【発明の詳細な説明】
無線温度監視システム
発明の分野
本発明は、やけどの危険をさけるのに有効な無線温度監視システムに関するも
のである。本システムは、無線リンクによりコントローラー(制御装置)と通信
する、蛇口の端に取り付けられた温度センサーと送信器を含んでいる。無線リン
クは蛇口に取り付け易くするために用いられる。本発明は、また、設定最高温度
を越えたことを知らせる、音付きのディジタルディスプレイおよび/または視覚
的なアラーム装置と、蛇口への水の流れを止める遮断バルブとを備えることも可
能である。
発明の背景
家庭や学校等において、ある特定の人々、特に障害者、老人や子供は、蛇口か
らの湯でやけどをする危険性がある。これらの人々は、水と湯の蛇口栓を間違え
たり、非常に高温になる蛇口の操作がうまくできないために、熱湯を浴びる危険
がある。特に温度が42℃以上になるとむきだしの皮膚には危害が加わる。また
、多くの温水器ではサーモスタットの温度を低く設定することが可能であるが、
多くの温水タンクでは、洗濯や皿洗い器に十分な温水を供給するため、サーモス
タットの温度を60℃以上に設定してある場合が多い。
従って、温水システムにおいて、やけどをおこすような温度を越える湯が特定
の蛇口から流れないようにコントロールするための製品が必要とされている。
従来の温度監視および遮断システムでは、水道管での水や流体の流れを制御し
ていた。また、蛇口への水の流れを制御するシステムも存在している。これらの
システムにはしばしば、水の温度
を電子的に監視し、目的の温度となるよう温水と冷水の流量を制御する機構も含
まれている。これらのシステムの問題点は、システムが複雑なため、導入するに
は蛇口全体をつけかえなければならないことである。この複雑さはしばしばコス
ト増につながる。
さらに、従来のシステムでは、蛇口に対する見苦しい取り付け器を要すること
による特定の蛇口の美観を損なうか、または、浴室や台所の全体的な景観にそぐ
わない蛇口に完全に取り替えることが必要となる。例えば、既存の蛇口を交換し
ないシステムでは、蛇口からの電線や、バルブおよび/または複雑なコントロー
ルパネルを介するために蛇口の美観を損なう。
従って、既存の蛇口に取り付けられ、かつ、美観の観点から問題がなく、特に
美観から望まれない電線や機構を用いない、やけどの防止器の必要があった。さ
らに、水道工事業者や、ほとんど水道工事の経験のない一般の人々でも数分で取
り付けられるやけど防止器が必要とされてきた。
特に、蛇口から流れる水の温度を監視し、無線通信リンクで温度情報をコント
ローラーと通信する装置が必要とされてきた。
コントローラからの情報は、数値での温度表示や、設定温度を越えた場合に水
の流れを遮断するバルブのコントロールに用いられる。
先行技術を調べると、温度を監視し、制御し、温度が上がりすぎた場合に遮断
するシステムは存在する。例えば、米国特許4256258、5184642、
4756030、4886207、および5226629である。しかしながら
、これらの特許では、上記問題点に注目して解決する装置を開示するものはなく
、特に、蛇口の美観をそこなわず既存の蛇口にすぐに装着できる機器はない。
発明の概要
上記必要性にかんがみ、本発明は、既存の蛇口に簡単に装着でき、また、蛇口
の美観をそこねないやけど防止器を目的とする。
従って、本発明は、温度感知器と送信器であり、好ましくは標準ネジ山を有す
るスクリューリングにより、蛇口の先端に取り付け得るものを提供する。蛇口か
らの温度情報はコントローラに送られ、そこで湯遮断バルブを作動させたり、ま
た実際の温度を数値表示する。湯遮断バルブの場合は、遮断バルブを電池で作動
させるのが好ましい。一例では、コントローラと遮断バルブは、無線リンクで通
信する特定のユニットになっている。
また、他の例では、システムが遮断されたらユーザーが湯の供給を再動作させ
得るように、システムにはリセットスイッチが装備されている。
また、システムには、高い温度の湯を得るために、やけど防止システムを無効
