JP2000331844A - 静止形電磁誘導機器 - Google Patents
静止形電磁誘導機器Info
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- JP2000331844A JP2000331844A JP11143150A JP14315099A JP2000331844A JP 2000331844 A JP2000331844 A JP 2000331844A JP 11143150 A JP11143150 A JP 11143150A JP 14315099 A JP14315099 A JP 14315099A JP 2000331844 A JP2000331844 A JP 2000331844A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 静止形電磁誘導機器の絶縁性能の向上を図る
ことにより、全体として小形化を達成する。 【解決手段】 低圧側巻線14の第4の巻線L4の両端
部ならびに高圧側巻線16の第1ないし第9の巻層H1
ないしH9およびタップ巻層Tの両端部に、断面ほぼU
字形をなす絶縁部材19をそれぞれ被せるようにして施
す。この場合、絶縁部材19の誘電率は、周囲絶縁部材
の誘電率を1としたときに0.3以上1以下に設定され
ている。
ことにより、全体として小形化を達成する。 【解決手段】 低圧側巻線14の第4の巻線L4の両端
部ならびに高圧側巻線16の第1ないし第9の巻層H1
ないしH9およびタップ巻層Tの両端部に、断面ほぼU
字形をなす絶縁部材19をそれぞれ被せるようにして施
す。この場合、絶縁部材19の誘電率は、周囲絶縁部材
の誘電率を1としたときに0.3以上1以下に設定され
ている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁性能の向上を
図るようにした静止形電磁誘導機器に関する。
図るようにした静止形電磁誘導機器に関する。
【0002】
【従来の技術】静止形電磁誘導機器たる変圧器として
は、冷却媒体の種類に応じて種々のものが供されている
が、そのうちの例えばSF6ガスを冷却媒体としたガス
絶縁変圧器は、不燃性と高信頼性とを特徴にしているの
で、広く使用されている。ところが、このようなガス絶
縁変圧器においては、SF6ガスの絶縁破壊のV−t特
性(時間対電圧特性)は1μs以上でほぼフラットにな
るので、雷サージや開閉サージの印加が絶縁的に弱点と
なる。
は、冷却媒体の種類に応じて種々のものが供されている
が、そのうちの例えばSF6ガスを冷却媒体としたガス
絶縁変圧器は、不燃性と高信頼性とを特徴にしているの
で、広く使用されている。ところが、このようなガス絶
縁変圧器においては、SF6ガスの絶縁破壊のV−t特
性(時間対電圧特性)は1μs以上でほぼフラットにな
るので、雷サージや開閉サージの印加が絶縁的に弱点と
なる。
【0003】図17は、SF6ガスを冷却媒体とした従
来のガス絶縁変圧器の巻線構成を示したものである。即
ち、従来のガス絶縁変圧器は、脚部1および継鉄部2か
らなる鉄心3の脚部1に、例えば4つの巻層からなる低
圧側巻線4と、その外側に位置して9つの巻層および1
つのタップ巻層からなる高圧側巻線5とを巻装してなる
多重円筒巻線構造にされている。尚、高圧側巻線5の最
内巻層たる第1の巻層の端部側および最外巻層たるタッ
プ巻層の端部側には、端部シールド6が施されている。
来のガス絶縁変圧器の巻線構成を示したものである。即
ち、従来のガス絶縁変圧器は、脚部1および継鉄部2か
らなる鉄心3の脚部1に、例えば4つの巻層からなる低
圧側巻線4と、その外側に位置して9つの巻層および1
つのタップ巻層からなる高圧側巻線5とを巻装してなる
多重円筒巻線構造にされている。尚、高圧側巻線5の最
内巻層たる第1の巻層の端部側および最外巻層たるタッ
プ巻層の端部側には、端部シールド6が施されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなSF6ガス
を冷却媒体とした従来のガス絶縁変圧器においては、次
のような問題点がある。 (1)高圧側巻線5の端部には、高い電界が加わるの
で、端部シールド6を施す必要があり、また、巻線、特
に、高圧側巻線5に雷サージが印加されたときには各巻
層には大きな分担電圧が加わるので、巻層間には、大き
な絶縁距離を設ける必要があり、このような絶縁媒体た
るSF6ガスの絶縁性能の上から全体として大形化する
不具合があった。
を冷却媒体とした従来のガス絶縁変圧器においては、次
のような問題点がある。 (1)高圧側巻線5の端部には、高い電界が加わるの
で、端部シールド6を施す必要があり、また、巻線、特
に、高圧側巻線5に雷サージが印加されたときには各巻
層には大きな分担電圧が加わるので、巻層間には、大き
な絶縁距離を設ける必要があり、このような絶縁媒体た
るSF6ガスの絶縁性能の上から全体として大形化する
不具合があった。
【0005】(2)高圧側巻線5の巻き始め端には口出
し用のリード線が接続されるが、このリード線とアース
部(鉄心3)との絶縁距離を大きくとる必要があり、全
体として大形化する不具合があった。
し用のリード線が接続されるが、このリード線とアース
部(鉄心3)との絶縁距離を大きくとる必要があり、全
体として大形化する不具合があった。
【0006】(3)巻線たる低圧側巻線4または高圧側
巻線5から引き出されたリード線が高電界側たる高圧側
巻線5の近傍を横切ることが生じるが、この場合も、リ
ード線と高圧側巻線5との絶縁距離を大きくとる必要が
あり、全体として大形化する不具合があった。
巻線5から引き出されたリード線が高電界側たる高圧側
巻線5の近傍を横切ることが生じるが、この場合も、リ
ード線と高圧側巻線5との絶縁距離を大きくとる必要が
あり、全体として大形化する不具合があった。
【0007】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、絶縁性能の向上を図り得て、小形
