【発明の詳細な説明】
アミジノプロテアーゼ阻害剤
発明の背景
発明の分野
本発明は、酵素阻害剤として機能する新規な化合物、特に蛋白質分解酵素の、
新規なクラスの非ペプチド性阻害剤に関する。
関連技術
プロテアーゼは、単結合、特にペプチド結合でタンパク質を開裂する酵素であ
る。プロテアーゼは、4種類の属群:セリン、チオール若しくはシステイン、酸
若しくはアスパラチル、及びメタロプロテアーゼに分類されうる(Cuypers et a
l.,J.Biol.Chem.257:7086(1982))。プロテアーゼは、消化、形成及び血塊の溶
解、再生及び外来細胞及び器官に対する免疫応答のような種々の生物活性に不可
欠である。異常型の蛋白質分解は、ヒト及び他の動物の多くの疾患状態に付随す
る。ヒト好中球プロテアーゼ、エラスターゼ及びカテプシンGは、組織破壊によ
って特徴づけられる疾患状態に寄与するような影響を有する。これらの疾患状態
には、気腫、慢性関節リュウマチ、角膜潰瘍及び糸球体腎炎が含まれる(Barret,
医薬としての酵素阻害剤(Enzyme Inhibitors as Drugs)、Sandler 編、Univer
sity Park Press、ボルチモア(1989)中)。プラスミン、C−1エステラーゼ、C−
3転換酵素(convertase)、ウロキナーゼ、プラスミノーゲン活性化剤、アクロシ
ン、及びカリクレインのような追加のプロテアーゼは、哺乳動物の正常な生物学
的機能において重要な役割を演じる。多くの実例では、哺乳動物を治療処置する
過程で1以上の蛋白質分解酵素の機能を分断させることが有効である。
セリンプロテアーゼには、エラスターゼ(ヒト白血球)、カテプシンG、プラ
スミン、C−1エステラーゼ、C−3転換酵素、ウロキナーゼ、プラスミノーゲ
ン活性化剤、アクロシン、キモトリプシン、トリプシン、トロンビン、Xa因子
、及びカリクレインのような酵素が含まれる。
ヒト白血球エラスターゼは、炎症部位で多形核白血球によって遊離され、これ
によって多くの疾患状態の原因に関与する。カテプシンGは、他のヒト好中球セ
リンプロテアーゼである。これらの酵素の活性を阻害する能力を有する化合物は
、痛風、慢性関節リュウマチ及び他の炎症性疾患の治療、及び気腫の治療に有用
な抗炎症効果を有すると予想される。キモトリプシン及びトリプシンは消化酵素
である。これらの酵素の阻害剤は膵炎の治療に有効である。ウロキナーゼ及びプ
ラスミノーゲン活性化剤の阻害剤は、良性前立腺肥大、前立腺癌及び乾癬のよう
な過剰な細胞増殖の疾患状態を治療するのに有効である。
セリンプロテアーゼのトロンビンは、止血及び血栓症において中心的役割を占
めており、多因性蛋白質として、血小板、内皮細胞、平滑筋細胞、白血球、心臓
、及びニューロンで多くの効果を誘導する(Tapparelli et al.,Trends in Pha
rma-cological Sciences 14:366-376(1993); Lefkovits and Topol,Circulatio
n 90(3):1522-1536(1994); Harker,Blood Coagulation and Fibrinolysis 5(Su
ppl 1):S47-S58(1994))。内因性の経路(接触活性化)又は外因性の経路(非内
皮表面へ血漿をさらすことによる活性化、血管壁の損傷又は組織因子の放出)を
介した凝固カスケードの活性化により、トロンビンを集める一連の生物学的現象
が導かれる。トロンビンは、フィブリノゲンを開裂し、最終的に、止血栓(血塊
形成)に導き、細胞表面トロンビン受容体の唯一の蛋白質分解性開裂を介して、
血小板を強力に活性化し(Coughlin,Seminars in Hematology 31(4):270-277(19
94))、フィードバック機構を介してそれ自身の産生を自己増幅する。従って、
トロンビンの機能の阻害剤は、心筋梗塞;不安定アンギナ;発作;再狭窄;深静
脈血栓症;外傷、敗血症又は腫瘍転移により起こる播種性静脈内凝固;血液透析
;心肺バイパス手術;成人呼吸窮迫症候群;エンドトキシンショック;慢性関節
リュウマチ;潰瘍性大腸炎;硬化;転移;化学療法中の高凝固性;アルツハイマ
ー症;及びダウン症候群を含めた、心血管系及び心血管系以外の疾患のホストを
治療する可能性がある。
Xa因子は、凝固経路における他のセリンプロテアーゼである。Xa因子は、
リン脂質膜上でVa因子及びカルシウムと結合し、これによってプロトロンビナ
ーゼ複合体を形成する。次に、このプロトロンビナーゼ複合体は、プロトロンビ
ンをトロンビンに変換する(Claeson,Blood Coagulation and Fibrinolysis 5:
411-436
(1994);Harker,Blood Coagulation and Fibrinolysis 5(Suppl 1):S47-S58(1994
)。Xa因子の阻害剤は、直接のトロンビン阻害剤が、なお、十分な新たなトロ
ンビン誘発を可能にするので、トロンビンを直接に阻害する医薬以上の利点を提
供すると考えられる(Lefkovits and Topol,Circulation 90(3):1522-1636(1994
); Harker,Blood Coagulation and Fibrinolysis 5(Suppl 1):S47-S58(1994))
。
強力で選択的なプロテアーゼ阻害剤であり、現在利用可能なプロテアーゼ阻害
剤よりも大きな生物利用可能性を有し副作用のより少ない非ペプチド化合物に対
する必要性が存在し続けている。従って、強力な阻害能及び哺乳動物に対する低
毒性によって特徴づけられる強力なプロテアーゼ阻害剤は、多くの哺乳動物の蛋
白質分解性の疾患状態の治療を含めた種々の症状に対する価値のある可能な治療
剤である。
本発明の概要
本発明は、式I〜III(下記)の1つを有する新規な化合物に向けられる。ま
た、式I〜III の化合物を製造する方法を提供する。本発明の新規な化合物は、
プロテアーゼ、特にキモトリプシン、トリプシン、トロンビン、プラスミン及び
Xa因子のようなトリプシン様のセリンプロテアーゼの強力な阻害剤である。幾
つかの化合物は、トロンビンの直接の阻害を介して抗血栓活性を示すか、又は抗
血栓活性を有する化合物を形成するのに有効な中間体である。他の化合物は、ト
リプシン及び/又はキモトリプシンの阻害剤であり、従って膵炎の治療に有効で
ある。また、効果的な量の式I〜III の化合物を投与することによる、異常型蛋
白質分解を阻害又は治療する方法、並びに哺乳動物における血栓症、虚血、発作
、再狭窄又は炎症を治療する方法を提供する。更に、式I〜III の化合物及び1
以上の薬学的に許容しうる担体又は希釈剤を含有する薬学的組成物を提供する。
好ましい態様の詳細な説明
本発明の化合物には、式I〜III の1つを有する化合物、又はこれらの溶媒和
化合物、水和物若しくは薬学的に許容しうる塩が含まれる。但し、
Zは−NR10SO2−、−SO2NR10−、−NR10C(RyRz)−、−C(Ry
Rz)R10−、−OSO2−、−SO2O−、−OC(RyRz)−、−C(RyRz
)O−、−NR10CO−又は−CONR10−の1つである。
Ry及びRzは、各々独立に、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ア
ラルキル、ヒドロキシアルキル、カルボキシアルキル、アミノアルキル、モノア
ルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル又はカルボキシの1つである
。
R1は、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ア
ラルキル又はヘテロアリール(但し、これらの何れかが任意に置換されうる。)
の1つである。
R2、R3及びR4は、各々独立に、水素、アルキル、シクロアルキル、アル
ケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、トリフルオロメ
チル、ハロゲン、ヒドロキシアルキル、シアノ、ニトロ、カルボキサミド、−C
O2Rx、−CH2ORx又は−ORxの1つであるか、又はこれらが、隣接した炭
素原子上にある場合、R2及びR3はまた、一緒になって−CH=CH−CH=C
H−又は−(CH2)q−(但し、qは2から6である。)の1つを形成し、R4
は先に定義したとおりである。
Rxは、各例示した基で独立に、水素、アルキル又はシクロアルキルの1つで
あり、前記アルキル又はシクロアルキル基は、任意に、1以上の不飽和を有しう
る。
Yは、−O−、−NR10−、−S−、−CHR10−又は共有結合の1つである
。
Wは、N又はCR10である。
R5は、水素、アルキル、アラルキル、アリール、ヒドロキシアルキル又はカ
ルボキシアルキルの1つである。
R6は、各例示した基で独立に、水素、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、
アリールオキシ、アラルコキシ、アルコキシカルボニルオキシ、シアノ又は−C
O2Rw(但し、Rwはアルキル又はシクロアルキルである。)の1つである。
R7及びR8は、各々独立に、水素、アルキル、アラルキル、アリール、ヒドロ
キシアルキル又はカルボキシアルキルの1つであるか、又はR7及びR8は一緒に
なって、−(CH2)y−(但し、yはゼロ、1又は2であるが、WがNである場
合、yはゼロ又は1であり得ない。)を形成する。
R9は、水素、アルキル、シクロアルキル又はアリールの1つであり、前記ア
ルキル、シクロアルキル又はアリールは、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアル
キルアミノ、アルコキシ、ヒドロキシ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、ア
リールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アリール、ヘテロアリール
、アシルアミノ、シアノ又はトリフルオロメチルで任意に置換されうる。
R10は、各例示した基で独立に、水素、アルキル、アラルキル、アリール、ヒ
ドロキシアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノ(C2-10)アルキ
ル、ジアルキルアミノ(C2-10)アルキル又はカルボキシアルキルの1つである
。
R’は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテ
ロアリール、トリフルオロメチル、ハロゲン、ヒドロキシアルキル、シアノ、ニ
トロ、カルボキサミド、カルボキシ、アルコキシカルボニル又はアルコキシアル
キルの1つである。
nはゼロから8であるが、WがNであり、Yが−CHR10−以外である場
合、nは2から8である。及び
mは1から4であるが、WがNである場合、mは1ではない。
本発明の範囲内にある化合物の好ましいグループは、式I〜III の化合物であ
って、
Zが、−SO2O−、−SO2NR10−、−C(RyRz)O−又は−OC(
RyRz)−(但しRy及びRzは各々水素である。)の1つであり、
R1が、C6-10アリール、ピリジニル、キニゾリニル、キノリニル又はテ
トラヒドロキノリニルの1つであって、これらの何れかが、ヒドロキシ、ニトロ
、トリフルオロメチル、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ア
ミノアルキル、C1-6アミノアルコキシ、アミノ、モノ(C1-4)アルキルアミノ
、ジ(C1-4)アルキルアミノ、C2-6アルコキシカルボニルアミノ、C2-6アル
コキシカルボニル、カルボキシ、C1-6ヒドロキシアルキル、C2-6ヒドロキシア
ルコキシ、C2-10モノ(カルボキシアルキル)アミノ、ジ(C2-10カルボキシア
ルキル)アミノ、C6-14アル(C1-6)アルコキシカルボニル(C6-14ar(C1-6)
alkoxycarbonyl)、C2-6アルキニルカルボニル、C1-6アルキルスルホニル、C2-6
アルケニルスルホニル、C2-6アルキニルスルホニル、C1-6アルキルスルフ
ィニル、C1-6アルキルスルホンアミド、アミジノ、グアニジノ、C1-6アルキル
イミノアミノ、ホルミルイミノアミノ、C2-6カルボキシアルコキシ、C2-6カル
ボキシアルキル、カルボキシアルキルアミノ、シアノ、トリフルオロメトキシ、
及びパーフルオロエトキシの1又は2で任意に置換されるものであり、
R2、R3及びR4は、独立に、水素、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキ
ル、
フェニル、ベンジル、トリフルオロメチル、ハロゲン、ヒドロキシ(C1-8)ア
ルキル、シアノ、ニトロ、カルボキサミド、カルボキシ、C1-4アルコキシカル
ボニル、C1-4アルコキシメチル又はC1-4アルコキシの1つであるか、又はこの
他には、R2およびR3は、これらが隣接した炭素原子上に存在する場合、一緒に
なって−CH=CH−CH=CH−又は−(CH2)q−(但し、qは2から6で
ある。)の1つを形成し、及びR4が先に定義したとおりであり、
Yが、−O−、−S−、−NR10−、又は共有結合の1つであり、
Wが、N又はCR10であり、
R5が、水素、C1-4アルキル、C2-10カルボキシアルキル又はC2-10ヒドロキ
シアルキルの1つであり、
R6が、各例示した基で、水素、C1-4アルキル、ヒドロキシ、C1-4アルコキ
シ、フェノキシ、C1-4アルキルオキシカルボニル又はシアノの1つであり、
R7及びR8が、独立に、水素、C1-6アルキル、C2-10カルボキシアルキル又
はC2-10ヒドロキシアルキルの1つであるか、又はR7及びR8が一緒になって−
(CH2)y−(但し、yは0、1又は2であるが、WがNである場合、yは0又
は1であり得ない。)を形成し、
R9が水素;又はC1-10アルキルであって、アミノ、モノ(C1-4)アルキルア
ミノ、C1-6アルコキシ、ヒドロキシ、カルボキシ、フェニル、アルキルオキシ
カルボニル、アラルキルオキシカルボニル、C1-6アシルアミノ、シアノ又はト
リフルオロメチルで任意に置換されたものであり、
R10が、各例示した基で独立に、水素、C1-6アルキル、ベンジル、フェニル
、C2-10ヒドロキシアルキル、C2-10アミノアルキル、C1-4モノアルキルアミ
ノ(C2-8)アルキル、C1-4ジアルキルアミノ(C2-8)アルキル又はC2-10カ
ルボキシアルキルであり、
R’が、水素、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、フェニル、ベンジル、
トリフルオロメチル、ハロゲン、ヒドロキシ(C1-8)アルキル、シアノ、ニト
ロ、カルボキサミド、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アルコキシメチル又
はアルコキシの1つであり、
nが、ゼロから8であるが、WがNである場合、nは2から8であり、及び
mが、1から4であるが、WがNである場合、mは1ではない
化合物が含まれる。
特に好ましい化合物のグループには、式I〜III の化合物であって、
Zが−SO2O−、−SO2NR10−、−CH2O−又は−OCH2−の1つ
であり、
R1がフェニル又はナフチルであって、任意に1又は2のクロロ又はジメ
チルアミノで置換されたものの1つであり、
R2及びR3が、各々水素であるが、又はR2及びR3はまた、一緒になって
−CH=CH−CH=CH−を形成し、
R4が水素、メチル、メトキシ又はトリフルオロメチルの1つであり、
YがO又はNR10の1つであり、
WがN又はCR10の1つであり、
R5が水素、C1-6アルキル、C2-10ヒドロキシアルキル又はC2-10カルボ
キシアルキルの1つであり、
R6が、各例示した基で水素又はヒドロキシであり、
R7及びR8が独立に、水素、C1-6アルキル、C2-10ヒドロキシアルキル
又はC2-10カルボキシアルキルの1つであるか、又はR7及びR8が一緒になって
−(CH2)y−(但し、yはゼロ、1又は2であるが、WがNである場合、yは
ゼロ又は1であり得ない。)を形成し、
R9が水素又はC1-4アルキルであり、
R10が各例示した基で独立に、水素、C1-4アルキル、C2-4ヒドロキシア
ルキル、C2-4カルボキシアルキル、C2-4アミノアルキル、ジメチルアミノ(C2-8
)アルキル、メチルアミノ(C2-8)アルキルであり、
R’が水素、メチル、メトキシ又はトリフルオロメチルであり、
nがゼロから4であるが、WがNである場合、nは2から4であり、
mが1、2又は3である
化合物が含まれる。
式Iの範囲内にある有用な化合物には、下式IV〜VIの1つを有する化合物又は
これらの溶媒和化合物、水和物若しくは薬学的に許容しうる塩が含まれる。 および
但し、
Z、R1、R2、R3、R4、Y、R6、R9及びR10は式I〜III に対して先に
定義したとおりである。
R18は、水素、アルキル、アラルキル、アリール、C2-10ヒドロキシアルキ
ル又はC2-10カルボキシアルキルの1つである。
aは1から8であるが、Yが−CHR10−以外である場合、aは2から8で
ある。
bは1から8である。
cは1から13であるが、Yが−CHR10−以外である場合、cは2〜13
である。
式IIの範囲内にある好ましい化合物には、下式VII〜IXの1つを有する化合物、
又はこれらの溶媒和化合物、水和物若しくは薬学的に許容しうる塩が含まれる。 但し、
Z、R1、R2、R3、R4、Y、R6、R9及びR10は式I〜III に対して先に
定義したとおりである。
R18は、水素、アルキル、アラルキル、アリール、C2-10ヒドロキシアルキ
ル又はC2-10カルボキシアルキルの1つである。
aは1から8であるが、Yが−CHR10−以外である場合、aは2から8で
ある。
bは1から8である。
cは1から13であるが、Yが−CHR10−以外である場合、cは2〜13
である。
式III の範囲にある好ましい化合物には、下式X又はXIの1つを有する化合物、
又はこれらの溶媒和化合物、水和物若しくは薬学的に許容しうる塩が含まれる。
但し、
Z、R1、R2、R3、R4、Y、R6、R9及びR10は式I〜III に対して先
に定義したとおりである。
R18は、アルキル、アラルキル、アリール、C2-10ヒドロキシアルキル又
はC2-10カルボキシアルキルの1つである。
dは1から8である。
eは1から8である。
式I〜XIの−Z−R1部分は、Yに対してオルト−、メタ−又はパラ−位でベ
ンゼン環に結合されている。
式III、X及びXIのアミジノ部分(−C(=NR6)NR6R6)は、オルト−、
メタ−又はパラ−位で結合されうる。
本発明の好ましい化合物は、Yが二価の酸素(−O−)又は−NR10−の1つ
であり、Zが−SO2NR10−、−SO2O−又は−CH2O−の1つである式I
〜XIの化合物である。
本発明の好ましい化合物は、式I〜XIの化合物であって、R1がC1-12アルキ
ル、C4-7シクロアルキル、C2-8アルケニル、C2-8アルキニル又はC6-14アリ
ール、特にC6-10アリール(これらの何れかは任意に置換される。)の1つであ
る化合物である。R1部分に任意に存在しうる置換基には、1以上、好ましくは
1又は2のヒドロキシ、ニトロ、トリフルオロメチル、ハロゲン、アルコキシ、
アミノアルコキシ、アミノアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルコキ
シ、シアノ、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシ、カルボ
キシアルキル、」カルボキシアルコキシ、モノ(ヒドロキシアルキル)アミノ、
ジ(ヒドロキシアルキル)アミノ、モノ(カルボキシアルキル)アミノ、ジ(カ
ルボキシアルキル)アミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニ
ル、アラルコキシカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、
アルキルスルホニル、アルケニルスルホニル、アルキニルスルホニル、アルキル
スルフィニル、アルキルスルホンアミド、アミジノ、グアニジノ、アルキルイミ
ノアミノ、ホルミルイミノアミノ、トリフルオロメトキシ又はパーフルオロエト
キシが含まれる。更に、R1のア
