JP2000352978A - 鍵盤装置 - Google Patents
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- JP2000352978A JP2000352978A JP11165113A JP16511399A JP2000352978A JP 2000352978 A JP2000352978 A JP 2000352978A JP 11165113 A JP11165113 A JP 11165113A JP 16511399 A JP16511399 A JP 16511399A JP 2000352978 A JP2000352978 A JP 2000352978A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 押鍵時およびその離鍵時にハンマーアームの
振動が鍵に伝わるのを防ぐようにする。 【解決手段】 鍵盤シャーシ1と、この鍵盤シャーシ1
上に上下方向に回動可能に設けられた複数の鍵2と、こ
れら複数の鍵2それぞれに対応して設けられ、鍵2の押
鍵動作に伴って回動変位して鍵2にアクション荷重を付
与するハンマーアーム3とを備え、鍵2の内部にハンマ
ーアーム3の鍵当接部18が挿入する中空部24を設
け、この中空部24に上弾性部31と下弾性部32とか
らなる弾性体30を設け、この弾性体30の上弾性部3
1と下弾性部32とで鍵当接部18を上下方向から弾力
的に挾んだ。従って、押鍵時およびその離鍵時にハンマ
ーアーム3の鍵当接部18が鍵2の中空部24内で振動
しても、その振動を弾性体30によって吸収でき、この
ためハンマーアーム3の振動が鍵2に伝わるのを確実に
防ぐことができ、これにより演奏性に優れたものを得る
ことができる。
振動が鍵に伝わるのを防ぐようにする。 【解決手段】 鍵盤シャーシ1と、この鍵盤シャーシ1
上に上下方向に回動可能に設けられた複数の鍵2と、こ
れら複数の鍵2それぞれに対応して設けられ、鍵2の押
鍵動作に伴って回動変位して鍵2にアクション荷重を付
与するハンマーアーム3とを備え、鍵2の内部にハンマ
ーアーム3の鍵当接部18が挿入する中空部24を設
け、この中空部24に上弾性部31と下弾性部32とか
らなる弾性体30を設け、この弾性体30の上弾性部3
1と下弾性部32とで鍵当接部18を上下方向から弾力
的に挾んだ。従って、押鍵時およびその離鍵時にハンマ
ーアーム3の鍵当接部18が鍵2の中空部24内で振動
しても、その振動を弾性体30によって吸収でき、この
ためハンマーアーム3の振動が鍵2に伝わるのを確実に
防ぐことができ、これにより演奏性に優れたものを得る
ことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子ピアノなど
の鍵盤楽器における鍵盤装置に関する。
の鍵盤楽器における鍵盤装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ピアノなどの鍵盤楽器では、アコー
スティックピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感を
得るために、鍵の下方に錘を有するハンマーアームを上
下方向に回動可能に設け、鍵の押鍵操作に伴ってハンマ
ーアームがその錘の重量に抗して回動することにより、
鍵に所定のアクション荷重を付与するようにしたものが
ある。図12および図13はその一例を示した図であ
る。この鍵盤装置は、楽器ケース内に組み込まれる合成
樹脂製の鍵盤シャーシ1と、この鍵盤シャーシ1上に上
下方向に回動可能に設けられた合成樹脂製の複数の鍵
(白鍵と黒鍵、ただしここでは白鍵について説明す
る。)2と、これら複数の鍵2にそれぞれ対応して設け
られて各鍵2の押鍵動作に伴って回動変位して各鍵2に
アクション荷重を付与するハンマーアーム3と、各鍵2
の押鍵動作に応じてオン信号を出力するゴムスイッチ4
とを備えた構成になっている。
スティックピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感を
得るために、鍵の下方に錘を有するハンマーアームを上
下方向に回動可能に設け、鍵の押鍵操作に伴ってハンマ
ーアームがその錘の重量に抗して回動することにより、
鍵に所定のアクション荷重を付与するようにしたものが
ある。図12および図13はその一例を示した図であ
る。この鍵盤装置は、楽器ケース内に組み込まれる合成
樹脂製の鍵盤シャーシ1と、この鍵盤シャーシ1上に上
下方向に回動可能に設けられた合成樹脂製の複数の鍵
(白鍵と黒鍵、ただしここでは白鍵について説明す
る。)2と、これら複数の鍵2にそれぞれ対応して設け
られて各鍵2の押鍵動作に伴って回動変位して各鍵2に
アクション荷重を付与するハンマーアーム3と、各鍵2
の押鍵動作に応じてオン信号を出力するゴムスイッチ4
とを備えた構成になっている。
【0003】鍵盤シャーシ1は、合成樹脂により各部が
一体に形成されている。すなわち、鍵盤シャーシ1の前
端部(図12では右端部)には、前板部5が底部1aか
ら上方に突出して形成されている。この前板部5の上部
にはL字状の白鍵ガイド部5aが形成されており、その
前板部5の下部にはストッパ取付部6が前方に突出して
形成されている。また、鍵盤シャーシ1の中間部には、
前側脚部7と後側脚部8とが形成されており、前側脚部
7上には黒鍵ガイド部7aが形成されている。この前側
脚部7と後側脚部8との間には、基板取付部9が前下が
り(図12では右下がり)に傾斜して形成されており、
この基板取付部9の下面には、スイッチ基板10が傾斜
して取り付けられている。このスイッチ基板10の上面
には、ゴムスイッチ4が基板取付部9の貫通孔9aを通
して上方に突出した状態で傾斜して設けられている。ま
た、後側脚部8上には、ハンマー取付部11が設けられ
ており、このハンマー取付部11には、ハンマーアーム
3を上下方向に回動自在に支持するハンマー支持軸12
が設けられている。さらに、鍵盤シャーシ1の後端部
(図12では左端部)には、鍵取付部13が側壁リブ1
4によってハンマー取付部11よりも高い位置に支持さ
れており、この鍵取付部13上には、各鍵2を回動自在
に支持する鍵支持軸15が設けられている。
一体に形成されている。すなわち、鍵盤シャーシ1の前
端部(図12では右端部)には、前板部5が底部1aか
ら上方に突出して形成されている。この前板部5の上部
にはL字状の白鍵ガイド部5aが形成されており、その
前板部5の下部にはストッパ取付部6が前方に突出して
形成されている。また、鍵盤シャーシ1の中間部には、
前側脚部7と後側脚部8とが形成されており、前側脚部
7上には黒鍵ガイド部7aが形成されている。この前側
脚部7と後側脚部8との間には、基板取付部9が前下が
り(図12では右下がり)に傾斜して形成されており、
この基板取付部9の下面には、スイッチ基板10が傾斜
して取り付けられている。このスイッチ基板10の上面
には、ゴムスイッチ4が基板取付部9の貫通孔9aを通
して上方に突出した状態で傾斜して設けられている。ま
た、後側脚部8上には、ハンマー取付部11が設けられ
ており、このハンマー取付部11には、ハンマーアーム
3を上下方向に回動自在に支持するハンマー支持軸12
が設けられている。さらに、鍵盤シャーシ1の後端部
(図12では左端部)には、鍵取付部13が側壁リブ1
4によってハンマー取付部11よりも高い位置に支持さ
れており、この鍵取付部13上には、各鍵2を回動自在
に支持する鍵支持軸15が設けられている。
【0004】ハンマーアーム3は、合成樹脂製のアーム
本体16と、このアーム本体16の下端部に取り付けら
れた錘17と、アーム本体16の上部先端に設けられた
鍵当接部18と、アーム本体16の下部後端に設けられ
たストッパ当接部19とを備え、アーム本体16のほぼ
中間部がハンマー支持軸12に回動自在に支持され、ア
ーム本体16の下端部が鍵盤シャーシ1の開口部1bを
通して鍵取付部13の下側後方に配置されている。この
ハンマーアーム3は、図12に示すように、通常は錘1
7の重量によって下方に付勢され、アーム本体16のス
トッパ当接部19が鍵盤シャーシ1の後端部の側壁リブ
14の下端に設けられたフェルトなどの下限ストッパ2
0に当接し、これにより所定の下限位置に位置規制され
ている。また、このハンマーアーム3は、錘17の重量
に抗して鍵2が押鍵された際に、図13に示すように、
