JP2000209944A - エリンギィの人工栽培方法 - Google Patents
エリンギィの人工栽培方法Info
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Landscapes
- Mushroom Cultivation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】子実体を大型化することにより、形質良好で商
品価値の高いキノコを安定的に高収率で収穫することが
出来るエリンギィの人工栽培方法を提供する。 【解決手段】培養基にエリンギィの菌種を接種し、菌糸
の蔓延した菌床の表面を5〜20mmの深さに菌掻き処
理した後、注水処理を行なわずに芽出室に搬入し、栽培
容器の口を開放状態として倒立または正立状態におい
て、環境湿度50〜100%の範囲内で75%未満の低湿
環境と75%以上の高湿環境とを一定間隔で保持するこ
とにより芽出しを行ない、次いで、原基の生育を行な
う。
品価値の高いキノコを安定的に高収率で収穫することが
出来るエリンギィの人工栽培方法を提供する。 【解決手段】培養基にエリンギィの菌種を接種し、菌糸
の蔓延した菌床の表面を5〜20mmの深さに菌掻き処
理した後、注水処理を行なわずに芽出室に搬入し、栽培
容器の口を開放状態として倒立または正立状態におい
て、環境湿度50〜100%の範囲内で75%未満の低湿
環境と75%以上の高湿環境とを一定間隔で保持するこ
とにより芽出しを行ない、次いで、原基の生育を行な
う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エリンギィの人工
栽培方法に関する。エリンギィは、ヒラタケ属ヒラタケ
科の食用キノコであり、次の様な特徴を有する。すなわ
ち、傘の大きさは5〜10cm、傘色は灰褐色から浅黄
色、形は丸型から扁平型で後に漏斗状となる。菌柄の長
さは3〜10cm、太さは1〜2cmであり、上下は略
同形であり、肉質は中実で堅い。また、日本には自生せ
ず、南ヨーロッパ、ロシア南部、中央アジア等で自生
し、Eryngium属やFerula属のセリ科草本
植物の枯死した根部などに発生する。そして、ヨーロッ
パ等においては、歯触りが良く、美味であり、しかも、
日持ちすることから、食用キノコとしての人気が高い。
栽培方法に関する。エリンギィは、ヒラタケ属ヒラタケ
科の食用キノコであり、次の様な特徴を有する。すなわ
ち、傘の大きさは5〜10cm、傘色は灰褐色から浅黄
色、形は丸型から扁平型で後に漏斗状となる。菌柄の長
さは3〜10cm、太さは1〜2cmであり、上下は略
同形であり、肉質は中実で堅い。また、日本には自生せ
ず、南ヨーロッパ、ロシア南部、中央アジア等で自生
し、Eryngium属やFerula属のセリ科草本
植物の枯死した根部などに発生する。そして、ヨーロッ
パ等においては、歯触りが良く、美味であり、しかも、
日持ちすることから、食用キノコとしての人気が高い。
【0002】
【従来の技術】特開平7−184473号公報には、エ
リンギィの人工栽培方法として、従来の食用キノコの栽
培管理方法、すなわち、菌糸蔓延の完了した菌床を室温
15〜19℃で湿度80〜90%の環境下において、し
かも、菌掻きした瓶口にキャップを施して栽培する方法
をそのまま採用した方法が開示されている。しかしなが
ら、上記の様な方法を商業的生産規模の栽培に適用した
場合は、菌糸の再生に伴う呼吸水の影響により瓶内部の
湿度が90%以上と高くなるため、気中菌糸の過剰発生
