JP2001060305A - 磁気記録再生装置 - Google Patents
磁気記録再生装置Info
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- JP2001060305A JP2001060305A JP11236204A JP23620499A JP2001060305A JP 2001060305 A JP2001060305 A JP 2001060305A JP 11236204 A JP11236204 A JP 11236204A JP 23620499 A JP23620499 A JP 23620499A JP 2001060305 A JP2001060305 A JP 2001060305A
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- magnetic
- magnetic recording
- hard disk
- reproducing apparatus
- recording medium
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- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/62—Record carriers characterised by the selection of the material
- G11B5/72—Protective coatings, e.g. anti-static or antifriction
- G11B5/725—Protective coatings, e.g. anti-static or antifriction containing a lubricant, e.g. organic compounds
- G11B5/7253—Fluorocarbon lubricant
- G11B5/7257—Perfluoropolyether lubricant
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/127—Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
- G11B5/187—Structure or manufacture of the surface of the head in physical contact with, or immediately adjacent to the recording medium; Pole pieces; Gap features
- G11B5/255—Structure or manufacture of the surface of the head in physical contact with, or immediately adjacent to the recording medium; Pole pieces; Gap features comprising means for protection against wear
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/48—Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
- G11B5/58—Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
- G11B5/60—Fluid-dynamic spacing of heads from record-carriers
- G11B5/6005—Specially adapted for spacing from a rotating disc using a fluid cushion
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/40—Protective measures on heads, e.g. against excessive temperature
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S428/00—Stock material or miscellaneous articles
- Y10S428/90—Magnetic feature
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Magnetic Record Carriers (AREA)
- Lubricants (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁気ヘッドと磁気記録媒体の間に生じるステ
ィクション力を低減させる。 【解決手段】 非磁性支持体の一主面上に少なくとも金
属磁性膜が成膜されてなるとともに上記金属磁性膜が形
成された側の一主面の表層にフッ素系潤滑剤層が形成さ
れた磁気記録媒体と、上記磁気記録媒体との対向面が炭
化水素系材料により化学修飾された磁気ヘッドとを備え
る。
ィクション力を低減させる。 【解決手段】 非磁性支持体の一主面上に少なくとも金
属磁性膜が成膜されてなるとともに上記金属磁性膜が形
成された側の一主面の表層にフッ素系潤滑剤層が形成さ
れた磁気記録媒体と、上記磁気記録媒体との対向面が炭
化水素系材料により化学修飾された磁気ヘッドとを備え
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録再生装置
に関するものであり、詳しくは、磁気ヘッドと磁気記録
媒体との間に潤滑剤を備えた磁気記録再生装置に関する
ものである。
に関するものであり、詳しくは、磁気ヘッドと磁気記録
媒体との間に潤滑剤を備えた磁気記録再生装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体は、オーディオ用テープ、
ビデオテープ、バックアップ用データカートリッジ、ハ
ードディスク等として広く利用されている。この磁気記
録媒体としては、非常に微細な強磁性粉末及び結合剤を
含有する磁性塗料を非磁性支持体上に塗布し乾燥するこ
とで磁性層が形成される、いわゆる塗布型の磁気記録媒
体、或いは強磁性金属材料を蒸着等の手法により非磁性
支持体上に被着形成することで磁性層が形成される、い
わゆる金属薄膜型の磁気記録媒体が用いられている。
ビデオテープ、バックアップ用データカートリッジ、ハ
ードディスク等として広く利用されている。この磁気記
録媒体としては、非常に微細な強磁性粉末及び結合剤を
含有する磁性塗料を非磁性支持体上に塗布し乾燥するこ
とで磁性層が形成される、いわゆる塗布型の磁気記録媒
体、或いは強磁性金属材料を蒸着等の手法により非磁性
支持体上に被着形成することで磁性層が形成される、い
わゆる金属薄膜型の磁気記録媒体が用いられている。
【0003】これら磁気記録媒体においては、スペーシ
ングロスを最小限にするために、磁性層表面の平滑化が
図られている。高密度記録においては、使用する記録波
長が短いため、表面粗さの影響を受けやすく、表面粗さ
の制御が特に重要である。
ングロスを最小限にするために、磁性層表面の平滑化が
図られている。高密度記録においては、使用する記録波
長が短いため、表面粗さの影響を受けやすく、表面粗さ
の制御が特に重要である。
【0004】しかし、磁性層表面の平滑性が良好であれ
ばあるほど、磁気ヘッド等の摺動部材に対する実質的な
接触面積が大きくなる。したがって、磁性層表面の平滑
性が良好である磁気記録媒体は、摩擦係数が大きくな
り、走行途中で摺動部材と凝着現象(いわゆる貼り付
き)を起こし易くなり、走行性、耐久性に欠ける等の問
題が多くなる。
ばあるほど、磁気ヘッド等の摺動部材に対する実質的な
接触面積が大きくなる。したがって、磁性層表面の平滑
性が良好である磁気記録媒体は、摩擦係数が大きくな
り、走行途中で摺動部材と凝着現象(いわゆる貼り付
き)を起こし易くなり、走行性、耐久性に欠ける等の問
題が多くなる。
【0005】例えば、ハードディスク等に代表されるよ
うな磁気記録再生装置においては、一般に、ディスクの
停止時には磁気ヘッドがディスクと接触しており、起動
時にディスクが高速回転されると、それに伴って磁気ヘ
ッドがディスク表面から浮上し、この状態で記録再生が
行われる浮上方式が用いられている。このような浮上方
式では、起動時のディスクの回転が開始されてから磁気
ヘッドが浮上するまでの間、及び運転停止時の磁気ヘッ
ドがディスクと接触してからディスクの回転が停止する
までの間で、磁気ヘッドがディスク上を摺動することに
なる。その際の磁気ヘッドとディスクとの間の摩擦が大
きくなると走行安定性に支障を来したり、磁気記録媒体
及び磁気ヘッドの摩耗減少の原因となり、耐久性を劣化
させる原因となる。そして、この摩耗損傷が磁性層まで
達すると、磁性層に記録されている情報が破壊される、
いわゆるヘッドクラッシュ現象が発生し、磁気記録媒体
の耐久性を劣化させる原因となる。
うな磁気記録再生装置においては、一般に、ディスクの
停止時には磁気ヘッドがディスクと接触しており、起動
時にディスクが高速回転されると、それに伴って磁気ヘ
ッドがディスク表面から浮上し、この状態で記録再生が
行われる浮上方式が用いられている。このような浮上方
式では、起動時のディスクの回転が開始されてから磁気
ヘッドが浮上するまでの間、及び運転停止時の磁気ヘッ
ドがディスクと接触してからディスクの回転が停止する
までの間で、磁気ヘッドがディスク上を摺動することに
なる。その際の磁気ヘッドとディスクとの間の摩擦が大
きくなると走行安定性に支障を来したり、磁気記録媒体
及び磁気ヘッドの摩耗減少の原因となり、耐久性を劣化
させる原因となる。そして、この摩耗損傷が磁性層まで
達すると、磁性層に記録されている情報が破壊される、
いわゆるヘッドクラッシュ現象が発生し、磁気記録媒体
の耐久性を劣化させる原因となる。
【0006】また、近年、磁気記録再生装置の高密度化
が急ピッチで進んでいるため、磁気ヘッドの浮上量も低
下の一途をたどっている。さらに、浮上量の極限とし
て、磁気ヘッドを磁気記録媒体表面に常時接触させなが
ら記録再生を行う方式、いわゆるコンタクト方式も提唱
されている。
が急ピッチで進んでいるため、磁気ヘッドの浮上量も低
下の一途をたどっている。さらに、浮上量の極限とし
て、磁気ヘッドを磁気記録媒体表面に常時接触させなが
ら記録再生を行う方式、いわゆるコンタクト方式も提唱
されている。
【0007】また、データ転送レートの高速化に伴い、
磁気記録媒体の摺動速度はより増加する傾向にある。
磁気記録媒体の摺動速度はより増加する傾向にある。
【0008】このように、磁気ヘッドの浮上量が低下
し、また、磁気記録媒体の摺動速度が速くなると、磁気
ヘッドと磁気記録媒体面とが接触する時間も必然的に増
加する。そのため、上述したような摩擦の問題が生じる
可能性が大きくなる。
し、また、磁気記録媒体の摺動速度が速くなると、磁気
ヘッドと磁気記録媒体面とが接触する時間も必然的に増
加する。そのため、上述したような摩擦の問題が生じる
可能性が大きくなる。
【0009】そこで、摩擦の問題点を改善するために、
磁気記録媒体の磁性層表面に潤滑剤を塗布して潤滑膜を
形成し、また、磁気ヘッドを潤滑自在により表面修飾す
ることにより摩擦を抑えようとする試みがされている。
また、磁性層を炭素、酸化物、炭化物、窒化物等からな
る保護層により被膜し、さらに、保護膜層上に潤滑剤を
塗布し潤滑膜を形成することにより、磁気記録媒体自体
の耐摩耗性を向上させて、上記ヘッドクラッシュ等を防
止しようとする試みがなされている。
磁気記録媒体の磁性層表面に潤滑剤を塗布して潤滑膜を
形成し、また、磁気ヘッドを潤滑自在により表面修飾す
ることにより摩擦を抑えようとする試みがされている。
また、磁性層を炭素、酸化物、炭化物、窒化物等からな
る保護層により被膜し、さらに、保護膜層上に潤滑剤を
塗布し潤滑膜を形成することにより、磁気記録媒体自体
の耐摩耗性を向上させて、上記ヘッドクラッシュ等を防
止しようとする試みがなされている。
【0010】現在、潤滑剤としては様々なものが検討さ
れているが、最も多く使用されている潤滑剤には、パー
フルオロポリエーテル(PFPE)系化合物等のフッ素
系潤滑剤が挙げられる。
れているが、最も多く使用されている潤滑剤には、パー
フルオロポリエーテル(PFPE)系化合物等のフッ素
系潤滑剤が挙げられる。
【0011】すなわち、現在主流となっている磁気記録
再生装置では、磁気ヘッドと磁気記録媒体との間にフッ
素系の潤滑剤が存在することによって磁気ヘッドと磁気
記録媒体との摩擦を低減している。
再生装置では、磁気ヘッドと磁気記録媒体との間にフッ
素系の潤滑剤が存在することによって磁気ヘッドと磁気
記録媒体との摩擦を低減している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、潤滑剤によ
る磁気ヘッドと磁気記録媒体との摩擦低減効果には、潤