アーム本体16のストッパ当接部19が鍵取付部13の
下面に設けられたフェルトなどの上限ストッパ21に当
接し、これにより所定の上限位置に位置規制されてい
る。
本体16と、このアーム本体16の下端部に取り付けら
れた錘17と、アーム本体16の上部先端に設けられた
鍵当接部18と、アーム本体16の下部後端に設けられ
たストッパ当接部19とを備え、アーム本体16のほぼ
中間部がハンマー支持軸12に回動自在に支持され、ア
ーム本体16の下端部が鍵盤シャーシ1の開口部1bを
通して鍵取付部13の下側後方に配置されている。この
ハンマーアーム3は、図12に示すように、通常は錘1
7の重量によって下方に付勢され、アーム本体16のス
トッパ当接部19が鍵盤シャーシ1の後端部の側壁リブ
14の下端に設けられたフェルトなどの下限ストッパ2
0に当接し、これにより所定の下限位置に位置規制され
ている。また、このハンマーアーム3は、錘17の重量
に抗して鍵2が押鍵された際に、図13に示すように、
アーム本体16のストッパ当接部19が鍵取付部13の
下面に設けられたフェルトなどの上限ストッパ21に当
接し、これにより所定の上限位置に位置規制されてい
る。
【0005】鍵2は、その後端部(図12では左端部)
が鍵盤シャーシ1の鍵支持軸15に回動自在に取り付け
られ、この鍵支持軸15を中心に上下方向に回動するよ
うに構成されている。この鍵2の中間部には、鍵盤シャ
ーシ1の基板取付部9の貫通孔9aに配置されたゴムス
イッチ4を押圧するスイッチ押圧部22が形成されてい
る。このスイッチ押圧部22は、その下端部にスイッチ
基板10とほぼ平行な傾斜部23が形成されており、そ
の上部には、ハンマーアーム3の鍵当接部18が挿入す
る中空部24が形成されている。この中空部24は、鍵
2の回動角度(例えば、約3°)とハンマーアーム3の
回動角度(例えば、約15°)とがそれぞれ大きく異な
ることを考慮して、ハンマーアーム3の鍵当接部18の
上下方向に若干の隙間Sをもって、鍵当接部18が挿入
するように構成されている。
が鍵盤シャーシ1の鍵支持軸15に回動自在に取り付け
られ、この鍵支持軸15を中心に上下方向に回動するよ
うに構成されている。この鍵2の中間部には、鍵盤シャ
ーシ1の基板取付部9の貫通孔9aに配置されたゴムス
イッチ4を押圧するスイッチ押圧部22が形成されてい
る。このスイッチ押圧部22は、その下端部にスイッチ
基板10とほぼ平行な傾斜部23が形成されており、そ
の上部には、ハンマーアーム3の鍵当接部18が挿入す
る中空部24が形成されている。この中空部24は、鍵
2の回動角度(例えば、約3°)とハンマーアーム3の
回動角度(例えば、約15°)とがそれぞれ大きく異な
ることを考慮して、ハンマーアーム3の鍵当接部18の
上下方向に若干の隙間Sをもって、鍵当接部18が挿入
するように構成されている。
【0006】また、この鍵2は、ハンマーアーム3の鍵
当接部18によって上方に付勢され、通常は図12に示
すように、各鍵6の前端部に垂設されたL字状のストッ
パ片25が鍵盤シャーシ1の前板部5の上部下面に設け
られたフェルトなどの上限ストッパ26に当接すること
により、所定の初期位置(上限位置)に位置規制されて
いる。また、この鍵2は、押鍵時に、図13に示すよう
に、前板部5のストッパ取付部6に設けられたフェルト
などの下限ストッパ27に当接することにより、所定の
下限位置に位置規制されている。なお、ゴムスイッチ4
は、膨出ゴムを備え、その内部に設けられた可動接点
と、これに対応するスイッチ基板10上に設けられた固
定接点とが離間対向し、押鍵動作に応じて膨出ゴムがス
イッチ押圧部22により押圧されたときに、膨出ゴムが
弾性変形して可動接点が固定接点に接触し、これにより
オン信号を出力するように構成されている。
当接部18によって上方に付勢され、通常は図12に示
すように、各鍵6の前端部に垂設されたL字状のストッ
パ片25が鍵盤シャーシ1の前板部5の上部下面に設け
られたフェルトなどの上限ストッパ26に当接すること
により、所定の初期位置(上限位置)に位置規制されて
いる。また、この鍵2は、押鍵時に、図13に示すよう
に、前板部5のストッパ取付部6に設けられたフェルト
などの下限ストッパ27に当接することにより、所定の
下限位置に位置規制されている。なお、ゴムスイッチ4
は、膨出ゴムを備え、その内部に設けられた可動接点
と、これに対応するスイッチ基板10上に設けられた固
定接点とが離間対向し、押鍵動作に応じて膨出ゴムがス
イッチ押圧部22により押圧されたときに、膨出ゴムが
弾性変形して可動接点が固定接点に接触し、これにより
オン信号を出力するように構成されている。
【0007】このような鍵盤装置では、ハンマーアーム
3の錘17の重量に抗して鍵2が押鍵されると、その鍵
2が後端部の鍵支持軸15を中心に下方に回動し、これ
に伴ってハンマーアーム3の鍵当接部18が押し下げら
れ、これによりハンマーアーム3が中間部のハンマー支
持軸12を中心に図12において時計回りに回動して、
鍵2にハンマーアーム3の錘17の重量に応じたアクシ
ョン荷重を付与する。これにより、アコースティックピ
アノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感が得られる。こ
のときには、ハンマーアーム3の鍵当接部18が鍵2の
中空部24内に隙間Sをもって挿入されているので、鍵
当接部18が中空部24内を摺動しながら、ハンマーア
ーム3が回動する。この後、鍵2のスイッチ押圧部22
がゴムスイッチ4を押圧して、ゴムスイッチ4をオンさ
せた後、ハンマーアーム3のストッパ当接部19が上限
ストッパ21に当接することにより、ハンマーアーム3
および鍵2の回動が停止する。なお、この後は、ハンマ
ーアーム3がその錘17の重量により図13において反
時計回りに回動し、上記と逆の動作を行って、ハンマー
アーム3および鍵2が図12に示す初期位置に戻る。
3の錘17の重量に抗して鍵2が押鍵されると、その鍵
2が後端部の鍵支持軸15を中心に下方に回動し、これ
に伴ってハンマーアーム3の鍵当接部18が押し下げら
れ、これによりハンマーアーム3が中間部のハンマー支
持軸12を中心に図12において時計回りに回動して、
鍵2にハンマーアーム3の錘17の重量に応じたアクシ
ョン荷重を付与する。これにより、アコースティックピ
アノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感が得られる。こ
のときには、ハンマーアーム3の鍵当接部18が鍵2の
中空部24内に隙間Sをもって挿入されているので、鍵
当接部18が中空部24内を摺動しながら、ハンマーア
ーム3が回動する。この後、鍵2のスイッチ押圧部22
がゴムスイッチ4を押圧して、ゴムスイッチ4をオンさ
せた後、ハンマーアーム3のストッパ当接部19が上限
ストッパ21に当接することにより、ハンマーアーム3
および鍵2の回動が停止する。なお、この後は、ハンマ
ーアーム3がその錘17の重量により図13において反
時計回りに回動し、上記と逆の動作を行って、ハンマー
アーム3および鍵2が図12に示す初期位置に戻る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
鍵盤装置では、鍵2の中空部24内にハンマーアーム3
の鍵当接部18が若干の隙間Sをもって挿入されている
ため、鍵2を軽く押鍵したとき、またはその押鍵された
鍵2が元の位置に戻る離鍵時に、ハンマーアーム3の回
動に伴って鍵当接部18が中空部24内の上面に当接し
た状態で摺動し、これによりハンマーアーム3が鍵2に
アクション荷重を付与する。しかしながら、鍵2を強く
押鍵したとき、またはその離鍵時には、ハンマーアーム
3の慣性力により鍵当接部18と鍵2との動作が連動せ
ず、鍵当接部18が鍵2の中空部24内の隙間Sにより
中空部24内でガタ付き、その振動が鍵2に伝わるた
め、演奏時に不自然なアクション荷重が鍵2に付与さ
れ、また同一の鍵2を続けて押鍵する連打演奏にも悪影
響を及ぼすという問題がある。
鍵盤装置では、鍵2の中空部24内にハンマーアーム3
の鍵当接部18が若干の隙間Sをもって挿入されている
ため、鍵2を軽く押鍵したとき、またはその押鍵された
鍵2が元の位置に戻る離鍵時に、ハンマーアーム3の回
動に伴って鍵当接部18が中空部24内の上面に当接し
た状態で摺動し、これによりハンマーアーム3が鍵2に
アクション荷重を付与する。しかしながら、鍵2を強く
