[go: up one dir, main page]

JP2001064874A - セルロース系繊維加工品の製造方法 - Google Patents

セルロース系繊維加工品の製造方法

Info

Publication number
JP2001064874A
JP2001064874A JP2000138188A JP2000138188A JP2001064874A JP 2001064874 A JP2001064874 A JP 2001064874A JP 2000138188 A JP2000138188 A JP 2000138188A JP 2000138188 A JP2000138188 A JP 2000138188A JP 2001064874 A JP2001064874 A JP 2001064874A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
producing
processed
treatment
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000138188A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasumasa Yamamoto
泰正 山本
Yutaka Masuda
豊 増田
Yumi Ota
由美 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2000138188A priority Critical patent/JP2001064874A/ja
Publication of JP2001064874A publication Critical patent/JP2001064874A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ホルムアルデヒドを含有しない薬剤
による、十分な形態安定性、防縮性、引裂強力、吸湿
性、風合い等に優れたセルロース系繊維加工品の製造方
法を提供せんとするものである。 【解決手段】本発明のセルロース系繊維加工品の製造方
法は、少なくとも−COOX(Xは水素原子またはn
(−COO- )Xn+となりうる原子または原子団nは正
数)と不飽和結合を有するモノマーと、重合開始剤とエ
ステル形成触媒を含む処理液を、セルロース系繊維を含
む繊維または繊維構造物に付与して熱処理することを特
徴とするものであり、また、少なくとも−COOX(X
は水素原子またはn(−COO- )Xn+となりうる原子
または原子団;nは正数)と不飽和結合を有するモノマ
ーと、重合開始剤を含む処理液を、セルロース系繊維を
含む繊維または繊維構造物に付与して熱処理し、次い
で、直ちに、あるいは任意の処理の後、少なくともエス
テル形成触媒を含む処理液を付与して熱処理することを
特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルロース系繊維
及び/または布帛の、ホルムアルデヒドを含まない形態
安定加工法に関する。
【0002】
【従来の技術】繊維製品において、木綿を代表とするセ
ルロース系繊維は、吸湿性や保温性、触感等が優れると
して広範に用いられている。しかしその一方で、そのま
までは洗濯すると収縮しやすい、皺になりやすい等の欠
点も抱えており、例えばドレスシャツ等の衣料において
はアイロン掛けを余儀なくされている。この欠点を改善
すべく、ポリエステル系繊維との混紡を行ったり、それ
でもまだ不十分であるために、グリオキザール樹脂処理
やホルムアルデヒドの気相処理等によってセルロースの
水酸基間を架橋して形態安定性や防縮性を付与すること
が行われている。
【0003】しかしながら、ホルムアルデヒドの気相処
理は当然として、グリオキザール樹脂等にもホルムアル
デヒドが含有されており、このホルムアルデヒドが繊維
内に残留することが知られている。ホルムアルデヒドは
有害物質であるため、繊維内に残留しないことが要求さ
れる。そのため、洗浄したり、効果はやや劣ってもホル
ムアルデヒド含有量が低い薬剤を用いる等の対策を施し
て、基準内で運用されているのが実状である。
【0004】これに対し、例えば特公平7−26321
号公報や特開平8−27666号公報等に見られるよう