滑剤自体の各種物性が大きく影響を及ぼすことは言うま
でもないが、潤滑剤の存在量も非常に重要となる。すな
わち、潤滑剤量が少ない場合には、磁気記録媒体の走行
安定性に支障を来すとともに、磁気ヘッド、また磁気記
録媒体の摩耗の原因となる。一方、潤滑剤量が多い場合
には、磁気ヘッドと磁気記録媒体との間に生じる潤滑剤
起因のメニスカス力が増加し、スティクション力が増加
する。このスティクション力の増加は、走行安定性に影
響を及ぼすのみならず、場合によっては磁気記録媒体の
回転を妨げる等、データの記録再生自体に影響を及ぼ
す。ここで、スティクション力とは、Contact Start
Stop(以下CSSと呼ぶ。)テストのように磁気記録媒
体の回転を停止させ、磁気ヘッドが磁気記録媒体に接触
した際の付着力、或いは、磁気記録媒体回転時における
ランダムシーク動作中のフライングスティクション力
等、磁気ヘッドと磁気記録媒体との間に生じる張り付き
力を総称している。
る磁気ヘッドと磁気記録媒体との摩擦低減効果には、潤
滑剤自体の各種物性が大きく影響を及ぼすことは言うま
でもないが、潤滑剤の存在量も非常に重要となる。すな
わち、潤滑剤量が少ない場合には、磁気記録媒体の走行
安定性に支障を来すとともに、磁気ヘッド、また磁気記
録媒体の摩耗の原因となる。一方、潤滑剤量が多い場合
には、磁気ヘッドと磁気記録媒体との間に生じる潤滑剤
起因のメニスカス力が増加し、スティクション力が増加
する。このスティクション力の増加は、走行安定性に影
響を及ぼすのみならず、場合によっては磁気記録媒体の
回転を妨げる等、データの記録再生自体に影響を及ぼ
す。ここで、スティクション力とは、Contact Start
Stop(以下CSSと呼ぶ。)テストのように磁気記録媒
体の回転を停止させ、磁気ヘッドが磁気記録媒体に接触
した際の付着力、或いは、磁気記録媒体回転時における
ランダムシーク動作中のフライングスティクション力
等、磁気ヘッドと磁気記録媒体との間に生じる張り付き
力を総称している。
【0013】しかしながら、磁気記録媒体上に存在する
潤滑剤は、磁気記録媒体の走行時間とともに磁気ヘッド
への移着等により、経時的に減少する傾向にある。この
ため、磁気ヘッド及び磁気記録媒体の長寿命化を考慮す
ると、より多くの潤滑剤が磁気記録媒体上に存在するこ
とが望まれる。
潤滑剤は、磁気記録媒体の走行時間とともに磁気ヘッド
への移着等により、経時的に減少する傾向にある。この
ため、磁気ヘッド及び磁気記録媒体の長寿命化を考慮す
ると、より多くの潤滑剤が磁気記録媒体上に存在するこ
とが望まれる。
【0014】そこで本発明は、従来の実情に鑑みて創案
されたものであり、磁気記録媒体を用いた磁気記録再生
装置において、磁気ヘッドと磁気記録媒体の間に生じる
スティクション力を低減させ、これにより、高い耐久性
を有する磁気記録再生装置を提供することを目的とす
る。
されたものであり、磁気記録媒体を用いた磁気記録再生
装置において、磁気ヘッドと磁気記録媒体の間に生じる
スティクション力を低減させ、これにより、高い耐久性
を有する磁気記録再生装置を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気記録再
生装置は、非磁性支持体の一主面上に少なくとも金属磁
性膜が成膜されてなるとともに上記金属磁性膜が形成さ
れた側の一主面の表層にフッ素系潤滑剤層が形成された
磁気記録媒体と、上記磁気記録媒体との対向面が炭化水
素系材料により化学修飾された磁気ヘッドとを備えるこ
とを特徴とするものである。ここで、磁気ヘッドの磁気
ハードディスクとの対向面が化学修飾された状態とは、
例えば炭化水素系材料等の材料が磁気ヘッドの磁気ハー
ドディスクとの対向面に付着した状態のことである。ま
た、ここで、潤滑剤層は、金属磁性膜上一面に形成され
ている必要はなく、例えば金属磁性膜上においてアイラ
ンド状に形成されていても良い。
生装置は、非磁性支持体の一主面上に少なくとも金属磁
性膜が成膜されてなるとともに上記金属磁性膜が形成さ
れた側の一主面の表層にフッ素系潤滑剤層が形成された
磁気記録媒体と、上記磁気記録媒体との対向面が炭化水
素系材料により化学修飾された磁気ヘッドとを備えるこ
とを特徴とするものである。ここで、磁気ヘッドの磁気
ハードディスクとの対向面が化学修飾された状態とは、
例えば炭化水素系材料等の材料が磁気ヘッドの磁気ハー
ドディスクとの対向面に付着した状態のことである。ま
た、ここで、潤滑剤層は、金属磁性膜上一面に形成され
ている必要はなく、例えば金属磁性膜上においてアイラ
ンド状に形成されていても良い。
【0016】本発明に係る磁気記録再生装置は、磁気記
録媒体の金属磁性膜が形成された側の一主面の表層にフ
ッ素系潤滑剤層が形成され、磁気ヘッドの上記磁気記録
媒体との対向面が炭化水素系材料により化学修飾され
る。
録媒体の金属磁性膜が形成された側の一主面の表層にフ
ッ素系潤滑剤層が形成され、磁気ヘッドの上記磁気記録
媒体との対向面が炭化水素系材料により化学修飾され
る。
【0017】したがって、磁気ヘッドと磁気記録媒体と
の間に生じるスティクション力が低く抑えられ、また、
潤滑剤の磁気記録媒体から磁気ヘッドへの移着が防がれ
る。
の間に生じるスティクション力が低く抑えられ、また、
潤滑剤の磁気記録媒体から磁気ヘッドへの移着が防がれ
る。
【0018】本発明に係る磁気記録再生装置は、非磁性
支持体の一主面上に少なくとも金属磁性膜が成膜されて
なるとともに上記金属磁性膜が形成された側の一主面の
表層に炭化水素系潤滑剤層が形成された磁気記録媒体
と、上記磁気記録媒体との対向面がフッ素系材料により
化学修飾された磁気ヘッドとを備えることを特徴とする
ものである。
支持体の一主面上に少なくとも金属磁性膜が成膜されて
なるとともに上記金属磁性膜が形成された側の一主面の
表層に炭化水素系潤滑剤層が形成された磁気記録媒体
と、上記磁気記録媒体との対向面がフッ素系材料により
化学修飾された磁気ヘッドとを備えることを特徴とする
ものである。
【0019】本発明に係る磁気記録再生装置は、磁気記
録媒体の金属磁性膜が形成された側の一主面の表層に炭
化水素系潤滑剤層が形成され、磁気ヘッドの上記磁気記
録媒体との対向面がフッ素系材料により化学修飾され
る。
録媒体の金属磁性膜が形成された側の一主面の表層に炭
化水素系潤滑剤層が形成され、磁気ヘッドの上記磁気記
録媒体との対向面がフッ素系材料により化学修飾され
る。
【0020】したがって、磁気ヘッドと磁気記録媒体と
の間に生じるスティクション力が低く抑えられ、また、
潤滑剤の磁気記録媒体から磁気ヘッドへの移着が防がれ
る。
の間に生じるスティクション力が低く抑えられ、また、
潤滑剤の磁気記録媒体から磁気ヘッドへの移着が防がれ
る。
【0021】本発明に係る磁気記録再生装置は、非磁性
支持体の一主面上に少なくとも金属磁性膜が成膜されて
なるとともに上記金属磁性膜が形成された表層に潤滑剤
層が形成された磁気記録媒体と、上記磁気記録媒体との
対向面が化学修飾された磁気ヘッドとを備える磁気記録
再生装置において、原子間力顕微鏡(Atomic ForceMi
croscope、以下、AFMと呼ぶ)により測定した付着力
が、上記磁気ヘッドの上記磁気記録媒体との対向面が化
学修飾されない場合の付着力よりも小であることを特徴
とするものである。
支持体の一主面上に少なくとも金属磁性膜が成膜されて
なるとともに上記金属磁性膜が形成された表層に潤滑剤
層が形成された磁気記録媒体と、上記磁気記録媒体との
対向面が化学修飾された磁気ヘッドとを備える磁気記録
再生装置において、原子間力顕微鏡(Atomic ForceMi
croscope、以下、AFMと呼ぶ)により測定した付着力
が、上記磁気ヘッドの上記磁気記録媒体との対向面が化
学修飾されない場合の付着力よりも小であることを特徴
とするものである。
【0022】本発明に係る磁気記録再生装置は、AFM
により測定した付着力が、磁気ヘッドの磁気記録媒体と
の対向面が化学修飾されない場合の付着力よりも小とさ
れる。
により測定した付着力が、磁気ヘッドの磁気記録媒体と
の対向面が化学修飾されない場合の付着力よりも小とさ
れる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下においては、磁気ハードディ
スク装置に本発明を適用した場合について説明する。ま
た、以下に示す図面においては、特徴となる部分を拡大
して図示してあるため、実際の尺度とは異なる場合があ
る。
スク装置に本発明を適用した場合について説明する。ま
た、以下に示す図面においては、特徴となる部分を拡大
して図示してあるため、実際の尺度とは異なる場合があ
る。
【0024】まず図1を参照して磁気ハードディスク装
置の概要を説明する。シャーシ1には、一面に回動型ヘ
ッドアクチュエータ2が回動自在に取り付けられ、その
横に記録プリアンプ3が取り付けられ、また、他面側に
駆動機構を構成するスピンドルモータ(図示せず)が支
持される。
置の概要を説明する。シャーシ1には、一面に回動型ヘ
ッドアクチュエータ2が回動自在に取り付けられ、その
横に記録プリアンプ3が取り付けられ、また、他面側に
駆動機構を構成するスピンドルモータ(図示せず)が支
持される。
【0025】シャーシ1は、金属材料により平板な矩形
状に形成され、磁気ハードディスク装置を構成する部材
が搭載されるフレームとなるものである。
状に形成され、磁気ハードディスク装置を構成する部材
が搭載されるフレームとなるものである。
【0026】スピンドルモータ(図示せず)は、駆動軸
4がシャーシ1の一面側に突出するように配される。駆
動軸4の先端には、円環状の記録媒体支持面(図示せ
ず)が形成されており、磁気ハードディスク5、記録媒
体支持面(図示せず)で支持されるとともに、クランプ
部材6と固定部材7とにより記録媒体支持面とクランプ
部材6の間に狭着されて駆動軸4に連結固定される。
4がシャーシ1の一面側に突出するように配される。駆
動軸4の先端には、円環状の記録媒体支持面(図示せ
ず)が形成されており、磁気ハードディスク5、記録媒
体支持面(図示せず)で支持されるとともに、クランプ
部材6と固定部材7とにより記録媒体支持面とクランプ
部材6の間に狭着されて駆動軸4に連結固定される。
【0027】回動型ヘッドアクチュエータ2は、駆動装
置8とアーム9とサスペンション10とからなり、サス
ペンション10の先端には、記録ヘッドチップ(図示せ
ず)及び再生ヘッドチップ(図示せず)が取り付けられ
たヘッドスライダ11が設けられている。そして回動型
ヘッドアクチュエータ2は、駆動装置8により、磁気デ
ィスク5の略半径方向に回動自在とされている。
置8とアーム9とサスペンション10とからなり、サス
ペンション10の先端には、記録ヘッドチップ(図示せ
ず)及び再生ヘッドチップ(図示せず)が取り付けられ
たヘッドスライダ11が設けられている。そして回動型
ヘッドアクチュエータ2は、駆動装置8により、磁気デ
ィスク5の略半径方向に回動自在とされている。
【0028】記録ヘッドチップ及び再生ヘッドチップ
は、磁気ハードディスクとの対向面が炭化水素系材料に
より化学修飾されている。ここで、炭化水素系材料は、
下記化7で表されるものが用いられる。そして、磁気ヘ
ッドチップの磁気ハードディスクとの対向面が化学修飾
された状態とは、例えば炭化水素系材料等の材料が磁気
ヘッドチップの磁気ハードディスクとの対向面に付着し
た状態のことである。
は、磁気ハードディスクとの対向面が炭化水素系材料に
より化学修飾されている。ここで、炭化水素系材料は、
下記化7で表されるものが用いられる。そして、磁気ヘ
ッドチップの磁気ハードディスクとの対向面が化学修飾
された状態とは、例えば炭化水素系材料等の材料が磁気
ヘッドチップの磁気ハードディスクとの対向面に付着し
た状態のことである。
【0029】
【化7】
【0030】また、上記化7において、R1は、CnYm
で表される直鎖又は分岐炭化水素(上記式中、1<n<
20、n<m、Yは、水素、ハロゲンより選ばれた1種
の元素である。但し、フッ素の場合は5以下の部分フッ
化物である。)、アリール基、複素芳香族よりなる群よ
り選ばれたものを用いることができる。
で表される直鎖又は分岐炭化水素(上記式中、1<n<
20、n<m、Yは、水素、ハロゲンより選ばれた1種
の元素である。但し、フッ素の場合は5以下の部分フッ
化物である。)、アリール基、複素芳香族よりなる群よ
り選ばれたものを用いることができる。
【0031】また、上記化7において、X1は、磁気ヘ
ッドと吸着しうる水酸基、カルボキシルキ、カルボニル
基、アミノ基、アミド基及びスルホン酸基からなる群よ
り選ばれたものを用いることができる。そして、X1
は、下記化8または下記化9で表されるものも用いるこ
とができる。
ッドと吸着しうる水酸基、カルボキシルキ、カルボニル
基、アミノ基、アミド基及びスルホン酸基からなる群よ
り選ばれたものを用いることができる。そして、X1
は、下記化8または下記化9で表されるものも用いるこ
とができる。
【0032】
【化8】
【0033】
【化9】
【0034】上記化8及び上記化9におけるX2及びX
3は、アルキル基、アルコキシ基あるいはハロゲンを用
