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JP2001061434A - 植物性農水産物加工食材の製造方法および植物性農水産物加工食材 - Google Patents

植物性農水産物加工食材の製造方法および植物性農水産物加工食材

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Publication number
JP2001061434A
JP2001061434A JP24056699A JP24056699A JP2001061434A JP 2001061434 A JP2001061434 A JP 2001061434A JP 24056699 A JP24056699 A JP 24056699A JP 24056699 A JP24056699 A JP 24056699A JP 2001061434 A JP2001061434 A JP 2001061434A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
agricultural
vegetable
plant
marine
marine products
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24056699A
Other languages
English (en)
Inventor
Etsuo Sawano
悦雄 澤野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SAWA SANGYO KK
Original Assignee
SAWA SANGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SAWA SANGYO KK filed Critical SAWA SANGYO KK
Priority to JP24056699A priority Critical patent/JP2001061434A/ja
Publication of JP2001061434A publication Critical patent/JP2001061434A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
  • Edible Seaweed (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 植物性農水産物の食味、食感を高め、処理時
間を短縮する植物性農水産物加工食材の製造方法および
植物性農水産物加工食材を提供する。 【解決手段】 植物性農水産物に、水および植物組織分
解酵素を添加してバイオミルリアクタ10で溶液中で磨
砕処理することで、植物性農水産物に含まれる硬い植物
組織が機械的な剪断作用により微粒化し、植物組織分解
酵素による酵素反応との相乗効果により短時間に効率よ
く微細化する。その結果、廃棄物がなく、植物繊維や各
種ミネラルを多量に含み、渋みおよび苦みが少なく、舌
触り、のど越しも良好で風味や食感に優れた植物性農水
産物加工食材が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は植物性農水産物加
工食材の製造方法および植物性農水産物加工食材、詳し
くは野菜,果実,海藻の他、一般的には廃棄処分される
等外品および加工残屑を有効利用する植物性農水産物加
工食材の製造方法および植物性農水産物加工食材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】野菜,果実といった農産物や、海藻など
の植物性水産物は、所定の食品加工処理を施すことで、
各種の植物性農水産物加工食材として利用されている。
ところで、この食品加工を行う際には、まず商品として
の価値が低い等外品が除かれ、その後の食品加工時に、
加工残屑が発生している。これらの等外品や加工残屑を
含む植物性農水産物は腐敗する速度がはやく、産業廃棄
物の指定を受けて、その大量の廃棄処分により大きな環
境問題および処分費用の問題が、年々深刻化してきてい
る。そこで、従来、等外品や加工残屑の植物性農水産物
を廃棄せずに、食品の原料として利用する各種の発明も
提案されている。例えば、機械的な微粉末処理を施す方
法や搾汁処理方法などがそれである。また、その他にも
酵素を利用した処理方法も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、等外品
や加工残屑、殊に加工残屑の植物性農水産物は、それに
含まれる植物繊維が非常に硬いことから、前述した従来
の各種の植物性農水産物の処理方法では、その処理を施
した後のものでも舌にザラつき感が残り、その食味や食
感を悪くしていた。また、従来の処理方法では、加工時
間も長くなってしまい、実用性および商業的な普及性に
も乏しいという問題点があった。
【0004】そこで、この発明者らは、鋭意研究の結
果、等外品および加工残屑を含む植物性農水産物に、水
および植物組織分解酵素を添加し、これを液中で機械的
に磨砕処理をして酵素反応を施せば、この磨砕による植
物性農水産物の剪断作用と、磨砕により接触面積が大き
くなった植物性農水産物との酵素反応との相乗効果によ
って、植物性農水産物の微細化処理時間が短縮すること
を突き止めた。しかも、この等外品や加工残屑を含む植
物性農水産物に、植物組織分解酵素を含む各種の酵素を
添加することで、その酵素の働きによって、口にした際
にザラつき感などの不快感がない植物性農水産物加工食
材が得られることを知見し、この発明を完成させるに至
った。
【0005】
【発明の目的】この発明は、植物性農水産物加工食材の
食味、食感を高めることができ、これにより人体に有効
な成分を多量に含む植物性農水産物加工食材の用途拡大
を図ることができ、しかもその処理時間を短縮すること
ができる植物性農水産物加工食材の製造方法および植物
性農水産物加工食材を提供することを、その目的として
いる。また、この発明は、植物性農水産物中の植物繊維
および蛋白質の利用率を高めることができ、しかも添加
される酵素量の削減および処理時間の短縮を図ることが
できる植物性農水産物加工食材の製造方法および植物性
農水産物加工食材を提供することを、その目的としてい
る。さらに、この発明は、長期保存が可能であり、取り
扱いも容易な植物性農水産物加工食材の製造方法および
植物性農水産物加工食材を提供することを、その目的と
している。パウダ状の植物性農水産物加工食材を効率よ
く生産することができる植物性農水産物加工食材の製造
方法を提供することを、その目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、植物性農水産物に、水および植物性農水産物に含ま
れる植物繊維を分解する植物組織分解酵素を添加して溶
液中で磨砕処理する植物性農水産物加工食材の製造方法
である。ここでいう植物性農水産物とは、請求項18お
よび請求項21に記載された野菜,果実といった農産
物、海藻といった植物性水産物のことである。また、こ
の植物性農水産物中には等外品および加工残屑を含む。
野菜としては、例えば、人参,大根および牛蒡などの根
菜類、大根葉,ほうれん草,菜っ葉,白菜,キャベツお
よびレタスなどの葉菜類、トマトなどの果菜類、バナ
ナ,リンゴ,レモン,メロン,みかんおよびぶどうなど
の果実類などが挙げられる。ただし、ここでは、大豆や
小豆などの雑豆類を除くものとする。ここでいう植物組
織分解酵素とは、植物繊維組織を低分子の繊維に分解す
る公知の酵素であって、植物性農水産物に含まれるセル
ロース,ヘミセルロース,分岐したペクチン質などの分
子構造の長い不溶性植物繊維を低分子のものに分解する
酵素であるペクチナーゼ,セルラーゼ,ヘミセルラーゼ
などである。ただし、これらに限定されない。なお、食
品添加物をできるだけ避けるためには、原則としてpH
調整剤を用いない方が好ましい。
【0007】植物性農水産物は多くの細胞によって形成
されているが、主にペクチンとヘミセルロースで構成さ
れており、これらはペクチナーゼ,ヘミセルラーゼによ
って分解される。内部には、セルロースが多い植物繊維
が存在し、子葉がある場合において、この子葉は硬い組
織で多数の細胞により形成されている。各細胞は、プロ
トペクチンにより相互に接着されている。このペクチン
質によって構成されている細胞中層に沿ってペクチナー
ゼ,ヘミセルラーゼが細胞をばらばらに単細胞化して露
出させ、細胞壁などをセルラーゼによって分解し、内容
物も分離することができる。また、この植物組織分解酵
素は、プロテアーゼ,リパーゼなどを微量に含有してお
り、不溶解物中に存在する微塵と呼ばれる不溶解性の蛋
白を分解して触感を良くし、細胞膜も分解して内部の蛋
白質も可溶性の蛋白質とすることができる。これによ
り、植物性農水産物を含む原料に液中で機械的な磨砕処
