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JP2001097640A - 巻き取り軸芯用紙管及びロール状巻き物 - Google Patents

巻き取り軸芯用紙管及びロール状巻き物

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Publication number
JP2001097640A
JP2001097640A JP27555299A JP27555299A JP2001097640A JP 2001097640 A JP2001097640 A JP 2001097640A JP 27555299 A JP27555299 A JP 27555299A JP 27555299 A JP27555299 A JP 27555299A JP 2001097640 A JP2001097640 A JP 2001097640A
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JP
Japan
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paper tube
paper
roll
film
shaft core
Prior art date
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Application number
JP27555299A
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English (en)
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JP2001097640A5 (ja
Inventor
Masahiro Washino
正浩 鷲野
Takayuki Isobe
孝行 磯部
Yoshihiko Hirate
義彦 平手
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MARUHIRA SHIKO KK
Mitsui Kagaku Platech Co Ltd
Original Assignee
MARUHIRA SHIKO KK
Mitsui Kagaku Platech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MARUHIRA SHIKO KK, Mitsui Kagaku Platech Co Ltd filed Critical MARUHIRA SHIKO KK
Priority to JP27555299A priority Critical patent/JP2001097640A/ja
Publication of JP2001097640A publication Critical patent/JP2001097640A/ja
Publication of JP2001097640A5 publication Critical patent/JP2001097640A5/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチックフィルムのロール状巻き物が実
質的に端面ズレを起こさず、しかも、全層を古紙として
回収できる巻き取り軸芯用紙管、及び該紙管に巻き取ら
れたロール状巻き物を提供する。軸芯用紙管を古紙とし
て回収を可能にすると共に、プラスチックフィルムのロ
ール状巻物の両端面がズレを防止することにある。 【解決の手段】 紙管用原紙を螺旋状、且つ層状に巻回
して形成された巻取り軸芯用紙管であって、該紙管の少
なくとも最表層が少なくとも1種の処理剤が塗布された
紙で形成された巻き取り軸芯用紙管、及び該紙管を用い
たロール状巻物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックフィ
ルム等を所定の長さに巻き取る時に使用する軸芯用紙
管、及び、該紙管を用いてプラスチックフィルムを巻き
取ったロール状巻き物に関する。詳しくは、巻き取り軸
芯用紙管の少なくとも最表層が処理剤を塗布した紙で形