化を達成することができる静止形電磁誘導機器を提供す
るにある。
であり、その目的は、絶縁性能の向上を図り得て、小形
化を達成することができる静止形電磁誘導機器を提供す
るにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1または2記載の
静止形電磁誘導機器は、高電界側部分または端部に周囲
絶縁部材の誘電率を1としたときに0.3以上1以下の
誘電率をもつ絶縁部材を施した巻線を有することを特徴
とする。このような構成によれば、巻線が素線のみにて
構成された場合に比し、絶縁性能が向上し、全体の小形
化を達成できる。
静止形電磁誘導機器は、高電界側部分または端部に周囲
絶縁部材の誘電率を1としたときに0.3以上1以下の
誘電率をもつ絶縁部材を施した巻線を有することを特徴
とする。このような構成によれば、巻線が素線のみにて
構成された場合に比し、絶縁性能が向上し、全体の小形
化を達成できる。
【0009】請求項3記載の静止形電磁誘導機器は、巻
層を構成する素線の端部に周囲絶縁部材の誘電率を1と
したときに0.3以上1以下の誘電率をもつ絶縁部材を
施した巻線を有することを特徴とする。このような構成
によれば、巻層間の絶縁性能の向上も図り得て、一層の
小形化を図ることができる。
層を構成する素線の端部に周囲絶縁部材の誘電率を1と
したときに0.3以上1以下の誘電率をもつ絶縁部材を
施した巻線を有することを特徴とする。このような構成
によれば、巻層間の絶縁性能の向上も図り得て、一層の
小形化を図ることができる。
【0010】請求項4記載の静止形電磁誘導機器は、巻
き始め端部側および巻き終り端部側の周囲に周囲絶縁部
材の誘電率を1としたときに0.3以上1以下の誘電率
をもつ絶縁部材を施した巻線を有することを特徴とす
る。このような構成によれば、巻線に施す絶縁部材が施
少なくて済んで、製作性がよくなる。
き始め端部側および巻き終り端部側の周囲に周囲絶縁部
材の誘電率を1としたときに0.3以上1以下の誘電率
をもつ絶縁部材を施した巻線を有することを特徴とす
る。このような構成によれば、巻線に施す絶縁部材が施
少なくて済んで、製作性がよくなる。
【0011】請求項5記載の静止形電磁誘導機器は、絶
縁部材を、電界の高い部分により厚く施すところに特徴
を有する。このような構成によれば、絶縁性能のより一
層の向上を図ることができる。
縁部材を、電界の高い部分により厚く施すところに特徴
を有する。このような構成によれば、絶縁性能のより一
層の向上を図ることができる。
【0012】請求項6記載の静止形電磁誘導機器は、巻
線を構成する素線の端部に周囲絶縁部材の誘電率を1と
したときに0.3以上1以下の誘電率をもつ絶縁部材を
施してリード線として引き出すようにしたところに特徴
を有する。このような構成によれば、巻線の素線をリー
ド線として使用できるので、巻線とリード線との接続が
不要になって、製作性がよくなり、また、リード線の絶
縁性能を向上し得て、全体として小形化を図ることがで
きる。
線を構成する素線の端部に周囲絶縁部材の誘電率を1と
したときに0.3以上1以下の誘電率をもつ絶縁部材を
施してリード線として引き出すようにしたところに特徴
を有する。このような構成によれば、巻線の素線をリー
ド線として使用できるので、巻線とリード線との接続が
不要になって、製作性がよくなり、また、リード線の絶
縁性能を向上し得て、全体として小形化を図ることがで
きる。
【0013】請求項7記載の静止形電磁誘導機器は、巻
線から引き出されたリード線の高電界部側に対応する部
分の周囲に周囲絶縁部材の誘電率を1としたときに0.
3以上1以下の誘電率をもつ絶縁部材を施したところに
特徴を有する。このような構成によれば、リード線と高
電界部分およびアース部に対する絶縁性能の向上を図り
得て、これらの間の節煙距離を低減できるので、全体と
して小形化を図ることができる。
線から引き出されたリード線の高電界部側に対応する部
分の周囲に周囲絶縁部材の誘電率を1としたときに0.
3以上1以下の誘電率をもつ絶縁部材を施したところに
特徴を有する。このような構成によれば、リード線と高
電界部分およびアース部に対する絶縁性能の向上を図り
得て、これらの間の節煙距離を低減できるので、全体と
して小形化を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明をガス絶縁変圧器に
適用した第1の実施例につき、図1ないし図8を参照し
て説明する。まず、図1には冷却媒体としてSF6ガス
を用いたガス絶縁変圧器の多重円筒巻線の構成が示され
ている。即ち、脚部11および継鉄部12からなる鉄心
13の脚部11に、例えば第1ないし第4の4つの巻層
L1ないしL4を同心状に配列した低圧側巻線14が巻
装されている。各巻層L1ないしL4は、導体の周囲に
絶縁被覆を施してなる素線15を上下に多数巻回してな
るもので、第1の巻層L1を構成する素線15の下端と
第2の巻層L2を構成する素線15の下端との間、第2
の巻層L2を構成する素線15の上端と第3の巻層L3
を構成する素線15の上端との間、第3の巻層L3を構
成する素線15の下端と第4の巻層L4を構成する素線
15の下端との間は、それぞれリード線で接続され、以
て、巻層L1ないしL4は直列に接続されている。
適用した第1の実施例につき、図1ないし図8を参照し
て説明する。まず、図1には冷却媒体としてSF6ガス
を用いたガス絶縁変圧器の多重円筒巻線の構成が示され
ている。即ち、脚部11および継鉄部12からなる鉄心
13の脚部11に、例えば第1ないし第4の4つの巻層
L1ないしL4を同心状に配列した低圧側巻線14が巻
装されている。各巻層L1ないしL4は、導体の周囲に
絶縁被覆を施してなる素線15を上下に多数巻回してな
るもので、第1の巻層L1を構成する素線15の下端と
第2の巻層L2を構成する素線15の下端との間、第2
の巻層L2を構成する素線15の上端と第3の巻層L3
を構成する素線15の上端との間、第3の巻層L3を構
成する素線15の下端と第4の巻層L4を構成する素線
