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JP2000230096A - 含フッ素共重合体組成物 - Google Patents

含フッ素共重合体組成物

Info

Publication number
JP2000230096A
JP2000230096A JP11033673A JP3367399A JP2000230096A JP 2000230096 A JP2000230096 A JP 2000230096A JP 11033673 A JP11033673 A JP 11033673A JP 3367399 A JP3367399 A JP 3367399A JP 2000230096 A JP2000230096 A JP 2000230096A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bromo
mol
fluorine
fluororesin
iodo
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11033673A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiji Shimizu
利治 清水
Takashi Enokida
貴司 榎田
Akihiro Naraki
章浩 楢木
Harumi Tatsu
春美 達
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Mektron KK
Original Assignee
Nippon Mektron KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Mektron KK filed Critical Nippon Mektron KK
Priority to JP11033673A priority Critical patent/JP2000230096A/ja
Publication of JP2000230096A publication Critical patent/JP2000230096A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレ
ン、クロロトリフルオロエチレンおよびパーフルオロ
(アルキルビニルエーテル)を共重合反応させて得られる
含フッ素エラストマーを主体とする含フッ素共重合体組
成物であって、耐エンジン油性をなお一層改善せしめた
ものを提供する。 【解決手段】 共通のパーオキサイド系架橋剤と反応す
る反応点を有する含フッ素エラストマー75〜98重量%お
よびフッ素樹脂25〜2重量%よりなり、含フッ素エラスト
マーが40〜80モル%のフッ化ビニリデン、5〜30モル%の
テトラフルオロエチレン、5〜30モル%のクロロトリフル
オロエチレンおよび5〜30モル%のパーフルオロ(アルキ
ルビニルエーテル)の4元共重合体であり、フッ素樹脂が
ポリフッ化ビニリデンまたはフッ化ビニリデン-クロロ
トリフルオロエチレン共重合体である含フッ素共重合体
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、含フッ素共重合体
組成物に関する。更に詳しくは、含フッ素エラストマー
とフッ素樹脂よりなる含フッ素共重合体組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】含フッ素エラストマーは、それのすぐれ
た耐熱性、耐化学薬品性および耐圧縮永久歪特性のた
め、自動車部品を始めとする多くの用途に用いられてい
る。自動車部品の材料として用いられる場合、近年の自
動車エンジンの高性能化および低燃費化に伴ない、エン
ジンオイルの高性能化が図られており、そのため多量の
アミン系添加剤がエンジンオイルに配合される傾向にあ
り、エンジンオイルが接する部分の部品にはすぐれた耐
アミン添加剤性が求められるようになってきている。
【0003】含フッ素エラストマーとしては、フッ化ビ
ニリデン-ヘキサフルオロプロペン共重合体やフッ化ビ
ニリデン-ヘキサフルオロプロペン-テトラフルオロエチ
レン3元共重合体が汎用的に用いられているが、これら
の含フッ素エラストマーの加硫成形品、例えばオイルシ
ール等はエンジンオイルによってその表面が硬化、劣化
し、クラックを生じてオイル洩れの原因となるため、エ
ンジンオイルが接する部分に用いるには不適である。こ
れは、ポリマー主鎖中のフッ化ビニリデン-ヘキサフル
オロプロペン連鎖部位がアミン系化合物と反応し、硬化
するためと考えられる。
【0004】一方、耐アミン添加剤性の改善された含フ
ッ素エラストマーもいくつか知られている。
【0005】・テトラフルオロエチレン-パーフルオロ
(メチルビニルエーテル)共重合体は、アミン系化合物ば
かりではなく、各種の極性溶媒に対してもすぐれた耐性
を示すが、ガラス転移点(Tg)が-5〜0℃程度と低温特性
に劣っており、また前記汎用の含フッ素エラストマーよ
りも高価である
【0006】・テトラフルオロエチレン-プロピレン共
重合体は、アミン系化合物、各種極性溶媒に対して良好
な耐性を示すものの、低温特性の目安であるTR-10が0℃