リール、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル及びアラルキル部分上の置換
基には、1以上、好ましくは1又は2のアルキル部分が含まれる。R1上の任意
の置換基の好ましいものには、ヒドロキシ、ニトロ、トリフルオロメチル、ハロ
ゲン、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アミノアルキル、C1-6アミノア
ルコキシ、アミノ、モノ(C1-4)アルキルアミノ、ジ(C1-4)アルキルアミノ
、C2-6アルコキシカルボニルアミノ、C2-6アルコキシカルボニル、カルボキシ
、C1-6ヒドロキシアルキル、C2-10モノ(カルボキシアルキル)アミノ、ジ(
C2-10カルボキシアルキル)アミノ、C6-14アル(C1-6)アルコキシカルボニ
ル、C2-6アルキニルカルボニル、C1-6アルキルスルホニル、C2-6アルケニル
スルホニル、C2-6アルキニルスルホニル、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6
アルキルスルホンアミド、アミジノ、グアニジノ、C1-6アルキルイミノアミノ
、ホルミルイミノアミノ、C2-6カルボキシアルコキシ、カルボキシアルキルア
ミノ、シアノ、トリフルオロメトキシ、及びパーフルオロエトキシが含まれる。
化合物の追加の好ましいグループは、式I〜XIのこれらの化合物であって、R1
がヘテロアリール又は置換されたヘテロアリールであるものである。好ましい
R1ヘテロアリール基には、ピリジル、チエニル、クロメニル、ベンズオキサゾ
リル、キナゾリニルキノリニル及びテトラヒドロキノリニルが含まれ、ピリジル
、キナゾリニル、キノリニル及びテトラヒドロキノリニルが最も好ましい。R1
が置換されたヘテロアリールである場合の好ましい化合物には、1以上、好まし
くは1又は2の前段落で列記した置換基を有する、好ましいものとして挙げられ
たヘテロアリール基の1つを有するこれらの化合物が含まれる。
R1の有用な基には、フェニル、クロロフェニル、ヨードフェニル、ジクロロ
フェニル、ブロモフェニル、トリフルオロメチルフェニル、ジ(トリフルオロメ
チル)フェニル、メチルフェニル、t−ブチルフェニル、メトキシフェニル、ジ
メトキシフェニル、ヒドロキシフェニル、カルボキシフェニル、アミノフェニル
、メチルアミノフェニル、n−ブチルアミノフェニル、アミジノフェニル、グア
ニジノフェニル、ホルミルイミジノアミノフェニル、アセチミドイルアミノフェ
ニル、メトキシカルボニルフェニル、エトキシカルボニルフェニル、カルボキシ
メトキシフェニル、ナフチル、ヒドロキシナフチル、シクロヘキシル、シクロペ
ンチル、2−プロピル
ブチル、キノリニル及びテトラヒドロキノリニルが含まれる。
式I〜XIのR2、R3及びR4基は、−Z−R1部分が結合した後に、ベンゼン環
の残りの水素原子に対して置換される。好ましい化合物は、R2、R3及びR4が
独立に水素、C1-4アルキル、C4-7シクロアルキル、C6-14アリール、特にC6- 10
アリール、C6-10アル(C1-4)アルキル、トリフルオロメチル、ハロゲン、
ヒドロキシアルキル、シアノ、ニトロ、カルボキサミド、カルボキシ、アルコキ
シカルボニル、カルボキシメチル、アルコキシカルボニルメチル、又はシクロア
ルキルオキシカルボニルであるものである。この他には、R2及びR3は、これら
がベンゼン環の炭素原子に隣接して結合される場合、−CH=CH−CH=CH
−又は−(CH2)q−(但しqは2から6である。)の1つであり、これにより
縮合した環を形成する。R2とR3が一緒になった基の好ましいものには、−CH
=CH−CH=CH−、−CH2−CH2−CH2−及び−CH2−CH2−CH2−
CH2−が含まれる。R2及びR3が一緒になって縮合環を形成する場合、R4は好
ましくは水素である。
R2、R3及びR4の有用な基には、水素、メチル、エチル、クロロ、ブロモ、
トリフルオロメチル、ヒドロキシメチル、メトキシ、エトキシ、カルボキサミド
、ニトロ、フェニル、シクロプロピル、ヒドロキシ、イソプロピル、メトキシカ
ルボニル、エトキシカルボニル及びベンジルが含まれる。R2、R3及びR4の有
用な基にはまた、R2及びR3が一緒になって、−CH=CH−CH=CH−又は
−CH2−CH2−CH2−を形成し、R4が水素であるものが含まれる。
式I〜XIのR6の好ましい基は、水素、ヒドロキシ、C1-6アルキル、C1-6ア
ルコキシ、シアノ又は−CO2Rw(但しRwは各例示した基で、好ましくはC1-4
アルキル又はC4-7シクロアルキルである。)の1つである。R6の適切な基には
、水素、メチル、エチル、プロピル、n−ブチル、ヒドロキシ、メトキシ、エト
キシ、シアノ、−CO2CH3、−CO2CH2CH3及び−CO2CH2CH2CH3
が含まれる。最も好ましい態様では、各R6は水素である。
好ましい化合物には、R7及びR8が独立に、水素、C1-6アルキル、C6-10ア
ル(C1-6)アルキル、C6-10アリール、C2-10ヒドロキシアルキル又はC2-7カ
ルボキシアルキルの1つであるか、又はR7及びR8が一緒になって−(CH2)y−(
但
し、yは2が最も好ましい。)である式I又はIIの化合物が含まれる。R7及びR8
の有用な基には、水素、メチル、エチル、プロピル、n−ブチル、ベンジル、
フェニルエチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、4−ヒドロ
キシブチル、2−カルボキシメチル、3−カルボキシエチル及び4−カルボキシ
プロピルが含まれる。
好ましい化合物は、R9がC1-10水素又はアルキルであって、好ましくは、ア
ミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルコキシ、ヒドロキシ、アル
コキシカルボニル、アリールカルボニル、アラルコキシカルボニル、カルボアル
コキシ、フェニル、シアノ、トリフルオロメチル、アセチルアミノ、ピリジル、
チエニル、フリル、ピロリル又はイミダゾリルの1つの、1、2又は3によって
置換されるものである式I、IV、V及びVIの化合物である。
R9の適切な基には、水素、メチル、エチル、プロピル、n−ブチル、ベンジ
ル、フェネチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、4−ヒドロ
キシブチル、カルボキシメチル及びカルボキシエチルが含まれる。
式I〜XIのR10の好ましい基は、水素、C1-6アルキル、C6-10アル(C1-6)
アルキル、C6-10アリール、C2-10ヒドロキシアルキルC2-10アミノアルキル、
C2-7カルボキシアルキル、モノ(C1-4アルキル)アミノ(C1-8)アルキル、
及びジ(C1-4アルキル)アミノ(C1-8)アルキルが含まれる。R10の適切な基
には、メチル、エチル、プロピル、n−ブチル、ベンジル、フェニルエチル、2
−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシブチル、2−ア
ミノエチル、2−カルボキシメチル、3−カルボキシエチル、4−カルボキシプ
ロピル及び2−(ジメチルアミノ)エチルが含まれる。
式I〜III のnの好ましい値には1から6、より好ましくは1から4、最も好
ましくは1又は2が含まれるが、WがNであり、Yが−CHR10−以外である場
合、nは1ではない。mの好ましい値には、1から4、より好ましくは1、2又
は3が含まれるが、WがNである場合、mは1ではない。
式III のR5の好ましい基には、水素、C1-4アルキル、フェニル、ベンジル、
フェネチル、C2-10カルボキシアルキル及びC2-10ヒドロキシアルキルの1つが
含まれる。特に好ましい基は、水素、C1-6アルキル、C2-10ヒドロキシアルキ
ル及
びC2-10カルボキシアルキルである。R5の適切な基には、水素、メチル、ヒド
ロキシメチル、ヒドロキシエチル、カルボキシメチル及びカルボキシエチルが含
まれる。
式III のR’の好ましい基には、水素、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル
、フェニル、ベンジル、トリフルオロメチル、ハロゲン、ヒドロキシ(C1-8)
アルキル、シアノ、ニトロ、カルボキサミド、カルボキシ、アルコキシカルボニ
ル、アルコキシメチル及びアルコキシが含まれる。R’の適切な基には、水素、
メチル、メトキシ及びトリフルオロメチルが含まれる。
式IV及びVII の「a」の好ましい値には、1から6、より好ましくは1から4
、最も好ましくは1又は2が含まれるが、Yが−CHR10−以外である場合、n
は1でない。
式V及びVIIIの「b」の好ましい値には、1から6、より好ましくは1から4
、最も好ましくは1又は2が含まれる。
VI及びIXの「c」の好ましい値は1から8、より好ましくは、1から6,最も
このmしくは1、2、3、又は4が含まれる。
式V及びXIの「e」の好ましい値には1から6、より好ましくは1がら4、最
も好ましくは1又は2が含まれる。
式VI、IX及びXIの好ましい化合物は、R18が独立に、水素、C1-6アルキル、
C6-10アル(C1-6)アルキル、C6-10アリール、C2-10ヒドロキシアルキル及
び2-7Cカルボキシアルキルの1つである化合物である。R18の有用な基には、
水素、メチル、エチル、プロピル、n−ブチル、ベンジル、フェニルエチル、2
−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシブチル、2−カ
ルボキシメチル、3−カルボキシエチル及び4−カルボキシプロピルが含まれる
。最も好ましい化合物は、R18が水素である化合物である。
本発明の範囲内の特徴的な化合物には、以下に例示するものが含まれる。
2−クロロベンゼンスルホン酸3−[(1−アセチミドイルピペリジン−4−
イル)メトキシ]−5−メチルフェニルエステル塩酸塩、
3−(2−クロロベンジルオキシ)−5−メチル−1−[2−(1−アセチミ
ドイル)ピペラジン−4−イル]]エトキシベンゼン二酢酸塩、
N−[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−N−[2−[[4−(1−
アセチミドイル)アミノ]ブトキシ]−4−メチルフェニル]ベンゼンスルホン
アミド二塩酸塩、
N−ベンジル−N−[[[3−(1−アセチミドイル)ピペリジン−4−イル
]メチルアミノ]フェニル]ベンゼンスルホンアミド、
3−クロロベンゼンスルホン酸3−[[(1−アセチミドイル)ピペリジン−
4−イル]メトキシ]−5−メチルフェニルエステル塩酸塩、
2−クロロベンゼンスルホン酸3−[(3−アミジノフェニル)メトキシ]−
5−メチルフェニルエステル塩酸塩、
2−クロロベンゼンスルホン酸3−[[3−(N−ヒドロキシ)アミジノフェ
ニル]メトキシ]−5−メチルフェニルエステル塩酸塩、
2,3−ジクロロベンゼンスルホン酸3−[[(1−アセチミドイル)ピペリ
ジン−4−イル]メトキシ]−5−メチルフェニルエステル塩酸塩、
2−クロロ−N−[[3−[(1−アセチミドイル)ピペリジン-4−イル]
メトキシ]−5−トリフルオロメチルフェニル]ベンゼンスルホンアミド塩酸塩
、
2−クロロ−N−(5−カルボキシペンチル)−N−[[3−[(1−アセチ
ミドイル)ピペリジン−4−イル]メトキシ]−5−トリフルオロメチルフェニ
ル]ベンゼンスルホンアミド、
1−(5−(N,N−ジメチルアミノ)ナフタレンスルホン酸3−[[(1−
アセチミドイル)ピペリジン−3−イル]メトキシ]−5−メトキシフェニルエ
ステル塩酸塩、
2−クロロベンゼンスルホン酸1−[[(1−アセチミドイル)ピペリジン−
4−イル]メトキシ]ナフタレン−3−イルエステル酢酸塩、
3−[(2−クロロフェノキシ)メチル]−[[(1−アセチミドイル)ピペ
リジン−4−イル]メトキシ]ベンゼン酢酸塩、
2−クロロベンゼンスルホン酸3−[(4−アミジノフェニル)メトキシ]−
5−メチルフェニルエステル塩酸塩、
2−クロロベンゼンスルホン酸3−[(3−アミジノフェニル)メトキシ]フ
ェニルエステル塩酸塩、
2−クロロベンゼンスルホン酸3−[5−アミジノペンチルオキシ]−5−メ
チルフェニルエステル酢酸塩、
2−クロロベンゼンスルホン酸3−[3−アミジノプロポキシ]−5−メチル
フェニルエステル塩酸塩、及び
2−クロロベンゼンスルホン酸3−[[3−(N−メチルアミジノ)フェニル
]メトキシ]−5−メチルフェニルエステル塩酸塩。
また、本発明には立体異性体並びに光学異性体、例えばエナンチオマーの混合
物、並びにこのエナンチオマー及びジアステレオマーが含まれることが考慮され
ると理解される。これらは、本発明の選択された一連の化合物で構造的な非対称
性の結果として生じる。
式I−XIの化合物はまた、溶媒和、特に水和されうる。水和は、該化合物又は
該化合物を含有する組成物の製造の間に起こるか、又は水和は化合物の吸湿性に
より時間の経過とともに起こりうる。
単独で又は他の基の一部として本明細書中で使用される「アリール」の語は、
環の部分に6から12の炭素、好ましくは環の部分に6から10の炭素を含有す
る単環又は二環式芳香族基、例えばフェニル、ナフチル又はテトラヒドロナフチ
ルをいう。
本明細書中で使用する「ヘテロアリール」の語は、5から14の環原子を有し
、環の配列に共有された6、10又は14のπ電子を有し、炭素原子、1、2又
は3の酸素、窒素又は硫黄ヘテロ原子を含有する基をいう(ヘテロアリール基の
例は、チエニル、ベンゾ[b]チエニル、ナフト[2,3−b]チエニル、チア
ントレニル、フラニル、ピラニル、イソベンゾフラニル、ベンズオキサゾリル、
クロメニル、キサンテニル、フェノキサチイニル、2H−ピロリル、ピロリル、
イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニ
ル、インドリジニル、イソインドリル、3H−インドリル、インドリル、インダ
ゾリル、プリニル、4H−キノリジニル、イソキノリル、キノリニル、テトラヒ
ドロキノリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、キナゾリニル、シンノリニル
、プテリジニル、4aH−カルバゾリル、カルバゾリル、β−カルボリニル、フ
ェナントリジニル、アクリジニル、ペリミジニル、フェナントロリニル、フェナ
ジニル、イソチアゾリル、フ
ェノチアジニル、イソオキサゾリル、フラザニル及びフェノキサジニル基である
。)。
単独で又は他の基の一部として本明細書中で使用される「アラルキル」又は「ア
リールアルキル」の語は、アリール置換基を有するC1-6アルキル基、例えばベ
ンジル、フェニルエチル又は2−ナフチルメチルをいう。
単独で又は他の基の一部として本明細書中で使用される「シクロアルキル」の
語は、3から9の炭素原子、好ましくは4から7の炭素原子を含有するシクロア
ルキル基をいう。典型的な例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル及びシクロノニルである
。
単独で又は他の基の一部として本明細書中で使用される「ハロゲン」又は「ハ
ロ」の語は、塩素、臭素、フッ素又はヨウ素をいい、塩素が好ましい。
スキームIaは、例1、5、8、9、11及び12の化合物の製造を例示する
が、これに限定されない。
スキーム Ia R1からR3、R6がらR9、n及びmの各々は、先に定義したとおりであり
、
Paはヒドロキシ保護基又は水素であり、Pbはアミノ保護基である。
フェノール1(但し、PはHである。)を適切なスルホニルクロライドと処理
して、モノスルホネート2に変換する。好ましい条件には、フェノール1とフル
ホニ
ルクロライドとを、エーテル相及びNaHCO3を飽和させた水相よりなる二相
系で処理することが含まれる。この他には、反応は、第一に、DMFまたはテト
ラヒドロフランのような極性溶媒中で1を強塩基、最も好ましくはNaHで脱プ
ロトン化し、次いで脱プロトン化されたフェノールをスルホニルクロライドと処
理することによって行われうる。更にその他には、塩化メチレンのような典型的
な溶媒中で、フェノール1は、N−メチルモルホリンのようなアミン塩基の存在
下、スルホニルクロライドで該フェノールを処理することによって2に変換され
うる。
フェノール1は、当分野で公知の種々の保護基、例えばエステル及びベンジル
エーテルでモノプロテクト(Paは保護基である。)されうる(Green,T.W.& Wu
ts,P.G.M.、有機合成における保護基(Protective Groups in Organic Synthesi
s)、第二版、John Wiley and Sons,Inc.,New York(1991))。ヒドロキシル基の
脱保護は、当分野で周知の反応条件を用いて通常通りに達成される。例えば、ベ
ンジルエーテルの脱保護は、エタノール又はテトラヒドロフランのような溶媒中
、触媒としてパラジウム−炭(Palladium on carbon)を用いて接触水素添加に
よって行われる。アセテートの脱保護は、塩基加水分解、最も好ましくは、水性
テトラヒドロフラン中の水酸化ナトリウムで達成される。
フェノール2は、ミツノブカップリング法(Mitsunobu,O.,Synthesis 1(1981)
)を用いて3(L=OH)にカップリングされ、4を与える。好ましいカップリ
ング条件には、テトラヒドロフラン又は塩化メチレンのような適切な溶媒中の、
トリフェニルホスフィンのようなトリアルキルホスフィン又はトリアリールホス
フィン、及びアゾジカルボン酸ジエチルのようなアゾジカルボン酸ジアルキルを
用いることが含まれる。幾つかの場合には、N−メチルモルホリンのようなアミ
ン塩基を添加することが有利である。3のアミン末端は、保護基Pbで保護され
ており、これは容易に4から除去される。アミノ保護基は当分野で周知である(
Green,T.W&Wuts,P.G.M.、有機合成における保護基(Protective Groups in Org
anic Synthe-sis)、第二版、John Wiley and Sons,Inc.,New York(1991))。ア
ミノ基の脱保護は、当分野で周知の反応条件を使用して行われる。例えば、t−
ブトキシカルボニル(BOC)は、ジオキサンのような適切な溶媒中の塩酸、又
はトリフルオロ酢酸/塩化メチレン混合溶媒系のような強酸媒体にさらすことに
よって除去されう
る。ベンジルオキシカルボニル(CBz)基は、エタノール又はテトラヒドロフ
ランのような溶媒中、触媒としてパラジウム−炭を用いて水素で除去されうる。
次に得られたアミンを、Nagahara et al.,J.Med.Chem.37(8):1200-1207(1994)に
開示された手順と同様の手法でアミジン5に変換する。この場合、該アミンを、
DMFのような適切な溶媒中、N,N−ジイソプロピルアミンのような塩基の存
在下において適切なイミダートと処理する。この他には、該アミンを、メタノー
ルのような適切な溶媒中、水酸化ナトリウムのような塩基の存在下において適切
なイミダートで処理する。
スキームIbは、例2及び13の化合物の調製を例示するものであるが、これ
らに限定されない。
スキーム Ib
R1〜R3、R6〜R8、n、m、Pa及びPbは各々先に定義したとおりである
。
アリールエーテル8を、5の合成と類似の方法で合成する。フェノール1(P
はHである。)を、DMFのような適切な溶媒中、強塩基、好ましくはNaHで
1を処理し、次いで反応性のアルキル又はベンジル化合物、R1CH2X(但し、
Xはヨウ素、塩素、臭素又はアルキルスルホネートのような反応性の官能基であ
る。)を添加することによって誘導体6に変換する。この他には、ミツノブ反応
を、上記反
応条件を用い、適切なR1CH2X(X=OH)を用いて行う。過度のアルキル化
を抑制するために、エステルのような適切なアルコール保護基(Pa)使用する
ことが、当分野で周知である(Green,T.W.& Wuts,P.G.M.、有機合成における保
護基(Protective Groups in Organic Synthesis)、第二版、John Wiley and S
ons,Inc.,New York(1991))。次に、保護基を周知の技術、例えばエステル保護
基を使用している場合、NaOH水溶液で加水分解することにより除去しうる。
次に、フェノール6を、5の形成で説明した条件を用いてアミジン8に変換する
。
