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JP2001080311A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

空気入りラジアルタイヤ

Info

Publication number
JP2001080311A
JP2001080311A JP26153799A JP26153799A JP2001080311A JP 2001080311 A JP2001080311 A JP 2001080311A JP 26153799 A JP26153799 A JP 26153799A JP 26153799 A JP26153799 A JP 26153799A JP 2001080311 A JP2001080311 A JP 2001080311A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radial tire
pneumatic radial
adhesive
polyester fiber
latex
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26153799A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Azuma
秀輝 東
Hiromitsu Shoji
宏光 東海林
Mitsuo Kato
三雄 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP26153799A priority Critical patent/JP2001080311A/ja
Publication of JP2001080311A publication Critical patent/JP2001080311A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Tires In General (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】接着処理剤組成物の付着量を減少させても、カ
ーカスコードの柔軟性と、カーカスコードとゴムとの接
着性がすぐれ、しかも軽量性、耐久性および工程通過性
がすぐれた高品位の空気入りラジアルタイヤを提供す
る。 【解決手段】タイヤのトレッド内側に、ポリエステル繊
維からなるカーカスプライを配置した空気入りラジアル
タイヤであって、前記ポリエステル繊維の表面が、無水
珪酸が添加された接着処理剤組成物で処理されているこ
とを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカーカスコードによ
り補強された空気入りラジアルタイヤに関するものであ
る。さらに詳しくは、接着処理剤組成物の付着量を減少
させても、カーカスコードの柔軟性と、カーカスコード
とゴムとの接着性がすぐれ、しかも軽量性、耐久性およ
び工程通過性がすぐれた高品位の空気入りラジアルタイ
ヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】空気入りラジアルタイヤにおいて、補強
材として使用されるカーカスプライを構成する繊維とし
ては、従来から、金属繊維以外に、レーヨン繊維、ナイ
ロン66に代表されるポリアミド繊維、およびポリエチ
レンテレフタレートに代表されるにポリエステル繊維な
どの合成繊維が使用されてきた。
【0003】しかるに、レーヨン繊維を使用した空気入
りラジアルタイヤは、環境問題を招く結果となり、また
ポリアミド繊維を使用した空気入りラジアルタイヤは、
耐久性にはすぐれるものの、耐クリープ性に劣ることか
ら、近年では、主にポリエステル繊維が、空気入りラジ
アルタイヤのカーカスプライ素材として使用されてい
る。
【0004】しかしながら、ポリエステル繊維は、強度
が大きく、耐クリープ性および耐疲労性にすぐれるとい
う物理的特性を有している反面、カーカスプライとゴム
との接着性を満足するために、多量の接着処理剤組成物
を付与する必要があるため、そのすぐれた特性を十分に
発現させることが困難であるという問題を有していた。
【0005】このような事情に鑑み、ポリエステル繊維
のゴムに対する接着性を改良する試みが従来から数多く
