JP2000300294A - ヘモグロビンA1cの定量法 - Google Patents
ヘモグロビンA1cの定量法Info
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- JP2000300294A JP2000300294A JP10976899A JP10976899A JP2000300294A JP 2000300294 A JP2000300294 A JP 2000300294A JP 10976899 A JP10976899 A JP 10976899A JP 10976899 A JP10976899 A JP 10976899A JP 2000300294 A JP2000300294 A JP 2000300294A
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- leu
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- hba1c
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 試料中のヘモグロビンA1c(HbA1c)を簡便か
つ正確に定量できる方法の提供。 【解決手段】 被検試料を、ヘモグロビンA1cのβ鎖N
末端から3番目のロイシンのカルボキシル基側を切断で
きるプロテアーゼ、次いでfructosyl-Val-His-LeuよりH
is-Leuを切り取ることができるプロテアーゼで順次処理
し、次いでそこに生成するフルクトシルバリンを測定す
ることを特徴とするヘモグロビンA1cの定量法。
つ正確に定量できる方法の提供。 【解決手段】 被検試料を、ヘモグロビンA1cのβ鎖N
末端から3番目のロイシンのカルボキシル基側を切断で
きるプロテアーゼ、次いでfructosyl-Val-His-LeuよりH
is-Leuを切り取ることができるプロテアーゼで順次処理
し、次いでそこに生成するフルクトシルバリンを測定す
ることを特徴とするヘモグロビンA1cの定量法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料中のヘモグロ
ビンA1cを、簡便かつ正確に定量できる方法に関する。
ビンA1cを、簡便かつ正確に定量できる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ヘモグロビン分子の主な糖化部位として
は、β鎖N末端のバリン残基、β鎖のε−リジン残基、
α鎖のε−リジン残基、及びα鎖N末端のバリン残基が
あるが、ヘモグロビンA1c(以下「HbA1c」と略称する)
は、β鎖N末端のバリン残基にグルコースが結合したも
のである。血中のHbA1cは、臨床的に過去1〜2ケ月の
平均血糖値を反映することから、糖尿病管理の指標とし
て重要である。
は、β鎖N末端のバリン残基、β鎖のε−リジン残基、
α鎖のε−リジン残基、及びα鎖N末端のバリン残基が
あるが、ヘモグロビンA1c(以下「HbA1c」と略称する)
は、β鎖N末端のバリン残基にグルコースが結合したも
のである。血中のHbA1cは、臨床的に過去1〜2ケ月の
平均血糖値を反映することから、糖尿病管理の指標とし
て重要である。
【0003】このHbA1cを測定する方法としては、通
常、HPLCによる方法が行われている。しかし、この方法
は、アルコール多飲者ではアルコールの代謝産物である
アセトアルデヒドがHbに結合したacetylated Hbが、ま
た腎不全患者では尿素から生成されるシアン酸によるca
rbamylated Hbが、更に健常成人でも胎児型ヘモグロビ
ン(HbF)が多い人ではHbFが、それぞれHbA1と同じ分画
に溶出しHbA1cが見かけ上高値となるという問題があ
る。これは、Hbの荷電に基づいた分画でHbA1cを分離す
るHPLCによる検出法の限界である。
常、HPLCによる方法が行われている。しかし、この方法
は、アルコール多飲者ではアルコールの代謝産物である
アセトアルデヒドがHbに結合したacetylated Hbが、ま
た腎不全患者では尿素から生成されるシアン酸によるca
rbamylated Hbが、更に健常成人でも胎児型ヘモグロビ
ン(HbF)が多い人ではHbFが、それぞれHbA1と同じ分画
に溶出しHbA1cが見かけ上高値となるという問題があ
る。これは、Hbの荷電に基づいた分画でHbA1cを分離す
るHPLCによる検出法の限界である。
【0004】一方、HbA1cのようなグリコシル化タンパ
ク質を、酵素を用いて測定する方法として、試料をプロ
