JP2000212015A - 接着剤システム - Google Patents
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Abstract
成物をも同時に短時間で強固に光硬化させることがで
き、歯質への接着性に極めて優れた歯科用接着剤システ
ムを提供する。 【解決手段】 (a)酸性基を有する重合性単量体、
(b)水酸基を有する重合性単量体および(c)水を含
有してなるプライマー組成物、および(d)重合性単量
体、(e)光重合開始剤としてアシルホスフィンオキサ
イド化合物および(f)α―ジケトン化合物を含有して
なるボンディング組成物から構成されることを特徴とす
る歯科用接着剤システム。
Description
ステムに関する。さらに詳しくは、歯科治療における充
填修復に際し、充填材料と歯質との間に高い接着力を得
るために用いられるプライマー組成物とボンディング組
成物からなる歯科用接着剤システムに関する。
は、通常、充填用コンポジットレジン、充填用コンポマ
ー等と呼ばれる充填修復材料が用いられるが、これらの
充填修復材料自体には接着性がないため、従来、歯質表
面をリン酸などの強力な酸エッチング剤によって処理を
施した後に、ボンディング材を塗布して歯質と充填材料
とを接着してきた。しかし、このような酸エッチング剤
による処理方法では、処理後に酸を十分取り除くために
水洗操作が必要であり、さらに再び乾燥させるなど操作
が煩雑であることが欠点とされている。また、酸エッチ
ング剤を用いた接着システムではエナメル質への接着力
には優れるが、象牙質に対しては高い接着力を得ること
が難しいとされている。
9号公報、特開平3−240712号公報では、酸エッ
チング剤の代わりに、酸あるいは酸性モノマーと親水性
モノマーからなるプライマー組成物を歯質に処理した
後、水洗操作を行わずしてボンディング材を適用させる
接着システム、いわゆるセルフエッチング型プライマー
を使用した接着剤システムが提案されており、接着操作
の簡便化が図られている。しかし、このような水洗操作
を必要としないセルフエッチング型のプライマーは、塗
布後に歯科用エアーシリンジにて乾燥することにより水
等の溶剤の大部分は除かれるものの、プライマー成分中
の重合性のモノマー成分は、歯質の表層に一層残存す
る。残存したモノマーは、その後、その上に被覆される
ボンディング材と同時に光照射により重合硬化される
が、プライマー成分中には親水性モノマーや酸性モノマ
ーなどの重合性に乏しいモノマーが多く配合されている
ため、瞬時に重合を追い込むことができない。そこで、
さらに重合性を高めるために、プライマーにも光重合開
始剤を添加する等の改善が試みられてはきたものの効果
が得られていないのが現状である。その結果、歯面に塗
布したボンディング材(プライマーを含む)の重合性単
量体の重合が不十分になり、修復してから一定期間の後
に、歯質と修復材料との間隙ができて辺縁漏洩を生じた
り、修復物が脱落するなどの問題がしばしば指摘されて
きた。特にボンディング材を光照射する際、光照射時間
が短い場合に、このような不都合がしばしば現れるとい
われている。
グ組成物の重合硬化性を向上させるには、各々の組成物
中の光重合開始剤の配合量を増量すればある程度の改善
は可能である。しかし、光重合開始剤を極端に増量させ
ると、開始剤自身に重合性基がないために、各組成物の
硬化物から残存する重合開始剤成分の漏洩する量が多く
なるばかりか、硬化物の機械的強度の低下や、硬化物が
経時的に変色をきたして、審美的な歯冠修復ができない
などの問題があり、実用的でない。
する課題は、ボンディング組成物のみならずプライマー
組成物をも同時に短時間で強固に光硬化させることがで
き、歯質への接着性に極めて優れる新しい歯科用接着剤
システムを提供することにある。
課題の解決するために鋭意検討した結果、酸性モノマー
と親水性モノマーが水に溶解してなるセルフエッチング
型のプライマー組成物と、これと組み合わせて使用する
ボンディング組成物とからなる接着剤システムにおい
て、アシルホスフィンオキサイド化合物とα−ジケトン
化合物の両方の光重合開始剤を含有するボンディング組
成物は、接着剤システムの光硬化性を向上させ、それに
よって水中における接着耐久性を向上し得ることを見出
した。さらに驚くべきことに、該アシルホスフィンオキ
サイド化合物と該α−ジケトン化合物の両方の光重合開
始剤を含有するボンディング組成物は、先に付与される
プライマー組成物が重合開始剤を含有しなくても、該プ
ライマー組成物とボンデイング組成物の両方が短時間で
強固に硬化し、歯質に対して高い接着力が得られるとと
もに、さらにその接着耐久性が向上することを見い出
し、本発明を完成するに至った。
性単量体、(b)水酸基を有する重合性単量体および
(c)水を含有してなるプライマー組成物、および
(d)重合性単量体、(e)光重合開始剤としてアシル
ホスフィンオキサイド化合物および(f)α−ジケトン
化合物を含有してなるボンディング組成物から構成され
ることを特徴とする歯科用接着剤システムである。
れる酸性基を有する重合性単量体は、歯質および修復物
に対する接着性を確保することを目的として配合され、
リン酸残基、ピロリン酸残基、チオリン酸残基、カルボ
ン酸残基またはスルホン酸残基等の酸性基、およびアク
リロイル基、メタクリロイル基、ビニル基、スチレン基
等の重合可能な不飽和基を有する重合性単量体であっ
て、該化合物の具体例として、以下のものが挙げられ
る。なお、本発明においては(メタ)アクリルをもって
メタクリルとアクリルの両者を包括的に表現する。
は、例えば、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルジ
