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JP2000208851A - 光増幅素子、光回路、光増幅素子の製造方法および光増幅材料 - Google Patents

光増幅素子、光回路、光増幅素子の製造方法および光増幅材料

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Publication number
JP2000208851A
JP2000208851A JP802399A JP802399A JP2000208851A JP 2000208851 A JP2000208851 A JP 2000208851A JP 802399 A JP802399 A JP 802399A JP 802399 A JP802399 A JP 802399A JP 2000208851 A JP2000208851 A JP 2000208851A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
light
core
polymer
optical amplifying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP802399A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroo Miyamoto
裕生 宮本
Shinko Kamikawa
真弘 上川
Takeshi Koyano
武 小谷野
Kiminori Maeno
仁典 前野
Mitsuro Mita
充郎 見田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP802399A priority Critical patent/JP2000208851A/ja
Publication of JP2000208851A publication Critical patent/JP2000208851A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチック光ファイバ用として好適なかつ
小型化に適した光増幅素子を提供する。 【解決手段】 光増幅素子27は、基板11と、この基
板上に形成され、下記の(1a)式で示される有機金属
錯体を重合させたポリマで構成したコア15aおよびこ
のコアを埋め込むクラッド層13,25とを具える。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、有機金属錯体の
ポリマを利用した光増幅技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ網を用いた光通信システム
は、大容量かつ高速のデータ伝送を可能にする。光ファ
イバ網は、典型的には、石英系シングルモード光ファイ
バ網により構築されている。しかし、近年、プラスチッ
ク光ファイバ(POF:PlasticsOptical Fiber)にお
いて、広帯域(100m伝送で2.5Gbps)、低損
失なGI(Graded Index)型と呼ばれるPOFが開発さ
れた。このような高性能POFを用いることで、加入者
系(局から各家庭までの伝送系)の高速伝送網の構築も
考えられている。なぜなら、POFが、石英系光ファイ
バに比べて、大口径(500〜1000μm)化し易
い、フレキシビリティに富む、取り扱い易い等の特徴を
持つため、光ファイバの施設コストを大幅に低減できる
と期待できるからである。
【0003】ところで、光ファイバ網が石英系、プラス
チック系いずれのものであっても、光通信システムで
は、伝播損、分岐損、接続損、スイッチング損等が原因
で、光信号の減衰が生じる。光信号の減衰は、長距離伝
送を行う場合に特に問題となる。そこで、光信号の減衰
を補償するため、光増幅器が必要になる。
【0004】石英系光ファイバ網を用いた光通信システ
ム用の光増幅器として、例えば文献I(「Erドープ光
ファイバによる光増幅とその応用」、中沢正隆、応用物
理第59巻、第9号、pp.1175-1192(1990))に開示の、
いわゆるファイバ型光増幅器がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、POFに好ま
しい光増幅器は現在のところ開発されていない。
【0006】例えば、文献Iに開示されているようなフ
ァイバ型光増幅器は、石英系光ファイバに最適化されて
いるため、波長1.3μmや1.55μmといった赤外
域の限られた波長にしか増幅作用を示さない。一方、P
OF系光ファイバでは波長500〜900nmの光が一
般に用いられる。従って、石英系光ファイバ用の光増幅
器は、そのままではPOF用として用いることができな
い。
【0007】さらに、文献Iに記載のファイバ型光増幅
器は、30dB(1000倍)の利得を得るために20
〜30メートルの長さの増幅用光ファイバが必要であ
る。10dB(10倍)の利得を得る場合でも、約1メ
ートルの長さの増幅用ファイバが必要である。すなわ
ち、光増幅器の作用長がメートルオーダーである。その
理由は、例えば1.55μm用のファイバ型光増幅器は
エルビウムイオン(Er3+)を石英系ファイバにドープ
したものであるが、ドープ量を多くするとドープイオン
同士の凝集が起こり、増幅作用が低下してしまうためで
ある。そのため、ドープ量を10〜1000ppmと希
薄にした上で、ファイバ長を長くすることで増幅作用を
得るようにしているためである。このように、ファイバ
型光増幅器では、そもそも、光増幅器の作用長を短縮す
るにも限界がある。すなわち、光増幅器の小型化、低価
格化を図るにも限界がある。
【0008】さらに、ファイバ型光増幅器の場合、平面
型の光増幅器を実現することが難しい。これは、光増幅
器と他の光素子とにより光集積回路を構築する場合など
に弊害になる。
【0009】これに対して、例えば、特表平7−502
731号公報または特開平7−5505号公報には、P
OF用の光増幅器に適用できると考えられる別の技術が
開示されている。
【0010】すなわち、特表平7−502731号公報
には、ランタニドイオンをヘミスフェランドと称する化
合物に組み込んだ構成のランタニド錯体を、ポリマー光
導波路に溶解させるか、分散させるか、または共有結合
で組み込むことによって光増幅器を構成する試みが開示
されている(例えば第4頁左下欄第21〜23行)。
【0011】また、特開平7−5505号公報には、希
土類錯体をポリマに溶解させたものを、ポリ(フルオロ
エチレン)の毛管に充填した構造のファイバ型光増幅器
(実施例1)や、希土類錯体をポリマに溶解させたもの
を石英プレート上に薄膜化した構造の平面型光増幅器
(実施例2)が開示されている。そして、希土類錯体と
して、β−ジケトン系のものが用いられている。
【0012】しかし、特表平7−502731号公報お
よび特開平7−5505号公報いずれも、ホストポリマ
に希土類錯体をドープしたポリマを、光増幅材料として
いる。このようなドープ系では、ドープ量を上げていく
に従い希土類錯体同士の凝集が起こり易くなる。このよ
うな凝集が起こると、期待する程の光増幅作用が得られ
なかったり、かえって光増幅作用が低下すると考えられ
る。
【0013】従って、上記の問題を解決できる新規な素
子が望まれる。また、新規な光増幅材料が望まれる。
【0014】
【課題を解決するための手段】そこで、この出願に係る
発明者は鋭意研究を行った。その結果、構造中に元々希
土類イオンを含有している特定のポリマを用いて光増幅
部を構成すること、および、この特定のポリマを光増幅
材料として用いることによって、上記の目的をそれぞれ
達成できることを見出して、この発明を完成するに至っ
た。
【0015】従って、この発明の第1の光増幅素子によ
