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JP2001072949A - 両面粘着シート及びこれを用いた床施工方法 - Google Patents

両面粘着シート及びこれを用いた床施工方法

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Publication number
JP2001072949A
JP2001072949A JP25452999A JP25452999A JP2001072949A JP 2001072949 A JP2001072949 A JP 2001072949A JP 25452999 A JP25452999 A JP 25452999A JP 25452999 A JP25452999 A JP 25452999A JP 2001072949 A JP2001072949 A JP 2001072949A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensitive adhesive
floor
pressure
double
adhesive sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25452999A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Takebe
義之 竹部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP25452999A priority Critical patent/JP2001072949A/ja
Publication of JP2001072949A publication Critical patent/JP2001072949A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Floor Finish (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 床仕上材の伸縮による反り上がりや床仕上材
間の目隙等の発生を効果的に抑制出来る接着力を有し、
且つ、再剥離性も良好でリフォーム時等の張り替え作業
を容易に行うことの出来る床施工用両面粘着シート及び
この両面粘着シートを用いた床施工方法を提供する。 【解決手段】 不織布または熱可塑性樹脂フィルムから
なる基材層の両面に粘着剤層が形成されてなる両面粘着
シートにおいて、その少なくとも片面に形成されている
粘着剤層の動的粘弾性スペクトルにおける100℃での
損失正接(tanδ)が0.2〜0.5であることを特
徴とする両面粘着シート、及び、床仕上材と床下地材と
を接着固定する床施工方法において、上記両面粘着シー
トの前記特定粘着剤層が床仕上材側に積層されるように
用いることを特徴とする床施工方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両面粘着シート及
びこれを用いた床施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】合板や緩衝材層が裏打ちされた厚み6〜
15mm程度の床仕上材を根太、捨張合板、制振シー
ト、モルタル、コンクリートや床暖房用パネル等の床下
地材に敷設する床施工方法の場合、接着剤を全面的もし
くは部分的に塗布し、サネ部分にフロアーネイル(釘)
を打ち込んで固定している。
【0003】しかし、接着剤を用いる床施工方法の場
合、季節(気温)により変動するオープンタイム等の制
約で作業効率が低下したり、塗布ムラによる接着力のば
らつきに起因する床仕上材の剥がれや反り、床鳴り等が
発生しやすいという問題点や作業者の服装や床仕上材、
建具等を汚染しやすいという問題点がある。また、接着
剤が溶剤型接着剤である場合、有機溶剤による作業環境
や人体への悪影響や火災等の懸念があり、接着剤が無溶
剤型の反応性接着剤である場合、硬化するまで仮押さえ
をしないと、床仕上材に浮きが生じて床鳴りの原因にな
るという問題点や、可使時間(ポットライフ)が制約さ
れる場合があり、作業効率が低下するという問題点等が
ある。さらに、床下地材が床暖房用パネルである場合、
釘打ちミスによる温水パイプの破損や電熱線の漏電等が
起こる可能性があるという問題点もある。
【0004】上記接着剤を用いることにより発生する問
題点に対応するため、近年、両面粘着シート(両面粘着
テープ)を用いる床施工方法が検討されている。例え
ば、実公平6−33099号公報では、「基板の下面全
面に高密度軟質シートを設け、この高密度軟質シートの
両端部に粘着テープを設けて成る床材」が開示されてお
