JP2000235284A - 艶消し湿式現像剤及びこれを用いる高意匠性物品の製造方法 - Google Patents
艶消し湿式現像剤及びこれを用いる高意匠性物品の製造方法Info
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- JP2000235284A JP2000235284A JP11036024A JP3602499A JP2000235284A JP 2000235284 A JP2000235284 A JP 2000235284A JP 11036024 A JP11036024 A JP 11036024A JP 3602499 A JP3602499 A JP 3602499A JP 2000235284 A JP2000235284 A JP 2000235284A
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- copolymer resin
- monomer unit
- matte
- dispersion medium
- methacrylate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 マット顔料を包含したトナー粒子を分散させ
た湿式現像剤、印刷原反の表面に上記現像剤を用いてマ
ット画像を形成した高意匠性物品の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 電気絶縁性分散媒中に、2種以上のモノ
マー単位から構成される共重合樹脂からなり且つマット
顔料を包含してなる共重合樹脂粒子を分散した湿式現像
剤を用いる。(1)(i)共重合樹脂の第1モノマー単
位のみから構成されたホモポリマーのSP値δp1と分
散媒のSP値δdとの差Δ(δp1−δd)が1.0以
上であり、(ii)共重合樹脂の第2モノマー単位のみ
から構成されたホモポリマーのSP値δp2と分散媒の
SP値δdとの差Δ(δp2−δd)が1.0以下であ
り、(iii)δp1とδp2との差Δ(δp1−δp2)
が0.5以上となる関係を有しており、且つ、(2)前
記の共重合樹脂粒子が、分散媒に不溶な核部分と、該核
部分を包む、分散媒に溶解又は膨潤する外縁部分とから
なっている。
た湿式現像剤、印刷原反の表面に上記現像剤を用いてマ
ット画像を形成した高意匠性物品の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 電気絶縁性分散媒中に、2種以上のモノ
マー単位から構成される共重合樹脂からなり且つマット
顔料を包含してなる共重合樹脂粒子を分散した湿式現像
剤を用いる。(1)(i)共重合樹脂の第1モノマー単
位のみから構成されたホモポリマーのSP値δp1と分
散媒のSP値δdとの差Δ(δp1−δd)が1.0以
上であり、(ii)共重合樹脂の第2モノマー単位のみ
から構成されたホモポリマーのSP値δp2と分散媒の
SP値δdとの差Δ(δp2−δd)が1.0以下であ
り、(iii)δp1とδp2との差Δ(δp1−δp2)
が0.5以上となる関係を有しており、且つ、(2)前
記の共重合樹脂粒子が、分散媒に不溶な核部分と、該核
部分を包む、分散媒に溶解又は膨潤する外縁部分とから
なっている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電プロッターや
電子写真方式や静電グラビア印刷などのように静電気的
な作用を利用する印刷方式で用いられる湿式現像剤に関
する。また本発明は、高級印刷品や家具、建築内装材、
包装材などの用途に利用価値の高い、マット画像を付し
た高意匠性物品にも関する。
電子写真方式や静電グラビア印刷などのように静電気的
な作用を利用する印刷方式で用いられる湿式現像剤に関
する。また本発明は、高級印刷品や家具、建築内装材、
包装材などの用途に利用価値の高い、マット画像を付し
た高意匠性物品にも関する。
【0002】より具体的には、上記のような静電気的手
法や、各種印刷法、染色法により作製された被印刷体の
表面にマット感を付与することが可能な湿式現像剤と、
そのような湿式現像剤を用いてマット感を付与した高意
匠性物品に関する。また本発明は、静電的な作用を利用
する印刷方式の中でも静電プロッターや電子写真方式な
どのオンデマンドタイプの印刷方式を用いて、各種印刷
物の表面に、とりわけ意匠性が重んじられる家具や建築
内装材、軟包装材などの表面にマット感を付与するのに
適した湿式現像剤にも関する。
法や、各種印刷法、染色法により作製された被印刷体の
表面にマット感を付与することが可能な湿式現像剤と、
そのような湿式現像剤を用いてマット感を付与した高意
匠性物品に関する。また本発明は、静電的な作用を利用
する印刷方式の中でも静電プロッターや電子写真方式な
どのオンデマンドタイプの印刷方式を用いて、各種印刷
物の表面に、とりわけ意匠性が重んじられる家具や建築
内装材、軟包装材などの表面にマット感を付与するのに
適した湿式現像剤にも関する。
【0003】
【従来の技術】静電プロッターや電子写真方式プリンタ
ーのようなオンデマンドプリンターを用いて画像を出力
する際には、通常、3色(イエロー、マゼンタ、シア
ン)又は4色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラッ
ク)のプロセスカラーを用いてカラー画像を形成してい
る。したがって、オンデマンドプリンターで出力する際
に使用されるトナーの着色剤の開発は、イエロー、マゼ
ンタ、シアン及びブラックのプロセスカラーを中心とし
た開発が行われていた。
ーのようなオンデマンドプリンターを用いて画像を出力
する際には、通常、3色(イエロー、マゼンタ、シア
ン)又は4色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラッ
ク)のプロセスカラーを用いてカラー画像を形成してい
る。したがって、オンデマンドプリンターで出力する際
に使用されるトナーの着色剤の開発は、イエロー、マゼ
ンタ、シアン及びブラックのプロセスカラーを中心とし
た開発が行われていた。
【0004】一方、従来からあるグラビア印刷やオフセ
ット印刷などの印刷機で、高意匠性の印刷物を作製する
場合、印刷物の表面光沢を抑え、落ち着いた高級感を表
現するための仕上げニスとしてマットニスが知られてお
り、例えば、高級なデザイン集、写真集などの出版・商
業印刷物においてこのようなマットニス仕上げが使用さ
れている。
ット印刷などの印刷機で、高意匠性の印刷物を作製する
場合、印刷物の表面光沢を抑え、落ち着いた高級感を表
現するための仕上げニスとしてマットニスが知られてお
り、例えば、高級なデザイン集、写真集などの出版・商
業印刷物においてこのようなマットニス仕上げが使用さ
れている。
【0005】また、システムキッチン、収納家具、弱電
機器キャビネットなどの家具類、或いは、壁紙、床材な
どの建築内装材の表面に、グラビアやオフセットのよう
な印刷方法を用いて、文字や絵柄などの人工的な模様、
木目や石目などの自然物の模様、或いは、その他の画像
を付すことが従来から行われている。家具類や建築内装
材の表面に模様その他の画像を付すには、用途に応じて
選択された各種原反(予備成形体又は粗成形体)の表面
に、適切なシステム又は方法により画像を付した後、当
該原反に発泡加工やメラミン加工等の後加工を行なう。
機器キャビネットなどの家具類、或いは、壁紙、床材な
どの建築内装材の表面に、グラビアやオフセットのよう
な印刷方法を用いて、文字や絵柄などの人工的な模様、
木目や石目などの自然物の模様、或いは、その他の画像
を付すことが従来から行われている。家具類や建築内装
材の表面に模様その他の画像を付すには、用途に応じて
選択された各種原反(予備成形体又は粗成形体)の表面
に、適切なシステム又は方法により画像を付した後、当
該原反に発泡加工やメラミン加工等の後加工を行なう。
【0006】各種印刷システムにおいて、フルカラー画
像を形成する場合は通常3色(イエロー、マゼンタ、シ
アン)又は4色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラッ
ク)のプロセスインキを用いて種々の色を表現してい
る。また、淡いベージュや薄いグレー等のように、プロ
セスインキを混合して表現しようとすると発色が製品間
でばらつきやすい色については、特定の色にあらかじめ
調整しておいた特色インキと呼ばれる専用のインキを、
他の色のインキとは混合せずに用いることもよくある。
さらに、光沢を低下させ、マット効果(艶消し効果)を
用いて落ち着いた高級感を表現するために、親油性の低
いクレーや炭酸カルシウムなどを印刷インキに混合した
り上刷りすることが行われている。特に、家具や建築内
装材、包装材においては、このような艶消し効果が商品
価値を高めるものとして欠かせないものとされている。
像を形成する場合は通常3色(イエロー、マゼンタ、シ
アン)又は4色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラッ
ク)のプロセスインキを用いて種々の色を表現してい
る。また、淡いベージュや薄いグレー等のように、プロ
セスインキを混合して表現しようとすると発色が製品間
でばらつきやすい色については、特定の色にあらかじめ
調整しておいた特色インキと呼ばれる専用のインキを、
他の色のインキとは混合せずに用いることもよくある。
さらに、光沢を低下させ、マット効果(艶消し効果)を
用いて落ち着いた高級感を表現するために、親油性の低
いクレーや炭酸カルシウムなどを印刷インキに混合した
り上刷りすることが行われている。特に、家具や建築内
装材、包装材においては、このような艶消し効果が商品
価値を高めるものとして欠かせないものとされている。
【0007】近年の少ロット・多品種の流れのなかで、
オンデマンドプリンターの果たす役割は大きいことか
ら、発明者等は静電プロッターや電子写真プリンターの
ようなオンデマンドプリンターにより各種印刷物を作製
するのみでなく、家具類や建築内装材への展開も行って
きた。しかしながら、オンデマンドプリンターを用いて
マット感を表現するシステムはなく、したがって、家具
類や、建築内装材、軟包装材や高級印刷物等の用途に短
納期・少ロットのオンデマンド印刷物を作製しても、マ
ット感のある印刷物を得ることはできなかった。
オンデマンドプリンターの果たす役割は大きいことか
ら、発明者等は静電プロッターや電子写真プリンターの
ようなオンデマンドプリンターにより各種印刷物を作製
するのみでなく、家具類や建築内装材への展開も行って
きた。しかしながら、オンデマンドプリンターを用いて
マット感を表現するシステムはなく、したがって、家具
類や、建築内装材、軟包装材や高級印刷物等の用途に短
納期・少ロットのオンデマンド印刷物を作製しても、マ
ット感のある印刷物を得ることはできなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、もしマ
ット顔料をトナー化できれば、家具や建築内装材やそれ
らの原反の表面に、所望のパターンを持つマット感のあ
る画像を静電プロッターや電子写真プリンターのような
オンデマンドプリンターを利用して容易且つ迅速に形成
できるようになり、いろいろなデザインの物品を機動的
に作成できると考えた。しかしながら、マット顔料をト
ナー化するためには、マット顔料に優れた分散性と帯電
性を持たせなければならない。
ット顔料をトナー化できれば、家具や建築内装材やそれ
らの原反の表面に、所望のパターンを持つマット感のあ
る画像を静電プロッターや電子写真プリンターのような
オンデマンドプリンターを利用して容易且つ迅速に形成
できるようになり、いろいろなデザインの物品を機動的
に作成できると考えた。しかしながら、マット顔料をト
ナー化するためには、マット顔料に優れた分散性と帯電
性を持たせなければならない。
【0009】本発明は、上記の実状に鑑みて成し遂げら
れたものであり、その第1の目的は、マット顔料を包含
すると共に優れた帯電性を備えたトナー粒子を良好に分
散させた湿式現像剤を提供することにある。また、本発
明の第2の目的は、そのようなマット顔料を含有する湿
式現像剤を用いたオンデマンドタイプの印刷方式によ
り、マット感のある画像を備え、且つ、家具や建築内装
材として有用な高意匠性物品を製造する方法を提供する
ことにある。
れたものであり、その第1の目的は、マット顔料を包含
すると共に優れた帯電性を備えたトナー粒子を良好に分
散させた湿式現像剤を提供することにある。また、本発
明の第2の目的は、そのようなマット顔料を含有する湿
式現像剤を用いたオンデマンドタイプの印刷方式によ
り、マット感のある画像を備え、且つ、家具や建築内装
材として有用な高意匠性物品を製造する方法を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は請求項1において、電気絶縁性分散媒中
に、マット顔料を包含する樹脂粒子を分散してなること
を特徴とする艶消し湿式現像剤を提供する。
に、本発明は請求項1において、電気絶縁性分散媒中
に、マット顔料を包含する樹脂粒子を分散してなること
を特徴とする艶消し湿式現像剤を提供する。
【0011】このような本発明の艶消し湿式現像剤を用
いれば、静電プロッターや電子写真方式や静電グラビア
印刷のような静電気的な作用を利用する印刷方式によ
り、種々のシート状或いは立体的な被印刷体の表面にマ
ット感を有する画像を付すことができ、高意匠性物品が
得られる。特に、本発明の艶消し湿式現像剤は、静電気
的な印刷方式の中でも、静電記録や静電転写などのオン
デマンドタイプの印刷方式に適しており、マット感のあ
る画像を容易且つ迅速に印刷することを可能とする。
いれば、静電プロッターや電子写真方式や静電グラビア
印刷のような静電気的な作用を利用する印刷方式によ
り、種々のシート状或いは立体的な被印刷体の表面にマ
ット感を有する画像を付すことができ、高意匠性物品が
得られる。特に、本発明の艶消し湿式現像剤は、静電気
的な印刷方式の中でも、静電記録や静電転写などのオン
デマンドタイプの印刷方式に適しており、マット感のあ
る画像を容易且つ迅速に印刷することを可能とする。
【0012】本発明の艶消し湿式現像剤を用いれば、被
印刷体の下地やインキが光沢を有しているかどうかとは
関係なく、静電気的な印刷手法によりマット感を有する
画像を形成できる。特に、家具や建築内装材にマット感
のある画像を付す場合のように、下地の材質を自由に選
ぶことができない場合でも、本発明の艶消し湿式現像剤
を用いれば、静電気的手法によりマット感を有する画像
を形成できる。さらに、パターンでマット感を有する画
像を設けることで、非常に意匠性に優れた印刷物とする
ことができる。
印刷体の下地やインキが光沢を有しているかどうかとは
関係なく、静電気的な印刷手法によりマット感を有する
画像を形成できる。特に、家具や建築内装材にマット感
のある画像を付す場合のように、下地の材質を自由に選
ぶことができない場合でも、本発明の艶消し湿式現像剤
を用いれば、静電気的手法によりマット感を有する画像
を形成できる。さらに、パターンでマット感を有する画
像を設けることで、非常に意匠性に優れた印刷物とする
ことができる。
【0013】本発明においては、請求項2に記載するよ
うに、マット顔料の平均粒径が、0.5〜20μmの範
囲内であることが好ましい。これは、画像のマット感
は、画像表面にマット印刷層が形成されることで表現さ
れるのであるが、形成されたマット印刷層は、塗膜表面
に微少な表面凹凸を形成することで光の拡散反射を引き
起こし、画像に高級感あふれるマット感を与える。そこ
で、マット顔料としてはマット印刷層表面に光の乱反射
を起こす程度に微少な凹凸を形成できる程度の粒子サイ
ズ、すなわち0.5〜20μmの範囲内であることが好
ましいからである。
うに、マット顔料の平均粒径が、0.5〜20μmの範
囲内であることが好ましい。これは、画像のマット感
は、画像表面にマット印刷層が形成されることで表現さ
れるのであるが、形成されたマット印刷層は、塗膜表面
に微少な表面凹凸を形成することで光の拡散反射を引き
起こし、画像に高級感あふれるマット感を与える。そこ
で、マット顔料としてはマット印刷層表面に光の乱反射
を起こす程度に微少な凹凸を形成できる程度の粒子サイ
ズ、すなわち0.5〜20μmの範囲内であることが好
ましいからである。
【0014】本発明においては、請求項3に記載するよ
うに、この艶消し湿式現像剤中の樹脂粒子が、少なくと
も第1モノマー単位と第2モノマー単位を含む2種以上
のモノマー単位から構成される共重合樹脂からなる共重
合樹脂粒子であり、前記電気絶縁性分散媒とこの共重合
樹脂とは、(i)共重合樹脂の第1モノマー単位のみか
ら構成されたホモポリマーの溶解度パラメーター値δp
1と電気絶縁性分散媒の溶解度パラメーター値δdとの
差Δ(δp1−δd)が1.0以上であり、(ii)共
重合樹脂の第2モノマー単位のみから構成されたホモポ
リマーの溶解度パラメーター値δp2と電気絶縁性分散
媒の溶解度パラメーター値δdとの差Δ(δp2−δ
d)が1.0以下であり、(iii)2つの上記ホモポ
リマーの溶解度パラメーター値δp1、δp2の差Δ(δ
p1−δp2)が0.5以上となる関係を有しており、且
つ、前記共重合樹脂粒子が、電気絶縁性分散媒に不溶な
核部分と、該核部分を包む、電気絶縁性分散媒に溶解又
は膨潤する外縁部分とからなることが好ましい。
うに、この艶消し湿式現像剤中の樹脂粒子が、少なくと
も第1モノマー単位と第2モノマー単位を含む2種以上
のモノマー単位から構成される共重合樹脂からなる共重
合樹脂粒子であり、前記電気絶縁性分散媒とこの共重合
樹脂とは、(i)共重合樹脂の第1モノマー単位のみか
ら構成されたホモポリマーの溶解度パラメーター値δp
1と電気絶縁性分散媒の溶解度パラメーター値δdとの
差Δ(δp1−δd)が1.0以上であり、(ii)共
重合樹脂の第2モノマー単位のみから構成されたホモポ
リマーの溶解度パラメーター値δp2と電気絶縁性分散
媒の溶解度パラメーター値δdとの差Δ(δp2−δ
d)が1.0以下であり、(iii)2つの上記ホモポ
リマーの溶解度パラメーター値δp1、δp2の差Δ(δ
p1−δp2)が0.5以上となる関係を有しており、且
つ、前記共重合樹脂粒子が、電気絶縁性分散媒に不溶な
核部分と、該核部分を包む、電気絶縁性分散媒に溶解又
は膨潤する外縁部分とからなることが好ましい。
【0015】ここで、本発明で使用される電気絶縁性分
散媒のSP値(溶解度パラメーター値)δdは、当該δ
dと共重合樹脂の第1モノマー単位のみで構成されたホ
モポリマーのSP値δp1との差Δ(δp1−δd)が
1.0以上になると共に、当該δdと共重合樹脂の第2
モノマー単位のみで構成されたホモポリマーのSP値δ
p2との差Δ(δp2−δd)が1.0以下となる関係を
有している。すなわち、本発明で使用される分散媒は、
共重合樹脂の第1モノマー単位の部分との親和性は低
く、一方、共重合樹脂の第2モノマー単位の部分との親
和性は高い。しかも、2つの上記ホモポリマーの溶解度
パラメーター値δp1、δp2の差Δ(δp1−δp2)が
0.5以上あるから、第1モノマー単位の部分に対する
当該分散媒の親和性と、第2モノマー単位の部分に対す
る当該分散媒の親和性には、相当の開きがある。
散媒のSP値(溶解度パラメーター値)δdは、当該δ
dと共重合樹脂の第1モノマー単位のみで構成されたホ
モポリマーのSP値δp1との差Δ(δp1−δd)が
1.0以上になると共に、当該δdと共重合樹脂の第2
モノマー単位のみで構成されたホモポリマーのSP値δ
p2との差Δ(δp2−δd)が1.0以下となる関係を
有している。すなわち、本発明で使用される分散媒は、
共重合樹脂の第1モノマー単位の部分との親和性は低
く、一方、共重合樹脂の第2モノマー単位の部分との親
和性は高い。しかも、2つの上記ホモポリマーの溶解度
パラメーター値δp1、δp2の差Δ(δp1−δp2)が
0.5以上あるから、第1モノマー単位の部分に対する
当該分散媒の親和性と、第2モノマー単位の部分に対す
る当該分散媒の親和性には、相当の開きがある。
【0016】そのため、少なくとも第1モノマー単位と
第2モノマー単位から構成される共重合樹脂の溶液と、
上記のようなSP値特性を有する電気絶縁性分散媒と
を、電気絶縁性分散媒に対して親和性が元々少ないマッ
ト顔料を共存させた条件下で混合すると、共重合樹脂の
第1モノマー単位の部分が分散媒と反発してマット顔料
の表面に吸着し、その結果、マット顔料を核にして共重
合樹脂が微視的に凝集する。このようにしてマット顔料
を包含する共重合樹脂粒子が形成される。
第2モノマー単位から構成される共重合樹脂の溶液と、
上記のようなSP値特性を有する電気絶縁性分散媒と
を、電気絶縁性分散媒に対して親和性が元々少ないマッ
ト顔料を共存させた条件下で混合すると、共重合樹脂の
第1モノマー単位の部分が分散媒と反発してマット顔料
の表面に吸着し、その結果、マット顔料を核にして共重
合樹脂が微視的に凝集する。このようにしてマット顔料
を包含する共重合樹脂粒子が形成される。
