JP2001048600A - 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス - Google Patents
合わせガラス用中間膜及び合わせガラスInfo
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Abstract
合わせガラスを得るに適する合わせガラス用中間膜を提
供する。 【解決手段】 ポリビニルアセタール樹脂(a)と可塑
剤(a)とからなる樹脂層(A)と、ポリビニルアセタ
ール樹脂(b)と可塑剤(b)とからなる樹脂層(B)
との交互積層体であって、上記ポリビニルアセタール樹
脂(a)と可塑剤(b)との混合溶液の曇り点(Ta
b)と上記ポリビニルアセタール樹脂(b)と可塑剤
(a)との混合溶液の曇り点(Tba)との差の絶対値
(|Tab−Tba|)が50℃以上であり、且つ、上
記ポリビニルアセタール樹脂(a)と可塑剤(a)との
混合溶液の曇り点(Taa)及び/又は上記ポリビニル
アセタール樹脂(b)と可塑剤(b)との混合溶液の曇
り点(Tbb)が50℃以下であることを特徴とする合
わせガラス用中間膜。
Description
間膜及びその中間膜を用いた合わせガラスに関する。
ニルアセタール樹脂のような透明で柔軟性に富む樹脂を
製膜してなる合わせガラス用中間膜で少なくとも一対の
ガラス板を接着して得られる合わせガラスは、破損時に
破片が飛散せず安全性に優れているため、例えば自動車
等の交通車輌の窓ガラス用や建築物の窓ガラス用等とし
て広く用いられている。
加により可塑化されたポリビニルブチラール樹脂が製膜
されてなる中間膜は、ガラスとの適正な接着力、強靱な
引張り強度、優れた透明性等の諸性能を兼備しているの
で、特に交通車輌の窓ガラス用として好適に用いられて
いるが、反面、通常のポリビニルブチラール樹脂系中間
膜は建築物の窓ガラス用としては遮音性が十分でないと
いう問題点がある。
に、周波数の変化に対応した透過損失として示される。
上記透過損失は、JIS A−4706「サッシ」で
は、図1中に実線で示されるように、周波数500Hz
以上の領域における遮音等級に応じてそれぞれ一定値で
規定されている。
に破線で示されるように、2000Hzを中心とする周
波数領域ではコインシデンス効果により著しく低下す
る。即ち、図1中の破線の谷部がコインシデンス効果に
よる遮音性能の低下に相当し、所定の遮音性能を保持し
ていないことを示している。
音波が入射した時、ガラス板の剛性と慣性とによってガ
ラス面上を横波が伝播し、この横波と入射音とが共鳴し
た結果、音の透過が起こる現象を言う。
片の飛散防止に関しては極めて優れているものの、遮音
性能に関しては、通常のガラス板同様、2000Hzを
中心とする周波数領域で上記コインシデンス効果による
遮音性能の低下が避けられず、この点の改善が求められ
ている。
は、他の周波数領域に比較して、周波数1000〜60
00Hzの領域における感度が非常に高いことが知られ
ており、コインシデンス効果による遮音性能の低下を防
止することが、窓ガラスや壁等の遮音性(防音性)の向
上にとって極めて重要なことと言える。
に関して問題となるのは、コインシデンス効果によって
生じる図1中の透過損失の極小部(以下、「極小部の透
過損失(dB)」を「TL値」と記す)であり、遮音性
能を向上させるためには、コインシデンス効果を緩和し
て、上記TL値の低下を防止することが必要である。
て、合わせガラスの質量の増大、ガラスの複層化、ガラ
ス面積の細分化、ガラス板支持手段の改善等の種々の方
策が採られているが、これらの方策は、いずれも十分な
TL値の低下防止効果をもたらさない上に、コスト面で
も実用的な価格ではないという問題点がある。
す高まっており、例えば建築物用の窓ガラスの場合、常
温付近で優れた遮音性能を発揮することが要求される。
即ち、温度に対してTL値をプロットして求められる、
遮音性能が最も優れている温度{遮音性能最大温度(T
Lmax温度)}が常温付近であり、且つ、遮音性能の
最大値{遮音性能最大値(TLmax値)}そのものが
