[go: up one dir, main page]

JP2001075607A - 電空ポジショナ - Google Patents

電空ポジショナ

Info

Publication number
JP2001075607A
JP2001075607A JP25200099A JP25200099A JP2001075607A JP 2001075607 A JP2001075607 A JP 2001075607A JP 25200099 A JP25200099 A JP 25200099A JP 25200099 A JP25200099 A JP 25200099A JP 2001075607 A JP2001075607 A JP 2001075607A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
control
stem
electro
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP25200099A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Inoue
晃 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokogawa Electric Corp filed Critical Yokogawa Electric Corp
Priority to JP25200099A priority Critical patent/JP2001075607A/ja
Publication of JP2001075607A publication Critical patent/JP2001075607A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feedback Control In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】バルブの制御に関し、予め状態変数を予測する
ようにして、圧力センサー等を使用しないで既存の設備
に数学モデルを援用して正確なバルブ制御をする電空ポ
ジショナを提供する。 【解決手段】電空ポジショナは、アクチュエータに気体
圧力を供給してバルブステムを変位させてバルブを制御
する電空ポジショナであって、バルブへの流体の供給量
を電気信号に変換した入力信号と、バルブステムの変位
量を電気信号に変換したステム変位信号とを入力して所
定の制御量を出力する制御演算手段と、制御量に基づい
てアクチュエータに供給する気体流量を制御する電空変
換手段と、制御量を入力して、気体流量並びにバルブス
テムの変位量の状態変数を予測し、この予測した状態変
数をフードバックして制御量を算出する1データとする
状態観測手段とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電空ポジショナに
関するものであり、特にバルブを制御するステム変位信
号に基づいてバルブ制御の予測値を算出するようにした
電空ポジショナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来におけるバルブの制御アルゴリズム
については、ポジショナベンダー各社にていろいろと研
究され、製品の競争力に大きく反映されている。バルブ
の制御において最も難しいと考えられているのは、制御
対象であるバルブが持つ非線形性をいかに吸収し、より
正確に、より速く、より安定した状態で、バルブの弁開
度を望まれる設定値に近づけることである。バルブが持
つ非線形性の中で、最も制御を困難にしている特性は、
弁内の流体がステムに伝わって漏れることを防ぐために
用意されているグランドパッキンによる摩擦力が引き起
こすヒステリシスである。
【0003】近年、プラントの効率運転が注目され、プ
ラントの配管を流れる流体の圧力が高くなり、また、流
体の温度も高温化している。このような高圧、高温の流
体の漏れを防ぐために摩擦力が大きいと考えられる石綿
系のグランドパッキンが使用され、更に石綿系のパッキ
ンをバルブステムに対してきつく絞めるような傾向にあ
る。また、環境問題からも、バルブの弁内流体の漏れを
低減するために同様の処置がなされている。即ち、バル
ブステムとグランドパッキンとの間に生じる摩擦力が大
きくなり、これがバルブのヒステリシスを増大させてい
る。摩擦力が増えても、バルブの空気アクチュエータの
力を大きくすればバルブヒステリシスは小さく押さえら
れるが、設備投資が押さえられている現状、空気アクチ
ュエータの変更を行うことは困難であり、現行のバルブ
の構造そのままで運転されていることが多い。結果とし
て、バルブのヒステリシスが大きくなり、このしわ寄せ
は、電空ポジショナで吸収される事が望まれている。
【0004】バルブヒステリシスが大きいバルブを制御
するためにいろいろな方法が研究されているが、この分
