JP2000502627A - 胴駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 偏心ブシュ（７）を介して調節可能な胴（２）において、その駆動が直接電動モータ（１１）によって行われる。この電動モータは偏心ブシュ上に直接配置されている。電動モータとシリンダとの間にはカップリング（１２）が接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】 胴駆動装置 本発明は、請求項１の上位概念部に記載した形式の輪転印刷機のための胴駆動 装置に関する。 ドイツ連邦共和国特許第４１３８４７９号明細書から、このような種類の輪転 印刷機の胴駆動装置が公知である。偏心ブシュを介して側枠内で旋回可能な胴が 、電動モータによって直接駆動される。この目的のために電動モータの回転子は 胴のジャーナルと固く結合されている。電動モータの固定子は、追従調整装置を 介して側枠と固く結合されている。 この場合の欠点は、固定子を追従させるための複雑な装置が必要なことである 。さらに、電動モータの固定子と回転子とは直接互いに相対的に回転可能に支承 されていないので、回転子と固定子との間に一定の隙間が保証されていない。こ のような不正確さは特に製造誤差、組立欠陥または追従装置それ自体によって生 じ得る。それによって好ましくない振動が生じて例えば印刷画像のダブリなどを 招く恐れがある。 ドイツ連邦共和国特許出願公開第４４２２０９７号明細書では、調節可能な偏 心ブシュに回転支承されている、輪転印刷機の圧胴を駆動するための電動モータ の配置構成が開示されている。この場合、電動モータ の回転子は胴と堅固に結合されている。 ドイツ連邦共和国特許出願公開第４４３０６９３号明細書には、偏心ブシュに 支承されている胴を具備した印刷ユニットを有するオフセット輪転印刷機が開示 されている。胴は電動モータによって直接駆動され、この際に電動モータの固定 子は胴のジャーナルに堅固に固定されている。 ドイツ連邦共和国特許出願公開第３４３２５７２号明細書により胴駆動装置を 開示されている。電動モータの回転子は急速着脱カップリングを介して胴のジャ ーナルと結合されている。この急速着脱カップリングはジャーナルとロータを堅 固に結合している。 本発明の課題は、輪転印刷機の胴駆動装置を提供することである。 この課題は、本発明によれば請求項１の特徴部に記載された特徴によって解決 される。 本発明により達成可能な利点は、胴を調節する際に胴を駆動する電動モータの 固定子と回転子との間に相対運動が生じ得ないことである。これにより、固定子 と回転子との間に一定の隙間が保証されており、そうすることによって電動モー タの良好な回転特性が保証されている。 本発明による胴駆動装置では、たとえばフランジ付きモータが用いられ、フラ ンジは直接端面側で胴を支承している偏心ブシュに固定されている。これに加え て複雑な追従装置は不要である。製造コストおよび組立コストならびに不正確さ が最小限度にされる。 胴と電動モータとはカップリングを介して結合されている場合は、カップリン グはたとえば軸線ずれ、軸線の傾斜位置あるいは角誤差などの欠陥を補償するよ うに設けられていてよく、そうするとこれらの欠陥は、たとえば電動モータの寿 命や回転特性に影響を与えない。このことは特に偏心ブシュを用いて調節可能な 胴において有利である。なぜならば、胴は偏心ブシュの位置に応じて種々様々に 負荷されてよく、それゆえ、たとえば電動モータの回転子と胴のジャーナルとの 間の軸線ずれの大きさは種々様々であることができるからである。 本発明による胴駆動装置が図面に示されており、以下に詳しく説明する。 回転する構成部材、有利には輪転印刷機の胴２（例：版胴、ゴム胴または圧胴 ）のジャーナル１は、たとえばころがり軸受４を介して側枠３に回転軸線６を中 心にして回転可能に支承されている。ころがり軸受４は偏心ブシュ７内に配置さ れており、偏心ブシュ７は同様にころがり軸受８を介して側枠３に旋回可能に支 承されている。この偏心ブシュ７に作動装置、たとえば制御可能な作業シリンダ ９の第１の端部が第１の継手を介して作用している。