であって、前記汎用の含フッ素エラストマーよりも劣っ
ている
【0007】・フッ化ビニリデン-プロピレン-テトラフ
ルオロエチレン3元共重合体やフッ化ビニリデン-α-オ
レフィン-ヘキサフルオロプロペン-テトラフルオロエチ
レン4元共重合体にあっては、低温特性は幾分改善され
るものの(TR-10:-8℃)十分ではなく、また耐摩耗性に劣
るため動的シール材の成形材料としては用いることがで
きない
【0008】・フッ化ビニリデン-テトラフルオロエチ
レン-パーフルオロ(メチルビニルエーテル)3元共重合体
は、耐アミン添加剤性および低温特性(TR-10:-30℃)に
はすぐれているものの、高価なパーフルオロ(メチルビ
ニルエーテル)を約15〜25モル%程度の割合で共重合させ
なければならないため、汎用含フッ素エラストマーの数
倍の価格となる問題を有している
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本出願人は先に、耐ア
ミン添加剤性ばかりではなく、低温特性、耐エンジンオ
イル性にもすぐれ、かつパーフルオロ(低級アルキルビ
ニルエーテル)の共重合割合を減らすことによりより低
価格化を達成せしめる含フッ素エラストマーとして、含
臭素単量体化合物および含ヨウ素臭素化合物の存在下に
おいて、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン、
パーフルオロ(低級アルキルビニルエーテル)およびク
ロロトリフルオロエチレンを共重合反応させて得られる
含フッ素エラストマーを提案している(特願平9-209863
号)。
【0010】ここで提案された含フッ素エラストマー
は、初期の目的は一応達成させるものの、耐エンジン油
性のなお一層の改善が求められた。
【0011】本発明の目的は、フッ化ビニリデン、テト
ラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレンおよ
びパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)を共重合反応
させて得られる含フッ素エラストマーを主体とする含フ
ッ素共重合体組成物であって、この含フッ素エラストマ
ーの低温特性を悪化させることなく、耐エンジン油性を
なお一層改善せしめたものを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
共通のパーオキサイド系架橋剤と反応する反応点をそれ
ぞれに有する含フッ素エラストマー75〜98重量%および
フッ素樹脂25〜2重量%よりなり、含フッ素エラストマー
が約40〜80モル%のフッ化ビニリデン、約5〜30モル%の
テトラフルオロエチレン、約5〜30モル%のクロロトリフ
ルオロエチレンおよび約5〜30モル%のパーフルオロ(ア
ルキルビニルエーテル)の共重合組成を有する4元共重合
体であり、またフッ素樹脂がポリフッ化ビニリデンまた
は約20モル%以下のクロロトリフルオロエチレンを共重
合させたフッ化ビニリデン共重合体である含フッ素共重
合体組成物によって達成される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる含フッ素エラ
ストマーは、フッ化ビニリデン約40〜80モル%、好まし
くは約50〜70モル%、テトラフルオロエチレン約5〜30モ
ル%、好ましくは約10〜20モル%、クロロトリフルオロエ
チレン約5〜30モル%、好ましくは約10〜20モル%および
パーフルオロ(メチルビニルエーテル)、パーフルオロ
(エチルビニルエーテル)、パーフルオロ(プロピルビニ
ルエーテル)等の炭素数が1〜3のパーフルオロ低級アル
キル基を有するパーフルオロ(低級アルキルビニルエー
テル)約5〜30モル%、好ましくは約5〜15モル%よりなる
共重合組成を有している。
【0014】フッ化ビニリデンの共重合割合がこれより
少ないと低温特性が悪化するようになり、一方これより
多い割合で共重合させると耐薬品性や弾性が低下するよ
うになる。テトラフルオロエチレンの共重合割合がこれ
より少ないと耐熱性や耐薬品性が低下するようになり、
一方これより多い割合で共重合させると低温特性が悪化
するようになる。クロロトリフルオロエチレンの共重合
割合がこれより少ないと意図する程のコストダウン効果
が得られず、一方これより多い割合で共重合させると低
温特性を悪化させる。また、パーフルオロ(低級アルキ
ルビニルエーテル)の共重合割合がこれより少ないと低
温特性や耐薬品性が低下するようになり、一方これより
多い割合で共重合させるのはコスト面からみて好ましく
ない。
【0015】かかる含フッ素エラストマー中には、更に
コスト削減を主な目的として、共重合反応を阻害せずか
つ加硫物性を損わない程度(約20モル%以下)のフッ素化
オレフィンや各種のオレフィン化合物またはビニル化合
物などを共重合させることもできる。フッ素化オレフィ
ンとしては、例えばモノフルオロエチレン、トリフルオ
ロエチレン、トリフルオロプロピレン、ペンタフルオロ
プロピレン、ヘキサフルオロプロペン、ヘキサフルオロ
イソブチレン、ジクロロジフルオロエチレン等が用いら
れ、またオレフィン化合物またはビニル化合物として
は、例えばエチレン、プロピレン、1-ブテン、イソブチ