野でのディジタル制御の歴史は浅く、制御アルゴリズム
としては入力信号に基づいて出力制御するPID制御
(比例,積分,微分動作)が主流である。
【0005】このPID制御に基づいて制御する、いわ
ゆる、ステム(Valve Stem;心棒)変位のみ
をフィールドバックする電空ポジショナ11は、図8に
示すように、アクチュエータ12の制御によるバルブ1
3のステム14の変位yを検出してフィードバックし、
アクチュエータ12への空気流量Qを制御するものであ
る。この電空ポジショナ11は、ステム14の変位yを
検出する変位センサー15、変位センサー15からの信
号をアナログ・ディジタル変換するA/D変換器16、
入力信号SPとA/D変換器16からのステム変位信号
yとを入力して制御演算を実行するディジタル制御回路
17、このディジタル制御回路17の演算信号をアナロ
グ信号に変換するD/A変換器18、この変換したアナ
ログ信号に基づいて供給されている空気圧力PNを制御
する電流/圧力変換器である入力モジュール19、この
入力モジュール19の信号及び供給圧力PNよりアクチ
ュエータ12への空気流量Qを制御する制御リレー20
とから構成されている。
【0006】このような構成の電空ポジショナ11は、
圧縮空気の圧力によるステム変位yの状態と、与えられ
る入力信号SPとから、正常なバルブ操作が行えるよう
に制御動作を実行している。
【0007】しかしながら、このようなPID制御によ
るバルブ制御は、ステム14の変位(弁開度)yのみを
フィードバックして、操作信号を演算するため、制御対
象の非線形性を吸収することが困難であるという欠点を
有している。
【0008】この問題を改善するものとして特表平9ー
502292号公報等が挙げられる。この技術は、バル
ブ位置制御装置(電空ポジショナ)の空気供給圧力の出
力圧を圧力センサーで検出してその微分値を制御に使用
するものである。また、この技術は、ステム変位yだけ
でなく、アクチュエータ12への操作信号に関連する空
気流量信号pの微分値をフィードバック制御に使用して
いることが特徴となっている。
【0009】このような特徴を有するバルブ位置制御装
置(電空ポジショナ)11Aは、図9に示すように、ス
テム14の変位yと、アクチュエータ12への圧力pを
微分した値との両者によるフィードバックによってアク
チュエータ12への空気流量Qを制御するものである。
つまり、入力信号SPと、変位センサー15及びA/D
変換器16から与えられるステム変位yに対応する信号
と、圧力センサー21で測定した圧力信号pを微分回路
22に与えて空気流量信号qに変換したデータとをディ
ジタル制御回路17Aへフィードバックすることを特徴
とするものである。ディジタル制御回路17Aの出力信
号は、図8と同様に、D/A変換器18へ与えられ、更
に、入力モジュール19、制御リレー20を介して操作
信号である空気流量Qとしてアクチュエータ12へ供給
される。
【0010】このような構成の電空ポジショナ11A
は、入力信号SPとステム変位yに、空気流量信号Qを
考慮し、これらの3つの信号により制御演算を行なって
正常なバルブ操作を実行する。
【0011】
【発明が解決するための課題】しかしながら、図9で説
明したバルブ制御は、ステム変位yだけでなく空気流量
pもフィードバックする構成であるので、圧力センサー
21を設けることが必須となる。このため、圧力センサ
ー21を電空ポジショナ内に設置しなければならず、そ
の分コスト高になるという根本的な問題がある。
【0012】また、圧力センサー21を付加することに
よって、この圧力センサー21が正常に動作しない場
合、または全く作動しないという故障が発生した場合に
は、バルブ制御が異常となり、最悪の場合には制御不能
になる危険性もあり、圧力センサー21を付加して正確
な制御を試みることがかえって電空ポシショナ自体の信
頼性の低下になるという問題も指摘されている。
【0013】更に、電空ポジショナを含むフィールド機
器は、一般的に4〜20mAで動作するため、最悪4m
Aで内部の回路(CPU、アクチュエータ、センサー
等、電流を消費するハードウェア)を駆動しなければな
らないという課題がある。従って、当然、圧力センサー
21が増えることによる消費電流の基本的な設計が必要
で、その設計はきわめて厳しくなる。即ち、消費電流を
少なくするための回路設計は、近年フィールド機器がC
PU等の演算機能を搭載するようになってより厳しくな
り、エンジニアの悩みの種になっているという背景があ
る。
【0014】また、新たに圧力センサー21を搭載する
ことにより、電空ポジショナのみの設計に留まることな
く、基本的な設計、空気回路設計、信頼性の設計等、新
たな課題を抱えることになるという波及的な問題点もあ
る。
【0015】さらに、圧力センサー21を搭載するとし
ても、単純な検出では算出できない物理量、または機器
の構造上測定できない物理量は測定できないので、利用
範囲は限られたものになる。
