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JP2001044550A - 超狭帯域化レーザ装置 - Google Patents

超狭帯域化レーザ装置

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Publication number
JP2001044550A
JP2001044550A JP22010599A JP22010599A JP2001044550A JP 2001044550 A JP2001044550 A JP 2001044550A JP 22010599 A JP22010599 A JP 22010599A JP 22010599 A JP22010599 A JP 22010599A JP 2001044550 A JP2001044550 A JP 2001044550A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wedge plate
laser
interferometer
angle
type wavelength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP22010599A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiwamu Takehisa
究 武久
Yasushi Shio
耕史 塩
Yasuaki Iwata
泰明 岩田
Shinji Nagai
伸治 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP22010599A priority Critical patent/JP2001044550A/ja
Publication of JP2001044550A publication Critical patent/JP2001044550A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エタロンを用いることなく、1ラインのみで
発振し、しかもそのラインの波長幅を約0.2pm程度
に狭帯域化できる超狭帯域化レーザ装置を提供する。 【解決手段】 ウエッジ板15は、入射面15aと出射
面15bとのなす角αが約4.4度のウエッジになって
いる。またウエッジ板15は、入射面15a及び出射面
15b共にノーコートのフッ化カルシウム基板で形成さ
れている。レーザ光L1のウエッジ板15内へ入る際に
屈折する角度は、入射面15aの垂線に対して約37.
1度になる。ウエッジ角αが約4.4度なので、ウエッ
ジ板15内でレーザ光が出射面15bに当たるときの角
度は約32.7度になる。従って、出射面15bから出
射する出射光の角度θ3は、ブリュースタ角である約5
7度(arcsin(1.55865*sin32.
7))になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザチャンバか
らの発振レーザ光を狭帯域化して、露光装置へ露光光源
として供給する狭帯域化レーザ装置に関し、特にフッ素
レーザ又はこのレーザよりも波長の短いレーザのレーザ
光を狭帯域化する超狭帯域化レーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】リソグラフィ用の露光機に要求される性
能としては、解像度、アライメント精度、処理能力、装
置信頼性など種々のものが存在する。その中でも、パタ
ーンの微細化に直接つながる解像度Rは、R=k・λ/
NA(k:定数、λ:露光波長、NA:投影レンズの開
口数)によって表される。従って良好な解像度を得るた
めには、露光波長λが短い程有利になる。
【0003】そこで、従来の露光機においては、水銀ラ
ンプのi線(波長:365nm)や、波長が248nm
のクリプトンフッ素(KrF)エキシマレーザが露光機
光源として利用されている。これらはそれぞれi線露光
機及びKrF露光機と呼ばれており、これらi線露光機
及びKrF露光機で用いられている投影光学系として
は、石英ガラスから成るレンズを多数組み合わせた縮小
投影レンズが広く用いられている。
【0004】また微細な加工を行うための次世代露光機
として、波長が193nmのアルゴンフッ素(ArF)
エキシマレーザを露光光源に用いた露光機が用いられ始
めており、これはArF露光機と呼ばれる。ArF露光
機では、波長幅が約0.6pmまで狭帯域化されたAr
Fエキシマレーザが用いられており、また縮小投影光学
系には、二種類の材質から成る色消しレンズが用いられ
ている。
【0005】なお、ArFエキシマレーザの波長幅を約
0.6pmまで狭帯域化する狭帯域化素子としては、エ
タロン、モードセレクタが知られている。
【0006】このモードセレクタは、干渉計型波長選択
素子とも呼ばれ、レーザ共振器の一部を干渉計と同等の
光学系で構成する手法であり、全反射膜が施された2枚
のミラーと、部分反射膜が施された1枚のビームスプリ
ッタとから構成される。
【0007】このような干渉計型波長選択素子について
は、例えば「PROCEEDINGOF THE IEE
E,VOL.60,NO.4,APRIL 1972,
pp.422−441」に記載されている。
【0008】更に、上述したArF露光機の次世代のリ
ソグラフィ用露光機としては、光源に波長が約157n
mのフッ素レーザを用いたフッ素露光機が検討されてい
る。
【0009】このフッ素レーザでは、波長と光強度が異
なる2本の発振線(発振ラインとも呼ばれる)があり、
波長はそれぞれ157.5233nmと157.629
9nmであり、それぞれの発振線の波長幅は1〜2pm
程度であると言われている。
【0010】そのフッ素レーザを露光に利用するには、
一般に強度の大きい波長(157.6299nm)のラ
インのみ1本を選択して用いる(以下、1ライン化とい
う)のが有利とされており、従来においては、その1ラ
イン化には、プリズムが1〜2個用いられていた。
【0011】なお、フッ素レーザの2ライン化に関して
は、例えば、「CAN.J.PHYS.VOL.63,
1985,pp217−218」に記載されている。
【0012】また、フッ素レーザの1ライン化に関して
は、例えば、「SPIE、24thInternati
onal Symposium on Microlio
thography,Feb.1999.」において実
験結果が報告されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、フッ素露光
機では、それまで(すなわちArF露光機まで)の露光
機で一般に用いられてきたレンズのみによる屈折型の縮
小投影光学系が適用困難になる。
【0014】その理由としては、波長が157nmで
は、石英ガラスにおける透過率が極めて低くなり、フッ
化カルシウム等のごく限られた材質しか利用できなくな
る。
【0015】そのため、フッ化カルシウムのみによる単
色レンズを用いて縮小投影レンズを構成した場合には、
フッ素レーザを1ライン化しても狭帯域化は不十分であ
り、その1ラインに対して、さらにその1/10程度の
波長幅(約0.2pm)まで狭帯域化する必要があると
言われている。
【0016】このようにフッ素レーザの1ラインに対し
て0.2pm以下の狭帯域化が困難であったことから、
縮小投影光学系として、レンズのみによる全屈折型光学
系より10倍広い波長幅で利用できるとされている反射
屈折型縮小投影光学系(カタディオプトリク型とも呼ば
れる)を適用する必要があると考えられていた。
【0017】なお従来、フッ素レーザにおいて、1ライ
ン化されたレーザ光を、例えばエタロンを用いて、さら
に狭帯域化すること(以下、超狭帯域化という)は、下
記の理由から困難であった。
【0018】一般に、エタロンでは部分反射膜が必要に
なる。ところが、フッ素レーザにおける157nmの波
長においては、耐光強度の高い部分反射膜を施すことが
困難であった。
【0019】すなわち、波長が157nmの真空紫外域
では、多くの光学材における吸収率が高いため、この光
学材におけるレーザ光の吸収による温度上昇により、部
分反射膜にダメージが生じ易くなる。
【0020】しかもフッ素レーザでは、パルス幅が5〜
10nsであり、エキシマレーザの半分程度と短いこと
から、パルスレーザ光のピークパワーが高くなり、この
ためコーティング材においてダメージが生じ易くなる。
【0021】そこで、本発明の課題は、エタロンを用い
ることなく、1発振線のみで発振し、しかもその発振線
の波長幅を約0.2pm程度に狭帯域化できる超狭帯域
化レーザ装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段、作用および効果】上記課
題を解決するため、本発明の第1発明ではフッ素レーザ
又はこのレーザよりも波長の短いレーザのレーザ光を発
振するレーザチャンバを備え、該レーザチャンバからの
