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JP2001058609A - 缶のガス置換装置及び置換方法 - Google Patents

缶のガス置換装置及び置換方法

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Publication number
JP2001058609A
JP2001058609A JP11238939A JP23893999A JP2001058609A JP 2001058609 A JP2001058609 A JP 2001058609A JP 11238939 A JP11238939 A JP 11238939A JP 23893999 A JP23893999 A JP 23893999A JP 2001058609 A JP2001058609 A JP 2001058609A
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Japan
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gas
replacement
inert gas
head space
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JP11238939A
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Hideki Miyazaki
英樹 宮崎
Hideo Ito
英雄 伊東
Fumihiko Usui
文彦 臼井
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Publication of JP2001058609A publication Critical patent/JP2001058609A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッドスペースが大きい缶であっても該ヘッ
ドスペース内の空気を十分に置換用ガスに置換させるこ
とができる缶のガス置換装置及び置換方法を提供するこ
とを目的としている。 【解決手段】 不活性ガス置換装置1は、缶2の上方か
ら不活性ガスGN2を連続的に供給する不活性ガス供給
部6と、液化不活性ガスLN2を供給するための液化不
活性ガス供給部7と、缶蓋巻き締め直前に缶2に不活性
ガスGN2を供給するシーマーガス供給部9とを備えて
おり、これらはアウターカバー4で半密閉空間状態に保
たれている。缶2は、コンベヤ3に搬送されることによ
ってある程度ガス置換が行われるとともに、更にシーマ
ーガス供給部9で不活性ガスGN2が供給されるため、
ヘッドスペース11のガス置換は十分に行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内容物が充填され
た缶のヘッドスペース内の空気を置換用ガスに置換する
ための缶のガス置換装置及び置換方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】清涼飲料やコーヒー飲料などの食品内容
液の缶詰の製造において、酸素の影響による内容液の品
質の劣化を防止するために、内容液が収容された後の缶
のヘッドスペース内の空気を窒素ガスなどの不活性ガス
に置換してから缶蓋を巻き締めて密閉することが広く行
われている。
【0003】このような缶詰製造における不活性ガスの
置換は、例えば特公昭58−15363号に開示されて
いるように、缶蓋の巻き締め直前に液体窒素を缶のヘッ
ドスペース内に供給する液体窒素充填缶詰の製造ライン
において缶のヘッドスペースに液体窒素を添加し、次い
で巻締機で缶蓋をかぶせる直前にヘッドスペース内に不
活性ガスを吹き込んで、該ヘッドスペース内の空気を不
活性ガスに置換する方法が知られている。
【0004】また、特開平1−99922号に開示され
る缶の不活性ガス置換装置は図8に示すように、内容物
が収容され上面が開口状態の缶62を連続的に缶巻締機
(缶シーマー)64に搬送するコンベヤ52と、このコ
ンベヤ52の搬送経路の途中に缶巻締機64と所定の間
隔をおいて配置された搬送中の缶のヘッドスペース62
aに液化不活性ガスLN2を添加するための液化不活性
ガス添加装置53と、缶巻締機64のリフター55の上
昇途中に配置されたアンダーカバーガッシング装置56
とを備えている。また、コンベヤ52の搬送経路はトン
ネル60で囲まれている。ここで、缶62はコンベヤ5
2の上流において、液化不活性ガス添加装置53から液
化不活性ガスLN2が添加され、液化不活性ガスLN2
は、コンベヤ52を搬送中の缶62のヘッドスペース6
2a内において蒸発されて不活性ガスGN2化される。
そしてリフター55に配置され、缶蓋ホルダー57に支
持された缶蓋63が巻き締められる直前に、アンダーカ
バーガッシング装置56のチャンバー体59に形成され
たガス吹き出し口58からからヘッドスペース62aに
不活性ガスGN2が供給され、チャック65によって缶
蓋63は巻き締められる。また、トンネル60の上方に
は、不活性ガス吹き出し装置61が設置されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えばアル
ミ製2ピース缶のような強度の低い缶の場合、缶内圧の
安定化を図るといった目的とともに、内容液がこぼれて
しまうのを防止するといった目的からヘッドスペースは
大きく設けられている。そのため、ヘッドスペースに存