大きいという、優れた遮音性能が要求されている。
にあり、例えば高速走行時の風切り音やエンジン部から
の振動音等に対し高い遮音性能の要求が増加しつつあ
る。
わせガラスは低温域から高温域までの幅広い環境温度の
変化に曝される。即ち、常温付近のみならず低温から高
温までの広い温度範囲で優れた遮音性能を発揮すること
が要求される。しかし、従来の最も一般的な中間膜であ
る可塑化ポリビニルブチラール樹脂膜を用いた合わせガ
ラスの場合、遮音性能最大温度(TLmax温度)が常
温より高く、常温付近での遮音性能は必ずしも良くない
という問題点がある。
がなされており、例えば、特開平2−229742号公
報では、「高分子物質を主成分とするガラス転移温度が
15℃以下の層Aと可塑化ポリビニルアセタール膜Bと
がガラス板の間に積層されていることを特徴とする遮音
性合わせガラス」が開示されている。
スは、JIS A−4706の規定による遮音等級でT
s−35等級を超える遮音性能を発揮しない上に、良好
な遮音性能を発揮する温度範囲が狭いという問題点があ
る。
は、「ガラス転移温度の異なる樹脂を2種類以上積層
し、片面あるいは両面に金属板を接着した、或いはこれ
らの2種類以上の樹脂の間に金属板を設けたことを特徴
とする防振用複合金属板」が開示されている。
は、制振性が広い温度範囲において改善されていること
は認められるものの、合わせガラスとして必要な遮音性
や透明性、高い衝撃エネルギー吸収性、ガラス破損時の
飛散防止性等の要件を満たすものではなく、合わせガラ
スとして用いられるものではない。
は、「2種の樹脂膜(A)及び(B)からなる積層膜で
あって、樹脂膜(A)はポリビニルアルコールを炭素数
6〜10のアルデヒドでアセタール化して得たポリビニ
ルアセタール樹脂と可塑剤とからなり、樹脂膜(B)は
ポリビニルアルコールを炭素数1〜4のアルデヒドでア
セタール化して得たポリビニルアセタール樹脂と可塑剤
とからなることを特徴とする遮音性合わせガラス用中間
膜」が開示されている。
確かに遮音性能の改善効果は認められ且つ温度変化によ
る遮音性能の変動も大きくないが、過酷な条件下での実
用面を考慮すると、これらの改善効果は未だ十分なもの
とは言えない。
本性能に優れ、且つ、広い温度範囲において優れた遮音
性能を長期にわたって安定的に発揮する合わせガラスを
得るに適する合わせガラス用中間膜は未だ実用化されて
いないのが現状である。
問題点に鑑み、低温から高温までの広い温度範囲におい
て優れた遮音性能を長期にわたって安定的に発揮し、且
つ、透明性、耐候性、耐貫通性、衝撃エネルギー吸収
性、ガラスと中間膜との適正な接着力等の合わせガラス
として必要な基本性能にも優れる合わせガラスを得るに
適する合わせガラス用中間膜、及び、その中間膜を用い
た合わせガラスを提供することにある。
中間膜では、合わせガラスの遮音性能を広い温度範囲で
優れたものとするため、ポリビニルアセタール樹脂
(a)と可塑剤(a)とから成る樹脂層(A)とポリビ
ニルアセタール樹脂(b)と可塑剤(b)とから成る樹
脂層(B)とを交互に積層させる。
層させることにより、樹脂層(A)の遮音性能の温度依
存性と樹脂層(B)の遮音性能の温度依存性とが重な
り、得られた積層膜(合わせガラス用中間膜)を用いて
製せられた合わせガラスは広い温度範囲において優れた
遮音性能を発揮し得るものとなる。
の遮音性能を向上させるためには、積層膜を構成する一
方の樹脂層の遮音性能をより低温側にシフトさせる方法
が採られる。具体的には、一方の樹脂層中の可塑剤添加
量を増やして該樹脂層のガラス転移温度(Tg)をより
低温にする方法である。
樹脂層の種類や構成によっては、可塑剤の添加量を増や
した一方の樹脂層から他方の樹脂層に可塑剤が移行して
所望のガラス転移温度低下が起こらないため、積層膜の
低温側の遮音性能は向上せず、従って広い温度範囲にお
ける優れた遮音性能を実現できないことがある。即ち、
一方の樹脂層に付与した遮音性能の温度依存性が積層膜
では必ずしも発現されないという問題点がある。
付与した遮音性能の温度依存性が積層膜とされた後でも
