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JP2000231001A - 光学用レンズ - Google Patents

光学用レンズ

Info

Publication number
JP2000231001A
JP2000231001A JP3264399A JP3264399A JP2000231001A JP 2000231001 A JP2000231001 A JP 2000231001A JP 3264399 A JP3264399 A JP 3264399A JP 3264399 A JP3264399 A JP 3264399A JP 2000231001 A JP2000231001 A JP 2000231001A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical lens
silicon atoms
sio
group
silicon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3264399A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Tsuji
稔夫 辻
Hide Hosoe
秀 細江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP3264399A priority Critical patent/JP2000231001A/ja
Priority to US09/500,089 priority patent/US6285513B1/en
Publication of JP2000231001A publication Critical patent/JP2000231001A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Silicon Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 屈折率、複屈折、光透過率等の光学的基本特
性に優れ、尚かつ、高い熱安定性、低い吸水性、高い硬
度、優れた成形性を有する光学用レンズを提供する。 【解決手段】 以下の条件式を満足する珪素系樹脂を有
することを特徴とする光学用レンズ。 (R1SiO3/2の形をした珪素原子の数)/(珪素原
子の全数)>0 (SiO4/2の形をした珪素原子の数)/(珪素原子の
全数)>0 {(R1SiO3/2の形をした珪素原子の数)+(Si
4/2の形をした珪素原子の数)}×100/(珪素原
子の全数)≧20% ここで、R1は水素原子、水酸基、アミノ基、ハロゲン
原子又は有機基である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学用レンズに関す
る。
【0002】
【従来の技術】カメラ、フィルム一体型カメラ(レンズ
付きフィルム)、ビデオカメラ等の各種カメラ、CD、
CD−ROM、CD−Video、MO、CD−R、D
VD等の光ピックアップ装置や複写機及びプリンター等
のOA機器といった各種機器等に使用される幾何光学的
な光学用レンズには、高い光透過率、高い屈折率、成形
後の低い残留複屈折等の基本的な光学特性が必要とされ
る。更に、高い熱安定性、高い機械的強度や高い硬度、
低い吸水性、高い耐候性、耐溶剤性等の一般的特性が要
求される。また、低いコストで生産する為に良好な成形
性が要求される。
【0003】しかしながら従来の、例えば、ポリメチル
メタクリレート、ポリシクロヘキシルメタクリレート、
ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ−4−メチルペ
ンテン、ノルボルネン系ポリマー、ポリウレタン樹脂等
を用いて成形した光学用レンズは熱安定性が低く、高い
吸水性に伴う光学特性の変動、高い複屈折等の欠点を有
しており、上述の要求に対しては未だ不十分であった。
【0004】また、ポリジエチレングリコールビスアリ
ルカーボネートを用いたプラスチックレンズは低屈折率
であり、また無機ガラスに比較すると耐熱性もそれほど
高いものではなかった。
【0005】また近年、CD−R、DVDやMOなどの
光を使った高密度記録方式が盛んに研究され、実用化さ
れている中で、記録光源の波長を短くすることで更なる
記録密度の向上が計られてきた。次世代の光記録方式で
は400nm以下の波長が使われようとしている。上記
のポリオレフィン系、ポリカーボネート系やアクリル系
プラスチック樹脂材料は400nm以下の紫外領域の分
光透過率が非常に低いものや全く透過しないものが多
く、そればかりか、紫外線によってプラスチックを構成
するポリマー鎖の結合が切断されて劣化を促進されると
いった問題がある。つまり、今後の高密度光記録におい
ては、紫外領域の分光透過率が高く、しかも成形性が優
れた光学用レンズが強く望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、複屈
折、光透過率等の光学的基本特性に優れ、尚かつ、高い
熱安定性、低い吸水性、高い硬度を有し、高い信頼性と
性能が要求されるカメラ、フィルム一体型カメラ(レン
ズ付きフィルム)、ビデオカメラ等の各種カメラ、C
D、CD−ROM、CD−Video、MO、CD−
R、DVD等の光ピックアップ装置や複写機及びプリン
ター等のOA機器といった各種機器等に適した光学用レ
ンズを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記の本発
明の構成により解決することができた。
【0008】1.以下の条件式を満足する珪素系樹脂を
有することを特徴とする光学用レンズ。
【0009】(R1SiO3/2の形をした珪素原子の
数)/(珪素原子の全数)>0 (SiO4/2の形をした珪素原子の数)/(珪素原子の
全数)>0 {(R1SiO3/2の形をした珪素原子の数)+(Si
4/2の形をした珪素原子の数)}×100/(珪素原