レン、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、
ブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテ
ル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、塩化ビニル、塩
化ビニリデン、トリフルオロスチレン等が用いられる。
これらの内、トリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプ
ロペン、メチルビニルエーテル等の少なくとも一種が好
んで用いられる。
【0016】これらの含フッ素エラストマー中に導入さ
れる、架橋剤と反応する反応点は、いずれの架橋系を選
択するかによって決定される。架橋系としては、パーオ
キサイド架橋、ポリオール架橋、アミン架橋、イソシア
ネート架橋、エポキシ架橋等従来公知の架橋系から選択
することが可能であるが、好ましくはパーオキサイド架
橋系が用いられる。
【0017】パーオキサイド架橋系を選択する場合に
は、含フッ素エラストマー中にヨウ素基、臭素基、ペル
オキシ基、不飽和基等の官能性基が結合されていること
が必要であるが、官能性基導入の容易性からヨウ素基お
よび/または臭素基の選択が好ましい。
【0018】ヨウ素および臭素基の導入は、共重合反応
によって含フッ素エラストマーを製造するに際し、反応
系内に一般式 InBrmR (ここで、Rは炭素数1〜10のフル
オロ炭化水素基、クロロフルオロ炭化水素基、クロロ炭
化水素基または炭化水素基であり、nおよびmはいずれも
1または2である)で表わされる含ヨウ素臭素化合物を共
存させることによって行われる。かかる含ヨウ素臭素化
合物としては、飽和または不飽和の、脂肪族または芳香
族の化合物であって、好ましくはnおよびmがそれぞれ1
のものが使用される。
【0019】鎖状の含ヨウ素臭素化合物としては、例え
ば1-ブロモ-2-ヨードパーフルオロエタン、1-ブロモ-3-
ヨードパーフルオロプロパン、1-ブロモ-4-ヨードパー
フルオロブタン、2-ブロモ-3-ヨードパーフルオロブタ
ン、1-ブロモ-2-ヨードパーフルオロ(2-メチルプロパ
ン)、モノブロモモノヨードパーフルオロシクロブタ
ン、モノブロモモノヨードパーフルオロペンタン、モノ
ブロモモノヨードパーフルオロ-n-オクタン、モノブロ
モモノヨードパーフルオロシクロヘキサン、1-ブロモ-1
-ヨ−ド-2-クロロパーフルオロエタン、1-ブロモ-2-ヨ
ード-2-クロロパーフルオロエタン、1-ヨード-2-ブロモ
-2-クロロパーフルオロエタン、1,1-ジブロモ-2-ヨ−ド
パーフルオロエタン、1,2-ジブロモ-2-ヨードパーフル
オロエタン、1,2-ジヨード-2-ブロモパーフルオロエタ
ン、1-ブロモ-2-ヨード-1,2,2-トリフルオロエタン、1-
ヨード-2-ブロモ-1,2,2-トリフルオロエタン、1-ブロモ
-2-ヨード-1,1-ジフルオロエタン、1-ヨード-2-ブロモ-
1,1-ジフルオロエタン、1-ブロモ-2-ヨード-1-フルオロ
エタン、1-ヨード-2-ブロモ-1-フルオロエタン、1-ブロ
モ-2-ヨード-1,1,3,3,3-ペンタフルオロプロパン、1-ヨ
ード-2-ブロモ-1,1,3,3,3-ペンタフルオロプロパン、1-
ブロモ-2-ヨード-3,3,4,4,4-ペンタフルオロブタン、1-
ヨード-2-ブロモ-3,3,4,4,4-ペンタフルオロブタン、1,
4-ジブロモ-2-ヨードパーフルオロブタン、2,4-ジブロ
モ-1-ヨードパーフルオロブタン、1,4-ジヨード-2-ブロ
モパーフルオロブタン、1,4-ジブロモ-2-ヨード-3,3,4,
4-テトラフルオロブタン、1,4-ジヨード-2-ブロモ-3,3,
4,4-テトラフルオロブタン、1,1-ジブロモ-2,4-ジヨー
ドパーフルオロブタン、1-ブロモ-2-ヨード-1-クロロエ
タン、1-ヨード-2-ブロモ-1-クロロエタン、1-ブロモ-2
-ヨード-2-クロロエタン、1-ブロモ-2-ヨード-1,1-ジク
ロロエタン、1,3-ジブロモ-2-ヨードパーフルオロプロ
パン、2,3-ジブロモ-2-ヨードパーフルオロプロパン、
1,3-ジヨード-2-ブロモパーフルオロプロパン、1-ブロ
モ-2-ヨードエタン、1-ブロモ-2-ヨードプロパン、1-ヨ
ード-2-ブロモプロパン、1-ブロモ-2-ヨードブタン、1-
ヨード-2-ブロモブタン、1-ブロモ-2-ヨード-2-トリフ
ルオルメチル-3,3,3-トリフルオロプロパン、1-ヨード-
2-ブロモ-2-トリフルオロメチル-3,3,3-トリフルオロプ
ロパン、1-ブロモ-2-ヨード-2-フェニルパーフルオロエ
タン、1-ヨード-2-ブロモ-2-フェニルパーフルオロエタ
ン、3-ブロモ-4-ヨードパーフルオロブテン-1、3-ヨー
ド-4-ブロモパーフルオロブテン-1、1-ブロモ-4-ヨード
パーフルオロブテン-1、1-ヨード-4-ブロモパーフルオ
ロブテン-1、3-ブロモ-4-ヨード-3,4,4-トリフルオロブ
テン-1、4-ブロモ-3-ヨード-3,4,4-トリフルオロブテン
-1、3-ブロモ-4-ヨード-1,1,2-トリフルオロブテン-1、
4-ブロモ-5-ヨードパーフルオロペンテン-1、4-ヨード-
5-ブロモパーフルオロペンテン-1、4-ブロモ-5-ヨード-