変化することのないよう鋭意検討した結果、各樹脂層に
含有されるポリビニルアセタール樹脂と可塑剤との相溶
性及び一方の樹脂層と他方の樹脂層との層間の相溶性を
制御することにより、上記問題点を解決できることを見
出し、本発明を完成するに到った。
間膜は、ポリビニルアセタール樹脂(a)と可塑剤
(a)とからなる樹脂層(A)と、ポリビニルアセター
ル樹脂(b)と可塑剤(b)とからなる樹脂層(B)と
の交互積層体であって、上記ポリビニルアセタール樹脂
(a)と可塑剤(b)との混合溶液の曇り点(Tab)
と上記ポリビニルアセタール樹脂(b)と可塑剤(a)
との混合溶液の曇り点(Tba)との差の絶対値(|T
ab−Tba|)が50℃以上であり、且つ、上記ポリ
ビニルアセタール樹脂(a)と可塑剤(a)との混合溶
液の曇り点(Taa)及び/又は上記ポリビニルアセタ
ール樹脂(b)と可塑剤(b)との混合溶液の曇り点
(Tbb)が50℃以下であることを特徴とする。
膜は、上記請求項1に記載の合わせガラス用中間膜にお
いて、ポリビニルアセタール樹脂がポリビニルブチラー
ル樹脂であり、可塑剤がトリエチレングリコールジ2−
エチルブチレート(3GH)、トリエチレングリコール
ジ2−エチルヘキサノエート(3GO)及びトリエチレ
ングリコールジn−ヘプタノエート(3G7)からなる
群より選択される少なくとも1種であることを特徴とす
る。
とも一対のガラス間に上記請求項1又は請求項2に記載
の合わせガラス用中間膜を介在させ、一体化させてなる
ことを特徴とする。
269「原油及び石油製品の流動点並びに石油製品曇り
点試験方法」に準拠して測定される曇り点であり、具体
的には、可塑剤100重量部に対しポリビニルアセター
ル樹脂8重量部を溶解した混合溶液を150℃以上に加
熱した後、10〜30℃の雰囲気下に放置して温度を降
下させた時に、上記混合溶液の一部に曇りが発生し始め
る温度を意味する。上記曇り点が低いほどポリビニルア
セタール樹脂と可塑剤との相溶性が優れていると言え
る。
混合溶液の外観を目視で観察する方法、混合溶液のヘー
ズ値をヘーズメーターで測定する方法、予め曇りの程度
に関する複数段階の限度見本を作成しておき、この限度
見本と対照して曇りを判定する方法等が挙げられる。
に「中間膜」と記す)においては、樹脂層(A)に用い
られるポリビニルアセタール樹脂(a)と樹脂層(B)
に用いられる可塑剤(b)との混合溶液の曇り点(Ta
b)と樹脂層(B)に用いられるポリビニルアセタール
樹脂(b)と樹脂層(A)に用いられる可塑剤(a)と
の混合溶液の曇り点(Tba)との差の絶対値(|Ta
b−Tba|)が50℃以上であることが必要であり、
好ましくは70℃以上である。
樹脂層(A)への可塑剤(b)の移行のし易さを表し、
上記曇り点(Tba)は樹脂層(A)から樹脂層(B)
への可塑剤(a)の移行のし易さを表す。従って、上記
曇り点(Tab)と曇り点(Tba)との差の絶対値
(|Tab−Tba|)を50℃以上とすることによ
り、換言すればTab−TbaもしくはTba−Tab
を50℃以上とすることにより、樹脂層(A)と樹脂層
(B)との間の可塑剤の移行性を一方向に制御すること
が出来る。
が20℃である場合、ポリビニルアセタール樹脂(b)
と可塑剤(a)との相溶性の方がポリビニルアセタール
樹脂(a)と可塑剤(b)との相溶性より優れており、
しかもTab−Tbaは50℃以上であるので、樹脂層
(A)から樹脂層(B)方向への可塑剤(a)の移行性
が優先的に発生する。
能を向上させるためには、樹脂層(B)中の可塑剤
(b)の添加量を多くすれば良い。上述したように樹脂
層(A)から樹脂層(B)方向への可塑剤(a)の移行
性が優先的に発生するので、樹脂層(B)中の可塑剤
(b)は樹脂層(A)方向へ移行することはなく、可塑
剤(b)の多量添加により柔軟性を付与された樹脂層
(B)の特性は中間膜内において保持される。従って、
中間膜の低温側の遮音性能は当初の設計どおり向上す
る。
a)との差の絶対値(|Tab−Tba)が50℃未満
であると、換言すればTab−TbaもしくはTba−