に、ポリカルボン酸によって処理する方法が開示されて
いる。この方法によれば、ホルムアルデヒドが薬剤に含
まれておらず、また繊維との反応によっても、ホルムア
ルデヒドは一切発生しないので、繊維製品にホルムアル
デヒドは含まれることは全くない。
【0005】ところが、これらの方法によると、グリオ
キザール樹脂等のホルムアルデヒドを含有する薬剤で処
理した繊維製品よりも、形態安定性や防縮性が一段劣る
にも拘らず、引裂強力はそれらのホルムアルデヒド含有
薬剤で処理したものと同程度であるという問題点があ
る。
【0006】更にまた、上記のグリオキザール樹脂や気
相ホルムアルデヒドによる処理は、セルロースの吸湿性
発現に関わる水酸基間を架橋反応させることによって形
態安定性を付与するため、吸湿性が失われ、このような
衣料を着用した際には、蒸れを感じたり暑く感じ対する
ことがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の現状に鑑み、ホルムアルデヒドを含有しない薬剤
による、十分な形態安定性、防縮性、引裂強力、吸湿
性、風合い等に優れたセルロース系繊維加工品の製造方
法を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、次のような手段を採用するものであ
る。すなわち、本発明のセルロース系繊維加工品の製造
方法は、少なくとも−COOX(Xは水素原子またはn
(−COO- )Xn+となりうる原子または原子団;nは
正数)と不飽和結合を有するモノマーと、重合開始剤と
エステル形成触媒を含む処理液を、セルロース系繊維を
含む繊維または繊維構造物に付与して熱処理することを
特徴とするものである。
【0009】また、本発明のセルロース系繊維加工品の
製造方法は、少なくとも−COOX(Xは水素原子また
はn(−COO- )Xn+となりうる原子または原子団;
nは正数)と不飽和結合を有するモノマーと、重合開始
剤を含む処理液を、セルロース系繊維を含む繊維または
繊維構造物に付与して熱処理し、次いで、直ちに、ある
いは任意の処理の後、少なくともエステル形成触媒を含
む処理液を付与して熱処理することを特徴とするもので
ある。
【0010】また、本発明のセルロース系繊維加工品の
製造方法は、上述の如き製法による処理前の吸湿性をΔ
MR1、処理後の吸湿性をΔMR2とする時、少なくと
もΔMR2/ΔMR1が70%以上であることを特徴と
するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、前記課題、つまりホル
ムアルデヒドを含有しない薬剤による、十分な形態安定
性、防縮性、引裂強力、吸湿性、風合い等に優れたセル
ロース系繊維加工品の製造方法について、鋭意検討し、
−COOXと不飽和結合を有するモノマーと、重合開始
剤、とエステル形成触媒との3つの要件を含む系で処理
してみたところ、意外にも、かかる課題を一挙に解決す
ることを究明したものである。
【0012】本発明におけるセルロース系繊維として、
例えば、木綿、麻等の天然セルロース繊維、レーヨン、
ポリノジック、キュプラ等の再生セルロース繊維、“テ
ンセル”、“リヨセル”等の精製セルロース系繊維等を
使用することができるが、これらに限定されるものでは
ない。
【0013】また、本発明で言うセルロース系繊維を含
む繊維とは、前記セルロース系繊維が1重量%以上含ま
れていればよく、100重量%セルロース系繊維も包含
する。この繊維の形状は特に限定されず、例えば、合成
繊維等の他繊維との混紡品や、他繊維へのセルロース系
繊維のカバードヤーン等であっても構わない。また、繊
維構造物とは、前記セルロース系繊維が1〜100重量
%含まれる糸や、織物・編物・不織布等の布帛、及び布
帛を縫製する等して作られた衣料や、例えばカーテン等
の非衣料縫製品を指す。
【0014】また、本発明で言う吸湿性(ΔMR)は、
温度30℃、湿度90%Rhにおける吸湿率(%)をM
RH、温度20℃、湿度65%Rhにおける吸湿率
(%)をMRLとした時に、 吸湿性(ΔMR)=MRH−MRL で与えられる。なお、吸湿率は、絶乾した測定物を上記
如きの雰囲気化に24時間放置し、得られた測定物の重
量を絶乾状態からの重量増分として%表示したものであ
る。
【0015】本発明に用いられる−COOX(Xは水素
