JP2001064275A - イソクマリン誘導体の光学分割方法 - Google Patents
イソクマリン誘導体の光学分割方法Info
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- JP2001064275A JP2001064275A JP24132999A JP24132999A JP2001064275A JP 2001064275 A JP2001064275 A JP 2001064275A JP 24132999 A JP24132999 A JP 24132999A JP 24132999 A JP24132999 A JP 24132999A JP 2001064275 A JP2001064275 A JP 2001064275A
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- isocoumarin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 工業的に有利なイソクマリン誘導体の光学分
割方法の提供。 【解決手段】 下記式(I)、 【化1】 (式中、RはC1-6直鎖状アルキル基を表わす)で示さ
れるイソクマリン誘導体のラセミ体と、光学活性な1−
フェニルエチルアミンとを、有機溶媒中で反応させて、
ジアステレオマー塩を形成、晶出させ、光学分割する。
割方法の提供。 【解決手段】 下記式(I)、 【化1】 (式中、RはC1-6直鎖状アルキル基を表わす)で示さ
れるイソクマリン誘導体のラセミ体と、光学活性な1−
フェニルエチルアミンとを、有機溶媒中で反応させて、
ジアステレオマー塩を形成、晶出させ、光学分割する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下記式(I)
【化2】 (式中、RはC1-6直鎖状アルキル基を表わす)で示さ
れるイソクマリン誘導体の光学分割方法に関する。ここ
で、C1-6直鎖状アルキル基とは、炭素数が1〜6個か
らなる直鎖状アルキル基のことをいい、具体的には、メ
チル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチ
ルおよびn−ヘキシル基が挙げられる。
れるイソクマリン誘導体の光学分割方法に関する。ここ
で、C1-6直鎖状アルキル基とは、炭素数が1〜6個か
らなる直鎖状アルキル基のことをいい、具体的には、メ
チル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチ
ルおよびn−ヘキシル基が挙げられる。
【0002】
【従来の技術】上記式(I)で示されるイソクマリン誘
導体は、優れた免疫調節作用および血管新生阻害作用を
示し、しかも、毒性が少ないという特長を有するので免
疫調節作用の異常に随伴する疾患または血管新生に随伴
する疾患の予防および治療に適用されることが期待され
ている(WO97/48693号公報参照)。これらの
イソクマリン誘導体はその構造中に1個の不斉炭素を有
しそれぞれ2種の光学活性体をもつが、光学分割された
例は知られていない。上記公報にて開示されている各種
の作用はラセミ体によるものである。一般に化合物の各
種生理活性は、光学活性体相互あるいはラセミ体とでは
異なる場合があり、より詳しい生理活性に関する知見を
得るために光学活性体を得る必要がある。
導体は、優れた免疫調節作用および血管新生阻害作用を
示し、しかも、毒性が少ないという特長を有するので免
疫調節作用の異常に随伴する疾患または血管新生に随伴
する疾患の予防および治療に適用されることが期待され
ている(WO97/48693号公報参照)。これらの
イソクマリン誘導体はその構造中に1個の不斉炭素を有
しそれぞれ2種の光学活性体をもつが、光学分割された
例は知られていない。上記公報にて開示されている各種
の作用はラセミ体によるものである。一般に化合物の各
種生理活性は、光学活性体相互あるいはラセミ体とでは
異なる場合があり、より詳しい生理活性に関する知見を
得るために光学活性体を得る必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記式
(I)で示されるイソクマリン誘導体を光学分割し、そ