15の下端との間は、それぞれリード線で接続され、以
て、巻層L1ないしL4は直列に接続されている。
【0015】そして、ここでは、第1の巻層L1を構成
する素線15の上端、第2の巻層L2を構成する素線1
5の下端、第3の巻層L3を構成する素線15の上端お
よび第4の巻層L4を構成する素線15の下端のそれぞ
れにおける各1巻回分を巻き始め端151 とし、反対側
の端のそれぞれにおける各1巻回分を巻き終り端15n
とする。
する素線15の上端、第2の巻層L2を構成する素線1
5の下端、第3の巻層L3を構成する素線15の上端お
よび第4の巻層L4を構成する素線15の下端のそれぞ
れにおける各1巻回分を巻き始め端151 とし、反対側
の端のそれぞれにおける各1巻回分を巻き終り端15n
とする。
【0016】さらに、低圧側巻線4の外側に、第1ない
し第9の9つの巻層H1ないしH9およびタップ巻層T
を同心状に配列した高圧側巻線16が巻装されている。
各巻層H1ないしH9は、導体17aの周囲に絶縁被覆
17bを施してなる素線17(図2参照)を上下に多数
巻回してなるもので、第1の巻層H1を構成する素線1
7の下端と第2の巻層H2を構成する素線17の下端と
の間、第2の巻層H2を構成する素線17の上端と第3
の巻層H3を構成する素線17の上端との間、第3の巻
層H3を構成する素線17の下端と第4の巻層H4を構
成する素線17の下端との間、第4の巻層H4を構成す
る素線17の上端と第5の巻層H5を構成する素線17
の上端との間、第5の巻層H5を構成する素線17の下
端と第6の巻層H6を構成する素線17の下端との間、
第6の巻層H6を構成する素線17の上端と第7の巻層
H7を構成する素線17の上端との間、第7の巻層H7
を構成する素線17の下端と第8の巻層H8を構成する
素線17の下端との間および第8の巻層H8を構成する
素線17の上端と第9の巻層H9を構成する素線17の
上端との間は、それぞれリード線で接続され、以て、巻
層H1ないしH9は直列に接続されている。
し第9の9つの巻層H1ないしH9およびタップ巻層T
を同心状に配列した高圧側巻線16が巻装されている。
各巻層H1ないしH9は、導体17aの周囲に絶縁被覆
17bを施してなる素線17(図2参照)を上下に多数
巻回してなるもので、第1の巻層H1を構成する素線1
7の下端と第2の巻層H2を構成する素線17の下端と
の間、第2の巻層H2を構成する素線17の上端と第3
の巻層H3を構成する素線17の上端との間、第3の巻
層H3を構成する素線17の下端と第4の巻層H4を構
成する素線17の下端との間、第4の巻層H4を構成す
る素線17の上端と第5の巻層H5を構成する素線17
の上端との間、第5の巻層H5を構成する素線17の下
端と第6の巻層H6を構成する素線17の下端との間、
第6の巻層H6を構成する素線17の上端と第7の巻層
H7を構成する素線17の上端との間、第7の巻層H7
を構成する素線17の下端と第8の巻層H8を構成する
素線17の下端との間および第8の巻層H8を構成する
素線17の上端と第9の巻層H9を構成する素線17の
上端との間は、それぞれリード線で接続され、以て、巻
層H1ないしH9は直列に接続されている。
【0017】そして、ここでは、第1の巻層H1を構成
する素線17の上端、第2の巻層H2を構成する素線1
7の下端、第3の巻層H3を構成する素線17の上端、
第47の巻層H4を構成する素線17の下端、第5の巻
層H5を構成する素線17の上端、第6の巻層H6を構
成する素線17の下端、第7の巻層H7を構成する素線
17の上端、第8の巻層H8を構成する素線17の下端
および第9の巻層H9を構成する素線17の上端のそれ
ぞれにおける各1巻回分を巻き始め端171 とし、反対
側の端のそれぞれにおける各1巻回分を巻き終り端17
nとする。
する素線17の上端、第2の巻層H2を構成する素線1
7の下端、第3の巻層H3を構成する素線17の上端、
第47の巻層H4を構成する素線17の下端、第5の巻
層H5を構成する素線17の上端、第6の巻層H6を構
成する素線17の下端、第7の巻層H7を構成する素線
17の上端、第8の巻層H8を構成する素線17の下端
および第9の巻層H9を構成する素線17の上端のそれ
ぞれにおける各1巻回分を巻き始め端171 とし、反対
側の端のそれぞれにおける各1巻回分を巻き終り端17
nとする。
【0018】タップ巻層Tは、導体の周囲に絶縁被覆を
施してなる素線18を上下に多数巻回してなるもので、
複数個のタップを有する。そして、このタップ巻層Tの
複数個のタップはタップ切換器にリード線を介して接続
されている。尚、高圧側巻線16の第9の巻層H9を構
成する素線17の巻き終り端17nもタップ切換器にリ
ード線を介して接続されている。
施してなる素線18を上下に多数巻回してなるもので、
複数個のタップを有する。そして、このタップ巻層Tの
複数個のタップはタップ切換器にリード線を介して接続
されている。尚、高圧側巻線16の第9の巻層H9を構
成する素線17の巻き終り端17nもタップ切換器にリ
ード線を介して接続されている。
【0019】しかして、絶縁部材19は、断面ほぼU字
形をなす円環状に形成されたもので、図3に示すよう
に、皺を与えた状態所謂クレープ状態の紙状絶縁物また
はフィルム状絶縁物を1枚或いは数枚組み合わせた絶縁
物21から製作されたものである。具体的には、図4に
示すように、加熱炉100内の受け型(雌型)101内
に絶縁物21をセットして押し型(雄型)102により
押圧することによって長尺状の絶縁部材を加熱成形し、
この長尺状の絶縁部材が、低圧側巻線14の第4の巻層
L4の両端部および高圧側巻線16の巻層H1ないしH
9の両端部ならびにタップ巻層Tの両端部に被せられて
接着により固定され、以て、断面ほぼU字形をなす円環
状の絶縁部部材19が構成される。この場合、各絶縁部
材19は、対応する低圧側巻線14の第4の巻層L4の
両端部および高圧側巻線16の巻層H1ないしH9の両
端部ならびにタップ巻層Tの両端部の径に適する径に形
成されている。尚、絶縁部材19の長さ寸法は、素線1