子の全数)≧20% ここで、R1は水素原子、水酸基、アミノ基、ハロゲン
原子又は有機基である。
【0010】2.以下の条件式を満足することを特徴と
する前記1記載の光学用レンズ。
【0011】(R1SiO3/2の形をした珪素原子の
数)≧(SiO4/2の形をした珪素原子の数) 3.以下の条件式を満足することを特徴とする前記1記
載の光学用レンズ。
【0012】(R1SiO3/2の形をした珪素原子の
数)<(SiO4/2の形をした珪素原子の数) 4.以下の条件式を満足することを特徴とする前記1に
記載の光学用レンズ。
【0013】10%≦(R1SiO3/2の形をした珪素
原子の数)×100/(珪素原子の全数)≦90% 5.前記珪素系樹脂に含まれる珪素原子に結合された置
換基の内、15〜100mol%が芳香族基であること
を特徴とする前記1乃至4の何れか1項に記載の光学用
レンズ。
【0014】6.前記珪素系樹脂に含まれる珪素原子に
結合された置換基の内、20mol%以上がアルキル基
であることを特徴とする前記1乃至4の何れか1項に記
載の光学用レンズ。
【0015】7.前記アルキル基がメチル基であること
を特徴とする前記6記載の光学用レンズ。
【0016】8.前記珪素系樹脂に含まれる珪素原子に
結合された置換基の内、20モル%以上が水素原子であ
ることを特徴とする前記1乃至4の何れか1項に記載の
光学用レンズ。
【0017】9.前記珪素系樹脂は、平均組成式がR2
a(Cn2n+1bSiO(4-a-b)/2(ここで、R2は水素
原子、水酸基、アミノ基、ハロゲン原子又はアルキル基
以外の有機基であり、a>0、b>0であり、0<a+
b<2であり、nは正の整数をあらわす。)で表される
オルガノポリシロキサンを含有する組成物から形成され
たことを特徴とする前記1乃至4又は6乃至8の何れか
1項に記載の光学用レンズ。
【0018】10.前記平均組成式R2a(Cn2n+1
bSiO(4-a-b)/2中、n=1であることを特徴とする前
記9記載の光学用レンズ。
【0019】11.前記オルガノポリシロキサンがアニ
ケニル基を有することを特徴とする前記9又は10記載
の光学用レンズ。
【0020】12.前記珪素系樹脂は、平均組成式がR
c(H)dSiO(4-c-d)/2(ここで、R3は水酸基、
アミノ基、ハロゲン原子又は有機基であり、c>0、d
>0であり、0<c+d<2である。)で表されるオル
ガノポリシロキサンを含有する組成物から形成されたこ
とを特徴とする前記1乃至4又は8の何れか1項に記載
の光学用レンズ。
【0021】13.250nm〜900nmの波長領域
に対して80%以上の分光透過率を有することを特徴と
する前記1乃至4又は6乃至12の何れか1項に記載の
光学用レンズ。
【0022】14.前記珪素系樹脂がシリコーン樹脂で
あり、前記光学用レンズが該シリコーン樹脂からなるこ
とを特徴とする前記1乃至13の何れか1項に記載の光
学用レンズ。
【0023】15.前記シリコーン樹脂が熱硬化型であ
り、熱硬化反応に付加反応を用いて形成されたことを特
徴とする前記14記載の光学用レンズ。
【0024】16.前記熱硬化反応の触媒に白金化合物
を用いたことを特徴とする前記15記載の光学用レン
ズ。
【0025】17.400nm〜850nmの波長領域
において85%以上の透過率を有することを特徴とする
前記1乃至16の何れか1項に記載の光学用レンズ。
【0026】18.JIS−A硬度が85以上であるこ
とを特徴とする前記1乃至17の何れか1項に記載の光
学用レンズ。
【0027】19.少なくとも一方の光学面が非球面形
状を有することを特徴とする前記1乃至18の何れか1
項に記載の光学用レンズ。
【0028】20.光学面の両面が非球面形状を有する
ことを特徴とする前記19記載の光学用レンズ。
【0029】以下、本発明を詳細に説明する。
【0030】本発明において、珪素系樹脂を有する光学
用レンズとは、珪素系樹脂を含有するという意味であ
り、好ましくは光学用レンズ成形品において珪素系樹脂
が70重量%以上、更には80重量%以上含有すること
が好ましく、本発明の効果を損なわない範囲で、他の樹
脂や各種添加物が混入されたものも本発明に含まれるも
のである。又、レンズの表面に種々の目的で各種コート
層が設けられていてもよい。
【0031】また、珪素系樹脂において、(R1SiO
3/2の形をした珪素原子の数)/(珪素原子の全数)>
0であり、(SiO4/2の形をした珪素原子の数)/
(珪素原子の全数)>0であり、{(R1SiO3/2
形をした珪素原子の数)+(SiO4/2の形をした珪素
原子の数)}×100/(珪素原子の全数)≧20%で
あるとは、珪素系樹脂を構成する珪素原子に、少なくと
も3官能シロキサン単位であるR1SiO3/2の形をし
たものと4官能シロキサン単位であるSiO4/2の形を
したものとがともに存在し、その両者を合計した珪素原
子の数が全珪素原子の数に対して20%以上であるとい
う意味である。
【0032】3官能シロキサン単位であるR1SiO
3/2のR1としては、水素原子、水酸基、アミノ基、ハ
ロゲン原子又は有機基を表す。
【0033】有機基としては同種のものでも異種のもの
でもよく、各々置換または無置換のアルキル基、アルケ
ニル基、アルキレン基、アリール基、シクロアルキル基
等を挙げることができる。
【0034】アルキル基としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ベンジル基、フェネチル
基、トリフロロメチル基等が挙げられる。
【0035】アルケニル基としてはアリル基、ビニル
基、イソプロペニル基、ブテニル基、等が挙げられる。
【0036】アルキレン基としては、メチレン基、エチ
レン基、プロピレン基、ブチレン基等が挙げられる。
【0037】アリール基としては、フェニル基、トリル
基、キシリル基、ナフチル基、クロロフェニル基、トリ
ブロモフェニル基、ペンタフルオロフェニル基、フリル
基、チエニル基、ピリジル基等の基が挙げられる。
【0038】シクロアルキル基としてはシクロペンチル