理を加えながら酵素反応処理をして得られた微細な植物
性農水産物(例えば植物性農水産物ピューレ)を有効利
用することができる。また、この微細化された植物性農
水産物は、その製造工程において、プロテアーゼを加え
て蛋白質を分解し、食味を高めることができる。なお、
この植物組織分解酵素の添加条件も限定されない。例え
ば、請求項8に記載された各種の条件を採用することが
できる。
【0008】磨砕処理の方法およびそれに使用される磨
砕装置も限定されない。液中での酵素反応中に機械的な
磨砕処理を付加することで、固形物の植物性農水産物の
表面積の増大とそれにともなう酵素との接触面積の増大
によって、酵素反応効率を格段に高めて反応時間を大幅
に短縮させ、かつ植物性農水産物の微細化による製品の
触感の優良化が図られる。磨砕装置としては、例えば回
転円筒式ミル(ポットミル,チューブミル,コニカルミ
ルなどの転動タイプのミル)、震動ボールミル(粉砕容
器を高速で震動させ、容器内のボール同士を衝突させる
方式のボールミル)、遠心式ボールミル(粉砕容器に自
転と公転とを与え、容器内のボールに遠心力を加えて、
ボールと容器壁との間に摩擦力を生じさせる方式のボー
ルミル:例えば遊星ボールミル,ハイスウィングミル,
プラネタリーミル)、媒体攪拌式ミル(粉砕容器内に挿
入したアジテータを高速で回転させることによって、容
器内のボールを激しく攪拌し、ボール間に剪断摩擦力を
生じさせる方式のミル)、コロイドミル(高速に回転す
るロータとケーシングとの間でスラリに剪断力を与える
方式のミル)などが挙げられるが、本発明で特に好まし
く採用されるミルは、分離機能が高く、砕料を均一サイ
ズに微粉砕できるコロイドミルである。
【0009】磨砕処理による植物性農水産物の微細化の
程度は限定されない。例えば、請求項13の100μm
以下でもよい。製造された植物性農水産物加工食材の用
途は限定されない。例えば、野菜ピューレ,果実ピュー
レ,海藻ピューレのように、原料である野菜,果実,海
藻などに混入して利用することもできるし、原料とは別
に、単独の食材として利用することできる。これらの事
項は、請求項19にも該当する。
【0010】請求項2に記載の発明は、植物性農水産物
には、前記植物組織分解酵素の外に、植物性農水産物に
含まれる蛋白質およびペプチドに作用してペプチド結合
の加水分解を促す蛋白質分解酵素、植物性農水産物に含
まれる糖質を分解して液化、糖化を促す多糖類分解酵
素、植物性農水産物に含まれる配糖体を水中で分解する
配糖体加水分解酵素、および、植物性農水産物の酸化反
応を触媒する酸化酵素の酵素群から選ばれた酵素が添加
される請求項1に記載の植物性農水産物加工食材の製造
方法である。これらの蛋白質分解酵素,多糖類分解酵
素,配糖体加水分解酵素および蛋白架橋結合酵素の種類
や添加条件は限定されない。ただし、ここでいう蛋白質
分解酵素(プロテアーゼなど)とは、ペプチドに作用し
て、ペプチド結合の加水分解を触媒にする酵素であり、
逆反応(ペプチド合成)のプラステイン反応も触媒とな
る。
【0011】プロテアーゼは、その作用からエンドペク
チナーゼ(プロテイスナーゼ)とエキソペプチダーゼ
(ペプチダーゼ)の2種類に大別することができる。エ
ンドペプチダーゼは蛋白質、ポリペプチドに作用してお
おまかに分解し、低分子ペプチドを生成する酵素をい
う。エキソペプチダーゼはペプチドに作用して、アミノ
酸を生成する。日本では古くから味噌、醤油、清酒醸造
に麹菌の生産するプロテアーゼが利用され、その中のエ
ンドペプチダーゼ、エキソペプチダーゼをその目的に応
じて使い分けている。プロテアーゼには、パパイン,プ
ロラインなどの植物起源のもの、パンクレアチン,レン
ニンなどの動物起源のもの、および、微生物(かび,細
菌,酵母)起源のものがある。
【0012】また、ここでいう多糖類分解酵素はアミラ
ーゼであるが、アミラーゼはでんぷんを加水分解する酵
素の総称である。α−アミラーゼは液化アミラーゼであ
り、β−アミラーゼは糖化アミラーゼである。多糖類を
分解することによって、ぶどう糖やオリゴ糖を増加し、
食味を高める。
【0013】さらに、ここでいう配糖体加水分解酵素と
は、ポリフェノールオキシターゼ,ナリンギナーゼなど
であって、タンニン,フィチン酸,アントシアニン,サ
ポニンなどの配糖体を加水分解して苦みや渋みなどの不
快な味を取り除くことができる。
【0014】さらにまた、ここでいう酸化酵素のグルコ
ースオキシダーゼは、糸状菌やミツバチ中に存在し、グ
ルコースを酸化してグルコン酸と過酸化水素を生じる。
過酸化水素が抗菌作用を示し、また、脱糖、脱酸素す
る。グルコースをグルコン酸に変換して甘味と酸味を調
整して味を整える。
【0015】請求項3に記載の発明は、前記植物組織分
解酵素が、ペクチナーゼ,ヘミセルラーゼまたはセルラ
ーゼである請求項1または請求項2に記載の植物性農水
産物加工食材の製造方法である。
【0016】請求項4に記載の発明は、前記蛋白質分解
酵素が、プロテアーゼである請求項2または請求項3に
記載の植物性農水産物加工食材の製造方法である。
【0017】請求項5に記載の発明は、前記多糖類分解
酵素が、アミラーゼである請求項2〜請求項4のうち、
何れか1項に記載の植物性農水産物加工食材の製造方法
である。
【0018】請求項6に記載の発明は、前記配糖体加水
分解酵素が、ナリンギナーゼまたはタンナーゼである請
求項2〜請求項5のうち、何れか1項に記載の植物性農
水産物加工食材の製造方法である。
【0019】請求項7に記載の発明は、前記酸化酵素
が、グルコースオキシターゼである請求項2〜請求項6
のうち、何れか1項に記載の植物性農水産物加工食材の
製造方法である。
【0020】請求項8に記載の発明は、前記植物組織分
解酵素の添加条件が、添加量0.1〜1.0重量%、反
応温度30〜60℃、反応時間30〜90分間である請
求項1〜請求項7のうち、何れか1項に記載の植物性農
水産物加工食材の製造方法である。植物組織分解酵素の
好ましい添加量は0.2〜0.5重量%である。添加量
が0.1重量%未満では植物組織の分解力が弱く、長時
間の分解時間を要するという不都合が生じる。また、
1.0重量%を超えると酵素の生産効率が低下して実用
性を失うという不都合が生じる。また、植物組織分解酵
素の好ましい反応温度は45〜55℃である。反応温度
が30℃未満および60℃を超えると、酵素活性が低下
して実用性を失うという不都合が生じる。さらに、植物
組織分解酵素の好ましい反応時間は40〜70分間であ
る。30分間未満では分解が不十分という不都合が生じ
る。また、90分間を超えると酵素の生産効率が低下す
る。
【0021】請求項9に記載の発明は、前記蛋白質分解
酵素の添加条件が、添加量0.05〜0.5重量%、反
応温度30〜65℃、反応時間30〜90分間である請
求項2〜請求項8のうち、何れか1項に記載の植物性農
水産物加工食材の製造方法である。蛋白質分解酵素の好
ましい添加量は0.1〜0.3重量%である。添加量が
0.05重量%未満では酵素の分解力が弱くて、長時間
の分解時間が必要となるという不都合が生じる。また、
0.5重量%を超えると酵素の生産効率が低下して実用
性を失うという不都合が生じる。また、蛋白質分解酵素
の好ましい反応温度は50〜60℃である。反応温度が
30℃未満では酵素の活性が低いために長時間を要する
という不都合が生じる。また、65℃を超えると酵素活
性が低下して実用的ではない。さらに、蛋白質分解酵素
の好ましい反応時間は45〜70分間である。30分間
未満では酵素による蛋白質の分解が不十分という不都合
が生じる。また、90分間を超えると酵素の生産効率が
低下する。
【0022】請求項10に記載の発明は、前記多糖類分
解酵素の添加条件が、添加量0.1〜1.0重量%、反
応温度30〜65℃、反応時間30〜120分間である
請求項2〜請求項9のうち、何れか1項に記載の植物性
農水産物加工食材の製造方法である。多糖類分解酵素の
好ましい添加量は0.2〜0.6重量%である。添加量
が0.1重量%未満では酵素の分解力が弱く、分解に長
時間を要するという不都合が生じる。また、1.0重量
%を超えると酵素の生産効率が低下して実用性を失うと
いう不都合が生じる。また、多糖類分解酵素の好ましい
反応温度は50〜60℃である。反応温度が30℃未満
および65℃を超えると、多糖類の酵素分解力が低下す
る。さらに、多糖類分解酵素の好ましい反応時間は45
〜90分間である。30分間未満ではこの分解が不十分
となるという不都合が生じる。また、120分間を超え
ると酵素の生産効率が低下して実用的でないという不都
合が生じる。
【0023】請求項11に記載の発明は、前記酸化酵素
の添加条件が、添加量0.0001〜0.01重量%、
反応温度20〜60℃、反応時間30〜120分間であ
る請求項2〜請求項10のうち、何れか1項に記載の植
物性農水産物加工食材の製造方法である。酸化酵素の好
ましい添加量は0.001重量%である。添加量が0.