原子またはn(−COO- )Xn+となりうる原子または
原子団;nは正数)と不飽和結合を有するモノマーは、
特に限定されるものではないが、例えば、アクリル酸、
メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、アコニット酸、
アセチレンジカルボン酸、アリルマロン酸、アンゲリカ
酸、イソクロトン酸、イタコン酸、ウンデセン酸、α−
エチルクロトン酸、エライジン酸、エルカ酸、オキサロ
酢酸、オレイン酸、グルタコン酸、クロトン酸、クロロ
アクリル酸、クロロクロトン酸、クロロフマル酸、クロ
ロマレイン酸、シトラコン酸、ジヒドロキシケイ皮酸、
チグリン酸、トリアコンテン酸、ヒドロキシケイ皮酸、
フェニルブテン酸、フェニルプロピオル酸、フェニルペ
ンタジエン酸、ブチン酸、ブランジン酸、フリルアクリ
ル酸、プロピオル酸、ブロモケイ皮酸、ヘキサジエン二
酸、ベヘノール酸、ベンジリデンマロン酸、ベンゾイル
アクリル酸、メタコン酸、メチルケイ皮酸、メトキシケ
イ皮酸等を使用することができる。これらに含まれるカ
ルボキシル基は、水素原子が結合した酸型であっても良
いし、例えば、カリウムやナトリウム等のアルカリ金属
類やアルカリ土類金属類、その他の金属イオン、アンモ
ニウムやトリエタノールアミン等の4級化窒素化合物の
塩として使用されても良い。また、例えばマレイン酸の
ように、無水物を形成し得るものについてはその無水物
が使用されても良い。また、これらの中でも水溶性のも
のは好ましく用いられ、なかんずくアクリル酸やメタク
リル酸、あるいはそれらの塩は好ましく用いられるもの
である。
【0016】このモノマーの繊維構造物への付与量は、
繊維構造物中のセルロース系繊維に対して3〜60重量
%が好ましく、5〜50重量%がより好ましく、10〜
40重量%が特に好ましい。
【0017】本発明に用いられる重合開始剤は、ラジカ
ル重合等で一般に用いられている物で良く、例えば、過
硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム
等の過硫酸塩、過酸化水素や過酸化ベンゾイル等の過酸
化物、アゾビスイソブチロニトリルやアゾビスアミジノ
プロパン二塩酸塩、アゾビスシアノ吉草酸等のアゾ系化
合物等を使用することができる。これらの中で、水溶性
の物はより好ましく用いられる。
【0018】この重合開始剤の繊維構造物への付与量
は、前記モノマー付与量に対して、0.5〜10重量%
が好ましく、1〜7重量%がより好ましく、2〜5重量
%が特に好ましい。
【0019】本発明で言うエステル形成触媒とは、前記
モノマーのカルボキシル基とセルロースの水酸基との間
でエステル結合を形成させるための触媒を言う。エステ
ル結合を形成させるための触媒としては、例えば、次亜
燐酸ナトリウム等の次亜燐酸アルカリ金属塩、亜燐酸ナ
トリウム等の亜燐酸アルカリ金属塩、硼酸塩等を使用す
ることができる。付与量としては、前記モノマー付与量
に対して、5〜50重量%が好ましく、10〜40重量
%がより好ましく、15〜35重量%が特に好ましい。
【0020】少なくとも上記のモノマー及び重合開始
剤、あるいは少なくとも上記のモノマーと重合開始剤と
エステル形成触媒を含んでなる処理液は、水を主媒体と
するのが好ましいが、薬剤の種類によっては、適宜油性
溶剤が含まれていたり、あるいは油性溶剤そのものが媒
体であっても構わない。
【0021】この処理液には、適当量の重合禁止剤、例
えば、p−メトキシフェノールやハイドロキノン等のキ
ノン類やメルカプタン類等が含まれていると、処理液の
放置安定性が確保されてより好ましいものである。付与
量としては、前記モノマーに対して100〜4000p
pmが好ましく、300〜3000ppmがより好まし
く、500〜2000ppmが特に好ましい。
【0022】また、処理液には、それ以外にも目的に応
じて適宜蛍光増白剤や染料、pH調整剤、界面活性剤、
シリコーン系樹脂等の柔軟剤、ポリエチレン系樹脂等の
引裂強力低下防止剤等を含ませることができる。
【0023】本発明に採用される処理液への付与法は、
特に限定されるものではなく、実質的にそれと同等の効
果を奏すればいかなる方法であっても良い。例えば、パ
ディング法やスプレー法や各種コーティング法等を適宜
製造上都合が良いように採用すれば良い。