ハイドロジェンホスフェート、4−(メタ)アクリロイ
ルオキシブチルジハイドロジェンホスフェート、6−
(メタ)アクリロイルオキシヘキシルジハイドロジェン
ホスフェート、8−(メタ)アクリロイルオキシオクチ
ルジハイドロジェンホスフェート、9−(メタ)アクリ
ロイルオキシノニルジハイドロジェンホスフェート、1
0−(メタ)アクリロイルオキシデシルジハイドロジェ
ンホスフェート、11−(メタ)アクリロイルオキシウ
ンデシルジハイドロジェンホスフェート、12−(メ
タ)アクリロイルオキシドデシルジハイドロジェンホス
フェート、20−(メタ)アクリロイルオキシエイコシ
ルジハイドロジェンホスフェート、1,3−ジ(メタ)
アクリロイルオキシプロピル−2−ジハイドロジェンホ
スフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフ
ェニルハイドロジェンホスフェート、2−(メタ)アク
リロイルオキシエチル 2’−ブロモエチルハイドロジ
ェンホスフェート、(メタ)アクリロイルオキシエチル
フェニルホスホネート等、およびこれらの酸塩化物であ
る。
ては、例えば、ピロリン酸ジ(2−(メタ)アクリロイ
ルオキシエチル)等、およびこれらの酸塩化物である。
チオリン酸残基を有する重合性単量体としては、例え
ば、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルジハイドロ
ジェンジチオホスフェート、10−(メタ)アクリロイ
ルオキシデシルジハイドロジェンチオホスフェート等、
およびこれらの酸塩化物である。
ては、例えば、マレイン酸、マレイン酸無水物、4−
(メタ)アクリロイルオキシエトキシカルボニルフタル
酸、4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシカルボニ
ルフタル酸無水物、5−(メタ)アクリロイルアミノペ
ンチルカルボン酸、N−(メタ)アクリロイル−5−ア
ミノサリチル酸、11−(メタ)アクリロイルオキシ−
1,1−ウンデカンジカルボン酸等およびこれらの酸塩
化物である。
ては、例えば、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチ
ルプロパンスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−スル
ホエチル(メタ)アクリレートなどのスルホン酸基を含
有する化合物などを挙げることができる。中でも、リン
酸基を有する重合性単量体をプライマー組成物に配合し
た場合、他の酸性基を有する重合性単量体を配合した場
合に比べ、歯牙に対して高い接着強度が得られるため、
リン酸基を有する重合性単量体が好適に使用される。こ
れらの酸性基を有する重合性単量体は1種または数種組
み合わせて用いられる。これらの酸性モノマーの配合量
は、プライマー組成物全体に対し、通常0.1重量%〜
80重量%の範囲、好ましくは1重量%〜50重量%の
範囲、より好ましくは、5重量%〜30重量%の範囲で
使用される。
る水酸基を有する重合性単量体としては、水酸基とアク
リロイル基、メタクリロイル基、ビニル基またはスチレ
ン基等の重合可能な不飽和基とを有する重合性のモノマ
ー、オリゴマーまたはポリマーであるが、中でもモノマ
ーが特に好ましい。この種の化合物は、例えば、2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル
(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メ
タ)アクリレート、10−ヒドロキシデシル(メタ)ア
クリレート、プロピレングリコールモノ(メタ)アクリ
レート、グリセリンモノ(メタ)アクリレート、グリセ
リン−1,3−ジ(メタ)アクリレート、エリトリトー
ルモノ(メタ)アクリレート、ペンタエリトリトールジ
(メタ)アクリレート、1,2−ビス(3−メタクリロ
イルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)エタン、N−
メチロール(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリルアミド、N、N−(ジヒドロキシ
エチル)(メタ)アクリルアミドなどを挙げることがで
きる。これらの水酸基を有する重合性単量体の配合量
は、プライマー組成物全体に対し、通常0.1重量%〜
95重量%の範囲、好ましくは1重量%〜70重量%の
範囲、より好ましくは10重量%〜50重量%の範囲で
使用される。
れる水は、歯牙と修復材料との接着強度の発現に対して
悪影響を及ぼす不純物を実質的に含有していないものを
使用する必要があり、蒸留水またはイオン交換水が好適
である。水の配合量は、プライマー組成物全体に対し、
通常0.01重量%〜90重量%の範囲、好ましくは
0.1重量%〜70重量の範囲、さらに好ましくは10
重量%〜60重量%の範囲で使用される。
面に塗布した後、歯科用エアーシリンジにて乾燥するこ
とにより極めて薄い層になることから、プライマー中に
重合開始剤は必ずしも必要ではないが、プライマー組成
物を乾燥する際、術者がプライマー組成物を極端に多く
残してしまった場合などは、硬化性が低下し、接着強度
が低下する恐れがあるため、プライマー組成物に重合開
始剤を配合した方がより望ましい。重合開始剤として
は、公知の光重合開始剤および/または化学重合開始剤
を配合することができる。光重合開始剤としては、例え
ば、本発明のボンディング材組成物に必須であるアシル
ホスフィンオキサイド系の光重合開始剤および/または
α−ジケトン系の光重合開始剤が好適に用いられるが、