いることができる。また、X2及びX3は、3つのX2
及びX3は全て同じである必要はなく、上述したアルキ
ル基、アルコキシ基あるいはハロゲンを組み合わせて用
いても良い。そして、これらの材料は、いわゆるシラン
カップリング剤あるいはチタネートカップリング剤と総
称される。
3は、アルキル基、アルコキシ基あるいはハロゲンを用
いることができる。また、X2及びX3は、3つのX2
及びX3は全て同じである必要はなく、上述したアルキ
ル基、アルコキシ基あるいはハロゲンを組み合わせて用
いても良い。そして、これらの材料は、いわゆるシラン
カップリング剤あるいはチタネートカップリング剤と総
称される。
【0035】上記炭化水素系材料により磁気ヘッドの磁
気ハードディスクとの対向面を化学修飾する方法は、ト
ルエン、ヘキサン等上記有機化合物が十分溶解する溶媒
を選択し、得られた溶液にディップするという手法や、
上記炭化水素材料を希釈せずに化学修飾する等、特に限
定されることはない。また、溶液ディッピングの場合、
使用する溶媒も特に限定されることはない。
気ハードディスクとの対向面を化学修飾する方法は、ト
ルエン、ヘキサン等上記有機化合物が十分溶解する溶媒
を選択し、得られた溶液にディップするという手法や、
上記炭化水素材料を希釈せずに化学修飾する等、特に限
定されることはない。また、溶液ディッピングの場合、
使用する溶媒も特に限定されることはない。
【0036】また、上記炭化水素系材料による磁気ヘッ
ドの化学修飾をより強固なものにするため、化学修飾す
る前に磁気ヘッドを有機溶媒で洗浄する、あるいは、紫
外線照射する等の手法を用いても良い。また、磁気ヘッ
ドの磁気ハードディスクとの対向面を化学修飾した後に
熱処理等を施す、あるいは、溶媒洗浄して余分な未吸着
炭化水素材料を除去する等の処理を施しても良い。
ドの化学修飾をより強固なものにするため、化学修飾す
る前に磁気ヘッドを有機溶媒で洗浄する、あるいは、紫
外線照射する等の手法を用いても良い。また、磁気ヘッ
ドの磁気ハードディスクとの対向面を化学修飾した後に
熱処理等を施す、あるいは、溶媒洗浄して余分な未吸着
炭化水素材料を除去する等の処理を施しても良い。
【0037】そして、上記炭化水素系材料は、単独で用
いても良いし、混合して用いても良い。
いても良いし、混合して用いても良い。
【0038】一方、本発明を適用した磁気ハードディス
クは、図2に示すように、非磁性支持体21と、この非
磁性支持体21の一主面上に成膜された金属磁性膜22
と、金属磁性膜22上に成膜されたカーボン保護膜23
と、カーボン保護膜23上に形成された潤滑剤層24と
を備えるものである。ここで、潤滑剤層は、金属磁性膜
上一面に形成されている必要はなく、例えば金属磁性膜
上においてアイランド状に形成されていても良い。
クは、図2に示すように、非磁性支持体21と、この非
磁性支持体21の一主面上に成膜された金属磁性膜22
と、金属磁性膜22上に成膜されたカーボン保護膜23
と、カーボン保護膜23上に形成された潤滑剤層24と
を備えるものである。ここで、潤滑剤層は、金属磁性膜
上一面に形成されている必要はなく、例えば金属磁性膜
上においてアイランド状に形成されていても良い。
【0039】非磁性支持体21の材質としては、ポリエ
チレンテレフタレート等のポリエステル類、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セルロース
トリアセテート、セルロースダイアセテート、セルロー
スブチレート等のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン等のビニル系樹脂、ポリカーボネー
ト、ポリイミド、ポリアミド等の高分子材料の他、Al
を主成分としたAl−Mg合金等のアルミニウム合金、
チタン合金等の軽金属、アルミナガラス等のセラミック
等が挙げられる。非磁性支持体1にAl合金板やガラス
板等の剛性を有する基板を使用した場合には、基板表面
にアルマイト処理等の酸化皮膜やNi−P皮膜等を形成
してその表面を硬くするようにしても良い。
チレンテレフタレート等のポリエステル類、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セルロース
トリアセテート、セルロースダイアセテート、セルロー
スブチレート等のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン等のビニル系樹脂、ポリカーボネー
ト、ポリイミド、ポリアミド等の高分子材料の他、Al
を主成分としたAl−Mg合金等のアルミニウム合金、
チタン合金等の軽金属、アルミナガラス等のセラミック
等が挙げられる。非磁性支持体1にAl合金板やガラス
板等の剛性を有する基板を使用した場合には、基板表面
にアルマイト処理等の酸化皮膜やNi−P皮膜等を形成
してその表面を硬くするようにしても良い。
【0040】金属磁性膜22を構成する材料としては、
塗布型の磁気ハードディスクの場合には、γ−Fe2O3
磁性粉末、バインダの役割を果たすエポキシ樹脂、フェ
ノール樹脂、ポリウレタン等の高分子、耐摩耗性を向上
させるAl2O3粒子等が挙げられる。
塗布型の磁気ハードディスクの場合には、γ−Fe2O3
磁性粉末、バインダの役割を果たすエポキシ樹脂、フェ
ノール樹脂、ポリウレタン等の高分子、耐摩耗性を向上
させるAl2O3粒子等が挙げられる。
【0041】また、薄膜型の磁気ハードディスクの場合
には、Co−Ni系合金、Co−Pt系合金、Co−C
r系合金、Co−Pt−Cr系合金、Co−Pt−Ni
系合金等、Coを主成分とした合金等が挙げられる。そ
して、高密度録化を目指す磁気ハードディスクとして
は、薄膜型の磁気ディスク媒体が広く用いられる。
には、Co−Ni系合金、Co−Pt系合金、Co−C
r系合金、Co−Pt−Cr系合金、Co−Pt−Ni
系合金等、Coを主成分とした合金等が挙げられる。そ
して、高密度録化を目指す磁気ハードディスクとして
は、薄膜型の磁気ディスク媒体が広く用いられる。
【0042】金属磁性膜22は、これら金属磁性材料の
単層膜であっても良いし、層毎に組成あるいは成膜条件
を変えた多層膜であっても良い。
単層膜であっても良いし、層毎に組成あるいは成膜条件
を変えた多層膜であっても良い。
【0043】また、金属磁性膜22の配向性を良くし、
保持力等の磁気的特性を向上させるために、非磁性支持
体21と金属磁性膜22の間に例えばCrからなる下地
層を設けても良い。
保持力等の磁気的特性を向上させるために、非磁性支持
体21と金属磁性膜22の間に例えばCrからなる下地
層を設けても良い。
【0044】さらに、金属磁性膜22が多層膜の場合に
は各層間に中間層を設けることで、付着力の向上、抗磁
性の制御等を行うようにしても良い。
は各層間に中間層を設けることで、付着力の向上、抗磁
性の制御等を行うようにしても良い。
【0045】金属磁性膜22を形成するための薄膜形成
技術としては、真空下で強磁性材料を加熱蒸発させ非磁
性支持体21上に沈着させる真空蒸着法や、強磁性金属
材料の蒸発を放電中で行うイオンプレーティング法、ア
ルゴンを主成分とする雰囲気中でグロー放電を起こし、
生じたアルゴンイオンでターゲット表面の原子を叩き出
すスパッタ法等、いわゆるPVD(物理的気相成長)技
術を用いることができる。
技術としては、真空下で強磁性材料を加熱蒸発させ非磁
性支持体21上に沈着させる真空蒸着法や、強磁性金属
材料の蒸発を放電中で行うイオンプレーティング法、ア
ルゴンを主成分とする雰囲気中でグロー放電を起こし、
生じたアルゴンイオンでターゲット表面の原子を叩き出
すスパッタ法等、いわゆるPVD(物理的気相成長)技
術を用いることができる。
【0046】カーボン保護膜23は、金属磁性膜22の
摩耗を防止して摺動耐久性を付与するとともに外部の湿
気などから金属磁性膜22を保護するために、金属磁性
膜22上に設けられる。また、保護膜の材料として、硬
度の高いダイヤモンドライクカーボン(DLC)、窒化
カーボン、SiO2等を用いても良い。
摩耗を防止して摺動耐久性を付与するとともに外部の湿
気などから金属磁性膜22を保護するために、金属磁性
膜22上に設けられる。また、保護膜の材料として、硬
度の高いダイヤモンドライクカーボン(DLC)、窒化
カーボン、SiO2等を用いても良い。
【0047】ここで、カーボン保護膜23は、炭化水素
系ガスを用いたCVD法等によって成膜される。なお、
CVD法としてはプラズマCVD法、ECRプラズマC
VD法、アークジェットプラズマCVD法等が挙げられ
る。
系ガスを用いたCVD法等によって成膜される。なお、
CVD法としてはプラズマCVD法、ECRプラズマC
VD法、アークジェットプラズマCVD法等が挙げられ
る。
【0048】潤滑剤層24を形成する潤滑剤としては、
フッ素系潤滑剤を用いることができる。このような材料
としては、パーフルオロポリエーテル(PFPE)系の
含フッ素高分子が代表的なものとして挙げられる。ま
た、低分子炭化フッ素系材料、或いは、一部炭化水素材
料を含有していても良い。また、潤滑剤層24は、例え
ばディッピング法、スピンコート法等、従来公知の手法
により形成することができる。
フッ素系潤滑剤を用いることができる。このような材料
としては、パーフルオロポリエーテル(PFPE)系の
含フッ素高分子が代表的なものとして挙げられる。ま
た、低分子炭化フッ素系材料、或いは、一部炭化水素材
料を含有していても良い。また、潤滑剤層24は、例え
ばディッピング法、スピンコート法等、従来公知の手法
により形成することができる。
【0049】以上のように構成された磁気ハードディス
ク装置は、磁気ハードディスク角速度一定となるように
回転駆動させ、図示しない磁気ヘッドにより信号を記録
再生する。
ク装置は、磁気ハードディスク角速度一定となるように
回転駆動させ、図示しない磁気ヘッドにより信号を記録
再生する。
【0050】この磁気ハードディスク装置では、記録ヘ
ッドチップ及び再生ヘッドチップが、磁気ハードディス
クとの対向面を炭化水素系材料より化学修飾されてい
る。そして、磁気ハードディスクのカーボン保護膜23
上に、フッ素系潤滑剤により潤滑層24が形成されてい
る。したがって、この磁気ハードディスク装置では、炭
化水素系材料により磁気ハードディスクとの対向面に化
学修飾が施された磁気ヘッドとフッ素系潤滑剤層を有す
る磁気ハードディスクとを組み合わせて用いるため、磁
気ヘッドと磁気ハードディスクとの間に生じるメニスカ
ス力を低減させることができ、その結果、スティクショ
ン力を低く抑えることができる。したがって、潤滑剤量
を多くした場合においても磁気ハードディスクの走行安
定性を確保することができる。また、磁気ハードディス
クから磁気ヘッドへの潤滑剤の移着が生じないため、潤
滑効果が長期にわたり継続し、磁気ヘッド及び磁気ハー
ドディスクの長寿命化が可能となる。
ッドチップ及び再生ヘッドチップが、磁気ハードディス
クとの対向面を炭化水素系材料より化学修飾されてい
る。そして、磁気ハードディスクのカーボン保護膜23
上に、フッ素系潤滑剤により潤滑層24が形成されてい
る。したがって、この磁気ハードディスク装置では、炭
化水素系材料により磁気ハードディスクとの対向面に化
学修飾が施された磁気ヘッドとフッ素系潤滑剤層を有す
る磁気ハードディスクとを組み合わせて用いるため、磁
気ヘッドと磁気ハードディスクとの間に生じるメニスカ
ス力を低減させることができ、その結果、スティクショ
ン力を低く抑えることができる。したがって、潤滑剤量
を多くした場合においても磁気ハードディスクの走行安
定性を確保することができる。また、磁気ハードディス
クから磁気ヘッドへの潤滑剤の移着が生じないため、潤
滑効果が長期にわたり継続し、磁気ヘッド及び磁気ハー
ドディスクの長寿命化が可能となる。
【0051】また、本発明に係る磁気ハードディスク装
置は、磁気ヘッドの磁気ハードディスクとの対向面がフ
ッ素系材料により化学修飾され、磁気ハードディスクに
炭化水素系潤滑剤により潤滑剤層が形成された構成とし
ても良い。
置は、磁気ヘッドの磁気ハードディスクとの対向面がフ
ッ素系材料により化学修飾され、磁気ハードディスクに
炭化水素系潤滑剤により潤滑剤層が形成された構成とし
ても良い。
【0052】すなわち、図1に示された磁気ハードディ
スク装置において、記録ヘッドチップ及び再生ヘッドチ
ップは、磁気ハードディスクとの対向面をフッ素系材料
により化学修飾される。ここで、フッ素系材料は、下記
化10で表されるものが用いられる。
スク装置において、記録ヘッドチップ及び再生ヘッドチ
ップは、磁気ハードディスクとの対向面をフッ素系材料
により化学修飾される。ここで、フッ素系材料は、下記
化10で表されるものが用いられる。
【0053】
【化10】
【0054】また、上記化10において、R2は、Cp
Fqで表される直鎖、分岐フッ化炭素(上記式中、1<
p<20、p<qである。)、又はCp'Fq'Hr'で表さ
れる部分フッ化炭素(上記式中、1<p’<20、p’
<q’、r’<6である。)で表されるものを用いる。
Fqで表される直鎖、分岐フッ化炭素(上記式中、1<