レーザ光を狭帯域化して、露光装置へ露光光源として供
給する超狭帯域化レーザ装置であって、ビーム分割面を
有する干渉計型波長選択素子を備え、前記干渉計型波長
選択素子は、前記レーザチャンバから発振されるレーザ
光の前記ビーム分割面への入射角がブリュースタ角より
も大きい角度になるように配置されていることを特徴と
する。
【0023】また、第2発明では、第1発明において、
前記干渉計型波長選択素子は、全反射面の機能を有する
2つの反射材と、前記ビーム分割面の機能を有しコーテ
ィング処理が施されていない所定のウエッジ板とから構
成されていることを特徴とする。
【0024】また、第3発明では、第1発明において、
前記干渉計型波長選択素子は、全反射面の機能を有する
1つの反射材と、全反射面及びビーム分割面の機能を有
しコーティング処理が施されていない所定のウエッジ板
とから構成されていることを特徴とする。
【0025】また、第4発明では、第2発明又は第3発
明において、前記所定のウエッジ板は、前記レーザチャ
ンバから発振されるレーザ光をブリュースタ角よりも大
きい角度の入射角をもって前記ビーム分割面に入射させ
たときに、前記ビーム分割面とは反対側に位置する出射
面から出射する当該レーザ光の光軸と該出射面に対する
垂線との成す角の角度がブリュースタ角となるべく、光
学素子で形成されていることを特徴とする。
【0026】また、第5発明では、第2発明又は第3発
明において、前記干渉計型波長選択素子から出射される
レーザ光を透過させ、且つ前記所定のウエッジ板と同一
の機能を有しコーティング処理が施されていない第2の
ウエッジ板を備え、前記第2のウエッジ板のエッジが、
前記干渉計型波長選択素子からのレーザ光の光軸を基準
にして、前記所定のウエッジ板のエッジの位置とは反対
側に位置するように、前記第2のウエッジ板が配置され
ていることを特徴とする。
【0027】次に上記第1及び第2発明および第4及び
第5発明について、図1及び図2を参照して説明する。
【0028】図1に示すように、干渉計型波長選択素子
12は、レーザ光を分割する部分反射面(ビーム分割
面)を有するビームスプリッタとしてのウエッジ板15
と、このウエッジ板15の部分反射面で反射するレーザ
光が共振するように配置される2枚のミラー14a、1
4bとで構成されている。
【0029】ウエッジ板15は、部分反射面(つまりフ
レネル反射する面)の機能を有する入射面15aと、出
射面15bとのなす角(ウエッジ角)αが約4.4度の
ウエッジになっている。
【0030】またウエッジ板15は、表面及び裏面とも
に(すなわち入射面15a及び出射面15b)、コーテ
ィングが施されていないフッ化カルシウム(CaF2)
基板で形成されている。
【0031】さらに図2に示すように、ウエッジ板17
は、ウエッジ板15と同様の構成及び機能を果たすもの
であるが、レーザ光の光軸に対して、エッジの位置がウ
エッジ板15の場合と反対の方向に配置されている。
【0032】ところで、レーザ光L1はウエッジ板15
内へ入る際に屈折するが、その屈折する角度は、入射面
15aの垂線に対して約37.1度(これをθ2とす
る)になる(図2参照)。
【0033】また、ウエッジ板15のウエッジ角αが約
4.4度であることから、ウエッジ板15内でレーザ光
が出射面15bに当たるときの角度は約32.7度(つ
まり47.1−4.4=32.7)になる。
【0034】従って、出射面15bから出射する出射光
の光軸と出射面15bに対する垂線との成す角(以下、
出射角という)の角度θ3は約57度(つまりarcs
in(1.55865*sin32.7)=57)にな
る(図2参照)。つまり出射角の角度θ3は、ほぼブリ
ュースタ角θBになる。
【0035】そしてこのレーザ光L2がウエッジ板17
を透過することにより、レーザ光L3の進行方向は、レ
ーザ光L1の進行方向と平行になる。
【0036】以上説明したように第1発明、第2発明及
び第4発明によれば、エタロンを用いることなく、1発
振線のみで発振し、しかもその発振線の波長幅を約0.
2pm程度に狭帯域化できる。
【0037】また、入射角をブリュースタ角よりも大き
くなるようにしているので、ビーム分割面における反射
率が高まり、全反射する反射材を配置することができ
る。
【0038】また、ビーム分割面における反射率が高ま
るので、該ビーム分割面における部分反射膜を施す必要
がない。
【0039】さらに、ウエッジ板を使用しているので、
ビーム分割面(つまり入射面)と反対側の出射面におけ
る出射光の角度を約57度のブリュースタ角に合わせる
ことができることとなり、よってウエッジ板の出射面に
無反射コーティングを施す必要がない。
【0040】すなわち、ビーム分割面としての機能を有
するウエッジ板においては、部分反射膜及び無反射コー
ティングを施すことなく、ウエッジ板のダメージを抑制
(軽減)することができる。また、上述した第5発明に
よれば、エタロンを用いることなく、1発振線のみで発
振し、しかもその発振線の波長幅を約0.2pm程度に
狭帯域化できる。
【0041】また、干渉計型波長選択素子は、互いにエ
ッジの位置がレーザ光の光軸に対して反対の位置になる
ように配置された2つのウエッジ板を有しているので、
これら2つのウエッジ板におけるレーザ光の屈折方向が
反対になるので、干渉計型波長選択素子に入射するレー
ザ光の進行方向と、干渉計型波長選択素子から出射する
するレーザ光の進行方向とを平行にすることができる。
【0042】次に第3発明について図5を参照して説明
する。
【0043】図5に示すように、干渉計型波長選択素子
20は、2つの反射面21a、21bと1つの部分反射
面22aとを有する波長選択素子であるが、1つの反射
面21aと部分反射面22aとが同一のウエッジ板23
に形成されている。
【0044】このウエッジ板23は、レーザチャンバ1
3(図1参照)からのレーザ光L1をブリュースタ角θ
B(約57度)よりも大きい角度(例えば70度)の入
射角θ1をもってウエッジ板23の部分反射面22aに
入射させたときに、部分反射面22aとは反対側に位置
する出射面(ブリュースタ面)22bから出射する当該
レーザ光の光軸と該出射面に対する垂線とのなす角(出
射角)の角度がブリュースタ角θBとなるべく、光学部
品で形成され配置されている。
【0045】このウエッジ板23は、表面及び裏面とも
に(すなわち部分反射面22a及び出射面22b)、コ
ーティングが施されていないフッ化カルシウム(CaF
2)基板で形成されている。
【0046】上述した第3発明によれば、エタロンを用
いることなく、1発振線のみで発振し、しかもその発振
線の波長幅を約0.2pm程度に狭帯域化できる。
【0047】また、干渉計型波長選択素子においては、
全反射面の機能を有する1つの反射材と、ウエッジ板に
おける全反射面との間の光学距離を短く(例えば約10
mm前後)することができる。
【0048】また、第6発明では、第2発明において、
前記干渉計型波長選択素子は、マイケルソン型の干渉計
型波長選択素子であることを特徴とする。
【0049】次に、第6発明について、図6を参照して
説明する。
【0050】干渉計型波長選択素子30は、マイケルソ
ン干渉計を利用したタイプであり、2つの反射面と1つ
の部分反射面とを有する。すなわち、干渉計型波長選択
素子30は、2つのミラー34a、34bとウエッジ板
35とで構成されている。分散プリズム33bを透過し
たレーザ光は、ノーコートのウエッジ板35に対して、
約85度の角度で入射するようになっている。
【0051】上述したように、第6発明によれば、エタ
ロンを用いることなく、1発振線のみで発振し、しかも
その発振線の波長幅を約0.2pm程度に狭帯域化でき
る。
【0052】また、入射角をブリュースタ角よりも大き
くなるようにしているので、ビーム分割面における反射
率が高まり、全反射する反射材を配置することができ
る。
【0053】さらに、ウエッジ板を使用しているので、
ビーム分割面(つまり入射面)と反対側の出射面におけ
る出射光の角度を約57度のブリュースタ角に合わせる
ことができることとなり、よってウエッジ板の出射面に
無反射コーティングを施す必要がない。
【0054】また、第7発明では、第2発明において、
前記干渉計型波長選択素子は、マイケルソン型の干渉計
型波長選択素子であって、当該所定のウエッジ板は分散
プリズムで形成されていることを特徴とする。
【0055】次に、第7発明について、図9を参照して
説明する。
【0056】ウエッジ板として利用される1つの分散プ
リズム33bと2つのミラー34a、34bとで、マイ
ケルソン干渉計タイプの干渉計型波長選択素子50が形
成されている。すなわち、フッ素レーザを1ライン化す
るために用いられている分散プリズム33a、33bの
うち、分散プリズム33bにおける分散プリズム33a
側の表面(ビーム分割面に相当)で、ビームを分割する
ようにしている。
【0057】またその面(ビーム分割面に相当)におい