【0017】形成された共重合樹脂粒子は、分散媒に不
溶な核部分と、該核部分を包む、分散媒に溶解又は膨潤
する外縁部分からなる。ここで、核部分は、マット顔料
と、共重合樹脂の分子中においてマット顔料に対する親
和性の高い部分、とりわけ第1モノマー単位の部分とで
構成されている。また、外縁部分は、共重合樹脂の分子
中において電気絶縁性分散媒に対する親和性の高い部
分、とりわけ第2モノマー単位の部分で構成されてい
る。共重合樹脂粒子はこのような構造を有しているの
で、マット顔料の粒子同士を直接接触させないように
し、分散媒中に良好に分散させ、沈殿やマクロ的な凝集
を起こしにくい。また、このような共重合樹脂粒子は、
適度な帯電性も有している。従って、このような艶消し
湿式現像剤は、適度な帯電性を有するマット感のあるト
ナー粒子が良好に分散するものとなり好ましいものであ
る。
溶な核部分と、該核部分を包む、分散媒に溶解又は膨潤
する外縁部分からなる。ここで、核部分は、マット顔料
と、共重合樹脂の分子中においてマット顔料に対する親
和性の高い部分、とりわけ第1モノマー単位の部分とで
構成されている。また、外縁部分は、共重合樹脂の分子
中において電気絶縁性分散媒に対する親和性の高い部
分、とりわけ第2モノマー単位の部分で構成されてい
る。共重合樹脂粒子はこのような構造を有しているの
で、マット顔料の粒子同士を直接接触させないように
し、分散媒中に良好に分散させ、沈殿やマクロ的な凝集
を起こしにくい。また、このような共重合樹脂粒子は、
適度な帯電性も有している。従って、このような艶消し
湿式現像剤は、適度な帯電性を有するマット感のあるト
ナー粒子が良好に分散するものとなり好ましいものであ
る。
【0018】マット顔料をトナー化するに当たっては、
トナー粒子の帯電量を適切に調節することが重要である
が、それと共に、帯電の極性を意図的に正負のいずれか
に調節することも重要である。
トナー粒子の帯電量を適切に調節することが重要である
が、それと共に、帯電の極性を意図的に正負のいずれか
に調節することも重要である。
【0019】本発明においては、請求項4に記載するよ
うに、塩基性基を有する第1モノマー単位と、2−エチ
ルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレート、ステ
アリルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレー
ト、ラウリルメタクリレート、、ステアリルメタクリレ
ート、およびエチレンよりなる群から選ばれる少なくと
も1種のモノマーから誘導される第2モノマー単位とか
ら少なくとも構成される共重合樹脂を用いてマット顔料
を包含させることが好ましい。
うに、塩基性基を有する第1モノマー単位と、2−エチ
ルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレート、ステ
アリルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレー
ト、ラウリルメタクリレート、、ステアリルメタクリレ
ート、およびエチレンよりなる群から選ばれる少なくと
も1種のモノマーから誘導される第2モノマー単位とか
ら少なくとも構成される共重合樹脂を用いてマット顔料
を包含させることが好ましい。
【0020】また、塩基性基を有する第1モノマー単位
は、請求項5に記載するように、アクリル酸ジメチルア
ミノエチル、アクリル酸ジメチルアクリルアミド、ダイ
アセトンアクリルアミド、イソプロピルアクリルアミ
ド、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、及びメタクリ
ル酸ジメチルアクリルアミドよりなる群から選ばれる少
なくとも1種のモノマーから誘導されるモノマー単位で
あることが好ましい。
は、請求項5に記載するように、アクリル酸ジメチルア
ミノエチル、アクリル酸ジメチルアクリルアミド、ダイ
アセトンアクリルアミド、イソプロピルアクリルアミ
ド、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、及びメタクリ
ル酸ジメチルアクリルアミドよりなる群から選ばれる少
なくとも1種のモノマーから誘導されるモノマー単位で
あることが好ましい。
【0021】このようなモノマー単位を選択すると共
に、電荷制御剤として金属石鹸を添加することにより、
請求項6に記載するように、艶消し湿式現像剤中の共重
合樹脂粒子を、通常は正に帯電させることができる。
に、電荷制御剤として金属石鹸を添加することにより、
請求項6に記載するように、艶消し湿式現像剤中の共重
合樹脂粒子を、通常は正に帯電させることができる。
【0022】本発明においては、また請求項7に記載す
るように、酸性基を有する第1モノマー単位と、2−エ
チルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレート、ス
テアリルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレ
ート、ラウリルメタクリレート、ステアリルメタクリレ
ート、およびエチレンよりなる群から選ばれる少なくと
も1種のモノマーから誘導される第2モノマー単位とか
ら少なくとも構成される共重合樹脂を用いてマット顔料
を包含させることが好ましい。
るように、酸性基を有する第1モノマー単位と、2−エ
チルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレート、ス
テアリルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレ
ート、ラウリルメタクリレート、ステアリルメタクリレ
ート、およびエチレンよりなる群から選ばれる少なくと
も1種のモノマーから誘導される第2モノマー単位とか
ら少なくとも構成される共重合樹脂を用いてマット顔料
を包含させることが好ましい。
【0023】また、請求項8に記載するように、酸性基
を有する第1モノマー単位は、アクリル酸、メタクリル
酸および酢酸ビニルよりなる群から選ばれる少なくとも
1種のモノマーから誘導されるモノマー単位であること
が好ましい。
を有する第1モノマー単位は、アクリル酸、メタクリル
酸および酢酸ビニルよりなる群から選ばれる少なくとも
1種のモノマーから誘導されるモノマー単位であること
が好ましい。
【0024】このようなモノマー単位を選択すると共
に、電荷制御剤としてレシチンを添加することにより、
請求項9に記載するように、艶消し湿式現像剤中の共重
合樹脂粒子を、通常は負に帯電させることができる。
に、電荷制御剤としてレシチンを添加することにより、
請求項9に記載するように、艶消し湿式現像剤中の共重
合樹脂粒子を、通常は負に帯電させることができる。
【0025】本発明に係る高意匠性物品の製造方法は、
請求項10に記載するように、家具、建築内装材、包装
材、紙、フィルム、及びそれらの原反のうちから選ばれ
る被印刷体と、上述した艶消し湿式現像剤とを準備する
第1行程と、前記艶消し湿式現像剤を用いて静電記録又
は静電転写を行なうことによって、前記被印刷体の表面
にマット顔料を包含する樹脂粒子を付着させる第2工程
とを少なくとも有するものである。
請求項10に記載するように、家具、建築内装材、包装
材、紙、フィルム、及びそれらの原反のうちから選ばれ
る被印刷体と、上述した艶消し湿式現像剤とを準備する
第1行程と、前記艶消し湿式現像剤を用いて静電記録又
は静電転写を行なうことによって、前記被印刷体の表面
にマット顔料を包含する樹脂粒子を付着させる第2工程
とを少なくとも有するものである。
【0026】ここで、静電記録及び静電転写は、いずれ
もオンデマンドタイプの印刷方式であり、静電記録は静
電プロッター等の機器を用いて行なわれ、一方、静電転
写は電子写真プリンター等の機器を用いて行なわれる。
上記方法によればマット性のトナー粒子を含有する湿式
現像剤を用いたオンデマンドタイプの印刷方式により、
家具、建築内装材又はそれらの原反の表面に、マット感
のある画像を容易且つ迅速に出力することができる。製
版工程は必要ない。従って、家具や建築内装材として有
用な高意匠性物品を機動的に製造することができる。な
お、本発明でいう高意匠性物品とは、被印刷体表面に艶
消し湿式現像剤を用いて印刷されたマット印刷層を少な
くとも1層有する高意匠性の物品をいう。
もオンデマンドタイプの印刷方式であり、静電記録は静
電プロッター等の機器を用いて行なわれ、一方、静電転
写は電子写真プリンター等の機器を用いて行なわれる。
上記方法によればマット性のトナー粒子を含有する湿式
現像剤を用いたオンデマンドタイプの印刷方式により、
家具、建築内装材又はそれらの原反の表面に、マット感
のある画像を容易且つ迅速に出力することができる。製
版工程は必要ない。従って、家具や建築内装材として有
用な高意匠性物品を機動的に製造することができる。な
お、本発明でいう高意匠性物品とは、被印刷体表面に艶
消し湿式現像剤を用いて印刷されたマット印刷層を少な
くとも1層有する高意匠性の物品をいう。
【0027】上記方法は、家具や建築内装材、軟包装
材、高級印刷品を製造するのに特に適している。すなわ
ち、前記の第1工程において、原反としてカラーインキ
もしくはトナーでパターンが形成された印刷体を準備
し、前記の第2工程において、当該印刷体の表面にマッ
ト顔料を包含する共重合樹脂粒子を均一にもしくはパタ
ーン状に付着させることによって、高意匠性のマット印
刷体を製造することができる。また、マット印刷後、光
輝性インクもしくはトナーでパターンを形成すること
で、さらに高意匠性の印刷体を製造することができる。
材、高級印刷品を製造するのに特に適している。すなわ
ち、前記の第1工程において、原反としてカラーインキ
もしくはトナーでパターンが形成された印刷体を準備
し、前記の第2工程において、当該印刷体の表面にマッ
ト顔料を包含する共重合樹脂粒子を均一にもしくはパタ
ーン状に付着させることによって、高意匠性のマット印
刷体を製造することができる。また、マット印刷後、光
輝性インクもしくはトナーでパターンを形成すること
で、さらに高意匠性の印刷体を製造することができる。
【0028】この高意匠性物品の製造方法においては、
さらに、請求項11に記載するように、上記第2の行程
の後で、意匠性を高めるための後加工を施すことが好ま
しい。このような後加工の方法としては、例えばメラミ
ン塗料等を用いて表面塗装を行う例が挙げられ、発泡壁
紙や発泡床材のような発泡製品の原反にマット性のある
画像を付した場合は、引き続き発泡加工を行うことや、
エンボス加工を行うこともここでいう後加工に含まれ
る。また、軟包装材料のラミネート処理等も含まれる。
さらに、請求項11に記載するように、上記第2の行程
の後で、意匠性を高めるための後加工を施すことが好ま
しい。このような後加工の方法としては、例えばメラミ
ン塗料等を用いて表面塗装を行う例が挙げられ、発泡壁
紙や発泡床材のような発泡製品の原反にマット性のある
画像を付した場合は、引き続き発泡加工を行うことや、
エンボス加工を行うこともここでいう後加工に含まれ
る。また、軟包装材料のラミネート処理等も含まれる。
【0029】さらに、請求項12に記載された発明は、
家具、建築内装材、包装材、紙、フィルム、及びそれら
の原反のうちから選ばれる被印刷体上に、上述した艶消
し湿式現像剤を用いて印刷したマット印刷層を少なくと
も1層有することを特徴とする印刷物である。
家具、建築内装材、包装材、紙、フィルム、及びそれら
の原反のうちから選ばれる被印刷体上に、上述した艶消
し湿式現像剤を用いて印刷したマット印刷層を少なくと
も1層有することを特徴とする印刷物である。
【0030】このような本発明にかかる印刷物は、艶消
し湿式現像剤を用いて形成されたマット印刷層を有する
ものである。よって、静電気的な印刷方式の中でも、静
電記録や静電転写などのオンデマンドタイプの印刷方式
により、マット感のある画像を有する印刷物を容易且つ
迅速に得ることができる。なお、マット印刷層を少なく
とも1層有するとは、被印刷体上にマット印刷層が少な
くとも1層形成されていればよいことを意味するもので
あり、このマット印刷層の被印刷体側もしくは外側にカ
ラー印刷層や光輝性印刷層が形成されていてもよい。ま
た、必要があれば複数のマット印刷層が、同じもしくは
異なるパターンで設けられていてもよい。
し湿式現像剤を用いて形成されたマット印刷層を有する
ものである。よって、静電気的な印刷方式の中でも、静
電記録や静電転写などのオンデマンドタイプの印刷方式
により、マット感のある画像を有する印刷物を容易且つ
迅速に得ることができる。なお、マット印刷層を少なく
とも1層有するとは、被印刷体上にマット印刷層が少な
くとも1層形成されていればよいことを意味するもので
あり、このマット印刷層の被印刷体側もしくは外側にカ
ラー印刷層や光輝性印刷層が形成されていてもよい。ま
た、必要があれば複数のマット印刷層が、同じもしくは
異なるパターンで設けられていてもよい。
【0031】さらに、この印刷物には、請求項13に記
載されるように、その最外層を形成後、後加工が施され
ていることが好ましい。このように後加工が施されると
意匠性の点で好ましいからである。この後加工について
は、上述したものと同様である。さらに、請求項14に
記載するように、原反が発泡性の塩化ビニル原反であ
り、この後化工がエンボス加工であることが、意匠性等
の関係で好ましい。
載されるように、その最外層を形成後、後加工が施され
ていることが好ましい。このように後加工が施されると
意匠性の点で好ましいからである。この後加工について
は、上述したものと同様である。さらに、請求項14に
記載するように、原反が発泡性の塩化ビニル原反であ
り、この後化工がエンボス加工であることが、意匠性等
の関係で好ましい。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
する。
【0033】(1)艶消し湿式現像剤とその製造方法 本発明にかかる艶消し湿式現像剤は、電気絶縁性分散媒
中に、マット顔料を包含する樹脂粒子を分散してなるも
のである。本発明においては、この樹脂粒子を形成する
樹脂が、少なくとも第1モノマー単位と第2モノマー単
位を含む2種以上のモノマー単位から構成された共重合
樹脂であることが好ましい。
中に、マット顔料を包含する樹脂粒子を分散してなるも
のである。本発明においては、この樹脂粒子を形成する
樹脂が、少なくとも第1モノマー単位と第2モノマー単
位を含む2種以上のモノマー単位から構成された共重合
樹脂であることが好ましい。
【0034】本発明の艶消し湿式現像剤は、例えば、上
記共重合樹脂を良溶媒に溶解した溶液と電気絶縁性分散
媒とを、シリカ微粒子等のマット顔料の共存下で混合し
て共重合樹脂粒子を造粒したのち、必要に応じて良溶媒
を除去することにより製造できる。
記共重合樹脂を良溶媒に溶解した溶液と電気絶縁性分散
媒とを、シリカ微粒子等のマット顔料の共存下で混合し
て共重合樹脂粒子を造粒したのち、必要に応じて良溶媒
を除去することにより製造できる。
【0035】本発明によれば、共重合樹脂のワニス又は
溶液からマット顔料を包含する共重合樹脂粒子を析出さ
せ、分散させる電気絶縁性分散媒のSP値を調節するこ
とにより、共重合樹脂粒子すなわちトナー粒子の分散性
に優れた湿式現像剤が提供される。
溶液からマット顔料を包含する共重合樹脂粒子を析出さ
せ、分散させる電気絶縁性分散媒のSP値を調節するこ
とにより、共重合樹脂粒子すなわちトナー粒子の分散性
に優れた湿式現像剤が提供される。
【0036】[溶解度パラメーター(SP値)]一般
に、SP値は物質同士の相溶性、非相溶性を示す指標と
して知られている。樹脂と溶媒との関係を例にすると、
溶媒に対する樹脂の溶解性の程度をSP値により示すこ
とができる。樹脂のSP値と溶媒のSP値の差が小さけ
れば溶解性が大きく、易溶性となり、一方、その差が大
きければ溶解性が小さく、不溶性となることを示す。
に、SP値は物質同士の相溶性、非相溶性を示す指標と
して知られている。樹脂と溶媒との関係を例にすると、
溶媒に対する樹脂の溶解性の程度をSP値により示すこ
とができる。樹脂のSP値と溶媒のSP値の差が小さけ
れば溶解性が大きく、易溶性となり、一方、その差が大
きければ溶解性が小さく、不溶性となることを示す。
【0037】樹脂のSP値を測定する方法としては、例
えば、(1)溶解法によるもの、即ち、樹脂を溶解する
溶媒のSP値から推定する方法(H. Burrell, Official
Digest, 27(369), 726(1950))、(2)膨潤法、即
ち、溶解困難な樹脂については、膨潤度が最大となるよ
うな溶媒のSP値から推定する方法(同上)、(3)樹
脂の極限粘度から求める方法、即ち、溶媒中における樹
脂の極限粘度は、樹脂のSP値と溶媒のSP値とが一致
する時に最大値を示す。そのため、樹脂を各種のSP値
を有する溶媒に溶解させてそれぞれ極限粘度を測定し、
極限粘度の最大値を与える溶媒のSP値から樹脂のSP
値を推定する方法(H. Ahmed, M, Yassen,J. Coat. Tec
hnol., 50, 86(1970)、W. R. Song, D. W. Brownawell,
Polym. Eng. Sci., 10, 222(1970))、(4)分子引力
定数から求める方法、即ち、樹脂分子を構成する各官能
基又は原子団の分子引力定数(G)、及びモル容積
(V)から、式 SP値=ΣG/Vにより求める方法
(D. A. Small, J. Appl. Chem.,3, 71(1953)、K. L. H
oy, J. Paint Technol., 42, 76(1970))などが知られ
ている。
えば、(1)溶解法によるもの、即ち、樹脂を溶解する
溶媒のSP値から推定する方法(H. Burrell, Official
Digest, 27(369), 726(1950))、(2)膨潤法、即
ち、溶解困難な樹脂については、膨潤度が最大となるよ
うな溶媒のSP値から推定する方法(同上)、(3)樹
脂の極限粘度から求める方法、即ち、溶媒中における樹
脂の極限粘度は、樹脂のSP値と溶媒のSP値とが一致
する時に最大値を示す。そのため、樹脂を各種のSP値
を有する溶媒に溶解させてそれぞれ極限粘度を測定し、
極限粘度の最大値を与える溶媒のSP値から樹脂のSP
値を推定する方法(H. Ahmed, M, Yassen,J. Coat. Tec
hnol., 50, 86(1970)、W. R. Song, D. W. Brownawell,
Polym. Eng. Sci., 10, 222(1970))、(4)分子引力
定数から求める方法、即ち、樹脂分子を構成する各官能
基又は原子団の分子引力定数(G)、及びモル容積
(V)から、式 SP値=ΣG/Vにより求める方法
(D. A. Small, J. Appl. Chem.,3, 71(1953)、K. L. H
oy, J. Paint Technol., 42, 76(1970))などが知られ
ている。
【0038】以下、本発明においては、樹脂のSP値と
しては分子引力定数により求められる値を使用する。ま
た、溶媒のSP値としては、Hildebrand-Scatchardの溶
液理論(J. H. Hildebrand, R. L. Scott,「The Solbil
ity of Nonelectrolytes」 3rd Ed., Reinhold Publish
ing cop., New York (1949)、G. Scatchard, Chem.,Re
v., 8, 321(1931))に基づき分子間の引き合う力を考え
て得られるもので、
しては分子引力定数により求められる値を使用する。ま
た、溶媒のSP値としては、Hildebrand-Scatchardの溶
液理論(J. H. Hildebrand, R. L. Scott,「The Solbil
ity of Nonelectrolytes」 3rd Ed., Reinhold Publish
ing cop., New York (1949)、G. Scatchard, Chem.,Re
v., 8, 321(1931))に基づき分子間の引き合う力を考え
て得られるもので、
【0039】
【数1】SP値(δ)=(ΔEV/ΔV1)1/2 [ただし、ΔEV:蒸発エネルギー、V1:分子容、ΔE
V/ΔV1:凝集エネルギー]で示されるもので、本発明
においては、K. L. Hoy, J. Paint Technol., 42, 76(1
970)に記載されている、25℃での値を使用する。
V/ΔV1:凝集エネルギー]で示されるもので、本発明
においては、K. L. Hoy, J. Paint Technol., 42, 76(1
970)に記載されている、25℃での値を使用する。
【0040】樹脂を溶媒に溶解する場合を例として、樹
脂と溶媒の両SP値の関係について説明すると、SP値
が9.1のポリスチレンは、SP値が9.1のテトラヒ
ドロフランには非常に溶解しやすく、SP値が8.5〜
9.3の範囲の溶媒には可溶性があり、SP値が7.3
のn−ヘキサンには全く溶解しない。このように、樹脂
