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JP2001064275A - イソクマリン誘導体の光学分割方法 - Google Patents

イソクマリン誘導体の光学分割方法

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Publication number
JP2001064275A
JP2001064275A JP24132999A JP24132999A JP2001064275A JP 2001064275 A JP2001064275 A JP 2001064275A JP 24132999 A JP24132999 A JP 24132999A JP 24132999 A JP24132999 A JP 24132999A JP 2001064275 A JP2001064275 A JP 2001064275A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optically active
phenylethylamine
isocoumarin
isocoumarin derivative
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24132999A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Nakajima
崇 中島
Toshio Tsuchida
外志夫 土田
Kunio Isshiki
邦夫 一色
Tomio Takeuchi
富雄 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Microbial Chemistry Research Foundation
Mercian Corp
Original Assignee
Microbial Chemistry Research Foundation
Mercian Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Microbial Chemistry Research Foundation, Mercian Corp filed Critical Microbial Chemistry Research Foundation
Priority to JP24132999A priority Critical patent/JP2001064275A/ja
Publication of JP2001064275A publication Critical patent/JP2001064275A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Pyrane Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 工業的に有利なイソクマリン誘導体の光学分
割方法の提供。 【解決手段】 下記式(I)、 【化1】 (式中、RはC1-6直鎖状アルキル基を表わす)で示さ
れるイソクマリン誘導体のラセミ体と、光学活性な1−
フェニルエチルアミンとを、有機溶媒中で反応させて、
ジアステレオマー塩を形成、晶出させ、光学分割する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下記式(I)
【化2】 (式中、RはC1-6直鎖状アルキル基を表わす)で示さ
れるイソクマリン誘導体の光学分割方法に関する。ここ
で、C1-6直鎖状アルキル基とは、炭素数が1〜6個か
らなる直鎖状アルキル基のことをいい、具体的には、メ
チル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチ
ルおよびn−ヘキシル基が挙げられる。
【0002】
【従来の技術】上記式(I)で示されるイソクマリン誘
導体は、優れた免疫調節作用および血管新生阻害作用を
示し、しかも、毒性が少ないという特長を有するので免
疫調節作用の異常に随伴する疾患または血管新生に随伴
する疾患の予防および治療に適用されることが期待され
ている(WO97/48693号公報参照)。これらの
イソクマリン誘導体はその構造中に1個の不斉炭素を有
しそれぞれ2種の光学活性体をもつが、光学分割された
例は知られていない。上記公報にて開示されている各種
の作用はラセミ体によるものである。一般に化合物の各
種生理活性は、光学活性体相互あるいはラセミ体とでは
異なる場合があり、より詳しい生理活性に関する知見を
得るために光学活性体を得る必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記式
(I)で示されるイソクマリン誘導体を光学分割し、そ
れらの光学活性体を取得する方法を提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意研究を進めていたところ、上記式
(I)で示されるイソクマリン誘導体のラセミ体と、光
学活性な1−フェニルエチルアミンとを、有機溶媒中で
造塩反応させることにより、式(I)で示されるイソク
マリン誘導体(以下、単にイソクマリン誘導体という)
の一方の光学活性体と光学活性な1−フェニルエチルア
ミンとからなるジアステレオマー塩が優先的に晶出され
ることを見出した。そしてこれらのジアステレオマー塩
を分取した後、酸または塩基によりジアステレオマー塩
を分解することにより、イソクマリン誘導体の光学活性
体が効率的に得られることを見出し本発明を完成した。
【0005】本発明において、光学分割の対象となるイ
ソクマリン誘導体は前述のとおり1個の不斉炭素を有
し、2種類の光学活性体が存在する。本発明の光学分割
の対象となるこれらイソクマリン誘導体のラセミ体と
は、上記2種類の光学活性体の当量混合物であるラセミ
体だけではなく、一方の光学活性体の含量が高い混合物
をも包含する。
【0006】また、ジアステレオマー塩の造塩反応に用
いる有機溶媒としては、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、ジメトキシエタン等のエーテル類またはそれら2種
以上の溶媒を含む混合溶媒が用いられるが、好ましくは
ジオキサンを挙げることができる。その使用量は、イソ
クマリン誘導体および1−フェニルエチルアミン、さら
にはそれらのジアステレオマー塩の溶解度を考慮して適
宜選択すればよいが、例えば、ジオキサンの場合、イソ
クマリン誘導体に対して通常、10〜20重量倍、好ま
しくは8〜12重量倍である。光学活性な1−フェニル
エチルアミンは、R体およびS体の2種類の光学活性体
があるが、そのどちらの光学活性体も使用することがで
き、目的とするイソクマリン誘導体の光学活性体に応じ
て適宜選択すればよい。
【0007】すなわち、式(I)においてRがメチル基
であるイソクマリン誘導体の場合、そのS体(+)を得
るためにはR体(+)の1−フェニルエチルアミンを使
用すればよく、逆にイソクマリン誘導体のR体(−)を
得るためにはS体(−)の1−フェニルエチルアミンを
使用すればよい。また光学活性な1−フェニルエチルア
ミンの使用量は、イソクマリン誘導体に対して通常0.