て反射率が約50%程度になるように、約85度という
大きな角度の入射角で、分散プリズム33aからのレー
ザ光が入射されるように、分散プリズム33bが配置さ
れている。
【0058】上述したように、第7発明によれば、エタ
ロンを用いることなく、1発振線のみで発振し、しかも
その発振線の波長幅を約0.2pm程度に狭帯域化でき
る。
【0059】また、ブリュースタ角(約57度)よりも
大きな角度(例えば約85度)の入射角をもって入射光
が入射するようにしているので、分散プリズムの表面反
射が大きくなるものの、その表面反射によるレーザ光を
干渉計型波長選択素子で用いるようにしているので、そ
の表面反射は損失にならない。
【0060】すなわち、1ライン化されたレーザ光をさ
らに狭帯域化するために利用されることとなり、分散プ
リズムの表面反射によるレーザ光を有効に利用すること
ができる。
【0061】また、第8発明では、第6発明又は第7発
明において、前記干渉計型波長選択素子は、前記所定の
ウエッジ板を透過したレーザ光を反射させる反射面と当
該ウエッジ板との間に、前記所定のウエッジ板と同一の
機能を有しコーティング処理が施されていない第2のウ
エッジ板が更に設けられ、前記第2のウエッジ板及び所
定のウエッジ板は、前記所定のウエッジ板からのレーザ
光の光軸を基準にして、これら2つのエッジが互いに反
対側に位置するように配置されていることを特徴とす
る。
【0062】次に、第8発明について、図8を参照して
説明する。
【0063】この干渉計型波長選択素子40もマイケル
ソン干渉計を利用したタイプであり、2枚のミラー41
a、41bと2つのウエッジ板42、43で構成されて
いる。
【0064】ウエッジ板42は、干渉計型波長選択素子
30おけるウエッジ板35と同様に、ウエッジ角αが約
18度になっている。また、ウエッジ板42は、レーザ
光L41の入射角がブリュースタ角よりも大きい角度を
もって入射するように配置されている。
【0065】一方、第2のウエッジ板43は、ウエッジ
板42とミラー41との間に、例えばレーザ光L42に
対して、そのエッジの位置がウエッジ板42の場合と反
対の方向になるように配置されている。
【0066】以上説明したように、第8発明によれば、
エタロンを用いることなく、1発振線のみで発振し、し
かもその発振線の波長幅を約0.2pm程度に狭帯域化
できる。
【0067】また、干渉計型波長選択素子は、互いにエ
ッジの位置がレーザ光の光軸に対して反対の位置になる
ように配置された2つのウエッジ板を有しているので、
これら2つのウエッジ板におけるレーザ光の屈折方向が
反対になるので、これら2つのウエッジ板に温度変化が
発生した場合であっても、レーザ光の屈折方向は一定と
なり、よって干渉計型波長選択素子としての選択波長を
安定化させることができる。
【0068】さらに、第9発明では、第1発明におい
て、前記干渉計型波長選択素子は、全反射面の機能を有
する1つの反射材と、前記ビーム分割面及び部分反射面
の機能を有しコーティング処理が施されていないウエッ
ジ板とから構成され、前記ウエッジ板は、前記レーザチ
ャンバから発振されるレーザ光がブリュースタ角よりも
大きい角度の入射角をもって前記ビーム分割面に入射し
たときに、自己のウエッジ板を透過するレーザ光が前記
部分反射面に対し垂直に出射されるように形成されてい
ることを特徴とする。
【0069】次に、第9発明について、図11を参照し
て説明する。
【0070】干渉計型波長選択素子70は、ウエッジ板
71とミラー71とから構成されており、ウエッジ板7
1の部分反射面71a、71bが共にコーティングが施
されていないフッ化カルシウム(CaF2)基板で形成
されている。
【0071】ウエッジ板71は、部分反射面71aに対
する入射角がブリュースタ角よりも大きい約70度の角
度をもって入射光が入射されるときに、ウエッジ板71
内部を透過中の透過光が、部分反射面71bに対し垂直
に出射されるように形成され、配置されている。
【0072】さらにウエッジ板71の部分反射面71b
は部分反射面の機能を有するものの、出力鏡としての役
目を果たしている。
【0073】以上説明したように、第9発明によれば、
エタロンを用いることなく、1発振線のみで発振し、し
かもその発振線の波長幅を約0.2pm程度に狭帯域化
できる。
【0074】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態に
ついて添付図面を参照して説明する。
【0075】図1は、超狭帯域化フッ素レーザ装置10
0の構成を示す構成図である。
【0076】同図に示すように、超狭帯域化フッ素レー
ザ装置100においては、全反射鏡11と、干渉計型波
長選択素子12とで共振器が構成されており、この共振
器間にレーザチャンバ13が配置されている。
【0077】干渉計型波長選択素子12は、レーザ光を
分割する部分反射面(つまりビーム分割面)を有するビ
ームスプリッタとしてのウエッジ板15と、このウエッ
ジ板15の部分反射面で反射するレーザ光が共振するよ
うに配置される2枚のミラー14a、14bとで構成さ
れている。
【0078】ウエッジ板15は、部分反射面(つまりフ
レネル反射する面)の機能を有する入射面15aと、こ
の入射面とは反対側に位置する出射面15bとのなす角
(ウエッジ角)αが約4.4度のウエッジになってい
る。
【0079】またウエッジ板15は、表面及び裏面とも
に(すなわち入射面15a及び出射面15b)、コーテ
ィングが施されていないフッ化カルシウム(CaF2)
基板で形成されている。
【0080】さらに、レーザチャンバ13からのレーザ
光L1がブリュースタ角θB(約57度)よりも大きい
角度の入射角をもってウエッジ板15の入射面15aへ
入射されるように、ウエッジ板15が配置されている。
【0081】このような干渉計型波長選択素子12を拡
大した様子を図2に示す。この図2においては、干渉計
型波長選択素子12に加えて、ミラー14aに配置され
たピエゾ素子16と、ウエッジ板17とが示されてい
る。
【0082】ピエゾ素子16は、図示しない制御装置の
移動制御に従ってミラー14aを微少に前後に移動させ
る。ミラー14aが前後に移動すると、この移動に伴っ
てミラー14aとミラー14bとの間隔(光学距離)が
変化するため、干渉計型選択素子12による選択波長が
変化する。このようにピエゾ素子16を制御して光学距
離を調整することにより、波長の安定化を図るようにし
ている。
【0083】ここでは、ミラー14aとミラー14bと
の間の光学距離を約20mmになるように設定されてい
る。
【0084】何故ならば、フッ素レーザ(157nm)
において、仮に、反射率が極大となる波長の間隔(以
下、FSRという)が0.5pm以下になると、約1p
mの元の波長幅のラインの中心に、選択波長の中心を合
わせても、両サイドの選択波長も1pmの波長幅の中に
入ってしまうことになり、結果として、1ラインが、3
本の細いラインになって発振することになる。
【0085】そこで、これを防止するためにはFSRを
0.5pmより大きくする必要があり、このため干渉計
型波長選択素子12の2つの反射面の間隔(光学距離)
を約24mm未満(この根拠については後述する)にし
なければならないので、本実施形態では、当該光学距離
を約20mmに設定している。
【0086】ウエッジ板17は、ウエッジ板15と同様
の構成及び機能を果たすものであるが、レーザ光L2の
光軸に対して、そのエッジの位置がウエッジ板15の場
合と反対の方向に配置されている。つまり、ウエッジ板
15のエッジはミラー14b側に位置しているのに対
し、ウエッジ17のエッジはミラー14a側に位置して
いる。さらに、レーザ光L2の入射角がブリュースタ角
θB(約57度)となるようにウエッジ板17が配置さ
れている。
【0087】係るウエッジ板17は、詳細については後
述するが、干渉計型波長選択素子12からのレーザ光L
2をレーザ光L1の光軸と平行にするために用いられ
る。
【0088】ところで、超狭帯域化フッ素レーザ装置1
00において発生されるレーザ光はP波であり、また、
ウエッジ板15への入射角θ1が約70度になるように
ウエッジ板15が配置されているため、ウエッジ板15
における反射率は、図3に示すグラフから分かるよう
に、約5%である。また、干渉計型波長選択素子12全
体としての反射率は、図4に示すように、特定の波長に
おいて高反射率を有するカーブになる。この図4におい
てはFSRは約0.6pmになっている。
【0089】ここで、反射率が極大となる波長の間隔で
あるFSRは、数式1で表される。
【0090】FSR=λ^2/2d…(1) ただし、λは波長であり、dはレーザ光が共振する2つ
の反射面間の光学距離であり、^はべき剰である。
【0091】この実施形態では、ミラー14aとミラー
14bとの間の光学距離が約20mmに設定されている
ので、λ=157.6299nm、d=20mmを上記
数式1に代入して、この数式1を演算すると、FSR≒