による発芽不良、高湿度環境に伴う発芽過多症状および
病害発生、瓶内炭酸ガス濃度の上昇による原基形成弊害
などの問題が生じ、発生が安定しないという欠点があ
る。
リンギィの人工栽培方法として、従来の食用キノコの栽
培管理方法、すなわち、菌糸蔓延の完了した菌床を室温
15〜19℃で湿度80〜90%の環境下において、し
かも、菌掻きした瓶口にキャップを施して栽培する方法
をそのまま採用した方法が開示されている。しかしなが
ら、上記の様な方法を商業的生産規模の栽培に適用した
場合は、菌糸の再生に伴う呼吸水の影響により瓶内部の
湿度が90%以上と高くなるため、気中菌糸の過剰発生
による発芽不良、高湿度環境に伴う発芽過多症状および
病害発生、瓶内炭酸ガス濃度の上昇による原基形成弊害
などの問題が生じ、発生が安定しないという欠点があ
る。
【0003】一方、特開平9−140285号公報にお
いては、新菌株の作出方法および栽培方法として、育種
面での検討を行ない、芽出し工程の環境湿度を55〜8
5%と広くし、しかも、菌床表面の乾燥を防止するた
め、有孔ポリシートや新聞紙などの通気性シートにより
栽培容器の上部を覆う様にした方法が開示されている。
しかしながら、上記の方法による場合は、栽培容器内の
閉鎖空間の湿度が高値で一定化する傾向にあるため、被
覆材の種類によっては菌掻き後の菌床表面の湿度が過剰
となり、発生が安定し難く、更に、発芽が不揃いの場合
は通気性シートの取り外し時期の判断が難しいという問
題がある。
いては、新菌株の作出方法および栽培方法として、育種
面での検討を行ない、芽出し工程の環境湿度を55〜8
5%と広くし、しかも、菌床表面の乾燥を防止するた
め、有孔ポリシートや新聞紙などの通気性シートにより
栽培容器の上部を覆う様にした方法が開示されている。
しかしながら、上記の方法による場合は、栽培容器内の
閉鎖空間の湿度が高値で一定化する傾向にあるため、被
覆材の種類によっては菌掻き後の菌床表面の湿度が過剰
となり、発生が安定し難く、更に、発芽が不揃いの場合
は通気性シートの取り外し時期の判断が難しいという問
題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであり、その目的は、子実体を大型化
することにより、形質良好で商品価値の高いキノコを安
定的に高収率で収穫することが出来るエリンギィの人工
栽培方法を提供することにある。
鑑みなされたものであり、その目的は、子実体を大型化
することにより、形質良好で商品価値の高いキノコを安
定的に高収率で収穫することが出来るエリンギィの人工
栽培方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、種々検討を
重ねた結果、ヒラタケ、ナメコ等の通常の食用キノコの
人工栽培においては、到底採用されることのない、芽出
し環境の湿度較差を大きく管理する栽培方法により発芽
数を制限するならば、上記の目的を容易に達成し得ると
の知見を得た。
重ねた結果、ヒラタケ、ナメコ等の通常の食用キノコの
人工栽培においては、到底採用されることのない、芽出
し環境の湿度較差を大きく管理する栽培方法により発芽
数を制限するならば、上記の目的を容易に達成し得ると
の知見を得た。
【0006】本発明は、上記の知見を基に完成されたも
のであり、その要旨は、培養基にエリンギィの菌種を接
種し、菌糸の蔓延した菌床の表面を5〜20mmの深さ
に菌掻き処理した後、注水処理を行なわずに芽出室に搬
入し、栽培容器の口を開放状態として倒立または正立状
態において、環境湿度50〜100%の範囲内で75%未