れらの光学活性体を取得する方法を提供するものであ
る。
(I)で示されるイソクマリン誘導体を光学分割し、そ
れらの光学活性体を取得する方法を提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意研究を進めていたところ、上記式
(I)で示されるイソクマリン誘導体のラセミ体と、光
学活性な1−フェニルエチルアミンとを、有機溶媒中で
造塩反応させることにより、式(I)で示されるイソク
マリン誘導体(以下、単にイソクマリン誘導体という)
の一方の光学活性体と光学活性な1−フェニルエチルア
ミンとからなるジアステレオマー塩が優先的に晶出され
ることを見出した。そしてこれらのジアステレオマー塩
を分取した後、酸または塩基によりジアステレオマー塩
を分解することにより、イソクマリン誘導体の光学活性
体が効率的に得られることを見出し本発明を完成した。
を解決するため鋭意研究を進めていたところ、上記式
(I)で示されるイソクマリン誘導体のラセミ体と、光
学活性な1−フェニルエチルアミンとを、有機溶媒中で
造塩反応させることにより、式(I)で示されるイソク
マリン誘導体(以下、単にイソクマリン誘導体という)
の一方の光学活性体と光学活性な1−フェニルエチルア
ミンとからなるジアステレオマー塩が優先的に晶出され
ることを見出した。そしてこれらのジアステレオマー塩
を分取した後、酸または塩基によりジアステレオマー塩
を分解することにより、イソクマリン誘導体の光学活性
体が効率的に得られることを見出し本発明を完成した。
【0005】本発明において、光学分割の対象となるイ
ソクマリン誘導体は前述のとおり1個の不斉炭素を有
し、2種類の光学活性体が存在する。本発明の光学分割
の対象となるこれらイソクマリン誘導体のラセミ体と
は、上記2種類の光学活性体の当量混合物であるラセミ
体だけではなく、一方の光学活性体の含量が高い混合物
をも包含する。
ソクマリン誘導体は前述のとおり1個の不斉炭素を有
し、2種類の光学活性体が存在する。本発明の光学分割
の対象となるこれらイソクマリン誘導体のラセミ体と
は、上記2種類の光学活性体の当量混合物であるラセミ
体だけではなく、一方の光学活性体の含量が高い混合物
をも包含する。
【0006】また、ジアステレオマー塩の造塩反応に用
いる有機溶媒としては、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、ジメトキシエタン等のエーテル類またはそれら2種
以上の溶媒を含む混合溶媒が用いられるが、好ましくは
ジオキサンを挙げることができる。その使用量は、イソ
クマリン誘導体および1−フェニルエチルアミン、さら
にはそれらのジアステレオマー塩の溶解度を考慮して適
宜選択すればよいが、例えば、ジオキサンの場合、イソ
クマリン誘導体に対して通常、10〜20重量倍、好ま
しくは8〜12重量倍である。光学活性な1−フェニル
エチルアミンは、R体およびS体の2種類の光学活性体
があるが、そのどちらの光学活性体も使用することがで
き、目的とするイソクマリン誘導体の光学活性体に応じ
て適宜選択すればよい。
いる有機溶媒としては、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、ジメトキシエタン等のエーテル類またはそれら2種
以上の溶媒を含む混合溶媒が用いられるが、好ましくは
ジオキサンを挙げることができる。その使用量は、イソ
クマリン誘導体および1−フェニルエチルアミン、さら
にはそれらのジアステレオマー塩の溶解度を考慮して適
宜選択すればよいが、例えば、ジオキサンの場合、イソ
クマリン誘導体に対して通常、10〜20重量倍、好ま
しくは8〜12重量倍である。光学活性な1−フェニル
エチルアミンは、R体およびS体の2種類の光学活性体
があるが、そのどちらの光学活性体も使用することがで
き、目的とするイソクマリン誘導体の光学活性体に応じ
て適宜選択すればよい。
【0007】すなわち、式(I)においてRがメチル基
であるイソクマリン誘導体の場合、そのS体(+)を得
るためにはR体(+)の1−フェニルエチルアミンを使
用すればよく、逆にイソクマリン誘導体のR体(−)を
得るためにはS体(−)の1−フェニルエチルアミンを
使用すればよい。また光学活性な1−フェニルエチルア
ミンの使用量は、イソクマリン誘導体に対して通常0.