押鍵したとき、またはその離鍵時には、ハンマーアーム
3の慣性力により鍵当接部18と鍵2との動作が連動せ
ず、鍵当接部18が鍵2の中空部24内の隙間Sにより
中空部24内でガタ付き、その振動が鍵2に伝わるた
め、演奏時に不自然なアクション荷重が鍵2に付与さ
れ、また同一の鍵2を続けて押鍵する連打演奏にも悪影
響を及ぼすという問題がある。
【0009】なお、このような問題を解消するために、
ハンマーアーム3の鍵当接部18に対する隙間Sが中空
部24内に生じないように設計することが検討されてい
るが、ハンマーアーム3および鍵2の両者とも成形品で
あるため、その量産時に成形品の精度にバラツキが生
じ、その精度のバラツキによって、例えば、中空部24
内の上下方向の長さよりも、鍵当接部18の上下方向の
長さが長くなると、両者の摩擦が非常に大きくなり、鍵
タッチ感が悪くなるばかりか、最悪の場合、鍵2が中空
部24に挟まって引っ掛かってしまうという問題が生じ
る。
ハンマーアーム3の鍵当接部18に対する隙間Sが中空
部24内に生じないように設計することが検討されてい
るが、ハンマーアーム3および鍵2の両者とも成形品で
あるため、その量産時に成形品の精度にバラツキが生
じ、その精度のバラツキによって、例えば、中空部24
内の上下方向の長さよりも、鍵当接部18の上下方向の
長さが長くなると、両者の摩擦が非常に大きくなり、鍵
タッチ感が悪くなるばかりか、最悪の場合、鍵2が中空
部24に挟まって引っ掛かってしまうという問題が生じ
る。
【0010】この発明の課題は、押鍵時およびその離鍵
時におけるハンマーアームの振動が鍵に伝わるのを防
ぎ、演奏性に優れた鍵盤装置を提供することである。
時におけるハンマーアームの振動が鍵に伝わるのを防
ぎ、演奏性に優れた鍵盤装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、鍵盤シャー
シと、この鍵盤シャーシ上に上下方向に回動可能に設け
られた複数の鍵と、これら複数の鍵それぞれに対応して
設けられ、前記鍵の押鍵動作に伴って回動変位して前記
鍵にアクション荷重を付与するハンマーアームとを備え
た鍵盤装置において、前記ハンマーアームの上部先端に
は前記鍵に対して当接する鍵当接部が設けられ、前記鍵
の内部には前記鍵当接部が挿入する中空部が設けられ、
前記鍵当接部と前記中空部とのいずれか一方には、その
他方における前記鍵の回動方向に弾接する弾性体が設け
られていることを特徴とする。この発明によれば、鍵当
接部と中空部とのいずれか一方に弾性体を設け、この弾
性体をそのいずれか他方における鍵の回動方向に弾接さ
せたので、押鍵時およびその離鍵時にハンマーアームの
慣性力により鍵当接部が鍵の中空部内で振動しても、そ
の振動を弾性体で吸収することができ、このためハンマ
ーアームの振動が鍵に伝わるのを確実に防ぐことがで
き、演奏性に優れたものを得ることができる。
シと、この鍵盤シャーシ上に上下方向に回動可能に設け
られた複数の鍵と、これら複数の鍵それぞれに対応して
設けられ、前記鍵の押鍵動作に伴って回動変位して前記
鍵にアクション荷重を付与するハンマーアームとを備え
た鍵盤装置において、前記ハンマーアームの上部先端に
は前記鍵に対して当接する鍵当接部が設けられ、前記鍵
の内部には前記鍵当接部が挿入する中空部が設けられ、
前記鍵当接部と前記中空部とのいずれか一方には、その
他方における前記鍵の回動方向に弾接する弾性体が設け
られていることを特徴とする。この発明によれば、鍵当
接部と中空部とのいずれか一方に弾性体を設け、この弾
性体をそのいずれか他方における鍵の回動方向に弾接さ
せたので、押鍵時およびその離鍵時にハンマーアームの
慣性力により鍵当接部が鍵の中空部内で振動しても、そ
の振動を弾性体で吸収することができ、このためハンマ
ーアームの振動が鍵に伝わるのを確実に防ぐことがで
き、演奏性に優れたものを得ることができる。
【0012】この場合、請求項2に記載のごとく、前記
ハンマーアームは、前記鍵盤シャーシ上に並列された前
記複数の鍵の高音域と低音域とにおいて、前記ハンマー
アームの荷重の違いにより慣性モーメントが異なり、前
記弾性体は、前記慣性モーメントに応じて弾性定数が前
記高音域と前記低音域とで異なって設定されていること
により、鍵の高音域と低音域とにおいてハンマーアーム
の慣性モーメントが異なっていても、ハンマーアームの
動的特性、つまりハンマーアームによって生じる動的反
力の遅延時間を高音域と低音域とでほぼ一定にでき、こ
れにより高音域の鍵から低音域の鍵に亘ってほぼ一定の
演奏性能を得ることができる。また、請求項3に記載の
ごとく、前記弾性体が弾接する前記鍵当接部および前記
中空部のいずれかと、前記弾性体とには、前記鍵当接部
を前記鍵の長手方向に沿ってガイドするガイド部が設け
られていることにより、押鍵時およびその離鍵時にガイ
ド部によりハンマーアームの横振れや捩じれを抑制する
ことができ、このためハンマーアームをほぼ一定の状態
で回動させることができ、これによっても演奏性に優れ
たものを得ることができる。
ハンマーアームは、前記鍵盤シャーシ上に並列された前
記複数の鍵の高音域と低音域とにおいて、前記ハンマー
アームの荷重の違いにより慣性モーメントが異なり、前
記弾性体は、前記慣性モーメントに応じて弾性定数が前
記高音域と前記低音域とで異なって設定されていること
により、鍵の高音域と低音域とにおいてハンマーアーム
の慣性モーメントが異なっていても、ハンマーアームの
動的特性、つまりハンマーアームによって生じる動的反
力の遅延時間を高音域と低音域とでほぼ一定にでき、こ
れにより高音域の鍵から低音域の鍵に亘ってほぼ一定の
演奏性能を得ることができる。また、請求項3に記載の
ごとく、前記弾性体が弾接する前記鍵当接部および前記
中空部のいずれかと、前記弾性体とには、前記鍵当接部
を前記鍵の長手方向に沿ってガイドするガイド部が設け
られていることにより、押鍵時およびその離鍵時にガイ
ド部によりハンマーアームの横振れや捩じれを抑制する
ことができ、このためハンマーアームをほぼ一定の状態
で回動させることができ、これによっても演奏性に優れ
たものを得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、図1〜図
3を参照して、この発明の鍵盤装置の第1実施形態につ
いて説明する。なお、図12および図13に示された従
来例と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略す
る。この鍵盤装置は、ハンマーアーム3の鍵当接部18
が挿入する鍵2の中空部24の構成が従来例と異なり、
これ以外は従来例と同じ構成になっている。すなわち、
鍵2の中空部24には、ハンマーアーム3の鍵当接部1
8の上下面に弾接する弾性体30が形成されている。こ
の弾性体30は、鍵当接部18の上面に弾接する上弾性
部31と、鍵当接部18の下面に弾接する下弾接部32
とからなり、上弾性部31と下弾性部32とが上下に対
向し、これらの間に鍵当接部18を弾力的に挾むように
構成されている。
3を参照して、この発明の鍵盤装置の第1実施形態につ
いて説明する。なお、図12および図13に示された従
来例と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略す
る。この鍵盤装置は、ハンマーアーム3の鍵当接部18
が挿入する鍵2の中空部24の構成が従来例と異なり、
これ以外は従来例と同じ構成になっている。すなわち、
鍵2の中空部24には、ハンマーアーム3の鍵当接部1
8の上下面に弾接する弾性体30が形成されている。こ
の弾性体30は、鍵当接部18の上面に弾接する上弾性
部31と、鍵当接部18の下面に弾接する下弾接部32
とからなり、上弾性部31と下弾性部32とが上下に対
向し、これらの間に鍵当接部18を弾力的に挾むように
構成されている。
【0014】この場合、上弾性部31は、図3に示すよ
うに、中空部24の内側上面、つまり鍵2の内側天面に
垂直下方に形成された上支持部31aと、この上支持部
31aの下部にその後方(同図では左方)に向けて鍵2
の内側天面とほぼ平行に形成された上下方向に撓み変形
可能な上板ばね部31bとからなり、この上板ばね部3
1bが所定の弾性定数を有して鍵当接部18の円弧状の
上面に弾接している。これと同様に、下弾性部32も、
中空部24の内側下面に垂直上方に形成された下支持部
32aと、この下支持部32aの上部にその後方に向け