り、また、特開平11−2018号公報では、「床根太
に支持されたパーティクルボードの上に複数枚のフロー
リング材を配列固定した建物の床構造において、両面に
接着剤を有する合成樹脂発泡体テープを介して、前記パ
ーティクルボードとフローリング材とが接合されている
建物の床構造」が開示されている。
【0005】しかし、上記床材や床構造の場合、両面粘
着シートに用いる粘着剤の種類や特性については特に考
察されていない。一般的に床仕上材は木質系であるか
ら、吸湿と乾燥との繰り返しにより、伸縮や反りが発生
する。従って、例えば文具用等として用いられる一般的
な粘着剤では後述する動的粘弾性スペクトルにおける1
00℃でのtanδが0.5〜1.0と高いため、床仕
上材の反り上がりや床仕上材間の目隙等を効果的に抑制
出来ないという問題点がある。
【0006】また、粘着剤の粘弾性的特性を考察したも
のとして、例えば、特許第2699116号公報では、
「アクリル酸n−ブチルを主成分とし、100℃におけ
るtanδ値が0.34〜0.60である粘性を有する
アクリル系粘着剤からなる層を有する写真感光材料用粘
着テープまたは粘着シート」が開示されている。
【0007】しかし、上記粘着テープまたは粘着シート
は、再剥離性を重視した写真感光材料用であって使用用
途が限定されており、本発明の意図する床施工用には適
さない。また、一般的な両面粘着シートを使用した場
合、リフォームなどで床仕上材を張り替える際に、床仕
上材を固定していた既使用の両面粘着シートが床下地材
に残留したり、粘着剤の糊残りが生じる等、作業性の悪
化につながる現象が起こりがちである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、両面粘着
シートを用いる床施工時に発生する上記諸問題の解決方
法を鋭意検討した結果、両面粘着シートの床仕上材側に
積層される方の粘着剤層に特定の物性(損失正接)を付
与して優れた拘束力(耐応力性)を発現させることによ
り、床仕上材の動き(反り上がりや目隙等)を抑制する
ことが可能となり、上記諸問題を解決出来ることを見出
し、本発明を完成するに到った。
【0009】即ち、本発明の目的は、上記問題点に鑑
み、床仕上材の伸縮による反り上がりや床仕上材間の目
隙等の発生を効果的に抑制出来る拘束力(耐応力性)を
有し、且つ、再剥離性も良好でリフォーム時等の張り替
え作業を容易に行うことの出来る床施工用両面粘着シー
ト及びこの両面粘着シートを用いた床施工方法を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の両面粘
着シートは、不織布または熱可塑性樹脂フィルムからな
る基材層の両面に粘着剤層が形成されてなる両面粘着シ
ートにおいて、その少なくとも片面に形成されている粘
着剤層の動的粘弾性スペクトルにおける100℃での損
失正接(tanδ)が0.2〜0.5であることを特徴
とする。
【0011】また、請求項2に記載の床施工方法は、床
仕上材と床下地材とを接着固定する床施工方法におい
て、請求項1に記載の両面粘着シートの前記特定粘着剤
層が床仕上材側に積層されるように用いることを特徴と
する。
【0012】本発明の両面粘着シートの基材層として用
いられる不織布としては、麻などのセルロース系不織布
やポリオレフィン系やポリエステル系などの熱可塑性樹
脂系繊維からなる不織布等が挙げられる。これらの不織
布は、特に限定されるものではないが、坪量が10〜5
0g/m2 であるものが好ましく、厚みが20〜100
μmであるものが好ましい。
【0013】同じく基材層として用いられる熱可塑性樹
脂フィルムとしては、ポリオレフィン樹脂系フィルムや
ポリエステル樹脂系フィルム等が挙げられる。これらの
熱可塑性樹脂フィルムは、特に限定されるものではない
が、厚みが20〜100μmであるものが好ましい。
【0014】また、これらの基材層は、特に限定される
ものではないが、JIS P−8113に準拠して測定
した縦方向の引張強度が1kgf/15mm以上である
ものが好ましい。
【0015】上記坪量や厚み、縦方向の引張強度等を有
する基材層を用いることにより、両面粘着シートを再剥
離する時に切断することなく容易に剥離することが可能
となり、また、床仕上材の張り替えなどのリフォーム時
に床下地材に両面粘着シートが残留することなく容易に
床下地材から撤去することが可能となる。
【0016】また、上記坪量や厚みの基材層を用いるこ
とにより、両面粘着シート全体の厚みを0.2mm程度
とすることが出来るので、例えば発泡体などの厚めの基
材層を用いた両面粘着シートでは歩行感が損なわれがち
な厚み3〜7mm程度の薄い床仕上材にも好適に適用出
来る。
【0017】上記基材層は、単独で用いられても良い
し、例えばラミネートされた形で2種類以上が併用され