0001重量%未満では分解が不充分である。また、
0.01重量%を超えると、酸味が多くなり、食味を悪
くするという不都合が生じる。また、酸化酵素の好まし
い反応温度は30〜40℃である。反応温度が20℃未
満では分解が不充分であるという不都合が生じる。ま
た、60℃を超えると酵素分解力が低下する。さらに、
酸化酵素の好ましい反応時間は40〜90分間である。
30分間未満では分解が不充分である。また、120分
間を超えると生産効率が低下して実用的でない。
【0024】請求項12に記載の発明は、前記植物性農
水産物の溶液中での磨砕処理が、植物性農水産物を剪断
し、攪拌あるいは循環して酵素反応を促進させる磨砕反
応装置を用いて行われる請求項1〜請求項11のうち、
何れか1項に記載の植物性農水産物加工食材の製造方法
である。磨砕反応装置の種類は限定されない。要は、植
物性農水産物を剪断、攪拌あるいは循環して酵素反応を
促進させることができる装置であればよい。
【0025】請求項13に記載の発明は、前記溶液中で
の磨砕処理が、植物性農水産物を100μm以下に微細
化するものである請求項1〜請求項12のうち、何れか
1項に記載の植物性農水産物加工食材の製造方法であ
る。磨砕処理後の植物性農水産物の好ましい大きさは1
0〜100μmである。100μmを超えると、舌ざわ
り、のどごし感が悪くなって、食感が著しく粗悪にな
り、食品に適さないという不都合が生じる。
【0026】請求項14に記載の発明は、前記植物性農
水産物に植物組織分解酵素を添加して磨砕処理する前に
洗浄し、90℃で10〜20分間加熱して、植物性農水
産物の殺菌および組織の軟化を行う請求項1〜請求項1
3のうち、何れか1項に記載の植物性農水産物加工食材
の製造方法である。
【0027】請求項15に記載の発明は、前記溶液中で
の磨砕処理後の植物性農水産物を乾燥させてパウダ状に
する請求項1〜請求項14のうち、何れか1項に記載の
植物性農水産物加工食材の製造方法である。植物性農水
産物を乾燥させる方法および用いられる乾燥装置、そし
てその乾燥時の条件は限定されない。この事項は請求項
20にも該当する。
【0028】請求項16に記載の発明は、前記植物性農
水産物の乾燥が、ドラム内に供給された蒸気の熱によ
り、各ドラム外周面に付着した溶液中での磨砕処理後の
植物性農水産物を乾燥させるドラムドライヤにより行わ
れる請求項15に記載の植物性農水産物加工食材の製造
方法である。このドラムドライヤの種類は限定されな
い。また、これを用いた磨砕処理後の植物性農水産物の
乾燥条件も限定されない。
【0029】請求項17に記載の発明は、前記ドラムド
ライヤの乾燥条件が、ドラム表面温度100〜160
℃、加熱時間8〜40秒間である請求項16に記載の植
物性農水産物加工食材の製造方法ある。好ましいドラム
表面温度は120〜150℃である。この表面温度が1
00℃未満では乾燥が不十分という不都合が生じる。ま
た、この表面温度が160℃を超えると、コゲが生じて
品質が不良になるという不都合が生じる。好ましい加熱
時間は10〜20秒間である。8秒間未満では乾燥不足
という不都合が生じる。また、40秒間を超えるとコゲ
が生じて品質不良が発生する。
【0030】請求項18に記載の発明は、前記植物性農
水産物が、野菜,果実などの農産物、海藻などの植物性
水産物の群から選ばれたものである請求項1〜請求項1
7のうち、何れか1項に記載の植物性農水産物加工食材
の製造方法である。
【0031】請求項19に記載の発明は、植物性農水産
物に、水および植物性農水産物に含まれる植物繊維を分
解する植物組織分解酵素を添加して、磨砕処理を行うこ
とにより得られた植物性農水産物加工食材である。
【0032】請求項20に記載の発明は、前記磨砕処理
された植物性農水産物を乾燥させてパウダ状にした請求
項19に記載の植物性農水産物加工食材である。
【0033】請求項21に記載の発明は、前記植物性農
水産物が、野菜,果実などの農産物、海藻などの植物性
水産物の群から選ばれたものである請求項19または請
求項20に記載の植物性農水産物加工食材である。
【0034】
【作用】この発明によれば、溶液中で磨砕および酵素分
解処理することで、固形物である植物性農水産物の、例
えば等外品や加工残屑の磨砕と酵素分解反応が同時に行
われることとなる。つまり、磨砕という機械的な剪断作
用を施すことで接触面積が拡大し、この植物性農水産物
の微細化された粒表面に常に活性な界面が生成され、し
かも接触面積が拡大したこの微細な粒表面に植物組織分
解酵素が反応し、その相乗効果により短時間のうちに効
率よくこの微細な粒を単細胞レベルまで分解することが
できる。よって、固形物である植物性農水産物の等外品
や加工残屑が短時間で微細化され、均一な植物性農水産
物ピューレなどが得られる。
【0035】特に、請求項14の発明によれば、植物性
農水産物を植物組織分解酵素の存在下で磨砕処理する前
に、洗浄し、それから90℃で10〜20分間加熱す
る。これにより、植物性農水産物を殺菌したり、細胞組
織を軟化したりすることができる。
【0036】また、請求項15の発明によれば、磨砕処
理後の植物性農水産物を乾燥させてパウダ状にするの
で、長期保存が可能であり、取り扱いも容易になる。
【0037】さらに、請求項16の発明によれば、植物
性農水産物ピューレをドラムドライヤにより瞬時に加熱
乾燥するので、食材の変質が避けられて処理時間の短縮
化を図ることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1の実施例を
図面を参照して説明する。図1は、この発明の第1の実
施例に係る植物性農水産物加工食材の製造方法のフロー
チャートである。図2は、この発明の第1の実施例に係
る磨砕反応装置の一部断面を含む正面図である。図3
は、図2のA部分の一部断面を含む拡大正面図である。
【0039】図1において、この発明の第1の実施例に
係る人参などの根菜類(植物性農水産物)、バナナなど
の果実類(植物性農水産物)の等外品および加工残屑の
ピューレ,ペーストの製造方法は、以下の工程からな
る。すなわち、まず所定量の人参またはバナナを準備し
(S101)、これをフードカッタにより輪切りにする
(S102)。その後、所定温度で所定時間加熱し、次
いでこれを所定温度の冷水に所定時間浸漬してブランチ
ングする(S103)。 それから、この人参またはバ
ナナを水切りし、続いてバイオミルリアクタ(機械的微
粉砕反応装置)に投入し、この内部で、溶液中で磨砕し
ながら攪拌、循環させて酵素反応を行う(S104)。
次に、これを篩別する。ここで、粗いカスの部分を除去
する(S105)。次いで、これを加熱殺菌して酵素失
活を施し(S106)、微細化された人参ピューレ,バ
ナナペーストが製造される(S107)。ここで、バイ
オミルリアクタを詳細に説明する。
【0040】図2,図3において、10はバイオミルリ
アクタであり、このバイオミルリアクタ10は、ブラン
チング後の人参またはバナナを剪断、攪拌および循環し
て酵素反応を促進させる。このバイオミルリアクタ10