て鍵2の内側天面とほぼ平行に形成された上下方向に撓
み変形可能な下板ばね部32bとからなり、この下板ば
ね部32bが所定の弾性定数を有して鍵当接部18の下
面に弾接している。これら上弾性部31および下弾性部
32は、鍵2が軽く押鍵されてハンマーアーム3が回動
するときに、上板ばね部31bおよび下板ばね部32b
がほとんど弾性変形せずに鍵当接部18と共に連動し、
かつ鍵2が強く押鍵されてハンマーアーム3が回動する
ときに、鍵当接部18によって上板ばね部31bおよび
下板ばね部32bが上下方向に弾性変形するように、弾
性定数が設定されていることが望ましい。
うに、中空部24の内側上面、つまり鍵2の内側天面に
垂直下方に形成された上支持部31aと、この上支持部
31aの下部にその後方(同図では左方)に向けて鍵2
の内側天面とほぼ平行に形成された上下方向に撓み変形
可能な上板ばね部31bとからなり、この上板ばね部3
1bが所定の弾性定数を有して鍵当接部18の円弧状の
上面に弾接している。これと同様に、下弾性部32も、
中空部24の内側下面に垂直上方に形成された下支持部
32aと、この下支持部32aの上部にその後方に向け
て鍵2の内側天面とほぼ平行に形成された上下方向に撓
み変形可能な下板ばね部32bとからなり、この下板ば
ね部32bが所定の弾性定数を有して鍵当接部18の下
面に弾接している。これら上弾性部31および下弾性部
32は、鍵2が軽く押鍵されてハンマーアーム3が回動
するときに、上板ばね部31bおよび下板ばね部32b
がほとんど弾性変形せずに鍵当接部18と共に連動し、
かつ鍵2が強く押鍵されてハンマーアーム3が回動する
ときに、鍵当接部18によって上板ばね部31bおよび
下板ばね部32bが上下方向に弾性変形するように、弾
性定数が設定されていることが望ましい。
【0015】このような鍵盤装置では、従来例と同様、
ハンマーアーム3の錘17の重量に抗して鍵2が押鍵さ
れると、その鍵2が後端部の鍵支持軸15を中心に下方
に回動し、これに伴ってハンマーアーム3の鍵当接部1
8が押し下げられ、これによりハンマーアーム3が中間
部のハンマー支持軸12を中心に図1において時計回り
に回動して、鍵2にハンマーアーム3の錘17の重量に
応じたアクション荷重を付与するので、アコースティッ
クピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感を得ること
ができる。なお、押鍵された鍵2は、ハンマーアーム3
の錘17の重量により図2において反時計回りに回動
し、上記と逆の動作を行って、ハンマーアーム3および
鍵2が図1に示す初期位置に戻る。
ハンマーアーム3の錘17の重量に抗して鍵2が押鍵さ
れると、その鍵2が後端部の鍵支持軸15を中心に下方
に回動し、これに伴ってハンマーアーム3の鍵当接部1
8が押し下げられ、これによりハンマーアーム3が中間
部のハンマー支持軸12を中心に図1において時計回り
に回動して、鍵2にハンマーアーム3の錘17の重量に
応じたアクション荷重を付与するので、アコースティッ
クピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感を得ること
ができる。なお、押鍵された鍵2は、ハンマーアーム3
の錘17の重量により図2において反時計回りに回動
し、上記と逆の動作を行って、ハンマーアーム3および
鍵2が図1に示す初期位置に戻る。
【0016】ところで、このような鍵盤装置では、中空
部24に形成された弾性体30の上弾性部31と下弾性
部32とにより鍵当接部18が上下方向に所定の弾性定
数で弾力的に挾まれているので、鍵2が軽く押鍵された
とき、またはその押鍵された鍵2が元の位置に戻る離鍵
時には、上弾性部31および下弾性部32がほとんど弾
性変形せずにハンマーアーム3の回動に伴って鍵当接部
18と共に鍵2が連動するので、ハンマーアーム3の慣
性力により鍵当接部18が鍵2の中空部24内で振動す
ることがなく、鍵2にハンマーアーム3の錘17の重量
に応じたアクション荷重を付与することができる。ま
た、鍵2が強く押鍵されたとき、またはその離鍵時に
は、ハンマーアーム3の慣性力により鍵当接部18が鍵
2の中空部20内で振動するが、このときには、上弾性
部31および下弾性部32が弾性定数に応じて上下方向
に弾性変形するので、鍵当接部18が中空部20内で振
動しても、その振動を弾性体30の上弾性部31および
下弾性部32で吸収することができ、このためハンマー
アーム3の振動が鍵2に伝わるのを確実に防ぐことがで
きるとともに、連打演奏にも悪影響を及ぼすことがな
く、演奏性に優れたものを得ることができる。
部24に形成された弾性体30の上弾性部31と下弾性
部32とにより鍵当接部18が上下方向に所定の弾性定
数で弾力的に挾まれているので、鍵2が軽く押鍵された
とき、またはその押鍵された鍵2が元の位置に戻る離鍵
時には、上弾性部31および下弾性部32がほとんど弾
性変形せずにハンマーアーム3の回動に伴って鍵当接部
18と共に鍵2が連動するので、ハンマーアーム3の慣
性力により鍵当接部18が鍵2の中空部24内で振動す
ることがなく、鍵2にハンマーアーム3の錘17の重量
に応じたアクション荷重を付与することができる。ま
た、鍵2が強く押鍵されたとき、またはその離鍵時に
は、ハンマーアーム3の慣性力により鍵当接部18が鍵
2の中空部20内で振動するが、このときには、上弾性
部31および下弾性部32が弾性定数に応じて上下方向
に弾性変形するので、鍵当接部18が中空部20内で振
動しても、その振動を弾性体30の上弾性部31および
下弾性部32で吸収することができ、このためハンマー
アーム3の振動が鍵2に伝わるのを確実に防ぐことがで
きるとともに、連打演奏にも悪影響を及ぼすことがな
く、演奏性に優れたものを得ることができる。
【0017】また、この鍵盤装置では、ハンマーアーム
3の鍵当接部18が中空部24に設けられた弾性体30
の上弾性部31と下弾性部32とにより弾力的に挾まれ
ているので、ハンマーアーム3および鍵2の両者の成形
品を量産するとき、その成形品の精度にバラツキが生じ
ても、その精度のバラツキを弾性体30の上弾性部31
と下弾性部32とで吸収することができ、このため従来
のように、鍵当接部18と中空部24との摩擦が非常に
大きくなって鍵当接部18が中空部24内に挟まって引
っ掛かってしまうことがなく、円滑に鍵当接部18を摺
動させることができる。
3の鍵当接部18が中空部24に設けられた弾性体30
の上弾性部31と下弾性部32とにより弾力的に挾まれ
ているので、ハンマーアーム3および鍵2の両者の成形
品を量産するとき、その成形品の精度にバラツキが生じ
ても、その精度のバラツキを弾性体30の上弾性部31
と下弾性部32とで吸収することができ、このため従来
のように、鍵当接部18と中空部24との摩擦が非常に
大きくなって鍵当接部18が中空部24内に挟まって引
っ掛かってしまうことがなく、円滑に鍵当接部18を摺
動させることができる。
【0018】[第2実施形態]次に、図4〜図7を参照
して、この発明の鍵盤装置の第2実施形態について説明
する。この場合、図1〜図3に示された第1実施形態と
同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。こ
の鍵盤装置は、鍵盤シャーシ1上に並列された複数の鍵
2のうち、高音域から低音域に向かうに従って、鍵2に
付与されるハンマーアーム3のアクション荷重が大きく
なり、これに伴って弾性体37、38の弾性力が高音域
と低音域とで異なる構成になっており、これ以外は第1
実施形態と同じ構成になっている。すなわち、この鍵盤
装置は、高音域と低音域とで、ハンマーアーム3の錘3
5、36の重量が異なり、これにより慣性モーメントも
異なり、これに伴って高音域と低音域とで、鍵2の中空
部24に形成される弾性体37、38の弾性定数K1、
K2が異なった構成になっている。
して、この発明の鍵盤装置の第2実施形態について説明
する。この場合、図1〜図3に示された第1実施形態と
同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。こ
の鍵盤装置は、鍵盤シャーシ1上に並列された複数の鍵
2のうち、高音域から低音域に向かうに従って、鍵2に
付与されるハンマーアーム3のアクション荷重が大きく
なり、これに伴って弾性体37、38の弾性力が高音域
と低音域とで異なる構成になっており、これ以外は第1