れば、下記の(1)式で示す有機金属錯体を重合させた
ポリマ(以下、第1のポリマともいう。)で構成した光
増幅部を具えることを特徴とする。ただし、(1)式中
のRは、水素または炭素数が1〜20のアルキル基であ
る。Rが水素であるもの(アクリル酸ユーロピウム)ま
たは、Rがメチル基であるもの(メタクリル酸ユーロピ
ウム)は、材料の入手の容易さ等から好ましい。
【0016】
【化8】
【0017】この第1のポリマは、下記の(2)式で示
される構造を含むポリマと推定される。
【0018】
【化9】
【0019】また、この発明の第2の光増幅素子によれ
ば、酸無水物と、カルボニル基を有するジアミン、また
は2つのアミノ基を有するβ−ジケトンとから、低温溶
液重合法によりポリアミド酸を製造し、このポリアミド
酸と塩化ユーロピウムとを反応させて有機金属錯体を製
造し、この有機金属錯体をイミド化して得たポリマ(以
下、第2のポリマともいう。)で構成した光増幅部を具
えることを特徴とする。
【0020】この第2のポリマは、下記の(3)式で示
される構造を含むポリマと推定される。ただし、合成な
どの点から、(3)式中のArは、下記の(I)式、ま
たは(II)式、または(III)式で示されるもの、Xは下
記の(IV)式、または(V)式で示されるものとするの
が好適である。
【0021】
【化10】
【0022】
【化11】
【0023】また、この発明の第1の光増幅材料によれ
ば、上記の(1)式で示す有機金属錯体を重合させたポ
リマ(すなわち、第1のポリマ)からなることを特徴と
する。
【0024】また、この発明の第2の光増幅材料によれ
ば、酸無水物と、カルボニル基を有するジアミン、また
は2つのアミノ基を有するβ−ジケトンとから、低温溶
液重合法によりポリアミド酸を製造し、このポリアミド
酸と塩化ユーロピウムとを反応させて有機金属錯体を製
造し、この有機金属錯体自体またはこの有機金属錯体を
イミド化して得たポリマ(すなわち第2のポリマ(この
場合有機金属錯体も含む))からなることを特徴とす
る。ここで、低温溶液重合法とは、室温以下の温度で行
う重合法である(例えば文献「化学大辞典(縮刷版)」
1993.6.1第34刷、第7頁、共立出版(株))。
【0025】上記の第1および第2のポリマの分子量
は、用途に応じた任意の範囲とできる。この分子量が低
すぎては、膜の形成が困難となり、かつ、耐熱性も得る
ことができない。また、この分子量が高すぎては均質な
膜を得にくくなる。これらの点を考慮し、かつ、光増幅
素子としての用途を考えた場合、第1および第2のポリ
マの分子量は、それぞれ、重量平均分子量でいって、1
0,000以上かつ100,000以下が好ましい。
【0026】この発明の第1および第2の光増幅素子そ
れぞれは、後述する実施例から明らかなように、POF
で使用される波長光に対して光増幅作用を示す。そのた
め、POF用の光増幅器として好適な光増幅素子が得ら
れる。
【0027】さらに、この発明の光増幅素子は、光増幅
のための作用長が、例えばファイバ型光増幅器に比べ
て、短かくて済むものである。そのため、光増幅器の小
型化が図れる。
【0028】光増幅のための作用長を短くできる理由
は、本発明が、希土類イオンをポリマにドープした材料
でなく、構造中に希土類イオンを元々含有しているポリ
マを用いているためと考える。すなわち、希土類イオン
がポリマ中に高密度にかつ凝集なく元々存在しているポ
リマを用いているためと考える。
【0029】さらに、この発明の光増幅素子は、基板上
に光増幅部としてのコアを具えたいわゆる平面型の光増
幅素子となり得るものである。そのため、他の光素子と
の集積化が図り易い。もちろん、必要によってはファイ
バー型光増幅器の構造も取り得る。
【0030】また、この発明の第1および第2の光増幅
材料それぞれは、後述する実施例から明らかなように、
POFで使用される波長光に対して光増幅作用を示す。
然も、例えばファイバ型光増幅器に比べて、短かい作用
長で光増幅作用を示す。然も、基板上に光増幅部として
のコアを具えたいわゆる平面型の光増幅素子を実現可能
にする。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この出願の各発明の実施の
形態についてそれぞれ説明する。もちろん、この実施の
形態は、この出願の各発明の範囲内の一例にすぎない。
【0032】先ず、上記の式(1)で示す有機金属錯体
は、該錯体を得るために好適な酸と、塩化ユウロピウム
塩とを混合攪拌することで反応させ、この反応で生じた
沈殿を濾過し、さらに再沈殿または再結晶または昇華等
の精製方法により精製することにより、得ることができ
る。
【0033】なお、(1)式の中のRがメチル基である
下記の(1a)式で示すメタクリル酸ユーロピウムは、
文献II(J.Macromol.Sci.Chem.Vol.A25 pp.1397-1406(1
988))に開示されている公知の物質である。ただし、こ
の文献IIでは、この物質についての学問的な分光特性が
示されているにすぎない。
【0034】
【化12】
【0035】また、式(1)で示す有機金属錯体を重合
させる方法として、例えば、この有機金属錯体と重合開
始剤材とを含む混合物に、光、例えば紫外線を照射する
光重合法、または、この有機金属錯体と重合開始剤とを
溶液に入れて行われる溶液重合法を挙げることができ
る。このような重合が済むと、第1のポリマが得られ
る。
【0036】また、(1)式で示される有機金属錯体を
用いて光増幅素子を作製する方法としては、(1)式で
示す有機金属錯体を上記の如く重合させて第1のポリマ
を予め作製し、さらにこの第1のポリマを適当な溶剤に
溶解させて塗布液を調製する。そして、この塗布液を好
適な基板上に塗布することで、第1のポリマの膜を形成
し、次に、この膜を光増幅部の形状にパターニングする
ことで光増幅部を形成する方法を挙げることができる。
【0037】具体的には、下部クラッドとしての下地上
に、(1)式で示す有機金属錯体を重合させたポリマ
(第1のポリマ)の膜を形成する工程と、このポリマの
膜をパターニングして、このポリマで構成した光増幅部
としてのコアを形成する工程と、このコアを含む下地上
に、上部クラッドを形成して、該コアをクラッドにより
埋め込む工程とを含む方法を挙げることができる。
【0038】または、ホストポリマ、(1)式で示す有
機金属錯体および重合開始剤を含む層を、下地上に形成
する工程と、この層の所定領域に選択的に光、典型的に
は紫外線を照射して、この所定領域に(1)式で示す有
機金属錯体を重合させたポリマ(第1のポリマ)からな
る光増幅部としてのコアを形成する工程と、このコアの
形成が済んだ試料を減圧雰囲気に入れ、前述の層中に残
存する前述の有機金属錯体を揮発除去する工程とを含む
方法で、光増幅素子を製造しても良い。
【0039】一方、第2のポリマは、酸無水物と、カル
ボニル基を有するジアミン、または2つのアミノ基を有
するβ−ジケトンとを低温溶液重合法により重合させて
ポリアミド酸を得、このポリアミド酸と塩化ユーロピウ
ムとを反応させて有機金属錯体を得、これを例えば真空
加熱することでイミド化することで、得ることができ
る。
【0040】また、この第2のポリマを用いて光増幅素
子を作製する方法としては、この第2のポリマを適当な
溶剤に溶解させて塗布液を調製し、次に、この塗布液を
基板上に塗布することで、第2のポリマの膜を形成し、
次に、この膜を光増幅部の形状にパターニングすること
で光増幅部を形成する方法を挙げることができる。
【0041】また、この出願に係る第1および第2の光
増幅素子それぞれは、他の光素子と集積化することでよ
り多機能な光回路を構成することができる。他の光素子
として、光スイッチ、光フィルタ、光分岐素子など任意
のものを用いることができる。特に、この出願に係る光
増幅素子と、該光増幅素子のコアの出力端に接続され該
コアと同じ材料で構成されたN分岐導波路(Nは2以上