成され、プラスチックフィルム等をロール状に巻き取っ
た際に端面ズレが防止された巻き取り軸芯用紙管、及
び、該紙管を用いてロール状に巻き取ったロール状巻き
物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的には、プラスチックフィルム及び
その加工品、合成樹脂フィラメント、合成樹脂織布、合
成樹脂不織布等を大量に製造、使用等する工程におい
て、これらを円筒体からなる巻き取り軸芯用紙管に巻き
付け、所定の長さにロール状に巻き上げてその利用に供
される。
【0003】この巻き取り軸芯用紙管は、紙管の最内層
からライナー紙、原紙、ライナー紙、表層紙等(以下、
これらを総称して紙管用原紙という)を所定の角度で螺
旋状に連続して巻き、各層を接着剤により固着すること
により形成する。通常、最表層を形成する紙管用原紙と
して晒クラフト紙がよく使用される。この他に、ポリエ
チレンラミネート紙、離型紙等も使用されることがあ
る。しかし、これらは原紙の表層に樹脂フィルム層が形
成されていることから古紙としての回収が不可能であ
り、処理費がかさむことから結果的に高価となり、資源
の再利用の面で好ましいものとはいえない。
【0004】最表層に晒クラフト紙を用いた巻き取り軸
芯用紙管を用いて、プラスチックフィルムをロール状に
巻き上げ、必要に応じ巻き物の両端面(側面)をスリッ
トして両端面を均一に揃えることが行われる。このよう
にして得られたロール状巻き物は、経時と共に各層のフ
ィルム端部の位置がずれて両端面に凹凸が生じ、両端面
の形状が均一(平滑)でなくなる傾向を示す。以下、本
発明では、この現象を端面ズレと称する。端面ズレは、
特に気温の高い夏場に起こり、ズレ幅が大きくなる。端
面ズレが著しい場合、巻き物を解反する際にフィルムが
取り出せなかったり、破れたりする不具合が発生する問
題がある。
【0005】ロール状巻き物の端面ズレの問題を解決す
る方策としては、所定長さに巻き取り後、熱処理(エ
ージンク)して巻き状態を安定化した後に両端をスリッ
トする方法、縦・横の配向比を小さくして製膜する方
法、巻き取り時のテンションを緩める方法、等があ
る。しかし、何れの方法も生産性が悪く、端面ズレの防
止効果も満足できるものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点に鑑み、巻き取り軸芯用紙管にプラスチックフィ
ルムをロール状に巻き取った際に、ロール状巻き物が実
質的に端面ズレを起こさず、しかも、巻き取り軸芯用紙
管の全層を古紙として回収できる巻き取り軸芯用紙管、
及び該紙管に巻き取られたロール状巻き物を提供するこ
とにある。
【0007】
【問題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、少なくとも最表層
が少なくとも1種の処理剤が塗布された紙で形成された
巻き取り軸芯用紙管が、上記課題を解決し得るものであ
ることを見出し、遂に本発明に到達した。
【0008】すなわち、本発明は、紙管用原紙を螺旋
状、且つ層状に巻回して形成された巻取り軸芯用紙管で
あって、該紙管の少なくとも最表層が少なくとも1種の
処理剤が塗布された紙で形成された巻き取り軸芯用紙管
である。本発明の好ましい態様として、前記処理剤とし
て、水溶性オレフィン系ワックス、水性エマルジョン系
シリコン、またはこれらの混合物を使用した前記巻き取
り軸芯用紙管が挙げられる。該処理剤の塗布量は固形分
として0.5〜25g/m2であることが好ましく、ま
た、該紙管の最表層とプラスチックフィルムとの摩擦角
が18〜40度であることが好ましい。
【0009】本発明の他の発明は、前記各巻き取り軸芯
用紙管にプラスチックフィルムをロール状に巻き取った
ロール状巻き物である。本発明に係わるロール状巻き物
は、実質的に端面ズレを起こさず、しかも、巻き取り軸
芯用紙管の全層を古紙として回収できる効果を奏するも
のである。尚、本発明における、巻き取り軸芯用紙管の
最表層とプラスチックフィルムとの摩擦角は、後述する
実施例に記載した方法により測定した値を意味する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の巻き取り軸芯用紙管の基本的構造は、紙