テアーゼで処理し、そのプロテアーゼ処理試料をケトア
ミンオキシダーゼで処理し、その反応生成物を測定する
非酵素的グリコシル化タンパク質の測定法が特開平5-19
2193号公報に開示されている。
ク質を、酵素を用いて測定する方法として、試料をプロ
テアーゼで処理し、そのプロテアーゼ処理試料をケトア
ミンオキシダーゼで処理し、その反応生成物を測定する
非酵素的グリコシル化タンパク質の測定法が特開平5-19
2193号公報に開示されている。
【0005】しかしながら、この方法を実際にHbA1cの
定量に適用するには、HbA1cのβ鎖N末端のフルクトシ
ルバリル残基を特異的に切り出すことができるプロテア
ーゼが必要である。しかし、そのようなプロテアーゼ
は、同公報中には例示も示唆もされておらず、上記残基
を特異的に切り出す方法も全く不明であった。従って従
来この方法をHbA1cの定量に応用することはできなかっ
た。
定量に適用するには、HbA1cのβ鎖N末端のフルクトシ
ルバリル残基を特異的に切り出すことができるプロテア
ーゼが必要である。しかし、そのようなプロテアーゼ
は、同公報中には例示も示唆もされておらず、上記残基
を特異的に切り出す方法も全く不明であった。従って従
来この方法をHbA1cの定量に応用することはできなかっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、HbA1cを簡便かつ正確に定量できる方法を提供する
ことにある。
は、HbA1cを簡便かつ正確に定量できる方法を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意検討を重ねた結果、HbA1cのβ鎖N末端
から3番目のロイシンのカルボキシル基側を切断しfruc
tosyl-Val-His-Leuを得ることができるプロテアーゼ
と、fructosyl-Val-His-LeuよりHis-Leuを切り取ること
ができるプロテアーゼを組み合わせて用いることによ
り、HbA1cのβ鎖N末端のフルクトシルバリン残基を切
り出すことに成功し、更にこのフルクトシルバリンを測
定することにより、HbA1cを高い特異性で簡便かつ正確
に定量することに成功し、本発明を完成した。
発明者らは鋭意検討を重ねた結果、HbA1cのβ鎖N末端
から3番目のロイシンのカルボキシル基側を切断しfruc
tosyl-Val-His-Leuを得ることができるプロテアーゼ
と、fructosyl-Val-His-LeuよりHis-Leuを切り取ること
ができるプロテアーゼを組み合わせて用いることによ
り、HbA1cのβ鎖N末端のフルクトシルバリン残基を切
り出すことに成功し、更にこのフルクトシルバリンを測
定することにより、HbA1cを高い特異性で簡便かつ正確
に定量することに成功し、本発明を完成した。
【0008】すなわち本発明は、被検試料を、ヘモグロ
ビンA1cのβ鎖N末端から3番目のロイシンのカルボキ
シル基側を切断できるプロテアーゼ、次いでfructosyl-
Val-His-LeuよりHis-Leuを切り取ることができるプロテ
アーゼで順次処理し、次いでそこに生成するフルクトシ
ルバリンを測定することを特徴とするヘモグロビンA1c
の定量法を提供するものである。
ビンA1cのβ鎖N末端から3番目のロイシンのカルボキ
シル基側を切断できるプロテアーゼ、次いでfructosyl-
Val-His-LeuよりHis-Leuを切り取ることができるプロテ
アーゼで順次処理し、次いでそこに生成するフルクトシ
ルバリンを測定することを特徴とするヘモグロビンA1c
の定量法を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の測定法を実施するに際し
て、まず被検試料中のHbA1cのβ鎖N末端から3番目の
ロイシンのカルボキシル基側を切断することが必要であ
る。これに用いられるプロテアーゼとしては、HbA1cか
らfructosyl-Val-His-Leuを切り出すことができるもの
であればよく、特に限定されるものではないが、例えば
種々のエキソペプチダーゼのいずれかを単独で又は2種
以上を組み合わせて、またエキソペプチダーゼとカルボ
キシペプチダーゼを組み合わせて用いることができる。
これらのプロテアーゼの例としては、エラスターゼ、プ
ロテイナーゼK、ペプシン、アルカリプロテアーゼ、ト
リプシン、プロリン特異エンドプロテアーゼ、V8プロテ
アーゼ、カルボキシペプチダーゼP、カルボキシペプチ
ダーゼW、カルボキシペプチダーゼY等が挙げられる。