【0024】本発明で採用される熱処理法は、特に限定
されるものではなく、キュアリング等の乾熱処理、スチ
ーミングや高温過熱スチーミング等の湿熱処理のいずれ
も、又は必要に応じて両者とも使用できる。この熱処理
は、モノマーが重合反応することと、カルボキシル基が
セルロースと反応することを目的とする。この両方の反
応によって本発明の目的とする良好な形態安定性が発現
するのである。特に、重合反応には湿熱処理がより適し
ており、カルボキシル基とセルロースとの反応には乾熱
処理がより適している。また、例えば、アイロンやホッ
トロールを用いたカレンダー加工のように、加圧しなが
ら加熱するのも好ましい。乾熱処理の加熱温度として
は、80〜200℃が好ましく、120〜180℃がよ
り好ましく、140〜180℃が特に好ましい。湿熱処
理の場合には、乾熱処理の温度領域でも構わないが、9
0〜110℃で十分な効果が発現する。さらにまた、処
理液の付与後、1段で熱処理しても良いが、発明者らの
知見によると、理由は定かではないが、2段あるいは3
段の熱処理にした方がより好ましい。この場合、最初の
段階の熱処理温度は、2段階目から見て便宜上乾燥工程
に位置付けられ、50〜150℃が好ましく、70〜1
30℃がより好ましく、80〜100℃が特に好まし
い。また、3段階処理の場合、1段階目で乾燥、2段階
目で湿熱処理、3段階目で乾熱処理することが好ましい
一様態である。もう一つの好ましい様態としては、2段
階目と3段階目が入れ替わった処理法を使用することが
できる。
【0025】本発明では、2通りの製造方法を選択して
使用することができる。一つは、モノマーと重合開始剤
とエステル形成触媒を同時に含む処理液を付与した後に
熱処理する方法、もう一つは、モノマーと重合開始剤を
含む処理液を付与した後に熱処理し、次いで、直ちに、
あるいは所定の処理を行った後に、エステル形成触媒を
含む処理液を付与した後に熱処理する方法である。これ
らの方法のうち、前者の方が工程数が少ないので好まし
いが、後者の場合にも好ましい点はある。
【0026】すなわち、例えばアクリル酸をモノマーと
して用いる場合、前者の方法ではアクリル酸が酸型のま
まとすると、乾燥や熱処理段階で揮発する性質があるた
めに、モノマーの利用効率が悪化することがある。そこ
で、不揮発性のアクリル酸ナトリウムと重合開始剤の処
理液を用いて先ず重合を行い、次に酸性浴で処理して繊
維に存在するポリアクリル酸ナトリウムを酸型のポリア
クリル酸に変え、最後にエステル形成触媒を含む処理液
で処理する方法を採ると、モノマーを高効率に利用する
ことができる。
【0027】なお、前者の方法、すなわちアクリル酸ナ
トリウムと重合開始剤とエステル形成触媒を同時に含む
処理液で処理する方法を採っても構わないが、アクリル
酸ナトリウム液はアルカリ液となる一方、エステル形成
はもっぱら酸性下で効率良く進行するので、効率が低下
する。
【0028】熱処理の後、繊維または繊維構造物を湯洗
あるいは水洗すると、セルロースと未反応のモノマーや
その重合体がある場合に確実に除去できるので好まし
い。この湯洗あるいは水洗液には、適宜浸透剤や界面活
性剤等を含ませることができる。また、湯洗または水洗
液のpHは、洗浄効率の観点からアルカリ性がより好ま
しい。なお、熱処理によって黄化する場合もあるので、
その場合には過酸化系や塩素系等の適当な漂白剤を添加
することも好ましい。
【0029】上述の本発明の製造方法によれば、得られ
るセルロース系繊維加工品の吸湿率(ΔMR2)は、本
発明の一連の処理の前の吸湿性(ΔMR1)に比べた時
の保持率(ΔMR2/ΔMR1)は、高く維持され、衣
料にして着用した時の不快さが感じられにくくなる。そ
の目的では、保持率は70%以上が好ましく、80%以
上が更に好ましく、90%以上が特に好ましい。
【0030】更に、上記の湯洗あるいは水洗の段階にお
いて、pHが9以上となる量の金属塩が含まれている水
を用いるとより好ましい。なお好ましくは、例えば水酸
化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等
のアルカリ金属の塩である。このような金属塩を含む液
で処理した場合には、驚くべきことに、吸湿性の保持率
が100%以上になることもある。例えば、吸湿性が元