管用原紙に接着剤を塗布したものを所定の角度で螺旋状
に複数層巻回して積層し、円筒状に形成されたものであ
る。そして、その少なくとも最表層は、処理剤が塗布さ
れた紙で形成される。本発明の巻き取り軸芯用紙管は、
その形状については特に限定されないが、通常、内径が
20〜150mm程度、肉厚が2〜15mm程度、長さ
が150〜15000mm程度のものである。
【0011】本発明の巻き取り軸芯用紙管の製造方法と
しては、紙管用原紙の片面に接着剤を施し、これを例え
ば、紙管成形機の金属製芯棒に螺旋状に、且つ層状に巻
き付ける方法が挙げられる。紙管成形機は公知のもので
差し支えない。例えば、米国ラングストン社製の紙管成
形機、形式:ラングストン等が挙げられる。
【0012】通常、紙管の最内層はライナー紙等で形成
する。ライナー紙の目付けは160〜230g/m2
度のものがよい。接着剤を塗布した通常の原紙(目付け
250〜600g/m2程度)を逐次、最内層の上に螺
旋状に所定の層数を積層する。通常、積層数は3〜15
層程度である。そして、少なくとも最表層は、特定の表
面処理紙を用いて、該処理面が表側になるように巻回し
て形成する。表面処理紙を用いて形成する層は、最表層
のみでも良いが、それに隣接する2〜3層を同様に形成
しても良い。円筒状に形成された紙管は、例えば、チュ
ーブ機等を用いてカッティングし、所定の長さに仕上げ
ても良い。
【0013】本発明の巻き取り軸芯用紙管の最表層に用
いる表面処理紙は、例えば、晒クラフト紙の片面に水溶
性オレフィン系ワックス、水性エマルジョン系シリコ
ン、またはこれらの混合物を塗布、乾燥する。その表面
を平滑に仕上げたものを用いることが好ましい。最表層
の原紙としては晒クラフト紙が好ましい。晒クラフト紙
としては、目付けが約30〜120g/m2のものが好
ましい。
【0014】水溶性オレフィン系ワックスとしては、例
えば、中京油脂株式会社製、商品名;ポリロンA、同ポ
リロン393、ヘキスト社製、商品名;ヘキストワック
スPEDシリーズ等が挙げられる。また、水性エマルジ
ョン系シリコンとしては、例えば、日産化学工業株式会
社製、商品名;スノーテックスS、東芝シリコーン株式
会社製、商品名;TSW−831等が挙げられる。これ
らの内、中京油脂株式会社製、商品名;ポリロン39
3、及び、東芝シリコーン株式会社製、商品名;TSW
−831が好ましい。
【0015】処理剤の塗布、仕上げ方法には特に制限は
なく、当事業者が通常実施する方法であれば何れでもよ
い。処理剤の塗布量は、紙管表面の滑り性に影響を及ぼ
す。塗布量が少なすぎるとプラスチックフィルムとの摩
擦角が大きくなる。逆に、多すぎると表面を平滑に仕上
げることが困難になるばかりでなく、古紙として回収す
る際に弊害が生じることが有る。かかる点を考慮する
と、処理剤の塗布量は、固形分として約0.5〜25g
/m2が好ましい。更に好ましくは約0.5〜10g/
2である。塗布後の仕上げ方法としては、50〜12
0℃程度の熱ロール間を通し、表面を平滑に仕上げる方
法が挙げられる。
【0016】上記の如くして製造される巻き取り軸芯用
紙管は、表面が適度の滑り性を有する。この滑り性をプ
ラスチックフィルムとの摩擦角で示すと18〜40度の
範囲に有る。そのため、本発明の巻き取り軸芯用紙管に
プラスチックフィルムを巻き取ったロール状巻き物は、
夏季においても端面ズレを起こすことが無い。プラスチ
ックフィルムとの摩擦角を例示すると、三井化学プラテ
ック(株)製、食品包装材、商品名;ハイラップSAS
との摩擦角は28度であり、同社製、農業用被覆資材、
商品名;三井農ビ透明キリカット)との摩擦角は34度
である。
【0017】従来、表面処理が施された紙に該当する公
知なものとしては、ポリエチレンラミネート紙や離型紙
がある。しかしながら、これらの紙は表面に樹脂フィル
ム層が形成されていることから、古紙としての回収が不
可能であり資源の再利用ができなく、結果的にコスト高
となるという問題がある。一方、本発明に係わる表面処
理紙は、表面に樹脂フィルム層が形成されておらず、古
紙として回収できる利点が有る。更に、プラスチックフ
ィルムとの摩擦角が18〜40度の範囲内にあり、プラ