3〜0.6モル倍である。
【0008】イソクマリン誘導体と光学活性な1−フェ
ニルエチルアミンの造塩反応は、例えば、次のような操
作により実施することができる。すなわち、イソクマリ
ン誘導体を有機溶媒に溶解させ、これに光学活性な1−
フェニルエチルアミンを加え、反応させる。光学活性な
1−フェニルエチルアミンはそのまま加えても、予め有
機溶媒に溶解させてから加えてもどちらでもよい。
【0009】イソクマリン誘導体と光学活性な1−フェ
ニルエチルアミンとの反応は、室温(15〜25℃)に
おいて約1〜3時間攪拌することにより終了する。反応
終了後、イソクマリン誘導体の一方の光学活性体は、光
学活性な1−フェニルエチルアミンとジアステレオマー
塩を形成しており、反応溶液を冷却するか、あるいは濃
縮することによりジアステレオマー塩を晶出させること
ができる。
【0010】条件によってはジアステレオマー塩の一部
が既に晶出している場合があり、そのままジアステレオ
マー塩を分取してもよいが、冷却、濃縮などの操作を行
うことによりさらに多くのジアステレオマー塩を晶出さ
せてから分取することが好ましい。晶出させたジアステ
レオマー塩は、通常の濾過、遠心分離などの固液分離手
段により容易に取り出すことができる。
【0011】このようにして得られるイソクマリン誘導
体の光学活性体と光学活性な1−フェニルエチルアミン
とのジアステレオマー塩は、酸による分解、あるいは塩
基による分解と酸処理を組合せて、容易に光学活性なイ
ソクマリン誘導体を得ることができる。
【0012】まず、ジアステレオマー塩を酸により分解
してイソクマリン誘導体の光学活性体を得る場合につい
て説明する。酸としては、通常、塩酸、硫酸、リン酸な
どの無機酸が用いられ、その使用量は、ジアステレオマ
ー塩に対して、通常1〜5倍モル量である。これらの酸
は通常水溶液として用いられ、その濃度は通常1〜30
重量%、好ましくは5〜20重量%である。
【0013】酸による分解処理は、ジアステレオマー塩
と酸の水溶液とを単に混合すればよく、室温(15〜2
5℃)にて行えばよい。ジアステレオマー塩を酸にて分
解すると通常、イソクマリン誘導体の光学活性体が沈殿
してくるのでこれを濾過、遠心分離などの固液分離手段
により取り出してもよいし、この反応混合物に、水に実
質的に不溶の有機溶媒を加え、イソクマリン誘導体の光
学活性体を抽出し、得られた有機層から有機溶媒を留去
して取り出してもよい。
【0014】この有機溶媒を使用する場合は、有機溶媒
を酸分解する際に予め加えておいても何等問題はない。
水に実質的に不溶の有機溶媒としては、ジエチルエーテ
ル、メチルt−ブチルエーテルなどのエーテル類、トル
エン、キシレンなどの芳香族炭化水素、クロロホルム、
ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素、酢酸エチ
ル、酢酸イソアミルなどのエステル類などが挙げられ、
その使用量は、酸分解処理に供したジアステレオマー塩
に対して、通常1〜10重量倍である。
【0015】次にジアステレオマー塩を塩基により分解
し、光学活性な1−フェニルエチルアミンを除去した
後、酸を添加し液性を酸性にして、イソクマリン誘導体
の光学活性体を得る場合について説明する。塩基として
は、通常、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのア
ルカリ金属水酸化物が用いられ、その使用量はジアステ
レオマー塩に対して、通常1〜5倍モル量である。これ
らの塩基は通常水溶液として用いられ、その濃度は通常
1〜30重量%、好ましくは5〜20重量%である。
【0016】塩基による分解処理はジアステレオマー塩
と塩基の水溶液とを単に混合すればよく、室温(15〜
25℃)にて行えばよい。ジアステレオマー塩を塩基に
て分解すると、通常、光学活性な1−フェニルエチルア
ミンが油層として分離してくるので、これをこのまま分
液あるいは水に実質的に不溶の有機溶媒を加えて抽出、
分液し、光学活性な1−フェニルエチルアミンを除去し
てから残った水層に塩酸、硫酸、リン酸などの無機酸を
添加し液性を酸性にすると、通常、イソクマリン誘導体
の光学活性体が沈殿してくる。これ以降の分離操作は前
述した酸分解により得られた沈殿から分離する手法と同
様に行うことができる。
【0017】塩基によるジアステレオマー塩の分解の際
に用いる、水に実質的に不溶の有機溶媒としては、ジエ
チルエーテル、メチルt−ブチルエーテルなどのエーテ
ル類、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、クロ
ロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素、
酢酸エチル、酢酸イソアミルなどのエステル類などが挙
げられ、その使用量は、塩基による分解処理に供したジ
アステレオマー塩に対して、通常1〜10重量倍であ
る。
【0018】このようにしてジアステレオマー塩を酸分
解することにより、あるいは予め塩基により分解し、光
学活性1−フェニルエチルアミンを分離した後、液性を
酸性にすることによりイソクマリン誘導体の光学活性体
を得ることができる。
【0019】一方、ジアステレオマー塩を形成した光学
活性なイソクマリン誘導体と対掌体の関係にあるもう一