5、17の高さ寸法の2倍程度に設定されている。
形をなす円環状に形成されたもので、図3に示すよう
に、皺を与えた状態所謂クレープ状態の紙状絶縁物また
はフィルム状絶縁物を1枚或いは数枚組み合わせた絶縁
物21から製作されたものである。具体的には、図4に
示すように、加熱炉100内の受け型(雌型)101内
に絶縁物21をセットして押し型(雄型)102により
押圧することによって長尺状の絶縁部材を加熱成形し、
この長尺状の絶縁部材が、低圧側巻線14の第4の巻層
L4の両端部および高圧側巻線16の巻層H1ないしH
9の両端部ならびにタップ巻層Tの両端部に被せられて
接着により固定され、以て、断面ほぼU字形をなす円環
状の絶縁部部材19が構成される。この場合、各絶縁部
材19は、対応する低圧側巻線14の第4の巻層L4の
両端部および高圧側巻線16の巻層H1ないしH9の両
端部ならびにタップ巻層Tの両端部の径に適する径に形
成されている。尚、絶縁部材19の長さ寸法は、素線1
5、17の高さ寸法の2倍程度に設定されている。
【0020】絶縁部材20は、高圧側巻線16の第1の
巻層H1を構成する素線17における巻き始め端171
から2つ目の巻回部173 および巻き終り端17nより
2つ前の巻回部17n−2 に施されており、具体的に
は、図5に示すように、図3に示す絶縁物21を予め巻
回して形成されている。
巻層H1を構成する素線17における巻き始め端171
から2つ目の巻回部173 および巻き終り端17nより
2つ前の巻回部17n−2 に施されており、具体的に
は、図5に示すように、図3に示す絶縁物21を予め巻
回して形成されている。
【0021】しかして、上記絶縁部材19、20は、低
圧側巻線14の巻層L1ないしL4相互間および降圧側
巻線16の巻層H1ないしH9、T相互間に介装された
スペーサ部材と、低圧側巻線14および降圧側巻線16
を支持する支持構造物とからなる周囲絶縁部材(図示せ
ず)の誘電率を1としたとき、0.3以上1以下の誘電
率を有するように設定されている。
圧側巻線14の巻層L1ないしL4相互間および降圧側
巻線16の巻層H1ないしH9、T相互間に介装された
スペーサ部材と、低圧側巻線14および降圧側巻線16
を支持する支持構造物とからなる周囲絶縁部材(図示せ
ず)の誘電率を1としたとき、0.3以上1以下の誘電
率を有するように設定されている。
【0022】図6は、絶縁部材19、20の誘電率を周
囲絶縁部材の誘電率を1としたときに0.3以上1以下
に設定した根拠を説明するための実験装置を示したもの
である。この図6において、素線体200は、高圧側巻
線16の第1の巻層H1を模擬したもので、素線201
は、巻層H1を構成する素線17におけ第1の巻回部
(巻き始め端)171 および第2の巻回部172 を模擬
し、素線202は巻層H1を構成する素線17における
第3の巻回部173 を模擬したものであり、絶縁部材2
03は、絶縁部材19を模擬したものであり、絶縁部材
204は、絶縁部材20を模擬したものであり、周囲絶
縁部材205は、低圧側巻線14の巻層L1ないしL4
相互間および高圧側巻線16の巻層H1ないしH9、T
相互間に介装されたスペーサ部材と低圧側巻線14およ
び降圧側巻線16を支持する支持構造物とからなる周囲
絶縁部材(図示せず)を模擬したものであり、アース電
極206は、低圧側巻線14の第4の巻層L4を模擬し
たものであり、空洞207は、巻層L4と巻層H1との
間の空間を模擬したものであり、そして、タンク(アー
ス電極)208は、鉄心13、低圧側巻線14および高
圧側巻線16を収納するタンク(図示せず)を模擬した
ものであり、以上により実験装置209が構成されてい
る。
囲絶縁部材の誘電率を1としたときに0.3以上1以下
に設定した根拠を説明するための実験装置を示したもの
である。この図6において、素線体200は、高圧側巻
線16の第1の巻層H1を模擬したもので、素線201
は、巻層H1を構成する素線17におけ第1の巻回部
(巻き始め端)171 および第2の巻回部172 を模擬
し、素線202は巻層H1を構成する素線17における
第3の巻回部173 を模擬したものであり、絶縁部材2
03は、絶縁部材19を模擬したものであり、絶縁部材
204は、絶縁部材20を模擬したものであり、周囲絶
縁部材205は、低圧側巻線14の巻層L1ないしL4
相互間および高圧側巻線16の巻層H1ないしH9、T
相互間に介装されたスペーサ部材と低圧側巻線14およ
び降圧側巻線16を支持する支持構造物とからなる周囲
絶縁部材(図示せず)を模擬したものであり、アース電
極206は、低圧側巻線14の第4の巻層L4を模擬し
たものであり、空洞207は、巻層L4と巻層H1との
間の空間を模擬したものであり、そして、タンク(アー
ス電極)208は、鉄心13、低圧側巻線14および高
圧側巻線16を収納するタンク(図示せず)を模擬した
ものであり、以上により実験装置209が構成されてい
る。
【0023】そして、図6に示す実験装置209をSF
6ガス中において、絶縁部材203、204として誘電
率の種々異なる絶縁物を用いて素線体200にサージ電
圧を印加した絶縁破壊電圧の実験結果を図7に示してい
る。この図7において、横軸には周囲絶縁部材205の
誘電率を1としたときの絶縁部材203、204の誘電
率の比を示し、縦軸に絶縁破壊電圧の割合を示す。この
実験結果から、誘電率の比が上昇するにしたがって絶縁
破壊電圧が低下することが判明する。これは、絶縁部材
203の表面の電解が誘電率の比の上昇にともなって高
くなるためであると考えられる。
6ガス中において、絶縁部材203、204として誘電
率の種々異なる絶縁物を用いて素線体200にサージ電
圧を印加した絶縁破壊電圧の実験結果を図7に示してい
る。この図7において、横軸には周囲絶縁部材205の
誘電率を1としたときの絶縁部材203、204の誘電
率の比を示し、縦軸に絶縁破壊電圧の割合を示す。この
実験結果から、誘電率の比が上昇するにしたがって絶縁
破壊電圧が低下することが判明する。これは、絶縁部材