基、シクロヘキシル基、アダマンチル基、ノルボルニル
基、等の基が挙げられる。
【0039】3官能シロキサン単位であるR1SiO
3/2の形をした珪素原子の数と4官能シロキサン単位で
あるSiO4/2の形をした珪素原子の数において、3官
能シロキサン単位の珪素原子の数を多くすることによっ
て、更に耐衝撃性を向上することができ、4官能シロキ
サン単位の珪素原子の数を多くすることによって、更に
耐熱性を向上することが可能であり、要求される特性に
応じてこれらの組成比を変化することができる。
【0040】3官能シロキサン単位及び4官能シロキサ
ン単位の珪素原子の数は共に少なくとも5%以上である
ことが好ましい。
【0041】また、更に高い硬度を有する光学用レンズ
を得るためには、珪素系樹脂中に含まれる珪素原子の全
数に対する3官能シロキサン単位の珪素原子の数は、1
0%以上90%以下であることが好ましい。
【0042】本発明の珪素系樹脂を有する光学用レンズ
は、広い波長領域において高い光透過率を得ることが可
能であり、珪素原子に結合された置換基の内、20mo
l%以上をアルキル基又は水素原子とすることによっ
て、250nm〜900nmの広い波長領域に対して8
0%以上の分光透過率を達成することが可能であり、特
に短波長領域の光透過率を向上させることができる。
【0043】本発明において、珪素原子に結合した置換
基の内、15〜100mol%を芳香族基とすることに
より、更に屈折率を向上することができ、芳香族基とし
てはアリール基が好ましく、更に好ましくはフェニル
基、トリル基、モノクロルフェニル基等である。
【0044】3官能シロキサン(R1SiO3/2)の具
体例を以下に示すが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
【0045】S3−1 (CH3)SiO3/2 S3−2 (CH2=CH)SiO3/2 S3−3 (C65)SiO3/2 S3−4 (C611)SiO3/2 S3−5 (C107)CH2CH2SiO3/2 S3−6 (C62Br3CH2CH2)SiO3/2 S3−7 (C65CH2)SiO3/2 S3−8 −(CH2CH2)SiO3/2 等を挙げることができる。
【0046】3官能及び4官能シロキサン単位以外に、
1官能シロキサン単位、2官能シロキサン単位及びシロ
キサン構造単位以外の構造単位を含むことができる。
【0047】1官能シロキサン単位とは置換基を3つ有
するシロキサン単位であり、具体例としては次のような
ものが挙げられる。
【0048】(CH33SiO1/2、(CH32(CH2
=CH−)SiO1/2、(C65)(CH32Si
1/2、(C653SiO1/2、(C611)(CH32
SiO1/2、(C65CH2)(CH32SiO1/2、−
(CH2CH2)(CH32SiO1/2 2官能シロキサン単位とは置換基を二つ有するシロキサ
ン単位であり、具体例としては次のようなものが挙げら
れる。
【0049】(CH32SiO2/2、(CH3)(CH2
=CH)SiO2/2、(C65)(CH 3)SiO2/2
(C652SiO2/2、(C611)(CH3)SiO
2/2、(C107CH2CH2)(CH3)SiO2/2、(C
65CH2)(CH3)SiO2/2、(C62Br3CH2
CH2)(CH3)SiO2/2、−(CH2CH2)(C
3)SiO2/2、−(CH2CH22SiO2/2等を挙げ
ることができる。
【0050】2官能シロキサン単位の含有率は、光学用
レンズに必要な硬度を低下させないために、60%以下
とすることが好ましい。
【0051】シロキサン構造単位以外の構造単位とはシ
ロキサン単位以外の珪素原子を含有する構造単位であ
り、具体的には、シラザン、ポリシラン、シルフェニレ
ン、シルアルキレン等のシロキサン結合以外の結合を有
する構造単位をいう。
【0052】各シロキサン単位の含有率は成形した後の
光学用レンズの固体高分解能29Si−NMRスペクトル
29Si−MAS)を測定することにより精度良く求め
ることができる。
【0053】固体高分解能29Si−NMRスペクトルに
おける各構造単位に対応するピークの検出される化学シ
フト値の具体例を以下に示す。
【0054】 (CH33SiO1/2 6〜8ppm (CH32SiO2/2 −17.8〜−23.0ppm (CH3)SiO3/2 −65〜−66ppm (C65)SiO3/2 −78ppm SiO4/2 −105〜−106ppm 光学素子の固体高分解能29Si−NMRスペクトル(29
Si−MAS)においてそれぞれのピークの面積百分率
を測定することにより精度良く個々の構造単位の定量値
(mol%)を得ることができる。
【0055】本発明の珪素系樹脂を有する光学用レンズ
は、1種または複数のオルガノポリシロキサン、硬化
剤、触媒を金型に入れ硬化させる方法が好ましく用いら
れる。
【0056】硬化反応としては室温硬化反応、紫外線硬
化反応、電子線硬化反応、熱硬化反応を挙げることがで
きる。熱硬化反応が生産性の点で好ましい。
【0057】熱硬化反応としては脱水縮合、脱アルコー
ル縮合、脱水素縮合、パーオキサイド架橋、付加重合反
応が挙げられる。光学素子の光透過率を損なわないとい
う点で付加重合反応が好ましい。付加重合反応の触媒と
しては白金化合物が好ましく用いられる。
【0058】オルガノポリシロキサンの合成は従来よく
知られた公知の方法で行うことができる。例えば、それ
ぞれのシロキサン単位に対応したクロロシラン、アルコ
キシシラン等の加水分解性シランを共加水分解すること
により得られる。
【0059】白金触媒を用いる付加重合反応により成形
する場合は、重量平均分子量300〜100000、末
端もしくは、側鎖にビニル基やアリル基等のアルケニル
基を有する1種または複数のオルガノポリシロキサン成
分と重量平均分子量300〜100000の1種、また
は複数のオルガノハイドロジェンポリシロキサン成分を
硬化剤として用いて100℃〜200℃の温度で10分
から3時間程度加熱硬化させ、成形するのが好ましい。