3〜0.6モル倍である。
であるイソクマリン誘導体の場合、そのS体(+)を得
るためにはR体(+)の1−フェニルエチルアミンを使
用すればよく、逆にイソクマリン誘導体のR体(−)を
得るためにはS体(−)の1−フェニルエチルアミンを
使用すればよい。また光学活性な1−フェニルエチルア
ミンの使用量は、イソクマリン誘導体に対して通常0.
3〜0.6モル倍である。
【0008】イソクマリン誘導体と光学活性な1−フェ
ニルエチルアミンの造塩反応は、例えば、次のような操
作により実施することができる。すなわち、イソクマリ
ン誘導体を有機溶媒に溶解させ、これに光学活性な1−
フェニルエチルアミンを加え、反応させる。光学活性な
1−フェニルエチルアミンはそのまま加えても、予め有
機溶媒に溶解させてから加えてもどちらでもよい。
ニルエチルアミンの造塩反応は、例えば、次のような操
作により実施することができる。すなわち、イソクマリ
ン誘導体を有機溶媒に溶解させ、これに光学活性な1−
フェニルエチルアミンを加え、反応させる。光学活性な
1−フェニルエチルアミンはそのまま加えても、予め有
機溶媒に溶解させてから加えてもどちらでもよい。
【0009】イソクマリン誘導体と光学活性な1−フェ
ニルエチルアミンとの反応は、室温(15〜25℃)に
おいて約1〜3時間攪拌することにより終了する。反応
終了後、イソクマリン誘導体の一方の光学活性体は、光
学活性な1−フェニルエチルアミンとジアステレオマー
塩を形成しており、反応溶液を冷却するか、あるいは濃
縮することによりジアステレオマー塩を晶出させること
ができる。
ニルエチルアミンとの反応は、室温(15〜25℃)に
おいて約1〜3時間攪拌することにより終了する。反応
終了後、イソクマリン誘導体の一方の光学活性体は、光
学活性な1−フェニルエチルアミンとジアステレオマー
塩を形成しており、反応溶液を冷却するか、あるいは濃
縮することによりジアステレオマー塩を晶出させること
ができる。
【0010】条件によってはジアステレオマー塩の一部
が既に晶出している場合があり、そのままジアステレオ
マー塩を分取してもよいが、冷却、濃縮などの操作を行
うことによりさらに多くのジアステレオマー塩を晶出さ
せてから分取することが好ましい。晶出させたジアステ
レオマー塩は、通常の濾過、遠心分離などの固液分離手
段により容易に取り出すことができる。
が既に晶出している場合があり、そのままジアステレオ
マー塩を分取してもよいが、冷却、濃縮などの操作を行
うことによりさらに多くのジアステレオマー塩を晶出さ
せてから分取することが好ましい。晶出させたジアステ
レオマー塩は、通常の濾過、遠心分離などの固液分離手
段により容易に取り出すことができる。
【0011】このようにして得られるイソクマリン誘導
体の光学活性体と光学活性な1−フェニルエチルアミン
とのジアステレオマー塩は、酸による分解、あるいは塩
基による分解と酸処理を組合せて、容易に光学活性なイ
ソクマリン誘導体を得ることができる。
体の光学活性体と光学活性な1−フェニルエチルアミン
とのジアステレオマー塩は、酸による分解、あるいは塩
基による分解と酸処理を組合せて、容易に光学活性なイ
ソクマリン誘導体を得ることができる。
【0012】まず、ジアステレオマー塩を酸により分解
してイソクマリン誘導体の光学活性体を得る場合につい
て説明する。酸としては、通常、塩酸、硫酸、リン酸な
どの無機酸が用いられ、その使用量は、ジアステレオマ
ー塩に対して、通常1〜5倍モル量である。これらの酸
は通常水溶液として用いられ、その濃度は通常1〜30
重量%、好ましくは5〜20重量%である。
してイソクマリン誘導体の光学活性体を得る場合につい
て説明する。酸としては、通常、塩酸、硫酸、リン酸な
どの無機酸が用いられ、その使用量は、ジアステレオマ