p<20、p<qである。)、又はCp'Fq'Hr'で表さ
れる部分フッ化炭素(上記式中、1<p’<20、p’
<q’、r’<6である。)で表されるものを用いる。
【0055】また、上記化10において、X4は、磁気
ヘッドと吸着しうる水酸基、カルボキシルキ、カルボニ
ル基、アミノ基、アミド基及びスルホン酸基からなる群
より選ばれたものを用いることができる。そして、X4
は、下記化11または下記化12で表されるものも用い
ることができる。
ヘッドと吸着しうる水酸基、カルボキシルキ、カルボニ
ル基、アミノ基、アミド基及びスルホン酸基からなる群
より選ばれたものを用いることができる。そして、X4
は、下記化11または下記化12で表されるものも用い
ることができる。
【0056】
【化11】
【0057】
【化12】
【0058】上記化11及び化12におけるX5及びX
6は、アルキル基、アルコキシ基あるいはハロゲンを用
いることができる。また、X5及びX6は、3つのX5
及びX6は全て同じである必要はなく、上述したアルキ
ル基、アルコキシ基あるいはハロゲンを組み合わせて用
いても良い。そして、これらの材料は、いわゆるシラン
カップリング剤あるいはチタネートカップリング剤と総
称される。
6は、アルキル基、アルコキシ基あるいはハロゲンを用
いることができる。また、X5及びX6は、3つのX5
及びX6は全て同じである必要はなく、上述したアルキ
ル基、アルコキシ基あるいはハロゲンを組み合わせて用
いても良い。そして、これらの材料は、いわゆるシラン
カップリング剤あるいはチタネートカップリング剤と総
称される。
【0059】上記フッ素系材料により磁気ヘッドの磁気
ハードディスクとの対向面を化学修飾する方法は、上記
有機化合物が十分溶解する溶媒、例えば、GALDEN
シリーズ(アウジモント社製)やHFE7000シリー
ズ(3M社製)等を選択し、得られた溶液にディップす
る方法や、上記フッ素系材料を希釈せずに化学修飾する
等、特に限定されることはない。そして、溶液ディッピ
ングの場合、使用する溶媒も特に限定されることはな
い。
ハードディスクとの対向面を化学修飾する方法は、上記
有機化合物が十分溶解する溶媒、例えば、GALDEN
シリーズ(アウジモント社製)やHFE7000シリー
ズ(3M社製)等を選択し、得られた溶液にディップす
る方法や、上記フッ素系材料を希釈せずに化学修飾する
等、特に限定されることはない。そして、溶液ディッピ
ングの場合、使用する溶媒も特に限定されることはな
い。
【0060】また、上記フッ素系材料による磁気ヘッド
の化学修飾をより強固なものにするため、化学修飾する
前に磁気ヘッドを有機溶媒で洗浄する、あるいは、紫外
線照射する等の手法を用いても良い。また、磁気ヘッド
の磁気ハードディスクとの対向面を化学修飾した後に熱
処理等を施す、あるいは、溶媒洗浄して余分な未吸着フ
ッ素系材料を除去する等の処理を施しても良い。
の化学修飾をより強固なものにするため、化学修飾する
前に磁気ヘッドを有機溶媒で洗浄する、あるいは、紫外
線照射する等の手法を用いても良い。また、磁気ヘッド
の磁気ハードディスクとの対向面を化学修飾した後に熱
処理等を施す、あるいは、溶媒洗浄して余分な未吸着フ
ッ素系材料を除去する等の処理を施しても良い。
【0061】そして、上記フッ素系材料は、単独で用い
ても良いし、混合して用いても良い。
ても良いし、混合して用いても良い。
【0062】一方、本発明を適用した磁気ハードディス
クは、図3に示すように、非磁性支持体25と、この非
磁性支持体25の一主面上に成膜された金属磁性膜26
と、金属磁性膜26上に成膜されたカーボン保護膜27
と、カーボン保護膜27上に形成された潤滑剤層28と
を備えるものである。
クは、図3に示すように、非磁性支持体25と、この非
磁性支持体25の一主面上に成膜された金属磁性膜26
と、金属磁性膜26上に成膜されたカーボン保護膜27
と、カーボン保護膜27上に形成された潤滑剤層28と
を備えるものである。
【0063】非磁性支持体25、金属磁性膜26及びカ
ーボン保護膜27に関しては、上記において説明したも
のと同様なため、説明を省略する。
ーボン保護膜27に関しては、上記において説明したも
のと同様なため、説明を省略する。
【0064】以下、潤滑剤層28について説明する。
【0065】潤滑剤層28を形成する潤滑剤としては、
長鎖炭化水素エステル、脂肪酸等、一般的な磁気記録媒
体において用いられているものを使用することができ
る。また、潤滑剤層28は、例えばディッピング法、ス
ピンコート法等、従来公知の手法により形成することが
できる。
長鎖炭化水素エステル、脂肪酸等、一般的な磁気記録媒
体において用いられているものを使用することができ
る。また、潤滑剤層28は、例えばディッピング法、ス
ピンコート法等、従来公知の手法により形成することが
できる。
【0066】以上のように構成された磁気ハードディス
ク装置は、磁気ハードディスク角速度一定となるように
回転駆動させ、図示しない磁気ヘッドにより信号を記録
再生する。
ク装置は、磁気ハードディスク角速度一定となるように
回転駆動させ、図示しない磁気ヘッドにより信号を記録
再生する。
【0067】この磁気ハードディスク装置では、記録ヘ
ッドチップ及び再生ヘッドチップが、磁気ディスクとの
対向面をフッ素系材料により化学修飾されている。そし
て、磁気ハードディスクのカーボン保護膜27上に、炭
化水素系潤滑剤により潤滑層28が形成されている。し
たがって、この磁気ハードディスク装置では、フッ素系
材料により磁気ハードディスクとの対向面に化学修飾が
施された磁気ヘッドと炭化水素系潤滑剤層を有する磁気
ハードディスクとを組み合わせて用いるため、磁気ヘッ
ドと磁気ハードディスクとの間に生じるメニスカス力を
低減させることができ、その結果、スティクション力を
低く抑えることができる。したがって、潤滑剤量を多く
した場合においても磁気ハードディスクの走行安定性を
確保することができる。また、磁気ハードディスクから
磁気ヘッドへの潤滑剤の移着が生じないため、潤滑効果
が長期にわたり継続するため、磁気ヘッド及び磁気ハー
ドディスクの長寿命化が可能となる。
ッドチップ及び再生ヘッドチップが、磁気ディスクとの
対向面をフッ素系材料により化学修飾されている。そし
て、磁気ハードディスクのカーボン保護膜27上に、炭
化水素系潤滑剤により潤滑層28が形成されている。し
たがって、この磁気ハードディスク装置では、フッ素系
材料により磁気ハードディスクとの対向面に化学修飾が
施された磁気ヘッドと炭化水素系潤滑剤層を有する磁気
ハードディスクとを組み合わせて用いるため、磁気ヘッ
ドと磁気ハードディスクとの間に生じるメニスカス力を
低減させることができ、その結果、スティクション力を
低く抑えることができる。したがって、潤滑剤量を多く
した場合においても磁気ハードディスクの走行安定性を
確保することができる。また、磁気ハードディスクから
磁気ヘッドへの潤滑剤の移着が生じないため、潤滑効果
が長期にわたり継続するため、磁気ヘッド及び磁気ハー
ドディスクの長寿命化が可能となる。
【0068】以上においては、磁気ハードディスク装置
において、潤滑剤と磁気ヘッドの磁気ハードディスクと
の対向面に付着させる材料との組み合わせに着目して説
明したが、以下においては、原子間力顕微鏡により測定
した付着力に着目した場合について説明する。
において、潤滑剤と磁気ヘッドの磁気ハードディスクと
の対向面に付着させる材料との組み合わせに着目して説
明したが、以下においては、原子間力顕微鏡により測定
した付着力に着目した場合について説明する。
【0069】まず図1を参照して磁気ハードディスク装
置の概要を説明する。シャーシ1には、一面に回動型ヘ
ッドアクチュエータ2が回動自在に取り付けられ、その
横に記録プリアンプ3が取り付けられ、また、他面側に
駆動機構を構成するスピンドルモータ(図示せず)が支
持される。
置の概要を説明する。シャーシ1には、一面に回動型ヘ
ッドアクチュエータ2が回動自在に取り付けられ、その
横に記録プリアンプ3が取り付けられ、また、他面側に
駆動機構を構成するスピンドルモータ(図示せず)が支
持される。
【0070】シャーシ1は、金属材料により平板な矩形
状に形成され、磁気ハードディスク装置を構成する部材
が搭載されるフレームとなるものである。
状に形成され、磁気ハードディスク装置を構成する部材
が搭載されるフレームとなるものである。
【0071】スピンドルモータ(図示せず)は、駆動軸
4がシャーシ1の一面側に突出するように配される。駆
動軸4の先端には、円環状の記録媒体支持面(図示せ
ず)が形成されており、磁気ディスク5、記録媒体支持
面(図示せず)で支持されるとともに、クランプ部材6
と固定部材7とにより記録媒体支持面とクランプ部材6
の間に狭着されて駆動軸4に連結固定される。
4がシャーシ1の一面側に突出するように配される。駆
動軸4の先端には、円環状の記録媒体支持面(図示せ
ず)が形成されており、磁気ディスク5、記録媒体支持
面(図示せず)で支持されるとともに、クランプ部材6
と固定部材7とにより記録媒体支持面とクランプ部材6
の間に狭着されて駆動軸4に連結固定される。
【0072】回動型ヘッドアクチュエータ2は、駆動装
置8とアーム9とサスペンション10とからなり、サス
ペンション10の先端には、記録ヘッドチップ(図示せ
ず)及び再生ヘッドチップ(図示せず)が取り付けられ
たヘッドスライダ11が設けられている。そして回動型
ヘッドアクチュエータ2は、駆動装置8により、磁気デ
ィスク5の略半径方向に回動自在とされている。
置8とアーム9とサスペンション10とからなり、サス
ペンション10の先端には、記録ヘッドチップ(図示せ
ず)及び再生ヘッドチップ(図示せず)が取り付けられ
たヘッドスライダ11が設けられている。そして回動型
ヘッドアクチュエータ2は、駆動装置8により、磁気デ
ィスク5の略半径方向に回動自在とされている。
【0073】そして、記録ヘッドチップ及び再生ヘッド
チップは、磁気ハードディスクとの対向面が所定の材料
により化学修飾されている。
チップは、磁気ハードディスクとの対向面が所定の材料
により化学修飾されている。
【0074】一方、本発明を適用した磁気ハードディス
クは、図4に示すように、非磁性支持体29と、この非
磁性支持体29の一主面上に成膜された金属磁性膜30
と、金属磁性膜30上に成膜されたカーボン保護膜31
と、カーボン保護膜31上に形成された潤滑剤層32と
を備えるものである。
クは、図4に示すように、非磁性支持体29と、この非
磁性支持体29の一主面上に成膜された金属磁性膜30
と、金属磁性膜30上に成膜されたカーボン保護膜31
と、カーボン保護膜31上に形成された潤滑剤層32と
を備えるものである。
【0075】非磁性支持体29、金属磁性膜30及びカ
ーボン保護膜31に関しては、上記において説明したも
のと同様なため、説明を省略する。
ーボン保護膜31に関しては、上記において説明したも
のと同様なため、説明を省略する。
【0076】以下、潤滑剤層32について説明する。
【0077】潤滑剤層32を形成する潤滑剤としては、
特に限定されることなく、例えばフッ素系潤滑剤や炭化
水素系潤滑剤等、従来公知の潤滑剤を用いることができ
る。また、潤滑剤層32は、例えばディッピング法、ス
ピンコート法等、従来公知の手法により形成することが
できる。
特に限定されることなく、例えばフッ素系潤滑剤や炭化
水素系潤滑剤等、従来公知の潤滑剤を用いることができ
る。また、潤滑剤層32は、例えばディッピング法、ス
ピンコート法等、従来公知の手法により形成することが
できる。
【0078】以上のように構成された磁気ハードディス
ク装置は、磁気ハードディスク角速度一定となるように
回転駆動させ、図示しない磁気ヘッドにより信号を記録
再生する。
ク装置は、磁気ハードディスク角速度一定となるように
回転駆動させ、図示しない磁気ヘッドにより信号を記録
再生する。
【0079】ここで、この磁気ハードディスク装置で
は、原子間力顕微鏡(Atomic ForceMicroscope、以
下、AFMと呼ぶ)により測定した付着力が、磁気ヘッ
ドの磁気記録媒体との対向面が化学修飾されない場合の
付着力よりも小とされる。
は、原子間力顕微鏡(Atomic ForceMicroscope、以
下、AFMと呼ぶ)により測定した付着力が、磁気ヘッ
ドの磁気記録媒体との対向面が化学修飾されない場合の
付着力よりも小とされる。
【0080】ここで、付着力とは、磁気ハードディスク
上における探針の高さ方向における移動距離を横軸に取
り、各位置でカンチレバーが探針に加えている力を縦軸
に示したフォースカーブ図5におけるDからEまでの値
と定義する。
上における探針の高さ方向における移動距離を横軸に取
り、各位置でカンチレバーが探針に加えている力を縦軸
に示したフォースカーブ図5におけるDからEまでの値
と定義する。
【0081】図5においては、縦軸は、カンチレバー振
れ電圧で表してあるが、図5におけるカンチレバーの振
れ電圧をY(ボルト)とし、フォースカーブCDの傾き
の逆数をαとし、カンチレバーのバネ定数をKとしたと
き、下記数1に示した換算式により付着力F(ニュート
ン)に換算することができる。