と溶媒のSP値の差を見ることで、溶媒中における樹脂
の状態を推定することができる。
脂と溶媒の両SP値の関係について説明すると、SP値
が9.1のポリスチレンは、SP値が9.1のテトラヒ
ドロフランには非常に溶解しやすく、SP値が8.5〜
9.3の範囲の溶媒には可溶性があり、SP値が7.3
のn−ヘキサンには全く溶解しない。このように、樹脂
と溶媒のSP値の差を見ることで、溶媒中における樹脂
の状態を推定することができる。
【0041】また、比較的希薄な状態で樹脂をその良溶
媒中に溶解させた後、その溶液を貧溶媒中に添加し、良
溶媒を除去する操作を行なうと樹脂粒子を析出させるこ
とができるが、これは、良溶媒中では単分子状で且つ分
子鎖が伸びた状態で存在していた樹脂が、貧溶媒中では
分子鎖が縮まって粒子化し、析出するに至るものと考え
ることができる。従って、貧溶媒として、樹脂が膨潤す
る程度のSP値の差を有する溶媒を用いるか、また、S
P値の差が大きく、樹脂が完全に不溶性の溶媒を用いる
かにより、溶媒中での樹脂粒子の状態が相違する。ま
た、一般に、樹脂における重量平均分子量が大きくなる
と、形成される樹脂粒子の粒径は大となる。
媒中に溶解させた後、その溶液を貧溶媒中に添加し、良
溶媒を除去する操作を行なうと樹脂粒子を析出させるこ
とができるが、これは、良溶媒中では単分子状で且つ分
子鎖が伸びた状態で存在していた樹脂が、貧溶媒中では
分子鎖が縮まって粒子化し、析出するに至るものと考え
ることができる。従って、貧溶媒として、樹脂が膨潤す
る程度のSP値の差を有する溶媒を用いるか、また、S
P値の差が大きく、樹脂が完全に不溶性の溶媒を用いる
かにより、溶媒中での樹脂粒子の状態が相違する。ま
た、一般に、樹脂における重量平均分子量が大きくなる
と、形成される樹脂粒子の粒径は大となる。
【0042】[共重合樹脂]本発明において樹脂は、シ
リカ微粒子等のマット顔料の分散性を高めるために使用
されるものであり、少なくとも第1モノマー単位と第2
モノマー単位を含む2種以上のモノマー単位から構成さ
れた共重合樹脂であることが好ましい。
リカ微粒子等のマット顔料の分散性を高めるために使用
されるものであり、少なくとも第1モノマー単位と第2
モノマー単位を含む2種以上のモノマー単位から構成さ
れた共重合樹脂であることが好ましい。
【0043】このような共重合樹脂としては、例えば、
スチレン−ブタジエン共重合樹脂、スチレン−イソプレ
ン共重合樹脂、スチレン−アクリロニトリル共重合樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−アク
リレート共重合樹脂、エチレン−アクリル酸共重合樹
脂、エチレン−メタクリレート共重合樹脂、エチレン−
エチルアクリレート共重合樹脂、酢酸ビニル−メチルメ
タクリレート共重合樹脂、アクリル酸−メチルメタクリ
レート共重合樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂
などの熱可塑性樹脂を用いることができる。共重合樹脂
の、ASTM D−1238で規定されるメルトフロー
レート(MFR)は、通常は1〜400dg/min、
好ましくは2〜150dg/minとする。このMFR
値の範囲を重量平均分子量に換算すると、1〜400d
g/minは重量平均分子量で約6万〜25万に相当
し、2〜150dg/minは重量平均分子量で約7万
5千〜20万に相当する。
スチレン−ブタジエン共重合樹脂、スチレン−イソプレ
ン共重合樹脂、スチレン−アクリロニトリル共重合樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−アク
リレート共重合樹脂、エチレン−アクリル酸共重合樹
脂、エチレン−メタクリレート共重合樹脂、エチレン−
エチルアクリレート共重合樹脂、酢酸ビニル−メチルメ
タクリレート共重合樹脂、アクリル酸−メチルメタクリ
レート共重合樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂
などの熱可塑性樹脂を用いることができる。共重合樹脂
の、ASTM D−1238で規定されるメルトフロー
レート(MFR)は、通常は1〜400dg/min、
好ましくは2〜150dg/minとする。このMFR
値の範囲を重量平均分子量に換算すると、1〜400d
g/minは重量平均分子量で約6万〜25万に相当
し、2〜150dg/minは重量平均分子量で約7万
5千〜20万に相当する。
【0044】本発明で用いられる共重合樹脂は、好まし
くは2種以上のモノマー単位から構成されており、電気
絶縁性分散媒に対する親和性が低く、それゆえに当該分
散媒に対して不溶な部分を形成すると見做される第1の
モノマー単位と、電気絶縁性分散媒に対する親和性が高
く、それゆえに当該分散媒に対して溶解又は膨潤する部
分を形成すると見做される第2のモノマー単位とを含ん
でいる。第1モノマー単位と第2モノマー単位の割合
は、重量比で95/5〜5/95、好ましくは85/1
5〜15/85とする。
くは2種以上のモノマー単位から構成されており、電気
絶縁性分散媒に対する親和性が低く、それゆえに当該分
散媒に対して不溶な部分を形成すると見做される第1の
モノマー単位と、電気絶縁性分散媒に対する親和性が高
く、それゆえに当該分散媒に対して溶解又は膨潤する部
分を形成すると見做される第2のモノマー単位とを含ん
でいる。第1モノマー単位と第2モノマー単位の割合
は、重量比で95/5〜5/95、好ましくは85/1
5〜15/85とする。
【0045】第1モノマー単位としては、例えば、(メ
タ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)
アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチルのような
短鎖メチレンを有する(メタ)アクリル酸エステル;
(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)ア
クリル酸ジエチルアミノエチルのような窒素含有アクリ
ル酸エステル;アクリルアミド、イソプロピルアクリル
アミド、メチレンビスアクリルアミド、N−アリルアク
リルアミド、N−ジアセトンアクリルアミド、N,N−
ジメチルアクリルアミドのようなアクリルアミド誘導
体;(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチルエステ
ル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸
シクロヘキシル、スチレン、メチルスチレン、酢酸ビニ
ル等のその他のモノマーから誘導されるモノマー単位を
例示できる。特に、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキ
シル、メチルスチレン、及び、酢酸ビニルから誘導され
るものが第1モノマー単位として好ましい。
タ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)
アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチルのような
短鎖メチレンを有する(メタ)アクリル酸エステル;
(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)ア
クリル酸ジエチルアミノエチルのような窒素含有アクリ
ル酸エステル;アクリルアミド、イソプロピルアクリル
アミド、メチレンビスアクリルアミド、N−アリルアク
リルアミド、N−ジアセトンアクリルアミド、N,N−
ジメチルアクリルアミドのようなアクリルアミド誘導
体;(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチルエステ
ル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸
シクロヘキシル、スチレン、メチルスチレン、酢酸ビニ
ル等のその他のモノマーから誘導されるモノマー単位を
例示できる。特に、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキ
シル、メチルスチレン、及び、酢酸ビニルから誘導され
るものが第1モノマー単位として好ましい。
【0046】溶剤への溶解性、分散性を調節するために
有効な第2モノマー単位としては、側鎖として長鎖メチ
レンを有するビニルモノマー、より具体的には(メタ)
アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸
ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリルのような長鎖
メチレンを有する(メタ)アクリル酸エステルから誘導
されるモノマー単位、ならびに、エチレン、イソプレ
ン、ブタジエン、プロピレンのようなビニルモノマーか
ら誘導されるモノマー単位を例示できる。特に、(メ
タ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、あるいはエチレ
ンから誘導されるものが第2モノマー単位として好まし
い。
有効な第2モノマー単位としては、側鎖として長鎖メチ
レンを有するビニルモノマー、より具体的には(メタ)
アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸
ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリルのような長鎖
メチレンを有する(メタ)アクリル酸エステルから誘導
されるモノマー単位、ならびに、エチレン、イソプレ
ン、ブタジエン、プロピレンのようなビニルモノマーか
ら誘導されるモノマー単位を例示できる。特に、(メ
タ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、あるいはエチレ
ンから誘導されるものが第2モノマー単位として好まし
い。
【0047】モノマー単位が3成分以上からなる共重合
樹脂の場合には、分散媒のSP値との差が一番大きいも
のを第1モノマー単位として特定し、分散媒のSP値と
の差が一番小さいものを第2モノマー単位として特定す
るとよく、その重量比は、上記の2成分からなる共重合
樹脂の場合と同様とするとよい。また、第3のモノマー
成分が分散媒のSP値との関係で不溶性部分又は溶解部
分を形成する第1又は第2モノマー単位のいずれか一方
と同様のSP値を有するのであれば、そのような近似の
SP値を有するモノマー単位と同等の成分と見做してよ
い。
樹脂の場合には、分散媒のSP値との差が一番大きいも
のを第1モノマー単位として特定し、分散媒のSP値と
の差が一番小さいものを第2モノマー単位として特定す
るとよく、その重量比は、上記の2成分からなる共重合
樹脂の場合と同様とするとよい。また、第3のモノマー
成分が分散媒のSP値との関係で不溶性部分又は溶解部
分を形成する第1又は第2モノマー単位のいずれか一方
と同様のSP値を有するのであれば、そのような近似の
SP値を有するモノマー単位と同等の成分と見做してよ
い。
【0048】[マット顔料]マット感を有する顔料とし
ては、カオリナイト、ハロサイト、白雲母、タルクなど
の粘土鉱物、無水シリカ、無水アルミナ、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウムなどの合成無彩色
顔料が挙げられるが、中でも、透明感を損なわずに、表
面反射特性が良好でマット特性に優れた顔料としてホワ
イトカーボン(屈折率1.45)と称される合成シリカ
が好ましい。
ては、カオリナイト、ハロサイト、白雲母、タルクなど
の粘土鉱物、無水シリカ、無水アルミナ、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウムなどの合成無彩色
顔料が挙げられるが、中でも、透明感を損なわずに、表
面反射特性が良好でマット特性に優れた顔料としてホワ
イトカーボン(屈折率1.45)と称される合成シリカ
が好ましい。
【0049】また、同一顔料を用いても、その材料が示
すマット感は、顔料微粒子の粒径に大きく依存するもの
であるが、マット感を表現するにはその平均粒径が、
0.5〜20μmが適当であり、なかでも0.5〜10
μm、特に1〜5μmの平均粒径であることが好まし
い。
すマット感は、顔料微粒子の粒径に大きく依存するもの
であるが、マット感を表現するにはその平均粒径が、
0.5〜20μmが適当であり、なかでも0.5〜10
μm、特に1〜5μmの平均粒径であることが好まし
い。
【0050】本発明においては、通常、二次凝集状態で
の平均粒径が0.5〜10μmのマット顔料の粉末を用
いる。マット顔料は、共重合樹脂粒子中に80重量%ま
で、好ましくは75重量%まで包含させることができ
る。本発明の艶消し湿式現像剤は、多量の共重合樹脂粒
子を含有させてもマクロ的凝集等の問題を起こしにくい
ので、マット顔料の含有量を大きくすることができる。
の平均粒径が0.5〜10μmのマット顔料の粉末を用
いる。マット顔料は、共重合樹脂粒子中に80重量%ま
で、好ましくは75重量%まで包含させることができ
る。本発明の艶消し湿式現像剤は、多量の共重合樹脂粒
子を含有させてもマクロ的凝集等の問題を起こしにくい
ので、マット顔料の含有量を大きくすることができる。
【0051】[マット顔料と共重合樹脂との関係]画像
のマット感は、画像表面にマット層が形成されることで
表現される。形成されたマット層は、塗膜表面に微少な
表面凹凸を形成することで光の拡散反射を引き起こし、
画像に高級感あふれるマット感を与える。そこで、マッ
ト顔料としてはマット層表面に光の乱反射を起こす程度
に微少な凹凸を形成できる程度の粒子サイズを有するこ
とが必要であり、前記した0.5〜20μmが適当であ
り、0.5〜10μm、なかでも1〜5μmが好まし
い。
のマット感は、画像表面にマット層が形成されることで
表現される。形成されたマット層は、塗膜表面に微少な
表面凹凸を形成することで光の拡散反射を引き起こし、
画像に高級感あふれるマット感を与える。そこで、マッ
ト顔料としてはマット層表面に光の乱反射を起こす程度
に微少な凹凸を形成できる程度の粒子サイズを有するこ
とが必要であり、前記した0.5〜20μmが適当であ
り、0.5〜10μm、なかでも1〜5μmが好まし
い。
【0052】塗膜を形成する樹脂の屈折率とマット顔料
の屈折率の差が大きい場合には、樹脂とマット塗料との
界面での光散乱が大きくなり、入射光と反射光の強度の
著しい低下を招くこととなり、下地画像の画像濃度を著
しく低下し、下地画像を隠蔽するため好ましくない。
の屈折率の差が大きい場合には、樹脂とマット塗料との
界面での光散乱が大きくなり、入射光と反射光の強度の
著しい低下を招くこととなり、下地画像の画像濃度を著
しく低下し、下地画像を隠蔽するため好ましくない。
【0053】すなわち、マットトナーに使用する樹脂の
屈折率とマット顔料の屈折率の差を小さくするととも
に、粒子サイズを制御することで、マット層内部での光
散乱を抑えて下地画像を隠蔽することなく、画像表面の
「てり(てかり)」を抑えることができる。一般的な樹
脂の屈折率は、1.4〜1.6程度であり、マット顔料
の屈折率もこの程度とするのが好ましい。
屈折率とマット顔料の屈折率の差を小さくするととも
に、粒子サイズを制御することで、マット層内部での光
散乱を抑えて下地画像を隠蔽することなく、画像表面の
「てり(てかり)」を抑えることができる。一般的な樹
脂の屈折率は、1.4〜1.6程度であり、マット顔料
の屈折率もこの程度とするのが好ましい。
【0054】[電荷制御剤]本発明においては、電荷制
御剤を使用して、トナー粒子である共重合樹脂粒子の帯
電量及び/又は帯電の極性をコントロールしてもよい。
電荷制御剤としては、例えば、ジアルキルスルホコハク
酸コバルト、ジアルキルスルホコハク酸マンガン、ジア
ルキルスルホコハク酸ジルコニウム、ジアルキルスルホ
コハク酸イットリウム、ジアルキルスルホコハク酸ニッ
ケル等のジアルキルスルホコハク酸金属塩;ナフテン酸
マンガン、ナフテン酸カルシウム、ナフテン酸ジルコニ
ウム、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸鉄、ナフテン酸
鉛、ナフテン酸ニッケル、ナフテン酸クロム、ナフテン
酸亜鉛、ナフテン酸マグネシウム、オクチル酸マンガ
ン、オクチル酸カルシウム、オクチル酸ジルコニウム、
オクチル酸鉄、オクチル酸鉛、オクチル酸コバルト、オ
クチル酸クロム、オクチル酸亜鉛、オクチル酸マグネシ
ウム、ドデシル酸マンガン、ドデシル酸カルシウム、ド
デシル酸ジルコニウム、ドデシル酸鉄、ドデシル酸鉛、
ドデシル酸コバルト、ドデシル酸クロム、ドデシル酸亜
鉛、ドデシル酸マグネシウム等の金属石鹸;ドデシルベ
ンゼンスルホン酸カルシウム、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸バリウム
等のアルキルベンゼンスルホン酸金属塩;レシチン、セ
ハリン等の燐脂質;n−デシルアミン等の有機アミン類
などを使用できる。
御剤を使用して、トナー粒子である共重合樹脂粒子の帯
電量及び/又は帯電の極性をコントロールしてもよい。
電荷制御剤としては、例えば、ジアルキルスルホコハク
酸コバルト、ジアルキルスルホコハク酸マンガン、ジア
ルキルスルホコハク酸ジルコニウム、ジアルキルスルホ
コハク酸イットリウム、ジアルキルスルホコハク酸ニッ
ケル等のジアルキルスルホコハク酸金属塩;ナフテン酸
マンガン、ナフテン酸カルシウム、ナフテン酸ジルコニ
ウム、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸鉄、ナフテン酸
鉛、ナフテン酸ニッケル、ナフテン酸クロム、ナフテン
酸亜鉛、ナフテン酸マグネシウム、オクチル酸マンガ
ン、オクチル酸カルシウム、オクチル酸ジルコニウム、
オクチル酸鉄、オクチル酸鉛、オクチル酸コバルト、オ
クチル酸クロム、オクチル酸亜鉛、オクチル酸マグネシ
ウム、ドデシル酸マンガン、ドデシル酸カルシウム、ド
デシル酸ジルコニウム、ドデシル酸鉄、ドデシル酸鉛、
ドデシル酸コバルト、ドデシル酸クロム、ドデシル酸亜
鉛、ドデシル酸マグネシウム等の金属石鹸;ドデシルベ
ンゼンスルホン酸カルシウム、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸バリウム
等のアルキルベンゼンスルホン酸金属塩;レシチン、セ
ハリン等の燐脂質;n−デシルアミン等の有機アミン類
などを使用できる。
【0055】マット顔料をトナー化するに当たっては、
トナー粒子の帯電量を適切に調節することが重要である
が、それにも増して、帯電の極性を意図的に正負のいず
れかに調節することがより重要である。マットトナー粒
子の帯電の極性は、特定の共重合樹脂と特定の電荷制御
剤の組み合わせにより調節することができる。
トナー粒子の帯電量を適切に調節することが重要である
が、それにも増して、帯電の極性を意図的に正負のいず
れかに調節することがより重要である。マットトナー粒
子の帯電の極性は、特定の共重合樹脂と特定の電荷制御
剤の組み合わせにより調節することができる。
【0056】すなわち、塩基性基を有する第1モノマー
単位と、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルア
クリレート、ステアリルアクリレート、2−エチルヘキ
シルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、及び、
ステアリルメタクリレートよりなる群から選ばれる少な
くとも1種のモノマーから誘導される第2モノマー単位
とから少なくとも構成される共重合樹脂を用いてマット
顔料を包含させると共に、電荷制御剤として金属石鹸を
添加することにより、艶消し湿式現像剤中の共重合樹脂
粒子を、通常は正に帯電させることができる。
単位と、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルア
クリレート、ステアリルアクリレート、2−エチルヘキ
シルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、及び、
ステアリルメタクリレートよりなる群から選ばれる少な
くとも1種のモノマーから誘導される第2モノマー単位
とから少なくとも構成される共重合樹脂を用いてマット
顔料を包含させると共に、電荷制御剤として金属石鹸を
添加することにより、艶消し湿式現像剤中の共重合樹脂
粒子を、通常は正に帯電させることができる。
【0057】ここで、塩基性基を有する第1モノマー単
位は、アクリル酸ジメチルアミノエチル、アクリル酸ジ
メチルアクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド、
イソプロピルアクリルアミド、メタクリル酸ジメチルア
ミノエチル、及び、メタクリル酸ジメチルアクリルアミ
ドよりなる群から選ばれる少なくとも1種のモノマーか
ら誘導されるモノマー単位であることが好ましい。ま