なされている。
【0006】例えば、例えば特公昭60−24226号
公報には、あらかじめポリエポキシ化合物、ブロックド
イソシアネート化合物などの反応性の高い化合物とゴム
ラテックスとの混合液からなる第1処理液でポリエステ
ル繊維を処理し、繊維表面を活性化してから、レゾルシ
ン・ホルマリン初期縮合物とゴムラテックスの混合液
(以下、RFLと呼ぶ)からなる第2処理液で処理する
方法が開示されている。
【0007】しかしながら、上記の方法により得られた
ポリエステル繊維は、接着性は改善されるものの、処理
された繊維が硬くなり、タイヤの成形加工が困難になる
ばかりか、タイヤ中で繰り返し伸張圧縮を受けた時に繊
維が疲労しやすくなるため、タイヤ寿命が低下するとい
う問題があった。
【0008】また、特公昭57−29586号公報に
は、ポリエステル繊維を、まずエポキシ化合物/ブロツ
クドイソシアネ−ト/ベントナイトを含む混合液からな
る第1処理液で処理し、次にRFLにエチレン尿素化合
物添加した第2処理液で処理することからなる、いわゆ
る2浴処理法が提案されているが、この方法で得られる
ポリエステル繊維は、耐熱接着力が低いため、これをタ
イヤに適用しても、高速走行時のタイヤ寿命の劣タイヤ
しか得ることができず、、しかも、第1処理液が含有す
るベントナイトの真比重が重いのにあわせその粒子径が
大きいために、処理液に粘性がなく沈降し液安定性に掛
けるという問題があった。
【0009】一方、ポリエステル繊維に対する接着剤付
着量と接着性とは比例関係にあることが、従来から知ら
れており、ポリエステル繊維への接着剤の付着量を減少
させると、繊維とゴムとの接着性が低下し、タイヤのセ
パレーションに起因するバースト障害が起こりやすくな
るという問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術における問題点の解決を課題として検討した結果
達成されたものである。したがって、本発明の目的は、
接着処理剤組成物の付着量を減少させても、カーカスコ
ードの柔軟性と、カーカスコードとゴムとの接着性がす
ぐれ、しかも軽量性、耐久性および工程通過性がすぐれ
た高品位の空気入りラジアルタイヤを提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の空気入りラジアルタイヤは、主として次の
構成を有する。すなわち、タイヤのトレッド内側に、ポ
リエステル繊維からなるカーカスプライを配置した空気
入りラジアルタイヤであって、前記ポリエステル繊維の
表面に無水珪酸が添加された接着処理剤組成物を付与し
てなることを特徴とする空気入りラジアルタイヤであ
る。
【0012】本発明の空気入りラジアルタイヤにおいて
は、以下の(1)〜(7)が好ましい条件であり、これ
らの条件を適用することにより、より一層の効果の取得
が期待することができる。 (1)無水珪酸の粒子経が50μm以下であり、前記接
着処理剤組成物中にコロイド状態として存在しているこ
と、(2)接着処理剤組成物中の接着剤マトリックス成
分100重量部に対する無水珪酸の添加量が1〜13重
量部であること、(3)繊維表面に付与された接着処理
剤が2層をなし、繊維表面に接する第1層に無水珪酸が
含有されていること、(4)第1層の接着処理剤の接着
剤マトリックス成分が、ポリエポキシド化合物と、ブロ
ックドイソシアネート化合物と、ゴムラテックスとを主
要有効成分とし、第2層の接着処理剤の接着剤マトリッ
クス成分が、レゾルシン・ホルマリン初期縮合物とゴム
ラテックスとの混合物(RFL)と、ブロックドイソシ
アネート化合物および/またはエチレン尿素化合物とを
主要有効成分とすること、(5)前記ポリエステル繊維
が、エチレンテレフタレートを主たる繰返単位とする極
限粘度が0.8以上のポリエステル繊維からなること、
(6)前記ポリエステル繊維が、撚り係数1500〜2
300の撚りを、下撚りおよび上撚りのそれぞれ反対方
向にかけたコードであること、(7)前記接着処理剤組
成物の前記ポリエステル繊維に対する固形分付着量が
1.0〜2.5重量%であること。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳細に説明
する。本発明の空気入りラジアルタイヤにおいて、ポリ
エステル繊維、具体的にはこのポリエステル繊維からな
るコードの表面を被覆する接着処理剤組成物に含まれる