1,1,2-トリフルオロペンテン-1、4-ヨード-5-ブロモ-1,
1,2-トリフルオロペンテン-1、1-ブロモ-2-ヨードパー
フルオロエチルパーフルオロメチルエーテル、1-ブロモ
-2-ヨードパーフルオロエチルパーフルオロエチルエー
テル、1-ブロモ-2-ヨードパーフルオロエチルパーフル
オロプロピルエーテル、2-ブロモ-3-ヨードパーフルオ
ロプロピルパーフルオロビニルエーテル、1-ブロモ-2-
ヨードパーフルオロエチルパーフルオロビニルエーテ
ル、1-ブロモ-2-ヨードパーフルオロエチルパーフルオ
ロアリルエーテル、1-ブロモ-2-ヨードパーフルオロエ
チルメチルエーテル、1-ヨード-2-ブロモパーフルオロ
エチルエチルエーテル、1-ヨード-2-ブロモエチルエチ
ルエーテル、1-ブロモ-2-ヨードエチル-2′-クロロエチ
ルエーテル等が挙げられる。これらの含ヨウ素臭素化合
物は、適宜公知の方法により製造することができ、例え
ば含フッ素オレフィンに臭化ヨウ素を反応させることに
より、モノブロモモノヨード含フッ素オレフィンが得ら
れる。
【0020】また、芳香族の含ヨウ素臭素化合物として
は、例えばベンゼンの1-ヨード-2-ブロモ、1-ヨード-3-
ブロモ、1-ヨード-4-ブロモ、3,5-ジブロモ-1-ヨード、
3,5-ジヨード-1-ブロモ、1-(2-ヨードエチル)-4-(2-ブ
ロモエチル)、1-(2-ヨードエチル)-3-(2-ブロモエチ
ル)、1-(2-ヨードエチル)-4-(2-ブロモエチル)、3,5-ビ
ス(2-ブロモエチル)-1-(2-ヨードエチル)、3,5-ビス(2-
ヨードエチル)-1-(2-ブロモエチル)、1-(3-ヨードプロ
ピル)-2-(3-ブロモプロピル)、1-(3-ヨードプロピル)-3
-(3-ブロモプロピル)、1-(3-ヨードプロピル)-4-(3-ブ
ロモプロピル)、3,5-ビス(3-ブロモプロピル)-1-(3-ヨ
ードプロピル)、1-(4-ヨードブチル)-3-(4-ブロモブチ
ル)、1-(4-ヨードブチル)-4-(4-ブロモブチル)、3,5-ビ
ス(4-ヨードブチル)-1-(4-ブロモブチル)、1-(2-ヨード
エチル)-3-(3-ブロモプロピル)、1-(3-ヨードプロピル)
-3-(4-ブロモブチル)、3,5-ビス(3-ブロモプロピル)-1-
(2-ヨードエチル)、1-ヨード-3-(2-ブロモエチル)、1-
ヨード-3-(3-ブロモプロピル)、1,3-ジヨード-5-(2-ブ
ロモエチル)、1,3-ジヨード-5-(3-ブロモプロピル)、1-
ブロモ-3-(2-ヨードエチル)、1-ブロモ-3-(3-ヨードプ
ロピル)、1,3-ジブロモ-5-(2-ヨードエチル)、1,3-ジブ
ロモ-5-(3-ヨードプロピル)などの各置換体、パーフル
オロベンゼンの1-ヨード-2-ブロモ、1-ヨード-3-ブロ
モ、1-ヨード-4-ブロモ、3,5-ジブロモ-1-ヨード、3,5-
ジヨード-1-ブロモ等の各置換体が用いられる。
【0021】また、ヨウ素基の導入は、共重合反応によ
って含フッ素エラストマーを製造するに際し、反応系内
に一般式 RIn (ここで、Rは炭素数1〜10のフルオロ炭化
水素基、クロロフルオロ炭化水素基、クロロ炭化水素基
または炭化水素基であり、nは1または2である)で表わさ
れる飽和または不飽和の含ヨウ素化合物を共存させるこ
とによって行われる。
【0022】上記一般式で表わされる飽和含ヨウ素化合
物としては、例えば1,2-ジヨードパーフルオロエタン、
1,3-ジヨードパーフルオロプロパン、1,4-ジヨードパー
フルオロブタン、1,6-ジヨードパーフルオロヘキサン、
1,8-ジヨードパーフルオロオクタン等が挙げられ、好ま
しくは1,4-ジヨードパーフルオロブタンが用いられる。
また、不飽和含ヨウ素化合物としては、例えばヨードト
リフルオロエチレン、1-ヨード-2,2-ジフルオロエチレ
ン、パーフルオロ(2-ヨードエチルビニルエーテル)等
が挙げられる。
【0023】更に、臭素基の導入は、共重合反応によっ
て含フッ素エラストマーを製造するに際し、反応系内に
飽和または不飽和の含臭素フッ素化化合物を共存させる
ことによって行われる。これらの含臭素フッ素化化合物
は、分子内に更に塩素原子を含むことができる。
【0024】かかる含臭素フッ素化化合物としては、例
えば1,2-ジブロモ-1-フルオロエタン、1,2-ジブロモ-1,
1-ジフルオロエタン、1,2-ジブロモ-1,1,2-トリフルオ
ロエタン、1,2-ジブロモ-1-クロロトリフルオロエタ
ン、2,3-ジブロモ-1,1,1-トリフルオロプロパン、1,2-
ジブロモヘキサフルオロプロパン、1,2-ジブロモパーフ
ルオロブタン、1,4-ジブロモパーフルオロブタン、1,4-
ジブロモ-2-クロロ-1,1,2-トリフルオロブタン、1,6-ジ
ブロモパーフルオロヘキサン等の炭素数2〜10の飽和脂
肪族化合物、2-ブロモ-1,1-ジフルオロエチレン、1,1-
ジブロモジフルオロエチレン、ブロモトリフルオロエチ
レン、2-ブロモ-3,3,3-トリフルオロプロペン、4-ブロ
モ-1,1,2-トリフルオロブテン-1、4-ブロモ-3-クロロ-
3,4,4-トリフルオロブテン-1等の炭素数2〜10の不飽和
脂肪族化合物、あるいは1,2-ジブロモ-3,5-ジフルオロ
ベンゼン、1,2-ジブロモ-4,5-ジフルオロベンゼン、1,4
