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JP2001047044A - 内分泌撹乱性物質含有水の処理方法 - Google Patents

内分泌撹乱性物質含有水の処理方法

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Publication number
JP2001047044A
JP2001047044A JP11228034A JP22803499A JP2001047044A JP 2001047044 A JP2001047044 A JP 2001047044A JP 11228034 A JP11228034 A JP 11228034A JP 22803499 A JP22803499 A JP 22803499A JP 2001047044 A JP2001047044 A JP 2001047044A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
endocrine disrupting
membrane
substance
disrupting substance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11228034A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Mori
幸治 森
Isao Joko
勲 上甲
Yuichi Muramatsu
勇一 村松
Naoki Matsutani
直樹 松渓
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurita Water Industries Ltd
Original Assignee
Kurita Water Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurita Water Industries Ltd filed Critical Kurita Water Industries Ltd
Priority to JP11228034A priority Critical patent/JP2001047044A/ja
Publication of JP2001047044A publication Critical patent/JP2001047044A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Removal Of Specific Substances (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】水中に微量に含まれる内分泌撹乱性物質を選択
的に分解除去して、低コストで無害化することができる
内分泌撹乱性物質含有水の処理方法を提供する。 【解決手段】内分泌撹乱性物質含有水を、触媒機能を有
する疎水性膜に通水することを特徴とする内分泌撹乱性
物質含有水の処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内分泌撹乱性物質
含有水の処理方法に関する。さらに詳しくは、本発明
は、水中に微量に含まれる内分泌撹乱性物質を選択的に
分解除去して、低コストで無害化することができる内分
泌撹乱性物質含有水の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、多くの地域で見られる野生生物の
生殖障害には、一般に環境ホルモンと呼ばれる外因性内
分泌撹乱化学物質が関与しているのではないかという疑
念が抱かれ、内分泌撹乱性物質に対する関心が高まって
いる。内分泌撹乱性物質とは、外因性内分泌撹乱化学物
質のほか、生体ホルモンや合成ホルモンなど、生物の体
内に入ると内分泌系を撹乱し、生殖障害など健康や生態
系に悪影響を与える物質である。このうち、外因性内分
泌撹乱化学物質については、環境庁が1997年に外因
性内分泌撹乱化学物質問題に関する研究班中間報告書に
おいて、外因性内分泌撹乱化学物質としての疑いのある
物質として67種の化学物質(群)を挙げている。すなわ
ち、ダイオキシン類、ポリ塩化ビフェニール類(PC
B)、ポリ臭化ビフェニール類(PBB)、ヘキサクロ