ケタール類、チオキサントン類等の光重合開始剤を使用
することも可能である。
は、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホス
フィンオキサイド、2,6−ジエチルベンゾイルジフェ
ニルホスフィンオキサイド、2,6−ジメトキシベンゾ
イルジフェニルホスフィンオキサイド、2,6−ジクロ
ロベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2,
3,5,6−テトラメチルベンゾイルジフェニルホスフ
ィンオキサイド、ベンゾイルジ−(2,6−ジメチルフ
ェニル)ホスホネート、2,4,6−トリメチルベンゾ
イルエトキシフェニルホスフィンオキサイドおよび特公
平3−57916号公報に開示されている水溶性のアシ
ルホスフィンオキサイド化合物などが挙げられる。
ノン、ベンジル、2,3−ペンタンジオンなどが挙げら
れる。ケタールの例としては、ベンジルジメチルケター
ル、ベンジルジエチルケタール等が挙げられる。チオキ
サントンの例としては、2−クロロチオキサントン、
2,4−ジエチルチオキサントン等が挙げられる。これ
らの光重合開始剤は、単独で使用される場合もあるが、
通常、より光硬化性を促進させる目的で、各種アミン
類、アルデヒド類、メルカプタン類あるいはスルフィン
酸塩等の還元剤と併用して配合される。
チルメタクリレート、N,N−ビス〔(メタ)アクリロ
イルオキシエチル〕−N−メチルアミン、4−ジメチル
アミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸ブ
チル、4−ジメチルアミノ安息香酸ブトキシエチル、
N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−p−トルイジ
ン、N−メチルジエタノールアミン、4−ジメチルアミ
ノベンゾフェノン、ジメチルアミノフェナントール等の
第3級アミン等である。アルデヒド類としては、ジメチ
ルアミノベンズアルデヒド、テレフタルアルデヒド、p
−n−オクチルオキシベンズアルデヒド等である。メル
カプタン類としては、2−メルカプトベンゾオキサゾー
ル、デカンチオール、3−メルカプトプロピルトリメト
キシシラン、チオ安息香酸等である。スルフィン酸塩類
としては、ベンゼンスルフィン酸ナトリウム、2,4−
ジメチルベンゼンスルフィン酸ナトリウム、2,4−ジ
メトキシベンゼンスルフィン酸ナトリウム、2,4,6
−トリメチルベンゼンスルフィン酸ナトリウム、2,
4,6−トリエチルベンゼンスルフィン酸カリウム、
2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルフィン酸ナ
トリウム等である。また、紫外線照射による光重合を行
う場合は、ベンゾインアルキルエーテル、ベンジルジメ
チルケタール等が好適である。
と還元剤よりなるレドックス系の重合開始剤が好適に用
いられる。レドックス系の重合開始剤を使用する場合、
本発明のプライマー組成物は各成分を別個に含有するよ
うに2分割以上の包装形態をとる必要がある。また本発
明の接着剤システムでは、必ずプライマー組成物とボン
ディング組成物を組み合わせて使用するため、ボンディ
ング組成物に酸化剤もしくは還元剤が配合されている場
合には、プライマー組成物に酸化剤もしくは還元剤のい
ずれか一方のみを配合して、プライマー組成物は一つの
包装形態をとることも可能である。
キサイド類、パーオキシエステル類、ジアルキルパーオ
キサイド類、パーオキシケタール類、ケトンパーオキサ
イド類、ハイドロパーオキサイド類などの有機過酸化物
も配合することが可能であり、具体的には、ジアシルパ
ーオキサイド類としてはベンゾイルパーオキサイド、
2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、m−トル
オイルパーオキサイド等が挙げられる。パーオキシエス
テル類としては、例えば、t−ブチルパーオキシベンゾ
エート、ビス−t−ブチルパーオキシイソフタレート、
2,5−ジメチル−2,5−ビス(ベンゾイルパーオキ
シ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキ
サノエート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボ
ネート等が挙げられる。ジアルキルパーオキサイド類と
しては、例えば、ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブ
チルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド等が挙
げられる。パーオキシケタール類としては、例えば、
1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−ト
リメチルシクロヘキサン等が挙げられる。ケトンパーオ
キサイド類としては、例えば、メチルエチルケトンパー
オキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、メチル
アセトアセテートパーオキサイド等が挙げられる。ハイ
ドロパーオキサイド類としては、例えば、t−ブチルハ
イドロパーオキサイド、クメンヒドロパーオキサイド、
p−ジイソピロピルベンゼンパーオキサイド等が挙げら
れる。
肪族第3級アミンおよびスルフィン酸またはその塩など
が好適な還元剤として使用される。芳香族第3級アミン
としては、例えば、N,N−ジメチルアニリン、N,N
−ジメチル−p−トルイジン、N,N−ジメチル−m−
トルイジン、N,N−ジエチル−p−トルイジン、N,