作業シリンダ９の第２の端 部は、第２の継手を介して側枠３と結合されている。 微調整装置は作業シリンダ９と協働するように配置されていてよい。これにより 、偏心ブシュ７は側枠３と相対回動しないように、かつ調節可能に係合されてお り、胴２の回転軸線６の位置は側枠３によって規定された平面上で偏心ブシュ７ を介して可変である。この胴２と、有利には位置制御された電動モータ１１が協 働するように配置されている。この目的のために、たとえば胴２のジャーナル１ はカップリング１２を介して電動モータ１１の回転子１４の回転子軸１３と相対 回動しないように結合されている。カップリング１１は、図示された例における ように単純なフランジカップリングとして、またはたとえば継手状の補償カップ リング、たとえば二重カルダン継手、曲面歯列カップリングとして形成されてい てもよい。回転子１４もしくは回転子軸１３はフランジ１６および固定子１８を 包含しているケーシング１９の蓋部１７内に、たとえばすべり軸受によって支承 されている。フランジ１６は端面側で偏心ブシュ７と結合されている。これによ り電動モータ１１、すなわちその固定子１８は、有利にはもっぱら偏心ブシュ７ に固定されている。 すべり軸受の代わりにころがり軸受も使用できる。固定子１８がジャーナル１ と固く結合されている場合は、電動モータ１１の内部支承は完全に省くこともで きる。 ジャーナル１に直接に装着可能な中空軸モータも応 用できる。この場合、ジャーナル１は調整ばね、スプライン軸またはのこ刃切欠 きによって中空軸モータの回転子に対して、相対回動しないように保持されてい る。電動モータ１１とジャーナル１との間に伝動装置が接続されていてもよく、 伝動装置はまたもっぱら偏心ブシュ７上に配置されている。この伝動装置は、有 利には遊星歯車装置として形成されていて、ジャーナル１に対して同軸的に配置 されている。 本発明による胴１の作用方式は、次のとおりである。作業シリンダ９が、たと えば胴入れのために操作されると、作業シリンダ９は周方向で偏心ブシュ７に力 を及ぼす。そうすることによって偏心ブシュ７は、たとえばストッパ（図示しな い）に達するまで周方向に旋回させられる。そうすることによって側枠３、ひい てはたとえば第２の胴に対する胴２の回転軸線６の位置が変更される。この場合 、同時に回転子１４および固定子１８の位置も変更される。しかし、回転子１４ と固定子１８との間に相対運動は生じないので、回転子１４と固定子１８との間 の隙間は一定のままである° 符号の説明 １ ジャーナル ２ 胴 ３ 側枠 ４ ころがり軸受 ６ 回転軸線（２） ７ 偏心ブシュ ８ ころがり軸受 ９ 作業シリンダ １１ 電動モータ １２ カップリング １３ 回転子軸 １４ 回転子（１１） １６ フランジ １７ 蓋部 １８ 固定子 １９ ケーシング

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＪＰ，ＵＳ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 輪転印刷機のための胴駆動装置であって、付属の胴（２）が偏心ブシュ（ ７）に回転可能に支承されており、この偏心ブシュ（７）が胴（２）の回転軸線 （６）の位置を変更するために側枠（３）に旋回可能に支承されており、さらに 電動モータ（１１）が胴（２）を駆動するように配置されている形式のものにお いて、 電動モータ（１１）の回転子（１４）が補償カップリング（１２）を介して胴 （２）のジャーナル（１）と結合されていることを特徴とする胴駆動装置。 ２． 電動モータ（１１）の固定子（１８）がもっぱら偏心ブシュ（７）に固定 されている、請求項１記載の胴駆動装置。 ３． 電動モータ（１１）がフランジ（１６）を有しており、このフランジ（１ ６）が端面側で偏心ブシュ（７）に配置されている、請求項１または２記載の胴 駆動装置。 ４． 電動モータ（１１）が中空軸式モータとして形成されている、請求項１記 載の胴駆動装置。 ５． 電動モータ（１１）と胴（２）との間に伝動装置が接続されており、この 伝動装置が偏心ブシュ（７）上に配置されている、請求項１記載の胴駆動装置゜