スキームIIは、例3、9及び10の化合物の調製の例示であるが、これらに限
定されない。
スキーム II
R1〜R3、R6〜R10、n、m、Pa及びPbは先に定義したとおりである。
スキームIIによれば、ニトロフェノール9を、標準的な手法によって化合物3
とカップリングしうる。好ましくは、反応は、ミツノブ反応(L=OH)で行わ
れる。
この他には、9をDMF又はTHFのような適切な溶媒中、NaHのような塩基
と処理し、次いで3(但し、LはCl、Br、I又はアルキルスルホネートのよ
うな反応性の基である。)が添加されうる。この後、ニトロ基を、例えばメタノ
ール又
はテトラヒドロフランのような適切な溶媒中、パラジウム−炭を用いて触媒還元
することにより還元する。次に、得られた生成物を適切なスルホニルクロライド
(R1SO2OCl)で処理し、11を得る。アミン保護基Pbの除去は、当分野
で公知の手法により達成される。例えば、t−ブトキシカルボニル(BOC)は
、ジオキサンのような適切な溶媒中の塩酸、又は塩化メチレン中のトリフルオロ
酢酸のような強酸性媒体にさらすことによって除去される。ベンジルオキシカル
ボニル(CBz)基は、エタノール又はテトラヒドロフランのような溶媒中、触
媒としてパラジウム−炭を用いて接触水素添加によって除去される。
次に、得られたアミンを、Nagahara et al.,J.Med.Chem.37(8):1200-1207
(1994)に開示された手順と同様の手法でアミジン12に変換する。この場合、
該アミンを、DMFのような適切な溶媒中、N,N−ジイソプロピルアミンのよ
うな塩基の存在下において適切なイミダートと処理する。この他には、該アミン
を、メタノールのような適切な溶媒中、塩基として水酸化ナトリウムのような塩
基の存在下において適切なイミダートで処理する。N−置換スルホンアミド誘導
体13は、DMFのような極性溶媒を使用して、塩基、最も好ましくはCsCO3
の存在下、適切なアルキル化剤(R10X)を使用して11をアルキル化するこ
とにより得ることができる。次に、脱保護とアミジン化を11から12への変換
と同様の方法で行う。
スキームIII は例4の化合物の製造を例示するものであるが、これに限定され
ない。
スキーム III R1〜R3、R7〜R10、n、m及びPbは各々先に定義したとおりである。
スキームIII によれば、ニトロアニリン14を、N−メチルモルホリンのよう
な弱塩基の存在下、適切なスルホニルクロライド、R1SO2Clと処理すること
によってスルホンアミドに変換する。得られたスルホンアミドの窒素を、DMF
のような極性溶媒を用い、塩基、好ましくはCsCO3又はK2CO3のようなア
ルカリ金属炭酸塩の存在下、適切なアルキル化剤(R10X)でアルキル化し、中
間体15を
得る。ニトロ基の還元の後、得られたアニリンをカルボン酸16とカップリング
し、アミド17を得る。アミドカップリングは、多くの一般のペプチドカップリ
ング剤の何れかを用いて行われうる。好ましくは、1,3−ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド又はカストロ試薬(Castro's reagent)(BOP)の1つを使用す
る(B.Castro et al.,Tetrahedron Lett.:1219(1975))。この他には、17は、
N−メチルモルホリンのような酸捕捉剤の存在下で、該アニリンと酸16の対応
する酸塩化物とをカップリングすることにより形成されうる。アミド17を、適
切な水素化物試薬、好ましくはボラン−THF錯体又はクロロトリメチルシラン
と水素化ホウ素リチウムでアミド官能基を還元することによりアミン18に変換
する。この反応は、THFのような適切な極性溶媒中で行う。スキームIIで説明
したアミン保護基Pbの除去及びアミジンの形成で、所望の化合物19を得る。
この他に、アミド窒素を、DMFのような適切な極性溶媒中で水素化ナトリウム
のような強塩基を用い、次いでアルキル化剤(R10X)で処理してアルキル化し
、中間体20を得る。18の形成で行ったように、アミドを還元して21を得、
次いで先に説明したように脱保護及びアミジン化して類似化合物22を得る。
スキームIVは、例6、7、14、15、16、17及び18の化合物の製造を
例示するものであるが、これらに限定されない。
スキーム IV 但し、R1〜R3、R6及びnは各々先に定義したとおりである。
モノスルホネート2を、DMFのような適切な溶媒中で塩基、最も好ましくは
水素化ナトリウムに2をさらし、次いで23(但し、Lはヨウ素、塩素、臭素、
アルキルスルホネート、又はアリールスルホネートのような反応性基である。)
を加えることによってシアノ誘導体24に変換する。この他には、ミツノブ反応
が適切なアルコール23(但し、L=OH)を用いて行われうる。ニトリルを、N
agahara et al.,J.Med.Chem.37(8):1200-1207(1994)に開示されたようなアミジ
ノ形成条件に付す。この場合、該ニトリルを、まず、適切なアルコール溶媒、好
ましくはメタ
ノール又はエタノール中で強酸、好ましくは塩酸にさらし、ニトリルをイミダー
トに変換する。簡単な単離に続いて、イミダートを適切なアミンHNR6R6と処
理し、25を形成させる。同様に、ベンズアミジン28を、適切なベンゾニトリ
ル誘導体26を用いて2から製造する。
上述のスキームで、追加の置換基、R4が出発物質のフェニル環に存在しうる
ことが理解されうる。
医薬として使用するには、薬学的に許容しうる酸付加塩(これらの塩において
、アニオンは毒性又は有機カチオンの薬理学的活性に有意に寄与しない。)が好
ましい。該酸付加塩は、式I〜XIの有機塩基を有機又は無機酸と、好ましくは溶
液に接触することによって反応させるか、又は当業者に利用可能な文献に詳述さ
れた標準的な何れかの方法によって得られる。有用な有機酸の例は、マレイン酸
、酢酸、酒石酸、プロピオン酸、フマル酸、イセチオン酸、コハク酸、シクラミ
ン酸、ピバル酸等のようなカルボン酸であり、有用な無機酸は、HCl、HBr
、HIのようなハイドロハライド;硫酸;リン酸等である。酸付加塩を形成する
のに好ましい酸にはHCl及び酢酸が含まれる。
本発明の化合物は、メタロ、酸、チオール及びセリンプロテアーゼの強力な阻
害剤の新規なクラスとなる。本発明の範囲内の化合物によって阻害されるセリン
プロテアーゼの例には、白血球中性親和性エラスターゼ、気腫の病因に関与する
蛋白質分解酵素;キモトリプシン及びトリプシン、消化酵素;膵エラスターゼ、
及びカテプシンG、白血球にも結合するキモトリプシン様プロテアーゼ;トロン
ビン及びXa因子、血液凝固過程での蛋白質分解酵素が含まれる。サーモリシン
、メタロプロテアーゼ、及びペプシン、酸プロテアーゼの阻害でも本発明の化合
物の使用が予期される。本発明の化合物は、好ましくはトリプシン様プロテアー
ゼを阻害するのに使用される。
キモトリプシン及びトリプシンを阻害する化合物の最終用途は膵炎の治療であ
る。これらの最終用途に対しては、本発明の化合物の酵素阻害特性の強さ及び他
の生物学的パラメータが、当分野で周知の標準の生化学的手法により容易に確認
される。もちろん、これらの特徴的な最終用途に対する実際の投与量範囲は、治
療される患者又は動物の疾患状態の性質及び重篤度に依存し、担当の診断医によ
って決定
される。有効な投与量範囲は、効果的な治療効果を発揮するには1日につき1kg
あたり約0.01から10mgであろう。
Xa因子又はトロンビンを阻害するこれらの能力によって特徴づけられる本発
明の化合物は、多くの治療目的に使用されうる。Xa因子又はトロンビン阻害剤
として、本発明の化合物はトロンビン産生を阻害する。従って、これらの化合物
は、トロンビンの産生又は作用を含めた異常な静脈又は動脈血栓症により特徴づ
けられる状態の治療又は予防に有用である。これらの状態には、深静脈血栓症;
敗血症性ショックの間に起こる播種性静脈内凝固障害、ウイルス感染及び癌;心
筋梗塞;発作;冠状動脈バイパス;股関節置換;及び血栓崩壊治療又は経皮経管
冠動脈形成(PCTA)で起こる血栓形成が含まれるが、これらに限定されない
。本発明の化合物はまた、体外血液循環での抗凝固剤として使用されうる。
平滑筋細胞、内皮細胞及び好中球のようなホストの細胞のタイプに関するXa
因子及びトロンビンの両方の効果により、本発明の化合物は、更に、成人呼吸窮
迫症候群;浮腫のような炎症応答;再灌流ダメージ;アテローム硬化症;及びバ
ルーン血管形成、アテレクトミー、及び動脈ステントの配置のような損傷に続く
再狭窄の治療又は予防における追加の使用が見いだされる。
本発明の化合物は、腫瘍形成及び転移、並びにアルツハイマー病及びパーキン
ソン病のような神経退行性疾患を治療するのに有効でありうる。
トロンビン又はXa因子阻害剤として使用される場合、本発明の化合物は、約
0.1から約500mg/kg、好ましくは0.1から10mg/kg体重の間の投与量
範囲内の効果的な量で、一回又は2〜4回に分割された日用量の管理下で投与さ
れうる。
トロンビンの阻害剤として使用される場合、本発明の化合物は、組織プラスミ
ノーゲン活性化剤、ストレプトキナーゼ、及びウロキナーゼのような血栓崩壊剤
と組み合わせて使用されうる。加えて、本発明の化合物は、フィブリノーゲン拮
抗剤及びトロンボキサン受容体拮抗剤(これらに限定されない。)のような他の
抗血栓症薬又は抗凝血薬と組み合わせて使用されうる。
ヒト白血球エラスターゼは、炎症部位で多形核白血球により放出され、従って
、多くの疾患状態に寄与する原因となる。従って、本発明の化合物は、痛風、慢
性関
節リュウマチ及び他の炎症性疾患の治療、並びに気腫の治療に有用な抗炎症効果
を有すると期待される。カテプシンGはまた、関節炎、痛風及び気腫の疾患状態
、加えて、糸球体腎炎及び肺での感染により起こる肺侵襲に関与している。これ
らの最終用途では、式I−XIの化合物の酵素阻害特性は、当分野で周知である標
準の生化学的手法で容易に確認される。
本発明の範囲内の化合物の好中球エラスターゼ阻害特性は、以下の方法で決定
される。好中球エラスターゼは、Baugh et al.,Biochemistry 15:836(1979)に開
示された手順で調製される。酵素アッセイは、実質的に、Nakajima et al.,J.Bio
l.Chem,254:4027(1979)に開示された手順に従い、0.10MHepes(N−2−ヒ
ドロキシエチルピペラジン−N’−2−エタンスルホン酸)バッファー、pH7
.5;0.5MNaCl、10%ジメチルスルホキシド;及び1.50×10-4
MMeOSuc-Ala-Ala-Pro-Val-p-ニトロアニリドを基質として含有するアッセイ混合
物中で行った。阻害剤を、阻害剤の存在下、及び非存在下で測定した酵素活性と
比較して評価した。
本発明の範囲内の化合物のカテプシンG阻害特性は、以下の方法で決定した。
部分的に精製されたヒトカテプシンGの調製は、Baugh et al.,Biochemistry 15
:836(1979)の手順で得た。白血球顆粒は、白血球エラスターゼ及びカテプシンG
(キモトリプシン様活性)の調製のための主要供給源である。白血球は溶解され
、顆粒が単離される。白血球顆粒は、0.20M酢酸ナトリウム、pH4.0で
抽出され、抽出物は0.05MNaClを含有する0.05Mトリスバッファー
、pH8.0に対して4℃で一夜透析される。蛋白質画分は、透析の間に沈殿し
、遠心によって単離される。この画分は、白血球顆粒のキモトリプシン様活性の
ほとんどを含有する。特異的基質は、各酵素、即ちMeOSuc-Ala-Ala-Pro-Val-p-
ニトロアニリド及びSuc-Ala-Ala-Pro-Phe-p-ニトロアニリドに対して調製される
。後者は白血球エラスターゼで加水分解されない。酵素調製物は、2.00mLの
、0.50MNaCl、10%ジメチルスルホキシド及び基質として0.002
0MSuc-Ala-Ala-Pro-Phe-p-ニトロアニリド含有する0.10MHepesバッファー
、pH7.5中でアッセイした。p-ニトロアニリド基質の加水分解は、405nm
及び25℃でモニターした。
好中球エラスターゼ阻害剤及びカテプシンG阻害剤として本発明の化合物を適
用するために有用な投与量範囲は、もちろん、疾患状態の性質及び重篤度に依存
し、担当の診断医により決定されるであろうが、1日あたり0.01から10mg
/kg体重の範囲が上記疾患状態に対して有効である。
ウロキナーゼ又はプラスミノーゲン活性化剤を阻害する本発明の化合物は、可
能性として過度の細胞増殖の疾患状態を治療するのに有効である。このような本
発明の化合物はまた、良性前立腺肥大及び前立腺癌の治療、乾癖の治療、人工妊
娠中絶薬としてのこれらの使用に有用でありうる。これらの最終用途に対して、
本発明の化合物の酵素阻害特性の強さ及び他の生物学的パラメータは、当分野で
周知の標準的な生物学的手法を用いて容易に確認される。もちろん、これらの特
徴的な最終用途に対する実際の投与量範囲は、治療される患者又は動物の疾患状
態の性質及び重篤度に依存し、担当の診断医により決定される。一般の最終用途
の投与量範囲は、効果的な治療効果を発揮するには、一日につき1kgあたり約0
.01から10mgであろう。
本発明の化合物の追加の使用には、商業的な試薬酵素が活性部位へ集中するの
を分析することが含まれる。例えば、キモトリプシンは、膵液及び便で、キモト
リプシン活性の臨床的定量に使用する標準的な試薬として供給されている。この
ようなアッセイは、胃腸及び膵臓の不調を診断するものである。膵エラスターゼ
はまた、血漿中のα1−抗トリプシンの定量用の試薬として商業的に供給される
。血漿α1−抗トリプシンは、幾つかの炎症性疾患の進行の間に濃度を増加させ
、α1−抗トリプシンの欠乏は肺疾患の発病率の増加に関連する。本発明の化合
物は、試薬として供給される商業的エラスターゼの滴定標準化によりこのアッセ
イの精度及び再現性を高めるのに使用されうる。米国特許第4,499,082
を参照。
個々の蛋白質の精製の間に特定の蛋白質抽出物中のプロテアーゼ活性が再起す
る問題がある。この問題は、蛋白質の単離の手順の結果を複雑化し、損ないうる
。このような抽出物に存在する特定のプロテアーゼは、種々の蛋白質分解酵素に
しっかりと結合する本発明の化合物により精製段階の間に阻害されうる。
本発明の薬学的組成物は、本発明の化合物の有益な効果を受けうる何れの動物
に対しても投与されうる。このような動物のうちの第一は、ヒトであるが、本発
明は
そのような制限を意図するものではない。
本発明の薬学的組成物は、これらの意図した目的を達成する何れの手段によっ
て投与されてもよい。例えば、投与は、非経口、皮下、静脈内、筋肉内、腹腔内
、経皮、バッカル(buccal)、又は眼経路でありうる。この他には、又は同等に
は、投与は経口経路でありうる。投与される投与量は、投与される者の年齢、健
康状態、及び体重、同時治療の種類、あるとすれば治療の頻度、及び所望の効果
の性質に依存するであろう。
薬学的に活性な化合物に加えて、新規な薬学的製剤には、活性化合物の、薬学
的に使用されうる製剤への加工を促進する賦形剤及び補助剤を包含する適切な薬
学的に許容しうる担体が含まれうる。
本発明の薬学的製剤は、それ自身公知である、例えば混合、顆粒化、糖衣錠の
作成、溶解、又は凍結乾燥過程による方法で製造されうる。従って、経口で使用
するための薬学的製剤は、活性化合物を固体賦形剤と混合し、得られた混合物を
任意にすりつぶし、所望又は必要であれば適切な補助剤を添加した後に顆粒の混
合物を加工し、錠剤又は糖衣錠のコアを得る。
適切な賦形剤は、特に、糖、例えばラクトース若しくは蔗糖、マンニトール若
しくはソルビトール、セルロース調製物及び/又はリン酸カルシウム、例えばリ
ン酸トリカルシウム若しくはリン酸水素カルシウムのようなフィーラー、並びに
、例えばトウモロコシ澱粉、小麦澱粉、米澱粉、ジャガイモ澱粉を用いた澱粉ペ
ースト、ゼラチン、トラガカントゴム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセ
ルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、及び/又はポリビニルピロ
リドンのような結合剤である。所望であれば、上記澱粉及びカルボキシメチル−
澱粉、交差結合したポリビニルピロリドン、寒天、又はアルギニン酸若しくはア
ルギニン酸ナトリウムのようなその塩のような崩壊剤を添加しうる。補助剤は、
上記のすべてのもの、フロー調節剤及び潤滑剤、例えばシリカ、タルク、ステア
リン酸又はステアリン酸マグネシウム若しくはステアリン酸カルシウムのような
その塩、及び/又はポリエチレングリコールである。糖衣錠コアには、所望であ
れば胃液に耐性である適切なコーティングが施される。この目的には濃糖溶液を
使用しうる。該溶液には、アラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、ポリ
エチレングリコール、及び/又は
二酸化チタン、ラッカー溶液及び適切な有機溶媒又は溶媒混合物が任意に含有さ
れうる。胃液に耐性のコーティングを施すために、アセチルセルロースフタレー
ト又はヒドロキシプロピルメチルーセルロースフタレートのような適切なセルロ
ース調製物の溶液を使用する。色素材料又は顔料を、例えば活性化合物の用量の
同一性又はその組合せを特徴づけるために錠剤又は糖衣錠のコーティング剤に添
加することができる。
経口で使用しうる他の薬学的製剤には、ゼラチンで作られるプッシュ−フィッ
トカプセル、並びにゼラチン及びグリセロール若しくはソルビトールのような可
塑剤で作られる軟質で密封されたカプセルが含まれる。プッシュ−フィットカプ
セルは、ラクトースのようなフィラー、澱粉のような結合剤、及び/又はタルク
若しくはステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤、及び任意に安定化剤と混合
されうる顆粒の形態の活性化合物を含有しうる。軟質カプセルでは、活性化合物
は、好ましくは、脂肪オイル又は液体パラフィンのような適切な液体に溶解又は
分散される。加えて安定化剤が添加されうる。
非経口投与に適した処方剤には、水に溶解しうる形態の活性化合物、例えば水
に溶解しうる塩の水溶液、アルカリ性溶液及びサイクロデキストリン包摂錯体が
含まれる。特に好ましいアルカリ性の塩は、例えばトリス、コリンヒドロキシド
、ビスートリスプロパン、N−メチルグルカミン、又はアルギニンで調製される
アンモニウム塩である。1以上修飾されたサイクロデキストリン又は修飾されて
いないサイクロデキストリンを使用して安定化させ、本発明の化合物の水溶解性
を高める。この目的に有用なサイクロデキストリンは、米国特許第4,727,
064、4,764,604、及び5,024,998に開示されている。
加えて、適切な油性注射懸濁液としての活性化合物の懸濁液を投与しうる。適
切な親油性溶媒又はビヒクル(vehicles)には、脂肪オイル、例えばごま油、合
成脂肪酸エステル、例えばオレイン酸エチル又はトリグリセリド若しくはポリエ
チレングリコール−400(該化合物はPEG−400に可溶である。)が含ま
れる。水性注射懸濁液には、懸濁液の粘度を増加させる基質、例えばナトリウム
カルボキシメチルセルロース、ソルビトール、及び/又はデキストランが含まれ
うる。任意に懸濁液は安定化剤も含有しうる。
以下の例は、本発明の方法及び組成物を例示するものであるが、これらに限定
されない。通常当業者が遭遇し、当業者に自明の、他の適切な修飾並びに種々の
条件及びパラメータの適応は、本発明の意図及び範囲内にある。
例
例1
2−クロロベンゼンスルホン酸3−[(1−アセチミドイルピペリジン−4−
イル)メトキシ]−5−メチルフェニルエステル塩酸塩
a)N−tert−ブトキシカルボニルイソニペコチン酸
ジ−tert−ブチルジカーボネート(6.55g、30mmol)を、1:1 1,
4−ジオキサン/水(100mL)中の、イソニペコチン酸(3.90g、30mm
ol)及びNaHCO3(5.05g、60mmol)の混合物に加え、混合物を室温
で一夜撹拌した。反応混合物を真空下に蒸発させ、10%クエン酸を用いてpH
6.0に酸性化し、酢酸エチルで抽出(3×100mL)した。有機層を食塩水で
洗浄(2×50mL)し、Na2SO4で乾燥した。溶媒を蒸発させ、白色の固体と
して表題化合物を得た(6.25g、91%)。1H-NMR (300MHz,CDCl3) δ 1.