在する酸素量も必然的に多くなり、従来のような缶の不
活性ガス置換装置及び方法では、該ヘッドスペース内の
ガス置換を十分に行うことができず、例えばコーヒー飲
料や果汁飲料或いは茶系飲料など酸素の影響による劣化
を受け易い内容物には、十分に対応することができな
い。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、ヘッドスペースが大きい缶の場合でも該ヘッ
ドスペース内の空気を十分に不活性ガスに置換させるこ
とができる缶のガス置換装置及び置換方法を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、内容物が充填された缶のヘッドスペース
内の空気を置換用ガスに置換するための缶のガス置換装
置であって、内容物を収容し上部が開口状態の缶を連続
して缶シーマー部に搬送させるためのコンベヤと、この
コンベヤの搬送経路を前記缶シーマー部直前まで半密閉
空間に保つためのアウターカバーと、前記搬送経路に沿
って複数箇所に設けられ、前記アウターカバー内にて前
記缶の上方から置換用ガスを連続的に供給するための置
換用ガス供給部と、該置換用ガス供給部と前記缶との間
に前記搬送経路に沿って配置された前記置換用ガスの流
速を低下させるためのフィルタ部とを備えたことを特徴
とする。
【0008】本発明によれば、缶シーマー部に搬送され
缶蓋が巻き締められる直前の缶のヘッドスペースにシー
マーガス供給部から置換用ガスを供給するとともに、そ
の上流のコンベヤの搬送経路において、ヘッドスペース
内のガス予備置換手段として搬送経路に沿って複数箇所
に設けられ缶の上方から置換用ガスを連続的に供給する
ための置換用ガス供給部を設置したことにより、缶のヘ
ッドスペース内の空気は、コンベヤ上を搬送されるだけ
で自然に置換用ガスに置換される。そのため、ヘッドス
ペース内の酸素量は低減され、内容物の酸素による劣化
は防止される。このとき、置換用ガスは不活性ガス又は
炭酸ガスである。
【0009】そして、缶シーマー部に、缶の開口部に缶
蓋を巻き締める直前に前記ヘッドスペースに置換用ガス
を供給するためのシーマーガス供給部を設けたことによ
り、コンベヤ上を搬送されることによってある程度置換
用ガスに置換されたヘッドスペースは、シーマーガス供
給部から供給される置換用ガスによって十分に置換用ガ
スに置換される。そのため、前記ヘッドスペース内の酸
素量は十分に低減され、内容物の酸素による劣化は防止
される。
【0010】また、搬送経路はアウターカバーによって
半密閉空間に保たれているため、安定した置換用ガス雰
囲気下でガス置換を行うことができる。
【0011】置換用ガス供給部から供給された置換用ガ
スは、搬送経路に沿うように缶の上方に配置されたフィ
ルタ部を通過してから搬送される缶のヘッドスペースに
供給されるようになっている。そのため、フィルタ部を
通過した置換用ガスは、半密閉空間に保たれた搬送経路
内部に拡散しつつ均一に供給され、搬送経路内部の不活
性ガス雰囲気は均一となり、ヘッドスペース内のガス置
換を安定して行うことができる。
【0012】フィルタ部を通過した置換用ガスを、0.
5m/sec.以下の流速で缶のヘッドスペースに供給
することにより、ヘッドスペース内の空気の置換は安定
して行われる。つまり、置換用ガスが大きい流速で供給
された場合、搬送されている缶によって生じる気流と干
渉して、置換用ガスはヘッドスペース内に安定して供給
されなくなる。そのため、置換用ガスの流速を0.5m
/sec.以下の低速で供給することにより、ガス置換
は安定して行われる。
【0013】フィルタ部には、2〜10μmのメッシュ
で形成された焼結フィルタを用いたことにより、置換用
ガスはこの焼結フィルタを通過することによって十分に
拡散されてから搬送経路に供給される。
【0014】搬送経路の途中に液化置換用ガス供給部を
併設し、この液化置換用ガス供給部から前記ヘッドスペ
ースに液化置換用ガスを供給し、搬送中に該液化置換用
ガスを気化させることにより、ヘッドスペースのガス置
換はさらに確実に行うことができる。
【0015】フィルタ部の下端部に、搬送される缶の側
壁部に延びるように形成させた絞り込み板を設置したこ
とにより、缶の上端と前記フィルタ部との間の空間は小
さくなり、置換用ガスはヘッドスペースに向かって安定
して供給される。
【0016】内容物が充填された缶のヘッドスペース内
の空気を置換用ガスに置換するための缶のガス置換方法
であって、半密閉空間に保たれた搬送経路を缶シーマー
部に向かって連続的に搬送される、内容物を収容し上部
が開口状態の缶のヘッドスペースに、前記搬送経路に沿
って設置されたフィルタ部を通過させた置換用ガスを連
続的に供給するとともに、前記缶の開口部に缶蓋を巻き
締める直前に前記缶シーマー部において前記ヘッドスペ
ースに置換用ガスまたは液化置換用ガスを供給すること
を特徴とする缶のガス置換方法によってガス置換するこ
とにより、前記缶は前記搬送経路を通過するだけである
程度ガス置換が行われるとともに、さらに缶蓋を巻き締
める直前の段階で置換用ガスが供給されるため、ヘッド
スペースの隅部まで置換用ガスは十分に満たされ、缶蓋
が巻き締められた密閉後の缶においても内容物の劣化は
防止される。このとき、置換用ガスは不活性ガス又は炭
酸ガスである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
缶のガス置換装置及びその方法を図面を参照して説明す
る。図1は本発明の缶のガス置換装置の全体の構成を示
す側面図であり、図2は図1の第1不活性ガス置換部A