Tabが50℃未満であると、樹脂層(A)と樹脂層
(B)との間の可塑剤の移行性が一方向に止まらず、両
方向に発生する。
60℃であって、Tab−Tbaが50℃未満である場
合、樹脂層(B)中の可塑剤(b)も樹脂層(A)方向
へ移行するので、可塑剤(b)の多量添加により柔軟性
を付与された樹脂層(B)の特性は中間膜内において失
われる。従って、中間膜の低温側の遮音性能は当初の設
計どおりには向上しなくなる。
(A)に用いられるポリビニルアセタール樹脂(a)と
可塑剤(a)との混合溶液の曇り点(Taa)及び/又
は樹脂層(B)に用いられるポリビニルアセタール樹脂
(b)と可塑剤(b)との曇り点(Tbb)が50℃以
下であることが必要であり、好ましくは20℃以下であ
る。
ール樹脂(a)と可塑剤(a)との相溶性を表し、又、
上記曇り点(Tbb)はポリビニルアセタール樹脂
(b)と可塑剤(b)との相溶性を表す。従って、上記
曇り点(Taa)及び/又は上記曇り点(Tbb)を5
0℃以下とすることにより、樹脂層(A)又は樹脂層
(B)に用いられるそれぞれのポリビニルアセタール樹
脂とそれぞれの可塑剤との相溶性は極めて優れたものと
なる。
中における可塑剤(a)又は可塑剤(b)の添加量が少
量であってもポリビニルアセタール樹脂(a)又はポリ
ビニルアセタール樹脂(b)に対し優れた可塑化効果を
発揮すると共に、中間膜とされた時に隣接する樹脂層へ
の可塑剤の移行も抑制される。
り点(Tbb)の両方が50℃を超えると、樹脂層
(A)又は樹脂層(B)に用いられるそれぞれのポリビ
ニルアセタール樹脂とそれぞれの可塑剤との相溶性は悪
くなり、それぞれのポリビニルアセタール樹脂に対する
十分な可塑化効果を得るためにはそれぞれの可塑剤の添
加量を多くする必要が生じる。
脂層への可塑剤の移行が起こり易くなったり、合わせガ
ラスとされた時に長期的な耐候性や耐久性が不十分とな
ることがある。
び樹脂層(B)に用いられるポリビニルアセタール樹脂
の調製方法としては、例えば、ポリビニルアルコール
(PVA)を温水に溶解した水溶液を所定の温度(例え
ば0〜95℃)に保持しておいて、所要のアルデヒド及
び酸触媒を添加し、攪拌しながらアセタール化反応を進
行させ、次いで反応温度を上げて熟成することにより反
応を完結させ、その後、中和、水洗及び乾燥を行って、
ポリビニルアセタール樹脂を得る方法が挙げられる。
いられるPVAは、特に限定されるものではないが、平
均重合度500〜5000のものが好ましく、より好ま
しくは1000〜3000である。PVAの平均重合度
が500未満であると、樹脂層及び中間膜の強度が弱く
なり過ぎて、合わせガラスとした時の耐貫通性や衝撃エ
ネルギー吸収性が不十分となることがあり、逆にPVA
の平均重合度が5000を超えると、樹脂層の成形が困
難となることがあり、しかも樹脂層及び中間膜の強度が
強くなり過ぎて、合わせガラスとした時の耐貫通性や衝
撃エネルギー吸収性が不十分となることがある。又、上
記PVAは、特に限定されるものではないが、鹸化度が
70モル%以上のものが好ましい。PVAの鹸化度が7
0モル%未満であると、ポリビニルアセタール樹脂の透
明性や耐熱性が低下したり、反応性が低下することがあ
る。
れるアルデヒドとしては、例えば、ホルムアルデヒド、
アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、n−ブチル
アルデヒド、イソブチルアルデヒド、バレルアルデヒ
ド、n−ヘキシルアルデヒド、2−エチルブチルアルデ
ヒド、ベンズアルデヒド、シンナムアルデヒド等が挙げ
られる。
ル樹脂のなかでも、PVAとホルムアルデヒドとを反応
させて得られるポリビニルホルマール樹脂、PVAとア
セトアルデヒドとを反応させて得られる狭義のポリビニ
ルアセタール樹脂、PVAとn−ブチルアルデヒドとを
反応させて得られるポリビニルブチラール樹脂(PV
B)等が好適に用いられ、なかでも特に好適に用いられ
るのはPVBである。ポリビニルアセタール樹脂として
PVBを用いることにより、樹脂層及び中間膜の透明