ー塩に対して、通常1〜5倍モル量である。これらの酸
は通常水溶液として用いられ、その濃度は通常1〜30
重量%、好ましくは5〜20重量%である。
【0013】酸による分解処理は、ジアステレオマー塩
と酸の水溶液とを単に混合すればよく、室温(15〜2
5℃)にて行えばよい。ジアステレオマー塩を酸にて分
解すると通常、イソクマリン誘導体の光学活性体が沈殿
してくるのでこれを濾過、遠心分離などの固液分離手段
により取り出してもよいし、この反応混合物に、水に実
質的に不溶の有機溶媒を加え、イソクマリン誘導体の光
学活性体を抽出し、得られた有機層から有機溶媒を留去
して取り出してもよい。
と酸の水溶液とを単に混合すればよく、室温(15〜2
5℃)にて行えばよい。ジアステレオマー塩を酸にて分
解すると通常、イソクマリン誘導体の光学活性体が沈殿
してくるのでこれを濾過、遠心分離などの固液分離手段
により取り出してもよいし、この反応混合物に、水に実
質的に不溶の有機溶媒を加え、イソクマリン誘導体の光
学活性体を抽出し、得られた有機層から有機溶媒を留去
して取り出してもよい。
【0014】この有機溶媒を使用する場合は、有機溶媒
を酸分解する際に予め加えておいても何等問題はない。
水に実質的に不溶の有機溶媒としては、ジエチルエーテ
ル、メチルt−ブチルエーテルなどのエーテル類、トル
エン、キシレンなどの芳香族炭化水素、クロロホルム、
ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素、酢酸エチ
ル、酢酸イソアミルなどのエステル類などが挙げられ、
その使用量は、酸分解処理に供したジアステレオマー塩
に対して、通常1〜10重量倍である。
を酸分解する際に予め加えておいても何等問題はない。
水に実質的に不溶の有機溶媒としては、ジエチルエーテ
ル、メチルt−ブチルエーテルなどのエーテル類、トル
エン、キシレンなどの芳香族炭化水素、クロロホルム、
ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素、酢酸エチ
ル、酢酸イソアミルなどのエステル類などが挙げられ、
その使用量は、酸分解処理に供したジアステレオマー塩
に対して、通常1〜10重量倍である。
【0015】次にジアステレオマー塩を塩基により分解
し、光学活性な1−フェニルエチルアミンを除去した
後、酸を添加し液性を酸性にして、イソクマリン誘導体
の光学活性体を得る場合について説明する。塩基として
は、通常、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのア
ルカリ金属水酸化物が用いられ、その使用量はジアステ
レオマー塩に対して、通常1〜5倍モル量である。これ
らの塩基は通常水溶液として用いられ、その濃度は通常
1〜30重量%、好ましくは5〜20重量%である。
し、光学活性な1−フェニルエチルアミンを除去した
後、酸を添加し液性を酸性にして、イソクマリン誘導体
の光学活性体を得る場合について説明する。塩基として
は、通常、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのア
ルカリ金属水酸化物が用いられ、その使用量はジアステ
レオマー塩に対して、通常1〜5倍モル量である。これ
らの塩基は通常水溶液として用いられ、その濃度は通常
1〜30重量%、好ましくは5〜20重量%である。
【0016】塩基による分解処理はジアステレオマー塩
と塩基の水溶液とを単に混合すればよく、室温(15〜
25℃)にて行えばよい。ジアステレオマー塩を塩基に
て分解すると、通常、光学活性な1−フェニルエチルア
ミンが油層として分離してくるので、これをこのまま分
液あるいは水に実質的に不溶の有機溶媒を加えて抽出、