にする機能が備えられてもよい。この無効にする機能を特別の目的の作業、例え
ば洗濯や皿洗いのため作動させるためには、特別のキー操作が必要である。
このように、本発明は、蛇口から流れ出る流体の温度を監視する蛇口制御シス
テムであり、この蛇口制御システムは、次の要素からなっている:蛇口に装着さ
れる温度センサーおよび送信器、蛇口から流れる流体の温度データを得てそれを
送信する温度センサーおよび送信器;これら温度データを取り込み処理するコン
トローラーで、このコントローラーは蛇口からの流体の温度が設定温度以上にな
ると流体の流れを遮断する手段を有している。
また、この発明では蛇口コントロールシステムは次の要素からなる:
蛇口取り付け用の温度センサーおよび送信器、蛇口から流れる流体の温度デー
タを得て、それを送信する温度センサーおよび送信器;温度データを取り込み処
理するコントローラで、このコン
トローラーは蛇口から流れる流体の温度を表示する手段を有する。
より好ましい例では、温度センサーおよび送信器は、温度データを連続的に送
信し、また、バイパス信号を送信する手段を有している。好ましくは、パルス幅
変調信号が用いられる。
バルブユニットは、好ましくは、バイパス信号を受信するとバルブユニットが
安全機能オフ(off)のモードに切り替わる、安全機能オン(on)と安全機
能オフ(off)のモードの間の切り替え手段を有しているのがよい。好ましく
は、第一および第二のタイミング回路が、安全機能オン(on)と安全機能オフ
(off)のモードの動作の間に用いられる。さらに、バルブユニットは、電池
の状態をチェックする手段および電池レベルの低下の状態をユーザーに知らせる
アラーム手段を有することが望ましい。
本発明の例において、ユニットはまた、温度センサーおよび送信器(それ自体
が、もし蛇口最高設定温度を越えたときに利用者に警告を発する機能を有してい
てもよい)からの温度データを受信し、表示して解読するベースユニットを有し
ていてもよい。図面の簡単な説明
添付される図面を参照することにより、本発明の上記およびその他の特徴をよ
り明確にできる。
図1aは、コントローラと遮断バルブ間の結線を示す本発明の一例の斜視図で
ある。
図1bは、無線により接続されたコントローラーと遮断バルブを示す本発明の
一例の斜視図である。
図1cは、コントローラと遮断バルブを一ユニットにまとめた本発明の一例の
斜視図である。
図2は、本発明の典型的な温度センサー/送信器の上面図であ
る。
図3は、本発明による温度センサー/送信器の典型的な動作のフローチャート
である。
図4aは、本発明の典型的コントローラーの外観図である。
図4bは、本発明の典型的コントローラーの内部を示す 図である。
図5は、本発明によるコントローラーの典型的な動作のフローチャートである
。
図6は、本発明の典型的なバルブドライバーの内部の特徴を示す図である。
図7は、本発明によるバルブドライバーの典型的な動作のフローチャートであ
る。
図8は、本発明の典型的コントローラーの外観の特徴を示す図である。
図9は、通信リンクを示す本発明の要素の図である。
図10は、本発明による温度センサー/送信器の好ましいコントロールスキー
ムを示すフローチャートである。
図11は、本発明によるベースユニット動作の好ましいコントロールスキーム
を示すフローチャートである。
図12は、本発明によるバルブユニット動作の好ましいコントロールスキーム
を示すフローチャートである。発明の詳細な説明
三種類の異なる無線温度監視器10を図1a、1bおよび1cに示す。
図1a、1b、1cに関し、蛇口12は一部を切断して示される流し14に取
り付けられたものが示されている。それぞれの図で、温度監視器10は個別の要
素から構成されており、要素には温度センサー/送信器16、コントローラー1
8および蛇口12
への湯供給器21に組み込まれた遮断バルブ20が含まれる。
図1aに示される例では、コントローラー18と遮断バルブ20は電線22に
より接続されている。コントローラー18はディジタル表示を有するものとして