白金触媒の量は0.1ppmから1000ppmが好ま
しい。
【0060】硬化剤としてはオルガノハイドロジェンポ
リシロキサン以外に下記の一般式で示される、有機珪素
化合物を用いることもできる。
【0061】((CH32HSiO)a−Si(R4)
3-a−Q−Si(R4)3-a−(OSiH(CH32 式中、R4は有機基を表し、Qは二価の芳香族炭化水素
基であり、aは1〜3の整数である。以下に具体例を示
す。
【0062】
【化1】
【0063】
【化2】
【0064】更に、下記一般式で示される有機珪素化合
物も用いることができる。
【0065】 R5(R6)(H)Si−Q−Si(H)(R6)R5 上記式中R5、R6はそれぞれ1価の炭化水素であり、
Qは芳香族炭化水素を含有する2価の有機基である。以
下に具体例を示す。
【0066】
【化3】
【0067】
【化4】
【0068】本発明に用いられる末端や側鎖にビニル基
やアリル基等のアルケニル基を有するオルガノポリシロ
キサンはクロロシラン、メチルトリクロロシラン、ジメ
チルジクロロシラン、フェニルトリクロロシラン、ジフ
ェニルジクロロシラン等の公知のクロロシラン化合物と
分子内にビニル基やアリル基を有する公知のクロロシラ
ン化合物を各種の組み合わせで配合し、共加水分解、或
いは、アルコキシ化し、更に、縮合させることにより合
成することが出来る。
【0069】配合するクロロシラン化合物の種類、配合
比及び反応条件によりオルガノポリシロキサンの分岐及
び網目構造、反応性基の種類、量、分子量、粘度等を制
御することが可能であり、多様なオルガノポリシロキサ
ンを調整することが可能である。
【0070】各種のクロロシラン化合物はダウ・コーニ
ング・コーポレーション(米国)、信越化学工業(株)
等から市販されている。例えば、信越化学工業(株)の
珪素化合物試薬カタログには以下のクロロシラン化合物
が記載されている。
【0071】テトラクロロシラン(商品名、LS−1
0)、トリクロロシラン(商品名、LS−20)、メチ
ルトリクロロシラン(商品名、LS−40)、ビニルト
リクロロシラン(商品名、LS−70)、ジメチルジク
ロロシラン(商品名、LS−130)、メチルビニルジ
クロロシラン(商品名、LS−190)、トリメチルク
ロロシラン(商品名、LS−260)、ジビニルジクロ
ロシラン(商品名、LS−335)、ジメチルビニルク
ロロシラン(商品名、LS−380)、アリルジメチル
クロロシラン(商品名、LS−650)、4−クロロフ
ェニルトリクロロシラン(商品名、LS−915)、フ
ェニルトリクロロシラン(商品名LS−920)、シク
ロヘキシルトリクロロシラン(商品名、LS−97
0)、ベンジルトリクロロシラン(商品名、LS−14
65)、p−トルイルトリクロロシラン(商品名、LS
−1480)、メチルフェニルジクロロシラン(商品
名、LS−1480)、フェニルビニルジクロロシラン
(商品名、LS−1980)、ジメチルフェニルクロロ
シラン(商品名、LS−2000)、オクチルトリクロ
ロシラン(商品名、LS−2190)、メチルフェニル
ビニルクロロシラン(商品名、LS−2520)、トリ
フェニルクロロシラン(商品名、LS−6370)、ト
リベンジルクロロシラン(商品名、LS−6800)。
【0072】ビニル基やアリル基を末端や側鎖に有する
オルガノポリシロキサンとしては、下記平均組成式で示
されるものが例示される。
【0073】以下に具体例を示す。
【0074】以下の記載においてViはビニル基、Me
はメチル基、Chはシクロヘキシル基、Phはフェニル
基、Benzyはベンジル基、Tolyはトリル基、C
lPhはモノクロルフェニル基を示す。
【0075】(ViMeSiO1/2a(PhSiO
3/2b(Ph2SiO2/2c(SiO4/ 2)e (Me3SiO1/2a(PhSiO3/2b(PhViS
iO2/2c(SiO4/2e (ViMe2SiO1/2a(MePhSiO2/2b(P
hSiO3/2c(Me3SiO1/2d(SiO4/2e (ViMe2SiO1/2a(MePhSiO2/2b(P
hSiO3/2c(Ph3SiO1/2d(SiO4/2e (ViMe2SiO1/2a(ViPhSiO2/2b(T
olySiO3/2c(Me3SiO1/2d(SiO4/2
e (PhMe2SiO1/2a(MePhSiO2/2b(V
iMeSiO2/2c(PhSiO3/2d(SiO4/2e (Me3SiO1/2a(MeBenzySiO2/2
b(MeSiO3/2c(Ph2ViSiO1/2d(SiO
4/2e (Me3SiO1/2a(MeViSiO2/2b(PhS
iO3/2)c((ClPh)SiO3/2d(SiO4/2
e (Me3SiO1/2a(ChPhSiO2/2b(PhS
iO3/2c(ViPh2SiO1/2d(SiO4/2e (但し、a〜eは1未満の正の数であり、各式において
a〜eの合計は1.0である) これらのオルガノポリシロキサンは上記の式におけるそ
れぞれの構成単位に対応するオルガノハロシランを共加
水分解する公知の方法で得ることができる。
【0076】オルガノハイドロジェンポリシロキサンも
ビニル基やアリル基を末端や側鎖に有するオルガノポリ
シロキサンと同様に珪素原子に結合した水素原子を有す
る各種のクロロシラン化合物を用いて合成する事が出来
る。
【0077】例えば、両末端トリメチルシロキシ基封鎖
メチルハイドロジェンポリシロキサン、両末端トリメチ
ルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロ
ジェンポリシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイド
ロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン、両末端ト
リメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロ
キサン・ジフェニルシロキサン共重合体、(CH32
SiO1/2単位とSiO3/2単位とからなる共重合体、