れ電圧で表してあるが、図5におけるカンチレバーの振
れ電圧をY(ボルト)とし、フォースカーブCDの傾き
の逆数をαとし、カンチレバーのバネ定数をKとしたと
き、下記数1に示した換算式により付着力F(ニュート
ン)に換算することができる。
【0082】
【数1】
【0083】したがって、この磁気ハードディスク装置
では、所定の材料により磁気ハードディスクとの対向面
が化学修飾が施された磁気ヘッドと所定の材料からなる
潤滑剤層を有する磁気ハードディスクとを組み合わせ、
AFMにより測定した付着力が、磁気ヘッドの磁気記録
媒体との対向面が化学修飾されない場合の付着力よりも
小とされるため、磁気ヘッドと磁気ハードディスクとの
間に生じるメニスカス力が低減され、その結果、スティ
クション力を低く抑えられる。したがって、潤滑剤量を
多くした場合においても磁気ハードディスクの走行安定
性を確保することができる。また、磁気ハードディスク
から磁気ヘッドへの潤滑剤の移着が生じないため、潤滑
効果が長期にわたり継続するため、磁気ヘッド及び磁気
ハードディスクの長寿命化が可能となる。
では、所定の材料により磁気ハードディスクとの対向面
が化学修飾が施された磁気ヘッドと所定の材料からなる
潤滑剤層を有する磁気ハードディスクとを組み合わせ、
AFMにより測定した付着力が、磁気ヘッドの磁気記録
媒体との対向面が化学修飾されない場合の付着力よりも
小とされるため、磁気ヘッドと磁気ハードディスクとの
間に生じるメニスカス力が低減され、その結果、スティ
クション力を低く抑えられる。したがって、潤滑剤量を
多くした場合においても磁気ハードディスクの走行安定
性を確保することができる。また、磁気ハードディスク
から磁気ヘッドへの潤滑剤の移着が生じないため、潤滑
効果が長期にわたり継続するため、磁気ヘッド及び磁気
ハードディスクの長寿命化が可能となる。
【0084】以上、本発明を適用した磁気ハードディス
ク装置について説明したが、本発明は、上記に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜
変更可能である。例えば磁気ヘッドは、MRヘッドに限
定されることなく、巨大磁気抵抗効果型ヘッド等、種々
のヘッドを用いることができる。また、磁気記録媒体に
おいても、磁気ハードディスクに限らず、磁気テープ等
種々の形態をとることができる。
ク装置について説明したが、本発明は、上記に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜
変更可能である。例えば磁気ヘッドは、MRヘッドに限
定されることなく、巨大磁気抵抗効果型ヘッド等、種々
のヘッドを用いることができる。また、磁気記録媒体に
おいても、磁気ハードディスクに限らず、磁気テープ等
種々の形態をとることができる。
【0085】
【実施例】以下、本発明を適用した実施例について具体
的な実験結果に基づいて説明するが、本発明は、以下の
実施例に限定されるものでない。
的な実験結果に基づいて説明するが、本発明は、以下の
実施例に限定されるものでない。
【0086】実施例1 まず、下記化13に示す代表的なパーフルオロポリエー
テル(以下、PFPEと呼ぶ。)系潤滑剤であるZ−D
OL(商品名、アウジモント社製)を含む溶液を調製し
た。
テル(以下、PFPEと呼ぶ。)系潤滑剤であるZ−D
OL(商品名、アウジモント社製)を含む溶液を調製し
た。
【0087】
【化13】
【0088】ここで、溶媒にはフッ素系溶媒HFE−7
100(商品名、3M社製)を用い、PFPEの濃度
は、0.3重量%とした。
100(商品名、3M社製)を用い、PFPEの濃度
は、0.3重量%とした。
【0089】次に、Ni−Pが形成された2.5インチ
のガラス基板上に、Arをスパッタガスとして用いたス
パッタリング法により、磁気記録層を形成した。ここ
で、磁気記録層は、磁性層の下地となる下地層と、磁性
層と、磁性層を保護する保護層とを、この順に積層して
形成した。
のガラス基板上に、Arをスパッタガスとして用いたス
パッタリング法により、磁気記録層を形成した。ここ
で、磁気記録層は、磁性層の下地となる下地層と、磁性
層と、磁性層を保護する保護層とを、この順に積層して
形成した。
【0090】具体的には、まず、下地層として、Crを
75nmの厚みに成膜した。
75nmの厚みに成膜した。
【0091】次に、磁性層として、Co−Pt−Crを
30nmの厚みに成膜した。なお、Co−Pt−Crの
組成比は,Coを72%、Ptを13%、Crを15%
とした。さらに、保護層として、カーボンを20nmの
厚みに成膜した。
30nmの厚みに成膜した。なお、Co−Pt−Crの
組成比は,Coを72%、Ptを13%、Crを15%
とした。さらに、保護層として、カーボンを20nmの
厚みに成膜した。
【0092】次に、下地層、磁性層、保護層を形成した
磁気ハードディスク(グライドハイト約20nm)を上
記において作製したフッ素系潤滑剤溶液中に浸漬し、膜
厚が約3nmになるように、ディッピング法により潤滑
膜を塗布形成してサンプル磁気ハードディスクを完成し
た。
磁気ハードディスク(グライドハイト約20nm)を上
記において作製したフッ素系潤滑剤溶液中に浸漬し、膜
厚が約3nmになるように、ディッピング法により潤滑
膜を塗布形成してサンプル磁気ハードディスクを完成し
た。
【0093】次に、CSS(Contact Start Stop)テ
スタmodel7300(ロータス社製)の磁気ヘッド
の磁気ハードディスクとの対向面を化学修飾した。ここ
で、磁気ヘッドは、2Gbpsi相当の磁気抵抗(M
R)効果型ヘッドであり、負圧スライダに搭載されてい
る。
スタmodel7300(ロータス社製)の磁気ヘッド
の磁気ハードディスクとの対向面を化学修飾した。ここ
で、磁気ヘッドは、2Gbpsi相当の磁気抵抗(M
R)効果型ヘッドであり、負圧スライダに搭載されてい
る。
【0094】磁気ヘッドの磁気ハードディスクとの対向
面の化学修飾は、以下のようにして行った。
面の化学修飾は、以下のようにして行った。
【0095】まず、炭素系材料として下記化14で表さ
れる化合物を5重量%となるようにトルエンに溶解した
溶液を作製した。
れる化合物を5重量%となるようにトルエンに溶解した
溶液を作製した。
【0096】
【化14】
【0097】次に、上記CSSテスタのヘッドスライダ
を上記において作製した溶液中に1時間浸漬した。
を上記において作製した溶液中に1時間浸漬した。
【0098】次に、ヘッドスライダを上記溶液中から取
り出し、100℃のオーブン中で1時間加熱した。
り出し、100℃のオーブン中で1時間加熱した。
【0099】最後に、未吸着の炭素系材料をトルエン中
で洗浄除去し、サンプルスライダとした。
で洗浄除去し、サンプルスライダとした。
【0100】実施例2乃至実施例11 炭素系材料として表1に示す化合物を用いたこと以外
は、実施例1と同様にしてサンプル磁気ハードディスク
及びサンプルスライダを作製した。
は、実施例1と同様にしてサンプル磁気ハードディスク
及びサンプルスライダを作製した。
【0101】
【表1】
【0102】比較例1 磁気ヘッドの磁気ハードディスクとの対向面に化学修飾
を施さないこと以外は、実施例1と同様にしてサンプル
磁気ハードディスク及びサンプルスライダを準備した。
を施さないこと以外は、実施例1と同様にしてサンプル
磁気ハードディスク及びサンプルスライダを準備した。
【0103】比較例2 磁気ヘッドの磁気ハードディスクとの対向面に化学修飾
を施さないことと、磁気ハードディスクにおける潤滑剤
層の膜厚を1.5nmとしたこと以外は、実施例1と同
様にしてサンプル磁気ハードディスク及びサンプルスラ
イダを準備した。
を施さないことと、磁気ハードディスクにおける潤滑剤
層の膜厚を1.5nmとしたこと以外は、実施例1と同
様にしてサンプル磁気ハードディスク及びサンプルスラ
イダを準備した。
【0104】比較例3 磁気ヘッドの磁気ハードディスクとの対向面を磁気ハー
ドディスクの潤滑剤層と同じフッ素系材料により化学修
飾したこと以外は、実施例1と同様にしてサンプル磁気
ハードディスク及びサンプルスライダを準備した。
ドディスクの潤滑剤層と同じフッ素系材料により化学修
飾したこと以外は、実施例1と同様にしてサンプル磁気
ハードディスク及びサンプルスライダを準備した。
【0105】比較例4 磁気ハードディスクにおける潤滑剤層を炭化水素系潤滑
剤であるヘプチルステアレートにより3nmの膜厚に形
成したこと以外は、実施例1と同様にしてサンプル磁気
ハードディスク及びサンプルスライダを準備した。
剤であるヘプチルステアレートにより3nmの膜厚に形
成したこと以外は、実施例1と同様にしてサンプル磁気
ハードディスク及びサンプルスライダを準備した。
【0106】<特性評価>実施例1乃至実施例11及び
比較例1乃至比較例4で作製したサンプル磁気ハードデ
ィスク及びサンプルスライダの組み合わせについて、上
記CSSテスタを用いて連続摺動耐久性及び粘着性を調
べた。また、実施例6、実施例7、比較例1及び比較例
3について、付着力の測定を行った。
比較例1乃至比較例4で作製したサンプル磁気ハードデ
ィスク及びサンプルスライダの組み合わせについて、上
記CSSテスタを用いて連続摺動耐久性及び粘着性を調
べた。また、実施例6、実施例7、比較例1及び比較例
3について、付着力の測定を行った。
【0107】連続摺動耐久性(ヘッドクラッシュを起こ
すまでのサイクル数) 磁気ハードディスク回転数を5000rpm、磁気ヘッ
ド押しつけ加重を3gとし、磁気ハードディスク回転開
始後3秒間で5000rpmまで加速し、4秒間保持
し、その後3秒で停止させ、これを1サイクルとした。
そして、このサイクルを50000回繰り返し行い、ヘ
ッドクラッシュを起こすまでのサイクル数を調べた。そ
の結果を表1に併せて示す。
すまでのサイクル数) 磁気ハードディスク回転数を5000rpm、磁気ヘッ
ド押しつけ加重を3gとし、磁気ハードディスク回転開
始後3秒間で5000rpmまで加速し、4秒間保持
し、その後3秒で停止させ、これを1サイクルとした。
そして、このサイクルを50000回繰り返し行い、ヘ
ッドクラッシュを起こすまでのサイクル数を調べた。そ
の結果を表1に併せて示す。
【0108】粘着性(スティクション力) 上記連続摺動耐久性と同条件の測定を行い、1サイクル
目での磁気ハードディスク回転開始後3秒間までの最大
摩擦力を粘着力(スティクション力)とした。
目での磁気ハードディスク回転開始後3秒間までの最大
摩擦力を粘着力(スティクション力)とした。
【0109】その結果を表1に併せて示す。
【0110】付着力 原子間力顕微鏡SPM−9500(商品名、島津製作所
製)及びSPM−9500用Force Curveソフトウエア
を用い、常温、常湿において実施例6、実施例7、比較
例1及び比較例3について下記の条件で測定し、その平
均値を付着力とした。
製)及びSPM−9500用Force Curveソフトウエア
を用い、常温、常湿において実施例6、実施例7、比較
例1及び比較例3について下記の条件で測定し、その平
均値を付着力とした。
【0111】測定範囲:潤滑剤層全体 サンプリング数:100ポイント ここで、付着力とは、磁気ハードディスク上における探
針の高さ方向における移動距離を横軸に取り、各位置で
カンチレバーが探針に加えている力を縦軸に示したフォ
ースカーブ図5におけるDからEまでの値と定義する。
針の高さ方向における移動距離を横軸に取り、各位置で
カンチレバーが探針に加えている力を縦軸に示したフォ
ースカーブ図5におけるDからEまでの値と定義する。
【0112】図5においては、縦軸は、カンチレバー振
れ電圧で表してあるが、図5におけるカンチレバーの振
れ電圧をY(ボルト)とし、フォースカーブCDの傾き
の逆数をαとし、カンチレバーのバネ定数をKとしたと
き、下記数2に示した換算式により付着力F(ニュート
ン)に換算することができる。その結果を表2に示す。
れ電圧で表してあるが、図5におけるカンチレバーの振
れ電圧をY(ボルト)とし、フォースカーブCDの傾き
の逆数をαとし、カンチレバーのバネ定数をKとしたと
き、下記数2に示した換算式により付着力F(ニュート
ン)に換算することができる。その結果を表2に示す。
【0113】
【数2】
【0114】
【表2】
【0115】表1の結果より、磁気ヘッドの磁気ハード
ディスクとの対向面に化学修飾を施していない比較例1
では、スティクション力は5.5gfと高く、ヘッドク
ラッシュまでのサイクル数は、25000サイクルとな
った。これは、潤滑剤層の膜厚が約3nmと厚めであ
り、潤滑剤層に起因する磁気ハードディスクと磁気ヘッ
ドとの間に生じるメニスカス力が大きいことによるもの
である。
ディスクとの対向面に化学修飾を施していない比較例1
では、スティクション力は5.5gfと高く、ヘッドク
ラッシュまでのサイクル数は、25000サイクルとな
った。これは、潤滑剤層の膜厚が約3nmと厚めであ
り、潤滑剤層に起因する磁気ハードディスクと磁気ヘッ
ドとの間に生じるメニスカス力が大きいことによるもの
である。
【0116】一方、比較例2に示すように、磁気ヘッド