示されている。図1bは、コントローラ18と遮断バルブ20とが無線で結ばれ
ており、また、コントローラー18がディジタル表示を有する例を示している。
図1cは、コントローラ18と遮断バルブが、ディジタル表示のない一つのユニ
ット組み込まれた例を示している。温度センサー/送信器16上のリセットボタ
ン24も示される。
図2に関して、温度センサー/送信器16は小型で、蛇口12から流れる水の
温度を監視しその情報をコントローラー18に送る回路を持っている。このセン
サー/送信器回路は、センサー/送信器本体30の中のセンサー26、電池27
および送信器28を含んでいる。センサー/送信器の本体30は、好ましくは小
型で、そこを通して水が流れるように穴32が開いているのがよい。この本体3
0は、また、好ましくは、蛇口12に本体30の取り付けができるように、標準
の蛇口のねじ山により適合され、これにより、流体が穴32を通してセンサー2
6を流れることができるようにするのが望ましい。
また、温度センサー/送信器16は、遮断バルブ20が作動したときに水の流
れを元に戻すリセットボタン24、および/または視覚的なアラームとして役立
つLED24aを有していてもよい。
図3に、温度センサー/送信器16の動作のフローチャートを示す。
蛇口12を使わない場合、蛇口回路はスリープモード(ボックス40)で、こ
の場合、温度送信信号は発生せず、また、送信されず、電池エネルギーの消費を
低減する。一方、スリープモード
40では、温度の読み込み(ボックス42)が一定間隔でセンサー26から行わ
れる。電池レベルはチェックされ(ボックス43)、もしOKなら、温度の変化
の割合(ボックス44)が約一秒前に読み込まれた温度に基づいて決定される。
もし温度の変化率(ボックス44)が設定値、例えば、2℃/秒より少ない場合
には、回路はスリープモードのままとなる(ボックス40)。
もし、温度の変化率(ボックス44)が2℃/秒より大きい場合には、送信器
28のスイッチが入る。送信器28は、設定時間、例えば120秒の間アクティ
ブの状態におかれ、その後、送信器の電源は切られる(ボックス46)。送信器
がオン(ON)の間、温度のデータ(ボックス48)は読み込まれ、コントロー
ラー18に送信される。設定時間経過後(ボックス50)、回路は15秒間に3
回温度を測定し(ボックス52)、その値を記憶する。回路ではこの3つの温度
測定結果が等しいかどうかを判断し(ボックス54)、もし等しいなら送信器2
8の電源は切られ、そして、ユニットはスリープモードに戻る(ボックス40)
。ボックス54において、3回の温度の読みが等しくない場合は、タイマーは設
定値にリセットされ、送信器28はオン(ON)のままとなり、温度データを送
り続ける(ボックス48)。送信器がオン(ON)およびオフ(OFF)のモー
ドの間、回路は電池27の状態をチェックし続ける。もし、電池の状態がOKで
ない場合には、電池のレベル低下を知らせる信号(ボックス60)がコントロー
ラ18に送信される。この電池のレベル低下を知らせる信号は、特定の周波数ま
たはパルス幅で送信される。
本体30にリセットボタンが付設される例では、回路は水温が設定値(ボック
ス62)、例えば42℃より高いかどうか判断する。もし、水温がこの設定値よ
り高くなると、温度データは引き続き送信され、24aのLEDが作動し点滅す
る(ボックス6
4)。リセットボタンを押すと(ボックス66)、特定の周波数またはパルス幅
のリセット信号が発生し(ボックス68)、コントローラー18に送信され、も
しLED装備がついているときはLEDの電源を切る(ボックス70)。
図4aと4bにおいては、コントローラー18は、温度センサー/送信器16
からの信号を受信し解読する回路を有している。より好ましい例では、コントロ
ーラ18は、LCD画面80、プッシュボタン82およびLED表示器84を有
している。内部構造に関してであるが、コントローラ18には図4bに示すよう
に電源86とコントローラー回路88を含んでいる。コントローラー回路の動作