実施形態と同じ構成になっている。すなわち、この鍵盤
装置は、高音域と低音域とで、ハンマーアーム3の錘3
5、36の重量が異なり、これにより慣性モーメントも
異なり、これに伴って高音域と低音域とで、鍵2の中空
部24に形成される弾性体37、38の弾性定数K1、
K2が異なった構成になっている。
【0019】つまり、図4に示す高音域のハンマーアー
ム3の錘35は、図5に示す低音域のハンマーアーム3
の錘36よりも小さく、その重量が軽く形成されてい
る。また、高音域の錘35と低音域の錘36との大きさ
が異なることにより、各錘35、36の水平方向におけ
る重心G1、G2の位置が異なっている。このため、高
音域におけるハンマー支持軸12から錘35の重心G1
までの水平方向の距離L1は、低音域におけるハンマー
支持軸12から錘36の重心G2までの水平方向の距離
L2よりも短く(L1<L2)なっている。これによ
り、高音域のハンマーアーム3は、低音域のハンマーア
ーム3よりも、慣性モーメントが小さくなっている。な
お、高音域および低音域のいずれにおいても、ハンマー
支持軸12から鍵当接部18の鍵2に対する当接部まで
の水平方向の距離L0は、ほぼ同じ長さになっている。
ム3の錘35は、図5に示す低音域のハンマーアーム3
の錘36よりも小さく、その重量が軽く形成されてい
る。また、高音域の錘35と低音域の錘36との大きさ
が異なることにより、各錘35、36の水平方向におけ
る重心G1、G2の位置が異なっている。このため、高
音域におけるハンマー支持軸12から錘35の重心G1
までの水平方向の距離L1は、低音域におけるハンマー
支持軸12から錘36の重心G2までの水平方向の距離
L2よりも短く(L1<L2)なっている。これによ
り、高音域のハンマーアーム3は、低音域のハンマーア
ーム3よりも、慣性モーメントが小さくなっている。な
お、高音域および低音域のいずれにおいても、ハンマー
支持軸12から鍵当接部18の鍵2に対する当接部まで
の水平方向の距離L0は、ほぼ同じ長さになっている。
【0020】また、高音域の鍵2と低音域の鍵2とのう
ち、高音域の鍵2の中空部24には、ハンマーアーム3
の鍵当接部18を上下方向から挾む弾性体37が、その
高音域のハンマーアーム3の慣性モーメントに応じて形
成されている。すなわち、この高音域の弾性体37は、
第1実施形態と同様、上弾性部37aと下弾性部37b
とからなり、その各弾性定数K1が高音域のハンマーア
ーム3の慣性モーメントに応じて設定されている。ま
た、低音域の鍵2の中空部24には、ハンマーアーム3
の鍵当接部18を上下方向から挾む弾性体38が、その
低音域のハンマーアーム3の慣性モーメントに応じて形
成されている。この低音域の弾性体38は、高音域の弾
性体37と同様、上弾性部38aと下弾性部38bとか
らなり、その各弾性定数K2が低音域のハンマーアーム
3の慣性モーメントに応じて設定されている。この場
合、高音域のハンマーアーム3の慣性モーメントが低音
域のハンマーアーム3の慣性モーメントよりも小さいの
で、高音域の弾性体37の弾性定数K1は、低音域の弾
性体38の弾性定数K2よりも小さく(K1<K2)設
定されている。
ち、高音域の鍵2の中空部24には、ハンマーアーム3
の鍵当接部18を上下方向から挾む弾性体37が、その
高音域のハンマーアーム3の慣性モーメントに応じて形
成されている。すなわち、この高音域の弾性体37は、
第1実施形態と同様、上弾性部37aと下弾性部37b
とからなり、その各弾性定数K1が高音域のハンマーア
ーム3の慣性モーメントに応じて設定されている。ま
た、低音域の鍵2の中空部24には、ハンマーアーム3
の鍵当接部18を上下方向から挾む弾性体38が、その
低音域のハンマーアーム3の慣性モーメントに応じて形
成されている。この低音域の弾性体38は、高音域の弾
性体37と同様、上弾性部38aと下弾性部38bとか
らなり、その各弾性定数K2が低音域のハンマーアーム
3の慣性モーメントに応じて設定されている。この場
合、高音域のハンマーアーム3の慣性モーメントが低音
域のハンマーアーム3の慣性モーメントよりも小さいの
で、高音域の弾性体37の弾性定数K1は、低音域の弾
性体38の弾性定数K2よりも小さく(K1<K2)設
定されている。
【0021】このような鍵盤装置では、第1実施形態と
同様の作用効果があるほか、特に、高音域の弾性体37
の弾性定数K1を高音域のハンマーアーム3の慣性モー
メントに応じて設定し、かつ低音域の弾性体38の弾性
定数K2を低音域のハンマーアーム3の慣性モーメント
に応じて設定したので、高音域と低音域とにおいて、各
錘35、36の重量の違いにより各ハンマーアーム3の
慣性モーメントが異なっていても、ハンマーアーム3の
動的特性、つまりハンマーアーム3によって発生する動
的反力の遅延時間を高音域と低音域とでほぼ一定にする
ことができる。
同様の作用効果があるほか、特に、高音域の弾性体37
の弾性定数K1を高音域のハンマーアーム3の慣性モー
メントに応じて設定し、かつ低音域の弾性体38の弾性
定数K2を低音域のハンマーアーム3の慣性モーメント
に応じて設定したので、高音域と低音域とにおいて、各
錘35、36の重量の違いにより各ハンマーアーム3の
慣性モーメントが異なっていても、ハンマーアーム3の
動的特性、つまりハンマーアーム3によって発生する動
的反力の遅延時間を高音域と低音域とでほぼ一定にする
ことができる。
【0022】ここで、ハンマーアーム3の動的反力およ
びその遅延時間について、図6および図7を参照して説
明する。図6(a)および図6(b)は、弾性体37、
38を用いない従来例の場合における押鍵時間に対する
動的反力の関係を示した図である。一般に、ハンマーア
ーム3の動的特性は、高音域および低音域のいずれにお
いても、鍵2が押鍵されてハンマーアーム3がその錘1
7の重量に抗して回動を開始するときに、第1の動的反
力F1が大きく発生し、ハンマーアーム3が回動すると
動的反力が低下し、この後さらに、鍵2が押鍵されて鍵
2のスイッチ押圧部22がゴムスイッチ4を押圧した
上、ハンマーアーム3のストッパ当接部19が上限スト
ッパ21に当接してハンマーアーム3の回動が停止する
ときに、第2の動的反力F2が大きく発生する。このよ
うに、第1の動的反力F1が発生してから第2の動的反
力F2が発生するまでの時間が動的反力の遅延時間であ
る。
びその遅延時間について、図6および図7を参照して説
明する。図6(a)および図6(b)は、弾性体37、
38を用いない従来例の場合における押鍵時間に対する
動的反力の関係を示した図である。一般に、ハンマーア
ーム3の動的特性は、高音域および低音域のいずれにお
いても、鍵2が押鍵されてハンマーアーム3がその錘1
7の重量に抗して回動を開始するときに、第1の動的反
力F1が大きく発生し、ハンマーアーム3が回動すると
動的反力が低下し、この後さらに、鍵2が押鍵されて鍵
2のスイッチ押圧部22がゴムスイッチ4を押圧した
上、ハンマーアーム3のストッパ当接部19が上限スト
ッパ21に当接してハンマーアーム3の回動が停止する
ときに、第2の動的反力F2が大きく発生する。このよ
うに、第1の動的反力F1が発生してから第2の動的反
力F2が発生するまでの時間が動的反力の遅延時間であ
る。
【0023】このような動的反力の遅延時間は、弾性体
37、38を用いない従来例の場合、図6(a)および
図6(b)に示すように、高音域と低音域とで異なる。
つまり、高音域では、錘17の重量が軽く、慣性モーメ
ントが小さく、逆に低音域では、錘17の重力が重く、
慣性モーメントが大きいため、高音域の鍵2と低音域の
鍵2とを同じ押鍵力で押鍵すると、高音域では、ハンマ
ーアーム3の慣性モーメントが小さいので、ハンマーア
ーム3の動作時間が短くなり、逆に低音域では、ハンマ
ーアーム3の慣性モーメントが大きいので、ハンマーア
ーム3の動作時間が長くなる。このため、図6(a)に
示す高音域における動的反力の遅延時間T1は、図6
(b)に示す低音域における動的反力の遅延時間T2よ
りも短く(T1<T2)なる。このように動的反力の遅
延時間T1が短くなると、ハンマーアーム3によるアク
ション荷重が鍵2に十分に付与されず、アコースティッ
クピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感を得ること
が困難になる。
37、38を用いない従来例の場合、図6(a)および