た、金属石鹸としては、ナフテン酸やオクチル酸の金属
塩、特にナフテン酸ジルコニウムやオクチル酸ジルコニ
ウム等を好ましく使用できる。
位は、アクリル酸ジメチルアミノエチル、アクリル酸ジ
メチルアクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド、
イソプロピルアクリルアミド、メタクリル酸ジメチルア
ミノエチル、及び、メタクリル酸ジメチルアクリルアミ
ドよりなる群から選ばれる少なくとも1種のモノマーか
ら誘導されるモノマー単位であることが好ましい。ま
た、金属石鹸としては、ナフテン酸やオクチル酸の金属
塩、特にナフテン酸ジルコニウムやオクチル酸ジルコニ
ウム等を好ましく使用できる。
【0058】また、酸性基を有する第1モノマー単位
と、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリ
レート、ステアリルアクリレート、2−エチルヘキシル
メタクリレート、ラウリルメタクリレート、及び、ステ
アリルメタクリレートよりなる群から選ばれる少なくと
も1種のモノマーから誘導される第2モノマー単位とか
ら少なくとも構成される共重合樹脂を用いてマット顔料
を包含させると共に、電荷制御剤としてレシチンを添加
することにより、艶消し湿式現像剤中の共重合樹脂粒子
を、通常は負に帯電させることができる。
と、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリ
レート、ステアリルアクリレート、2−エチルヘキシル
メタクリレート、ラウリルメタクリレート、及び、ステ
アリルメタクリレートよりなる群から選ばれる少なくと
も1種のモノマーから誘導される第2モノマー単位とか
ら少なくとも構成される共重合樹脂を用いてマット顔料
を包含させると共に、電荷制御剤としてレシチンを添加
することにより、艶消し湿式現像剤中の共重合樹脂粒子
を、通常は負に帯電させることができる。
【0059】ここで、酸性基を有する第1モノマー単位
は、アクリル酸、及び、メタクリル酸よりなる群から選
ばれる少なくとも1種のモノマーから誘導されるモノマ
ー単位であることが好ましい。
は、アクリル酸、及び、メタクリル酸よりなる群から選
ばれる少なくとも1種のモノマーから誘導されるモノマ
ー単位であることが好ましい。
【0060】またレシチンとは、次の式(1)で表わさ
れるリン脂質である。
れるリン脂質である。
【0061】
【化1】 式(1)において、R1CO及びR2COはそれぞれ飽和
又は不飽和のアシル基を示し、炭素数は特に限定されな
い。
又は不飽和のアシル基を示し、炭素数は特に限定されな
い。
【0062】レシチンは、その分子中に疎水性の脂肪酸
グリセリド基、及び、親水性のリン酸エステル基或いは
エタノールアミノ基の両者を持っているので、両イオン
性の界面活性能を有している。レシチンは、酸価が約2
0ではワックス状の物質であり、酸価が約30では粘ち
ょうな液体である。レシチンは水に不溶であるが、水に
より膨潤する。レシチンとしては、例えば、大豆レシチ
ンや卵黄レシチン等を使用できる。大豆レシチンの構成
脂肪酸は、パルミチン酸が11.7%、ステアリン酸が
4%、パルミトオレイン酸が8.6%、オレイン酸が
9.8%、リノール酸が55%、リノレン酸が4%、及
び、炭素数20〜22の酸が5.5%である。
グリセリド基、及び、親水性のリン酸エステル基或いは
エタノールアミノ基の両者を持っているので、両イオン
性の界面活性能を有している。レシチンは、酸価が約2
0ではワックス状の物質であり、酸価が約30では粘ち
ょうな液体である。レシチンは水に不溶であるが、水に
より膨潤する。レシチンとしては、例えば、大豆レシチ
ンや卵黄レシチン等を使用できる。大豆レシチンの構成
脂肪酸は、パルミチン酸が11.7%、ステアリン酸が
4%、パルミトオレイン酸が8.6%、オレイン酸が
9.8%、リノール酸が55%、リノレン酸が4%、及
び、炭素数20〜22の酸が5.5%である。
【0063】電荷制御剤の添加量は、電荷制御効果を示
す最低限の量でよく、通常は、湿式現像剤中に電荷制御
剤を0.01〜50重量%の割合で添加する。電荷制御
剤は、後述する製造過程、或いは溶媒を除去した後のい
ずれの段階で添加しても電荷制御効果を示すが、好まし
くは造粒工程以前の製造工程において添加し、共重合樹
脂の溶液又はワニスと電気絶縁性分散媒とを、マット顔
料と電荷制御剤の共存下で混合する。
す最低限の量でよく、通常は、湿式現像剤中に電荷制御
剤を0.01〜50重量%の割合で添加する。電荷制御
剤は、後述する製造過程、或いは溶媒を除去した後のい
ずれの段階で添加しても電荷制御効果を示すが、好まし
くは造粒工程以前の製造工程において添加し、共重合樹
脂の溶液又はワニスと電気絶縁性分散媒とを、マット顔
料と電荷制御剤の共存下で混合する。
【0064】[添加剤]本発明の湿式現像剤には、必要
に応じて、分散剤、定着剤等のようなその他の添加剤を
添加してもよい。本発明における共重合樹脂は、それ自
体分散媒との親和性に優れるので、分散剤は必ずしも必
要ないが、分散剤を後述の造粒工程において存在させる
ことにより良溶媒中での分散性を向上し、且つ、造粒に
際しての分子鎖の絡まりを制御するので、トナー粒子の
粒径をサブミクロンの単位まで小さくすることができ、
且つ、粒度分布を狭くすることができる。
に応じて、分散剤、定着剤等のようなその他の添加剤を
添加してもよい。本発明における共重合樹脂は、それ自
体分散媒との親和性に優れるので、分散剤は必ずしも必
要ないが、分散剤を後述の造粒工程において存在させる
ことにより良溶媒中での分散性を向上し、且つ、造粒に
際しての分子鎖の絡まりを制御するので、トナー粒子の
粒径をサブミクロンの単位まで小さくすることができ、
且つ、粒度分布を狭くすることができる。
【0065】このような分散剤としては、例えば、ポリ
ヒドロキシカルボン酸エステル等の高分子分散剤を使用
することができる。ポリヒドロキシカルボン酸エステル
は、次の式で表わされるヒドロキシカルボン酸のエステ
ル誘導体の重合体である。
ヒドロキシカルボン酸エステル等の高分子分散剤を使用
することができる。ポリヒドロキシカルボン酸エステル
は、次の式で表わされるヒドロキシカルボン酸のエステ
ル誘導体の重合体である。
【0066】
【化2】HO−X−COOH [上式において、Xは炭素原子数12以上で、2価の飽
和又は不飽和の脂肪族炭化水素であり、ヒドロキシ基と
カルボキシ基との間には少なくとも4個の炭素原子があ
る。]ヒドロキシカルボン酸の好ましいエステル誘導体
としては、例えば、12−ヒドロキシステアリン酸メチ
ルエステル、12−ヒドロキシステアリン酸エチルエス
テル等のヒドロキシカルボン酸アルキルエステル;12
−ヒドロキシカルボン酸リチウム、12−ヒドロキシカ
ルボン酸アルミニウム等のヒドロキシカルボン酸金属
塩;ヒドロキシカルボン酸アマイド;硬化ひまし油等を
例示することができる。
和又は不飽和の脂肪族炭化水素であり、ヒドロキシ基と
カルボキシ基との間には少なくとも4個の炭素原子があ
る。]ヒドロキシカルボン酸の好ましいエステル誘導体
としては、例えば、12−ヒドロキシステアリン酸メチ
ルエステル、12−ヒドロキシステアリン酸エチルエス
テル等のヒドロキシカルボン酸アルキルエステル;12
−ヒドロキシカルボン酸リチウム、12−ヒドロキシカ
ルボン酸アルミニウム等のヒドロキシカルボン酸金属
塩;ヒドロキシカルボン酸アマイド;硬化ひまし油等を
例示することができる。
【0067】ポリヒドロキシカルボン酸エステルは、ヒ
ドロキシカルボン酸エステルを少量のアミン類若しくは
触媒の存在下で部分鹸化することにより重合させて得ら
れる淡灰褐色のワックス状物質であり、その重合形態と
して、分子間でエステル化したものや分子内でエステル
化したもの等、種々の形態のものを含有している。
ドロキシカルボン酸エステルを少量のアミン類若しくは
触媒の存在下で部分鹸化することにより重合させて得ら
れる淡灰褐色のワックス状物質であり、その重合形態と
して、分子間でエステル化したものや分子内でエステル
化したもの等、種々の形態のものを含有している。
【0068】ポリヒドロキシカルボン酸エステルは、ヒ
ドロキシカルボン酸エステルの3〜10量体が好まし
い。ポリヒドロキシカルボン酸エステルの重合度が3よ
りも小さいか又は10よりも大きいと、n−ヘキサン等
の分散媒との相溶性がなく、分散剤としての効果が得ら
れない。ポリヒドロキシカルボン酸エステルの添加量は
特に限定されないが、通常は樹脂重量あたり0.01〜
200重量%とする。ポリヒドロキシカルボン酸エステ
ルは、造粒工程以前の製造工程中のどの時点で添加して
もよい。
ドロキシカルボン酸エステルの3〜10量体が好まし
い。ポリヒドロキシカルボン酸エステルの重合度が3よ
りも小さいか又は10よりも大きいと、n−ヘキサン等
の分散媒との相溶性がなく、分散剤としての効果が得ら
れない。ポリヒドロキシカルボン酸エステルの添加量は
特に限定されないが、通常は樹脂重量あたり0.01〜
200重量%とする。ポリヒドロキシカルボン酸エステ
ルは、造粒工程以前の製造工程中のどの時点で添加して
もよい。
【0069】定着剤としては、例えば、n−ヘキサン等
の分散媒に可溶な各種樹脂を使用することができ、より
具体的には、変性又は未変性のアルキッド樹脂、通常の
アルキル樹脂、合成ゴム、ポリアルキレンオキシド、ポ
リビニルアセタール(例えばポリビニルブチラール)、
酢酸ビニル樹脂などを例示できる。
の分散媒に可溶な各種樹脂を使用することができ、より
具体的には、変性又は未変性のアルキッド樹脂、通常の
アルキル樹脂、合成ゴム、ポリアルキレンオキシド、ポ
リビニルアセタール(例えばポリビニルブチラール)、
酢酸ビニル樹脂などを例示できる。
【0070】[溶媒]共重合樹脂を溶解又は膨潤するこ
とのできる溶液と電気絶縁性分散媒のSP値の差を利用
して、共重合樹脂粒子を造粒することができる。溶媒
は、共重合樹脂を完全に溶解させられなくてもよいが、
共重合樹脂を室温(25℃)にて溶解、膨潤させること
ができるものであるか、又は、不溶状態であったとして
も共重合樹脂中に存在する部分的なホモポリマー鎖を良
好に分散できるものでなければならない。また溶媒は、
共重合樹脂粒子の核部分を構成するマット顔料に対して
は、不溶性又は難溶性でなければならない。
とのできる溶液と電気絶縁性分散媒のSP値の差を利用
して、共重合樹脂粒子を造粒することができる。溶媒
は、共重合樹脂を完全に溶解させられなくてもよいが、
共重合樹脂を室温(25℃)にて溶解、膨潤させること
ができるものであるか、又は、不溶状態であったとして
も共重合樹脂中に存在する部分的なホモポリマー鎖を良
好に分散できるものでなければならない。また溶媒は、
共重合樹脂粒子の核部分を構成するマット顔料に対して
は、不溶性又は難溶性でなければならない。
【0071】共重合樹脂に対して良好な溶解性を有する
ためには、溶媒のSP値は、共重合樹脂分子中の第1モ
ノマー単位のみから構成されたホモポリマーのSP値δ
p1、及び、共重合樹脂分子中の第2モノマー単位のみ
から構成されたホモポリマーのSP値δp2のどちらか
一方に近似している必要があり、δp1及びδp2のどち
らにも近似しているのが好ましい。
ためには、溶媒のSP値は、共重合樹脂分子中の第1モ
ノマー単位のみから構成されたホモポリマーのSP値δ
p1、及び、共重合樹脂分子中の第2モノマー単位のみ
から構成されたホモポリマーのSP値δp2のどちらか
一方に近似している必要があり、δp1及びδp2のどち
らにも近似しているのが好ましい。
【0072】例えば、スチレン−イソプレン共重合樹脂
の場合には、ポリスチレン(第1モノマー単位)のSP
値が9.1、ポリイソプレン(第2モノマー単位)のS
P値が8.15である。従って、トルエン(SP値:
8.9)やシクロヘキサン(SP値:8.2)で溶解す
ることができる。
の場合には、ポリスチレン(第1モノマー単位)のSP
値が9.1、ポリイソプレン(第2モノマー単位)のS
P値が8.15である。従って、トルエン(SP値:
8.9)やシクロヘキサン(SP値:8.2)で溶解す
ることができる。
【0073】共重合樹脂を溶解させる溶媒としては、例
えば、シクロヘキサン(SP値8.2)、酢酸セロソル
ブ(SP値9.4)、トルエン(SP値8.9)、テト
ラヒドロフラン(SP値9.1)、メチルエチルケトン
(SP値9.5)、シクロヘキサノン(SP値10.
4)、アセトン(SP値9.6)、ジオキサン(SP値
10.1)、エチルセロソルブ(SP値10.7)、シ
クロヘキサノール(SP値11.4)、メチルセロソル
ブ(SP値11.7)、イソプロピルアルコール(SP
値11.4)、エタノール(SP値12.8)、メタノ
ール(SP値14.5)等を例示できる。
えば、シクロヘキサン(SP値8.2)、酢酸セロソル
ブ(SP値9.4)、トルエン(SP値8.9)、テト
ラヒドロフラン(SP値9.1)、メチルエチルケトン
(SP値9.5)、シクロヘキサノン(SP値10.
4)、アセトン(SP値9.6)、ジオキサン(SP値
10.1)、エチルセロソルブ(SP値10.7)、シ
クロヘキサノール(SP値11.4)、メチルセロソル
ブ(SP値11.7)、イソプロピルアルコール(SP
値11.4)、エタノール(SP値12.8)、メタノ
ール(SP値14.5)等を例示できる。
【0074】[電気絶縁性分散媒]電気絶縁性分散媒と
しては、通常、1010Ω・cm以上の電気抵抗を有する
ものが使用される。本発明においては、次のようなSP
値特性を備えた電気絶縁性分散媒を使用する必要があ
る。 (i) 共重合樹脂分子の一部としての第1モノマー単
位のみから構成されたホモポリマーのSP値δp1と、
当該分散媒のSP値δdとの差Δ(δp1−δd)が、
1.0以上であること。 (ii) 共重合樹脂分子の一部としての第2モノマー
単位のみから構成されたホモポリマーのSP値δp
2と、当該分散媒のSP値δdとの差Δ(δp2−δd)
が、1.0以下であること。 (iii) 2つの上記ホモポリマーの溶解度パラメー
ター値δp1、δp2の差Δ(δp1−δp2)が0.5以
上であること。
しては、通常、1010Ω・cm以上の電気抵抗を有する
ものが使用される。本発明においては、次のようなSP
値特性を備えた電気絶縁性分散媒を使用する必要があ
る。 (i) 共重合樹脂分子の一部としての第1モノマー単
位のみから構成されたホモポリマーのSP値δp1と、
当該分散媒のSP値δdとの差Δ(δp1−δd)が、
1.0以上であること。 (ii) 共重合樹脂分子の一部としての第2モノマー
単位のみから構成されたホモポリマーのSP値δp
2と、当該分散媒のSP値δdとの差Δ(δp2−δd)
が、1.0以下であること。 (iii) 2つの上記ホモポリマーの溶解度パラメー
ター値δp1、δp2の差Δ(δp1−δp2)が0.5以
上であること。
【0075】例えば、スチレン−イソプレン共重合樹脂
の溶液を、マット顔料の共存下でn−ヘキサンと混合す
ることにより、マット顔料を包含するスチレン−イソプ
レン共重合樹脂の粒子を析出させることができる。この
場合には、ポリスチレン(第1モノマー単位)のSP値
δp1が9.1、ポリイソプレン(第2モノマー単位)
のSP値δp2が8.15、そしてn−ヘキサン(分散
媒)のSP値δdが7.3であるから、下記計算式に示
すように、上記の条件を満たしている。
の溶液を、マット顔料の共存下でn−ヘキサンと混合す
ることにより、マット顔料を包含するスチレン−イソプ
レン共重合樹脂の粒子を析出させることができる。この
場合には、ポリスチレン(第1モノマー単位)のSP値
δp1が9.1、ポリイソプレン(第2モノマー単位)
のSP値δp2が8.15、そしてn−ヘキサン(分散
媒)のSP値δdが7.3であるから、下記計算式に示
すように、上記の条件を満たしている。
【0076】
【数2】δp1−δd=9.1−7.3=1.8 ∴ Δ(δp1−δd)≧1 δp2−δd=8.15−7.3=0.85 ∴ Δ(δp2−δd)≦1 δp1−δp2=9.1−8.15=0.95 ∴ Δ(δp1−δp2)≧0.5 そして、スチレン−イソプレン共重合樹脂の粒子は、分
散媒であるn−ヘキサン中において、イソプレン単位に
由来する部分が溶解状態又は膨潤状態の外縁部分を形成
し、スチレン単位に由来する部分がマット顔料の表面に
吸着して、当該マット顔料と共に不溶性の核部分を形成
した形状をとると考えることができる。
散媒であるn−ヘキサン中において、イソプレン単位に
由来する部分が溶解状態又は膨潤状態の外縁部分を形成
し、スチレン単位に由来する部分がマット顔料の表面に
吸着して、当該マット顔料と共に不溶性の核部分を形成
した形状をとると考えることができる。
【0077】ここで、共重合樹脂の第1モノマー単位又
は第2モノマー単位のみから構成されたホモポリマーの
SP値を特定するに際して指標となり得るホモポリマー
と各ホモポリマーのSP値を列挙すると、次のようにな
る。ポリエチレン(8.1)、ポリブタジエン(8.
4)、ポリイソプレン(8.15)、ポリイソブチレン
(7.7)、ポリラウリルメタクリレート(8.2)、
ポリステアリルメタクリレート(8.2)、ポリイソボ
ニルメタクリレート(8.2)、ポリ−t−ブチルメタ
クリレート(8.2)、ポリスチレン(9.1)、ポリ
エチルメタクリレート(9.1)、ポリメチルメタクリ
レート(9.3)、ポリメチルアクリレート(9.
7)、ポリエチルアクリレート(9.2)、ポリアクリ
ロニトリル(12.8)。
は第2モノマー単位のみから構成されたホモポリマーの
SP値を特定するに際して指標となり得るホモポリマー
と各ホモポリマーのSP値を列挙すると、次のようにな
る。ポリエチレン(8.1)、ポリブタジエン(8.
4)、ポリイソプレン(8.15)、ポリイソブチレン
(7.7)、ポリラウリルメタクリレート(8.2)、
ポリステアリルメタクリレート(8.2)、ポリイソボ
ニルメタクリレート(8.2)、ポリ−t−ブチルメタ
クリレート(8.2)、ポリスチレン(9.1)、ポリ
エチルメタクリレート(9.1)、ポリメチルメタクリ
レート(9.3)、ポリメチルアクリレート(9.
7)、ポリエチルアクリレート(9.2)、ポリアクリ
ロニトリル(12.8)。
【0078】また、使用できる電気絶縁性分散媒と各分
散媒のSP値を列挙すると、次のようになる。n−ヘキ
サン(7.3)、n−ヘプタン(7.5)、n−オクタ
ン(7.5)、ノナン(7.6)、デカン(7.7)、
ドデカン(7.9)、シクロヘキサン(8.2)、パー
クロロエチレン(9.3)、トリクロロエタン(9.
9)。エクソン社製からアイソパーの商品名で供給され
ているSP値が7.0〜7.3の電気絶縁性溶媒、より
具体的には、アイソパーG、アイソパーH、アイソパー
L、アイソパーC、アイソパーE、アイソパーM等を分
散媒として使用してもよい。
散媒のSP値を列挙すると、次のようになる。n−ヘキ
サン(7.3)、n−ヘプタン(7.5)、n−オクタ
ン(7.5)、ノナン(7.6)、デカン(7.7)、
ドデカン(7.9)、シクロヘキサン(8.2)、パー
クロロエチレン(9.3)、トリクロロエタン(9.
9)。エクソン社製からアイソパーの商品名で供給され
ているSP値が7.0〜7.3の電気絶縁性溶媒、より
具体的には、アイソパーG、アイソパーH、アイソパー
L、アイソパーC、アイソパーE、アイソパーM等を分
散媒として使用してもよい。
【0079】共重合樹脂と電気絶縁性分散媒の好ましい
組み合わせとしては、次のような組み合わせを例示する
ことができる。
組み合わせとしては、次のような組み合わせを例示する
ことができる。
【0080】先ず、n−ヘキサン(δd=7.3)を分
散媒として用いる場合について、好ましい共重合樹脂を
列挙すると共に、当該共重合樹脂の第1モノマー単位の
みから構成されるホモポリマーのSP値δp1と分散媒
のSP値δdの差Δ(δp1−δd)、当該共重合樹脂
の第2モノマー単位のみから構成されるホモポリマーの
SP値δp2と分散媒のSP値δdの差Δ(δp2−δ
d)、そして、δp1とδp2の差Δ(δp1−δp2)を
併記する。ただし、カッコ内の数値は、そのモノマー単
位のみから構成されるホモポリマーのSP値である。 エチレン(8.1)−酢酸ビニル(9.4)共重合樹
脂、Δ(δp1−δd)=2.1、Δ(δp2−δd)=
0.8、Δ(δp1−δp2)=1.3 エチレン(8.1)−メチルアクリレート(9.7)共
重合樹脂、Δ(δp1−δd)=2.4、Δ(δp2−δ
d)=0.8、Δ(δp1−δp2)=1.6 エチレン(8.1)−エチルアクリレート(9.2)共
重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.9、Δ(δp2−δ
d)=0.8、Δ(δp1−δp2)=1.1 スチレン(9.1)−イソプレン(8.15)共重合樹
脂、Δ(δp1−δd)=1.8、Δ(δp2−δd)=
0.9、Δ(δp1−δp2)=0.9 ラウリルメタクリレート(8.2)−メチルメタクリレ
ート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=2.