0.6pmになる。これは、図4から分かるように、約
0.6pmおきに高い反射率になっているということと
一致する。
【0092】ここで、1ラインが3本の細いラインにな
って発振することを防止するためにはFSRを0.5p
mより大きくする必要があり、そのために光学距離dを
24mm未満にしなけらばならない根拠について説明す
る。
【0093】上記数式1を変形することにより、光学距
離dは、数式2で表される。
【0094】d=λ^2/(2・FSR)…(2) ここで、λ=157.6299nm、FSR=0.5p
mを上記数式2に代入して、この数式2を演算すると、
d≒24mmになる。この光学距離dはFSRとは反比
例の関係にあるので、FSRを0.5pmより大きくす
るためには、光学距離dを24mm未満にしなければな
らないことになる。
【0095】ところで、フッ素レーザでは、エキシマレ
ーザに比べてゲインが非常に高いことが知られており、
そのため本実施形態においては、出力鏡(干渉計型波長
選択素子12全体)の反射率が1%程度以上でレーザ発
振する。一方、反射率が約1%以下ではレーザ発振が抑
制される。
【0096】このレーザ発振する約1%以上の反射率の
領域においては、図4に示す様に、FSR(約0.6p
m)の1/4の約0.15pmの波長幅になる。よって
元の波長幅(約1pm)の1ラインは1/6程度に狭帯
域化されることになる。
【0097】なお、出力鏡の機能を果たす干渉計型波長
選択素子12においては、レーザ光L1はウエッジ板1
5内へ入る際に屈折するが、その屈折する角度は、入射
面15aの垂線に対して約37.1度(これをθ2とす
る)になる(図2参照)。
【0098】また、ウエッジ板15のウエッジ角αが約
4.4度であることから、ウエッジ板15内でレーザ光
が出射面15bに当たるときの角度は約32.7度(つ
まり37.1−4.4=32.7)になる。
【0099】従って、出射面15bから出射する出射光
の光軸と出射面15bに対する垂線との成す角(以下、
出射角という)の角度θ3は約57度(つまりarcs
in(1.55865*sin32.7)=57)にな
る(図2参照)。つまり出射角の角度θ3は、ほぼブリ
ュースタ角θBになる。
【0100】このように出射角がブリュースタ角θBの
角度をもって出射面15bからレーザ光L2が出射する
場合には、出射面15bにおいては反射は殆ど生じな
い。
【0101】このレーザ光L2の光軸とレーザ光L1の
光軸とは平行になっている方が良いのであるが、実際に
は、これら2つの光軸は平行になっていない。
【0102】そこで、レーザ光L2をウエッジ板17に
透過させると、エッジの位置がウエッジ板15の場合と
反対の方向に配置されているウエッジ板17において
は、屈折特性がウエッジ板15の場合と反対になるの
で、結果として、ウエッジ板17から出射されるレーザ
光L3は、レーザ光L1の光軸と平行になる。
【0103】次に係る構成の超狭帯域化フッ素レーザ装
置100の動作について、図1及び図2を参照して説明
する。
【0104】レーザチャンバ13から出射されたレーザ
光L1がウエッジ板15に入射すると、一部のレーザ光
はウエッジ板15の入射面15aに反射し、他のレーザ
光はウエッジ板15を透過する。この透過したレーザ光
は出射角がブリュースタ角θBの角度をもった方向にレ
ーザ光L2として出射される。
【0105】これに対し、ウエッジ板15の入射面15
aに反射したレーザ光は、ミラー14bに反射してウエ
ッジ板15を透過した後、ミラー14aに反射する。こ
のミラー14aに反射したレーザ光は、ウエッジ板15
の出射面15bに反射してレーザ光L2として出射され
ると共に、ウエッジ板15を透過する。
【0106】このウエッジ板15を透過したレーザ光
は、ミラー14bに反射して更にウエッジ板15の入射
面15aに反射した後、レーザチャンバ13内部に進
む。
【0107】そして、ウエッジ板15をブリュースタ角
θBをもって出射したレーザ光L2が、さらにウエッジ
板17を透過することにより、ウエッジ板17からは、
レーザ光L1の光軸と平行なレーザ光L3が出射され
る。この出射されるレーザ光L3は、波長幅が約0.2
pm程度まで狭帯域化されている。
【0108】なお、上述した実施形態では、フッ素レー
ザの狭帯域化について説明したが、本発明はこれに限定
されることなく、フッ素レーザよりも波長の短いレー
ザ、例えば波長が126nmの希ガス分子レーザ=アル
ゴンダイマ(Ar2)レーザを狭帯域化する場合にも適
用できる。
【0109】この場合、同一の干渉計型波長選択素子1
2を採用する際には、ミラー14aとミラー14bとの
間隔(光学距離d=20mm)を変更する必要がある。
【0110】すなわち、λ=126nm、FSR=0.
5pmを上記数式2に代入して、この数式2を演算する
と、d≒16mmになる。したがって、光学距離dを1
6mm未満に設定すればよい。
【0111】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、以下のような作用効果を奏する。
【0112】(a)干渉計型波長選択素子で用いられる
ビームスプリッタとしてノーコートのウエッジ板を用
い、しかも入射角をブリュースタ角よりも大きい角度に
なるようにウエッジ板を配置するようにしたので、特定
の選択的波長においてフッ素レーザを発振させるために
最適な反射率を得ることがでるので、ウエッジ板の部分
反射面には、部分反射膜を施す必要がない。
【0113】(b)また、出射角がブリュースタ角θB
の角度(約57度)をもって出射面15bからレーザ光
L2が出射されるので、この出射面15bにおいては反
射は殆ど生じないこととなり、よってウエッジ板の出射
面における無反射コーティングを施す必要がない。
【0114】換言すれば、ウエッジ板に対して部分反射
膜及び無反射コーティングを施す必要がないので、ウエ
ッジ板のダメージを抑制することができる。よってウエ
ッジ板、さらには干渉計型波長選択素子の寿命を延ばす
ことができる。
【0115】(c)また、エッジの位置がウエッジ板1
5の場合と反対の方向に配置されているウエッジ板17
にレーザ光L2を透過させることにより、レーザ光L3
を、レーザ光L1の光軸と平行に戻すことができる。
(d)さらに、エタロンを用いることなく、1発振線の
みで発振し、しかもその発振線の波長幅を約0.2pm
程度に狭帯域化できる。
【0116】[第2の実施の形態]図5は、図1に示し
た干渉計型波長選択素子12の他の実施の形態に係る干
渉計型波長選択素子20の構成を示す構成図である。
【0117】同図に示すように、干渉計型波長選択素子
20は、2つの反射面21a、21bと1つの部分反射
面(ビーム分割面)22aとを有する波長選択素子であ
るが、1つの反射面21aと部分反射面22aとが同一
のウエッジ板23に形成されている。
【0118】このウエッジ板23は、レーザチャンバ1
3(図1参照)からのレーザ光L1をブリュースタ角θ
B(約57度)よりも大きい角度(例えば70度)の入
射角θ1をもってウエッジ板23の部分反射面22aに
入射させたときに、部分反射面22aとは反対側に位置
する出射面(ブリュースタ面)22bから出射する当該
レーザ光の光軸と該出射面に対する垂線とのなす角(出
射角)の角度がブリュースタ角θBとなるべく、光学部
品で形成され配置されている。
【0119】このウエッジ板23は、表面及び裏面とも
に(すなわち部分反射面2a及び出射面22b)、コー
ティングが施されていないフッ化カルシウム(CaF
2)基板で形成されている。
【0120】かかる構成の干渉計型波長選択素子20に
入射するレーザ光は、反射面21aと反射面21bとの
間で共振するようになっている。
【0121】なお、図5には示されていないが、上記干
渉計型波長選択素子12と同様に、ピエゾ素子が、反射
面21bと反対側の面に配置され、図示しない制御装置
の移動制御にしたがって、微少に前後に移動されるよう
になっている。
【0122】ところで、干渉計型波長選択素子20にお
いては、上述した干渉計型波長選択素子12(図2参
照)におけるミラー14aとミラー14bとの間の光学
距離と比較して、反射面21aと反射面21bとの間の
光学距離を短くし易い特徴を持っている。
【0123】何故ならば、ウエッジ板23には、図5に
示すように、1つの反射面21aと部分反射面22aと
が形成され、且つ、入射角が約70度になるようにウエ
ッジ板を傾斜させているので、レーザ光L1を、部分反
射面22aにおける反射面21aの近傍に入射させるこ
とができ、しかも、当該部分反射面22aに反射したレ
ーザ光を、反射面22aと反射面22bとの間で共振さ
せることができるからである。
【0124】ここで、特にフッ素レーザの1ラインを更
に狭帯域化するならば、上述したように干渉計型波長選
択素子20における2つの反射面の間隔(光学距離)を
20mm以下にする必要がある。
【0125】すなわち、第1の実施形態で説明したよう
に、フッ素レーザ(157nm)においてFSRが0.