-ジブロモ-2,5-ジフルオロベンゼン、2,4-ジブロモ-1-
フルオロベンゼン、1,3-ジブロモ-5-フルオロベンゼ
ン、1,4-ジブロモ-2-フルオロベンゼン、1,2-ジブロモ
パーフルオロベンゼン、1,3-ジブロモパーフルオロベン
ゼン、1,4-ジブロモパーフルオロベンゼン等の芳香族化
合物が用いられる。
【0025】これらのヨウ素基および/または臭素基含
有化合物は、単独または組合せて用いられるが、その選
択は含フッ素エラストマーをフッ素樹脂とブレンドし、
架橋成形する際の架橋条件やこれらの化合物の反応性な
どを考慮して決定される。
【0026】用いられる含フッ素エラストマーの分子量
は、含フッ素共重合体組成物の加工性や機械的諸特性を
考慮して決定されるが、分子量の指標としての溶液粘度
ηsp/cが、約0.3〜1.5dl/g、好ましくは約0.4〜1.3dl/g
を有することが望ましい。
【0027】このような範囲の溶液粘度に相当する分子
量の含フッ素エラストマーを得るためには、必要に応じ
て重合反応時にマロン酸エチル、アセトン、イソプロパ
ノール等の連鎖移動剤が用いられるが、含ヨウ素臭素化
合物が用いられる場合には、それ自体連鎖移動作用を有
するので、特別な場合を除き、連鎖移動剤の添加は不要
である。
【0028】含フッ素エラストマー製造のための共重合
反応は、乳化重合、けん濁重合、溶液重合、塊状重合等
の任意の重合法によって行うことができるが、重合度を
高めかつ経済性の面からは乳化重合法が好ましい。乳化
重合反応は、過硫酸アンモニウム等の水溶性無機過酸化
物またはそれと還元剤とのレドックス系を触媒として、
パーフルオロオクタン酸アンモニウム、パーフルオロヘ
プタン酸アンモニウム、パーフルオロノナン酸アンモニ
ウム等またはそれらの混合物、好ましくはパーフルオロ
オクタン酸アンモニウムを乳化剤に用いて、一般に圧力
約0〜100kg/cm2G、好ましくは約10〜50kg/cm2G、温度約
0〜100℃、好ましくは約20〜80℃の条件下で行われる。
その際、重合系内のpHを調節するために、Na2HPO4、NaH
2PO4、KH 2PO4等の緩衝能を有する電解質物質あるいは水
酸化ナトリウムを添加して用いてもよい。
【0029】含フッ素エラストマーとブレンドされるフ
ッ素樹脂としては、含フッ素エラストマーと共通の架橋
剤と反応する反応点を有するポリフッ化ビニリデンまた
はフッ化ビニリデン-クロロトリフルオロエチレン共重
合体が用いられる。クロロトリフルオロエチレンは、フ
ッ素樹脂がゴム領域とならない程度、好ましくは約20モ
ル%以下の割合で共重合され、それの共重合は、ラテッ
クスブレンド物の乳化安定性の向上や樹脂とブレンドさ
れた含フッ素エラストマーの耐エンジン油性の向上に寄
与する。
【0030】このようなフッ素樹脂中へのパーオキサイ
ド架橋性反応点の導入は、フッ素樹脂を製造する重合反
応の際に、前記含ヨウ素臭素化合物InBrmRおよび/また
は前記含ヨウ素化合物RInを反応系に共存させることに
よって行われる。
【0031】フッ素樹脂を得るための重合反応は、含フ
ッ素エラストマーの場合と同様に、乳化重合法によって
行われることが好ましい。得られるフッ素樹脂の分子量
は、その指標としての溶液粘度ηsp/cが約0.4〜3dl/g、
好ましくは約0.7〜2.5dl/gであることからも分るよう
に、含フッ素エラストマーの場合よりも、分子量が高く
とも加工性への悪影響の程度は小さく、機械的諸特性の
点からは適当に分子量が高い方が良い。
【0032】なお、後述する如く、含フッ素共重合体組
成物の製造は、含フッ素エラストマー水性ラテックスと
フッ素樹脂水性ラテックスとを混合するいわゆるラテッ
クスブレンド法によって行われることが好ましい。
【0033】含フッ素エラストマーとフッ素樹脂とは、
前者が75〜98%、好ましくは80〜90%、また後者が25〜2
%、好ましくは20〜10%となるような重量比でブレンドさ
れる。フッ素樹脂のブレンド割合がこれより少ないと、
含フッ素エラストマーの耐エンジン油性改善効果が少な
く、一方これより多い割合でブレンドされると、架橋成
形品の硬度が上昇し、配合設計の自由度が低下するので
好ましくない。
【0034】ブレンド物の製造は、いずれも固体状に単
離された含フッ素エラストマーとフッ素樹脂とを、ミキ
シングロール、ニーダ、バンバリーミキサ等で混合、混
練することによって行うこともできるが、いずれも乳化
重合法で得られた含フッ素エラストマーの水性ラテック
スとフッ素樹脂の水性ラテックスとを、所望の固形分ブ
レンド割合になるような割合でラテックスブレンドし、
それを凝析、洗浄および乾燥する方法をとった方が、
(a)凝析、洗浄および乾燥が1回で済む、(b)混練時間が
短かい、(c)含フッ素エラストマーのフッ素樹脂への分
散性が向上するなどの利点がもたらされる。なお、水性
ラテックスの凝析は、塩化カルシウム、塩化ナトリウ
ム、カリミョウバン等の塩類水溶液中に、水性ラテック
スを滴下することにより行われる。
【0035】含フッ素エラストマーおよびフッ素樹脂の
ブレンド物の架橋成形は、これら2種類の含フッ素ポリ
マーに導入された反応点、即ちそれぞれ約0.005〜0.050
ミリモル/gポリマー、好ましくは約0.01〜0.04ミリモル
/gポリマーの割合で導入されたヨウ素基あるいはこのよ