部分の拡大図である。なお、本実施形態では、置換用ガ
スを不活性ガスとしているが、炭酸ガスであってもよ
い。
【0018】図1において、不活性ガス置換装置(ガス
置換装置)1は、上部が開口状態の缶2を搬送させるた
めのコンベヤ3と、このコンベヤ3の長手方向に沿って
設置された不活性ガス(置換用ガス)GN2を供給する
ための第1不活性ガス置換部A、第2不活性ガス置換部
B、第3不活性ガス置換部Cと、缶シーマー部8に設け
られたシーマーガス供給部9とを備えている。また、第
2不活性ガス置換部Bと第3不活性ガス置換部Cと間に
は、液化不活性ガス(液化置換用ガス)LN2を供給す
るための液化不活性ガス供給部7が設置されている。
【0019】缶2は、例えばアルミ合金によって有底円
筒状に形成されたものであり、図2に示すように上端に
開口部10を有している。缶2の内部には、コンベヤ3
の上流側に設けられた、不図示の内容物充填機によって
飲料用液体等の内容物2aが収容されている。この内容
物2aと缶2の上端との間にはヘッドスペース11が形
成されている。この缶2は、コンベヤ3によって直立状
態のまま、前記開口部10に缶蓋を巻き締めるための缶
シーマー部8に搬送される。
【0020】図1、図2、図3に示すように、コンベヤ
3の長手方向に沿ってアウターカバー4が設置されてい
る。このアウターカバーは、図3に示すように、断面下
向きに開口した略コ字状に形成されており、その下端部
はコンベヤ3の近傍まで延びている。そして、コンベヤ
3の搬送経路を半密閉空間状態に保っている。
【0021】図2に示すように、第1不活性ガス置換部
Aにはコンベヤ3の搬送経路に沿って複数箇所に不活性
ガス供給部(置換用ガス供給部)6が設置されている。
この不活性ガス供給部6は、アウターカバー4の天井部
4aに間隔を持って設置されており、例えば1m当たり
2〜4箇所設置されている。この不活性ガス供給部6か
らは、窒素ガスなどの不活性ガスGが鉛直下向きに連続
的に噴射され、コンベヤ3を搬送される缶2の上方から
供給される。また天井部4aは、図3に示すようにヒン
ジ部4bに回動自在に支持されており、図3中、4aと
4a’との間で回動することにより、アウターカバー4
の上方を開閉できるようになっている。
【0022】不活性ガス供給部6の下方には、平面視長
方形状に形成された板状の焼結フィルタ12が、缶2の
搬送方向に沿って缶2の上方全てを覆うように複数段設
置されている。その最上段と最下段との高さは、100
mm程度になるように設けられている。また、不活性ガ
ス供給部6と焼結フィルタ12の最上段との間には空間
部13が形成されている。
【0023】焼結フィルタ12は、そのメッシュが2〜
10μmのもの、好ましくは5μmメッシュのものが使
用されており、アウターカバー4の側壁部から内側に延
びるように形成されたフィルタ支持部14の断面凹状に
形成された複数の係合部14aにそれぞれ支持されてい
る。また焼結フィルタ12は、その最下段と搬送される
缶2の上端との間が10〜40mm程度になるように配
置されている。
【0024】不活性ガス供給部6から供給された不活性
ガスGN2は空間部13に一端溜められて、該空間部1
3を不活性ガスG雰囲気下にするとともに圧力を微かに
上昇させるようになっている。不活性ガスGN2はこの
微圧によって複数段設置された焼結フィルタ12を通過
し搬送される缶2の上方に供給されるようになってい
る。このとき、焼結フィルタ12を通過した不活性ガス
GN2は0.5m/sec.以下の流速で供給されるよ
うに設定されており、好ましくは0.1m/sec.の
流速で供給されるようになっている。
【0025】フィルタ支持部14の下端部近傍からは、
舌片状の案内板15が2枚、搬送される缶2の側壁部近
傍に延びるように形成されている。同様にフィルタ支持
部14の下端部近傍からは、搬送される缶2の側壁部近
傍に延びるように形成された絞り込み板17が搬送経路
方向に沿って設けられている。この絞り込み板17は、
その平面部分がコンベヤ3の搬送経路方向と平行になる
ように設置されており、その断面形状はフィルタ支持部
14から缶2の側壁部に接近するように断面コ字状に形
成されており、缶2の搬送を妨げないように側壁部と離
間させて設けられている。
【0026】なお、このような構成を持つ不活性ガス供
給部6や焼結フィルタ12及び絞り込み板17は、第2
不活性ガス置換部B、第3不活性ガス置換部Cにも同様
に配置されている。そして、これら第1、第2、第3不
活性ガス置換部A、B、Cの設置長さは、取り付け可能
範囲で可能な限り長くすることでヘッドスペース11の
不活性ガスGN2の置換を十分に行うことができるが、
不活性ガスGN2の消費量などコスト的な面を考慮する
と、それぞれ0.5〜1.5m程度に設けることが望ま
しい。
【0027】図1、図2、図4に示すように、第1不活
性ガス置換部Aの最上流部分には不活性ガスカーテン形
成部5が設置されている。この不活性ガスカーテン形成
部5には、不活性ガスGN2を連続的に吹き出すため
の、搬送経路入側端部の上方に設けられた上方噴出部5
aと左右2箇所に設けられた側方噴出部5bとが備えら
れている。このうち上方噴出部5aは、搬送される缶2
の上方から垂直下方向に且つ搬送経路の上流側に向かっ
て連続的に不活性ガスGN2を吹き出しており、側方噴
出部5bは、搬送経路の半径方向内側に且つつ搬送経路
の上流側に向かって連続的に吹き出している。これら各
噴出部5a、5bは0.5〜1.0mm程度の幅を有し
たスリット状に形成されたものであり、各噴出部5a、
5bと搬送される缶2との距離は10mm程度に設定さ