これらプロテアーゼの活性量としては、0.05〜10000U/m
l、特に10〜2000U/mlの範囲が好ましい。
て、まず被検試料中のHbA1cのβ鎖N末端から3番目の
ロイシンのカルボキシル基側を切断することが必要であ
る。これに用いられるプロテアーゼとしては、HbA1cか
らfructosyl-Val-His-Leuを切り出すことができるもの
であればよく、特に限定されるものではないが、例えば
種々のエキソペプチダーゼのいずれかを単独で又は2種
以上を組み合わせて、またエキソペプチダーゼとカルボ
キシペプチダーゼを組み合わせて用いることができる。
これらのプロテアーゼの例としては、エラスターゼ、プ
ロテイナーゼK、ペプシン、アルカリプロテアーゼ、ト
リプシン、プロリン特異エンドプロテアーゼ、V8プロテ
アーゼ、カルボキシペプチダーゼP、カルボキシペプチ
ダーゼW、カルボキシペプチダーゼY等が挙げられる。
これらプロテアーゼの活性量としては、0.05〜10000U/m
l、特に10〜2000U/mlの範囲が好ましい。
【0010】このHbA1cのβ鎖N末端から3番目のロイ
シンのカルボキシル基側を切断するプロテアーゼによる
被検試料の処理条件としては、処理温度は15〜50℃、更
に30〜45℃、特に35〜40℃が好ましく、処理時間は3分
〜24時間、特に5分〜1時間が好ましい。この処理後の
被検試料は、そのまま、又は必要に応じて限外濾過等に
より精製して、以下のfructosyl-Val-His-LeuからHis-L
euを切り取ることができるプロテアーゼによる処理に供
することができる。
シンのカルボキシル基側を切断するプロテアーゼによる
被検試料の処理条件としては、処理温度は15〜50℃、更
に30〜45℃、特に35〜40℃が好ましく、処理時間は3分
〜24時間、特に5分〜1時間が好ましい。この処理後の
被検試料は、そのまま、又は必要に応じて限外濾過等に
より精製して、以下のfructosyl-Val-His-LeuからHis-L
euを切り取ることができるプロテアーゼによる処理に供
することができる。
【0011】上記の処理により切り出されたfructosyl-
Val-His-LeuからHis-Leuを切り取ることができるプロテ
アーゼとしては、特に限定されるものではないが、例え
ばジペプチジルカルボキシペプチダーゼ(EC. 3.4.15.
1)が、より具体的にはアンギオテンシン変換酵素が挙
げられる。アンギオテンシン変換酵素は、アンギオテン
シンI(Asp-Arg-Val-Tyr-Ile-His-Pro-Phe-His-Leu)
のC末端からHis-Leuを切り取り、アンギオテンシンII
に変換する酵素として一般的に知られているものであ
る。本酵素を用いることの利点は、β鎖N末端に対する
特異性が著しく向上することである。つまり、前述した
ようにHb分子の主な糖化部位としては、β鎖N末端のバ
リン残基以外に、α鎖N末端のバリン残基等も挙げられ
るが、α鎖N末端のアミノ酸配列は、Val-Leu-Ser-Pro-
Ala-Asp-・・・であるため、上記酵素を用いれば、たと
えα鎖N末端のバリンが糖化されていたとしてもフルク
トシルバリンが切り出されることはなく、β鎖N末端の
バリンが糖化されているもの、すなわちHbA1cに特異的
となる。このようなプロテアーゼの活性量としては、0.
05〜10000U/ml、特に10〜2000U/mlの範囲が好ましい。
Val-His-LeuからHis-Leuを切り取ることができるプロテ
アーゼとしては、特に限定されるものではないが、例え
ばジペプチジルカルボキシペプチダーゼ(EC. 3.4.15.
1)が、より具体的にはアンギオテンシン変換酵素が挙
げられる。アンギオテンシン変換酵素は、アンギオテン
シンI(Asp-Arg-Val-Tyr-Ile-His-Pro-Phe-His-Leu)
のC末端からHis-Leuを切り取り、アンギオテンシンII
に変換する酵素として一般的に知られているものであ
る。本酵素を用いることの利点は、β鎖N末端に対する
特異性が著しく向上することである。つまり、前述した
ようにHb分子の主な糖化部位としては、β鎖N末端のバ
リン残基以外に、α鎖N末端のバリン残基等も挙げられ
るが、α鎖N末端のアミノ酸配列は、Val-Leu-Ser-Pro-
Ala-Asp-・・・であるため、上記酵素を用いれば、たと
えα鎖N末端のバリンが糖化されていたとしてもフルク
トシルバリンが切り出されることはなく、β鎖N末端の
バリンが糖化されているもの、すなわちHbA1cに特異的
となる。このようなプロテアーゼの活性量としては、0.