スチックフィルムのロール状巻き物の端面ズレ防止に極
めて優れた効果を奏する。
【0018】次に、本発明の軸芯用紙管を用いて、プラ
スチックフィルムを巻き取ったロール状巻き物について
説明する。本発明に係わるプラスッチクフィルムは、公
知の方法である、例えば、カレンダー法、T−ダイ法、
インフレーション法等の何れの方法で成形されたもので
もよい。更に、成形されたフィルムを本発明の巻き取り
軸芯用紙管に所定の長さを巻く方法としては、公知の方
法である、例えば、サーフェース法、センターワインダ
ー法等があるが何れの方法を採用しても構わない。
【0019】本発明が好ましく適用できるプラスチック
フィルムとしては、例えば、食品包装用として使用され
る軟質塩化ビニルフィルム(厚み:8〜30μm、自己
密着力:200〜700g/cm2)、農業用ハウスの
被覆材として用いられる農業用ポリ塩化ビニルフィルム
(厚み:30〜200μm、自己密着力:150g/c
2以上)等が挙げられる。更には、ポリオレフィン系
フィルムにも適用できるが本発明の軸芯用紙管の最表層
の紙とフィルムとの密着性が低いことから、フィルムを
紙管に巻き付ける直前に接着剤を紙管に塗る必要がある
場合があるが、本発明を制限するものではない。
【0020】通常、上記プラスチックフィルムのロール
状巻き物の両端面をスリッターによりカッティングして
均一に揃えて、プラスチックフィルムのロール状巻物が
得られる。本発明の巻き取り用軸芯紙管を適用したロー
ル状巻物は、経時的に巻物の端面ズレが実質的に防止さ
れたものである。ロール状巻物のフィルム長さは、50
〜1500m程度である。又、フィルムの巻き層厚みは
5〜200mm程度である。ロール状巻物の幅は上記紙
管の長さとほぼ同様である。ロール状巻物として形成さ
れた後、紙管と共に切断された物でも紙管部分を任意量
(通常、片側で5〜50mm)残して、フィルム部分だ
け切断したものでも良い。
【0021】
【実施例】以下、実施例を示して本発明について更に詳
細に説明する。本発明はこれにより限定されるものでは
ない。本発明の説明においての性能の測定方法を以下に
示す。
【0022】(1)摩擦角(単位:度) a)測定装置:摩擦測定器(株式会社東洋精機製作所
製、形式:AN−S形)。 b)測定方法 傾斜板に下記試料フィルムを取り付ける。この際、フィ
ルム層の厚みが約0.1mmとなるように取り付ける。
スレッド(重量:100g)に紙管の最表層に用いる紙
を取り付ける。ストッパー移動台を距離尺の0点に固定
する。これと試料押えとの間にスレッドを挿入し、スイ
ッチを入れ、徐々に傾斜板の傾斜角を上昇させ、摩擦角
に達するとスレッドが滑ってマイクロスイッチを切り、
傾斜板は停止する。このときの傾斜角を読み取る。これ
を摩擦角とする。尚、測定雰囲気は、温度:23±2
℃、相対湿度:50±5%である。
【0023】c)試料フィルム1 <組成>塩化ビニル樹脂(平均重合度;1300)10
0重量部、可塑剤(アジピン酸ジイソノニル)30重量
部、エポキシ化大豆油10重量部、ステアリン酸カルシ
ウム0.5重量部、ステアリン酸亜鉛0.5重量部、グ
リセリンモノステアリン酸エステル1.5重量部、ポリ
オキシエチレン脂肪酸アルコールエーテル0.5重量
部。 <成形法>上記組成物をヘンシェルミキサーで混合し、
得られたコンパウンドを押出成形機を用いて、約200
℃において混練、溶融して同温度に加熱されたTダイか
ら溶融押出しする。
【0024】d)試料フィルム2 <組成>塩化ビニル樹脂(平均重合度1300)100
重量部、可塑剤(ジオクチルフタレート)45重量部、
可塑剤(トリクレジルフォスフェート)5重量部、エポ
キシ樹脂2重量部、Ca−Ba−Zn系安定剤2.5重
量部、防曇剤(ソルビタンモノステアレート)2重量
部、フッ素系界面活性剤0.1重量部、紫外線吸収剤
(チヌビンP)0.05重量部。 <成形法>上記組成物をヘンシェルミキサーを用いて混
合し、得られたコンパウンドをバンバリーミキサー、ミ
キシングロールを用いて180℃で加熱混練し、L型カ
レンダーで製膜する。
【0025】(2)自己密着力(g/cm2) a)測定装置 (株)島津製作所製オートグラフ、形式:S−500。
試料フィルムの保持用シート;軟質塩化ビニルシート