は、機枠11の上部に取り付けられた原料液収容タンク
12を有している。原料液収容タンク12は、例えば厚
さ1.5mmのSUS304製であり、外径が1m、高
さが1mのホッパ形状の容器である。すなわち、タンク
上面には開口部が形成され、逆円錐状をしたタンク下部
を有している。もちろん、この原料液収容タンク12の
材質、容量は限定されず、通常、タンク中部には所定の
攪拌機が設けられている。
【0041】原料液収容タンク12の下底部の出口に
は、コロイドミル13が連結されている。このコロイド
ミル13の下部には、コロイドミル13から導出された
処理済液(スラリ)の導出管路14が連結されており、
この導出管路14の途中には、スラリ排出管15が分岐
して設けられている。なお、このスラリ排出管15には
開閉バルブ16が設けられている。この導出管路14の
導管は金属製または合成樹脂製の管体である。また、導
出管路14のスラリ排出管15との分岐部分より下流部
分は、前記タンク12に沿って立ち上がっている。この
立ち上がり部分の先端に連結された逆J字形のスラリ供
給ノズル17が、原料液収容タンク12の上部内へ差し
込まれている。
【0042】また、この導出管路14の立ち上がり部分
には、水冷式の冷却ジャケット18が二重管のように配
設されている。この冷却ジャケット18は、導出管路1
4を流れるスラリの温度をコントロールする。なお、図
2において、18aは水または温水などの熱媒体導入
部、18bはその導出部である。スラリの液温が低い場
合は、温水などの熱媒体を流通させて加温することがで
きる。また、この第1の実施例では、冷却ジャケット1
8を導出管路14の途中に配設しているが、これに限定
されない。例えば、冷却器(図示せず)を原料液収容タ
ンク12の内周面または外周面に接触させて、それをジ
ャケットとしてもよい。そして、機枠11の底枠の中央
部には、出力シャフト19aを上方へ向けて、前記コロ
イドミル13の駆動用のモータ19が設置されている。
【0043】次に、このコロイドルミル13を詳細に説
明する。コロイドルミル13は、主に、円錐台型の内部
空間を有するステータ20とその内部にわずかな隙間a
を隔てて回転自在に配設された円錐台型のロータ21と
を有している。なお、この隙間aは、100〜200μ
mに調整することができるように設定されている。これ
らのステータ20およびロータ21は強度および硬度の
高い材料(金属、セラミックスなど)で構成されてい
る。ステータ20の内壁面は平滑面でもよいし、小さな
多数の凹凸面を設けた粗面でもよい。また、ステータ2
0の内壁面に、後述する突条刃22に交差する突条刃を
設けて、剪断作用を高めるようにしてもよい。また、ロ
ータ21の表面には、例えば回転軸に対して約60度傾
斜した、曲率半径の大きな突条刃22が突設されてい
る。このロータ21の上端面および下端面には、それぞ
れ複数枚の攪拌羽根23,24が放射状に突設されてい
る。
【0044】このロータ21の下部には、モータ19の
出力シャフト19aの上端が固着され、矢印に示す一定
方向に回転できるようになっている。ロータ21が回転
すると、原料液収容タンク12中の人参またはバナナと
酵素との混合液を、コロイドルミル13内に吸引する。
そして、傾斜した多数の突条刃22…間に形成された湾
曲する長溝22a…により前記混合液は吸引され、ステ
ータ20とロータ21の突条刃22との間のわずかな隙
間aを介して人参またはバナナが磨砕されて機械的に微
細化(通常100μm以下)される。さらに、第1の実
施例では、ロータ21が円錐台型であるために、回転と
同時にロータ21の上下で遠心力に差が生じる。これに
より、突条刃22が一種のプロペラの作用し、スラリを
下方へ導出することができる。また、その下部に設た複
数枚の攪拌羽根24によって、そのスラリの流動を加速
することができる。
【0045】なお、スラリの吸引供給手段として、前記
攪拌羽根24…を設けずとも、スリの導出管路14の途
中に液体ポンプを設けて、原料液収容タンク12中の混
合液をコロイドミル13に吸引供給することもできる。
また、図2に示すように、導出管路14の最下位置にス
ラリ排出管15を分岐させ、その分岐部に開閉バルブ1
6を設けているので、一定時間反応が完了した時点でこ
のバルブ16を開き、前記攪拌羽根24または前記ポン
プを作動させることにより、スラリを管路外に取り出す
こともできる。なお、開閉バルブ16は手動開閉式でも
よいし、電磁開閉式でもよい。
【0046】次に、このコロイドルミル13の作動につ
いて説明する。まず、原料液収容タンク12中に人参ま
たはバナナを投入し、これに水を加えて攪拌機を回転さ
せながら、タンク12中に配設されたヒータ(図示せ
ず)または冷却エレメント(図示せず)あるいは冷却管
により、もしくはタンク12内に冷水または温水を供給
してタンク12内の混合液を適温に温度調整する。そし
て、適量の植物組織分解酵素を添加する。その結果、タ
ンク12内では、人参またはバナナ、水、酵素類が混合
されて混合液が生成され、下方のコロイドミル13へ送
られる。
【0047】このコロイドミル13の内部では、磨砕部
(ステータ20面とロータ21面の対面部)において、
人参またはバナナが磨砕されて、一種のプロペラを構成
する多数の突条刃22の推力によりコロイドミル13を
通り抜ける。コロイドミル13を通り抜けたスラリ(人
参またはバナナの混合液)は、導出管路14を経て冷却
ジャケット18で液温45℃前後に冷却され、さらにス
ラリ供給ノズル17から再びタンク12に循環供給され
る。この装置を所定時間作動させて、植物組織分解酵素
反応(一次酵素反応)を施した後、酸化酵素を適量だけ
添加して所定温度で所定時間攪拌を繰り返し、酸化酵素
反応(二次酵素反応)を施す。これにより、人参ピュー
レまたはバナナペーストが製造される。
【0048】以上のように、このバイオミルリアクタ1
0を採用したことで、固形物の人参またはバナナの磨砕
と酵素分解反応が同時に行われる。これにより、人参ま
たはバナナの表面積が増大し、しかも微細化された人参
粒またはバナナ粒に、常に活性な界面が生成されること
になる。その結果、酵素反応が幾何級数的に促進され
る。よって、短時間で固形物の人参またはバナナが微細
化され、植物繊維を多く含む人参ピューレまたはバナナ
ペーストを製造することができる。
【0049】ところで、単なる攪拌機能を備えた通常の
バイオミルリアクタを用いる場合、通常の人参またはバ
ナナのpHは5.6である。したがって、植物組織分解
酵素を添加して酵素反応を促す際には、その反応に対し
ての適当なpH値である、pH4.5に調整するため
に、酸(クエン酸,乳酸など)を添加しなければならな
い。また、その酵素反応が終了した後には、アルカリ
(例えば炭酸水素ナトリウム)を加えて、元のpHに戻
すという工程が必要になる。このため、そうしたpH調
整作業と、これにともなう味覚の劣化などの問題が生じ
てしまう。しかしながら、このバイオミルリアクタ10
を用いれば、仮にpH調整剤を使用しなくても、短時間