無水珪酸とは、二酸化珪素の含有量が99%以上の無水
珪酸をいう。本発明においては、かかる無水珪酸をコロ
イド溶液として用いると好ましい。
【0014】この無水珪酸のコロイド溶液を接着剤処理
組成物に添加して使用することによって、接着処理剤組
成物のマトリックス成分の濃度が低い場合であっても、
各接着剤マトリックス成分の凝集が抑制されて安定化
し、ポリエステル繊維の表面に各接着剤マトリックス成
分が均一に付着することになるため、接着剤付着量を従
来より減少させたとしても、ポリエステル繊維とゴムと
の間にすぐれた接着性を発揮することが可能となる。
【0015】また、上記無水珪酸のコロイド溶液は、親
水性であるため、接着剤処理組成物中の水分子を吸着し
てポリエステル繊維コード内部へ浸透し、この結果ポリ
エポキシド化合物、イソシアネート系化合物およびゴム
ラテックスなどの接着剤マトリックス成分のポリエステ
ル繊維コードへの浸透が抑制される。
【0016】そして、この状態で熱処理を施すと、接着
剤マトリックス成分がポリエステル繊維コードの表面で
固化することになるため、単繊維間の自由度が大きくな
り、ポリエステル繊維コードの柔軟性が改良されるので
ある。
【0017】すなわち、無水珪酸のコロイド溶液は、浸
透抑制剤および柔軟化剤として作用し、無水珪酸コロイ
ド溶液を含有した接着処理剤組成物のポリエステル繊維
に対する付着量を低下したとしても、ポリエステル繊維
とゴムとの接着性は安定してすぐれており、さらに処理
されたポリエステル繊維コードは柔軟で、かつ繊維本来
の強力が維持されるのである。
【0018】そして、無水珪酸の粒子径は50μm以
下、さらには30μm以下であるのが好ましく、接着処
理剤組成物中にコロイド状態として存在していることが
望ましい。粒子経を50μm以下にすることにより、接
着処理剤組成物の溶液中への分散が均一になり、ひいて
は接着処理剤組成物が繊維に均一付着し、ゴムとの接着
性が改良される。
【0019】ここで、無水珪酸のコロイド溶液として
は、二酸化珪素粒子および酸化ナトリウムを含有し、p
Hが8.5〜10.5の範囲のものを用いるのが好まし
く、主として2浴処法の第1処理液に添加されることが
望ましい。また、pHをかかる範囲に調整するには、酸
化ナトリウムが好ましく用いられ、その添加量は、無水
珪酸に対し0.2〜0.6重量%であることが好まし
い。
【0020】さらに、無水珪酸のコロイド溶液の粘度を
3〜10センチポイズ、コロイド溶液における無水珪酸
の濃度を20〜31重量%の範囲にすることが、接着処
理剤組成物の溶液中への均一分散、接着処理剤組成物の
ポリエステル繊維への均一付着という点で特に好まし
く、この結果ポリエステル繊維とゴムとの接着性が一層
優れた空気入りラジアルタイヤが得られるのである。
【0021】本発明の空気入りラジアルタイヤにおい
て、タイヤ補強材、つまりカーカスプライの補強繊維と
して使用するポリエステル繊維とは、エチレンテレフタ
レートを主たる繰り返し単位とするジカルボン酸とグリ
コールからなるポリエステル繊維をいう。ジカルボン酸
成分の具体例としては、テレフタル酸、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸、イソフタル酸および1,4−シクロ
ヘキサンジカルボン酸などが挙げられる。また、グリコ
ール成分の具体例としては、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、テトラメチレングリコールおよび
1,4−シクロヘキサンジメタノールなどが挙げられ
る。上記ジカルボン酸成分の一部を、アジピン酸、セバ
シン酸、ダイマー酸およびスルホン酸金属置換イソフタ
ル酸などで置き換えてもよく、また上記のグリコール成
分の一部を、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリ
コール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シ
クロヘキサンジメタノールおよびポリアルキレングリコ
ールなどに置き換えてもよい。これらの中でも、ジカル
ボン酸成分の90モル%以上がテレフタル酸からなり、
グリコール成分の90モル%以上がエチレングリコール
からなるポリエチレンテレフタレート、つまりエチレン
テレフタレートを主たる繰返単位とした極限粘度が0.