満の低湿環境と75%以上の高湿環境とを一定間隔で保
持することにより芽出しを行ない、次いで、原基の生育
を行なうことを特徴とするエリンギィの人工栽培方法に
存する。
のであり、その要旨は、培養基にエリンギィの菌種を接
種し、菌糸の蔓延した菌床の表面を5〜20mmの深さ
に菌掻き処理した後、注水処理を行なわずに芽出室に搬
入し、栽培容器の口を開放状態として倒立または正立状
態において、環境湿度50〜100%の範囲内で75%未
満の低湿環境と75%以上の高湿環境とを一定間隔で保
持することにより芽出しを行ない、次いで、原基の生育
を行なうことを特徴とするエリンギィの人工栽培方法に
存する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、培養基は、通常、オガコと穀類糠に水
を加えて形成される。オガコとしては、針葉樹オガコが
好適であるが、広葉樹オガコも使用することが出来る。
また、3ケ月以上堆積したオガコが好適であるが、新鮮
なオガコも使用することが出来る。オガコと共にコーン
コブ粉砕物を使用することも出来、その場合、オガコ:
コーンコブ粉砕物の容積比は、8:2程度とされる。一
方、穀類糠としては、米糠、フスマ、大麦糠、トウモロ
コシ糠などが使用される。穀類糠は、出来る限り新鮮な
ものが好ましい。培養基総重量に対し、穀類糠の使用割
合は、通常10〜20重量%、好ましくは15〜18重
量%(1瓶当たり90〜100g)の範囲とされ、含水
率は、通常55〜75重量%、好ましくは66〜68重
量%の範囲とされる。
本発明において、培養基は、通常、オガコと穀類糠に水
を加えて形成される。オガコとしては、針葉樹オガコが
好適であるが、広葉樹オガコも使用することが出来る。
また、3ケ月以上堆積したオガコが好適であるが、新鮮
なオガコも使用することが出来る。オガコと共にコーン
コブ粉砕物を使用することも出来、その場合、オガコ:
コーンコブ粉砕物の容積比は、8:2程度とされる。一
方、穀類糠としては、米糠、フスマ、大麦糠、トウモロ
コシ糠などが使用される。穀類糠は、出来る限り新鮮な
ものが好ましい。培養基総重量に対し、穀類糠の使用割
合は、通常10〜20重量%、好ましくは15〜18重
量%(1瓶当たり90〜100g)の範囲とされ、含水
率は、通常55〜75重量%、好ましくは66〜68重
量%の範囲とされる。
【0008】培養基は、通常、栽培容器に充填して使用
される。栽培容器としては、ポリプロピレン製栽培瓶が
好適であり、その大きさは、通常、800〜1000c
c程度で十分である。培養基の充填は、充填機の使用に
より簡便に行なうことが出来る。栽培容器に充填された
培養基の中央部には、菌糸の蔓延を良好にするため、直
径が10〜20mmであり、底部に到達する接種孔を設
けるのが好ましい。
される。栽培容器としては、ポリプロピレン製栽培瓶が
好適であり、その大きさは、通常、800〜1000c
c程度で十分である。培養基の充填は、充填機の使用に
より簡便に行なうことが出来る。栽培容器に充填された
培養基の中央部には、菌糸の蔓延を良好にするため、直
径が10〜20mmであり、底部に到達する接種孔を設
けるのが好ましい。
【0009】栽培容器に充填された培養基は、常法に従
い、容器に蓋を施した後に殺菌処理される。殺菌処理
は、通常、高圧殺菌釜を使用して行われ、培養基内温度
が約120℃に達した後、同温度を1時間程度保持する
ことにより、完全殺菌を行なうことが出来る。殺菌処理
終了後の培養基は、無菌的に冷却される。