の磁気ハードディスクとの対向面に化学修飾を施さず、
潤滑剤層の膜厚を薄くした場合には、スティクション力
は、1.5gfと低減するものの、サイクル数は、50
00サイクルと大きく減少した。これは、潤滑剤層の膜
厚の減少、すなわち潤滑剤の磁気ハードディスク表面に
おける存在量の減少に起因するものであり、実用特性と
して不十分である。
の磁気ハードディスクとの対向面に化学修飾を施さず、
潤滑剤層の膜厚を薄くした場合には、スティクション力
は、1.5gfと低減するものの、サイクル数は、50
00サイクルと大きく減少した。これは、潤滑剤層の膜
厚の減少、すなわち潤滑剤の磁気ハードディスク表面に
おける存在量の減少に起因するものであり、実用特性と
して不十分である。
【0117】比較例3は、フッ素系材料で、磁気ヘッド
の磁気ハードディスクとの対向面を化学修飾した場合で
あるが、スティクション力は、6.0gfであり、ステ
ィクション力の低減は認められない。これは、潤滑剤と
同系列の材料で磁気ヘッドの磁気ハードディスクとの対
向面を化学修飾した場合には、メニスカス力は低減しな
いためである。
の磁気ハードディスクとの対向面を化学修飾した場合で
あるが、スティクション力は、6.0gfであり、ステ
ィクション力の低減は認められない。これは、潤滑剤と
同系列の材料で磁気ヘッドの磁気ハードディスクとの対
向面を化学修飾した場合には、メニスカス力は低減しな
いためである。
【0118】比較例4の場合も比較例3と同様であり、
潤滑剤及び磁気ヘッドの磁気ハードディスクとの対向面
を化学修飾する材料が炭化水素系材料同士という同系列
の組み合わせでは、メニスカス力は大きく低減せず、そ
の結果、スティクション力は低減しないことがわかる。
潤滑剤及び磁気ヘッドの磁気ハードディスクとの対向面
を化学修飾する材料が炭化水素系材料同士という同系列
の組み合わせでは、メニスカス力は大きく低減せず、そ
の結果、スティクション力は低減しないことがわかる。
【0119】これに対して、実施例1乃至実施例11の
ように、フッ素系の潤滑剤層が形成されている磁気ハー
ドディスクに、炭化水素系材料で磁気ハードディスクと
の対向面を化学修飾した磁気ヘッドを組み合わせて使用
した場合には、表1の結果から明らかであるように、ス
ティクション力は、1.5〜2.5gf程度と低く抑え
られており、かつヘッドクラッシュを起こすことなく、
全てにおいて50000サイクルを達成した。これによ
り、潤滑剤層としてフッ素系潤滑剤を使用した磁気ハー
ドディスクと、炭化水素材料により磁気ハードディスク
との対向面に化学修飾を施した磁気ヘッドとを組み合わ
せて使用することにより、磁気ハードディスクと磁気ヘ
ッドとの間に生じるメニスカス力を低減させることがで
き、その結果、スティクション力を低減させることがで
きることがわかった。
ように、フッ素系の潤滑剤層が形成されている磁気ハー
ドディスクに、炭化水素系材料で磁気ハードディスクと
の対向面を化学修飾した磁気ヘッドを組み合わせて使用
した場合には、表1の結果から明らかであるように、ス
ティクション力は、1.5〜2.5gf程度と低く抑え
られており、かつヘッドクラッシュを起こすことなく、
全てにおいて50000サイクルを達成した。これによ
り、潤滑剤層としてフッ素系潤滑剤を使用した磁気ハー
ドディスクと、炭化水素材料により磁気ハードディスク
との対向面に化学修飾を施した磁気ヘッドとを組み合わ
せて使用することにより、磁気ハードディスクと磁気ヘ
ッドとの間に生じるメニスカス力を低減させることがで
き、その結果、スティクション力を低減させることがで
きることがわかった。
【0120】実施例1乃至実施例11において、磁気ヘ
ッドの磁気ハードディスクとの対向面を化学修飾した材
料による差異に着目すると、実施例3,実施例5、実施
例7及び実施例9のように磁気ヘッドを強固かつ十分に
被覆していると予想され、磁気ヘッドに対する吸着反応
性が高いカルボン酸、カップリング剤、及び長いアルキ
ル鎖を含有する炭素系材料において、より高いスティク
ション力低減効果が認められる。このことより、磁気ヘ
ッドの磁気ハードディスクとの対向面を化学修飾する材
料は、磁気ヘッド表面から脱離しにくく、かつフッ素系
潤滑剤への移着をより低減させる材料が好ましいことが
わかる。また、カルボニル基、アミノ基、アミド基及び
スルホン酸基を含有した炭化水素系材料においても、同
等の効果が期待できる。また、磁気ヘッドの磁気ハード
ディスクとの対向面に付着させる炭化水素系材料は、炭
化水素部として分岐炭化水素、アリール基、或いは複素
芳香族を含有する場合においても同等の効果が期待でき
る。
ッドの磁気ハードディスクとの対向面を化学修飾した材
料による差異に着目すると、実施例3,実施例5、実施
例7及び実施例9のように磁気ヘッドを強固かつ十分に
被覆していると予想され、磁気ヘッドに対する吸着反応
性が高いカルボン酸、カップリング剤、及び長いアルキ
ル鎖を含有する炭素系材料において、より高いスティク
ション力低減効果が認められる。このことより、磁気ヘ
ッドの磁気ハードディスクとの対向面を化学修飾する材
料は、磁気ヘッド表面から脱離しにくく、かつフッ素系
潤滑剤への移着をより低減させる材料が好ましいことが
わかる。また、カルボニル基、アミノ基、アミド基及び
スルホン酸基を含有した炭化水素系材料においても、同
等の効果が期待できる。また、磁気ヘッドの磁気ハード
ディスクとの対向面に付着させる炭化水素系材料は、炭
化水素部として分岐炭化水素、アリール基、或いは複素
芳香族を含有する場合においても同等の効果が期待でき
る。
【0121】これらのことより、潤滑剤層としてフッ素
系潤滑剤を使用した磁気ハードディスクと、炭化水素材
料により化学修飾を施した磁気ヘッドとを組み合わせて
使用することにより、磁気ハードディスクと磁気ヘッド
との間の付着力を低減させることができることがわかっ
た。
系潤滑剤を使用した磁気ハードディスクと、炭化水素材
料により化学修飾を施した磁気ヘッドとを組み合わせて
使用することにより、磁気ハードディスクと磁気ヘッド
との間の付着力を低減させることができることがわかっ
た。
【0122】また、表2より、付着力に関しても磁気ヘ
ッドの磁気ハードディスクとの対向面に化学修飾を施さ
ない場合には、付着力は、約15nNであるのに対し、
炭化水素系材料で磁気ヘッドの磁気ハードディスクとの
対向面に化学修飾を施した実施例7においては、0.7
64nNと付着力は大きく低減している。また、部分フ
ッ化炭化水素材料で磁気ヘッドの磁気ハードディスクと
の対向面に化学修飾を施した実施例6においても1.1
2nNと、磁気ヘッドの磁気ハードディスクとの対向面
を化学修飾しない場合と比較して付着力は大きく低減し
ており、付着力低減の効果のあることがわかった。そし
て、磁気ヘッドをフッ素系材料で化学修飾した比較例3
においては、38.53nNと付着力は、大きく増加し
ている。また、実施例6、実施例7、比較例1及び比較
例3の付着力及びスティクション力を比較することによ
り、磁気ヘッドの磁気ハードディスクとの対向面を化学
修飾しない比較例1よりも付着力が小さい実施例6及び
実施例7は、比較例1よりもスティクション力が低減し
ていることがわかった。そして、磁気ヘッドの磁気ハー
ドディスクとの対向面を化学修飾しない比較例1よりも
付着力が大きい比較例3では、比較例1よりもスティク
ション力が大きくなっていることがわかった。
ッドの磁気ハードディスクとの対向面に化学修飾を施さ
ない場合には、付着力は、約15nNであるのに対し、
炭化水素系材料で磁気ヘッドの磁気ハードディスクとの
対向面に化学修飾を施した実施例7においては、0.7
64nNと付着力は大きく低減している。また、部分フ
ッ化炭化水素材料で磁気ヘッドの磁気ハードディスクと
の対向面に化学修飾を施した実施例6においても1.1
2nNと、磁気ヘッドの磁気ハードディスクとの対向面
を化学修飾しない場合と比較して付着力は大きく低減し
ており、付着力低減の効果のあることがわかった。そし
て、磁気ヘッドをフッ素系材料で化学修飾した比較例3
においては、38.53nNと付着力は、大きく増加し
ている。また、実施例6、実施例7、比較例1及び比較
例3の付着力及びスティクション力を比較することによ
り、磁気ヘッドの磁気ハードディスクとの対向面を化学
修飾しない比較例1よりも付着力が小さい実施例6及び
実施例7は、比較例1よりもスティクション力が低減し
ていることがわかった。そして、磁気ヘッドの磁気ハー
ドディスクとの対向面を化学修飾しない比較例1よりも
付着力が大きい比較例3では、比較例1よりもスティク
ション力が大きくなっていることがわかった。
【0123】これらのことより、この磁気ハードディス
ク装置では、所定の材料により磁気ハードディスクとの
対向面が化学修飾が施された磁気ヘッドと所定の材料か
らなる潤滑剤層を有する磁気ハードディスクとを組み合
わせ、AFMにより測定した付着力が、磁気ヘッドの磁
気記録媒体との対向面が化学修飾されない場合の付着力
よりも小とすることにより、磁気ヘッドと磁気ハードデ
ィスクとの間に生じるスティクション力を低く抑えられ
ることがわかった。
ク装置では、所定の材料により磁気ハードディスクとの
対向面が化学修飾が施された磁気ヘッドと所定の材料か
らなる潤滑剤層を有する磁気ハードディスクとを組み合
わせ、AFMにより測定した付着力が、磁気ヘッドの磁
気記録媒体との対向面が化学修飾されない場合の付着力
よりも小とすることにより、磁気ヘッドと磁気ハードデ
ィスクとの間に生じるスティクション力を低く抑えられ
ることがわかった。
【0124】実施例12 まず、下記化15及び下記化16に示す代表的な炭化水
素系潤滑剤であるヘプチルステアレート及びステアリン
酸を含む溶液を調製した。
素系潤滑剤であるヘプチルステアレート及びステアリン
酸を含む溶液を調製した。
【0125】
【化15】
【0126】
【化16】
【0127】ここで、溶媒にはトルエンを用い、ヘプチ
ルステアレート及びステアリン酸のトータル濃度は、
0.5重量%(それぞれの重量比1:1)とした。
ルステアレート及びステアリン酸のトータル濃度は、
0.5重量%(それぞれの重量比1:1)とした。
【0128】次に、Ni−Pが形成された2.5インチ
のガラス基板上に、Arをスパッタガスとして用いたス
パッタリング法により、磁気記録層を形成した。ここ
で、磁気記録層は、磁性層の下地となる下地層と、磁性
層と、磁性層を保護する保護層とを、この順に積層して
形成した。
のガラス基板上に、Arをスパッタガスとして用いたス
パッタリング法により、磁気記録層を形成した。ここ
で、磁気記録層は、磁性層の下地となる下地層と、磁性
層と、磁性層を保護する保護層とを、この順に積層して
形成した。
【0129】具体的には、まず、下地層として、Crを
75nmの厚みに成膜した。
75nmの厚みに成膜した。
【0130】次に、磁性層として、Co−Pt−Crを
30nmの厚みに成膜した。なお、Co−Pt−Crの
組成比は,Coを72%、Ptを13%、Crを15%
とした。さらに、保護層として、カーボンを20nmの
厚みに成膜した。
30nmの厚みに成膜した。なお、Co−Pt−Crの
組成比は,Coを72%、Ptを13%、Crを15%
とした。さらに、保護層として、カーボンを20nmの
厚みに成膜した。
【0131】次に、下地層、磁性層、保護層を形成した
磁気ハードディスク(グライドハイト約20nm)を上
記において作製した炭化水素系潤滑剤溶液中に浸漬し、
膜厚が約3nmになるように、ディッピング法により潤
滑膜を塗布形成してサンプル磁気ハードディスクを完成
した。
磁気ハードディスク(グライドハイト約20nm)を上
記において作製した炭化水素系潤滑剤溶液中に浸漬し、
膜厚が約3nmになるように、ディッピング法により潤
滑膜を塗布形成してサンプル磁気ハードディスクを完成
した。
【0132】次に、CSSテスタmodel7300
(ロータス社製)の磁気ヘッドの磁気ハードディスクと
の対向面を化学修飾した。ここで、磁気ヘッドは、2G
bpsi相当の磁気抵抗(MR)効果型ヘッドであり、
負圧スライダに搭載されている。
(ロータス社製)の磁気ヘッドの磁気ハードディスクと
の対向面を化学修飾した。ここで、磁気ヘッドは、2G
bpsi相当の磁気抵抗(MR)効果型ヘッドであり、
負圧スライダに搭載されている。
【0133】磁気ヘッドの磁気ハードディスクとの対向
面の化学修飾は、以下のようにして行った。
面の化学修飾は、以下のようにして行った。
【0134】まず、フッ素系材料として下記化17で表
される化合物を5重量%となるようにトルエンに溶解し
た溶液を作製した。
される化合物を5重量%となるようにトルエンに溶解し
た溶液を作製した。
【0135】
【化17】
【0136】次に、上記CSSテスタのヘッドスライダ
を上記において作製した溶液中に1時間浸漬した。
を上記において作製した溶液中に1時間浸漬した。
【0137】次に、ヘッドスライダを上記溶液中から取
り出し、100℃のオーブン中で1時間加熱した。
り出し、100℃のオーブン中で1時間加熱した。
【0138】最後に、未吸着のフッ素系材料をフッ素系