ても良いが、被着体(床下地材及び床仕上材)への馴染
みや床下地材間の段差への柔軟な追従性等を考慮する
と、熱可塑性樹脂フィルム系基材層より不織布系基材層
の方が好ましい。
【0018】本発明の両面粘着シートの粘着剤層として
用いられる粘着剤としては、アクリル系粘着剤、天然ゴ
ムや合成ゴム等のゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤等
が挙げられるが、なかでも耐久性に優れ、取扱い時の汚
染が少なく、生産安定性や価格面でも有利なアクリル系
粘着剤が好適に用いられる。上記粘着剤は、単独で用い
られても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0019】また、上記粘着剤の形態は、特に限定され
るものではなく、溶剤型粘着剤、エマルジョン型粘着
剤、ホットメルト型粘着剤、反応型粘着剤、光硬化型粘
着剤等のいずれの形態であっても良い。
【0020】アクリル系粘着剤としては、例えば、n−
ブチルアクリレートや2−エチルヘキシル(メタ)アク
リレート等のようなアルキル(メタ)アクリレートモノ
マーと(メタ)アクリル酸のようなカルボキシル基含有
モノマーや2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート
のような水酸基含有モノマーあるいはアクリロニトリル
やN−ビニルピロリドン等のような重合性モノマー等の
1種もしくは2種以上とを共重合して得られる共重合体
を主成分とする粘着剤が挙げられる。上記アクリル系粘
着剤は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用
されても良い。また、上記アクリル系粘着剤は、例えば
イソシアネート系、アジリジン系、エポキシ系等の各種
架橋剤の1種もしくは2種以上で適宜架橋されていても
良い。
【0021】粘着剤層の厚みは、特に限定されるもので
はないが、床下地材の粗面や床仕上材の木質系粗面等に
対する接着性を考慮すると、一般的には60〜100μ
mであることが好ましい。
【0022】本発明の両面粘着シートにおいては、前記
基材層の両面に形成されている上記粘着剤層の内の少な
くとも片面の粘着剤層の動的粘弾性スペクトルにおける
100℃での損失正接(tanδ)が0.2〜0.5で
あることが必要である。
【0023】次に、拘束力(耐応力性)の代替特性とし
て特定したtanδについて述べる。本発明で言うta
nδは以下の条件で測定した動的粘弾性スペクトルにお
ける100℃での値である。 〔動的粘弾性スペクトルの測定条件〕 粘弾性スペクトロメーター:商品名「DVA−200」
(アイティ計測制御社製) 粘着剤層のサンプルサイズ:厚さ約1mm×5mm×5
mm 設定昇温速度:3℃/分 測定周波数:10Hz
【0024】上記で求められる粘弾性特性とは、MAX
WELLモデルなどで説明されているように、弾性(バ
ネ)と粘性(ダッシュポット)との複合体で示される粘
着剤の力学的性質を表すものである。この特性として
は、温度分散による動的粘弾性スペクトル測定により、
貯蔵弾性率(G’)、損失弾性率(G”)及び損失正接
(tanδ=G”/G’)が求められる。
【0025】貯蔵弾性率(G’)は引張力の変位に依存
した応力を示すものであり、主として粘着剤の硬さや長
時間の応力に対する凝集力(耐クリープ性)などの指標
となるものである。一方、損失弾性率(G”)は引張力
の速度に依存した応力と時間の経過によって熱として散
逸し緩和していく性質を示すものであり、主として粘着
剤の剥離抵抗力の指標となるものである。また、損失正
接(tanδ)は損失弾性率(G”)を貯蔵弾性率
(G’)で除した値であり、粘着剤層中における弾性項
と粘性項とのバランスを示す指標である。即ち、tan
δが大きくなると粘性項の割合が大きくなって、拘束力
(耐応力性)が低下することになり、tanδが小さく
なると弾性項の割合が比較的大きくなって、拘束力(耐
応力性)が向上することになる。
【0026】本発明においては、動的粘弾性スペクトル
の100℃におけるtanδを特定しているが、この温
度(100℃)は剪断保持力試験の結果との相関性から
設定したものである。
【0027】床仕上材の動きを抑制するため粘着剤層に
求められる拘束力(耐応力性)の指標となる試験方法と
しては剪断保持力試験が好ましく、本発明では床仕上材
の拘束力の代替試験として、JIS Z−0237「粘
着テープ・粘着シート試験方法」に準拠して、図1に示
すような剪断保持力試験を以下の条件で行った。 〔剪断保持力試験の条件〕 被着体:ステンレス板 貼付面積:25mm×25mm 圧着条件:23℃の雰囲気下で2kgローラーを1往復
後、20分間養生 保持条件:23の雰囲気下で60分間養生した後、20