図6(b)に示すように、高音域と低音域とで異なる。
つまり、高音域では、錘17の重量が軽く、慣性モーメ
ントが小さく、逆に低音域では、錘17の重力が重く、
慣性モーメントが大きいため、高音域の鍵2と低音域の
鍵2とを同じ押鍵力で押鍵すると、高音域では、ハンマ
ーアーム3の慣性モーメントが小さいので、ハンマーア
ーム3の動作時間が短くなり、逆に低音域では、ハンマ
ーアーム3の慣性モーメントが大きいので、ハンマーア
ーム3の動作時間が長くなる。このため、図6(a)に
示す高音域における動的反力の遅延時間T1は、図6
(b)に示す低音域における動的反力の遅延時間T2よ
りも短く(T1<T2)なる。このように動的反力の遅
延時間T1が短くなると、ハンマーアーム3によるアク
ション荷重が鍵2に十分に付与されず、アコースティッ
クピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感を得ること
が困難になる。
【0024】しかし、この第2実施形態の鍵盤装置のよ
うに、弾性体37、38の各弾性定数K1、K2を各ハ
ンマーアーム3の慣性モーメントに応じて設定すれば、
高音域と低音域とにおいて、各錘35、36の重量の違
いにより慣性モーメントが異なっていても、高音域と低
音域とで鍵2の動作時間をほぼ同じにすることができ
る。すなわち、高音域の鍵2と低音域の鍵2とを同じ押
鍵力で押鍵した場合、高音域では、ハンマーアーム3の
慣性モーメントが小さいが、これに応じて弾性体37の
弾性定数K1が小さく設定されているので、ハンマーア
ーム3の動作時間を従来例のものよりも長くすることが
できる。逆に、低音域では、ハンマーアーム3の慣性モ
ーメントが大きいが、これに応じて弾性体38の弾性定
数K2が大きく設定されているので、ハンマーアーム3
の動作時間を従来例のものよりも短くすることができ
る。
うに、弾性体37、38の各弾性定数K1、K2を各ハ
ンマーアーム3の慣性モーメントに応じて設定すれば、
高音域と低音域とにおいて、各錘35、36の重量の違
いにより慣性モーメントが異なっていても、高音域と低
音域とで鍵2の動作時間をほぼ同じにすることができ
る。すなわち、高音域の鍵2と低音域の鍵2とを同じ押
鍵力で押鍵した場合、高音域では、ハンマーアーム3の
慣性モーメントが小さいが、これに応じて弾性体37の
弾性定数K1が小さく設定されているので、ハンマーア
ーム3の動作時間を従来例のものよりも長くすることが
できる。逆に、低音域では、ハンマーアーム3の慣性モ
ーメントが大きいが、これに応じて弾性体38の弾性定
数K2が大きく設定されているので、ハンマーアーム3
の動作時間を従来例のものよりも短くすることができ
る。
【0025】このように、この第2実施形態の鍵盤装置
では、高音域と低音域とにおいて、各錘35、36の重
量の違いにより慣性モーメントが異なっていても、弾性
体37、38の各弾性定数K1、K2を各ハンマーアー
ム3の慣性モーメントに応じて設定したことにより、図
7(a)に示す高音域における動的反力の遅延時間T1
1と、図7(b)に示す低音域における動的反力の遅延
時間T22とをほぼ一定(T11=T22)にすること
ができ、これにより高音域と低音域とでハンマーアーム
3をバランス良く回動させることができ、高音域の鍵2
から低音域の鍵2に亘ってほぼ一定の演奏性能を得るこ
とができ、より一層、演奏性に優れたものを得ることが
できる。
では、高音域と低音域とにおいて、各錘35、36の重
量の違いにより慣性モーメントが異なっていても、弾性
体37、38の各弾性定数K1、K2を各ハンマーアー
ム3の慣性モーメントに応じて設定したことにより、図
7(a)に示す高音域における動的反力の遅延時間T1
1と、図7(b)に示す低音域における動的反力の遅延
時間T22とをほぼ一定(T11=T22)にすること
ができ、これにより高音域と低音域とでハンマーアーム
3をバランス良く回動させることができ、高音域の鍵2
から低音域の鍵2に亘ってほぼ一定の演奏性能を得るこ
とができ、より一層、演奏性に優れたものを得ることが
できる。
【0026】[第3実施形態]次に、図8および図9を
参照して、この発明の鍵盤装置の第3実施形態について
説明する。この場合にも、図1〜図3に示された第1実
施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略
する。この鍵盤装置は、鍵2の中空部24に設けられた
弾性体30と、これに弾接するハンマーアーム3の鍵当
接部18とにガイド部40を設けた構成で、これ以外は
第1実施形態と同じ構成になっている。すなわち、ガイ
ド部40は、弾性体30に設けられたガイド凸部41
と、ハンマーアーム3の鍵当接部18に設けられたガイ
ド凹部42とを備えている。
参照して、この発明の鍵盤装置の第3実施形態について
説明する。この場合にも、図1〜図3に示された第1実
施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略
する。この鍵盤装置は、鍵2の中空部24に設けられた
弾性体30と、これに弾接するハンマーアーム3の鍵当
接部18とにガイド部40を設けた構成で、これ以外は
第1実施形態と同じ構成になっている。すなわち、ガイ
ド部40は、弾性体30に設けられたガイド凸部41
と、ハンマーアーム3の鍵当接部18に設けられたガイ
ド凹部42とを備えている。
【0027】ガイド凸部41は、図8および図9に示す
ように、弾性体30における上弾性部31の上板ばね部
31bの下面に鍵2の長手方向に沿って形成された上ガ
イド凸部41aと、下弾性部32の下板ばね部32bの
上面に鍵2の長手方向に沿って形成された下ガイド凸部
41bとからなっている。また、ガイド凹部42は、図
9に示すように、ハンマーアーム3の鍵当接部18の上
面に上ガイド凸部41aがスライド自在に挿入する上ガ
イド凹部42aと、鍵当接部18の下面に下ガイド凸部
41bがスライド自在に挿入する下ガイド凹部42bと
からなっている。
ように、弾性体30における上弾性部31の上板ばね部
31bの下面に鍵2の長手方向に沿って形成された上ガ
イド凸部41aと、下弾性部32の下板ばね部32bの
上面に鍵2の長手方向に沿って形成された下ガイド凸部
41bとからなっている。また、ガイド凹部42は、図
9に示すように、ハンマーアーム3の鍵当接部18の上
面に上ガイド凸部41aがスライド自在に挿入する上ガ
イド凹部42aと、鍵当接部18の下面に下ガイド凸部
41bがスライド自在に挿入する下ガイド凹部42bと
からなっている。
【0028】このような鍵盤装置では、第1実施形態と
同様の作用効果があるほか、特に、鍵2を押鍵したと
き、またはその押鍵された鍵2が元の位置に戻る離鍵時
に、弾性体30の上ガイド凸部41aが鍵当接部18の
上ガイド凹部42aに挿入した状態でスライドするとと
もに、弾性体30の下ガイド凸部41bが鍵当接部18
の下ガイド凹部42bに挿入した状態でスライドするの
で、ハンマーアーム3の横振れや捩じれを抑制すること
ができ、このためハンマーアーム3をほぼ一定の状態で
回動させることができ、これによっても演奏性に優れた
ものを得ることができる。この場合、上記第3実施形態
では、弾性体30にガイド凸部4を設け、鍵当接部18
にガイド凹部42を設けたが、これに限らず、例えば、
弾性体30にガイド凹部を設け、鍵当接部18にガイド
凸部を設けた構成でも良い。
同様の作用効果があるほか、特に、鍵2を押鍵したと
き、またはその押鍵された鍵2が元の位置に戻る離鍵時
に、弾性体30の上ガイド凸部41aが鍵当接部18の
上ガイド凹部42aに挿入した状態でスライドするとと
もに、弾性体30の下ガイド凸部41bが鍵当接部18
の下ガイド凹部42bに挿入した状態でスライドするの
で、ハンマーアーム3の横振れや捩じれを抑制すること
ができ、このためハンマーアーム3をほぼ一定の状態で
回動させることができ、これによっても演奏性に優れた
ものを得ることができる。この場合、上記第3実施形態
では、弾性体30にガイド凸部4を設け、鍵当接部18
にガイド凹部42を設けたが、これに限らず、例えば、
弾性体30にガイド凹部を設け、鍵当接部18にガイド
凸部を設けた構成でも良い。
【0029】なお、上記第1〜第3実施形態では、中空
部24に形成された弾性体30が上弾性部31と下弾性
部32とで構成されているが、これに限らず、例えば、
図10(a)または図10(b)にそれぞれ示すように