7以上のポリエステル繊維が最も好適である。
【0022】なお、このポリエステル繊維には、酸化チ
タン、酸化ケイ素、炭酸カルシウム、チッ化ケイ素、ク
レー、タルク、カオリンおよびジルコニウム酸などの各
種無機粒子や架橋高分子粒子、各種金属粒子などの粒子
類のほか、従来から周知の抗酸化剤、金属イオン封鎖
剤、イオン交換剤、着色防止剤、ワックス類、シリコー
ンオイルおよび各種界面活性剤などが添加されていても
よい。
【0023】本発明において補強材として使用するポリ
エステル繊維は、フィラメント糸、コード、織物および
織布などの形態を含み、下記に詳述する接着処理剤組成
物で表面を被覆されていることを特徴とするが、特に撚
係数が1500〜2300の撚りを下撚りおよび上撚り
それぞれ反対方向にかけたコード形態のものが望まし
い。
【0024】本発明の空気入りラジアルタイヤに使用す
る補強用ポリエステル繊維は、2浴処理法によって接着
剤処理されることが好ましく、この場合に前記無水珪酸
のコロイド溶液は第1処理液に対し配合されるのが特に
好ましい。このような2浴処理法によって、繊維表面に
付与された接着処理剤が2層をなし、繊維表面に接する
第1層に無水珪酸が含有されている、本発明の好ましい
態様である補強用ポリエステル繊維を得ることができ
る。
【0025】ここで、上記2浴処理法とは、接着処理剤
組成物を繊維に対して2段で付与する方法であり、まず
第1処理液の接着処理剤組成物を付与し、ひき続いて7
0〜150℃で乾燥した後、220〜250℃で熱処理
し、次いで第2処理液の接着処理剤組成物処理液を付与
し、第1処理液と同様に乾燥、熱処理を施す方法であ
る。このようにして得られる補強用ポリエステル繊維
の、表面に接する第1層に第1処理液の接着処理剤組成
物の層が、また、第2層に第2処理液の接着処理剤組成
物の層がそれぞれ形成され、付与された接着処理剤が2
層をなすことになる。
【0026】第1処理液としては、ポリエポキシド化合
物/ブロックドポリイソシアネート化合物/ゴムラテッ
クスの混合物を主成分とし、無水珪酸コロイド溶液を含
むものが好ましく使用され、第2処理液としては、レゾ
ルシン・ホルムアルデヒドの初期縮合物とゴムラテック
スとの混合物(RFL)と、エチレン尿素化合物および
/またはブロックドポリイソシアネート化合物との混合
物が好ましく使用される。
【0027】前記第1処理液に含まれるポリエポキシド
化合物とは、1分子中に2個以上のエポキシ基を含有す
る化合物である。このポリエポキシド化合物の具体例と
しては、グリセロール、ペンタエリスリトール、ソルビ
トール、エチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール
等の多価アルコール類とエピクロルヒドリンのようなハ
ロゲン含有エポキシド類との反応生成物、レゾルシン、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジメチルメタン、フェ
ノール・ホルムアルデヒド樹脂、レゾルシン・ホルムア
ルデヒド樹脂等の多価フェノール類と前記ハロゲン含有
エポキシド類との反応性生物、ビス−(3,4−エポキ
シ−6−メチル−ジシクロヘキシルメチル)アジベー
ト、3,4−エポキシシクロヘキセンエポキシド等の不
飽和結合部分を酸化して得られるポリエポキシド化合物
などが挙げられ、これらのなかでも特に、多価アルコー
ル類とエピクロルヒドリンの反応生成物(多価アルコー
ルのポリグリシジルエーテル化合物)が好ましく使用さ
れる。
【0028】前記第1処理液および前記第2処理液に必
要に応じて含まれるブロックドポリイソシアネート化合
物とは、加熱によりブロック剤が遊離して活性なイソシ
アネート化合物を生じるものであり、その具体例として
は、トリレンジイソシアネート、メタフェニレンジイソ
シアネート、ジフェニールメタンジイソシアネート、ヘ
キサメチリンジイソシアネート、トリフェニールメタン
トリイソシアネートなどのポリイソシアネート化合物と
フェノール、クレゾール、レゾルシンなどのフェノール
類,ε−カプロラクタム、バレロラクタムなどのラクタ
ム類,アセトキシム、メチルエチルケトンオキシム、シ