うな割合のヨウ素基と共に約0.005〜0.050ミリモル、好
ましくは約0.01〜0.04ミリモル/gポリマーの割合で導入
された臭素基を利用して、有機過酸化物による架橋が行
われる。
【0036】有機過酸化物としては、例えば2,5-ジメチ
ル-2,5-ビス(第3ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5-ジメ
チル-2,5-ビス(第3ブチルパーオキシ)ヘキシン-3、ベン
ゾイルパーオキサイド、ビス(2,4-ジクロロベンゾイル)
パーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ジ第3ブチ
ルパーオキサイド、第3ブチルクミルパーオキサイド、
第3ブチルパーオキシベンゼン、1,1-ビス(第3ブチルパ
ーオキシ)-3,5,5-トリメチルシクロヘキサン、2,5-ジメ
チルヘキサン-2,5-ジヒドロキシパーオキサイド、α,α
´-ビス(第3ブチルパーオキシ)-p-ジイソプロピルベン
ゼン、2,5-ジメチル-2,5-ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘ
キサン、第3ブチルパーオキシイソプロピルカーボネー
トが用いられる。
【0037】これらの有機過酸化物と共に、必要に応じ
てそこに例えばトリ(メタ)アリルイソシアヌレート、ト
リアリルトリメリテート、N,N′-m-フェニレンビスマレ
イミド、ジアリルフタレート、トリス(ジアリルアミン)
-s-トリアジン、亜リン酸トリアリル、1,2-ポリブタジ
エン、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレン
グリコールジアクリレート等の多官能性不飽和化合物共
架橋剤が併用されることも好ましい。
【0038】パーオキサイド架橋系に配合される以上の
各成分は、ブレンド物100重量部当り、有機過酸化物が
約0.1〜10重量部、好ましくは約0.5〜5重量部の割合
で、また共架橋剤が約0.1〜10重量部、好ましくは約0.5
〜5重量部の割合でそれぞれ用いられる。
【0039】ブレンド物には、以上の各成分よりなる架
橋系に加えて、ZnO、CaO、Ca(OH)2、MgO、PbO等の2価金
属の酸化物または水酸化物、合成ハイドロタルサイト等
の受酸剤が、ブレンド物100重量部当り約1〜20重量部、
好ましくは約3〜15重量部の割合で添加して用いられ
る。
【0040】ブレンド物には更に、カーボンブラック、
シリカ、グラファイト、クレー、タルク、けいそう土、
硫酸バリウム、酸化チタン、ウォラストナイト等の充填
剤または補強剤、滑剤、加工助剤、顔料などを適宜配合
して用いることもできる。
【0041】以上の各成分は、ミキシングロール、ニー
ダ、バンバリーミキサ等を用いて混練され、組成物が調
製される。調製された組成物は、プレス成形機を用い
て、約150〜220℃で約0.5〜10分間程度加熱することに
より架橋成形されるが、必要に応じて約150〜250℃で約
1〜20時間二次架橋が行われる。
【0042】
【発明の効果】本出願人は先に、共通の架橋剤と反応す
る反応点をそれぞれに有する含フッ素エラストマーおよ
びフッ素樹脂よりなる、ロール加工性および成形性にす
ぐれ、また機械的強度にすぐれた加硫成形品を与え得る
含フッ素共重合体組成物を提案しており(特願平11-8644
号)、より具体的には共通の架橋剤と反応する反応点が
導入された含フッ素エラストマーが、フッ化ビニリデン
およびテトラフルオロエチレンよりなる群から選ばれた
少くとも一種の単量体と、ヘキサフルオロプロペン、ク
ロロトリフルオロエチレンおよび炭素数1〜3の低級アル
キル基を有するパーフルオロ(低級アルキルビニルエー
テル)よりなる群から選ばれた少くとも一種の単量体と
の共重合体であり、また共通の架橋剤と反応する反応点
が導入されたフッ素樹脂が、フッ化ビニリデンおよびテ
トラフルオロエチレンよりなる群から選ばれた少くとも
一種の単量体と、ヘキサフルオロプロペン、クロロトリ
フルオロエチレンおよび炭素数1〜3の低級アルキル基を
有するパーフルオロ(低級アルキルビニルエーテル)より
なる群から選ばれた少くとも一種の単量体との共重合体
である含フッ素共重合体組成物を提案している。
【0043】本発明においては、上記含フッ素エラスト
マーの範疇には入るものの具体的な記載のない特定の4
元共重合体を用い、またフッ素樹脂としてポリフッ化ビ
ニリデンまたはフッ化ビニリデン-クロロトリフルオロ
エチレン共重合体を選択し、これらを組合せて用いるこ
とによって、低温特性を悪化させることなく、耐エンジ
ン油性を大幅に改善することができ、しかも含フッ素エ
ラストマー単体と比べて製造コストを低下させるため、
コストパーフォマンス性の点でもすぐれている。
【0044】
【実施例】次に、実施例について本発明を説明する。
【0045】参考例1 容量10Lのオートクレーブ内に、 パーフルオロオクタン酸アンモニウム 17g リン酸水素二ナトリウム・12H2O(pH調整用) 12g 脱イオン水 4L を仕込み、内部空間を窒素ガスで十分に置換した後、1-
ブロム-2-ヨードパーフルオロエタン9.3gを仕込んだ。