性、耐候性、ガラスに対する接着力等が優れたものとな
る。
定されるものではないが、平均アセタール化度が40〜
75モル%のものが好ましい。ポリビニルアセタール樹
脂の平均アセタール化度が40モル%未満であると、後
述する可塑剤との相溶性が低下することがあり、逆に7
5モル%を超える平均アセタール化度のポリビニルアセ
タール樹脂を得るためには長時間の反応を要することが
あり、プロセス上好ましくない。
用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
又、樹脂層(A)に用いられるポリビニルアセタール樹
脂(a)と樹脂層(B)に用いられるポリビニルアセタ
ール樹脂(b)とは、同一のものであっても良いし、異
なるものであっても良い。
び樹脂層(B)に用いられる可塑剤としては、例えば、
一塩基酸エステル系、多塩基酸エステル系等のエステル
系可塑剤や、有機リン酸系、有機亜リン酸系等のリン酸
系可塑剤等が挙げられる。
ば、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコー
ル、テトラエチレングリコール等のグリコールと酪酸、
イソ酪酸、カプロン酸、2−エチル酪酸、ヘプタン酸、
2−エチルヘキシル酸等の有機酸との反応によって得ら
れるグリコール系エステル等が挙げられる。
ば、炭素数4〜8の直鎖状もしくは分枝状アルコールと
アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸等の有機酸との
反応によって得られるエステル等が挙げられる。
トキシエチルホスフェート、イソデシルフェニルホスフ
ェート等が挙げられる。
エチレングリコールジ2−エチルブチレート(3G
H)、トリエチレングリコールジ2−エチルヘキサノエ
ート(3GO)、トリエチレングリコールジn−ヘプタ
ノエート(3G7)、トリエチレングリコールジカプリ
レート、トリエチレングリコールジn−オクトエート、
テトラエチレングリコールジ2−エチルブチレート、テ
トラエチレングリコールジn−ヘプタノエート、ジヘキ
シルアジペート、ジベンジルフタレート等が好適に用い
られ、なかでも特に好適に用いられるのは3GH、3G
O、3G7等である。
し、2種類以上が併用されても良い。又、樹脂層(A)
に用いられる可塑剤(a)と樹脂層(B)に用いられる
可塑剤(b)とは、同一のものであっても良いし、異な
るものであっても良い。
記可塑剤の添加量は、特に限定されるものではないが、
中間膜の外層となる樹脂層、即ちガラスと接着する樹脂
層では、ポリビニルアセタール樹脂100重量部に対
し、可塑剤20〜60重量部であることが好ましく、よ
り好ましくは30〜50重量部である。
対する可塑剤の添加量が20重量部未満であると、ポリ
ビニルアセタール樹脂の可塑化が不十分となることがあ
り、逆に60重量部を超えると、樹脂層及び中間膜の強
度やガラスに対する接着力が不十分となることがある。
剤との組合せのなかでも、ポリビニルアセタール樹脂と
してポリビニルブチラール樹脂を用い、可塑剤として3
GH、3GO及び3G7からなる群より選択される少な
くとも1種を用いる組合せが特に好ましい。
(B)からなる中間膜は、遮音性能のみならず、透明
性、耐候性、耐貫通性、衝撃エネルギー吸収性、ガラス
と中間膜との適正な接着力等の基本性能に一段と優れる
合わせガラスを得るに適する。
は、本発明の課題達成を阻害しない範囲で必要に応じ
て、ポリビニルアセタール樹脂及び可塑剤以外に、紫外
線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、接着性調整剤、界面
活性剤、着色剤等の各種添加剤の1種もしくは2種以上
が添加されていても良い。
(B)との交互積層体であることが必要である。
(A)より樹脂層(B)の方が可塑剤の添加量が多くよ
り柔軟性に富む場合、樹脂層(A)を外層、即ちガラス
との接触層とし、樹脂層(B)を内層、即ちガラスとの
非接触層とすることが好ましい。
間膜の取扱い性や機械的強度がより良好なものとなる。
逆に樹脂層(B)を外層とすると、その柔軟性により中