43(s,9H),1.63(m,2H),1.88(dd,2H,J=1.5,6.6Hz),2.45(m,1H),2.83(t,2
H,J = 11.4Hz)および4.00(d,2H,J = 6.7Hz).
b)N−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジンメタノ−ル
ボラン−テトラヒドロフラン(1M、25mL、25mmol)を、テトラヒドロフ
ラン(50ml)中の、先の工程で調製したN−tert−ブトキシカルボニルイソニ
ペコチン酸(5.73g、25mmol)に0℃(氷浴)で30分かけてゆっくり加
えた。この混合物を0℃で一夜撹拌し、6時間で室温まで暖めた。水(10mL)
をゆっくり加え、次にK2CO3(50mLの水中5g)を加えた。この混合物を酢
酸エチルで抽出(3×50mL)した。有機相を、飽和NaHCO3(2×50mL
)及び食塩水(2×50mL)で順次洗浄し、Na2SO4で乾燥した。溶媒を真空
下に除去し、残渣をスラッシュカラムクロマトグラフィー(1:1ヘキサン/酢
酸エチル)で精製し、白色結晶として表題化合物を得た(4.55g、84%)
。1H-
NMR(300MHz,CDCl3)δ1.13(m,2H),1.42(s,9H),1.67(m,4H),2.67(t,2H,
J=12.5Hz),3.46(d,2H,J=3.0Hz)および4.09(d,2H,J=3.6Hz).
c)2−クロロベンゼンスルホン酸3−ヒドロキシ−5−メチルフェニルエス
テル
オルシノール一水和物(1.42g、10mmol)及び2−クロロベンゼンスル
ホニルクロライド(2.43g、11mmol)を飽和NaHCO3(30mL)及び
ジエチルエーテル(30mL)中で混合した。二相混合物を50mL の水でクエン
チングし、酢酸エチルで抽出(3×50mL)した。有機相を食塩水(2×5OmL)
で洗浄し、Na2SO4で乾燥した。溶媒を真空下に除去した後、残渣をフラッシ
ュカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン中の2%酢酸エチル)で精製し、淡
黄色の表題化合物を得た(2.15g、71%)。1H-NMR(300MHz,CDCl3)δ2.2
2(s,3H),5.24(s,1H),6.43(s,1H),6.52(s,2H),7.38(m,1H),7.60(m,2H
)および 7.96(dd,1H,J = 0.6,3.9Hz).
d)2−クロロベンゼンスルホン酸3−[[N−(tert−ブトキシカルボニル
)ピペリジン−4−イル]メトキシ]−5−メチルフェニルエステル
アゾジカルボン酸ジエチル(349mg、2.0mmol)を、先の工程で調製した
2−クロロベンゼンスルホン酸3−ヒドロキシ−5−メチルフェニルエステル(
600mg、2.0mmol)、工程(b)で調製したN−tert−ブトキシカルボニル
−4−ピペリジンメタノール(430mg、2.0mmol)、及びトリフェニルホス
フィン(525mg、2.0mmol)のテトラヒドロフラン(15mL)溶液に0℃で
加えた。反応混合物を0℃で2時間及び室温で3時間攪拌した、反応混合物を、
水(50mL)でクエンチングし、酢酸エチルで抽出(3×50mL)した。有機相
を飽和NaHCO3(2×50mL)、食塩水(2×50mL)で洗浄し、Na2SO4
で乾燥した。溶媒を真空下に除去し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフ
ィー(2:1酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、無色のシロップとして表題化合
物を得た(895mg、90%)。1H-NMR(300MHz,CDCl3)δ1.24(m,2H),1.47(s
,9H),1.76(d,2H,J = 6.6Hz),1.89(m,1H),2.24(s,3H),2.72(t,
2H,J = 2.4 Hz),3.68(d,2H,J = 3.2 Hz),4.13(m,2H),6.47(t,1H,J = 2
.2Hz),6.52(d,1H,J = 0.7Hz),6.58(d,1H,J = 0.8Hz),7.38(dd,1H,J =
0.6,0.8Hz),7.61(m,2H)および 7.97(dd,1H,J = 0.8,4.0Hz).
e)2−クロロベンゼンスルホン酸3−[(ピペリジン−4−イル)メトキシ
]−5−メチルフェニルエステル
先の工程で調製した2−クロロベンゼンスルホン酸3−[[N−(tert−ブト
キシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メトキシ]−5−メチルフェニルエス
テル(745mg、1.5mmol)を、1,4−ジオキサン(20mL)中の4NHC
lと室温で2時間処理した。溶媒を真空下に除去し、残渣をフラッシュカラムク
ロマトグラフィー(NH3を飽和させた塩化メチレン中の10%メタノール)で
精製し、無色のシロップとして表題化合物を得た(570mg、95%)。1H-NMR
(300MHz,CDCl3)δ 1.45(m,1H),1.94(m,3H),2.23(s,3H),2.45(m,1H),2
.71(dt,2H,J= 1.2,12.3Hz),3.51(m,2H),3.76(m,2H),6.46(t,1H,J = 2
.1Hz),6.53(s,1H),6.58(s,1H),7.40(t,1H,J = 6.5Hz),7.62(m,2H)お
よび 7.97(dd,IH,J = 1.4,7.9Hz).質量スペクトル(MALDI-TOF,シナピニン
酸マトリックス)C19H22NO4SCl に対する計算値:396.1(M+H),実測値: 396.4.
f)2−クロロベンゼンスルホン酸3−[(1−アセチミドイルピペリジン−
4−イル)メトキシ]−5−メチルフェニルエステル塩酸塩
トリエチルアミン(0.5mL)及びエチルアセトイミダート塩酸塩(247mg
、2.0mmol)を、先の工程で調製した2−クロロベンゼンスルホン酸3−[(
ピペリジン−4−イル)メトキシ]−5−メチルフェニルエステル(396mg、
1.0mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)溶液に加えた。反応混
合物を室温で一夜攪拌した。N,N−ジメチルホルムアミドを真空下に除去し、
残渣を塩化メチレン(200mL)及び10%K2CO3(50mL)の間に分配した
。有機相を10%K2CO3(2×50mL)で洗浄し、K2CO3で乾燥した。溶媒
を真空
下に除去し、HCl−メタノール(30mL)を加え、溶液を真空下に濃縮した
。残渣を、メタノール−酢酸エチルから結晶化し、白色の結晶として表題化合物
を得た(405mg、86%)。1H-NMR(300MHz,DMSO-d6)δ1.30(m,2H),1.82(d
,2H,J = 7.0Hz),2.05(m,1H),2.20(s,3H),2.29(s,3H),3.16(m,2H),3.7
7(d,2H,J = 3.0Hz),3.92(d,1H,J = 6.5Hz),4.17(d,1H,J = 6.5 Hz),6.
46(d,1H,J= 2.5Hz),6.49(s,1H),7.59(t,1H,J = 8.0Hz),7.87(m,2H),7
.95(d,1H,J= 8.0Hz),8.77(brs,1H)および 9.35(br s,1H).質量スペクトル
(MALDI-TOF,シナピニン酸マトリックス)C21H25N2O4SClに対する計算値: 437.
1(M+H).実測値: 436.8.
例2
3−(2−クロロベンジルオキシ)−5−メチル−1−[2−(1−アセチミ
ドイル)ピペラジン−4−イル]]エトキシベンゼン二酢酸塩
a)N−(tert−ブトキシカルボニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)ピペ
ラジン
1−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン(5.20g、40mmol)及びトリ
エチルアミン(6mL、43mmol)の1,4−ジオキサン(100mL)溶液へ、ジ
−tert−ブチルジカーボネート(8.72g、40mmol)をゆっくり加えた。反
応混合物を室温で2時間攪拌した。溶媒を真空下に除去し、残渣をフラッシュカ
ラムクロマトグラフィー(酢酸エチルから酢酸エチル中の2%メタノール)で精
製し、無色の油状物として表題化合物を得た(8.32g、90%)。1H-NMR(3
00MHz,CDCl3)δ 1.46(s,9H),2.46(t,4H),2.55(t,2H),2.75(br s,1H),
3.44(t,4H)および 3.63(t,2H).
b)3−(2−クロロベンジルオキシ)−5−メチルフェノール
無水N,N−ジメチルホルムアミド20mL 中の1.31g(9.22mmol)の
オルシノール一水和物へ、窒素雰囲気下で、220mg(9.17mmol)のNaH
(100%)を加えた。5分後、1.30mL(10.0mmol)の臭化2−クロロ
ベンジルを加えた。反応混合物を2時間攪拌し、次いで1NHClで反応を停止
した。反応混合物を酢酸エチル(200mL)で抽出した。有機相を水(4×10
0mL)で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、真空下に濃縮した。フラッシュクロマ
トグラフィー(ジエチルエーテル/ヘキサン(50:50から100:0)で精
製し、656mgの、ガラス状の表題化合物を得た。1H-NMR(300MHz,CDCl3)δ 7.
54(dd,1H,J = 3,7Hz),7.39(dd,1H,J = 3,7Hz),7.2-7.3(m,2H),6.41(s
,1H),6.29-6.30(m,2H),5.29(s,2H)および 2.28(s,3H).
c)3−(2−クロロベンゾイル)−5−メチル−1−[2−[N−(tert−
ブトキシカルボニル)ピペラジン−4−イル]]エトキシベンゼン
先の工程で調製した210mg(0.845mmol)の3−(2−クロロベンジル
オキシ)−5−メチルフェノール、この例の工程(a)で調製した204mg(0
.887mmol)のN−(tert−ブトキシカルボニル−1−(2−ヒドロキシエチ
ル)ピペラジン、287mg(1.10mmol)のトリフェニルホスフィン、及び2
80μL(2.5mmol)のN−メチルモルホリンの3mLテトラヒドロフラン溶液
へ、160μL(1.09mmol)のN,N−ジエチルアゾジカルボキシレートを
加えた。周囲温度で一夜攪拌した後、反応混合物を水でクエンチングし、酢酸エ
チルで抽出し、乾燥(MgSO4)し、フラッシュクロマトグラフィー(塩化メ
チレン/ジエチルエーテル(8:1から4:1)で精製し、270mg(59%収
率)の表題化合物をゴム状物として得た。1H-NMR(300MHz,CDCl3)δ 7.55(dd,1
H),7.37-7.41(m,1H),7.22-7.3(m,2H),6.43(s,1H),6.37(d,2H),5.12(d
,2H),4.08(t,2H,J = 6.7Hz),3.45(t,4H),2.80(t,2H,J = 6Hz),2.51(
t,4H)および 1.46(s,9H).質量スペクトル(MALDI-TOF;ゲンチシン酸マトリ
ックス)C25H33ClN2O4 に対する計算値: 461.2(M+H).実測値: 460.9.
d)3−(2−クロロベンジルオキシ)−5−メチル−1−[2−[ピペラジ
ン−4−イル]]エトキシベンゼン二塩酸塩
先の工程で調製した251mg(0.544mmol)の3−(2−クロロベンジル
オキシ)−5−メチル−1−[2−[N−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラ
ジ
ン−4−イル]]エトキシベンゼンの3mL塩化メチレン溶液と、500δのジオ
キサン中の4NHClを1時間攪拌した。ジオキサン中の4NHClの他の1mL
を加えた。更に15分間攪拌した後、反応混合物をジエチルエーテルで粉末化し
た。生成物を濾過によって集め、127mg の表題化合物を無色固体として得た
。1H-NMR(300MHz, DMSO-d6) δ 9.50(br s, 2H), 7.58-6.61(m, 1H),7.5
1-7.57(m,1H),7.37-7.40(m,2H),6.53(s,1H),6.49(s,3H),5.12(s,2H),
4.35(br s,2H)および2.27(s,3H).質量スペクトル(MALDI-TOF; α-シアノ-4-
ヒドロキシケイ皮酸マトリックス)C20H25ClN2O2に対する計算値: 361.2(M+H).
実測値: 360.9.
e)3−(2−クロロベンジルオキシ)−5−メチル−1−[2−[1−(ア
セチミドイル)ピペラジン−4−イル]]エトキシベンゼン二酢酸塩
先の工程で調製した104mg(0.240mmol)の3−(2−クロロベンジル
オキシ)−5−メチル−1−2−[N−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジ
ン−4−イル]]エトキシベンゼン、90mg(0.732mmol)のエチルアセト
イミダート塩酸塩の、260μLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンを含有
するN,N−ジメチルホルムアミド溶液を周囲温度で2日間攪拌した。溶媒を真
空下に除去した。残渣を1N水酸化ナトリウムでクエンチングし、塩化メチレン
で抽出し、乾燥(K2CO3)し、濃縮した。残渣を1mLの塩化メチレンに溶解し
、次いで500μLの氷酢酸で処理した。次にこの溶液を、塩化メチレン/氷酢
酸/メタノール(53:13:34)を展開溶媒として使用し、分取薄層クロマ
トグラフィーで精製し、ジエチルエーテル/塩化メチレン/ヘキサンから回収を
繰り返した後、無色発砲体として32.6mgの表題化合物を得た。1H-NMR(300MH
z,DMSO-d6)δ9-9.0(br s,2H),7.50-7.60(m,2H),7.38-7.41(m,2H),6.48(s
,1H),6.39(s,2H),5.11(s,2H),4.06(t,2H),3.53-3.56(m,4H),2.74(t,
2H),2.60(t,4H),2.27(s,3H),2.24(s,3H)および 1.85(br s,6H).質量スペ
クトル(MALDI-TOF; α-シアノ-4-ヒドロキシケイ皮酸マトリックス)C22H28ClN3
O2に対する計算値: 402.2(M+H).実測値: 401.8.
例3
N−[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−N−[2−[[4−(1−
アセチミドイル)アミノ]ブトキシ]−4−メチルフェニル]ベンゼンスルホン
アミド二塩酸塩
a)2−[(4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ブトキシ]−4−メチ
ルニトロベンゼン
1.0mLの無水テトラヒドロフラン中の、252mg(1.33mmol)の4−(
tert−ブトキシカルボニルアミノ)ブタノール、407mg(2.66mmol)の4
−メチル−2−ニトロフェノール及び383mg(1.46mmol)のトリフェニル
ホスフィンへ、窒素下で336μL(1.46mmol)のアゾジカルボン酸ジエチ
ルを加えた。1時間攪拌した後、混合物を黄色のシロップになるまで濃縮した。
10〜12%の酢酸エチル−ヘキサンで溶出するウォータース・アソシエイツ・
シリカ・セプ−パックSPEカラム10gでのクロマトグラフィーにより、42
2mg(98%)の表題化合物を無色の油状物として得た。1H-NMR(300MHz,CDCl3
)δ 7.64(d,1H,J = 2.0Hz),7.30(dd,1H,J = 8.5,2.2Hz),6.95(d,1H,J
= 8.5Hz),4.64(br s,1H),4.09(t,2H,J = 6.1Hz),3.19(q,2H,J = 6.5Hz)
,2.34(s,3H),1.86(m,2H),1.69(m,2H)および 1.44(s,9H).質量スペクト
ル(MALDI-TOF,ゲンチシン酸マトリックス)C16H24N2O5に対する計算値: 347.2
(M+H).実測値: 347.3.
b)2−[(4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ブトキシ]−4−メチ
ルアニリン
先の工程で調製した390mg(1.20mmol)の2−[4−(tert−ブトキシ
カルボニルアミノ)ブトキシ]−4−メチルニトロベンゼンの1.5mLテトラヒ
ドロフラン溶液へ、39mg の10%パラジウム−炭を加え、この混合物を20
時間水素の風船下で攪拌した。この混合物を濾過(セライト)し、3mLのテトラ
ヒドロフランで洗浄し、濃縮して339mg(96%)の表題化合物を無色油状物
として得た。1H-NMR(300MHz,CDCl3)δ 6.66(d,1H,J = 8.0Hz),6.55(dd,1H
,J = 2.0Hz),6.49(d,1H,J = 8.0Hz),4.59(br s,1H),3.98(t,
2H,J = 6.3Hz),3.19(q,2H,J = 6.6Hz),2.21(s,3H),1.82(m,2H),1.67(m
,2H),1.57(br s,2H)および 1.44(s,9H).質量スペクトル(MALDI-TOF,ゲン
チシン酸マトリックス)C16H26N2O3に対する計算値:317.2(M+Na).実測値: 317
.2.
c)N−[2−[4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−ブトキシ]−4
−メチルフェニル]ベンゼンスルホンアミド
3.0mL のジクロロメタン中の、先の工程で調製した2−[(4−(tert−
ブトキシカルボニルアミノ)ブトキシ]−4−メチルアニリン216mg(0.7
34mmol)、及び101μL(0.918mmol)の4−メチルモルホリンへ、1
43μL(0.807mmol)のベンゼンスルホニルクロライドを加えた。この溶
液を45分攪拌し、30mLのジクロロメタンで希釈し、10%クエン酸(2×3
0mL)、飽和NaHCO3(2×30mL)、及び食塩水(30mL)で洗浄した。
この溶液を乾燥(Na2SO4)し、濃縮してかすかに琥珀色をした固体342mg
を得た。0〜4%の酢酸エチル−ジクロロメタンの勾配で溶出するウォータース
・アソシエイツ・シリカ・セプーパックSPEカラム10gでのクロマトグラフ
ィーにより、282mg(88%)の表題化合物を白色の結晶性固体として得た。1
H-NMR(300MHz,CDCl3)δ7.72(m,2H),7.50(m,1H),7.40(m,3H),6.94(s,1H
),6.83(dd,1H,J = 8.3,2.1Hz),6.59(d,1H,J= 8.3Hz),4.54(brs,1H),3
.70(t,2H,J = 6.3Hz),3.19(q,2H,J= 6.5Hz),2.27(s,3H),1.62(m,2H),
1.48(m,2H)および 1.46(s,9H).質量スペクトル(MALDI-TOF,ゲンチシン酸
マトリックス)C22H30N2O5S に対する計算値:457.2(M+Na).実測値: 457.7.
d)N−[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−N−[2−[−4(te
rt−ブトキシカルボニルアミノ)−ブトキシ]−4−メチルフェニル]ベンゼン
スルホンアミド
先の工程で調製したN−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ブトキシ
]−4−メチルフェニル]ベンゼンスルホンアミド82.2mg(0.189mmol
)
の無水N,N−ジメチルホルムアミド1.5mL溶液へ、78.3mg(0.567
mmol)の粉末化した無水炭酸カリウム及び30mg(0.208mmol)のN,N−
ジメチルアミノエチルクロライド塩酸塩を加えた。50℃で21時間攪拌した後
、混合物を10mL の酢酸エチル及び10mL の水の間に分配した。有機層を水(
10mL)及び食塩水(10mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濃縮して93
.7mg の無色油状物を得た。50%酢酸エチル−ジクロロメタンで溶出するウ
ォータース・アソシエイツ・シリカ・セプーパックSPEカラム10gでのクロ
マトグラフィーにより、少量の未反応の主発物質(7.4mg)を得、次いで1
0%メタノール−ジクロロメタンで67.2mg(回収された出発物質を基準にし
て77%)の表題化合物を無色の樹脂状物として得た。1H-NMR(300MHz,CDCl3)
δ7.67(m,2H),7.53(m,1H),7.43(m,2H),7.11(d,1H,J = 2.0Hz),7.06(dd
,1H,J = 8.4,1.7Hz),6.66(d,1H,J = 8.4),4.53(br s,1H),3.4-3.8(brm
,4H),3.04(q,2H,J = 6.3Hz),2.88(m,2H),2.28(s,3H),2.22(s,6H),1.
46(s,9H)および 1.33(m,4H).質量スペクトル(MALDI-TOF,α-シアノ-4-ヒ
ドロキシケイ皮酸マトリックス)C26H39N3O5S に対する計算値:506.3(M+H),52
8.3(M+Na).実測値: 506.5,528.8.
e)N−[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−N−[2−[[4−(
1−アセチミドイル)アミノ]ブトキシ]−4−メトキシフェニル]ベンゼンス
ルホンアミド二塩酸塩
先の工程で調製したN−[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−N−[
2−[4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ブトキシ]−4−メチルフェニ
ル]ベンゼンスルホンアミド82.0mg(0.162mmol)の2.0mL 無水ジ
クロロメタン溶液へ、2.0mL のトリフルオロ酢酸を加えた。15分攪拌した
後、溶液を濃縮し、真空下(0.5torr/1時間)に置いて、無色の油状物を得
た。0.75mL の無水N,N−ジメチルホルムアミド中のこの残渣を、30.
0mg(0.243mmol)のエチルアセトイミダート塩酸塩及び127μL(0.
729mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理し、混合物を周囲温
度で20時間攪拌した。1NNaOH(10mL)を加え、混合物を20時間周
囲温度で攪拌した。
1NNaOH(10mL)を加え、混合物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した
。合わせた抽出物を、10mL 食塩水−1NNaOH(9:1)で洗浄し、乾燥
(Na2SO4)し、濃縮して88mg の淡い黄色の樹脂状物を得た。1.0mL の
無水ジクロロメタン中の上記残渣をジオキサン中の4MHCl101μL(0.
405mmol)で処理し、溶液を淡い黄色の樹脂になるまで真空下に濃縮した。更
に4回2.0mL のジクロロメタンから濃縮し、真空下(0.5torr/3時間)
に置いて77.0mg(91%)の鮮明な灰色がかった白色の発砲体を得た。質量
スペクトル(MALDI-TOF,α-シアノ-4-ヒドロキシ-ケイ皮酸マトリックス)C23H34
N4O3Sに対する計算値: 447.2(M+H).実測値: 447.3.