N−ジメチル−3,5−ジメチルアニリン、N,N−ジ
メチル−3,4−ジメチルアニリン、N,N−ジメチル
−4−エチルアニリン、N,N−ジメチル−4−i−プ
ロピルアニリン、N,N−ジメチル−4−t−ブチルア
ニリン、N,N−ジメチル−3,5−ジt−ブチルアニ
リン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−3,5
−ジメチルアニリン、 N,N−ジ(2−ヒドロキシエ
チル)−p−トルイジン、N,N−ビス(2−ヒドロキ
シエチル)−3,4−ジメチルアニリン、N,N−ビス
(2−ヒドロキシエチル)−4−エチルアニリン、N,
N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−4−i−プロピル
アニリン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−4
−t−ブチルアニリン、N,N−ビス(2−ヒドロキシ
エチル)−3,5−ジ−i−プロピルアニリン、N,N
−ビス(2−ヒドロキシエチル)−3,5−ジ−t−ブ
チルアニリン、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4
−ジメチルアミノ安息香酸n−ブトキシエチル、4−ジ
メチルアミノ安息香酸(2−メタクリロイルオキシ)エ
チル等が挙げられる。
リメチルアミン、トリエチルアミン、N−メチルジエタ
ノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、N−n
−ブチルジエタノールアミン、N−ラウリルジエタノー
ルアミン、トリエタノールアミン、(2−ジメチルアミ
ノ)エチルメタクリレート、N−メチルジエタノールア
ミンジメタクリレート、N−エチルジエタノールアミン
ジメタクリレート、トリエタノールアミンモノメタクリ
レート、トリエタノールアミンジメタクリレート、トリ
エタノールアミントリメタクリレート等が挙げられる。
ば、ベンゼンスルフィン酸、ベンゼンスルフィン酸ナト
リウム、ベンゼンスルフィン酸カリウム、ベンゼンスル
フィン酸カルシウム、ベンゼンスルフィン酸リチウム、
トルエンスルフィン酸、トルエンスルフィン酸ナトリウ
ム、トルエンスルフィン酸カリウム、トルエンスルフィ
ン酸カルシウム、トルエンスルフィン酸リチウム、2,
4,6−トリメチルベンゼンスルフィン酸、2,4,6
−トリメチルベンゼンスルフィン酸ナトリウム、2,
4,6−トリメチルベンゼンスルフィン酸カリウム、
2,4,6−トリメチルベンゼンスルフィン酸カルシウ
ム、2,4,6−トリメチルベンゼンスルフィン酸リチ
ウム、2,4,6−トリエチルベンゼンスルフィン酸、
2,4,6−トリエチルベンゼンスルフィン酸ナトリウ
ム、2,4,6−トリエチルベンゼンスルフィン酸カリ
ウム、2,4,6−トリエチルベンゼンスルフィン酸カ
ルシウム、2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスル
フィン酸、2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスル
フィン酸ナトリウム、2,4,6−トリイソプロピルベ
ンゼンスルフィン酸カリウム、2,4,6−トリイソプ
ロピルベンゼンスルフィン酸カルシウム等が挙げられ
る。これらの重合開始剤は、1種または数種組み合わせ
て用いられる。また、これらの重合開始剤の配合量は、
プライマー組成物に対して通常0.01重量%〜20重
量%の範囲、好ましくは0.05重量%〜10重量%の
範囲、より好ましくは0.1〜5重量%の範囲で使用さ
れる。
じて、水酸基および酸性基を有さない(メタ)アクリレ
ート系重合性単量体、エタノール、アセトン等の揮発性
溶剤、重合禁止剤、着色剤、蛍光剤、紫外線吸収剤など
を添加してもよい。また、抗菌性を付与する目的で、
(メタ)アクリロイルオキシドデシルピリジニウムブロ
マイド、(メタ)アクリロイルオキシヘキサデシルピリ
ジニウムクロライド、(メタ)アクリロイルオキシデシ
ルアンモニウムクロライド等のカチオン性基を有する抗
菌性重合性単量体を配合してもよく、抗齲蝕効果を付与
する目的で、フッ化ナトリウム等のフッ化金属塩を配合
してもよい。さらには、フィラーをプライマー組成物の
流動性を損なわない範囲の量で配合することができる。
有機物及びこれらの複合体が用いられる。無機系フィラ
ーとしては、シリカあるいはカオリン、クレー、雲母、
マイカなどのシリカを基材とする鉱物、シリカを基材と
し、Al2O3、B2O3、TiO2、ZrO2、BaO、L
a2O3、SrO2、CaO、P2O5等を含有するセラミ
ックスやガラスの類、特にランタンガラス、バリウムガ
ラス、ストロンチウムガラス、ソーダガラス、リチウム
ボロシリケートガラス、亜鉛ガラス、フルオロアルミナ
ムボロシリケートガラス、ホウ珪酸ガラス、バイオガラ
ス等が挙げられる。さらには結晶石英、ヒドロキシアパ
タイト、アルミナ、酸化チタン、酸化イットリウム、ジ
ルコニア、リン酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化ア
ルミニウム等も好適に用いられる。有機物のフィラーと
しては、ポリメチルメタクリレート、多官能メタクリレ
ートの重合体、ポリアミド、ポリスチレン、ポリ塩化ビ
ニル、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、スチレン−ブ
タジエンゴム等の有機樹脂が挙げられる。また、これら
の有機樹脂中に無機フィラーが分散したり、無機フィラ
ーを上記有機樹脂でコーティングして無機/有機複合フ
ィラー等も挙げられる。
流動性の調整のため、必要に応じてシランカップリング