203の表面の電解が誘電率の比の上昇にともなって高
くなるためであると考えられる。
【0024】図8は図7の場合と同様にして実験を行な
って絶縁部材203、204部分での絶縁破壊電圧の分
析結果を示す。この絶縁部材203部分での分析結果は
図7に示す実験結果とほぼ一致しているので、以後の説
明では、図8の分析結果を参照する。この分析結果か
ら、誘電率の比が減少するにしたがって素線201(1
71 、172 )の絶縁破壊電圧が向上することが判り、
誘電率の比が1付近から誘電率の比の減少に伴う絶縁破
壊電圧の上昇が顕著になることが判る。また、誘電率の
比が減少するにしたがって素線202(173 )の絶縁
破壊電圧が低下し、誘電率の比が0.3未満になると、
素線202の絶縁破壊電圧が素線201の絶縁破壊電圧
を下回ることが判る。
って絶縁部材203、204部分での絶縁破壊電圧の分
析結果を示す。この絶縁部材203部分での分析結果は
図7に示す実験結果とほぼ一致しているので、以後の説
明では、図8の分析結果を参照する。この分析結果か
ら、誘電率の比が減少するにしたがって素線201(1
71 、172 )の絶縁破壊電圧が向上することが判り、
誘電率の比が1付近から誘電率の比の減少に伴う絶縁破
壊電圧の上昇が顕著になることが判る。また、誘電率の
比が減少するにしたがって素線202(173 )の絶縁
破壊電圧が低下し、誘電率の比が0.3未満になると、
素線202の絶縁破壊電圧が素線201の絶縁破壊電圧
を下回ることが判る。
【0025】この図8の分析結果から、周囲絶縁部材の
誘電率を1としたときに絶縁物19、20の誘電率を
0.3以上1以下(好ましくは0.35以上1以下)に
する必要があることが判明した。
誘電率を1としたときに絶縁物19、20の誘電率を
0.3以上1以下(好ましくは0.35以上1以下)に
する必要があることが判明した。
【0026】したがって、本実施例によれば、周囲絶縁
部材の誘電率を1としたときに0.3以上1以下(好ま
しくは0.35以上1以下)の誘電率を有する絶縁部材
19を、低圧側巻線14の第4の巻層L4の両端部およ
び高圧側巻線16の巻層H1ないしH9の両端部ならび
にタップ巻層Tの両端部に施し、同誘電率を有する絶縁
部材20を巻層H1を構成する素線17の巻回部171
、17n−2 に施したので、低圧側巻線14と高圧巻
線16との間の主絶縁部分、高圧側巻線16と継鉄部1
2(アース部)との間の部分、巻層H1ないしH9の相
互間(層間)部分の絶縁性能の向上を図ることができ
て、これらの間の絶縁距離を従来に比し著しく小さくす
ることができ、全体として小形化を達成することができ
る。
部材の誘電率を1としたときに0.3以上1以下(好ま
しくは0.35以上1以下)の誘電率を有する絶縁部材
19を、低圧側巻線14の第4の巻層L4の両端部およ
び高圧側巻線16の巻層H1ないしH9の両端部ならび
にタップ巻層Tの両端部に施し、同誘電率を有する絶縁
部材20を巻層H1を構成する素線17の巻回部171
、17n−2 に施したので、低圧側巻線14と高圧巻
線16との間の主絶縁部分、高圧側巻線16と継鉄部1
2(アース部)との間の部分、巻層H1ないしH9の相
互間(層間)部分の絶縁性能の向上を図ることができ
て、これらの間の絶縁距離を従来に比し著しく小さくす
ることができ、全体として小形化を達成することができ
る。
【0027】そして、絶縁部材19、20をクレープ状
の1枚或いは複数枚の紙状絶縁物或いはフィルム状絶縁
物からなる絶縁物21で構成するようにしたので、通常
の紙状絶縁物或いはフィルム状絶縁物で構成する場合に
比し密度が極端に小さくなり、したがって、周囲絶縁部
材の誘電率を1としたときに0.3以上1以下(好まし
くは0.35以上1以下)の誘電率を有する絶縁部材1
9、20を容易に得ることができる。
の1枚或いは複数枚の紙状絶縁物或いはフィルム状絶縁
物からなる絶縁物21で構成するようにしたので、通常
の紙状絶縁物或いはフィルム状絶縁物で構成する場合に
比し密度が極端に小さくなり、したがって、周囲絶縁部
材の誘電率を1としたときに0.3以上1以下(好まし
くは0.35以上1以下)の誘電率を有する絶縁部材1
9、20を容易に得ることができる。
【0028】図9ないし図11は本発明の第2の実施例
であり、上記第1の実施例と同一部分には同一符号を付
して示し、以下異なる部分について説明する。この第2
の実施例においては、第1の実施例とは異なり、高圧側
巻線16の第3の巻層H3から第8の巻層H8までの両
端部には、絶縁部材19は設けられていない。換言すれ
ば、絶縁部部材19は、高圧側巻線16の第1の巻層H
1、第2の巻層H2、第9の巻層H9およびタップ巻層
Tのそれぞれの両端部に設けられている。すなわち、高
圧側巻線16全体からみれば、絶縁部材19は、巻き始
め端部側と巻き終り端部側に設けられていることにな
る。なお、絶縁部材20については第1の実施例と同様
である。
であり、上記第1の実施例と同一部分には同一符号を付
して示し、以下異なる部分について説明する。この第2
の実施例においては、第1の実施例とは異なり、高圧側
巻線16の第3の巻層H3から第8の巻層H8までの両
端部には、絶縁部材19は設けられていない。換言すれ
ば、絶縁部部材19は、高圧側巻線16の第1の巻層H
1、第2の巻層H2、第9の巻層H9およびタップ巻層
Tのそれぞれの両端部に設けられている。すなわち、高
圧側巻線16全体からみれば、絶縁部材19は、巻き始
め端部側と巻き終り端部側に設けられていることにな
る。なお、絶縁部材20については第1の実施例と同様
である。
【0029】このような構成のガス絶縁変圧器におい
て、高圧側巻線16に高い衝撃電圧が加わると、その端
部側に高い電界が生じる。ここで、衝撃電圧に対する高
圧側巻線16内部の電位分布は、高圧側巻線16を図1
0に示すような等価回路におくことにより計算すること
ができ、線路端部からn番目の巻線の対地初期電圧vn
は、通常、(1)式のようになる。ここで、Vは加圧電
圧Eの波高値、Nは総巻線数、Cは全対地静電容量、K
は全直列静電容量である。