(大きさ:幅5cm、長さ8cm、厚さ0.5cm)。 b)試験条件 ロードセル:50kg、クロスヘッドスピード:500
mm/分、測定温度:23±2℃、相対湿度:65±5
% c)測定方法 試料フィルム、及び保持用シートを各々2枚用意す
る。各保持用シートの片面に試料フィルムを貼り付け
る。この時、保持用シートの他の片面の周縁までフィル
ムをオーバーラップさせて貼り、且つ試料フィルムに皺
が入らないようにする。試料フィルムが相対するよう
に2枚の保持用シートを長さ方向5cm部分を相互に重
ね合わせ、その上に10kgの重りを10秒間のせる。
重ね合わせた保持用シートをオートグラフの上下のチ
ャックに固定し、オートグラフを始動させて、重ね合わ
せた部分が剥がれる時点まで測定を続ける。測定チャ
ート紙から、剥がれるのに要した最大応力値(A:単
位;g)を読み取る。最大応力値(A)を重ね合わせ
面積(25cm2)で除して自己密着力(g/cm2)を
算出する。
【0026】(3)端面ズレ ロール状巻物を気温35℃、相対湿度65%の環境下に
1ケ月間放置し、ロール状巻物の端面のズレ状況を目視
で観察する。評価基準は下記の通り。 ◎:ズレが観察されない。○:ズレの深さが1mm未満
であり、且つ1段ズレのみ観察される。×:ズレの深さ
が1mm以上であり、且つ2段以上のズレが観察され
る。
【0027】実施例1 <最表層紙の調製>晒クラフト紙(目付け:約70g/
2)の片面に水溶性オレフィン系ワックス(中京油脂
株式会社製、商品名:ポリロン393)を固形分として
約4〜5g/m2噴霧塗布し、約100℃のロール間を
通し表面を平滑に仕上げた。以下、この紙をMS紙1
(厚さ:0.1mm)と略称する。軸芯用紙管の最表層
の紙として使用した。
【0028】<紙管の製造>紙管成形機(米国ラングス
トン社製形式:ラングストン)の軸芯形成用マンドレル
にKライナー紙(厚さ:0.25mm、目付け:180
g/m2)を螺旋状に巻き付けて、最内層(内径:76m
m)を形成した。紙管用原紙1(厚さ:0.5mm)を
逐次、最内層の上層に螺旋状に11層巻き付けて積層し
中間層を形成した。その上層に白ライナー紙(厚さ:
0.25mm、目付け:170g/m2)を螺旋状に巻
き、更に、その上層に上記MS紙1を螺旋状に巻き付け
て最表層を形成し、巻き取り軸芯用紙管を得た。尚、各
層間には接着剤を施した。得られた紙管の内径は76m
m、肉厚は約6.2mm、長さは320mmであった。
【0029】<巻き物の製造>上記紙管を使用して、T
ダイ法で成形された軟質プラスチックフィルム(厚さ:
15μm)を巻き取り速度約100m/分で巻き取っ
た。ロール状巻き物の両端部をスリッターで切り揃え、
フィルム幅300mm、巻き層厚み約40mm、フィル
ム長さ1000mの軟質塩化ビニル樹脂フィルム(三井
化学プラテック株式会社製、食品包装用フィルム、商品
名:ハイラップ、自動包装機用、銘柄;SAS相当品)
のロール状巻き物を得た。得られたフィルムの自己密着
力、得られたフィルムと紙管最表層紙との摩擦角、及び
巻き物の端面ズレを上記方法で評価し、その結果を〔表
1〕に示す。尚、摩擦角の評価は上記試料フィルム1の
方法によった。
【0030】この軟質プラスチックフィルムは、塩化ビ
ニル樹脂(平均重合度1300)100重量部に対し、
可塑剤(アジピン酸ジイソノニル)30重量部、エポキ
シ化大豆油10重量部、ステアリン酸カルシウム0.5
重量部、ステアリン酸亜鉛0.5重量部、グリセリンモ
ノステアリン酸エステル1.5重量部、ポリオキシエチ
レン脂肪酸アルコールエーテル0.5重量部をヘンシェ
ルミキサーで混合し、得られたコンパウンドを公知の押
出成形機を用いて、約200℃に加熱されたTダイから
溶融製膜を行い、冷却、成形した。
【0031】実施例2 <紙管の製造>中間層を紙管用原紙2(厚さ:0.85
mm)を用いて7層積層し、次いでその上に紙管用原紙
3(厚さ:0.58mm)を用いて6層積層して形成
し、中間層と最表層との層間をKライナー紙で形成し、
且つ、紙管の内径を60mm、肉厚を10mm、長さを
3100mmとした以外は、実施例1と同様にして巻き
取り軸芯用紙管を製造した。
【0032】<巻き物の製造>実施例1と同様の紙管を