剤等の公知の表面処理剤で予め表面処理してから用いて
もよい。かかる表面処理剤としては、例えば、ビニルト
リメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニル
トリクロロシラン、ビニルトリ(β−メトキシエトキ
シ)シラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメ
トキシシラン、11−メタクリロイルオキシウンデシル
トリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン等が挙げ
られる。これらのフィラーは、単独または数種類を組み
合わせて配合され、プライマー組成物全体に対して、3
0重量%以下、好ましくは10重量%以下の範囲で添加
される。より好ましくは平均粒径0.1μmの以下のコ
ロイダルシリカが挙げられる。
光重合開始剤として使用されるアシルホスフィンオキサ
イド化合物およびα−ジケトン化合物の具体例としては
以下のものが挙げられる。アシルホスフィンオキサイド
化合物としては、例えば、2,4,6−トリメチルベン
ゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2,6−ジエ
チルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2,
6−ジメトキシベンゾイルジフェニルホスフィンオキサ
イド、2,6−ジクロロベンゾイルジフェニルホスフィ
ンオキサイド、2,3,5,6−テトラメチルベンゾイ
ルジフェニルホスフィンオキサイド、ベンゾイルジ−
(2,6−ジメチルフェニル)ホスホネート、2,4,
6−トリメチルベンゾイルエトキシフェニルホスフィン
オキサイドおよび特公平3−57916号公報に開示さ
れている水溶性のアシルホスフィンオキサイド化合物な
どが挙げられる。α−ジケトンとしては、カンファーキ
ノン、ベンジル、2,3−ペンタンジオンなどである。
光重合開始剤およびα−ジケトン系の光重合開始剤の各
々の配合量は、ボンディング組成物全体に対し、通常
0.05重量%〜15重量%の範囲、好ましくは0.1
重量%〜5重量%の範囲で使用される。また、これらア
シルホスフィンオキサイド系の光重合開始剤およびα−
ジケトン系の光重合開始剤は、アミン類、アルデヒド
類、メルカプタン類あるいはスルフィン酸塩等の還元剤
と併用して使用すると光硬化性が促進されるので、通常
これら還元剤と併用して配合される。具体的な還元剤と
しては、先に説明したものと同一のものが好適に使用さ
れる。これら還元剤の配合量は、ボンディング組成物全
体に対し、通常0.05重量%〜10重量%の範囲、好
ましくは0.1重量%〜5重量%の範囲で使用される。
また、臨床にて使用中、周囲の光によって、ボンディン
グ組成物が短時間で増粘、ゲル化あるいは硬化して使用
できなくなる危険を回避するには、アシルホスフィンオ
キサイド化合物とα−ジケトン化合物との総和の配合量
を、ボンディング組成物全体に対して1重量%〜5重量
%の範囲で使用するとよい。さらに好ましくはアシルホ
スフィンオキサイド化合物の1重量部に対し、α−ジケ
トンの配合量を0.01重量部〜0.5重量の範囲の比
率で配合すると、周囲の環境の光にも安定であり、かつ
光硬化性にも優れるのでよい。
物に加え、必要に応じて公知の光重合開始剤および/ま
たは化学重合開始剤を配合することができる。この光重
合開始剤および化学重合開始剤は、先に説明したものと
同一のものである。これらの光重合開始剤は、ボンディ
ング組成物全体に対して、通常0.05重量%〜15重
量%の範囲、好ましくは0.1重量%〜5重量%の範
囲、より好ましくは、0.5重量%〜3重量%の範囲で
使用される。
還元剤よりなるレドックス系の重合開始剤をボンデイン
グ組成物に配合する場合、本発明のボンディング組成物
は各成分が別個に配合されるように2分割以上の包装形
態をとる必要がある。また本発明の接着剤システムで
は、ボンディング組成物は必ずプライマー組成物と組み
合わせて使用するため、プライマー組成物とボンディン
グ組成物に酸化剤と還元剤を分割して配合することも可
能である。化学重合開始剤は、プライマー組成物とボン
デイング組成物のいずれかまたはその両方に分割して配
合され、使用時に両成分が共存するように、各種の包装
形態に含有させることができる。これらの酸化剤および
還元剤は、先に説明したものと同一のものである。
数種組み合わせて用いられる。また、これらの酸化剤お
よび還元剤の配合量は、各々ボンディング組成物全体に
対して通常0.01重量%〜20重量%の範囲、好まし
くは0.1重量%〜10重量%の範囲で使用される。
重合性単量体としては、通常、α−シアノアクリル酸、
(メタ)アクリル酸、α−ハロゲン化アクリル酸、クロ
トン酸、桂皮酸、ソルビン酸、マレイン酸、イタコン酸
等のエステル類、(メタ)アクリルアミド、および(メ
タ)アクリルアミド誘導体、ビニルエステル類、ビニル
エーテル類、モノ−N−ビニル誘導体、スチレン誘導体
等が挙げられ、中でも(メタ)アクリル酸エステルが好
適に用いられ、かかる重合性単量体を例を以下に示す。
る単量体を一官能単量体とする。 (イ)一官能性単量体 メチル(メタ)アクリレート、iso−ブチル(メタ)
アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ラウリ
ル(メタ)アクリレート、2−(N,N−ジメチルアミ
ノ)エチル(メタ)アクリレート、2,3−ジブロモプ
ロピル(メタ)アクリレート、3−メタクリロイルオキ
シプロピルトリメトキシシラン、11−メタクリロイル