で反応を行うことができる。これにより、薬剤および工
程の削減が図れてコスト低減も図れる。しかも、無添加
であるので食味も損なわれず、安全性が保たれるという
利点がある。
【0050】次に、図4および図5に基づき、この発明
の第2の実施例に係る植物性農水産物加工食材の製造方
法および植物性農水産物加工食材を説明する。図4は、
この発明の第2の実施例に係る植物性農水産物加工食材
の製造方法のフローチャートである。図5は、この発明
の第2の実施例に係る微細化された植物性農水産物の乾
燥装置の斜視図である。図4において、この発明の第2
の実施例に係る大根葉などの葉菜類(植物性農水産物)
の等外品および加工残屑のピューレ,パウダの製造方法
は、以下の工程からなる。
【0051】すなわち、まず所定量の大根葉を準備し
(S201)、これをフードカッタにより粗断し(S2
02)。その後、所定温度で所定時間加熱し、次いでこ
れを所定温度の冷水に所定時間浸漬してブランチングす
る(S203)。それから、この大根葉を水切りし、続
いてバイオミルリアクタ10に投入し、溶液中で磨砕し
ながら攪拌、循環させて酵素反応を行う(S204)。
次に、これを篩別した後(S205)、所定量のpH調
整剤を添加する(S206)。そして、これを加熱殺菌
して酵素失活を施し(S207)、微細化された大根葉
ピューレが製造される(S208)。一方、pH調整さ
れた直後の大根葉ペーストは、その一部が外部に取り出
されて、ドラムドライヤにより所定温度で乾燥され(S
209)、これにより微細化された大根葉パウダが得ら
れる(S210)。ここで、図5を参照してドラムドラ
イヤを詳細に説明する。
【0052】図5において、25はドラムドライヤであ
り、このドラムドライヤ25は、主に、軸線を平行にし
て並設された一対のドラム26と、チェーン式動力伝達
系を介して、これらのドラム26を、図5矢印に示す対
峙方向へ回転させる回転モータ27と、両ドラム26の
加熱源となる水蒸気を発生させる水蒸気発生装置28
と、各ドラム26の外周面に付着された大根葉パウダを
掻き落とす一対のスクレーパ29とを備えている。2本
のドラム26の隙間に微細化された大根葉ピューレが投
入されると、回転モータ27により低速回転中のドラム
26間で薄膜化される。その後、脱水された大根葉ピュ
ーレは、各ドラム26の外周面に付着したままドラム2
6とともに回転する。そして、最終的には乾燥されて大
根葉パウダとなり、それぞれのスクレーパ29によりド
ラム外周面から掻き落とされて回収される。なお、図5
中の30は、水蒸気発生装置28の水蒸気をそれぞれの
ドラム26内へ導く水蒸気供給経路の途中に設けられた
水蒸気圧計、31は水蒸気圧調整弁である。
【0053】次に、図6の、この発明の第3の実施例に
係る植物性農水産物加工食材の製造方法のフローチャー
トに基づき、第3の実施例の植物性農水産物加工食材の
製造方法および植物性農水産物加工食材を説明する。図
6において示すように、この第3の実施例のトマトなど
の果菜類(植物性農水産物)またはみかんなどの果実類
(植物性農水産物)の等外品および加工残屑のピュー
レ,ネクタの製造方法は、以下の工程からなる。すなわ
ち、まず所定量のトマトまたはみかんを準備する(S3
01)。これを所定温度で所定時間だけ加熱し、その
後、所定温度の冷水に所定時間だけ浸漬してブランチン
グする(S302)。それから、フードカッタにより切
断し(S303)、このトマトまたはみかんを水切り
し、続いてバイオミルリアクタ10に投入し、溶液中で
磨砕しながら攪拌、循環させて酵素反応を行う(S30
4)。次に、これを篩別する(S305)。次に、これ
を加熱殺菌して酵素失活を施す(S306)。この結
果、微細化されたトマトピューレまたはみかんネクタが
製造される(S307)。
【0054】次に、図7の、この発明の第4の実施例に
係る植物性農水産物加工食材の製造方法のフローチャー
トに基づき、第4の実施例の植物性農水産物加工食材の
製造方法および植物性農水産物加工食材を説明する。図
7において、この第4の実施例のリンゴなどの果実類
(植物性農水産物)の等外品および加工残屑のピュー
レ,ネクタの製造方法は、以下の工程からなる。すなわ
ち、まず、所定量のリンゴを準備し(S401)、これ
をフードカッタにより切断する(S402)。これを所
定濃度の塩水に所定時間浸漬し(S403)、その後、
このリンゴを水切りする。続いて、これを、バイオミル
リアクタ10に投入し、溶液中で磨砕しながら攪拌、循
環させて酵素反応を行う(S404)。次に、これを篩
別する(S405)。それから、これを加熱殺菌して酵
素失活を施し(S406)、微細化されたリンゴネクタ
を製造する(S407)。
【0055】次に、図8の、この発明の第5の実施例に
係る植物性農水産物加工食材の製造方法のフローチャー
トに基づき、第5の実施例の植物性農水産物加工食材の
製造方法および植物性農水産物加工食材を説明する。図
8において、第5の実施例に係るめかぶなどの海藻類
(植物性農水産物)の等外品および加工残屑のペース
ト,パウダの製造方法は、以下の工程からなる。すなわ
ち、まず所定量のめかぶを準備し(S501)、これを
所定温度で所定時間加熱した後、所定温度の冷水に所定
時間浸漬することでブランチングを施す(S502)。
それから、チョッパにより剪断し(S503)、次にこ
れをバイオミルリアクタ10に投入し、溶液中で磨砕し
ながら攪拌、循環させて酵素反応を行う(S504)。
次に、これを篩別した後(S505)、これを加熱殺菌
して酵素失活を施し(S506)、微細化されためかぶ
ペーストを製造する(S507)。なお、篩別直後のめ
かぶペーストは、その一部が外部に取り出され、ドラム
ドライヤ25により所定温度で乾燥され(S508)、
これにより微細化されためかぶパウダが得られる(S5
09)。
【0056】次に、上記バイオミルリアクタ10、ドラ
ムドライヤ25を用いて、この発明の植物性農水産物加
工食材の製造方法に基づいて、実際に人参ピューレ,バ
ナナペースト,大根葉ピューレ,大根葉パウダ,トマト
ピューレ,みかんネクタ,リンゴネクタ,めかぶペース
ト,めかぶパウダの製造試験を行ったときの結果を報告
する。ただし、この発明はこれらの試験例に限定される
ものではない。
【0057】(試験例1)まず、人参(等外品および加
工残屑を含む)10.0kgを準備し、これをフードカ
ッタにより輪切りにし、その後95℃、2分間のブラン
チングを行ってから、冷水に浸漬した。続いて、これを
水切りし、クリアランス0.2mmのバイオミルリアク
タ10に投入した。この際、2種類の酵素も添加し、こ
れらの人参および酵素類を攪拌、循環させながら45℃
で40分間だけ酵素反応を相乗作用させた。なお、2種
類の酵素のうち、一方は植物組織分解酵素「ソイラーゼ
A」(商品名:澤産業株式会社製ペクチナーゼ,ヘミセ
ルラーゼ,セルラーゼを主剤にする酵素製剤)であっ
て、その添加量は20gである。残りの酵素は、酸化酵
素「バイゼラーゼ15」(商品名:天野製薬株式会社製
グルコースオキシターゼ製剤)であって、添加量は0.