例4
N−ベンジル−N−[[[3−(1−アセチミドイル)ピペリジン−4−イル
]メチルアミノ]フェニル]ベンゼンスルホンアミド
a)N−(3−ニトロフェニル)ベンゼンスルホンアミド
無水ジエチルエーテル150mL 中の、6.17g(44.7mmol)の3−ニ
トロアニリン及び8.41mL(48.2mmol)のN,N−ジイソプロピルエチル
アミンへ、5.14mL(40.2mmol)のベンゼンスルホニルクロライドを加え
た。この混合物を窒素下で攪拌しながら16時間加熱還流し、冷却し、得られた
二相混合物をこすり、不溶性の油状物を結晶化した。エーテル層をデカンテーシ
ョンした後、得られた固体を300mL のジクロロメタンに溶解し、2NHCl
(3×200mL)、飽和NaHCO3(200mL)、食塩水(200mL)で洗浄
し、乾燥(Na2SO4)し、濃縮して9.62g(86%)の表題化合物を淡褐
色の固体として得た。1H-NMR(300MHz,CDCl3)δ 7.96(m,2H),7.86(m,2H),7.
41-7.63(m,5H)および 7.30(br s,1H).質量スペクトル(MALDI-TOF,ゲンチシ
ン酸マトリックス)C12H10N2O4Sに対する計算値: 301.0(M+Na).実測値: 301.1.
N−ベンジル−N−(3−ニトロフェニル)ベンゼンスルホンアミド
無水N,N−ジメチルホルムアミド15mL 中の、先の工程で調製したN−(
3
−ニトロフェニル)ベンゼンスルホンアミド6.00g(21.6mmol)へ、窒
素下で4.48g(32.4mmol)の粉末化した無水炭酸カリウム及び2.83
mL(23.8mmol)の臭化ベンジルを加えた。3.5時間攪拌した後、混合物を
200mL の酢酸エチル及び250mL の水の間に分配した。水層を50mL の酢
酸エチルで抽出し、合わせた有機相を1MK2CO3(2×100mL)で洗浄した
。ヘキサン(50mL)を有機相に加え、次いで水(3×150mL)、食塩水(1
00mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濃縮して8.2gの結晶性の黄色の
固体を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶化し、7.45g(94%)の表
題化合物をクリーム色の結晶として得た。1H-NMR(300MHz,CDCl3)δ8.06(d,1H
,J = 7.4Hz),7.76(s,1H),7.64-7.67(m,3H),7.51-7.56(m,2H),7.38-7.46
(m,2H),7.21(s,5H)および 4.77(s,2H).質量スペクトル(MALDI-TOF,ゲン
チシン酸マトリックス)C19H16N2O4S に対する計算値:369.1(M+H),391.1(M+N
a),407.0(M+K).実測値: 368.8,391.3,407.4.
c)N−ベンジル−N−(3−アミノフェニル)ベンゼンスルホンアミド 6
0mLのメタノール−テトラヒドロフラン(1:1)中の、先の工程で調製したN
−ベンジル−N−(3−ニトロフェニル)ベンゼンスルホンアミド3.O1g(
8.17mmol)へ、200mgの10%パラジウム−炭を加えた。この混合物を水
素の風船下で17時間攪拌した後、追加の200mg の10%パラジウム−炭を
加え、攪拌を更に2.5時間続けた。濾過(セライト)及び濃縮をして暗緑色の
樹脂状物を得た。これを40mL の酢酸エチル−ヘキサン(1:1)に溶解し、
再度濾過(セライト)し、濃縮して2.9gの黄色の固体を得た。酢酸エチル−
エーテルから再結晶し、2.21g(80%)の表題化合物を淡いオレンジ色の
結晶性の粉末として得た。1H-NMR(300MHz,CDCl3)δ7.68-7.71(m,2H),7.56-7.
62(m,1H),7.46-7.51(m,2H),7.18-7.2(m,5H),6.97(t,1H,J = 8.0Hz),6.
58(dd,1H,J = 8.0,1.6Hz).6,47(t,1H,J = 2.1Hz),6.32(dd,1H,J = 8.
0,1.3Hz)および4.70(s,1H).質量スペクトル(MALDI-TOF,ゲンチシン酸マト
リックス)C19H18N2O2S に対する計算値:339.1(M+H),361.1(M+Na).実測値: 3
39.5,361.5.
d)N−ベンジル−N−[[3−(N−tert−ブトキシカルボニルピペリジン
−4−イル)カルボニルアミノ]フェニル]ベンゼンスルホンアミド
無水N,N−ジメチルホルムアミド1.5mL 中の、例1の工程(a)で調製
したN−tert−ブトキシカルボニルイソニペコチン酸149mg(0.650mmol
)、及び287mg(0.650mmol)のカストロ試薬(ベンゾトリアゾール−1
−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェー
ト、BOP)へ、155μL(0.887mmol)のN,N−ジイソプロピルエチ
ルアミンを加え、混合物を窒素下で5分間攪拌した。先の工程で調製した、20
0mg(0.591mmol)のN−ベンジル−N−(3−アミノフェニル)ベンゼン
スルホンアミドの0.5mLN,N−ジメチルホルムアミド溶液を加えた。16時
間撹拌した後、10mL の飽和NaHCO3を加えた。この混合物を各25mL の
酢酸エチル及び水の間に分配した。有機層を10%クエン酸(2×20mL)、食
塩水(20mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)した。濃縮して360mg の黄色
の樹脂状物を得た。これを、5〜10%の酢酸エチル−ジクロロメタンの勾配を
溶出液に用いるウォータース・アソシエイツ・シリカ・セプ−パックSPEカラ
ム10gでのクロマトグラフィーにより、268mg(82%)の表題化合物を白
色の発砲体として得た。1H-NMR(300MHZ,CDCl3)δ 7.56-7.66(m,4H),7.47(m,
2H),7.09-7.22(m, 8H),6.60(br d,1H,J = 8.0Hz),4.70(s,2H),4.14(br
s,2H),2.74(br t,2H,J= 12Hz),2.24-2.34m,1H),1.84(br s,1H),1.81(b
r s,1H),1.69(td,2H,J = 12.2,4.1Hz)および 1.44(s,9H).質量スペクト
ル(MALDI-TOF,ゲンチシン酸マトリックス)C30H35N3O5S に対する計算値: 450
.6(M-BOC+2H).実測値: 450.3.
e)N−ベンジル−N−[[[3−(1−tert−ブトキシカルボニル)ピペリ
ジン−4−イル]メチルアミノ]フェニル]ベンゼンスルホンアミド
テトラヒドロフラン中の2N水素化ホウ素ナトリウム404μL(0.807
mmol)へ、テトラヒドロフラン1.0mL、次いで204μL(1.61mmol)の
クロロトリメチルシランを加えた。4分間攪拌した後、2.0mLのテトラヒドロ
フラン中の、先の工程で調製したN−ベンジル−N−[[3(1−tert−ブトキ
フラン中の、先の工程で調製したN−ベンジル−N−[[3(1−tert−ブトキ
シカルボニル)ピペリジン−4−イルカルボニルアミノ]フェニル]ベンゼンス
ルホンアミド148mg(0.269mmol)を加え、この混合物を窒素下において
2時間50℃で加熱した。0.16mL のMeOHで反応を停止した後、1.0m
L の2NNaOHを加え、混合物を10分間攪拌し、次いで酢酸エチル(2×1
0mL)で抽出した。合わせた抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、
濃縮して淡黄色の樹脂状物150mgを得た。5%の酢酸エチル−ジクロロメタン
を溶出液に用いるウォータース・アソシエイツ・シリカ・セプ−パックSPEカ
ラム10gでのクロマトグラフィーにより、143mg(99%)の表題化合物を
無色の樹脂状物として得た。1H-NMR(300MHz,CDCI3)δ 7.70-7.74(m,2H),7.5
9(m,1H),7.48(m,2H),7.22(m,5H),6.95(t,1H,J= 8.0Hz),6.40(dd,1H,
J = 8.1,2.2Hz),6.25(t,1H,J = 2.1Hz),6.17(dd,1H,J = 7.2,1.8Hz),4
.70(s,2H),4.11(br s,2H),3.66(br s,1H),2.85(br s,2H),2.66(t,2H,
J = 13.3Hz),1.65(d,2H,J = 13.3Hz),1.47(s,9H)および 1.09(m,2H).質
量スペクトル(MALDI-TOF,ゲンチシン酸マトリックス)C30H37N3O4S に対する
計算値: 435.6(M-BOC+H).実測値: 435.6.
f)N−ベンジル−N−[[[3−(1−アセチミドイル)ピペリジン−4−
イル]メチルアミノ]フェニル]ベンゼンスルホンアミド
3.0mL の無水ジクロロメタン中の、先の工程で調製したN−ベンジル−N
−[[[3−(1−tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メ
チルアミノ]フェニル]ベンゼンスルホンアミド140mg(0.261mmol)へ
、0.75mL のトリフルオロ酢酸を加えた。15分攪拌した後、溶液を濃縮し
、真空下(0.1torr/1時間)に置き、無色の樹脂状物を得た。1.0mL の無
水N,N−ジメチルホルムアミド中のこの残渣を、64.5mg(0.522mmol
)のエチルアセトイミダート塩酸塩及び182μL(1.04mmol)のN,N−
ジイソプロビルエチルアミンで処理し、混合物を48時間攪拌した。64.5mg
(0.522mmol)の追加のエチルアセトイミダート塩酸塩及び91.0pL(1
.04mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンを加え、混合物を50℃で
20時間攪拌した。こ
の混合物へ、20mL の酢酸エチルを加え、溶液を0.1NNaOH(2×20m
L)で洗浄した。合わせた水層を酢酸エチル(4×10mL)で抽出し、この5つ
の有機層を合わせ、25mLの食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濃縮して
91.4mgの淡黄色の樹脂状物を得た。この物質を結晶化し、メタノール−酢酸
エチルで3回析出させ、メタノール−酢酸エチル−ジエチルエーテルで2回析出
させ、54.8mg(44%)の表題化合物をクリーム色の粉末として得た。1H-NM
R(300MHz,CD3OD)δ 7.65-7.72(m,3H),7.54-7.58(m,2H),7.18-7.24(m,5H)
,6.90(t,1H,J = 8.1Hz),6.46(dd,1H,J = 8.2,2.0Hz),6.25(t,1H,J =
2.1Hz),6.13(d,1H,J = 7.8Hz),4.73(s,2H),4.02(m,2H),3.05-3.25(m,2
H),2.88(d,2H,J = 6.2Hz),2.31(s,3H),1.89(m,3H)および 1.30(m,2H).
質量スペクトル(MALDI-TOF,α-シアノ-4-ヒドロキシケイ皮酸マトリックス)C27
H32N4O2 Sに対する計算値: 477.2(M+H).実測値: 477.2.
例5
3−クロロベンゼンスルホン酸3−[[(1−アセチミドイル)ピペリジン−
4−イル]メトキシ]−5−メチルフェニルエステル塩酸塩
a)3−クロロベンゼンスルホン酸3−ヒドロキシ−5−メチルフェニルエス
テル
オルシノール一水和物(1.42g、10mmol)及び3−クロロベンゼンスル
ホニルクロライド(2.43g、11mmol)を飽和NaHCO3(30mL)及び
ジエチルエーテル(30mL)中で混合した。この二相混合物を室温で2日間激し
く攪拌した。この混合物に水(50mL)を加えた後、混合物を酢酸エチル(3×
50mL)で抽出した。次に有機相を食塩水(2×50mL)で洗浄し、Na2SO4
で乾燥した。溶媒を真空下に除去し、残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフ
ィー(塩化メチレン中2%の酢酸エチル)で精製し、淡黄色の液体として表題化
合物を得た。1H-NMR(300MHz,CDCl3)δ2.24(s,3H),5.32(s,1H),6.33(t,1
H,J = 2.2Hz),6.40(s,1H),6.57(s,1H),7.48(t,1H,J = 8.0Hz),7.65(m
,1H),7.73(m,1H)および 7.86(t,1H,J = 1.8Hz).
b)3−クロロベンゼンスルホン酸3−[[N−(tert−ブトキシカルボニル
)ピペリジン−4−イル]メトキシ]−5−メチルフェニルエステル
アゾジカルボン酸ジエチル(349mg、2.0mmol)を、先の工程で調製した
3−クロロベンゼンスルホン酸3−ヒドロキシ−5−メチルフェニルエステル(
600mg、2.0mmol)、例1の工程(b)で調製したN−tert−ブトキシカル
ボニル−4−ピペリジンメタノール(430mg、2.0mmol)、及びトリフェニ
ルホスフィン(525mg、2.0mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液に
0℃で加えた。この混合物を0℃で2時間、及び室温で3時間攪拌した。反応を
水(50mL)で停止し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有機相を飽和N
aHCO3(2×50mL)、食塩水(2×50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥
した。溶媒を真空下に除去し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(1
:3酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、無色の液体として表題化合物(800mg
、81%)を得た。1H-NMR(300MHz,CDCl3)δ 1.24(m,2H),1.47(s,9H),1.75
(m,2H),1.90(m,1H),2.25(s,3H),2.73(t,2H,J = 12.5Hz),3.68(d,2H,
J = 3.1Hz),4.13(m,2H),6.34(t,1H,J =2.2Hz),6.39(s,1H),6.61(s,1H)
,7.49(t,1H,J = 7.8Hz),7.63(d,1H,J = 0.7Hz),7.75(d,1H,J = 3.9Hz
)および 7.86(t,1H,J = 1.8Hz).
c)3−クロロベンゼンスルホン酸3−[[(1−アセチミドイル)ピペリジ
ン−4−イル]メトキシ]−5−メチルフェニルエステル塩酸塩
先の工程で調製した3−クロロベンゼンスルホン酸3−[[N−(tert−ブト
キシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メトキシ]−5−メチルフェニルエス
テル(496mg、1.0mmol)を1,4−ジオキサン(15mL)中の4NHCl
と室温で2時間攪拌した。溶媒を真空下に除去し、残渣を塩化メチレンと数回共
蒸発し(co-evaporated)、アミン塩酸塩を得た。次に、このアミン塩酸塩をト
リエチルアミン(1.0mL)及びエチルアセトイミダート塩酸塩(247mg、2
.0mmol)とN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中で処理し、室温で一夜
攪拌した。N,N−ジメチルホルムアミドを真空下に除去した。残渣を、塩化メ
チレン(200mL)及び10%K2CO3(50mL)の間に分配した。有機相を1
0%K
00mL)及び10%K2CO3(50mL)の間に分配した。有機相を10%K2C
O3(2×50mL)で洗浄し、K2CO3で乾燥した。溶媒を真空下に除去し、残
渣をHCl−メタノール(30mL)で処理し、次いで真空下に濃縮した。次に、
残渣をクロマトグラフィー(ジクロロメタン中15%のメタノール)及び再結晶
(メタノール−酢酸エチル)で精製し、表題化合物(275mg、58%)を白色
結晶として得た。1H-NMR(300MHZ,DMSO-d6)δ 1.34(m,2H),1.84(d,2H,J = 7
Hz),2.06(m,1H),2.22(s,3H),2.28(s,3H),3.16(m,2H),3.78(d,2H,J =
3.1Hz),3.93(d,1H,J = 6.5Hz),4.12(d,1H,J= 6.5Hz),6.43(t,1H,J =
2.1Hz),6.49(s,1H),6.77(s,1H),7.72(t,1H,J = 7.5Hz),7.85(t,1H,J
= 1.4Hz),7.92(m,2H),8.67(br s,1H)および 9.24(br s,1H).質量スペクト
ル(MALDI-TOF,シナピニン酸マトリックス)C21H25N2O4SCl に対する計算値: 4
37.1(M+H).実測値: 436.8.
例6
2−クロロベンゼンスルホン酸3−[(3−アミジノフェニル)メトキシ]−
5−メチルフェニルエステル塩酸塩
a)2−クロロベンゼンスルホン酸3−[(3−シアノフェニル)メトキシ]
−5−メチルフェニルエステル
アゾジカルボン酸ジエチル(349mg、2.0mmol)を、例1の工程(c)で
調製した2−クロロベンゼンスルホン酸3−ヒドロキシ−5−メチルフェニルエ
ステル(900mg、3.0mmol)、3−シアノベンジルアルコール(400mg、
3.0mmol;Yoon et al.,J.Org.Chem.38:2786-2792(1973))、及びトリフェニル
ホスフィン(525mg、2.0mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液へ0
℃で加えた。この混合物を0℃で2時間、及び室温で3時間攪拌した。反応混合
物を水(50mL)でクエンチングし、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有
機相を飽和NaHCO3(2×50mL)、食塩水(3×50mL)で洗浄し、Na2
SO4で乾燥した。溶媒を真空下に除去し、残渣をフラッシュカラムクロマトグ
ラフィー(2:1酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題化合物(1.10g、
89%)を白色の固体として得た。1H-NMR(300MHz,CDCl3)δ 2.26(s,3H),
4.99(s,2H),6.55(t,1H,J = 2.3Hz),6.60(t,1H,J = 0.7Hz),6.67(t,1H
,J= 0.7Hz),7.39(m,1H),7.50(t,1H,J = 7.7Hz),7.61(m,5H)および7.96(
d,1H,J = 1.3Hz).
b)2−クロロベンゼンスルホン酸3−[(3−アミジノフェニル)メトキシ
]−5−メチルフェニルエステル塩酸塩
先の工程で調製した3−[(3−シアノフェニル)メトキシ]−5−メチルフ
ェニルエステル(207mg、0.5mmol)の塩化メチレン(10mL)溶液へ、3
7%HClメタノール溶液(10mL)を0℃で加えた。この混合物を3日間0
℃で放置した。溶媒を真空下に蒸発させ、残渣を塩化メチレンと数回共蒸発させ
た。残渣をエタノール(10mL)に溶解し、炭酸アンモニウム(192mg、2
.0mmol)を0℃で加えた。この混合物を室温で一夜攪拌した。塩化メチレン(
150mL)を混合物に加えた。この塩化メチレン溶液を10%K2CO3(2×5
0mL)で洗浄しK2CO3で乾燥した。溶媒を真空下に除去し、メタノール中のH
Cl(30mL)を加え、溶媒を再度真空下に除去した。残渣をフラッシュクロマ
トグラフィー(塩化メチレン中10%のメタノール)で精製し、表題化合物(1
12mg、48%)を白色の固体として得た。1H-NMR(300MHz,DMSO-d6)δ2.23(s
,3H),5.11(s,2H),6.54(s,1H),6.56(s,1H),6.88(s,1H),7.58(t,1H,J
= 6.5Hz),7.61(t,1H,J = 12.2Hz),7.66(d,1H,J = 3.9Hz),7.73-7.95(m
,5H)および 9.40(br s,4H).質量スペクトル(MALDI-TOF,シナビニン酸マト
リックス)C21H19N2O4SCl に対する計算値: 431.1(M+H),453.1(M+Na).実測値
: 431.0,452.9.
例7
2−クロロベンゼンスルホン酸3−[[3−(N−ヒドロキシ)アミジノフェ
ニル]メトキシ]−5−メチルフェニルエステル塩酸塩
例6の工程(a)で調製した2−クロロベンゼンスルホン酸3−[(3−シア
ノフェニル)メトキシ]−5−メチルフェニルエステル(207mg、0.5mmol
)の塩化メチレン(10mL)溶液へ、37%HClメタノール溶液(10mL)を
0℃
で加えた。この混合物を0℃で3日間放置した。溶媒を真空下に除去し、残渣を
塩化メチレンと数回共蒸発させた。残渣をエタノール(10mL)に溶解し、次い
でヒドロキシルアミン塩酸塩(140mg、2.0mmol)及びNa2CO3(106
mg、1.0mmol)と処理した。反応混合物を室温で2日間攪拌した。塩化メチレ
ン(150mL)を混合物に加え、10%K2CO3 (2×50mL)で洗浄し、K2
CO3で乾燥した。溶媒を真空下に除去し、メタノール中のHCl(30mL)を
加え、溶媒を真空下に除去した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(1:1
酢酸エチル/塩化メチレン)で精製し、白色の発砲体として表題化合物(95mg
、39%)を得た。1H-NMR(300MHz,CDCl3)δ 2.25(s,3H),4.89(br s,1H),4
.98(d,2H,J = 10.7Hz),5.58(br s,1H),6.15(br s,1H),7.33-7.64(m,6H)
,7.76-7.83(m,1H)および 7.92(d,1H,J = 4.0Hz).質量スペクトル(MALDI-T
OF,シナピニン酸マトリックス)C21H19N2O5SCl に対する計算値: 447.1(M+H),
469.1(M+Na).実測値: 447.1,469.2.