オキシウンデシルトリメトキシシラン、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル
(メタ)アクリレート、10−ヒドロキシデシル(メ
タ)アクリレート、プロピレングリコールモノ(メタ)
アクリレート、グリセリンモノ(メタ)アクリレート、
エリトリトールモノ(メタ)アクリレート、N−メチロ
ール(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリルアミド、N、N−(ジヒドロキシエチ
ル)(メタ)アクリルアミド、γ−(メタ)アクリロイ
ルオキシプロピルトリメトキシシラン、(メタ)アクリ
ロイルオキシドデシルピリジニウムブロマイド、(メ
タ)アクリロイルオキシドデシルピリジニウムクロライ
ド、(メタ)アクリロイルオキシドデシルピリジニウム
ブロマイド、(メタ)アクリロイルオキシヘキサデシル
ピリジニウムクロライドなど。
レングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコ
ールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオー
ルジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオール
ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジグリシジ
ル(メタ)アクリレート、2,2−ビス〔4−(メタ)
アクリロイルオキシエトキシフェニル〕プロパン、2,
2−ビス〔4−(メタ)アクリロイルオキシポリエトキ
シフェニル〕プロパン、2,2−ビス[4−〔3−
((メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポ
キシ〕フェニル]プロパン、1,2−ビス〔3−(メ
タ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ〕
エタン、ペンタエリトリトールジ(メタ)アクリレー
ト、1,2−ビス(3−メタクリロイルオキシ−2−ヒ
ドロキシプロポキシ)エタン、[2,2,4−トリメチ
ルヘキサメチレンビス(2−カルバモイルオキシエチ
ル)]ジメタクリレートなど。
リメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、テトラ
メチロールメタントリ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールテトラ(メタ)アクリレート、N,N−
(2,2,4−トリメチルヘキサメチレン)ビス〔2−
(アミノカルボキシ)プロパン−1,3−ジオール〕テ
トラメタクリレート、1,7−ジアクリロイルオキシ−
2,2,6,6−テトラアクリロイルオキシメチル−4
−オキシヘプタンなど。これらの重合性単量体は1種ま
たは数種組み合わせて用いられる。これらの重合性単量
体の配合量は、ボンディング組成物に全体に対して通常
60重量%〜99重量%の範囲、好ましくは80重量%
〜95重量%の範囲で使用される。
用される酸性基を有する重合性単量体は、歯質および修
復物に対する接着性を確保するための必須成分ではない
が、より接着性を高めるために、配合された方が望まし
い。かかる酸性基を有する重合性単量体は、本発明のプ
ライマー組成物に使用される酸性モノマーと同じものが
該当する。中でも、リン酸基を有する重合性単量体を配
合したボンデイング組成物は、歯質あるいは金属、レジ
ンおよびポーセレン等の修復材料に対する接着強度に優
れるので、好ましい。これらの酸性基を有する重合性単
量体の配合量は、ボンディング組成物全体に対し、通常
0.1重量%〜50重量%の範囲、好ましくは1重量%
〜30重量%の範囲で使用される。
性、塗布性、機械的強度の改善のために、フィラーを配
合してもよい。かかるフィラーは、プライマー組成物に
配合されるフィラーと同一である。これらのフィラー
は、単独または数種類を組み合わせて配合され、ボンデ
ィング組成物全体に対して、40重量%以下、好ましく
は20重量%以下の範囲で添加される。より好ましくは
平均粒径0.1μmの以下のコロイダルシリカが挙げら
れる。
べた各成分の他、実用上必要に応じて、エタノール、ア
セトン等の有機溶剤、重合禁止剤、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、顔料、染料等を添加することができる。また、
抗齲蝕効果を期待して、フッ化ナトリウムなどのフッ素
化合物を配合することもできる。
ンポマー、充填用コンポジットレジン等の充填用修復材
料とを接着するための歯科用接着剤システムであるが、
レジンセメント、グラスアイオノマーセメント、リン酸
亜鉛セメント、ポリカルボキシレートセメント、シリケ
ートセメント、酸化亜鉛ユージノールセメントなどの合
着材と組み合わせて使用することもできる。さらには、
充填修復材料を使用せずに、そのまま小窩裂溝へ適用し
てフィッシャーシーラント、根面および隣接歯部分のコ
ーティング材および知覚過敏の抑制を目的とした象牙細
管封鎖材としても使用できる。
した場合では、金属、陶剤、コンポジット硬化物などの
歯質以外の材料に対しても使用することができ、さら
に、市販の歯科用金属接着プライマー、歯科用陶剤接着
用プライマー、酸エッチング剤、次塩素酸塩含有の歯面
清掃剤と組み合わせて使用してもよい。
るが、本発明はかかる実施例に限定されるものではな
い。なお、本発明中並びに実施例中に示した略称・略号
については次の通りである。
ェンホスフェート MDP:10−メタクリロイルオキシデシルジハイドロ
ジェンホスフェート MUP:11−メタクリロイルオキシウンデシルジハイ