(CH33SiO1/2単位と(CH32HSiO1/2単位
とSiO3/2単位とからなる共重合体、(CH32Si
HO1/2単位と(C653SiO1/2単位とSiO3/2
位とからなる共重合体等が挙げられる。
【0078】光学用レンズを作製する際に用いるオルガ
ノハイドロジェンポリシロキサン成分とビニル基やアリ
ル基を末端や側鎖に有するオルガノポリシロキサン成分
は、得られた光学用レンズの光透過率を高くするために
は十分に相溶していることが好ましい。
【0079】オルガノハイドロジェンポリシロキサンの
配合量はビニル基やアリル基を末端または側鎖に有する
オルガノポリシロキサン成分100重量部に対して5〜
300重量部用いることが好ましい。得られた光学用レ
ンズの硬度を充分高くするためには、オルガノハイドロ
ジェンポリシロキサンの配合量が5重量部以上であるこ
とが好ましく、光透過率を向上する点でオルガノハイド
ロジェンポリシロキサンの配合量を増加することが好ま
しい。
【0080】硬化反応に付加重合反応を用いる際の反応
触媒として白金触媒が好ましく用いられるが、例えば白
金ブラック、塩化第二白金、塩化白金酸、塩化白金酸等
のアルコール変性物、塩化白金酸とオレフィン類との錯
体等が挙げられる。触媒の使用量は成分の合計量に対し
て好ましくは0.1〜1000ppm、更に好ましくは
5〜200ppmである。
【0081】本発明に用いられる珪素系樹脂を形成する
オルガノポリシロキサンとしては、平均組成式がR2a
(Cn2n+1bSiO(4-a-b)/2(ここで、R2は水素
原子、水酸基、アミノ基、ハロゲン原子又はアルキル基
以外の有機基であり、a>0、b>0であり、0<a+
b<2であり、nは正の整数をあらわす。)で表される
オルガノポリシロキサンを含有する組成物から形成され
たものが好ましく、特にn=1、即ちメチル基が好まし
い。これは得られた光学用レンズが広い波長領域におい
て高い光透過率を得ることができるからである。又、
a、bとしては各々0<a<1、0.5<b<2の範囲
であることが好ましい。
【0082】又、本発明に用いられる珪素系樹脂を形成
するオルガノポリシロキサンとしては、平均組成式がR
c(H)dSiO(4-c-d)/2(ここで、R3は水酸基、
アミノ基、ハロゲン原子又は有機基であり、c>0、d
>0であり、0<c+d<2である)で表されるオルガ
ノポリシロキサンを含有する組成物から形成されたもの
であることが好ましく、これは得られた光学用レンズが
広い波長領域において高い光透過率をうることができる
からである。又、c、dとしては各々0<c<1、0.
5<d<2の範囲であることが好ましい。
【0083】本発明に用いられる珪素系樹脂が、前記オ
ルガノポリシロキサンから形成されたシリコーン樹脂で
あり、前記光学用レンズが該シリコーン樹脂からなる光
学用レンズであることが最も好ましい態様である。
【0084】オルガノハイドロジェンポリシロキサン成
分、ビニル基やアリル基を末端または側鎖に有するオル
ガノポリシロキサン成分、触媒の他に光学用レンズの機
械的強度を向上させる目的で光学用レンズの光透過率を
低下させない範囲でヒュームドシリカ等の補強性充填剤
を用いても良い。また、成形品の硬度や粘弾性を調整す
る目的で平均分子量3000〜100000の鎖状のオ
ルガノポリシロキサンを第3のポリマー成分として用い
てもよい。
【0085】本発明に好ましく用いられる熱硬化性シリ
コーン樹脂よりなる光学用レンズを成形する際の成形方
法としては射出成形、押し出し成形、注型成形等の成形
法により成形することが可能である。
【0086】本発明の珪素系樹脂を有する光学用レンズ
を、光学面が非球面形状のレンズに適用することによ
り、本発明の種々の特性を持ち、なお且つ金型の転写性
も良好で、非球面形状のレンズの波面収差も良好な光学
用レンズが得られる。非球面形状のレンズは、少なくと
も一方の光学面が非球面形状であるものが好ましく、更
に好ましくは両面が非球面形状のものである。
【0087】本発明の珪素系樹脂を有する光学用レンズ
においては、JIS−A硬度が85以上の硬度を有する
機械強度の高い光学用レンズを得ることができる。
【0088】更に、本発明の珪素系樹脂を有する光学用
レンズは、光透過率を高める為に反射防止層を設けるこ
とができる。更に、基材また、表面の傷防止の為にハー
ドコート層を設けてもよい。
【0089】前述のごとく、光透過率を更にアップさせ
るために光学用レンズの表面に反射防止膜を施すことが
できる。反射防止膜としては、単層であっても、屈折率
の異なる薄膜を積層して得られる多層膜であってもよ
く、反射率の低減されるものであれば、無機物でも有機
物でも可能である。
【0090】しかし、表面の硬度や干渉縞の防止を重視
するためには、無機物から成る単層、または多層の反射
防止膜を設けることが最も好ましい。使用できる無機物
としては酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウ
ム、酸化チタニウム、酸化セリウム、酸化ハフニウム、
フッ化マグネシウム等の酸化物或いはフッ化物が挙げら
れる。
【0091】イオンプレーティング、真空蒸着、スパッ
タリング等のいわゆるPVD法によって施すことができ
る。
【0092】本発明の光学用レンズは基材が珪素系樹脂
である為、シリコーンハードコート剤を用いる際に、ハ
ードコート層と基材の接着性を高めるために常用される
プライマー層がなくてもよいという長所がある。
【0093】ハードコート層の好まし例として下記
(イ)、(ロ)を主成分とするコーティング組成物を塗
布硬化させたものが挙げられる。
【0094】(イ)少なくとも一種以上の反応性基を有
するシラン化合物の一種以上。
【0095】(ロ)酸化珪素、酸化アンチモン、酸化ジ
ルコニウム、酸化タングステン、酸化タンタル、酸化ア
ルミニウム等の金属酸化物微粒子、酸化チタン、酸化セ
リウム、酸化ジルコニア、酸化珪素、酸化鉄のうち二つ
以上を用いた複合金属酸化物微粒子酸化スズと酸化タン
グステンの複合金属微粒子で酸化スズ微粒子を被覆した