例8
2,3−ジクロロベンゼンスルホン酸3−[[(1−アセチミドイル)ピペリ
ジン−4−イル]メトキシ]−5−メチルフェニルエステル塩酸塩
a)2,3−ジクロロベンゼンスルホン酸3−ヒドロキシ-5−メチルフェニ
ルエステル
オルシノール一水和物(0.71g)5.0mmol)及び2,3−ジクロロベン
ゼンスルホニルクロライド(1.23g、5.0mmol)の飽和NaHCO3(2
0mL)及びジエチルエーテル(20mL)の溶液を室温で2日間攪拌した。反応混
合物を水(50mL)でクエンチングし、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。
有機相を食塩水(3×50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥した。溶媒を真空下
に蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(塩化メチレンから塩
化メチレン中2%の酢酸エチル)で精製し、淡黄色の油状物(0.89g、55
%)として表題化合物を得た。1H-NMR(300MHz,CDCl3)δ 2.24(s,3H),5.23(s
,1H),6.43(t,1H,J =2.2Hz),6.54(d,2H,J = 1.1Hz),7.34(t,1H,J = 8.
1Hz),7.75(dd,1H,J = 0.8,4.OHz)および 7.91(dd,1H,J =
0.8,4.0Hz).
b)2,3−ジクロロベンゼンスルホン酸3−[[N−(tert−ブトキシカル
ボニル)ピペリジン−4−イル]メトキシ]−5−メチルフェニルエステル
アゾジカルボン酸ジエチル(349mg、2.0mmol)を、先の工程で調製した
2,3−ジクロロベンゼンスルホン酸3−ヒドロキシ−5−メチルフェニルエス
テル(644mg、2.0mmol)、例1の工程(b)で調製したN−tert−ブトキ
シカルボニル−4−ピペリジンメタノール(430mg、2.0mmol)、及びトリ
フェニルホスフィン(525mg、2.0mmol)のテトラヒドロフラン(20mL
)溶液に0℃で加えた。この混合物を0℃で2時間及び室温で3時間攪拌した。
反応混合物を水(50mL)でクエンチングし、酢酸エチル(3×50mL)で抽出
した。有機相を飽和NaHCO3(2×50mL)、食塩水(2×50mL)で洗浄
し、Na2SO4で乾燥した。溶媒を真空下に除去し、残渣をフラッシュカラムク
ロマトグラフィー(1:3酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、無色のシロップと
して表題化合物(930mg、88%)を得た。1H-NMR(300MHZ,CDCl3)δ1.26(
m,2H),1.47(s,9H),1.75(m,2H),1.90(m,1H),2.25(s,3H),2.73(t,2H,
J = 2.0Hz),3.68(d,2H,J = 3.2Hz),4.13(m,2H),6.47(d,1H,J= 1.1Hz),
6.53(d,1H,J = 0.4Hz),6.59(s,1H),7.34(t,1H,J = 8.2Hz),7.75(m,1H
)および 7.92(m,1H).
c)2,3−ジクロロベンゼンスルホン酸3−[[(1−アセチミドイル)ピ
ペリジン−4−イル]メトキシ]−5−メチルフェニルエステル塩酸塩
先の工程で調製した2,3−ジクロロベンゼンスルホン酸3−[[N−(tert
−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メトキシ]−5−メチルフェニ
ルエステル(530mg、1.0mmol)を、1,4−ジオキサン中の4NHCl(
10mL)と室温で2時間攪拌した。溶媒を真空下に蒸発し、残渣を塩化メチレン
と数回共蒸発させ、アミンHCl塩を得た。トリエチルアミン(0.5mL)及び
エチルアセトイミダート塩酸塩(247mg、2.0mmol)を上記アミンのN,N
−ジメチルホルムアミド(10mL)溶液に加え、反応混合物を室温で2日間攪拌
した。
N,N−ジメチルホルムアミドを真空下に除去し、残渣を塩化メチレン(200
mL)及び10%K2CO3(50mL)の間に分配した。有機相を10%K2CO3(
2×50mL)で洗浄し、K2CO3で乾燥した。溶媒を真空下に除去した後、HC
l−メタノール(30mL)を加え、溶液を濃縮した。次に、残渣をメタノール−
酢酸エチルから結晶化し、白色結晶として表題化合物(420mg、83%)を得
た。1H-NMR(300MHz,DMSO-d6)δ1.34(m,2H),1.84(d,1H,J = 8.6Hz),2.04(m
,1H),2.22(s,3H),2.29(s,3H),3.16(m,2H),3.78(d,2H,J = 3.2Hz),3.
92(d,1H,J = 7.0Hz),4.15(d,1H,J = 7.0Hz),6.46(t,1H,J = 2.2Hz),6.
52(s,1H),6.77(s,1H),7.62(t 1H,J = 8.1Hz),7.96(d,1H,J = 4.0Hz),8
.14(d,1H,J = 4.0Hz),8.74(br s,1H)および 9.32(br s,1H).質量スペクト
ル(MALDI-TOF,シナピニン酸マトリックス)C21H24N2O4SCl2に対する計算値: 4
71.1(M+H).実測値: 471.1.
例9
2−クロロ−N−[[3−[(1−アセチミドイル)ピペリジン−4−イル]メ
トキシ]−5−トリフルオロメチルフェニル]ベンゼンスルホンアミド塩酸塩
a) 3−(トリフルオロメチル)−5−ニトロフェノール
3−メトキシ−5−ニトロベンゾトリフルオリド(5g、23mmol)を無
水塩化メチレン(100mL)に溶解し、窒素雰囲気下で−80℃に冷却した。
この溶液に、滴下漏斗により1M BBr3の塩化メチレン溶液(68mL、68
mmol)を加えた。この溶液を室温まで温め、3日間攪拌した。水をその混合
物にゆっくり加え、十分に混合して過剰のBBr3を消失させた。この混合物に
、エーテル(500mL)を加えた。有機層を分離し、2NのNaOH(240
mL)で抽出した。そのアルカリ性抽出物を希HClで中和し、ジエチルエーテ
ル(3×300mL)で抽出した。そのエーテル抽出物を一つに合わせ、飽和N
aClで洗い、無水MgSO4で乾燥させた。ジエチルエーテルの蒸発により茶
を帯びた黄色の油状物を得、これをシリカカラムでクロマトグラフィーにかけて
、1.6g(34%)の黄色固体を得た。1
H-NMR(CDCl3/CD3OD; 300MHz)δ 7.38-7.40(m,1H),7.82(t,1H,J= 2.2Hz)お
よび 7.95-7.96(m,1H).
b) 3−[[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メト
キシ]−5−ニトロベンゾトリフルオリド
表題化合物を、先の工程で調製した3−(トリフルオロメチル)−5−ニトロ
フェノール(1.47g)7.1mmol)を例1の工程(d)に類似の方法で
処理することにより合成して、油状物として2.17g(76%)を得た。1
H-NMR(CDCl3,300MHz)δ 1.24-1.38(m,2H),1.48(s,9H),1.82-1.87(m,2H
),1.96-2.10(m,1H),2.73-2.81(m,2H),3.93(d,2H,J = 6.3Hz),4.09-4.2
1(m,2H),7.45-7.46(m,1H),7.89(t,1H,J = 2.2Hz)および 8.07-8.08(m,1
H).
c) 2−クロロ−N−[[3−[(1−tert−ブトキシカルボニル)ピペリジ
ン−4−イル]メトキシ]−5−トリフルオロメチルフェニル]ベンゼンスルホ
ンアミド
先の工程で調製した、3−[(ピペリジン−4−イル)メトキシ]−5−ニト
ロベンゾトリフルオリドのメタノール溶液(200mL中に2.17g)と、1
0%Pd/C(300mg)を、水素雰囲気下で20時間攪拌した。その触媒を
濾過により除去し、メタノールを蒸発させて、白色発泡体を得た。その発泡体を
高真空下で一晩乾燥させ、無水塩化メチレン(10mL)に溶解した。塩化メチ
レン溶液を窒素雰囲気下、氷浴で冷却し、2−クロロベンゼンスルホニルクロリ
ド(1.17g、5.50mmol)とN−メチルモルホリン(6.05mmo
l)を加え、その混合物を室温まで温めた。その混合物を2日間攪拌し、その時
にN−メチルモルホリン(200μL)を加え、その混合物を熱して3時間還流
させた。その塩化メチレン溶液を別の50mL塩化メチレンで希釈し、10%ク
エン酸と飽和NaHCO3で抽出した。有機層を分離し、飽和NaClで洗い、
無水MgSO4で乾燥した。塩化メチレンの蒸発により油状物を得、これをシリ
カカラムでクロマトグラフィーにかけて、2.4g(80%)の白色固体を得た
。1H-NMR(CDCl3,300MHz)δ 1.17-1.31(m,2H),1.47(s,9H),1.75-1.80(m,2H
),1.83-1.98(m,1H),2.69-2.78(m,2H),3.74(d,1H,J = 6.2Hz),4.09-4.16
(m,2H),6.81(b s,1H),6.87-6.89(m,1H),6.90(br s,1H),7.34-7.43(m,2
H),7.50-7.54(m,2H)および8.05-8.08(m,1H).
d) 2−クロロ−N−[[3−[ピペリジン−4−イル]メトキシ]−5−ト
リフルオロメチルフェニル]−ベンゼンスルホンアミドトリフルオロ酢酸塩
2−クロロ−N−[[3−[(1−tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−
4−イル]メトキシ]−5−トリフルオロメチルフェニル]ベンゼンスルホンア
ミド(0.33g、0.64mmol)を、塩化メチレン(5mL)中の25%
トリフルオロ酢酸で周囲温度において0.5時間処理した。その反応混合物を乾
燥するまで蒸発させ、アセトニトリルと共沸(3回)させた。残渣をヘキサン(
2
回)とジエチルエーテルで粉末化し、その後高真空下に一晩置いた。
質量スペクトル(MALDI-TOF,ゲンチシン酸マトリックス)C19H20N2O3SClF3に対
する計算値: 49.1(M+H).実測値: 449.8.
e) 2−クロロ−N−[[3−[(1−アセチミドイル)ピペリジン−4−イ
ル]メトキシ]−5−トリフルオロメチルフェニル]ベンゼンスルホンアミド塩
酸塩
上記工程(d)からの2−クロロ−N−[[3−[ピペリジン−4−イル]メ
トキシ]−5−トリフルオロメチルフェニル]ベンゼンスルホンアミドトリフル
オロ酢酸塩をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、エチルアセ
トイミダート塩酸塩(0.16g、1.28mmol)とトリエチルアミン(0
.27mL 1.92mmol)で処理した。その反応混合物を周囲温度で一晩
攪拌した。その反応混合物を水で希釈(濁った時点まで)し、結晶化を開始させ
た。固形沈殿を濾過により集め、水で洗った。固体を高真空下で一晩乾燥させて
、0.218gの表題化合物を得た。1
H-NMR(DMSO-d6,300MHz)δ1.33(m,2H),1.84(d,3H),2.04-2.12(m,1H),2.2
6(s,3H),3.10-3.33(m,2H),3.74(d,2H),3.91-4.02(m,2H),6.32(br s,1H
),6.57(s,1H),6.67(br s,1H),7.28-7.42(m,3H),7.93(dd,1H),8.48(br
s,1H)および 9.04(br s,1H).
例10
2−クロロ−N−(5−カルボキシペンチル)−N−[[3−[(1−アセチミ
ドイル)ピペリジン−4−イル]メトキシ]−5−トリフルオロメチルフェニル
]ベンゼンスルホンアミド
a) 2−クロロ−N−(5−エトキシカルボニルペンチル)−N−[[3−[
(1−tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メトキシ]−5−ト
リフルオロメチルフェニル]ベンゼンスルホンアミド
2−クロロ−N−[[3−[(1−tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−
4−イル]メトキシ]−5−トリフルオロメチルフェニル]ベンゼンスルホンア
ミド(0.6g、1.1mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL
)溶液を、炭酸カリウム(0.15g、1.1mmol)と6−ブロモヘキサン
酸エチル(0.20mL)1.1mmol)で処理した。その反応物を50〜6
0℃で2日間温めた。その反応混合物を水で希釈し、5%塩酸で中和し、酢酸エ
チル(3×)で抽出した。酢酸エチルを食塩水で洗い、乾燥させ(Na2SO4)
、乾燥するまで蒸発させた。残渣を10gのセプ−パックカラム(ウォーターズ
・アソーシエイツ)を用いて固相抽出、および20%酢酸エチル−ヘキサンでの
溶出により精製して、0.70g(92%収率)を得た。1
H-NMR(CDCl3,300MHz)δ 1.26-1.43(m,2H),1.44(s,9H),1.45-1.96(m,9H)
,2.24(t,2H),2.72(br t,2H),3.73-3.81(m,4H),4.05-4.16(m,4H),6.89
(br s,1H),6.96(m,2H),7.24(dt,1H),7.40-7.50(m,2H)および 7.81(dd,
1H).
b) 2−クロロ−N−(5−カルボキシペンチル)−N−[[3−[(1−te
rt−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メトキシ]−5−トリフルオ
ロメチルフェニル]ベンゼンスルホンアミド
先の工程で調製した、2−クロロ−N−(5−エトキシカルボニルペンチル)
−N−[[3−[(1−tere−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メ
トキシ]−5−トリフルオロメチルフェニル]ベンゼンスルホンアミドの溶液(
0.70g、1mmol)を、4:1ジオキサン/水混合物(12mL)に溶解
し、水酸化リチウム一水和物(0.042g、1mmol)で処理した。その反
応混合物を周囲温度で2日間攪拌し、その後50℃で一晩温めた。追加の0.0
42gの水酸化リチウム一水和物を加え、温度を50℃で5時間保持した。その
反応混合物を塩化メチレンで抽出した。水層を5%塩酸で酸性化し、塩化メチレ
ンで抽出した。一つに合わせた塩化メチレン抽出物を食塩水で洗い、乾燥させ(
Na2SO4)、乾燥するまで蒸発させて、0.68g(定量的)の表題化合物を
得た。1
H-NMR(CDCl3,300MHz)δ 1.20-2.00(m,20H),2.32(t,2H),2.75(brt,2H),3
.76-3.84(m,4H),4.16(m,2H),6.92(br s,1H),6.99(m,
2H),7.28(dt,1H),7.44(dd,1H),7,49(dd,1H)および 7.84(dd,1H).
c) 2−クロロ−N−(5−カルボキシペンチル)−N−[[3−[(1−ア
セチミドイル)ピペリジン−4−イル]メトキシ]−5−トリフルオロメチルフ
ェニル]ベンゼンスルホンアミド
25%トリフルオロ酢酸の塩化メチレン(15mL)溶液(15mL)中の、
先の工程で調製した、2−クロロ−N−(5−カルボキシペンチル)−N−[[
3−[(1−tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メトキシ]
−5−トリフルオロメチルフェニル]ベンゼンスルホンアミド(0.68g、1
mmol)溶液を、周囲温度で0.5時間攪拌した。その反応反応混合物を乾燥
するまで蒸発させ、アセトニトリルと共沸させ(3回)、ヘキサン(2回)と2
:1ヘキサン/ジエチルエーテル(2倍)で粉末化した。残渣を高真空下に置い
て、0.6gの2−クロロ−N−(5−カルボキシペンチル)−N−[[3−[
ピペリジン−4−イル]メトキシ]−5−トリフルオロメチルフェニル]ベンゼ
ンスルホンアミドトリフルオロ酢酸塩を得た。
2−クロロ−N−(5−カルボキシペンチル)−N−[[3−[ピペリジン−
4−イル]メトキシ]−5−トリフルオロメチルフェニル]ベンゼンスルホンア
ミドトリフルオロ酢酸(0.3g、0.5mmol)のN,N−ジメチルホルム
アミド(10mL)溶液を、トリエチルアミン(0.21mL、1.5mmol
)とエチルアセトイミダート塩酸塩(0.13g、1mmol)で周囲温度にお
いて処理した。その反応混合物を水で希釈して、油性ゴム状物を得た。水層を他
の容器に移し、油性ゴム状物を少量のメタノールで処理し、水で希釈して結晶化
を開始させた。固形物を濾過により集め、水で洗い、高真空下で乾燥させて、7
.4mgの表題化合物を白色固体として得た。1
H-NMR(CDCl3/TFA,300MHz)δ 1.26-2.44(m,16H),2.9-3.4(m,2H),3.62-4.55
(m,6H),6.90(d,1H),7.04-7.08(m,2H),7.33(dt,1H),7.55(m,2H)および
7.84(d,1H).質量スペクトル(MALDI-TOF,α-シアノ-4-ヒドロキシケイ皮酸マ
トリックス)C27H33N3O5SClF3に対する計算値:
604.2(M+H).実測値: 604.3.
例11
1−(5−(N,N−ジメチルアミノ)ナフタレンスルホン酸3−[[(1−ア
セチミドイル)ピペリジン−3−イル]メトキシ]−5−メトキシフェニルエス
テル塩酸塩
a) 1−(5−(N,N−ジメチルアミノ)ナフタレンスルホン酸3−ヒドロ
キシ−5−メトキシフェニルエステル
1.08g(7.78mmol)の5−メトキシレゾルシノール、2.10g
(7.78mmol)のダンシルクロリド、30mLのジエチルエーテル、およ
び30mLの飽和炭酸水素ナトリウムの二相溶液を、周囲温度で一晩激しく攪拌
した。その反応混合物をpH7の緩衝液でクエンチングし、ジエチルエーテルに
抽出し、乾燥させ(MgSO4)、フラッシュクロマトグラフィー(1〜2%エ
ーテル/塩化メチレン)により精製して、605.5mg(21%収率)の表題
化合物を鮮やかな黄色の粉末として得た。1
H-NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.59(d,1H,J = 8.5Hz),8.43(d,1H,J = 8Hz),8.
12(dd,1H,J = 1,7Hz),7.66(dd,1H,J = 8,8.5Hz),7.46(dd,1H,J = 7.4
,8.5Hz),7.25(d,1H,J = 7.5Hz),6.20(t,1H,J = 2.2Hz),6.04(t,J = 2.