クロヘキサンオキシムなどのオキシム類およびエチレン
イミンなどのブロック化剤との反応物などが挙げられ、
これらの化合物のうち、特にε−カプロラクタムでブロ
ックされた芳香族ポリイソシアネート化合物およびジフ
ェニルメタンジイソシアネートの芳香族化合物の使用が
良好な結果を与えることから好ましい。
【0029】前記の第1処理液に含まれるゴムラテック
スの具体例としては、クロルスルホン化ポリエチレンラ
テックス(CSMラテックス)、クロロプレン系ゴムラ
テックス(CRラテックス)、アクリロニトリル−ブタ
ジエン系共重合ゴムラテックス(NBRラテックス)、
カルボキシル基変成アクリロニトリル−ブタジエン系共
重合ゴムラテックス(カルボキシル基変成NBRラテッ
クス)、スチレン−ブタジエン系共重合ゴムラテックス
(SBRラテックス)、ビニルピリジン−スチレン−ブ
タジエン三元共重合ゴムラテックス(VPラテック
ス)、ポリブタジエンラテックス(PBラテックス)、
ブチルゴムラテックス(IIRラテックス)、エチレン
−プロピレン系ラテックス(EPラテックス)、アクリ
レート系ゴムラテックスおよび天然ゴムラテックス(N
Rラテックス)などが挙げられるが、なかでもムーニー
粘度が90〜140のビニルピリジン・スチレン・ブタ
ジエン三元共重合体ゴムラテックス(VPラテックス)
の使用が好ましい。
【0030】前記の第1処理液におけるポリエポキシド
化合物/ブロックドポリイソシアネート化合物/ゴムラ
テックスの配合比は、10〜25重量%/20〜35重
量%/50〜70重量%の割合が好ましい。また、上記
第1処理液は、接着剤マトリックス成分の総固形分濃度
が3〜10重量%、特に4〜7重量%の溶液として使用
するのが好適であり、係る範囲にすることにより、より
接着力に優れたポリエステル繊維が得ることが出来る。
【0031】前記の第2処理液に含まれるレゾルシン・
ホルムアルデヒド初期縮合物(RF)とは、アルカリ触
媒または酸触媒の存在下で、レゾルシンとホルムアルデ
ヒドを縮合させたものであって、レゾルシンとホルムア
ルデヒドの仕込みモル比が1:0.7〜1:4.0、特
に1:1.0〜1:2.5の範囲であることが好まし
い。モル比をかかる範囲とすることで、補強用繊維とゴ
ムとの接着性と、ディッピング工程における粘着性のカ
スの発生防止とを同時に満足することが可能である。
【0032】さらには、レゾルシン・ホルムアルデヒド
初期縮合物として、あらかじめジヒドロキシベンゼンと
ホルムアルデヒドとを無触媒または酸性触媒の下で反応
させて得られるノボラック型の樹脂を用いることが好ま
しい。具体的には、この化合物は、例えばレゾルシン1
モルに対してホルムアルデヒド0.7モル以下を縮合し
た化合物(例えば、“スミカノール700”(登録商
標)、住友化学(株)製)である。このレゾルシンとホ
ルムアルデヒドのノボラック型縮合物を使用するに際し
ては、アルカリ触媒水分散液に溶解後、ホルムアルデヒ
ドを添加し、レゾルシンとホルムアルデヒドのモル比を
1:10〜1:2.5に調整することが好ましい。ノボ
ラック型の樹脂を用いることによって、生スチームなど
の湿熱加硫時の接着性が得られ易くなる。
【0033】前記の第2処理液に含まれるゴムラテック
スとしては、空気入りラジアルタイヤのゴムコンパウン
ドとして使用される天然ゴムゴムやスチレン−ブタジエ
ン共重合ゴムなどとの接着性が確保できるラテックスを
選定使用することが好ましい。使用されるゴムラテック
スの具体例としては、第1処理液に含まれるゴムラテッ
クスと同様に、クロルスルホン化ポリエチレンラテック
ス(CSMラテックス)、クロロプレン系ゴムラテック
ス(CRラテックス)、アクリロニトリル−ブタジエン
系共重合ゴムラテックス(NBRラテックス)、カルボ
キシル基変成アクリロニトリル−ブタジエン系共重合ゴ
ムラテックス(カルボキシル基変成NBRラテック
ス)、スチレン−ブタジエン系共重合ゴムラテックス
(SBRラテックス)、ビニルピリジン−スチレン−ブ
タジエン共重合ゴムラテックス(VPラテックス)、ポ
リブタジエンラテックス(PBラテックス)、ブチルゴ
ムラテックス(IIRラテックス)、エチレン−プロピ
レン系ラテックス(EPラテックス)、アクリレート系