のフローチャートを図5に示す。
コントローラ回路88は、スリープモード、安全機能オフ(OFF)のモード
および安全機能オン(ON)のモードを含んでいる。コントローラー回路88は
、5つの作動周波数と、5つのフラッグ変数を使用するようになっている。しか
し、ここで述べられているコントローラーの動作は、この装置に組み込むことが
できる種々のコントロールのスキームの代表的なものを示していることがわかる
。
図5に関して、スリープモード(ボックス100)では、a,b,c,vおよ
びsの変数は0にセットされている。コントローラーと蛇口回路の電池状態は、
コントローラーの電池86は電池チェック回路を通して、また、蛇口回路の電池
は温度センサー/送信器16からの電池電圧の信号(周波数5と指定)を受信す
ることによりチェックされる。もし、どちらかの回路の電池電圧が不十分なら、
電池レベルの低下の指示器、例えばLED84が作動し(ボックス104)、1
ケ以上の電池の交換が必要であることを示す。または、コントローラースクリー
ンのLCD部分が点灯し、電池レベルの低下の状態を示す。もし変数sが「偽」
(ボ
ックス106)、すなわちゼロを表示した場合は、遮断バルブ20へバルブを閉
めることを表す信号(ボックス108)が特定の周波数(周波数2による)で送
られる。もし、sが「真」すなわち「1」なら、電池電圧のチェック(ボックス
102)が繰り返される。
もし、電池電圧(ボックス102)がOKなら、回路88は温度送信信号を受
信しているかどうかを調べる(ボックス110)。NOであれば回路はスリープ
モードのままとなる(ボックス100)。YESであれば、これは蛇口が使用中
であることを示し、回路88は自動的に安全機能オン(ON)のモードとなり、
変数「a」と「v」を真にする。変数「a」はLCDのスクリーン80を作動さ
せる。変数「v」は、遮断バルブ20を作動させ、水が流れるようにする(ボッ
クス114)。回路88は温度送信信号が受信されているかを確認する(ボック
ス116)。もしNOなら、「v」は「偽」に設定され、遮断バルブ20は閉じ
られる(ボックス118)。
温度信号を受信し続けている時は(ボックス116)、回路88は送信された
温度を受信し続け(ボックス120)、変数「b」が「真」であるかをチェック
する(ボックス122)。もし「b」が「真」でT2がゼロであれば(ボックス
124)(T2に関しては下に記す)、ユニットは安全機能オン(ON)のモー
ドにとどまり、「b」が「偽」にセットされる(ボックス126)。
もし、「b」が「偽」なら(ボックス122)、回路88は安全機能がオン(
ON)かどうかをチェックする(ボックス124a)。もしNOなら、T2には
設定値、例えば120秒間のオン(ON)時間が与えられ、「b」は「真」とセ
ットされ(ボックス126a)、ここで、システムをバイパス状態に持ち込み、
蛇口からの水温は最大遮断温度を越しても流れることができるよう
になる。安全機能(ボックス124a)は、コントローラ18の特別なキーの入
力により作動しないようにできる。
もし安全機能(ボックス124a)がオン(ON)なら、回路88は水温が最
大遮断温度を越えたかどうかを判断する(ボックス128)。もしYESなら、
アラームがオン(ON)となり、LED84および/またはブザーアラームを作
動させ、「v」が「偽」と設定され、バルブ20を閉じる(ボックス130)。
無線式のモデルでは、この連携は特定の周波数(周波数2と指定)により行われ
る。
もし、リセットボタンが押されるかまたは周波数4が受信されると(ボックス
132)、温度が読みとられ、その温度が表示される(ボックス134)。リセ
ットボタンが押されないかまたは周波数4が受信されていない場合はアラームは
オン(ON)にとどまる(ボックス130)。
ボックス136において、温度データの読みとりは最高遮断温度と比較される
。温度が遮断温度より高ければ、その温度が読みとられ、表示される(ボックス
134)。もし温度が遮断温度より低ければ、アラームはオフ(OFF)となる