い、容器に蓋を施した後に殺菌処理される。殺菌処理
は、通常、高圧殺菌釜を使用して行われ、培養基内温度
が約120℃に達した後、同温度を1時間程度保持する
ことにより、完全殺菌を行なうことが出来る。殺菌処理
終了後の培養基は、無菌的に冷却される。
【0010】先ず、本発明の栽培方法においては、培養
基にエリンギィの菌種を接種する。菌種の接種は、接種
室において無菌的に行われる。接種量は、800〜85
0cc程度の大きさの栽培瓶の場合、通常、1瓶当たり
10〜20cc程度とし、瓶口全面に接種するのが好ま
しい。本発明で使用するエリンギィの菌種は、「EG−
8」と命名され、平成10年10月23日から、工業技
術院生命工学工業技術研究所おいて「FERM P−1
7028」として寄託されている。
基にエリンギィの菌種を接種する。菌種の接種は、接種
室において無菌的に行われる。接種量は、800〜85
0cc程度の大きさの栽培瓶の場合、通常、1瓶当たり
10〜20cc程度とし、瓶口全面に接種するのが好ま
しい。本発明で使用するエリンギィの菌種は、「EG−
8」と命名され、平成10年10月23日から、工業技
術院生命工学工業技術研究所おいて「FERM P−1
7028」として寄託されている。
【0011】次いで、菌種が接種された培養基の培養を
行ない、菌糸の蔓延した菌床を得る。培養管理は、18
℃で20日間程度の初期管理を行なった後、23℃に昇
温し、更に、15日間程度の熟成を行なうのが好まし
い。培養期間中は栽培容器内の温度が28℃を超えない
様にするのが好ましい。通常、35日程度の培養期間で
菌糸の蔓延した完熟菌床が得られる。
行ない、菌糸の蔓延した菌床を得る。培養管理は、18
℃で20日間程度の初期管理を行なった後、23℃に昇
温し、更に、15日間程度の熟成を行なうのが好まし
い。培養期間中は栽培容器内の温度が28℃を超えない
様にするのが好ましい。通常、35日程度の培養期間で
菌糸の蔓延した完熟菌床が得られる。
【0012】次いで、菌糸の蔓延した菌床の表面を5〜
20mmの深さに菌掻き処理する。斯かる菌掻き処理に
より、接種した菌種が掻き取られると共に菌床表面の菌
糸に物理的刺激が与えられる。本発明において、菌掻き
処理は、発芽を揃え、その数を抑制し、菌床の接種孔周
辺部に子実体を集中させるため、上記の様に通常よりや
や深く行われる。菌掻き処理の深さは、好ましくは10
〜20mm、更に好ましくは15〜20mmである。
20mmの深さに菌掻き処理する。斯かる菌掻き処理に
より、接種した菌種が掻き取られると共に菌床表面の菌
糸に物理的刺激が与えられる。本発明において、菌掻き
処理は、発芽を揃え、その数を抑制し、菌床の接種孔周
辺部に子実体を集中させるため、上記の様に通常よりや
や深く行われる。菌掻き処理の深さは、好ましくは10
〜20mm、更に好ましくは15〜20mmである。
【0013】次いで、注水処理を行なわずに芽出室に搬
入し、栽培容器の口を開放状態として倒立または正立状
態において、環境湿度50〜100%の範囲内で75%未
満の低湿環境と75%以上の高湿環境とを一定間隔で保
持することにより、芽出しを行なう。
入し、栽培容器の口を開放状態として倒立または正立状
態において、環境湿度50〜100%の範囲内で75%未
満の低湿環境と75%以上の高湿環境とを一定間隔で保
持することにより、芽出しを行なう。
【0014】本発明においては、断続的な乾/湿管理に
より、芽出しを行なうことが重要である。すなわち、芽
出し時の環境湿度が90%以上と常に高い場合は、原基
形成が早まる傾向にあるものの、発芽数が多くなり、大