0、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2)
=1.1 ラウリルメタクリレート(8.2)−エチルメタクリレ
ート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
8、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2)
=0.9 ラウリルメタクリレート(8.2)−メチルアクリレー
ト(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=2.
4、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2)
=1.5 ラウリルメタクリレート(8.2)−エチルアクリレー
ト(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
9、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2)
=1.0 ラウリルメタクリレート(8.2)−プロピルアクリレ
ート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
7、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2)
=0.8 ステアリルメタクリレート(8.2)−メチルメタクリ
レート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
2.0、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp
2)=1.1 ステアリルメタクリレート(8.2)−エチルメタクリ
レート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.8、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp
2)=0.9 ステアリルメタクリレート(8.2)−メチルアクリレ
ート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=2.
4、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2)
=1.5 ステアリルメタクリレート(8.2)−エチルアクリレ
ート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
9、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2)
=1.0 ステアリルメタクリレート(8.2)−プロピルアクリ
レート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.7、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp
2)=0.8 イソボニルメタクリレート(8.2)−メチルメタクリ
レート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
2.0、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp
2)=1.1 イソボニルメタクリレート(8.2)−エチルメタクリ
レート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.8、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp
2)=0.9 イソボニルメタクリレート(8.2)−メチルアクリレ
ート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=2.
4、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2)
=1.5 イソボニルメタクリレート(8.2)−エチルアクリレ
ート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
9、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2)
=1.0 イソボニルメタクリレート(8.2)−プロピルアクリ
レート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.7、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp
2)=0.8 t−ブチルメタクリレート(8.3)−メチルメタクリ
レート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
2.0、Δ(δp2−δd)=1.0、Δ(δp1−δp
2)=1.0 t−ブチルメタクリレート(8.3)−エチルメタクリ
レート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.8、Δ(δp2−δd)=1.0、Δ(δp1−δp
2)=0.8 t−ブチルメタクリレート(8.3)−メチルアクリレ
ート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=2.
4、Δ(δp2−δd)=1.0、Δ(δp1−δp2)
=1.4 t−ブチルメタクリレート(8.3)−エチルアクリレ
ート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
9、Δ(δp2−δd)=1.0、Δ(δp1−δp2)
=0.9 t−ブチルメタクリレート(8.3)−プロピルアクリ
レート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.7、Δ(δp2−δd)=1.0、Δ(δp1−δp
2)=0.7 上記の共重合樹脂と、n−ヘプタン、n−オクタン、ノ
ナン、デカン、ドデカン、シクロヘキサン等との組み合
わせも好ましい。
散媒として用いる場合について、好ましい共重合樹脂を
列挙すると共に、当該共重合樹脂の第1モノマー単位の
みから構成されるホモポリマーのSP値δp1と分散媒
のSP値δdの差Δ(δp1−δd)、当該共重合樹脂
の第2モノマー単位のみから構成されるホモポリマーの
SP値δp2と分散媒のSP値δdの差Δ(δp2−δ
d)、そして、δp1とδp2の差Δ(δp1−δp2)を
併記する。ただし、カッコ内の数値は、そのモノマー単
位のみから構成されるホモポリマーのSP値である。 エチレン(8.1)−酢酸ビニル(9.4)共重合樹
脂、Δ(δp1−δd)=2.1、Δ(δp2−δd)=
0.8、Δ(δp1−δp2)=1.3 エチレン(8.1)−メチルアクリレート(9.7)共
重合樹脂、Δ(δp1−δd)=2.4、Δ(δp2−δ
d)=0.8、Δ(δp1−δp2)=1.6 エチレン(8.1)−エチルアクリレート(9.2)共
重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.9、Δ(δp2−δ
d)=0.8、Δ(δp1−δp2)=1.1 スチレン(9.1)−イソプレン(8.15)共重合樹
脂、Δ(δp1−δd)=1.8、Δ(δp2−δd)=
0.9、Δ(δp1−δp2)=0.9 ラウリルメタクリレート(8.2)−メチルメタクリレ
ート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=2.
0、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2)
=1.1 ラウリルメタクリレート(8.2)−エチルメタクリレ
ート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
8、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2)
=0.9 ラウリルメタクリレート(8.2)−メチルアクリレー
ト(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=2.
4、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2)
=1.5 ラウリルメタクリレート(8.2)−エチルアクリレー
ト(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
9、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2)
=1.0 ラウリルメタクリレート(8.2)−プロピルアクリレ
ート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
7、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2)
=0.8 ステアリルメタクリレート(8.2)−メチルメタクリ
レート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
2.0、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp
2)=1.1 ステアリルメタクリレート(8.2)−エチルメタクリ
レート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.8、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp
2)=0.9 ステアリルメタクリレート(8.2)−メチルアクリレ
ート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=2.
4、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2)
=1.5 ステアリルメタクリレート(8.2)−エチルアクリレ
ート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
9、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2)
=1.0 ステアリルメタクリレート(8.2)−プロピルアクリ
レート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.7、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp
2)=0.8 イソボニルメタクリレート(8.2)−メチルメタクリ
レート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
2.0、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp
2)=1.1 イソボニルメタクリレート(8.2)−エチルメタクリ
レート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.8、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp
2)=0.9 イソボニルメタクリレート(8.2)−メチルアクリレ
ート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=2.
4、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2)
=1.5 イソボニルメタクリレート(8.2)−エチルアクリレ
ート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
9、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2)
=1.0 イソボニルメタクリレート(8.2)−プロピルアクリ
レート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.7、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp
2)=0.8 t−ブチルメタクリレート(8.3)−メチルメタクリ
レート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
2.0、Δ(δp2−δd)=1.0、Δ(δp1−δp
2)=1.0 t−ブチルメタクリレート(8.3)−エチルメタクリ
レート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.8、Δ(δp2−δd)=1.0、Δ(δp1−δp
2)=0.8 t−ブチルメタクリレート(8.3)−メチルアクリレ
ート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=2.
4、Δ(δp2−δd)=1.0、Δ(δp1−δp2)
=1.4 t−ブチルメタクリレート(8.3)−エチルアクリレ
ート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
9、Δ(δp2−δd)=1.0、Δ(δp1−δp2)
=0.9 t−ブチルメタクリレート(8.3)−プロピルアクリ
レート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.7、Δ(δp2−δd)=1.0、Δ(δp1−δp
2)=0.7 上記の共重合樹脂と、n−ヘプタン、n−オクタン、ノ
ナン、デカン、ドデカン、シクロヘキサン等との組み合
わせも好ましい。
【0081】パークロロエチレン(δd=9.3)を分
散媒として用いる場合の好ましい共重合樹脂としては、
例えば、次のようなものがある。 エチレン(8.1)−酢酸ビニル(9.4)共重合樹
脂、Δ(δp1−δd)=1.2、Δ(δp2−δd)=
0.1、Δ(δp1−δp2)=1.3 エチレン(8.1)−メチルアクリレート(9.7)共
重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.2、Δ(δp2−δ
d)=0.4、Δ(δp1−δp2)=1.6 エチレン(8.1)−エチルアクリレート(9.2)共
重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.2、Δ(δp2−δ
d)=0.1、Δ(δp1−δp2)=1.1 スチレン(9.1)−イソプレン(8.15)共重合樹
脂、Δ(δp1−δd)=1.15、Δ(δp2−δd)
=0.2、Δ(δp1−δp2)=0.95 ラウリルメタクリレート(8.2)−メチルメタクリレ
ート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0、Δ(δp1−δp2)=
1.1 ラウリルメタクリレート(8.2)−エチルメタクリレ
ート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.2、Δ(δp1−δp2)
=0.9 ラウリルメタクリレート(8.2)−メチルアクリレー
ト(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.4、Δ(δp1−δp2)
=1.5 ラウリルメタクリレート(8.2)−エチルアクリレー
ト(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.1、Δ(δp1−δp2)
=1.0 ラウリルメタクリレート(8.2)−プロピルアクリレ
ート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.3、Δ(δp1−δp2)
=0.8 ステアリルメタクリレート(8.2)−メチルメタクリ
レート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0、Δ(δp1−δp2)
=1.1 ステアリルメタクリレート(8.2)−エチルメタクリ
レート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0.2、Δ(δp1−δp
2)=0.9 ステアリルメタクリレート(8.2)−メチルアクリレ
ート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.4、Δ(δp1−δp2)
=1.5 ステアリルメタクリレート(8.2)−エチルアクリレ
ート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.1、Δ(δp1−δp2)
=1.0 ステアリルメタクリレート(8.2)−プロピルアクリ
レート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0.3、Δ(δp1−δp
2)=0.8 イソボニルメタクリレート(8.2)−メチルメタクリ
レート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0、Δ(δp1−δp2)
=1.1 イソボニルメタクリレート(8.2)−エチルメタクリ
レート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0.2、Δ(δp1−δp
2)=0.9 イソボニルメタクリレート(8.2)−メチルアクリレ
ート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.4、Δ(δp1−δp2)
=1.5 イソボニルメタクリレート(8.2)−エチルアクリレ
ート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.1、Δ(δp1−δp2)
=1.0 イソボニルメタクリレート(8.2)−プロピルアクリ
レート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0.3、Δ(δp1−δp
2)=0.8 t−ブチルメタクリレート(8.3)−メチルメタクリ
レート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.0、Δ(δp2−δd)=0、Δ(δp1−δp2)
=1.0 t−ブチルメタクリレート(8.3)−エチルメタクリ
レート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.0、Δ(δp2−δd)=0.2、Δ(δp1−δp
2)=0.8 t−ブチルメタクリレート(8.3)−メチルアクリレ
ート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
0、Δ(δp2−δd)=0.4、Δ(δp1−δp2)
=1.4 t−ブチルメタクリレート(8.3)−エチルアクリレ
ート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
0、Δ(δp2−δd)=0.1、Δ(δp1−δp2)
=0.9 t−ブチルメタクリレート(8.3)−プロピルアクリ
レート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.0、Δ(δp2−δd)=0.3、Δ(δp1−δp
2)=0.7 トリクロロエタン(δd=9.9)を分散媒として用い
る場合の好ましい共重合樹脂としては、例えば、次のよ
うなものがある。 n−プロピルメタクリレート(8.8)−メチルアクリ
レート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0.2、Δ(δp1−δp
2)=0.9 n−プロピルメタクリレート(8.8)−メチルメタク
リレート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0.6、Δ(δp1−δp
2)=0.5 n−ブチルメタクリレート(8.7)−メチルアクリレ
ート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
2、Δ(δp2−δd)=0.2、Δ(δp1−δp2)
=1.0 n−ブチルメタクリレート(8.7)−エチルアクリレ
ート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
2、Δ(δp2−δd)=0.7、Δ(δp1−δp2)
=0.5 n−ブチルメタクリレート(8.7)−メチルメタクリ
レート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.2、Δ(δp2−δd)=0.6、Δ(δp1−δp
2)=0.6 n−ヘキシルメタクリレート(8.6)−メチルアクリ
レート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.3、Δ(δp2−δd)=0.2、Δ(δp1−δp
2)=1.1 n−ヘキシルメタクリレート(8.6)−エチルアクリ
レート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.3、Δ(δp2−δd)=0.7、Δ(δp1−δp
2)=0.6 n−ヘキシルメタクリレート(8.6)−メチルメタク
リレート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.3、Δ(δp2−δd)=0.6、Δ(δp1−δp
2)=0.7 n−ヘキシルメタクリレート(8.6)−エチルメタク
リレート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.3、Δ(δp2−δd)=0.8、Δ(δp1−δp
2)=0.5 [艶消し湿式現像剤の製造方法]本発明の湿式現像剤を
製造する方法には、溶媒と電気絶縁性分散媒のSP値の
差を利用する方法と、かかるSP値の差を使用しない方
法がある。
散媒として用いる場合の好ましい共重合樹脂としては、
例えば、次のようなものがある。 エチレン(8.1)−酢酸ビニル(9.4)共重合樹
脂、Δ(δp1−δd)=1.2、Δ(δp2−δd)=
0.1、Δ(δp1−δp2)=1.3 エチレン(8.1)−メチルアクリレート(9.7)共
重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.2、Δ(δp2−δ
d)=0.4、Δ(δp1−δp2)=1.6 エチレン(8.1)−エチルアクリレート(9.2)共
重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.2、Δ(δp2−δ
d)=0.1、Δ(δp1−δp2)=1.1 スチレン(9.1)−イソプレン(8.15)共重合樹
脂、Δ(δp1−δd)=1.15、Δ(δp2−δd)