ドロジェンホスフェート水酸基を有する重合性単量体 HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート その他の重合性単量体 Bis−GMA:ビスフェノールAジグリシジルメタク
リレート UDMA:[2,2,4−トリメチルヘキサメチレンビ
ス(2−カルバモイルオキシエチル)]ジメタクリレー
ト HD:1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート 光重合開始剤 TMDPO:2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェ
ニルホスフィンオキサイド DEDPO:2,6−ジエチルベンゾイルジフェニルホ
スフィンオキサイド DCDPO:2,6−ジクロロベンゾイルジフェニルホ
スフィンオキサイド CQ:カンファーキノン 酸化剤および還元剤 DMAB:4−ジメチルアミノベンゾフェノン EDMABA:4−ジメチルアミノ安息香酸エチル DMAEMA:2−ジメチルアミノエチルメタクリレー
ト DEPT: N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−p
−トルイジン
合したプライマー組成物を調製した。さらに、UDM
A、HEMA、TMDPO、CQ、EDMABAおよび
DEPTを表1に示す重量比で混合したボンディング組
成物を調製した。このプライマー組成物とボンディング
組成物とを使用し、後述の光硬化性試験方法に従って光
硬化完了時間および光硬化深度を測定し、表1に測定結
果を併記した。さらに、同じプライマー組成物とボンデ
ィング組成物とを使用して、後述の接着力試験方法に従
って接着強度を測定し、表1に測定結果を併記した。
研紙(株)製)で平滑に湿潤研磨し、象牙質表面を露出
させた後、表面の水を歯科用エアーシリンジで吹き飛ば
した。露出した象牙質表面にプライマー組成物を筆で塗
布し、そのまま30秒間放置してからエアーシリンジで
乾燥させた。その上に、厚さ0.8mm、直径4mmの
穴を開けたワッシャーを置き、穴の中にボンディング組
成物を満たした後、熱電対の先端をその中に入れ、歯科
用光照射器「ライテルII」(群馬牛尾電気(株)製)で
光照射した。熱電対により温度変化を記録し、照射開始
から発熱ピークの頂点に達するまでの時間を求め、これ
を光重合の硬化完了時間とした。
を満たし後、1cm離した上部から歯科用光照射器「ラ
イテル」(群馬牛尾電気(株)製)にて10秒間光照射
した。その後、金型を外し、未硬化の部分をティッシュ
ペーパーで除去し、さらに、1Kgの荷重をかけて、低
重合部分を圧縮させた後、硬く硬化した部分の深さをノ
ギスを用いて計測した。
研紙(株)製)で平滑に湿潤研磨し、エナメル質表面、
または象牙質表面を露出させた後、表面の水を歯科用エ
アーシリンジで吹き飛ばした。露出したエナメル質表面
または象牙質表面に3mmφの穴を開けた厚さ約150ミ
クロンの粘着テープを貼り、穴の部分にプライマー組成
物を筆で塗布し、そのまま30秒間放置してからエアー
シリンジで乾燥させた。その上に、ボンディング組成物
を筆で約100ミクロンの厚さに塗布し、歯科用光照射
器「ライテルII」(群馬牛尾電気(株)製)にて10秒
間光照射を行い、硬化させた。さらに、その上に市販の
光重合型歯科用コンポジットレジン「クリアフィルAP
−X」((株)クラレ製)をのせ、エバール(登録商
標、(株)クラレ製)からなるフィルムをかぶせた後、
スライドガラスを上から押しつけ、その状態で上記光照
射器にて40秒間光照射を行い、硬化させた。この硬化
面に対して、市販の歯科用レジンセメント「パナビア2
1」((株)クラレ製)を用いてステンレス棒を接着
し、30分間後に全試験片16個を37℃の水中に浸漬
した。そのうち8個の試験片については37℃水中24
時間浸漬後に接着強度を測定した。また、残りの8個の
試験片に対しては、37℃水中24時間浸漬後に、さら
に4℃の冷水中と60℃の温水中に各々1分間ずつ浸漬
する熱サイクルを10000回負荷させた後に接着強度
を測定した。接着強度の測定には、万能試験機(インス
トロン製)を用い、クロス・ヘッドスピード2mm/m
inの条件で引張接着強度を測定した。各々の測定値の
平均値を求めた。
を調製し、さらに、UDMAまたはBis−GMA、H
D、HEMA、TMDPO、CQ、EDMABA、DE
PTなどを表1に示す重量比で混合したボンディング組
成物を調製した。各プライマー組成物とボンディング組
成物を使用し、実施例1と同様の光硬化性試験方法と接
着力試験方法によって、光硬化完了時間、光硬化深度お
よび接着強度を測定し、それぞれ表1に測定結果を併記
した。
成物に光重合開始剤としてアシルホスフィンオキサイド
化合物とCQとの両方を配合した実施例1〜4の接着剤
システムは、光硬化が10秒以内に完結し、かつ10秒
間の光照射で2mm程度の硬化深度が得られ、光硬化性
に優れることが判った。さらに、接着力試験において、
熱サイクル負荷後でも接着強度の低下は殆どなかった。
これに対し、ボンディング組成物に光重合開始剤として
TMDPOのみを配合した比較例1および比較例2の接
着剤システムは、光重合は10秒間で完結したものの、
光硬化深度は0.5mm程度であり、十分な光硬化性を
得ることができなかった。さらに、熱サイクル負荷によ
り接着強度が低下した。また、ボンディング組成物に光
重合開始剤としてCQのみを配合した比較例3および比
較例4の接着剤システムは、10秒間では光硬化を完結
できず、光硬化深度も1mm程度に止まり、十分な光硬
化性を得ることができなかった。さらに、熱サイクル負
荷により接着強度が著しく低下した。
を表2に示す重量比で混合したプライマー組成物を調製