ロベンゼン(HCB)、ペンタクロロフェノール(PC
P)、2,4,5−トリクロロフェノキシ酢酸、2,4−
ジクロロフェノキシ酢酸、アミトロール、アトラジン、
アラクロール、シマジン、ヘキサクロロシクロヘキサ
ン、エチルパラチオン、カルバリル、クロルデン、オキ
シクロルデン、trans−ノナクロル、1,2−ジブロモ−
3−クロロプロパン、DDT、DDE、DDD、ケルセ
ン、アルドリン、エンドリン、ティルドリン、エンドス
ルファン(ベンゾエピン)、ヘプタクロル、ヘプタクロ
ルエポキサイド、マラチオン、メソミル、メトキシクロ
ル、マイレックス、ニトロフェン、トキサフェン、トリ
ブチルスズ、トリフェニルスズ、トリフルラリン、アル
キルフェノール(C5)、ノニルフェノール、4−オク
チルフェノール、ビスフェノールA、フタル酸ジ−2−
エチルヘキシル、フタル酸ブチルベンジル、フタル酸ジ
−n−ブチル、フタル酸ジシクロヘキシル、フタル酸ジ
エチル、ベンゾ(a)ピレン、2,4−ジクロロフェノー
ル、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、ベンゾフェノ
ン、4−ニトロトルエン、オクタクロロスチレン、アル
ディカーブ、ベノミル、キーポン(クロルデコン)、マ
ンゼブ(マンコゼブ)、マンネブ、メチラム、メトリブ
ジン、ジペルメトリン、エスフェンバレレート、フェン
バレレート、ペルメトリン、ビンクロゾリン、ジネブ、
ジラム、フタル酸ジペンチル、フタル酸ジヘキシル、フ
タル酸ジプロピル、スチレンの2及び3量体、n−ブチ
ルベンゼンの物質又は物質群である。内分泌撹乱性物質
は、樹脂素材、可塑剤、界面活性剤、染料及びその原
料、農薬などの広い領域で工業的に生産、使用されてい
るもの、薬品製造工程やゴミ焼却などの過程で非意図的
に発生するもの、自然界で生産されるものなどがあり、
用水、排水、河川、湖沼、海水、土壌、地下水、底泥な
どの中に広く分布していることが指摘され、大きな社会
問題となっている。これらの物質は、生体内に取り込ま
れたとき、甲状腺ホルモン、性ホルモン、副腎皮質刺激
ホルモンなどのように、人体や他の生物に作用し、水環
境ではng/リットル〜μg/リットルレベルの極微量
でも影響を与えることが報告されている。内分泌撹乱性
物質の作用メカニズムについては、いまだ科学的知見が
十分に得られておらず、現時点では国内外で内分泌撹乱
性物質に対しての環境規制は行われていない。上記の研
究班中間報告の中に挙げられている物質(群)も、外因性
内分泌撹乱化学物質として特定されたわけではない。そ
れゆえ、今後の研究結果によって、これらの物質(群)以
外にも内分泌撹乱性物質とされる物質(群)が特定される
可能性がある。従来より、水中に存在する有害有機化合
物の除去技術としては、生物分解、オゾンや過酸化水素
などによる酸化分解などが検討、提案されている。特定
有害物質の分解除去を目的とした生物処理には、特定の
真菌や細菌による分解処理、活性汚泥などの混合微生物
を特定物質で馴養したものによる分解処理などが挙げら
れる。これらの処理は、処理対象の物質が特定されてい
る場合には優れた方法であるが、水中に多種類の化合
物、特に内分泌撹乱性物質が存在する場合には、それら
をすべて効率よく除去することは困難である。また、mg
/リットルレベルの分解対象化合物を含む水溶液中で馴
養、分離した混合微生物や単離株は、μg/リットルレ
ベルの極低濃度で含まれる分解対象化合物の処理に対し
て必ずしも親和性が強いとはいえない。酸化剤による処
理法としては、オゾンや過酸化水素などの強力な酸化剤
を用いる方法が検討されている。これらは酸化力が強
く、多種類の化合物を分解することができるという特徴
を有する。しかし、mg/リットルレベルと比較して、μ
g/リットルレベルの極低濃度では、対象化合物量あた
り必要とされる酸化剤の量が多くなり、経済的に好まし
くない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水中に微量
に含まれる内分泌撹乱性物質を選択的に分解除去して、
低コストで無害化することができる内分泌撹乱性物質含
有水の処理方法を提供することを目的としてなされたも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、内分泌撹乱性物
質を含有する水に酸化剤又は還元剤を添加し、触媒機能