ゴムラテックスおよび天然ゴムラテックス(NRラテッ
クス)などが挙げられ、これらのラテックスを単独もし
くは2種以上をブレンドして用いることができる。
【0034】また、本発明で使用される第2処理液にお
いて、レゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮合物(R
F)とゴムラテックス(L)の固形分重量比の好適な範
囲はRF/L=1/3〜1/8である。レゾルシン・ホ
ルムアルデヒド初期縮合物の比率をかかる好ましい範囲
とすることによって、補強用繊維を柔らかくすると共
に、この補強用繊維とゴムとの接着性を一層良好にする
ことができる。
【0035】前記第2処理液に含まれるエチレン尿素化
合物とは、加熱によりエチレンイミン環が開環して反応
し、接着性を向上させるものであり、その代表的な具体
例としては、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリレ
ンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、トリフェニルメタントリイソシアネートなどの芳香
族、脂肪族イソシアネートとエチレンイミンとの反応性
生物が挙げられ、特にジフェニルメタンジエチレン尿素
の芳香族エチレン尿素化合物が良好な結果を与えること
から好ましく使用できる。
【0036】上記第2処理液において、接着性向上のた
めに添加されるエチレン尿素化合物および/またはブロ
ックイソシアネートの配合量は、RFLに対して5〜2
5重量%、とくに10〜20重量%の範囲が好ましく、
係る範囲にすることで、コードの硬さと強力および接着
特性のバランスのとれたポリエステル繊維を得ることが
可能になる。
【0037】なお、上記第2処理液は、接着剤マトリッ
クス成分の総固形分濃度が5〜15%、とくに8〜12
%の溶液として使用するのが好適であり、 無水珪酸の
コロイド溶液の添加量は、前記第1処理液に含まれる接
着剤マトリックス成分100重量部に対して、1〜13
重量部、特に3〜10重量部であることが好ましい。
【0038】接着剤マトリックス成分の総固形分濃度
および無水珪酸のコロイド溶液の添加量を係る範囲にな
することにより、柔軟性に富み耐疲労性およびゴムとの
接着性に優れたポリエステル繊維が得られる。
【0039】接着処理剤組成物の補強用ポリエステル繊
維に対する付与量は、第1処理液および第2処理液をあ
わせた乾燥重量比(固形分換算)として、補強用繊維に
対し1.0〜3.0重量%、好ましくは1.5〜2.5
重量%の範囲である。この付与量が係る範囲にすること
により、柔軟性、耐疲労性および接着特性のバランスの
とれたポリエステル繊維を得ることが可能になる。
【0040】本発明によれば、接着処理剤組成物の付着
量を減少させても、カーカスコードの柔軟性と、カーカ
スコードとゴムとの接着性がすぐれ、しかも軽量性、耐
久性および工程通過性がすぐれた高品位の性能を発揮す
る空気入りラジアルタイヤの実現が可能である。
【0041】
【実施例】次に、実施例により、本発明を具体的に説明
する。各測定値は次の方法により求めたものである。 (1)引抜き接着力 JIS L 1017(1983年)の接着力−A法に
準じ、下記条件で処理コードを未加硫ゴムに埋め込み、
加圧下で150℃、30分間プレス加硫をおこない、放
冷した後のコードをゴムブロックから30cm/min
の速度で引き抜き、その引き抜き加重をKg/cm(N
/cm)で表示したものである。なお、接着力評価にお
いては、ゴムコンパウンドとして通常のEPDMゴム配
合の未加硫ゴムを使用した。 (2)コード硬さ 処理コードを真直ぐな状態にして2cmに切り、これを
テンシロン引張り試験機のブリッジ(1cm間隔、φ:
0.6mm)上にのせ、コードと直角のフックバー
(φ:0.6mm)を、コード中央に掛けて下降(2c
n/分)させた時の最大応力を求め、その値をコード硬
さとした。 (3)樹脂付着量 JIS L 1017(1983年)に準じ、重量法に
より求めた。 (4)高速耐久性 試験タイヤについて、ドラム試験機を用い、80km/
時の速度で120分ならし走行し、次いで3時間以上放