05〜10000U/ml、特に10〜2000U/mlの範囲が好ましい。
【0012】このfructosyl-Val-His-LeuよりHis-Leuを
切り取ることができるプロテアーゼによる処理条件とし
ては、処理温度は15〜50℃、更に30〜45℃、特に35〜40
℃が好ましく、処理時間は3分〜24時間、特に5分〜1
時間が好ましい。この処理後の被検試料は、そのまま、
又は必要に応じて限外濾過等により精製して、以下のフ
ルクトシルバリンの測定に供することができる。
切り取ることができるプロテアーゼによる処理条件とし
ては、処理温度は15〜50℃、更に30〜45℃、特に35〜40
℃が好ましく、処理時間は3分〜24時間、特に5分〜1
時間が好ましい。この処理後の被検試料は、そのまま、
又は必要に応じて限外濾過等により精製して、以下のフ
ルクトシルバリンの測定に供することができる。
【0013】上記の方法によって切り出されたフルクト
シルバリンを測定する方法としては、HPLCにて分離して
これを検出する方法もあるが、ケトアミンオキシダーゼ
を作用させ生成する過酸化水素を測定する方法が簡便で
あり好ましい。ケトアミンオキシダーゼとしては、フル
クトシルバリンを基質とするものであれば、特に限定さ
れないが、フルクトシルリジンに対する特異性が低く、
フルクトシルバリンに対して特異性が高いものが好まし
い。このようなケトアミンオキシダーゼの具体例として
は、キッコーマン社より市販されているコリネバクテリ
ウム sp.由来の組替え微生物により産生されるフルクト
シルアミノ酸オキシダーゼが挙げられる。ケトアミンオ
キシダーゼの活性量としては、1〜10000U/L、特に10〜
5000U/Lの範囲が好ましい。
シルバリンを測定する方法としては、HPLCにて分離して
これを検出する方法もあるが、ケトアミンオキシダーゼ
を作用させ生成する過酸化水素を測定する方法が簡便で
あり好ましい。ケトアミンオキシダーゼとしては、フル
クトシルバリンを基質とするものであれば、特に限定さ
れないが、フルクトシルリジンに対する特異性が低く、
フルクトシルバリンに対して特異性が高いものが好まし
い。このようなケトアミンオキシダーゼの具体例として
は、キッコーマン社より市販されているコリネバクテリ
ウム sp.由来の組替え微生物により産生されるフルクト
シルアミノ酸オキシダーゼが挙げられる。ケトアミンオ
キシダーゼの活性量としては、1〜10000U/L、特に10〜
5000U/Lの範囲が好ましい。
【0014】ケトアミンオキシダーゼを作用させること
により生成した過酸化水素を測定する方法としては、特
に限定されないが、反応系に色原体及びパーオキシダー
ゼ(POD)を添加して、該色原体を酸化して発色物質を
生成させ、これを測定する方法が好適である。この色原
体としては、4-アミノアンチピリンと、フェノール系化
合物、ナフトール化合物又はアニリン系化合物との組み
合わせ、3-メチル-2-ベンゾチアゾリノンヒドラゾン(M
BTH)とアニリン系化合物との組み合わせ、ロイコメチ
レンブルーなどが用いられる。また、特許2516381号に
記載されているように、POD存在下にて過酸化水素と2
価のコバルトイオンとの反応より生じた3価のコバルト
イオンを3価のコバルトイオンに特異的な指示薬、例え
ば2-(2-チアゾリルアゾ)-5-ジスルホブチルアミノ安息
香酸三ナトリウム塩(TASBB)を組み合わせ、発色した
キレート化合物を生成させ、これを測定する方法も利用
できる。これによれば、上記方法の5〜10倍の測定感度
を得ることができる。また、過酸化水素を検出する試薬
として、高感度に測定可能なN,N,N',N',N'',N''-ヘキサ
(3-スルホプロピル)-4,4',4''-トリアミノトリフェニル
メタン(TPM-PS,同仁化学社製)なども利用できる。
により生成した過酸化水素を測定する方法としては、特
に限定されないが、反応系に色原体及びパーオキシダー
ゼ(POD)を添加して、該色原体を酸化して発色物質を
生成させ、これを測定する方法が好適である。この色原
体としては、4-アミノアンチピリンと、フェノール系化
合物、ナフトール化合物又はアニリン系化合物との組み