【0016】従って、バルブの制御において、ステム変
位だけでなく、電空ポジショナの圧力をフィードバック
することにより、バルブの持つ非線形性を吸収しやすく
するとともに、電空ポジショナの制御性を向上させるこ
とができるようにすることに加えて、別途圧力センサー
を搭載することなくかつ設計に支障のない制御手法を解
決しなければならないという課題がある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る電空ポジショナは、アクチュエータに
気体圧力を供給してステムを変位させてバルブを制御す
る電空ポジショナであって、前記バルブへの入力信号と
前記ステムの変位信号とを入力して所定の制御量を出力
する制御演算手段と、前記制御量に基づいて前記アクチ
ュエータに供給する気体流量を制御する電空変換手段
と、前記制御量を入力して前記気体流量並びに前記ステ
ムの変位量の状態変数を予測し、この予測した状態変数
のうち少なくとも一つの前記状態変数と測定したデータ
との差を演算してフィードバックする状態観測手段とか
らなることを特徴とするものである。
【0018】また、前記状態観測手段は、予め所定の数
学モデルを備え、前記制御のデータを該数学モデルで換
算して状態変数の予測値を算出すること;前記数学モデ
ルは、前記アクチュエータへの気体流量値を積分し、且
つその気体流量で決まる時定数を持つ一次遅れ系モデル
であること;前記数学モデルは、前記アクチュエータの
気体容積容量で決まる時定数を持つ一次遅れ系モデルに
近似させたこと;前記状態観測手段は、前記制御量と前
記ステム変位信号とを入力して気体流量並びに前記ステ
ムの変位量の状態変数の予測値を算出すること;前記制
御演算手段は、前記予測値に基づいて前記制御量を出力
すること;前記状態観測手段で得られた予測値は、前記
制御演算手段の自己診断及び前記バルブの自己診断のデ
ータとすること;前記予測した状態変数は、フィードバ
ックするゲインを適宜変更して固有値を設定変更するこ
とである。
【0019】このように、電空ポジショナに、空気圧の
出力圧を予測する状態観測手段を備え、予測した圧力値
をバルブの制御に利用することにより、ステムに圧力セ
ンサーを設けなくとも非線形なバルブステムを正確に制
御することが可能になる。
【0020】また、もともと変位センサー等で測定して
いたステム変位の値に基づいて状態観測手段により予測
値を算出するようにしたことにより、予測値の精度を高
めることができる。
【0021】更に、状態観測手段においては、いろいろ
な制約条件により検出できなかった物理量も予測するこ
とができるため、今まで制御に利用できなかったパラメ
ータも制御に利用することができるようになる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る電空ポジショ
ナの実施の形態について図面を参照して説明する。尚、
従来技術で説明したものと同じものには同一符号を付与
して説明する。
【0023】図1に示すように、本発明の電空ポジショ
ナ11Bは、アクチュエータ12に空気流量Qを供給し
てステム14を変位させてバルブ13を制御するポジシ
ョナである。その構成は、数学モデルに基づいて制御量
U(t)を演算する制御演算部22と、この制御量U
(t)に基づいてアクチュエータ12に供給する空気流
量Q(t)を制御する電空変換部23とからなる。
【0024】制御演算部22は、入力信号SPとステム
14の変位yを検出する変位センサー15からの信号に
関連する信号とを入力して制御量U(t)を生成するコ
ントローラ26と、変位センサー15からの信号と状態
変数予測値とを入力してフィードバック利得信号をコン
トローラ26に送出するフィードバックゲイン部27
と、変位センサー15からの信号とコントローラ26で
演算される制御量U(t)とを入力して状態変数予測値
を生成する状態観測器28とから構成されている。この
コントローラ26は、入力信号SPとフィードバックゲ
イン部27からの利得信号とにより制御量U(t)を演
算し、状態観測器28と、後段の電空変換部23内の電
磁アクチュエータ29に出力する構成となっている。
【0025】電空変換部23は、制御演算部22からの
制御量U(t)に基づいて空気流量を制御する電磁アク
チュエータ29と、この電磁アクチュエータ29の制御
により空気アクチュエータ12への空気流量Q(t)を
制御するパイロットリレー30とから構成されている。
【0026】制御対象側は、パイロットリレー30によ
り制御された空気流量Q(t)を入力して、ステム14
を変位させる空気アクチュエータ12と、空気アクチュ
エータ12の動作によって変位するステム14と、ステ
ム14の変位により開度を制御されるバルブ13とから
なる。空気アクチュエータ12は、所定の容量Vで空気
を収容する空気室12aと、この空気室12a内の圧力
で動作するダイヤフラム12bと、このダイアフラム1
2bを抗するスプリング12cとを備え、ダイヤフラム