その後、 パーフルオロ(メチルビニルエーテル) [FMVE] 460g(10モル%) クロロトリフルオロエチレン [CTFE] 480g(15モル%) テトラフルオロエチレン [TFE] 420g(15モル%) フッ化ビニリデン [VdF] 1060g(60モル%) ブロモジフルオロエチレン [BDFE] 6g よりなる混合ガスを圧入し、内温を50℃に昇温させた
後、過硫酸アンモニウム4gおよび亜硫酸水素ナトリウム
0.4gを加えて、重合反応を開始させた。このときの内圧
は、3.18MPaであった。
【0046】内圧が3.0MPaに低下した時点で、オートク
レーブ内圧を3.0〜3.1MPaに保ちながら、BDFEを除いた
上記組成の混合ガスを同量(計2420g)分添した。分添終
了後、オートクレーブ内圧が0.3MPaになった時点で共重
合反応を終了し、固形分濃度35.2重量%の含フッ素エラ
ストマー水性ラテックスAを6.3Kg(重合率92%)得た。
【0047】得られた水性ラテックスの一部に5重量%カ
リミョウバン水を添加して生成4元共重合体を凝析し、
水洗、乾燥した。この4元共重合体含フッ素エラストマ
ーについて、共重合体組成(19F-NMRによる)、ヨウ素お
よび臭素含量(元素分析による)および溶液粘度ηsp/c[1
重量%メチルエチルケトン(MEK)溶液の比粘度、35℃]を
測定した。なお、収量は得られた水性ラテックスを全量
塩析したとした場合の回収量であり、重合率はその値に
基いて算出されている。参考例2においても同様であ
る。 共重合体組成 :VdF 18モル% TFE 64モル% CTFE 11モル% FMVE 7モル% ヨウ素、臭素含量:I 0.025ミリモル/g Br 0.030ミリモル/g 溶液粘度 :ηsp/c 1.07dl/g
【0048】参考例2 容量10Lのオートクレーブ内に、 パーフルオロオクタン酸アンモニウム 93.5g リン酸水素二ナトリウム・12H2O(pH調整用) 16.9g 脱イオン水 5.2L を仕込み、内部空間を窒素ガスで十分に置換した後、1,
4-ジヨードパーフルオロブタン10.4gを仕込んだ。その
後、VdF650g(69.6モル%)およびCTFE284g(30.4モル%)よ
りなる混合ガスを圧入し、内温を70℃に昇温させた後、
過硫酸アンモニウム7gを加えて、重合反応を開始させ
た。このときの内圧は、3.3MPaであった。
【0049】内圧が2.4MPaに低下した時点で、オートク
レーブ内圧を2.4〜2.5MPaに保ちながら、VdF650gを分添
した。分添終了後冷却して、共重合反応を終了させ、固
形分濃度23.1重量%のフッ素樹脂水性ラテックスBを6.7K
g(重合率98%)得た。
【0050】参考例3 参考例1において、VdF820g(70.1モル%)、TFE180g(9.8モ
ル%)およびFMVE610g(20.1モル%)よりなる混合ガスを用
いて、50℃での共重合反応を20時間行ない、残ガスをパ
ージして、固形分濃度31重量%の含フッ素エラストマー
水性ラテックスCを5.1Kg(重合率98.2%)得た。
【0051】この水性ラテックスCに、10重量%塩化ナト
リウム水溶液を加えて生成共重合体を凝析させ、水洗、
乾燥して、VdF71モル%、TFE11モル%およびFMVE18モル%
よりなる3元共重合体含フッ素エラストマー1.55Kg(重
合率96.3%)を得た。
【0052】実施例1 参考例1で得られた含フッ素エラストマー水性ラテック
スAと参考例2で得られたフッ素樹脂水性ラテックスBと
を、それらの固形分重量比が90/10になるように混合
し、撹拌した。この混合水性ラテックスを10%食塩水中
に添加し、凝析、水洗、乾燥させて、含フッ素共重合体
組成物を得た。 含フッ素共重合体組成物 100重量部 MTカーボンブラック 30 〃 酸化亜鉛 5 〃 2,5-ジメチル-2,5-ジ(第3ブチルパーオキシ)ヘキサン 1.5 〃 トリアリルイソシアヌレート 3 〃 以上の各配合成分をロール混練し、混練物について180
℃、10分間のプレス架橋および200℃、22時間のオーブ
ン架橋を行って、シートおよびOリングを架橋成形し、
得られた架橋成形品について、次の各項目の測定を行っ
た。 (1)常態物性: (a)硬さ(ショアーA) ASTM D-2240-81準拠 (b)100%モジュラス ASTM D-412-83準拠 (c)引張強さ ASTM D-412-83準拠 (d)伸び ASTM D-412-83準拠 (2)耐エンジン油性:エンジン油(TOYOTAキャッスルモー
タオイル クリーンSJ 10W-30)中に、175℃で168,300ま
たは500時間浸漬した後の常態物性変化および表面クラ
ック発生時の伸び量の測定、ならびに180°曲げクラッ
ク時の試験片のエッジ状態および表面状態を目視で観察
し、エッヂ部については◎変化なし、○切れ込み小、△
切れ込み中、×切れ込み大、また表面部については◎変
化なし、○表面荒れ小、△表面荒れ中、×表面荒れ大と
評価 (3)低温特性:TR-10値およびTR-70値を測定
【0053】実施例2 実施例1において、水性ラテックスAと水性ラテックスB
との固形分重量比が80/20に変更された。
【0054】実施例3 実施例1において、水性ラテックスAと水性ラテックスB
との固形分重量比が75/25に変更された。
【0055】比較例1 実施例1において、水性ラテックスAと水性ラテックスB