5pm以下になると、1ラインが、3本の細いラインに
なって発振することになるので、FSRを0.5pmよ
り大きくする必要があり、よって干渉計型波長選択素子
20の2つの反射面の間隔(光学距離)を約24mm未
満にしなければならない。
【0126】望ましくは、この光学距離を約12mmに
設定した方が良い。何故ならば、λ=157.6299
nm、d=12mmを上記数式1に代入し、この数式1
を演算すると、FSRは約1pmになることから、1ラ
インをさらに狭帯域化し易くなる。
【0127】次に係る構成の干渉計型波長選択素子20
の動作について、図5を参照して説明する。
【0128】最初に、レーザ光L1がウエッジ板23の
部分反射面22aに入射すると、レーザ光L1は、部分
反射面22aで反射されると共に、ウエッジ板23を透
過する。この透過したレーザ光は、出射面(ブリュース
タ面)22bから出射角=ブリュースタ角θBをもって
レーザ光L2として出射される。
【0129】一方、部分反射面22aで反射したレーザ
光は、ミラー24の反射面21bに反射してウエッジ板
23を透過した後、反射面21aで反射する。この反射
面21aで反射したレーザ光は、ウエッジ板23を透過
すると共に、部分反射面22aに反射して出射面22b
に進む。
【0130】この出射面22bまで進だレーザ光は、出
射面22bからブリュースタ角θBをもってレーザ光L
2として出射される。この出射されるレーザ光L2は、
波長幅が約0.2pm程度まで狭帯域化されている。
【0131】一方、反射面21aで反射してウエッジ板
23を透過したレーザ光は、ミラー24の反射面21b
に反射して、さらに部分反射面22aに反射した後、レ
ーザチャンバ13の内部に進む。
【0132】なお、上記実施形態において、レーザ光L
2側に、ウエッジ板23と同様の構成及び機能を果たす
ウエッジ板を配置し、かつそのウエッジ板を、レーザ光
L2の光軸に対して、そのエッジの位置がウエッジ板2
3の場合と反対の方向に配置するようにしても良い。こ
れによりレーザ光L2をレーザ光L1と平行にすること
ができる。
【0133】また、上述した実施形態では、フッ素レー
ザの狭帯域化について説明したが、本発明はこれに限定
されることなく、フッ素レーザよりも波長の短いレー
ザ、例えば波長が126nmのAr2レーザを狭帯域化
する場合にも適用できる。
【0134】以上説明したように、第2の実施形態によ
れば、上述した第1の実施形態の作用効果を期待するこ
とができることは勿論のこと、1つのウエッジ板23に
反射面21a及び部分反射面22aを形成することによ
り、干渉計型波長選択素子40における2つの反射面の
光学的間隔を短くし易くなる。
【0135】[第3の実施の形態]図6は、超狭帯域化
フッ素レーザ装置200の構成を示す構成図である。
【0136】同図に示すように、超狭帯域化フッ素レー
ザ装置200においては、出力鏡31と干渉計型波長選
択素子30とで共振器が構成されている。すなわち、干
渉計型波長選択素子30が全反射鏡として機能してい
る。この共振器中には、レーザチャンバ32と、フッ素
レーザを1ライン化するために2個の分散プリズム33
a、33bが配置されている。
【0137】干渉計型波長選択素子30は、マイケルソ
ン干渉計を利用したタイプであり、2つの反射面と1つ
の部分反射面とを有する。すなわち、干渉計型波長選択
素子30は、2つのミラー34a、34bとウエッジ板
35とで構成されている。
【0138】この実施形態の特徴としては、ウエッジ板
35の部分反射面(入射面)35aからミラー34aま
での光学距離と、ウエッジ板35の出射面(ブリュース
タ面)35bからミラー34bまでの光学距離との差に
よって、選択波長の周期であるFSRが定まることか
ら、FSRを0.5pmより大きくすることが容易であ
る。
【0139】本実施形態では、分散プリズム33bを透
過したレーザ光は、ノーコートのウエッジ板35に対し
て、約85度の角度で入射するようになっている。この
ように入射角が85度の場合には、図3に示した反射率
のグラフから分かるように、ウエッジ板35における反
射率は約50%となる。
【0140】マイケルソン干渉計型の干渉計型波長選択
素子30の全体としての反射率特性においては、部分反
射率が50%の場合、図7に示すように、反射と透過が
交互に現れ、波長選択特性が最も良くなっている。
【0141】また、ウエッジ板35のウエッジ角αは、
約18度になっている。これにより、85度の入射角を
もってウエッジ板35に入射したレーザ光は、約57度
のブリュースタ角θBでウエッジ板35を出射していく
ことになることから、ウエッジ板35の出射面35bで
は反射損失は生じない。
【0142】次に係る構成の超狭帯域化フッ素レーザ装
置200の動作について、図6を参照して説明する。
【0143】レーザチャンバ32から発振されたレーザ
光が分散プリズム33a、33bを透過することによ
り、このレーザ光は1イラン化される。
【0144】この1ライン化されたレーザ光がウエッジ
板35の入射面35aに入射すると、ウエッジ板35を
透過すると共に、入射面35aで反射する。この入射面
35aに反射したレーザ光は、ミラー34aに反射し
て、再度、入射面35aに反射した後、分散プリズム3
3b、33aを透過する。
【0145】一方、ウエッジ板35を透過したレーザ光
は、出射面35bからブリュースタ角θBをもって出射
して、ミラー34bで全反射された後、ウエッジ板3
5、分散プリズム33b、33aを透過する。
【0146】こうして分散プリズム33aを透過したレ
ーザ光は、レーザチャンバ32を通過して、出力鏡31
から出射される。この出射されるレーザ光は、波長幅が
約0.2pm程度まで狭帯域化されている。なお、上述
した実施形態では、フッ素レーザの狭帯域化について説
明したが、本発明はこれに限定されることなく、フッ素
レーザよりも波長の短いレーザ、例えば波長が126n
mのAr2レーザを狭帯域化する場合にも適用できる。
【0147】以上説明したように、第3の実施形態によ
れば、上述した第1の実施形態の作用効果を期待するこ
とができる。
【0148】また、干渉計型波長選択素子がマイケルソ
ン干渉計型の場合には、ウエッジ板35に対して約85
度の角度でレーザ光が入射するように設定すれば、ウエ
ッジ板35の入射面35a側の部分に対する部分反射の
コーティングが不要になる。さらに、ウエッジ角を約1
8度に設定することで、ウエッジ板35の出射面35b
での反射損失をなくすことができる。
【0149】[第4の実施の形態]図8は、上述した干
渉計型波長選択素子30の代替としての干渉計型波長選
択素子40の構成を示す構成図である。
【0150】この干渉計型波長選択素子40もマイケル
ソン干渉計を利用したタイプであり、2枚のミラー41
a、41b、ウエッジ板42及び第2のウエッジ板43
とで構成されている。2つのウエッジ板42、43は共
にフッ化カルシウム(CaF2)で形成されている。
【0151】ウエッジ板42は、干渉計型波長選択素子
30おけるウエッジ板35と同様に、ウエッジ角αが約
18度になっている。また、ウエッジ板42は、レーザ
光L41の入射角がブリュースタ角θBよりも大きい角
度をもって入射するように配置されている。
【0152】一方、第2のウエッジ板43は、ウエッジ
板42の形状と相似形(勿論同一の形状でも良い)にな
っており、またウエッジ板42と同様の機能を有してい
る。
【0153】さらに、ウエッジ板43の配置角度として
は、レーザ光L42に対して、そのエッジ位置がウエッ
ジ板42のエッジ位置と反対側にあるだけでなく、ウエ
ッジ板43の中心軸(図8中の点線で示した部分)が、
レーザ光L42に対して、約57度のブリュースタ角に
なっている。このためウエッジ板43におけるレーザ光
の入射面及び出射面での反射損失が約0.1%と小さく
なっている。
【0154】なお、ミラー41bは、ウエッジ板43か