構成しても良い。すなわち、図10(a)に示された第
1変形例の弾性体は、中空部24の内側上面のみに上弾
性部31を形成した構成になっている。このように構成
しても、上弾性部31により鍵当接部18を中空部24
の内側下面との間に弾力的に挾むことができるので、第
1実施形態と同程度の作用効果がある。また、図10
(b)に示された第2変形例の弾性体は、中空部24の
内側下面のみに下弾性部32を形成した構成になってい
る。このように構成しても、下弾性部32により鍵当接
部18を中空部24の内面上面との間に弾力的に挾むこ
とができるので、上記と同様、第1実施形態と同程度の
作用効果がある。
部24に形成された弾性体30が上弾性部31と下弾性
部32とで構成されているが、これに限らず、例えば、
図10(a)または図10(b)にそれぞれ示すように
構成しても良い。すなわち、図10(a)に示された第
1変形例の弾性体は、中空部24の内側上面のみに上弾
性部31を形成した構成になっている。このように構成
しても、上弾性部31により鍵当接部18を中空部24
の内側下面との間に弾力的に挾むことができるので、第
1実施形態と同程度の作用効果がある。また、図10
(b)に示された第2変形例の弾性体は、中空部24の
内側下面のみに下弾性部32を形成した構成になってい
る。このように構成しても、下弾性部32により鍵当接
部18を中空部24の内面上面との間に弾力的に挾むこ
とができるので、上記と同様、第1実施形態と同程度の
作用効果がある。
【0030】また、上記第1〜第3実施形態およびその
各変形例では、中空部24に弾性体30を設けたが、こ
れに限らず、例えば、図11(a)〜図11(c)にそ
れぞれ示すように、ハンマーアーム3の鍵当接部18に
弾性体45を形成しても良い。すなわち、図11(a)
に示された第3変形例の弾性体45は、ハンマーアーム
3の鍵当接部18の内部をくり抜き、その上部に上弾性
部46を形成し、その下部に下弾性部47を形成し、こ
の上弾性部46と下弾性部47を鍵2の中空部24内に
挿入させて、上弾性部46を中空部24の内側上面に弾
接させ、下弾性部47を中空部24の内側下面に弾接さ
せた構成になっている。このような構成でも、第1実施
形態と同様の作用効果があることは言うまでもない。
各変形例では、中空部24に弾性体30を設けたが、こ
れに限らず、例えば、図11(a)〜図11(c)にそ
れぞれ示すように、ハンマーアーム3の鍵当接部18に
弾性体45を形成しても良い。すなわち、図11(a)
に示された第3変形例の弾性体45は、ハンマーアーム
3の鍵当接部18の内部をくり抜き、その上部に上弾性
部46を形成し、その下部に下弾性部47を形成し、こ
の上弾性部46と下弾性部47を鍵2の中空部24内に
挿入させて、上弾性部46を中空部24の内側上面に弾
接させ、下弾性部47を中空部24の内側下面に弾接さ
せた構成になっている。このような構成でも、第1実施
形態と同様の作用効果があることは言うまでもない。
【0031】この場合、図11(b)に示された第4変
形例のように、ハンマーアーム3の鍵当接部18の上部
のみに上弾性部46を形成し、この上弾性部46により
鍵当接部18が中空部24内に弾力的に挾まれるように
構成しても良い。また、図11(c)に示された第5変
形例のように、ハンマーアーム3の鍵当接部18の下部
のみに下弾性部47を形成し、この下弾性部47により
鍵当接部18が中空部24内に弾力的に挾まれるように
構成しても良い。このような第4、第5変形例において
も、第1実施形態と同程度の作用効果がある。
形例のように、ハンマーアーム3の鍵当接部18の上部
のみに上弾性部46を形成し、この上弾性部46により
鍵当接部18が中空部24内に弾力的に挾まれるように
構成しても良い。また、図11(c)に示された第5変
形例のように、ハンマーアーム3の鍵当接部18の下部
のみに下弾性部47を形成し、この下弾性部47により
鍵当接部18が中空部24内に弾力的に挾まれるように
構成しても良い。このような第4、第5変形例において
も、第1実施形態と同程度の作用効果がある。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ハンマーアームの上部先端に設けられた鍵当接部
と、鍵の内部に設けられて鍵当接部が挿入する中空部と
のいずれか一方に、弾性体を設け、この弾性体をそのい
ずれか他方における鍵の回動方向に弾接させたので、押
鍵時およびその離鍵時にハンマーアームの慣性力により
鍵当接部が鍵の中空部内で振動しても、その振動を弾性
体で吸収することができ、このためハンマーアームの振
動が鍵に伝わるのを確実に防ぐことができ、演奏性に優
れたものを得ることができ、またハンマーアームおよび
鍵の両者の成形品を量産するとき、その成形品の精度に
バラツキが生じても、その精度のバラツキを弾性体で吸
収することができるので、従来のように鍵当接部と中空
部との摩擦が非常に大きくなることがなく、円滑に鍵当
接部を摺動させることができる。
ば、ハンマーアームの上部先端に設けられた鍵当接部
と、鍵の内部に設けられて鍵当接部が挿入する中空部と
のいずれか一方に、弾性体を設け、この弾性体をそのい
ずれか他方における鍵の回動方向に弾接させたので、押
鍵時およびその離鍵時にハンマーアームの慣性力により
鍵当接部が鍵の中空部内で振動しても、その振動を弾性
体で吸収することができ、このためハンマーアームの振
動が鍵に伝わるのを確実に防ぐことができ、演奏性に優
れたものを得ることができ、またハンマーアームおよび
鍵の両者の成形品を量産するとき、その成形品の精度に
バラツキが生じても、その精度のバラツキを弾性体で吸
収することができるので、従来のように鍵当接部と中空
部との摩擦が非常に大きくなることがなく、円滑に鍵当
接部を摺動させることができる。
【0033】この場合、ハンマーアームが、複数の鍵の
高音域と低音域とにおいて、ハンマーアームの荷重の違
いにより慣性モーメントが異なり、この慣性モーメント
に応じて弾性体の弾性定数が高音域と低音域とで異なっ
て設定されていることにより、高音域と低音域とにおい
てハンマーアームの慣性モーメントが異なっていても、
ハンマーアームの動的特性、つまりハンマーアームによ
って発生する動的反力の遅延時間を高音域と低音域とで
ほぼ一定にすることができ、これにより高音域と低音域
とでハンマーアームをバランス良く回動させることがで
き、高音域の鍵から低音域の鍵に亘ってほぼ一定の演奏
性能が得られ、より一層、演奏性に優れたものを得るこ
とができる。また、弾性体が弾接する鍵当接部および中
空部のいずれかと、その弾性体とに、鍵当接部を鍵の長
手方向に沿ってガイドするガイド部を設けることによ
り、押鍵時およびその離鍵時にガイド部によりハンマー
アームの横振れや捩じれを抑制することができ、このた
めハンマーアームをほぼ一定の状態で回動させることが
でき、これによっても演奏性に優れたものを得ることが
できる。
高音域と低音域とにおいて、ハンマーアームの荷重の違
いにより慣性モーメントが異なり、この慣性モーメント
に応じて弾性体の弾性定数が高音域と低音域とで異なっ
て設定されていることにより、高音域と低音域とにおい
てハンマーアームの慣性モーメントが異なっていても、
ハンマーアームの動的特性、つまりハンマーアームによ
って発生する動的反力の遅延時間を高音域と低音域とで
ほぼ一定にすることができ、これにより高音域と低音域
とでハンマーアームをバランス良く回動させることがで
き、高音域の鍵から低音域の鍵に亘ってほぼ一定の演奏
性能が得られ、より一層、演奏性に優れたものを得るこ
とができる。また、弾性体が弾接する鍵当接部および中
空部のいずれかと、その弾性体とに、鍵当接部を鍵の長
手方向に沿ってガイドするガイド部を設けることによ
り、押鍵時およびその離鍵時にガイド部によりハンマー
アームの横振れや捩じれを抑制することができ、このた
めハンマーアームをほぼ一定の状態で回動させることが
でき、これによっても演奏性に優れたものを得ることが
できる。
【図1】この発明の鍵盤装置の第1実施形態における非
押鍵状態の側断面図。
押鍵状態の側断面図。
【図2】図1の鍵盤装置における押鍵状態を示した側断
面図。
面図。
【図3】図1の要部を拡大した断面図。
【図4】この発明の鍵盤装置の第2実施形態における高
音域の側断面図。
音域の側断面図。
【図5】図4の鍵盤装置の低音域の側断面図。
【図6】従来の鍵盤装置におけるハンマーアームの動的