との固形分重量比が70/30に変更された。
【0056】比較例2 参考例1の水性ラテックスAから得られた含フッ素エラス
トマーのみについて、実施例1と同様の架橋性組成物の
調製、架橋および測定または評価が行われた。
【0057】比較例3 参考例3の水性ラテックスCから得られた含フッ素エラス
トマーのみについて、実施例1と同様の架橋性組成物の
調製、架橋および測定または評価が行われた。
【0058】以上の各実施例および比較例で得られた測
定または評価結果は、次の表に示される。 表 測定・評価項目 実-1 実-2 実-3 比-1 比-2 比-3 [常態物性] 硬さ(ショアーA)(ポイント) 72 80 84 88 66 68 100%モジュラス (MPa) 4.0 5.7 6.1 7.7 2.9 3.8 破断時強さ (MPa) 19.6 18.5 18.6 18.7 17.9 15.7 破断時伸び (%) 330 320 300 290 320 240 [耐エンジン油性;常態物性変化] (175℃、168hrs) 硬さ変化 (ポイント) +1 +1 0 0 +5 +2 破断時強さ変化 (%) -46 -50 -52 -56 -75 -51 破断時伸び変化 (%) -40 -61 -64 -73 -72 -38 表面クラック発生時伸び(%) 94 72 74 60 43 48 (175℃、300hrs) 硬さ変化 (ポイント) +3 +3 +2 +1 +8 +3 破断時強さ変化 (%) -52 -61 -64 -73 -79 -62 破断時伸び変化 (%) -54 -73 -80 -84 -81 -50 表面クラック発生時伸び(%) 58 45 40 38 25 32 (175℃、500hrs) 硬さ変化 (ポイント) +4 +5 +4 +3 +11 +4 破断時強さ変化 (%) -60 -64 -69 -72 -73 -73 破断時伸び変化 (%) -56 -74 -81 -84 -88 -58 表面クラック発生時伸び(%) 40 33 32 30 28 30 [耐エンジン油性;180°曲げクラック評価] (175℃、168hrs) エッヂ部 ◎ ○ ○ △ ○ ○ 表面部 ◎ ○ ○ ○ ○ ○ (175℃、300hrs) エッヂ部 ○ ○ ○ △ △ ○ 表面部 ○ △ △ △ △ △ (175℃、500hrs) エッヂ部 ○ △ △ × × △ 表面部 ○ △ × × × △ [低温特性] TR-10 (℃) -17.4 -17.2 -16.2 -15.8 -17.9 -30.8 TR-70 (℃) -7.0 -6.0 -2.8 +9.6 -7.2 -21.2
【0059】以上の結果から、次のようなことがいえ
る。 (1)フッ素樹脂を10重量%ブレンドすると、低温特性、特
にTR-70の値を悪化させることことなく、表面クラック
発生時の伸びおよび180°曲げクラック評価が良くな
り、耐エンジン油性がかなり改善される(実施例1〜比較
例2)。 (2)フッ素樹脂を20重量%ブレンドすると、TR-70の値は
非ブレンド物と比べてほぼ同等であり、耐エンジン油性
も改善される(実施例2〜比較例2)。 (3)フッ素樹脂を25重量%ブレンドすると、TR-70値は非
ブレンド物と比べて若干悪化するものの、耐エンジン油
性は改善される(実施例3〜比較例2)。 (4)フッ素樹脂のブレンド量を30重量%にすると、硬さの
上昇、低温特性(特にTR-70値の悪化および[TR-10]-[TR-
70]値の増加)および耐エンジン油性の悪化がみられる
(比較例1)。 (5)フッ化ビニリデン-テトラフルオロエチレン-パーフ
ルオロ(メチルビニルエーテル)3元共重合体と比較し
て、同等以上の耐エンジン油性を示すが、ブレンド体を
構成する各含フッ素重合体の構成上かなりの製造コスト
の低減を可能とする(実施例1〜2-比較例3)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通のパーオキサイド系架橋剤と反応す
    る反応点をそれぞれに有する含フッ素エラストマー75〜
    98重量%およびフッ素樹脂25〜2重量%よりなり、含フッ
    素エラストマーが約40〜80モル%のフッ化ビニリデン、
    約5〜30モル%のテトラフルオロエチレン、約5〜30モル%
    のクロロトリフルオロエチレンおよび約5〜30モル%のパ
    ーフルオロ(アルキルビニルエーテル)の共重合組成を有
    する4元共重合体であり、またフッ素樹脂がポリフッ化
    ビニリデンまたはフッ化ビニリデン-クロロトリフルオ
    ロエチレン共重合体であることを特徴とする含フッ素共
    重合体組成物。
  2. 【請求項2】 パーオキサイド系架橋剤と反応する反応
    点がヨウ素基および/または臭素基である請求項1記載の
    含フッ素共重合体組成物。
  3. 【請求項3】 含フッ素エラストマー水性ラテックスと
    フッ素樹脂水性ラテックスとを混合し、共凝析させるこ
    とにより製造された請求項1記載の含フッ素共重合体組
    成物。
  4. 【請求項4】 含フッ素エラストマーとフッ素樹脂とを
    ドライブレンドして製造された請求項1記載の含フッ素
    共重合体組成物。
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