の整数)を含む光分岐素子とを同一基板に一体に具える
光回路は、光損失の少ない分岐素子と成り得るので、好
ましい。
【0042】
【実施例】以下、いくつかの実施例によりこの出願の各
発明についてさらに具体的に説明する。なお、以下の実
施例中で述べる、使用材料名、装置名、また、使用材料
の使用量、合成処理中での温度、時間、素子作製工程で
の素子の寸法、温度、時間、圧力、流量などは、この発
明の範囲内の一例にすぎない。従って、この出願の各発
明は、これら使用材料や数値的条件に何ら限定されるも
のではない。
【0043】1.第1の実施例 (1)式で示される有機金属錯体を重合させたポリマの
合成およびその特性を説明する。
【0044】ここでは、(1)式で示される有機金属錯
体の1種として、(1)式中のRがメチル基(CH3
である上述した(1a)式のメタクリル酸ユーロピウム
を、次のように合成する。
【0045】先ず、メタクリル酸と塩化ユーロピウムと
を、塩基性溶液中で反応させる。そのため、メタクリル
酸7.74g(9mmol)をエタノール30mlに溶
解して、この溶液に1NのNaOH水溶液を9.00m
l加える。次に、この溶液に塩化ユーロピウム1.10
g(3mol)の水溶液15mlを加える。この混合液
を攪拌しながら60℃のウォータバスで温めながら1時
間反応させる。次にこの反応液を放冷し、室温まで冷や
す。これにより、この反応液中に沈殿が生じる。この沈
殿物を濾過により採取して、さらに以下のように精製す
る。
【0046】先ず、この沈殿物を2mlのジクロロメタ
ンに溶解する。次に、この溶液を多量のヘキサン中に滴
下する。これにより、再び沈殿が生じる。この沈殿物を
エタノールを用いて洗浄し、さらに純水で洗浄した後に
乾燥して、上記(1a)式で示されるメタクリル酸ユー
ロピウムと思われる化合物が得られる。
【0047】この例では、この化合物は約0.95g得
られた。目的の化合物であれば、その収率は78%程度
となる。
【0048】この化合物をNMR装置を用いて同定す
る。この化合物の1H NMRの測定結果は以下の様で
あった。この説明を下記の式(1b)を参照して説明す
る。なお、1H NMRの測定には、NMR装置として
JEOL社製のα−400(型番)を用いる。また、1
H NMR測定用のサンプルとして、上記合成した化合
物3mgを重クロロホルム0.6mlに溶解したものを
用いる。
【0049】
【化13】
【0050】上記合成した化合物についてのNMR測定
により得られたチャート中に、化学シフト値δ=2.0
0の位置を中心としてピーク面積比が9のシングレット
のピークが生じ、化学シフト値δ=5.57の位置を中
心としてピーク面積比が3のシングレットのピークが生
じ、化学シフト値δ=6.09の位置を中心として面積
比が3のシングレットのピークが生じていた。
【0051】これらピークは上記(1b)式中に示す有
機金属錯体を構成するプロトンに起因するピークに対応
している。すなわち、化学シフト値δ=2.00の位置
を中心として生じたピークは、式(1b)中にaで示す
9つのプロトンに起因するピークであり、δ=5.57
の位置を中心として生じたピークは、式(1b)中にb
で示す3つのプロトンに起因するピークであり、化学シ
フト値δ=6.09の位置を中心として生じたピーク
は、式(1b)中にcで示す3つのプロトンに起因する
ピークである。このことから、合成した有機金属錯体が
目的の化合物であることが同定できた。
【0052】また、上記合成した有機金属錯体を重合さ
せてポリマを得る。この重合は、光重合でも、溶液重合
でも良い。ここでは、溶液重合により重合させてポリマ
を得る。
【0053】具体的には、上記合成したメタクリル酸ユ
ーロピウム0.5gと、クロロベンゼン5mlと、重合
開始剤としてのAIBN2mgとを混合する。次に、こ
の混合液をガラス容器中に入れて封止した後、ロータリ
ーポンプを用いて、容器内の雰囲気を1×10ー2Tor
rの真空とする。この状態で混合液を70℃の温度で1
5時間振とうさせる。
【0054】その後、反応溶液中の溶媒であるクロロベ
ンゼンを気化させることによって、目的のポリマが得ら
れる。この例では、ポリマが約0.3g得られた。この
ポリマは分子量が重量平均分子量でいって、10,00
0〜100,000の間のものと思われる。
【0055】得られたポリマに対して、上記のモノマに
対して行ったと同様にNMR装置を用いて分析を行う。
【0056】この分析で得られたチャート中には、モノ
マのチャート中に認められた化学シフト値2.00のピ
ークは認められたが、δ=5.57とδ=6.09の位
置のピークが消失していることが分かった。このδ=
5.57とδ=6.09の位置のピークは、上記(1
b)式中の(b)と(c)に対応するプロトンである。
このため、目的のポリマ化がなされているといえる。ま
た、このポリマは、下記の(2a)式で示される構造を
含むものと推定される。
【0057】
【化14】
【0058】また、このポリマの熱に対する特性を調べ
るため、熱分析装置を用いて熱分析を行う。熱分析装置
として、理学電気株式会社製のRigaku THER
MOFLEX TAS300(商品名)を用いる。ま
た、熱分析として、TG(熱重量)−DTA(示差熱分
析)を行う。
【0059】この分析の結果、約350℃で吸熱のピー
クおよびTGの減少が見られる。急熱のピークは相転移
を表している。また、この温度(350℃)で熱重量の
減少が見られると言うことは、このポリマはこの温度で
融解しているのではなく、昇華若しくは熱分解している
ことを意味している。従って、このポリマは350℃程
度まで耐熱性を有するものといえる。
【0060】次に、上記の有機金属錯体を重合させたポ
リマが光増幅効果を有するかどうか確認するために、光
励起発光スペクトルの測定を行う。測定はこのポリマを
テトラヒドロフラン溶媒に5mg/Lの濃度に溶かした
サンプルを用いて行う。このサンプルを発振波長337
nmの窒素レーザを用いて励起させたところ、615n
mにピークを有する半値全幅5nmの発光スペクトルが
得られた。また、測定系の受光波長をこの発光ピーク6
15nmに固定し、励起波長を波長250〜500nm
の範囲で連続的に変化させて励起スペクトルの測定を行
う。この場合、励起光源にはキセノンランプの光を分光
して用いる。この測定の結果、300nmから390n
mの励起光に対して発光を示す事が分かった。また、最
大発光強度は360nmの光で励起した場合であった。
さらに、発光寿命(パルス励起直後の発光強度が、その
37%まで減少するのに要する時間)は0.9msであ
った。この発光寿命は、通常の色素系化合物(例えばフ
ルオレセイン、ローダミン等)の場合に比べ、104
106 倍程度長いことから、光増幅作用を起こすのに必
要な反転分布状態を容易に形成できることを示してい
る。
【0061】2.第2の実施例 次に、第1のポリマを用いた平面導波路型光増幅素子
と、それを製造する第1の方法とについて併せて説明す
る。図1(A)〜(D)は、その説明のための製造工程
図である。光が伝播する方向と直交する方向に沿って、
光増幅素子27を切った断面図(切り口に着目した断面
図)によって示した工程図である。
【0062】基板11上に、下部クラッド層13として
のポリマの層と、(1a)式で示される有機金属錯体を
重合させたポリマの層(第1のポリマの層)15と、レ
ジスト層としてここではポジ型レジスト層17とを、こ
の順に積層する(図1(A))。
【0063】基板11としては、任意好適な材料および
平面形状の基板を用いることができる。例えばSiウエ
ハ、ガラス基板等は、ここで用いる基板11として好ま
しい。ここでは、厚さが0.5mmで直径が3インチ
(1インチは約2.54cm以下、同様。)Siウエハ
を用いる。
【0064】下部クラッド層13、第1のポリマの層1
5およびレジスト層17それぞれの成膜法として、ディ