て、高圧側巻線16に高い衝撃電圧が加わると、その端
部側に高い電界が生じる。ここで、衝撃電圧に対する高
圧側巻線16内部の電位分布は、高圧側巻線16を図1
0に示すような等価回路におくことにより計算すること
ができ、線路端部からn番目の巻線の対地初期電圧vn
は、通常、(1)式のようになる。ここで、Vは加圧電
圧Eの波高値、Nは総巻線数、Cは全対地静電容量、K
は全直列静電容量である。
【0030】
【数1】
【0031】この式を電圧進入端において適応すると、
n>>Nであることにより、(2)式が成立する。
n>>Nであることにより、(2)式が成立する。
【数2】
【0032】図11は、この(2)式から算出した電圧
進入端の電圧vnと印加電圧波高値Vとの比を示す。こ
のように、衝撃電圧が高圧側巻線16内に進入してきた
際には、衝撃電圧が進入してきた端部側の層間に大きな
電位分担を持つようになる。したがって、高電圧側巻線
16の巻き始め端部側および巻き終り端部側に絶縁部材
19(必要に応じて20)を施すことによって、有効な
絶縁補強を行なうことができ、全体として小形化を図る
ことができる。そして、高圧側巻線16の第3の巻層H
3から第8の巻層H8までの両端部には、絶縁部材19
は設けられていないので、その分だけ施す絶縁部材が少
なくて済んで、製作性の向上の面でも有効である。
進入端の電圧vnと印加電圧波高値Vとの比を示す。こ
のように、衝撃電圧が高圧側巻線16内に進入してきた
際には、衝撃電圧が進入してきた端部側の層間に大きな
電位分担を持つようになる。したがって、高電圧側巻線
16の巻き始め端部側および巻き終り端部側に絶縁部材
19(必要に応じて20)を施すことによって、有効な
絶縁補強を行なうことができ、全体として小形化を図る
ことができる。そして、高圧側巻線16の第3の巻層H
3から第8の巻層H8までの両端部には、絶縁部材19
は設けられていないので、その分だけ施す絶縁部材が少
なくて済んで、製作性の向上の面でも有効である。
【0033】図12および図13は本発明の第3の実施
例であり、上記第1の実施例と同一部分には同一符号を
付して示し、以下異なる部分について説明する。この第
3の実施例においては、絶縁部材19の他に、断面ほぼ
L字形なす円環状の絶縁部材22を用いたものであり、
この絶縁部材22は絶縁物21(図3参照)により構成
され、その長さ寸法は絶縁部材19と同一に設定されて
いる。なお、この絶縁部材22の比誘電率は絶縁部材1
9のそれと同一に設定されていることは勿論である。そ
して、絶縁部材22は、素線端部の電界が高い部分に位
置する絶縁部材19の外側に接着により施される。すな
わち、素線端部の電界が高い部分とは、巻層L4におけ
る巻層H1の上端部および下端部に対向する側の上端部
および下端部、巻層H1における巻層L4の下端部に対
向する側の下端部、巻層H2における巻層H1の上端部
に対向する側の上端部、巻層H2およびH3の互いに対
向する側の下端部、巻層H3およびH4の互いに対向す
る側の上端部、巻層H4およびH5の互いに対向する側
の下端部、巻層H5およびH6の互いに対向する側の上
端部、巻層H6およびH7の互いに対向する側の下端
部、巻層H7およびH8の互いに対向する側の上端部、
巻層H8およびH9の互いに対向する側の下端部、巻層
H9におけるタップ巻層Tの上端部に対向する側の上端
部である。
例であり、上記第1の実施例と同一部分には同一符号を
付して示し、以下異なる部分について説明する。この第
3の実施例においては、絶縁部材19の他に、断面ほぼ
L字形なす円環状の絶縁部材22を用いたものであり、
この絶縁部材22は絶縁物21(図3参照)により構成
され、その長さ寸法は絶縁部材19と同一に設定されて
いる。なお、この絶縁部材22の比誘電率は絶縁部材1
9のそれと同一に設定されていることは勿論である。そ
して、絶縁部材22は、素線端部の電界が高い部分に位
置する絶縁部材19の外側に接着により施される。すな
わち、素線端部の電界が高い部分とは、巻層L4におけ
る巻層H1の上端部および下端部に対向する側の上端部
および下端部、巻層H1における巻層L4の下端部に対
向する側の下端部、巻層H2における巻層H1の上端部
に対向する側の上端部、巻層H2およびH3の互いに対
向する側の下端部、巻層H3およびH4の互いに対向す
る側の上端部、巻層H4およびH5の互いに対向する側
の下端部、巻層H5およびH6の互いに対向する側の上
端部、巻層H6およびH7の互いに対向する側の下端
部、巻層H7およびH8の互いに対向する側の上端部、
巻層H8およびH9の互いに対向する側の下端部、巻層
H9におけるタップ巻層Tの上端部に対向する側の上端
部である。
【0034】このような第3の実施例によれば、素線端
部の電界が高い部分に絶縁部材19の他に絶縁部材22
を施して全体として電界が高い部分に絶縁部材をより厚
く施すようにしたので、絶縁性能の一層の向上を図るこ
とができる。なお、絶縁部材19の外側に絶縁部材22
を施すに当たっては、接着の他、絶縁糸或いは絶縁テー
ブによる緊縛或いは巻回を行なうようにしてもよい。
部の電界が高い部分に絶縁部材19の他に絶縁部材22
を施して全体として電界が高い部分に絶縁部材をより厚
く施すようにしたので、絶縁性能の一層の向上を図るこ
とができる。なお、絶縁部材19の外側に絶縁部材22
を施すに当たっては、接着の他、絶縁糸或いは絶縁テー
ブによる緊縛或いは巻回を行なうようにしてもよい。
【0035】図14および図15は、本発明の第4の実
施例であり、第1の実施例と同一部部には後逸符号を付
して示し、以下異なる部分について説明する。この第4
の実施例においては、高圧用巻線16の第1の巻層H1
の巻き始め端171 に絶縁部材20を施し、その巻き始
め端171 を予め長く形成しておいて、素線17を巻回
するときに巻き始め端171 から引き出してリード線2
3としたものである。
施例であり、第1の実施例と同一部部には後逸符号を付
して示し、以下異なる部分について説明する。この第4
の実施例においては、高圧用巻線16の第1の巻層H1