12bの動きに連動してステム14を変位させる構造と
なっている。
【0027】このように構成されている本発明の電空ポ
ジショナは、機能的には、セットポイントである入力信
号SP(目標値V(t))を入力し、バルブ13のステ
ム14を制御するので、基本的には1入力、1出力の制
御システムを構成する。また、検出できるパラメータ
は、ステム変位だけとすることができる。このような場
合の制御システムは、仮想的に、図2に示すような機能
ブロックで表わすことができる。尚、この場合の制御対
象は、電空ポジショナ11B内の電空変換部23と、バ
ルブ側(空気アクチュエータ12,バルブ13,ステム
14)を含む。この図に示すように、コントローラ26
からの制御量U(t)は制御対象側に与えられ、制御対
象からのステム変位Y(t)は状態観測器28へ与えら
れる。状態観測器28は、このステム変位Y(t)に基
づいて状態変数X(t)により予測値X^(t)を算出
し、目標値V(t)と共に演算部27へ供給する。演算
部27の出力はコントローラ26へ出力される。
【0028】一方、この制御システムにおける制御対象
の数学モデルの状態方程式と出力方程式とは、下記の式
(1)、式(2)のように仮定することができる。
【0029】 dX(t)/dt=A*X(t)+B*U(t) (1) Y(t)=C*X(t) (2)
【0030】また、状態フィードバック行列をK、コン
トローラ26を1倍のゲインを持つ比例制御器とする
と、上記の制御システムの状態方程式(1),(2)
は、 dX(t)/dt=A*X(t)+B*(−K*X(t)+V(t))(3) Y(t)=C*X(t) (4) である。尚、式(3)は下記の式(5)のように変形で
きる。 dX(t)/dt=(A−B*K)X(t)+B*V(t) (5)
【0031】式(5)を解くことによりX(t)が決ま
り、この状態変数X(t)がどのような挙動を示すかは
A−BKの固有値で決まる。また、状態フィードバック
行列Kを設定することにより、A−BKの値を任意に変
えることができる。
【0032】ここで上述したように、状態観測器28に
搭載されている数学モデルを図2に示すようなブロック
で構成すると、上述の仮定した状態方程式(式(1))
と出力方程式(式(2))は、下記の式(6),式
(7)に近似させて表すことができる。 dX^(t)/dt =A*X^(t)+B*U(t)+G*{Y(t)−W(t)} (6) W(t)=C*X^(t) (7)
【0033】この式(6),(7)より、 dX^(t)/dt =(A−G*C)*X^(t)+G*Y(t)+B*U(t) (8) が成立する。ここで、行列Gは状態観測器フィードバッ
クゲイン行列とする。
【0034】従って、この式(8)を解くことにより、
状態変数X(t)の予測値X^(t)を求めることがで
きる。また、[A−G*C]の固有値に基づいて状態観
測器28の特性を決定することができ、[A−G*C]
の固有値は行列Gを設定することにより任意に可変する
ことができる。更にまた、予測した値X^(t)に、フ
ィードバック行列Kを乗算することにより、演算部27
へのフィードバック信号とすることができる。つまり、
式(5)の状態変数X(t)の代わりに、予測値X^
(t)を使用することにより、同様の制御システムを成
立させることができる。
【0035】ここで問題となるのは、A、B、C行列を
どのように決めるかである。即ち、電空ポジショナ11
Bにおける電気信号を空気流量に変換するための電空変
換部23をどのように制御するかであり、その手法はい
ろいろな方法による。最も一般的なものは、ノズルフラ
ッパーを駆動する電磁アクチュエータ29により、電流
信号を空気信号であるノズル背圧に変換し、このノズル
背圧に応じた空気圧を出力圧力に変換するパイロットリ
レー30によって空気流量を決めるものである。
【0036】このような電空変換部23は、図3に示す
ように、その主要な構成を抽出してみると、コントロー
ラ26からの制御量U(t)に対応する電流i(t)を
入力する電磁アクチュエータ29と、電磁アクチュエー
タ29からのノズル背圧pn(t)を入力して空気流量
q(t)を出力するパイロットリレー30と、パイロッ
トリレー30から空気流量q(t)を入力して制御圧力
p(t)として出力するバルブ空気アクチュエータ12
から構成されるものである。
【0037】このような構成において、以下にモデルを
仮定すると、電流i(t)から制御圧力pn(t)まで
の変換は、この構成内の空気容量で決まる時定数で定ま
る一次遅れの系である。また、この空気容量は、パイロ
ットリレー30内部の排気弁、又は吸気弁の開口面積、
バルブ空気アクチュエータ12の空気容量等で決まる値
となる。
【0038】ここで、電磁アクチュエータ29の電空変
換ゲインをGa、ノズル背圧Pn(t)の時定数をTn
とし、ラプラス変換した式で表すと、 Pn(S)/I(S)=Ga/(I+Tn*S) (9) と表される。
【0039】一方、電空ポジショナ11Bの出力圧p