した。さらに、UDMAまたはBis−GMA、HD、
HEMA、TMDPO、CQ、DMABおよびDEPT
などを表2に示す重量比で混合したボンディング組成物
を調製した。各プライマー組成物とボンディング組成物
を使用し、実施例1と同様の光硬化性試験方法と接着力
試験方法によって、光硬化完了時間、光硬化深度および
接着強度を測定し、それぞれ表2に測定結果を併記し
た。
成物に光重合開始剤としてアシルホスフィンオキサイド
化合物とCQとの両方を配合した実施例5〜8の接着剤
システムは、光硬化が10秒以内に完結し、かつ10秒
間の光照射で2mm程度の硬化深度が得られ、光硬化性
に優れることが判った。さらに、接着力試験において、
熱サイクル負荷後でも接着強度の低下は殆どなかった。
これに対し、ボンディング組成物に光重合開始剤として
TMDPOのみを配合した比較例5および比較例6の接
着剤システムは、光重合は10秒間で完結したものの、
光硬化深度は0.5mm程度であり、十分な光硬化性を
得ることができなかった。さらに、熱サイクル負荷によ
り接着強度が低下した。また、ボンディング組成物に光
重合開始剤としてCQのみを配合した比較例7および比
較例8の接着剤システムは、10秒間では光硬化を完結
できず、光硬化深度も1mm程度に止まり、十分な光硬
化性を得ることができなかった。さらに、熱サイクル負
荷により接着強度が著しく低下した。
合したプライマー組成物を調製した。さらに、UDMA
またはBis−GMA、HD、HEMA、MUP、TM
DPO、CQおよびEDMABAなどを表3に示す重量
比で混合したボンディング組成物を調製した。各プライ
マー組成物とボンディング組成物を使用し、実施例1と
同様の光硬化性試験方法と接着力試験方法によって、光
硬化完了時間、光硬化深度および接着強度を測定し、そ
れぞれ表3に測定結果を併記した。
成物に光重合開始剤としてアシルホスフィンオキサイド
化合物とCQとの両方を配合した実施例9〜12の接着
剤システムは、光硬化が10秒以内に完結し、かつ10
秒間の光照射で2mm程度の硬化深度が得られ、光硬化
性に優れることが判った。さらに、接着力試験におい
て、熱サイクル負荷後でも接着強度の低下は殆どなかっ
た。これに対し、ボンディング組成物に光重合開始剤と
してTMDPOのみを配合した比較例9および比較例1
0の接着剤システムは、光重合は10秒間で完結したも
のの、光硬化深度は0.5mm程度であり、十分な光硬
化性を得ることができなかった。さらに、熱サイクル負
荷により接着強度が低下した。また、ボンディング組成
物に光重合開始剤としてCQのみを配合した比較例11
および比較例12の接着剤システムは、10秒間では光
硬化を完結できず、光硬化深度も1.5mm程度に止ま
り、十分な光硬化性を得ることができなかった。さら
に、熱サイクル負荷により接着強度が著しく低下した。
表4に示す重量比で混合したプライマー組成物を調製し
た。さらに、UDMAまたはBis−GMA、HD、H
EMA、MDP、TMDPO、CQおよびEDMABA
などを表4に示す重量比で混合したボンディング組成物
を調製した。各プライマー組成物とボンディング組成物
を使用し、実施例1と同様の光硬化性試験方法と接着力
試験方法によって、光硬化完了時間、光硬化深度および
接着強度を測定し、それぞれ表4に測定結果を併記し
た。
成物に光重合開始剤としてアシルホスフィンオキサイド
化合物とCQとの両方を配合した実施例13〜16の接
着剤システムは、光硬化が10秒以内に完結し、かつ1
0秒間の光照射で2mm程度の硬化深度が得られ、光硬
化性に優れることが判った。さらに、接着力試験におい
て、熱サイクル負荷後でも接着強度の低下は殆どなかっ
た。これに対し、ボンディング組成物に光重合開始剤と
してTMDPOのみを配合した比較例13および比較例
14の接着剤システムは、光重合は10秒間で完結した
ものの、光硬化深度は0.5mm程度であり、十分な光
硬化性を得ることができなかった。さらに、熱サイクル
負荷により接着強度が低下した。また、ボンディング組
成物に光重合開始剤としてCQのみを配合した比較例1
5および比較例16の接着剤システムは、10秒間では
光硬化を完結できず、光硬化深度も1.5mm程度に止
まり、十分な光硬化性を得ることができなかった。さら
に、熱サイクル負荷により接着強度が著しく低下した。
から構成される歯科用接着剤システムにおいて、ボンデ
ィング組成物に光重合開始剤としてアシルホスフィンオ
キサイド化合物とα−ジケトン化合物との両方を配合す
ることにより、ボンディング組成物のみならずプライマ
ー組成物をも同時に短時間で強固に光硬化させることが
でき、さらに、歯質に対する接着耐久性を大幅に向上さ
せることができる。
Claims (4)
- 【請求項1】(a)酸性基を有する重合性単量体、
(b)水酸基を有する重合性単量体および(c)水を含
有してなるプライマー組成物、および(d)重合性単量
体、(e)光重合開始剤としてアシルホスフィンオキサ
イド化合物および(f)α−ジケトン化合物を含有して
なるボンディング組成物から構成されることを特徴とす
る歯科用接着剤システム。 - 【請求項2】該プライマー組成物が、さらに(g)重合
開始剤を含有する請求項1記載の歯科用接着剤システ
ム。 - 【請求項3】該ボンディング組成物が、さらに(h)酸
性基を有する重合性単量体を含有する請求項1または請
求項2記載の歯科用接着剤システム。 - 【請求項4】該ボンディング組成物が、さらに(i)酸
化剤および/または(j)還元剤を含有する請求項1〜
3のいずれかに記載の歯科用接着剤システム。
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