインダは潤滑性を備えたものであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の高密度焼結体用造
    粒粉末。
  3. 【請求項3】 前記造粒粉末の流動度は、JIS Z2
    504に規定するオリフィス径を5mmとした流動度試
    験による値で15秒/50g以下であることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の高密度焼結体用造粒粉末。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の造粒粉
    末を焼結温度1100〜1350℃で焼結することを特
    徴とする高密度焼結体の製造方法。
  5. 【請求項5】 ステンレス鋼から成り、その開放気孔率
    が5%以下であることを特徴とする高密度焼結体。
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