(ボックス138)。
アラームがオフ(OFF)になると、「v」は「真」に設定され、遮断バルブ
20は周波数3(無線システムの場合)によりオン(ON)となる(ボックス1
40)。バルブ20がオン(ON)になると、コントローラーと蛇口の電池レベ
ルがチェックされる(ボックス142)。電池レベルがOKであれば、システム
は温度の読みをチェックする(ボックス116)。もしコントローラー18や温
度センサー/送信器の電池レベルがOKでない場合は(ボックス142)、「s
」は「偽」に設定され、電池レベルの低下の指示器(ボックス104)が作動す
る。
遮断バルブ20は、蛇口12の湯供給器21に組み込んであり、
コントローラー18に対応している。遮断バルブ20は、図6に示される遮断バ
ルブ回路146、電池148および圧力センサー149を含んでいる。
バルブドライバーのフローチャートを図7に示す。蛇口がオン(on)になる
と、バルブドライバーはバルブが開いたままでスタンバイモードとなる(ボック
ス150)。このスタンバイの間、バルブドライバー回路は148の電池の状態
をチェックする(ボックス152)。電池のレベルが低いときは、バルブ20は
閉じられる(ボックス154)。もし電池の状態がOKなら、バルブ回路はコン
トローラー18からの遮断シグナルの送信を待つ。これらの信号は、バルブをス
リープモードに設定する(ボックス156)ための周波数1、コントローラ18
からの電池の低下の状態(ボックス158)を示す周波数5または最大設定温度
を越えたことを示す周波数2(ボックス160)、の3つの特定の周波数により
受けることができる。
周波数1のスリープ信号を受信した場合(ボックス156)、遮断回路146
はバルブを閉じ(ボックス162)、圧力センサーの信号による作動信号が送ら
れてくるまでオフ(off)の状態にとどまる(ボックス164)。圧力センサ
ー149はバルブ20の下流に装着され、蛇口の使用を知らせる。従って、蛇口
が閉じられているなら、圧力センサー149は遮断バルブと蛇口バルブの間の配
管圧力を検出する。もし蛇口が開くと、管圧は下がり、それにより遮断バルブを
オン(ON)にする信号を発生する(ボックス168)。バルブはスタンバイモ
ード(ボックス150)でオン(ON)にとどまる。もし圧力信号が受信されな
い場合は、システムはバルブオフ(OFF)の状態で待つことになる(ボックス
166)。ボックス164は、電源立ち上げや、電池交換時のプログラムのスタ
ートの位置を表す。
周波数5の信号や、コントローラーや蛇口の電池が低下したり、また、水温が
最高設定温度を越えたりしたことを示す周波数2の信号を受けたとき、バルブ2
0は閉じられる(ボックス154)。もし、周波数3の信号を受信した場合(ボ
ックス170)、バルブ20は開けられ(ボックス174)、そうでなければ、
回路は適切なバルブオン(ON)の信号を待つ(ボックス172)。
本発明の基本的な考え方から外れることなく、システムのディスプレイやプロ
グラムコントロールに種々の形態が可能であることがわかる。コントローラー1
8の典型的な図を図8に示す。プログラムによりユーザーは、最高遮断温度を設
定でき、摂氏と華氏表示の切り換え、安全機能オン(ON)と安全機能オフ(O
FF)のモードの間での切や換えができ、また、水温が危険な温度まで上がった
ら、適切な音声や視覚によりアラームを発するようにすることができる。ディス
プレイは、また、コントローラー18と温度センサー/送信器16の電池の状態
を表示することもできる。
本発明のさらにより好ましい動作の例について図9−12に示されており、温
度センサー/送信器16、ディスプレイユニット18、および遮断バルブ20の
コントロールスキームが示されている。
図9では、温度センサー/送信器16は、高周波リンクを介してベースユニッ
ト18と遮断バルブ20の両方と直接通信できるものが示されている。この例で
は、温度センサー/送信器16はベースユニット18と遮断バルブ20の両方に
、温度データを連続的に送信している。