間膜の取扱い性が悪くなる。
されるものではないが、例えば、樹脂層(A)/樹脂層
(B)/樹脂層(A)からなる三層積層体や樹脂層
(A)/樹脂層(B)/樹脂層(A)/樹脂層(B)/
樹脂層(A)からなる五層積層体等が好ましい。
ものではないが、通常の中間膜同様、0.3〜1.6m
mであることが好ましい。遮音性能そのものは中間膜の
厚みが厚いほど優れたものとなるが、中間膜の厚みが厚
くなり過ぎると合わせガラスとした時の耐貫通性や衝撃
エネルギー吸収性が低下することがあるので、上記範囲
の厚みであることが好ましい。
ば、樹脂層(A)と樹脂層(B)とをそれぞれ別々に成
形(製膜)した後、これらを交互に積層する方法や、多
層成形機を用いて、樹脂層(A)と樹脂層(B)とが交
互に積層されるように一体成形する方法等が挙げられ
る。
も一対のガラス間に上述した本発明の中間膜を介在さ
せ、一体化させることにより作製される。
みならず、例えばポリカーボネート板やポリメチルメタ
クリレート板等のような有機透明ガラスも包含される。
るものではないが、例えば、フロート板ガラス、磨き板
ガラス、平板ガラス、曲板ガラス、並板ガラス、型板ガ
ラス、金網入り型板ガラス、着色されたガラス等の各種
無機ガラスや有機ガラスが挙げられ、これらの1種もし
くは2種以上が好適に用いられる。又、上記ガラスの厚
みは、用途や目的によって適宜選択されれば良く、特に
限定されるものではない。
のではなく、通常の合わせガラスの場合と同様の製造方
法が採用される。例えば、二枚の透明なガラス板の間
に、本発明の中間膜を挟み、これをゴムバックに入れて
減圧下で吸引脱気しながら温度70〜110℃程度で予
備接着した後、オートクレーブもしくはプレスを用い
て、温度120〜150℃程度、圧力10〜15kg/
cm2 程度の条件で加熱加圧して本接着を行うことによ
り所望の合わせガラスを得ることが出来る。
(a)と可塑剤(a)とからなる樹脂層(A)と、ポリ
ビニルアセタール樹脂(b)と可塑剤(b)とからなる
樹脂層(B)とが交互に積層されてなり、且つ、ポリビ
ニルアセタール樹脂(a)と可塑剤(b)との混合溶液
の曇り点(Tab)とポリビニルアセタール樹脂(b)
と可塑剤(a)との混合溶液の曇り点(Tba)との差
の絶対値(|Tab−Tba|)が特定値以上となるよ
うに設定されており、ポリビニルアセタール樹脂(a)
と可塑剤(a)との混合溶液の曇り点(Taa)及び/
又はポリビニルアセタール樹脂(b)と可塑剤(b)と
の混合溶液の曇り点(Tbb)が特定値以下となるよう
に設定されているので、低温から高温までの広い温度範
囲において優れた遮音性能を長期安定的に発揮すると共
に、透明性、耐候性、耐貫通性、衝撃エネルギー吸収
性、ガラスと中間膜との適正な接着力等の基本性能にも
優れる合わせガラスを得るに適する。
ビニルブチラール樹脂を用い、可塑剤として3GH、3
GO及び3G7からなる群より選択される少なくとも1
種を用いることにより、上記性能を一段と向上させるこ
とが出来る。
間膜を用いて製せられるので、低温から高温までの広い
温度範囲において優れた遮音性能を長期安定的に発揮
し、且つ、透明性、耐候性、耐貫通性、衝撃エネルギー
吸収性、ガラスと中間膜との適正な接着力等の基本性能
にも優れる。
め以下に実施例を挙げるが、本発明はこれら実施例のみ
に限定されるものではない。尚、実施例中の「部」は
「重量部」を意味する。
ラール樹脂{PVB−a(ブチラール化度:65.9モ
ル%、アセチル基量:0.9モル%)}100部に対
し、可塑剤(a)としてトリエチレングリコールジ2−
エチルブチレート(3GH)40部を添加し、ミキシン
グロールで十分に混練した後、混練物をプレス成形機を
用いて、150℃で30分間プレス成形し、膜厚0.2
mmの樹脂層(A)を作製した。
ラール樹脂{PVB−b(ブチラール化度:57.3モ
ル%、アセチル基量:13.0モル%)}100部に対
し、可塑剤(b)として3GH65部を添加し、ミキシ
ングロールで十分に混練した後、混練物をプレス成形機
を用いて、150℃で30分間プレス成形し、膜厚0.