の巻き始め端171 に絶縁部材20を施し、その巻き始
め端171 を予め長く形成しておいて、素線17を巻回
するときに巻き始め端171 から引き出してリード線2
3としたものである。
【0036】このような第4の実施例によれば、巻層H
1の巻き始め端171 に別途リード線を接続しなくても
よく、また、リード線23を素線17の一部として取り
扱うことができるので、作業性がよいものとなる。しか
も、リード線23は絶縁部材20により絶縁性能の向上
を図ることができるので、リード線23とアース部たる
継鉄部12(図1参照)との間の絶縁距離を小さくでき
るので、それだけ全体として小形化を達成することがで
きる。なお、低圧用巻線14および高圧用巻線16に
は、第1の実施例又は第2の実施例と同様に絶縁部材1
9も施されているので、第1の実施例又は第2の実施例
と同様の効果も合わせて得られる。
1の巻き始め端171 に別途リード線を接続しなくても
よく、また、リード線23を素線17の一部として取り
扱うことができるので、作業性がよいものとなる。しか
も、リード線23は絶縁部材20により絶縁性能の向上
を図ることができるので、リード線23とアース部たる
継鉄部12(図1参照)との間の絶縁距離を小さくでき
るので、それだけ全体として小形化を達成することがで
きる。なお、低圧用巻線14および高圧用巻線16に
は、第1の実施例又は第2の実施例と同様に絶縁部材1
9も施されているので、第1の実施例又は第2の実施例
と同様の効果も合わせて得られる。
【0037】図16は本発明の第5の実施例であり、第
1の実施例と同一部分には同一符号を付して示し、以下
異なる部分について説明する。ガス絶縁変圧器において
は、各種のリード線が配置されており、その中には、例
えば、低圧側巻線14(図1参照)から引き出されて高
電界側たる高圧側巻線16に対応するリード線24、2
4もある。このような場合、リード線24、24と高圧
側巻線16との間の絶縁距離を大きくとる必要があり、
全体として大形化する不具合がある。
1の実施例と同一部分には同一符号を付して示し、以下
異なる部分について説明する。ガス絶縁変圧器において
は、各種のリード線が配置されており、その中には、例
えば、低圧側巻線14(図1参照)から引き出されて高
電界側たる高圧側巻線16に対応するリード線24、2
4もある。このような場合、リード線24、24と高圧
側巻線16との間の絶縁距離を大きくとる必要があり、
全体として大形化する不具合がある。
【0038】このため、この第5の実施例においては、
リード線24、24の高圧側巻線16に対応する部位の
周囲に絶縁物21(図3参照)からなる絶縁部材25、
25を施すようにしたものであり、絶縁部材25、25
の比誘電率は、周囲絶縁部材の誘電率を1としたときに
0.3以上1以下(好ましくは0.35以上1以下)に
設定されている。
リード線24、24の高圧側巻線16に対応する部位の
周囲に絶縁物21(図3参照)からなる絶縁部材25、
25を施すようにしたものであり、絶縁部材25、25
の比誘電率は、周囲絶縁部材の誘電率を1としたときに
0.3以上1以下(好ましくは0.35以上1以下)に
設定されている。
【0039】これにより、リード線24、24と高圧側
巻線16との間の絶縁性能の向上を図ることができ、全
体として小形化を達成することができる。なお、低圧用
巻線14および高圧用巻線16には、第1の実施例また
は第2の実施例と同様に絶縁部材19も施されているの
で、第1の実施例又は第2の実施例と同様の効果も合わ
せて得られる。
巻線16との間の絶縁性能の向上を図ることができ、全
体として小形化を達成することができる。なお、低圧用
巻線14および高圧用巻線16には、第1の実施例また
は第2の実施例と同様に絶縁部材19も施されているの
で、第1の実施例又は第2の実施例と同様の効果も合わ
せて得られる。
【0040】なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施
例にのみ限定されるものではなく、次のような変形、拡
張が可能である。絶縁部材19は、絶縁部材20と同様
に素線に予め巻回して構成するようにしてもよい。
例にのみ限定されるものではなく、次のような変形、拡
張が可能である。絶縁部材19は、絶縁部材20と同様
に素線に予め巻回して構成するようにしてもよい。
【0041】SF6ガスを冷却媒体としたガス絶縁変圧
器に限らず、他の絶縁ガスを冷却媒体としたガス絶縁変
圧器にも適用でき、さらには、変圧器に限らず、静止形
電磁誘導機器たるガス絶縁リアクトルにも適用すること
ができる。
器に限らず、他の絶縁ガスを冷却媒体としたガス絶縁変
圧器にも適用でき、さらには、変圧器に限らず、静止形
電磁誘導機器たるガス絶縁リアクトルにも適用すること
ができる。
【0042】
【発明の効果】以上の記述で明らかなように、本発明の
静止形電磁誘導機器は、巻線とアース部との間、巻線相
互間、巻線を構成する巻層相互間、リード線とアース部
との間或いはリード線と高電界部との間の絶縁性能の向
上を図ることができて、全体として小形化を達成するこ
とができる。
静止形電磁誘導機器は、巻線とアース部との間、巻線相
互間、巻線を構成する巻層相互間、リード線とアース部
との間或いはリード線と高電界部との間の絶縁性能の向
上を図ることができて、全体として小形化を達成するこ
とができる。
【図1】本発明の第1の実施例の巻線構成を示す図
【図2】1つの巻層の構成を示す図
【図3】絶縁物の構成を示す図
【図4】絶縁部材を成形するための加熱炉の構成図
【図5】高圧側巻線の第1の巻層の側面図
【図6】実験装置の概略的構成図
【図7】実験結果を示す図
【図8】分析結果を示す図
【図9】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図10】等価回路図
【図11】電位分担を示す図
【図12】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【図13】図2相当図