れている。そして、搬送された缶2のヘッドスペース1
1に不活性ガスGN2を供給するとともに、第1不活性
ガス置換部Aの内部側に空気が入り込むのを防いで、各
不活性ガス置換部A、B、C内部の不活性ガス雰囲気を
維持させるようになっている。
【0028】第2不活性ガス置換部Bと第3不活性ガス
置換部Cとの間には、液化不活性ガス供給部7が設置さ
れている。この液化不活性ガス供給部7からは、例えば
液体窒素などの液化不活性ガスLN2が、搬送された缶
2の開口部10からヘッドスペース11内部に供給され
るようになっている。
【0029】第3不活性ガス置換部Cの下流側には、搬
送された缶2の開口部10に缶蓋を巻き締めるための缶
シーマー部8が設置されている。この缶シーマー部8に
はリフター16が設置されており、搬送してきた缶2を
リフター16で支持させ、缶シーマー部8に搬送して缶
蓋を巻き締めるようになっている。
【0030】缶シーマー部8には、缶2がリフター16
に上昇される途中で、缶2のヘッドスペース11に不活
性ガスGN2を供給するためのシーマーガス供給部9が
設置されている。コンベヤ3を搬送されてきた缶2に
は、最終的にこのシーマーガス供給部9から不活性ガス
GN2が供給される。このリフター16及びシーマーガ
ス供給部9もアウターカバー4によって囲まれている。
【0031】そして、これら第1、第2、第3不活性ガ
ス置換部A、B、Cと液化不活性ガス供給部7とリフタ
ー16とシーマーガス供給部9とはアウターカバー4で
連続するように覆われており、半密閉空間状態を維持し
ている。
【0032】このような構成を持つ缶の不活性ガス置換
装置1を用いて缶2のヘッドスペース11の空気を不活
性ガスGN2に置換させるためには、先ず不図示の内容
物充填機によって缶2の開口部10から内容物2aを収
容させる。このとき、内容物2aがこぼれるのを防止す
るためや、或いは密閉後の缶2の内圧を安定化させるた
めに、若干余裕を持たせて内容物2aを収容させる。こ
のとき、内容物2aの上面と缶2の上端との間にはヘッ
ドスペース11が形成される。
【0033】内容物2aが収容された缶2はコンベヤ3
に載せられて下流側に搬送され、第1不活性ガス置換部
Aに進入する。第1不活性ガス置換部Aの入側部分には
不活性ガスカーテン形成部5が形成されており、上方噴
出部5aからは不活性ガスGN2が缶2の開口部10に
向かうように上方から吹き出しているため、先ずこの段
階でヘッドスペース11には不活性ガスGN2が供給さ
れる。またこの不活性ガスGN2は側方噴出部5bから
吹き出される不活性ガスGN2とともに、第1不活性ガ
ス置換部Aの外方に向けられて噴出されるため、この入
側部分から第1不活性ガス置換部Aへの空気の浸入は防
止されている。そのため第1不活性ガス置換部A及びそ
の下流側の第2、第3不活性ガス置換部B、Cは、それ
ぞれ不活性ガスGN2雰囲気を安定して維持することが
できる。
【0034】不活性ガスカーテン形成部5を通過した缶
2は、第1不活性ガス置換部A及び第2不活性ガス置換
部Bに搬送される。このとき、缶2のヘッドスペース1
1には、上方に位置した不活性ガス供給部6から不活性
ガスGN2が連続的に供給される。
【0035】この不活性ガスGN2は、図3に示す空間
部13を一端満たして不活性ガスGN2雰囲気にさせ
る。空間部13の下方に配置されている焼結フィルタ1
2は、そのメッシュが2〜10μmに形成されているた
め、不活性ガスGN2が通過するのに若干抵抗を生じさ
せるようになっている。そのため、該空間部13の圧力
はわずかに上昇され、焼結フィルタ12の通過は空間部
13と焼結フィルタ12下方位置との圧力差によって行
われるようになっている。
【0036】不活性ガスGN2は焼結フィルタ12を通
過することによって分散されるため、第1、第2、第3
不活性ガス置換部A、B、C内部におけるガス雰囲気は
均一化されるようになっている。
【0037】そして、缶2を例えば1.6m/s程度の
速さで搬送させる。缶2の上方からは、焼結フィルタ1
2を通過した不活性ガスGN2が0.5m/sec.以
下の流速で、好ましくは0.1m/sec.の流速で供
給されるため、缶2は各置換部A、B、Cを通過するだ
けで、例えば60〜70%程度の置換効果を得ることが
できる。
【0038】缶2は、上方から不活性ガスGN2が供給
されつつ下流側に搬送される。第2不活性ガス置換部B
の下流側に設置された液化不活性ガス供給部7からは缶
2のヘッドスペース11に液体窒素等の液化不活性ガス
LN2が供給される。ヘッドスペース11に供給された
液化不活性ガスLN2は、第3不活性ガス置換部C内部
を搬送されて缶シーマー部8で缶蓋が巻き締められるま
での間に気化し、ヘッドスペース11の隅々まで不活性
ガスGN2を行き渡らせる。
【0039】なお液化不活性ガス供給部7を設けなくて
も各不活性ガス置換部A、B、Cのみで十分にヘッドス
ペース11の空気を不活性ガスGN2に置換することは
可能である。本実施形態のように液化不活性ガス供給部
7を組み合わせる場合は、液化不活性ガス供給部7の下
流に、液化不活性ガスLN2が完全に気化されるととも
にヘッドスペース11を不活性ガスGN2で満たすため
に、第3不活性ガス置換部Cなど不活性ガスGN2を供
給する搬送経路を確保することが好ましい。
【0040】各不活性ガス置換部A、B、C及び液化不
活性ガス供給部7を通過した缶2はリフター16に載置
され、該リフター16を上昇させることによって缶シー
マー部8に供給される。缶シーマー部8にはシーマーガ
ス供給部9が設けられており、このシーマーガス供給部
9からは、缶シーマー部8の缶蓋ホルダーに支持された