=0.2、Δ(δp1−δp2)=0.95 ラウリルメタクリレート(8.2)−メチルメタクリレ
ート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0、Δ(δp1−δp2)=
1.1 ラウリルメタクリレート(8.2)−エチルメタクリレ
ート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.2、Δ(δp1−δp2)
=0.9 ラウリルメタクリレート(8.2)−メチルアクリレー
ト(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.4、Δ(δp1−δp2)
=1.5 ラウリルメタクリレート(8.2)−エチルアクリレー
ト(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.1、Δ(δp1−δp2)
=1.0 ラウリルメタクリレート(8.2)−プロピルアクリレ
ート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.3、Δ(δp1−δp2)
=0.8 ステアリルメタクリレート(8.2)−メチルメタクリ
レート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0、Δ(δp1−δp2)
=1.1 ステアリルメタクリレート(8.2)−エチルメタクリ
レート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0.2、Δ(δp1−δp
2)=0.9 ステアリルメタクリレート(8.2)−メチルアクリレ
ート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.4、Δ(δp1−δp2)
=1.5 ステアリルメタクリレート(8.2)−エチルアクリレ
ート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.1、Δ(δp1−δp2)
=1.0 ステアリルメタクリレート(8.2)−プロピルアクリ
レート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0.3、Δ(δp1−δp
2)=0.8 イソボニルメタクリレート(8.2)−メチルメタクリ
レート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0、Δ(δp1−δp2)
=1.1 イソボニルメタクリレート(8.2)−エチルメタクリ
レート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0.2、Δ(δp1−δp
2)=0.9 イソボニルメタクリレート(8.2)−メチルアクリレ
ート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.4、Δ(δp1−δp2)
=1.5 イソボニルメタクリレート(8.2)−エチルアクリレ
ート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.1、Δ(δp1−δp2)
=1.0 イソボニルメタクリレート(8.2)−プロピルアクリ
レート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0.3、Δ(δp1−δp
2)=0.8 t−ブチルメタクリレート(8.3)−メチルメタクリ
レート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.0、Δ(δp2−δd)=0、Δ(δp1−δp2)
=1.0 t−ブチルメタクリレート(8.3)−エチルメタクリ
レート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.0、Δ(δp2−δd)=0.2、Δ(δp1−δp
2)=0.8 t−ブチルメタクリレート(8.3)−メチルアクリレ
ート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
0、Δ(δp2−δd)=0.4、Δ(δp1−δp2)
=1.4 t−ブチルメタクリレート(8.3)−エチルアクリレ
ート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
0、Δ(δp2−δd)=0.1、Δ(δp1−δp2)
=0.9 t−ブチルメタクリレート(8.3)−プロピルアクリ
レート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.0、Δ(δp2−δd)=0.3、Δ(δp1−δp
2)=0.7 トリクロロエタン(δd=9.9)を分散媒として用い
る場合の好ましい共重合樹脂としては、例えば、次のよ
うなものがある。 n−プロピルメタクリレート(8.8)−メチルアクリ
レート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0.2、Δ(δp1−δp
2)=0.9 n−プロピルメタクリレート(8.8)−メチルメタク
リレート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0.6、Δ(δp1−δp
2)=0.5 n−ブチルメタクリレート(8.7)−メチルアクリレ
ート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
2、Δ(δp2−δd)=0.2、Δ(δp1−δp2)
=1.0 n−ブチルメタクリレート(8.7)−エチルアクリレ
ート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
2、Δ(δp2−δd)=0.7、Δ(δp1−δp2)
=0.5 n−ブチルメタクリレート(8.7)−メチルメタクリ
レート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.2、Δ(δp2−δd)=0.6、Δ(δp1−δp
2)=0.6 n−ヘキシルメタクリレート(8.6)−メチルアクリ
レート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.3、Δ(δp2−δd)=0.2、Δ(δp1−δp
2)=1.1 n−ヘキシルメタクリレート(8.6)−エチルアクリ
レート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.3、Δ(δp2−δd)=0.7、Δ(δp1−δp
2)=0.6 n−ヘキシルメタクリレート(8.6)−メチルメタク
リレート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.3、Δ(δp2−δd)=0.6、Δ(δp1−δp
2)=0.7 n−ヘキシルメタクリレート(8.6)−エチルメタク
リレート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.3、Δ(δp2−δd)=0.8、Δ(δp1−δp
2)=0.5 [艶消し湿式現像剤の製造方法]本発明の湿式現像剤を
製造する方法には、溶媒と電気絶縁性分散媒のSP値の
差を利用する方法と、かかるSP値の差を使用しない方
法がある。
【0082】溶媒と電気絶縁性分散媒のSP値の差を利
用しない場合には、共重合樹脂の粉末やペレットをその
まま、或いは共重合樹脂を分散又は溶解したワニスを、
マット顔料の共存下で電気絶縁性分散媒と混合すればよ
い。混合の場にマット顔料を共存させるには、共重合樹
脂又はそのワニスとマット顔料の粉末を、電気絶縁性分
散媒中に同時に添加してもよいし、電気絶縁性分散媒中
にマット顔料の粉末だけ先に添加したあとで共重合樹脂
又はそのワニスを添加してもよい。マット顔料を電気絶
縁性分散媒中に分散させた後、必要に応じてワニスの溶
媒をエバポレーター等により除去する。ただし、ワニス
の溶媒が湿式現像剤中に残在していてもトナーの物性に
悪影響を及ぼさない場合には、ワニスの溶媒をあえて除
去しなくてもよい。
用しない場合には、共重合樹脂の粉末やペレットをその
まま、或いは共重合樹脂を分散又は溶解したワニスを、
マット顔料の共存下で電気絶縁性分散媒と混合すればよ
い。混合の場にマット顔料を共存させるには、共重合樹
脂又はそのワニスとマット顔料の粉末を、電気絶縁性分
散媒中に同時に添加してもよいし、電気絶縁性分散媒中
にマット顔料の粉末だけ先に添加したあとで共重合樹脂
又はそのワニスを添加してもよい。マット顔料を電気絶
縁性分散媒中に分散させた後、必要に応じてワニスの溶
媒をエバポレーター等により除去する。ただし、ワニス
の溶媒が湿式現像剤中に残在していてもトナーの物性に
悪影響を及ぼさない場合には、ワニスの溶媒をあえて除
去しなくてもよい。
【0083】溶媒と電気絶縁性分散媒のSP値の差を利
用する場合には、(1)共重合樹脂を溶媒に溶解するか
又は共重合樹脂のワニスを溶媒に混合し、(2)得られ
た共重合樹脂の溶液を、マット顔料の共存下で電気絶縁
性分散媒と混合し、その後、(3)溶媒を除去すればよ
い。共重合樹脂粒子は、(2)の電気絶縁性分散媒混合
工程、若しくは、(3)の溶媒除去工程の少なくとも一
つの工程で析出(造粒)される。
用する場合には、(1)共重合樹脂を溶媒に溶解するか
又は共重合樹脂のワニスを溶媒に混合し、(2)得られ
た共重合樹脂の溶液を、マット顔料の共存下で電気絶縁
性分散媒と混合し、その後、(3)溶媒を除去すればよ
い。共重合樹脂粒子は、(2)の電気絶縁性分散媒混合
工程、若しくは、(3)の溶媒除去工程の少なくとも一
つの工程で析出(造粒)される。
【0084】先ず、(1)の工程においては、共重合樹
脂を適切な溶媒を用いて溶解する。溶解液中において共
重合樹脂は完全に溶解しているのが好ましいが、膨潤状
態になっていてもよいし、仮に不溶状態であったとして
も共重合樹脂中に存在する部分的なホモポリマー鎖が良
好に分散していればよい。また、溶媒は、共重合樹脂を
室温(25℃)にて溶解、膨潤できるか、又は、部分的
なホモポリマー鎖を良好に分散できるものであるのが好
ましい。さらに溶媒は、マット顔料に対しては不溶性又
は難溶性でなければならない。
脂を適切な溶媒を用いて溶解する。溶解液中において共
重合樹脂は完全に溶解しているのが好ましいが、膨潤状
態になっていてもよいし、仮に不溶状態であったとして
も共重合樹脂中に存在する部分的なホモポリマー鎖が良
好に分散していればよい。また、溶媒は、共重合樹脂を
室温(25℃)にて溶解、膨潤できるか、又は、部分的
なホモポリマー鎖を良好に分散できるものであるのが好
ましい。さらに溶媒は、マット顔料に対しては不溶性又
は難溶性でなければならない。
【0085】分散剤を、共重合樹脂の溶液中に0.3〜
0.5重量%の範囲で含有させておくと、樹脂の分散状
態を良好なものとすることができる。溶媒に対する共重
合樹脂の溶解量は任意であるが、樹脂の割合が高すぎる
と造粒工程において樹脂粒子が相互に接触し、ゲル状の
塊となるおそれがあるので、通常は1〜80重量%の割
合で共重合樹脂を含有する溶液を調製し、好ましくは5
〜10重量%の希薄溶液を調製する。
0.5重量%の範囲で含有させておくと、樹脂の分散状
態を良好なものとすることができる。溶媒に対する共重
合樹脂の溶解量は任意であるが、樹脂の割合が高すぎる
と造粒工程において樹脂粒子が相互に接触し、ゲル状の
塊となるおそれがあるので、通常は1〜80重量%の割
合で共重合樹脂を含有する溶液を調製し、好ましくは5
〜10重量%の希薄溶液を調製する。
【0086】次に、(2)の電気絶縁性分散媒混合工程
においては、(1)の工程で調製された溶液と、電気絶
縁性分散媒とを、シリカ微粒子等のマット顔料の共存下
で混合して共重合樹脂粒子を析出させる。
においては、(1)の工程で調製された溶液と、電気絶
縁性分散媒とを、シリカ微粒子等のマット顔料の共存下
で混合して共重合樹脂粒子を析出させる。
【0087】例えば、トルエン中にスチレン−イソプレ
ン共重合樹脂をトルエン重量の10重量%の割合で溶解
した溶液をn−ヘキサンと混合すると白濁化し、スチレ
ン−イソプレン共重合樹脂粒子の析出が明瞭に観察でき
る。また、上記の樹脂溶液を、マット顔料であるシリカ
微粒子の共存下でn−ヘキサンと混合すると、シリカ微
粒子が分散しているので白濁の確認は困難になるが、顔
料を包含した樹脂粒子がガラス瓶の壁面に付着するのが
観察できる。
ン共重合樹脂をトルエン重量の10重量%の割合で溶解
した溶液をn−ヘキサンと混合すると白濁化し、スチレ
ン−イソプレン共重合樹脂粒子の析出が明瞭に観察でき
る。また、上記の樹脂溶液を、マット顔料であるシリカ
微粒子の共存下でn−ヘキサンと混合すると、シリカ微
粒子が分散しているので白濁の確認は困難になるが、顔
料を包含した樹脂粒子がガラス瓶の壁面に付着するのが
観察できる。
【0088】シリカ微粒子等のマット顔料を混合時に共
存させるには、マット顔料の粉末を樹脂溶液又は電気絶
縁性分散媒のいずれかに添加しておけばよい。樹脂溶液
と分散媒とをマット顔料の共存下で混合すると、溶液中
で溶解、膨潤、又は分子レベルで分散した状態にあった
樹脂分子鎖が、貧溶媒である電気絶縁性分散媒で満たさ
れた環境に添加されることになる。その結果、共重合樹
脂の分子鎖は、分散媒に対してよりもマット顔料に対し
て親和性の高い第1モノマー単位を介してマット顔料の
表面に吸着し、マット顔料の粒子を包み込む形で絡まり
あい、樹脂粒子が形成される。
存させるには、マット顔料の粉末を樹脂溶液又は電気絶
縁性分散媒のいずれかに添加しておけばよい。樹脂溶液
と分散媒とをマット顔料の共存下で混合すると、溶液中
で溶解、膨潤、又は分子レベルで分散した状態にあった
樹脂分子鎖が、貧溶媒である電気絶縁性分散媒で満たさ
れた環境に添加されることになる。その結果、共重合樹
脂の分子鎖は、分散媒に対してよりもマット顔料に対し
て親和性の高い第1モノマー単位を介してマット顔料の
表面に吸着し、マット顔料の粒子を包み込む形で絡まり
あい、樹脂粒子が形成される。
【0089】上述したように、金属石鹸やレシチン等の
電荷制御剤は、製造過程の任意の段階で、共重合樹脂や
マット顔料などの原料中に添加したり、原料以外の材
料、例えば溶媒中に添加したり、造粒後或いは溶媒除去
後の中間製造物中に添加してよい。好ましくは、マット
顔料と電荷制御剤の両方の存在下で造粒を行えるよう
に、あらかじめ樹脂溶液又は電気絶縁性分散媒のいずれ
かに添加しておくのが好ましい。
電荷制御剤は、製造過程の任意の段階で、共重合樹脂や
マット顔料などの原料中に添加したり、原料以外の材
料、例えば溶媒中に添加したり、造粒後或いは溶媒除去
後の中間製造物中に添加してよい。好ましくは、マット
顔料と電荷制御剤の両方の存在下で造粒を行えるよう
に、あらかじめ樹脂溶液又は電気絶縁性分散媒のいずれ
かに添加しておくのが好ましい。
【0090】そして、(3)の工程においては、共重合
樹脂粒子と分散媒と良溶媒を含有する液状の混合物から
溶媒を除去する。造粒性の観点から見ると、デカンテー
ション、エバポレーション等の方法により溶媒を除去す
るのが好ましい。また、樹脂粒子の粒径を調整するため
に、ボールミル、アトライター、サンドグラインダー、
ケディミル、三本ロール等を使用して、さらに微粒子化
してもよい。
樹脂粒子と分散媒と良溶媒を含有する液状の混合物から
溶媒を除去する。造粒性の観点から見ると、デカンテー
ション、エバポレーション等の方法により溶媒を除去す
るのが好ましい。また、樹脂粒子の粒径を調整するため
に、ボールミル、アトライター、サンドグラインダー、
ケディミル、三本ロール等を使用して、さらに微粒子化
してもよい。
【0091】ただし、マット顔料の光沢は顔料の粒径に
大きく影響されるので、必要な光沢が得られるように分
散機や分散条件を設定する必要がある。
大きく影響されるので、必要な光沢が得られるように分
散機や分散条件を設定する必要がある。
【0092】このようにしてマット顔料を包含してなる
共重合樹脂粒子が電気絶縁性分散媒中に分散した湿式現
像剤が得られる。共重合樹脂粒子の核部分は、主として
マット顔料と当該マット顔料の表面に吸着した第1モノ
マー単位の部分により形成されており分散媒に不溶であ
るが、核部分の周囲には電気絶縁性分散媒との親和性が
高い第2モノマー単位に富んだ外縁部分が形成されてい
る。従って、分散媒中に多量のマット顔料を含有させて
も、マット顔料同士の接触を回避し、ゲル化、マクロ的
凝集、沈殿等を起こさず、分散安定性に優れている。湿
式現像剤中における共重合樹脂粒子の含有割合は、通常
0.01〜80重量%、好ましくは0.1〜50重量%
とする。
共重合樹脂粒子が電気絶縁性分散媒中に分散した湿式現
像剤が得られる。共重合樹脂粒子の核部分は、主として
マット顔料と当該マット顔料の表面に吸着した第1モノ
マー単位の部分により形成されており分散媒に不溶であ
るが、核部分の周囲には電気絶縁性分散媒との親和性が
高い第2モノマー単位に富んだ外縁部分が形成されてい
る。従って、分散媒中に多量のマット顔料を含有させて
も、マット顔料同士の接触を回避し、ゲル化、マクロ的
凝集、沈殿等を起こさず、分散安定性に優れている。湿
式現像剤中における共重合樹脂粒子の含有割合は、通常
0.01〜80重量%、好ましくは0.1〜50重量%
とする。
【0093】(2)艶消し湿式現像剤を用いた高意匠性
物品の製造方法 本発明の艶消し湿式現像剤には、適度な帯電性を有する
マットトナー粒子が良好に分散している。従って、本発
明の艶消し湿式現像剤を用いれば、静電気的な作用を利
用する印刷方式により、種々のシート状或いは立体的な
被印刷体の表面にマット感を有する画像を付すことがで
き、高意匠性物品が得られる。
物品の製造方法 本発明の艶消し湿式現像剤には、適度な帯電性を有する
マットトナー粒子が良好に分散している。従って、本発
明の艶消し湿式現像剤を用いれば、静電気的な作用を利
用する印刷方式により、種々のシート状或いは立体的な
被印刷体の表面にマット感を有する画像を付すことがで
き、高意匠性物品が得られる。
【0094】特に、本発明の艶消し湿式現像剤は、静電
気的な印刷方式の中でも、静電記録や静電転写のような
オンデマンドタイプの印刷方式に適しており、マット感
を有する画像を容易且つ迅速に印刷することを可能とす
る。
気的な印刷方式の中でも、静電記録や静電転写のような
オンデマンドタイプの印刷方式に適しており、マット感
を有する画像を容易且つ迅速に印刷することを可能とす
る。
【0095】本発明の艶消し湿式現像剤を用いれば、被
印刷体の下地が光沢を有しているかどうかとは関係な
く、静電気的な印刷手法によりマット感を有する画像を
形成できる。特に、家具や建築内装材にマット感を有す
る画像を付す場合のように、下地の材質を自由に選ぶこ
とができない場合でも、本発明の艶消し湿式現像剤を用
いれば、静電気的手法によりマット感を有する画像を形
成できる。
印刷体の下地が光沢を有しているかどうかとは関係な
く、静電気的な印刷手法によりマット感を有する画像を
形成できる。特に、家具や建築内装材にマット感を有す
る画像を付す場合のように、下地の材質を自由に選ぶこ
とができない場合でも、本発明の艶消し湿式現像剤を用
いれば、静電気的手法によりマット感を有する画像を形
成できる。
【0096】家具や建築内装材、軟包装材や高級印刷物
に本発明の艶消し湿式現像剤を用いてマット感を有する
画像を付すには、例えば、次のように行なえばよい。先
ず、本発明の艶消し湿式現像剤と、家具、建築内装材、
軟質包装材等の包装材、紙・フィルム等に印刷された高
級印刷物、或いはそれらの原反を準備する。ここで、家
具又は建築内装材の原反とは、家具や建築内装材に作り
上げられる材料を意味しており、例えば、予備成形体、
粗成形体、部品、板材等が該当する。また、これらの原
反は均一な染色がなされているものでもよいし、オンデ
マンドもしくは通常の印刷方式でパターンが形成されて
いるものでもよい。
に本発明の艶消し湿式現像剤を用いてマット感を有する
画像を付すには、例えば、次のように行なえばよい。先
ず、本発明の艶消し湿式現像剤と、家具、建築内装材、
軟質包装材等の包装材、紙・フィルム等に印刷された高
級印刷物、或いはそれらの原反を準備する。ここで、家
具又は建築内装材の原反とは、家具や建築内装材に作り
上げられる材料を意味しており、例えば、予備成形体、
粗成形体、部品、板材等が該当する。また、これらの原
反は均一な染色がなされているものでもよいし、オンデ
マンドもしくは通常の印刷方式でパターンが形成されて
いるものでもよい。
【0097】次に、家具、建築内装材、軟包装材や高級
印刷物、又は原反の表面に、艶消し湿式現像剤を用い
て、静電気的な作用を利用する印刷方式により、画像を
出力する。静電気的な作用を利用する印刷方式として
は、例えば、静電プロッターや電子写真方式や静電グラ
ビア印刷などを例示できる。また、出力される画像は、
均一なベタ画像であっても、文字、記号、図形の配列の
ような人為的な模様であってもよいし、木目、石目、雲
のような自然物をまねた模様であってもよい。
印刷物、又は原反の表面に、艶消し湿式現像剤を用い
て、静電気的な作用を利用する印刷方式により、画像を
出力する。静電気的な作用を利用する印刷方式として
は、例えば、静電プロッターや電子写真方式や静電グラ
ビア印刷などを例示できる。また、出力される画像は、
均一なベタ画像であっても、文字、記号、図形の配列の
ような人為的な模様であってもよいし、木目、石目、雲
のような自然物をまねた模様であってもよい。
【0098】静電気的な作用を利用する印刷方式の中に
は、静電プロッター等を用いる静電記録や電子写真プリ
ンターを用いる静電転写のように、オンデマンドタイプ
の印刷方式がある。このようなオンデマンド方式による
場合には、デザインされた画像をデジタル処理によって
合成し、それを製版工程を経ることなく即座に被印刷体
の表面に出力することができる。
は、静電プロッター等を用いる静電記録や電子写真プリ
ンターを用いる静電転写のように、オンデマンドタイプ
の印刷方式がある。このようなオンデマンド方式による
場合には、デザインされた画像をデジタル処理によって
合成し、それを製版工程を経ることなく即座に被印刷体
の表面に出力することができる。
【0099】家具、建築内装材、軟包装材や高級印刷
物、又は原反の表面にマット感のある画像を形成した
後、必要に応じて後加工を施し、さらに高意匠性を有す
る物品を形成することができる。後加工としては、例え
ば、メラミン塗料等を用いた表面塗装を行なったり、エ
ンボス加工を行うことが挙げられる。また、発泡壁紙や
発泡床材のような発泡製品の原反にマット感のある画像
を付した場合には、引き続き発泡加工を行なう。
物、又は原反の表面にマット感のある画像を形成した
後、必要に応じて後加工を施し、さらに高意匠性を有す
る物品を形成することができる。後加工としては、例え
ば、メラミン塗料等を用いた表面塗装を行なったり、エ
ンボス加工を行うことが挙げられる。また、発泡壁紙や
発泡床材のような発泡製品の原反にマット感のある画像
を付した場合には、引き続き発泡加工を行なう。