を有する疎水性膜に通水することにより、水中に含有さ
れる内分泌撹乱性物質を選択的に分解除去し得ることを
見いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本発明は、(1)内分泌撹乱性物質含有
水を、触媒機能を有する疎水性膜に通水することを特徴
とする内分泌撹乱性物質含有水の処理方法、(2)内分
泌撹乱性物質含有水に酸化剤を添加し、触媒機能を有す
る疎水性膜に通水する第(1)項記載の内分泌撹乱性物質
含有水の処理方法、(3)内分泌撹乱性物質含有水に酸
化剤を添加し、紫外線照射下に触媒機能を有する疎水性
膜に通水する第(2)項記載の内分泌撹乱性物質含有水の
処理方法、(4)内分泌撹乱性物質含有水を、紫外線照
射下に触媒機能を有する疎水性膜に通水する第(1)項記
載の内分泌撹乱性物質含有水の処理方法、(5)内分泌
撹乱性物質含有水に還元剤を添加し、触媒機能を有する
疎水性膜に通水する第(1)項記載の内分泌撹乱性物質含
有水の処理方法、及び、(6)触媒機能を有する疎水性
膜が、表面を親水性化した疎水性膜に金属又は金属酸化
物の触媒を担持させたものである第(1)項記載の内分泌
撹乱性物質含有水の処理方法、を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の内分泌撹乱性物質含有水
の処理方法は、上記の現在外因性内分泌撹乱化学物質と
しての疑いがもたれている物質や、将来外因性内分泌撹
乱化学物質として特定される物質、また、生体ホルモン
や合成ホルモンなど、内分泌系を撹乱するおそれのある
物質を含有する水に対して適用することができる。本発
明方法は、内分泌撹乱性物質を1μg/リットル〜5mg
/リットルの濃度で含有する水の処理に適しており、さ
らに、内分泌撹乱性物質のうち疎水性のものを含有する
水の処理に適している。本発明方法を適用する内分泌撹
乱性物質含有水のpHに特に制限はなく、pH1〜13の広
い範囲において適用することができるが、pH5〜9にお
いて適用することが特に好ましい。本発明方法に用いる
疎水性膜の材質に特に制限はなく、例えば、ポリプロピ
レン膜、ポリジメチルシロキサン膜、ポリ(4−メチル
ペンテン−1)膜、ポリ(2,6−ジメチルフェニレンオ
キシド)膜、ポリフッ化ビニリデン膜、ポリテトラフル
オロエチレン膜などを挙げることができる。内分泌撹乱
性物質含有水に酸化剤を添加する場合は、耐酸化性に優
れるポリテトラフルオロエチレン膜やポリフッ化ビニリ
デン膜を用いることが好ましい。本発明方法に用いる疎
水性膜の孔径は、0.01〜2μmであることが好まし
く、0.05〜1μmであることがより好ましい。本発
明方法に用いる疎水性膜の形態に特に制限はなく、例え
ば、平膜、スパイラル膜、中空糸などを挙げることがで
きる。内分泌撹乱性物質含有水に紫外線を照射する場合
は、平膜及び中空糸を好適に用いることができる。
【0006】本発明方法に用いる疎水性膜に触媒機能を
付与する方法に特に制限はなく、例えば、酸化還元触媒
を膜材料に練り込んで製膜することができ、あるいは、
表面をエッチングなどで親水性化して改質した疎水性膜
に酸化還元触媒を担持させることもできる。これらの中
で、表面を親水性化した疎水性膜に酸化還元触媒を担持
させる方法を好適に用いることができる。疎水性膜の表
面を親水性化する方法に特に制限はなく、例えば、疎水
性膜がポリテトラフルオロエチレン膜である場合は、膜
表面に親水性基を有するフッ素化合物の被覆層を形成す
ることができ、あるいは、膜表面に親水性単量体をグラ
フト重合することができる。被覆層を形成する親水性基
を有するフッ素化合物としては、例えば、テトラフルオ
ロエチレンと酢酸ビニルの共重合体の加水分解物などを
挙げることができ、グラフト重合させる親水性単量体と
しては、例えば、N−ビニルピロリドンなどを挙げるこ
とができる。疎水性膜の表面は、全体を親水性化する必
要はなく、膜表面の1〜6割程度が親水性化されていれ
ばよく、親水性化された部分に触媒が担持されることに
より、本発明の効果が発揮される。表面を親水性化した
疎水性膜に担持させる酸化還元触媒としては、例えば、
パラジウム、プラチナ、ルテニウム、ロジウム、イリジ
ウム、鉄、ニッケル、マンガン、銅などの金属触媒、チ
タニア、アルミナ、ジルコニア、過酸化ニッケル、過酸
化銅、過酸化コバルトなどの金属酸化物触媒などを挙げ