0gのおもりを掛けて24時間放置 測定:おもりを外し、直ちにズレ長さを0.1mm単位
で測定
【0028】上記剪断保持力試験の結果から、図2に示
すように、ズレが少ない、即ち、床仕上材に対する拘束
力が高いことと粘着剤層の100℃以上におけるtan
δとの間には、相関係数(R2 )が0.89〜0.92
と高い相関関係にあることが判明した。また、図3に示
すように、100℃におけるtanδとしては0.2〜
0.5が適当であることが判明した。100℃における
tanδが0.2未満であると、両面粘着シートの粘着
性や初期粘着力が不十分となり、逆に0.5を超える
と、ズレ長さが0.2mm以上と大きくなり、即ち、床
仕上材に対する拘束力が低くなり、実用性が乏しくな
る。
【0029】剪断保持力(耐クリープ性)と高温での粘
弾性特性とが相関するという結果は、粘弾性における時
間・温度の重ね合わせの理論による、「室温における長
時間にわたる粘弾性特性と高温における短時間での粘弾
性特性とが対応する」という考え方にも当てはまる。
【0030】これらの物性を発現し得る粘着剤として
は、例えば、90重量部以上のn−ブチルアクリレート
や2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等を主成分
とし、これに10重量部以下の(メタ)アクリル酸や2
−ヒドロキシエチルアクリレート等を添加して共重合し
た高分子量化粘着剤が好適である(実施例参照)。この
ような粘着剤は、特に平滑面や金属面に対する粘着性や
初期粘着力が優れているので、表面が金属板である床暖
房用下地パネルなどへの使用に適する。また、このよう
な粘着剤は、被着体表面からの再剥離性に優れる。これ
は粘着剤の高凝集力化により、被着体表面に糊残り現象
を生じることなく容易に剥離することが出来るというこ
とであり、この特性を有する粘着剤層と例えば縦方向の
引張強度が1kgf/15mm以上の切断し難い前記基
材層とを選定し、積層することにより、床仕上材の張り
替えが容易でリフォーム性に優れる両面粘着シートを得
ることが出来る。
【0031】本発明の両面粘着シートは、両面の粘着剤
層上に剥離紙(セパレーター)が積層される。上記剥離
紙としては、熱可塑性樹脂フィルムやクラフト紙、半晒
紙、上質紙、グラシン紙等の紙類を基材とし、その表面
に目止め材などを積層した後、例えばシリコーン系離型
剤のような離型剤で離型処理を施したものが挙げられ
る。紙系剥離紙の坪量は、軽すぎると剥離紙を両面粘着
シートから剥がす際に引き裂ける恐れがあるので、50
〜150g/m2 程度が好ましい。また、剥離紙の厚み
は、指先や爪でピックアップして剥がせるように70〜
150μm程度が好ましい。
【0032】次に、本発明の床施工方法は、床仕上材と
床下地材とを接着固定する床施工方法において、上述し
た本発明の両面粘着シートを用い、その動的粘弾性スペ
クトルにおける100℃でのtanδが特定されている
方の粘着剤層を床仕上材側に積層することにより行われ
る。
【0033】具体的には、図4に示すように両面粘着シ
ートの前記特定のtanδを有する方の粘着剤層を床仕
上材の裏面に貼付した後、床下地材の表面に接着固定す
る方法で行う。この場合、両面粘着シートの粘着剤層が
先に床下地材に接触すると接着して床仕上材が動かなく
なり、当該床仕上材の側面に施されたサネ部を前列及び
隣列の床仕上材へ嵌合するのが困難となるので、図4に
示すように前列及び隣列の床仕上材へ嵌合させるサネ部
から適当な距離の余白を設けて両面粘着シートを貼付す
ることが好ましい。こうすることにより、作業者が床仕
上材を少し持ち上げて施工するのみで、両面粘着シート
を床下地材に接触させることなく、床仕上材の嵌合を容
易に行うことが出来る。嵌合後は、作業者が床仕上材を
踏んだり上に乗るなどして圧着することにより、床仕上
材と床下地材との接着固定が完了する。この時、両面粘
着シートを床仕上材の裏面に予め貼付した状態で施工現
場に搬入する方法を採れば、現場での施工時間を大きく
削減することが可能となり、施工の生産性が著しく向上
する。
【0034】本発明の両面粘着シートは、その少なくと
も片面に形成されている粘着剤層の前記tanδが特定
されているので、床施工方法において、この粘着剤層を
床仕上材側に積層することにより、床仕上材の反り上が
りや床仕上材間の目隙等に対する優れた拘束力(耐応力
性)を発現し、従って床鳴りも防止出来る。また、例え
ば縦方向の引張強度が1kgf/15mm以上の特定の
基材層を用いることにより、再剥離性が良好でリフォー
ム時等の張り替え作業が容易な両面粘着シートとなる。
さらに、例えば坪量10〜50g/m2 の不織布や厚み
20〜100μmの熱可塑性樹脂フィルムを基材層とし
て用いることにより、両面粘着シート全体の厚みを0.