冷した後に試験空気圧に調整し、本走行を開始した。本
走行は、120km/時の速度より開始し、30分走行
毎に速度を10km/時ずつ段階的に上昇させ、故障し
た速度を記録し、比較例2の値を100として指数表示
した。なお、以下の実施例で使用する無水珪酸のコロイ
ド溶液は本発明の規定を満足するものであり、比較例で
使用するベントナイトは規定を満たさないものある。
【0042】[実施例1〜5]まず、表1に示した濃
度、pH、粒子径、粘度および比重を有する無水珪酸の
コロイド溶液I〜IIIを調整した。次に、表2に示した
共重合割合のゴムラテックスAおよびBを調整した。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】 また、糸粘度0.95のポリエチレンテレフタレートを
高速溶融紡糸し、延伸して得られた1500デニール
(1650dtex)、単繊維数360本のマルチフィ
ランメントを、それぞれ10cm当たり40回の下撚り
をかけた後、この下撚りコード2本を合わせて、下撚り
と反対方向に同数の上撚りをかけることにより、ポリエ
ステル繊維製の生コードを得た。一方、ポリエポキシド
化合物/ブロックイソシアネート/ゴムラテックスを、
固形分で11.0/23.0/66.0重量%となるよ
うに混合した混合液100重量部に、表1に記載した無
水珪酸のコロイド溶液(I〜III)を、それぞれ表3に
示した割合で添加し、その混合液固形分濃度が5重量%
となるようにして第1処理液を調整した。なお、この場
合にポリエポキシド化合物としてはソルビトールポリグ
リシジルエーテルを、ブロックイソシアネートとしては
ε−カプロラクタムでブロックされた4,4′−ジフェ
ニールメタンジイソシアネートをを、ゴムラテックスと
してはビニルピリジン・スチレン・ブタジエン共重合ラ
テックスをそれぞれ使用した。
【0045】また、レゾルシン・ホルマリン(R/F)
のモル比を1/1.5、固形分濃度を10重量%とし、
通常用いられるアルカリ触媒下で4時間熟成した、次
に、このレゾルシン・ホルマリン初期縮合物(RF樹
脂)14.3重量部を、ビニルピリジン・スチレン・ブ
タジエン共重合ラテックス100重量部に対し添加し、
24時間熟成した。このRFL固形分濃度を20重量%
とし、このRFL100重量部に対し、ジフェニルメタ
ンービス4,4´−N,N´−ジエチレン尿素の水分散
液を10重量部添加して、トータル固形分濃度を10重
量%とした第2処理液を調整した。
【0046】次いで、リッツラー社製(米)コンピュー
トリーターシングルディッピングマシンを用いて、上記
生コードに対し、上記に示した組成からなる第1処理液
を、樹脂付着量1重量%を目標として付与し、引き続き
乾燥ゾーンを120℃で100秒間定長で通過させた
後、ホットストレッチゾーンで、張力0.80g/dと
なるようにストレッチをかけて、240℃で30秒間処
理した。引き続いて、上記第2処理液を、樹脂付着量1
重量%を目標として付与し、乾燥ゾーンを100℃で1
00秒間定長で通過させた後、ホットストレッチゾーン
で、張力0.75g/dとなるようにストレッチをかけ
て、240℃で30秒間処理し、さらにノルマライジン
グゾーンで240℃で30秒間、2.0%の弛緩を与え
て熱処理を行なうことにより、処理コードを得た。
【0047】次に、上記で得た処理コードをカーカスプ
ライとして用い、通常のタイヤの製造工程と同様にし
て、タイヤサイズ:165−SR13のラジアルタイヤ
を製造した。なお、トレッドの内側には、2枚のスチー
ルベルトを配置して補強した。このようにして得られた
処理コードおよび空気入りラジアルタイヤの特性評価結
果を表3に示した。
【0048】
【表3】
【0049】[比較例1〜2]第1処理液における無水
珪酸のコロイド溶液をベントナイトに変更したもの(比
較例1)、および無水珪酸のコロイド溶液を添加しない
もの(比較例2)とし、第2処理液は実施例と同一とし
て、ポリエステル繊維コードについて、処理条件も実施
例と同一として処理を行った。このようにして得られた
処理コードおよび空気入りラジアルタイヤの特性評価結
果を表4に示す。
【0050】
【表4】
【0051】
【発明の効果】本発明の空気入りラジアルタイヤは、接