ることができる。疎水性膜への触媒の担持量に特に制限
はなく、例えば、疎水性膜の重量あたり0.05〜20
重量%を担持させることができる。触媒を担持させる方
法に特に制限はなく、例えば、疎水性膜を触媒金属を含
有する水溶液に浸漬するなどの方法により担持させるこ
とができる。疎水性膜がポリテトラフルオロエチレン膜
やポリフッ化ビニリデン膜のような耐熱性膜の場合、触
媒を含有する溶液に浸漬後、膜を100〜200℃で2
0〜30分加熱したり、あるいは、膜を上記の溶液に浸
漬したまま溶液を加熱することにより、膜への触媒の結
合強度を高めることができる。
【0007】本発明方法において、内分泌撹乱性物質含
有水に添加する酸化剤に特に制限はなく、例えば、過酸
化水素、オゾン、酸素、塩素、過硫酸などを挙げること
ができる。酸化分解により、カドミウムや鉛などの無機
物を除く内分泌撹乱性物質全般を除去することができ
る。酸化分解に際しては、ニッケル、コバルト、パラジ
ウム、プラチナ、鉄、マンガンなどの単体や、酸化物、
過酸化物触媒を用いることが好ましい。酸化剤の添加量
に特に制限はないが、水中の内分泌撹乱性物質の全量を
酸化分解するために必要な化学理論量の1〜3倍である
ことが好ましい。本発明方法において、内分泌撹乱性物
質含有水に添加する還元剤に特に制限はなく、例えば、
水素、ヒドラジン、ヒドロキシルアミン、アンモニア、
メタノールなどを挙げることができる。還元分解によ
り、内分泌撹乱性物質のうち、有機塩素系化合物を脱塩
素して除去することができる。還元分解に際しては、プ
ラチナ、パラジウム、ルテニウム、ロジウム、鉄、銅、
イリジウム、ニッケルなどの触媒を用いることが好まし
い。内分泌撹乱性物質を還元分解するための還元剤の添
加量に特に制限はないが、吸着された内分泌撹乱性物質
を完全に還元分解又は脱塩素するために必要な化学理論
量の1〜2倍であることが好ましい。本発明方法におい
ては、内分泌撹乱性物質含有水に酸化剤を添加し、又は
添加せず、紫外線照射下に触媒機能を有する疎水性膜に
通水することができる。酸化剤を添加する場合、添加す
る酸化剤の種類及び添加量は、紫外線照射を行わず酸化
分解を行う場合と同様でよい。照射する紫外線の線源に
特に制限はなく、例えば、低圧水銀ランプ、中圧水銀ラ
ンプ、高圧水銀ランプ、キセノンランプ、重水素ラン
プ、メタルハライドランプなどを挙げることができる。
紫外線照射を行うことにより、酸化分解反応を促進する
とともに、光分解により、カドミウムや鉛などの無機物
を除く内分泌撹乱性物質全般を酸化して除去することが
できる。光分解に際しては、チタニア、ジルコニアなど
の紫外線を受けて分解活性を示す光触媒を用いることが
好ましい。
【0008】本発明方法の実施に際しては、内分泌撹乱
性物質含有水の触媒機能を有する疎水性膜への通水に先
だって、凝集沈殿、ろ過などにより、内分泌撹乱性物質
含有水中の懸濁物質を除去することが好ましい。あらか
じめ懸濁物質を除去することにより、疎水性膜の汚染を
防いで長期にわたる処理が可能になり、処理水である膜
透過水の水質が向上し、添加する酸化剤が無駄に消費さ
れることを防ぐことができる。図1は、本発明方法の実
施の一態様の工程系統図である。前処理によって懸濁物
質が除去された原水に、酸化剤が添加され、触媒機能を
有する疎水性膜を備えたろ過膜装置1に送られる。疎水
性膜を透過した膜透過水は、内分泌撹乱性物質が分解除
去されている。ろ過膜装置の濃縮水は、ろ過膜装置の供
給水の配管に返送され、ふたたびろ過装置に送られて処
理される。図2は、本発明方法の他の態様の工程系統図
である。前処理によって懸濁物質が除去された原水が、
流入水側に紫外線ランプ2が設置されたろ過膜装置1に
送られる。疎水性膜を透過した膜透過水は、内分泌撹乱
性物質が分解除去されている。ろ過膜装置の濃縮水は、
ろ過膜装置の供給水の配管に返送され、ふたたびろ過装
置に送られて処理される。本発明方法によって内分泌撹
乱性物質が効果的に分解除去される理由は明らかではな
いが、下記の機構によるものと推測される。すなわち、
多くの内分泌撹乱性物質は疎水性であるために、内分泌
撹乱性物質含有水が疎水性膜に通水されたとき、水中の
親水性物質は速やかに膜を通過するが、内分泌撹乱性物
質は疎水性膜の表面及び孔壁への吸着と脱着を繰り返し
ながら緩やかに通過する。このために、内分泌撹乱性物
質は、疎水性膜に担持された酸化還元触媒の作用を受