々低いポリエステルが混紡されたセルロース系繊維等に
は、非常に好適に用いられる。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて更に詳細に説
明するが、それらによって本発明は限定されるものでは
ない。
【0032】なお、形態安定性は、家庭洗濯を20回繰
り返した後、吊り干ししてAATCCの皺レプリカと比
較して評価した。なお、レプリカにはない級の判定は、
各級のレプリカの間を官能的に補間して評価した値であ
る。
【0033】各実施例及び比較例の形態安定性と引裂強
力は、表1にまとめて記載する。 未処理布1 精練された45番手の木綿/ポリエステル混紡糸(60
/40重量%)からなる平織物(目付110g/m2
を用いた。 実施例1 未処理布1を下記処理液にパディング法により浸漬し、
絞った(絞り率70%)。
【0034】 処理液処方 アクリル酸 20重量% 過硫酸アンモニウム 0.6重量% 次亜燐酸ナトリウム 5重量% ポリエチレン樹脂エマルション 1.5重量% 次に、85℃で5分乾燥させ、次いで180℃で90秒
間乾式加熱を行った。
【0035】更に、50℃で湯洗し、本発明の製造方法
による繊維構造物(布帛)を得た。 比較例1 未処理布1を下記処理液で処理し、乾燥を含めてそれ以
後は実施例1と同様に行った。
【0036】 処理液処方 アクリル酸 20重量% 過硫酸アンモニウム 0.6重量% ポリエチレン樹脂エマルション 1.5重量% 比較例2 未処理布1を下記処理液で処理し、乾燥と乾式加熱のみ
実施例1と同様に行った(湯洗しない)。
【0037】 処理液処方 アクリル酸ナトリウム 20重量% 過硫酸アンモニウム 0.6重量% ポリエチレン樹脂エマルション 1.5重量% 実施例2 比較例2で得られた布帛を、pH=3の酢酸−酢酸ナト
リウム緩衝液で3時間処理した。
【0038】次いで、下記処理液で処理し、乾燥・乾式
加熱・湯洗は実施例1と同様に行った。
【0039】 処理液処方 次亜燐酸ナトリウム 5重量% 比較例3 未処理布1を下記処理液で処理し、乾燥を含めてそれ以
後は実施例1と同様に行った。
【0040】 処理液処方 グリオキザール樹脂 20重量% 塩化マグネシウム 5重量% ポリエチレン樹脂エマルション 1.5重量% 比較例4 未処理布1を下記処理液で処理し、乾燥を含めてそれ以
後は実施例1と同様に行った。
【0041】 処理液処方 ブタンテトラカルボン酸 20重量% 次亜燐酸ナトリウム 5重量% ポリエチレン樹脂エマルション 1.5重量% 実施例3 未処理布1を下記処理液にパディング法により浸漬し、
絞った(絞り率70%)。
【0042】 処理液処方 メタクリル酸 20重量% 過硫酸アンモニウム 0.6重量% 次亜燐酸ナトリウム 5重量% ポリエチレン樹脂エマルション 1.5重量% 次に、85℃で5分乾燥させ、次いで180℃で90秒
間乾式加熱を行った。
【0043】更に、50℃で湯洗し、本発明の製造方法
による繊維構造物(布帛)を得た。 実施例4 実施例1で得た繊維構造物(布帛)を、十分な量の水酸
化ナトリウム0.1%水溶液に浸漬し、50℃で30分
撹拌した。その後、再度実施例1と同様の湯洗を行い、
本発明の製造方法による繊維構造物(布帛)を得た。 未処理布2 精練された50番手の木綿100%からなる平織物(目
付105g/m2 )を用いた。 実施例5 未処理布2を下記処理液にパディング法により浸漬し、
絞った(絞り率70%)。
【0044】 処理液処方 アクリル酸 20重量% 過硫酸アンモニウム 0.6重量% 次亜燐酸ナトリウム 5重量% ポリエチレン樹脂エマルション 1.5重量% 次に、85℃で5分乾燥させ、次いで105℃で60秒
間湿熱処理、更に次に180℃で90秒間乾式加熱を行
った。
【0045】その後、50℃で湯洗し、本発明の製造方
法による繊維構造物(布帛)を得た。 比較例5 未処理布2を下記処理液で処理し、乾燥を含めてそれ以
後は実施例4と同様に行った。
【0046】 処理液処方 グリオキザール樹脂 20重量% 塩化マグネシウム 5重量% ポリエチレン樹脂エマルション 1.5重量%
【0047】
【表1】
【0048】表1から判るように、本発明の製造方法に
よる繊維構造物(実施例1〜4)は、従来からのホルム
アルデヒドを含有する処理(比較例3、5)や非ホルム
アルデヒド系の処理(比較例4)に比べ、良好な形態安