2Hz),6.01(t,IH,J = 2.2Hz),5.62(brs,1H),3.55(s,3H),および 2.99(s
,6H).質量スペクトル(MALDI-TOF; α-シアノ-4-ヒドロキシケイ皮酸マトリッ
クス)C19H19NO5S に対する計算値: 374.1(M+H),396.1(M+Na).実測値: 373.7
,395.7.
b) N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−ピペリジンメタノール
3−ピペリジンメタノール(4.60g、40mmol)とトリエチルアミン
(6mL)の1,4ジオキサン(100mL)溶液に、ジ−tert−ブチルジカル
ボネート(8.72g、40mmol)をゆっくり加えた。室温で2時間攪拌後
、溶媒を真空中で除去し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(2:1
ヘ
キサン/酢酸エチル)により精製して、表題化合物を白色固体(7.81g、9
1%)として得た。1
H-NMR(300MHZ,CDCl3)δ 1.25-1.39(m,2H),1.46(s,9H),1.60-1.81(m,3H)
,1.94(br s,1H),2.98-3.08(m,2H),3.51(d,2H)および 3.66-3.77(m,2H).
c) 1−(5−(N,N−ジメチルアミノ)ナフタレンスルホン酸3−[[N
−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−3−イル]メトキシ]−5−メト
キシフェニルエステル
先の工程で調製した、275mg(0.347mmol)のN−(tert−ブト
キシカルボニル)−3−ピペリジンメタノール、358mg(1.36mmol
)のトリフェニルホスフィン、および350μL(3.18mmol)のN−メ
チルモルホリンを含むテトラヒドロフラン(10mL)中の、この例の工程aで
調製した、379mg(1.05mmol)の1−(5−(N,N−ジメチルア
ミノ)ナフタレンスルホン酸3−ヒドロキシ−5−メトキシフェニルエステル溶
液に、215μL(1.36mmol)のアゾジカルボン酸ジエチルを加えた。
その反応混合物を周囲温度で1時間攪拌し、pH7の緩衝液で反応を停止し、ジ
エチルエーテルに抽出し、乾燥させ(MgSO4)、真空中で濃縮した。その生
成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、245.7mg(38%
収率)の表題化合物を黄色発泡体として得た。1
H-NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.60(d,1H,J = 8.6Hz),8.45(d,1H,J = 8.7Hz),
8.13(dd,1H,J = 1.2,7.3Hz),7.67(dd,1H),7.47(dd,1H,J = 7.4,8.5Hz)
,7.24(1H,J = 8.5Hz),6.24(t,1H,J = 2.2Hz),6.10(t,1H,J = 1.9Hz),5
.99(t,1H,J = 2.1Hz),3.88(br d,2H),3.55(s,3H),2.90(s,6H),1.58(s
,3H)および 1.44(s,9H).質量スペクトル(MALDI-TOF; α-シアノ-4-ヒドロ
キシケイ皮酸マトリックス)C39H38N2O7S に対する計算値: 593.2(M+Na).実測
値: 593.0.
d) 1−(5−N,N−ジメチルアミノ)ナフタレンスルホン酸3−[(ピペ
リジン−3−イル)メトキシ]−5−メトキシフェニルエステル塩酸塩
塩化メチレン(1mL)中の、先の工程で調製した、245mgの1−(5−
(N,N−ジメチルアミノ)ナフタレンスルホン酸3−[[N−(tert−ブトキ
シカルボニル)ピペリジン−3−イル]メトキシ]−5−メトキシフェニルエス
テルに、500μLの、ジオキサン中の4N HClを加えた。その反応混合物
を1時間攪拌した。その反応混合物を別の1mLの、ジオキサン中の4N HCl
で処理し、攪拌をさらに1時間続けた。その反応混合物をジエチルエーテル/メ
タノール/ヘキサンから繰り返し集めて、237.7mgの表題化合物を固まっ
た発泡体として得た。1
H-NMR(300MHz,DMSO-d6)δ 9.19(d,1H),9.03(q,1H),8.72(d,1H,J= 8.5Hz
),8.35(d,1H,J = 8.6Hz),8.17(dd,1H,J = 1.1,7.3Hz),7.84(t,1H,J =
7.9Hz),7.69(dd,1H,J = 7.6,8.5Hz),7.51(1,H,J = 7.7Hz),6.41(t,1H
,J = 2.2Hz),6.08(t,1H,J = 2.1Hz),5.92(t,1H,J = 2.1Hz),3.57-3.76(
m,2H),3.53(s,3H),3.2-3.23(m,2H),2.94(s,6H),2.58-2.8(m,2H),2.14
(br s,1H),1.62-1.80(m,2H),1.17-1.3(m,1H).質量スペクトル(MALDI-TOF
; α-シアノ-4-ヒドロキシケイ皮酸マトリックス)に対する計算値 C25H30N2O5S
: 471.2(M+H),493.2(M+Na).実測値: 470.9,492.9.
e) 1−(5−N,N−ジメチルアミノ)ナフタレンスルホン酸3−[[1−
アセチミドイル)ピペリジン−3−イル]メトキシ]−5−メトキシフェニルエ
ステル塩酸塩
先の工程で調製した、204.7mgの1−(5−(N,N−ジメチルアミノ
)ナフタレンスルホン酸3−[(ピペリジン−3−イル)メトキシ]−5−メト
キシフェニルエステル塩酸塩の380μL(3.42mmol)のN,N−ジイ
ソプロピルエチルアミンを含む2mLのN,N−ジメチルホルムアミド溶液に、
190mg(1.54mmol)のエチルアセトイミダート塩酸塩を加えた。そ
の反応混合物を周囲温度で2日間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣を2N
水酸化ナトリウムでクエンチングした。その反応混合物を塩化メチレンに抽出し
、
乾燥させ(K2CO3)、真空中で濃縮した。残渣を塩化メチレン(1mL)に溶
解し、500μLの氷酢酸で処理し、その後フラッシュクロマトグラフィー(塩
化メチレン/メタノール/氷酢酸(92.6:6.5:0.9))にかけて、生
成物の酢酸塩をゴム状物として得た。そのゴム状物を塩化メチレンに溶解し、1
N水酸化ナトリウムで処理した。有機相を乾燥させ(K2CO3)、真空中で濃縮
した。残渣を塩化メチレンに溶解し、1mLの、ジオキサン中の4N HClで
処理し、ジエチルエーテル/塩化メチレン/ヘキサンから繰り返し集めて、17
7mgの表題化合物を薄黄色の粉末として得た。1
H-NMR(300MHz, DMSO-d6)δ 9.37 および 9.33(br s,1H),8.78(s,1H),8.7
1(d,1H,J = 7.8Hz),8.34(d,1H,J = 8.6Hz),8.14-8.18(m,2H),7.84(t,1
H,J = 7.8Hz),7.69(dt,1H,J = 1.1,8.8Hz),7.49(d,1H,J = 7.6Hz),6.4
5 および 6.42(t,1H),6.16 および 6.10(t,1H),5.92 および 5.89(t,1H),
3.53(s,3H),2.92(t,6H),2.28 および2.22(s,3H).質量スペクトル(MALDI-
TOF; ??シアノ-4-ヒドロキシケイ皮酸マトリックス)C27H33N3O5S に対する計算
値: 512.2(M+H).実測値:511.5.
例12
2−クロロベンゼンスルホン酸1−[[(1−アセチミドイル)ビペリジン−4
−イル]メトキシ]ナフタレン−3−イルエステル酢酸塩
a) 2−クロロベンゼンスルホン酸1−ヒドロキシナフタレン−3−イルエス
テル
0℃で、1.5mLの2,6−ルチジンを含むテトラヒドロフラン(20mL
)中の、1.0g(6.24mmol)の1,3−ナフタレンジオールに、1.
35g(6.40mmol)の2−クロロベンゼンスルホニルクロリドを加えた
。その反応混合物を周囲温度まで一晩攪拌し、3N塩酸で反応を停止し、塩化メ
チレンに抽出し、乾燥させた(MgSO4)。フラッシュクロマトグラフィー(
2%酢酸エチル/塩化メチレン)による精製により、277mg(13%収率)
の表
題化合物を無色の固体として得た。1
H-NMR(300MHz,DMSO-d6)δ 10.75(s,1H),8.06(d,1H,J = 1.7Hz),7.78-7.9
5(m,4H),7.43-7.57(m,3H),7.11(d,1H,J = 2Hz)および 6.63(d,1H,J =
2Hz).
b) 2−クロロベンゼンスルホン酸1−[[1−N−(tert−ブトキシカルボ
ニル)ピペリジン−4−イル]メトキシ]ナフタレン−3−イルエステル
2mLのテトラヒドロフラン中の、先の工程で調製した、277mg(0.8
81mmol)の2−クロロベンゼンスルホン酸1−ヒドロキシナフタレン−3
−イルエステル、例1の工程(b)で調製した、180mg(0.837mmo
l)のN−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジンメタノール、260mg
(0.99mmol)のトリフェニルホスフィン、および270μL(2.45
mmol)N−メチルモルホリンに、160μL(1.02mmol)のアゾジ
カルボン酸ジエチルを加えた。その反応混合物を周囲温度で1時間攪拌した。そ
の反応混合物を水でクエンチングし、ジエチルエーテルに抽出し、乾燥させ(M
gSO4)、フラッシュクロマトグラフィー(2%ジエチルエーテル/塩化メチ
レン)にかけて、325mg(79%収率)の無色発泡体を得た。1
H-NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.17(d,1H,J = 7Hz),7.96(dd,1H,J = 1.4,8Hz)
,7.41-7.67(m,5H),7.34(dt,1H,J= 1.7Hz),7.08(d,1H),6.64(d,1H),J
= 2Hz),4.18(br,2H),3.89(d,2H,J = 6.2Hz),2.79(t,2H,J = 12H),2.0-
2.2(m,1H),1.76(d,2H,J = 8Hz)および 1.49(s,9H).質量スペクトル(MAL
DI-TOF; α-シアノ-4-ヒドロキシケイ皮酸マトリックス)C27H30ClNO6S に対す
る計算値: 554.1(M+Na).実測値: 554.2.
c) 2−クロロベンゼンスルホン酸1−[(ピペリジン−4−イル)メトキシ
]ナフタレン−3−イルエステル塩酸塩
先の工程で調製した、319mg(0.596mmol)の2−クロロベンゼ
ンスルホン酸1−[[1−N−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−
イル]メトキシ]ナフタレン−3−イルエステルの2mLの塩化メチレン溶液に
、
1.5mL(6mmol)の、ジオキサン中の4N HClを加えた。その反応
混合物を1時間攪拌し、ジエチルエーテルで粉末化して、281mgの表題化合
物を無色の粉末として得た。1
H-NMR(300MHz,DMSO-d6)δ 8.94(bd,1H,J = 9Hz),8.68(bd,1H,J = 10Hz)
,8.6(d,1H,J = 8Hz),7.8-7,98(m,4Hz),7.50-7.6(m,3H),7.18(d,1H; J
= 2Hz),6.69(d,1H,J = 2H),3.94(d,2H,J = 7Hz),2.93(q,2H),2.16(bm
,1H),1.96(d,2H) および 1.57-1.71(m,2H). 質量スペクトル(MALDI-TOF;
ゲンチシン酸マトリツクス)C22H22ClNO4S に対する計算値: 432.1(M+H).実測
値: 431.5.
d) 2−クロロベンゼンスルホン酸1−[[(1−アセチミドイル)ピペリジ
ン−4−イル]メトキシ]ナフタレン−3−イルエステル酢酸塩
55mg(0.45mmol)のエチルアセトイミダート塩酸塩と125μL
のN,N−ジイソプロピルエチルアミンを含むN,N−ジメチルホルムアミド(
2mL)中の、先の工程で調製した、100mg(0.214mmol)の2−
クロロベンゼンスルホン酸1−[(ピペリジン−4−イル)メトキシ]ナフタレ
ン−3−イルエステル塩酸塩の混合物を、周囲温度で一晩攪拌した。その反応混
合物に、別の125μLのN,N−ジイソププロピルエチルアミンと55mg(
0.45mmol)のエチルアセトイミダート塩酸塩を加えた。その反応混合物
をさらに4時間攪拌した。その反応混合物を乾燥するまで濃縮し、1N水酸化ナ
トリウム(2mL)で反応を停止し、塩化メチレンに抽出し、乾燥させ(K2C
O3)、真空中で濃縮した。残渣を塩化メチレン(1mL)で希釈し、1mLの
氷酢酸で処理し、展開溶媒として塩化メチレン/メタノール/氷酢酸(93.6
:6.5:0.5)を用いて分取薄層クロマトグラフィーにより直接精製して、
表題化合物を得た。1
H-NMR(300MHz,DMSO-d6)δ 8.14(d,1H,J = 8Hz),7.8-7.97(m,4H),7.50-7.
59(m,3H),7.19(s,1H),6.68(d,1H,J = 2Hz),4.11(d,2H,J = 6Hz),3.92
(d,2H,J = 6Hz),3.11(t,2H,J = 2.6Hz),2.2(m,1H),1.92(d,2H),1.75(
br s,3H)および 1.41(q,2H).質量スペク
トル(MALDI-TOF; α-シアノ-4-ヒドロキシケイ皮酸マトリックス)C23H24ClN3O4
S に対する計算値: 474.1(M+H).実測値: 473.8.
例13
3−[(2−クロロフェノキシ)メチル]−[[(1−アセチミドイル)ピペリ
ジン−4−イル]メトキシ]ベンゼン酢酸塩
a) 3−[(2−クロロフェノキシ)メチル]フェノール
0℃で20mL塩化メチレン中の、616mg(2.35mmol)のトリフ
ェニルホスフィンと400μL(3.84mmol)の2−クロロフェノールに
、370mL(2.35mmol)のアゾジカルボン酸ジエチルを加え、その後
、233mg(1.9mmol)3−ヒドロキシベンジルアルコールの2mLテ
トラヒドロフラン溶液を滴下した。その反応混合物を0℃から周囲温度まで1時
間攪拌した。その反応混合物を水でクエンチングし、ジエチルエーテルに抽出し
、乾燥させ(MgSO4)、フラッシュクロマトグラフィー(塩化メチレン/ヘ
キサン(2:1から4:1まで))により精製して、227mg(44%収率)
の表題化合物を無色の油状物として得た。1
H−NMR(300MHz、CDCl3)δ 7.39(dd、1H、J=1.6、7.8Hz)、7.25(t、1H)、7.15
-7.21(m、1H)、6.88-7.01(m、4H)、6.79(dd、1H、J=2.5、8.1Hz)、5.12(s、2H)、および
4.97(s、1H)。
b) 1−[(2−クロロフェノキシ)メチル]−3−[[N−(tert−ブトキ
シカルボニル)ピペリジン−4−イル]メトキシ]ベンゼン
275mg(1.05mmol)のトリフェニルホスフィンと例1の工程(b
)で調製した、208mg(0.97mmol)のN−(tert−ブトキシカルボ
ニル)−4−ピペリジンメタノールを含む塩化メチレン(5mL)中の、先の工
程で調製した、272mg(0.809mmol)の3−[(2−クロロフェノ
キシ)メチル]フェノール溶液に、165μL(1.04mmol)のアゾジカ
ルボン酸ジエチルをゆっくり加えた。その反応混合物を周囲温度で1時間攪拌し
た。
その反応混合物を水でクエンチングし、ジエチルエーテルに抽出し、乾燥させ(
MgSO4)、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル(1:4か
ら1:2まで))にかけて、221mg(58%収率)の表題化合物を無色の油
状物として得た。1
H−NMR(300MHz、CDCl3)δ 7.38(dd、1H、J=1.5、7.8Hz)、7.28(t、1H、J=8.1Hz
)、7.15-7.21(m、1H)、8.82-7.03(m、5H)、5.13(s、2H)、3.82(d、2H)J=6.4Hz)、2.74(t、2
H)、1.91-2.00(m、1H)、1.84(d、2H)、および 1.47(s、9H)。質量スペクトル(MALDI-TOF
; α−シアノ−4−ヒドロキシケイ皮酸マトリクス)C24H30ClNO4S に対する計算
値:454.2(M+Na)。実測値:454.4。
c) 1−[(2−クロロフェノキシ)メチル]−3−[(ピペリジン−4−イ
ル)メトキシ]ベンゼン塩酸塩
先の工程で調製した、215mgの1−[(2−クロロフェノキシ)メチル]
−3−[[N−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メトキシ
]ベンゼンの塩化メチレン(2mL)溶液を、1.5mLの、ジオキサン中の4
NHClで処理した。その反応混合物を周囲温度で1時間攪拌し、その後濃縮し
て、ジエチルエーテル/ヘキサン/メタノールから繰り返し集めた後、183m
gの表題化合物を無色の粉末として得た。1
H−NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 8.51(br s、2H)、7.45(dd、1H、J=1.3、7.9Hz)、7.27
-7.35(m、2H)、7.21(d、1H)、6.90-7.05(m、4H)、5.18(s、2H)、3.87(d、2H)、2.90(t、2H、J
=10Hz)、2.05(m、1H)、1.91(d、2H、J=13.8Hz)、および 1.5-1.54(m、2H)。質量スペクト
ル(MALDI-TOF; α−シアノ−4−ヒドロキシケイ皮酸マトリクス)C19H22ClNO2
に対する計算値:332.1(M+H)。実測値:332.0。
d) 3−[(2−クロロフェノキシ)メチル]−[[(1−アセチミドイル)
ピペリジン−4−イル]メトキシ]ベンゼン酢酸塩
100μL(0.908mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンを
含む1mLのN,N−ジメチルフォルムアミド中の、先の工程で調製した、40
mg(0.109mmol)の1−[(2−クロロフェノキシ)メチル]−3−
[(ピペリジン−4−イル)メトキシ]ベンゼン塩酸塩に、40mg(0.32
5mmol)のエチルアセトイミダート塩酸塩を加えた。その反応混合物を周囲
温度で3日間攪拌した。その反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を1N水酸化ナ
トリウムでクエンチングし、塩化メチレンに抽出し、乾燥させ(K2CO3)、濃
縮した。残渣を1mLの塩化メチレンに溶解し、その後500μLの氷酢酸で処
理した。その溶液をその後、展開液として塩化メチレン/メタノール/氷酢酸(
83:15:2)を用いて分取薄層クロマトグラフィーに直接かけて、33.8
mgの表題化合物をゴム状物として得た。1
H−NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 7.45(dd、1H、J=1.5、7.9Hz)、7.27-7.34(m、2H)、7
.20-7.23(dd、1H、J=1.4、8.3Hz)、6.89-7.04(m、4H)、5.76(s、2H)、4.07(d、2H、J=14Hz
)、3.87(d、2H、J=6.2Hz)、3.05(t、2H、J=13Hz)、2.22(s、3H)、2.05-2.13(m、1H)、1.85(
d、2H)、1.71(br s、3H)、および 1.18-1.38(m、2H)。質量スペクトル(MALDI-TOF; α-
シアノ−4−ヒドロキシケイ皮酸マトリクス)C21H25N2O2に対する計算値:373.2(
M+H)。実測値:373.0。
例14
2−クロロベンゼンスルホン酸3−[3−アミジノプロポキシ]−5−メチルフ
ェニルエステル塩酸塩
a) 2−クロロベンゼンスルホン酸3−[3−シアノプロポキシ]−5−メチ
ルフェニルエステル
N,N−ジメチルフォルムアミド(3mL)中の、例1の工程(c)で調製し
た、250mg(0.796mmol)の2−クロロベンゼンスルホン酸3−ヒ
ドロキシ−5−メチルフェニルエステルに0℃で、20mg(0.833mmo
l)の100%水素化ナトリウムを加えた。その反応混合物を5分間攪拌した。
その反応混合物に100μL(1.01mmol)の4−ブロモブチロニトリル
を加えた。その反応混合物を一晩周囲温度まで攪拌し、1N塩酸で反応を停止し
、
ジエチルエーテルに抽出した。その反応混合物を乾燥させ(MgSO4)、シリ
カゲルフラッシュカラム上に置き、塩化メチレンで溶出して、127mgの不純
物入りの化合物を油状物として得、これをそのまま次の反応で使用した。1
H−NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 7.94(dd、1H、J=1.5、9Hz)、7.54-7.63(m、2H)、7.3
4-7.40(m、1H)、6.57(m、1H)、6.55(m、1H)、および 6.48(t、1H、J=2Hz)。質量スペク
トル(MALDI-TOF; α-シアノ−4−ヒドロキシケイ皮酸マトリクス)C17H16ClNO4S
に対する計算値:388.0(M+Na)。実測値:387.8。
b) 2−クロロベンゼンスルホン酸3−[3−アミジノプロポキシ]−5−メ
チルフェニルエステル塩酸塩
10mLの37%HClのエタノール溶液中の、115mgの2−クロロベン
ゼンスルホン酸3−[3−シアノプロポキシ]−5−メチルフェニルエステルの
溶液を、0℃で一晩攪拌した。その反応物を乾燥するまで濃縮し、エタノール(
5mL)で希釈し、1gの炭酸アンモニウムで処理した。その反応混合物を40
分間攪拌した。その反応混合物を2N水酸化ナトリウムでクエンチングし、塩化
メチレンに抽出し、乾燥させ(K2CO3)、乾燥するまで濃縮した。残渣を塩化
メチレン/メタノール/ヘキサンの混合物で粉末にして、64mgの表題化合物
を無色の粉末として得た。1
H−NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.02(br s、2H)、8.68(br s、2H)、7.95(dd、1H、J=1、
7Hz)、7.81-7.90(m、2H)、7.56-7.62(m、1H)、6.75(s、1H)、6.50(s、1H)、6.44(t、1H、J
=1Hz)、3.89(t、2H、J=6Hz)、2.21(s、2H)、および2.02(5重線、2H)。質量スペクトル(M
ALDI-TOF; α−シアノ−4−ヒドロキシケイ皮酸マトリクス)。C17H19ClN2O4S に
対する計算値:383.1(M+H)。実測値:382.8。
例15
2−クロロベンゼンスルホン酸3−[[3−(N−メチルアミジノ)フェニル]
メトキシ]−5−メチルフェニルエステル塩酸塩
例6の工程(a)で調製した、2−クロロベンゼンスルホン酸3−[(3−シ
アノフェニル)メトキシ]−5−メチルフェニルエステル(414mg、1.0
mmol)の塩化メチレン(10mL)溶液に、0℃でエタノール中の37%H
Cl(15mL)を加えた。その混合物を0℃で3日間放置した。溶媒を蒸発さ
せ、残渣を塩化メチレンから真空中で数回濃縮した。残渣をエタノール(10m
L)に溶解し、メチルアミン塩酸塩(270mg、4.0mmol)とNa2C
O3(212mg、2.0mmol)で処理し、その後室温で2日間攪拌した。
その反応混合物を塩化メチレン(150mL)と10%K2CO3の間に分配した
。有機相を10% K2CO3(50mL)で洗い、K2CO3で乾燥した。真空中
で溶媒を除去後、HClメタノール溶液(30mL)を加え、溶媒を真空中で除
去した。残渣をその後フラッシュカラムクロマトグラフィー(10%メタノール
/塩化メチレン)により精製し、メタノール/酢酸エチルから結晶化して、表題
化合物を白色結晶(145mg、30%)として得た。1
H−NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 2.22(s、3H)、3.01(s、3H)、5.10(s、2H)、6.53(s、1H
)、6.56(s、1H)、6.87(s、1H)、7.58(t、1H、J=7.0Hz)、7.63(t、1H)J=7.6Hz)、7.73(m、2H)、
7.86(m、3H)、7.94(d、1H、J=4.0Hz)、9.05(br s、1H)、9.55(br s、1H)、および9.94(br
s、1H)。質量スペクトル(MALDI-TOF、シナピン酸マトリクス)C22H21N2O4SCl に対
する計算値:445.1(M+H)。実測値:445.0。
例16
2−クロロベンゼンスルホン酸3−[(4−アミジノフェニル)メトキシ]−5
−メチルフェニルエステル塩酸塩
a) 2−クロロベンゼンスルホン酸3−[(4−シアノフェニル)メトキシ]
−5−メチルフェニルエステル
アゾジカルボン酸ジエチル(524mg、3.0mmol)を、例1の工程(
c)で調製した2−クロロベンゼンスルホン酸3−ヒドロキシ−5−メチルフェ
ニルエステル(900mg、3.0mmol)、4−シアノベンジルアルコール
(4
00mg、3.0mmol;ヨーン(Yoon)ら、J.Org.Chem.3
8:2786−2792(1973))、およびトリフェニルホスフィン(79
0mg、3.0mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液に0℃で加え
た。その混合物を0℃で2時間、室温で3時間攪拌した。その反応混合物を水(
50mL)でクエンチングし、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有機相
を飽和NaHCO3(2×50mL)、食塩水(2×50mL)で順次洗い、N
a2SO4で乾燥した。溶媒を真空中で除去し、残渣をフラッシュカラムクロマト
グラフィー(2:1 酢酸エチル:ヘキサン)により精製して、表題化合物を白
色固体(0.95g、76%)として得た。1
H−NMR(300MHz,.CDCL3)δ 2.26(s、3H)、5.03(s、2H)、6.57(t、1H、J=2.2Hz)、6.