ップ法、キャスト法、スピンコート法等を用いることが
できる。ここでは、スピンコート法により10μm厚の
エポキシポリマよりなる下部クラッド層、10μm厚の
第1のポリマーの層、5μm厚のレジスト層を形成し
た。ただし、各層を塗布する毎に乾燥工程を実施する。
【0065】なお、第1のポリマの塗布液は、第1のポ
リマ1gを、溶剤としての10mlのメタクリル酸に溶
解させたものとする。
【0066】このようにして形成した試料の、レジスト
層17側に、10μm幅の直線パターンを形成したマス
ク19をかぶせる。そして、通常のホトリソエッチング
のプロセスに従い、紫外線21を用いた露光をし、その
後、現象をする。この結果、レジストパターン17aが
得られる(図1(B))。
【0067】次に酸素プラズマ23を用いた反応性イオ
ンエッチング(RIE)法により、このレジストパター
ン17aをマスクとして、第1のポリマの層15のエッ
チングを行う。そして、レジストパターン17aを剥離
する。これにより、第1のポリマ、すなわち(1a)式
の有機金属錯体を重合させたポリマで構成した光増幅部
としてのコア15aが形成される(図1(C))。
【0068】なお、RIEの条件は、RF出力60W
(パワー密度で表すと0.12W/cm2 )、ガス圧
6.7Pa、酸素ガス流量200sccmであった。
【0069】コア15aの形成を終えた試料上に、下部
クラッド層13と同じ材質のエポキシポリマを10μm
の厚さにスピンコートする。これにより、上部クラッド
25を形成することができる。この結果、コア15a
が、その上下方向および側面方向それぞれでクラッドに
より埋め込まれる構造を持つ、平面型の光増幅素子27
を得ることができる(図1(D))。
【0070】このようにして形成した光増幅素子27の
コア15aが光を伝播させることが可能かどうか調べる
ために、伝播損失の測定を行う。ここでは、長さが5c
mの直線状のコア15aを持つ光増幅素子27を作製す
る。そして、このコア15aに波長633nmの光を通
すことによって、伝播損失の測定を行う。その結果は、
0.3dB/cmであった。
【0071】このように良好に光を伝播できることか
ら、光の伝播方向に直交する方向に切ったときの断面が
矩形形状であるコア15aが良好に形成されていること
が明らかとなった。また、このように形成した導波路に
紫外線ランプを照射し導波路主面上方より観察したとこ
ろ、コアに対応する線状のEuイオンに特有な赤色発光
パターンが観察できた。このことはコアの部分にのみ、
光増幅作用に必要な希土類Euイオンが含有されている
ことを示している。
【0072】3.第3の実施例 次に、第1のポリマを用いた平面導波路型光増幅素子を
製造する第2の方法について説明する。図2(A)〜
(C)は、その説明のための製造工程図である。図1と
同様な位置での断面図(切り口に着目した断面図)によ
って示した工程図である。
【0073】先ず、基板31として、クラッドとしての
役目も果たす屈折率を持つ基板を用意する。ここでは、
n=1.472、大きさが50mm×50mm、厚さが
0.8mmのガラス基板を用意する。
【0074】また、ポストポリマと、(1a)式で示さ
れる有機金属錯体と、重合開始剤とを、溶剤に溶解させ
た混合物を、用意する。ここでは、ホストポリマとして
ポリカーボネートを用い、重合開始剤としてベンゾイン
エチルエーテルを用い、溶剤としてオルトジクロルベン
ゼンを用いる。これらポストポリマと有機金属錯体と重
合開始剤とを、重量比で、1:0.05:0.001に
混合したもの2gを、10mlのオルトジクロルベンゼ
ンに溶解させて、上記混合物とした。
【0075】次に、基板31上に、スピンコート法によ
り、この混合物の層33を、厚さが10μmとなるよう
に形成する(図2(A))。
【0076】次に、この層33を、この層33の所定領
域(すなわちコアとしたい部分)を露出する窓を持つマ
スク35により、覆う(図2(A))。
【0077】次に、このマスク上方から、層33に紫外
線37を照射する。この例では紫外線として75Wの超
高圧水銀ランプの光を用いる。また照射時間は、10分
間とする。
【0078】混合物の層33の、紫外線が照射された部
分では、この層33中の式(1a)で示す有機金属錯体
が重合するため、紫外線を照射した部分に第1のポリマ
で構成したコア33aが形成される(図2(B))。
【0079】次に、この試料を減圧雰囲気に入れる。こ
の例では、真空排気が可能な容器内に入れ、この容器内
を10-5Torrまで減圧する。この処理において、混
合物の層33中の、未反応の有機金属錯体(すなわち希
土類含有モノマ)は、揮発除去される。未反応の有機金
属錯体が除去されたため、層33は、クラッド層33b
として機能する(図2(B))。
【0080】次に、この試料上に、クラッド層39とし
て、ホストポリマとして用いたものと同じポリカーボネ
ートをスピンコート法により15μmの厚さに形成す
る。これにより、クラッド層33b、39および基板3
1によりコア33aが囲まれた構造を持つ平面型の光増
幅素子41が形成できる(図2(C))。
【0081】この第3の実施例の方法で製造した光増幅
素子41のコア33aが光を伝播できるかどうか調べる
ために、伝播損失の測定を行う。ここでは、長さが5c
mの直線状のコア33aを持つ光増幅素子41を作製す
る。そして、このコア33aに波長633nmの光を通
すことによって、伝播損失の測定を行う。その結果は、
0.5dB/cmであった。
【0082】このように良好に光を伝播できることか
ら、光の伝搬方向に直交する方向に切ったときの断面が
矩形形状であるコア33aが良好に形成されていること
が明らかとなった。また、このように形成した導波路に
紫外線ランプを照射し導波路主面上方より観察したとこ
ろ、コアに対応する線状のEuイオンに特有な赤色発光
パターンが観察できた。このことはコアの部分にのみ、
光増幅作用に必要な希土類Euイオンが含有されている
ことを示している。
【0083】この第3の実施例で説明した光増幅素子の
製造方法の場合、第2の実施例で説明した製造方法に比
べ、レジストパターンの形成、RIEによるコアのエッ
チングといったプロセスが必要ない。そのため、より簡
便な方法で希土類ポリマ含有導波路(コア)を形成でき
るので、好ましい。
【0084】4.第4の実施例 次に、この発明の光増幅素子であって、そのコアに、励
起光の入力部および信号光の入力部を具えた素子の例を
説明する。図3は、その説明のための図であり、光増幅
素子50をその上方から見た平面図である。なお、典型
的には、コア51は上部クラッド(図示せず)により覆
われているが、ここでは上部クラッドを透視した図とし
て示してある。また、図3では出力光Loに励起光が含
まれるのを防止するための波長フィルタ60を、素子5
0の出力端後段に設けた例を示してある。
【0085】素子50を作製する手順は、第2の実施例
と同様な手順で行う。ただし、コア51として、信号光
Lsを入力する第1の部分51aと、励起光Lpを入力
する第2の部分51bと、これら第1および第2の部分
51a、51bに光学的に接続され、信号光Lsおよび
励起光Lpを伝搬する第3の部分51cとを含むコア5
1が形成されるように、図1に示したレジストパターン
17aの形状を工夫する。
【0086】この例の場合、第1の部分51aと第3の
部分51cとは、直線状に接続してある。こうした方
が、信号光の損失を低減し易いからである。もちろん、
これは一例である。また、第2の部分51bは、第1お
よび第3の部分に損失少なく連なるような形状(例え
ば、これに限られないが方向性結合器の導波路構造)と
してある。
【0087】以下、製造手順を簡単に説明する。基板と
して直径3インチのSiウエハを用いる。このウエハ上
に、スピンコート法により、10μm厚のエポキシポリ
マよりなるクラッド層、10μm厚の式(1a)で示す