4mmの樹脂層(B)を作製した。
(Taa)及びPVB−bと3GHとの混合溶液の曇り
点(Tbb)を以下の方法で測定した。その結果は表1
に示すとおりであった。尚、実施例1では樹脂層(A)
用の可塑剤と樹脂層(B)用の可塑剤とは同一(3G
H)であったので、曇り点(Tab)は曇り点(Ta
a)と等しく、曇り点(Tba)は曇り点(Tbb)と
等しかった。 〔曇り点の測定〕ガラス製試験管に可塑剤100部及び
PVB8部を入れ、170℃に加熱して、PVBを可塑
剤に溶解させ、PVB−可塑剤溶液を得た。次いで、こ
の溶液の温度を熱電対で測定しながら攪拌冷却し、溶液
の一部が曇り始めた温度を読み取り、この温度を曇り点
とした。
積層構成が樹脂層(A)/樹脂層(B)/樹脂層(A)
となるように積層して、三層中間膜を得た。次いで、こ
の中間膜を2枚の透明なフロートガラス(縦30cm×
横30cm×厚み3mm)の間に挟み、これをゴムバッ
クに入れて20torrの真空度で20分間脱気した
後、脱気したままの状態で90℃のオーブンに移し、9
0℃で30分間保持して、真空プレスにより合わせガラ
スの予備接着を行った。
をオートクレーブに入れ、温度135℃、圧力12kg
/cm2 の条件で20分間本接着を行って、透明な合わ
せガラスを作製した。
価した。その結果は表1に示すとおりであった。
ラスから供試体を切り出し、この供試体をダンピング試
験用の振動発生機(商品名「G21−005D」、振研
社製)により加振し、そこから得られる振動特性を、機
械インピーダンスアンプ(商品名「XG−81」、リオ
ン社製)にて増幅し、振動スペクトルをFFTアナライ
ザー(商品名「FFTスペクトラムアナライザーHP−
3582AA」、横河ヒューレットパッカー社製)によ
り解析した。こうして得られた損失係数と、ガラスとの
共振周波数の比とから、周波数(Hz)と透過損失(d
B)との関係を示すグラフを作成し、周波数2000H
z近辺における極小の透過損失{TL値(dB)}を求
めた。尚、測定は、0℃、10℃、20℃及び30℃の
各温度でそれぞれ行い、遮音性の合格基準をTL値(d
B)30以上とした。
(a)としてポリビニルブチラール樹脂{PVB−c
(ブチラール化度:68.9モル%、アセチル基量:
0.9モル%)}100部に対し、可塑剤(a)として
トリエチレングリコールジ2−エチルヘキサノエート
(3GO)39部を添加したこと以外は実施例1の場合
と同様にして、膜厚0.2mmの樹脂層(A)を作製し
た。又、ポリビニルアセタール樹脂(b)としてポリビ
ニルブチラール樹脂{PVB−d(ブチラール化度:6
3.6モル%、アセチル基量:13.0モル%)}10
0部に対し、可塑剤(b)として3GO65部を添加し
たこと以外は実施例1の場合と同様にして、膜厚0.4
mmの樹脂層(B)を作製した。
(A)をそのまま樹脂層(A)として用いた。又、ポリ
ビニルアセタール樹脂(b)としてポリビニルブチラー
ル樹脂{PVB−e(ブチラール化度:64.5モル
%、アセチル基量:13.0モル%)}100部に対
し、可塑剤(b)として3GO60部を添加したこと以
外は実施例1の場合と同様にして、膜厚0.4mmの樹
脂層(B)を作製した。
(a)として実施例1で用いたPVB−a100部に対
し、可塑剤(a)としてトリエチレングリコールジn−
ヘプタノエート(3G7)40部を添加したこと以外は
実施例1の場合と同様にして、膜厚0.1mmの樹脂層
(A)を作製した。又、ポリビニルアセタール樹脂
(b)として実施例1で用いたPVB−b100部に対
し、可塑剤(b)として3G765部を添加したこと以
外は実施例1の場合と同様にして、膜厚0.2mmの樹
脂層(B)を作製した。
(a)として実施例2で用いたPVB−c100部に対
し、可塑剤(a)として3GH40部を添加したこと以
外は実施例1の場合と同様にして、膜厚0.2mmの樹
脂層(A)を作製した。又、ポリビニルアセタール樹脂
(b)として実施例1で用いたPVB−b100部に対
し、可塑剤(b)として3GH70部を添加したこと以
外は実施例1の場合と同様にして、膜厚0.4mmの樹
脂層(B)を作製した。
(A)をそのまま樹脂層(A)として用いた。又、ポリ
ビニルアセタール樹脂(b)として実施例1で用いたP
VB−b100部に対し、可塑剤(b)として3G77
0部を添加したこと以外は実施例1の場合と同様にし
て、膜厚0.4mmの樹脂層(B)を作製した。
(a)として実施例1で用いたPVB−a100部に対
し、可塑剤(a)として3GO40部を添加したこと以