特性を示し、(a)は高音域におけるハンマーアームの
動的特性を示した図、(b)は低音域におけるハンマー
アームの動的特性を示した図。
特性を示し、(a)は高音域におけるハンマーアームの
動的特性を示した図、(b)は低音域におけるハンマー
アームの動的特性を示した図。
【図7】図4および図5の第2実施形態の鍵盤装置にお
けるハンマーアームの動的特性を示し、(a)は高音域
におけるハンマーアームの動的特性を示した図、(b)
は低音域におけるハンマーアームの動的特性を示した
図。
けるハンマーアームの動的特性を示し、(a)は高音域
におけるハンマーアームの動的特性を示した図、(b)
は低音域におけるハンマーアームの動的特性を示した
図。
【図8】この発明の鍵盤装置の第3実施形態を示した側
断面図。
断面図。
【図9】図8のA−A矢視における要部の拡大断面図。
【図10】この発明の鍵盤装置の弾性体の各変形例を示
し、(a)はその第1変形例を示した要部の拡大断面
図、(b)はその第2変形例を示した要部の拡大断面
図。
し、(a)はその第1変形例を示した要部の拡大断面
図、(b)はその第2変形例を示した要部の拡大断面
図。
【図11】この発明の鍵盤装置の弾性体の更に異なる各
変形例を示し、(a)はその第3変形例を示した要部の
拡大断面図、(b)はその第4変形例を示した要部の拡
大断面図、(c)はその第5変形例を示した要部の拡大
断面図。
変形例を示し、(a)はその第3変形例を示した要部の
拡大断面図、(b)はその第4変形例を示した要部の拡
大断面図、(c)はその第5変形例を示した要部の拡大
断面図。
【図12】従来の鍵盤装置における非押鍵状態の側断面
図。
図。
【図13】図12の鍵盤装置における押鍵状態を示した
側断面図。
側断面図。
1 鍵盤シャーシ 2 鍵 3 ハンマーアーム 18 鍵当接部 24 鍵の中空部 30、45 弾性体 31、37a、38a、46 上弾性部 32、37b、38b、47 下弾性部 37 高音域の弾性体 38 低音域の弾性体 40 ガイド部 41 ガイド凸部 42 ガイド凹部 K1、K2 弾性定数 T11、T22 動的反力の遅延時間
Claims (3)
- 【請求項1】鍵盤シャーシと、この鍵盤シャーシ上に上
下方向に回動可能に設けられた複数の鍵と、これら複数
の鍵それぞれに対応して設けられ、前記鍵の押鍵動作に
伴って回動変位して前記鍵にアクション荷重を付与する
ハンマーアームとを備えた鍵盤装置において、 前記ハンマーアームの上部先端には前記鍵に対して当接
する鍵当接部が設けられ、前記鍵の内部には前記鍵当接
部が挿入する中空部が設けられ、前記鍵当接部と前記中
空部とのいずれか一方には、その他方における前記鍵の
回動方向に弾接する弾性体が設けられていることを特徴
とする鍵盤装置。 - 【請求項2】前記ハンマーアームは、前記鍵盤シャーシ
上に並列された前記複数の鍵の高音域と低音域とにおい
て、前記ハンマーアームの荷重の違いにより慣性モーメ
ントが異なり、 前記弾性体は、前記慣性モーメントに応じて弾性定数が
前記高音域と前記低音域とで異なって設定されているこ
とを特徴とする請求項1記載の鍵盤装置。 - 【請求項3】前記弾性体が弾接する前記鍵当接部および
前記中空部のいずれかと、前記弾性体とには、前記鍵当
接部を前記鍵の長手方向に沿ってガイドするガイド部が
設けられていることを特徴とする請求項1または2記載
の鍵盤装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11165113A JP2000352978A (ja) | 1999-06-11 | 1999-06-11 | 鍵盤装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11165113A JP2000352978A (ja) | 1999-06-11 | 1999-06-11 | 鍵盤装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000352978A true JP2000352978A (ja) | 2000-12-19 |
Family
ID=15806166
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11165113A Pending JP2000352978A (ja) | 1999-06-11 | 1999-06-11 | 鍵盤装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000352978A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005338612A (ja) * | 2004-05-28 | 2005-12-08 | Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd | ピアノの打弦装置 |
| JP2008158039A (ja) * | 2006-12-21 | 2008-07-10 | Casio Comput Co Ltd | 鍵盤装置 |
| JP2009003102A (ja) * | 2007-06-20 | 2009-01-08 | Yamaha Corp | 鍵盤装置 |
| JP2010160260A (ja) * | 2009-01-07 | 2010-07-22 | Casio Computer Co Ltd | 鍵盤装置 |
| JP2011017960A (ja) * | 2009-07-10 | 2011-01-27 | Casio Computer Co Ltd | 鍵盤装置 |
| WO2018016328A1 (ja) * | 2016-07-22 | 2018-01-25 | ヤマハ株式会社 | 鍵盤装置 |
| CN108630183A (zh) * | 2017-03-21 | 2018-10-09 | 卡西欧计算机株式会社 | 琴槌单元及键盘装置 |
| US10777178B2 (en) | 2016-07-22 | 2020-09-15 | Yamaha Corporation | Keyboard apparatus |
-
1999
- 1999-06-11 JP JP11165113A patent/JP2000352978A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005338612A (ja) * | 2004-05-28 | 2005-12-08 | Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd | ピアノの打弦装置 |
| JP2008158039A (ja) * | 2006-12-21 | 2008-07-10 | Casio Comput Co Ltd | 鍵盤装置 |
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| JP2010160260A (ja) * | 2009-01-07 | 2010-07-22 | Casio Computer Co Ltd | 鍵盤装置 |
| JP2011017960A (ja) * | 2009-07-10 | 2011-01-27 | Casio Computer Co Ltd | 鍵盤装置 |
| WO2018016328A1 (ja) * | 2016-07-22 | 2018-01-25 | ヤマハ株式会社 | 鍵盤装置 |
| US10770049B2 (en) | 2016-07-22 | 2020-09-08 | Yamaha Corporation | Keyboard apparatus |
| US10777178B2 (en) | 2016-07-22 | 2020-09-15 | Yamaha Corporation | Keyboard apparatus |
| CN108630183A (zh) * | 2017-03-21 | 2018-10-09 | 卡西欧计算机株式会社 | 琴槌单元及键盘装置 |
| CN108630183B (zh) * | 2017-03-21 | 2023-12-05 | 卡西欧计算机株式会社 | 琴槌单元及键盘装置 |
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