分液し、光学活性な1−フェニルエチルアミンを除去し
てから残った水層に塩酸、硫酸、リン酸などの無機酸を
添加し液性を酸性にすると、通常、イソクマリン誘導体
の光学活性体が沈殿してくる。これ以降の分離操作は前
述した酸分解により得られた沈殿から分離する手法と同
様に行うことができる。
と塩基の水溶液とを単に混合すればよく、室温(15〜
25℃)にて行えばよい。ジアステレオマー塩を塩基に
て分解すると、通常、光学活性な1−フェニルエチルア
ミンが油層として分離してくるので、これをこのまま分
液あるいは水に実質的に不溶の有機溶媒を加えて抽出、
分液し、光学活性な1−フェニルエチルアミンを除去し
てから残った水層に塩酸、硫酸、リン酸などの無機酸を
添加し液性を酸性にすると、通常、イソクマリン誘導体
の光学活性体が沈殿してくる。これ以降の分離操作は前
述した酸分解により得られた沈殿から分離する手法と同
様に行うことができる。
【0017】塩基によるジアステレオマー塩の分解の際
に用いる、水に実質的に不溶の有機溶媒としては、ジエ
チルエーテル、メチルt−ブチルエーテルなどのエーテ
ル類、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、クロ
ロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素、
酢酸エチル、酢酸イソアミルなどのエステル類などが挙
げられ、その使用量は、塩基による分解処理に供したジ
アステレオマー塩に対して、通常1〜10重量倍であ
る。
に用いる、水に実質的に不溶の有機溶媒としては、ジエ
チルエーテル、メチルt−ブチルエーテルなどのエーテ
ル類、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、クロ
ロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素、
酢酸エチル、酢酸イソアミルなどのエステル類などが挙
げられ、その使用量は、塩基による分解処理に供したジ
アステレオマー塩に対して、通常1〜10重量倍であ
る。
【0018】このようにしてジアステレオマー塩を酸分
解することにより、あるいは予め塩基により分解し、光
学活性1−フェニルエチルアミンを分離した後、液性を
酸性にすることによりイソクマリン誘導体の光学活性体
を得ることができる。
解することにより、あるいは予め塩基により分解し、光
学活性1−フェニルエチルアミンを分離した後、液性を
酸性にすることによりイソクマリン誘導体の光学活性体
を得ることができる。
【0019】一方、ジアステレオマー塩を形成した光学
活性なイソクマリン誘導体と対掌体の関係にあるもう一
方のイソクマリン誘導体の光学活性体は、ジアステレオ
マー塩を固液分離操作により分離して残った濾液、遠心
上清などの溶液中に多く含まれている。場合によっては
これらの溶液から有機溶媒を留去することにより、光学
純度よく得ることができるが、通常はこれらの溶液に先
に用いた光学活性な1−フェニルエチルアミンと対掌体
の関係にあるもう一方の光学活性な1−フェニルエチル
アミンを加え、同様の操作を行うことにより効率よく得
ることができる。
活性なイソクマリン誘導体と対掌体の関係にあるもう一
方のイソクマリン誘導体の光学活性体は、ジアステレオ
マー塩を固液分離操作により分離して残った濾液、遠心
上清などの溶液中に多く含まれている。場合によっては
これらの溶液から有機溶媒を留去することにより、光学
純度よく得ることができるが、通常はこれらの溶液に先
に用いた光学活性な1−フェニルエチルアミンと対掌体
の関係にあるもう一方の光学活性な1−フェニルエチル
アミンを加え、同様の操作を行うことにより効率よく得
ることができる。