1gである。それから、30メッシュ(0.54×0.
54mm)の篩を用いて篩別した。それから、90℃、
10分間の加熱殺菌を行うことにより、酵素失活を施し
た。その結果、9.6kgの人参ピューレ(pH6.
2、Brix10.7、水分91.2%)が得られた。
このピューレは、色鮮やかで、風味および微酸味のある
人参ピューレだった。
【0058】(比較例1)各種の酵素を添加せず、バイ
オミルリアクタ10とは異なる、従来の汎用機であるマ
スコロイダを使用して、この人参を100μmまで磨砕
し、その後、これを裏ごし器により裏ごしし、その他は
試験例1と同様にして、人参ピューレ9.5kg(pH
6.2、Brix6.0、水分92.3%)を得た。得
られた従来品の人参ピューレは、色沢、風味、食感とも
に、試験例1のものに比べて劣るものであった。
【0059】(比較例2)植物組織分解酵素「ソイラー
ゼA」20gと、「ユニアーゼR」(商品名:ヤクルト
薬品工業株式会社製アミラーゼ,プロテアーゼ酵素製
剤)20gと、「タンナーゼ三共」(商品名:株式会社
三共製タンナーゼ酵素製剤)5gとを添加するだけで、
バイオミルリアクタ10などの磨砕装置は使用せずに人
参を酵素分解させ、その他は比較例1と同様にして人参
ピューレを得た。得られた人参ピューレは、前記比較例
1と同じように色沢、風味、食感ともに試験例1に比べ
て劣るものであった。
【0060】以上の試験例1で製造された人参ピューレ
は、その色沢、香り、食味の点において、比較例1,比
較例2のボイル後に裏ごしされた人参ピューレよりも優
良であるとのパネラーテストの結果が得られた。表1に
その結果を示す。
【0061】
【表1】
【0062】次に、この試験例1により得られた人参ピ
ューレと、比較例1,比較例2の人参ペーストと、原料
の人参との各成分を比較した。それぞれの成分データを
表2に示す。なお、この表2中、原料である人参の分析
値は、(4訂)日本成分分析表による。また、各人参ピ
ューレの分析値は、山口県産業技術センターの指導によ
る。以下、大根葉,トマト,みかん,リンゴ,めかぶの
各試験例、各比較例および各原料の場合も同様である。
【0063】
【表2】
【0064】(試験例2)バナナ(等外品および加工残
屑を含む)10.0kgの外皮を剥ぎ、バナナの実を切
断して、95℃で3分間ブランチングし、その後、冷水
に浸漬した。次いで、水切りしてバイオミルリアクタ1
0に投入し、植物組織分解酵素「ソイラーゼA」を50
gと、蛋白質分解酵素および多糖類分解酵素である「ユ
ニアーゼR」(商品名:ヤクルト薬品工業株式会社製ア
ミラーゼ,プロテアーゼ酵素製剤)20gを添加して剪
断および攪拌、循環させながら45℃で30分間、続い
て60℃で30分間酵素処理を相乗作用させた後、篩別
した。続いて、90℃で10分間加熱殺菌して酵素失活
を施し、その他は試験例1と同様にして、5.7kgの
バナナペースト(pH5.6、Brix18.2、水分
76.8%)を得た。このペーストは、バナナ風味が豊
かなペーストであり、アイスクリームなどの原料として
好評であった。
【0065】(比較例3)比較例1のマスコロイダによ
りバナナを100μmまで磨砕し、その他は試験例1と
同様にして、バナナペースト5.6kg(pH5.6、
Brix10.0、水分80%)を得た。得られた従来
品のバナナペーストは、色沢、風味、食感ともに、試験
例2のものに比べて劣るものであった。
【0066】(比較例4)比較例2と同様に酵素だけで
バナナを分解させ、その他は比較例2と同様にしてバナ
ナペーストを得た。この得られたペーストは、前記比較
例3と同じように色沢、風味、食感ともに試験例2に比
べて劣るものであった。
【0067】以上の試験例2により製造されたバナナペ
ーストは、その色沢、香り、食味の点において、比較例
3,比較例4のものよりも優良であるとのパネラーテス
トの結果が得られた。表3にその結果を示す。
【0068】
【表3】
【0069】次に、この試験例2により得られたバナナ
ペーストと、比較例3,比較例4のバナナペーストと、
原料のバナナの成分とを比較した。それぞれの成分デー
タを表4に示す。
【0070】
【表4】
【0071】(試験例3)大根葉10.0kgをフード
カッタで粗断し、90℃の熱湯で1分間ブランチング
し、冷水に浸漬後、水切りした。次いで、バイオミルリ
アクタ10に投入し、植物組織分解酵素「ソイラーゼ
A」を30g添加し、剪断、攪拌および循環を繰り返し
ながら、40分間だけ酵素処理を相乗作用させた。そし
て篩別した。その他は、試験例1と同様にして8.4k
gの大根葉ピューレを得た。続いて、pH7.5にNa
HCO3 (炭酸水素ナトリウム)によりpH調整を行っ
た後、150℃で10秒間だけドラムドライヤ25に大
根ピューレを噴霧して、色調鮮やかなパウダ0.65k
g(pH7.5、水分4.0%)を得た。
【0072】(比較例5)比較例1のマスコロイダによ
り大根葉を100μmまで磨砕し、その他は試験例1と
同様にして、大根葉ピューレ9.6kg(pH7.5、
Brix3.2、水分40%)を得た。その後、試験例
3の方法で大根葉パウダを得た。得られた従来品の大根
葉ピューレおよび大根葉パウダは、色沢、風味、食感と
もに、試験例3のものに比べて劣るものであった。
【0073】(比較例6)比較例2と同様に酵素だけで
大根葉を分解させ、その他は比較例5と同様にして大根
葉ピューレおよび大根葉パウダを得た。得られたピュー
レおよびパウダは、前記比較例5と同じように色沢、風
味、食感ともに試験例3に比べて劣るものであった。
【0074】以上の試験例3で製造された大根葉ピュー
レおよびパウダは、その色沢、香り、食味の点におい
て、比較例5,比較例6のピューレおよびパウダに比べ
て優良であるとのパネラーテストの結果が得られた。表
5にその結果を示す。
【0075】
【表5】
【0076】次に、この試験例3により得られた大根葉
ピューレおよびパウダと、比較例5,比較例6の大根葉
ピューレおよびパウダと、原料である大根葉の成分を比
較した。それぞれの成分データを表6に示す。
【0077】
【表6】
【0078】(試験例4)トマト(等外品および加工残
屑を含む)10.0kgを95℃で2分間ブランチング
し、その後、冷水に浸漬した。次いで、フードカッタに