2mm程度とすることが可能となり、例えば厚みが3〜
7mm程度の薄い床仕上材に適用した場合でも、歩行感
を損なうことがない。
【0035】また、本発明の床施工方法は、上記両面粘
着シートを用い、且つ、前記特定のtanδを有する粘
着剤層が床仕上材の裏面側に積層されるので、床仕上材
の反り上がりや床仕上材間の目隙が起こらず、床鳴りの
発生もない。また、再剥離性が良好であるので、リフォ
ーム時等の張り替え作業も容易である。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明をさらに詳しく説明するた
め以下に実施例を挙げるが、本発明はこれら実施例のみ
に限定されるものではない。尚、実施例中の「部」は
「重量部」を意味する。
【0037】(実施例1) (1)粘着剤の作製 セパラブルフラスコ中に、n−ブチルアクリレート(n
−BA)91部、アクリル酸(AAc)9部、2−ヒド
ロキシエチルアクリレート(2−HEA)0.01部、
重合開始剤及び酢酸エチルを投入し、溶液重合を行っ
て、アクリル系溶剤型粘着剤を得た。得られた粘着剤の
GPCにより測定したポリスチレン換算重量平均分子量
は80万であった。
【0038】(2)両面粘着シートの作製 次に、上記で得られた粘着剤の固形分100部に対し、
イソシアネート系架橋剤(商品名「コロネートL5
5」、固形分55重量%、日本ポリウレタン工業社製)
の固形分1部を添加混合した後、剥離紙上に乾燥後の層
厚が75μmとなるように塗布して、100℃で5分間
乾燥した。次いで、基材層としてポリエステル樹脂系繊
維からなる不織布(商品名「15TH−24」、坪量2
4g/m2 、厚み60μm、広瀬製紙社製)を用い、そ
の両面に上記粘着剤層を転写した後、粘着剤層上に剥離
紙(商品名「WHT80」、坪量80g/m2 の上質紙
の両面にポリエチレンラミネートしたもの、サンエー化
学社製)を積層して、40℃で2日間養生し、両面粘着
シートを得た。また、不織布に転写する前の粘着剤層に
ついて同様に養生した後、前述の条件で動的粘弾性スペ
クトルにおける100℃でのtanδを測定したところ
0.22であった。
【0039】(3)床構成体の作製 床仕上材として商品名「遮音フロア捨張」(長さ181
8mm×幅303mm×厚み8.5mm、大建工業社
製)を用い、これを長さ600mm及び1200mmで
2枚ずつ採寸した。次いで、幅50mmに裁断した両面
粘着シートを、上記床仕上材の裏面の長手方向に2本
(前列と嵌合するサネ部際から30mm内側に寄せた所
に1本、次列と嵌合するサネ部際に1本)と短手方向に
1本(次列と嵌合するサネ部際に1本)貼り付けた(図
4参照)。そして剥離紙を剥がし、床仕上材のサネ部を
嵌合させながら敷設した。この時、固定位置が決まるま
では床仕上材をやや浮かすように持って荷重を掛けない
ようにし、位置が決まった後は足踏みして床仕上材を床
下地材に圧着固定した。この方法により、長さ1800
mm×幅900mmサイズに床仕上材を敷設し、床構成
体を作製した(図5参照)。尚、釘は使用しなかった。
【0040】(4)評価 (2)で得られた両面粘着シートの剪断保持力、及
び、(3)で得られた床構成体の目隙変化距離及び
浮きもしくは剥がれの有無を以下の方法で評価した。そ
の結果は表1に示した。
【0041】剪断保持力:JIS Z−0237に準
拠して、前述の条件で剪断保持力(mm/24時間)を
測定した。
【0042】目隙変化距離:30℃−20%RHの雰
囲気に設定した恒温恒湿室内に床構成体を投入し、3日
間放置した後、シックネスゲージを用いて、投入前後の
目隙距離を0.05mm単位で4ケ所測定し、その平均
値の差を目隙変化距離(mm)とした。尚、目隙変化距
離は+0.20mm以下を合格とした。
【0043】浮きもしくは剥がれの有無:の場合と
同様の雰囲気下に3日間放置した後の床構成体を目視及
び足踏みにより観察し、浮きもしくは剥がれの有無を評
価した。
【0044】(実施例2)粘着剤のモノマー組成を2−
エチルヘキシルアクリレート(2−EHA)91部、A
Ac9部及び2−HEA0.01部としたこと以外は実
施例1の場合と同様にして、粘着剤、両面粘着シート及
び床構成体を得た。
【0045】(比較例1)実施例2の粘着剤と同一のモ
ノマー組成ではあるが、重量平均分子量が低い粘着剤を
用いたこと以外は実施例1の場合と同様にして、両面粘
着シート及び床構成体を得た。
【0046】(比較例2)粘着剤のモノマー組成をn−
BA80部、2−EHA17部、AAc3部及び2−H
EA0.01部としたこと以外は実施例1の場合と同様