型の子実体の収穫が出来なくなる他、連作障害による病
害の発生により、子実体の萎縮症状や立枯症状が頻発に
発生する様になる。また、芽出し時の環境湿度が60%
以下と常に低い場合は、原基形成が極端に遅れ、時とし
ては形成されず、発生するキノコも奇形が多くなること
から、短期間で形質良好な大型のエリンギィを安定して
高収率で収穫することが出来ない。本発明において、低
湿環境の好ましい湿度は60〜70%、高湿環境の好ま
しい湿度は85〜95%である。そして、交互に繰り返
される上記の各湿度環境の保持間隔は、通常3〜12時
間、好ましくは5〜8時間の範囲である。なお、低湿環
境と高湿環境との保持時間は一定である必要はなく、ま
た、繰り返し行われる低湿(高湿)環境の保持時間も一
定である必要はない。
より、芽出しを行なうことが重要である。すなわち、芽
出し時の環境湿度が90%以上と常に高い場合は、原基
形成が早まる傾向にあるものの、発芽数が多くなり、大
型の子実体の収穫が出来なくなる他、連作障害による病
害の発生により、子実体の萎縮症状や立枯症状が頻発に
発生する様になる。また、芽出し時の環境湿度が60%
以下と常に低い場合は、原基形成が極端に遅れ、時とし
ては形成されず、発生するキノコも奇形が多くなること
から、短期間で形質良好な大型のエリンギィを安定して
高収率で収穫することが出来ない。本発明において、低
湿環境の好ましい湿度は60〜70%、高湿環境の好ま
しい湿度は85〜95%である。そして、交互に繰り返
される上記の各湿度環境の保持間隔は、通常3〜12時
間、好ましくは5〜8時間の範囲である。なお、低湿環
境と高湿環境との保持時間は一定である必要はなく、ま
た、繰り返し行われる低湿(高湿)環境の保持時間も一
定である必要はない。
【0015】芽出しは、通常12〜22℃、好ましくは
14〜15℃の温度において、炭酸ガス濃度が通常20
00ppm以下、照度が50〜200luxの環境下に
行われる。通常、菌掻き処理後7〜10日間で原基が形
成される。芽出し期間は、通常、子実体が1cm程度に
成長するまで行われる。
14〜15℃の温度において、炭酸ガス濃度が通常20
00ppm以下、照度が50〜200luxの環境下に
行われる。通常、菌掻き処理後7〜10日間で原基が形
成される。芽出し期間は、通常、子実体が1cm程度に
成長するまで行われる。
【0016】次いで、原基の生育を行なうが、この際、
環境温度は、通常12〜26℃、好ましくは16〜18
℃、環境湿度は、通常70%以上、好ましくは85〜9
5%の範囲とされる。
環境温度は、通常12〜26℃、好ましくは16〜18
℃、環境湿度は、通常70%以上、好ましくは85〜9
5%の範囲とされる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。
【0018】実施例1 先ず、スギオガコとコーンコブミールを容積比で8:2
の割合で混合し、培養基総重量当たり9重量%の専管フ
スマと9重量%の米糠を添加(合計で1瓶当たり95g
添加)した後、含水率を約68重量%に調節して培養基
を調製した。そして、ポリプロピレン製栽培瓶(850
cc)に正味重量で530〜540gの培養基を充填機
によって充填し、培養基の中央部に直径が約15mmで
底部に到達する接種孔を設けて施栓した。次いで、常法
に従って高圧殺菌釜中で殺菌した後に冷却した。冷却
は、放冷時における戻り空気による再汚染を防止するた
め、クリーンルーム内で行なった。
の割合で混合し、培養基総重量当たり9重量%の専管フ
スマと9重量%の米糠を添加(合計で1瓶当たり95g