図10−12は、温度センサー/送信器16、ベースユニット18および遮断
バルブ20のそれぞれのコントロールスキームを示す。図10によると、温度セ
ンサー/送信器16は、ボックス
200に示されるように連続的に温度データを送信する。バイパスボタン24が
押されると(ボックス202)、特定のバイパス信号(ボックス204)が送信
される。温度センサー/送信器16はパルス幅変調信号を用いるようになってお
り、信号のパルス幅は特定の温度に比例している。バイパスボタンを押すと、バ
ルブユニット20によりバイパス信号と解読されるあるパルス幅の特定の信号が
送信される。
図11によると、ベースユニットは、温度センサー/送信器から温度データを
受信し、処理し、この情報を表示する。電源投入時(ボックス210)、変数「
B」と「T」はベースユニットのキー操作により手動でB=1とT=1に設定で
きる。変数「B」は二つのモードでの動作、即ち安全機能がオン(on)か(o
ff)かを示す。B=1であればベースユニットは安全モードの状態で、逆にB
=0であればベースユニットは安全機能オフ(off)のモードにある。変数「
T」は温度表示を示す。T=1であれば温度は摂氏表示、逆にT=0なら華氏表
示となる。電源投入後、ボックス212で、ベースユニットが温度データを受け
取っているかどうかを判断する。受け取っていない場合は、回路は電源投入モジ
ュール(ボックス210)に戻る。ユニットが温度データを受信していれば、回
路は運転モードを判断する。もしB=1であれば(ボックス214)、温度デー
タは解釈され表示される(ボックス216)。もし、温度が設定の安全値を越え
ると(ボックス218)、ブザーが鳴り、LCD表示器が点滅し(ボックス22
0)、温度データの受信をチェックし続ける(ボックス222)。もし温度が設
定値より低いと(ボックス218)、ユニットは同様に温度データの受信をチェ
ックし続ける(ボックス222)。もし、ユニットが安全機能オフ(off)の
モードにセットされていて(ボックス214)、B=0のときは、温度デー
タが解読され表示される(ボックス224)。しかし、安全機能オフ(off)
のモードでは、高温の水が流れていることに対応する信号が受信されても、アラ
ームは動作しない。安全機能オン(on)のモードの場合と同様にユニットは温
度データを受けたことをチェックし続ける(ボックス222)。もしボックス2
22で温度データが受信されないと、電源投入回路が作動する(ボックス210
)。
図12によると、バルブユニットの動作が示される。一般にバルブユニットは
、温度センサー/送信器からの温度およびバイパス信号のデータを受信し解読す
る。このバルブユニットは三つの変数を有しており、安全モード「S」、バルブ
「V」とブザー「B」で、それぞれ、1か0の値を取る。S=0は安全モードの
オフ(off)に対応しており、S=1は安全モードがオン(on)であること
を示す。V=0はバルブを閉にし、逆に、V=1はバルブを開にし、また、B=
0はアラームがオフ(off)で、B=1はアラームがオフ(off)を示して
いる。回路は、また、特定のタイミング値を秒数で表すタイミング変数TとT2
を持っている。
電源投入時(ボックス230)、変数はS=1、V=0、B=0とされる。ボ
ックス232で、ユニットは温度データまたはバイパス信号を受け取っているか
どうかを判断する。もし受け取ってない場合は、回路はボックス230に戻り、
このループをデータを受けるまで繰り返す。もし温度データを受信すると、V=
1となり、バルブを開き、水が蛇口を通して流れる。ボックス236において電
池のチェックが行われる。もし、電池のレベルがOKなら、ユニットは温度デー
タが受信されているかどうかを継続して判断し(ボックス240)、さもなくば
、Vが0にセットされ、ブザーが一定時間毎に鳴る(ボックス238)。ボック
ス2
40でもし温度データ(バイパス信号ではない)が受信されていれば、S=1(
ボックス242)で、温度データが解読される(ボックス244)。水温が遮断