(t)は、パイロットリレー30の空気圧増幅ゲインを
Gp、バルブ14側の空気アクチュエータ12の容量で
決まる一次遅れの時定数をTvとすると、ラプラス変換
すると、 P(S)/Pn(S)=Gp/(1+Tv*S) (10) と表される。
【0040】ここで、バルブを制御する空気アクチュエ
ータ12は、図4に示すように、空気圧p(t)を入力
する空気室12aと、空気室12aの底面に設けたダイ
アフラム12b(面積a)と、ダイアフラム12bの圧
力に抗するバネ12c(バネ定数k)とからなる。
【0041】このような構成からなる空気アクチュエー
タ12において、空気圧p(t)からステム変位y
(t)までの運動方程式をラプラス変換した式で表す
と、 Y(S)/P(S)=a/(mS*S+cS+k) (11) である。
【0042】従って、電空変換部23も含めた全体のブ
ロックは、図5に示すように、上述の式(9)、式(1
0),(11)を数学モデルで表すことができる。
【0043】ここで、もう少し詳しく内部変数の式を作
成してみると、 y(t)=x1(t) (12) x2(t)=dx1(t)/dt p(t)=x3(t) pn(t)=x4(t) とすると、 dx1(t)/dt=x2(t) dx2(t)/dt =−c/m*x2(t)−k/m*x1(t)+a/m*x3(t) dx3(t)/dt=−1/Tv*x3(t)+Gp/Tv*x4(t) dx4(t)/dt=−1/Tn*x4(t)+Ga/Tn*i(t) となる。
【0044】これらの式をまとめると、システムの状態
方程式は、下記の式(13)を生成することができる。
【0045】
【式13】
【0046】また、出力方程式は、式(12)より、下
記の式(14)を生成することができる。
【0047】
【式14】
【0048】このようにして上述の式(13)、式(1
4)により、行列A、B、Cを求めることができ、この
時の数学モデルのブロック図は、図6に示すようにな
る。
【0049】尚、上述した式(13)、式(14)にお
いて、システムの状態変数を4個設定したが、更に状態
変数を増大して詳細なモデルを作ることにより、より精
巧なモデルを構築することができる。逆に、状態変数が
多過ぎると演算量が増えるデメリットもある。しかしな
がら、上述した図6のTnとTvは、Tn<<Tvとす
ると、x3(t)の動作は、Tvが支配的になり、x4
(t)を省くことができる。
【0050】また、図7に示すように、電流i(t)か
ら圧力x3(t)までのゲインをG1とすると、システ
ムの状態方程式及び出力方程式は、下記に示す式(1
5)及び式(16)を得ることができる。
【0051】
【式15】
【0052】
【式16】
【0053】このようにして状態変数が3個の場合であ
っても、行列A、B、Cを決定することができる。ま
た、このような状態変数は、予め所定の値を設定してお
けば、制御演算部22の自己診断及びバルブ13の自己
診断データとして使用することができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、電空ポジショナに
状態観測手段を備えたことにより、バルブを制御するた
めの状態変数を予測することができ、予測した値をバル
ブの制御に利用してバルブの制御を向上させることがで
きるという効果がある。
【0055】また、従来では、バルブ制御に使用される
状態変数の一部を測定するために、空気圧力センサーを
別途設ける必要があったが、状態観測手段を搭載するよ
うにすると、数学モデルを用いて状態変数を予測して処
理することができるようになり、別途空気圧力センサー
を設けなくとも正確なバルブ制御を行うことができると
いう効果がある。
【0056】更に、従来ではバルブ制御の状態変数の中
でも、測定できないパラメータもあり、バルブ制御に利
用することができなかったが、状態観測手段を搭載する
ことによって、状態変数の予測が可能になり、この予測
値を制御に利用することができるため、下記のメリット
を生じる。 (1)制御対象の状態変数を測定するために、上述した
ように新たな空気圧力センサーが不必要となる。 (2)空気圧力センサーを取り付ける必要がなくなるた
め、コストが安い電空ポジショナが実現できる。 (3)空気圧力センサーを設けなくとも予測値による制
御により、電空ポジショナの信頼性を向上させることが
できる。 (4)空気圧力センサーを設けない構造にすると、その
分機器の設計が楽になる。 (5)今まで検出できなかったパラメータについても制
御することができるようになり、より綿密でかつ正確な
制御が可能になる。 (6)電空ポジショナ内部のモデルを、バルブの空気ア
クチュエータ容量で決まる時定数を持つ一次遅れの要素
で近似することにより、内部モデルを簡素化することが
出来るため、状態観測手段を導入しても、演算部の負荷
を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る電空ポジショナを略示的に示し
たブロック図である。