缶蓋が開口部10に装着される直前に、ヘッドスペース
11に不活性ガスGN2が供給される。そして缶2は、
シーマーガス供給部9によってヘッドスペース11に不
活性ガスGN2が供給された直後、チャックによって缶
蓋が巻き締められる。
【0041】このようにして、不活性ガス置換装置1
は、第1、第2、第3不活性ガス置換部A、B、Cによ
ってヘッドスペース11内部の空気を60〜70%程度
不活性ガスGN2に置換させ、さらにシーマーガス供給
部9を組み合わせることによって最終的に96%程度の
ガス置換を行うことができる。
【0042】このように、缶シーマー部8に搬送され缶
蓋が巻き締められる直前の缶2のヘッドスペース11に
シーマーガス供給部9から不活性ガスGN2供給すると
ともに、その上流のコンベヤ3の搬送経路において、缶
2のヘッドスペース11の不活性ガスGN2の予備置換
手段として、前記搬送経路の入側のアウターカバー4の
端部近傍に設けられ、該端部近傍に不活性ガスGN2を
吹き付ける不活性ガスカーテン形成部5と、缶2の開口
部10上方から搬送経路に沿って複数箇所に設けられた
不活性ガスGN2を連続的に供給するための不活性ガス
供給部6と、コンベヤ3の搬送経路の途中に、ヘッドス
ペース11に液化不活性ガスLN2を供給するための液
化不活性ガス供給部7とを設置したことにより、缶2の
ヘッドスペース11内の空気は、コンベヤ3上を搬送さ
れるだけで自然に不活性ガスGN2に置換される。
【0043】そして、コンベヤ3上を搬送されてある程
度不活性ガスGN2に置換されたヘッドスペース11
は、シーマーガス供給部9によって十分に不活性ガスG
N2に置換され、ヘッドスペース11内の酸素量は十分
に低減される。そのため内容物2aの酸素による劣化を
防ぐことができる。
【0044】また、前記搬送経路はアウターカバー4に
よって半密閉空間に保たれているため、安定した不活性
ガス雰囲気下でガス置換を行うことができる。さらに、
前記搬送経路入側のアウターカバー4端部には不活性ガ
スカーテン形成部5が設けられたため、半密閉空間に保
たれた搬送経路内部への空気の浸入は防止され、該搬送
経路内部の不活性ガス雰囲気は安定して維持される。
【0045】不活性ガス供給部6の下方には搬送経路に
沿うように焼結フィルタ12が設置されており、不活性
ガスGN2は焼結フィルタ12を通過してからヘッドス
ペース11に供給される。この焼結フィルタ12は2〜
10μmのメッシュで、好ましくは5μmのメッシュで
形成されており、不活性ガス供給部6から空間部13に
供給された不活性ガスGN2によって空間部13の圧力
は微かに上昇され、該不活性ガスGN2はこの圧力差に
よって拡散しつつ焼結フィルタ12を通過する。そのた
め、半密閉空間に保たれた搬送経路のガス雰囲気は均一
となりヘッドスペース11内の不活性ガスGN2の置換
は安定して行われる。
【0046】また、焼結フィルタ12を缶2の上端より
10〜40mmの上方位置に配置させることにより、不
活性ガスGN2は効率良く確実にヘッドスペース11に
供給されるようになる。
【0047】さらに、焼結フィルタ12の下端部に、搬
送された缶2の側壁部に延びる絞り込み板17を、前記
側壁部と離間させるように設置したことにより、缶2の
上端面と焼結フィルタ12との間の空間は小さくなり、
不活性ガスGN2はヘッドスペース11に向けて安定し
て供給される。
【0048】焼結フィルタ12を通過した不活性ガスG
N2は、0.5m/sec.以下の流速で、好ましくは
0.1m/sec.の流速で供給させることにより、ヘ
ッドスペース11内のガス置換は安定して行われる。こ
れは、焼結フィルタ12を通過した不活性ガスGN2の
流速が大きいと、例えば図5に示すように、焼結フィル
タ12からの不活性ガスGN2の流れの影響が大きい範
囲100においては、不活性ガスGN2の流れは上方か
ら下方に向かったものとなる。そして、搬送される缶2
によって生じる横方向の気流と、焼結フィルタ12から
の上下方向への気流とが合流して缶2の開口部10近傍
の範囲101の流れは速くなる。するとヘッドスペース
11内部の領域と範囲101の気流との速度差が、例え
ば1.5m/sec.と大きなものとなり、それに伴っ
てヘッドスペース11は停滞領域となってしまい、焼結
フィルタ12から供給された不活性ガスGN2はヘッド
スペース11内部に行き渡らないこととなる。
【0049】しかしながら、焼結フィルタ12から供給
される不活性ガスGN2の流速を0.5m/sec.以
下好ましくは0.1m/sec.に設定することによ
り、例えば図6に示すように、缶2の搬送によって生じ
る搬送方向の気流と焼結フィルタ12からの不活性ガス
GN2との干渉によって開口部10近傍の流速が増加す
るといった現象が無くなる。そのため、ヘッドスペース
11内部の気流は停滞せず、供給された不活性ガスGN
2はヘッドスペース11の隅々にまで安定して循環され
る。
【0050】図7に実験結果を示す。このうち、図7
(a)は焼結フィルタ12から供給された不活性ガスG
N2の流速が小さい場合のヘッドスペース11内部の酸
素濃度分布を表しており、図7(b)は不活性ガスGN
2の流速が大きい場合のヘッドスペース11内部の酸素
濃度分布を表している。それぞれのグラフの横軸は、不
活性ガス置換装置1の搬送経路方向における観測位置を
表しており、観測は搬送経路の入側から出側までの5点
の位置で行っている。各グラフのうち線Pは、各観測位
置における缶2のヘッドスペース11の上端部分での上
部酸素濃度P(%)を表しており、線Qはヘッドスペー
ス11内部の内容物表面近傍での下部酸素濃度Q(%)