【0020】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、これによって本発明が限定されるものでは
ない。
説明するが、これによって本発明が限定されるものでは
ない。
【0021】実施例1 2−(8−ヒドロキシ−6−メトキシ−1−オキソ−1
H−2−ベンゾピラン−3−イル)プロピオン酸のラセ
ミ体4.41g(16.7mmol)をジオキサン45
mlに溶解し、(S)−1−フェニルエチルアミンを
2.13ml(16.7mmol)加えて、室温(20
℃)で3時間攪拌した。析出した結晶を濾過して、
(R)−2−(8−ヒドロキシ−6−メトキシ−1−オ
キソ−1H−2−ベンゾピラン−3−イル)プロピオン
酸の(S)−1−フェニルエチルアミン塩を2.05g
得た(収率63.8%)。得られたジアステレオマー塩
を1M塩酸50mlに溶解し、さらに酢酸エチル100
mlを加え、抽出した。有機層を分離し、水、飽和食塩
水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減
圧下に酢酸エチルを留去し、(R)−2−(8−ヒドロ
キシ−6−メトキシ−1−オキソ−1H−2−ベンゾピ
ラン−3−イル)プロピオン酸を1.17g得た(収率
83.1%)。
H−2−ベンゾピラン−3−イル)プロピオン酸のラセ
ミ体4.41g(16.7mmol)をジオキサン45
mlに溶解し、(S)−1−フェニルエチルアミンを
2.13ml(16.7mmol)加えて、室温(20
℃)で3時間攪拌した。析出した結晶を濾過して、
(R)−2−(8−ヒドロキシ−6−メトキシ−1−オ
キソ−1H−2−ベンゾピラン−3−イル)プロピオン
酸の(S)−1−フェニルエチルアミン塩を2.05g
得た(収率63.8%)。得られたジアステレオマー塩
を1M塩酸50mlに溶解し、さらに酢酸エチル100
mlを加え、抽出した。有機層を分離し、水、飽和食塩
水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減
圧下に酢酸エチルを留去し、(R)−2−(8−ヒドロ
キシ−6−メトキシ−1−オキソ−1H−2−ベンゾピ
ラン−3−イル)プロピオン酸を1.17g得た(収率
83.1%)。
【0022】 旋光度 −27.6°(c 0.5、メタノール) 光学純度(%ee) >99.0
【0023】実施例2 実施例1でジアステレオマー塩を濾過した際に得られた
濾液を1M塩酸にて酸性(pH2)に調整した後、酢酸
エチル200mlを加え、抽出した。有機層を分離し、
水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した後、減圧下に酢酸エチルを留去した。残留物をジ
オキサン23mlに溶解し、(R)−1−フェニルエチ
ルアミンを2.13ml(16.7mmol)加えて、
室温(20℃)で3時間攪拌した。析出した結晶を濾過
して、(S)−2−(8−ヒドロキシ−6−メトキシ−
1−オキソ−1H−2−ベンゾピラン−3−イル)プロ
ピオン酸の(R)−1−フェニルエチルアミン塩を1.
96g得た(収率61.0%)。
濾液を1M塩酸にて酸性(pH2)に調整した後、酢酸
エチル200mlを加え、抽出した。有機層を分離し、
水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した後、減圧下に酢酸エチルを留去した。残留物をジ
オキサン23mlに溶解し、(R)−1−フェニルエチ
ルアミンを2.13ml(16.7mmol)加えて、
室温(20℃)で3時間攪拌した。析出した結晶を濾過
して、(S)−2−(8−ヒドロキシ−6−メトキシ−
1−オキソ−1H−2−ベンゾピラン−3−イル)プロ
ピオン酸の(R)−1−フェニルエチルアミン塩を1.