定性及び引裂強力を同時に満足する点で非常に優れてい
る。
【0049】
【発明の効果】本発明によって、ホルムアルデヒドを含
有しない薬剤で、十分な形態安定性、引裂強力、防縮
性、吸湿性、風合い等を達成するセルロース系繊維を製
造することができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも−COOX(Xは水素原子また
    はn(−COO- )Xn+となりうる原子または原子団;
    nは正数)と不飽和結合を有するモノマーと、重合開始
    剤とエステル形成触媒とを含む処理液を、セルロース系
    繊維を含む繊維または繊維構造物に付与して熱処理する
    ことを特徴とするセルロース系繊維加工品の製造方法。
  2. 【請求項2】少なくとも−COOX(Xは水素原子また
    はn(−COO- )Xn+となりうる原子または原子団;
    nは正数)と不飽和結合を有するモノマーと、重合開始
    剤を含む処理液を、セルロース系繊維を含む繊維または
    繊維構造物に付与して熱処理し、次いで、直ちに、ある
    いは任意の処理の後、少なくともエステル形成触媒を含
    む処理液を付与して熱処理することを特徴とするセルロ
    ース系繊維加工品の製造方法。
  3. 【請求項3】前記任意の処理が、−COOX’(X’は
    n(−COO- )X’n+となりうる原子または原子団;
    nは正数)を−COOHへ転換することであることを特
    徴とする請求項2記載のセルロース系繊維加工品の製造
    方法。
  4. 【請求項4】前記処理液に重合禁止剤が含まれているこ
    とを特徴とする請求項1または3記載のセルロース系繊
    維加工品の製造方法。
  5. 【請求項5】前記モノマーが、アクリル酸またはメタク
    リル酸であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載のセルロース系繊維加工品の製造方法。
  6. 【請求項6】請求項1〜5いずれかに記載のセルロース
    系繊維加工品の製造方法の後に、セルロース系繊維加工
    品を、pHが9以上となる量の金属塩を含む水で処理す
    ることを特徴とするセルロース系繊維加工品の製造方
    法。
  7. 【請求項7】請求項6記載の金属塩が、アルカリ金属の
    塩であることを特徴とするセルロース系繊維加工品の製
    造方法。
  8. 【請求項8】セルロース系繊維を含む繊維または繊維構
    造物の請求項1〜6のいずれかに記載のセルロース系繊
    維加工品の製造方法による処理前の吸湿性をΔMR1、
    処理後の吸湿性をΔMR2とする時、少なくともΔMR
    2/ΔMR1が70%以上であることを特徴とする請求
    項1〜7のいずれかのセルロース系繊維加工品の製造方
    法。
JP2000138188A 1999-06-15 2000-05-11 セルロース系繊維加工品の製造方法 Pending JP2001064874A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000138188A JP2001064874A (ja) 1999-06-15 2000-05-11 セルロース系繊維加工品の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-168832 1999-06-15
JP16883299 1999-06-15
JP2000138188A JP2001064874A (ja) 1999-06-15 2000-05-11 セルロース系繊維加工品の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001064874A true JP2001064874A (ja) 2001-03-13

Family

ID=26492378