を表している。そして酸素濃度測定は、それぞれのヘッ
ドスペース11内部の位置にセンサを設置して行った。
また線Rは、各観測位置で測定された焼結フィルタ12
から供給された不活性ガスGN2の流速R(m/s)を
表している。なお、このときの空気中の酸素の割合は2
0.9%であった。
【0051】図7(a)に示すように、搬送経路の入側
において、流速Rが約0.1m/s以下の低速であると
き、上部酸素濃度Pは約8%であり、下部酸素濃度Qは
約19%であった。これより、流速Rが小さければ入側
の位置においてでも上部酸素濃度Pを若干低下させるこ
とができることが分かる。そして不活性ガスGN2を供
給しつつ缶2を下流に向かって搬送させることにより、
不活性ガスGN2はヘッドスペース11内部に安定して
供給され、下部酸素濃度Qは徐々に低下していく。そし
て、缶2が搬送経路の中央に搬送される頃には、上部酸
素濃度Pと下部酸素濃度Qとの差はほとんど無くなって
いる。また、上部、下部酸素濃度P、Qは中央付近から
出側にわたって低濃度を示しており、ガス置換は安定且
つ確実に行われていることが分かる。
【0052】一方、焼結フィルタ12から供給される不
活性ガスGN2の流速が大きい場合、ヘッドスペース1
1の上部、下部酸素濃度P、Qは安定した挙動を示さな
い。つまり、図7(b)に示すように、搬送経路の入側
において、流速Rが約0.5m/sと高速である場合、
上部酸素濃度Pは約15%、下部酸素濃度Qは約19%
であり、ガス置換はほとんど行われていないことが分か
る。また、図7(b)に示すように流速Rが搬送経路全
体にわたって常に0.3m/s以上と高い場合、下部酸
素濃度Qは流路の中央部近傍においても約8%と高い数
値を示しており、出側近傍に至るまで下部酸素濃度Qは
低下されず、ヘッドスペース11内部のガス置換は安定
して行われていないことが分かる。
【0053】つまり、大きい流速で不活性ガスGN2が
供給された場合、搬送される缶2によって生じる気流と
供給される不活性ガスGN2とが干渉してしまって、不
活性ガスGN2はヘッドスペース11内に安定して供給
されなくなる。そのため、供給される不活性ガスGN2
の流速を0.5m/sec.以下、好ましくは0.1m
/sec.以下の低速で供給させることにより、不活性
ガスGN2の置換は安定して行われる。
【0054】半密閉空間状態の搬送経路において焼結フ
ィルタ12を通過させた不活性ガスGN2を供給させつ
つ搬送される缶2に、その搬送途中で液化不活性ガスL
N2を供給するととともに、缶シーマー部8において缶
2に缶蓋を巻き締める直前にさらに不活性ガスGN2を
供給させることにより、ヘッドスペース11は隅々まで
不活性ガスGN2で満たされる。このことを検証した実
験結果を表1に示す。
【表1】
【0055】表1は、缶シーマー部8上流の不活性ガス
置換部の構成とシーマーガス供給部9におけるガス供給
量とをそれぞれ変化させたときの、缶シーマー部8直前
(第3置換部C下流側)でのヘッドスペース11内部の
酸素濃度、及びシーマーガス供給部9でガス置換を行っ
た直後の酸素濃度を示したものである。表1中、LN2
は液化不活性ガス供給部7を表しており、例えば表1
中、No.4の構成である「LN2上流2.0m+LN
2下流0.5m」とは、図1のように、液化不活性ガス
供給部7の上流に設置された第1、第2不活性ガス置換
部A、Bを合わせた搬送経路の長さが2.0mであり、
液化不活性ガス供給部7の下流側つまり第3不活性ガス
置換部Cの長さが0.5mであるということを表してい
る。No.2、No.6、No.7の各条件についても
同様である。また、No.6の「密閉なし」とは、搬送
路を半密閉空間状態とせず、アウターカバー4の天井部
4aを開放して半密閉空間状態を解いたときの条件を表
している。また、No.1、No.3、No.5の「な
し」とは、不活性ガス供給部6や焼結フィルタ12など
を設けず、単に搬送経路内を不活性ガス雰囲気下にした
ときの状態を示している。またガスターレット置換と
は、シーマーガス供給部9において単位時間当たり(こ
の場合1分間当たり)にヘッドスペース11に供給した
不活性ガスGN2の量を表している。なお、このとき缶
2は、約1.6m/s(1000cpm相当)の速さで
搬送されており、焼結フィルタ12には5μmメッシュ
のものが使用されている。また、このときの大気中の酸
素濃度は20.9%である。
【0056】表1のNo.3の条件において、特に不活
性ガス置換部を設けず、不活性ガスGN2が満たされた
半密閉空間状態の搬送経路を搬送された後における缶2
のヘッドスペース11の酸素濃度は14.6%であり、
シーマーガス供給部9によるガス置換後は6.6%とな
った。一方、No.4の条件に示すように、液化不活性
ガス供給部7の上流側に不活性ガス置換部を2m設置す
るとともに下流側に0.5mの不活性ガス置換部を設置
させることにより、缶2のヘッドスペース11の酸素濃
度は該搬送経路を通過させただけで、6.3%に低減さ
れる。そして、さらにターレット部9によるガス置換を
併用することにより酸素濃度は1.5%にまで低減さ
れ、ガス置換は十分に行われていることが分かる。
【0057】また、No.2とNo.4との比較から分
かるように、液化不活性ガス供給部7上流側の不活性ガ
ス置換部の搬送経路をできるだけ長く設置させることに
より、該搬送経路を通過後のヘッドスペース11の酸素
濃度はより低減される。No.1とNo.3と、または
No.4とNo.7との比較から分かるように、シーマ
ーガス供給部9でのガス供給量を多くしてやることによ
り、シーマーガス供給部9による置換後の酸素濃度は確