ら出射されるレーザ光L43が、90度(垂直)の入射
角をもって入射するように配置されている。
【0155】次に、干渉計型波長選択素子40おける第
2のウエッジ板43の機能について説明する。
【0156】ウエッジ板42においては、分散プリズム
33b(図6参照)からのレーザ光L41が通過するこ
とによる温度上昇により、ウエッジ板42での屈折角度
が微妙に変化する。
【0157】これは、ウエッジ板42の材質であるフッ
化カルシウム(CaF2)の屈折率が温度依存性を有す
るからである。このためウエッジ板42の温度変化に伴
って、レーザ光L42の進行方向が微妙にズレる。同様
にウエッジ板43の温度変化に伴って、レーザ光L43
の進行方向が微妙にズレることになる。
【0158】ところが本実施形態では、ウエッジ板43
も同様に温度上昇するが、ウエッジ板43の配置が、図
8に示すように、レーザ光L42に対して、そのエッジ
の位置がウエッジ板42の場合と反対方向であるため、
ウエッジ板43でのレーザ光の屈折方向が、ウエッジ板
42の場合と反対になる。
【0159】すなわち、透過光及び出射光の屈折方向
が、屈折前のレーザ光の光軸に対し、ウエッジ板42で
は、仰角又は俯角の角度の方向に屈折していた関係が、
ウエッジ板43においては、それとは反対に、俯角又は
仰角の角度の方向に屈折することを意味する。
【0160】従って、レーザ光L43の進行方向は、温
度の変化に関係無く、ほとんど一定になることから、ミ
ラー41bへの入射角は常に垂直になり、干渉計型波長
選択素子40としての選択波長は殆どズレないようにな
る。
【0161】次に係る構成の干渉計型波長選択素子40
の動作について、図8を参照して説明する。
【0162】まず、分散プリズム33b(図6参照)を
透過したレーザ光L41は、ウエッジ板42の部分反射
面(入射面)42aに入射すると、一部のレーザ光は、
この部分反射面42aに反射してミラー41aに反射し
て、更に部分反射面42aに反射した後、分散プリズム
33bへ進む。
【0163】一方、部分反射面42aに入射したレーザ
光L41における他のレーザ光は、2つのウエッジ板4
2、43を透過した後、ミラー41bで全反射し、再
度、2つのウエッジ板43、42を透過した後、分散プ
リズム33bへ進む。
【0164】こうして分散プリズム33へ進んだレーザ
光は、分散プリズム33a、レーザチャンバ32を通過
して、出力鏡31から出射される。この出射されるレー
ザ光は、波長幅が約0.2pm程度まで狭帯域化されて
いる。
【0165】なお、上述した実施形態では、フッ素レー
ザの狭帯域化について説明したが、本発明はこれに限定
されることなく、フッ素レーザよりも波長の短いレー
ザ、例えば波長が126nmのAr2レーザを狭帯域化
する場合にも適用できる。
【0166】以上説明したように、第4の実施形態によ
れば、ウエッジ板42とウエッジ板43の配置関係を、
レーザ光L42に対して、そのエッジの位置が互いに反
対側に位置するように配置しているので、ウエッジ板4
2、43による温度上昇に伴う屈折方向の変化に関係な
く、レーザ光L43の進行方向は、ほとんど一定にな
り、しかもミラー41bへの入射角は常に垂直になるの
で、干渉計型波長選択素子40としての選択波長はズレ
ることはない。すなわち、安定した選択波長を得ること
ができる。
【0167】また、第2のウエッジ板43の中心軸(点
線で示した線)が、レーザ光L42に対して、約57度
のブリュースタ角になっているように配置しているの
で、ウエッジ板43におけるレーザ光の入射面及び出射
面での反射損失(約0.1%)を抑制することができ
る。
【0168】[第5の実施の形態]図9は、超狭帯域化
フッ素レーザ装置300の構成を示す構成図である。
【0169】同図に示す超狭帯域化フッ素レーザ装置3
00は、図6に示した構成において、ウエッジ板35を
削除し、2つのミラー34a、34bの配置を変更した
構成になっている。なお、図6に示した構成要素と同様
の機能を果たす部分には同一の符号を付している。
【0170】図9の例では、ウエッジ板として利用され
る1つの分散プリズム33bと2つのミラー34a、3
4bとで、マイケルソン干渉計タイプの干渉計型波長選
択素子50が形成されている。
【0171】すなわち、フッ素レーザを1ライン化する
ために用いられている分散プリズム33a、33bのう
ち、分散プリズム33bにおける分散プリズム33a側
の表面(ビーム分割面に相当)で、ビームを分割するよ
うにしている。またその面(ビーム分割面に相当)にお
いて反射率が約50%程度になるように、約85度とい
う大きな角度の入射角で、分散プリズム33aからのレ
ーザ光が入射されるように、分散プリズム33bが配置
されている。
【0172】この実施形態の特徴としては、干渉計型波
長選択素子50に必要なビーム分割面を分散プリズム3
3bの表面で代替しているので、フッ素レーザの1ライ
ン化に必要な、分散プリズム33a、33b及びミラー
34bの各光学部品に加えて、1ライン化されたレーザ
光をさらに狭帯域化するための干渉計型波長選択素子を
構成するために必要な光学部品としては、ミラー34a
のみを追加するだけで良い。
【0173】次に係る構成の超狭帯域化フッ素レーザ装
置300の動作について、図9を参照して説明する。
【0174】レーザチャンバ32から発振されたレーザ
光が分散プリズム33aを透過し、分散プリズム33b
に入射すると、一部のレーザ光は分散プリズム33bに
反射し、他のレーザ光は分散プリズム33bを透過す
る。
【0175】分散プリズム33bに反射したレーザ光
は、ミラー34aに反射して、再度、分散プリズム33
bに反射した後、分散プリズム33aを透過する。
【0176】一方、分散プリズム33bを透過したレー
ザ光は、ミラー34bに反射した後、2つの分散プリズ
ム33b、33aを透過する。
【0177】こうして分散プリズム33aを透過したレ
ーザ光は、レーザチャンバ32を通過して、出力鏡31
から出射される。この出射されるレーザ光は、波長幅が
約0.2pm程度まで狭帯域化されている。
【0178】なお、上述した実施形態では、フッ素レー
ザの狭帯域化について説明したが、本発明はこれに限定
されることなく、フッ素レーザよりも波長の短いレー
ザ、例えば波長が126nmのAr2レーザを狭帯域化
する場合にも適用できる。
【0179】以上説明したように、第5の実施形態によ
れば、ビーム分割面として機能する分散プリズム33b
における分散プリズム33a側の表面において、反射率
を約50%程度とすべく、約85度という大きな入射角
度でレーザ光を入射させるようにしているので、分散プ
リズム33bによる分散の効果が大きくなる。
【0180】すなわち、分散プリズムはフッ素レーザの
2本のラインを1本化するために用いられるが、一般に
分散プリズムでは、レーザ光の入射角度が大きくなる
と、波長の違いによる屈折角度の差が大きくなる。
【0181】なお、一般に、レーザ共振器に分散プリズ
ムを用いる場合、これによるレーザ光の損失が少なくな
るように、レーザ光の入射角度をブリュースタ角θBで
ある約57度にする場合が多かった。
【0182】これに対して、本実施形態では、約57度
より遙かに大きな角度(約85度)の入射角をもって入
射光が入射するようにしているので、分散プリズムの表
面反射が大きくなるものの、その表面反射によるレーザ
光を干渉計型波長選択素子で用いるようにしているの
で、その表面反射は損失にならない。
【0183】すなわち、1ライン化されたレーザ光をさ
らに狭帯域化するために利用されることとなり、分散プ
リズムの表面反射によるレーザ光は有効利用されること
となる。
【0184】[第6の実施の形態]図10は、超狭帯域
化フッ素レーザ装置400の構成を示す構成図である。
【0185】同図に示す超狭帯域化フッ素レーザ装置4
00は、図9に示した構成において、ミラー61を追加