【図2】同電空ポジショナと制御対象との制御を数学モ
デルで表したブロック図である。
【図3】同電空ポジショナに連結した制御対象側の略示
的な構成を示したブロック図である。
【図4】同バルブの機構を略示的に示した説明図であ
る。
【図5】同バルブ機構における制御を数学モデルで示し
たブロック図である。
【図6】同状態観測器における4個のパラメータによる
数学モデルを示したブロック図である。
【図7】同状態観測器における3個のパラメータによる
数学モデルを示したブロック図である。
【図8】従来技術におけるステムの変位のみによるバル
ブ制御をする電空ポジショナの略示的なブロック図であ
る。
【図9】従来技術におけるステムの変位と空気圧力の圧
力センサーからの信号とによりバルブを制御するバルブ
位置制御装置を示した略示的なブロック図である。
【符号の説明】
11;電空ポジショナ、11A;電空ポジショナ、11
B;電空ポジショナ、12;アクチュエータ、13;バ
ルブ、14;ステム、15;変位センサー、16;A/
D変換器、17;デジタル制御回路、17A;デジタル
制御回路、18;D/A変換器、19;入力モジュー
ル、20;制御リレー、21;微分回路、22;制御演
算部(制御演算手段)、23;電空変換部(電空変換手
段)、24;パイプ、25;流体流量検出部、26;コ
ントローラ、27;フィードバックゲイン部、28;状
態観測器(状態観測手段)、29;電磁アクチュエー
タ、30;パイロットリレー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクチュエータに気体圧力を供給してス
    テムを変位させてバルブを制御する電空ポジショナであ
    って、 前記バルブへの入力信号と前記ステムの変位信号とを入
    力して所定の制御量を出力する制御演算手段と、 前記制御量に基づいて前記アクチュエータに供給する気
    体流量を制御する電空変換手段と、 前記制御量を入力して前記気体流量並びに前記ステムの
    変位量の状態変数を予測し、この予測した状態変数のう
    ち少なくとも一つの前記状態変数と測定したデータとの
    差を演算してフィードバックする状態観測手段とからな
    ることを特徴とするバルブ電空ポジショナ。
  2. 【請求項2】 前記状態観測手段は、予め所定の数学モ
    デルを備え、前記制御量のデータをこの数学モデルで換
    算して状態変数の予測値を算出することを特徴とする請
    求項1に記載のバルブ位置制御装置。
  3. 【請求項3】 前記数学モデルは、前記アクチュエータ
    への気体流量値を積分し、かつその気体流量で決まる時
    定数を持つ一次遅れ系モデルであることを特徴とする請
    求項2に記載の電空ポジショナ。
  4. 【請求項4】 前記数学モデルは、前記アクチュエータ
    の気体容積容量で決まる時定数を持つ一次遅れ系モデル
    に近似させたことを特徴とする請求項2に記載の電空ポ
    ジショナ。
  5. 【請求項5】 前記状態観測手段は、前記制御量と前記
    ステム変位信号とを入力して気体流量並びに前記ステム
    の変位量の状態変数の予測値を算出することを特徴とす
    る請求項1に記載の電空ポジショナ。
  6. 【請求項6】 前記制御演算手段は、前記予測値に基づ
    いて前記制御量を出力することを特徴とする請求項1に
    記載の電空ポジショナ。
  7. 【請求項7】 前記状態観測手段で得られた予測値は、
    前記制御演算手段の自己診断及び前記バルブの自己診断
    のデータとすることを特徴とする請求項1に記載の電空
    ポジショナ。
  8. 【請求項8】 前記予測した状態変数は、フィードバッ
    クするゲインを適宜変更して固有値を設定変更すること
    を特徴とする請求項1に記載の電空ポジショナ。
JP25200099A 1999-09-06 1999-09-06 電空ポジショナ Withdrawn JP2001075607A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25200099A JP2001075607A (ja) 1999-09-06 1999-09-06 電空ポジショナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25200099A JP2001075607A (ja) 1999-09-06 1999-09-06 電空ポジショナ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001075607A true JP2001075607A (ja) 2001-03-23

Family

ID=17231172