【0100】以下に、高意匠性物品の製造方法の好適な
一態様を示す。以下に示す方法においては、印刷原反す
なわち均一もしくはパターン状のカラー画像を有する印
刷体の表面に、上述した艶消し湿式現像剤を用いて静電
記録を行なって、マット感を有する均一なパターンもし
くは所定のパターンを出力する。この方法によれば、カ
ラー画像とマット感のある表面模様とを有する、極めて
意匠性の高い印刷体を作成することができる。
一態様を示す。以下に示す方法においては、印刷原反す
なわち均一もしくはパターン状のカラー画像を有する印
刷体の表面に、上述した艶消し湿式現像剤を用いて静電
記録を行なって、マット感を有する均一なパターンもし
くは所定のパターンを出力する。この方法によれば、カ
ラー画像とマット感のある表面模様とを有する、極めて
意匠性の高い印刷体を作成することができる。
【0101】ここで、静電記録の手法によれば、印刷原
反の表面に静電潜像を直接形成し、印刷原反を湿式現像
剤にさらして静電潜像を現像する。一方、静電転写の手
法によれば、印刷原反ではない誘電体の表面に静電潜像
を形成し、誘電体を湿式現像剤にさらして静電潜像を現
像し、その後、誘電体上に形成されたマット顔料のパタ
ーンを印刷原反の表面に直接的又は間接的に転写する。
静電転写においては、誘電体上のトナーパターンを、静
電気力により被転写体上に直接転写できる。或いは、誘
電体上のトナーパターンをいったん静電気力により中間
的受容体上に転写し、中間的受容体上のトナーパターン
を熱転写等の方法により被転写体上に転写するというよ
うに、被転写体上に間接的に転写してもよい。誘電体と
しては、アルペット(アルミニウムで蒸着したポリエチ
レンテレフタレート)や静電記録紙のような誘電体、さ
らには電子写真方式の感光体がある。
反の表面に静電潜像を直接形成し、印刷原反を湿式現像
剤にさらして静電潜像を現像する。一方、静電転写の手
法によれば、印刷原反ではない誘電体の表面に静電潜像
を形成し、誘電体を湿式現像剤にさらして静電潜像を現
像し、その後、誘電体上に形成されたマット顔料のパタ
ーンを印刷原反の表面に直接的又は間接的に転写する。
静電転写においては、誘電体上のトナーパターンを、静
電気力により被転写体上に直接転写できる。或いは、誘
電体上のトナーパターンをいったん静電気力により中間
的受容体上に転写し、中間的受容体上のトナーパターン
を熱転写等の方法により被転写体上に転写するというよ
うに、被転写体上に間接的に転写してもよい。誘電体と
しては、アルペット(アルミニウムで蒸着したポリエチ
レンテレフタレート)や静電記録紙のような誘電体、さ
らには電子写真方式の感光体がある。
【0102】図1乃至図8は、擬似タイルマット印刷
体、すなわち、タイルのような外見の表面を有するマッ
ト印刷体を、静電記録及び静電転写の手法を利用して製
造するための各工程を説明したものである。
体、すなわち、タイルのような外見の表面を有するマッ
ト印刷体を、静電記録及び静電転写の手法を利用して製
造するための各工程を説明したものである。
【0103】図1は、印刷原反の一例の部分的な平面図
であり、図2は、そのA−A線に沿って切断した断面の
模式図である。図2に示すように、印刷原反1は、支持
体2の一面側に、誘電層3を設けたものである。
であり、図2は、そのA−A線に沿って切断した断面の
模式図である。図2に示すように、印刷原反1は、支持
体2の一面側に、誘電層3を設けたものである。
【0104】支持体2は、家具、建築内装材、軟包装材
や高級印刷品用として従来から用いられている材料を用
いて形成してよい。支持体2としては、例えば、紙、織
物、メリヤス、フェルト、不織布等を使用することがで
きる。
や高級印刷品用として従来から用いられている材料を用
いて形成してよい。支持体2としては、例えば、紙、織
物、メリヤス、フェルト、不織布等を使用することがで
きる。
【0105】誘電層3は、印刷体表面に適切な帯電性を
与えるために、帯電性に優れた樹脂又は樹脂組成物によ
り形成される。この誘電層3は、静電記録を行なう際に
従来から用いている材料を用いて形成してよい。誘電層
の材料として好ましいものとしては、アクリル樹脂、ス
チレン樹脂、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミ
ド、ポリエーテル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポ
リエーテルエステル、ポリ−p−フェニレンスルフィ
ド、ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹
脂等を例示できる。また、誘電層3の印刷裏面、もしく
は支持体2は導電処理が施されている方が、印刷の際の
帯電性の観点から好ましい。
与えるために、帯電性に優れた樹脂又は樹脂組成物によ
り形成される。この誘電層3は、静電記録を行なう際に
従来から用いている材料を用いて形成してよい。誘電層
の材料として好ましいものとしては、アクリル樹脂、ス
チレン樹脂、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミ
ド、ポリエーテル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポ
リエーテルエステル、ポリ−p−フェニレンスルフィ
ド、ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹
脂等を例示できる。また、誘電層3の印刷裏面、もしく
は支持体2は導電処理が施されている方が、印刷の際の
帯電性の観点から好ましい。
【0106】このような印刷原反1を準備し、その誘電
層3の表面に静電潜像4を形成する。図3においては、
タイル模様の目地部分をカラー画像にすることを意図し
ているので、帯電部分が格子状パターンとなっている静
電潜像4が形成されている。次に、静電潜像4を有する
誘電層3の表面をカラー湿式現像剤にさらして現像する
と、現像剤中に分散していた共重合樹脂粒子が、静電潜
像4の帯電部分に付着する。その結果、図4及び図5に
示すように、誘電層3の表面に、カラー画像6が形成さ
れる。このようにして、カラー画像が付された中間製品
5が得られる。
層3の表面に静電潜像4を形成する。図3においては、
タイル模様の目地部分をカラー画像にすることを意図し
ているので、帯電部分が格子状パターンとなっている静
電潜像4が形成されている。次に、静電潜像4を有する
誘電層3の表面をカラー湿式現像剤にさらして現像する
と、現像剤中に分散していた共重合樹脂粒子が、静電潜
像4の帯電部分に付着する。その結果、図4及び図5に
示すように、誘電層3の表面に、カラー画像6が形成さ
れる。このようにして、カラー画像が付された中間製品
5が得られる。
【0107】次に、図6、図7及び図8に示すように、
中間製品5の誘電層3の表面に、マット顔料を包含する
トナー粒子を分散させた艶消し湿式現像剤を用いて静電
転写を行なって、マットトナーを所定のパターン状に付
着させる。図6においては、タイル模様の目地部分をマ
ット画像にすることを意図しているので、マットトナー
の付着部8が格子パターン状に形成されている。このよ
うにして、カラー画像6とマットトナーの付着部8を有
する高意匠製品7が得られる。
中間製品5の誘電層3の表面に、マット顔料を包含する
トナー粒子を分散させた艶消し湿式現像剤を用いて静電
転写を行なって、マットトナーを所定のパターン状に付
着させる。図6においては、タイル模様の目地部分をマ
ット画像にすることを意図しているので、マットトナー
の付着部8が格子パターン状に形成されている。このよ
うにして、カラー画像6とマットトナーの付着部8を有
する高意匠製品7が得られる。
【0108】ここで使用される上記カラー湿式現像剤
は、電気絶縁性分散媒中に、少なくとも第1モノマー単
位と第2モノマー単位を含む2種以上のモノマー単位か
ら構成される共重合樹脂からなり且つイエロー、マゼン
ダ、シアン、およびブラック等のカラー顔料を包含して
なる共重合樹脂粒子を分散した湿式現像剤であって、
(1) 前記の電気絶縁性分散媒と共重合樹脂とは、
(i)共重合樹脂の第1モノマー単位のみから構成され
たホモポリマーの溶解度パラメーター値δp1と電気絶
縁性分散媒の溶解度パラメーター値δdとの差Δ(δp
1−δd)が1.0以上であり、(ii)共重合樹脂の
第2モノマー単位のみから構成されたホモポリマーの溶
解度パラメーター値δp2と電気絶縁性分散媒の溶解度
パラメーター値δdとの差Δ(δp2−δd)が1.0
以下であり、(iii)2つの上記ホモポリマーの溶解
度パラメーター値δp1、δp2の差Δ(δp1−δp2)
が0.5以上となる関係を有しており、且つ、(2)
前記の共重合樹脂粒子が、分散媒に不溶な核部分と、該
核部分を包む、分散媒に溶解又は膨潤する外縁部分とか
ら構成されている。
は、電気絶縁性分散媒中に、少なくとも第1モノマー単
位と第2モノマー単位を含む2種以上のモノマー単位か
ら構成される共重合樹脂からなり且つイエロー、マゼン
ダ、シアン、およびブラック等のカラー顔料を包含して
なる共重合樹脂粒子を分散した湿式現像剤であって、
(1) 前記の電気絶縁性分散媒と共重合樹脂とは、
(i)共重合樹脂の第1モノマー単位のみから構成され
たホモポリマーの溶解度パラメーター値δp1と電気絶
縁性分散媒の溶解度パラメーター値δdとの差Δ(δp
1−δd)が1.0以上であり、(ii)共重合樹脂の
第2モノマー単位のみから構成されたホモポリマーの溶
解度パラメーター値δp2と電気絶縁性分散媒の溶解度
パラメーター値δdとの差Δ(δp2−δd)が1.0
以下であり、(iii)2つの上記ホモポリマーの溶解
度パラメーター値δp1、δp2の差Δ(δp1−δp2)
が0.5以上となる関係を有しており、且つ、(2)
前記の共重合樹脂粒子が、分散媒に不溶な核部分と、該
核部分を包む、分散媒に溶解又は膨潤する外縁部分とか
ら構成されている。
【0109】このカラー湿式現像剤は、本発明の艶消し
湿式現像剤と同じ方法により製造することができる。す
なわち、共重合樹脂の良溶媒溶液又はワニスと電気絶縁
性分散媒とをカラー顔料の共存下で混合してから、必要
に応じて溶媒を除去すれば、カラー湿式現像剤が得られ
る。共重合樹脂を溶解するための溶媒、共重合樹脂のワ
ニス、電気絶縁性分散媒などは、艶消し湿式現像剤を製
造するために使用できるものの中から選んで使用すれば
よい。ただし、艶消し湿式現像剤とカラー湿式現像剤の
具体的な組み合わせにおいて、両現像剤のそれぞれで用
いられる電気絶縁性分散媒と共重合樹脂は、同じであっ
ても異なっていてもよい。
湿式現像剤と同じ方法により製造することができる。す
なわち、共重合樹脂の良溶媒溶液又はワニスと電気絶縁
性分散媒とをカラー顔料の共存下で混合してから、必要
に応じて溶媒を除去すれば、カラー湿式現像剤が得られ
る。共重合樹脂を溶解するための溶媒、共重合樹脂のワ
ニス、電気絶縁性分散媒などは、艶消し湿式現像剤を製
造するために使用できるものの中から選んで使用すれば
よい。ただし、艶消し湿式現像剤とカラー湿式現像剤の
具体的な組み合わせにおいて、両現像剤のそれぞれで用
いられる電気絶縁性分散媒と共重合樹脂は、同じであっ
ても異なっていてもよい。
【0110】なお、上記方法では、先にカラー湿式現像
剤で現像してから艶消し湿式現像剤で現像を行うが、先
に艶消し湿式現像剤で現像してからカラー湿式現像剤で
現像してもよい。また、上記方法では、カラー湿式現像
剤を用いて静電記録を行ない、艶消し湿式現像剤を用い
て静電転写を行なうが、艶消し湿式現像剤を用いて静電
転写を行ない、カラー湿式現像剤を用いて静電記録を行
なってもよい。もちろん、艶消し湿式現像剤とイエロ
ー、マゼンダ、シアン、ブラック等のカラー湿式現像剤
を用いて交互に現像して特異な意匠性を有するカラー画
像を形成してもよい。
剤で現像してから艶消し湿式現像剤で現像を行うが、先
に艶消し湿式現像剤で現像してからカラー湿式現像剤で
現像してもよい。また、上記方法では、カラー湿式現像
剤を用いて静電記録を行ない、艶消し湿式現像剤を用い
て静電転写を行なうが、艶消し湿式現像剤を用いて静電
転写を行ない、カラー湿式現像剤を用いて静電記録を行
なってもよい。もちろん、艶消し湿式現像剤とイエロ
ー、マゼンダ、シアン、ブラック等のカラー湿式現像剤
を用いて交互に現像して特異な意匠性を有するカラー画
像を形成してもよい。
【0111】さらに、本発明においては、カラー湿式現
像剤の代わりに光輝性湿式現像剤を用いてもよく、さら
には艶消し湿式現像剤による印刷、カラー湿式現像剤に
よる印刷、および光輝性湿式現像剤による印刷を組み合
わせてもよい。この光輝性湿式現像剤は、マット顔料の
代わりに光輝性顔料、例えばパール顔料、金属粉、蒸着
されたプラスチックフィルムの破片、屈折率の異なる2
種以上の樹脂層等を用い、本発明の艶消し湿式現像剤と
同じ方法により製造することができる。
像剤の代わりに光輝性湿式現像剤を用いてもよく、さら
には艶消し湿式現像剤による印刷、カラー湿式現像剤に
よる印刷、および光輝性湿式現像剤による印刷を組み合
わせてもよい。この光輝性湿式現像剤は、マット顔料の
代わりに光輝性顔料、例えばパール顔料、金属粉、蒸着
されたプラスチックフィルムの破片、屈折率の異なる2
種以上の樹脂層等を用い、本発明の艶消し湿式現像剤と
同じ方法により製造することができる。
【0112】次に、本発明にかかる印刷物について説明
する。本発明にかかる印刷物は、上述した艶消し湿式現
像剤を用いて印刷したマット印刷層を、家具、建築内装
材、包装材、紙、フィルム、およびそれらの原反から選
択される被印刷体上に少なくとも1層有することを特徴
とするものである。このような本発明にかかる印刷物に
ついて図9〜図16を用いて説明する。
する。本発明にかかる印刷物は、上述した艶消し湿式現
像剤を用いて印刷したマット印刷層を、家具、建築内装
材、包装材、紙、フィルム、およびそれらの原反から選
択される被印刷体上に少なくとも1層有することを特徴
とするものである。このような本発明にかかる印刷物に
ついて図9〜図16を用いて説明する。
【0113】図9は、被印刷体9上にマット印刷層10
のみが印刷された例を示すものである。このマット印刷
層10は、上述した艶消し湿式現像剤を用いた印刷層で
ある。また、その印刷方法は静電記録や静電転写といっ
た静電気的な作用によるオンデマンドタイプの印刷方式
で印刷されたものであることが好ましい。また、このマ
ット印刷層10はベタ画像であってもよく、また所定の
パターンが印刷されたものであってもよい。
のみが印刷された例を示すものである。このマット印刷
層10は、上述した艶消し湿式現像剤を用いた印刷層で
ある。また、その印刷方法は静電記録や静電転写といっ
た静電気的な作用によるオンデマンドタイプの印刷方式
で印刷されたものであることが好ましい。また、このマ
ット印刷層10はベタ画像であってもよく、また所定の
パターンが印刷されたものであってもよい。
【0114】本発明の印刷物は、図9のようにマット印
刷層10のみが被印刷体に印刷されたものに限定される
ものではなく、例えば図10〜図16に示す例のように
少なくとも1層、上述した艶消し湿式現像剤を用いたマ
ット印刷層が印刷されたものであればよい。図10は、
被印刷体9上にカラー印刷層11が印刷され、さらにそ
の上にマット印刷層10が印刷された例を示すものであ
る。ここで、このカラー印刷層は上述したようにカラー
湿式現像剤を用い静電気的な作用によるオンデマンドタ
イプの印刷方式により印刷されたものに限定されるもの
ではなく、例えばグラビア印刷等の原版を起こして行う
印刷方式で印刷された印刷層であってもよい。
刷層10のみが被印刷体に印刷されたものに限定される
ものではなく、例えば図10〜図16に示す例のように
少なくとも1層、上述した艶消し湿式現像剤を用いたマ
ット印刷層が印刷されたものであればよい。図10は、
被印刷体9上にカラー印刷層11が印刷され、さらにそ
の上にマット印刷層10が印刷された例を示すものであ
る。ここで、このカラー印刷層は上述したようにカラー
湿式現像剤を用い静電気的な作用によるオンデマンドタ
イプの印刷方式により印刷されたものに限定されるもの
ではなく、例えばグラビア印刷等の原版を起こして行う
印刷方式で印刷された印刷層であってもよい。
【0115】図11は、被印刷体9上にカラー印刷層1
1を印刷し、その上に光輝性印刷層12を印刷し、最後
にマット印刷層10を印刷した印刷物を示す。この光輝
性印刷層12も、カラー印刷層11と同様にオンデマン
ドタイプの印刷方式により印刷されたものに限定される
ものではなく、通常のグラビア印刷等の原版を用いる印
刷方法によるものであってもよい。
1を印刷し、その上に光輝性印刷層12を印刷し、最後
にマット印刷層10を印刷した印刷物を示す。この光輝
性印刷層12も、カラー印刷層11と同様にオンデマン
ドタイプの印刷方式により印刷されたものに限定される
ものではなく、通常のグラビア印刷等の原版を用いる印
刷方法によるものであってもよい。
【0116】図12〜図16は、図11に示す印刷体の
各印刷層を入れ替えた例を示すものであり、図12は被
印刷層9上に光輝性印刷層12、カラー印刷層11、マ
ット印刷層10の順で印刷されたものであり、図13は
同様にカラー印刷層11、マット印刷層10、光輝性印
刷層12の順、図14は、マット印刷層10、カラー印
刷層11、光輝性印刷層12の順、図15は、マット印
刷層10、光輝性印刷層12、カラー印刷層11の順、
図16は、光輝性印刷層12、マット印刷層10、カラ
ー印刷層11の順で印刷した例を示すものである。本発
明は、その他、カラー印刷層が2層以上形成されていて
もよく、光輝性印刷層が2層以上形成されていてもよ
く、さらにはマット印刷層が2層以上形成されたもので
あってもよく、これらの組み合わせにより形成されるも
のである。この際、上述したようにマット印刷層に関し
ては、少なくとも1層は上述した艶消し湿式現像剤を用
いた印刷層である必要があるが、その他の各印刷層は、
湿式現像剤を用いたオンデマンド方式の印刷層であって
も、原版を用いるグラビア印刷等により印刷された印刷
層であってもよい。
各印刷層を入れ替えた例を示すものであり、図12は被
印刷層9上に光輝性印刷層12、カラー印刷層11、マ
ット印刷層10の順で印刷されたものであり、図13は
同様にカラー印刷層11、マット印刷層10、光輝性印
刷層12の順、図14は、マット印刷層10、カラー印
刷層11、光輝性印刷層12の順、図15は、マット印
刷層10、光輝性印刷層12、カラー印刷層11の順、
図16は、光輝性印刷層12、マット印刷層10、カラ
ー印刷層11の順で印刷した例を示すものである。本発
明は、その他、カラー印刷層が2層以上形成されていて
もよく、光輝性印刷層が2層以上形成されていてもよ
く、さらにはマット印刷層が2層以上形成されたもので
あってもよく、これらの組み合わせにより形成されるも
のである。この際、上述したようにマット印刷層に関し
ては、少なくとも1層は上述した艶消し湿式現像剤を用
いた印刷層である必要があるが、その他の各印刷層は、
湿式現像剤を用いたオンデマンド方式の印刷層であって
も、原版を用いるグラビア印刷等により印刷された印刷
層であってもよい。
【0117】
【実施例】以下、本発明に係る湿式現像剤について、実
施例を通じてさらに詳述する。
施例を通じてさらに詳述する。
【0118】[実施例1]下記組成を有する湿式現像剤
1を製造した。先ず、希釈用分散媒以外の各材料を混合
し、その混合物を分散用ガラスビーズと共に混合容器に
入れ、分散機(レッドデビル社製RC−5000)で3
時間分散させてから分散用ガラスビーズを取り除き、マ
スタートナーを得た。さらに、得られたマスタートナー
60重量部を、希釈用アイソパー660重量部で希釈
し、全量を720gに調整し、艶消し湿式現像剤1を得
た。トナー粒子は、正帯電していた。 〈湿式現像剤1の組成〉 ・2−エチルヘキシルメタクリレート(EHMA)/メ
タクリル酸ジメチルアミノエチル(DMAEMA)共重
合樹脂のワニス(第1モノマー単位:DMAEMA(δ
p1=9.1)、第2モノマー単位:EHMA(δp2=
7.7)、固形分:40重量%、分散媒:商品名アイソ
パーG、重量比:EHMA/DMAEMA=80/2
0、重量平均分子量:170,000):10.0重量
部 ・マット顔料 シリカ顔料(ミズカシルP−526、平
均粒径3.0μm、水澤化学工業(株)製):4.0重
量部 ・電荷制御剤 ナフテン酸ジルコニウム(ニッカナフテ
ックスZr、日本化学産業製):6.0重量部 ・マスタートナー用分散媒 商品名アイソパーG(δd
=7.3、エクソン社製):40.0重量部(小計:6
0.0重量部) ・希釈用分散媒 商品名アイソパーG(エクソン社
製):660重量部(合計:720重量部) [実施例2]2−エチルヘキシルメタクリレート/メタ
クリル酸ジメチルアミノエチル共重合樹脂のワニスを、
同量の2−エチルヘキシルメタクリレート(EHMA)
/ジメチルアクリルアミド(DMAA)共重合樹脂のワ
ニス(第1モノマー単位:DMAA(δp1=12.
8)、第2モノマー単位:EHMA(δp2=7.
7)、固形分:40重量%、分散媒:商品名アイソパー
G、重量比:EHMA/DMAA=80/20、重量平
均分子量:190,000)に変更したほかは実施例1
と同様に行なって、艶消し湿式現像剤2を得た。トナー
粒子は正帯電していた。
1を製造した。先ず、希釈用分散媒以外の各材料を混合
し、その混合物を分散用ガラスビーズと共に混合容器に
入れ、分散機(レッドデビル社製RC−5000)で3
時間分散させてから分散用ガラスビーズを取り除き、マ
スタートナーを得た。さらに、得られたマスタートナー
60重量部を、希釈用アイソパー660重量部で希釈
し、全量を720gに調整し、艶消し湿式現像剤1を得
た。トナー粒子は、正帯電していた。 〈湿式現像剤1の組成〉 ・2−エチルヘキシルメタクリレート(EHMA)/メ
タクリル酸ジメチルアミノエチル(DMAEMA)共重
合樹脂のワニス(第1モノマー単位:DMAEMA(δ
p1=9.1)、第2モノマー単位:EHMA(δp2=
7.7)、固形分:40重量%、分散媒:商品名アイソ
パーG、重量比:EHMA/DMAEMA=80/2
0、重量平均分子量:170,000):10.0重量
部 ・マット顔料 シリカ顔料(ミズカシルP−526、平
均粒径3.0μm、水澤化学工業(株)製):4.0重
量部 ・電荷制御剤 ナフテン酸ジルコニウム(ニッカナフテ
ックスZr、日本化学産業製):6.0重量部 ・マスタートナー用分散媒 商品名アイソパーG(δd
=7.3、エクソン社製):40.0重量部(小計:6
0.0重量部) ・希釈用分散媒 商品名アイソパーG(エクソン社
製):660重量部(合計:720重量部) [実施例2]2−エチルヘキシルメタクリレート/メタ
クリル酸ジメチルアミノエチル共重合樹脂のワニスを、
同量の2−エチルヘキシルメタクリレート(EHMA)
/ジメチルアクリルアミド(DMAA)共重合樹脂のワ
ニス(第1モノマー単位:DMAA(δp1=12.
8)、第2モノマー単位:EHMA(δp2=7.