した構成になっている。なお、図9に示した構成要素と
同様の機能を果たす部分には同一の符号を付している。
【0186】超狭帯域化フッ素レーザ装置400は、図
9に示した超狭帯域化フッ素レーザ装置300と同様
に、マイケルソン干渉計タイプの干渉計型波長選択素子
60を用いており、その中のビーム分割面に、分散プリ
ズムを利用している。
【0187】ただし、本実施形態の干渉計型波長選択素
子60では、干渉計型波長選択素子がダブルになってい
る。また、2つの分散プリズム33a、33bは、共に
エッジ角度αが72度になるように形成されている。
【0188】すなわち、超狭帯域化フッ素レーザ400
において、1ライン化するための2個の分散プリズム3
3a、33bのいずれも干渉計型波長選択素子60のビ
ーム分割面の働きをしている。つまり、分散プリズム3
3bと2つのミラー34a、34bとで第1のマイケル
ソン干渉計が構成されており、また分散プリズム33a
とミラー61とで第2のマイケルソン干渉計が構成され
ている。
【0189】なお、2つの分散プリズム33a、33b
へは、第5の実施形態と同様に、それぞれの部分反射面
に相当する面において反射率を約50%程度とすべく、
約85度という大きな入射角度でレーザ光を入射させる
ようにしている。
【0190】次に係る構成の超狭帯域化フッ素レーザ装
置400における干渉計型波長選択素子60は、2段の
マイケルソン干渉計で構成されているものの、基本的な
動作は、干渉計型波長選択素子50と同様なので、ここ
ではその説明を省略する。
【0191】なお、上述した実施形態では、フッ素レー
ザの狭帯域化について説明したが、本発明はこれに限定
されることなく、フッ素レーザよりも波長の短いレー
ザ、例えば波長が126nmのAr2レーザを狭帯域化
する場合にも適用できる。
【0192】以上説明したように、第6の実施形態によ
れば、1ライン化するために用いる2個の分散プリズム
のいずれにも、干渉計型波長選択素子の働きを持たせる
ことにより、狭帯域化の効果を大きくできる。
【0193】[第7の実施の形態]図11は、超狭帯域
化フッ素レーザ装置500の構成を示す構成図である。
【0194】同図に示す超狭帯域化フッ素レーザ装置5
00は、図9に示した構成において、ミラー34a、3
4b及び出力鏡31を削除し、この出力鏡31に代わっ
て干渉計型波長選択素子70を追加し、またミラー34
aに代わって全反射鏡73を追加した構成になってい
る。なお、図6に示した構成要素と同様の機能を果たす
部分には同一の符号を付している。
【0195】超狭帯域化フッ素レーザ装置500におい
ては、全反射鏡73と干渉計型波長選択素子70とで共
振器が構成されている。この共振器中には、レーザチャ
ンバ32と、フッ素レーザを1ライン化するための2個
の分散プリズム33a、33bが配置されている。干渉
計型波長選択素子70は、出力鏡としての機能も有して
いる。
【0196】干渉計型波長選択素子70は、ウエッジ板
71とミラー72とから構成されており、ウエッジ板7
1の部分反射面71a、71bが共にコーティングが施
されていないCaF2基板で形成されている。
【0197】ウエッジ板71は、部分反射面71aに対
する入射角がブリュースタ角θBよりも大きい約70度
の角度をもって入射光が入射したときに、ウエッジ板7
1を透過するレーザ光が、部分反射面71bに対し垂直
(90度)に出射されるように形成され、配置されてい
る。
【0198】さらにウエッジ板71の部分反射面71b
は部分反射面の機能を有するものの、出力鏡としての役
目を果たしている。
【0199】上述したようにウエッジ板71への入射角
が約70度になっているので、ウエッジ板71における
反射率は、図3に示したグラフから分かるように、約5
%である。このため、干渉計型波長選択素子70の全体
としての反射率は、図12に示すように、透過と反射が
交互に現れ、波長選択特性が最も良くなっている。
【0200】次に係る構成の超狭帯域化フッ素レーザ装
置500の動作について、図11を参照して説明する。
【0201】レーザチャンバ32から出射されたレーザ
光は、分散プリズム33a、33bを透過して全反射鏡
73に反射した後、分散プリズム33b、33aを透過
し、さらにレーザチャンバ32を通過し、干渉計型波長
選択素子70へ入射する。
【0202】そしてこのレーザ光が、ウエッジ板71の
部分反射面71aに入射すると、一部のレーザ光はウエ
ッジ板71に透過し、一方、他のレーザ光は、部分反射
面71aに反射した後、更にミラー72に反射して部分
反射面71aに戻る。こうして戻ったレーザ光は、部分
反射面71aに反射して、再度、レーザチャンバ32の
内部に進む。
【0203】ウエッジ板71を透過する一部のレーザ光
は、部分反射面71bに反射して元に戻り、さらに部分
反射面71aを透過してレーザチャンバ32へ進む。
一方、他のレーザ光は、部分反射面71b(出力鏡)に
対し垂直に出射される。この出射されるレーザ光は、波
長幅が約0.2pm程度まで狭帯域化されている。
【0204】なお、上述した実施形態では、フッ素レー
ザの狭帯域化について説明したが、本発明はこれに限定
されることなく、フッ素レーザよりも波長の短いレー
ザ、例えば波長が126nmのAr2レーザを狭帯域化
する場合にも適用できる。
【0205】以上説明したように、第7の実施形態によ
れば、上述した第1の実施形態と同様の作用効果を期待
することができる。
【0206】[第8の実施の形態]図13は、超狭帯域
化フッ素レーザ装置を用いたフッ素露光機700の構成
を示す構成図である。
【0207】このフッ素露光機700は、大別して、図
1に示した超狭帯域化フッ素レーザ装置100と、露光
機本体600とから構成されている。
【0208】露光機本体600は、クリーンルーム内の
グレーチング81上に配置されており、超狭帯域化フッ
素レーザ装置100は、グレーチング81の下のフロア
ー(一般に床下と呼ばれるフロアー)の床82の上に配
置されている。
【0209】超狭帯域化フッ素レーザ装置100から取
り出された波長幅が約0.2pmの強いライン(発振
線)のみのレーザ光L20は、ミラー83aに反射して
上方に進み、グレーチング81における開口部84を通
過して、露光機本体600内に進む。
【0210】レーザ光L20は、レンズ85で絞られ、
さらにフッ化カルシウムから成るガラスロッド86内を
進み、この内部で全反射を繰り返すことで、ビーム強度
分布が均一化されたレーザ光L21として出射される。
【0211】このレーザ光L21は、ミラー83bに反
射して、ビーム整形器87を通ることによりビーム断面
が拡げられ、さらにミラー83cに反射してコンデンサ
レンズ88を通ってレチクル89を照射する。
【0212】レチクル89を出射したレーザ光L22
は、縮小投影レンズ90を通り、ウエハー91に当た
る。すなわち、レチクル89内のパターンが、縮小投影
レンズ90によって、ウエハー91上に転写されること
で、レチクル89でのパターン状に露光される。なお、
ウエハー91はステージ92に搭載されている。
【0213】この実施形態のフッ素露光機700では、
縮小投影光学系として、縮小投影レンズ90が用いられ
ており、この縮小投影レンズ90はフッ化カルシウムか
ら成る単色レンズで構成されている。
【0214】上述したようにレンズのみの縮小投影光学
系の利用が可能になったのは、超狭帯域化フッ素レーザ
装置100から取り出されるレーザ光L20の波長幅が
約0.2pmと、従来のフッ素レーザの約1/5と狭い
ため、縮小投影レンズ90における色収差が無視できる
からである。
【0215】従って露光機本体600の構成としては、
従来のKrF露光機のものと同等になる。大きな違いと
しては、レンズの材質が石英からフッ化カルシウムに変
更されただけであることから、縮小投影レンズの設計と
しては、従来のものと同様になり、設計に掛かるコスト