け、添加された酸化剤又は還元剤と反応して分解除去さ
れる。水中に含まれる親水性物質は、疎水性膜を速やか
に通過するので、親水性物質の分解のために費やされる
酸化剤又は還元剤の量は少なく、酸化剤や還元剤の無駄
な消費が抑えられ、水中に含有される低濃度の内分泌撹
乱性物質を効率よく分解除去することができる。触媒機
能を有する膜が親水性膜である場合は、水中の親水性物
質の方が優先的に分解されるので、内分泌撹乱性物質の
分解除去率は低下する。
【0009】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。 実施例1 孔径0.1μmのポリテトラフルオロエチレン精密ろ過
膜を、テトラフルオロエチレン/ビニルアルコール共重
合体の0.1重量%メチルアルコール溶液に浸漬した。
浸漬後、膜を110℃で乾燥させて膜表面の一部を親水
性化した。親水性化された部分は、膜表面全体の約2割
であった。この膜を硫酸ニッケル水溶液に浸漬して蒸発
乾固させることにより、ニッケルを膜に対して1重量%
となるように担持させた。次に、これを次亜塩素酸ナト
リウムと水酸化ナトリウムの水溶液に浸漬して活性化処
理を行い、過酸化ニッケル担持ポリテトラフルオロエチ
レン精密ろ過膜を得た。このろ過膜を用いて、膜面積2
0cm2のろ過装置を作製した。河川表流水10リットル
に、ノニルフェノールを濃度が40μg/リットルにな
るように添加して試験水とし、上記のろ過装置を用い
て、図1に示す工程によりノニルフェノールの分解処理
を行った。試験水に、オゾンを濃度が1mg/リットルに
なるように溶解し、ろ過装置にろ過体積速度10ml/cm
2・hで通水した。24時間後、ノニルフェノール濃度
を、固相抽出−GC/MS法で測定したところ、膜透過
水は0.1μg/リットル以下、濃縮水は4μg/リッ
トルであった。 実施例2 過酸化ニッケル担持ポリテトラフルオロエチレン精密ろ
過膜(孔径0.1μm)の代わりに、塩化パラジウム水
溶液に浸漬し、パラジウムを膜に対して1重量%となる
ように担持させたパラジウム担持ポリテトラフルオロエ
チレン精密ろ過膜(孔径0.1μm)を用いた以外は、
実施例1と同じ操作を繰り返した。24時間後のノニル
フェノール濃度は、膜透過水は0.1μg/リットル以
下、濃縮水は4μg/リットルであった。 実施例3 実施例2で用いたパラジウム担持ポリテトラフルオロエ
チレンろ過膜を装着したろ過膜装置に、河川表流水10
リットルに2,4−ジクロロフェノールを濃度40μg
/リットルになるように添加した試験水に、水素ガスを
濃度が1mg/リットルになるように溶解し、80℃で通
水した。24時間後の2,4−ジクロロフェノールの濃
度は、膜透過水が0.1μg/リットル以下、濃縮水が
5μg/リットルであった。 実施例4 チタンイソプロポキシドとイソプロパノールの混合溶液
を5℃で2時間撹拌したのち、モル比がチタンイソプロ
ポキシド:イソプロパノール:超純水=1:10:4と
なるように調整して4時間加水分解反応させた。反応
後、吸引ろ過し、100℃で通気乾燥してアモルファス
酸化チタン微粒子を得た。アモルファス酸化チタン微粒
子に過酸化水素水を添加し、2時間撹拌して酸化チタン
ゾルを得た。このゾルに、さらに過酸化水素水を添加し
30分撹拌させ、酸化チタンコーティング溶液を得た。
実施例1と同様にして得た表面を一部親水性化したポリ
テトラフルオロエチレン精密ろ過膜を、上記の酸化チタ
ンコーティング溶液に浸漬し、250℃で焼成して得た
酸化チタン担持ポリテトラフルオロエチレン精密ろ過膜
を用いて、図2に示すろ過膜装置を作製した。ろ過膜装
置の流入水側には、合計で10kWの低圧水銀紫外線ラン
プを設けて紫外線照射を行った。このろ過膜装置に、実
施例1で用いた試験水にオゾンを添加せず、実施例1と
同じ速度で通水した。24時間後のノニルフェノール濃
度は、膜透過水が0.1μg/リットル以下、濃縮水が
7μg/リットルであった。 比較例1 実施例1で用いた膜表面の一部を親水性化したポリテト
ラフルオロエチレン精密ろ過膜の代わりに、孔径0.1
μmのセラミック精密ろ過膜を硫酸ニッケル水溶液に浸
漬して得た過酸化ニッケルを担持した親水性のセラミッ
ク精密ろ過膜を用いた以外は、実施例1と同じ操作を繰
り返した。24時間後のノニルフェノール濃度は、膜透
過水は4μg/リットル、濃縮水は1μg/リットルで