添加)した後、含水率を約68重量%に調節して培養基
を調製した。そして、ポリプロピレン製栽培瓶(850
cc)に正味重量で530〜540gの培養基を充填機
によって充填し、培養基の中央部に直径が約15mmで
底部に到達する接種孔を設けて施栓した。次いで、常法
に従って高圧殺菌釜中で殺菌した後に冷却した。冷却
は、放冷時における戻り空気による再汚染を防止するた
め、クリーンルーム内で行なった。
【0019】次いで、同クリーンルーム内で無菌的にエ
リンギィの菌種(「EG−8」)を接種して培養を開始
した。培養は、18℃で20日間保持した後、23℃で
菌糸が蔓延するまで行ない、更に、10日間継続させ、
合計35日間行なった。その後、培地の表面も含めて約
15mmの深さの菌掻き処理を行なった。
リンギィの菌種(「EG−8」)を接種して培養を開始
した。培養は、18℃で20日間保持した後、23℃で
菌糸が蔓延するまで行ない、更に、10日間継続させ、
合計35日間行なった。その後、培地の表面も含めて約
15mmの深さの菌掻き処理を行なった。
【0020】次いで、直ちに、環境温度14〜15℃、
炭酸ガス濃度800〜1800ppm、昼間の時間のみ
200luxの光を照射し、環境湿度60〜98%の範
囲で低湿度環境と高湿度環境とを一定間隔で保持しなが
ら繰り返す、芽出し管理を行なった。具体的には、栽培
瓶を倒立状態とし、60〜70%の低湿度環境と85〜
98%の高湿度環境を6時間ずつ交互に繰り返した。
炭酸ガス濃度800〜1800ppm、昼間の時間のみ
200luxの光を照射し、環境湿度60〜98%の範
囲で低湿度環境と高湿度環境とを一定間隔で保持しなが
ら繰り返す、芽出し管理を行なった。具体的には、栽培
瓶を倒立状態とし、60〜70%の低湿度環境と85〜
98%の高湿度環境を6時間ずつ交互に繰り返した。
【0021】次いで、芽切り確認後、栽培瓶を正立状態
に戻し、環境温度を16〜18℃、環境湿度を80〜9
0%に変更し、収穫作業時以外は暗黒管理下で生育を行
なった。そして、キノコの柄の長さが10cm程度にま
で成長し、菌傘が平らになるまで成長した段階で1本毎
に収穫した。収穫までの日数は20.4日(標準偏差値
1.6)、1瓶当たりの収量は172.4g(標準偏差
値16.3)、子実体の個重は40.2g(標準偏差値
4.4)であり、菌柄の萎縮や屈曲などの病害は認めら
れなかった。
に戻し、環境温度を16〜18℃、環境湿度を80〜9
0%に変更し、収穫作業時以外は暗黒管理下で生育を行
なった。そして、キノコの柄の長さが10cm程度にま
で成長し、菌傘が平らになるまで成長した段階で1本毎
に収穫した。収穫までの日数は20.4日(標準偏差値
1.6)、1瓶当たりの収量は172.4g(標準偏差
値16.3)、子実体の個重は40.2g(標準偏差値
4.4)であり、菌柄の萎縮や屈曲などの病害は認めら
れなかった。
【0022】比較例1 実施例1において、芽出し工程における湿度管理を80
〜90%の略一定の湿度環境下で行なう条件に変更した
以外は、実施例1と同様に操作しエリンギィの栽培を行
なった。収穫までの日数は18.8日(標準偏差値1.
2)、1瓶当たりの収量は120.2g(標準偏差値2
0.1)、子実体の個重は15.6g(標準偏差値1
0.0)であり、株状に又は瓶口全面にキノコが発生、
菌柄が屈曲したキノコが多く認められた。
〜90%の略一定の湿度環境下で行なう条件に変更した
以外は、実施例1と同様に操作しエリンギィの栽培を行
なった。収穫までの日数は18.8日(標準偏差値1.