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000138188A Pending JP2001064874A (ja) 1999-06-15 2000-05-11 セルロース系繊維加工品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001064874A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005290655A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Weyerhaeuser Co 漂白ポリアクリル酸架橋セルロース繊維
JP2017515003A (ja) * 2014-05-06 2017-06-08 ウェヤーハウザー・エヌアール・カンパニー ポリアクリル酸で架橋されたセルロース繊維におけるフルフラール含量の低減

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005290655A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Weyerhaeuser Co 漂白ポリアクリル酸架橋セルロース繊維
JP2011032630A (ja) * 2004-03-31 2011-02-17 Weyerhaeuser Co 漂白ポリアクリル酸架橋セルロース繊維
JP2017515003A (ja) * 2014-05-06 2017-06-08 ウェヤーハウザー・エヌアール・カンパニー ポリアクリル酸で架橋されたセルロース繊維におけるフルフラール含量の低減
JP2020037764A (ja) * 2014-05-06 2020-03-12 ウェヤーハウザー・エヌアール・カンパニー ポリアクリル酸で架橋されたセルロース繊維におけるフルフラール含量の低減
JP7046043B2 (ja) 2014-05-06 2022-04-01 ウェヤーハウザー・エヌアール・カンパニー ポリアクリル酸で架橋されたセルロース繊維におけるフルフラール含量の低減
US11725339B2 (en) 2014-05-06 2023-08-15 International Paper Company Reduced furfural content in polyacrylic acid crosslinked cellulose fibers

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001508139A (ja) セルロース質繊維の架橋剤
JP2001172866A (ja) 保温性に優れた吸湿発熱性セルロース系繊維製品
JP3849791B2 (ja) 高白度高吸放湿性繊維構造体及びその製造方法
JP2001064874A (ja) セルロース系繊維加工品の製造方法
JP4321691B2 (ja) 繊維構造物の加工方法
JP2000355879A (ja) セルロース系繊維加工品及びその製造方法
JP2898623B1 (ja) 吸湿発熱性セルロース繊維およびその製造方法
JPH055275A (ja) 絹フイブロイン加工布帛の製造方法
JP3194033B2 (ja) ジアセテート繊維布帛の抜染法
JP4457278B2 (ja) 織編物用消臭性木綿繊維紡績糸及びそれを用いた消臭性、風合い、色調に優れた木綿織編物
JPS6233348B2 (ja)
JP2005146442A (ja) 羊毛系繊維用漂白助剤及び羊毛系繊維の漂白方法
JPH08284068A (ja) セルロース系繊維編物の防縮加工方法
JP3593539B2 (ja) セルロース繊維品の処理方法
JPS6120678B2 (ja)
JP2809486B2 (ja) セルロース繊維の風合改良法
JP3038291B2 (ja) 肌着用綿素材の黄変防止加工法
JPH07258967A (ja) プリーツ性を有する天然セルロース繊維、その繊維製品及びそれらの製造方法
JPS62110967A (ja) 繊維の化粧晒方法
JP3509882B2 (ja) セルロース系防縮編物の製造方法
JPS59125972A (ja) 絹繊維の改質処理方法
JP2001172867A (ja) 耐光堅牢度に優れた繊維構造物
JPH10183465A (ja) アクリル系繊維の処理法
JPH09137386A (ja) 抗ピリング性及びピーチスキン加工性に優れた溶剤紡糸セルロース系繊維、その繊維構造物及びその製造法
JPS61160486A (ja) 熱可塑性合成繊維加工糸編物の加工方法