実に低減される。また、No.6とNo.7との比較か
ら分かるように、搬送経路を半密閉空間状態に維持しな
いと、該搬送経路を搬送させただけでは缶2のヘッドス
ペース11の酸素濃度は十分に低減されない。
【0058】そして、不活性ガス置換部によってある程
度(60〜70%)空気を置換させないと、シーマーガ
ス供給部9において不活性ガスGN2の供給量を多くし
ても、所望の酸素濃度まで低減させることができない。
【0059】このように、半密閉空間状態の搬送経路に
搬送される缶2に不活性ガスGN2を連続的に供給する
とともに液化不活性ガスLN2の供給を併用することに
より、缶2は該搬送経路を通過するだけで例えば60〜
70%程度のガス置換効果を得ることができる。さら
に、缶蓋を巻き締める直前におけるシーマーガス供給部
9からの不活性ガスGN2の供給を組み合わせることに
より、96%以上もの高効率なガス置換を行うことがで
きる。
【0060】
【発明の効果】本発明の缶のガス置換装置及び置換方法
は、以下のような効果を有するものである。 (1)缶シーマー部に搬送され缶蓋が巻き締められる直
前の缶のヘッドスペースにシーマーガス供給部から置換
用ガスを供給するとともに、その上流のコンベヤの搬送
経路において、ヘッドスペース内の置換用ガス予備置換
手段として搬送経路に沿って複数箇所に設けられ缶の上
方から置換用ガスを連続的に供給するための置換用ガス
供給部を設置したことにより、缶のヘッドスペース内の
空気は、コンベヤ上を搬送されるだけで自然に置換用ガ
スに置換される。そのため、ヘッドスペース内の酸素量
は低減され、内容物の酸素による劣化は防止される。 (2)缶シーマー部に、缶の開口部に缶蓋を巻き締める
直前に前記ヘッドスペースに置換用ガスを供給するため
のシーマーガス供給部を設けたことにより、コンベヤ上
を搬送されることによってある程度置換用ガスに置換さ
れたヘッドスペースは、シーマーガス供給部から供給さ
れる置換用ガスによって十分に置換用ガスに置換され
る。そのため、前記ヘッドスペース内の酸素量は十分に
低減され、内容物の酸素による劣化は防止される。 (3)搬送経路はアウターカバーによって半密閉空間に
保たれているため、安定した置換用ガス雰囲気下でガス
置換を行うことができる。 (4)置換用ガス供給部から供給された置換用ガスは、
搬送経路に沿うように缶の上方に配置されたフィルタ部
を通過してから搬送される缶のヘッドスペースに供給さ
れるようになっている。そのため、フィルタ部を通過し
た置換用ガスは、半密閉空間に保たれた搬送経路内部に
拡散しつつ均一に供給され、搬送経路内部の置換用ガス
雰囲気は均一となり、ヘッドスペース内のガス置換を安
定して行うことができる。 (5)フィルタ部を通過した置換用ガスを、0.5m/
sec.以下の流速で缶のヘッドスペースに供給するこ
とにより、ヘッドスペース内の空気の置換は安定して行
われる。つまり、置換用ガスが大きい流速で供給された
場合、搬送されている缶によって生じる気流と干渉し
て、置換用ガスはヘッドスペース内に安定して供給され
なくなる。そのため、置換用ガスの流速を0.5m/s
ec.以下の低速で供給することにより、ガス置換は安
定して行われる。 (6)フィルタ部には、2〜10μmのメッシュで形成
された焼結フィルタを用いたことにより、置換用ガスは
この焼結フィルタを通過することによって十分に拡散さ
れてから搬送経路に供給される。 (7)搬送経路の途中に液化置換用ガス供給部を併設
し、この液化置換用ガス供給部から前記ヘッドスペース
に液化置換用ガスを供給し、搬送中に該液化置換用ガス
を気化させることにより、ヘッドスペースのガス置換は
さらに確実に行うことができる。 (8)フィルタ部の下端部に、搬送される缶の側壁部に
延びるように形成させた絞り込み板を設置したことによ
り、缶の上端と前記フィルタ部との間の空間は小さくな
り、置換用ガスはヘッドスペースに向かって安定して供
給される。 (9)内容物が充填された缶のヘッドスペース内の空気
を置換用ガスに置換するための缶のガス置換方法であっ
て、半密閉空間に保たれた搬送経路を缶シーマー部に向
かって連続的に搬送される、内容物を収容し上部が開口
状態の缶のヘッドスペースに、前記搬送経路に沿って設
置されたフィルタ部を通過させた置換用ガスを連続的に
供給するとともに、前記缶の開口部に缶蓋を巻き締める
直前に前記缶シーマー部において前記ヘッドスペースに
置換用ガスまたは液化置換用ガスを供給することを特徴
とする缶のガス置換方法によってガス置換することによ
り、前記缶は前記搬送経路を通過するだけである程度ガ
ス置換が行われるとともに、さらに缶蓋を巻き締める直
前の段階で置換用ガスが供給されるため、ヘッドスペー
スの隅部まで置換用ガスは十分に満たされ、缶蓋が巻き
締められた密閉後の缶においても内容物の劣化は防止さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の缶のガス置換装置の実施形態の一例を
示す構成図である。
【図2】図1のうち、第1置換用(不活性)ガス置換部
を説明する側面図である。
【図3】図2のT−T断面図であり、置換用ガス供給部
近傍を説明する図である。
【図4】置換用ガスカーテン形成部近傍を上方から見た
図である。
【図5】焼結フィルタから供給される置換用ガスの流速
が大きい場合の缶近傍の気流を説明する図である。
【図6】焼結フィルタから供給される置換用ガスの流速
が小さい場合の缶近傍の気流を説明する図である。
【図7】缶の搬送経路の各位置における供給された置換
用ガスの流速とヘッドスペース内部の酸素濃度との関係