合わせ、3-メチル-2-ベンゾチアゾリノンヒドラゾン(M
BTH)とアニリン系化合物との組み合わせ、ロイコメチ
レンブルーなどが用いられる。また、特許2516381号に
記載されているように、POD存在下にて過酸化水素と2
価のコバルトイオンとの反応より生じた3価のコバルト
イオンを3価のコバルトイオンに特異的な指示薬、例え
ば2-(2-チアゾリルアゾ)-5-ジスルホブチルアミノ安息
香酸三ナトリウム塩(TASBB)を組み合わせ、発色した
キレート化合物を生成させ、これを測定する方法も利用
できる。これによれば、上記方法の5〜10倍の測定感度
を得ることができる。また、過酸化水素を検出する試薬
として、高感度に測定可能なN,N,N',N',N'',N''-ヘキサ
(3-スルホプロピル)-4,4',4''-トリアミノトリフェニル
メタン(TPM-PS,同仁化学社製)なども利用できる。
【0015】本発明において、HbA1cの定量に使用され
る被検試料としては、全血、赤血球が挙げられる。
る被検試料としては、全血、赤血球が挙げられる。
【0016】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。
【0017】実施例1 市販のHbA1c(エクソセル社製)11.5mg/ml(1mM KCN,
pH7.4)及びこれを2倍希釈したものをサンプルとし
た。これらの各液に、20U/mlトリプシン(10mMトリス緩
衝液pH7.5)、20U/mlプロリン特異エンドプロテアーゼ
(10mMトリス緩衝液pH7.5)、及び20U/mlカルボキシペ
プチダーゼP(50mMクエン酸緩衝液pH4.5)を順次、等
容量混和して37℃で1時間作用させ、fructosyl-Val-Hi
s-Leuを切り出した。なお、各プロテアーゼによる処理
後は、アミコン社のmicrocon 10を用いた限外濾過によ
り分子量10000以上の蛋白を除去した。
pH7.4)及びこれを2倍希釈したものをサンプルとし
た。これらの各液に、20U/mlトリプシン(10mMトリス緩
衝液pH7.5)、20U/mlプロリン特異エンドプロテアーゼ
(10mMトリス緩衝液pH7.5)、及び20U/mlカルボキシペ
プチダーゼP(50mMクエン酸緩衝液pH4.5)を順次、等
容量混和して37℃で1時間作用させ、fructosyl-Val-Hi
s-Leuを切り出した。なお、各プロテアーゼによる処理
後は、アミコン社のmicrocon 10を用いた限外濾過によ
り分子量10000以上の蛋白を除去した。
【0018】これにより得たfructosyl-Val-His-Leuを
含む液に、20U/mLアンギオテンシン変換酵素(300mM Na
Clを含む100mM HEPES緩衝液pH8.3に溶解)を等量加え、
37℃で1時間反応させた後、前述の限外濾過を行い、fr
uctosyl-Valを含む溶液を得た。これを、次のケトアミ
ンオキシダーゼを用いた検出系の試料とした。
含む液に、20U/mLアンギオテンシン変換酵素(300mM Na
Clを含む100mM HEPES緩衝液pH8.3に溶解)を等量加え、
37℃で1時間反応させた後、前述の限外濾過を行い、fr
uctosyl-Valを含む溶液を得た。これを、次のケトアミ
ンオキシダーゼを用いた検出系の試料とした。
【0019】〈ケトアミンオキシダーゼを用いた検出
系〉 試薬(1) 100mMリン酸緩衝液(pH8) ESBmT 23mg/dl 試薬(2) 100mMリン酸緩衝液(pH8) 4-アミノアンチピリン 28mg/dl パーオキシダーゼ 500U/dl ケトアミンオキシダーゼ(キッコーマン社製,フルクト
シルアミノ酸オキシダーゼ) 1000U/dl
系〉 試薬(1) 100mMリン酸緩衝液(pH8) ESBmT 23mg/dl 試薬(2) 100mMリン酸緩衝液(pH8) 4-アミノアンチピリン 28mg/dl パーオキシダーゼ 500U/dl ケトアミンオキシダーゼ(キッコーマン社製,フルクト
シルアミノ酸オキシダーゼ) 1000U/dl
【0020】測定には、日立自動分析装置7070形を用
い、2ポイントエンド法にて行った。具体的には、試料
20μlに試薬(1)を260μl加え、37℃で5分間反応させ、