使用して、カレンダー法で成形された軟質プラスチック
フィルム(厚さ:100μm、幅:約3100mm)を
巻き取った。ロール状巻き物の両端部をスリッターで切
り揃え、フィルム幅3000mm、巻き層厚み約90m
m、巻き長さ500mの軟質塩化ビニル樹脂フィルム
(三井化学プラテック株式会社製農業用被覆資材、商品
名:三井農ビ透明キリカット相当品)のロール状巻き物
を得た。得られたフィルムの自己密着力、得られたフィ
ルムと紙管最表層紙との摩擦角、及び巻き物の端面ズレ
を実施例1と同様にして評価し、その結果を〔表1〕に
示す。尚、摩擦角の評価は上記試料フィルム2の方法に
よった。
【0033】このプラスチックフィルムは、塩化ビニル
樹脂(平均重合度1300)100重量部に対し、可塑
剤(ジオクチルフタレート)45重量部、可塑剤(トリ
クレジルフォスフェート)5重量部、エポキシ樹脂2重
量部、Ca−Ba−Zn系安定剤2.5重量部、防曇剤
(ソルビタンモノステアレート)2重量部、フッ素系界
面活性剤0.1重量部、紫外線吸収剤(チヌビンP)
0.05重量部をヘンシェルミキサーデ混合し、得られ
たコンパウンドをバンバリーミキサー、ミキシングロー
ルで加熱混練し、L型カレンダーで製膜し、冷却して、
巻き取り機を経て、ロール状巻き物とした。
【0034】実施例3 <最表層紙の調製>晒クラフト紙(目付け:約35g/
2)の片面に水性エマルジョン系シリコン(東芝シリ
コーン株式会社製、商品名:TSW831)を固形分と
して約0.8〜1g/m2噴霧塗布し、約100℃のロ
ール間を通し、表面を平滑に仕上げた。以下、この紙を
S紙と称する。
【0035】<紙管及び巻き物の製造>紙管の最表層紙
として上記S紙を用いた以外は、実施例2と同様にして
紙管及び巻き物を製造した。得られたフィルムの自己密
着力、得られたフィルムと紙管最表層紙との摩擦角、及
び巻き物の端面ズレを実施例2と同様にして評価し、そ
の結果を〔表1〕に示す。
【0036】実施例4 <最表層紙の調製>水溶性オレフィン系ワックス(中京
油脂株式会社製、商品名:ポリロン393)を用い、固
形分として約9〜10g/m2噴霧塗布した以外は、実
施例1と同様にして最表層紙を得た。以下、この紙をM
S紙2と称する。 <紙管及び巻き物の製造>紙管の最表層紙として上記M
S紙2を用いた以外は、実施例1と同様にして紙管及び
巻き物を製造した。得られたフィルムの自己密着力、得
られたフィルムと紙管最表層紙との摩擦角、及び巻き物
の端面ズレを実施例1と同様にして評価し、その結果を
〔表1〕に示す。
【0037】比較例1 <紙管及び巻き物の製造>紙管の最表層紙として、MS
紙1の代わり晒クラフト紙(片艶、厚さ:0.1mm、
目付け:65g/m2)を使用した以外は、実施例1と
同様にして紙管及び巻き物を製造した。得られたフィル
ムの自己粘着力、得られたフィルムと紙管最表層紙との
摩擦角、及び巻き物の端面ズレを実施例1と同様にして
評価し、その結果を〔表1〕に示す。
【0038】比較例2 <紙管及び巻き物の製造>紙管の最表層紙として、MS
紙1の代わりに晒クラフト紙(片艶、厚さ:0.1m
m、目付け:65g/m2)を使用した以外は、実施例
2と同様にして紙管及び巻き物を製造した。得られたフ
ィルムの自己粘着力、得られたフィルムと紙管最表層紙
との摩擦角、及び巻き物の端面ズレを実施例2と同様に
して評価し、その結果を〔表1〕に示す。
【0039】比較例3 <最表層紙の調製>離型紙(王子化工株式会社製、商品
名:セパックOPT−64、上質紙、目付け:64g/
2、厚み:90±10μm、ポリエチレンラミネー
ト、シリコン塗布)を用いた。 <紙管及び巻き物の製造>上記離型紙を最表層紙として
用いた以外は、実施例1と同様にして紙管及び巻き物を
製造した。得られたフィルムの自己密着力、及び得られ
たフィルムと紙管最表層紙との摩擦角を実施例1と同様
にして評価し、その結果を〔表1〕に示す。尚、紙管に
フィルムを巻き取る際に、フィルムが紙管よりはみ出し
た為、正規のロール状巻き物が得られなかったため、端
面ズレの測定はできなかった。
【0040】
【表1】
【0041】<表の記号の説明> (1)F1:食品包装用軟質塩化ビニル樹脂フィルム、
自己密着力:615g/cm2、三井化学プラテック