より切断し、バイオミルリアクタ10に投入し、植物組
織分解酵素「ソイラーゼA」を30g添加し、剪断、攪
拌および循環を繰り返しながら、45℃で40分間だけ
酵素処理を相乗的に作用させ、それから篩別した。続い
て、90℃で10分間加熱殺菌して酵素失活を施し、そ
の他は試験例1と同様にして、9.6kgのトマトピュ
ーレ(pH4.47、Brix8.7、水分95%)を
得た。このトマトピューレは、色鮮やかで美味しく、濃
縮によりトマトケチャップの原料とすることもできた。
【0079】(比較例7)比較例1のマスコロイダによ
りトマトを100μmまで磨砕し、その他は試験例1と
同様にして、トマトピューレ9.6kg(pH4.5、
Brix5.0、水分95%)を得た。得られた従来品
のトマトピューレは、色沢、風味、食感ともに、試験例
4のものに比べて劣るものであった。
【0080】(比較例8)比較例2と同様に酵素だけで
トマトを分解させ、その他は比較例7と同様にしてトマ
トピューレを得た。得られたピューレは、前記比較例7
と同じように色沢、風味、食感ともに試験例4に比べて
劣るものであった。
【0081】以上の試験例4で製造されたトマトピュー
レは、その色沢、香り、食味の点において、比較例7,
比較例8のピューレに比べて優良であるとのパネラーテ
ストの結果が得られた。表7にその結果を示す。
【0082】
【表7】
【0083】次に、この試験例4により得られたトマト
ピューレと、比較例7,比較例8のトマトピューレと、
原料のトマトとの成分を比較した。それぞれの成分デー
タを表8に示す。
【0084】
【表8】
【0085】(試験例5)みかん(等外品および加工残
屑を含む)10.0kgを90℃で20分間ブランチン
グし、その後、冷水に浸漬した。次いで、フードカッタ
により切断し、バイオミルリアクタ10に投入し、植物
組織分解酵素「ソイラーゼA」を30gと、配糖体加水
分解酵素「ナリンギナーゼ」(商品名:田辺製薬株式会
社製ナリギンナーゼ製剤)20gとを添加し、剪断と攪
拌、循環を行いながら45℃、45分間だけ酵素処理を
相乗的に反応を繰り返した後、篩別した。続いて、90
℃で10分間加熱殺菌して酵素失活を施し、その他は試
験例1と同様にして、9.5kgのみかんネクタ(pH
3.35、Brix16.5、水分81%)を得た。こ
のみかんネクタは、みかんシャーベットなどの原料とし
て好評であった。
【0086】(比較例9)比較例1のマスコロイダによ
りみかんを100μmまで磨砕し、その他は試験例1と
同様にして、みかんネクタ9.5kg(pH3.5、B
rix8.5、水分84%)を得た。得られた従来品の
みかんネクタは、色沢、風味、食感ともに、試験例5の
ものに比べて劣るものであった。
【0087】(比較例10)比較例2と同様に酵素だけ
でみかんを分解させ、その他は比較例9と同様にしてみ
かんネクタを得た。得られたネクタは、前記比較例9と
同じように色沢、風味、食感ともに試験例5に比べて劣
るものであった。
【0088】以上の試験例5で製造されたみかんネクタ
は、その色沢、香り、食味の点において、比較例9,比
較例10のネクタに比べて優良であるとのパネラーテス
トの結果が得られた。表9にその結果を示す。
【0089】
【表9】
【0090】次に、この試験例5により得られたみかん
ネクタと、比較例9,比較例10のみかんネクタと、原
料のみかんとの成分を比較した。それぞれの成分データ
を表10に示す。
【0091】
【表10】
【0092】(試験例6)4つ割りにしたリンゴ(等外
品および加工残屑を含む)10.0kgを、2%の塩水
に60分間浸漬し、次いで水切りしてバイオミルリアク
タ10に投入し、植物組織分解酵素「ソイラーゼA」を
30gと、配糖体加水分解酵素である「タンナーゼ三
共」(商品名:株式会社三共製タンナーゼ酵素製剤)1
0gと、還元型ビタミンC、50gとを添加して、剪断
および攪拌、循環させながら45℃で60分間相乗的に
作用させ、その後、篩別した。続いて、90℃で10分
間加熱殺菌して酵素失活を施し、その他は試験例1と同
様にして、9.5kgのリンゴネクタ(pH4.7、B
rix12.4、水分86.5%)を得た。このリンゴ
ネクタの搾り汁は、良質のリンゴジュースとなった。
【0093】(比較例11)比較例1のマスコロイダに
よりリンゴを100μmまで磨砕し、その他は試験例1
と同様にして、リンゴネクタ9.5kg(pH4.7、
Brix6.0、水分86%)を得た。得られた従来品
のリンゴネクタは、色沢、風味、食感ともに、試験例6
のものに比べて劣るものであった。
【0094】(比較例12)比較例2と同様に酵素だけ
でリンゴを分解させ、その他は比較例11と同様にして
リンゴネクタを得た。得られたネクタは、前記比較例1
1と同じように色沢、風味、食感ともに試験例6に比べ
て劣るものであった。
【0095】以上の試験例6で製造されたリンゴネクタ
は、その色沢、香り、食味の点において、比較例11,
比較例12のネクタに比べて優良であるとのパネラーテ
ストの結果が得られた。表11にその結果を示す。
【0096】
【表11】
【0097】次に、この試験例6により得られたリンゴ
ネクタと、比較例11,比較例12のリンゴネクタと、
原料のリンゴとの成分を比較した。それぞれの成分デー
タを表12に示す。
【0098】
【表12】
【0099】(試験例7)めかぶ(等外品および加工残
屑を含む)10.0kgを95℃で5分間だけブランチ
ングし、それから冷水に浸漬して冷却した。次いで、水
切りしてチョッパにより剪断した。それから、バイオミ
ルリアクタ10に投入し、植物組織分解酵素「ソイラー
ゼA」を30gと、配糖体加水分解酵素である「タンナ
ーゼ三共」10gとを添加して、剪断および攪拌、循環
させながら50℃で60分間相乗作用させた後、篩別し
た。続いて、90℃で10分間加熱殺菌して酵素失活を
施し、その他は試験例1と同様にして、9.6kgのめ
かぶペースト(pH6.0、Brix4.1、水分91
%)を得た。また、めかぶペーストを温度150℃で1
0秒間だけ、ドラムドライヤ25に噴霧することによっ
て、めかぶパウダ0.82kg(pH6.0、水分5.
0%)を得た。
【0100】(比較例13)比較例1のマスコロイダに
よりめかぶを100μmまで磨砕し、その他は試験例1
と同様にして、めかぶペースト9.6kg(pH6.