溶媒HFE7200(3M社製)中で洗浄除去し、サン
プルスライダとした。
溶媒HFE7200(3M社製)中で洗浄除去し、サン
プルスライダとした。
【0139】実施例13乃至実施例22 フッ素系材料として表1に示す化合物を用いたこと以外
は、実施例12と同様にしてサンプル磁気ハードディス
ク及びサンプルスライダを作製した。
は、実施例12と同様にしてサンプル磁気ハードディス
ク及びサンプルスライダを作製した。
【0140】比較例5 磁気ヘッドの磁気ハードディスクとの対向面に化学修飾
を施さないこと以外は、実施例12と同様にしてサンプ
ル磁気ハードディスク及びサンプルスライダを準備し
た。
を施さないこと以外は、実施例12と同様にしてサンプ
ル磁気ハードディスク及びサンプルスライダを準備し
た。
【0141】比較例6 磁気ヘッドの磁気ハードディスクとの対向面に化学修飾
を施さないことと、磁気ハードディスクにおける潤滑剤
層の膜厚を1.5nmとしたこと以外は、実施例12と
同様にしてサンプル磁気ハードディスク及びサンプルス
ライダを準備した。
を施さないことと、磁気ハードディスクにおける潤滑剤
層の膜厚を1.5nmとしたこと以外は、実施例12と
同様にしてサンプル磁気ハードディスク及びサンプルス
ライダを準備した。
【0142】比較例7 磁気ヘッドの磁気ハードディスクとの対向面を磁気ハー
ドディスクの潤滑剤層と同じ炭化水素系材料により化学
修飾したこと以外は、実施例12と同様にしてサンプル
磁気ハードディスク及びサンプルスライダを準備した。
ドディスクの潤滑剤層と同じ炭化水素系材料により化学
修飾したこと以外は、実施例12と同様にしてサンプル
磁気ハードディスク及びサンプルスライダを準備した。
【0143】比較例8 磁気ヘッドの磁気ハードディスクとの対向面を部分フッ
化物により化学修飾したこと以外は、実施例12と同様
にしてサンプル磁気ハードディスク及びサンプルスライ
ダを準備した。
化物により化学修飾したこと以外は、実施例12と同様
にしてサンプル磁気ハードディスク及びサンプルスライ
ダを準備した。
【0144】比較例9 磁気ハードディスクにおける潤滑剤層をフッ素系潤滑剤
であるZ−dol2000(アウジモント社製)により
3nmの膜厚に形成したこと以外は、実施例12と同様
にしてサンプル磁気ハードディスク及びサンプルスライ
ダを準備した。
であるZ−dol2000(アウジモント社製)により
3nmの膜厚に形成したこと以外は、実施例12と同様
にしてサンプル磁気ハードディスク及びサンプルスライ
ダを準備した。
【0145】実施例12乃至実施例22及び比較例5乃
至比較例9で作製したサンプル磁気ハードディスク及び
サンプルスライダの組み合わせについて、上記CSSテ
スタを用いて上記と同様にして連続摺動耐久性及び粘着
性を調べた。その結果を表3に示す。また、実施例1
8、比較例5及び比較例7について、上記と同様にして
付着力の測定を行った。その結果を表4に示す。
至比較例9で作製したサンプル磁気ハードディスク及び
サンプルスライダの組み合わせについて、上記CSSテ
スタを用いて上記と同様にして連続摺動耐久性及び粘着
性を調べた。その結果を表3に示す。また、実施例1
8、比較例5及び比較例7について、上記と同様にして
付着力の測定を行った。その結果を表4に示す。
【0146】
【表3】
【0147】
【表4】
【0148】表3の結果より、磁気ヘッドの磁気ハード
ディスクとの対向面に化学修飾を施していない比較例5
では、スティクション力は4.3gfと高く、ヘッドク
ラッシュまでのサイクル数は、25000サイクルとな
った。これは、潤滑剤層の膜厚が約3nmと厚めであ
り、潤滑剤層に起因する磁気ハードディスクと磁気ヘッ
ドとの間に生じるメニスカス力が大きいことによるもの
である。
ディスクとの対向面に化学修飾を施していない比較例5
では、スティクション力は4.3gfと高く、ヘッドク
ラッシュまでのサイクル数は、25000サイクルとな
った。これは、潤滑剤層の膜厚が約3nmと厚めであ
り、潤滑剤層に起因する磁気ハードディスクと磁気ヘッ
ドとの間に生じるメニスカス力が大きいことによるもの
である。
【0149】一方、比較例6に示すように、磁気ヘッド
の磁気ハードディスクとの対向面に化学修飾を施さず、
潤滑剤層の膜厚を薄くした場合には、スティクション力
は、1.5gfと低減するものの、サイクル数は、50
00サイクルと大きく減少した。これは、潤滑剤層の膜
厚の減少、すなわち潤滑剤の磁気ハードディスク表面に
おける存在量の減少に起因するものであり、実用特性と
して不十分である。
の磁気ハードディスクとの対向面に化学修飾を施さず、
潤滑剤層の膜厚を薄くした場合には、スティクション力
は、1.5gfと低減するものの、サイクル数は、50
00サイクルと大きく減少した。これは、潤滑剤層の膜
厚の減少、すなわち潤滑剤の磁気ハードディスク表面に
おける存在量の減少に起因するものであり、実用特性と
して不十分である。
【0150】比較例7は、炭化水素系材料で、磁気ヘッ
ドの磁気ハードディスクとの対向面を化学修飾した場合
であるが、スティクション力は、4.5gfであり、ス
ティクション力の低減は認められない。これは、潤滑剤
と同系列の材料で磁気ヘッドの磁気ハードディスクとの
対向面を化学修飾した場合には、メニスカス力は低減し
ないためである。
ドの磁気ハードディスクとの対向面を化学修飾した場合
であるが、スティクション力は、4.5gfであり、ス
ティクション力の低減は認められない。これは、潤滑剤
と同系列の材料で磁気ヘッドの磁気ハードディスクとの
対向面を化学修飾した場合には、メニスカス力は低減し
ないためである。
【0151】比較例8は、部分フッ化材料で、磁気ヘッ
ドの磁気ハードディスクとの対向面を化学修飾した場合
であるが、炭化水素部の影響により十分な効果は得られ
なかった。
ドの磁気ハードディスクとの対向面を化学修飾した場合
であるが、炭化水素部の影響により十分な効果は得られ
なかった。
【0152】比較例9の場合も、潤滑剤及び磁気ヘッド
の磁気ハードディスクとの対向面を化学修飾する材料が
炭化水素系材料同士という同系列の組み合わせでは、メ
ニスカス力は大きく低減せず、その結果、スティクショ
ン力は低減しないことがわかる。
の磁気ハードディスクとの対向面を化学修飾する材料が
炭化水素系材料同士という同系列の組み合わせでは、メ
ニスカス力は大きく低減せず、その結果、スティクショ
ン力は低減しないことがわかる。
【0153】これに対して、実施例12乃至実施例22
のように、炭化水素系の潤滑剤層が形成されている磁気
ハードディスクに、フッ素系材料で磁気ハードディスク
との対向面を化学修飾した磁気ヘッドを組み合わせて使
用した場合には、表3の結果から明らかであるように、
スティクション力は、1.5〜2.5gf程度と低く抑
えられており、かつヘッドクラッシュを起こすことな
く、全てにおいて50000サイクルを達成した。
のように、炭化水素系の潤滑剤層が形成されている磁気
ハードディスクに、フッ素系材料で磁気ハードディスク
との対向面を化学修飾した磁気ヘッドを組み合わせて使
用した場合には、表3の結果から明らかであるように、
スティクション力は、1.5〜2.5gf程度と低く抑
えられており、かつヘッドクラッシュを起こすことな
く、全てにおいて50000サイクルを達成した。
【0154】これにより、潤滑剤層として炭化水素系潤
滑剤を使用した磁気ハードディスクと、フッ素系材料に
より磁気ハードディスクとの対向面に化学修飾を施した
磁気ヘッドとを組み合わせて使用することにより、磁気
ハードディスクと磁気ヘッドとの間に生じるメニスカス
力を低減させることができ、その結果、スティクション
力を低減させることができることがわかった。
滑剤を使用した磁気ハードディスクと、フッ素系材料に
より磁気ハードディスクとの対向面に化学修飾を施した
磁気ヘッドとを組み合わせて使用することにより、磁気
ハードディスクと磁気ヘッドとの間に生じるメニスカス
力を低減させることができ、その結果、スティクション
力を低減させることができることがわかった。
【0155】実施例12乃至実施例22において、磁気
ヘッドの磁気ハードディスクとの対向面を化学修飾した
材料による差異に着目すると、実施例14,実施例1
6、実施例18及び実施例20のように磁気ヘッドを強
固かつ十分に被覆していると予想され、磁気ヘッドに対
する吸着反応性が高いカルボン酸、あるいはカップリン
グ剤を含有する炭素系材料及び鎖長の長い炭素系材料に
おいて、より高いスティクション力低減効果が認められ
る。このことより、磁気ヘッドの磁気ハードディスクと
の対向面を化学修飾する材料は、磁気ヘッド表面から脱
離しにくく、かつ炭化水素系潤滑剤への移着をより低減
させる材料が好ましいことがわかる。また、カルボニル
基、アミノ基、アミド基及びスルホン酸基を含有したフ
ッ素系材料においても、同等の効果が期待できる。ま
た、磁気ヘッドの磁気ハードディスクとの対向面に付着
させるフッ素系材料は、フッ化炭素部として分岐フッ化
炭素を含有する場合においても同様の効果が期待でき
る。
ヘッドの磁気ハードディスクとの対向面を化学修飾した
材料による差異に着目すると、実施例14,実施例1
6、実施例18及び実施例20のように磁気ヘッドを強
固かつ十分に被覆していると予想され、磁気ヘッドに対
する吸着反応性が高いカルボン酸、あるいはカップリン
グ剤を含有する炭素系材料及び鎖長の長い炭素系材料に
おいて、より高いスティクション力低減効果が認められ
る。このことより、磁気ヘッドの磁気ハードディスクと
の対向面を化学修飾する材料は、磁気ヘッド表面から脱
離しにくく、かつ炭化水素系潤滑剤への移着をより低減
させる材料が好ましいことがわかる。また、カルボニル
基、アミノ基、アミド基及びスルホン酸基を含有したフ
ッ素系材料においても、同等の効果が期待できる。ま
た、磁気ヘッドの磁気ハードディスクとの対向面に付着
させるフッ素系材料は、フッ化炭素部として分岐フッ化
炭素を含有する場合においても同様の効果が期待でき
る。
【0156】また、表4より、付着力に関しても磁気ヘ
ッドの磁気ハードディスクとの対向面に化学修飾を施さ
ない場合には、付着力は、約1.3nNであるのに対
し、フッ素系材料で磁気ヘッドの磁気ハードディスクと
の対向面に化学修飾を施した実施例18においては、
0.57nNと付着力は大きく低減している。そして、
磁気ヘッドを炭化水素系材料で化学修飾した比較例7に
おいては、1.868nNと付着力は、大きく増加して
いる。また、実施例18、比較例5及び比較例7の付着
力及びスティクション力を比較することにより、磁気ヘ
ッドの磁気ハードディスクとの対向面を化学修飾しない
比較例5よりも付着力が小さい実施例18は、比較例5
よりもスティクション力が低減していることがわかっ
た。そして、磁気ヘッドの磁気ハードディスクとの対向
面を化学修飾しない比較例5よりも付着力が大きい比較
例7では、比較例5よりもスティクション力が大きくな
っていることがわかった。
ッドの磁気ハードディスクとの対向面に化学修飾を施さ
ない場合には、付着力は、約1.3nNであるのに対
し、フッ素系材料で磁気ヘッドの磁気ハードディスクと
の対向面に化学修飾を施した実施例18においては、
0.57nNと付着力は大きく低減している。そして、
磁気ヘッドを炭化水素系材料で化学修飾した比較例7に
おいては、1.868nNと付着力は、大きく増加して
いる。また、実施例18、比較例5及び比較例7の付着
力及びスティクション力を比較することにより、磁気ヘ
ッドの磁気ハードディスクとの対向面を化学修飾しない
比較例5よりも付着力が小さい実施例18は、比較例5
よりもスティクション力が低減していることがわかっ
た。そして、磁気ヘッドの磁気ハードディスクとの対向
面を化学修飾しない比較例5よりも付着力が大きい比較
例7では、比較例5よりもスティクション力が大きくな
っていることがわかった。
【0157】これらのことより、この磁気ハードディス
ク装置では、所定の材料により磁気ハードディスクとの
対向面が化学修飾が施された磁気ヘッドと所定の材料か
らなる潤滑剤層を有する磁気ハードディスクとを組み合
わせ、AFMにより測定した付着力が、磁気ヘッドの磁
気記録媒体との対向面が化学修飾されない場合の付着力
よりも小とすることにより、磁気ヘッドと磁気ハードデ
ィスクとの間に生じるスティクション力を低く抑えられ
ることがわかった。
ク装置では、所定の材料により磁気ハードディスクとの
対向面が化学修飾が施された磁気ヘッドと所定の材料か
らなる潤滑剤層を有する磁気ハードディスクとを組み合
わせ、AFMにより測定した付着力が、磁気ヘッドの磁
気記録媒体との対向面が化学修飾されない場合の付着力
よりも小とすることにより、磁気ヘッドと磁気ハードデ
ィスクとの間に生じるスティクション力を低く抑えられ
ることがわかった。
【0158】以上、本発明を適用した実施例を説明した
が、本発明は、上述した実施例に限定されることなく、
本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
が、本発明は、上述した実施例に限定されることなく、