(株)製、商品名:ハイラップSAS相当品、1000
m巻。 (2)F2:農業用被覆材用軟質塩化ビニル樹脂フィル
ム、自己密着力:263g/cm2、三井化学プラテッ
ク(株)製、商品名:透明キリカット相当品、500m
巻。 (3)*印:紙管にフィルムを巻き取る際にフィルムが
紙管よりはみ出した為に正規のロール状巻き物が得られ
ず、端面ズレの測定は不可。
【0042】実用評価試験1 <包装試験>実施例1で得られた食品包装用フィルムの
ロール状巻き物を使用して、自動包装機によるトレーの
包装試験を実施した。約1200パックを連続して包装
した結果、ロール状巻き物からフィルムがスムースに取
り出され、トラブルは全く観察されなかった。試験機及
び被包装物は次ぎの通り。自動包装機:株式会社寺岡精
工製、形式;AW−2600JR、トレー:中国パール
化成株式会社製、EL−12−30型、寸法:幅;19
5mm、奥行き;122mm、高さ;30mm、被包装
物:精肉約300g/トレー。
【0043】実用評価試験2 <接着加工試験>実施例2で得られた農業用被覆資材フ
ィルムのロール状巻き物を2本使用して幅継ぎ接着加工
試験を行った。その結果、2本のロール状巻き物から何
れも問題なくフィルムが繰り出され、巻き長さ500m
の最後まで2枚のフィルムの幅継ぎ接着加工がトラブル
無しに実施できた。試験機及び主な条件は次ぎの通り。
接着加工機:クイーンライト電子工業株式会社製、高周
波接着加工機LAM−S303型、接着速度:10m/
min.。
【0044】
【発明の効果】本発明に係わる巻き取り軸芯用紙管は、
紙管の最表層の紙とプラスチックフィルムとの摩擦角を
適正にしたことにより、これを使用したロール状巻き物
は、端面ズレが抑制される。従って、ロール状巻き物か
らフィルムを解反する際に、フィルムがスムースに取出
せることができる。例えば、食品包装用フィルムにおい
ては、本発明の軸芯用紙管を使ったロール状巻き物を使
用すれば、自動包装機により包装する際に、巻き物から
フィルムを解反する際のトラブルは回避され、フィルム
ロス、作業時間ロス等が削減される。また、農業用被覆
フィルムの分野では、2〜3本のロール状巻き物を幅継
ぎ加工する際の幅継ぎ面の乱れによる加工不良の発生が
防止できる。また、本発明の巻き取り軸芯用紙管は、古
紙として回収が可能であり、資源の有効活用の点におい
て有用な効果を奏する。
フロントページの続き (72)発明者 磯部 孝行 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井化学プラテック株式会社内 (72)発明者 平手 義彦 愛知県小牧市外堀2丁目153番地1 丸平 紙工株式会社内 Fターム(参考) 3F058 AA03 AB01 BB01 BB05 CA01 CA06 DA04 DB05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙管用原紙を螺旋状、且つ層状に巻回し
    て形成された巻き取り軸芯用紙管であって、該紙管の少
    なくとも最表層が少なくとも1種の処理剤が塗布された
    紙で形成された巻き取り軸芯用紙管。
  2. 【請求項2】 処理剤が水溶性オレフィン系ワックス及
    び水性エマルジョン系シリコンから選ばれた少なくとも
    1種の化合物である請求項1記載の巻き取り軸芯用紙
    管。
  3. 【請求項3】 処理剤の塗布量が固形分として0.5〜
    25g/m2である請求項1記載の巻き取り軸芯用紙
    管。
  4. 【請求項4】 該紙管の最表層とプラスチックフィルム
    との摩擦角が18〜40度である請求項1記載の巻き取
    り軸芯用紙管。
  5. 【請求項5】 内径20〜150mm、肉厚2〜15m
    m、長さ150〜15000mmである請求項1〜4記
    載の巻き取り軸芯用紙管。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の巻
    き取り軸芯用紙管にプラスチックフィルムをロール状に
    巻き取ったロール状巻き物。
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