有機金属錯体を重合させたポリマ層、5μm厚のレジス
ト層を形成する。次に、図3を用いて説明した第1〜第
3の部分を持つコア51形成に好適なフォトマスクで、
レジスト層を覆う。次に、このレジスト層を露光および
現像してレジストパターンを形成する。この例では、光
増幅素子50の1つの大きさは、長さ(光の伝搬方向に
沿う長さ)が50mm、幅5mmとする。そのため、こ
の様な素子を10個並列に形成できるようにレジストパ
ターンを形成する。
【0088】次に酸素プラズマを用いた反応性イオンエ
ッチング(RIE)法により、このレジストパターンを
マスクとして、上記の有機金属錯体を重合させたポリマ
の層をエッチングする。RIEの条件は、RF出力60
W(パワー密度で表すと0.12W/cm2 )、ガス圧
6.7Pa、酸素ガス流量200sccmであった。次
に下部クラッドと同じ材質のエポキシポリマを10μm
厚にスピンコートすることで上部クラッドを形成する。
【0089】最後に、ウエハから、ダイシングにより、
50mm×5mmの素子を10個切り出して、10個の
光増幅素子50を得る。
【0090】このように製造した光増幅素子50のコア
51の第1の部分51aに、中心発光波長630nmの
発光ダイオードの光を信号光Lsとして入力し、第2の
部分51bに、励起光Lpとして発振波長325nmの
連続発振He−Cdレーザの光を入力する。なお、信号
光Lsおよび励起光Lpは、それぞれ、光ファイバ(こ
こでは石英光ファイバ)を用いて、光増幅素子50の該
当部分に照射する。また、出力光Loも、光フィルタ6
0の後段から、光ファイバ(ここでは石英光ファイバ)
を用いて、測定器に導いた。励起光Lpの強度を20m
Wとして測定をしたところ、10μWの信号光Lsに対
し、100μWの出力光Loが得られることが分かっ
た。従って、第4の実施例によれば、増幅利得10dB
の光増幅素子が実現される。
【0091】この第4の実施例の光増幅素子50によれ
ば、作用長が50mmであるにもかかわらず、10dB
という利得が得られる。石英系光ファイバ用のファイバ
型光増幅器で10dBという利得を得るためには、約1
mという作用長が必要であったことと比べると、非常に
短い作用長で光増幅作用が得られることが理解できる。
この理由は、本発明が構造中に希土類イオンを元々含む
ポリマを用いたことで、高密度にかつ凝集なく均質に希
土類イオンをコア中に導入できたためと推定される。
【0092】5.第5の実施例 次に、この発明の光増幅素子に光分岐素子を集積化した
光回路の実施例について説明する。図4は、その説明の
ための図であり、光回路70をその上方から見た平面図
である。なお、典型的には、光増幅素子71のコア7
3、光分岐素子75の分岐導波路77は上部クラッド
(図示せず)により覆われているが、ここでは上部クラ
ッドを透視した図として示してある。また、図3と同様
に、波長フィルタ60を、光回路70の出力端後段に設
けた例を示してある。
【0093】この光回路70の特徴は、この発明の光増
幅素子71と、この光増幅素子71のコア73の出力端
に接続されこのコア73と同じ材料で構成されたN分岐
導波路77を含む光分岐素子75とを、基板に一体に具
えた点にある。
【0094】コア73は、この例では、信号光Lsを入
力する第1の部分73aと、励起光Lpを入力する第2
の部分73bと、これら第1および第2の部分73a、
73bに光学的に接続され、信号光Lsおよび励起光L
pを伝播する第3の部分73cとを含むコアとしてあ
る。こうすると、信号光および励起光を光増幅素子に容
易に導入できるからである。
【0095】また、N分岐導波路77は、この例では、
4分岐導波路としてある。然も、4分岐導波路は2分岐
導波路をツリー状に接続した構造としてある。もちろ
ん、分岐数およびツリー構造は一例にすぎない。
【0096】また、図4の例ではコア73の第3の部分
73cが途中から曲がり導波路となっているが、これは
一例にすぎない。また、図4の例では、信号光Lsおよ
び励起光Lpの入力端子と、出力光Loの出力端子と
が、光回路70の4辺のうちの直交する2辺にそれぞれ
位置させてあるが、これも一例にすぎない。
【0097】この光回路70は、第2の実施例で説明し
た光増幅素子の製造手順において、N分岐導波路77も
併せて製造することで、得ることができる。以下、簡単
に説明する。
【0098】基板として直径3インチのSiウエハを用
いた。このウエハ上に、スピンコート法により10μm
厚のエポキシポリマよりなるクラッド、10μm厚の式
(1a)で示す有機金属錯体を重合させたポリマ(第1
のポリマ)層、5μm厚のレジスト層を形成した。この
ようにして形成した膜上に図4に示したコア73および
N分岐導波路77のパターンを有するマスクをかぶせ、
ホトリソエッチングのプロセスによってレジストパター
ンを形成した。なお、1光回路に対応するマスクの大き
さは長さ25mm、幅25mmで、同じパターンを縦2
横2、合計4個配置することで50mm×50mmの領
域に光回路を形成する。
【0099】次に酸素プラズマを用いた反応性イオンエ
ッチング(RIE)法により、このレジストパターンを
マスクとして、第1のポリマ層のエッチングを行う。R
IEの条件は、RF出力60W(パワー密度で表すと
0.12W/cm2 )、ガス圧6.7Pa、酸素ガス流
量200sccmであった。次に下部クラッドと同じ材
質のエポキシポリマを10μm厚にスピンコートするこ
とで上部クラッドを形成する。
【0100】最後に、ウエハから、ダイシングにより、
25mm×25mmの素子を4個切り出して、4個の光
回路70を得る。
【0101】このように製造した光回路70のコア73
の第1の部分73aに、中心発光波長630nmの発光
ダイオードの光を信号光Lsとして入力し、第2の部分
73bに、励起光Lpとして発振波長325nmの連続
発振He−Cdレーザの光を入力する。なお、信号光L
sおよび励起光Lpは、それぞれ、光ファイバ(ここで
は石英光ファイバ)を用いて、光回路70の該当部分に
照射する。また、出力光Loも、光フィルタ60の後段
から、光ファイバ(ここでは石英光ファイバ)を用い
て、測定器に導いた。励起光Lpの強度を20mWとし
て測定したところ、10μWの信号光に対し、N本の分
岐導波路それぞれから、12μWの出力光Loが得られ
ることが分かった。
【0102】この第5の実施例によれば、信号光10μ
Wに対して各分岐導波路から12μWの出力光が得られ
ることから、無損失の光分岐素子を含む光回路が実現で
きることが分かる。
【0103】6.第6の実施例 次に、第2のポリマを用いた発明であって、酸無水物と
してビフタル酸無水物を用い、カルボニル基を有するジ
アミンとして3,5−ジアミノ−1−安息香酸を用いる
発明について説明する。
【0104】先ず、ビフタル酸無水物と3,5−ジアミ
ノ−1−安息香酸とから低温溶液重合法によりポリアミ
ド酸を製造する。
【0105】そのため、ビフタル酸無水物5.88g
(0.02mol)と、3,5−ジアミノ−1−安息香
酸3.04g(0.02mol)とを、溶媒であるジメ
チルアセトアミド(DMAc)に溶解させる。この溶液
を4℃で6時間攪拌することにより重合反応させる。そ
の後、反応液を多量のメタノール中に加える。これによ
り、反応液中に沈殿が生じる。
【0106】この沈殿物をろ別して乾燥させた後、以下
のように精製する。先ず、採取した沈殿物を2mlのD
MAcに溶解させる。その後、この溶液を多量のメタノ
ール中に加えて再び沈殿を生じさせる。この沈殿物をエ
タノールで洗浄し、さらに純水で洗浄した後、乾燥させ
ることによって、ポリアミド酸と思われる化合物が得ら
れる。この例では、ポリアミド酸が9.7g得られ、そ
の収率は98%であった。
【0107】次に、このポリアミド酸と塩化ユーロピウ
ムとを反応させて有機金属錯体を製造する。
【0108】そのため、上記合成したポリアミド酸7.