59(s、1H)、6.67(s、1H)、7.38(t、1H、J=5.8Hz)、7.49(d、2H、J=4.2Hz)、7.60(m、2H)、7.
67(d、2H、J=3.5Hz)、および7.96(d、1H、J=3.6Hz)。
b) 2−クロロベンゼンスルホン酸3−[(4−アミジノフェニル)メトキシ
]−5−メチルフェニルエステル塩酸塩
先の工程で調製した、2−クロロベンゼンスルホン酸3−[(4−シアノフェ
ニル)メトキシ]−5−メチルフェニルエステル(414mg、1.0mmol
)の塩化メチレン(10mL)溶液に、0℃で37%HClエタノール溶液(2
0mL)を加えた。その混合物を室温で2日間攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣
を塩化メチレンと共に数回蒸発させた。残渣をその後エタノール(20mL)に
溶解し、炭酸アンモニウム(385mg、4.0mmol)を0℃で加えた。そ
の混合物を室温で一晩攪拌した。その反応混合物を塩化メチレンと10%K2C
O3(50mL)との間に分配した。有機相を50mLの10%K2CO3で洗い
、K2CO3で乾燥した。溶媒を真空中で除去した。残渣をCH2Cl2で希釈し、
HClのメタノール溶液(30mL)で処理し、濃縮した。残渣をその後結晶化
(メタノールと酢酸エチル)により精製して、表題化合物を白色固体(345m
g、74%)として得た。1H−NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 2.21(s、3H)、5.16(s、
2H)、6.53(t、2H、
J=9.3Hz)、6.86(s、1H)、7.55-7.62(m、3H)、7.82-7.89(m、4H)、7.93(d、1H、J=4.0Hz)、9
.24(br s、2H)、および9.44(br s、2H)。質量スペクトル(MALDI-TOF、シナピン酸マ
トリクス)C21H19N2ClO4Sに対する計算値:431.1(M+H)。実測値:431.1。
例17
2−クロロベンゼンスルホン酸3−[(3−アミジノフェニル)メトキシ]フェ
ニルエステル塩酸塩
a) 3−ベンジルオキシフェニルアセテート
DMF(10mL)中のレゾルシノールモノアセテート(6.10g、40m
mol)を、DMF(50mL)中のNaH(95%、0.92g、40mmo
l)の混合物に滴下した。その混合物を室温で10分間攪拌した。DMF(10
mL)中の臭化ベンジル(6.85g、40mmol)をその後滴下し、その混
合物を室温で2時間攪拌した。その反応混合物を水(100mL)でゆっくりク
エンチングし、その後酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。有機相を食塩
水(2×50mL)で洗い、Na2SO4で乾燥した。溶媒を真空中で除去し、残
渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(1:1 ヘキサン:塩化メチレン)
により精製して、表題化合物を白色の固体(5.30g、55%)として得た。1
H−NMR(300MHz、CDCl3)δ 2.28(s、3H)、5.03(s、2H)、6.72(m、2H)、6.85(dd、1H、
J=1.2、4.1Hz)、7.27(t、1H、J=7.9Hz)、および7.41(m、5H)。
b) 3−ベンジルオキシフェノール
テトラヒドロフラン(50mL)中の、先の工程で調製した、3−ベンジルオ
キシフェニルアセテート(4.84g、20mmol)を、1NのNaOH(3
0mL)と室温で3時間処理した。その混合物を1NのHClで酸性化し、酢酸
エチル(3×100mL)で抽出した。有機相を食塩水(2×50mL)で洗い
、Na2SO4で乾燥した。溶媒を真空中で除去し、残渣をフラッシュカラムクロ
マトグラフィー(塩化メチレン)により精製して、表題化合物を無色の液体(3
.
80g、96%)として得た。1
H−NMR(300MHz、CDCl3)δ 5.01(s、2H)、5.09(s、1H)、6.47(t、2H、J=2.2Hz)、6.5
6(dd、1H、J=1.1、4.1Hz)、7.11(t、1H)、および7.39(m、5H)。
c) 2−クロロベンゼンスルホン酸3−ベンジルオキシフェニルエステル
塩化メチレン(50mL)中の、先の工程で調製した、3−ベンジルオキシフ
ェノール(2.97g、15mmol)を、ジイソプロピルエチルアミン(2m
L)と2−クロロベンゼンスルホニルクロリド(3.27g、15.5mmol
)で、0℃で2時間および室温で2時間処理した。その反応混合物を200mL
の塩化メチレンで希釈し、飽和NaHCO3(2×50mL)、食塩水(2×5
0mL)で順次洗い、Na2SO4で乾燥した。溶媒を真空中で除去し、残渣をフ
ラッシュカラムクロマトグラフィー(1:1 ヘキサン:塩化メチレン)により
精製して、表題化合物を無色の液体(5.35g、95%)として得た。
1H−NMR(300MHz、CDCl3)δ 4.97(s、2H)、6.71(dd、1H、J=1.1、4.1Hz)、6.78(t、1H、
J=2.3Hz)、6.85(dd、1H、J=1.1、4.1Hz)、7.17(t、1H、J=8.3Hz)、7.37(m、5H)、7.58(m、2
H)、および7.91(dd、1H、J=1.1、4.1Hz)。
d) 2−クロロベンゼンスルホン酸3−ヒドロキシフェニルエステル
テトラヒドロフラン(80mL)中の、先の工程で調製した、2−クロロベン
ゼンスルホン酸3−ベンジルオキシフェニルエステル(3.75g、10mmo
l)、Pd/C(10%)(350mg)を、3時間水素化(風船)した。触媒
をセライトで濾過し、テトラヒドロフランで洗った。一つに合わせたテトラヒド
ロフラン溶液を真空中で蒸発させ、残渣をその後フラッシュカラムクロマトグラ
フィー(塩化メチレン)により精製して、表題化合物を無色の油状物(2.75
g、95%)として得た。1
H−NMR(300MHz、CDCl3)δ 6.68(m、3H)、7.12(t、1H、J=6.5Hz)、7.37(t、1H、J=7
.1Hz)、7.60(m、2H)、7.94(dd、1H、J=0.6、4.0Hz)。
e) 2−クロロベンゼンスルホン酸3−[(3−シアノフェニル)メトキシ]
フェニルエステル
アゾジカルボン酸ジエチル(174mg、1.0mmol)を、先の工程で調
製した、2−クロロベンゼンスルホン酸3−ヒドロキシフェニルエステル(28
5mg、1.0mmol)、3−シアノベンジルアルコール(133mg、1.
0mmol)(ヨーンら、J.Org.Chem.38:2786−2792(
1973))、およびトリフェニルホスフィン(263mg、1.0mmol)
のテトラヒドロフラン(10mL)溶液に0℃で加えた。その混合物を0℃で2
時間、室温で3時間攪拌した。その反応混合物を水(30mL)でクエンチング
し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。有機相を飽和NaHCO3(2×
30mL)、食塩水(2×30mL)で洗い、Na2SO4で乾燥した。溶媒を真
空中で除去し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(2:1 酢酸エチ
ル:ヘキサン)により精製して、表題化合物を薄黄色の油状物(375mg、9
3%)として得た。
1H−NMR(300MHz、CDCl3)δ 5.02(s、2H)、6.78(m、2H)、6.85(dd、1H、J=4.2、1.3H
z)、7.20(t、1H、J=8.2Hz)、7.38(t、1H、J=5.8Hz)、7.51(t、1H、J=7.7Hz)、7.59-7.68(m、
5H)、および7.93(dd、1H、J=4.0、0.7Hz)。
f) 2−クロロベンゼンスルホン酸3−[(3−アミジノフェニル)メトキシ
]フェニルエステル塩酸塩
先の工程で調製した、2−クロロベンゼンスルホン酸3−[(3−シアノフェ
ニル)メトキシ]フェニルエステル(280mg、0.7mmol)の塩化メチ
レン(10mL)溶液に、37%HClエタノール溶液(15mL)を0℃で加
えた。その混合物を室温で2日間攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を塩化メチレ
ンと共に数回蒸発させた。残渣をその後エタノール(10mL)に溶解し、炭酸
アンモニウム(300mg、3.0mmol)を0℃で加えた。その混合物を室
温で一晩攪拌した。その反応混合物を塩化メチレン(150mL)で希釈し、1
0%K2CO3(2×50mL)で洗い、K2CO3で乾燥した。溶媒を真空中で除
去し、HClメタノール溶液(30mL)を加え、その後、真空中で濃縮した。
残渣をフラッシュクロマトグラフィー(塩化メチレン中の10%メタノール)に
より精製して、表題化合物を白色の発泡体(238mg、75%)として得た。1
H−NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 5.15(s、2H)、6.67(d、1H、J=4.OHz)、6.81(s、1H)、7
.03(d、1H、J=4.0Hz)、7.32(t、1H、J=8.3Hz)、7.58(t、1H、J=7.5Hz)、7.65(t、1H、J=7.7H
z)、7.75-7.94(m、6H)、9.27(br s、2H)、および9.45(br s、2H)。質量スペクトル(MAL
DI-TOF、シナピン酸マトリクス)C20H17N2ClO4S に対する計算値:417.1(M+H)、439.
O(M+Na)。実測値:417.4、439.1。
例18
2−クロロベンゼンスルホン酸3−[5−アミジノペンチルオキシ]−5−メチ
ルフェニルエステル酢酸塩
a) 2−クロロベンゼンスルホン酸3−[5−シアノペンチルオキシ]−5−
メチルフェニルエステル
水素化ナトリウム(24mg、1mmol;100%)を、例1の工程(c)
で調製した、250mg(0.855mmol)の2−クロロベンゼンスルホン
酸3−ヒドロキシ−5−メチルフェニルエステルのN,N−ジメチルフオルムア
ミド溶液2mLに加えた。5分後、130μL(0.93mmol)の6−ブロ
モヘキサンニトリルを、その反応混合物に加えた。その反応混合物を周囲温度で
2時間攪拌し、食塩水(50mL)で反応を停止し、ジエチルエーテル(50m
L)に抽出し、水(3×10mL)で洗い、乾燥させ(MgSO4)、真空中で
濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(塩化メチレン/石油エーテル
4:1から100:0まで)により精製して、250mgの表題化合物を、放置
すると固化する無色の油状物として得た。1
H−NMR(300MHz、CDCl3)δ 7.97(dd、1H、J=1.4、7.8Hz)、7.56-7.65(m、2H)、7.36
-7.41(m、1H)、6.59(br s、1H)、6.53(br s、1H)、6.48(t、1H、J=1.1Hz)、3.85(t、2H)、2.
38(t、2H)、2.24(s、3H)、および1.6-1.8(m、6H)。
質量スペクトル(MALDI-TOF、α-シアノ-4-ヒドロキシケイ皮酸マトリクス)C19H20
NClO4S に対する計算値:416.1(M+Na)。実測値:416.1。
b) 2−クロロベンゼンスルホン酸3−[5−アミジノペンチルオキシ]−5
−メチルフェニルエステル酢酸塩
10mLの37%HClエタノール中の、先の工程で調製した、138mg(
0.351mmol)の2−クロロベンゼンスルホン酸3−[5−シアノペンチ
ルオキシ]−5−メチルフェニルエステルの溶液を、周囲温度で一晩攪拌した。
その反応混合物を油状物に濃縮し、5mLのエタノールで希釈し、1.0gの炭
酸アンモニウムで処理した。周囲温度で30分間攪拌後、その反応混合物を2N
のNaOHでクエンチングし、塩化メチレンに抽出し、乾燥させ(K2CO3)、
濃縮した。残渣を500μLの氷酢酸で処理し、ジエチルエーテル/塩化メチレ
ンから粉末化して、3.9mgの表題化合物を得た。1
H−NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 7.79-7.95(m、3H)、7.55-7.60(t、1H)、6.73(s、1H)、
6.49(s、1H)、6.38(s、1H)、3.85(t、2H)、2.29(t、2H)、および2.20(s、3H)。質量スペク
トル(MALDI-TOF、α-シアノ-4-ヒドロキシケイ皮酸マトリクス)C19H23N2ClO4S に
対する計算値:411.1(M+H)。実測値:411.3。
例19
精製した酵素の In vitroにおける阻害
試薬
全ての緩衝液塩はシグマケミカルカンパニー(Sigma Chemical Company)(セ
ントルイス、MO)から購入し、入手できる最高純度のものである。酵素の基質
、N−ベンゾイル−Phe−Val−Arg−p−ニトロアニリド(シグマ B7632
)、N−ベンゾイル−Ile−Glu−Gly−Arg−p−ニトロアニリド(シグマB22
91)、N−p−トシル−Gly−Pro−Lys−p−ニトロアニリド(シグマT61
40)、およびN−スクシニル−Ala−Ala−Pro−Phe−p−ニトロアニリド(シ
グマ S7388)は、全てシグマから購入した。
ヒトα−トロンビンとヒトXa因子はエンザイム・リサーチ・ラボラトリーズ
(Enzyme Research Laboratories)(サウスベンド、インディアナ州)から入手
した。ウシのトリプシンはシグマから入手した。
Ki測定
全アッセイは、ペプチドp−ニトロアニリド基質の加水分解を触媒する酵素を
阻害するテスト化合物の能力を基準にした。典型的なKi測定において、基質を
DMSOで調製し、50mM HEPES、200mM NaCl、pH7.5か
ら成るアッセイ緩衝液に希釈する。基質各々の最終濃度を以下に例記する。一般
的に、基質濃度は実験で測定したKm値より低い。テスト化合物を0.16mg
/mLDMSO溶液として調製する。希釈液を、200倍の濃度範囲を含む8つ
の最終濃度を与えるようにDMSOで調製する。酵素溶液をアッセイ緩衝液で以
下に例記した濃度で調製する。
典型的なKi測定において、96穴プレートの各穴に、280μLの基質溶液
、10μLの阻害剤溶液をピペットで入れ、プレートを10分間以上モレキュラ
ーデバイスプレートリーダー(Molecular Devices plate reader)で37℃に熱
で平衡化しておいた。反応は20μLの酵素液の一部を加えることで開始し、4
05nmでの吸光度の増加を15分間記録する。全基質の10%未満の加水分解
に相当するデータを計算で使用する。阻害剤を含んでいないサンプルに対する速
度比(時間の関数として吸光度の変化の割合)を、阻害剤を含むサンプルの速度
で割って、阻害剤の濃度の関数としてプロットする。データを線形回帰に合わせ
て、直線の傾きの値を計算する。その傾きの逆数が実験で測定したKi値である
。
トロンビン
トロンビン活性を、基質 Suc−Ala−Ala−Pro−Arg−pNAを加水分解する能
力として評価した。基質溶液をアッセイ緩衝液中で20μM(20μM<<Km
=180μM)の濃度で調製した。最終DMSO濃度は0.3%だった。精製し
たヒトのα−トロンビンをアッセイ緩衝液に450nMの濃度まで希釈した。
最終試薬濃度は:[トロンビン]=0.5nM、[Suc−Ala−Ala−Pro−Arg−
pNA]=20μMだった。
Xa因子
Xa因子活性を、基質Bz−Ile−Glu−Gly−Arg−pNAを加水分解する能力
として評価した。基質溶液をアッセイ緩衝液中で51μM(51μM<<Km=
1.3mM)の濃度で調製した。最終DMSO濃度は0.3%だった。精製した
活性化されたヒトXa因子をアッセイ緩衝液に300nMの濃度まで希釈した。
最終試薬濃度は:[FXa]=20nM、[Bz−Ile−Glu−Gly−Arg−pNA
]=51μMだった。
トリプシン
トリプシン活性を、基質Bz−Phe−Val−Arg−pNAを加水分解する能力と
して評価した。基質溶液をアッセイ緩衝液中で14μM(14μM<<Km=2
91μM)の濃度で調製した。最終DMSO濃度は0.3%だった。精製したウ
シのトリプシンをアッセイ緩衝液に150nMの濃度まで希釈した。最終試薬濃
度は:[トリプシン]=10nM、[Bz−phe−Val−Arg−pNA]=14μ
Mだった。
キモトリプシン
キモトリプシン活性を、基質 Suc−Ala−Ala−Pro−Phe−pNAを加水分解す
る能力として評価した。基質溶液をアッセイ緩衝液中で14μM(14μM<<
Km=61μM)の濃度で調製した。最終DMSO濃度は0.3%だった。精製
したウシα−キモトリプシンをアッセイ緩衝液に45nMの濃度まで希釈した。
最終試薬濃度は:[キモトリプシン]=3nM、[Suc−Ala−Ala−Pro−Phe−
pNA]=14μMだった。
合成した化合物を使用して得られた結果を表1に示す。
この結果は本発明の化合物がプロテアーゼの阻害剤であることを示している。
本発明の化合物は、Xa因子、トロンビン、キモトリプシン、およびトリプシン
等の、いくつかのプロテアーゼを阻害する。
本発明をここに完全に記載したけれども、同じことが本発明の範囲、またはそ
のいずれもの態様に影響されることなく、広いか、同等の範囲の条件、処方、お
よび他のパラメーター内で実行され得ることが、当業者に理解されるだろう。こ
こで引用された全ての特許と刊行物は、ここにその全てを参照により本明細書の
開示内容の一部とする。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
A61P 43/00 A61K 31/00 643D
A61K 31/18 31/18
31/24 31/24
31/445 31/445
31/495 31/495
C07C 311/21 C07C 311/21
C07D 211/22 C07D 211/22
211/28 211/28
295/14 295/14 A
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S
Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD
,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ
,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,
CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G
E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR
,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,
MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P
L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK
,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN
(72)発明者 トムツック、ブルース・イー
アメリカ合衆国、ペンシルバニア州
19426、カレッジビル、ソネット・レーン
333
(72)発明者 イリッグ、カール
アメリカ合衆国、ペンシルバニア州
19460、フェニックスビル、ジョナサン・
ドライブ 25
(72)発明者 ソル、リチャード・エム
アメリカ合衆国、ニュージャージー州
08648、ローレンスビル、グレン・アベニ
ュー 324