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25200099A Withdrawn JP2001075607A (ja) 1999-09-06 1999-09-06 電空ポジショナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001075607A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008503010A (ja) * 2004-06-14 2008-01-31 フィッシャー コントロールズ インターナショナル リミテッド ライアビリティー カンパニー 電空制御システムのためのフィードバック制御の方法および装置
JP2009257513A (ja) * 2008-04-18 2009-11-05 Yokogawa Electric Corp バルブポジショナ
JP2011127698A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Yokogawa Electric Corp 電空変換器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008503010A (ja) * 2004-06-14 2008-01-31 フィッシャー コントロールズ インターナショナル リミテッド ライアビリティー カンパニー 電空制御システムのためのフィードバック制御の方法および装置
JP2009257513A (ja) * 2008-04-18 2009-11-05 Yokogawa Electric Corp バルブポジショナ
JP2011127698A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Yokogawa Electric Corp 電空変換器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3595554B2 (ja) 圧力フィードバック、動的補正、および診断機能を備えたバルブ位置制御装置
CN100543628C (zh) 利用控制环路操作控制阀并对该控制环路执行诊断的方法和装置
CN101360944B (zh) 通用紧急关闭装置控制器
US8265795B2 (en) Mass flow controller
KR20120081221A (ko) 유동 모니터링 및 제어 시스템과 그 방법
JP5091821B2 (ja) マスフローコントローラ
JP2004258737A (ja) 流量制御装置
JP6595883B2 (ja) ポジショナ、および診断方法
US6406268B1 (en) Control of a compressor unit
CN101523314B (zh) 自动间隙估计
JP6111913B2 (ja) 制御パラメータ調整システム
US9523365B2 (en) Decoupling of controlled variables in a fluid conveying system with dead time
US6820631B2 (en) Method for the continuous control of a position of a control valve
CN102348585A (zh) 用于运行液压或者气动系统的方法
EP1445676B1 (en) Valve positioner system
US7752833B2 (en) Methods and apparatus for gas turbine fuel control
JP2001075607A (ja) 電空ポジショナ
Royston et al. Development of a pulse-width modulated pneumatic rotary valve for actuator position control
WO2004090652A1 (ja) 高速気体圧力制御装置
US20230185318A1 (en) Method of closed-loop controlling a piezoelectric valve device, controller device and fluidic system
JP6671202B2 (ja) ポジショナ
JPH04151083A (ja) ポペット弁の制御回路
Martin Flow saturated step response of a hydraulic servo
JP2001141107A (ja) バルブポジショナ
Abdelkrim et al. Comparison between the additive tolerant control and PID control for nonlinear delayed system

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050310

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20050418