を大幅に低減することができる。
【0216】以上説明したように、第8の実施形態によ
れば、フッ素露光機においては、フッ素レーザ装置(超
狭帯域化フッ素レーザ装置)の価格が大幅に上昇した
り、レーザの効率が大きく悪化することなく、全屈折型
縮小投影光学系を利用することができる。
【0217】すなわち縮小投影光学系として、従来のK
rF露光機のものと同様な設計にすることができる。つ
まり、シミュレーションツールとしては従来と同様のも
のを用いることができることとなり、短期間で縮小投影
光学系を設計でき、しかも人件費も大幅に削減すること
ができるので、短期間で安価に製品化されたフッ素露光
機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1の実施の形態に係る超狭帯域化フッ
素レーザ装置100の構成を示す構成図である。
【図2】図2は超狭帯域化フッ素レーザ装置100の干
渉計型波長選択素子12を構成を拡大して表した構成図
である。
【図3】図3はノーコートCaF2の反射率特性を示す
グラフである。
【図4】図4は干渉計型波長選択素子12の反射率特性
を示すグラフである。
【図5】図5は第2の実施の形態に係る干渉計型波長選
択素子20の構成を示す構成図である。
【図6】図6は第3の実施の形態に係る超狭帯域化フッ
素レーザ装置200の構成を示す構成図である。
【図7】図7は干渉計型波長選択素子30の反射率特性
を示すグラフである。
【図8】図8は第4の実施の形態に係る干渉計型波長選
択素子40の構成を示す構成図である。
【図9】図9は第5の実施の形態に係る超狭帯域化フッ
素レーザ装置300の構成を示す構成図である。
【図10】図10は第6の実施の形態に係る超狭帯域化
フッ素レーザ装置400の構成を示す構成図である。
【図11】図11は第7の実施の形態に係る超狭帯域化
フッ素レーザ装置500の構成を示す構成図である。
【図12】図12は干渉計型波長選択素子70の反射率
特性を示すグラフである。
【図13】図13は第8の実施の形態に係るフッ素露光
機700の構成を示す構成図である。
【符号の説明】
11、73 全反射鏡 12、20、30、40、50、60、70 干渉計型
波長選択素子 14a、14b、24、34a、34b、41a、41
b、61、72 ミラー15、23、35、42、4
3、71 ウエッジ板 33a、33b 分散プリズム 100、200、300、400、500 超狭帯域化
フッ素レーザ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩田 泰明 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松製 作所研究所内 (72)発明者 永井 伸治 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松製 作所研究所内 Fターム(参考) 5F071 AA04 HH05 JJ08 5F072 AA04 HH05 JJ08 JJ13 RR05 YY09

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フッ素レーザ又はこのレーザよりも波長の
    短いレーザのレーザ光を発振するレーザチャンバを備
    え、該レーザチャンバからのレーザ光を狭帯域化して、
    露光装置へ露光光源として供給する超狭帯域化レーザ装
    置であって、 ビーム分割面を有する干渉計型波長選択素子を備え、 前記干渉計型波長選択素子は、 前記レーザチャンバから発振されるレーザ光の前記ビー
    ム分割面への入射角がブリュースタ角よりも大きい角度
    になるように配置されていることを特徴とする超狭帯域
    化レーザ装置。
  2. 【請求項2】前記干渉計型波長選択素子は、 全反射面の機能を有する2つの反射材と、前記ビーム分
    割面の機能を有しコーティング処理が施されていない所
    定のウエッジ板とから構成されていることを特徴とする
    請求項1記載の超狭帯域化レーザ装置。
  3. 【請求項3】前記干渉計型波長選択素子は、 全反射面の機能を有する1つの反射材と、全反射面及び
    ビーム分割面の機能を有しコーティング処理が施されて
    いない所定のウエッジ板とから構成されていることを特
    徴とする請求項1記載の超狭帯域化レーザ装置。
  4. 【請求項4】前記所定のウエッジ板は、 前記レーザチャンバから発振されるレーザ光をブリュー
    スタ角よりも大きい角度の入射角をもって前記ビーム分
    割面に入射させたときに、前記ビーム分割面とは反対側
    に位置する出射面から出射する当該レーザ光の光軸と該
    出射面に対する垂線との成す角の角度がブリュースタ角
    となるべく、光学素子で形成されていることを特徴とす
    る請求項2又は3記載の超狭帯域化レーザ装置。
  5. 【請求項5】前記干渉計型波長選択素子から出射される
    レーザ光を透過させ、且つ前記所定のウエッジ板と同一
    の機能を有しコーティング処理が施されていない第2の
    ウエッジ板を備え、 前記第2のウエッジ板のエッジが、前記干渉計型波長選
    択素子からのレーザ光の光軸を基準にして、前記所定の
    ウエッジ板のエッジの位置とは反対側に位置するよう
    に、前記第2のウエッジ板が配置されていることを特徴
    とする請求項2又は3記載の超狭帯域化レーザ装置。
  6. 【請求項6】前記干渉計型波長選択素子は、マイケルソ
    ン型の干渉計型波長選択素子であることを特徴とする請
    求項2記載の超狭帯域化レーザ装置。
  7. 【請求項7】前記干渉計型波長選択素子は、マイケルソ
    ン型の干渉計型波長選択素子であって、当該所定のウエ
    ッジ板は分散プリズムで形成されていることを特徴とす
    る請求項2記載の超狭帯域化レーザ装置。
  8. 【請求項8】前記干渉計型波長選択素子は、 前記所定のウエッジ板を透過したレーザ光を反射させる
    反射面と当該ウエッジ板との間に、前記所定のウエッジ
    板と同一の機能を有しコーティング処理が施されていな
    い第2のウエッジ板が更に設けられ、 前記第2のウエッジ板及び所定のウエッジ板は、前記所
    定のウエッジ板からのレーザ光の光軸を基準にして、こ
    れら2つのエッジが互いに反対側に位置するように配置
    されていることを特徴とする請求項6又は7記載の超狭
    帯域化レーザ装置。
  9. 【請求項9】前記干渉計型波長選択素子は、 全反射面の機能を有する1つの反射材と、前記ビーム分
    割面及び部分反射面の機能を有しコーティング処理が施
    されていないウエッジ板とから構成され、 前記ウエッジ板は、 前記レーザチャンバから発振されるレーザ光がブリュー
    スタ角よりも大きい角度の入射角をもって前記ビーム分
    割面に入射したときに、自己のウエッジ板を透過するレ
    ーザ光が前記部分反射面に対し垂直に出射されるように
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の超狭帯
    域化レーザ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009152538A (ja) * 2007-11-30 2009-07-09 Gigaphoton Inc ガスレーザ用光学素子及びそれを用いたガスレーザ装置
JP2016500482A (ja) * 2012-12-20 2016-01-12 アカデミー オブ オプト−エレクトロニクス,チャイニーズ アカデミー オブ サイエンシズ エキシマーレーザーの複合キャビティー

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