波長700nmと570nmの吸光度差を測定し、次いで試薬(2)
を130μl加え、37℃で5分間反応させ、波長700nmと570
nmの吸光度差を測定した。また、標準液としては50μM
フルクトシルバリン溶液を用い、試薬ブランクとしては
生理食塩液を用いて同様の操作を行い、標準液と試薬ブ
ランクの吸光度差から、試料中のフルクトシルバリン濃
度を求めた。
い、2ポイントエンド法にて行った。具体的には、試料
20μlに試薬(1)を260μl加え、37℃で5分間反応させ、
波長700nmと570nmの吸光度差を測定し、次いで試薬(2)
を130μl加え、37℃で5分間反応させ、波長700nmと570
nmの吸光度差を測定した。また、標準液としては50μM
フルクトシルバリン溶液を用い、試薬ブランクとしては
生理食塩液を用いて同様の操作を行い、標準液と試薬ブ
ランクの吸光度差から、試料中のフルクトシルバリン濃
度を求めた。
【0021】理論的なフルクトシルバリン濃度は、本実
施例で使用した蛋白量既知のHbA1cより計算により求め
た22.3μM及び11.15μMであり、これと測定値を比較し
た。結果を表1に示したように、理論値に対して良好な
回収率が示された。これより、HbA1cを定量できること
が分かる。
施例で使用した蛋白量既知のHbA1cより計算により求め
た22.3μM及び11.15μMであり、これと測定値を比較し
た。結果を表1に示したように、理論値に対して良好な
回収率が示された。これより、HbA1cを定量できること
が分かる。
【0022】
【表1】
【0023】
【発明の効果】本発明のHbA1cの定量法は、従来の方法
に比べ特異性が高く、汎用の自動分析装置での測定が可
能であることから、経済性、操作性に優れ、簡便かつ正
確にHbA1cを定量することができる。
に比べ特異性が高く、汎用の自動分析装置での測定が可
能であることから、経済性、操作性に優れ、簡便かつ正
確にHbA1cを定量することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 被検試料を、ヘモグロビンA1cのβ鎖N
末端から3番目のロイシンのカルボキシル基側を切断で
きるプロテアーゼ、次いでfructosyl-Val-His-LeuよりH
is-Leuを切り取ることができるプロテアーゼで順次処理
し、次いでそこに生成するフルクトシルバリンを測定す
ることを特徴とするヘモグロビンA1cの定量法。 - 【請求項2】 fructosyl-Val-His-LeuよりHis-Leuを切
り取ることができるプロテアーゼが、ジペプチジルカル
ボキシペプチダーゼ(EC. 3.4.15.1)である請求項1記
載のヘモグロビンA1cの定量法。 - 【請求項3】 ジペプチジルカルボキシペプチダーゼ
(EC. 3.4.15.1)が、アンギオテンシン変換酵素である
請求項2記載のヘモグロビンA1cの定量法。 - 【請求項4】 フルクトシルバリンの測定を、これにケ
トアミンオキシダーゼを作用させて生成する過酸化水素
を定量することにより行うものである請求項1〜3のい
ずれかに記載のヘモグロビンA1cの定量法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10976899A JP2000300294A (ja) | 1999-04-16 | 1999-04-16 | ヘモグロビンA1cの定量法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10976899A JP2000300294A (ja) | 1999-04-16 | 1999-04-16 | ヘモグロビンA1cの定量法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000300294A true JP2000300294A (ja) | 2000-10-31 |
Family
ID=14518748
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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