5gをDMAc20mlに溶解させ、この溶液に濃度
2.3重量%の塩化ユーロピウム水溶液を10ml加え
る。その後、この混合溶液を攪拌しながら、この混合溶
液にメタノールを徐々に加えていく。これにより、この
混合溶液中に沈殿が生じる。
【0109】この沈殿物を2mlのDMAcに溶解させ
た後、この溶液をメタノール中に加えることによって、
再沈殿させる。得られた沈殿物をろ別し、エタノールお
よび純水で洗浄した後乾燥させることによって、Eu錯
体ポリマと思われる化合物が得られる。
【0110】この例では、この化合物は6.3g得ら
れ、目的の化合物であれば収率は70%程度となる。ま
た、このポリマは分子量が、重量平均分子量でいって、
10,000〜100,000の間のものと思われる。
【0111】次に、この有機金属錯体をイミド化する。
そのため、上記得られたEu錯体ポリマをDMAcに溶
解して、Eu錯体ポリマの濃度が30重量%の塗布液を
調製する。その後、Si基板上にスピンコート法により
この塗布液を塗布する。ここでは、2000回転/分の
回転速度で、40秒間回転させる。その後、このSiウ
エハを、真空度1×10ー2Torrの真空中で300℃
の温度で2時間、加熱することによって、塗布膜をイミ
ド化する。これにより、上記のEu錯体ポリマをイミド
化したポリイミド膜と思われる、膜厚が4μmの膜が得
られた。イミド化した後のポリマの分子量は、イミド化
する前と比較して大差ないと考えられる。このため、こ
の目的のポリマ(第2のポリマ)は、分子量が、重量平
均分子量でいって、10,000〜100,000の範
囲のものと思われる。
【0112】この膜についてFT−IR測定を行ってこ
の膜が上記ポリイミド膜であることを確認する。具体的
には、シリコン基板上に上記同様に膜形成およびイミド
化をし、このイミド化膜に対してFT−IR測定を行
う。
【0113】FT−IR測定を行う装置としてJASC
O社製のFT/IR410(型番)を用いる。
【0114】この測定の結果、波数1670cmー1付近
にイミド基由来のピークが見られた。このため、得られ
た膜はポリイミド膜であることが分かる。また、この膜
を構成しているポリマは、下記の(3a)式で示される
構造を含むものと推定される。
【0115】
【化15】
【0116】また、上記のポリイミド膜を構成している
ポリマの熱に対する特性を調べるため、第1の実施例で
説明した装置を用いて熱分析を行う。この結果、このポ
リマのガラス転移温度は350℃であることが分かっ
た。これより、このポリマは耐熱性に優れる材料である
ことが分かる。
【0117】次に、このポリマが光増幅効果を有するか
どうか確認するために、光励起発光スペクトルの測定を
行う。具体的には、上記のポリイミド膜を発振波長33
7nmの窒素レーザを用いて励起させる。その結果、6
15nmにピークを有する半値全幅5nmの発光スペク
トルが得られた。さらに、発光寿命(パルス励起直後の
発光強度が、その37%まで減少するのに要する時間)
は0.8msであった。この発光寿命は、通常の色素系
化合物(例えばフルオレセイン、ローダミン等)の場合
に比べ、104 〜106 倍程度長いことから、光増幅作
用を起こすのに必要な反転分布状態を容易に形成できる
ことを示している。
【0118】7.第7の実施例 上述の第6の実施例で用いたビフタル酸無水物の代わり
に、4,4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジ
フタル酸無水物を用いること以外は、第6の実施例と同
様にして、第2のポリマを合成し、かつ、光励起発光ス
ペクトルの測定を行う。
【0119】この結果、この第7の実施例の場合も第6
の実施例と同様な結果を得ることができた。
【0120】なお、この第7の実施例で得られたポリマ
は、下記の(3b)式で示される構造を含むものと推定
される。
【0121】
【化16】
【0122】8.第8の実施例 酸無水物としてビフタル酸無水物を用い、2つのアミノ
基を有するβ−ジケトンとしてジ(4−アミノベンゾイ
ル)メタンを用いる発明について説明する。
【0123】先ず、このジアミンとして3,5−ジアミ
ノ−1−安息香酸を用いる発明について説明する。
【0124】先ず、ジ(4−アミノベンゾイル)メタン
を以下のように合成する。p−アミノ安息香酸エチル
5.00g(0.03mol)と、p−アセチルアニリ
ン4.09g(0.03mol)とを、溶媒としてのジ
エチルエーテル100mlに加えた後、さらに、2gの
ナトリウムメトキシドを加える。この溶液を室温で1日
攪拌することにより、p−アミノ安息香酸エチルとp−
アセチルアニリンとを反応させる。この後、反応液をp
Hが約3の希塩酸を用いて弱酸性にする。続いて、純水
とエーテルを用いて分液ろうとによって分液を行う。こ
の分液で得た有機層に無水硫酸ナトリウムを加えて、こ
の有機層を乾燥させる。これにより、2つのアミノ基を
有するβ−ジケトンの1種であるジ(4−アミノベンゾ
イル)メタンが得られる。
【0125】次に、このジ(4−アミノベンゾイル)メ
タンとビフタル酸無水物とから低温溶液重合法によりポ
リアミド酸を合成する。
【0126】そのため、ビフタル酸無水物3.50g
(0.012mol)と、ジ(4−アミノベンゾイル)
メタン3.00g(0.012mol)とを、溶媒であ
るDMAcに溶解させる。この溶液を4℃で6時間攪拌
することにより重合反応させる。その後、反応液を多量
のメタノール中に加える。これにより、反応液中に沈殿
が生じる。
【0127】この沈殿物をろ別して乾燥させた後、以下
のように精製する。先ず、採取した沈殿物を2mlのD
MAcに溶解させる。その後、この溶液を多量のメタノ
ール中に加えて再び沈殿を生じさせる。この沈殿物をエ
タノールで洗浄し、さらに純水で洗浄した後、乾燥させ
ることによって、ポリアミド酸と思われる化合物が得ら
れる。この例では、ポリアミド酸が7.0g得られ、そ
の収率は98%であった。
【0128】次に、このポリアミド酸と塩化ユーロピウ
ムとを反応させて有機金属錯体を製造する。
【0129】そのため、上記合成したポリアミド酸6.
4gをDMAc20mlに溶解させ、この溶液に濃度
1.5重量%の塩化ユーロピウム水溶液を10ml加え
る。その後、この混合溶液を攪拌しながら、この混合溶
液にメタノールを徐々に加えていく。これにより、この
混合溶液中に沈殿が生じる。
【0130】この沈殿物を2mlのDMAcに溶解させ
た後、この溶液をメタノール中に加えることによって、
再沈殿させる。得られた沈殿物をろ別し、エタノールお
よび純水で洗浄した後乾燥させることによって、Eu錯
体ポリマと思われる化合物が得られる。
【0131】この例では、この化合物は5.5g得ら
れ、目的の化合物であれば収率は74%程度となる。ま
た、このポリマは分子量が、重量平均分子量でいって、
10,000〜100,000の間のものと思われる。
【0132】次に、この有機金属錯体をイミド化する。
そのため、上記得られEu錯体ポリマをDMAcに溶解
して、Eu錯体ポリマの濃度が30重量%の塗布液を調
製する。その後、Si基板上にスピンコート法によりこ
の塗布液を塗布する。ここでは、2000回転/分の回
転速度で、40秒間回転させる。その後、このSiウエ
ハを、真空度1×10ー2Torrの真空中で300℃の
温度で2時間、加熱することによって、塗布膜をイミド
化する。これにより、上記のEu錯体ポリマをイミド化
したポリイミド膜と思われる、膜厚が4μmの膜が得ら
れた。イミド化した後のポリマの分子量は、イミド化す
る前と比較して大差ないと考えられる。このため、この
目的のポリマ(第2のポリマ)は、分子量が、重量平均
分子量でいって、10,000〜100,000の範囲
のものと思われる。
【0133】この膜についてFT−IR測定を行ってこ
の膜が上記ポリイミド膜であることを確認する。
【0134】FT−IR測定を行う装置としてJASC
O社製のFT/IR410(型番)を用いる。
【0135】この測定の結果、波数1670cmー1付近
にイミド基由来のピークが見られた。このため、得られ
た膜はポリイミド膜であることが分かる。また、この膜
を構成しているポリマは、下記の(3c)式で示される
構造を含むものと推定される。
【0136】
【化17】
【0137】また、上記のポリイミド膜を構成している
ポリマの熱に対する特性を調べるため、第1の実施例で
説明した装置を用いて熱分析を行う。この結果、このポ
リマのガラス転移温度は365℃であることが分かっ
た。これより、このポリマは耐熱性に優れる材料である
ことが分かる。
【0138】次に、このポリマが光増幅効果を有するか
どうか確認するために、光励起発光スペクトルの測定を
行う。具体的には、上記のポリイミド膜を発振波長33
7nmの窒素レーザを用いて励起させる。その結果、6
15nmにピークを有する半値全幅5nmの発光スペク
トルが得られた。さらに、発光寿命(パルス励起直後の
発光強度が、その37%まで減少するのに要する時間)
は0.8msであった。この発光寿命は、通常の色素系
化合物(例えばフルオレセイン、ローダミン等)の場合
に比べ、104 〜106 倍程度長いことから、光増幅作
用を起こすのに必要な反転分布状態を容易に形成できる
ことを示している。
【0139】9.第9の実施例 上述の第8の実施例で用いたビフタル酸無水物の代わり