あった。実施例1〜4及び比較例1の結果を、第1表に
示す。
【0010】
【表1】
【0011】第1表に見られるように、ノニルフェノー
ルを含有する試験水にオゾンを添加して、過酸化ニッケ
ルを担持した疎水性のポリテトラフルオロエチレン膜に
通水した実施例1、ノニルフェノールを含有する試験水
にオゾンを添加してパラジウムを担持したポリテトラフ
ルオロエチレン膜に通水した実施例2、2,4−ジクロ
ロフェノールを含有する試験水に水素ガスを添加してパ
ラジウム担持ポリテトラフルオロエチレン膜に通水した
実施例3、ノニルフェノールを含有する試験水を紫外線
照射下に酸化チタン担持ポリテトラフルオロエチレン膜
に通水した実施例4においては、膜透過水のノニルフェ
ノール濃度又は2,4−ジクロロフェノール濃度はいず
れも0.1μg/リットル以下となり、ノニルフェノー
ル又は2,4−ジクロロフェノールはほぼ完全に除去さ
れている。これに対して、ノニルフェノールとオゾンの
濃度が実施例1と同じであっても、過酸化ニッケルを担
持した親水性のセラミック膜に通水した比較例1におい
ては、膜透過水のノニルフェノール濃度は4μg/リッ
トルであり、親水性膜では、疎水性膜に比べてノニルフ
ェノールの分解が不十分となることが分かる。
【0012】
【発明の効果】本発明方法によれば、水中に微量に含ま
れる内分泌撹乱性物質を選択的に分解除去して、低コス
トで無害化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明方法の実施の一態様の工程系統
図である。
【図2】図2は、本発明方法の実施の他の態様の工程系
統図である。
【符号の説明】
1 ろ過膜装置 2 紫外線ランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/70 C02F 1/70 1/72 1/72 101 101 (72)発明者 村松 勇一 東京都新宿区西新宿三丁目4番7号 栗田 工業株式会社内 (72)発明者 松渓 直樹 東京都新宿区西新宿三丁目4番7号 栗田 工業株式会社内 Fターム(参考) 4D006 GA07 KA02 KA33 KA63 KB04 KB13 KB14 KB30 KD01 KD02 KD21 KD22 KD23 KD28 KD30 KE05P KE11Q KE12P KE13P KE14P MA01 MA03 MA22 MB10 MB11 MC22 MC23 MC29 MC30X MC33X MC46 MC65 MC90 NA54 NA60 NA63 PA01 PB04 PB70 4D038 AA02 AB08 AB09 AB11 AB14 BA02 BA06 BB07 BB09 BB13 BB15 BB16 BB17 BB18 4D050 AA02 AB12 AB13 AB15 AB19 BA08 BA09 BA14 BA20 BB01 BB02 BB05 BB13 BC06 BC07 BC09 BD02 BD08 CA09 CA13 CA15 CA16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内分泌撹乱性物質含有水を、触媒機能を有
    する疎水性膜に通水することを特徴とする内分泌撹乱性
    物質含有水の処理方法。
  2. 【請求項2】内分泌撹乱性物質含有水に酸化剤を添加
    し、触媒機能を有する疎水性膜に通水する請求項1記載
    の内分泌撹乱性物質含有水の処理方法。
  3. 【請求項3】内分泌撹乱性物質含有水に酸化剤を添加
    し、紫外線照射下に触媒機能を有する疎水性膜に通水す
    る請求項2記載の内分泌撹乱性物質含有水の処理方法。
  4. 【請求項4】内分泌撹乱性物質含有水を、紫外線照射下
    に触媒機能を有する疎水性膜に通水する請求項1記載の
    内分泌撹乱性物質含有水の処理方法。
  5. 【請求項5】内分泌撹乱性物質含有水に還元剤を添加
    し、触媒機能を有する疎水性膜に通水する請求項1記載
    の内分泌撹乱性物質含有水の処理方法。
  6. 【請求項6】触媒機能を有する疎水性膜が、表面を親水
    性化した疎水性膜に金属又は金属酸化物の触媒を担持さ
    せたものである請求項1記載の内分泌撹乱性物質含有水
    の処理方法。
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