着処理剤組成物の付着量を減少させても、カーカスコー
ドの柔軟性と、カーカスコードとゴムとの接着性がすぐ
れ、しかも軽量性、耐久性および工程通過性がすぐれた
高品位の性能を発揮する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F212 AA45 AD16 AH20 VA11 VC22 VD18 VL20 4L036 MA05 PA21 PA26 RA24 UA08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤのトレッド内側に、ポリエステル
    繊維からなるカーカスプライを配置した空気入りラジア
    ルタイヤであって、前記ポリエステル繊維の表面に無水
    珪酸が添加された接着処理剤組成物を付与してなること
    を特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】 無水珪酸の粒子経が50μm以下であ
    り、接着処理剤組成物中にコロイド状態として存在して
    いることを特徴とする請求項1記載の空気入りラジアル
    タイヤ。
  3. 【請求項3】 接着処理剤組成物中の接着剤マトリック
    ス成分100重量部に対する前記無水珪酸の添加量が1
    〜13重量部であることを特徴とする請求項1または2
    に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  4. 【請求項4】 繊維表面に付与された接着処理剤が2層
    をなし、繊維表面に接する第1層に無水珪酸が含有され
    ていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の空気入りラジアルタイヤ。
  5. 【請求項5】 第1層の接着処理剤の接着剤マトリック
    ス成分が、ポリエポキシド化合物と、ブロックドイソシ
    アネート化合物と、ゴムラテックスとを主要有効成分と
    し、第2層の接着処理剤の接着剤マトリックス成分が、
    レゾルシン・ホルマリン初期縮合物とゴムラテックスと
    の混合物(RFL)と、ブロックドイソシアネート化合
    物および/またはエチレン尿素化合物とを主要有効成分
    とすることを特徴とする請求項4に記載の空気入りラジ
    アルタイヤ。
  6. 【請求項6】 ポリエステル繊維が、エチレンテレフタ
    レートを主たる繰返単位とする極限粘度が0.8以上の
    ポリエステル繊維からなることを特徴とする請求項1〜
    5のいずれかに記載の空気入りラジアルタイヤ。
  7. 【請求項7】 ポリエステル繊維が、撚り係数1500
    〜2300の撚りを、下撚りおよび上撚りのそれぞれ反
    対方向にかけたコードであることを特徴とする請求項1
    〜6のいずれかに記載の空気入りラジアルタイヤ。
  8. 【請求項8】 接着処理剤組成物のポリエステル繊維に
    対する固形分付着量が1.0〜2.5重量%であること
    を特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の空気入り
    ラジアルタイヤ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019177839A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 住友ゴム工業株式会社 タイヤ
CN113242878A (zh) * 2018-12-17 2021-08-10 米其林集团总公司 基于至少一种包含极性官能团的官能化弹性体和特定酚类化合物的橡胶组合物

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CN113242878B (zh) * 2018-12-17 2023-12-08 米其林集团总公司 基于至少一种包含极性官能团的官能化弹性体和特定酚类化合物的橡胶组合物

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