温度以上の場合は(ボックス246)、Vが0にセットされ(バルブは閉める)
、Bが1にセットされ(アラームオン(on))、また、T2は時間の測定を開
始する(ボックス248)。一般にT2の値は5秒である。従って、T2が0のと
き、これは5秒過ぎたことを示しているが(ボックス250)、Vが1になり(
バルブが開き)、Bが0となる(アラームオフ(off))。ユニットはデータ
を受け取っているかどうかのチェックを続け(ボックス252)、もし、受け取
っていれば、ボックス242に戻る。ボックス246でもし温度が遮断温度以下
なら、ユニットは電池の状態をチェックする(ボックス254)。バッテリーの
状態がOKなら回路は240に返り、さもなくば、Vが0に設定され(バルブが
閉まる)、アラームが周期的に鳴る(ボックス256)。
ボックス242でバイパス信号が受信されると、Sは0とされ(安全モードオ
フ(off))、タイミングシーケンスTが測定を開始する(ボックス258)
。一般にTは5分である。その5分が経過すると(ボックス260)、Sは1に
設定され(安全モードオン(on))、回路はボックス252へと進む。
ボックス240とボックス252で、ユニットが温度データかバイパス信号を
受信していなければ、回路は電源投入(ボックス230)に戻る。
従って、ベースユニットとバルブユニットが温度センサー/送信器から別々に
データを受信するので、本発明は別の方法によっても実現できる。例えば、ベー
スユニットを省略し、水の温度を利用者には表示しない方法である。さらに、バ
ルブユニットを省略し、水の温度のみを利用者に表示することも可能である。
好ましくは、バルブユニットは、また、ロータリースイッチを付けて、利用者
が遮断温度をいくつか設定できるようにすることが望ましい。
同様に、一つの環境で複数ユニットを近い場所で利用する場合、温度センサー
/送信器とバルブユニットは、好ましくは、近くで作動しているユニットの相互
の干渉を避けるため、いくつかの周波数を選べるように周波数選択機器を付ける
のが良い。
ある設置場所、例えば、養護施設、老人ホーム、デイケアセンターや学校では
、24時間通して常にやけど防止が望ましいかもしれない。従って、ユニットは
、やけど防止装置を不動作状態とできないようにすることもできる。
また、家庭などその他の設置場所では、上に記したように、利用者が安全機能
オン(on)のモードをバイパスすることのできるシステムが望まれるかもしれ
ない。
上に述べた例では、センサー/送信器16、コントローラー18およびバルブ
ユニット20の間を高周波リンクとすることとしたが、その他の無線リンク、例
えば、LED、赤外線や音波によるリンクを用いることもできる。
この明細書で用いた用語や表現は、説明のために用いたのであり、限定するた
めのものではなく、これらの言葉や表現を用いたことは、ここに示され述べられ
た機能と同等のものやその部分を排除することを意図するのでなく、請求の範囲
に含まれる範囲内で様々な改良が可能である。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1997年11月20日(1997.11.20)
【補正内容】
請求の範囲
1.蛇口から流れる流体の温度に関する温度データの取得と温度データの無線送
信とを行う、蛇口取り付け用の温度センサーおよび送信器と、
前記蛇口から流れる流体の温度が設定値を越えると前記蛇口からの流体の流れ
を止める手段を有し、前記温度データを取り込み処理するコントローラと、
を備える蛇口から流れる流体の温度を監視する蛇口制御システム。
2.前記蛇口からの流体の流れを止める手段がソレノイドバルブである請求項1
記載の蛇口制御システム。
3.前記流体の流れを止める手段が、前記コントローラからの遮断信号に応答し
、前記ソレノイドバルブを制御するためのバルブドライバー回路を有する請求項
2記載の蛇口制御システム。
4.前記バルブドライバー回路がソレノイドバルブと蛇口との間の圧力変化を検
出する圧力センサーを有し、前記バルブドライバー回路が前記圧力変化に応答し