7)、固形分:40重量%、分散媒:商品名アイソパー
G、重量比:EHMA/DMAA=80/20、重量平
均分子量:190,000)に変更したほかは実施例1
と同様に行なって、艶消し湿式現像剤2を得た。トナー
粒子は正帯電していた。
【0119】[実施例3]2−エチルヘキシルメタクリ
レート/メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合樹脂
のワニスを、同量の2−エチルヘキシルメタクリレート
(EHMA)/ダイアセトンアクリルアミド(DAA
A)共重合樹脂のワニス(第1モノマー単位:DAAA
(δp1=10.9)、第2モノマー単位:EHMA
(δp2=7.7)、固形分:30重量%、分散媒:商
品名アイソパーG、重量比:EHMA/DAAA=90
/10、重量平均分子量:130,000)に変更した
ほかは実施例1と同様に行なって、艶消し湿式現像剤3
を得た。トナー粒子は正帯電していた。
レート/メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合樹脂
のワニスを、同量の2−エチルヘキシルメタクリレート
(EHMA)/ダイアセトンアクリルアミド(DAA
A)共重合樹脂のワニス(第1モノマー単位:DAAA
(δp1=10.9)、第2モノマー単位:EHMA
(δp2=7.7)、固形分:30重量%、分散媒:商
品名アイソパーG、重量比:EHMA/DAAA=90
/10、重量平均分子量:130,000)に変更した
ほかは実施例1と同様に行なって、艶消し湿式現像剤3
を得た。トナー粒子は正帯電していた。
【0120】[実施例4]2−エチルヘキシルメタクリ
レート/メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合樹脂
のワニスを、同量の2−エチルヘキシルメタクリレート
(EHMA)/イソプロピルアクリルアミド(IPA
A)共重合樹脂のワニス(第1モノマー単位:IPAA
(δp1=10.7)、第2モノマー単位:EHMA
(δp2=7.7)、固形分:30重量%、分散媒:商
品名アイソパーG、重量比:EHMA/IPAA=90
/10、重量平均分子量:90,000)に変更したほ
かは実施例1と同様に行なって、艶消し湿式現像剤4を
得た。トナー粒子は正帯電していた。
レート/メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合樹脂
のワニスを、同量の2−エチルヘキシルメタクリレート
(EHMA)/イソプロピルアクリルアミド(IPA
A)共重合樹脂のワニス(第1モノマー単位:IPAA
(δp1=10.7)、第2モノマー単位:EHMA
(δp2=7.7)、固形分:30重量%、分散媒:商
品名アイソパーG、重量比:EHMA/IPAA=90
/10、重量平均分子量:90,000)に変更したほ
かは実施例1と同様に行なって、艶消し湿式現像剤4を
得た。トナー粒子は正帯電していた。
【0121】[実施例5]マット顔料をカオリン(商品
名:カオリン、平均粒径3.5μm、純正化学社製)に
変更したほかは実施例2と同様に行なって、艶消し湿式
現像剤5を得た。トナー粒子は正帯電していた。
名:カオリン、平均粒径3.5μm、純正化学社製)に
変更したほかは実施例2と同様に行なって、艶消し湿式
現像剤5を得た。トナー粒子は正帯電していた。
【0122】[実施例6]2−エチルヘキシルメタクリ
レート/メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合樹脂
のワニスを、同量の2−エチルヘキシルメタクリレート
(EHMA)/アクリル酸(AA)共重合樹脂のワニス
(第1モノマー単位:AA(δp1=9.4)、第2モ
ノマー単位:EHMA(δp2=7.7)、固形分:3
0重量%、分散媒:商品名アイソパーG、重量比:EH
MA/AA=70/30、重量平均分子量:42,00
0)に変更し、マット顔料を、タルク(商品名:ハイミ
クロンG、平均粒径1.3μm、富士タルク(株)製)
に変更し、さらにナフテン酸ジルコニウムを、同量のレ
シチンにした以外は、実施例1と同様にして艶消し湿式
現像剤6を得た。トナー粒子は負帯電していた。
レート/メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合樹脂
のワニスを、同量の2−エチルヘキシルメタクリレート
(EHMA)/アクリル酸(AA)共重合樹脂のワニス
(第1モノマー単位:AA(δp1=9.4)、第2モ
ノマー単位:EHMA(δp2=7.7)、固形分:3
0重量%、分散媒:商品名アイソパーG、重量比:EH
MA/AA=70/30、重量平均分子量:42,00
0)に変更し、マット顔料を、タルク(商品名:ハイミ
クロンG、平均粒径1.3μm、富士タルク(株)製)
に変更し、さらにナフテン酸ジルコニウムを、同量のレ
シチンにした以外は、実施例1と同様にして艶消し湿式
現像剤6を得た。トナー粒子は負帯電していた。
【0123】[実施例7]マット顔料を、タルク(商品
名:ミクロエース、平均粒径1.8μm、日本タルク
(株)製)に変更した以外は、実施例6と同様にして艶
消し湿式現像剤7を得た。トナー粒子は負帯電してい
た。
名:ミクロエース、平均粒径1.8μm、日本タルク
(株)製)に変更した以外は、実施例6と同様にして艶
消し湿式現像剤7を得た。トナー粒子は負帯電してい
た。
【0124】[実施例8]マット顔料を、炭酸カルシウ
ム(商品名:ナノックス、平均粒径1.2μm、丸尾カ
ルシウム(株)製)に変更した以外は、実施例6と同様
にして艶消し湿式現像剤8を得た。トナー粒子は負帯電
していた。
ム(商品名:ナノックス、平均粒径1.2μm、丸尾カ
ルシウム(株)製)に変更した以外は、実施例6と同様
にして艶消し湿式現像剤8を得た。トナー粒子は負帯電
していた。
【0125】[実施例9]マット顔料を、シリカ(商品
名:ニップシール、平均粒径2〜3μm、日本シリカ
(株)製)に変更した以外は、実施例6と同様にして艶
消し湿式現像剤9を得た。トナー粒子は負帯電してい
た。
名:ニップシール、平均粒径2〜3μm、日本シリカ
(株)製)に変更した以外は、実施例6と同様にして艶
消し湿式現像剤9を得た。トナー粒子は負帯電してい
た。
【0126】[比較例1]共重合樹脂を、2−エチルヘ
キシルメタクリレート/メタクリル酸ジメチルアミノエ
チル共重合樹脂のワニスを、同量の2−エチルヘキシル
メタクリレート(EHMA)モノ重合樹脂のワニス(モ
ノマー単位:EHMA(δp2=7.7)、固形分:4
0重量%、分散媒:商品名アイソパーG、重量比:EH
MA=100%、重量平均分子量:100000)に変
更したほかは実施例1と同様に行なって、マット顔料の
比較現像剤1を得た。電極板への付着は見られなかっ
た。
キシルメタクリレート/メタクリル酸ジメチルアミノエ
チル共重合樹脂のワニスを、同量の2−エチルヘキシル
メタクリレート(EHMA)モノ重合樹脂のワニス(モ
ノマー単位:EHMA(δp2=7.7)、固形分:4
0重量%、分散媒:商品名アイソパーG、重量比:EH
MA=100%、重量平均分子量:100000)に変
更したほかは実施例1と同様に行なって、マット顔料の
比較現像剤1を得た。電極板への付着は見られなかっ
た。
【0127】[比較例2]マット顔料を、酸化チタン
(商品名:酸化チタンR−960、平均粒径0.4μ
m、デュポン社製)に変更した以外は、実施例1と同様
にして比較現像剤2を得た。トナー粒子は正帯電してい
た。
(商品名:酸化チタンR−960、平均粒径0.4μ
m、デュポン社製)に変更した以外は、実施例1と同様
にして比較現像剤2を得た。トナー粒子は正帯電してい
た。
【0128】[評価] (1)マット感のある画像の形成 静電記録紙の表面に、スコロトロンにより−6KVの電
圧を印加して、部分的に表面電位を−150Vに帯電し
た2値パターンの静電潜像を形成し、次いで、実施例1
〜4で得られた湿式現像剤をそれぞれ用いてバット現像
した。その結果、マット感のあるパターンを良好に出力
することができた。
圧を印加して、部分的に表面電位を−150Vに帯電し
た2値パターンの静電潜像を形成し、次いで、実施例1
〜4で得られた湿式現像剤をそれぞれ用いてバット現像
した。その結果、マット感のあるパターンを良好に出力
することができた。
【0129】また、実施例5〜8及び比較例1について
は、上記と同様にして静電記録紙の表面に+6KVの電
圧を印加して、部分的に表面電位を+150Vに帯電し
た2値パターンの静電潜像を形成し、バット現像した。
その結果、実施例5〜8においてはマット感のあるパタ
ーンを良好に出力することができた。しかしながら、比
較例1においては画像の定着性が悪く、静電記録紙上の
画像が流れた。
は、上記と同様にして静電記録紙の表面に+6KVの電
圧を印加して、部分的に表面電位を+150Vに帯電し
た2値パターンの静電潜像を形成し、バット現像した。
その結果、実施例5〜8においてはマット感のあるパタ
ーンを良好に出力することができた。しかしながら、比
較例1においては画像の定着性が悪く、静電記録紙上の
画像が流れた。
【0130】(2)帯電量の評価法 共重合樹脂粒子の帯電量は次のような方法で測定した。
間隔が1.0cm、縦が5.0cm、横が4.5cmの
真鍮性電極板の間に湿式現像剤を満たし、高電圧発生装
置(KEITHLEY社製237型)を使用して両電極間に10
00Vの電圧を印加し、通電開始時から60秒間経過す
るまでの電流値を経時的に測定した。測定値に基づい
て、先ず、通電開始時の初期電流量(I0)から60秒
経過後の電流値(I60)までを積分して通電開始から6
0秒経過するまでに費やした初期総電荷量Q0を算出し
た。次に、通電開始から60秒後の電流値に基づいて、
定常状態の60秒間に費やされる電荷量Q60を算出し
た。そして、両電荷量の差を算出することにより共重合
樹脂粒子の総電荷量Qtを算出した。上記計算のための
式は次のように表わされる。
間隔が1.0cm、縦が5.0cm、横が4.5cmの
真鍮性電極板の間に湿式現像剤を満たし、高電圧発生装
置(KEITHLEY社製237型)を使用して両電極間に10
00Vの電圧を印加し、通電開始時から60秒間経過す
るまでの電流値を経時的に測定した。測定値に基づい
て、先ず、通電開始時の初期電流量(I0)から60秒
経過後の電流値(I60)までを積分して通電開始から6
0秒経過するまでに費やした初期総電荷量Q0を算出し
た。次に、通電開始から60秒後の電流値に基づいて、
定常状態の60秒間に費やされる電荷量Q60を算出し
た。そして、両電荷量の差を算出することにより共重合
樹脂粒子の総電荷量Qtを算出した。上記計算のための
式は次のように表わされる。
【0131】
【数3】Qt=Q0−Q60=Q0−I60×60秒 その後、湿式現像剤が付着した電極板を電流値測定用セ
ルから取り出し、乾燥させ、電極板上のトナー付着量
(M)を測定した。この付着量(M)と総電荷量Qtに
基づいて、トナー比電荷すなわちトナー1g当りの帯電
量Qt/M(μc/g)を算出した。測定結果を第1表
に示す。
ルから取り出し、乾燥させ、電極板上のトナー付着量
(M)を測定した。この付着量(M)と総電荷量Qtに
基づいて、トナー比電荷すなわちトナー1g当りの帯電
量Qt/M(μc/g)を算出した。測定結果を第1表
に示す。
【0132】
【表1】 ・EHMA:メタクリル酸2−エチルヘキシル ・DMAEMA:メタクリル酸ジメチルアミノエチル ・DMAA:ジメチルアクリルアミド ・DAAA:ダイアセトンアクリルアミド ・IPAA:イソプロピルアクリルアミド ・AA:アクリル酸
【0133】
【表2】
【0134】
【発明の効果】上記本発明によれば、マット顔料を包含
すると共に優れた帯電性を備えたトナー粒子を良好に分
散させた湿式現像剤が提供される。かかる湿式現像剤を
用いれば、静電記録、静電転写、静電印刷などの静電的
作用を利用した手法により、光沢のある印刷物に任意の
パターンや均一の画像で種々の被印刷体にマット感のあ
る画像を付すことができる。特に、静電記録や静電転写
のようなオンデマンドタイプの手法によれば印刷版が不
要であり、任意のマット感のある画像を迅速且つ容易に
形成することができる。
すると共に優れた帯電性を備えたトナー粒子を良好に分
散させた湿式現像剤が提供される。かかる湿式現像剤を
用いれば、静電記録、静電転写、静電印刷などの静電的
作用を利用した手法により、光沢のある印刷物に任意の
パターンや均一の画像で種々の被印刷体にマット感のあ
る画像を付すことができる。特に、静電記録や静電転写
のようなオンデマンドタイプの手法によれば印刷版が不
要であり、任意のマット感のある画像を迅速且つ容易に
形成することができる。
【0135】本発明の艶消し湿式現像剤は、下地カラー
が光沢性を有していてもマット感のある画像を任意のパ
ターンで形成できることから、家具や建築内装材のよう
に材質が限られる非印刷体にマット感のある画像を形成
するのに適している。また、オンデマンドタイプの印刷
方式に利用できることから、高意匠性の家具や建築内装
材の試作やそれらのプレゼンテーションのためのサンプ
ル作成、包装体や高級印刷物等の多品種少量の製品上市
などの要望に機動的に対応できる。
が光沢性を有していてもマット感のある画像を任意のパ
ターンで形成できることから、家具や建築内装材のよう
に材質が限られる非印刷体にマット感のある画像を形成
するのに適している。また、オンデマンドタイプの印刷
方式に利用できることから、高意匠性の家具や建築内装
材の試作やそれらのプレゼンテーションのためのサンプ
ル作成、包装体や高級印刷物等の多品種少量の製品上市
などの要望に機動的に対応できる。
【図1】印刷原反の一例を示す部分的平面図である。
【図2】図1の印刷原反のA−A断面を模式的に示した
図である。
図である。
【図3】印刷原反の表面に静電潜像を形成した状態を示
す平面図である。
す平面図である。
【図4】印刷原反の表面の静電潜像を艶消し湿式現像剤
で現像して作成した中間製品を示す部分的平面図であ
る。
で現像して作成した中間製品を示す部分的平面図であ
る。
【図5】図4の中間製品のB−B断面を模式的に示した
図である。
図である。
【図6】カラー画像とマット画像の付着部とを設けた高
意匠製品を示す部分的平面図である。
意匠製品を示す部分的平面図である。
【図7】図6の高意匠製品のC−C断面を模式的に示し
た図である。
た図である。
【図8】図6の高意匠製品のD−D断面を模式的に示し
た図である。
た図である。
【図9】本発明の印刷物の一例を示す説明図である。
【図10】本発明の印刷物の他の例を示す説明図であ
る。
る。
【図11】本発明の印刷物の他の例を示す説明図であ
る。
る。
【図12】本発明の印刷物の他の例を示す説明図であ
る。
る。
【図13】本発明の印刷物の他の例を示す説明図であ
る。
る。
【図14】本発明の印刷物の他の例を示す説明図であ
る。
る。
【図15】本発明の印刷物の他の例を示す説明図であ
る。
る。
【図16】本発明の印刷物の他の例を示す説明図であ
る。
る。
1…印刷原反 2…支持体 3…誘電層 4…静電潜像 5…中間製品 6…カラー画像 7…高意匠製品 8…マット画像の付着部 9…被印刷体 10…マット印刷層 11…カラー印刷層 12…光輝性印刷層
Claims (14)
- 【請求項1】 電気絶縁性分散媒中に、マット顔料を包
含する樹脂粒子を分散してなることを特徴とする艶消し
湿式現像剤。 - 【請求項2】 前記マット顔料の平均粒径が、0.5〜
20μmの範囲内であることを特徴とする請求項1記載
の艶消し湿式現像剤。 - 【請求項3】前記樹脂粒子が、少なくとも第1モノマー
単位と第2モノマー単位を含む2種以上のモノマー単位
から構成される共重合樹脂からなる共重合樹脂粒子であ
り、 前記電気絶縁性分散媒とこの共重合樹脂とは、(i)共
重合樹脂の第1モノマー単位のみから構成されたホモポ
リマーの溶解度パラメーター値δp1と電気絶縁性分散
媒の溶解度パラメーター値δdとの差Δ(δp1−δ
d)が1.0以上であり、(ii)共重合樹脂の第2モ
ノマー単位のみから構成されたホモポリマーの溶解度パ
ラメーター値δp2と電気絶縁性分散媒の溶解度パラメ
ーター値δdとの差Δ(δp2−δd)が1.0以下で
あり、(iii)2つの上記ホモポリマーの溶解度パラ
メーター値δp1、δp2の差Δ(δp1−δp2)が0.
5以上となる関係を有しており、且つ、 前記共重合樹脂粒子が、電気絶縁性分散媒に不溶な核部
分と、該核部分を包む、電気絶縁性分散媒に溶解又は膨
潤する外縁部分とからなることを特徴とする請求項1ま
たは請求項2記載の艶消し湿式現像剤。 - 【請求項4】 前記第1モノマー単位が塩基性基を有す
るモノマー単位であり、前記第2モノマー単位が2−エ
チルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレート、ス
テアリルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレ
ート、ラウリルメタクリレート、ステアリルメタクリレ
ート、およびエチレンよりなる群から選ばれる少なくと
も1種のモノマーから誘導されるモノマー単位である共
重合樹脂を用いていることを特徴とする請求項3記載の
艶消し湿式現像剤。 - 【請求項5】 塩基性基を有する前記モノマー単位が、
アクリル酸ジメチルアミノエチル、アクリル酸ジメチル
アクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド、イソプ
ロピルアクリルアミド、メタクリル酸ジメチルアミノエ
チル、及び、メタクリル酸ジメチルアクリルアミドより
なる群から選ばれる少なくとも1種のモノマーから誘導
されるモノマー単位であることを特徴とする請求項4記
載の艶消し湿式現像剤。 - 【請求項6】 電荷制御剤として金属石鹸を含有すると
共に、前記の共重合樹脂粒子が正に帯電していることを
特徴とする、請求項4または5に記載の艶消し湿式現像
剤。 - 【請求項7】 前記第1モノマー単位が酸性基を有する
モノマー単位であり、前記第2モノマー単位が2−エチ
ルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレート、ステ
アリルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレー
ト、ラウリルメタクリレート、ステアリルメタクリレー
ト、およびエチレンよりなる群から選ばれる少なくとも
1種のモノマーから誘導されるモノマー単位である共重
合樹脂を用いていることを特徴とする請求項3記載の艶
消し湿式現像剤。 - 【請求項8】 酸性基を有する前記モノマー単位が、ア
クリル酸、メタクリル酸、および酢酸ビニルよりなる群
から選ばれる少なくとも1種のモノマーから誘導される
モノマー単位であることを特徴とする請求項7記載の艶
消し湿式現像剤。 - 【請求項9】 電荷制御剤としてレシチンを含有すると
共に、前記の共重合樹脂粒子が負に帯電していることを
特徴とする請求項7又は8に記載の艶消し湿式現像剤。 - 【請求項10】 家具、建築内装材、包装材、紙、フィ
ルム、及びそれらの原反のうちから選ばれる被印刷体
と、請求項1から請求項9までのいずれかの請求項に記
載の艶消し湿式現像剤とを準備する第1行程と、前記艶
消し湿式現像剤を用いて静電記録又は静電転写を行なう
ことによって、前記被印刷体の表面にマット顔料を包含
する樹脂粒子を付着させる第2工程とを少なくとも有す
ることを特徴とする高意匠性物品の製造方法。 - 【請求項11】 前記第2行程の後で、意匠性を高める
ための後加工を施すことを特徴とする請求項10記載の
高意匠性物品の製造方法。 - 【請求項12】 家具、建築内装材、包装材、紙、フィ
ルム、及びそれらの原反のうちから選ばれる被印刷体上
に、請求項1から請求項9までのいずれかの請求項に記
載の艶消し湿式現像剤を用いて印刷したマット印刷層を
少なくとも1層有することを特徴とする印刷物。 - 【請求項13】 前記被印刷体上の各層の最外層を形成
後、後加工が施されていることを特徴とする請求項12
記載の印刷物。 - 【請求項14】 前記後加工がエンボス加工であり、原
反が塩化ビニル原反であることを特徴とする請求項13
記載の印刷物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11036024A JP2000235284A (ja) | 1999-02-15 | 1999-02-15 | 艶消し湿式現像剤及びこれを用いる高意匠性物品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11036024A JP2000235284A (ja) | 1999-02-15 | 1999-02-15 | 艶消し湿式現像剤及びこれを用いる高意匠性物品の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000235284A true JP2000235284A (ja) | 2000-08-29 |
Family
ID=12458169
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11036024A Pending JP2000235284A (ja) | 1999-02-15 | 1999-02-15 | 艶消し湿式現像剤及びこれを用いる高意匠性物品の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000235284A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005054959A1 (en) * | 2003-12-08 | 2005-06-16 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Printing of images with selective gloss and toners therefor |
| JP2013114208A (ja) * | 2011-11-30 | 2013-06-10 | Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd | 液体現像剤 |
| US20180074420A1 (en) * | 2014-10-24 | 2018-03-15 | Hewlett-Packard Indigo B.V. | Electrophotographic varnish |
-
1999
- 1999-02-15 JP JP11036024A patent/JP2000235284A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005054959A1 (en) * | 2003-12-08 | 2005-06-16 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Printing of images with selective gloss and toners therefor |
| JP2007528007A (ja) * | 2003-12-08 | 2007-10-04 | ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. | 選択的な光沢を有する画像の印刷及びそのためのトナー |
| US8512930B2 (en) | 2003-12-08 | 2013-08-20 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Printing of images with selective gloss and toners therefore |
| JP2013114208A (ja) * | 2011-11-30 | 2013-06-10 | Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd | 液体現像剤 |
| US20180074420A1 (en) * | 2014-10-24 | 2018-03-15 | Hewlett-Packard Indigo B.V. | Electrophotographic varnish |
| US10197931B2 (en) * | 2014-10-24 | 2019-02-05 | Hp Indigo B.V. | Electrophotographic varnish |
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