に、4,4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジ
フタル酸無水物を用いること以外は、第8の実施例と同
様にして、第2のポリマを合成し、かつ、光励起発光ス
ペクトルの測定を行う。
【0140】この結果、この第9の実施例の場合も第8
の実施例と同様な結果を得ることができた。
【0141】なお、この第9の実施例で得られたポリマ
は、下記の(3d)式で示される構造を含むものと推定
される。
【0142】
【化18】
【0143】10.第10の実施例 次に、第6の実施例で合成したEu錯体ポリマを用い
て、第4の実施例で説明した構造(図3を用いて説明し
た構造)を有する光増幅素子を製造して、その光増幅効
果を確認する。
【0144】先ず、この光増幅素子の作製手順を説明す
る。基板として直径3インチのSiウエハを用いる。ス
ピンコート法により10μm厚のEuイオンを含まない
ポリイミドポリマよりなるクラッドを形成する。このク
ラッドは、このクラッドを構成するポリイミドの前駆体
であるポリアミド酸の塗布膜を、Si基板上に形成後、
窒素雰囲気で300℃の温度で熱処理することで形成す
る。
【0145】次に、このクラッド上に、10μm厚の、
第6の実施例で合成したEu錯体ポリマ層を形成する。
そして、これを、窒素雰囲気で300℃の温度で熱処理
することで、Euイオンを含むポリイミド層を得る。次
に、この層上に5μm厚のレジスト層を形成する。
【0146】次に、このレジスト層を、第4の実施例で
説明したコア51のパターンを有したマスクで覆い、そ
の後、ホトリソエッチングのプロセスによってレジスト
パターンを形成する。ここでは、1素子に対応するマス
クの大きさは長さ50mm、幅5mmで、同じパターン
を10個並列に配置することで50mm×50mmの領
域に素子を形成する。
【0147】次に酸素プラズマを用いた反応性イオンエ
ッチング(RIE)法により、このレジストパターンを
マスクとしてEuイオンを含む上記ポリイミド層をエッ
チングする。RIEの条件は、RF出力40W、ガス圧
6.7Pa、酸素ガス流量200sccmであった。次
に下部クラッドと同じ材質のポリイミドポリマを10μ
m厚に形成した。これは同じく前駆体であるポリアミド
酸をスピンコートした後、窒素雰囲気下300℃で熱処
理することでポリマ化した。このようにして上部クラッ
ドを形成した。
【0148】最後に、ウエハから、ダイシングにより、
50mm×5mmの素子を10個切り出して、10個の
光増幅素子を得た。
【0149】次に、第4の実施例において図3を用いて
説明した光増幅特性の測定手順と同様な手順で、この第
10の実施例の光増幅素子の光増幅特性を測定する。す
なわち、信号光として、中心発光波長630nmの発光
ダイオード、励起光として発振波長325nmの連続発
振He−Cdレーザを用いる。光増幅素子の出力端後段
には、励起光の透過を遮断するためのフィルタを配置す
る。そして、光増幅特性を測定する。
【0150】励起光の強度を20mWとして測定をした
ところ、10μWの信号光Lsに対し、100μWの出
力光が得られることが分かった。従って、第10の実施
例によれば、増幅利得10dBの光増幅素子が実現され
る。
【0151】この第10の実施例の光増幅素子50によ
れば、作用長が50mmであるにもかかわらず、10d
Bという利得が得られる。石英系光ファイバ用のファイ
バ型光増幅器で10dBという利得を得るためには、約
1mという作用長が必要であったことと比べると、非常
に短い作用長で光増幅作用が得られることが理解でき
る。この理由は、本発明が構造中に希土類イオンを元々
含むポリマを用いたことで、高密度にかつ凝集なく均質
に希土類イオンをコア中に導入できたためと推定され
る。
【0152】また、この光増幅素子の熱安定性を調べる
ために、上記の光増幅特性を終えた後にこの素子を20
0℃の恒温槽中に10時間放置した後、再度光増幅特性
を上記の要領で行ったところ、増幅利得に有意な変化は
見られなかった。従って、この光増幅素子は、熱安定性
に優れたるものであることが分かる。
【0153】なお、第7〜第9の実施例で説明したポリ
マを用いてこの第10の実施例と同様に光増幅素子を作
製し、かつ、光増幅特性を測定した場合も、この第10
の実施例と同様な特性を得ることができた。
【0154】また、この第6〜第9の実施例で説明した
ポリマを用いて、図4を参照して説明した光回路を構成
した場合も、損失の少ない光分岐が可能な光回路を実現
できる。
【0155】上述においては、この出願の各発明の実施
の形態および実施例について説明したが、これら発明は
上述の実施の形態および実施例に何ら限定されるもので
はなく、多くの変形または変更を加えることができる。
【0156】例えば、第6〜第9の実施例で説明した、
酸無水物と、カルボニル基を有するジアミン、または2
つのアミノ基を有するβ−ジケトンとを出発物質として
合成した第2のポリマを用いる発明では、酸無水物とし
て、ピロメリット酸を用いても良い。ピロメリット酸を
用いた場合に得られる第2のポリマは、上記(3)式で
示される構造であって、(3)式中のArが上記(III)
式で示されるものとなった構造を含むモリマと推定され
る。
【0157】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、この
発明の光増幅素子によれば、構造中に元々希土類イオン
を含有している特定のポリマを用いて光増幅部を構成し
てある。また、この発明の光増幅材料によれば、構造中
に元々希土類イオンを含有している特定のポリマからな
る。
【0158】そのため、POFで使用される波長光に対
して光増幅作用を示す。然も、光増幅のための作用長
を、例えばファイバ型光増幅器に比べて、短かくでき
る。然も、基板上に光増幅部としてのコアを具えたいわ
ゆる平面型の光増幅素子を容易に実現できる。
【0159】従って、この発明によれば、POF用の光
増幅器として好適で、かつ、小型で、かつ、光集積回路
を構築し易い新規な光増幅素子および光増幅材料を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第2の実施例を説明する図であり、光増幅素子
の一構成例およびその一製造方法を説明する図である。
【図2】第3の実施例を説明する図であり、光増幅素子
の他の製造方法を説明する図である。
【図3】第4の実施例を説明する図であり、光増幅素子
の他の構成例を説明する図である。
【図4】第5の実施例を説明する図であり、光増幅素子
と光分岐素子とを集積化した光回路の実施例を説明する
図である。
【符号の説明】
11:基板 13:下部クラッド層 15:有機金属錯体を重合させたポリマ層 15a:光増幅部(コア) 17:レジスト層 19:マスク 21:紫外線 23:酸素プラズマ 25:上部クラッド 27:光増幅素子 31:基板 33:混合物の層 33a:光増幅部(コア) 33b:クラッド層 35:マスク 37:紫外線 39:クラッド層 41:光増幅素子 50:光増幅素子 51:コア 51a:第1の部分 51b:第2の部分 51c:第3の部分 Ls:信号光 Lp:励起光 Lo:出力光 60:波長フィルタ 70:光回路 71:光増幅素子 73:コア 73a:第1の部分 73b:第2の部分 73c:第3の部分 75:光分岐素子 77:N分岐導波路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小谷野 武 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 (72)発明者 前野 仁典 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 (72)発明者 見田 充郎 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 Fターム(参考) 5F072 AB20 AK04 AK07 JJ20 KK30 RR03 YY20

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(1)式で示す有機金属錯体を重
    合させたポリマで構成した光増幅部を具えることを特徴
    とする光増幅素子(ただし、(1)式中のRは、水素ま
    たは炭素数が1〜20のアルキル基である。)。 【化1】
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光増幅素子において、 前記ポリマが、下記の(1a)式で示すメタクリル酸ユ
    ーロピウムを重合させたポリマであることを特徴とする
    光増幅素子。 【化2】
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光増幅素子において、 該光増幅素子は、基板と、該基板上に形成された、前記
    光増幅部としてのコアおよび該コアを埋め込むクラッド
    とを具えた平面型の素子であることを特徴とする光増幅
    素子。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の光増幅素子において、 前記クラッドがポリマであることを特徴とする光増幅素