本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0159】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係る磁気記録再生装置は、磁気記録媒体の金属磁性膜が
形成された側の一主面の表層にフッ素系潤滑剤層が形成
され、磁気ヘッドの上記磁気記録媒体との対向面が炭化
水素系材料により化学修飾される。
係る磁気記録再生装置は、磁気記録媒体の金属磁性膜が
形成された側の一主面の表層にフッ素系潤滑剤層が形成
され、磁気ヘッドの上記磁気記録媒体との対向面が炭化
水素系材料により化学修飾される。
【0160】そのため、磁気ヘッドと磁気記録媒体との
間に生じるスティクション力が低く抑えられ、また、潤
滑剤の磁気記録媒体から磁気ヘッドへの移着が防がれ
る。
間に生じるスティクション力が低く抑えられ、また、潤
滑剤の磁気記録媒体から磁気ヘッドへの移着が防がれ
る。
【0161】本発明に係る磁気記録再生装置は、磁気記
録媒体の金属磁性膜が形成された側の一主面の表層に炭
化水素系潤滑剤層が形成され、磁気ヘッドの上記磁気記
録媒体との対向面がフッ素系材料により化学修飾され
る。
録媒体の金属磁性膜が形成された側の一主面の表層に炭
化水素系潤滑剤層が形成され、磁気ヘッドの上記磁気記
録媒体との対向面がフッ素系材料により化学修飾され
る。
【0162】そのため、磁気ヘッドと磁気記録媒体との
間に生じるスティクション力が低く抑えられ、また、潤
滑剤の磁気記録媒体から磁気ヘッドへの移着が防がれ
る。
間に生じるスティクション力が低く抑えられ、また、潤
滑剤の磁気記録媒体から磁気ヘッドへの移着が防がれ
る。
【0163】本発明に係る磁気記録再生装置は、非磁性
支持体の一主面上に少なくとも金属磁性膜が成膜されて
なるとともに上記金属磁性膜が形成された表層に潤滑剤
層が形成された磁気記録媒体と、上記磁気記録媒体との
対向面が化学修飾された磁気ヘッドとを備える磁気記録
再生装置において、原子間力顕微鏡(Atomic ForceMi
croscope:AFM)により測定した付着力が、磁気ヘッ
ドの磁気記録媒体との対向面が化学修飾されない場合の
付着力よりも小とされる。
支持体の一主面上に少なくとも金属磁性膜が成膜されて
なるとともに上記金属磁性膜が形成された表層に潤滑剤
層が形成された磁気記録媒体と、上記磁気記録媒体との
対向面が化学修飾された磁気ヘッドとを備える磁気記録
再生装置において、原子間力顕微鏡(Atomic ForceMi
croscope:AFM)により測定した付着力が、磁気ヘッ
ドの磁気記録媒体との対向面が化学修飾されない場合の
付着力よりも小とされる。
【0164】そのため、磁気ヘッドと磁気記録媒体との
間に生じるスティクション力が低く抑えられる。
間に生じるスティクション力が低く抑えられる。
【0165】したがって、本発明に係る磁気記録再生装
置によれば、高い耐久性を有する磁気記録再生装置を提
供することができる。
置によれば、高い耐久性を有する磁気記録再生装置を提
供することができる。
【図1】本発明を適用した磁気ハードディスク装置の一
構成例を示した図である。
構成例を示した図である。
【図2】本発明を適用した磁気ハードディスクの一構成
例を示した図である。
例を示した図である。
【図3】本発明を適用した磁気ハードディスクの一構成
例を示した図である。
例を示した図である。
【図4】本発明を適用した磁気ハードディスクの一構成
例を示した図である。
例を示した図である。
【図5】原子間力顕微鏡による測定におけるフォースカ
ーブの模式図である。
ーブの模式図である。
21 非磁性支持体、22 金属磁性膜、23 カーボ
ン保護膜、24 潤滑剤層
ン保護膜、24 潤滑剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩本 浩 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D006 AA03 DA03 EA02 FA06 5D111 AA24 FF33 FF47 GG09 JJ03 JJ04 JJ05 KK08
Claims (15)
- 【請求項1】 非磁性支持体の一主面上に少なくとも金
属磁性膜が成膜されてなるとともに上記金属磁性膜が形
成された側の一主面の表層にフッ素系潤滑剤層が形成さ
れた磁気記録媒体と、 上記磁気記録媒体との対向面が炭化水素系材料により化
学修飾された磁気ヘッドとを備えることを特徴とする磁
気記録再生装置。 - 【請求項2】 上記炭化水素系材料が、下記化1で表さ
れることを特徴とする請求項1記載の磁気記録再生装
置。 【化1】 - 【請求項3】 上記R1は、CnYmで表される直鎖又は
分岐炭化水素(上記式中において1<n<20、n<
m、Yは、水素、ハロゲンより選ばれた1種の元素であ
る。但し、フッ素の場合は5以下の部分フッ化物であ
る。)、アリール基、複素芳香族からなる群より選ばれ
たものであることを特徴とする請求項2記載の磁気記録
再生装置。 - 【請求項4】 上記X1は、水酸基、カルボキシル基、
カルボニル基、アミノ基、アミド基及びスルホン酸基か
らなる群より選ばれたものであることを特徴とする請求
項1記載の磁気記録再生装置。 - 【請求項5】 上記X1は、下記化2で表されることを
特徴とする請求項1記載の磁気記録再生装置。 【化2】 - 【請求項6】 上記X1は、下記化3で表されることを
特徴とする請求項1記載の磁気記録再生装置。 【化3】 - 【請求項7】 上記磁気記録媒体が、磁気ハードディス
クであることを特徴とする請求項1記載の磁気記録再生
装置。 - 【請求項8】 非磁性支持体の一主面上に少なくとも金
属磁性膜が成膜されてなるとともに上記金属磁性膜が形
成された側の一主面の表層に炭化水素系潤滑剤層が形成
された磁気記録媒体と、 上記磁気記録媒体との対向面がフッ素系材料により化学
修飾された磁気ヘッドとを備えることを特徴とする磁気
記録再生装置。 - 【請求項9】 上記フッ素系材料が、下記化4で表され
ることを特徴とする請求項8記載の磁気記録再生装置。 【化4】 - 【請求項10】 上記R2は、CpFqで表される直鎖、
分岐フッ化炭素(上記式中において、1<p<20、p
<qである。)、又は、Cp'Fq'Hr'で表される部分フ
ッ化炭素(上記式中において、1<p’<20、p’<
q’、r’<6である。)で表されることを特徴とする
請求項9記載の磁気記録再生装置。 - 【請求項11】 上記X4は、水酸基、カルボキシル
基、カルボニル基、アミノ基、アミド基及びスルホン酸
基からなる群より選ばれたものであることを特徴とする
請求項8記載の磁気記録再生装置。 - 【請求項12】 上記X4は、下記化5で表されること
を特徴とする請求項8記載の磁気記録再生装置。 【化5】 - 【請求項13】 上記X4は、下記化6で表されること
を特徴とする請求項8記載の磁気記録再生装置。 【化6】 - 【請求項14】 上記磁気記録媒体が、磁気ハードディ
スクであることを特徴とする請求項8記載の磁気記録再
生装置。 - 【請求項15】 非磁性支持体の一主面上に少なくとも
金属磁性膜が成膜されてなるとともに上記金属磁性膜が
形成された表層に潤滑剤層が形成された磁気記録媒体
と、上記磁気記録媒体との対向面に化学修飾された磁気
ヘッドとを備える磁気記録再生装置において、 原子間力顕微鏡により測定した付着力が、上記磁気ヘッ
ドの上記磁気記録媒体との対向面が化学修飾されない場
合の付着力よりも小であることを特徴とする磁気記録再
生装置。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11236204A JP2001060305A (ja) | 1999-08-23 | 1999-08-23 | 磁気記録再生装置 |
| KR1020017005068A KR20010080297A (ko) | 1999-08-23 | 2000-08-23 | 자기 기록 재생 장치 |
| PCT/JP2000/005650 WO2001015147A1 (fr) | 1999-08-23 | 2000-08-23 | Enregistrement magnetique et dispositif de reproduction |
| CN00802039A CN1322351A (zh) | 1999-08-23 | 2000-08-23 | 磁性记录/复制设备 |
| EP00954935A EP1136987A4 (en) | 1999-08-23 | 2000-08-23 | MAGNETIC RECORDING AND REPRODUCING DEVICE |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11236204A JP2001060305A (ja) | 1999-08-23 | 1999-08-23 | 磁気記録再生装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001060305A true JP2001060305A (ja) | 2001-03-06 |
Family
ID=16997335
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11236204A Withdrawn JP2001060305A (ja) | 1999-08-23 | 1999-08-23 | 磁気記録再生装置 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
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| JP (1) | JP2001060305A (ja) |
| KR (1) | KR20010080297A (ja) |
| CN (1) | CN1322351A (ja) |
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| WO2006075362A1 (ja) * | 2005-01-12 | 2006-07-20 | Fujitsu Limited | 磁気ヘッドおよびその製造方法、磁気ディスク装置 |
| JP2007095201A (ja) * | 2005-09-29 | 2007-04-12 | Hoya Corp | 潤滑剤の選定方法、磁気記録ディスクの製造方法、および磁気記録ディスク |
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|---|---|---|---|---|
| GB201322494D0 (en) | 2013-12-19 | 2014-02-05 | Johnson Matthey Fuel Cells Ltd | Catalyst layer |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP3140189B2 (ja) * | 1992-07-29 | 2001-03-05 | 松下電器産業株式会社 | 潤滑膜およびその製造方法 |
| EP0643385A3 (en) * | 1993-09-12 | 1996-01-17 | Fujitsu Ltd | Magnetic recording medium, magnetic head and magnetic recording device. |
| JPH08147655A (ja) * | 1994-11-28 | 1996-06-07 | Hitachi Ltd | 接触記録用磁気ヘッドスライダ及びその製造方法 |
| JP2956570B2 (ja) * | 1996-03-06 | 1999-10-04 | 日本電気株式会社 | 磁気ヘッド |
| JPH10289441A (ja) * | 1997-04-17 | 1998-10-27 | Sony Corp | 磁気記録媒体 |
| JPH10334436A (ja) * | 1997-05-30 | 1998-12-18 | Hitachi Ltd | 磁気ディスク装置およびその製造方法 |
-
1999
- 1999-08-23 JP JP11236204A patent/JP2001060305A/ja not_active Withdrawn
-
2000
- 2000-08-23 EP EP00954935A patent/EP1136987A4/en not_active Withdrawn
- 2000-08-23 CN CN00802039A patent/CN1322351A/zh active Pending
- 2000-08-23 WO PCT/JP2000/005650 patent/WO2001015147A1/ja not_active Ceased
- 2000-08-23 KR KR1020017005068A patent/KR20010080297A/ko not_active Withdrawn
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