複合金属微粒子から選ばれる一種以上。
【0096】成分(ロ)はハードコート層の屈折率を調
整し、かつ、硬度を高めるために有効な成分である。ハ
ードコート層の厚みは通常0.2ミクロン〜10ミクロ
ン程度がよい。より好ましくは1ミクロン〜3ミクロン
程度である。
【0097】
【実施例】以下に、実施例及び比較例を挙げてこの発明
を更に具体的に説明する。
【0098】以下の記載においてViはビニル基、Me
はメチル基、Chはシクロヘキシル基、Phはフェニル
基、Benzyはベンジル基、Tolyはトリル基、C
lPhはモノクロルフェニル基を示す。
【0099】以下に実験に用いたビニル基やアリル基を
末端または側鎖に有するオルガノポリシロキサン成分1
〜8、及びオルガノハイドロジェンポリシロキサン成分
1〜3を示す。
【0100】これらのオルガノポリシロキサンは公知の
合成方法、すなわち、複数の加水分解性シラン化合物を
共加水分解することにより合成した。
【0101】オルガノシロキサン1の具体的な合成方法
について簡単に示す。
【0102】Vi(CH32SiCl、(C65)Si
Cl3、(CH33SiCl、(C65)(Toly)
SiCl2、SiCl4を混合した後、水を加えて共加水
分解した。水で十分に反応生成物を洗浄後、減圧濃縮し
てオルガノポリシロキサンを得た。
【0103】他のクロロシラン化合物の組み合わせを変
えて、オルガノポリシロキサン2〜8を合成した。
【0104】合成後、29Si−NMR法、1H−NMR
法、ICP法によるSiの定量、及び有機元素分析法に
より平均組成を求めた。
【0105】平均組成式RxSiO(4-x)/2を用いて平均
組成を示した。
【0106】オルガノポリシロキサン1 Vi0.05Ph1.04Toly0.20Me0.25SiO1.23 オルガノポリシロキサン2 Vi0.10Ph1.26Me0.06Ch0.10SiO1.24 オルガノポリシロキサン3 Vi0.10(ClPh)0.15Ph0.87Me0.50SiO1.19 オルガノポリシロキサン4 Vi0.08(Benzy)0.40Ph0.60Me0.48SiO
1.22 オルガノポリシロキサン5 Vi0.01Me1.97SiO1.01 オルガノポリシロキサン6 Ph1.93Vi0.01SiO1.03 オルガノポリシロキサン7 Vi0.04Me0.08Ph1.36SiO1.26 オルガノポリシロキサン8 Vi0.08Me1.50SiO1.21 オルガノハイドロジェンポリシロキサン1 両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェン
ポリシロキサン オルガノハイドロジェンポリシロキサン2 (CH32HSiO1/2単位とSiO3/2単位とからなる
共重合体(共重合比8/2) オルガノハイドロジェンポリシロキサン3 H1.00Me0.42SiO1.29 有機珪素化合物−1 H(CH32SiOSi(OSi((CH32H))
(C65)C64Si(C65)OSi(OSi((C
32H))(CH32H 実施例1 オルガノポリシロキサン1を100重量部、オルガノポ
リシロキサン6を5重量部、オルガノハイドロジェンポ
リシロキサン2を10重量部、及び塩化白金酸のイソプ
ロパノール溶液(白金含有量0.2重量%)1重量部を
混合し、真空撹拌により脱泡して、シリコーン樹脂組成
物を調製した。このシリコーン樹脂組成物をレンズ成形
用金型に40気圧で注入し、145℃で10分間加熱
し、注型成形による片面非球面形状のレンズ成形品を得
た。また、物性評価用に平板成形品(直径8cm、厚さ
1.8mm)も作製した。平板成形品について、400
nm〜850nmの領域の光透過率を測定した結果、光
透過率は85%以上であった。
【0107】実施例2 オルガノポリシロキサン2を100重量部、オルガノポ
リシロキサン6を5重量部、オルガノハイドロジェンポ
リシロキサン2を10重量部、及び塩化白金酸のイソプ
ロパノール溶液(白金含有量0.2重量%)1重量部を
用いて実施例1と同様にして片面非球面形状のレンズ成
形品を得た。また、物性評価用に平板成形品(直径8c
m、厚さ1.8mm)も作製した。平板成形品につい
て、400nm〜850nmの領域の光透過率を測定し
た結果、光透過率は85%以上であった。
【0108】実施例3 オルガノポリシロキサン3を100重量部、オルガノポ
リシロキサン2 80重量部、オルガノハイドロジェン
ポリシロキサン1を20重量部、及び塩化白金酸のイソ
プロパノール溶液(白金含有量0.2重量%)1.1重
量部を混合し、真空撹拌により脱泡して、シリコーン樹
脂組成物を調製した。このシリコーン樹脂組成物をレン
ズ成形用金型に40気圧で注入し、150℃で15分間
加熱し、注型成形による片面非球面形状のレンズ成形品
を得た。また、物性評価用に平板成形品(直径8cm、
厚さ1.8mm)も作製した。平板成形品について、4
00nm〜850nmの領域の光透過率を測定した結
果、光透過率は85%以上であった。
【0109】実施例4 オルガノポリシロキサン4を100重量部、オルガノポ
リシロキサン2を80重量部、オルガノハイドロジェン
ポリシロキサン1を15重量部、有機珪素化合物−1を
5重量部、及び塩化白金酸のイソプロパノール溶液(白
金含有量0.2重量%)1.1重量部を混合し、真空撹
拌により脱泡して、シリコーン樹脂組成物を調製した。
このシリコーン樹脂組成物をレンズ成形用金型に40気
圧で注入し、150℃で15分間加熱し、注型成形によ
る片面非球面形状のレンズ成形品を得た。また、物性評
価用に平板成形品(直径8cm、厚さ1.8mm)も作
製した。平板成形品について、400nm〜850nm
の領域の光透過率を測定した結果、光透過率は85%以
上であった。
【0110】実施例5 オルガノポリシロキサン7を100重量部、オルガノポ
リシロキサン5を10重量部、オルガノハイドロジェン
ポリシロキサン1を20重量部、及び塩化白金酸のイソ
プロパノール溶液(白金含有量0.2重量%)1重量部
を混合し、真空撹拌により脱泡して、シリコーン樹脂組