96g得た(収率61.0%)。
【0024】得られたジアステレオマー塩を1M塩酸5
0mlに溶解し、さらに酢酸エチル100mlを加え、
抽出した。有機層を分離し、水、飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下に酢酸エ
チルを留去し、(S)−2−(8−ヒドロキシ−6−メ
トキシ−1−オキソ−1H−2−ベンゾピラン−3−イ
ル)プロピオン酸を1.11g得た(収率82.5
%)。
0mlに溶解し、さらに酢酸エチル100mlを加え、
抽出した。有機層を分離し、水、飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下に酢酸エ
チルを留去し、(S)−2−(8−ヒドロキシ−6−メ
トキシ−1−オキソ−1H−2−ベンゾピラン−3−イ
ル)プロピオン酸を1.11g得た(収率82.5
%)。
【0025】 旋光度 +29.0°(c 0.5、メタノール) 光学純度(%ee) >99.0
【0026】なお、上記光学活性体の光学純度は、下記
の条件にてHPLC分析を行い決定した。 (HPLC分析条件) カラム:ULTRON ES−OVM(φ4.6×15
0mm:信和化工社製) 移動相:0.02Mリン酸緩衝液(pH3.0)−メタ
ノール(85:15) 検出:UV244nm 流速:1ml/分 本条件における保持時間は(R)体が20分、(S)体
が26分であった。
の条件にてHPLC分析を行い決定した。 (HPLC分析条件) カラム:ULTRON ES−OVM(φ4.6×15
0mm:信和化工社製) 移動相:0.02Mリン酸緩衝液(pH3.0)−メタ
ノール(85:15) 検出:UV244nm 流速:1ml/分 本条件における保持時間は(R)体が20分、(S)体
が26分であった。
【発明の効果】本発明のイソクマリン誘導体の光学分割
方法は、晶析、抽出、濾過などスケールアップし易い工
程からなる。従って、工業的に有利にイソクマリン誘導
体を光学分割でき、高効率で高い純度の光学活性体を得
ることができる。
方法は、晶析、抽出、濾過などスケールアップし易い工
程からなる。従って、工業的に有利にイソクマリン誘導
体を光学分割でき、高効率で高い純度の光学活性体を得
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 富雄 東京都品川区東五反田5−1−11ニューフ ジマンション701 Fターム(参考) 4C062 GG08 4C086 AA04 BA08 GA16 4H006 AA02 AC83 AD15 AD30 BB15 BB25
Claims (3)
- 【請求項1】 下記式(I)、 【化1】 (式中、RはC1-6直鎖状アルキル基を表わす)で示さ
れるイソクマリン誘導体のラセミ体と、光学活性な1−
フェニルエチルアミンとを、有機溶媒中で反応させて、
式(I)で示されるイソクマリン誘導体の一方の光学活
性体と光学活性な1−フェニルエチルアミンとのジアス
テレオマー塩を形成、晶出させることを特徴とする、式
(I)で示されるイソクマリン誘導体の光学分割方法。 - 【請求項2】 Rがメチル基である請求項1記載の光学
分割方法。 - 【請求項3】 有機溶媒が、ジオキサン、テトラヒドロ
フラン、ジメトキシエタンまたはそれら2種以上の溶媒
を含む混合溶媒である請求項1または2記載の光学分割
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24132999A JP2001064275A (ja) | 1999-08-27 | 1999-08-27 | イソクマリン誘導体の光学分割方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24132999A JP2001064275A (ja) | 1999-08-27 | 1999-08-27 | イソクマリン誘導体の光学分割方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001064275A true JP2001064275A (ja) | 2001-03-13 |
Family
ID=17072687
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24132999A Pending JP2001064275A (ja) | 1999-08-27 | 1999-08-27 | イソクマリン誘導体の光学分割方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001064275A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002062781A1 (en) * | 2001-02-02 | 2002-08-15 | Mercian Corporation | Preparation of isocoumarin derivatives and intermediates for the synthesis thereof |
| JP2013507456A (ja) * | 2009-10-09 | 2013-03-04 | ヘンケル・アクチェンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン | 潜在性硬化剤および該潜在性硬化剤を含有するエポキシ組成物 |
-
1999
- 1999-08-27 JP JP24132999A patent/JP2001064275A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002062781A1 (en) * | 2001-02-02 | 2002-08-15 | Mercian Corporation | Preparation of isocoumarin derivatives and intermediates for the synthesis thereof |
| US6900340B2 (en) | 2001-02-02 | 2005-05-31 | Mercian Corporation | Preparation of isocoumarin derivatives and intermediates for the synthesis thereof |
| JP2013507456A (ja) * | 2009-10-09 | 2013-03-04 | ヘンケル・アクチェンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン | 潜在性硬化剤および該潜在性硬化剤を含有するエポキシ組成物 |
| US9334426B2 (en) | 2009-10-09 | 2016-05-10 | Henkel Ag & Co. Kgaa | Latent curing agent and epoxy compositions containing the same |
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