2、Brix3.0、水分92%)を得た。その後、試
験例7の方法でめかぶパウダを得た。得られた従来品の
めかぶペーストおよびめかぶパウダは、色沢、風味、食
感ともに、試験例7のものに比べて劣るものであった。
【0101】(比較例14)比較例2と同様に酵素だけ
でめかぶを分解させ、その他は比較例13と同様にして
めかぶペーストおよびめかぶパウダを得た。得られたピ
ューレおよびパウダは、前記比較例13と同じように色
沢、風味、食感ともに試験例7に比べて劣るものであっ
た。
【0102】以上の試験例7で製造されためかぶペース
トおよびパウダは、その色沢、香り、食味の点におい
て、比較例13,比較例14のピューレおよびパウダに
比べて優良であるとのパネラーテストの結果が得られ
た。表13にその結果を示す。
【0103】
【表13】
【0104】次に、この試験例7により得られためかぶ
ペーストおよびパウダと、比較例13,比較例14のめ
かぶペーストおよびパウダと、原料であるめかぶの成分
を比較した。それぞれの成分データを表14に示す。
【0105】
【表14】
【0106】
【発明の効果】この発明によれば、植物性農水産物を溶
液中で磨砕および酵素分解処理することで、固形物であ
る植物性農水産物の磨砕と酵素分解反応が同時に行わ
れ、磨砕という機械的な剪断作用と植物組織分解酵素反
応との相乗作用の効果により短時間のうちに効率よく植
物性農水産物を単細胞レベルに分解することができる。
その結果、短時間で固形物の植物性農水産物が微細化さ
れ、均一な植物性農水産物ピューレ、ペースト、ネクタ
などが生成され、また製造時間も短縮することができ
る。このため、人体に有用な食物繊維や各種のミネラル
が含まれた植物性農水産物をすべて有効に活用すること
ができ、食した際の舌触りやのど越しなどが良好な高品
質の植物性農水産物加工食材を低コストで製造すること
ができる。
【0107】特に、請求項14の発明によれば、植物性
農水産物を植物組織分解酵素の存在下で磨砕処理する前
に、洗浄し、それから90℃で10〜20分間加熱す
る。これにより、植物性農水産物を殺菌し、細胞組織を
軟化することができる。
【0108】また、請求項15の発明によれば、磨砕処
理後の植物性農水産物を乾燥させてパウダ状にするの
で、長期保存が可能であり、取り扱いも容易になる。
【0109】さらに、請求項16の発明によれば、植物
性農水産物ピューレをドラムドライヤにより瞬時に加熱
乾燥するので、食材の変質が避けられて処理時間の短縮
化を図ることができる。しかも、高品位のパウダ状の植
物性農水産物加工食材を効率よく生産することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例に係る植物性農水産物
加工食材の製造方法のフローチャートである。
【図2】この発明の第1の実施例に係る磨砕反応装置の
一部断面を含む正面図である。
【図3】図2のA部分の一部断面を含む拡大正面図であ
る。
【図4】この発明の第2の実施例に係る植物性農水産物
加工食材の製造方法のフローチャートである。
【図5】この発明の第2の実施例に係る微細化された植
物性農水産物の乾燥装置の斜視図である。
【図6】この発明の第3の実施例に係る植物性農水産物
加工食材の製造方法のフローチャートである。
【図7】この発明の第4の実施例に係る植物性農水産物
加工食材の製造方法のフローチャートである。
【図8】この発明の第5の実施例に係る植物性農水産物
加工食材の製造方法のフローチャートである。
【符号の説明】
10 バイオミルリアクタ(磨砕反応装置)、 25 ドラムドライヤ。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物性農水産物に、水および植物性農水
    産物に含まれる植物繊維を分解する植物組織分解酵素を
    添加して溶液中で磨砕処理する植物性農水産物加工食材
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 植物性農水産物には、前記植物組織分解
    酵素の外に、 植物性農水産物に含まれる蛋白質およびペプチドに作用
    してペプチド結合の加水分解を促す蛋白質分解酵素、植
    物性農水産物に含まれる糖質を分解して液化、糖化を促
    す多糖類分解酵素、植物性農水産物に含まれる配糖体を
    水中で分解する配糖体加水分解酵素、および、植物性農
    水産物の酸化反応を触媒する酸化酵素の酵素群から選ば
    れた酵素が添加される請求項1に記載の植物性農水産物
    加工食材の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記植物組織分解酵素が、ペクチナー
    ゼ,ヘミセルラーゼまたはセルラーゼである請求項1ま
    たは請求項2に記載の植物性農水産物加工食材の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記蛋白質分解酵素が、プロテアーゼで
    ある請求項2または請求項3に記載の植物性農水産物加
    工食材の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記多糖類分解酵素が、アミラーゼであ
    る請求項2〜請求項4のうち、何れか1項に記載の植物
    性農水産物加工食材の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記配糖体加水分解酵素が、ナリンギナ
    ーゼまたはタンナーゼである請求項2〜請求項5のう
    ち、何れか1項に記載の植物性農水産物加工食材の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 前記酸化酵素が、グルコースオキシター
    ゼである請求項2〜請求項6のうち、何れか1項に記載
    の植物性農水産物加工食材の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記植物組織分解酵素の添加条件が、 添加量0.1〜1.0重量%、反応温度30〜60℃、
    反応時間30〜90分間である請求項1〜請求項7のう
    ち、何れか1項に記載の植物性農水産物加工食材の製造
    方法。
  9. 【請求項9】 前記蛋白質分解酵素の添加条件が、 添加量0.05〜0.5重量%、反応温度30〜65
    ℃、反応時間30〜90分間である請求項2〜請求項8
    のうち、何れか1項に記載の植物性農水産物加工食材の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 前記多糖類分解酵素の添加条件が、 添加量0.1〜1.0重量%、反応温度30〜65℃、
    反応時間30〜120分間である請求項2〜請求項9の
    うち、何れか1項に記載の植物性農水産物加工食材の製
    造方法。
  11. 【請求項11】 前記酸化酵素の添加条件が、 添加量0.0001〜0.01重量%、反応温度20〜
    60℃、反応時間30〜120分間である請求項2〜請
    求項10のうち、何れか1項に記載の植物性農水産物加
    工食材の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記植物性農水産物の溶液中での磨砕
    処理が、植物性農水産物を剪断し、攪拌あるいは循環し
    て酵素反応を促進させる磨砕反応装置を用いて行われる
    請求項1〜請求項11のうち、何れか1項に記載の植物
    性農水産物加工食材の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記溶液中での磨砕処理が、植物性農
    水産物を100μm以下に微細化するものである請求項
    1〜請求項12のうち、何れか1項に記載の植物性農水
    産物加工食材の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記植物性農水産物に植物組織分解酵
    素を添加して磨砕処理する前に洗浄し、90℃で10〜
    20分間加熱して、植物性農水産物の殺菌および組織の
    軟化を行う請求項1〜請求項13のうち、何れか1項に
    記載の植物性農水産物加工食材の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記溶液中での磨砕処理後の植物性農
    水産物を乾燥させてパウダ状にする請求項1〜請求項1
    4のうち、何れか1項に記載の植物性農水産物加工食材
    の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記植物性農水産物の乾燥が、のドラ
    ム内に供給された蒸気の熱により、各ドラム外周面に付
    着した溶液中での磨砕処理後の植物性農水産物を乾燥さ
    せるドラムドライヤにより行われる請求項15に記載の
    植物性農水産物加工食材の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記ドラムドライヤの乾燥条件が、 ドラム表面温度100〜160℃、加熱時間8〜40秒
    間である請求項16に記載の植物性農水産物加工食材の
    製造方法。
  18. 【請求項18】 前記植物性農水産物が、 野菜,果実などの農産物、海藻などの植物性水産物の群
    から選ばれたものである請求項1〜請求項17のうち、
    何れか1項に記載の植物性農水産物加工食材の製造方
    法。
  19. 【請求項19】 植物性農水産物に、水および植物性農
    水産物に含まれる植物繊維を分解する植物組織分解酵素
    を添加して、溶液中での磨砕処理を行うことにより得ら
    れた植物性農水産物加工食材。
  20. 【請求項20】 前記溶液中で磨砕処理された植物性農
    水産物を乾燥させてパウダ状にした請求項19に記載の
    植物性農水産物加工食材。
  21. 【請求項21】 前記植物性農水産物が、 野菜,果実などの農産物、海藻などの植物性水産物の群
    から選ばれたものである請求項19または請求項20に
    記載の植物性農水産物加工食材。
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