て前記ソレノイドバルブを開ける請求項3記載の蛇口制御システム。
5.前記ソレノイドバルブが電池で動作する請求項3記載の蛇口制御システム。
6.前記バルブドライバー回路が電池の状態を検知し表示する手段を有する請求
項4記載の蛇口制御システム。
7.コントローラが、電池で動作し電池の状態を検知し表示する手段を有する請
求項1記載の蛇口制御システム。
8.前記コントローラが、流体の温度を表示するための温度表示手段をさらに備
える請求項1記載の蛇口制御システム。
9.前記温度表示手段がLCDディスプレイである請求項8記載の蛇口制御シス
テム。
10.前記温度センサーおよび送信器が電池で動作する請求項1記載の蛇口制御
システム。
11.前記温度センサーおよび送信器が、該温度センサーおよび送信器の前記蛇
口への取り付けのための標準の蛇口のネジ山を有する請求項1記載の蛇口制御シ
ステム。
12.前記温度センサーおよび送信器が、高周波、発光ダイオードまたは赤外線
による通信リンクのいずれかより選択される通信リンクによって前記コントロー
ラーと通信する請求項1記載の蛇口制御システム。
13.蛇口から流れる流体の温度データの取得と温度データの無線送信とを行う
、蛇口取り付け用の温度センサーおよび送信器と、
前記蛇口から流れる流体の温度を表示するための手段を有し、前記温度データ
を取り込み処理するコントローラと、
を備える蛇口から流れる流体の温度を監視する蛇口制御システム。
14.蛇口から流れる流体の温度に関する温度データの取得と連続的な温度デー
タの無線送信とを行う、蛇口取り付け用の温度センサーおよび送信器と、
前記蛇口から流れる流体の温度が設定値を越えると前記蛇口からの流体の流れ
を止める手段を有し、前記温度データを取り込み処理するバルブユニツトと、
を備える蛇口から流れる流体の温度を監視する蛇口制御システム。
15.前記温度センサーおよび送信器がバイパス信号を送信する手段を有する請
求項14記載の蛇口制御システム。
16.前記温度データおよびバイパス信号がパルス幅変調される請求項15記載
の蛇口制御システム。
17.前記バルブユニットが、バイパス信号を受信すると安全機能オフのモード
に切り替わり、安全機能オンと安全機能オフのモードの間で切り替わる手段を有
する請求項14記載の蛇口制御システム。
18.前記安全機能オフのモードが、タイミング測定回路と、前記安全機能オン
のモードを再作動状態にするまでの時間を設けるための第一の遅延時間とを含み
、
第一の遅延時間が経過すると、前記バルブユニットが前記安全機能オンのモー
ドに切り替わる請求項18記載の蛇口制御システム。
19.前記安全機能オンのモードが、第二のタイミング測定回路
と、前記蛇口から流れる流体の温度が設定値を越えた場合に前記流体の流れを止
める手段を開けることを遅らせるための第二の遅延時間とを含む請求項19の蛇
口制御システム。
20.バルブユニットが、電池の状態をチェックする手段と、電池が低下したこ
とをユーザーに知らせるためのアラーム手段とを有する請求項14記載の蛇口制
御システム。
21.前記温度センサーおよび送信器からの温度データの受け取りと表示と解読
とを行うベースユニットをさらに備える請求項14記載の蛇口制御システム。
22.前記ベースユニットが、前記蛇口から流れる流体の温度が設定最高温度を
越えた場合にユーザに知らせるためのアラーム手段を有する請求項21記載の蛇
口制御システム。
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,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
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Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD
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