外は実施例1の場合と同様にして、膜厚0.2mmの樹
脂層(A)を作製した。又、ポリビニルアセタール樹脂
(b)として実施例1で用いたPVB−b100部に対
し、可塑剤(b)として3GO65部を添加したこと以
外は実施例1の場合と同様にして、膜厚0.4mmの樹
脂層(B)を作製した。
(A)をそのまま樹脂層(A)として用いた。又、比較
例2で作製した樹脂層(B)をそのまま樹脂層(B)と
して用いた。
(A)をそのまま樹脂層(A)として用いた。又、ポリ
ビニルアセタール樹脂(b)として実施例1で用いたP
VB−b100部に対し、可塑剤(b)として3GO8
0部を添加したこと以外は実施例1の場合と同様にし
て、膜厚0.4mmの樹脂層(B)を作製した。
ポリビニルアセタール樹脂(a)、各可塑剤(a)、各
ポリビニルアセタール樹脂(b)及び各可塑剤(b)を
組み合わせ、実施例1の場合と同様にして、曇り点(T
ab)、曇り点(Tba)、曇り点(Taa)及び曇り
点(Tbb)をそれぞれ測定した。その結果は表1に示
すとおりであった。
した各樹脂層(A)及び各樹脂層(B)を用い、実施例
1の場合と同様にして、三層中間膜及び合わせガラスを
作製した。又、実施例4においては、積層構成が樹脂層
(A)/樹脂層(B)/樹脂層(A)/樹脂層(B)/
樹脂層(A)となるように積層して、五層中間膜を作製
した。上記中間膜を用いたこと以外は実施例1の場合と
同様にして、合わせガラスを作製した。
合わせガラスの遮音性能を実施例1の場合と同様にして
評価した。その結果は表1に示すとおりであった。
施例1〜5の中間膜を用いて作製した実施例1〜5の合
わせガラスは、いずれも0℃〜30℃の広い温度範囲に
おいて優れた遮音性能を発揮した。
(Tba)との差(Tab−Tba)が50℃未満であ
った比較例1の中間膜を用いて作製した比較例1の合わ
せガラス、及び、曇り点(Taa)及び曇り点(Tb
b)のいずれもが50℃を超えていた比較例2〜4の中
間膜を用いて作製した比較例2〜4の合わせガラスは、
いずれも低温側の温度範囲(0℃〜10℃)における遮
音性能が悪かった。
ス用中間膜は、低温から高温までの広い温度範囲におい
て優れた遮音性能を長期にわたって安定的に発揮し、且
つ、透明性、耐候性、耐貫通性、衝撃エネルギー吸収
性、ガラスと中間膜との適正な接着力等の合わせガラス
として必要な基本性能にも優れる合わせガラスを得るに
適する。
ラスは、低温から高温までの広い温度範囲において優れ
た遮音性能を長期にわたって安定的に発揮すると共に、
合わせガラスとして必要な上記基本性能にも優れるの
で、特に高い遮音性能が要求される建築物や交通車両等
の窓ガラス用遮音性合わせガラスとして好適に用いられ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 ポリビニルアセタール樹脂(a)と可塑
剤(a)とからなる樹脂層(A)と、ポリビニルアセタ
ール樹脂(b)と可塑剤(b)とからなる樹脂層(B)
との交互積層体であって、上記ポリビニルアセタール樹
脂(a)と可塑剤(b)との混合溶液の曇り点(Ta
b)と上記ポリビニルアセタール樹脂(b)と可塑剤
(a)との混合溶液の曇り点(Tba)との差の絶対値
(|Tab−Tba|)が50℃以上であり、且つ、上
記ポリビニルアセタール樹脂(a)と可塑剤(a)との
混合溶液の曇り点(Taa)及び/又は上記ポリビニル
アセタール樹脂(b)と可塑剤(b)との混合溶液の曇
り点(Tbb)が50℃以下であることを特徴とする合
わせガラス用中間膜。 - 【請求項2】 ポリビニルアセタール樹脂がポリビニル
ブチラール樹脂であり、可塑剤がトリエチレングリコー
ルジ2−エチルブチレート、トリエチレングリコールジ
2−エチルヘキサノエート及びトリエチレングリコール
ジn−ヘプタノエートからなる群より選択される少なく
とも1種であることを特徴とする請求項1に記載の合わ
せガラス用中間膜。 - 【請求項3】 少なくとも一対のガラス間に請求項1又
は請求項2に記載の合わせガラス用中間膜を介在させ、
一体化させてなることを特徴とする合わせガラス。
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- 1999-08-10 JP JP22656899A patent/JP4339457B2/ja not_active Expired - Lifetime
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