方のイソクマリン誘導体の光学活性体は、ジアステレオ
マー塩を固液分離操作により分離して残った濾液、遠心
上清などの溶液中に多く含まれている。場合によっては
これらの溶液から有機溶媒を留去することにより、光学
純度よく得ることができるが、通常はこれらの溶液に先
に用いた光学活性な1−フェニルエチルアミンと対掌体
の関係にあるもう一方の光学活性な1−フェニルエチル
アミンを加え、同様の操作を行うことにより効率よく得
ることができる。
【0020】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、これによって本発明が限定されるものでは
ない。
【0021】実施例1 2−(8−ヒドロキシ−6−メトキシ−1−オキソ−1
H−2−ベンゾピラン−3−イル)プロピオン酸のラセ
ミ体4.41g(16.7mmol)をジオキサン45
mlに溶解し、(S)−1−フェニルエチルアミンを
2.13ml(16.7mmol)加えて、室温(20
℃)で3時間攪拌した。析出した結晶を濾過して、
(R)−2−(8−ヒドロキシ−6−メトキシ−1−オ
キソ−1H−2−ベンゾピラン−3−イル)プロピオン
酸の(S)−1−フェニルエチルアミン塩を2.05g
得た(収率63.8%)。得られたジアステレオマー塩
を1M塩酸50mlに溶解し、さらに酢酸エチル100
mlを加え、抽出した。有機層を分離し、水、飽和食塩
水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減
圧下に酢酸エチルを留去し、(R)−2−(8−ヒドロ
キシ−6−メトキシ−1−オキソ−1H−2−ベンゾピ
ラン−3−イル)プロピオン酸を1.17g得た(収率
83.1%)。
【0022】 旋光度 −27.6°(c 0.5、メタノール) 光学純度(%ee) >99.0
【0023】実施例2 実施例1でジアステレオマー塩を濾過した際に得られた
濾液を1M塩酸にて酸性(pH2)に調整した後、酢酸
エチル200mlを加え、抽出した。有機層を分離し、
水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した後、減圧下に酢酸エチルを留去した。残留物をジ
オキサン23mlに溶解し、(R)−1−フェニルエチ
ルアミンを2.13ml(16.7mmol)加えて、
室温(20℃)で3時間攪拌した。析出した結晶を濾過
して、(S)−2−(8−ヒドロキシ−6−メトキシ−
1−オキソ−1H−2−ベンゾピラン−3−イル)プロ
ピオン酸の(R)−1−フェニルエチルアミン塩を1.
96g得た(収率61.0%)。
【0024】得られたジアステレオマー塩を1M塩酸5
0mlに溶解し、さらに酢酸エチル100mlを加え、
抽出した。有機層を分離し、水、飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下に酢酸エ
チルを留去し、(S)−2−(8−ヒドロキシ−6−メ
トキシ−1−オキソ−1H−2−ベンゾピラン−3−イ
ル)プロピオン酸を1.11g得た(収率82.5
%)。
【0025】 旋光度 +29.0°(c 0.5、メタノール) 光学純度(%ee) >99.0
【0026】なお、上記光学活性体の光学純度は、下記
の条件にてHPLC分析を行い決定した。 (HPLC分析条件) カラム:ULTRON ES−OVM(φ4.6×15
0mm:信和化工社製) 移動相:0.02Mリン酸緩衝液(pH3.0)−メタ
ノール(85:15) 検出:UV244nm 流速:1ml/分 本条件における保持時間は(R)体が20分、(S)体
が26分であった。
【発明の効果】本発明のイソクマリン誘導体の光学分割
方法は、晶析、抽出、濾過などスケールアップし易い工
程からなる。従って、工業的に有利にイソクマリン誘導
体を光学分割でき、高効率で高い純度の光学活性体を得
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 富雄 東京都品川区東五反田5−1−11ニューフ ジマンション701 Fターム(参考) 4C062 GG08 4C086 AA04 BA08 GA16 4H006 AA02 AC83 AD15 AD30 BB15 BB25

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I)、 【化1】 (式中、RはC1-6直鎖状アルキル基を表わす)で示さ
    れるイソクマリン誘導体のラセミ体と、光学活性な1−
    フェニルエチルアミンとを、有機溶媒中で反応させて、
    式(I)で示されるイソクマリン誘導体の一方の光学活
    性体と光学活性な1−フェニルエチルアミンとのジアス
    テレオマー塩を形成、晶出させることを特徴とする、式
    (I)で示されるイソクマリン誘導体の光学分割方法。
  2. 【請求項2】 Rがメチル基である請求項1記載の光学
    分割方法。
  3. 【請求項3】 有機溶媒が、ジオキサン、テトラヒドロ
    フラン、ジメトキシエタンまたはそれら2種以上の溶媒
    を含む混合溶媒である請求項1または2記載の光学分割
    方法。
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