    子。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の光増幅素子において、 前記コアは、信号光を入力する第1の部分と、励起光を
    入力する第2の部分と、前記第1および第2の部分に光
    学的に接続され前記信号光および励起光を伝播する第3
    の部分とを含むコアであることを特徴とする光増幅素
    子。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の光増幅素子と、該光増
    幅素子の前記コアの出力端に接続され該コアと同じ材料
    で構成されたN分岐導波路を含む光分岐素子とを、前記
    基板に一体に具えることを特徴とする光回路(ただし、
    Nは2以上の整数である。)。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の光回路において、 前記コアは、信号光を入力する第1の部分と、励起光を
    入力する第2の部分と、前記第1および第2の部分に光
    学的に接続され信号光および励起光を伝播する第3の部
    分とを含み、 前記N分岐導波路は前記第3の部分に接続されているこ
    とを特徴とする光回路。
  8. 【請求項8】 下部クラッドとしての下地上に、下記の
    (1)式で示す有機金属錯体を重合させたポリマの膜
    を、形成する工程と、 前記ポリマの膜をパターニングして、前記ポリマで構成
    した光増幅部としてのコアを形成する工程と、 該コアを含む下地上に、上部クラッドを形成して、該コ
    アをクラッドにより埋め込む工程とを含むことを特徴と
    する光増幅素子の製造方法。 【化3】
  9. 【請求項9】 ホストポリマ、下記の(1)式で示す有
    機金属錯体および重合開始剤を含む層を、下地上に形成
    する工程と、 該層の所定領域に選択的に光を照射して、該所定領域に
    (1)式で示す有機金属錯体を重合させたポリマからな
    る光増幅部としてのコアを形成する工程と、 該コアの形成が済んだ試料を減圧雰囲気に入れ、前記層
    中に残存する前記有機金属錯体を揮発除去する工程とを
    含むことを特徴とする光増幅素子の製造方法。 【化4】
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の光増幅素子の製造方
    法において、 有機金属錯体を揮発除去する前記工程の後に、該試料上
    に上側クラッドを形成する工程をさらに含むことを特徴
    とする光増幅素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項8または10に記載の光増幅素
    子の製造方法において、 前記有機金属錯体が、下記の(1a)式で示すメタクリ
    ル酸ユーロピウムであることを特徴とする光増幅素子の
    製造方法。 【化5】
  12. 【請求項12】 下記の(1)式で示す有機金属錯体を
    重合させたポリマからなることを特徴とする光増幅材
    料。 【化6】
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の光増幅材料におい
    て、 前記ポリマが、下記の(1a)式で示すメタクリル酸ユ
    ーロピウムを重合させたポリマであることを特徴とする
    光増幅材料。 【化7】
  14. 【請求項14】 酸無水物と、カルボニル基を有するジ
    アミン、または2つのアミノ基を有するβ−ジケトンと
    から、低温溶液重合法によりポリアミド酸を製造し、 このポリアミド酸と塩化ユーロピウムとを反応させて有
    機金属錯体を製造し、 この有機金属錯体をイミド化して得たポリマで構成した
    光増幅部を具えることを特徴とする光増幅素子。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の光増幅素子におい
    て、 前記酸無水物を、ビフタル酸無水物とし、 前記ジアミンまたはβ−ジケトンを、3,5−ジアミノ
    −1−安息香酸とすることを特徴とする光増幅素子。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載の光増幅素子におい
    て、 前記酸無水物を、4,4’−(ヘキサフルオロイソプロ
    ピリデン)ジフタル酸無水物とし、 前記ジアミンまたはβ−ジケトンを、3,5−ジアミノ
    −1−安息香酸とすることを特徴とする光増幅素子。
  17. 【請求項17】 請求項14に記載の光増幅素子におい
    て、 前記酸無水物を、ビフタル酸無水物とし、 前記ジアミンまたはβ−ジケトンを、ジ(4−アミノベ
    ンゾイル)メタンとすることを特徴とする光増幅素子。
  18. 【請求項18】 請求項14に記載の光増幅素子におい
    て、 前記酸無水物を、4,4’−(ヘキサフルオロイソプロ
    ピリデン)ジフタル酸無水物とし、 前記ジアミンまたはβ−ジケトンを、ジ(4−アミノベ
    ンゾイル)メタンとすることを特徴とする光増幅素子。
  19. 【請求項19】 請求項14に記載の光増幅素子におい
    て、 該光増幅素子は、基板と、該基板上に形成された、前記
    光増幅部としてのコアおよび該コアを埋め込むクラッド
    とを具えた平面型の素子であることを特徴とする光増幅
    素子。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の光増幅素子におい
    て、 前記クラッドがポリマであることを特徴とする光増幅素
    子。
  21. 【請求項21】 請求項19に記載の光増幅素子におい
    て、 前記コアは、信号光を入力する第1の部分と、励起光を
    入力する第2の部分と、前記第1および第2の部分に光
    学的に接続され前記信号光および励起光を伝播する第3
    の部分とを含むコアであることを特徴とする光増幅素
    子。
  22. 【請求項22】 請求項19に記載の光増幅素子と、該
    光増幅素子の前記コアの出力端に接続され該コアと同じ
    材料で構成されたN分岐導波路を含む光分岐素子とを、
    前記基板に一体に具えることを特徴とする光回路(ただ
    し、Nは2以上の整数である。)。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載の光回路において、 前記コアは、信号光を入力する第1の部分と、励起光を
    入力する第2の部分と、前記第1および第2の部分に光
    学的に接続され信号光および励起光を伝播する第3の部
    分とを含み、 前記N分岐導波路は前記第3の部分に接続されているこ
    とを特徴とする光回路。
  24. 【請求項24】 酸無水物と、カルボニル基を有するジ
    アミン、または2つのアミノ基を有するβ−ジケトンと
    から、低温溶液重合法によりポリアミド酸を製造し、 このポリアミド酸と塩化ユーロピウムとを反応させて有
    機金属錯体を製造し、 該有機金属錯体または該有機金属錯体をイミド化して得
    たポリマからなることを特徴とする光増幅材料。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載の光増幅材料におい
    て、 前記酸無水物を、ビフタル酸無水物とし、 前記ジアミンまたはβ−ジケトンを、3,5−ジアミノ
    −1−安息香酸とすることを特徴とする光増幅材料。
  26. 【請求項26】 請求項24に記載の光増幅材料におい
    て、 前記酸無水物を、4,4’−(ヘキサフルオロイソプロ
    ピリデン)ジフタル酸無水物とし、 前記ジアミンまたはβ−ジケトンを、3,5−ジアミノ
    −1−安息香酸とすることを特徴とする光増幅材料。
  27. 【請求項27】 請求項24に記載の光増幅材料におい
    て、 前記酸無水物を、ビフタル酸無水物とし、 前記ジアミンまたはβ−ジケトンを、ジ(4−アミノベ
    ンゾイル)メタンとすることを特徴とする光増幅材料。
  28. 【請求項28】 請求項24に記載の光増幅材料におい
    て、 前記酸無水物を、4,4’−(ヘキサフルオロイソプロ
    ピリデン)ジフタル酸無水物とし、 前記ジアミンまたはβ−ジケトンを、ジ(4−アミノベ
    ンゾイル)メタンとすることを特徴とする光増幅材料。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005325318A (ja) * 2004-03-29 2005-11-24 Daikin Ind Ltd 含フッ素アクリレート系重合体を含んでなる光機能性光学材料
JP2006222403A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Kri Inc 光増幅素器
US7695641B2 (en) 2004-07-05 2010-04-13 Kri, Inc. Organic/inorganic composite

Cited By (4)

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