【図14】本発明の第4の実施例を示すリード線引き出
し部分の側面図
し部分の側面図
【図15】図14のA−Aに沿う拡大断面図
【図16】本発明の第5の実施例のリード線と高圧用巻
線との位置関係を示す平面図
線との位置関係を示す平面図
【図17】従来例を示す図1相当図
図面中、11は脚部、12は継鉄部、13は鉄心(アー
ス部)、14は低圧側巻線、15は素線、151 は巻き
始め端、15nは巻き終り端、16は高圧側巻線、17
は素線、171 は巻き始め端、17nは巻き終り端、1
8は素線、19は絶縁部材、20は絶縁部材、21は絶
縁物、22は絶縁部材、23はリード線、24はリード
線、25は絶縁部材、L1ないしL4は第1ないし第4
の巻層、H1ないしH9は第1ないし第9の巻層、Tは
タップ巻層を示す。
ス部)、14は低圧側巻線、15は素線、151 は巻き
始め端、15nは巻き終り端、16は高圧側巻線、17
は素線、171 は巻き始め端、17nは巻き終り端、1
8は素線、19は絶縁部材、20は絶縁部材、21は絶
縁物、22は絶縁部材、23はリード線、24はリード
線、25は絶縁部材、L1ないしL4は第1ないし第4
の巻層、H1ないしH9は第1ないし第9の巻層、Tは
タップ巻層を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 徹志 三重県三重郡朝日町大字繩生2121番地 株 式会社東芝三重工場内 (72)発明者 浜口 昌弘 三重県三重郡朝日町大字繩生2121番地 株 式会社東芝三重工場内 (72)発明者 塩田 広 三重県三重郡朝日町大字繩生2121番地 株 式会社東芝三重工場内 Fターム(参考) 5E044 AB01 CA05 CB03 5E050 HA06 5G309 LA06 MA01
Claims (7)
- 【請求項1】 高電界側部分に周囲絶縁部材の誘電率を
1としたときに0.3以上1以下の誘電率をもつ絶縁部
材を施した巻線を有することを特徴とする静止形電磁誘
導機器。 - 【請求項2】 端部に周囲絶縁部材の誘電率を1とした
ときに0.3以上1以下の誘電率をもつ絶縁部材を施し
た巻線を有することを特徴とする静止形電磁誘導機器。 - 【請求項3】 巻層を構成する素線の端部に周囲絶縁部
材の誘電率を1としたときに0.3以上1以下の誘電率
をもつ絶縁部材を施した巻線を有することを特徴とする
静止形電磁誘導機器。 - 【請求項4】 巻き始め端部側および巻き終り端部側の
周囲に周囲絶縁部材の誘電率を1としたときに0.3以
上1以下の誘電率をもつ絶縁部材を施した巻線を有する
ことを特徴とする静止形電磁誘導機器。 - 【請求項5】 絶縁部材は、電界の高い部分により厚く
施されていることを特徴とする請求項1ないし4のいず
れかに記載の静止形電磁誘導機器。 - 【請求項6】 巻線を構成する素線の端部に周囲絶縁部
材の誘電率を1としたときに0.3以上1以下の誘電率
をもつ絶縁部材を施してリード線として引き出すように
したことを特徴とする静止形電磁誘導機器。 - 【請求項7】 巻線から引き出されたリード線の高電界
部側に対応する部分の周囲に周囲絶縁部材の誘電率を1
としたときに0.3以上1以下の誘電率をもつ絶縁部材
を施したことを特徴とする静止形電磁誘導機器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11143150A JP2000331844A (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | 静止形電磁誘導機器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11143150A JP2000331844A (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | 静止形電磁誘導機器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000331844A true JP2000331844A (ja) | 2000-11-30 |
Family
ID=15332100
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11143150A Pending JP2000331844A (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | 静止形電磁誘導機器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000331844A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005150264A (ja) * | 2003-11-13 | 2005-06-09 | Iq Four:Kk | 耐雷トランスとその耐雷トランス用の導電コーティングシングルモールドコイル |
| JP6793889B1 (ja) * | 2020-01-06 | 2020-12-02 | 三菱電機株式会社 | 静止誘導器 |
-
1999
- 1999-05-24 JP JP11143150A patent/JP2000331844A/ja active Pending
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| JP2005150264A (ja) * | 2003-11-13 | 2005-06-09 | Iq Four:Kk | 耐雷トランスとその耐雷トランス用の導電コーティングシングルモールドコイル |
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| WO2021140548A1 (ja) * | 2020-01-06 | 2021-07-15 | 三菱電機株式会社 | 静止誘導器 |
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