を説明する図である。
【図8】従来の缶のガス置換装置を説明する図である。
【符号の説明】
1 不活性ガス置換装置(ガス置換装置) 2 缶 2a 内容物 3 コンベヤ 4 アウターカバー 4a 天井部 5 不活性ガスカーテン形成部(置換用ガスカーテ
ン形成部) 6 不活性ガス供給部(置換用ガス供給部) 7 液化不活性ガス供給部(液化置換ガス供給部) 8 缶シーマー部 9 シーマーガス供給部 10 缶開口部 11 ヘッドスペース 12 焼結フィルタ 13 空間部 14 フィルタ支持部 16 リフター 17 絞り込み板 A 第1不活性ガス置換部 B 第2不活性ガス置換部 C 第3不活性ガス置換部 GN2 不活性ガス(置換用ガス) LN2 液化不活性ガス(液化置換用ガス)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 臼井 文彦 静岡県駿東郡小山町菅沼1500番地 三菱マ テリアル株式会社アルミ缶開発センター内 Fターム(参考) 3E053 AA04 BA01 DA02 DA03 FA07 GA20 JA03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容物が充填された缶のヘッドスペース
    内の空気を置換用ガスに置換するための缶のガス置換装
    置であって、 内容物を収容し上部が開口状態の缶を連続して缶シーマ
    ー部に搬送させるためのコンベヤと、 このコンベヤの搬送経路を前記缶シーマー部直前まで半
    密閉空間に保つためのアウターカバーと、 前記搬送経路に沿って複数箇所に設けられ、前記アウタ
    ーカバー内にて前記缶の上方から置換用ガスを連続的に
    供給するための置換用ガス供給部と、 該置換用ガス供給部と前記缶との間に前記搬送経路に沿
    って配置された前記置換用ガスの流速を低下させるため
    のフィルタ部とを備えたことを特徴とする缶のガス置換
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の缶のガス置換装置であ
    って、 前記缶シーマー部に設けられ、前記缶の開口部に缶蓋を
    巻き締める直前に前記ヘッドスペースに置換用ガスを供
    給するためのシーマーガス供給部を備えたことを特徴と
    する缶のガス置換装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の缶のガス置換
    装置であって、 前記フィルタ部を通過した置換用ガスは、前記缶の上方
    に、 0.5m/sec. 以下の流速で供給されることを特
    徴とする缶のガス置換装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の缶のガ
    ス置換装置であって、前記フィルタ部は、2〜10μm
    のメッシュを有する焼結フィルタであることを特徴とす
    る缶のガス置換装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の缶のガ
    ス置換装置であって、前記搬送経路の途中に前記ヘッド
    スペースに液化置換用ガスを供給するための液化置換用
    ガス供給部が設置されたことを特徴とする缶のガス置換
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の缶のガ
    ス置換装置であって、前記フィルタ部の下端部には、搬
    送される缶の側壁部に延びるように形成された絞り込み
    板が設置されたことを特徴とする缶のガス置換装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の缶のガ
    ス置換装置であって、前記置換用ガスは、不活性ガス又
    は炭酸ガスであることを特徴とする缶のガス置換装置。
  8. 【請求項8】 内容物が充填された缶のヘッドスペース
    内の空気を置換用ガスに置換するための缶のガス置換方
    法であって、 半密閉空間に保たれた搬送経路を缶シーマー部に向かっ
    て連続的に搬送される、内容物を収容し上部が開口状態
    の缶のヘッドスペースに、前記搬送経路に沿って設置さ
    れたフィルタ部を通過させた置換用ガスを連続的に供給
    するとともに、 前記缶の開口部に缶蓋を巻き締める直前に前記缶シーマ
    ー部において前記ヘッドスペースに置換用ガスまたは液
    化置換用ガスを供給することを特徴とする缶のガス置換
    方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の缶のガス置換方法であ
    って、 前記置換用ガスは、不活性ガス又は炭酸ガスであること
    を特徴とする缶のガス置換方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005041573A (ja) * 2003-07-09 2005-02-17 Toyo Seikan Kaisha Ltd ガス置換システム
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JP2013081449A (ja) * 2011-09-27 2013-05-09 Ctc:Kk 缶詰め方法
CN110329590A (zh) * 2019-08-12 2019-10-15 温州市途麦机械有限公司 一种在线灌装充氮气装置

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