2)、1瓶当たりの収量は120.2g(標準偏差値2
0.1)、子実体の個重は15.6g(標準偏差値1
0.0)であり、株状に又は瓶口全面にキノコが発生、
菌柄が屈曲したキノコが多く認められた。
【0023】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、芽出し環
境下の湿度を大きく変化させることにより、すなわち、
通常のキノコ栽培においては到底採用されない様な低湿
度環境と高湿度環境とを一定間隔で交互に繰り返しなが
ら芽出し管理を行なうことにより、発芽する子実体の数
を少なくし、菌柄を太く長くすることによって形質良好
な商品価値の高い大型のエリンギィを安定的に高収率で
収穫することが出来る。
境下の湿度を大きく変化させることにより、すなわち、
通常のキノコ栽培においては到底採用されない様な低湿
度環境と高湿度環境とを一定間隔で交互に繰り返しなが
ら芽出し管理を行なうことにより、発芽する子実体の数
を少なくし、菌柄を太く長くすることによって形質良好
な商品価値の高い大型のエリンギィを安定的に高収率で
収穫することが出来る。
Claims (1)
- 【請求項1】 培養基にエリンギィの菌種を接種し、菌
糸の蔓延した菌床の表面を5〜20mmの深さに菌掻き
処理した後、注水処理を行なわずに芽出室に搬入し、栽
培容器の口を開放状態として倒立または正立状態におい
て、環境湿度50〜100%の範囲内で75%未満の低湿
環境と75%以上の高湿環境とを一定間隔で保持するこ
とにより芽出しを行ない、次いで、原基の生育を行なう
ことを特徴とするエリンギィの人工栽培方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11016988A JP2000209944A (ja) | 1999-01-26 | 1999-01-26 | エリンギィの人工栽培方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11016988A JP2000209944A (ja) | 1999-01-26 | 1999-01-26 | エリンギィの人工栽培方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000209944A true JP2000209944A (ja) | 2000-08-02 |
Family
ID=11931423
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11016988A Pending JP2000209944A (ja) | 1999-01-26 | 1999-01-26 | エリンギィの人工栽培方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000209944A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030092798A (ko) * | 2002-05-31 | 2003-12-06 | 최경환 | 참숯을 함유한 변이새송이버섯 재배용 배지 조성물 및변이새송이버섯 재배방법 |
| ITAQ20100002A1 (it) * | 2010-01-25 | 2011-07-26 | Alessandro Cantarelli | Produzione programmata e sincronizzata del fungo pleurotus eryngii ottenuta tramite traumatizzazione fisico- chimica e meccanica |
| US7984584B2 (en) | 2007-05-29 | 2011-07-26 | Takara Bio Inc. | Method for fungal bed cultivation of mushroom |
| CN104303844A (zh) * | 2014-10-25 | 2015-01-28 | 山西凯盛肥业有限公司 | 一种杏鲍菇接菌保育培养崔蕾工厂化系统 |
| CN104429606A (zh) * | 2014-12-05 | 2015-03-25 | 丽水学院 | 一种杏鲍菇的培养方法 |
| CN106171519A (zh) * | 2016-07-12 | 2016-12-07 | 十堰市农业科学院 | 一种生产袋栽杏鲍菇去套环疏蕾的方法 |
| CN110999717A (zh) * | 2019-12-31 | 2020-04-14 | 上海诚营农业发展有限公司 | 一种有机香菇高产的工厂化栽培方法 |
| IT201900024123A1 (it) | 2019-12-16 | 2021-06-16 | Giovanni Pacioni | Procedimento per la produzione sincrona e programmata di pleurotus eryngii |
-
1999
- 1999-01-26 JP JP11016988A patent/JP2000209944A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030092798A (ko) * | 2002-05-31 | 2003-12-06 | 최경환 | 참숯을 함유한 변이새송이버섯 재배용 배지 조성물 및변이새송이버섯 재배방법 |
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| CN106171519A (zh) * | 2016-07-12 | 2016-12-07 | 十堰市农业科学院 | 一种生产袋栽杏鲍菇去套环疏蕾的方法 |
| CN106171519B (zh) * | 2016-07-12 | 2019-11-08 | 十堰市农业科学院 | 一种生产袋栽杏鲍菇去套环疏蕾的方法 |
| IT201900024123A1 (it) | 2019-12-16 | 2021-06-16 | Giovanni Pacioni | Procedimento per la produzione sincrona e programmata di pleurotus eryngii |
| CN110999717A (zh) * | 2019-12-31 | 2020-04-14 | 上海诚营农业发展有限公司 | 一种有机香菇高产的工厂化栽培方法 |
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Legal Events
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| A621 | Written request for application examination |
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