にして、粘着剤、両面粘着シート及び床構成体を得た。
【0047】(比較例3)粘着剤のモノマー組成をn−
BA40部、2−EHA57部、AAc3部及び2−H
EA0.01部としたこと以外は実施例1の場合と同様
にして、粘着剤、両面粘着シート及び床構成体を得た。
【0048】実施例2及び比較例1〜3で得られた粘着
剤の重量平均分子量及び硬化後の動的粘弾性スペクトル
における100℃でのtanδを実施例1の場合と同様
にして測定した。その結果は表1に示した。
【0049】また、実施例2及び比較例1〜3で得られ
た両面粘着シート及び床構成体の剪断保持力、目隙
変化距離及び浮きもしくは剥がれの有無を実施例1の
場合と同様にして評価した。その結果は表1に示した。
【0050】
【表1】
【0051】表1から明らかなように、本発明による実
施例1及び2の両面粘着シートは、優れた剪断保持力を
発現した。また、上記両面粘着シートを用いて作製した
実施例1及び2の床構成体は、床仕上材間の目隙変化距
離が少なく、床仕上材の浮きや剥がれも認められなかっ
た。
【0052】これに対し、動的粘弾性スペクトルにおけ
る100℃でのtanδが0.5を超えていた粘着剤を
用いて作製した比較例1及び2の両面粘着シートは、剪
断保持力が弱く、また、その両面粘着シートを用いて作
製した比較例1及び2の床構成体は、床仕上材間の目隙
変化距離が大きかった。さらに、動的粘弾性スペクトル
における100℃でのtanδが0.5を大きく超えて
いた粘着剤を用いて作製した比較例3の両面粘着シート
は、剪断保持力が極端に弱く、また、その両面粘着シー
トを用いて作製した比較例3の床構成体は、床仕上材間
の目隙変化距離が大きく、床仕上材の浮きも発生した。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の両面粘着シ
ートは、床仕上材に対する優れた拘束力(耐応力性)を
発現するので、床仕上材の伸縮による反り上がりや床仕
上材間の目隙を効果的に抑制出来ると共に、厚みの薄い
床仕上材に適用しても歩行感を損ねない。また、良好な
再剥離性を有するので、糊残り等の不具合を起こすこと
なく、リフォーム時等の張り替え作業を容易に行うこと
が出来る。さらに、接着剤を用いる場合に比較して、塗
布ムラによる接着力のばらつきや作業者あるいは環境に
対する影響も少なく、品質及び作業性に優れる。
【0054】また、上記両面粘着シートを用いて行う本
発明の床施工方法によれば、床仕上材の反り上がりや目
隙が効果的に抑制され、従って床鳴り音の発生が少な
く、且つ、歩行感に優れる床構成体を作業性良く簡便に
得ることが出来る。
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】剪断保持力試験の方法を示す断面図である。
【図2】各温度での相関係数を示すグラフである。
【図3】剪断保持力とtanδとの関係を示すグラフで
ある。
【図4】床仕上材裏面への両面粘着シートの貼付方法の
一例を示す斜視図である。
【図5】床仕上材の敷設方法の一例を示す斜視図であ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不織布または熱可塑性樹脂フィルムから
    なる基材層の両面に粘着剤層が形成されてなる両面粘着
    シートにおいて、その少なくとも片面に形成されている
    粘着剤層の動的粘弾性スペクトルにおける100℃での
    損失正接(tanδ)が0.2〜0.5であることを特
    徴とする両面粘着シート。
  2. 【請求項2】 床仕上材と床下地材とを接着固定する床
    施工方法において、請求項1に記載の両面粘着シートの
    前記特定粘着剤層が床仕上材側に積層されるように用い
    ることを特徴とする床施工方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003268325A (ja) * 2002-03-19 2003-09-25 Dainippon Ink & Chem Inc 再剥離型両面粘着テープ
US11578237B2 (en) 2015-10-07 2023-02-14 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Adhesive sheet set and method for producing product

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