成物を調製した。このシリコーン樹脂組成物をレンズ成
形用金型に40気圧で注入し、145℃で10分間加熱
し、注型成形による両面非球面形状のレンズ成形品を得
た。また、物性評価用に平板成形品(直径8cm、厚さ
1.8mm)も作製した。平板成形品について、400
nm〜850nmの領域の光透過率を測定した結果光、
透過率は85%以上であった。
【0111】実施例6 オルガノポリシロキサン8を100重量部、オルガノポ
リシロキサン2を80重量部、オルガノハイドロジェン
ポリシロキサン1を20重量部、及び塩化白金酸のイソ
プロパノール溶液(白金含有量0.2重量%)1重量部
を混合し、真空撹拌により脱泡して、シリコーン樹脂組
成物を調製した。このシリコーン樹脂組成物をレンズ成
形用金型に40気圧で注入し、145℃で10分間加熱
し、注型成形による両面非球面形状のレンズ成形品を得
た。また、物性評価用に平板成形品(直径8cm、厚さ
1.8mm)も作製した。平板成形品について、400
nm〜850nmの領域の光透過率を測定した結果、光
透過率は85%以上であった。又、250nm〜900
nmの領域の光透過率を測定した結果、光透過率は80
%以上であった。
【0112】実施例7 ハイドロジェンポリシロキサン3を100重量部、オル
ガノポリシロキサン8を20重量部、及び塩化白金酸の
イソプロパノール溶液(白金含有量0.2重量%)1重
量部を混合し、真空撹拌により脱泡して、シリコーン樹
脂組成物を調製した。このシリコーン樹脂組成物をレン
ズ成形用金型に40気圧で注入し、145℃で10分間
加熱し、注型成形による両面非球面形状のレンズ成形品
を得た。また、物性評価用に平板成形品(直径8cm、
厚さ1.8mm)も作製した。平板成形品について、4
00nm〜850nmの領域の光透過率を測定した結
果、光透過率は85%以上であった。又、250nm〜
900nmの領域の光透過率を測定した結果、光透過率
は80%以上であった。
【0113】比較例1 オルガノポリシロキサン1を15重量部、オルガノポリ
シロキサン5を100重量部、オルガノハイドロジェン
ポリシロキサン1を20重量部、及び塩化白金酸のイソ
プロパノール溶液(白金含有量0.2重量%)1重量部
を用いて実施例1と同様にして片面非球面形状のレンズ
成形品を得た。また、物性評価用に平板成形品(直径8
cm、厚さ1.8mm)も作製した。平板成形品につい
て、250nmにおける光透過率を測定した結果、光透
過率は60%以下であった。
【0114】比較例2 オルガノポリシロキサン6を100重量部、オルガノポ
リシロキサン1を10重量部、オルガノハイドロジェン
ポリシロキサン1を15重量部、及び塩化白金酸のイソ
プロパノール溶液(白金含有量0.2重量%)1重量部
を用いて実施例1と同様にして片面非球面形状のレンズ
成形品を得た。また、物性評価用に平板成形品(直径8
cm、厚さ1.8mm)も作製した。平板成形品につい
て、250nmにおける光透過率を測定した結果、光透
過率は5%以下であった。
【0115】比較例3 市販されているプラスチックレンズ用ポリメチルメタク
リレート樹脂であるアクリペットVH(三菱レイヨン
製)を用いてレンズ成形用金型を用いて射出成形法によ
り片面非球面形状のレンズ成形品を得た。また、物性評
価用に平板成形品(直径8cm、厚さ1.8mm)も作
製した。平板成形品について、250nmにおける光透
過率を測定した結果、光透過率は5%以下であった。
【0116】比較例4 市販されているプラスチックレンズ用ビスフェノールA
タイプポリカーボネート樹脂であるユーピロンS200
0(三菱ガス化学製、数平均分子量24,000)を用
いてレンズ成形用金型を用いて射出成形法により両面非
球面形状のレンズ成形品を得た。また、物性評価用に平
板成形品(直径8cm、厚さ1.8mm)も作製した。
平板成形品について、250nmにおける光透過率を測
定した結果、光透過率は5%以下であった。
【0117】尚、レンズ成形品を構成する3官能及び4
官能単位の含有率(%)、及び諸物性を以下に示す方法
により測定し、評価した。
【0118】レンズ成形品の3官能単位及び4官能単位
の含有率(%)の測定:成形品を液体窒素で凍結した後
粉砕し固体高分解能FT−NMR装置(日本電子社製E
X270)を用いて、成形品の29Si−NMRスペクト
ルを測定した。基本構成単位のmol%を精度良く測定
する為、測定法には定量精度の高い29Si−MASを用
いた。以下に測定条件を示す。
【0119】 装置 JEOL 270EXWB 測定核 μ29Si 観測周波数 53.54MHz 観測範囲 10000Hz データポイント データポイント8192、サンプリングポイント2048 測定法 29Si−MAS パルス幅 4.2μsec(29Si90度パルス) 積算繰り返し pd=20sec 積算数 6400回 試料回転数 5kHz 測定温度 室温 化学シフトの基準にはテトラメチルシランを用いた。
【0120】屈折率:アッベ屈折率計(アタゴ社製の商
品名2T)を用いて、成形品の屈折率を測定した。
【0121】複屈折性:自動複屈折測定機で位相差(n
m)を測定した。
【0122】光透過率:400nm〜850nmの領域
の光透過率を可視紫外分光光度計(日立自記分光光度
計)で測定した。又250nm〜900nmの領域の光
透過率を紫外可視近赤外分光光度計(日本分光V57
0)で測定した。
【0123】耐熱性:成形品を150Cの乾燥機中に2
時間放置した後、目視及び「フィルム配向ビュアー」
(ユニチカリサーチラボ社の商品名)にて成形品を観察
した。
【0124】そして、変形、割れ、表面劣化、着色など
の変化が全く認められないものを○、いずれかが認めら
れたものを×とした。
【0125】硬さ:JIS7215に準じて、デュロメ
ーターを用いてJIS−A硬度を測定した。85以上の
ものについては○、85未満のものについてはプラスチ
ックレンズとしては硬さが不足しているので×とした。
【0126】飽和吸水率:JIS7209(プラスチッ
クの吸水率の測定法)に準拠し、直径8cm、厚さ1.
8mmの試験片を用いて測定した。
【0127】実施例1から7及び比較例1から4につい
て、プラスチックレンズ成形品の3官能及び4官能単位
の含有率(%)、屈折率、複屈折、硬さ、耐熱性、飽和
吸水率を測定し、その結果を表1に示した。
【0128】
【表1】
【0129】また、実施例1〜7のレンズ成形品につい
て、キセノンロングライフウェザーメータ(スガ試験機
社製WEL−6X−HC−EC)による耐光性試験(室
温、30日)を行ったところ、微細なクラックの発生も
着色も認められなかった。
【0130】
【発明の効果】本発明により、屈折率、複屈折、光透過
率等の光学的基本特性に優れ、尚かつ、高い熱安定性、
低い吸水性、高い硬度、優れた成形性を有する光学用レ
ンズを提供することができた。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の条件式を満足する珪素系樹脂を有
    することを特徴とする光学用レンズ。 (R1SiO3/2の形をした珪素原子の数)/(珪素原
    子の全数)>0 (SiO4/2の形をした珪素原子の数)/(珪素原子の
    全数)>0 {(R1SiO3/2の形をした珪素原子の数)+(Si
    4/2の形をした珪素原子の数)}×100/(珪素原
    子の全数)≧20% ここで、R1は水素原子、水酸基、アミノ基、ハロゲン
    原子又は有機基である。
  2. 【請求項2】 以下の条件式を満足することを特徴とす
    る請求項1記載の光学用レンズ。 (R1SiO3/2の形をした珪素原子の数)≧(SiO
    4/2の形をした珪素原子の数)
  3. 【請求項3】 以下の条件式を満足することを特徴とす
    る請求項1記載の光学用レンズ。 (R1SiO3/2の形をした珪素原子の数)<(SiO
    4/2の形をした珪素原子の数)
  4. 【請求項4】 以下の条件式を満足することを特徴とす
    る請求項1に記載の光学用レンズ。 10%≦(R1SiO3/2の形をした珪素原子の数)×
    100/(珪素原子の全数)≦90%
  5. 【請求項5】 前記珪素系樹脂に含まれる珪素原子に結
    合された置換基の内、15〜100mol%が芳香族基
    であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に
    記載の光学用レンズ。
  6. 【請求項6】 前記珪素系樹脂に含まれる珪素原子に結
    合された置換基の内、20mol%以上がアルキル基で
    あることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記
    載の光学用レンズ。
  7. 【請求項7】 前記アルキル基がメチル基であることを
    特徴とする請求項6記載の光学用レンズ。
  8. 【請求項8】 前記珪素系樹脂に含まれる珪素原子に結
    合された置換基の内、20モル%以上が水素原子である
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の
    光学用レンズ。
  9. 【請求項9】 前記珪素系樹脂は、平均組成式がR2a
    (Cn2n+1bSiO(4-a-b)/2(ここで、R2は水素
    原子、水酸基、アミノ基、ハロゲン原子又はアルキル基
    以外の有機基であり、a>0、b>0であり、0<a+
    b<2であり、nは正の整数をあらわす。)で表される
    オルガノポリシロキサンを含有する組成物から形成され
    たことを特徴とする請求項1乃至4又は6乃至8の何れ
    か1項に記載の光学用レンズ。
  10. 【請求項10】 前記平均組成式R2a(Cn2n+1b
    SiO(4-a-b)/2中、n=1であることを特徴とする請
    求項9記載の光学用レンズ。
  11. 【請求項11】 前記オルガノポリシロキサンがアニケ
    ニル基を有することを特徴とする請求項9又は10記載
    の光学用レンズ。
  12. 【請求項12】 前記珪素系樹脂は、平均組成式がR3
    c(H)dSiO(4-c-d)/2(ここで、R3は水酸基、ア
    ミノ基、ハロゲン原子又は有機基であり、c>0、d>
    0であり、0<c+d<2である)で表されるオルガノ
    ポリシロキサンを含有する組成物から形成されたことを
    特徴とする請求項1乃至4又は8の何れか1項に記載の
    光学用レンズ。
  13. 【請求項13】 250nm〜900nmの波長領域に
    対して80%以上の分光透過率を有することを特徴とす
    る請求項1乃至4又は6乃至12の何れか1項に記載の
    光学用レンズ。
  14. 【請求項14】 前記珪素系樹脂がシリコーン樹脂であ
    り、前記光学用レンズが該シリコーン樹脂からなること
    を特徴とする請求項1乃至13の何れか1項に記載の光
    学用レンズ。
  15. 【請求項15】 前記シリコーン樹脂が熱硬化型であ
    り、熱硬化反応に付加反応を用いて形成されたことを特
    徴とする請求項14記載の光学用レンズ。
  16. 【請求項16】 前記熱硬化反応の触媒に白金化合物を
    用いたことを特徴とする請求項15記載の光学用レン
    ズ。
  17. 【請求項17】 400nm〜850nmの波長領域に
    おいて85%以上の透過率を有することを特徴とする請
    求項1乃至16の何れか1項に記載の光学用レンズ。
  18. 【請求項18】 JIS−A硬度が85以上であること
    を特徴とする請求項1乃至17の何れか1項に記載の光
    学用レンズ。
  19. 【請求項19】 少なくとも一方の光学面が非球面形状
    を有することを特徴とする請求項1乃至18の何れか1
    項に記載の光学用レンズ。
  20. 【請求項20】 光学面の両面が非球面形状を有するこ
    とを特徴とする請求項19記載の光学用レンズ。
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